JPH10274054A - 多気筒エンジンの吸・排気装置 - Google Patents
多気筒エンジンの吸・排気装置Info
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- JPH10274054A JPH10274054A JP9080887A JP8088797A JPH10274054A JP H10274054 A JPH10274054 A JP H10274054A JP 9080887 A JP9080887 A JP 9080887A JP 8088797 A JP8088797 A JP 8088797A JP H10274054 A JPH10274054 A JP H10274054A
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- diameter
- inner diameter
- speed rotation
- range
- carburetor
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速回転域での出力を向上させることができ
るとともに、低中速域の出力も向上させることのできる
多気筒エンジンの吸・排気装置を提供することを目的と
している。 【解決手段】 ピストンP1,P2,P3,P4の位相
が異なる気筒11、12、13、14間で、キャブレタ
ー21、22、23、24の口径21a、22a、23
a、24a及びエキゾーストパイプ31、32、33、
34の内径31a、32a、33a、34aのうち少な
くとも一方を異なるように構成したことを特徴としてい
る。
るとともに、低中速域の出力も向上させることのできる
多気筒エンジンの吸・排気装置を提供することを目的と
している。 【解決手段】 ピストンP1,P2,P3,P4の位相
が異なる気筒11、12、13、14間で、キャブレタ
ー21、22、23、24の口径21a、22a、23
a、24a及びエキゾーストパイプ31、32、33、
34の内径31a、32a、33a、34aのうち少な
くとも一方を異なるように構成したことを特徴としてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多気筒エンジンの
吸・排気装置に関する。
吸・排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、多気筒エンジンは、各気筒におけ
るキャブレターの口径が同一であるため、この口径を決
定した時点で、キャブレターに関するエンジン特性がほ
ぼ決まってしまっていた。そのため、例えばレーサーレ
プリカ仕様のものでは、高速回転域の出力を出すため、
キャブレターの口径を大きくするような対策がとられて
いた。ただし、キャブレターの口径を大きくすることに
より、低速回転域のフィーリングが悪くなるという欠点
があった。
るキャブレターの口径が同一であるため、この口径を決
定した時点で、キャブレターに関するエンジン特性がほ
ぼ決まってしまっていた。そのため、例えばレーサーレ
プリカ仕様のものでは、高速回転域の出力を出すため、
キャブレターの口径を大きくするような対策がとられて
いた。ただし、キャブレターの口径を大きくすることに
より、低速回転域のフィーリングが悪くなるという欠点
があった。
【0003】また逆に、ツアラー仕様では、低中速回転
域のフィーリングを良くするため、キャブレターの口径
を小さくするようになっている。ただし、キャブレター
の口径を小さくすることにより、高速回転域の出力が出
にくいという欠点があった。このため、例えば実開平1
−102460号公報のように気化器において通路径を
変えて、エンジン特性を向上させる技術が公知となって
いる。
域のフィーリングを良くするため、キャブレターの口径
を小さくするようになっている。ただし、キャブレター
の口径を小さくすることにより、高速回転域の出力が出
にくいという欠点があった。このため、例えば実開平1
−102460号公報のように気化器において通路径を
変えて、エンジン特性を向上させる技術が公知となって
いる。
【0004】一方、各気筒におけるエキゾーストパイプ
についても、その内径を大きくしていくと、高速回転域
での出力が出てくるが、低中速回転域での出力が落ちる
ことになる。また、エキゾーストパイプの内径を小さく
していくと、低中速回転域での出力が出るが、高速回転
域での出力が落ちてしまうことになる。このため、例え
ば実開昭55−123310号公報のように排気管径
(エキゾーストパイプの内径)を変更する手段等によっ
て、エンジン特性を向上させる技術が公知となってい
る。
についても、その内径を大きくしていくと、高速回転域
での出力が出てくるが、低中速回転域での出力が落ちる
ことになる。また、エキゾーストパイプの内径を小さく
していくと、低中速回転域での出力が出るが、高速回転
域での出力が落ちてしまうことになる。このため、例え
ば実開昭55−123310号公報のように排気管径
(エキゾーストパイプの内径)を変更する手段等によっ
て、エンジン特性を向上させる技術が公知となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術においては、高速回転域での出力を向上させつつ、
低中速域の出力も向上させることのできるものがなかっ
た。本発明は、上記問題を解決するためになされたもの
であり、高速回転域での出力を向上させることができる
とともに、低中速域の出力も向上させることのできる多
気筒エンジンの吸・排気装置を提供することを目的とし
ている。
技術においては、高速回転域での出力を向上させつつ、
低中速域の出力も向上させることのできるものがなかっ
た。本発明は、上記問題を解決するためになされたもの
であり、高速回転域での出力を向上させることができる
とともに、低中速域の出力も向上させることのできる多
気筒エンジンの吸・排気装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、ピストンの位相が異なる気
筒間で、キャブレターの口径及びエキゾーストパイプの
内径のうち少なくとも一方を異なるように構成したこと
を特徴としている。請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、ピストンの位相が異なる気筒間で、
キャブレターの口径を異なるように構成し、最大口径/
最小口径=約1.1としたことを特徴としている。請求
項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明に
おいて、ピストンの位相が異なる気筒間で、エキゾース
トパイプの内径を異なるように構成し、最大内径/最小
内径=約1.1としたことを特徴としている。
