JPH10274012A - エンジンの肉盛りバルブシート及びその製造装置 - Google Patents
エンジンの肉盛りバルブシート及びその製造装置Info
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- JPH10274012A JPH10274012A JP9078135A JP7813597A JPH10274012A JP H10274012 A JPH10274012 A JP H10274012A JP 9078135 A JP9078135 A JP 9078135A JP 7813597 A JP7813597 A JP 7813597A JP H10274012 A JPH10274012 A JP H10274012A
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- Japan
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- build
- engine
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジンの肉盛りバルブシートにおいて、耐
摩耗性及び高熱伝導性の両立を図る。 【解決手段】 特性の異なる2種類の肉盛り用金属粉
末、例えば、耐摩耗性銅合金粉末3bと純銅粉末3aと
をバルブシート1bの円周方向に沿ってそれぞれ別々に
配置して肉盛り加工を施し、銅合金3bによる耐摩耗性
と純銅3aによる高熱伝導性とをバランス良く両立させ
る。
摩耗性及び高熱伝導性の両立を図る。 【解決手段】 特性の異なる2種類の肉盛り用金属粉
末、例えば、耐摩耗性銅合金粉末3bと純銅粉末3aと
をバルブシート1bの円周方向に沿ってそれぞれ別々に
配置して肉盛り加工を施し、銅合金3bによる耐摩耗性
と純銅3aによる高熱伝導性とをバランス良く両立させ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸排気
バルブが着座するバルブシートに関し、特に金属粉末を
溶融して形成した肉盛りバルブシート及びその製造装置
に関する。
バルブが着座するバルブシートに関し、特に金属粉末を
溶融して形成した肉盛りバルブシート及びその製造装置
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】自動車用エンジンのア
ルミニウム合金製シリンダヘッドにおいて、吸排気バル
ブの座面であるバルブシートを肉盛りにより形成する場
合、図10に示すように、シリンダヘッド1の被肉盛り
領域2に対して、供給ノズル6から肉盛り材料としての
金属粉末3を供給しつつ、加工用レーザビーム4を照射
し、シリンダヘッド1の一部と金属粉末3とを同時に溶
融させて、肉盛り部5を形成している。
ルミニウム合金製シリンダヘッドにおいて、吸排気バル
ブの座面であるバルブシートを肉盛りにより形成する場
合、図10に示すように、シリンダヘッド1の被肉盛り
領域2に対して、供給ノズル6から肉盛り材料としての
金属粉末3を供給しつつ、加工用レーザビーム4を照射
し、シリンダヘッド1の一部と金属粉末3とを同時に溶
融させて、肉盛り部5を形成している。
【0003】この種の肉盛りは、バルブシートの耐熱
性、耐摩耗性,耐蝕性等の向上を図るために行われてお
り、この肉盛りに用いられる金属粉末及び肉盛りの形成
手法としては、特開平8−35027号公報,特開昭6
2−150014号公報等に示されるものがある。
性、耐摩耗性,耐蝕性等の向上を図るために行われてお
り、この肉盛りに用いられる金属粉末及び肉盛りの形成
手法としては、特開平8−35027号公報,特開昭6
2−150014号公報等に示されるものがある。
【0004】しかしながら、エンジンの高出力化を図る
には、バルブの冷却性能をさらに高める必要があり、従
って、耐摩耗性重視の点から肉盛り層に硬質相を析出さ
せた組織のみをもつバルブシートでは、好ましい熱伝導
性が得られない。
には、バルブの冷却性能をさらに高める必要があり、従
って、耐摩耗性重視の点から肉盛り層に硬質相を析出さ
せた組織のみをもつバルブシートでは、好ましい熱伝導
性が得られない。
【0005】一方、実機エンジンにおけるバルブフェー
スとバルブシートの摩耗評価試験では、バルブシートの
円周上で最も高温になるエンジン点火プラグに近い部分
が、他の部分に比べて大きく摩耗する傾向にあることが
確認されている。
スとバルブシートの摩耗評価試験では、バルブシートの
円周上で最も高温になるエンジン点火プラグに近い部分
が、他の部分に比べて大きく摩耗する傾向にあることが
確認されている。
【0006】すなわち、これら肉盛りバルブシートにお
いて、耐摩耗性及び高熱伝導性という相反する特性を如
何にバランス良く向上させるかが課題となる。
いて、耐摩耗性及び高熱伝導性という相反する特性を如
何にバランス良く向上させるかが課題となる。
【0007】また、硬質相を析出させる銅合金粉末は工
業的に高価であり、その特性を維持しつつ如何にしてコ
ストを低減させるかも課題となる。
業的に高価であり、その特性を維持しつつ如何にしてコ
ストを低減させるかも課題となる。
【0008】上記の点に鑑み、本発明は、優れた耐摩耗
性を付加すると共に、熱伝導性をも向上させて、高出力
化が図れ生産性の高いエンジンの肉盛りバルブシート及
びその製造装置を提供することを目的とする。
性を付加すると共に、熱伝導性をも向上させて、高出力
化が図れ生産性の高いエンジンの肉盛りバルブシート及
びその製造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
