JPH10274337A - グランドパッキン - Google Patents
グランドパッキンInfo
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- JPH10274337A JPH10274337A JP9522497A JP9522497A JPH10274337A JP H10274337 A JPH10274337 A JP H10274337A JP 9522497 A JP9522497 A JP 9522497A JP 9522497 A JP9522497 A JP 9522497A JP H10274337 A JPH10274337 A JP H10274337A
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- fiber
- knitting
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- gland packing
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- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 摺動抵抗が小さく、しかも良好なシール性を
有する膨張黒鉛系グランドパッキンを提供することであ
る。 【解決手段】 紐状グランドパッキンは第1の編み糸1
と第2の編み糸2で中芯材3の外周を袋編みして紐状体
に形成してなる。第1の編み糸1は膨張黒鉛製テープの
周囲を補強繊維で被覆してある。第2の編み糸は、炭素
繊維等あるいはその周囲を金属線で被覆してある。第2
の編み糸又は紐状体は潤滑剤に含浸してもよい。また第
2の編み糸は編み糸全体の20〜80重量%とするのが
好適である。
有する膨張黒鉛系グランドパッキンを提供することであ
る。 【解決手段】 紐状グランドパッキンは第1の編み糸1
と第2の編み糸2で中芯材3の外周を袋編みして紐状体
に形成してなる。第1の編み糸1は膨張黒鉛製テープの
周囲を補強繊維で被覆してある。第2の編み糸は、炭素
繊維等あるいはその周囲を金属線で被覆してある。第2
の編み糸又は紐状体は潤滑剤に含浸してもよい。また第
2の編み糸は編み糸全体の20〜80重量%とするのが
好適である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブ等の機器の
スタフィングボックス内に装填し、バルブステムからの
流体の漏れを防止するためのグランドパッキンの改良に
関する。
スタフィングボックス内に装填し、バルブステムからの
流体の漏れを防止するためのグランドパッキンの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バルブステムあるいは回転軸(以
下、軸と称する)からの漏れを防止するために使用する
パッキンとしては、石綿繊維や炭素繊維等の耐熱繊維を
八編み、袋編みあるいは格子編み等に編組し、潤滑剤な
どを含浸させるか表面処理を行った、いわゆる編組パッ
キンが多く使用されていた。かかるパッキンは耐熱性・
耐薬品性・耐摩耗性等が優れているために現在でも広く
使用されているが、近年、環境問題に対する意識の高ま
り等から微少な漏れも問題とされるようになり、シール
性の高い膨張黒鉛を主原料として用いるパッキン(以
下、膨張黒鉛系パッキンと称する)が使用されるように
なってきた。
下、軸と称する)からの漏れを防止するために使用する
パッキンとしては、石綿繊維や炭素繊維等の耐熱繊維を
八編み、袋編みあるいは格子編み等に編組し、潤滑剤な
どを含浸させるか表面処理を行った、いわゆる編組パッ
キンが多く使用されていた。かかるパッキンは耐熱性・
耐薬品性・耐摩耗性等が優れているために現在でも広く
使用されているが、近年、環境問題に対する意識の高ま
り等から微少な漏れも問題とされるようになり、シール
性の高い膨張黒鉛を主原料として用いるパッキン(以
下、膨張黒鉛系パッキンと称する)が使用されるように
なってきた。
