JPH10274626A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH10274626A
JPH10274626A JP9078462A JP7846297A JPH10274626A JP H10274626 A JPH10274626 A JP H10274626A JP 9078462 A JP9078462 A JP 9078462A JP 7846297 A JP7846297 A JP 7846297A JP H10274626 A JPH10274626 A JP H10274626A
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Miwako Hirooka
美和子 広岡
Kazuhiko Washimi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査対象物の形状のばらつきや、検査対象物
の画像の見え方のバラツキがあっても欠陥を誤報するこ
となく精度良く検査対象物の欠陥を検査できる画像処理
装置を得る。 【解決手段】 教示用サンプルおよび検査対象物を個々
に撮像するカメラ1と、カメラ1によって撮像された教
示用サンプルTSの画像である教示画像から固有画像デ
ータを生成すると共に、撮像された検査対象物の画像で
ある検査画像と生成された固有画像データから近似画像
を復元し、検査画像と近似画像との差画像を生成して2
値化し、この2値化された画像を粒子解析し検査対象物
の良否判定するCPU5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、産業用ロボット
や産業機械で取り扱うワークの画像データに基づいてワ
ークの位置決め制御及び検査などを行う画像処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図33は特公平6−325181号公報
に開示されたパターン認識方法を用いた検査対象物であ
るウエハの欠陥検査装置の構成図である。図において、
W1は基本パターンベクトルを作成するための良品ウエ
ハ、W2は検査対象である被検査ウエハで、これらウエ
ハW1、W2よりテストパターンベクトルを作成する。
【0003】MはウエハW1、W2を移動させる移動機
構、OPはウエハ表面のパターンを拡大して見るための
顕微鏡、1は顕微鏡OPで拡大されたウエハ表面の画像
を取り込むCCDカメラ、3はCCDカメラ1で取り込
まれた画像をモニタするためのディスプレイ、2はCC
Dカメラ1で取り込まれた画像をA/D変換してデジタ
ル化する画像入力装置、4はデジタル化された画像デー
タを格納するフレームメモリ、5はフレームメモリ4の
画像データを用いて後述するパターン認識方法の手順に
より良品ウエハW1のパターンと被検査ウエハW2のパ
ターンの類似度を計算する中央演算装置(以下CP
U)、6は計算プログラムや途中結果を格納するメモ
リ、8は検査結果を表示する表示装置である。
【0004】次に、図34のフローチャートを用いて従
来の欠陥検査装置の作用および動作について説明する。
良品ウエハW1を移動機構Nに乗せてウエハ前面をCC
Dカメラ1で走査させ、その画像データを画像入力装置
2でデジタル化してフレームメモリ4に格納する(43
−1)。この画像データに基づき、後述する方法で基本
パターンベクトルの集合を求め(34−2)、線形部分
空間Lを求める
【0005】ここで求められた基本パターンベクトルの
数をm個とする。この2次元の基本パターンベクトル
(X×Y[画素])を1列に並べたn次元(n=X×
Y)の基本パターンベクトルを基本パターンベクトルの
集合Xi=(Xi1,Xi2,...,Xinとする。ここでT
は転置を表す。これらm個のパターンベクトルで張られ
る線形部分空間をLとする(34−3)。この線形部分
空間は式(1)で表される。
【0006】 L={Xi∈Rn|i=1,2,...,m}・・・・・(1)
【0007】次に被検査ウエハを移動機構Tに乗せてウ
エハパターン全面をCCDカメラ1で走査しながら検査
ウエハと同様に基本パターンベクトルをn次元で表し、
テストパターンXを得る(34−3)。ここでXをLに
射影し、Lの補空間Lcに属するベクトルXcを求め
る。Xが基本パターンベクトルに類似していればXはX
iのいずれかのパターンにほぼ等しくなり、線形部分空
間Lにおおむね含まれる。
【0008】ところがもしXが基本パターンベクトルと
異なる要素を持てば、Xは線形部分空間Lには含まれ
ず、その異なった要素のためにLの補空間Lcが存在す
る。したがってXをLに射影しXcのノルム|Xc|に
マイナス符号をつけたものが、基本パターンベクトルと
テストパターンベクトルとの類似度を表す(34−
5)。
【0009】ノルムとしては数学上の定義を満足するも
のであれば何でも良くL2ノルム{(Xc)TXc}0.5
はその代表的なものである。ノルムがしきい値を超えた
か判断し(34−6)、ノルムがしきい値よりも小さけ
れば欠陥があるとし(34−7)、しきい値よりも大き
ければ欠陥がないと判断する(34−8)。ウエハ全体
を検査したか調べ(34−9)、検査が未完了であれば
ステップ34−3へ戻り残る非検査ウエハの画像を取り
込む。ウエハ全体を検査したならばその結果を表示装置
8に表示する。
【0010】射影として直交射影を用いた場合、Xの直
交補空間Lcに属するベクトルXcは以下のような式で
求められる。
【0011】1.式3によってm個の基本パターンベク
トルXii=1,2,...,m)の集合から線形部分空間L
を張る直交ベクトルHii=1,2,...,m)を求める。
【0012】H1=X1 ・・・・・・(2)
【0013】
【数1】
【0014】ただし(Xi,Hk)はXiとHkの内積を表
したもので、式(3)の計算の途中で|Hi|=0にな
った場合、XiはX1からXi-1の線形結合として表され
るのでXiを捨てXi+1について計算を続ける。
【0015】2.テストパターンベクトルXをLへ直交
射影し、式(4)によりXcを求める。
【0016】
【数2】
【0017】m'は直行ベクトル列Hiの個数を表す。
前述のように式(3)の計算の途中で|Hi|=0にな
った場合は、m'はmより小さくなり、そうでない場合
はm'=mとなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置による欠陥
検出方法は、パターンの位置ずれに影響されずパターン
認識を行うことができるが、1つの良品を撮像しフレー
ムメモリに格納したパターンを計算機内部で移動させる
ことによって教示パターンの集合を生成するため、位置
のずれにしか対応できない。
【0019】しかし、実際には検査時に検査対象となる
はパターンの位置ずれだけでなくパターンの形状なども