アルミニウム鋳造シリンダヘッドに2種類以上の金属粉
末をレーザ肉盛りする一連の実験と、実機エンジンでの
バルブシート摩耗評価試験及びバルブの測温試験等によ
り、バルブシートとして必要な耐摩耗性及び熱伝導性に
優れた特性を備え、さらに、欠陥が発生しにくくて生産
性の高いエンジンの肉盛りバルブシート及びその製造装
置を見い出した。
アルミニウム鋳造シリンダヘッドに2種類以上の金属粉
末をレーザ肉盛りする一連の実験と、実機エンジンでの
バルブシート摩耗評価試験及びバルブの測温試験等によ
り、バルブシートとして必要な耐摩耗性及び熱伝導性に
優れた特性を備え、さらに、欠陥が発生しにくくて生産
性の高いエンジンの肉盛りバルブシート及びその製造装
置を見い出した。
【0010】すなわち、本発明に係るエンジンの肉盛り
バルブシートは、請求項1に記載されているように、特
性の異なる2種類以上の肉盛り用金属粉末が円周方向に
沿ってそれぞれ別々に配置されて肉盛りされた構成とな
っている。
バルブシートは、請求項1に記載されているように、特
性の異なる2種類以上の肉盛り用金属粉末が円周方向に
沿ってそれぞれ別々に配置されて肉盛りされた構成とな
っている。
【0011】また、請求項2に記載されているように、
上記肉盛り用金属粉末は、その1つが純銅であり、他の
1つが耐摩耗性銅合金である構成となっている。
上記肉盛り用金属粉末は、その1つが純銅であり、他の
1つが耐摩耗性銅合金である構成となっている。
【0012】また、請求項3に記載されているように、
円周方向において上記耐摩耗性銅合金が上記純銅を挟む
ように配置された構成となっている。
円周方向において上記耐摩耗性銅合金が上記純銅を挟む
ように配置された構成となっている。
【0013】また、請求項4に記載されているように、
円周方向に沿って連続して肉盛りされる上記純銅及び耐
摩耗性銅合金の肉盛り範囲がそれぞれ中心角で10度以
上50度以下である構成となっている。
円周方向に沿って連続して肉盛りされる上記純銅及び耐
摩耗性銅合金の肉盛り範囲がそれぞれ中心角で10度以
上50度以下である構成となっている。
【0014】また、請求項5に記載されているように、
上記円周方向に沿って配置される純銅及び耐摩耗性銅合
金の領域がバルブシートの円中心を基準として点対称と
なる構成となっている。
上記円周方向に沿って配置される純銅及び耐摩耗性銅合
金の領域がバルブシートの円中心を基準として点対称と
なる構成となっている。
【0015】また、請求項6に記載されているように、
エンジンの点火プラグに近い領域に上記耐摩耗性銅合金
を配置した構成となっている。
エンジンの点火プラグに近い領域に上記耐摩耗性銅合金
を配置した構成となっている。
【0016】また、請求項7に記載されているように、
上記エンジンの点火プラグに近い領域に配置される耐摩
耗性銅合金は硬質析出物が分散した断面組織を有する構
成となっている。
上記エンジンの点火プラグに近い領域に配置される耐摩
耗性銅合金は硬質析出物が分散した断面組織を有する構
成となっている。
【0017】さらに、本発明に係る肉盛りバルブシート
の製造装置は、請求項8に記載されているように、少な
くとも2種類の肉盛り用金属粉末を各々別個に収容する
粉末収容手段と、粉末収容手段に収容された各々の金属
粉末を被肉盛り領域に供給する供給通路手段と、各々の
金属粉末の供給量を制御する制御手段とを備える肉盛り
バルブシートの製造装置であって、上記制御手段は、各
々の金属粉末の供給を切り換えるように制御する構成と
なっている。
の製造装置は、請求項8に記載されているように、少な
くとも2種類の肉盛り用金属粉末を各々別個に収容する
粉末収容手段と、粉末収容手段に収容された各々の金属
粉末を被肉盛り領域に供給する供給通路手段と、各々の
金属粉末の供給量を制御する制御手段とを備える肉盛り
バルブシートの製造装置であって、上記制御手段は、各
々の金属粉末の供給を切り換えるように制御する構成と
なっている。
【0018】さらに、請求項9に記載されているよう
に、上記粉末収容手段は、少なくとも2つの粉末収容部
を有し、上記供給通路手段は、粉末収容部の各々から導
かれた金属粉末を同一の供給口から被肉盛り領域に供給
する構成となっている。
に、上記粉末収容手段は、少なくとも2つの粉末収容部
を有し、上記供給通路手段は、粉末収容部の各々から導
かれた金属粉末を同一の供給口から被肉盛り領域に供給
する構成となっている。
【0019】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るエンジンの肉盛
りバルブシートによれば、特性の異なる2種類以上の肉
盛り用金属粉末をバルブシートの円周方向に沿ってそれ
ぞれ別々に配置して肉盛りするものとしていることか
ら、例えば、摩耗条件の厳しい領域には耐摩耗性に優れ
た金属粉末を配置し、その他の領域には熱伝導性の高い
金属粉末を配置して肉盛りすることにより、バルブシー
トの摩耗量低減とバルブの温度低減とをバランス良く両
立させることができ、よって、エンジン性能を向上させ
ることができるという優れた効果がもたらされる。
りバルブシートによれば、特性の異なる2種類以上の肉
盛り用金属粉末をバルブシートの円周方向に沿ってそれ
ぞれ別々に配置して肉盛りするものとしていることか
ら、例えば、摩耗条件の厳しい領域には耐摩耗性に優れ
た金属粉末を配置し、その他の領域には熱伝導性の高い
金属粉末を配置して肉盛りすることにより、バルブシー
トの摩耗量低減とバルブの温度低減とをバランス良く両
立させることができ、よって、エンジン性能を向上させ
ることができるという優れた効果がもたらされる。
