JPH10274444A - 蓄熱体付地中熱交換システム及びその製造方法 - Google Patents

蓄熱体付地中熱交換システム及びその製造方法

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JPH10274444A
JPH10274444A JP10033498A JP3349898A JPH10274444A JP H10274444 A JPH10274444 A JP H10274444A JP 10033498 A JP10033498 A JP 10033498A JP 3349898 A JP3349898 A JP 3349898A JP H10274444 A JPH10274444 A JP H10274444A
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JP
Japan
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heat
underground
temperature
medium
ground
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Application number
JP10033498A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kuroiwa
一男 黒岩
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Original Assignee
Individual
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷暖房、給湯、冷凍冷蔵の熱源供給において、
イニシャルコストとランニングコストを削減しつつ、必
要に応じ、間欠的な自然エネルギーを長期間大量に蓄え
て、持続的なクリーンエネルギー熱源に変換し、これを
継続的に供給する。 【解決手段】深い地中まで達する大口径の地中熱交換器
65と、高温熱源蓄熱体63や低温熱源蓄熱体67と、
地中熱交換器65と熱源蓄熱体63、67とをつなぐ熱
媒体循環ライン62と、熱媒体を循環させる循環機61
と、熱媒体の圧力を調節する膨張弁64、66と、地中
熱交換機75の回りに配置されている熱良導性蓄熱体6
9を備えている。熱良導性蓄熱体69は、地中とは連続
的に熱交換し、地中熱交換器65とは間欠的に熱交換し
て段階的熱運搬を行うことにより、夏を中心とする春か
ら秋までの間は、主として地中に高温の熱だまりを形成
し、冬を中心とする秋から春までの間は、主として地中
に低温の熱だまりを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、冷暖房をする室内
空気の温度及び湿度の調節用と、新鮮換気空気の温度及
び湿度の調節用と、冷凍冷蔵用と、給湯用とのうち、少
なくとも一つの熱源となるもので、省エネルギー熱源と
なり、持続的熱源となり、クリーンエネルギー熱源とな
る蓄熱体付地中熱交換システム及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来技術のうち、従来
の地中熱交換システムは、直径1インチ以下のUチュー
ブを地中に多数埋設して、チューブ内に水を循環し、単
にチューブの回りの地熱を集めるものである。
【0003】また、従来の蓄熱システムは、大きな蓄熱
水槽を設け、この蓄熱水槽内の水に熱を蓄えるものが主
流である。
【0004】また、従来の冷暖房には、主として、室外
機と室内機を持つヒートポンプ式冷暖房機が使用されて
いるが、夏場は、熱媒を介して室内の熱を無理に暑い室
外空気に逃がし、冬場は、熱媒を介して寒い室外空気か
ら無理に熱を集めて室内に運ぶものである。
【0005】また、従来の冷凍冷蔵庫は、すべてヒート
ポンプ式であり、熱媒を介して庫内の熱を庫外の空気に
逃がすものである。
【0006】また、従来のクリーンエネルギー熱源シス
テムとして、太陽光発電システム、風力発電システム、
太陽熱集熱システムが使用されているが、これらはいず
れも特殊な気象条件のもとで間欠的に作動するものであ
る。
【0007】また、従来の給湯システムは、電気ヒータ
ーを使用するもの、都市ガスや灯油を燃焼するものが一
般的に使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来シ
ステムのうち、地中熱交換システムは、熱伝導率の小さ
い地中に対して、直接に熱交換器であるUチューブが接
触しているため、熱交換が運転時間のみ行われるため、
間欠的となり、熱交換時間が短く、地中への熱伝導距離
が小さくなり、地中への蓄熱範囲が狭くなるという問題
があり、さらに、熱媒体として液化ガスを循環をする
と、潤滑油が分留滞留して、液化ガスが循環しなくなる
ため、必然的に熱媒体は水となるが、水は昇温や降温が
できないため、地中との温度差が小さくなり、やはり、
地中への熱伝導距離が小さく、地中への蓄熱範囲が狭く
なるという問題があって、膨大な地中の熱容量と地熱と
地中の保温性を有効に利用することができないという問
題がある。そのうえ、多数の地中穿孔を必要とするた
め、イニシャルコスト高になるという課題がある。
【0009】また、蓄熱水槽に熱を蓄えるシステムは、
水槽が膨大化して、イニシャルコスト高になるという問
題点がある。
【0010】また、従来のヒートポンプ式冷暖房システ
ムは、夏場は、高温の外気へ高温の熱を逃がし、冬場
は、低温の外気から熱を集めるため、能力が低下して、
電力損失が大きくなり、光熱費が増大するという問題が
ある。特に、外気温が低くなると、熱交換器に霜が付い
て、霜が取れるまで運転が停止し、大容量の補助ヒータ
ーに通電する。こうして、暑いときも寒いときも、冷暖
房が“効かない”状態になるが、これは暑さ寒さが厳け
れば厳しいほど成績係数が低下するためで、従来技術
は、この成績係数を大きくして、省エネルギー化するこ
とができないという問題で行き詰まっている。
【0011】また、従来のヒートポンプ式冷暖房システ
ムでは、冷房再熱サイクルができなかったり、加湿暖房
サイクルができないため、頭部がほてったり、足腰が冷
えたり、喉がカラカラになって、冬も夏も快適さが得ら
れないという問題点がある。
【0012】さらに、従来のヒートポンプ式冷暖房シス
テムは、新鮮空気との換気がてきなかったり、換気空気
の温度や湿度の調節ができないため、寒いときも暑いと
きも、室内の空気が汚れると、定期的に窓を開放しなけ
ればならない。このとき、室内が急に寒くなったり暑く
なったりするうえ、春や秋にも、朝晩は冷え込み、昼間
は暑くなるため、寒暖の差が激しくなるうえ、天候によ
って、ジメジメ(温度が低く、湿度が高い)したり、ム
シムシ(温度が高く、湿度も高い)して、快適さが得ら
れないという課題がある。
【0013】このため、快適な暮らしを求めて、換気扇
・扇風機・除湿機・エアクリーナー・各種ヒーター・加
湿器など多くの補助的電化製品が必要になり、かえっ
て、イニシャルコストとランニングコストが嵩むという
ことが問題になっている。
【0014】また、従来の太陽光発電システム、風力発
電システム、太陽熱集熱システムは、いずれも気候条件
に左右され、気まぐれで間欠的であるため、あくまで補
助的なシステムとしか使用できないのが問題となってお
り、持続的なクリーンエネルギーに変換できないことが
大きな課題となっている。
【0015】また、従来の冷凍冷蔵庫は、部屋の片隅に
熱交換空気が鬱積して、成績係数が低下するため、消費
電力が増大するという問題がある。
【0016】また、従来の給湯システムは、直接に電力
を熱に変換しているため、電力消費が多かったり、枯渇
性資源エネルギーを消費しているため、子孫のために残
すべき資源を先取り消費することによって、酸性雨や地
球温暖化を助長しているという課題を抱えている。
【0017】本発明は、以上のような従来の問題点に着
目し、自然の持つ能力を利用し、自然エネルギーや余剰
エネルギーを使用することにより、イニシャルコストと
ランニングコストを削減しながら、これらを長期間大量
に蓄えて、安全で持続的なクリーンエネルギーに変換
し、生活空間の快適性と省エネルギー化を両立する蓄熱
体付地中熱交換システム及びその製造方法を提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本蓄熱体付地中熱交換システムは、熱媒体が内部を
流れる熱媒循環ラインと、該熱媒循環ライン内の該熱媒
体を強制的に循環させる循環機と、該熱媒循環ラインの
一部を成し、地中の一定以上の深さの位置に配されてい
る大口径の地中熱交換器と、該熱媒循環ラインの一部を
成し、地上に配されていて、大気熱、太陽熱等の地上熱
交換対象と熱交換する地上熱交換器と、該熱媒循環ライ
ンの一部を成す熱源蓄熱体熱交換器と、該地中熱交換器
の回りに配され、該地中熱交換器と該地中とに接触して
いて、該地中熱交換器内の該熱媒体とは間欠的に熱交換
し、該地中とは連続的に熱交換して、熱を顕熱又は潜熱
として蓄える熱良導性蓄熱体と、該熱源蓄熱体熱交換器
の回りに配され、該熱源蓄熱体熱交換器と接触し、該熱
源蓄熱体熱交換器内の該熱媒体とは間欠的に熱交換し
て、熱を顕熱又は潜熱として蓄える熱源蓄熱体、又は該
熱源蓄熱体が貯えられる熱源蓄熱体容器と、を備え、該
地中熱交換器と該地中との熱交換において、該熱良導性
蓄熱体を介在させることで、段階的熱運搬を行い、膨大
な地中の熱容量と地熱と地中の保温性とを利用して、該
地中に大容量の「地中熱だまり」を形成することを特徴
とする。
【0019】本発明は、冬の寒さ・夏の暑さ・太陽熱等
を、間欠的な深夜電力・太陽光発電電力・風力発電電力
や熱媒自然循環サイクル等で循環して、地中に長期間大
量に蓄え、安全で持続的なクリーンエネルギーに変換
し、これを必要に応じて使用することにより、イニシャ
ルコストとランニングコストを削減する。
【0020】本発明は、深い地中に達する大口径の地中
穿孔と地中熱交換器を使用して、地中との接触面積を大
きくするとともに、地中熱交換器と地中との間に、熱良
導性蓄熱体を介在させて、地中と連続的に熱交換させる
ことにより、熱伝導率の小さい地中に対して、熱伝導範
囲を拡大し、地中への蓄熱範囲大きくする。また、熱媒
体として液化ガスを使用して、昇温や降温を行うことに
より、地中との温度差を大きくして、熱伝導範囲を拡大
し、地中に大容量の熱だまりを形成する。この結果、一
つの地中穿孔で大きな蓄熱水槽を築造した場合と同じに
なるとともに、長期に渡る大量蓄熱が行われて、従来捨
てていた未利用の熱が有効に利用されるようになり、イ
ニシャルコストとランニングコストが削減される。
【0021】この熱良導性蓄熱体は、熱伝導率の高い蓄
熱体で、地下水を含んで潜熱顕熱畜熱を行う。冬の寒さ