に、請求項1に係る発明は、ピストンの位相が異なる気
筒間で、キャブレターの口径及びエキゾーストパイプの
内径のうち少なくとも一方を異なるように構成したこと
を特徴としている。請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、ピストンの位相が異なる気筒間で、
キャブレターの口径を異なるように構成し、最大口径/
最小口径=約1.1としたことを特徴としている。請求
項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明に
おいて、ピストンの位相が異なる気筒間で、エキゾース
トパイプの内径を異なるように構成し、最大内径/最小
内径=約1.1としたことを特徴としている。
【0007】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、例えば2気筒の場合には、各気
筒間で、キャブレターの口径や、エキゾーストパイプの
内径や、これらの双方の口径及び内径を異ならせること
になる。また、例えば4気筒の場合には、各気筒がクラ
ンク軸の軸方向に沿って第1の気筒、第2の気筒、第3
の気筒、第4の気筒の順に並んでいるので、点火順序は
第1の気筒、第2の気筒、第4の気筒、第3の気筒、第
1の気筒・・・の順になる。このため、ピストンの位相
は、第1の気筒と第4の気筒とが同位相になり、第2の
気筒と第3の気筒とが同位相になる。したがって、第1
及び第4の気筒と、第2及び第3の気筒との間で、キャ
ブレターの口径を異ならせたり、エキゾーストパイプの
内径を異ならせたり、これらの双方の口径及び内径を異
ならせたりすることになる。
に係る発明においては、例えば2気筒の場合には、各気
筒間で、キャブレターの口径や、エキゾーストパイプの
内径や、これらの双方の口径及び内径を異ならせること
になる。また、例えば4気筒の場合には、各気筒がクラ
ンク軸の軸方向に沿って第1の気筒、第2の気筒、第3
の気筒、第4の気筒の順に並んでいるので、点火順序は
第1の気筒、第2の気筒、第4の気筒、第3の気筒、第
1の気筒・・・の順になる。このため、ピストンの位相
は、第1の気筒と第4の気筒とが同位相になり、第2の
気筒と第3の気筒とが同位相になる。したがって、第1
及び第4の気筒と、第2及び第3の気筒との間で、キャ
ブレターの口径を異ならせたり、エキゾーストパイプの
内径を異ならせたり、これらの双方の口径及び内径を異
ならせたりすることになる。
【0008】上記のようにピストンの位相が異なる気筒
間で、例えばキャブレターの口径を異なるように構成す
ると、口径を大きくした方ではトルク曲線が高速回転側
にずれることになるが、低中速回転域のトルク曲線に谷
が生じやすくなり、フィーリングに悪影響を及ぼすこと
になる。一方、口径を小さくした方では、トルク曲線が
低速回転側にずれるとともに、低中速回転域のトルク曲
線が一定の盛り上がりを示すようになって、口径を大き
くした方のトルク曲線の谷を平らに修正することが可能
になる。
間で、例えばキャブレターの口径を異なるように構成す
ると、口径を大きくした方ではトルク曲線が高速回転側
にずれることになるが、低中速回転域のトルク曲線に谷
が生じやすくなり、フィーリングに悪影響を及ぼすこと
になる。一方、口径を小さくした方では、トルク曲線が
低速回転側にずれるとともに、低中速回転域のトルク曲
線が一定の盛り上がりを示すようになって、口径を大き
くした方のトルク曲線の谷を平らに修正することが可能
になる。
【0009】このため、例えば第1及び第4の気筒のキ
ャブレターの口径を大きくし、第2及び第3の気筒のキ
ャブレターの口径を小さくすることにより、トルクの高
い範囲が低中速回転側及び高速回転側に広がるととも
に、低中速回転域のトルクが一定になる。そして、トル
クの高い範囲が高速回転側に広がることから、高速回転
域での出力を向上させることができる。また、トルクの
高い範囲が低中速回転側に広がることから、低中速回転
域の出力を向上させることができる。さらに、低中速回
転域のトルクが一定になることから、トルク曲線の谷が
生じていたときには得られない低中速回転域での出力を
確保することができる。また、トルクの高い範囲が低中
速回転側に広がり、かつ低中速回転域のトルクが一定に
なることから、フィーリングの向上を図ることができ
る。しかも、キャブレターの口径を異ならせるだけであ
るから、コストが上昇することがない。
ャブレターの口径を大きくし、第2及び第3の気筒のキ
ャブレターの口径を小さくすることにより、トルクの高
い範囲が低中速回転側及び高速回転側に広がるととも
に、低中速回転域のトルクが一定になる。そして、トル
クの高い範囲が高速回転側に広がることから、高速回転
域での出力を向上させることができる。また、トルクの
高い範囲が低中速回転側に広がることから、低中速回転
域の出力を向上させることができる。さらに、低中速回
転域のトルクが一定になることから、トルク曲線の谷が
生じていたときには得られない低中速回転域での出力を
確保することができる。また、トルクの高い範囲が低中
速回転側に広がり、かつ低中速回転域のトルクが一定に
なることから、フィーリングの向上を図ることができ
る。しかも、キャブレターの口径を異ならせるだけであ
るから、コストが上昇することがない。
【0010】また、ピストンの位相が異なる気筒間で、
例えばエキゾーストパイプの内径を異なるように構成す
ると、内径を大きくした方ではトルク曲線が高速回転側
にずれ、内径を小さくした方ではトルク曲線が低中速回
転側にずれることになる。このため、例えば第1及び第
4の気筒のエキゾーストパイプの内径を大きくし、第2
及び第3の気筒のエキゾーストパイプの内径を小さくす
ることにより、トルクの高い範囲が低中速回転側及び高
速回転側に広がることになる。したがって、高速回転域
での出力を向上させることができるとともに、低中速域
の出力を向上させることができ、かつフィーリングの向
上を図ることができる。しかも、エキゾーストパイプの
内径を異ならせるだけであるから、コストが上昇するこ
とがない。
例えばエキゾーストパイプの内径を異なるように構成す
ると、内径を大きくした方ではトルク曲線が高速回転側
にずれ、内径を小さくした方ではトルク曲線が低中速回
転側にずれることになる。このため、例えば第1及び第
4の気筒のエキゾーストパイプの内径を大きくし、第2
及び第3の気筒のエキゾーストパイプの内径を小さくす
ることにより、トルクの高い範囲が低中速回転側及び高
速回転側に広がることになる。したがって、高速回転域
での出力を向上させることができるとともに、低中速域
の出力を向上させることができ、かつフィーリングの向
上を図ることができる。しかも、エキゾーストパイプの
内径を異ならせるだけであるから、コストが上昇するこ
とがない。
【0011】さらに、ピストンの位相が異なる気筒間