【0020】本発明の請求項2に係るエンジンの肉盛り
バルブシートによれば、肉盛り用金属粉末として、純銅
と耐摩耗性銅合金を用いることから、例えば、摩耗条件
の厳しい領域に銅合金を配置し、その他の領域に純銅を
配置して肉盛りすることにより、バルブシートの摩耗量
低減とバルブの温度低減とをバランス良く両立させるこ
とができ、よって、エンジン性能を向上させることがで
きるという優れた効果がもたらされる。
バルブシートによれば、肉盛り用金属粉末として、純銅
と耐摩耗性銅合金を用いることから、例えば、摩耗条件
の厳しい領域に銅合金を配置し、その他の領域に純銅を
配置して肉盛りすることにより、バルブシートの摩耗量
低減とバルブの温度低減とをバランス良く両立させるこ
とができ、よって、エンジン性能を向上させることがで
きるという優れた効果がもたらされる。
【0021】本発明の請求項3に係るエンジンの肉盛り
バルブシートによれば、円周方向において耐摩耗性銅合
金が純銅を挟むように配置されていることから、純銅が
摩耗し易い点を補いつつ高い熱伝導性を確保してエンジ
ン性能を向上させることができるという優れた効果がも
たらされる。
バルブシートによれば、円周方向において耐摩耗性銅合
金が純銅を挟むように配置されていることから、純銅が
摩耗し易い点を補いつつ高い熱伝導性を確保してエンジ
ン性能を向上させることができるという優れた効果がも
たらされる。
【0022】本発明の請求項4に係るエンジンの肉盛り
バルブシートによれば、円周方向に沿って連続して肉盛
りされる純銅及び耐摩耗性銅合金の肉盛り範囲をそれぞ
れ中心角で10度以上50度以下としていることから、
純銅が連続して肉盛りされる範囲が広くなり過ぎると摩
耗し易くなり、又、銅合金が連続して肉盛りされる範囲
が広くなり過ぎると熱伝導性が低下するという点を相互
に補充しつつ、優れた耐摩耗特性と高い熱伝導性を両立
させることができ、よって、エンジン性能を向上させる
ことができるという優れた効果がもたらされる。
バルブシートによれば、円周方向に沿って連続して肉盛
りされる純銅及び耐摩耗性銅合金の肉盛り範囲をそれぞ
れ中心角で10度以上50度以下としていることから、
純銅が連続して肉盛りされる範囲が広くなり過ぎると摩
耗し易くなり、又、銅合金が連続して肉盛りされる範囲
が広くなり過ぎると熱伝導性が低下するという点を相互
に補充しつつ、優れた耐摩耗特性と高い熱伝導性を両立
させることができ、よって、エンジン性能を向上させる
ことができるという優れた効果がもたらされる。
【0023】本発明の請求項5に係るエンジンの肉盛り
バルブシートによれば、円周方向に沿って配置される純
銅及び耐摩耗性銅合金の領域がバルブシートの円中心を
基準として点対称となっていることから、バルブフェー
スとバルブシートとの接触は点対称の位置において、す
なわち、全域において常に均一に行われ、一部の領域に
おいて摩耗が大きくなるような偏摩耗を抑制でき、全体
として均一な耐摩耗性及び熱伝導性を有するバルブシー
トにすることができるという優れた効果がもたらされ
る。
バルブシートによれば、円周方向に沿って配置される純
銅及び耐摩耗性銅合金の領域がバルブシートの円中心を
基準として点対称となっていることから、バルブフェー
スとバルブシートとの接触は点対称の位置において、す
なわち、全域において常に均一に行われ、一部の領域に
おいて摩耗が大きくなるような偏摩耗を抑制でき、全体
として均一な耐摩耗性及び熱伝導性を有するバルブシー
トにすることができるという優れた効果がもたらされ
る。
【0024】本発明の請求項6に係るエンジンの肉盛り
バルブシートによれば、エンジンの点火プラグに近い領
域に耐摩耗性銅合金を配置することから、バルブシート
の高温となる領域の摩耗を抑制することができ、全体と
して均一な耐摩耗性及び高熱伝導性を有するバルブシー
トにすることができるという優れた効果がもたらされ
る。
バルブシートによれば、エンジンの点火プラグに近い領
域に耐摩耗性銅合金を配置することから、バルブシート
の高温となる領域の摩耗を抑制することができ、全体と
して均一な耐摩耗性及び高熱伝導性を有するバルブシー
トにすることができるという優れた効果がもたらされ
る。
【0025】本発明の請求項7に係るエンジンの肉盛り
バルブシートによれば、エンジンの点火プラグに近い領
域に配置する耐摩耗性銅合金が硬質析出物が分散した断
面組織を有することから、バルブシートの高温となる領
域の摩耗をより一層抑制することができ、全体として均
一な耐摩耗性及び高熱伝導性を有するバルブシートにす
ることができるという優れた効果がもたらされる。
バルブシートによれば、エンジンの点火プラグに近い領
域に配置する耐摩耗性銅合金が硬質析出物が分散した断
面組織を有することから、バルブシートの高温となる領
域の摩耗をより一層抑制することができ、全体として均
一な耐摩耗性及び高熱伝導性を有するバルブシートにす
ることができるという優れた効果がもたらされる。
【0026】本発明の請求項8に係る肉盛りバルブシー
トの製造装置によれば、異なる種類の肉盛り用金属粉末
を選択的に切り換えて被肉盛り領域に供給することがで
き、請求項1ないし7に記載するような円周方向に沿っ
て2種類以上の金属粉末を別々に配置したバルブシート
を容易に製造することができるという優れた効果がもた
らされる。
トの製造装置によれば、異なる種類の肉盛り用金属粉末
を選択的に切り換えて被肉盛り領域に供給することがで
き、請求項1ないし7に記載するような円周方向に沿っ
て2種類以上の金属粉末を別々に配置したバルブシート
を容易に製造することができるという優れた効果がもた
らされる。
【0027】本発明の請求項9に係る肉盛りバルブシー