・夏の暑さ・太陽熱・融雪熱・炉熱・河川熱など(地上
熱交換対象)の自然エネルギーは、間欠的な余剰エネル
ギー(深夜電力)や自然エネルギー(太陽光発電電力、
風力発電電力)によって、熱媒体を介して循環され、熱
良導性蓄熱体に間欠的に蓄えられる。この熱良導性蓄熱
体は、この間欠的に蓄えられた熱を、連続的に熱交換し
て地中に蓄える。このとき、電気エネルギーは「仕事の
熱当量」として熱に変換されて蓄えられる。この結果、
気まぐれで未利用であった間欠的自然エネルギーや余剰
エネルギーは連続的に地中に蓄えられ、一方、熱良導性
蓄熱体は、絶えず、地中の温度に復元して、再利用され
る。
【0022】地中に熱を投入すると、熱が蓄えられて保
温され、高温地中熱だまりが形成され、成長して拡大
し、入れても入れても、この作用は繰り返される。ま
た、地中から熱を取り出す(採熱)と、地中熱だまりに
蓄えられた熱が利用され、さらに地中熱だまりに地熱が
集まり、低温熱だまりが形成され、成長して拡大し、出
しても出しても、この作用は繰り返される。投入温度を
高くすると、多くの熱を蓄える(高温蓄熱量大)ことが
でき、採熱温度を低くすると、多くの熱を取り出す(低
温蓄熱量大)ことができる。
【0023】冷凍冷蔵サイクルは地中に高温の熱を排出
し、冷房サイクルは地中に夏の暑さを排出し、暖房サイ
クルは地中に冬の寒さを排出し、給湯サイクルは地中に
低温の熱を排出する。ここで排出された熱と、仕事の熱
当量として熱に変換された熱媒循環電力の熱は、地中に
蓄えられ、やり繰りされて、土間コンクリートなどの地
上蓄熱体に蓄えられた熱(地上熱交換対象の熱)によっ
て、その過不足が補われる。この‘熱のやり繰り’は、
常に、成績係数を増大するように制御されて、持続的な
クリーンエネルギーに変換され、必要な熱源温度を維持
する。以上の小出し蓄熱、段階的熱運搬により、蓄熱サ
イクルが効率的に行われる。
【0024】本発明で得られる熱源を、熱交換形換気式
冷温水コイルユニットに接続すると、室内空気と新鮮換
気空気の冷暖房と空気清浄と除湿と再熱と加湿とを一挙
に行い、温度を20℃〜26℃に、湿度を50%〜60
%に自動コントロールする。このため、室内の温度と湿
度が均一に保たれ、頭部がほてったり、足腰が冷えたり
しないソフトな暖かさ涼しさを提供することができる。
こうして、自然の熱や余った熱を蓄えて使用する蓄熱サ
イクルを提供することにより、熱の過不足がやり繰りさ
れ、極寒極暑にも左右されない快適さを得ることができ
る。この結果、従来技術で取り揃えていた快適な暮らし
を得るための補助的電化製品は不要になり、イニシャル
コストとランニングコストが節約される。
【0025】従来技術では、熱源機は地上に設けるが、
本発明では、簡単に地中に収納できるため、地上スペー
スの節約となり、建設費の倹約となる。
【0026】特に、冷房専用・冷凍冷蔵専用のシステム
では、高温熱だまりが成長するので、熱媒体自然循環系
により、この熱を連続的に放出して、大幅にランニング
コストを削減する。
【0027】本発明の蓄熱体付地中熱交換システムは、
地中穿孔を大口径のアースドリル等で一気に行い、この
穿孔内に、地中熱交換器など地中に入れるものを、予め
適当な長さにまとめてユニット化して、設置することに
より、設置作業が容易になり、イニシャルコストが削減
される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る実施形態として
の蓄熱体付地中熱交換システムについて、図面を用いて
説明する。
【0029】本実施形態の蓄熱体付地中熱交換システム
は、図2及び図3に示すように、地中熱交換器20と、
給湯用熱交換器(熱源蓄熱体熱交換器)11と、これを
覆い熱源蓄熱体を溜めておく給湯用蓄熱容器11aと、
暖房用熱交換器(熱源蓄熱体熱交換器)12と、これを
覆い熱源蓄熱体を溜めておく暖房用蓄熱容器12aと、
冷房用熱交換器(熱源蓄熱体熱交換器)13と、これを
覆い熱源蓄熱体を溜めておく冷房用蓄熱容器13aと、
採熱用大気熱交換器(採熱用地上熱交換器)14と、放
熱用大気熱交換器(放熱用地上熱交換器)16と、冷凍
冷蔵庫15と、これらの熱交換器等をつなぐ熱媒循環ラ
イン30と、熱媒循環ライン30内の熱媒体(プロパ
ン)を強制的に循環させる循環器10と、熱媒体を溜め
ておく熱媒タンク25と、熱媒循環ライン30内の各位
置での熱媒体圧力を調節するための複数の電動膨脹弁
(熱媒圧力調節手段)32a〜32eと、各熱交換器の
回りの蓄熱体等の温度を測定する複数の温度センサー4
5a〜45jと、熱媒循環ライン30内の各位置での熱
媒体圧力を測定する複数の圧力センサー(熱媒温度検出
手段)46a〜46fと、熱媒循環ライン30内の熱媒
体の流量を測定する流量センサー34と、熱媒循環ライ
ン30に備えられている複数の電動止弁33と、温度セ
ンサー45や圧力センサー46や流量センサー34の測
定結果に基づいて電動膨脹弁32や電動止弁33を制御
するコントローラ(熱媒圧力制御手段、切換制御手段、
熱媒量制御手段)28と、後述するように冷暖房等の機
能を有する熱交換型換気式冷温水コイルユニット26
と、このコイルユニット26と暖房用熱交換器12とを
つなぐ暖房用ライン42と、このコイルユニット26と
冷房用熱交換器13とをつなぐ冷房用ライン41と、上
水を給湯用熱交換器11に導いてから目的の給湯箇所に
導く給湯ライン43と、を備えている。
【0030】図1に示すように、家屋5の下の地面に
は、鉛直下方に伸びる地中穿孔2が形成されている。こ
の地中穿孔2の中に、コントロール室29、地中熱交換
器20、給湯用熱交換器11、暖房用熱交換器12、冷
房用熱交換器13が配置されている。コントロール室2
9、給湯用熱交換器11、暖房用熱交換器12、冷房用
熱交換器13は、この順序で、地中穿孔2の浅い側から
深い側へと並んでいる。コントロール室29内には、前
述したコントローラ28、電動膨脹弁32、電動止弁3
3、流量センサー34、循環機10、熱媒タンク25等
が配置されている。家屋5の床下には、採熱用大気熱交
換器14と放熱用大気熱交換器16と冷凍冷蔵庫15と
が配置されている。また、家屋5の室内には、熱交換型
換気式冷温水コイルユニット26と給湯ライン43の給
湯口43aとが配置されている。また、家屋5の屋根に
は、太陽光発電装置6が備えられている。
【0031】なお、この実施形態では、コントロール室
29、給湯用熱交換器11、暖房用熱交換器12、冷房
用熱交換器13を地中穿孔2内に配置したが、これらは
必ずしも地中に配置する必要はなく、地上に配置しても
よい。但し、設置スペース等の点から、少なくとも熱交
換器11、12、13は、地中熱交換器20と共に、地
中穿孔2内に設置することが好ましい。また、この実施
形態では、採熱用大気熱交換器14、放熱用大気熱交換
器16を床下に配置したが、これらも必ずしも床下に配
置する必要はない。
【0032】地中熱交換器20は、図4〜図6に示すよ
うに、鉛直下方に延び、熱媒体が流れ込む流入ヘッダ配
管21と、同じく鉛直方向に延び、熱媒体が流れ出る流
出ヘッダ配管22と、両ヘッダ21、22をつなぐ複数
の熱交換配管23とを備えている。熱交換配管23は、
流入ヘッダ配管21の鉛直方向における複数の地点か
ら、円弧状の曲線を描きながら、流出ヘッダ配管22に
向かうに連れて次第に上方に向かうように形成されてい
る。この結果、横から見ると、熱交換配管23は、図6
に示すように、流入ヘッダ配管21を基点とし、この流
入ヘッダ配管21から遠ざかるに連れて上方に向かって
いくように見える。また、真上から見ると、熱交換配管
23は、図5に示すように、二つのヘッダ配管21、2
2を直径の両端とする円を描いているように見える。流
入ヘッダ配管21の最下部には、熱媒体と共に、油、埃
等の不純物を溜めておく熱媒不純物溜部24が形成され
ている。流入ヘッダ配管21には、図6に示すように、
熱交換配管23が取り付けられている位置より僅かに下
の位置に絞部21aが形成されている。このように、絞
部21aを備えたのは、流入ヘッダ配管21に流入して
くる熱媒体が、気液混合状態になっていることがあるか
らである。熱媒体が気液混合状態であると、複数の熱交
換配管23のうち、液体の熱媒体のみが下の熱交換配管
23に流れ込み、気体の熱媒体のみが上の熱交換配管2
3に流れ込んで、熱交換効率が低下するため、これを防
ぐために、絞部21aを形成し、そこで、液体の熱媒体
が滞留するようにして、上の熱交換配管23にも液体の
熱媒体が流れるようにしている。
【0033】図4及び図5に示すように、円筒状の地中
熱交換配管23の中心部には、冷房用蓄熱容器13aが
配置されている。この冷房用蓄熱容器13a内には、熱
媒体(ここではプロパン)が通る複数のチューブが配置
され、これら複数のチューブが冷房用熱交換器13を形
成している。冷房用蓄熱容器13aの内側で冷房用熱交
換器13の外側には、熱源蓄熱体としての水が流れる。
なお、給湯用熱交換器11と給湯用蓄熱容器11aとの
関係、暖房用熱交換器12と暖房用蓄熱容器12aとの
関係は、いずれも、冷房用熱交換器13と冷房用蓄熱容
器13aとの関係と基本的に同じである。冷房用蓄熱容
器13aの外周には、発泡ポリウレタンや発泡ポリスチ
レン等の非吸水性の断熱材51が備えられている。断熱
材51の外周面には、タールやピッチ等の防水剤52が
施されている。なお、給湯用蓄熱容器11a及び暖房用
蓄熱容器12aの外周にも、同様に、非吸水性の断熱剤
が施されいてる。さらに、断熱材51の外周には、亜鉛
引スパイラル鋼管等、薄手の鉄板を円筒状に形成した円
筒体53が備えられいてる。この円筒体53の外周に防
水剤52を施してもよい。この円筒体53の外周には、
エキスパンドメタル(金網)54が取り付けられ、この
エキスパンドメタル54の外周に円筒状の地中熱交換器
20が固定されている。すなわち、地中熱交換器20
は、円筒体53に、熱伝導性に優れたエキスパンドメタ
ル54を介して取り付けられ、運搬時や据えつけ時等に
おける安全性が確保されている。円筒体53の外周側で
あって、円筒状の地中熱交換器20の内周側及び外周側
には、熱良導性蓄熱体55が設けられている。この熱良
導性蓄熱体55は、細骨材及び/又は粗骨材として、熱
伝導性の優れた金属や、例えば、カーボランダム(Si
C)等の熱伝導性に優れたセラミックス等を含む鉄筋コ
ンクリートである。骨材としては、金属の廃材を細かく
して、これを用いると、金属のリサイクルを図ることが
できるとともに、製造コスト低減を図ることもできる。
また、円筒体53の外周側であって、地中熱交換器20
が設けられていない箇所には、図1に示すように、土圧
を支える通常の鉄筋コンクリート56が使用されてい
る。
【0034】なお、ここで、熱良導性蓄熱体55とは、
熱伝導率が2.0W/m・K以上のものが好ましく、金
属を骨材とした鉄筋コンクリートでは、熱伝導率が3.