【0003】前記膨張黒鉛系パッキンには種々のタイプ
があるが、最も一般的なものは膨張黒鉛製シートを所定
の幅にスリットして得たテープ状素材を成形用金型内に
渦巻き状または同心円状に配置した後、押し金型で縦方
向に加圧成形して得られたリング状のパッキンである。
ところが、このタイプのパッキンはあらかじめ用いる軸
径に合わせて個々にリング状に成形するために汎用性に
乏しく、軸径の異なるものには使用することができなか
った。また膨張黒鉛は脆い性質を有するために曲げやひ
ねり、また引張り等により簡単に亀裂や破断などを起こ
してしまうことから、一度装着したものを交換のために
取り出す作業が極めて困難であった。
があるが、最も一般的なものは膨張黒鉛製シートを所定
の幅にスリットして得たテープ状素材を成形用金型内に
渦巻き状または同心円状に配置した後、押し金型で縦方
向に加圧成形して得られたリング状のパッキンである。
ところが、このタイプのパッキンはあらかじめ用いる軸
径に合わせて個々にリング状に成形するために汎用性に
乏しく、軸径の異なるものには使用することができなか
った。また膨張黒鉛は脆い性質を有するために曲げやひ
ねり、また引張り等により簡単に亀裂や破断などを起こ
してしまうことから、一度装着したものを交換のために
取り出す作業が極めて困難であった。
【0004】また、別の構造の膨張黒鉛系パッキンとし
ては、膨張黒鉛製シートを所定の幅にスリットして得た
テープ状素材にテープ状の金網を一緒に渦巻き状に巻き
込み加圧成形したタイプや、膨張黒鉛製シートを所定の
幅にスリットして得たテープ状素材を積層した後周囲を
金属線で被覆したタイプ等、パッキンの取り出し性や補
強性を高めたものもあるが、何れも様々な軸径に対応で
きる汎用性を持ったものではなかった。
ては、膨張黒鉛製シートを所定の幅にスリットして得た
テープ状素材にテープ状の金網を一緒に渦巻き状に巻き
込み加圧成形したタイプや、膨張黒鉛製シートを所定の
幅にスリットして得たテープ状素材を積層した後周囲を
金属線で被覆したタイプ等、パッキンの取り出し性や補
強性を高めたものもあるが、何れも様々な軸径に対応で
きる汎用性を持ったものではなかった。
【0005】そこで、さらに別の構造の膨張黒鉛系パッ
キンとしては、膨張黒鉛製シートを所定の幅にスリット
して得たテープ状素材の周囲を補強繊維で袋編みにする
などの方法で膨張黒鉛と補強繊維とを複合させた編み糸
を作り、これを八編み、袋編みあるいは格子編み等に編
組して紐状体を構成することで、様々な軸径に合わせて
所定の長さに切断して使用できるようなタイプが考案さ
れた。
キンとしては、膨張黒鉛製シートを所定の幅にスリット
して得たテープ状素材の周囲を補強繊維で袋編みにする
などの方法で膨張黒鉛と補強繊維とを複合させた編み糸
を作り、これを八編み、袋編みあるいは格子編み等に編
組して紐状体を構成することで、様々な軸径に合わせて
所定の長さに切断して使用できるようなタイプが考案さ
れた。
【0006】そして、このタイプの膨張黒鉛系パッキン
の編み糸としては、膨張黒鉛製テープの幅を5mm以下に
して積層したものや、膨張黒鉛製テープを山折り、谷折
りにしたものの周囲を補強繊維で被覆するもの、あるい
は膨張黒鉛製テープを補強繊維で被覆した後V字形に曲
げるものや、厚さが0.38mm以上で幅が厚さの3〜2
5倍の範囲にある膨張黒鉛製テープの周囲を補強繊維で
被覆するものなど種々のタイプが知られており、また繊
維の被覆方法も周囲を被覆するだけではなく、補強繊維
を膨張黒鉛製テープと積層させた後周囲を被覆するもの
や、補強繊維が膨張黒鉛内部に含まれるものなど多くの
ものが考案されていた。
の編み糸としては、膨張黒鉛製テープの幅を5mm以下に
して積層したものや、膨張黒鉛製テープを山折り、谷折
りにしたものの周囲を補強繊維で被覆するもの、あるい
は膨張黒鉛製テープを補強繊維で被覆した後V字形に曲
げるものや、厚さが0.38mm以上で幅が厚さの3〜2
5倍の範囲にある膨張黒鉛製テープの周囲を補強繊維で
被覆するものなど種々のタイプが知られており、また繊
維の被覆方法も周囲を被覆するだけではなく、補強繊維