トの製造装置によれば、種類の異なる粉末がそれぞれ別
々に収容されていても、これらの粉末を被肉盛り領域に
供給する際のその直前では同一供給口すなわち同一経路
となっていることから、供給口の方向等を変えることな
く供給粉末の切り換えを行うのみで、請求項1ないし7
に記載するようなバルブシートを容易にかつスムーズに
製造することができるという優れた効果がもたらされ
る。
トの製造装置によれば、種類の異なる粉末がそれぞれ別
々に収容されていても、これらの粉末を被肉盛り領域に
供給する際のその直前では同一供給口すなわち同一経路
となっていることから、供給口の方向等を変えることな
く供給粉末の切り換えを行うのみで、請求項1ないし7
に記載するようなバルブシートを容易にかつスムーズに
製造することができるという優れた効果がもたらされ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面に基づき説明する。
面に基づき説明する。
【0029】図1は、肉盛りが形成される母材としての
シリンダヘッド1のシリンダヘッドポート部1aを示し
たものであり、この領域には、中央部に点火プラグ孔1
d、そのまわりに径の大きい2つの吸気バルブ用バルブ
シート部1b、径の小さい2つの排気バルブ用バルブシ
ート部1cがそれぞれ形成されている。また、図1にお
いては、吸気バルブ用の1つのバルブシート部1bに肉
盛り部5が形成された状態を示すが、これに限定される
ものではなく排気バルブ用のバルブシート部1eに肉盛
り部を形成してもよい。
シリンダヘッド1のシリンダヘッドポート部1aを示し
たものであり、この領域には、中央部に点火プラグ孔1
d、そのまわりに径の大きい2つの吸気バルブ用バルブ
シート部1b、径の小さい2つの排気バルブ用バルブシ
ート部1cがそれぞれ形成されている。また、図1にお
いては、吸気バルブ用の1つのバルブシート部1bに肉
盛り部5が形成された状態を示すが、これに限定される
ものではなく排気バルブ用のバルブシート部1eに肉盛
り部を形成してもよい。
【0030】図2は、肉盛りバルブシートの製造装置の
一部をなす肉盛り材料(粉末)供給装置9を示す斜視図
である。本図に示すように、この粉末供給装置9は、供
給口を有するノズル端部10aを備えたノズル本体10
及びこのノズル本体10の上端部に接続されてそれぞれ
別々に通路を形成する2つの分岐管11a,11bとに
より、金属粉末を被肉盛り領域に供給する供給通路手段
が形成されており、又、この上流には、2つの分岐管1
1a,11bの上端部にそれぞれ接続されて内部に金属
粉末を収容する粉末収容手段としての2つのホッパ13
a,13bが設けられており、さらに、分岐管11a,
11bとホッパ13a,13bとの間には、それぞれ粉
末3a,3bの供給量を調節すべく通路の絞り弁及びそ
の駆動部(不図示)を備えた制御手段の一部としての調
節機構12a,12bが設けられており、この絞り弁の
開閉動作は、配線14a,14bを介して接続された制
御ユニット15から絞り弁の駆動部に制御信号が送られ
ることにより行われる。
一部をなす肉盛り材料(粉末)供給装置9を示す斜視図
である。本図に示すように、この粉末供給装置9は、供
給口を有するノズル端部10aを備えたノズル本体10
及びこのノズル本体10の上端部に接続されてそれぞれ
別々に通路を形成する2つの分岐管11a,11bとに
より、金属粉末を被肉盛り領域に供給する供給通路手段
が形成されており、又、この上流には、2つの分岐管1
1a,11bの上端部にそれぞれ接続されて内部に金属
粉末を収容する粉末収容手段としての2つのホッパ13
a,13bが設けられており、さらに、分岐管11a,
11bとホッパ13a,13bとの間には、それぞれ粉
末3a,3bの供給量を調節すべく通路の絞り弁及びそ
の駆動部(不図示)を備えた制御手段の一部としての調
節機構12a,12bが設けられており、この絞り弁の
開閉動作は、配線14a,14bを介して接続された制
御ユニット15から絞り弁の駆動部に制御信号が送られ
ることにより行われる。
【0031】この粉末供給装置9においては、2種類の
粉末3a,3bの供給量を別々に制御することができる
ため、一方の粉末のみを所定時間供給した後、他方の粉
末のみを所定時間供給するような粉末の切り換え供給を
行うことができる。
粉末3a,3bの供給量を別々に制御することができる
ため、一方の粉末のみを所定時間供給した後、他方の粉
末のみを所定時間供給するような粉末の切り換え供給を
行うことができる。
【0032】図3は、2種類の粉末3a,3bを所定時
間ごとに切り換えて供給する供給パターンの一例を示す
図である。本図に示されるように、この供給パターン
は、例えば純銅粉末3a(実線)と耐摩耗性銅合金粉末
3b(一点鎖線)との切り換えを約0.3秒で行い、
又、一方の粉末のみの供給を約1.5秒間行うようにし
て、被肉盛り領域への粉末の総供給量が50g/min
となるようにしたものである。
間ごとに切り換えて供給する供給パターンの一例を示す
図である。本図に示されるように、この供給パターン
は、例えば純銅粉末3a(実線)と耐摩耗性銅合金粉末
3b(一点鎖線)との切り換えを約0.3秒で行い、
又、一方の粉末のみの供給を約1.5秒間行うようにし
て、被肉盛り領域への粉末の総供給量が50g/min
となるようにしたものである。
【0033】図4は、上述のような2種類の粉末3a,
3bの切り換え供給により、シリンダヘッド1の吸気側
バルブシート部1bに肉盛りを施す際の模式図を示した
ものである。ここでは、エンジンの点火プラグ孔1dに
最も近い円周部を0度として、時計回わりに、337.