3〜4.7W/m・Kである。参考までに、通常の鉄筋
コンクリートでは、熱伝導率が1.5W/m・K程度で
ある。
【0035】この実施形態の地中穿孔2は、その直径D
3が1.2mで、その深さが15mである。地中穿孔2
の直径は0.8m以上であることが好ましい。これは、
地中穿孔2の直径が0.8m未満であると、熱良導性蓄
熱体55と地中穿孔2の内周面との接触面積が小さくな
り、両者間での熱交換効率が低下すること、及び、図1
に示す、地中熱だまり3が大きく形成されず、年間を通
しての熱源システムとして利用できなくなること等の理
由による。
【0036】また、この実施形態において、地中熱交換
器20は、直径D2が0.9mで、縦長さが10mで、
地面から5m以深の位置に配置されている。地面から4
m〜5m以深の地中の温度は、その地域の年平均気温+
2℃〜+3℃程度の温度になって安定している。この温
度は、その地域の暑さ寒さがサイクルとなって地表面か
ら地中に伝熱する熱と、地球の内部から伝熱する地熱と
の合成によって生じ、一定の温度に落ち着く。この安定
した地中の温度が地中の高い保温性に寄与し、熱を逃が
さない。この意味で、地中熱交換器20は、地面から5
m以深の位置に配置することが好ましい。
【0037】また、給湯用蓄熱容器11a、暖房用蓄熱
容器12a、冷房用蓄熱容器13aは、全て直径D1が
0.6mで、それぞれの縦長さが1.4m,5.3m,
7.0mである。
【0038】この実施形態において、以上の地中穿孔2
や各熱交換器11,12,13,20や各蓄熱容器11
a,12a,13aのサイズは、40坪程度で5人の家
族が住む家屋において、一年中誰もが快適に過ごせる熱
量を確保できるものとして決定したサイズである。具体
的には、一年中、室内の温度を20℃〜26℃に、室内
の湿度を50%〜60%に保ち、半年以上に渡って、8
5℃までの給湯用の高温熱と、−25℃までの冷凍冷蔵
庫用の低温熱とをそれぞれ1,200万kcal以上蓄
えるというスペックに基づいて決定したサイズである。
【0039】したがって、より大家族が住む家屋や、高
層ビル等の大型建屋に対するシステムでは、地中穿孔や
各熱交換器や各蓄熱容器のサイズがより大きくなること
は言うまでもない。
【0040】採熱用大気熱交換器14及び放熱用大気熱
交換器16は、図3に示すように、それぞれ、熱媒循環
ライン30からの熱媒体が流れるチューブを備えて構成
されている。このチューブは、家屋の土間コンクリート
内に埋めこまれている。すなわち、この土間コンクリー
トがこれらの熱交換器14,16の蓄熱体14a,16
aを形成している。
【0041】冷凍冷蔵庫15は、図3に示すように、熱
媒循環ライン30からの熱媒体が流れるチューブ15b
と、これを包んでいる熱源蓄熱体15aとを備えてい
る。この熱源蓄熱体15aとしては、低温で潜熱蓄熱が
できる蓄熱性のよい、プイロピレングリコール等のグリ
コールを用いている。なお、この実施形態において、冷
凍冷蔵庫15は、収容容積が1,000リットルで、冷
凍冷蔵能力が−25℃で5,000kcal/dayで
ある。
【0042】熱交換型換気式冷温水コイルユニット26
は、室内空気及び新鮮空気の冷暖房、除湿、再熱、加
湿、空気清浄等の機能を備え、その暖房能力が68,0
00kcal/day、冷房能力が53,000kca
l/dayである。このユニットを用いると、除湿され
た空気を再熱する再熱サイクルが可能になるため、室内
の温度と湿度が均一に保たれ、頭部がほてったり、足腰
が冷えたりしないソフトな暖かさ涼しさを提供すること
ができる。また、給湯用熱交換器11及び給湯用蓄熱容
器11aによる給湯能力は、85℃で400リットル/
dayである。
【0043】熱交換型換気式冷温水コイルユニット26
近傍の冷房用ライン41及び暖房用ライン42には、暖
房用熱交換器12及び冷房用熱交換器13の熱源体であ
る水を、それぞれの蓄熱容器12a、13aやライン4
1、42に補給するための蓄熱体補給口41a、42a
が設けられている。但し、ここで使用する水は、長期間
に渡り、ライン41、42内を循環するので、水垢等で
長期間の使用による熱交換効率の低下を防ぐために、上
水よりも不純物の少ない水、又は、水垢等の付着を抑え
る添加物が混入されている水を用いるべきである。
【0044】熱媒体が流れる熱媒循環ライン30は、図
2及び図3に示すように、循環機10、放熱用大気熱交
換器16、暖房用熱交換器12、冷房用熱交換器13、
採熱用大気熱交換器14、冷凍冷蔵庫15のチューブ1
5bをつないでいる。なお、地中熱交換器20、放熱用
大気熱交換器16、暖房用熱交換器12、冷房用熱交換
器13、採熱用大気熱交換器14、冷凍冷蔵庫15のチ
ューブ15bは,いずれも熱媒循環ライン30の一部を
形成している。熱媒循環ライン30は、循環機10、放
熱用大気熱交換器16、暖房用熱交換器12、冷房用熱
交換器13、採熱用大気熱交換器14、冷凍冷蔵庫15
のそれぞれに、熱媒体が流れない状態ができるよう、各
機器に対するバイパスラインが備えられている。各機器
が直接つながっている本ラインと、各機器を迂回するバ
イパスラインとの分岐点の上流側及び下流側には、ライ
ン切換を行うために、電動止弁(切換手段)33が備え
られている。また、循環機10に対するバイパスライン
には、逆止弁31が備えられている。この実施形態で
は、熱媒体の圧力を低圧から高圧の広い圧力範囲を実現
するために、複数の循環機10を直列にしているが、熱
媒体の循環量を多くするために複数の循環器10を並列
にする場合には、逆止弁は、循環機10に対するバイパ
スライン内で熱媒体が逆流するのを防いで、循環機10
相互が緩衝し合って一方を破損させてしまうのを防ぐ役
目を担うことなる。
【0045】循環機10の上流側の熱媒循環ライン30
には、熱媒供給ライン37が接続されている。この熱媒
供給ライン37の他方の端部は、熱媒タンク25に接続
されている。循環機10の下流側の熱媒循環ライン30
には、熱媒体の流量を測定するための流量センサー34
が備えられている。コントローラ28は、この流量セン
サー34による測定結果に基づいて、熱媒循環ライン3
0中の熱媒体の流量が少なくなったと判断すると、熱媒
供給ライン37に備えられている電動止弁(熱媒量調節
手段)33aを開けて、熱媒タンク25内の熱媒体を熱
媒循環ライン30に送り込む。
【0046】地中熱交換器20の最下部に形成されてい
る熱媒不純物溜部24には、熱媒回収ライン35が接続
されている。この熱媒回収ライン35の他方の端部は、
熱媒タンク25に接続されている。この熱媒回収ライン
35には、熱媒体内の不純物を除去するためのストレー
ナー(ろ過手段)36と、電動止弁(熱媒量調節手段)
33bとが備えられている。熱媒循環ライン30で熱媒
供給ライン37が接続れている箇所は、熱媒回収ライン
35が接続されている熱媒不純物溜部24に対して、下
流側に位置しているため、熱媒不純物溜部24よりも圧
力が低い。このため、流量センサー34の測定結果に基
づいて、熱媒循環ライン30中の熱媒体の流量が多くな
ったと、コントローラ28が判断して、熱媒回収ライン
35の電動止弁33bが開けられると、熱媒不純物溜2
4に溜まっていた、不純物を含む熱媒体は、熱媒回収ラ
イン35を通って、ストレーナー36を経た後、熱媒タ
ンク25内に入る。
【0047】次に、以上で説明した蓄熱体付熱交換シス
テムの設置工法について説明する。まず、工場内で、地
中埋設物を一体化しておく。具体的には、給湯用熱交換
器11、暖房用熱交換器12、冷房用熱交換器13、こ
れらを収納する蓄熱体容器11a、12a、13a、こ
れらの蓄熱体容器11a、12a、13aを覆う断熱材
51、防水剤52、この外周に配される円筒体53、こ
のさらに外周に配されるエキスパンドメタル54、さら
に外周に配される地中熱交換器20、各熱交換器11、
12、13、20に接続される各種ライン30、35、
37、41、42、43、さらに各センサー及び鉄筋を
一体化し、ユニットとする。なお、各ラインは、地上に
露出する部分は除く。この一体化では、円筒体53が重
要な役割を果たす。これは、円筒体53が、地中熱交換
器20の支持のみならず、断熱材51や各種ラインの支
持も行うからである。また、エスパンドメタル54は、
単に、地中熱交換器20の熱交換効率を高めるためだけ
ではなく、円筒体53に地中熱交換器20を取り付ける
役目も担っている。
【0048】次に家屋5の下の地面に、地中穿孔2を形
成する。この地中穿孔2の形成では、アースドリル工
法、ベノト工法、リバース工法、BH工法等のうち、現
場の地盤やコスト等を考慮して最適な工法を選択する。
これらの工法のうち、アースドリル工法及びベノト工法
は、大口径の穿孔を形成するのに適している。リバース
工法は、比較的多様な地盤条件に適合できるとともに、
40mから500mに及ぶ深さまで掘削が可能である。
また、BH工法は、狭い場所でも低コストでできる。
【0049】地中穿孔が形成されると、地中穿孔2の中
にユニットを入れる。そして、地中熱交換器20と地中
穿孔2との間に、金属等の骨材を含むコンクリートを流
し込む。この金属等の骨材を含む鉄筋コンクリートは、
前述したように、熱良導性蓄熱体55を形成する。その
後、暖房用熱交換器12や給湯用熱交換器11と地中穿
孔2との間に、通常のコンクリートを流し込む。なお、
熱良導性蓄熱体を既成のコンクリートブロックや鉄筋コ
ンクリート以外の蓄熱体を使用する場合には、ユニット
の一部として、予め工場内で他の部品と一体化しておい
てもよい。
【0050】その後、床下に設置する大気熱交換器1
4、16…等を設置した後に、ユニットに組み込まれて
いる各種ラインと地上の各機器を接続する。各ライン相
互の接続などが終了すると、それぞれのラインに、対応
する充填物(熱源蓄熱体である水や熱媒体であるプロパ
ン)を入れる。
【0051】なお、ここでは、地中に埋設する機器等を
全て一体化したが、これに限定されるものではない。例
えば、敷地面積が狭い箇所での高層ビル用の地中熱交換
システムで、地中穿孔2が非常に深くなるような場合に
は、所定の深さの範囲ごとに一体化するとよい。また、
敷地面積が十分に広い箇所での大型建屋用の地中熱交換
システムで、あまり深くない地中穿孔を連立掘削し、各
地中穿孔ごとに地中熱交換器等を設ける場合には、各地
中穿孔に設けるものごとに一体化するとよい。
【0052】次に、この実施形態における蓄熱体付地中
熱交換システムの動作を説明する前に、基本的な蓄熱体
付地中熱交換システムを用いて、蓄熱体付地中熱交換シ
ステムの原理について説明する。
【0053】基本的な蓄熱体付地中熱交換システムは、
図7に示すように、高温熱源蓄熱体63、低温熱源蓄熱
体67、地中熱交換器65、循環機61、熱良導性蓄熱
体69を備えている。各機器61、63、65、67
は、循環機61を基準にして、高温熱源蓄熱体63、地
中熱交換器65、低温熱源蓄熱体67の順で、熱媒循環
ライン62により接続されている。地中熱交換器65の
外周には、熱良導性蓄熱体69が設けられている。高温
熱源蓄熱体63と地中熱交換器65との間の熱媒循環ラ
イン62には、第1の膨脹弁64が備えられている。ま
た、地中熱交換器65と低温熱源蓄熱体67との間に
は、第2の膨脹弁66が備えられている。
【0054】ここで、以下の説明の簡略化のため、循環
ライン62中で、循環機61から第1の膨脹弁64まで
の間、第1の膨脹弁64から第2の膨脹弁66までの
間、第2の膨脹弁66から循環機61までの間を、それ
ぞれ、第1区間68a、第2区間68b、第3区間68
cとする。また、熱媒体は、循環ライン62の全ての区
間において、気液混合状態で、熱媒体の沸点の温度にな
っているものとする。
【0055】循環機61から高温高圧の熱媒体が流れ出
て高温熱源蓄熱体63に至ると、高温の熱媒体と高温熱
源蓄熱体63との間で熱交換が行われ、高温熱源蓄熱体
63は暖められ、熱媒体のエンタルピは低下する。な
お、熱媒体は、循環ライン62の全ての区間において、
その沸点になっているため、高温熱源蓄熱体63を通る