ある。それは、被検査対象物に対する照射角度によって
もパターンの見え方が変化することが多い。また、例え
ば機械加工した部品の検査を行う場合、機械加工時の位
置決めのずれ方や工具の摩耗などによって被検査対象の
輪郭の曲面形状や凹凸の変化の仕方などによってもパタ
ーンにバラツキが生じる。
【0020】また、半導体ウエハのパターン検査を行う
場合、パターン全体がシフトするだけでなく数回のエッ
チング工程を経てパターン同士の相対位置が変化する。
また化学的プロセスにかける時間のばらつきによってパ
ターンは変化する。さらに同じ製品でも部品を製造した
ラインや部品納入会社が異なるときは表面の光沢や加工
傷の方向性、粗さ、面とりの形状などにバラツキが生じ
る。そして、それらがパターンのバラツキとなって現れ
る。
【0021】従来の方法による基本パターンベクトル生
成法ではこのようなバラツキを発生させることができな
い為、良品を検査していてもバラツキにより不良品であ
ると判定してしまうおそれがある。また、従来の欠陥検
査方法では補空間ベクトル(=差画像)のノルム値の絶
対値をしきい値処理することによって良否判定している
ので、検査画像全体を基本パターンと比較することにな
る。従って、検査画像が全体的に基本パターンと異なる
場合に不良と判定される。また、検査画像中の局所領域
に欠陥があってもその領域が小さいときには無視され良
品と判定されるおそれがある。
【0022】さらに、良否判定を行うためのノルム値の
しきい値を操作者が経験によって調整する場合に、調整
にノウハウが必要であった。そのため、画像処理に関す
る知識が少ないユーザは適正なしきい値を設定すること
は困難である。
【0023】生産ラインにおいて欠陥検査を行う場合、
ユーザは欠陥の大きさによって良否判定したいことが多
いが従来の方法ではしきい値を、抽出したい欠陥の大き
さなどの物理量と対比させることは困難であった。
【0024】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、検査対象物の形状のばらつき
や、検査対象物の画像の見え方のバラツキがあっても検
査対象物の欠陥を誤報することなく精度良く欠陥を検査
できる画像処理装置を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像処理装置は、教示用サンプルおよび検査対象物を個々
に撮像する撮像段と、前記撮像手段によって撮像された
教示用サンプルの画像である教示画像から固有画像デー
タを生成する固有画像データ生成手段と、前記撮像され
た検査対象物の画像である検査画像と前記生成された固
有画像データから近似画像を復元する近似画像復元手段
と、前記検査画像と前記近似画像との差画像を生成する
差画像生成手段と、この生成された差画像を2値化する
2値化手段と、2値画像を粒子解析し前記検査対象物の
良否判定する判定手段とを備えている。
【0026】請求項2の発明に係る画像処理装置は、近
似画像を復元するのに用いる固有画像データの数と検査
処理時間との関係、あるいは固有画像データの数と寄与
率で代表される検査の信頼性との関係を計算する計算手
段と、この計算手段によって計算された各関係を教示用
サンプルの画像を入力する教示時にユーザにシミュレー
ションする機能を有した表示手段とを備えている。
【0027】請求項3の発明に係る画像処理装置は、教
示用サンプルを移動させる移動テーブルと、前記教示用
サンプルを所定の角度で照射する照明と、前記移動テー
ブルの移動を制御するコントローラと、前記照明の強度
を制御するコントローラと、これらコントローラに指令
を出し前記教示用サンプルに対する照明位置、照明強度
を変えて画像にばらつきを有した教示画像を生成する教
示画像ばらつき生成手段とを備えている。
【0028】請求項4の発明に係る画像処理装置は、検
査対象物の画像である検査画像において検査領域を決
め、その検査領域に基づいてテンプレートマッチングデ
ータを生成して格納するマッチングデータ生成手段と、
複数の教示サンプルの撮像画像である教示画像から前記
テンプレートマッチングデータに基づいて各検査領域を
切り出し、この切り出した検査領域の画像データより固
有画像データを生成する固有画像データ生成手段と、前
記検査領域切り出し手段で切り出された被検査対象画像
の検査領域画像と前記生成された固有画像データから近
似画像を復元する近似画像復元手段と、前記被検査対象
画像の検査領域画像と前記近似画像との差画像を生成す
る差画像生成手段と、この生成された差画像を2値化す
る2値化手段と、2値画像を粒子解析し前記検査対象物
の良否判定する判定手段とを備えている。
【0029】請求項5の発明に係る画像処理装置は、撮
像された各教示画像の濃度を正規化する正規化手段を備
えている。
【0030】請求項6の発明に係る画像処理装置は、教
示にもちいた教示画像を良品クラスとして固有空間中の
クラスの特徴量を求めるクラス計算回路と、検査画像が
与えられたときに固有空間中の座標と前記クラスの特徴
量によって検査対象物の良否判定する良否判定手段とを
備えている。
【0031】請求項7の発明に係る画像処理装置は、固
有空間上のクラスとある点との距離を計算するのにマハ
ラノビス距離をもちいて計算するマハラノビス距離計算
手段を備えている。
【0032】請求項8の発明に係る画像処理装置は、教
示画像ベクトルを固有空間中で良品クラスと不良品クラ
スに分割する分割手段と、各クラスと検査画像の固有空
間内での距離を演算する距離演算手段と、その演算され
た距離によって検査対象物の良否判定する良否判定手段
とを備えている。
【0033】請求項9の発明に係る画像処理装置は、近
似画像生成時に各固有画像データの寄与率を記録する寄
与率記録手段と、寄与率の変化率から教示画像の妥当性
を判断する寄与率状態判定手段と、寄与率の妥当性が悪
いと判断したときに新たに対象物を教示するように警告
を発する再教示警告手段とを備えている。
【0034】請求項10の発明に係る画像処理装置は、
被検査対象画像よりテンプレートマッチングにて検査領
域画像の切り出しを行う際にテンプレートマッチングの
相関値を記録する相関値記録手段と、相関値の変化率か
ら教示画像の妥当性を判断する相関状態判定手段と、相
関値が悪化していると判断したときに新たに教示サンプ
ルを教示するように警告を発する再教示警告手段とを備
えている。
【0035】請求項11の発明に係る画像処理装置は、
検査動作中の一定時間ごとにあるいは被検査対象となる
部品供給ロットの入れ換え時に連動して教示サンプルよ
り教示画像を取得するものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明に係る欠陥検査機能を有
した画像処理装置を図について説明する。図1は本実施
の形態に係るの画像処理装置の構成図である。図におい
て、1は教示用/検査用の検査対象物を撮像する撮像手