を膨張黒鉛製テープと積層させた後周囲を被覆するもの
や、補強繊維が膨張黒鉛内部に含まれるものなど多くの
ものが考案されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の膨張黒鉛系パッキンは石綿等の編組パッキンに比
べ、シール性は格段に優れているものの、鱗片状の黒鉛
粉末が金属からなる相手軸材に対して付着し易い傾向が
あり、その使用により軸の摺動抵抗が増加するという問
題があった。このため、既存のプラントで使用されてい
るバルブのパッキンを編組パッキンから膨張黒鉛系パッ
キンに変更しようとする際に、摺動抵抗が増加し軸が回
らなくなるのを防ぐために、金属製のスリーブを用いて
膨張黒鉛系パッキンの使用量を少なくする必要があり、
操作が煩雑であることが指摘されていた。
従来の膨張黒鉛系パッキンは石綿等の編組パッキンに比
べ、シール性は格段に優れているものの、鱗片状の黒鉛
粉末が金属からなる相手軸材に対して付着し易い傾向が
あり、その使用により軸の摺動抵抗が増加するという問
題があった。このため、既存のプラントで使用されてい
るバルブのパッキンを編組パッキンから膨張黒鉛系パッ
キンに変更しようとする際に、摺動抵抗が増加し軸が回
らなくなるのを防ぐために、金属製のスリーブを用いて
膨張黒鉛系パッキンの使用量を少なくする必要があり、
操作が煩雑であることが指摘されていた。
【0008】この対策として、膨張黒鉛系パッキンにオ
イルあるいは固体潤滑剤などを含浸させるか表面処理を
行なうことが試みられてはいるが、潤滑剤の量が少ない
と効果がなく、潤滑剤の量が多いとパッキンがフローし
て隙間からはみ出し応力緩和が大きくなるという問題が
あり充分に解消するには至っていない。
イルあるいは固体潤滑剤などを含浸させるか表面処理を
行なうことが試みられてはいるが、潤滑剤の量が少ない
と効果がなく、潤滑剤の量が多いとパッキンがフローし
て隙間からはみ出し応力緩和が大きくなるという問題が
あり充分に解消するには至っていない。
【0009】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
もので、摺動抵抗が小さい膨張黒鉛系パッキンを提供す
ることを目的としている。
もので、摺動抵抗が小さい膨張黒鉛系パッキンを提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明のグランドパッキンは、少なくとも
2種類の編み糸を用い、その1種類の編み糸が膨張黒鉛
製テープの周囲を補強繊維で被覆した第1の編み糸であ
り、他の種類が炭素繊維、耐炎化繊維、セラミック繊
維、芳香族ポリアミド繊維、ガラス繊維、フッ素樹脂系
繊維等の繊維材料あるいはこれらの繊維材料の周囲を金
属線で被覆した第2の編み糸であり、第1及び第2の編
み糸で編組または中芯材の外周を袋編みして紐状体に形
成したことを要旨とする。
め、請求項1の発明のグランドパッキンは、少なくとも
2種類の編み糸を用い、その1種類の編み糸が膨張黒鉛
製テープの周囲を補強繊維で被覆した第1の編み糸であ
り、他の種類が炭素繊維、耐炎化繊維、セラミック繊
維、芳香族ポリアミド繊維、ガラス繊維、フッ素樹脂系
繊維等の繊維材料あるいはこれらの繊維材料の周囲を金
属線で被覆した第2の編み糸であり、第1及び第2の編
み糸で編組または中芯材の外周を袋編みして紐状体に形
成したことを要旨とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第2の編み糸の編み糸全体に対する比率が20〜8
0重量%であることを要旨とする。
て、第2の編み糸の編み糸全体に対する比率が20〜8
0重量%であることを要旨とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、第2の編み糸に予め潤滑剤を含浸させたこと
を要旨とする。
において、第2の編み糸に予め潤滑剤を含浸させたこと
を要旨とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記紐状体に潤滑剤を含浸させたことを要旨
