JPH10274741A - 被検体遠隔観測システム - Google Patents

被検体遠隔観測システム

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JPH10274741A
JPH10274741A JP8163897A JP8163897A JPH10274741A JP H10274741 A JPH10274741 A JP H10274741A JP 8163897 A JP8163897 A JP 8163897A JP 8163897 A JP8163897 A JP 8163897A JP H10274741 A JPH10274741 A JP H10274741A
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JP8163897A
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English (en)
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Kensuke Uehara
堅助 上原
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TSUSHIN HOSO KIKO
Toshiba Corp
Original Assignee
TSUSHIN HOSO KIKO
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像条件の変更操作に応じて被検体の撮像画
像を応答性良く観測装置から遠隔装置へ伝送して表示
し、かつ高精細の画像を表示して高精度の検査を可能と
する。 【解決手段】 顕微鏡駆動部104において撮像条件の
調整動作が行われているか否かを制御部107で判定
し、この判定の結果調整中の期間では、撮像装置102
により撮像された病理検体103の観測像を動画符号化
部105で動画として符号化して観測装置100から遠
隔装置300へ伝送して上記表示装置303部に表示さ
せ、一方非調整中と判定されている期間では、撮像装置
102により撮像された病理検体103の観測像を静止
画符号化部106で静止画として符号化して観測装置1
00から遠隔装置300へ伝送し表示装置303に表示
させるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば臨床医師
が病理検体の顕微鏡撮像画像を通信網を介して病理医師
の端末へ伝送してモニタ表示させ、病理医師がこの表示
された被検体の撮像画像を見ることで病理検査を行える
ようにした被検体遠隔観測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療現場で人体の組織を摘出し、
顕微鏡で覗けるように病理検体の形に処理し、その病理
検体を顕微鏡で観察することにより、病気の検査などを
行う病理検査が普及している。しかし、現在日本では病
理医師が1000人程度と極端に少なく、ほとんどの医
療現場では病理医師が足りない状態が続いている。この
ような医療現場で病理検査を行う場合、検査の必要のあ
る摘出した組織を専門の病理医師に郵送して、検査を依
頼することがよく行われ、検査結果が判明するまで日数
がかかっていた。このため、癌の手術などのように緊急
を要する場合には、病理検査が間に合わないために病巣
がどの程度広がっているかわからず、安全を見込んで余
分な領域まで組織を摘出する手術が通常行われており、
適切な手術が行われない可能性があった。
【0003】そこで最近では、遠隔地の一般医師側の顕
微鏡にセットされたカメラで病理検体を撮影して、その
画像を通信回線を介して専門の病理医師側の端末装置に
送り、この撮像画像をモニタ装置に表示させる。そし
て、病理医師がこのモニタ装置の表示画面を見ることで
検査を行い、その検査結果を直ちに通信回線を介して依
頼先の一般医師に返送するシステムが提唱されている。
【0004】図17はこの種のシステムの一例を示す概
略構成図であり、一般医師側に設置される観測装置10
と、病理医師側に設置される遠隔装置30との間を通信
網20を介して接続したものである。
【0005】観測装置10では、病理検体13を顕微鏡
12で透視して、その透視像をカメラ11で撮像する。
カメラ11にはCCDカメラまたはCMOSカメラなど
が使われる。通常、病理検体13を検査する場合には、
微妙な部分を観察することが多いため、高精細な画像が
要求される。故に画像のデータ量が多くなるが、画像自