段としてのカメラ、2はカメラ1から入力された画像信
号を受け取りデジタル信号による画像信号に変換する画
像入力装置、3はカメラ1から入力された画像信号を所
定の画像にて表示するディスプレイ、4は画像入力装置
2で変換されたデジタル信号の画像信号を格納するフレ
ームメモリ、5はフレームメモリ4に格納した画像信号
を用いて欠陥検査処理を行うCPU、6は計算プログラ
ムや途中結果を格納するメモリ、7は教示データである
固有画像データを格納する固有画像データ記憶装置、8
は検査結果を表示する表示装置、9は教示処理や検査処
理の開始や終了を操作するマウスあるいはキーボード等
の入力装置である。尚、CPU5は、固有画像データ生
成手段、近似画像復元手段、差画像生成手段、及び判定
手段を構成する。
【0037】図2はこの欠陥検査装置の処理の流れを示
すフローチャートである。まず、教示作業は次のように
行う。検査対象物である良品サンプル(教示サンプル)
を複数集める。検査時と同じ環境のもとに良品サンプル
を設置する。良品サンプルをカメラ1で撮像し、その画
像を画像入力装置2でデジタル信号に変換してフレーム
メモリ4に格納する(2−1)。この動作を繰り返し複
数の良品サンプルの画像を得する。つぎに複数の良品サ
ンプル画像(教示画像)より後述する方法で固有画像の
集合を求め、固有値の大きい順に固有画像を並べ教示用
データとして保存しておく(2−2)。
【0038】次に同フローチャートの2−3〜2−10
の各ステップに従って検査処理の方法について述べる。
検査用の対象物を移動機構Mに設置してカメラ1で撮像
し、被検査物の画像を取り込む(2−3)。この検査画
像を固有画像に射影する。射影の方法は従来の手法と同
様に行う。そして投影によって近似画像を生成する(2
−4)。射影によって作られた近似画像と2−3で取り
込まれた被検査画像との差を取り差画像を作る(2−
5)。
【0039】次に、差画像の2値化処理を行い(2−
6)、差が大きい領域を切り出して2値画像に対してラ
ベリングを行う。画像中の各ラベリングされた領域につ
いて粒子解析によって領域の面積を求める(2−7)。
そして、その面積が予め設定した設定したしきい値を超
えたか否かを判断する(2−8)。領域の面積がしきい
値を超えない場合は欠陥ありとして抽出し、表示する
(2−9)。また領域の面積がしきい値を超た場合は欠
陥なし、即ち良品と判定する(2−10)。
【0040】具体的な良品検査サンプルとしてT字状の
板の特定位置に穴が空いている部品の検査を図解したも
のが図3である。教示を行うには先ず教示用に同一種の
検査対象物(T字状の板)を教示サンプルとして幾つか
集める。同一種の検査対象物でも製造の過程でばらつき
が生じている。例えば、検査対象物にパンチング機械で
穴を空ける際に穴の位置、穴の大きさ、穴の形状等にバ
ラツキが生じる。
【0041】また検査対象物を鋳造で作る場合、鋳肌を
研磨する工作機械のずれや作業者に熟練度等によりばら
つきは生じる。この場合のバラツキは製品として許容で
きる範囲のバラツキであって欠陥を意味するのではな
い。欠陥を検査するために、先ず、各検査対象物を教示
サンプルとしてカメラ1に撮像する。撮像された各画像
は教示画像として画像入力装置2に入力されてデジタル
信号に変換された後にCPU5に取り込まれ、画像処理
される。
【0042】即ち、CPU5は入力された各教示画像か
ら共通成分を抽出する固有画像の生成を行う。生成され
た固有画像は、固有値の大きな固有画像から順に並べら
れ、この固有画像に適当な重みをかけた和によって全て
の教示画像は再現できる。固有画像の情報は良品教示情
報(固有画像データ)として固有画像データ記憶装置7
に格納される。
【0043】次に検査を行うときは、検査対象物をカメ
ラ1で撮像して検査画像を入力する。検査画像は上記固
有画像を用いて再現する。検査対象物もバラツキを持っ
ているが、すでに教示した画像中にあるバラツキと同じ
バラツキを持つのであれば、固有画像を用いてバラツキ
を表現できる。しかし、教示画像にないバラツキ、例え
ば傷や欠けなどの欠陥は固有画像で表現できないので、
もっとも近似させた近似画像にはその対象物の欠陥がな
い画像となる。
【0044】そこで、近似画像と入力された検査画像と
の差画像を作れば正常部は消え、欠陥部が抽出される。
つぎに差画像を2値化処理することによってノイズを除
去し、残った領域のうち面積がしきい値より大きい部分
を欠陥とする。
【0045】固有画像の求め方: 1.教示画像を一次元に順に並べたものをxi
{xi1,...,xin}で表す。ここでiは1<=i<=m
の値をとり、教示画像の番号を表す。mは教示した画像
の枚数である。またnは画像の大きさを表す。例えば横
64×縦64画素の画像ならばn=4096である。
【0046】2.これらの教示画像の平均画像c(p)
求める。
【0047】
【数3】
【0048】3.各画像から平均画像を引いた差画像
x'i=xi−c(p),1<=i<=mを作る。
【0049】4.差画像の集合XをX={x'1,...,x'
mTと定義する。Tは転置を表す。 5.Xの共分散行列XXTをQとおく。Qはm×m次元
の行列である。固有方程式λiei=Qeiはヤコビ法など
の固有値の解法を用いて解き、固有画像eiを得る。
【0050】実施の形態2.次に、実施の形態2に係る
画像処理装置を図について説明する。図4は本実施の形
態に係る画像処理装置の構成図である。尚、図中、図1
と同一符号は同一または相当部分を示す。この画像処理
装置は実施の形態1に係る画像処理装置に計算手段とし
ての固有画像寄与率計算回路10を付加した構成とす
る。
【0051】図5はこの画像処理装置の処理の流れを示
すフローチャートである。教示作業は次のように行う。
検査対象物の良品サンプルを教示サンプルとして複数集
める。検査時と同じ環境に良品サンプルを設置する。良
品サンプルをカメラ1で撮像し(5−1)、その画像を
教示画像としてフレームメモリ4に格納する。これを繰
り返し対象物の画像を複数獲得して固有画像を生成す
る。この固有画像の集合を求め固有値の大きい順に並べ
教示用データとして保存しておく(5−2)。ここまで
の処理は実施の形態1における教示モードと同様であ
る。
【0052】次に試行モードに入る(5−3)。試行モ
ードでは今まで教示したデータによって正しく検査でき
るか確認しながらパラメータを調整する。実施の形態1
に係る画像処理装置は固有画像を用いて近似画像を生成
するが、製品のばらつきが少ない場合あるいは欠陥検査
の要求仕様がゆるやかな場合は少ない数の固有画像で近
似画像の生成が可能である。
【0053】近似画像の復元に使用する固有画像数を減
らすことによって処理時間の短縮が期待できる。そこ
で、処理時間と信頼性の関係をシミュレートして予めユ
ーザに示し、ユーザが適切な固有画像数を選択できるよ