5ないし22.5度、67.5ないし112.5度、1
57.5ないし202.5度、247.5ないし29
2.5度の円周領域に銅合金粉末3bを肉盛りし、その
他の領域に純銅粉末3aを肉盛りした状態となってい
る。
3bの切り換え供給により、シリンダヘッド1の吸気側
バルブシート部1bに肉盛りを施す際の模式図を示した
ものである。ここでは、エンジンの点火プラグ孔1dに
最も近い円周部を0度として、時計回わりに、337.
5ないし22.5度、67.5ないし112.5度、1
57.5ないし202.5度、247.5ないし29
2.5度の円周領域に銅合金粉末3bを肉盛りし、その
他の領域に純銅粉末3aを肉盛りした状態となってい
る。
【0034】すなわち、銅合金粉末3bによる肉盛り領
域の中心角θ1と、純銅粉末3aによる肉盛り領域の中
心角θ2とは、共に45度となっており、円周領域全体
を8等分割して、銅合金粉末3bと純銅粉末3aとを交
互に肉盛りした状態となっている。
域の中心角θ1と、純銅粉末3aによる肉盛り領域の中
心角θ2とは、共に45度となっており、円周領域全体
を8等分割して、銅合金粉末3bと純銅粉末3aとを交
互に肉盛りした状態となっている。
【0035】上述のような粉末供給装置を用いて、シリ
ンダヘッド1に肉盛りバルブシートを形成する際のその
他の加工条件としては、例えば表1に示すものが適用可
能である。
ンダヘッド1に肉盛りバルブシートを形成する際のその
他の加工条件としては、例えば表1に示すものが適用可
能である。
【0036】
【表1】
【0037】次に、上述の粉末供給装置及び高エネルギ
源として最大出力5kWのCO2レーザを用いて、直列
4気筒DOHCエンジンのアルミニウム系鋳造合金(J
IS規格AC2A材)製シリンダヘッド1のバルブシー
ト部に肉盛りを施してバルブシートを形成した例を実施
例1ないし5及び比較例1ないし4として以下に説明す
る。
源として最大出力5kWのCO2レーザを用いて、直列
4気筒DOHCエンジンのアルミニウム系鋳造合金(J
IS規格AC2A材)製シリンダヘッド1のバルブシー
ト部に肉盛りを施してバルブシートを形成した例を実施
例1ないし5及び比較例1ないし4として以下に説明す
る。
【0038】ここで、肉盛り用粉末材料としては、下記
表2に示す成分組成を有する2種類の銅合金A,Bと純
銅を使用した。
表2に示す成分組成を有する2種類の銅合金A,Bと純
銅を使用した。
【0039】
【表2】
【0040】また、肉盛りは、各実施例及び比較例ごと
に、上記シリンダヘッド1を3個用いて、吸気側及び排
気側の計48ケ所につき行った。
に、上記シリンダヘッド1を3個用いて、吸気側及び排
気側の計48ケ所につき行った。
【0041】さらに、肉盛りを施したシリンダヘッド1
のうち欠陥を生じなかったものを表3に示す仕様の実機
エンジンに組み込んで、バルブシートの摩耗試験及びバ
ルブ傘部の温度測定等を行った。
のうち欠陥を生じなかったものを表3に示す仕様の実機
エンジンに組み込んで、バルブシートの摩耗試験及びバ
ルブ傘部の温度測定等を行った。
【0042】
【表3】
【0043】尚、吸排気バルブのバルブフェース部にお
ける摩耗は、外観上顕著に現われなかったので、その摩
耗量の測定は省略した。
ける摩耗は、外観上顕著に現われなかったので、その摩
耗量の測定は省略した。
【0044】
【実施例1】本実施例では、肉盛り材料として硬質相析
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
5に示すように点火プラグ孔1dに近い側半分の領域に
銅合金A3b、残り半分の領域に純銅3aを供給した2
等分割配置として肉盛りを施した。
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
5に示すように点火プラグ孔1dに近い側半分の領域に
銅合金A3b、残り半分の領域に純銅3aを供給した2
等分割配置として肉盛りを施した。
【0045】そして、肉盛りが施されたシリンダヘッド
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラックといっ
た欠陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率((欠陥
発生バルブシート数/バルブシート全数)×100)
は、0%であった。
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラックといっ
た欠陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率((欠陥
発生バルブシート数/バルブシート全数)×100)
は、0%であった。
【0046】また、実機エンジン試験でのバルブシート
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大30μm,純銅3
a領域で最大80μmであり、バルブ傘温度は600℃
であった。
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大30μm,純銅3
a領域で最大80μmであり、バルブ傘温度は600℃
であった。
【0047】
【実施例2】本実施例では、肉盛り材料として硬質相析
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
6に示すようにバルブシート部1b,1cの円周を6等
分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅合金A
3bを供給し、時計回わりに続いて純銅3aを供給し、
これを交互に行って肉盛りを施した。
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
6に示すようにバルブシート部1b,1cの円周を6等
分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅合金A
3bを供給し、時計回わりに続いて純銅3aを供給し、
これを交互に行って肉盛りを施した。
【0048】そして、肉盛りが施されたシリンダヘッド
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
【0049】また、実機エンジン試験でのバルブシート
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大25μm,純銅3
a領域出最大30μmであり、バルブ傘温度は570℃
であった。
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大25μm,純銅3