過程で、エンタルピが低下するものの、温度は変わらな
い。
【0056】熱媒体が第1区間68aを通過し、第2区
間68bに至ると、第1の膨脹弁64により減圧される
ので、第1区間68aよりも圧力が低く、熱媒体の沸点
も第1区間よりも低くなる。したがって、第2区間68
bでは、第1区間68aよりも、熱媒体の温度が低くな
る。第2区間68b中の地中熱交換器65では、このよ
うな中温中圧の熱媒体と地中とが熱良導性蓄熱体69を
介して熱交換する。第2区間68b内の熱媒体に対し
て、地中の温度が低ければ、熱媒体の熱が地中に伝わ
り、逆に、地中の温度が高ければ、地中の熱が熱媒体に
伝わる。いずれの場合においても、熱媒体の温度は変化
せず、熱媒体のエンタルピが増減するのみである。
【0057】なお、地中熱交換器65において、熱媒体
が地中に対して熱を放熱するか、地中から熱を採熱する
かは、熱媒体の温度が地中温度に対して高いか低いかに
よって決まるので、循環機61や第1の膨脹弁64で第
2区間68bの圧力を調節して、熱媒体の温度を制御す
ることで実現できる。また、熱媒体が地中に対して放出
する熱量や、熱媒体が地中から採熱する熱量は、熱媒体
と地中との温度差によって決まるので、放出熱量及び採
熱熱量の管理も、循環機61や第1の膨脹弁64で第2
区間68bの圧力を調節することで実現できる。
【0058】熱媒体が第2区間68bを通過し、第3区
間68cに至ると、第2の膨脹弁66によって、さらに
減圧されるので、第2区間68bよりも圧力が低く、熱
媒体の沸点も第2区間68bよりも低くなる。したがっ
て、第3区間68cでは、第2区間68bよりも、熱媒
体の温度が低くなる。第3区間68c中の低温熱源蓄熱
体67は、このような低温低圧の熱媒体と熱交換し、低
温熱源蓄熱体67から熱を吸収する。この結果、熱媒体
は、その温度は低温のままであるが、そのエンタルピは
増加する。
【0059】低温低圧であるものの、高エンタルピ状態
になった熱媒体は、第3区間38cを通過して、循環機
61に至ると、再び、高温高圧で高エンタルピ状態の熱
媒体になり、第1区間中の高温熱源蓄熱体63に熱を供
給する。
【0060】以上のように、このシステムでは、高温熱
源蓄熱体63に蓄えられた高温の熱エネルギーと、低温
熱源蓄熱体67に蓄えられた低温の熱エネルギーとの消
費バランスが取れていれば、基本的に永久に高温の熱エ
ネルギー及び低温の熱エネルギーを供給することができ
る。しかしながら、現実には、夏を中心とする季節で
は、冷房を使用する度合いが高いために、低温の熱エネ
ルギーの使用量が増え、冬を中心とする季節では、暖房
を使用する度合いが高いために、高温の熱エネルギーの
使用量が増えて、高温の熱エネルギーと低温の熱エネル
ギーとの消費バランスが崩れてしまう。
【0061】そこで、このシステムでは、夏を中心とす
る春から秋までの間は、主として、熱媒体が地中熱交換
器65及び熱良導性蓄熱体69を介して地中に対して放
熱し、冬を中心とする秋から春までの間は、主として、
熱媒体が地中熱交換器65及び熱良導性蓄熱体69を介
して地中から採熱するようにしている。この結果、図8
に示すように、地中熱交換器65の回りの地中は、春か
ら秋までの間は、熱媒体からの熱を蓄熱して、高温の熱
エネルギーが増大し、秋には最大の高温熱だまり3aが
形成され、秋から春までの間は、熱媒体に熱を吸収され
て、低温の熱エネルギーが増大し、春には最大の低温熱
だまり3bか形成される。そして、夏を中心とする季節
の間は、冬を中心とする季節の間に形成された低温熱だ
まり3bの低温の熱エネルギーを利用して、室内等の冷
房や冷凍冷蔵を行い、冬を中心とする季節の間は、夏を
中心とする季節に形成された高温熱だまり3aの高温の
熱エネルギーを利用して、室内等の暖房や給湯を行う。
【0062】すなわち、このシステムは、膨大な熱容量
と地熱と保温性のある地中を蓄熱体として利用し、熱が
不用のときには、これを蓄熱体である地中に逃がして長
期間渡って大量に溜めておき、熱が必要になると、蓄熱
体である地中に大量に溜められていた熱を必要な分だけ
少しずつ利用するというものである。したがって、この
システムでは、必要な消費熱エネルギーを得るのに必要
な地中熱交換器65や蓄熱体63、67のサイズ等を的
確に設定しておけば、所望の熱エネルギーを十分に確保
することができる。
【0063】また、このシステムでは、熱エネルギーを
利用するに当たり、基本的には、循環機61を駆動させ
るための電力のみで済むので、ランニングコストを抑え
ることができる。
【0064】また、蓄熱体63、67や熱良導性蓄熱体
69を備えているので、これらに一時的でも、熱を蓄え
れば、この熱を利用することができる。例えば、電力料
金の安い深夜に循環機61を駆動し、蓄熱体63、67
や熱良導性蓄熱体69に熱を蓄えておけば、これを昼間
に利用することができる。また、風力発電電力で循環機
61を駆動する場合でも、風があって、発電していると
きに、循環機61を駆動し、蓄熱体63、67や熱良導
性蓄熱体69に熱を溜めておけば、これを風がないとき
に利用することができる。特に、熱良導性蓄熱体69
は、循環機61が動作していようがいまいが、絶えず、
地熱や地中熱だまりの熱(高温熱や低温熱)を蓄え、蓄
熱しているので、間欠的に地中熱交換器65を利用して
も、地熱や地申熱だまりの熱で復元する。このため、地
熱や地中熱だまりの熱を小出しに利用できる結果、地中
に対して高効率の段階蓄熱が可能となる。さらに、熱良
導性蓄熱体69は、熱伝導率が高いので、地中との熱交
換効率を高めることができる。
【0065】以上のように、この基本システムでは、蓄
熱体又は蓄熱体熱交換器や、熱良導性蓄熱体を備えてい
ることで、比較的短期間のタイムラグのある熱運搬、言
い換えると、段階的熱運搬ができ、地中を蓄熱体として
利用しているので、非常に大きなタイムラグのある熱運
搬ができるとともに、大量の熱を蓄えることができ、結
果として、気まぐれな自然エネルギーや余ったエネルギ
ーを有効利用することができる。このことは、当然、前
述したランニングコストの抑制に大きく影響することは
言うまでもない。
【0066】なお、この基本システムでは、二つの蓄熱
体63、67を用いたが、一つの蓄熱体でも、地中熱交
換システムを構成することができる。この場合、例え
ば、春から秋までの間は、一つの蓄熱体を低温蓄熱体と
して利用し、この低温蓄熱体から熱媒体が吸収した熱を
地中熱交換器で地中に放熱し、秋から春までの間は、そ
れまで低温蓄熱体として利用していた蓄熱体を高温蓄熱
体として利用し、地中熱交換器で地中から吸収した熱を
この高温蓄熱体に供給することになる。また、先に述べ
た実施形態で示したように、三つ以上の蓄熱体を用いて
もよい。
【0067】次に、先にのべた本実施形態の蓄熱体付地
中熱交換システムの動作及び効果について、説明する。
【0068】熱媒体は循環機10で加圧されて、熱媒循
環ライン30内を循環する。ここで、循環機10として
は、オイルレス遠心式循環機を用いることが好ましい。
これは、一般的な循環機では、その動作のために使用す
る潤滑油が熱媒体中に混ざり、熱媒体の能力を低下させ
るからである。この循環器10は、図1に示すように、
家屋5の屋根に設けられている太陽光発電装置6から電
力を供給して駆動する。
【0069】循環機10から流れ出た高温高圧の熱媒体
であるプロパンは、給湯用熱交換器11内を通過して、
給湯用蓄熱容器11a内の熱源蓄熱体と熱交換し、熱源
蓄熱体である水は、例えば、85℃程度に温められ、図
2に示す、給湯ライン43を経て、給湯口43aに至
る。このとき、給湯温水は、上水の供給圧力で循環す
る。一方、熱媒体は、高温高圧のままであるが、給湯用
熱交換器11で熱エネルギーを放出することになるの
で、エンタルピが減少する。
【0070】給湯用熱交換機11を通過し、いくらかエ
ンタルピが減少した高温高圧の熱媒体は、暖房用熱交換
機12内を通過して、暖房用蓄熱容器12内の熱源蓄熱
体と熱交換し、熱源蓄熱体である水は、例えば、70℃
程度に温められて、図2に示す、暖房用ライン42を経
て熱交換型換気式冷温水コイルユニット26に至る。一
方、熱媒体は、高温高圧のまま、エンタルピがさらに減
少する。
【0071】高温高圧でさらにエンタルピが減少した熱
媒体は、第1の膨脹弁32aで減圧されたから、地中熱
交換器20に至る。この減圧の結果、熱媒体は、中温中
圧の熱媒体となる。地中熱交換器20では、夏を中心と
する春から秋までの間は、熱媒体が地中に対して熱を放
出し、冬を中心とする秋から春までの間は、熱媒体が地
中から熱を採熱する。したがって、前述した基本システ
ムと同様に、夏を中心とする春から秋までの間は、地中
熱交換器20の回りの地中は、熱媒体から熱を供給さ
れ、高温の熱エネルギーが増大して、秋には最大の高温
熱だまりが形成され、冬を中心とする秋から春までの間
は、地中熱交換器20の回りの地中は、熱媒体に熱を吸
収され、低温の熱エネルギーが増大して、春には最大の
低温熱だまりが形成される。一方、地中熱交換器20内
の熱媒体は、夏を中心とする春から秋までの間は、地中
への熱放出のためにエンタルピが減少し、冬を中心とす
る秋から春までの間は、地中から採熱するためにエンタ
ルピが増加する。
【0072】なお、この実施形態のように、地中穿孔の
直径が1.2mで、地中熱交換器20の直径が0.9m
の場合、地盤条件にもよるが、地中熱だまりがもっとも
大きくなる春や秋には、その直径が8m〜15m程度に
もなる。また、低温熱だまりは、設置場所にもよるが、
0℃以下、さらには−20℃以下にもなり、低温熱だま
り内の地下水は凍って、低温の熱エネルギーを潜熱とし
て蓄えることもある。
【0073】また、基本システムの動作を含め以上の説
明において、夏を中心とする春から秋までの間は、常
時、地中へ放熱し、冬を中心とする秋から春までの間
は、常時、地中から採熱する、ように誤解されるかもし
れないが、春から秋までの間であっても寒い日には、地
中から熱を採熱し、また、秋から春までの間であって
も、暖かい日には、地中へ熱を放出することもある。特
に、春の一定期間や秋の一定期間では、地中からの採熱
と、地中への放熱とを頻繁に繰り返す。要は、春から秋
までの間は、地中への放熱量が多く、秋から春までの間
は、地中からの吸熱量が多いと言うことである。
【0074】前述したように、熱媒体が熱を放出するか
採熱するか、さらに放熱量や採熱量をどの程度にするか
は、熱媒体と熱良導性蓄熱体55との温度差、熱良導性
蓄熱体55と地中との温度差によって決まる。そこで、
この実施形態では、地中温度センサー45jで地中温度
を測定し、熱良導性蓄熱体温度センサー45gで熱良導
性蓄熱体55の温度を測定するとともに、地中熱交換器
圧力センサー46bで、地中熱交換器20内の熱媒体圧
力を測定する。そして、コントローラ28は、地中熱交
換器20内の熱媒体圧力を熱媒体温度に換算し、この熱
媒体温度と、地中温度とを比較し、目的の採熱量又は放
熱量を確保できる熱媒体温度を決定して、地中熱交換器
20の熱媒体温度がこの温度になるよう、循環機10の
駆動能力及び第1の膨脹弁(第1の熱媒圧力調節手段)
32aの弁開度を制御する。なお、ここでは、圧力セン
サー46bで熱媒体圧力を測定し、これを熱媒体温度に
換算したが、温度センサーで直接熱媒体温度を測定し、
この値を用いてもよい。
【0075】中温中圧の熱媒体が第2の膨脹弁(第2の
圧力調節手段)32bを通ると、さらに減圧されて低温
低圧の熱媒体となる。この低温低圧の熱媒体は、冷房用
熱交換器13を通り、冷房用蓄熱容器13a内の蓄熱体
と熱交換し、熱源蓄熱体である水は、例えば、5℃程度
に冷やされて、図2に示す、冷房用ライン41を経て熱
交換型換気式温水コイルユニット26に至る。一方、熱
媒体は、低温低圧のままであるが、冷房用熱交換器13
で熱エネルギーを吸収することになるので、エンタルピ
が増加する。
【0076】低温低圧の熱媒体が第3の膨脹弁(第2の
熱媒圧力調節手段)32dを通ると、さらに減圧されて
極低温極低圧の熱媒体となる。この極低温極低圧の熱媒