うに固有画像の寄与率を図6の(a),(b)のように
表示手段としての表示手段8に表示する。
【0054】試行モードに入り(5−3)、まず検査し
たい対象物をカメラ1にて撮像し、検査画像を画像入力
装置2に入力する(5−4)。次に教示モードにてフレ
ームメモリ4に格納した良品サンプルの画像による固有
画像を用いて近似画像を生成し(5−5)、そのときの
各固有画像の寄与率を図6の(a),(b)のように表
示手段8に表示する(5−6)。図6の例では寄与率7
0%を目処として70%の位置にラインを引いてユーザ
に示している。
【0055】図6の(a)では製品のバラツキが少なく
第3固有画像までで寄与率70%を超えているため、ユ
ーザは固有画像数3を選択している。製品によっては図
6の(b)のように寄与率70%を達成するには第9固
有画像までを必要とするものもある。この場合は固有画
像数を増やすことによって寄与率を上げ、信頼性を向上
させることができる。
【0056】また、寄与率と同時に検査処理に要する時
間を表示すれば、生産ラインでのタクトタイムの推定が
できる。ユーザが寄与率に対応した固有画像数を選択し
た後に、ユーザは画像数m’を入力する(5−7)、そ
して生成されたm’個の固有画像を用いて近似画像を作
り欠陥検出処理を行う(5−8)。この欠陥検出処理は
実施の形態1と同様に行い、欠陥検出結果を表示装置8
に表示する(5−9)。
【0057】欠陥表示結果がユーザの意図と一致するか
否か、即ちユーザが意図したのと同程度の欠陥が抽出さ
れたかをユーザは確認し、一致あるいは不一致を示すデ
ータを入力装置9よりCPU5に入力する(5−1
0)。ユーザの意図と一致しなかったときは再度固有画
像数入力メニューに入り固有画像数を増やすなどの処理
を行い検査を試行する(5−5〜5−10)。
【0058】ユーザが満足する結果が得られたら別のサ
ンプル(対象物)についても試行を行う(5−12)。
更に、試行モードを続行するかを判断し(5−13)、
試行モードを通して十分なパラメータ調整ができたとユ
ーザが判断したときは試行モードを終了する(5−1
4)。しかし、試行モードを続行する場合は再び5−4
に戻り検査画像を入力する。
【0059】実施の形態3.次に、実施の形態3に係る
画像処理装置を図について説明する。図7は本画像処理
装置の構成図である。図中、図1と同一符号は同一また
は相当部分を示す。この画像処理装置は対象物を照射す
る照明11と照明11の強さを調整する照明コントロー
ラ13と、対象物を載置してXYZ方向と回転方向に移
動するテーブルTと、テーブルTの動きを調整するテー
ブルコントローラ14と、各コントローラ13,14の
状態を管理して移動指示を出すための条件設定データ記
憶装置12とを付加した構成とする。尚、CPU5によ
り教示画像バラツキ生成手段を構成する。
【0060】図8はこの画像処理装置の処理の流れを示
すフローチャートである。教示作業は次のように行う。
検査対象物の教示サンプル(良品サンプル)TSを1個
以上用意してテーブルTに設置する(8−1)。次に、
条件設定データ記憶装置12に格納した照明11とテー
ブルの条件設定データに基づく照明条件およびテーブル
移動条件を決定する(8−2、8−3)。決定した各条
件に合わせてCPU5は教示画像バラツキ生成のための
指示を各コントローラ13、14に送り、照明11とテ
ーブルTの動きをコントロールする(8−4、8−
5)。
【0061】次に、教示サンプルTSをカメラ1で撮像
し、その画像をフレームメモリ5に格納する(8−
6)。同様に照明条件やテーブル位置を移動させ画像を
撮像する処理を行う。格納した画像より教示操作を繰り
返す否かをディスプレイ3の表示画像より判断し(8−
7)、教示操作を繰り返す場合は再度8−2に戻る。教
示操作を繰り返さない場合は他のサンプルで教示するか
否か判断し(8−8)、他のサンプルで教示する場合は
8−1へ戻り教示する他の教示サンプルTSをテーブル
Tに置く。
【0062】他のサンプルで教示しない場合は、実施の
形態1と同様に取り込んだ画像画像をもとに固有画像を
求め、固有画像を教示用データとして固有画像データ記
憶装置7に保存しておく(8−9)。尚、照明条件やテ
ーブル移動条件はあらかじめバリエーションデータを用
意しても良いし、随時ユーザが入力装置9から入力して
も良い。教示操作を繰り返す場合は、教示操作を繰り返
し教示サンプルTSの画像を複数獲得する。
【0063】バラツキのバリエーションの例を図9の
(a)、(b)に示す。図の例では円筒形の部品を教示
サンプルTSとしている。図9の(a)中、a1はカメ
ラ1の真下に教示サンプルTSがある場合の画像であ
る。同図中、a2はカメラ1が教示サンプルTSの下側
に位置している場合の画像である。同図中、a3はカメ
ラ1が教示サンプルTSの上側に位置している場合の画
像である。これらの画像をテーブルTの移動によって意
図的に作成することによって多少の位置決め誤差が生じ
ても検査時に欠陥としての誤報を発しない。
【0064】また、図9の(b)中、b1は教示サンプ
ルTSに強い照明をあてた場合で、教示サンプルTSが
カメラ1の真下にあるときで輪郭がぼんやりみえている
だけである。同図中、b2、3は教示サンプルTSに斜
めから照明を照射している場合の画像である。照明の照
射方向によって教示サンプルTS設置時の傾きのバラツ
キに対応できる。
【0065】実施の形態4.次に、実施の形態4に係る
画像処理装置を図について説明する。図10は本実施の
形態に係る画像処理装置の構成図である。この画像処理
装置は実施の形態1に係る画像処理装置に位置決め用テ
ンプレートデータ記憶装置15と、着目した検査領域の
画像だけ切り出して転送する着目領域切り出し回路16
を付加した構成とする。尚、CPU5でマッチングデー
タ生成手段を構成する。
【0066】図11は本実施の形態に係る画像処理装置
の処理の流れを示すフローチャートである。教示作業は
次のように行う。検査領域の位置を決めるための良品サ
ンプルを複数集め、そのうち一つを選択して検査時と同
じ環境に設置する。その良品サンプルをカメラ1で撮像
し(11−1)、その画像をフレームメモリ4に格納し
た後にディスプレイ3に表示する。ユーザはディスプレ
イ3に表示それた画像を見ながら検査領域の位置を画像
から決めるために、検査領域の位置をカーソルや数値入
力によって決める(11−2)。
【0067】位置決めの手法には色々あるが、ここでは
テンプレートマッチング法による位置決め手法を説明す
る。ユーザが指定した画像より検査領域のテンプレート
画像領域を切り出してテンプレートマッチングデータを
生成し、位置決め用テンプレートデータ記憶装置15に
格納すると同時に、良品画像としてメモリ6に格納して
おく(11−3)。次に複数の欠陥検査用サンプルを用
意して順次テーブルTに載置し、カメラ1で撮像して画
像を画像入力装置2にて入力してからフレームメモリ4