とする。
において、前記紐状体に潤滑剤を含浸させたことを要旨
とする。
【0014】請求項5の発明のグランドパッキンは、少
なくとも2種類の編み糸を用い、その1種類の編み糸が
膨張黒鉛製テープの周囲を補強繊維で被覆した第1の編
み糸であり、他の種類が炭素繊維、耐炎化繊維、セラミ
ック繊維、芳香族ポリアミド繊維、ガラス繊維、フッ素
樹脂系繊維等の繊維材料あるいはこれらの繊維材料の周
囲を金属線で被覆した第2の編み糸であり、第1及び第
2の編み糸で編組または中芯材の外周を袋編みして紐状
体に形成し、その紐状体をリング状に圧縮成形加工した
ことを要旨とする。
なくとも2種類の編み糸を用い、その1種類の編み糸が
膨張黒鉛製テープの周囲を補強繊維で被覆した第1の編
み糸であり、他の種類が炭素繊維、耐炎化繊維、セラミ
ック繊維、芳香族ポリアミド繊維、ガラス繊維、フッ素
樹脂系繊維等の繊維材料あるいはこれらの繊維材料の周
囲を金属線で被覆した第2の編み糸であり、第1及び第
2の編み糸で編組または中芯材の外周を袋編みして紐状
体に形成し、その紐状体をリング状に圧縮成形加工した
ことを要旨とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、第2の編み糸の編み糸全体に対する比率が20〜8
0重量%であることを要旨とする。
て、第2の編み糸の編み糸全体に対する比率が20〜8
0重量%であることを要旨とする。
【0016】請求項7の発明は、請求項5又は6の発明
において、第2の編み糸に予め潤滑剤を含浸させたこと
を要旨とする。
において、第2の編み糸に予め潤滑剤を含浸させたこと
を要旨とする。
【0017】請求項8の発明は、請求項5又は6の発明
において、前記紐状体に潤滑剤を含浸させたことを要旨
とする。
において、前記紐状体に潤滑剤を含浸させたことを要旨
とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としては、例
えば、厚さ0.60mmの膨張黒鉛製シートを5.2mm幅
にスリットし、周囲を厚さ0.08mmのステンレス線で
袋編みした第1の編み糸1と、繊維材料として短繊維の
直径が7μmのフィラメントを12,000本束ねた炭
素繊維の第2の編み糸2を用いて図1に示すように中芯
材3の外周を袋編みにした紐状体のグランドパッキンが
ある。なお、図3に示すように中芯材を使用することな
く、第1及び第2の編み糸を編組して紐状体のグランド
パッキンを形成してもよい。或いは、この紐状体のグラ
ンドパッキンを所定の寸法に切断して圧縮成形加工した
図2に示すようなリング状のグランドパッキンとする。
えば、厚さ0.60mmの膨張黒鉛製シートを5.2mm幅
にスリットし、周囲を厚さ0.08mmのステンレス線で
袋編みした第1の編み糸1と、繊維材料として短繊維の
直径が7μmのフィラメントを12,000本束ねた炭
素繊維の第2の編み糸2を用いて図1に示すように中芯
材3の外周を袋編みにした紐状体のグランドパッキンが
ある。なお、図3に示すように中芯材を使用することな
く、第1及び第2の編み糸を編組して紐状体のグランド
パッキンを形成してもよい。或いは、この紐状体のグラ
ンドパッキンを所定の寸法に切断して圧縮成形加工した
図2に示すようなリング状のグランドパッキンとする。
【0019】ここで繊維材料としては、炭素繊維、耐炎
化繊維、セラミック繊維、芳香族ポリアミド繊維、ガラ
ス繊維、フッ素樹脂系繊維等を単独あるいは併用して用
いることができるが、耐熱性等の理由から炭素繊維、耐
炎化繊維、セラミック繊維が好ましい。そして、これら
の繊維材料は強度や柔軟性を高め加工性を良くするため
に、それらの繊維の周囲を金属線で被覆して用いること
もできる。
化繊維、セラミック繊維、芳香族ポリアミド繊維、ガラ
ス繊維、フッ素樹脂系繊維等を単独あるいは併用して用
いることができるが、耐熱性等の理由から炭素繊維、耐
炎化繊維、セラミック繊維が好ましい。そして、これら
の繊維材料は強度や柔軟性を高め加工性を良くするため
に、それらの繊維の周囲を金属線で被覆して用いること