体が動くことはないため動画は必要とせず、静止画伝送
で十分実用になる。
【0006】また、現在デジタルデータを遠隔地に伝送
する場合には、料金的に廉価なため一般にISDN回線
が使用される。しかし、ISDN回線を使用しても、遠
隔地に高精細の静止画像データを伝送しようとすると、
データ伝送量が多いために伝送時間が長くなる。
【0007】そこで、観測装置10では、カメラ11に
より撮像された画像を静止画符号化部15で圧縮処理を
施し、この圧縮後の静止画データを通信インタフェース
(通信I/F)16から通信網20へ送信するようにし
ている。静止画像の圧縮処理方式としては、例えばJP
EG(Joint Photographic Coding Experts Group)方
式が使用される。通常、病理医師側で画像圧縮の劣化が
感知されない程度のJPEG圧縮率として、10分の1
あるいは20分の1位が好まれて使用される。一方、病
理医師側の遠隔装置においては、上記観測装置10から
圧縮静止画データが伝送されると、この伝送データが通
信インタフェース31で受信されて静止画復号化部32
に入力され、ここでJPEG伸長されたのち、表示装置
33に供給されて表示される。病理医師は、この表示装
置33に表示された画像を見ながら病理検体について診
断を下す。このとき、病理医師は一般医師と音声通話を
行いながら診断を行う。観測装置10に設けられた音声
入出力部18、スピーカ19aおよびマイクロホン19
bと、遠隔装置30に設けられた音声入出力部38、ス
ピーカ39aおよびマイク39bは、この音声通話のた
めに使用される。このようなシステムを使用して実際に
検査を行う場合、従来一般医師は顕微鏡12に病理検体
13をセットした後、病理医師の指示に従って顕微鏡1
2上にセットされた病理検体13の水平方向の移動、顕
微鏡12の接眼レンズの切り替えによる倍率の切り替
え、接眼レンズの焦点合わせなどの操作を行う。しか
し、病理検体13の移動、顕微鏡12の倍率の切り替
え、および焦点合わせ(フォーカッシング)を、病理医
師が表示装置33の画像を見ながら自身で制御した方が
効率的な病理検査を行える。
【0008】そこで最近では、病理医師が上記した病理
検体13の移動、顕微鏡12の倍率の切り替え、および
焦点合わせを遠隔制御できるようにすることが試みられ
ている。すなわち、顕微鏡の遠隔装置30には、検体移
動ハンドル35、焦点合わせハンドル36および倍率切
替ハンドル37が設けられる。そして、病理医師がこれ
らのハンドルを操作すると、その操作信号が制御部34
から通信インタフェース31を介して観測装置10へ送
られる。観測装置10では、遠隔装置30から操作信号
が伝送されると、制御部17がこの操作信号に従って顕
微鏡駆動部14を駆動制御する。
【0009】このように構成することで、病理医師は表
示装置33に表示された画像を見ながら、病理検体上の
観察領域やその撮像倍率などを常に自身が希望する最適
な状態に調整することができ、これにより効率的な病理
検査を行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来か
ら提唱されている遠隔観測システムは、一般医師側から
病理医師側に対し、病理検体の静止画像を圧縮したのち
ISDN回線により伝送するようにしているが、静止画
データがデータ量が多いため伝送時間だけで数十秒もか
かってしまう。このため、病理医師がハンドル操作を行
って病理検体13の位置や顕微鏡の倍率、フォーカス調
整を行ってから、その調整後の静止画像が観測装置10
から遠隔装置30に伝送されて表示装置33に表示され
るまで、病理医師は数十秒も待たされることになり、効
率のよい検査を行うことができない。
【0011】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その主たる目的は、撮像条件の変更操作に応じて
その撮像画像を応答性良く観測装置から遠隔装置へ伝送
し表示できるようにし、しかも高精細の画像を表示する
ことで高精度の検査を可能とした被検体遠隔観測システ
ムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は以下のような手段を講じたものである。
【0013】(1)被検体を観測する顕微鏡を有する観
測装置と、この観測装置に対し通信回線を介して接続さ
れる遠隔装置とを備え、上記観測装置で顕微鏡による被
検体の観測像を撮像装置により撮像してその撮像画像を
符号化したのち上記通信回線を介して遠隔装置へ伝送
し、遠隔装置で上記観測装置から伝送された符号化撮像