体は、冷凍冷蔵庫15のチューブ15b内を通り、この
チューブ15bの周りに設けられている蓄熱体15aと
熱交換し、蓄熱体であるグリコール15aは、例えば、
−25℃程度に冷やされて、潜熱蓄熱し、冷凍冷蔵庫1
5室内を冷却する。一方、熱媒体は、冷凍冷蔵庫15で
熱エネルギーを吸収して、エンタルピが増加する。
【0077】エンタルピが増加した極低温極低圧の熱媒
体は、循環機10で加圧されて、再び、高温高圧の熱媒
体となって、給湯用熱交換器11へと送られる。
【0078】なお、冷凍冷蔵庫15を含め各熱源蓄熱体
熱交換器11、12、13において、熱交換器のチュー
ブを通る熱媒体とチューブの外にある蓄熱体との間で行
われる採熱又は放熱の量は、地中熱交換器20の場合と
同様に、熱媒体と蓄熱体との温度差で決まる。また、後
述する採熱用大気熱交換器14や放熱用大気熱交換器1
6においての採熱又は放熱の量は、熱媒体と蓄熱体との
温度差、及び蓄熱体と大気との温度差で決まる。そこ
で、各熱交換器において、採熱量又は放熱量を制御する
場合には、熱交換器温度センサー45a〜45fで蓄熱
体の温度を測定するとともに、圧力センサー46a〜4
6fで熱媒体の圧力を測定する。また、採熱用大気熱交
換器14や放熱用大気熱交換器16に関しては、さら
に、床下温度センサー45hで床下大気温度を測定す
る。そして、コントローラ28は、熱媒体圧力を熱媒体
温度に換算し、この熱媒体温度と蓄熱体温度とを比較
し、目的の採熱量又は放熱量を確保できる熱媒体温度を
決定して、各熱交換器内の熱媒体温度がこの温度になる
よう、循環機10の駆動能力や、各熱交換器の近傍に位
置している膨脹弁の弁開度を主として制御する。
【0079】この実施形態において、冷凍冷蔵用蓄熱
体、冷房用蓄熱体、熱良導性蓄熱体、及び地中熱だまり
では、それぞれ、全蓄熱量の80%、25%、15%、
8%以上が潜熱蓄熱で、残りが顕熱蓄熱である。
【0080】以上のように、この実施形態においても、
基本システムと同様に、実質的に無尽蔵にある地中を蓄
熱体として利用し、熱が不用のときには、これを蓄熱体
である地中に逃がして長期間に渡って大量に溜めておけ
るので、所望の熱エネルギーを十分に確保することがで
きる。
【0081】さらに、この実施形態においても、基本シ
ステムと同様に、熱源蓄熱体や熱良導性蓄熱体55を備
えていることで、比較的短期間のタイムラグのある熱運
搬ができ、また、地中を蓄熱体として利用しているの
で、非常に大きなタイムラグのある熱運搬ができるとと
もに、膨大な熱を蓄えることができる。このため、気ま
ぐれな自然エネルギーや余ったエネルギーを有効利用す
ることができる。このことは、当然、前述したランニン
グコストの抑制に大きく影響することは言うまでもな
い。
【0082】さらに、この実施形態でも、基本的には、
循環機10を駆動させるため、コントローラ28や各種
電動弁32、33を動作させるための電力のみで済むこ
とになるので、ランニングコストを抑えることができ
る。特に、この実施形態では、循環機10の駆動電力と
して、太陽光発電装置6からの電力を使用しているの
で、供給電力は実質的に0(ゼロ)にすることができ
る。また、電源としては、この他、風力発電装置や、夜
間電力のみを用いる通電時間制限装置を利用してもよ
い。電力単価の安い深夜電力を使用して、これで循環機
10を駆動する場合、例えば、基本料金を含めた深夜電
力の単価が8円/kwhであるとすると、1ヵ月平均、
約2,000円〜3,000円の料金で済ませることが
できる。なお、従来のシステムで、この実施形態と同一
規模の建物全体を、一年中、我慢しないで過ごせる程度
に快適環境を確保し、給湯や冷凍冷蔵の熱源まで得よう
とすると、快適性を維持するための補助的電化製品を使
用する必要があり、1ヵ月平均、約3万円〜5万円程度
の料金が必要になる。このように、太陽が出ているとき
のみ発電できる太陽光発電装置や、風が吹いているとき
のみ発電できる風力発電装置や、特定の時間のみ電力会
社から通電される通電時間制限装置を用いることができ
るのは、前述したように、本実施形態のシステムがタイ
ムラグのある熱運搬が可能であるからである。
【0083】また、本実施形態では、従来システムが捨
てていたエネルギーを、自然の能力を利用して、やり繰
りするため、それだけイニシャルコストの削減になる。
従来システムで、同一性能の設備を整えようとすると、
エネルギーを捨てている分、余分に大きな能力の冷暖房
機、冷凍冷蔵庫、給湯器を必要とする上、従来の冷暖房
器で得られない快適さを求めて、換気扇、扇風機、除湿
機、エアクリーナー、各種ヒーター、加湿器など多くの
補助的電化製品を購入することになる。
【0084】また、本実施形態では、十分な熱源を確保
するために、従来の蓄熱システムのように巨大な蓄熱水
槽を設けたり、従来の地中熱交換システムのように多数
の地中穿孔を形成する必要がないので、この点でも設備
コストを抑えることができる。
【0085】また、本実施形態では、石油ゃ天然ガス等
の枯渇性資源エネルギーを使用していないので、酸性雨
や地球温暖化を防ぐこともできる。
【0086】ところで、この実施形態の熱源システムで
は、前述したように、熱媒体が通る各機器ごとに、これ
を迂回するバイパスラインが設けけられている。このよ
うに、各機器に対してバイパスラインを設けているの
は、各機器を機能させず他の機器を優先して使用した方
が好ましい場合があるので、このような場合に対応する
ためである。
【0087】具体的には、例えば、循環器10から出た
熱媒体は、給湯用熱交換器11及び暖房用熱交換器12
に対するバイパスラインを利用して、これらの熱交換器
を通さずに、直接、冷房用熱交換器13に通すことも可
能である。これは、例えば、夏期のように、冷房を大量
に使用し、暖房をほとんど使用しない場合、冷房用熱交
換器13において熱媒体が吸熱する量が、地中熱交換器
20で熱媒体が放熱する量と、給湯用及び暖房用熱交換
器11、12で熱媒体が放熱する量との和以上になるこ
とが起こりうる。このままの状態にしておくと、給湯用
及び暖房用熱交換器11、12内の蓄熱体がそれぞれの
設定温度範囲を超えてしまうばかりでなく、冷房用熱交
換器13内の蓄熱体の温度も設定温度範囲を超え、各熱
交換器が目的の能力を果たさなくなってしまう。また、
地中熱だまりの温度も予定の温度範囲を超えてしまう。
このような場合には、基本的には、コントローラ28
が、地中温度センサー45j、給湯用熱交換機器温度セ
ンサー45a、暖房用熱交換器温度センサー45b、冷
房用熱交換器温度センサー45cで得られた各箇所の蓄
熱体の温度に基づいて、以上のような状態になったこと
を確認し、第1の膨脹弁32aで地中熱交換器20内の
圧力を高めて、地中熱交換器20の熱媒体の温度を高く
し、地中熱交換器20内の熱媒体から地中に放出する熱
量を増加させる。しかしながら、地中熱交換器20から
地中に対して放出する熱量を増やしても、給湯用及び暖
房用熱交換器11、12内の蓄熱体が設定温度範囲を超
える場合がある。そこで、この場合に、地中熱交換器2
0以外からも、熱媒体の熱を放出させるために、給湯用
及び暖房用熱交換器12に対するバイパスラインの一つ
である、放熱用大気熱交換器16への熱媒循環ライン3
0内に熱媒体を通して、放熱用大気熱交換器16から熱
媒体の熱を床下に放熱するようにする。このバイパスラ
インの制御は、コントローラ28が、バイパスライン中
にある電動止弁33を開閉させて実行する。
【0088】また、逆に、冬期のように、暖房を大量に
使用し、冷房をほとんど使用しない場合、暖房用熱交換
器12において熱媒体が放熱する量が、地中熱交換器2
0で熱媒体が吸熱する量と冷房用熱交換器13で蓄熱体
が吸熱する量との和以上になることが起こりうる。この
ままの状態にしておくと、給湯用および暖房用熱交換器
11、12内の蓄熱体がそれぞれの設定温度範囲を下回
ってしまう。このような場合には、基本的には、第1の
膨脹弁32aで地中熱交換器20内の圧力を下げて、地
中熱交換器20内の熱媒体の温度を低くし、地中熱交換
器20内の熱媒体が地中から吸収する熱量を増加させ
る。しかしながら、地中から吸収する熱量を増やして
も、給湯用及び暖房用熱交換器11、12内の蓄熱体の
温度が上がらず、これらの蓄熱体が設定温度範囲以下に
なる場合がある。そこで、この場合に、熱媒体が地中熱
交換器20以外からも熱を吸収できるようにするため
に、冷房用熱交換器13に対するバイパスラインの一つ
である、採熱用大気熱交換機14への熱媒循環ライン3
0内に熱媒体を通して、採熱用大気熱交換器14で床下
から熱媒体が熱を吸収するようにする。
【0089】また、このシステムの起動時において、地
中温度センサー45jにより測定された地中温度が予め
定めた温度よりも高い場合には、給湯用熱交換器11及
び暖房用熱交換器12に熱媒体を通して、これらの熱交
換器の回りの熱源蓄熱体を温める一方で、冷房用熱交換
器13に対しては、そのバイパスラインに熱媒体を通
す。そして、給湯用熱交換器11及び暖房用熱交換器1
2の回りの熱源蓄熱体が目的の温度まで温まってから、
冷房用熱交換器13に熱媒体を通すようにする。また、
地中温度センサー45jにより測定された地中温度が予
め定めた温度以下の場合には、冷房用熱交換器13や冷
凍冷蔵庫15に熱媒体を通し、これらの熱交換器の回り
の熱源蓄熱体を冷却する一方で、給湯用熱交換器11及
び暖房用熱交換器12に対しては、そのバイパスライン
に蓄熱体を通す。そして、冷房用熱交換器13及び冷凍
冷蔵庫15の熱源蓄熱体が目的の温度まで冷却されてか
ら、給湯用熱交換器11および暖房用熱交換器12に熱
媒体を通すようにする。さらに、地中温度センサー45
jにより、測定された地中温度がより低い温度、例え
ば、−20℃のような場合には、冷凍冷蔵庫15の熱源
蓄熱体を先に冷却してから、冷房用熱交換器13の熱源
蓄熱体を冷却する。なお、この実施形態では、給湯用熱
交換器11及び暖房用熱交換器12に対して、一体的な
バイパスラインを設けているが、各熱交換器11、12
のそれぞれに対してバイパスラインを設けてもよい。こ
の場合、地中温度が予め定めた温度よりも高い場合に
は、給湯用熱交換器11の回りの熱源蓄熱体を先に温め
てから、暖房用熱交換器12の回りの熱源蓄熱体を温
め、その後、冷凍冷蔵庫15の熱源蓄熱体、冷房用熱交
換器13の熱源蓄熱体をこの順序で冷やす。逆に、地中
温度が予め定めた温度よりも低い場合には、冷房用熱交
換器13等の熱源蓄熱体を冷やしてから、給湯用熱交換
器11の熱源蓄熱体を温め、最後に暖房用熱交換器12
の熱源蓄熱体を温める。
【0090】すなわち、起動時において、地中熱だまり
の温度が高いときには、高温熱源蓄熱体(給湯用熱交換
器11や暖房用熱交換器12の蓄熱体)を先に温めてか
ら、低温熱源蓄熱体(冷凍冷蔵庫15や冷房用熱交換器
13の蓄熱体)を冷却し、逆に、地中熱だまりの温度が
低いときには、低温熱源蓄熱体を先に冷却してから、高
温熱源蓄熱体を温めるようにする。さらに、高温熱源蓄
熱体を先に温める場合、高温熱源蓄熱体として、非常に
高温の熱源蓄熱体(給湯用熱交換器11の蓄熱体)と比
較的低温の熱源蓄熱体(暖房用熱交換器12の蓄熱体)
とがある場合には、非常に高温の熱源蓄熱体を先に温め
る。逆に、低温熱源蓄熱体を先に冷却する場合、低温熱
源蓄熱体として、非常に低温の熱源蓄熱体(冷凍冷蔵庫
15の蓄熱体)と比較的高温の熱源蓄熱体(冷房用熱交
換器13の蓄熱体)とがある場合には、非常に低温の熱
源蓄熱体を先に冷却する。
【0091】このように、段階的蓄熱を行うのは、高温
の熱源(地中)がある場合には、高い温度に温める必要
があるもの(蓄熱体)を先に温め、次に低温のものを温
め、低温の熱源(地中)がある場合には、低い温度に冷
却する必要があるもの(蓄熱体)を先に冷却し、次に、
高温のものを冷却していく方が、熱エネルギーを有効に
利用できるからである。
【0092】以上の段階的蓄熱においても、地中温度セ
ンサー45j、熱良導性蓄熱体温度センサー45gや各
種熱交換器温度センサー等による測定結果に基づいて、