もできる。
【0020】また、摺動抵抗をより低く抑えるために潤
滑剤を含浸することも可能であり、その潤滑剤として
は、タービン油等の鉱油系潤滑剤、シリコンオイル、フ
ッ素オイル、パラフィンワックス等の通常パッキンに使
われる潤滑剤を用いるが、これ以外に二硫化モリブデ
ン、窒化硼素等の固体潤滑剤や難燃剤等も使用目的に応
じて用いることができる。なお、潤滑剤の含浸は紐状体
にした後含浸させる方法や、潤滑剤を含浸した繊維材料
の第2の編み糸を用いて編組パッキンを製造する方法の
どちらでも差し支えない。
滑剤を含浸することも可能であり、その潤滑剤として
は、タービン油等の鉱油系潤滑剤、シリコンオイル、フ
ッ素オイル、パラフィンワックス等の通常パッキンに使
われる潤滑剤を用いるが、これ以外に二硫化モリブデ
ン、窒化硼素等の固体潤滑剤や難燃剤等も使用目的に応
じて用いることができる。なお、潤滑剤の含浸は紐状体
にした後含浸させる方法や、潤滑剤を含浸した繊維材料
の第2の編み糸を用いて編組パッキンを製造する方法の
どちらでも差し支えない。
【0021】本発明者らは、シール性の良い膨張黒鉛系
パッキンの摺動抵抗を小さくするために鋭意検討を行な
い、膨張黒鉛製テープの周囲を補強繊維で被覆した編み
糸で編組または中芯材の外周を袋編みした編組パッキン
の編み糸の一部を炭素繊維、耐炎化繊維、セラミック繊
維等の繊維材料として編組パッキンを製造したところ、
パッキンに柔軟性と反発弾性が生まれることなどによ
り、良好なシール性を維持しながら摺動抵抗が低減する
ことを見い出した。また、潤滑剤を含浸させると、繊維
材料間に潤滑剤の多くが保持され、さらに摺動抵抗が低
減するとともにパッキンにフローなどを起こさないこと
が判明した。このとき繊維材料の第2の編み糸の量が少
ないとこれらの効果が少なく、編み糸全体に対して20
重量%以上とするのがよい。また、80重量%を超える
と摺動抵抗の低減の効果は得られるが、シール性が悪く
なる。従って第2の編み糸の量は編み糸全体に対し20
〜80重量%の範囲内にするのが好適である。
パッキンの摺動抵抗を小さくするために鋭意検討を行な
い、膨張黒鉛製テープの周囲を補強繊維で被覆した編み
糸で編組または中芯材の外周を袋編みした編組パッキン
の編み糸の一部を炭素繊維、耐炎化繊維、セラミック繊
維等の繊維材料として編組パッキンを製造したところ、
パッキンに柔軟性と反発弾性が生まれることなどによ
り、良好なシール性を維持しながら摺動抵抗が低減する
ことを見い出した。また、潤滑剤を含浸させると、繊維
材料間に潤滑剤の多くが保持され、さらに摺動抵抗が低
減するとともにパッキンにフローなどを起こさないこと
が判明した。このとき繊維材料の第2の編み糸の量が少
ないとこれらの効果が少なく、編み糸全体に対して20
重量%以上とするのがよい。また、80重量%を超える
と摺動抵抗の低減の効果は得られるが、シール性が悪く
なる。従って第2の編み糸の量は編み糸全体に対し20
〜80重量%の範囲内にするのが好適である。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 [実施例1] 厚さ0.60mmの膨張黒鉛製シートを
5.2mm幅にスリットし、図1に示すようにその周囲を
厚さ0.08mmのステンレス線で袋編みした第1の編み
糸4本と、繊維材料として炭素繊維(東邦レーヨン
(株)製ベスファイトHTA−12K)の第2の編み糸
12本を用いて、棒状成形物からなる中芯材の外周を袋
編みして紐状体を形成し、この紐状体にパッキン重量に
対して10重量%のタービン油を含浸させた後、図2に
示すように所定の寸法に切断して圧縮成形加工し、リン
グ状(内径26mm、外径42mm、高さ8mm)のパッキン
を得た。この時の炭素繊維(第2の編み糸)の編み糸全
体に対する比率は約60重量%となっている。 [実施例2] 厚さ0.60mmの膨張黒鉛製シートを
5.2mm幅にスリットし、その周囲を厚さ0.08mmの
ステンレス線で袋編みした第1の編み糸8本と、繊維材
料として炭素繊維(東邦レーヨン(株)製ベスファイト