で、キャブレターの口径及びエキゾーストパイプの内径
の両者を異なるように構成した場合も、上記と同様に、
高速回転域での出力を向上させることができるととも
に、低中速域の出力も向上させることができ、かつフィ
ーリングの向上を図ることができ、さらにコストの上昇
を防止することができる。
で、キャブレターの口径及びエキゾーストパイプの内径
の両者を異なるように構成した場合も、上記と同様に、
高速回転域での出力を向上させることができるととも
に、低中速域の出力も向上させることができ、かつフィ
ーリングの向上を図ることができ、さらにコストの上昇
を防止することができる。
【0012】請求項2に係る発明においては、ピストン
の位相が異なる気筒間で、キャブレターの口径を異なる
ように構成し、最大口径/最小口径=約1.1としてい
るので、より確実に、高速回転域での出力を向上させる
ことができるとともに、低中速域の出力も向上させるこ
とができ、かつフィーリングの向上を図ることができ
る。
の位相が異なる気筒間で、キャブレターの口径を異なる
ように構成し、最大口径/最小口径=約1.1としてい
るので、より確実に、高速回転域での出力を向上させる
ことができるとともに、低中速域の出力も向上させるこ
とができ、かつフィーリングの向上を図ることができ
る。
【0013】ここで、最大口径/最小口径=約1.1と
したのは、このような比にすると、吸気慣性効果に影響
がある慣給特性数が同一回転数において10%程度ずれ
ることになり、これによりトルクピーク回転数が約10
%ずれ、トルクの高い範囲が広がることになるからであ
る。すなわち、トルクの高い範囲が広がることによっ
て、高速回転域での出力を向上させることができるとと
もに、低中速域の出力も向上させることができ、かつフ
ィーリングの向上を図ることができる。そして、上記最
大口径/最小口径が1.05未満になると、同じ口径に
したのとほとんど変わらなくなってしまい、1.15を
超えると、トルクピーク回転数が15%も変わってしま
い、エンジンのピーク馬力が落ちてしまうことになる。
したがって、最大口径/最小口径=約1.1することが
望ましい。ただし、上述のように、最大口径/最小口径
=1.05〜1.15の範囲に設定してもよいことはい
うまでもない。
したのは、このような比にすると、吸気慣性効果に影響
がある慣給特性数が同一回転数において10%程度ずれ
ることになり、これによりトルクピーク回転数が約10
%ずれ、トルクの高い範囲が広がることになるからであ
る。すなわち、トルクの高い範囲が広がることによっ
て、高速回転域での出力を向上させることができるとと
もに、低中速域の出力も向上させることができ、かつフ
ィーリングの向上を図ることができる。そして、上記最
大口径/最小口径が1.05未満になると、同じ口径に
したのとほとんど変わらなくなってしまい、1.15を
超えると、トルクピーク回転数が15%も変わってしま
い、エンジンのピーク馬力が落ちてしまうことになる。
したがって、最大口径/最小口径=約1.1することが
望ましい。ただし、上述のように、最大口径/最小口径
=1.05〜1.15の範囲に設定してもよいことはい
うまでもない。
【0014】また、上記慣給特性数Zは下記の経験式
(数1)で表される。
(数1)で表される。
【数1】 上記数1において、ωはクランク角速度(=2πN/6
0)、asは吸気管中の音速、Vhは行程体積、Lsは
吸気管長、Asは吸気管断面積(=πD2/4)であ
る。
0)、asは吸気管中の音速、Vhは行程体積、Lsは
吸気管長、Asは吸気管断面積(=πD2/4)であ
る。
【0015】請求項3に係る発明においては、ピストン
の位相が異なる気筒間で、エキゾーストパイプの内径を
異なるように構成し、最大内径/最小内径=約1.1と
しているので、より確実に、高速回転域での出力を向上
させることができるとともに、低中速域の出力も向上さ
せることができ、かつフィーリングの向上を図ることが
できる。
の位相が異なる気筒間で、エキゾーストパイプの内径を
異なるように構成し、最大内径/最小内径=約1.1と
しているので、より確実に、高速回転域での出力を向上
させることができるとともに、低中速域の出力も向上さ
せることができ、かつフィーリングの向上を図ることが
できる。
【0016】ここで、最大内径/最小内径=約1.1と
したのは、次ぎの理由による。すなわち、エキゾースト
パイプの内径が出力に大きく関係しているのは、オーバ
ーラップによる掃気作用であり、次ぎの経験式(数2)
によって表される。
したのは、次ぎの理由による。すなわち、エキゾースト
パイプの内径が出力に大きく関係しているのは、オーバ
ーラップによる掃気作用であり、次ぎの経験式(数2)
によって表される。
【数2】 上記数2において、τeは固有周期、aeは排気管中の
音速、Vhは行程体積、Leは排気管長、Aeは排気管
断面積(=πD2/4)、τe´は実際の排気期間、θ
eはθe=θe2−θe1であり、開放角(クラン
ク)、Δoは無効角(クランク)である。
音速、Vhは行程体積、Leは排気管長、Aeは排気管
断面積(=πD2/4)、τe´は実際の排気期間、θ
eはθe=θe2−θe1であり、開放角(クラン
ク)、Δoは無効角(クランク)である。
【0017】負圧波がオーバーラップに同調する条件は
τe=τe´である。そして、上記経験式(数2)によ
ると、最大内径/最小内径=1.1の場合に負圧波が同
調する回転数は10%ずれることになり、トルクピーク
回転数が約10%ずれ、トルクの高い範囲が広がること
になる。すなわち、トルクの高い範囲が広がることによ
って、高速回転域での出力を向上させることができると
ともに、低中速域の出力も向上させることができ、かつ
フィーリングの向上を図ることができる。
τe=τe´である。そして、上記経験式(数2)によ
ると、最大内径/最小内径=1.1の場合に負圧波が同
調する回転数は10%ずれることになり、トルクピーク
回転数が約10%ずれ、トルクの高い範囲が広がること
になる。すなわち、トルクの高い範囲が広がることによ
って、高速回転域での出力を向上させることができると
ともに、低中速域の出力も向上させることができ、かつ
フィーリングの向上を図ることができる。
【0018】そして、上記最大内径/最小内径が1.0
5未満になると、同じ内径にしたのとほとんど変わらな
くなってしまい、1.15を超えると、トルクピーク回
転数が15%も変わってしまい、エンジンのピーク馬力
が落ちてしまうことになる。したがって、最大内径/最
小内径=約1.1することが望ましい。ただし、上述の
ように、最大内径/最小内径=1.05〜1.15の範
囲に設定してもよいことはいうまでもない。
5未満になると、同じ内径にしたのとほとんど変わらな
くなってしまい、1.15を超えると、トルクピーク回
転数が15%も変わってしまい、エンジンのピーク馬力