a領域出最大30μmであり、バルブ傘温度は570℃
であった。
【0050】
【実施例3】本実施例では、肉盛り材料として硬質相析
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
7に示すようにバルブシート部1b,1cの円周を8等
分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅合金A
3bを供給し、時計回わりに続いて純銅3aを供給し、
これを交互に行って肉盛りを施した。
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
7に示すようにバルブシート部1b,1cの円周を8等
分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅合金A
3bを供給し、時計回わりに続いて純銅3aを供給し、
これを交互に行って肉盛りを施した。
【0051】そして、肉盛りが施されたシリンダヘッド
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
【0052】また、実機エンジン試験でのバルブシート
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大20μm,純銅3
a領域で最大25μmであり、バルブ傘温度は560℃
であった。
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大20μm,純銅3
a領域で最大25μmであり、バルブ傘温度は560℃
であった。
【0053】
【実施例4】本実施例では、肉盛り材料として硬質相析
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
8に示すようにバルブシート部1b,1cの円周を16
等分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅合金
A3bを供給し、時計回わりに続いて純銅3aを供給
し、これを交互に行って肉盛りを施した。
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
8に示すようにバルブシート部1b,1cの円周を16
等分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅合金
A3bを供給し、時計回わりに続いて純銅3aを供給
し、これを交互に行って肉盛りを施した。
【0054】そして、肉盛りが施されたシリンダヘッド
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
【0055】また、実機エンジン試験でのバルブシート
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大20μm,純銅3
a領域で最大25μmであり、バルブ傘温度は560℃
であった。
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大20μm,純銅3
a領域で最大25μmであり、バルブ傘温度は560℃
であった。
【0056】
【実施例5】本実施例では、肉盛り材料として硬質相析
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
9に示すようにバルブシート部1b,1cの円周を32
等分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅合金
A3bを供給し、時計回わりに続いて純銅3aを供給
し、これを交互に行って肉盛りを施した。
出型銅合金Aと純銅を用い、上述表1の条件のもと、図
9に示すようにバルブシート部1b,1cの円周を32
等分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅合金
A3bを供給し、時計回わりに続いて純銅3aを供給
し、これを交互に行って肉盛りを施した。
【0057】そして、肉盛りが施されたシリンダヘッド
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
【0058】また、実機エンジン試験でのバルブシート
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大20μm,純銅3
a領域で最大25μmであり、バルブ傘温度は560℃
であった。
部摩耗深さは銅合金A3b領域で最大20μm,純銅3
a領域で最大25μmであり、バルブ傘温度は560℃
であった。
【0059】
【比較例1】本比較例では、肉盛り材料として純銅のみ
を用い、上述表1の条件のもと、バルブシート部1b,
1cの全周領域に純銅3aを供給し、肉盛りを施した。
を用い、上述表1の条件のもと、バルブシート部1b,
1cの全周領域に純銅3aを供給し、肉盛りを施した。
【0060】そして、肉盛りが施されたシリンダヘッド
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
【0061】また、実機エンジン試験でのバルブシート
部摩耗深さは100μm以上であり、バルブ傘温度は5
00℃であった。
部摩耗深さは100μm以上であり、バルブ傘温度は5
00℃であった。
【0062】
【比較例2】本比較例では、肉盛り材料として硬質相析
出型銅合金Aのみを用い、上述表1の条件のもと、バル
ブシート1b,1cの全周領域に銅合金A3bを供給
し、肉盛りを施した。
出型銅合金Aのみを用い、上述表1の条件のもと、バル
ブシート1b,1cの全周領域に銅合金A3bを供給
し、肉盛りを施した。
【0063】そして、肉盛りが施されたシリンダヘッド
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は5%であっ
た。
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は5%であっ
た。
【0064】また、実機エンジン試験でのバルブシート
部摩耗深さは15μmであり、バルブ傘温度は700℃
であった。
部摩耗深さは15μmであり、バルブ傘温度は700℃
であった。
【0065】
【比較例3】本比較例では、肉盛り材料として銅合金B
(アルミブロンズ)のみを用い、上述表1の条件のも
と、バルブシート1b,1cの全周領域に銅合金B3b
を供給し、肉盛りを施した。
(アルミブロンズ)のみを用い、上述表1の条件のも
と、バルブシート1b,1cの全周領域に銅合金B3b