画像を受信し復号したのち表示部に表示するようにした
被検体遠隔観測システムにおいて、被検体に対する上記
顕微鏡の相対撮像位置、撮像倍率および焦点のうちの少
なくとも一つの撮像要素を調整するための顕微鏡駆動制
御手段と、この顕微鏡駆動制御手段により上記撮像要素
の調整が行われているか否かを判定する判定手段と、符
号化伝送制御手段とを備えている。そして、この符号化
伝送制御手段により、上記判定手段により調整中と判定
されている期間では、上記撮像装置により撮像された観
測像を動画として符号化して観測装置から遠隔装置へ伝
送し上記表示部に表示させ、一方上記判定手段により非
調整中と判定されている期間では、上記撮像装置で撮像
された観測像を静止画として符号化して観測装置から遠
隔装置へ伝送し上記表示部に表示させるようにしたもの
である。
【0014】このような発明によれば、顕微鏡上での被
検体の移動、焦点合わせあるいは倍率調整の各操作に応
じて、その調整後の被検体画像が遠隔装置側にほぼリア
ルタイムで表示されることになる。このため、観測者は
被検体の希望する部位の画像をいち早く選択し調整する
ことが可能となる。また、希望する画像が決まると、高
精細の静止画像が表示されるため、観測者は高精度の被
検体検査を行うことができる。すなわち、検査精度を低
下させることなく、高効率の被検体検査を行うことが可
能となる。
【0015】(2)上記符号化伝送制御手段は、上記判
定手段により非調整中と判定されている期間に、観測装
置において、撮像装置により得られた撮像画像を複数の
領域に分割し、この分割された各領域に対応する画像を
それぞれ静止画として符号化して順次伝送することを特
徴とする。
【0016】このようにすることで、部分的にではある
が被検体画像が比較的短時間に順次伝送されることにな
り、これにより被検体全体の高精細の静止画像を1枚の
画像として伝送する場合に比べて、観測者の苛立ちを軽
減することができる。
【0017】(3)上記符号化伝送制御手段は、上記判
定手段により非調整中と判定されている期間に、遠隔装
置において、非調整中となる直前に観測装置から伝送さ
れた動画像を静止させて表示部に表示し、以後観測装置
から上記各分割領域の静止画が伝送されるごとに当該各
静止画を上記静止表示中の動画の対応する領域に置き換
えて表示することを特徴とする。
【0018】このようにすることで、遠隔装置の表示部
には、既に低精細ながら表示画面に病理検体の全体像が
表示され、この状態で当該被検体の全体像のうち例えば
重要部分の領域から高精細の静止画像に置き換えられ
る。このため観測者は、高精細の静止画像がすべて伝送
されて表示されるまでの期間に、低精細画像から被検体
の全体的な様子を把握することが可能となり、これによ
り観測者のの苛立ちをさらに軽減するとともに、検査効
率を高めることが可能となる。
【0019】(4)上記符号化伝送制御手段は、撮像画
像中の注目領域を指定するための操作が行われた場合
に、当該注目領域の大きさを判定し、この注目領域の大
きさの判定結果と上記通信回線による静止画の伝送容量
とに基づいて単位時間当たりに伝送可能な静止画のコマ
数を決定し、この決定に従って上記注目領域に対応する
部分画像を静止画として符号化してコマ送り伝送するこ
とを特徴とする。
【0020】このようにすることで、注目領域の指定操
作に応じて当該指定領域の部分画像がコマ送り伝送され
るため、操作に応動して被検体の観測像がリアルタイム
に近い状態で伝送されることになり、これにより動画伝
送と同等の効果を奏する。
【0021】(5)上記符号化伝送制御手段は、撮像画
像中の注目領域を指定した上で当該領域を拡大するため
の操作が行われた場合に、上記注目領域を中央部に配置
した拡大静止画像を生成して伝送することを特徴とす
る。
【0022】このようにすることで、注目領域の拡大画
像が常に表示画面の中央部に位置されるように表示され
ることになる。このため、注目領域の拡大画像が表示画
面の端部に表示されたり、場合によっては表示画面から
外れてしまうといった不具合が生じないようにすること
ができる。
【0023】(6)上記符号化伝送制御手段は、上記注
目領域の指定形状を、遠隔装置における表示部の表示画
面の形状に応じて設定することを特徴とする。
【0024】このようにすることで、注目領域の画像を
常に表示画面のアスペクト比にあったものにすることが
でき、これにより注目領域の画像を、表示画面上に余白
を生じたり、また表示漏れを生じることなく、常に表示
画面に適合した最適な状態で表示することができる。