HTA−12K)の第2の編み糸8本を用いて、棒状成
形物からなる中芯材の外周を袋編みして紐状体を形成
し、この紐状体にパッキン重量に対して10重量%のタ
ービン油を含浸させた後、所定の寸法に切断して圧縮成
形加工し、リング状(内径26mm、外径42mm、高さ8
mm)のパッキンを得た。この時の炭素繊維(第2の編み
糸)の編み糸全体に対する比率は約33重量%となって
いる。
る。 [実施例1] 厚さ0.60mmの膨張黒鉛製シートを
5.2mm幅にスリットし、図1に示すようにその周囲を
厚さ0.08mmのステンレス線で袋編みした第1の編み
糸4本と、繊維材料として炭素繊維(東邦レーヨン
(株)製ベスファイトHTA−12K)の第2の編み糸
12本を用いて、棒状成形物からなる中芯材の外周を袋
編みして紐状体を形成し、この紐状体にパッキン重量に
対して10重量%のタービン油を含浸させた後、図2に
示すように所定の寸法に切断して圧縮成形加工し、リン
グ状(内径26mm、外径42mm、高さ8mm)のパッキン
を得た。この時の炭素繊維(第2の編み糸)の編み糸全
体に対する比率は約60重量%となっている。 [実施例2] 厚さ0.60mmの膨張黒鉛製シートを
5.2mm幅にスリットし、その周囲を厚さ0.08mmの
ステンレス線で袋編みした第1の編み糸8本と、繊維材
料として炭素繊維(東邦レーヨン(株)製ベスファイト
HTA−12K)の第2の編み糸8本を用いて、棒状成
形物からなる中芯材の外周を袋編みして紐状体を形成
し、この紐状体にパッキン重量に対して10重量%のタ
ービン油を含浸させた後、所定の寸法に切断して圧縮成
形加工し、リング状(内径26mm、外径42mm、高さ8
mm)のパッキンを得た。この時の炭素繊維(第2の編み
糸)の編み糸全体に対する比率は約33重量%となって
いる。
【0023】[比較例1] 厚さ0.60mmの膨張黒鉛
製シートを5.2mm幅にスリットし、その周囲を厚さ
0.08mmのステンレス線で袋編みした編み糸16本を
用いて、棒状成形物からなる中芯材の外周を袋編みして
紐状体を形成し、この紐状体にパッキン重量に対して1
0重量%のタービン油を含浸させた後、所定の寸法に切
断して圧縮成形加工し、リング状(内径26mm、外径4
2mm、高さ8mm)のパッキンを得た。 [比較例2] 厚さ0.60mmの膨張黒鉛製シートを
5.2mm幅にスリットし、その周囲を厚さ0.08mmの
ステンレス線で袋編みした編み糸1本と、繊維材料の編
み糸として炭素繊維(東邦レーヨン(株)製ベスファイ
トHTA−12K)の編み糸15本を用いて、棒状成形
物からなる中芯材の外周を袋編みして紐状体を形成し、
この紐状体にパッキン重量に対して10重量%のタービ
ン油を含浸させた後、所定の寸法に切断して圧縮成形加
工し、リング状(内径26mm、外径42mm、高さ8mm)
のパッキンを得た。この時の炭素繊維の編み糸全体に対
する比率は約90重量%となっている。
製シートを5.2mm幅にスリットし、その周囲を厚さ
0.08mmのステンレス線で袋編みした編み糸16本を
用いて、棒状成形物からなる中芯材の外周を袋編みして
紐状体を形成し、この紐状体にパッキン重量に対して1
0重量%のタービン油を含浸させた後、所定の寸法に切
断して圧縮成形加工し、リング状(内径26mm、外径4
2mm、高さ8mm)のパッキンを得た。 [比較例2] 厚さ0.60mmの膨張黒鉛製シートを
5.2mm幅にスリットし、その周囲を厚さ0.08mmの
ステンレス線で袋編みした編み糸1本と、繊維材料の編
み糸として炭素繊維(東邦レーヨン(株)製ベスファイ
トHTA−12K)の編み糸15本を用いて、棒状成形
物からなる中芯材の外周を袋編みして紐状体を形成し、
この紐状体にパッキン重量に対して10重量%のタービ
ン油を含浸させた後、所定の寸法に切断して圧縮成形加
工し、リング状(内径26mm、外径42mm、高さ8mm)
のパッキンを得た。この時の炭素繊維の編み糸全体に対
する比率は約90重量%となっている。
【0024】上記実施例1、2及び比較例1、2のリン
グ状パッキンを、当社独自の試験機(軸径26mm、スタ