コントローラ(切換制御手段)28が複数の電動止弁
(切換手段)33を動作させることで実行される。
【0093】次に、熱媒自然循環系を備えたシステムの
実施形態について説明する。この熱媒自然循環系を備え
た蓄熱体付熱交換システムは、図2に示すように、蓄熱
体付大気熱交換器71と、地中熱交換器74と、両熱交
換器71、74をつなぐ熱媒自然循環ライン72と、こ
の熱媒自然循環ライン72内の熱媒体(プロパン)の流
れを止めるための電動止弁73と、大気温度を測定する
大気温度センサー45iと、大気熱交換器71の蓄熱体
の温度を測定する蓄熱体温度センサー45kと、地中熱
交換器74の回りの地中温度を測定する地中温度センサ
ー45jとを備えている。地中熱交換器74は、熱媒強
制循環の熱良導性蓄熱体55内に備えられ、この熱良導
性蓄熱体の温度を測定するのは、熱良導性蓄熱体温度セ
ンサー45gである。
【0094】地中熱交換器74内において、液体の熱媒
体は、熱良導性蓄熱体55を介して地中から熱を吸収し
て、蒸発する。この蒸発した熱媒体は、熱媒自然循環ラ
イン72内を通り、上方の蓄熱体付大気熱交換器71へ
上っていく。大気熱交換器71では、気体の熱媒体が蓄
熱体を介して大気に熱を放出し、凝縮する。凝縮して重
くなった熱媒体は、熱媒自然循環ライン72内を通り、
下方の地中熱交換器74へ落ちていく。以下、熱媒体
は、蒸発と凝縮を繰り返しながら、熱媒自然循環ライン
72内を循環する。
【0095】大気熱交換器71における放熱量、地中熱
交換器74における採熱量は、大気温度、大気熱交換器
71の回りの蓄熱体温度、地中温度、熱良導性蓄熱体の
温度により決まる。このため、これらの温度が、温度セ
ンサー45i、45k、45j,45gで測定される。
コントローラ28は、これら温度センサーによる測定結
果に基づいて、電動止弁73を制御して、熱媒自然循環
ライン72内の熱媒体の自然循環を止め、又は自然循環
を回復させ、地中熱交換器74や大気熱交換器71での
熱交換を行わせる。
【0096】強制循環システムが冷房専用、冷凍冷蔵専
用のシステムである場合には、非常に大きな高温熱だま
りが形成されるので、この高温熱だまりの熱を放出する
ために使用すると有効である。
【0097】なお、以上の実施形態では、蓄熱体とし
て、水やグリコールを用いたが、本発明は、これに限定
されるものではなく、例えば、蝋、ドデカン等のパラフ
ィン、ステアリン酸などの脂肪酸、トリステアリン等の
トリグリセリド、油脂、硝酸鉄〔II〕6水和物等の水
和物、重水等も使用する。これらのうち、どれを選ぶか
は、蓄熱体として蓄熱する熱の温度範囲をどの程度にす
るか、さらに、その購入コスト、その取扱い性等を考慮
して行うことが好ましい。
【0098】また、以上の実施形態では、熱媒体とし
て、プロパンを用いたが、これ以外の熱媒体、例えば、
炭酸ガス、プロピレン、C(HFC−134
a)、C(HFC−152a)、C
O(E−143)、イソブタン、又はノルマルブタン
等も用いられる。
【0099】
【発明の効果】従来は、無尽蔵の自然エネルギーも、希
薄で集め難かったり、不必要なときに大量に得られた
り、必要なときに得られなかったり、得られるときには
余り、得られないときには不足したりして、有効に利用
できなかった。本発明では、これを少しずつ長期間に渡
って大量に蓄えておき、持続的なクリーンエネルギーに
変換して、必要に応じて、継続的に利用することができ
る。
【0100】従来の冷暖房機は、室内空気と吹出空気と
の温度差が大きかったため、冷たい空気は重くなって室
内の下の方に、暑い空気は軽くなって上の方に滞留して
いて、夏も冬も、頭部がほてったり、足腰が冷えたりし
て、快適さが得られなかった。本発明では、室内空気や
換気空気の温度や湿度を均一に保つ再熱サイクルや加湿
サイクルが可能であり、いつも快適に保つ。そのうえ、
室内がジメジメ(温度が低く、湿度が高い)したり、ム
シムシ(温度が高く、湿度も高い)する状態も解消され
る。
【0101】本発明では、前述の段階蓄熱により、安定
した地中の熱容量と地熱と地中の保温性が利用され、夏
の暑さを長期間大量に蓄えて、冬の暖かさに使用した
り、冬の寒さを長期間大量に蓄えて、夏の涼しさに使用
することができ、一年間の寒暖のタイムラグを解消し
て、極寒極暑にも左右されない蓄熱サイクルができるよ
うになり、自然を傷めない‘自然との共生’が実現され
る。
【0102】特に、本発明のシステムは、冷房を主とす
る事務所ビル、冷凍冷蔵を主とするスーパーマーケット
などでは、高温熱だまりが成長するので、熱媒自然循環
系により、冬の寒さをランニングコスト0(ゼロ)で蓄
えることができ、熱だまりの熱を連続的に放出して、大
幅にランニングコストを削減することができる。
【0103】長期に渡る大量蓄熱が行われ、従来捨てて
いた未利用の熱、間欠的自然エネルギーや余剰エネルギ
ーも、小まめにやり繰りされて、利用されるため、ラン
ニングコストが削減される。
【0104】本発明は、前述の小出し蓄熱、段階的熱運
搬により、常に、成績係数を増大するように制御され、
従来技術が求めていた‘成績係数の増大’を実現するこ
とができ、間欠的な自然エネルギーは‘仕事の熱当量’
として、熱に変換されて地中に蓄えられ、持続的なクリ
ーンエネルギー熱源に変換することができる。
【0105】こうして、自然の熱や余った熱を蓄えて使
用する蓄熱サイクルを提供することにより、熱の過不足
がやり繰りされ、従来技術で取り揃えていた快適な暮ら
しを得るための補助的電化製品は不要になり、イニシャ
ルコストとランニングコストが節約される。
【0106】従来技術では、一般に熱源機は地上に設け
るが、本発明では、簡単に地中に収納できるため、地上
スペースの節約となり、建設費も倹約される。
【0107】本発明の蓄熱体付地中熱交換システムは、
地中穿孔を大口径のアースドリル等で一気に行い、この
穿孔内に、地中熱交換器など地中に入れるものを、予め
適当な長さにまとめてユニット化して設置することによ
り、設置作業を容易にして、イニシャルコストが削減さ
れる。
【0108】本発明は、年平均気温15℃〜16℃程度
の地域で、8円/kWhの深夜電力を使用して、熱媒体
を循環すると、月平均約2,000円〜3,000円程
度の費用で、5人家族、延面積135m程度の住まい
全体に、一年中、我慢する必要のない程度に、冷暖房用
熱源と給湯用熱源と冷凍冷蔵用熱源を供給することがで
きる。こうして、各種の従来システムと比較すると、イ
ニシャルコストは2/3〜1/2に節約され、ランニン
グコストは1/10〜1/20に節約される。
【0109】本発明のシステムは、ランニングコストが
大幅に節約されるため、光熱費の節約費用で本発明品を
設置するだけで、住まいを快適にすることができ、暮ら
しを豊かにすることができる。しかも、快適さを得るた
めに使用していた補助的電化製品は不要になり、省エネ
ルギー化と快適性を両立する‘セービングハウス’をつ
くることができる。
【0110】本発明の蓄熱体付地中熱交換システム本体
は、地中に埋設されるため、安全で半永久的なシステム
となり、熱媒体には、オゾン層を破壊しない人畜に無害
なプロパンやブタンを使用できるようになるうえ、石油
・石炭・天然ガスなどの枯渇性資源エネルギーを子孫の
ために残すことができ、化石燃料の燃焼によって生じる
酸性雨や地球温暖化防止に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓄熱体付地中熱交換システムの一実施
形態における機器配置図。
【図2】本発明の蓄熱体付地中熱交換システムの一実施
形態における全体系統図。
【図3】本発明の蓄熱体付地中熱交換システムの一実施
形態における要部系統図。
【図4】本発明の一実施形態における地中熱交換器及び
この周辺の斜視図である。
【図5】図4におけるV−V線の断面図である。
【図6】本発明の一実施形態における地中熱交換器の展
開図である。
【図7】本発明の基本システムの系統図である。
【図8】本発明の一実施形態における蓄熱体付地中熱交
換システムの作動による、季節変化に伴う地中熱だまり
の温度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…地中、2…地中穿孔、3…地中熱だまり、5…家
屋、6…太陽光発電装置、10…循環機、11…給湯用
熱交換器、11a…給湯用蓄熱容器、12…暖房用熱交
換器、12a…暖房用蓄熱容器、13…冷房用熱交換
器、13a…冷房用蓄熱容器、14…採熱用大気熱交換
器、15…冷凍冷蔵庫、16…放熱用大気熱交換器、2
0…地中熱交換器、21…流入ヘッダ配管、22…流出
ヘッダ配管、23…熱交換配管、24…熱媒不純物溜
部、25…熱媒タンク、26…熱交換型換気式冷温水コ
イルユニット、28…コントローラ、29…コントロー
ル室、30…熱媒循環ライン、31…逆止弁、32…電
動膨張弁、33、73…電動止弁、34…流量センサ
ー、35…熱媒回収ライン、36…ストレーナー、37
…熱媒供給ライン、41…冷房用ライン、42…暖房用
ライン、43…給湯ライン、45a〜45k…温度セン
サー、46a〜46f…圧力センサー、51…断熱材、
52…防水剤、53…円筒体、54…エキスパンドメタ
ル、55…熱良導性蓄熱体、61…循環機、62…熱媒
循環ライン、63…高温熱源蓄熱体、64…第1の膨張
弁、65…地中熱交換器、66…第2の膨張弁、67…
低温熱源蓄熱体、69…熱良導性蓄熱体、71…蓄熱体
付大気熱交換器、72…熱媒自然循環ライン、74…地
中熱交換器。

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷暖房をする室内空気の温度及び湿度の調
    節用と、新鮮換気空気の温度及び湿度の調節用と、冷凍
    冷蔵用と、給湯用とのうち、少なくとも一つの熱源とな
    り、省エネルギー熱源となり、且つ持続的クリーンエネ
    ルギー熱源となる蓄熱体付地中熱交換システムにおい
    て、 熱媒体が内部を流れる熱媒循環ラインと、 該熱媒循環ライン内の該熱媒体を強制的に循環させる循
    環機と、 該熱媒循環ラインの一部を成し、地中の一定以上の深さ
    の位置に配されている大口径の地中熱交換器と、 該熱媒循環ラインの一部を成し、地上に配されていて、
    大気熱、太陽熱等の地上熱交換対象と熱交換する地上熱
    交換器と、 該熱媒循環ラインの一部を成す熱源蓄熱体熱交換器と、 該地中熱交換器の回りに配され、該地中熱交換器と該地
    中とに接触していて、該地中熱交換器内の該熱媒体とは
    間欠的に熱交換し、該地中とは連続的に熱交換して、熱
    を顕熱又は潜熱として蓄える熱良導性蓄熱体と、 該熱源蓄熱体熱交換器の回りに配され、該熱源蓄熱体熱
    交換器と接触し、該熱源蓄熱体熱交換器内の該熱媒体と
    は間欠的に熱交換して、熱を顕熱又は潜熱として蓄える
    熱源蓄熱体、又は該熱源蓄熱体が貯えられる熱源蓄熱体
    容器と、 を備え、 該地中熱交換器と該地中との熱交換において、該熱良導
    性蓄熱体を介在させることで、段階的熱運搬を行い、膨
    大な地中の熱容量と地熱と地中の保温性とを利用して、
    該地中に大容量の「地中熱だまり」を形成することを特
    徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の蓄熱体付地中熱交換シス
    テムにおいて、 前記地上熱交換器り回りに配され、該地上熱交換器と接
    触していて、前記地上熱交換対象とは連続的に熱交換
    し、該地上熱交換器内の前記熱媒体とは間欠的に熱交換
    して、熱を顕熱又は潜熱として蓄える地上蓄熱体を備え
    ていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の蓄熱体付地中熱交
    換システムにおいて、 前記地中の温度を検出する地中温度検出手段と、 前記熱良導性蓄熱体の温度を検出する熱良導性蓄熱体温