【0025】(7)上記符号化伝送制御手段は、上記指
定された注目領域の静止画像と、当該注目領域の拡大静
止画像とを、表示部の同一画面上に並べてまたは重ねて
表示することを特徴とする。
【0026】このようにすることで、拡大後の画像が拡
大前の全体像と対比されて表示されることになり、これ
により希望する注目領域の画像が確かに表示されたか否
かを容易に確認することができる。一般に被検体の移動
量および顕微鏡の倍率調整量には誤差があり、必ずしも
指定した注目領域に対応する画像が表示されるとは限ら
ない。このため、上記のように拡大後の画像と拡大前の
画像とをそれぞれ表示することは、指定領域の画像が確
かに表示されたか否かを確認する上で、極めて有効であ
る。
【0027】(8)被検体を観測する顕微鏡を有する観
測装置と、この観測装置に対し通信回線を介して接続さ
れる遠隔装置とを備え、上記観測装置で顕微鏡による被
検体の観測像を撮像装置により撮像してそのカラー撮像
画像を符号化したのち上記通信回線を介して遠隔装置へ
伝送し、遠隔装置で上記観測装置から伝送された符号化
カラー撮像画像を受信し復号したのち表示部に表示する
ようにした被検体遠隔観測システムにおいて、上記観測
装置には、撮像装置により得られた被検体のカラー撮像
画像について所定の色検出処理を行って複数の代表色を
抽出するとともに、これらの代表色を表すコードデータ
とこのコードデータに対応するR,G,B値との対応関
係を表すルックアップテーブルを生成する代表色決定手
段と、上記被検体のカラー撮像画像を、上記代表色決定
手段により抽出された複数の代表色のコードデータで表
される符号化カラー静止画像に変換し、この符号化カラ
ー静止画像を上記ルックアップテーブルとともに上記遠
隔装置へ送出する少色化送信手段とを設け、かつ遠隔装
置には、観測装置から伝送された符号化カラー静止画像
を、上記ルックアップテーブルに基づいて上記代表色の
R,G,B値で表される少色化カラー静止画像に逆変換
し、この少色化カラー静止画像を表示部に表示させる少
色化画像再現手段を設けたことを特徴とする。
【0028】このような発明によれば、被検体の撮像画
像が少色化処理による符号化がなされたのち観測装置か
ら遠隔装置に伝送され、遠隔装置では伝送された符号化
データを基に少色化撮像画像が再生されて表示される。
このため、高精細のフルカラー画像をそのまま伝送する
場合に比べて、1枚の静止画像のデータ量を大幅に減ら
すことができ、これによりさらにリアルタイム性に富ん
だ静止画伝送を行うことができる。また、一般に病理検
体などの被検体は、染色処理が施されているために全体
的に染色液に近い色に統合されることが多い。このた
め、代表色を適切に選択して少色化を行えば、検査精度
の低下を生じることはない。
【0029】(9)上記代表色決定手段は、上記少色化
送信手段による処理時間、上記通信回線による伝送時
間、および上記少色化画像再現手段による処理時間を含
む、静止画を1コマ伝送するに要する総合的な時間に応
じて、代表色の数を決定することを特徴とする。
【0030】このようにすることで、画像表示のリアル
タイム性を十分保持した上で、画像の品質を最大に保つ
ような代表色数を設定することができる。
【0031】(10)上記遠隔装置は、観測装置から伝
送された符号化カラー静止画像の構成要素を予め記憶し
てある基準の符号化カラー静止画像の構成要素と比較し
て、その比較結果を出力する手段を備えことを特徴とす
る。
【0032】このように構成することで、例えば表示画
像と基準となる画像との差が自動検出され、この検出結
果が観測者に提供される。このため、観測者は自身の目
視による観察結果に加え、上記検出結果を参照して被検
体に対する診断を下すことができ、これにより高精度の
診断を能率的に行うことが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は本発明に係わる被検体遠隔観
測システムの第1の実施形態を示す概略構成図である。
【0034】この実施形態のシステムは、例えば臨床医
師が存在する病院などに設置される観測装置100と、
病理医師がいる研究施設などに設置される遠隔装置30
0とを備え、これらの装置100,300間をISDN
網からなる通信網200を介して接続したものである。
【0035】観測装置100は、顕微鏡102を備え、
この顕微鏡の作業ステージには病理検体103がセット
される。顕微鏡102には顕微鏡駆動部104が付設さ
れている。この顕微鏡駆動部104は、制御部107の
指示に従って、顕微鏡102に対する病理検体103の