が落ちてしまうことになる。したがって、最大内径/最
小内径=約1.1することが望ましい。ただし、上述の
ように、最大内径/最小内径=1.05〜1.15の範
囲に設定してもよいことはいうまでもない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。ただし、図1は本発明の第1の実施
形態を適用する自動二輪車を示す外観側面図、図2は図
1に示すエンジンの各気筒におけるピストンを示す概略
側面図、図3は図1に示すエンジンに連結されるキャブ
レタを示す正面図、図4は図1に示すエンジンに連結さ
れるエキゾーストパイプを示す斜視図、図5は図2に示
した各ピストンに対応するキャブレタの口径とエキゾー
ストパイプの内径を示す説明平面図、図6及び図7はキ
ャブレターの口径を変えた場合の実験結果を示す線図、
図8及び図9はエキゾーストパイプの内径を変えた場合
の実験結果を示す線図、図10は本発明の第2の実施形
態におけるエンジン等を示す側面図、図11は図10に
示すエンジンに接続されるキャブレターを示す側面図、
図12は図1に示したエンジンの各ピストンに対応する
キャブレターの口径とエキゾーストパイプの内径を示す
説明平面図である。
参照して説明する。ただし、図1は本発明の第1の実施
形態を適用する自動二輪車を示す外観側面図、図2は図
1に示すエンジンの各気筒におけるピストンを示す概略
側面図、図3は図1に示すエンジンに連結されるキャブ
レタを示す正面図、図4は図1に示すエンジンに連結さ
れるエキゾーストパイプを示す斜視図、図5は図2に示
した各ピストンに対応するキャブレタの口径とエキゾー
ストパイプの内径を示す説明平面図、図6及び図7はキ
ャブレターの口径を変えた場合の実験結果を示す線図、
図8及び図9はエキゾーストパイプの内径を変えた場合
の実験結果を示す線図、図10は本発明の第2の実施形
態におけるエンジン等を示す側面図、図11は図10に
示すエンジンに接続されるキャブレターを示す側面図、
図12は図1に示したエンジンの各ピストンに対応する
キャブレターの口径とエキゾーストパイプの内径を示す
説明平面図である。
【0020】まず、図1ないし図5に基づき参照して本
発明の第1の実施形態を説明する。図1に示す自動二輪
車1には、ダイヤモンド形のフレーム2によって車体の
骨格が形成されており、そのフレーム2の前端部には、
ヘッドパイプ2aによってフロントフォーク3が回動自
在に支持され、さらにフロントフォーク3の下端には前
輪4が回動自在に支持されている。さらに、前記フレー
ム2のピボットプレート2bには、後輪6を回動自在に
支持するスイングアーム5がピボット5aを中心に上下
に揺動自在に支持されている。
発明の第1の実施形態を説明する。図1に示す自動二輪
車1には、ダイヤモンド形のフレーム2によって車体の
骨格が形成されており、そのフレーム2の前端部には、
ヘッドパイプ2aによってフロントフォーク3が回動自
在に支持され、さらにフロントフォーク3の下端には前
輪4が回動自在に支持されている。さらに、前記フレー
ム2のピボットプレート2bには、後輪6を回動自在に
支持するスイングアーム5がピボット5aを中心に上下
に揺動自在に支持されている。
【0021】また、前記フレーム2のダウンチューブ2
c及びピボットプレート2bには、直列4気筒の4サイ
クルエンジン10が保持されている。そして、このエン
ジン8の吸気側には、図3に示すようなキャブレター2
1,22,23,24が接続されると共に、排気側には
図4に示すようなエキゾーストパイプ31,32,3
3,34が接続されている。
c及びピボットプレート2bには、直列4気筒の4サイ
クルエンジン10が保持されている。そして、このエン
ジン8の吸気側には、図3に示すようなキャブレター2
1,22,23,24が接続されると共に、排気側には
図4に示すようなエキゾーストパイプ31,32,3
3,34が接続されている。
【0022】このエンジン10では、図2に示すように
クランク軸10aに保持されたピストンP1,P2,P
3,P4を収納した第1の気筒11、第2の気筒12、
第3の気筒13、第4の気筒14がクランク軸10aの
軸方向に沿って順次配置されている(図5参照)。そし
て、図5に示すように第1の気筒11に対応する位置に
は、第1のキャブレター21及び第1のエキゾーストパ
イプ31が配置され、第2の気筒12に対応する位置に
は、第2のキャブレター22及び第2のエキゾーストパ
イプ32が配置され、第3の気筒13に対応する位置に
は、第3のキャブレター23及び第3のエキゾーストパ
イプ33が配置され、第4の気筒14に対応する位置に
は、第4のキャブレター24及び第4のエキゾーストパ
イプ34が配置されている。
クランク軸10aに保持されたピストンP1,P2,P
3,P4を収納した第1の気筒11、第2の気筒12、
第3の気筒13、第4の気筒14がクランク軸10aの
軸方向に沿って順次配置されている(図5参照)。そし
て、図5に示すように第1の気筒11に対応する位置に
は、第1のキャブレター21及び第1のエキゾーストパ
イプ31が配置され、第2の気筒12に対応する位置に
は、第2のキャブレター22及び第2のエキゾーストパ
イプ32が配置され、第3の気筒13に対応する位置に
は、第3のキャブレター23及び第3のエキゾーストパ
イプ33が配置され、第4の気筒14に対応する位置に
は、第4のキャブレター24及び第4のエキゾーストパ
イプ34が配置されている。
【0023】また、点火順序が第1の気筒11、第2の
気筒12、第4の気筒14、第3の気筒13、第1の気
筒11・・・の順となるため、ピストンP1,P2,P
3,P4の位相は、図2に示すように、第1の気筒11
と第4の気筒14とが同位相になり、第2の気筒12と
第3の気筒13とが同位相になる。そして、第1及び第
4の気筒11、14と、第2及び第3の気筒12、13
との間で、キャブレターの口径を異ならせるとともに、
エキゾーストパイプの内径を異ならせている。
気筒12、第4の気筒14、第3の気筒13、第1の気
筒11・・・の順となるため、ピストンP1,P2,P
3,P4の位相は、図2に示すように、第1の気筒11
と第4の気筒14とが同位相になり、第2の気筒12と
第3の気筒13とが同位相になる。そして、第1及び第
4の気筒11、14と、第2及び第3の気筒12、13
との間で、キャブレターの口径を異ならせるとともに、
エキゾーストパイプの内径を異ならせている。
【0024】すなわち、この実施形態では、第1及び第
4のキャブレター21、24の各口径21a、24aを
同一とし、第2及び第3のキャブレター22、23の各
口径22a、23aを同一とし、口径21a、24aを
大、口径22a、23aを小としている。そして、(口
径21a/口径22a)あるいは(口径24a/口径2
3a)を口径比(最大口径/最小口径)として、約1.