に格納する(11−4,11−5)。
【0068】各欠陥検査用サンプル画像よりテンプレー
トマッチングデータを用いて検査領域の位置決めを行
い、その検査領域をテンプレートマッチング法により自
動的に切り出し、良品画像としてメモリ6に格納してお
く(11−6)。これを繰り返し切り出した検査領域の
画像を複数獲得する(11−7)。教示を終了するか否
かを判断し(11−7)、教示終了が判断されたならば
複数の検査領域の画像を用いて固有画像を求め、検査用
固有画像データとして保存しておく(11−8)。教示
を継続するのであれば11−4へ戻り次に欠陥用サンプ
ルを撮像する。
【0069】次に検査用固有画像データを用いて検査モ
ードに入る。検査モードでは検査対象物を設置し、カメ
ラ1で撮像して画像を入力する(11−9)。次に教示
時に格納した検査領域の位置決め用データを用いて検査
対象物の画像中から検査領域(着目領域)の位置をテン
プレートマッチング法で切り出し検査画像としてメモリ
に格納する(11−10、11−11)。
【0070】検査用固有画像を用いて近似画像を生成し
入力画像(検査画像)との差画像を生成して欠陥を抽出
し、良否判定を行う(11−12、11−13)。そし
て、検査が終了したならば処理を終わり、検査が未終了
であれば11−9へ戻り次の検査対象物を撮像する(1
1−14)。
【0071】具体的な検査用サンプルとしてT字状の板
の所定位置に穴を空けた部品の欠陥検査を図解したもの
が図12である。教示を行うにはまず教示用に複数個の
検査対象物を集める。そのうち一つを検査領域の位置決
め用サンプルとして撮像し、位置決め用領域を決め切り
出す。図12では穴を中心にした正方形の領域を指定し
ている。また、この領域を検査領域としている。
【0072】ここでは位置決めに用いる領域と検査領域
は同じ領域としているがこれは異なる領域にしても良
い。その場合は位置決め領域と検査領域の相対座標を記
憶しておき、位置決め後その相対座標にしたがって検査
領域を切り出し以下の処理を行う。切り出された検査領
域の画像から共通成分を抽出する固有ベクトル生成処理
を行う。
【0073】以下は実施の形態1と同様の処理を行い、
検査用固有ベクトルデータを生成し格納しておく。検査
を行うときは、検査対象物の画像を取り込み、これを上
記位置決めデータを用いて検査領域を切り出す。以下の
検査処理は実施の形態1と同様に行う。
【0074】実施の形態5.以下、実施の形態5に係る
画像処理装置を図について説明する。図13は本実施の
形態に係る画像処理装置の構成図である。この画像処理
装置は実施の形態1に係る画像処理装置に、画像入力装
置2からフレームメモリ4に送られた画像信号を正規化
する正規化手段としての画像正規化回路17を付加した
構成とする。
【0075】図14はこの画像処理装置の処理の流れを
示すフローチャートである。教示作業は次のように行
う。検査対象物の良品サンプルを複数集める。各サンプ
ルを検査時と同じ環境に設置する。その良品サンプルを
カメラ1で撮像した後、これら良品サンプルの画像をN
枚取り込み画像正規化回路17で正規化処理を行う(1
4−1、14−2)。ここでいう正規化とは画像濃度の
正規化の意味で標準偏差と平均濃度を最初の画像に揃え
る。画像を正規化して固有画像を求めフレームメモリ4
に格納する(14−3)。以下は実施の形態1と同様に
固有ベクトルを求め検査用データとして格納しておく。
【0076】次に検査モードに入る。検査モードでは検
査対象物を設置し画像を入力する(14−4)。教示時
と同様に入力された画像を正規化した後、フレームメモ
リ4に格納する(14−5)。以下は実施の形態1と同
様に固有画像から近似画像を生成し(14−6)、検査
画像との差画像を作る(14−7)。
【0077】そして差画像の2値画像を作った後に検査
対象部の面積を求める(14−8、14−9)。求めた
面積はしきい値を越えたか否かを判定し、欠陥抽出と良
否判定を行う(14−10)。しきい値を越えた場合は
欠陥なし(14−12)、しきい値を越えない場合は欠
陥ありと判定する(14−11)。
【0078】具体的なサンプルとしてT字状の板の所定
位置に穴を空けた部品の欠陥検査を図解したものが図1
5である。図に示したように入力される教示画像あるい
は検査画像は撮像時の環境の変化(天候、時間など)に
よって濃度分布が変化する。
【0079】これを正規化することによって最初の画像
と同様の濃度分布の画像を生成する。正規化された画像
を用いることによって撮像時の環境の変化に左右されな
い信頼性の高い欠陥検査が期待できる。
【0080】実施の形態6.以下、実施の形態6に係る
画像処理装置を図について説明する。図16は本画像処
理装置の構成図である。この画像処理装置は実施の形態
1に係る画像処理装置に固有空間における良品の重心と
範囲を求めるパラメータ空間(クラス)特徴量計算回路
18と計算結果を格納する良品特徴量格納装置19を付
加した構成とする。
【0081】図17は本実施の形態に係る画像処理装置
の処理の流れを示すフローチャートである。まず、教示
作業は次のように行う。検査対象物の良品サンプルの固
有画像を求めるまでは処理17−1、17−2は実施の
形態1と同じ処理を行う。次に、図18のように全ての
画像の座標の重心と範囲を求め良品データとして良品特
徴量格納装置19に格納しておく(17−3、17−
4)。
【0082】次に検査処理の方法について述べる。検査
画像の近似画像を生成するまでは17−5、17−6に
沿って実施の形態1と同じ処理を行う。その後検査画像
の固有空間における座標を求め(17−7)。次に、上
記良品データの座標との比較を行い(17−8)、検査
画像の固有空間における座標が良品データの座標の範囲
内であれば欠陥なしで良品と判定し(17−10)、範
囲外であれば欠陥ありで不良との判定を行いユーザに示
す(17−9)。
【0083】実施の形態7.次に、実施の形態7に係る
画像処理装置を図について説明する。図19は本実施の
形態に係る画像処理装置の構成図である。この画像処理
装置は実施の形態6に係る画像処理装置に固有空間の距
離を正規化して求めるマハラノビス距離計算手段として
のマハラノビス距離計算回路21を付加した構成とす
る。
【0084】図20はこの画像処理装置の処理の流れを
示すフローチャートである。まず、教示作業は次のよう
に行う。教示画像を取り込んで、この画像より固有画像
を求めて検査対象物の教示サンプルの全ての画像の座標
の重心を求めるまでの処理20−1〜20−3は実施の
形態6と同じ処理を行う。この処理の後、良品クラス
(教示画像クラス)の重心と共分散行列を求め良品デー
タとして良心データ記憶部19に格納しておく(20−
3)。
【0085】次に検査処理の方法について述べる。検査
画像の近似画像を生成するまでの処理20−3〜20−
5は実施の形態6と同じ処理を行う。その後、固有空間