水平位置と、顕微鏡102の倍率および焦点をそれぞれ
調整する機能を有する。また顕微鏡102の鏡頭部には
カメラ101が設置されている。このカメラ101は、
例えばCCDカメラまたはCMOSカメラからなり、上
記病理検体103の顕微鏡102による透視観測像を撮
像し、その撮像信号を動画符号化部105および静止画
符号化部106にそれぞれ入力する。
【0036】動画符号化部105は、制御部107から
符号化指示を受けた場合に、上記撮像信号を例えばテレ
ビ電話システムで多く使用されているH.261方式に
より動画として圧縮符号化し、符号化動画データを出力
する。一方静止画符号化部106は、制御部107から
符号化指示を受けた場合に、上記撮像信号を例えばJP
EG方式により静止画として圧縮符号化し、符号化静止
画データを出力する。また観測装置100は、通信イン
タフェース(通信I/F)108を有している。この通
信I/F108は、通信網200に対するアクセス機能
および送受信機能を有するもので、制御部107の制御
に従って通信網200との間に通信チャネルを確保した
のち、上記動画符号化部105から出力された符号化動
画データまたは静止画符号化部106から出力された符
号化静止画データを遠隔装置300に向け通信網200
へ送出する。またそれとともに、通信網200を介して
遠隔装置300から伝送されたデータを受信して制御部
107に入力する。
【0037】ところで制御部107は、本発明に係わる
制御機能として、顕微鏡駆動部104が駆動中か否か、
つまり病理検体103の水平位置の調整、顕微鏡102
の倍率または焦点調整が行われているか否かを判定する
機能と、撮像画像の符号化伝送制御機能とを備えてい
る。
【0038】この符号化伝送制御機能は、上記判定機能
により顕微鏡駆動部104が駆動中であると判定されて
いる期間では、動画符号化部106を動作させて撮像画
像を動画として伝送するための符号化処理を行わせる。
これに対し上記判定機能により顕微鏡駆動部104が非
駆動中であると判定されている期間には、静止画符号化
部106を動作させて撮像画像を静止画として伝送する
ための符号化処理を行わせる。
【0039】一方遠隔装置300は、同様の通信インタ
フェース(通信I/F)308を有しており、この通信
インタフェース308で受信された符号化動画データお
よび符号化静止画データはそれぞれ動画復号化部301
および静止画復号化部302に入力される。動画復号化
部301は、上記受信された符号化動画データをH.2
61方式に従って動画信号に復号する。静止画復号化部
302は、上記受信された符号化静止画データをJPE
G方式に従って原静止画信号に復号する。表示装置30
3は、制御部304の制御に応じて、上記動画復号化部
301および静止画復号化部302から出力された動画
信号および静止画信号を選択的に表示する。
【0040】また遠隔装置300は、検体移動ハンドル
305、焦点合わせハンドル306および倍率切替ハン
ドル307を備えている。検体移動ハンドル305は、
前記観測装置100の顕微鏡作業テーブルにセットされ
た病理検体103の水平位置を調整する際に使用する。
焦点合わせハンドル306は、病理検体103に対する
顕微鏡102の焦点を調整するために使用する。倍率切
替ハンドル307は、顕微鏡102の倍率を調整する場
合に使用する。これらのハンドル305,306,30
7の操作信号は、制御部304で駆動制御データに変換
されたのち、通信I/F308から観測装置100向け
送出される。
【0041】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を説明する。病理検体の検査を行うに際し、臨床医
師はまず検査対象の病理検体103を顕微鏡102の作
業ステージにセットする。そして、制御部107に対し
検査の開始指示を入力する。そうすると、通信I/F1
08において遠隔装置300に対する発呼手順が実行さ
れ、これにより通信網200を介して遠隔装置300と
の間に通信リンクが設定される。また、カメラ101お
よび各符号化部105がそれぞれ動作状態となり、これ
により病理検体103の撮像動作とその撮像画像データ
の伝送が開始される。
【0042】臨床医師からセット完了の通知を受けると
病理医師は、表示装置303に表示されている病理検体
103の撮像画像を見ながら検体移動ハンドル305を
操作して、病理検体の水平位置を調整する。そうする
と、この調整操作に応じた駆動制御データが制御部30
4で生成されて観測装置100へ伝送される。このため