1に設定している。すなわち、口径比=約1.1であ
る。なお、各キャブレターの口径は、図1の通り吸気管
の内径とほぼ等しくなっている。また、第1及び第4の
エキゾーストパイプ31、34の各内径31a、34a
を同一とし、第2及び第3のエキゾーストパイプ32、
33の各内径32a、33aを同一とし、内径31a、
34aを大、内径32a、33aを小としている。そし
て、(内径31a・内径32a)あるいは(内径34a
/内径33a)を内径比(最大内径/最小内径)とし
て、約1.1に設定している。すなわち、内径比=約
1.1である。
4のキャブレター21、24の各口径21a、24aを
同一とし、第2及び第3のキャブレター22、23の各
口径22a、23aを同一とし、口径21a、24aを
大、口径22a、23aを小としている。そして、(口
径21a/口径22a)あるいは(口径24a/口径2
3a)を口径比(最大口径/最小口径)として、約1.
1に設定している。すなわち、口径比=約1.1であ
る。なお、各キャブレターの口径は、図1の通り吸気管
の内径とほぼ等しくなっている。また、第1及び第4の
エキゾーストパイプ31、34の各内径31a、34a
を同一とし、第2及び第3のエキゾーストパイプ32、
33の各内径32a、33aを同一とし、内径31a、
34aを大、内径32a、33aを小としている。そし
て、(内径31a・内径32a)あるいは(内径34a
/内径33a)を内径比(最大内径/最小内径)とし
て、約1.1に設定している。すなわち、内径比=約
1.1である。
【0025】上記のように構成された4気筒4サイクル
エンジンにおいては、各キャブレターにおける口径21
a、24aの大きい方ではトルク曲線が高速回転側にず
れるが、低中速回転域のトルク曲線に谷が生じやすくな
り、フィーリングに悪影響を及ぼすことになる。一方、
口径22a、23aの小さい方では、トルク曲線が低速
回転側にずれるとともに、低中速回転域のトルク曲線が
一定の盛り上がりを示すようになって、口径を大きくし
た方(口径21a、24a)のトルク曲線の谷を平らに
修正することが可能になる。
エンジンにおいては、各キャブレターにおける口径21
a、24aの大きい方ではトルク曲線が高速回転側にず
れるが、低中速回転域のトルク曲線に谷が生じやすくな
り、フィーリングに悪影響を及ぼすことになる。一方、
口径22a、23aの小さい方では、トルク曲線が低速
回転側にずれるとともに、低中速回転域のトルク曲線が
一定の盛り上がりを示すようになって、口径を大きくし
た方(口径21a、24a)のトルク曲線の谷を平らに
修正することが可能になる。
【0026】このため、第1〜第4のキャブレター2
1、22、23、24を用いることにより、トルクの高
い範囲が低中速回転側及び高速回転側に広がるととも
に、低中速回転域のトルクが一定になる。そして、トル
クの高い範囲が高速回転側に広がることから、高速回転
域での出力を向上させることができる。また、トルクの
高い範囲が低中速回転側に広がることから、低中速回転
域の出力を向上させることができる。さらに、低中速回
転域のトルクが一定になることから、トルク曲線の谷が
生じていたときには得られない低中速回転域での出力を
確保することができる。また、トルクの高い範囲が低中
速回転側に広がり、かつ低中速回転域のトルクが一定に
なることから、フィーリングの向上を図ることができ
る。しかも、キャブレターの口径を異ならせるだけであ
るから、コストが上昇することがない。
1、22、23、24を用いることにより、トルクの高
い範囲が低中速回転側及び高速回転側に広がるととも
に、低中速回転域のトルクが一定になる。そして、トル
クの高い範囲が高速回転側に広がることから、高速回転
域での出力を向上させることができる。また、トルクの
高い範囲が低中速回転側に広がることから、低中速回転
域の出力を向上させることができる。さらに、低中速回
転域のトルクが一定になることから、トルク曲線の谷が
生じていたときには得られない低中速回転域での出力を
確保することができる。また、トルクの高い範囲が低中
速回転側に広がり、かつ低中速回転域のトルクが一定に
なることから、フィーリングの向上を図ることができ
る。しかも、キャブレターの口径を異ならせるだけであ
るから、コストが上昇することがない。
【0027】さらに、上述のように、口径比=約1.1
としているので、より確実に、高速回転域での出力を向
上させることができるとともに、低中速回転域の出力も
向上させることができ、かつフィーリングの向上を図る
ことができる。ここで、口径比=約1.1としたのは、
このような比にすると、吸気慣性効果に影響がある慣給
特性数が同一回転数において10%程度ずれることにな
り、これによりトルクピーク回転数が約10%ずれ、ト
ルクの高い範囲が広がることになるからである。すなわ
ち、トルクの高い範囲が広がることによって、高速回転
域での出力を向上させることができるとともに、低中速
回転域の出力も向上させることができ、かつフィーリン
グの向上を図ることができる。
としているので、より確実に、高速回転域での出力を向
上させることができるとともに、低中速回転域の出力も
向上させることができ、かつフィーリングの向上を図る
ことができる。ここで、口径比=約1.1としたのは、
このような比にすると、吸気慣性効果に影響がある慣給
特性数が同一回転数において10%程度ずれることにな
り、これによりトルクピーク回転数が約10%ずれ、ト
ルクの高い範囲が広がることになるからである。すなわ
ち、トルクの高い範囲が広がることによって、高速回転
域での出力を向上させることができるとともに、低中速
回転域の出力も向上させることができ、かつフィーリン
グの向上を図ることができる。
【0028】そして、上記口径比が1.05未満になる
と、同じ口径にしたのとほとんど変わらなくなってしま
い、1.15を超えると、トルクピーク回転数が15%
も変わってしまい、エンジンのピーク馬力が落ちてしま
うことになる。したがって、口径比=約1.1すること
が望ましい。ただし、上述のように、口径比=1.05
〜1.15の範囲に設定してもよいことはいうまでもな
い。なお、上記慣給特性数Zは先に示した経験式(数
1)で表される。
と、同じ口径にしたのとほとんど変わらなくなってしま
い、1.15を超えると、トルクピーク回転数が15%
も変わってしまい、エンジンのピーク馬力が落ちてしま
うことになる。したがって、口径比=約1.1すること
が望ましい。ただし、上述のように、口径比=1.05
〜1.15の範囲に設定してもよいことはいうまでもな
い。なお、上記慣給特性数Zは先に示した経験式(数
1)で表される。
【0029】また、図6及び図7は、400cc4気筒
の4サイクルエンジンで実験した結果を示している。こ
の実験においては、一方の同位相側のキャブレターの口
径を30mmとし、他方の同位相側のキャブレターの口
径を32mm(口径比=約1.07)としている。この
実験の結果、32mmの方は、30mmの方より、ピー
クトルク回転数が500rpm(10000rpm付
近)増加し、ピーク馬力が1PS向上した。したがっ
て、この実験例からも、口径比=1.05〜1.15に
設定することが好ましい。