を供給し、肉盛りを施した。
【0066】そして、肉盛りが施されたシリンダヘッド
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は0%であっ
た。
【0067】また、実機エンジン試験でのバルブシート
部摩耗深さは80μm以上であり、バルブ傘温度は61
0℃であった。
部摩耗深さは80μm以上であり、バルブ傘温度は61
0℃であった。
【0068】
【比較例4】本比較例では、肉盛り材料として銅合金B
(アルミブロンズ)と純銅を用い、上述表1の条件のも
と、図7に示すようにバルブシート部1b,1cの円周
を8等分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅
合金B(アルミブロンズ)3bを供給し、時計回わりに
続いて純銅3aを供給し、これを交互に行って肉盛りを
施した。
(アルミブロンズ)と純銅を用い、上述表1の条件のも
と、図7に示すようにバルブシート部1b,1cの円周
を8等分割して、点火プラグ孔1dに最も近い領域に銅
合金B(アルミブロンズ)3bを供給し、時計回わりに
続いて純銅3aを供給し、これを交互に行って肉盛りを
施した。
【0069】そして、肉盛りが施されたシリンダヘッド
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は %であっ
た。
1に機械加工を施して、肉盛り部を所定の寸法及び表面
粗さに仕上げ、その後、加工面をカラーチェックして肉
盛り層における引け巣,ポア,マイクロクラック等の欠
陥の有無を調べた。その結果、欠陥発生率は %であっ
た。
【0070】また、実機エンジン試験でのバルブシート
部摩耗深さは銅合金B3b領域で100μm以上,純銅
3a領域で100μm以上であり、バルブ傘温度は55
0℃であった。
部摩耗深さは銅合金B3b領域で100μm以上,純銅
3a領域で100μm以上であり、バルブ傘温度は55
0℃であった。
【0071】以上述べた実施例及び比較例の測定結果を
表4に示す。
表4に示す。
【0072】
【表4】
【0073】表4の結果から明らかなように、実施例1
では純銅部分の摩耗量が最大80μmもあり、一方、他
の実施例2ないし5では純銅部分の摩耗量は最大25〜
30μmであった。
では純銅部分の摩耗量が最大80μmもあり、一方、他
の実施例2ないし5では純銅部分の摩耗量は最大25〜
30μmであった。
【0074】従って、銅合金部分と純銅部分とを交互に
配置、すなわち、純銅部分を耐摩耗性のある銅合金部分
で挟むように配置することで、バルブシート全域での摩
耗量を低減させることができる。
配置、すなわち、純銅部分を耐摩耗性のある銅合金部分
で挟むように配置することで、バルブシート全域での摩
耗量を低減させることができる。
【0075】また、比較例1及び4では、バルブシート
の摩耗量が著しく大きくなり、比較例2及び3ではバル
ブ傘温度が他の実施例及び比較例に比べて高くなった。
の摩耗量が著しく大きくなり、比較例2及び3ではバル
ブ傘温度が他の実施例及び比較例に比べて高くなった。
【0076】以上のことからわかるように、点火プラグ
に近い領域には硬質析出物が存在するような銅合金を配
置し、かつ、この銅合金と熱伝導性の良い純銅とを円周
方向において交互に配置することにより、バルブシート
の摩耗量を低く抑えることができると共に、高い熱伝導
性を確保してエンジンの性能を向上させることが可能で
ある。
に近い領域には硬質析出物が存在するような銅合金を配
置し、かつ、この銅合金と熱伝導性の良い純銅とを円周
方向において交互に配置することにより、バルブシート
の摩耗量を低く抑えることができると共に、高い熱伝導
性を確保してエンジンの性能を向上させることが可能で
ある。
【図1】本発明に係る肉盛りバルブシートが形成される
シリンダヘッドポート部の斜視図である。
シリンダヘッドポート部の斜視図である。
【図2】本発明に係る肉盛りバルブシート製造装置の一
部をなす粉末供給装置を示す斜視図である。
部をなす粉末供給装置を示す斜視図である。
【図3】粉末の供給パターンの例を示す説明図である。
【図4】2種類の肉盛り用粉末を切り換え供給して肉盛
りを施したバルブシートの平面模式図である。
りを施したバルブシートの平面模式図である。
【図5】2種類の肉盛り用粉末を2等分割して配置した
例を示すバルブシートの平面模式図である。
例を示すバルブシートの平面模式図である。
【図6】2種類の肉盛り用粉末を6等分割して配置した
例を示すバルブシートの平面模式図である。
例を示すバルブシートの平面模式図である。
【図7】2種類の肉盛り用粉末を8等分割して配置した
例を示すバルブシートの平面模式図である。
例を示すバルブシートの平面模式図である。
【図8】2種類の肉盛り用粉末を16等分割して配置し
た例を示すバルブシートの平面模式図である。
た例を示すバルブシートの平面模式図である。
【図9】2種類の肉盛り用粉末を32等分割して配置し
た例を示すバルブシートの平面模式図である。
た例を示すバルブシートの平面模式図である。
【図10】肉盛り加工を説明するための側面図である。
1 シリンダヘッド 1a シリンダヘッドポート部 1b 吸気バルブ用バルブシート部 1c 排気バルブ用バルブシート部 1d 点火プラグ孔 2 被肉盛り領域 3 金属粉末 3a 純銅 3b 銅合金 4 レーザビーム 5 肉盛り部 6 供給ノズル 9 粉末供給装置 10 ノズル本体 10a ノズル端部 11a,11b 分岐管 12a,12b 調節機構(制御手段) 13a,13b ホッパ 14a,14b 配線 15 制御ユニット(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23K 35/30 340 B23K 35/30 340E F01L 3/24 F01L 3/24 E
Claims (9)
- 【請求項1】 特性の異なる2種類以上の肉盛り用金属
粉末が円周方向に沿ってそれぞれ別々に配置されて肉盛
りされていることを特徴とするエンジンの肉盛りバルブ
シート。 - 【請求項2】 肉盛り用金属粉末は、その1つが純銅で
あり、他の1つが耐摩耗性銅合金であることを特徴とす
る請求項1記載のエンジンの肉盛りバルブシート。 - 【請求項3】 円周方向において耐摩耗性銅合金が純銅
を挟むように配置されていることを特徴とする請求項2
記載のエンジンの肉盛りバルブシート。 - 【請求項4】 円周方向に沿って連続して肉盛りされる
純銅及び耐摩耗性銅合金の肉盛り範囲が、それぞれ中心
角で10度以上50度以下であることを特徴とする請求
項3記載のエンジンの肉盛りバルブシート。 - 【請求項5】 円周方向に沿って配置される純銅及び耐