観測装置100では、上記駆動制御データを基に顕微鏡
駆動部104を駆動制御して病理検体103の水平位置
を調整する。
【0043】ところで、この水平位置の調整期間中にお
いて、制御部107は動画符号化部105を動作させ
る。このため、カメラ101により撮像された病理検体
103の顕微鏡画像は、動画符号化部105でH.26
1方式により動画として符号化圧縮され、しかるのち通
信I/F108から遠隔装置300へ向けて送信され
る。そして、この符号化動画データは、遠隔装置300
において通信I/F308で受信されたのち動画復号化
部301により復号され、表示装置303に表示され
る。
【0044】すなわち、検体移動ハンドル305が操作
されている期間、つまり病理検体103が検体移動ハン
ドル305に合わせて移動している期間では、カメラ1
01で撮影された病理検体103の画像が動画符号化部
105で圧縮符号化されたのち、遠隔装置300に伝送
される。そして、この符号化動画データは、遠隔装置3
00において動画復号化部301で元の動画に再生され
て、例えば図2(a)に示すように表示装置303に表
示される。
【0045】このとき、高精細のJPEG方式で符号化
された静止画像と、H.261方式で符号化された動画
像とを画質の点で比較すると、H.261の方が劣る。
しかし、病理検体103の位置調整過程では高精細の画
像は必要ないため、位置調整操作には何ら支障を生じな
い。したがって、病理医師は病理検体103の位置理変
化をリアルタイムで確認しながらその水平位置の調整操
作を行うことができる。
【0046】そうして水平位置調整操作が終了し、病理
医師が検体移動ハンドル305の操作を停止すると、遠
隔装置300の制御部304は、上記検体移動ハンドル
305の操作期間中の最後に受信した動画像を、図2
(b)に示すごとくそのまま静止画として表示保持させ
る。
【0047】一方観測装置100の制御部107は、上
記水平位置調整操作の終了を認識すると、それまで動作
させていた動画符号化部105に代わって静止画符号化
部106を動作させる。このため、カメラ101から出
力された撮像信号は、以後静止画符号化部106でJP
EG方式により静止画として符号化される。
【0048】ところで、この静止画符号化モードになる
と、制御部107は静止画符号化部106から出力され
た符号化静止画データを例えば図2(c)に示すごとく
9個の領域に分割する。そして、これらの領域のうち、
まず最も重要性の高い中央部の領域(1)に対応する符
号化静止画データを遠隔装置300に向け送信する。こ
の部分領域の符号化静止画データを受信すると遠隔装置
300は、このデータを復号したのち表示装置303の
中央部分にそれまで表示されていた静止表示状態の動画
に置換して表示する。
【0049】次に観測装置100の制御部107は、上
記9個の領域のうち図2(d)に示す中央部の左隣
(2)の領域に対応する符号化静止画データを選択して
送信する。遠隔装置300は、この部分領域の符号化静
止画データを受信すると、このデータを復号したのち表
示装置303の(2)の位置にそれまで表示されていた
静止表示状態の動画に置換して表示する。
【0050】以下同様に観測装置100は、図2(e)
に示すように順に周辺部の各領域の符号化静止画データ
を選択して送信し、一方遠隔装置300は上記各領域の
符号化静止画データを受信するごとに、これらのデータ
を復号して表示装置303の対応する位置にそれまで表
示されていた静止表示状態の動画に置換して表示する。
【0051】すなわち、表示装置303では、病理検体
103の移動操作が終了すると、その時点で最後に表示
されていた動画がそのまま静止表示される。そして、こ
の静止表示状態の動画は、以後観測装置100から順次
伝送される各分割領域の符号化静止画データによって、
その中心部から周辺部に向かって渦巻き状に順次置き換
えられる。
【0052】したがって、高精細の静止画像が表示され
るまでの期間に、病理医師は低精細ながら表示画面に静
止表示中の病理検体103の全体像を基に病理検体10
3のおおよその状態を把握でき、さらに表示画像のうち
の重要な中央部分から順に高精細の静止画像に置き換え
られるので、1画面分の静止画像がすべて表示し終わる
まで待つことなく、病理検体103の状態を詳細に検査
することができる。このため、病理医師の苛立ちは軽減
され、かつ能率良く検査をすることができる。そして、
病理医師が再び検体移動ハンドル305を操作すると、
動画が観測装置100から遠隔装置300に伝送されて
表示装置303に表示される。このため、病理医師は病