の4サイクルエンジンで実験した結果を示している。こ
の実験においては、一方の同位相側のキャブレターの口
径を30mmとし、他方の同位相側のキャブレターの口
径を32mm(口径比=約1.07)としている。この
実験の結果、32mmの方は、30mmの方より、ピー
クトルク回転数が500rpm(10000rpm付
近)増加し、ピーク馬力が1PS向上した。したがっ
て、この実験例からも、口径比=1.05〜1.15に
設定することが好ましい。
【0030】一方、各エキゾーストパイプにおける内径
31a、34aの大きい方ではトルク曲線が高速回転側
にずれ、内径32a、33aの小さい方ではトルク曲線
が低速回転側にずれることになる。このため、第1〜第
4のエキゾーストパイプ31、32、33、34を用い
ることにより、トルクの高い範囲が低中速回転側及び高
速回転側に広がることになる。そして、トルクの高い範
囲が高速回転側に広がることから、高速回転域での出力
を向上させることができる。また、トルクの高い範囲が
低中速回転側に広がることから、低中速回転域の出力を
向上させることができる。また、トルクの高い範囲が低
中速回転側に広がることから、フィーリングの向上を図
ることができる。しかも、キャブレターの口径を異なら
せるだけであるから、コストが上昇することがない。
31a、34aの大きい方ではトルク曲線が高速回転側
にずれ、内径32a、33aの小さい方ではトルク曲線
が低速回転側にずれることになる。このため、第1〜第
4のエキゾーストパイプ31、32、33、34を用い
ることにより、トルクの高い範囲が低中速回転側及び高
速回転側に広がることになる。そして、トルクの高い範
囲が高速回転側に広がることから、高速回転域での出力
を向上させることができる。また、トルクの高い範囲が
低中速回転側に広がることから、低中速回転域の出力を
向上させることができる。また、トルクの高い範囲が低
中速回転側に広がることから、フィーリングの向上を図
ることができる。しかも、キャブレターの口径を異なら
せるだけであるから、コストが上昇することがない。
【0031】さらに、内径比=約1.1としているの
で、より確実に、高速回転域での出力を向上させること
ができるとともに、低中速域の出力も向上させることが
でき、かつフィーリングの向上を図ることができる。こ
こで、内径比=約1.1としたのは、次ぎの理由によ
る。すなわち、エキゾーストパイプの内径が出力に大き
く関係しているのは、オーバーラップによる掃気作用で
あり、先に示した経験式(数2)によって表される。負
圧波がオーバーラップに同調する条件はτe=τe´で
ある。そして、上記経験式(数2)によると、内径比=
1.1の場合に負圧波が同調する回転数は10%ずれる
ことになり、トルクピーク回転数が約10%ずれ、トル
クの高い範囲が広がることになる。すなわち、トルクの
高い範囲が広がることによって、高速回転域での出力を
向上させることができるとともに、低中速域の出力も向
上させることができ、かつフィーリングの向上を図るこ
とができる。
で、より確実に、高速回転域での出力を向上させること
ができるとともに、低中速域の出力も向上させることが
でき、かつフィーリングの向上を図ることができる。こ
こで、内径比=約1.1としたのは、次ぎの理由によ
る。すなわち、エキゾーストパイプの内径が出力に大き
く関係しているのは、オーバーラップによる掃気作用で
あり、先に示した経験式(数2)によって表される。負
圧波がオーバーラップに同調する条件はτe=τe´で
ある。そして、上記経験式(数2)によると、内径比=
1.1の場合に負圧波が同調する回転数は10%ずれる
ことになり、トルクピーク回転数が約10%ずれ、トル
クの高い範囲が広がることになる。すなわち、トルクの
高い範囲が広がることによって、高速回転域での出力を
向上させることができるとともに、低中速域の出力も向
上させることができ、かつフィーリングの向上を図るこ
とができる。
【0032】そして、上記内径比が1.05未満になる
と、同じ内径にしたのとほとんど変わらなくなってしま
い、1.15を超えると、トルクピーク回転数が15%
も変わってしまい、エンジンのピーク馬力が落ちてしま
うことになる。したがって、最大内径/最小内径=約
1.1することが望ましい。ただし、上述のように、最
大内径/最小内径=1.05〜1.15の範囲に設定し
てもよいことはいうまでもない。
と、同じ内径にしたのとほとんど変わらなくなってしま
い、1.15を超えると、トルクピーク回転数が15%
も変わってしまい、エンジンのピーク馬力が落ちてしま
うことになる。したがって、最大内径/最小内径=約
1.1することが望ましい。ただし、上述のように、最
大内径/最小内径=1.05〜1.15の範囲に設定し
てもよいことはいうまでもない。
【0033】また、図8及び図9は、750cc4気筒
の4サイクルエンジンで実験した結果を示している。こ
の実験においては、一方の同位相側のエキゾーストパイ
プの内径を31.8mmとし、他方の同位相側のエキゾ
ーストパイプの内径を28.6mm(内径比=約1.1
1)としている。この実験の結果、31.8mmの方
は、28.6mmの方より、ピークトルク回転数が15
00rpm(8000rpm付近)増加し、ピーク馬力
が3PS向上した。したがって、この実験例からも、口
径比=1.05〜1.15に設定することが好ましい。
の4サイクルエンジンで実験した結果を示している。こ
の実験においては、一方の同位相側のエキゾーストパイ
プの内径を31.8mmとし、他方の同位相側のエキゾ
ーストパイプの内径を28.6mm(内径比=約1.1
1)としている。この実験の結果、31.8mmの方
は、28.6mmの方より、ピークトルク回転数が15
00rpm(8000rpm付近)増加し、ピーク馬力
が3PS向上した。したがって、この実験例からも、口
径比=1.05〜1.15に設定することが好ましい。
【0034】次ぎに、本発明の第2実施形態を図10な
いし図12を参照して説明する。この実施形態は図10
に示すようなV型2気筒の4サイクルエンジンを示した
ものであり、第1の気筒11、第2の気筒12が前後に
配置され、各気筒11,12の排気側には、エキゾース
トパイプ31,32が接続され、吸気側には、図11に
示すようなキャブレター21,22が接続されている。
この接続状態を図12に模式的に示す。
いし図12を参照して説明する。この実施形態は図10
に示すようなV型2気筒の4サイクルエンジンを示した
ものであり、第1の気筒11、第2の気筒12が前後に
配置され、各気筒11,12の排気側には、エキゾース
トパイプ31,32が接続され、吸気側には、図11に
示すようなキャブレター21,22が接続されている。
この接続状態を図12に模式的に示す。
【0035】また、点火順序は第1の気筒11、第2の
気筒12、第1の気筒11・・・の順である。この2気
筒4サイクルエンジンの場合は、ピストンP1,P2の
位相にかかわらず、第1の気筒11と第2の気筒12と
の間で、キャブレターの口径を異ならせるとともに、エ
キゾーストパイプの内径を異ならせている。例えば、図
12において、第1のキャブレター21の口径21aを