    度検出手段と、 前記地中熱交換器で該熱良導性蓄熱体と熱交換している
    前記熱媒体の温度を検出する第1の熱媒温度検出手段
    と、 該地中熱交換器を介して該熱良導性蓄熱体と熱交換して
    いる該熱媒体の圧力を調節する第1の熱媒圧力調節手段
    と、 該地中温度検出手段、該熱良導性蓄熱体温度検出手段、
    及び該第1の熱媒温度検出手段の測定結果に基づいて、
    該第1の熱媒圧力調節手段を作動させて、該地中熱交換
    器を介して熱交換している該熱媒体の圧力を制御する第
    1の熱媒圧力制御手段と、 を備えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の蓄熱体付地中熱交換シス
    テムにおいて、 前記第1の熱媒圧力制御手段は、一年間のうちの一定期
    間は、前記地中熱交換器内の前記熱媒体が前記地中に対
    して熱を供給する量を増加させて、該地中に高温熱だま
    りを形成し、一年間のうちの残りの期間は、該地中熱交
    換器内の該熱媒体が該地中から熱を吸収する量を増加さ
    せて、該地中に低温熱だまりを形成するよう、該第1の
    熱媒圧力調節手段により、該熱媒体の圧力を調節させる
    ことを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の蓄熱体
    付地中熱交換システムにおいて、 前記熱源蓄熱体の温度を検出する熱源蓄熱体温度検出手
    段と、 前記熱源蓄熱体熱交換器を介して該熱源蓄熱体と熱交換
    している前記熱媒体の温度を検出する第2の熱媒温度検
    出手段と、 該熱源蓄熱体熱交換器を介して該熱源蓄熱体と熱交換し
    ている該熱媒体の圧力を調節する第2の熱媒圧力調節手
    段と、 該熱源蓄熱体温度検出手段及び該第2の熱媒温度検出手
    段の測定結果に基づいて、該第2の熱媒圧力調節手段を
    作動させて、該熱源蓄熱体熱交換器を介して熱交換して
    いる該熱媒体の圧力を制御する第2の熱媒圧力制御手段
    と、 を備えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の蓄熱体
    付地中熱交換システムにおいて、 前記地上熱交換対象の温度を検出する地上熱交換対象温
    度検出手段と、 前記地上熱交換器を介して熱交換している前記熱媒体の
    温度を検出する第3の熱媒温度検出手段と、 該地上熱交換器を介して熱交換している該熱媒体の圧力
    を調節する第3の熱媒圧力調節手段と、 該地上熱交換対象温度検出手段及び該第3の熱媒温度検
    出手段の測定結果に基づいて、該第3の熱媒圧力調節手
    段を作動させて、該地上熱交換器を介して熱交換してい
    る該熱媒体の圧力を制御する第3の熱媒圧力制御手段
    と、 を備えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  7. 【請求項7】請求項2に記載の蓄熱体付地中熱交換シス
    テムにおいて、 前記地上蓄熱体の温度を検出する地上蓄熱体温度検出手
    段と、 前記地上熱交換器を介して熱交換している前記熱媒体の
    温度を検出する第3の熱媒温度検出手段と、 該地上熱交換器を介して熱交換している該熱媒体の圧力
    を調節する第3の熱媒圧力調節手段と、 該地上蓄熱体温度検出手段及び該第3の熱媒温度検出手
    段の測定結果に基づいて、該第3の熱媒圧力調節手段を
    作動させて、該地上熱交換器を介して熱交換している該
    熱媒体の圧力を制御する第3の熱媒圧力制御手段と、 を備えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかに記載の蓄熱体
    付地中熱交換システムにおいて、 前記熱源蓄熱体熱交換器として、1以上の高温用熱源蓄
    熱体熱交換器及び1以上の低温用熱源蓄熱体熱交換器を
    有し、 1以上の該高温用熱源蓄熱体熱交換器には、前記熱源蓄
    熱体としての高温用熱源蓄熱体がそれぞれ接触し、1以
    上の該低温用熱源蓄熱体熱交換器には、前記熱源蓄熱体
    としての低温用熱源蓄熱体がそれぞれ接触し、 前記熱媒循環ラインには、前記循環機の次に、温度の高
    い順に、1以上の該高温用熱源蓄熱体熱交換器が接続さ
    れ、次に前記地中熱交換器が接続され、その次に、温度
    の高い順に、1以上の該低温用熱源蓄熱体熱交換器が接
    続されていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の蓄熱体付地中熱交換シス
    テムについて、 前記熱媒循環ラインは、1以上の前記高温用熱源蓄熱体
    熱交換器に対する、それぞれの又は一体のバイパスライ
    ン、又は1以上の前記低温用熱源蓄熱体熱交換器に対す
    る、それぞれの又は一体のバイパスラインと、これら該
    バイパスラインに前記熱媒体を流すか流さないかの切り
    換えを行う切換手段と、 該切換手段の作動を制御する切換制御手段と、 を備えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の蓄熱体付地中熱交換シ
    ステムにおいて、 前記切換制御手段は、 前記地中の温度が予め定められた温度よりも高い場合に
    は、先に、1以上の前記高温用熱源蓄熱体熱交換器のう
    ちで、その蓄熱体の温度の高い順に前記熱媒体に熱交換
    させ、1以上の前記低温用熱源蓄熱体熱交換器に対する
    前記バイパスラインに該熱媒体を通して、1以上の該低
    温用熱源蓄熱体熱交換器で該熱媒体に熱交換させず、1
    以上の該高温用熱源蓄熱体がそれぞれの目的の温度まで
    順次暖まると、1以上の該低温用熱源蓄熱体熱交換器の
    うちで、その蓄熱体の温度の低い順に該熱媒体に熱交換
    させるよう、該切換手段に対して指示し、 前記地中の温度が予め定められた温度以下の場合には、
    先に、1以上の前記低温用熱源蓄熱体熱交換器のうち
    で、その蓄熱体の温度の低い順に前記熱媒体に熱交換さ
    せ、1以上の前記高温用熱源蓄熱体熱交換器に対する前
    記バイパスラインに該熱媒体を通して、1以上の該高温
    用熱源蓄熱体熱交換器で該熱媒体に熱交換させず、1以
    上の該低温用熱源蓄熱体がそれぞれの目的の温度まで順
    次冷えると、1以上の該高温用熱源蓄熱体熱交換器のう
    ちで、その蓄熱体の温度の高い順に該熱媒体に熱交換さ
    せるよう、前記切換手段に対して指示し、 各熱源蓄熱体に段階蓄熱させることを特徴とする蓄熱体
    付地中熱交換システム。
  11. 【請求項11】請求項1から10のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記地上熱交換器として、放熱用地上熱交換器と採熱用
    地上熱交換器とを有し、 該放熱用地上熱交換器は前記循環機の熱媒体吸引側に配
    され、該採熱用地上熱交換器は該循環機の熱媒体吐出側
    に配され、 前記熱媒循環ラインは、該放熱用地上熱交換器に対する
    バイパスラインと、該採熱用地上熱交換器に対するバイ
    パスラインと、これら該バイパスラインに前記熱媒体を
    流すか流さないかの切り換えを行う切換手段と、を有
    し、 該切換手段の作動を制御する切換制御手段を備えている
    ことを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  12. 【請求項12】請求項9又は10に記載の蓄熱体付地中
    熱交換システムにおいて、 前記地上熱交換器として、放熱用地上熱交換器と採熱用
    地上熱交換器とを有し、 該放熱用地上熱交換器は前記循環機の熱媒体吸引側に配
    され、該採熱用地上熱交換器は該循環機の熱媒体吐出側
    に配され、 前記熱媒循環ラインは、該放熱用地上熱交換器に対する
    バイパスラインと、該採熱用地上熱交換器に対するバイ
    パスラインと、これら該バイパスラインに前記熱媒体を
    流すか流さないかの切り換えを行う地上熱交換動作切換
    手段と、を有し、 該地上熱交換動作切換手段の作動を制御する地上熱交換
    切換動作制御手段を備え、該地上熱交換動作切換制御手
    段は、 1以上の前記高温用熱源蓄熱体の温度が予め定められた
    温度範囲よりも高いとき、又は1以上の前記低温用熱源
    蓄熱体の温度が予め定められた温度範囲よりも高いと
    き、又は前記地中の温度が予め定められた温度範囲より
    も高いときには、該放熱用地上熱交換器に対する該バイ
    パスラインに該熱媒体を通さず、該放熱用地上熱交換器
    を介して該熱媒体に熱交換させるよう、該地上熱交換動
    作切換手段に対して指示し、 1以上の前記高温用熱源蓄熱体の温度が予め定められた
    温度範囲よりも低いとき、又は1以上の前記低温用熱源
    蓄熱体の温度が予め定められた温度範囲よりも低いと
    き、又は前記地中の温度が予め定められた温度範囲より
    も低いときには、該採熱用地上熱交換器に対する該バイ
    パスラインに該熱媒体を通さず、該採熱用地上熱交換器
    を介して該熱媒体に熱交換させるよう、該地上熱交換動
    作切換手段に対して指示することを特徴とする蓄熱体付
    地中熱交換システム。
  13. 【請求項13】請求項1から12のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記熱媒体を溜めておく熱媒タンクと、 該熱媒タンクから、前記熱媒循環ラインの前記循環機の
    熱媒体吸引側へ、該熱媒タンク内の該熱媒体を導く熱媒
    供給ラインと、 該熱媒循環ラインの該熱媒供給ラインが接続されている
    位置よりも高圧部から、該熱媒タンクへ、該熱媒循環ラ
    イン内の前記熱媒体を導く熱媒回収ラインと、 該熱媒タンク内又は前記熱媒循環ライン内の該熱媒体の
    量を検出する熱媒量検出手段と、 該熱媒タンク内又は前記熱媒循環ライン内の前記熱媒体
    の量を調節する熱媒量調節手段と、 該熱媒量検出手段の検出結果に応じて、該熱媒量調節手
    段を作動させる熱媒供給回収量制御手段と、 を備えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の蓄熱体付地中熱交換
    システムにおいて、 前記地中熱交換器の最深部に、前記熱媒体と前記熱媒体
    中の不純物(以下、単に熱媒不純物とする。)とを溜め
    る熱媒不純物溜が備えられ、 前記熱媒回収ラインは、該熱媒不純物溜と前記熱媒タン
    クとを接続するラインであり、 該熱媒回収ラインに有って、該熱媒回収ライン内を流れ
    る該熱媒不純物中の不純物をろ過する不純物ろ過手段
    と、 前記熱媒量検出手段の検出結果に応じて、前記熱媒量調
    節手段を作動させる熱媒供給回収量制御手段と、 が備えられていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換
    システム。
  15. 【請求項15】請求項1から14のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記熱源蓄熱体は、上水であり、前記熱源蓄熱体熱交換
    器は、給湯用熱交換器であり、 前記蓄熱体容器として、前記熱源蓄熱体である該上水を
    溜めておく給湯用蓄熱容器と、 該給湯用蓄熱容器内に該上水を導くとともに、該給湯用
    蓄熱容器内で暖められた該上水を目的の位置に導く給湯
    ラインと、 が備えられていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換
    システム。