理検体103が移動する様子を再びリアルタイムで確認
できる。そして、検体移動ハンドル305の操作を停止
すると、前記したように静止表示状態の動画が高精細の
部分静止画に順次置き換えられる。以後同様に、病理医
師が検体移動ハンドル305の操作および停止を繰り返
すごとに、伝送されて表示される画像が動画から静止画
へ、また動画へと切り替わる。
【0053】また、動画を高精細の静止画像に全部置き
換える途中で、検体移動ハンドル305を操作した場合
にも、表示装置303の表示画面はその時点で動画に切
り替わり、病理検体103が移動している様子が確認で
きる。
【0054】なお、以上の説明では、検体移動ハンドル
305を操作した場合に動画伝送モードとなって観測装
置100から遠隔装置へ病理検体103の符号化動画デ
ータが送られ、検体移動ハンドル305の操作を停止す
ると静止画伝送モードに移行して高精細の静止画データ
が伝送される場合について述べた。しかし、それに限ら
ず、焦点合わせハンドル306や倍率切り替えハンドル
307を操作した場合にも、同様の制御を実行しても良
い。
【0055】すなわち、検体移動ハンドル305、焦点
合わせハンドル306および倍率切り替えハンドル30
7のうちのいずれのハンドルであっても、それを操作し
ている期間には動画伝送モードとして符号化動画データ
を伝送し、上記3つのハンドルのいずれも操作していな
い期間には静止画伝送モードに移行して高精細の符号化
静止画データを伝送するようにする。
【0056】また、上記説明では、静止画伝送モードに
おいて、1画面分の撮像画像を9つの同じ大きさの領域
に分割し、これらの領域の静止画データを順次伝送する
ようにしたが、図3に示すように1画面分の撮像画像を
同心楕円状に複数の領域に分割し、これらの領域の静止
画データを中心から周辺に向かって順次伝送するように
しても良い。
【0057】また、静止画伝送モードにおける画像伝送
方式としてプログレッシブ画像表示方式を適用してもよ
い。例えば、図4(a)〜(c)に示すごとく最初は低
精細の静止画データを高速度に伝送して表示させ、以後
複数段階にわたって徐々に精細度を高めた静止画データ
を順次伝送して表示させるようにしてもよい。
【0058】さらに、焦点合わせハンドル306を操作
した場合にも、観測装置100から遠隔装置300へは
病理検体103の動画データが伝送され、病理医師はこ
の動画を見ながら焦点合わせハンドル306を操作して
焦点を合わせる。しかし、上述したように動画はH.2
61方式により符号化されて伝送されるため、画質が高
精細にはならず、病理検体103の微細な部位に対し正
確に焦点を合わせることができなくなることが予想され
る。
【0059】これに対しては次のような対策が考えられ
る。すなわち、例えば図5に示すように動画の静止表示
状態、あるいは画面全体に高精細静止画が表示された状
態で、病理医師が焦点を正確に合わせなければならない
注目領域をマウスなどで指定する(図5の波線で囲った
領域)。そして、この指定領域に対し病理医師が焦点合
わせハンドル306を操作している間は、観測装置10
0から高精細の動画を伝送するようにして、焦点合わせ
を容易に行えるようにする。
【0060】高精細の動画符号化方式にはMPEG2な
どの方式があるが、ここではシステムに既に設けられて
いるJPEGによる静止画符号化部106および静止画
復号化部302を使用して、高精細の静止画データをコ
マ送り伝送することで等価的に動画を伝送する。
【0061】しかし、高精細静止画の画質精度をこのシ
ステムの画質精度と同等とした場合、領域の1コマ毎の
高精細静止画データの伝送量は決まってしまう。設定し
た領域が大きくなれば伝送量も大きくなってくる。従っ
て、コマ送り数を一定にすると、領域を大きくした場合
に伝送量が大きくなって、動画として追従できなくなっ
てしまうおそれがある。この場合には、病理医師が焦点
合わせハンドル306を操作しても、ハンドル306の
動きに追従した動画が表示されなくなってしまう。
【0062】そこで、ここでは例えば領域の大きさに応
じて静止画としての画像データの伝送量が決まると、前
記静止画データがシステムの伝送能力に応じて、遅延の
ないようにリアルタイムで伝送できるようにコマ送り数
を調整する。一般的に病理医師は顕微鏡の焦点合わせ操
作を慎重にゆっくりした動作で行うので、焦点合わせハ
ンドル306の操作もゆっくりした操作になる。従っ
て、コマ送り数が少なくても、十分に正確な焦点合わせ
が可能になる。
【0063】一方、倍率切り替えハンドル307によ