大、第2のキャブレター22の口径22aを小としてい
る。そして、(口径21a/口径22a)を口径比(最
大口径/最小口径)として、約1.1に設定している。
すなわち、口径比=約1.1である。さらに、第1のエ
キゾーストパイプ31の内径31aを大、第2のエキゾ
ーストパイプ32の内径32aを小としている。そし
て、(内径31a/内径32a)を内径比(最大内径/
最小内径)として、約1.1に設定している。すなわ
ち、内径比=約1.1である。上記のように構成された
2気筒4サイクルエンジンにおいても、上記第1実施形
態と同様の作用効果を奏する。
気筒12、第1の気筒11・・・の順である。この2気
筒4サイクルエンジンの場合は、ピストンP1,P2の
位相にかかわらず、第1の気筒11と第2の気筒12と
の間で、キャブレターの口径を異ならせるとともに、エ
キゾーストパイプの内径を異ならせている。例えば、図
12において、第1のキャブレター21の口径21aを
大、第2のキャブレター22の口径22aを小としてい
る。そして、(口径21a/口径22a)を口径比(最
大口径/最小口径)として、約1.1に設定している。
すなわち、口径比=約1.1である。さらに、第1のエ
キゾーストパイプ31の内径31aを大、第2のエキゾ
ーストパイプ32の内径32aを小としている。そし
て、(内径31a/内径32a)を内径比(最大内径/
最小内径)として、約1.1に設定している。すなわ
ち、内径比=約1.1である。上記のように構成された
2気筒4サイクルエンジンにおいても、上記第1実施形
態と同様の作用効果を奏する。
【0036】なお、上記第1実施形態においては、第1
及び第4のキャブレター21、24の口径21a、24
aを大とし、第2及び第3のキャブレター22、23の
口径22a、23aを小としたが、第1及び第4のキャ
ブレター21、24の口径21a、24aを小とし、第
2及び第3のキャブレター22、23の口径22a、2
3aを大としてもよい。同様にして、エキゾーストパイ
プについても、第1及び第4のエキゾーストパイプ3
1、34の内径31a、34aを小とし、第2及び第3
のエキゾーストパイプ32、33の内径32a、33a
を大としてもよい。さらに、第2実施形態においても、
第1のキャブレター21の口径21aを小とし、第2の
キャブレター22の口径22aを大とし、また第1のエ
キゾーストパイプ31の内径31aを小とし、第2のエ
キゾーストパイプ32の内径32aを大としてもよい。
及び第4のキャブレター21、24の口径21a、24
aを大とし、第2及び第3のキャブレター22、23の
口径22a、23aを小としたが、第1及び第4のキャ
ブレター21、24の口径21a、24aを小とし、第
2及び第3のキャブレター22、23の口径22a、2
3aを大としてもよい。同様にして、エキゾーストパイ
プについても、第1及び第4のエキゾーストパイプ3
1、34の内径31a、34aを小とし、第2及び第3
のエキゾーストパイプ32、33の内径32a、33a
を大としてもよい。さらに、第2実施形態においても、
第1のキャブレター21の口径21aを小とし、第2の
キャブレター22の口径22aを大とし、また第1のエ
キゾーストパイプ31の内径31aを小とし、第2のエ
キゾーストパイプ32の内径32aを大としてもよい。
【0037】また、上記各実施形態においては、4気筒
エンジン又は2気筒エンジンについて示したが、3気筒
あるいは5気筒以上のエンジンについても、上述したよ
うにキャブレターの口径や、エキゾーストパイプの内径
の異なるもので構成してもよい。また、ピストンの位相
に関係なく、キャブレターの口径や、エキゾーストパイ
プの内径を異なるもので構成してもよい。そして、キャ
ブレターの口径や、エキゾーストパイプの内径を大きく
する気筒の数が多くなれば、比較的高回転で高出力を得
るエンジンになり、これらの口径や内径を小さくする気
筒の数が多くなれば、比較的低中速回転でトルクの大き
い扱いやすいエンジンになる。
エンジン又は2気筒エンジンについて示したが、3気筒
あるいは5気筒以上のエンジンについても、上述したよ
うにキャブレターの口径や、エキゾーストパイプの内径
の異なるもので構成してもよい。また、ピストンの位相
に関係なく、キャブレターの口径や、エキゾーストパイ
プの内径を異なるもので構成してもよい。そして、キャ
ブレターの口径や、エキゾーストパイプの内径を大きく
する気筒の数が多くなれば、比較的高回転で高出力を得
るエンジンになり、これらの口径や内径を小さくする気
筒の数が多くなれば、比較的低中速回転でトルクの大き
い扱いやすいエンジンになる。
【0038】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、例えば
第1及び第4の気筒のキャブレターの口径を大きくし、
第2及び第3の気筒のキャブレターの口径を小さくする
ことにより、トルクの高い範囲が低中速回転側及び高速
回転側に広がるとともに、低中速回転域のトルクが一定
になる。そして、トルクの高い範囲が高速回転側に広が
ることから、高速回転域での出力を向上させることがで
きる。また、トルクの高い範囲が低中速回転側に広がる
ことから、低中速回転域の出力を向上させることができ
る。さらに、低中速回転域のトルクが一定になることか
ら、トルク曲線の谷が生じていたときには得られない低
中速回転域での出力を確保することができる。また、ト
ルクの高い範囲が低中速回転側に広がり、かつ低中速回
転域のトルクが一定になることから、フィーリングの向
上を図ることができる。しかも、キャブレターの口径を
異ならせるだけであるから、コストが上昇することがな
い。
第1及び第4の気筒のキャブレターの口径を大きくし、
第2及び第3の気筒のキャブレターの口径を小さくする
ことにより、トルクの高い範囲が低中速回転側及び高速
回転側に広がるとともに、低中速回転域のトルクが一定
になる。そして、トルクの高い範囲が高速回転側に広が
ることから、高速回転域での出力を向上させることがで
きる。また、トルクの高い範囲が低中速回転側に広がる
ことから、低中速回転域の出力を向上させることができ
る。さらに、低中速回転域のトルクが一定になることか
ら、トルク曲線の谷が生じていたときには得られない低
中速回転域での出力を確保することができる。また、ト
ルクの高い範囲が低中速回転側に広がり、かつ低中速回
転域のトルクが一定になることから、フィーリングの向
上を図ることができる。しかも、キャブレターの口径を
異ならせるだけであるから、コストが上昇することがな
い。
【0039】また、例えば第1及び第4の気筒のエキゾ
ーストパイプの内径を大きくし、第2及び第3の気筒の
エキゾーストパイプの内径を小さくすることにより、ト
ルクの高い範囲が低中速回転側及び高速回転側に広がる
ことになる。したがって、高速回転域での出力を向上さ
せることができるとともに、低中速域の出力を向上させ
ることができ、かつフィーリングの向上を図ることがで
きる。しかも、エキゾーストパイプの内径を異ならせる
だけであるから、コストが上昇することがない。さら
に、ピストンの位相が異なる気筒間で、キャブレターの
口径及びエキゾーストパイプの内径の両者を異なるよう