  16. 【請求項16】請求項1から15のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記循環機は、オイルレス遠心圧縮機であることを特徴
    とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  17. 【請求項17】請求項1から16のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記熱媒循環ラインに直列に接続されている複数の前記
    循環機と、 複数の該循環機のそれぞれに対して迂回するバイパスラ
    インと、 各該バイパスラインに設けられている逆止弁と、 を備えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  18. 【請求項18】請求項1から17のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 太陽光発電装置、風力発電装置、及び通電時間制限装置
    (深夜電力供給用等)のうち、少なくとも一つの電源装
    置を有し、 前記循環機は、該電源装置から供給される電力により駆
    動することを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  19. 【請求項19】請求項1から18のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記地中熱交換器は、前記地中上の地盤面から鉛直下方
    に伸びる円筒状の地中穿孔内に配置され、 該地中穿孔の直径は、80cm以上であることを特徴と
    する蓄熱体付地中熱交換システム。
  20. 【請求項20】請求項1から19のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記地中熱交換器は、円筒状を成し、 前記地中熱交換器の直径は、40cm以上であることを
    特徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  21. 【請求項21】請求項1から20のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記地中熱交換器は、 鉛直方向に延び前記熱媒体が流れ込む流入ヘッダ配管
    と、鉛直方向に延び該熱媒体が流れ出す流出ヘッダ配管
    と、これら両ヘッダ配管をつなぐ複数の熱交換配管と、
    を有し、 複数の該熱交換配管は、該流入ヘッダ配管から該流出ヘ
    ッダ配管に向かうに連れて次第に上に向かうよう、これ
    ら両ヘッダ配管に接続され、 該流入ヘッダ配管には、複数の該熱交換配管が接続され
    ている各接続位置よりも僅かに下の位置に絞部が形成さ
    れていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システ
    ム。
  22. 【請求項22】請求項21に記載の蓄熱体付地中熱交換
    システムにおいて、 前記地中熱交換器は、 複数の前記熱交換配管が円弧状を成していることで、全
    体として円筒状を成し、 円筒状を成している該地中熱交換器の直径よりも小さい
    直径である金属製の円筒体を備え、 該地中熱交換器は、その内側から該円筒体で支持されて
    いることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  23. 【請求項23】請求項1から22のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記地中熱交換器は、その表面に、熱伝導率の高い金網
    が接触して備えられ、 該金網は前記地中熱交換器を支持する役目も担っている
    ことを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  24. 【請求項24】請求項1から23のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記熱源蓄熱体又は前記熱源蓄熱体容器は、前記地中熱
    交換器と共に前記地中に配置されていることを特徴とす
    る蓄熱体付地中熱交換システム。
  25. 【請求項25】請求項24に記載の蓄熱体付地中熱交換
    システムにおいて、 前記地中熱交換器は、前記熱源蓄熱体又は前記熱源蓄熱
    体容器の回りに配置されていることを特徴とする蓄熱体
    付地中熱交換システム。
  26. 【請求項26】請求項1から24のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記熱源蓄熱体、前記熱源蓄熱体容器、又は円筒体は、 その回りに、非吸水性断熱材及び防水剤、又は防水剤が
    施されていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  27. 【請求項27】請求項1から26のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 熱媒体である液化ガスが内部に封入され、該液化ガスの
    蒸発と凝縮との繰り返しにより、該液化ガスが内部で自
    然循環する熱媒自然循環ラインと、 前記熱媒自然循環ラインの一部を成し、地上に配されて
    いて、大気熱、太陽熱等の地上熱交換対象と熱交換する
    自然循環用地上熱交換器と、 前記熱媒自然循環ラインの一部を成し、前記熱良導性蓄
    熱体と接触して熱交換する自然循環用地中熱交換器と、 を備えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  28. 【請求項28】請求項27に記載の蓄熱体付地中熱交換
    システムにおいて、 前記自然循環用地上熱交換器の回りに配され、該自然循
    環用地上熱交換器と接触していて、前記地上熱交換対象
    及び該自然循環用地上熱交換器内の前記液化ガスと熱交
    換して、熱を顕熱又は潜熱として蓄える自然循環用地上
    蓄熱体が備えられていることを特徴とする蓄熱体付地中
    熱交換システム。
  29. 【請求項29】請求項27に記載の蓄熱体付地中熱交換
    システムにおいて、 前記地中の温度を検出する地中温度検出手段と、 前記熱良導性蓄熱体の温度を検出する熱良導性蓄熱体温
    度検出手段と、 前記自然循環用地上熱交換器を介して前記液化ガスと熱
    交換する地上熱交換対象の温度を検出する地上熱交換対
    象温度検出手段と、 前記熱媒自然循環ライン内の該液化ガスの流れを止める
    自然循環停止手段と、 該地中温度検出手段、該熱良導性蓄熱体温度検出手段、
    及び該地上熱交換対象温度検出手段の検出結果に基づい
    て、該自然循環停止手段を作動させる制御手段と、を備
    えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システ
    ム。
  30. 【請求項30】請求項28に記載の蓄熱体付地中熱交換
    システムにおいて、 前記地中の温度を検出する地中温度検出手段と、 前記熱良導性蓄熱体の温度を検出する熱良導性蓄熱体温
    度検出手段と、 前記自然循環用地上蓄熱体の温度を検出する自然循環用
    地上蓄熱体温度検出手段と、 前記熱媒自然循環ライン内の前記液化ガスの流れを止め
    る自然循環停止手段と、 該地中温度検出手段、該熱良導性蓄熱体温度検出手段、
    及び該自然循環用地上蓄熱体温度検出手段の検出結果に
    基づいて、該自然循環停止手段を作動させる制御手段
    と、 を備えていることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シス
    テム。
  31. 【請求項31】請求項1から30のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記蓄熱体は、蝋、パラフィン、脂肪酸、トリグリセリ
    ド、油脂、水和物、グリコール、重水、及び水のうちの
    いずれかを含むことを特徴とする蓄熱体付地中熱交換シ
    ステム。
  32. 【請求項32】請求項1から31のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記熱媒体は、炭酸ガス、プロピレン、プロパン、C
    (HFC−134a)、C(HFC
    −152a)、CO(E−143)、イソブ
    タン、及びノルマルブタンのうちのいずれかであること
    を特徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  33. 【請求項33】請求項1から32のいずれかに記載の蓄
    熱体付地中熱交換システムにおいて、 前記熱良導性蓄熱体は、細骨材又は粗骨材として、熱伝
    導率の高いセラミックス又は金属を含むコンクリートで
    あることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システム。
  34. 【請求項34】冷暖房をする室内空気の温度及び湿度の
    調節用と、新鮮換気空気の温度及び湿度の調節用と、冷
    凍冷蔵用と、給湯用とのうち、少なくとも一つの熱源と
    なり、省エネルギー熱源となり、且つ持続的クリーンエ
    ネルギー熱源となる蓄熱体付地中熱交換システムにおい
    て、 地面から鉛直下方向に向かう一定以上の深さの地中穿孔
    を形成し、 熱媒体が内部を流れる地中熱交換器を該地中穿孔に入
    れ、 該熱媒体が内部を流れる熱源蓄熱体熱交換器を配置し、 該熱源蓄熱体熱交換器で該熱媒体と熱交換して熱を蓄え
    る熱源蓄熱体、又は該熱源蓄熱体が貯えられる熱源蓄熱
    体容器を配置し、 該地中穿孔の内周側であって該地中熱交換器の回りに熱
    良導性蓄熱体を形成し、 該熱媒体が内部を流れる地上熱交換器を地上に配置し、 該地中熱交換器と該熱源蓄熱体熱交換器と該地上熱交換
    器とをつなぎ、内部に該熱媒体が流れる熱媒循環ライン
    を施設する、 ことを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システムの製造方
    法。
  35. 【請求項35】請求項34に記載の蓄熱体付地中熱交換
    システムの製造方法において、 前記地中穿孔は、アースドリル工法、ベノト工法、リバ
    ース工法、BH工法のうち、いずれかの工法で形成され
    ることを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システムの製造
    方法。
  36. 【請求項36】請求項34又は35に記載の蓄熱体付地
    中熱交換システムの製造方法において、 前記地中熱交換器と前記熱源蓄熱体又は前記熱源蓄熱体
    容器とを含め、前記地中穿孔に入れるものを予めユニッ
    ト化しておき、 該ユニット化したものをまとめて前記地中穿孔に入れる
    ことを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システムの製造方
    法。
  37. 【請求項37】請求項34又は35に記載の蓄熱体付地
    中熱交換システムの製造方法において、 前記熱源蓄熱体は、蓄熱流体であり、 前記地中熱交換器と、前記熱源蓄熱体熱交換器を組み込
    んだ前記熱源蓄熱体容器と、該熱源蓄熱体容器に該蓄熱
    流体を流入及び流出させるための蓄熱流体配管の一部
    と、前記熱媒循環ラインの一部とを含め、前記地中穿孔
    に入れるものを予めユニット化しておき、 該ユニット化したものをまとめて前記地中穿孔に入れる
    ことを特徴とする蓄熱体付地中熱交換システムの製造方
    法。
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