における良品クラス(教示画像クラス)と検査画像クラ
スとの距離をマハラノビス距離をもちいて計算し(20
−6)、図21に示すように距離の大きさが範囲内であ
れば良品と判定し範囲外であれば不良との判定を行いユ
ーザに示す。
【0086】マハラノビス距離 それぞれのクラスが多次元の正規分布に従うと仮定した
場合、マハラノビス距離はあるデータからクラスまでの
最も自然な距離を与える。すなわち、画像xiからクラ
スμへのマハラノビス距離は、クラスのもつ固有の分散
による影響を正規化した空間での距離として式5のdi
で定められる。
【0087】
【数4】
【0088】ωjkはそのクラスの分散共分散行列Vの逆
行列W=V-1の(j,k)要素である。nは空間次元数
である。上記処理方法の参考文献として、高木、下田
監修 :画像解析ハンドブック,東京大学出版会,19
91がある。
【0089】実施の形態8.次に、実施の形態8に係る
画像処理装置を図について説明する。図22は本実施の
形態に係る画像処理装置の構成図である。この画像処理
装置は実施の形態6に不良データを格納する不良データ
格納装置21を付加した構成とする。尚、CPU5でク
ラス計算手段を構成する。
【0090】図23は本実施の形態に係る画像処理装置
の教示処理の流れを示すフローチャートである。まず、
教示作業は次のように行う。検査対象物の良品サンプル
(教示画像)を取り込み、固有画像を求めるまでの23
−1、23−2の処理は実施の形態1と同じ処理を行
う。更に、被検査物の画像を取り込んだ後に(23−
2)、各画像について良品か不良品かを判断する検査モ
ード(23−4)は前記各実施例で説明したものと同様
である。
【0091】ユーザは良品、不良品判断結果よりサンプ
ルは良品か不良品かのどちらかを選択してもらい入力装
置より入力する(23−5)。また、全ての画像の座標
の重心と範囲を求め良品データか不良品データかを判断
する(23−6)。そして、良品であればその画像を良
品のクラスに加えて良品データ格納装置19に格納する
(23−7)。また、不良品であればその画像を不良品
のクラスに加えて不良品データ格納装置21に格納して
おく(23−8)。
【0092】次に欠陥検査処理の方法について述べる。
検査画像の近似画像を生成するまでは実施の形態6と同
じ処理を行う。その後固有空間における座標を求め、上
記良品データとの比較を行い良品の範囲内であれば良品
と判定し範囲外であれば不良品データとの比較を行い不
良品の範囲内であれば不良品との判定を行いユーザに示
す(23−9、23−10)。
【0093】また、どちらにも含まれない場合は教示操
作と同様にユーザに良品/不良品を選択し選択結果を入
力装置にCPUに入力してもらう(23−5)。そして
選択結果が良品であればその被検査画像を良品のクラス
に加える(23−7)。また、選択結果が不良品であれ
ばその被検査画像を不良品のクラスに加える(23−
7)。
【0094】実施の形態9.次に、実施の形態9に係る
画像処理装置を図について説明する。図25は本実施の
形態に係る画像処理装置の構成図である。この画像処理
装置は実施の形態1に寄与率状態判定手段としての固有
画像寄与率状態チェック機能22と寄与率記録手段とし
ての寄与率記録装置23を付加した構成とする。なお、
CPU5は再教示警告手段を構成する。
【0095】図26は本実施の形態に係る画像処理装置
の教示処理の流れを示すフローチャートである。教示作
業(26−1)は実施の形態1と同様に行う。検査(2
6−2)は次のように行う。被検査物を撮像しあらかじ
め教示した固有画像を用いて近似画像を生成する。近似
画像生成時に用いた固有画像が近似画像を生成するのに
寄与した割合を表す寄与率を寄与率記録装置に格納する
(26−3)。
【0096】次に寄与率記録の状態チェック機能によっ
て過去t1回(たとえばt1=16)の寄与率データを
ロードする(26−4)。寄与率の例を図27に示す。
図の例では寄与率は最初は70%以上で安定しているが
途中から突然寄与率が下がり、低いままで推移してい
る。このような時は対象物が変わったことが推定できる
ので、教示をし直した方が正確な検査ができる(26−
5)。
【0097】そこで連続して寄与率が低い時、たとえば
連続5回以上寄与率が70%を下回った時には警告を発
するようにする(26−6)。警告が発せられたらユー
ザは検査処理を一旦終了して教示をやり直し(26−
7)、固有画像を更新する(26−8)。そして、検査
を継続するか否かを判断し(26−9)、継続するので
あれば26−1へ戻り教示作業を行う。しかし、継続し
なければ処理を終了する。
【0098】実施の形態10.次に、実施の形態10に
係る画像処理装置を図について説明する。図28は本実
施の形態に係る画像処理装置の構成図である。この画像
処理装置は実施の形態1に相関値状態判定手段としての
相関値状態チェック回路24と相関値記録手段としての
位置決め相関値記録装置25を付加した構成とする。
【0099】図29は本実施の形態に係る画像処理装置
の教示処理の流れを示すフローチャートである。教示作
業(29−1)は実施の形態1と同様に行う。検査は次
のように行う。被検査物を撮像しあらかじめ教示したテ
ンプレートデータを用いて検査領域の位置決めを行う
(29−2)。テンプレートマッチング時に計算された
相関値を相関値記録装置25に格納する(29−3)。
【0100】次に相関値記録の状態チェック機能によっ
て過去t1回(たとえばt1=16)の相関値データを
ロードする(29−4)。相関値の時間履歴の例を図3
0に示す。図の例では相関値は最初は0.7以上で安定
しているが途中から突然相関値が下がり、低いままで推
移している。このような時は対象物が変わったことが推
定できるので(29−5)、教示をし直した方が正確な
位置決めができる。
【0101】そこで連続して相関値が低い時、たとえば
連続5回以上相関値が0.7を下回った時には警告を発
するようにする(29−6)。位置決め用テンプレート
の教示処置を行い(29−7)、位置決め用テンプレー
トを更新する(29−8)。そして検査を継続するか否
かを判断し(26−9)、継続するのであれば26−1
へ戻り教示作業を行う(29−1)。しかし、継続しな
ければ処理を終了する。
【0102】実施の形態11.次に、実施の形態11に
係る画像処理装置を図について説明する。図31は本実
施の形態に係る画像処理装置の構成図である。この画像
処理装置は実施の形態1に、予め教示タイミングデータ
を格納した教示タイミングデータ記憶装置28、画像処
理装置の稼働に伴って時刻を計時するタイマ26、ロッ
ト交換タイミングに併せてロット交換タイミング情報を
出力する装置コントローラ27、装置コントローラ27
より出力された情報をCPU5に入力させる通信管理装
置29を備えている。
【0103】CPU5は、教示タイミングデータ記憶装