に構成した場合も、上記と同様に、高速回転域での出力
を向上させることができるとともに、低中速域の出力も
向上させることができ、かつフィーリングの向上を図る
ことができ、さらにコストの上昇を防止することができ
る。
ーストパイプの内径を大きくし、第2及び第3の気筒の
エキゾーストパイプの内径を小さくすることにより、ト
ルクの高い範囲が低中速回転側及び高速回転側に広がる
ことになる。したがって、高速回転域での出力を向上さ
せることができるとともに、低中速域の出力を向上させ
ることができ、かつフィーリングの向上を図ることがで
きる。しかも、エキゾーストパイプの内径を異ならせる
だけであるから、コストが上昇することがない。さら
に、ピストンの位相が異なる気筒間で、キャブレターの
口径及びエキゾーストパイプの内径の両者を異なるよう
に構成した場合も、上記と同様に、高速回転域での出力
を向上させることができるとともに、低中速域の出力も
向上させることができ、かつフィーリングの向上を図る
ことができ、さらにコストの上昇を防止することができ
る。
【0040】請求項2に係る発明においては、ピストン
の位相が異なる気筒間で、キャブレターの口径を異なる
ように構成し、最大口径/最小口径=約1.1としてい
るので、より確実に、高速回転域での出力を向上させる
ことができるとともに、低中速域の出力も向上させるこ
とができ、かつフィーリングの向上を図ることができ
る。
の位相が異なる気筒間で、キャブレターの口径を異なる
ように構成し、最大口径/最小口径=約1.1としてい
るので、より確実に、高速回転域での出力を向上させる
ことができるとともに、低中速域の出力も向上させるこ
とができ、かつフィーリングの向上を図ることができ
る。
【0041】請求項3に係る発明においては、ピストン
の位相が異なる気筒間で、エキゾーストパイプの内径を
異なるように構成し、最大内径/最小内径=約1.1と
しているので、より確実に、高速回転域での出力を向上
させることができるとともに、低中速域の出力も向上さ
せることができ、かつフィーリングの向上を図ることが
できる。
の位相が異なる気筒間で、エキゾーストパイプの内径を
異なるように構成し、最大内径/最小内径=約1.1と
しているので、より確実に、高速回転域での出力を向上
させることができるとともに、低中速域の出力も向上さ
せることができ、かつフィーリングの向上を図ることが
できる。
【図1】図1は本発明の第1の実施形態を適用する自動
二輪車を示す外観側面図である。
二輪車を示す外観側面図である。
【図2】図2は図1に示すエンジンの各気筒におけるピ
ストンを示す概略側面図である。
ストンを示す概略側面図である。
【図3】図3は図1に示すエンジンに連結されるキャブ
レタを示す正面図である。
レタを示す正面図である。
【図4】図4は図1に示すエンジンに連結されるエキゾ
ーストパイプを示す斜視図である。
ーストパイプを示す斜視図である。
【図5】図5は図2に示した各ピストンに対応するキャ
ブレタの口径とエキゾーストパイプの内径を示す説明平
面図である。
ブレタの口径とエキゾーストパイプの内径を示す説明平
面図である。
【図6】キャブレターの口径を変えた場合の実験結果を
示す線図である。
示す線図である。
【図7】キャブレターの口径を変えた他の場合の実験結
果を示す線図である。
果を示す線図である。
【図8】エキゾーストパイプの内径を変えた場合の実験
結果を示す線図である。
結果を示す線図である。
【図9】エキゾーストパイプの内径を変えた他の場合の
実験結果を示す線図である。
実験結果を示す線図である。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるエンジン等
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図11】図10に示すエンジンに接続されるキャブレ
ターを示す側面図である。
ターを示す側面図である。
【図12】図10に示したエンジンの各ピストンに対応
するキャブレターの口径とエキゾーストパイプの内径を
示す説明平面図である。
するキャブレターの口径とエキゾーストパイプの内径を
示す説明平面図である。
1 自動二輪車 10 エンジン 11、12、13、14 気筒 21、22、23、24 キャブレター 21a、22a、23a、24a 口径 31、32、33、34 エキゾーストパイプ 31a、32a、33a、34a 内径 P1,P2,P3,P4 ピストン
Claims (3)
- 【請求項1】 ピストンの位相が異なる気筒間で、キャ
ブレターの口径及びエキゾーストパイプの内径のうち少
なくとも一方を異なるように構成したことを特徴とする
多気筒エンジンの吸・排気装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の多気筒エンジンの吸・排
気装置において、ピストンの位相が異なる気筒間で、キ
ャブレターの口径を異なるように構成し、最大口径/最
小口径=約1.1としたことを特徴とする多気筒エンジ
ンの吸・排気装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の多気筒エン
ジンの吸・排気装置において、ピストンの位相が異なる
気筒間で、エキゾーストパイプの内径を異なるように構
成し、最大内径/最小内径=約1.1としたことを特徴
とする多気筒エンジンの吸・排気装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9080887A JPH10274054A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 多気筒エンジンの吸・排気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9080887A JPH10274054A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 多気筒エンジンの吸・排気装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10274054A true JPH10274054A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13730867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9080887A Pending JPH10274054A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 多気筒エンジンの吸・排気装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10274054A (ja) |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9080887A patent/JPH10274054A/ja active Pending
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