摩耗性銅合金の領域が、バルブシートの円中心を基準と
して点対称となっていることを特徴とする請求項4記載
のエンジンの肉盛りバルブシート。 - 【請求項6】 エンジンの点火プラグに近い領域に耐摩
耗性銅合金を配置したことを特徴とする請求項2記載の
エンジンの肉盛りバルブシート。 - 【請求項7】 耐摩耗性銅合金は硬質析出物が分散した
断面組織を有することを特徴とする請求項6記載のエン
ジンの肉盛りバルブシート。 - 【請求項8】 少なくとも2種類の肉盛り用金属粉末を
各々別個に収容する粉末収容手段と、粉末収容手段に収
容された各々の金属粉末を被肉盛り領域に供給する供給
通路手段と、各々の金属粉末の供給量を制御する制御手
段とを備える肉盛りバルブシートの製造装置であって、 前記制御手段は、各々の金属粉末の供給を切り換えるよ
うに制御することを特徴とする肉盛りバルブシートの製
造装置。 - 【請求項9】 粉末収容手段は、少なくとも2つの粉末
収容部を有し、供給通路手段は、前記粉末収容部の各々
から導かれた金属粉末を同一の供給口から被肉盛り領域
に供給することを特徴とする請求項8記載の肉盛りバル
ブシートの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9078135A JPH10274012A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | エンジンの肉盛りバルブシート及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9078135A JPH10274012A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | エンジンの肉盛りバルブシート及びその製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10274012A true JPH10274012A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13653448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9078135A Pending JPH10274012A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | エンジンの肉盛りバルブシート及びその製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10274012A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005053892A1 (en) | 2003-12-02 | 2005-06-16 | Oy Crs-Technology Ltd | Method for producing a piece or the part thereof provided with a weld deposit and a piece produced by said method |
| JP2015535745A (ja) * | 2012-09-12 | 2015-12-17 | シーメンス エナジー インコーポレイテッド | 三次元画像化溶接経路制御を有する自動化された超合金レーザークラッディングシステム |
| WO2017202998A1 (de) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | Bleistahl-Produktions Gmbh & Co Kg. | Ventilsitzring |
| JP2018158347A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | トヨタ自動車株式会社 | 肉盛層の製造方法及びその製造装置 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9078135A patent/JPH10274012A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005053892A1 (en) | 2003-12-02 | 2005-06-16 | Oy Crs-Technology Ltd | Method for producing a piece or the part thereof provided with a weld deposit and a piece produced by said method |
| EP1702706A4 (en) * | 2003-12-02 | 2008-11-05 | Crs Technology Ltd Oy | METHOD FOR PRODUCING A PIECE OR A PART THEREOF, OR THE BZW. WELDED GOODS AND PIECES PRODUCED BY THE PROCEDURE |
| JP2015535745A (ja) * | 2012-09-12 | 2015-12-17 | シーメンス エナジー インコーポレイテッド | 三次元画像化溶接経路制御を有する自動化された超合金レーザークラッディングシステム |
| WO2017202998A1 (de) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | Bleistahl-Produktions Gmbh & Co Kg. | Ventilsitzring |
| CN109195734A (zh) * | 2016-05-24 | 2019-01-11 | 布莱史塔生产有限两合公司 | 阀座环 |
| US20190143415A1 (en) * | 2016-05-24 | 2019-05-16 | Bleistahl-Produktions GmbH &Co KG | Valve seat ring |
| US11311936B2 (en) | 2016-05-24 | 2022-04-26 | Bleistahl-Produktions Gmbh & Co Kg | Valve seat ring |
| JP2018158347A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | トヨタ自動車株式会社 | 肉盛層の製造方法及びその製造装置 |
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