フィングボックス内径42mm、スタフィングボックス深
さ150mm)に6リングを装着して、パッキンを面圧5
00kgf/cm2で締め付け、この試験機を常温にて7日
間、さらに400℃で16時間加熱した後、常温まで放
冷するサイクルを7日間行ったときの摺動抵抗及び20
kgf/cm2のN2ガスを負荷したときの漏洩量を測定し
た。常温時及び加熱サイクル時における7日間の平均の
摺動抵抗及び漏洩量を表1に示す。
グ状パッキンを、当社独自の試験機(軸径26mm、スタ
フィングボックス内径42mm、スタフィングボックス深
さ150mm)に6リングを装着して、パッキンを面圧5
00kgf/cm2で締め付け、この試験機を常温にて7日
間、さらに400℃で16時間加熱した後、常温まで放
冷するサイクルを7日間行ったときの摺動抵抗及び20
kgf/cm2のN2ガスを負荷したときの漏洩量を測定し
た。常温時及び加熱サイクル時における7日間の平均の
摺動抵抗及び漏洩量を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示す如く、本発明による実施例1、
2で得られたグランドパッキンは、比較例1のパッキン
に比べて摺動抵抗が小さく、常温での漏れが少なく、加
熱後のシール性も良好であることが確認された。繊維材
料の比率を極端に増した比較例2のパッキンは、膨張黒
鉛製テープの周囲をステンレス線で袋編みした編み糸の
量が少なすぎるため、摺動抵抗は小さいがシール性は著
しく低下した。
2で得られたグランドパッキンは、比較例1のパッキン
に比べて摺動抵抗が小さく、常温での漏れが少なく、加
熱後のシール性も良好であることが確認された。繊維材
料の比率を極端に増した比較例2のパッキンは、膨張黒
鉛製テープの周囲をステンレス線で袋編みした編み糸の
量が少なすぎるため、摺動抵抗は小さいがシール性は著
しく低下した。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるグラン
ドパッキンによれば、従来の膨張黒鉛系パッキンと比較
して摺動抵抗が小さく、かつ膨張黒鉛の特性である良好
なシール性を保持することができる。
ドパッキンによれば、従来の膨張黒鉛系パッキンと比較
して摺動抵抗が小さく、かつ膨張黒鉛の特性である良好
なシール性を保持することができる。
【図1】本発明の紐状グランドパッキンの一実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】本発明のリング状に圧縮成形加工したグランド
パッキンの一実施例を示す斜視図である。
パッキンの一実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の紐状体のグランドパッキンの一実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 膨張黒鉛製テープの周囲をステンレス線で袋編みし
た編み糸 2 繊維材料の編み糸 3 中芯材
た編み糸 2 繊維材料の編み糸 3 中芯材
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも2種類の編み糸を用い、その
1種類の編み糸が膨張黒鉛製テープの周囲を補強繊維で
被覆した第1の編み糸であり、他の種類が炭素繊維、耐
炎化繊維、セラミック繊維、芳香族ポリアミド繊維、ガ
ラス繊維、フッ素樹脂系繊維等の繊維材料あるいはこれ
らの繊維材料の周囲を金属線で被覆した第2の編み糸で
あり、第1及び第2の編み糸で編組または中芯材の外周
を袋編みして紐状体に形成したことを特徴とするグラン
ドパッキン。 - 【請求項2】 第2の編み糸の編み糸全体に対する比率
が20〜80重量%であることを特徴とする請求項1記
載のグランドパッキン。 - 【請求項3】 第2の編み糸に予め潤滑剤を含浸させた
ことを特徴とする請求項1又は2記載のグランドパッキ
ン。 - 【請求項4】 前記紐状体に潤滑剤を含浸させたことを
特徴とする請求項1又は2記載のグランドパッキン。 - 【請求項5】 少なくとも2種類の編み糸を用い、その