置28に格納されている教示タイミングデータと装置コ
ントローラ27より出力されたロット交換タイミング情
報を照合してタイミングが一致したならば教示処理を行
う。あるいは、CPU5はタイマより時刻データを入力
し、予め設定された時刻になったならば教示処理を行
う。
【0104】図31は本実施の形態に係る画像処理装置
の教示処理の流れを示すフローチャートである。教示作
業(32−1)は実施の形態1と同様に行う。検査処理
(32−2)を実施の形態1のように行った後、タイマ
26の時刻をチェックして教示タイミングチェックを行
うと共に(32−3)、装置コントローラ27よりのロ
ット交換タイミング情報を取り込み装置ロット状態をチ
ェックする(32−4)。そして、教示タイミングデー
タあるいはタイマによる時刻を照合して教示タイミング
であるか否かを判断する(32−5)。教示タイミング
でなければ新たに被検査物を取り込まずに教示処理を行
い、固有画像を更新する(32−6、32−7)。教示
データ更新後は32−1へ戻り検査処理を続ける。
【0105】この結果、装置コントローラ27との通信
により、装置の立ち上げ時、再稼働時、ロット変更時な
どサンプルのばらつきが発生しやすいタイミング時に教
示画像を取得することで、検査対象物の製品としてのバ
ラツキを含んだ画像を獲得できるため欠陥発生の誤報が
減り欠陥部分の抽出精度が良くなる。
【0106】
【発明の効果】請求項第1項の発明によれば、複数の画
像を教示するため被検査対象の移動だけでなく対象物の
形状ばらつきや見え方のばらつきにも対応して被検査対
象の欠陥の有無を判定でき、被検査対象画像の2値化と
粒子解析処理を行うので局所的な異常(欠陥)を検出で
きるため欠陥検出精度が向上するという効果がある。
【0107】請求項第2項の発明によれば、教示時にあ
らかじめ時間と信頼性の関係をユーザに示すので、最適
な固有画像数を決定できるという効果がある。
【0108】請求項第3項の発明によれば、教示テーブ
ルにサンプルを乗せ、カメラ、照明、テーブルをコント
ロールすることによって検査時に想定されるばらつきを
あらかじめ発生させ教示することができるので対象物が
製造過程でバラツキをもっていても欠陥のみを正しく抽
出できるという効果がある。
【0109】請求項第4項の発明によれば、あらかじめ
位置決めを行うことによって精度良く欠陥の抽出ができ
るという効果がある。また、必要な領域のみを処理する
ことによって誤報を削減できるという効果がある。
【0110】請求項第5項の発明によれば、入力された
画像の濃度を正規化した後検査を行うので入力画像の濃
度変動による誤認識を削減できるという効果がある。
【0111】請求項第6項の発明によれば、固有空間に
射影した段階で良否判定を行うので計算時間を短縮でき
るという効果がある。
【0112】請求項第7項の発明によれば、画像の固有
空間をマハラノビス距離で表現するので判定基準を一律
に設定でき簡単に扱えるという効果がある。
【0113】請求項第8項の発明によれば、固有空間に
写像しクラスタ分割している空間での距離によって良否
判定するため、しきい値の設定が不要になるという効果
がある。
【0114】請求項第9項の発明によれば、寄与率の変
化から固有ベクトルの妥当性を判断し教示のし直しを警
告することによって固有ベクトルを適切なものに修正す
ることができるので不良品の誤報を削減できるという効
果がある。
【0115】請求項第10項の発明によれば、相関値の
変化から位置決めに使うテンプレート画像の妥当性を判
断し教示のし直しを警告することによって位置決め用テ
ンプレート画像を適切なものに修正することができるの
で欠陥の誤認識を削減できるという効果がある。
【0116】請求項第11項の発明によれば、検査処理
中に教示画像を自動的に獲得するため、最初の教示は1
サンプルで良く教示作業が簡単であるという効果があ
る。また、ロット交換時に画像を取り込めば検査対象物
の製品としてのバラツキを含んだ画像を獲得できるた
め、誤報が減り欠陥部分の抽出精度が良くなるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る画像処理装置の構成図で
ある。
【図2】 本実施の形態の動作を説明するフローチャー
トである。
【図3】 本実施の形態に係る欠陥検出方法を図解した
図である。
【図4】 実施の形態2に係る画像処理装置の構成図で
ある。
【図5】 本実施の形態の動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】 本実施の形態にかかる固有画像の寄与率を画
面表示した場合の図である。
【図7】 実施の形態3に係る画像処理装置の構成図で
ある。
【図8】 本実施の形態の動作を説明するフローチャー
トである。
【図9】 本実施の形態に係る表示画面のバラツキを説
明する図である。
【図10】 実施の形態4に係る画像処理装置の構成図
である。
【図11】 本実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図12】 本実施の形態に係る欠陥検出方法を図解し
た図である。
【図13】 実施の形態5に係る画像処理装置の構成図
である。
【図14】 本実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図15】 本実施の形態に係る欠陥検出方法を図解し
た図である。
【図16】 実施の形態6に係る画像処理装置の構成図
である。
【図17】 実施の形態6の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図18】 本実施の形態に係る画像の重心と範囲を求
める方法を説明した図である。
【図19】 実施の形態7に係る画像処理装置の構成図
である。
【図20】 本本実施の形態の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図21】 本実施の形態に係るマハラノビス距離を求
める方法を説明する図である。
【図22】 実施の形態8に係る画像処理装置の構成図
である。
【図23】 本実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図24】 実施の形態に係る
【図25】 実施の形態9に係る画像処理装置の構成図
である。
【図26】 本実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図27】 本実施の形態に係る教示時間の遷移に対す
る寄与率の変化の度合いを示したグラフである。
【図28】 実施の形態10に係る画像処理装置の構成
図である。
【図29】 本実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図30】 本実施の形態に係る教示時間の遷移に対す