1種類の編み糸が膨張黒鉛製テープの周囲を補強繊維で
被覆した第1の編み糸であり、他の種類が炭素繊維、耐
炎化繊維、セラミック繊維、芳香族ポリアミド繊維、ガ
ラス繊維、フッ素樹脂系繊維等の繊維材料あるいはこれ
らの繊維材料の周囲を金属線で被覆した第2の編み糸で
あり、第1及び第2の編み糸で編組または中芯材の外周
を袋編みして紐状体に形成し、その紐状体をリング状に
圧縮成形加工したことを特徴とするグランドパッキン。 - 【請求項6】 第2の編み糸の編み糸全体に対する比率
が20〜80重量%であることを特徴とする請求項5記
載のグランドパッキン。 - 【請求項7】 第2の編み糸に予め潤滑剤を含浸させた
ことを特徴とする請求項5又は6記載のグランドパッキ
ン。 - 【請求項8】 前記紐状体に潤滑剤を含浸させたことを
特徴とする請求項5又は6記載のグランドパッキン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9522497A JPH10274337A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | グランドパッキン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9522497A JPH10274337A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | グランドパッキン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10274337A true JPH10274337A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=14131789
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9522497A Pending JPH10274337A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | グランドパッキン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10274337A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005180633A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Nichias Corp | 耐ジメチルエーテル性編組パッキン |
| WO2019089227A3 (en) * | 2017-11-02 | 2020-03-26 | A.W. Chesterton Company | Packing seal for fluid regulating device |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9522497A patent/JPH10274337A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005180633A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Nichias Corp | 耐ジメチルエーテル性編組パッキン |
| WO2019089227A3 (en) * | 2017-11-02 | 2020-03-26 | A.W. Chesterton Company | Packing seal for fluid regulating device |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050119 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050301 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050712 |