るテンプレートマッチングの相関値の変化率の変化の度
合いを示したグラフである。
【図31】 実施の形態11に係る画像処理装置の構成
図である。
【図32】 本実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図33】 従来の画像処理装置の構成図である。
【図34】 従来の画像処理装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ、2 入力装置、4 フレームメモリ、5
CPU、7 固有画像−タ記憶装置、10 固有画像寄
与率計算回路、11 照明、12 条件設定データ記憶
装置、13 照明コントローラ、14 テーブルコント
ローラ、15テンプレートデータ記憶装置、16 着目
切り出し回路、17 画像正規化回路、18 クラス特
徴量計算回路、19 良品特徴量格納装置、20 マハ
ラノビス距離計算回路、21 不良品データ記憶装置、
22 寄与率記録/状態チェック回路、23 寄与率記
録装置、24 相関値記録/状態チェック回路、25相
関値記録装置、27 装置コントローラ、28 教示タ
イミグデータ記憶装置。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 教示用サンプルおよび検査対象物を個々
    に撮像する撮像手段と、 前記撮像手段によって撮像された教示用サンプルの画像
    である教示画像から固有画像データを生成する固有画像
    データ生成手段と、 前記撮像された検査対象物の画像である検査画像と前記
    生成された固有画像データから近似画像を復元する近似
    画像復元手段と、 前記検査画像と前記近似画像との差画像を生成する差画
    像生成手段と、 この生成された差画像を2値化する2値化手段と、 2値画像を粒子解析し前記検査対象物の良否判定する判
    定手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 近似画像を復元するのに用いる固有画像
    データの数と検査処理時間との関係、あるいは固有画像
    データの数と寄与率で代表される検査の信頼性との関係
    を計算する計算手段と、この計算手段によって計算され
    た各関係を教示用サンプルの画像を取り込む教示時にユ
    ーザにシミュレーションする機能を有した表示手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 教示用サンプルを移動させる移動テーブ
    ルと、前記教示用サンプルを所定の角度から照射する照
    明と、前記移動テーブルの移動を制御するコントローラ
    と、前記照明の照射強度を制御するコントローラと、こ
    れらコントローラに指令を出し前記教示用サンプルに対
    する照明位置、照明強度を変えて各画像間にばらつきを
    有した教示画像を生成する教示画像ばらつき生成手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 検査対象物の画像である検査画像におい
    て検査領域を決め、その検査領域に基づいてテンプレー
    トマッチングデータを生成して格納するマッチングデー
    タ生成手段と、 複数の教示サンプルの撮像画像である教示画像から前記
    テンプレートマッチングデータに基づいて各検査領域を
    切り出し、この切り出した検査領域の画像データより固
    有画像データを生成する固有画像データ生成手段と、 前記検査領域切り出し手段で切り出された被検査対象画
    像の検査領域画像と前記生成された固有画像データから
    近似画像を復元する近似画像復元手段と、 前記被検査対象画像の検査領域画像と前記近似画像との
    差画像を生成する差画像生成手段と、 この生成された差画像を2値化する2値化手段と、 2値画像を粒子解析し前記検査対象物の良否判定する判
    定手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 撮像された各教示画像の濃度を正規化す
    る正規化手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 教示に用いた教示画像を良品クラスとし
    て固有空間中のクラスの特徴量を求めるクラス計算手段
    と、 検査画像が与えられたときに固有空間中の座標と前記ク
    ラスの特徴量によって検査対象物の良否判定する良否判
    定手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理装置。
  7. 【請求項7】 固有空間上のクラスとある点との距離を
    計算するのにマハラノビス距離を用いて計算するマハラ
    ノビス距離計算手段を備えたことを特徴とする請求項6
    に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 教示画像ベクトルを固有空間中で良品ク
    ラスと不良品クラスに分割する分割手段と、 前記固有空間内で各クラスとの距離を演算する距離演算
    手段と、 その演算された距離によって検査対象物の良否判定する
    良否判定手段とを備えたことを特徴とする請求項6に記
    載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 近似画像生成時に各固有画像データの寄
    与率を記録する寄与率記録手段と、寄与率の変化率から
    教示画像の妥当性を判断する寄与率状態判定手段と、寄
    与率の妥当性が悪いと判断したときに新たに対象物を教
    示するように警告を発する再教示警告手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 被検査対象画像よりテンプレートマッ
    チングにて検査領域画像の切り出しを行う際にテンプレ
    ートマッチングの相関値を記録する相関値記録手段と、 相関値の変化率から教示画像の妥当性を判断する相関状
    態判定手段と、 相関値が悪化していると判断したときに新たに教示サン
    プルを教示するように警告を発する再教示警告手段とを
    備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装
    置。
  11. 【請求項11】 検査動作中の一定時間毎にあるいは被
    検査対象となる部品供給ロットの入れ換え時に連動して
    被検査対象より教示画像を取得することを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
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