り、顕微鏡102の倍率を切り替える場合、通常では元
の倍率における中心部分の画像がそのまま拡大されて表
示装置303に表示される。このため、病理医師が例え
ば表示画面の中心位置から外れた領域を拡大対象領域と
して指定すると、この領域の拡大画像は表示画面の端部
に表示されたり表示画面から外れてしまうことがある。
この場合には、拡大した検体移動ハンドル305の操作
によって探さなければならない。
【0064】そこで、例えば4倍を10倍に切り替える
場合に、4倍における画像で拡大を希望している位置を
指定すると、10倍の画像が画面中央に位置するように
拡大させるようにする。
【0065】以下にその動作の詳細を図6を使用して説
明する。いま仮に元の倍率における画像が表示されてい
る状態で、中心からずれた位置における拡大操作が指定
されたとする。図6(a)のx,yは中心からのずれ量
を表す。続いて、指定された拡大倍率のレンズを選択し
て切り替える。例としてa倍のレンズを選択する。この
とき、拡大倍率のレンズの中心と図6(a)における病
理検体の表示中心Oとの位置関係は変わらない。そし
て、顕微鏡駆動部104が動作して、病理検体103を
図6(b)のようにx方向にax,y方向にayだけ動
かしてから表示する。このようにすることで、図6
(a)の倍率切り替え指定枠126の画像が図6(c)
のように拡大されて表示される。
【0066】次に、元の倍率から縮小して表示する場合
の動作を説明する。図7(a)に示す原画像に対し縮小
操作が行われたとする。そうすると、指定された縮小倍
率レンズの切り替え動作が行われ、この切替後の指定領
域の画像は図7(b)のG1に示すように表示画面の中
心に位置するように配置制御される。このように縮小画
像の中で原画像を表示画面の中心に配置すれば、原画像
は最も見やすい状態となるので、これ以上原画像の移動
は行わない。なお、上記画像縮小表示後においても、縮
小前の原画像は表示画面の隅に例えば図7(b)のG2
に示すように参照画像として表示される。このようにす
ると、病理医師は縮小前の原画像が正しく縮小されたか
否かを容易に確認することができる。
【0067】また、上記図6(a)に示した倍率切替指
定枠126の形状は、この指定枠により指定された拡大
画像が表示装置303の全画面に表示されるように、拡
大率と表示画面の縦横比率(アスペクト比)を考慮した
形状とするように設定する。このようにすると、拡大画
像を表示した状態で表示画面に大きな余白が生じたり、
また拡大画像の一部が欠落するといった不具合を生じる
ことなく、拡大画像を見やすい形で正確に表示すること
ができる。
【0068】また、上記説明では倍率切り替えハンドル
307を操作して倍率を切り替えるようにしたが、表示
装置303に表示されたアイコンを選択することにより
倍率切り替えを行うようにしてもよい。例えば、図8に
示すように表示画面の左端に倍率指定用のアイコンを表
示させる。このとき、各アイコンのうち、現在選択中の
倍率に対応するアイコンは他のアイコンと異なる色で表
示する(図8では太線で示している)。この状態で、希
望する拡大倍率のアイコンをマウスポインタでクリック
すると、この拡大倍率に対応する矩形枠126が図8の
波線に示すように画面上に表示される。この矩形枠12
6形状は表示画面のアスペクト比に対応するように定め
られる。また、この矩形枠126はマウスのドラッグ操
作により表示画面上の任意の位置に自由に移動させるこ
とができる。
【0069】そして、拡大領域が決まった状態で、この
矩形枠126をマウスポインタで指定してダブルクリッ
クすると、まず顕微鏡102の対物レンズが指定された
倍率のレンズに切り替わり、続いて顕微鏡駆動部104
が動作して病理検体103が移動し、これにより指定さ
れた枠内の画像が拡大されて表示される。
【0070】なお、図8において現在の倍率より縮小し
た倍率を指定した場合には、矩形枠126は表示されな
い。この状態で表示画面中の任意の位置をマウスポイン
タで指定してダブルクリックすると、前述と同様に直接
指定されたレンズに切り替わり、表示装置303には指
定された縮小画像が表示される。
【0071】また、以上の説明では、図6(a)に示し
た原画像から図6(c)に示す拡大画像の表示に切り替
える場合に、対物レンズの切り替えと、病理検体103
の移動を機械的動作により行う場合について述べた。
【0072】しかしこのような構成では、機械的な移動
誤差により、倍率切り替え指定枠126の画像と図6
(c)に示した拡大画像とが正確に一致しないおそれが
ある。この場合、前記移動誤差が極端に大きいと、図6
(c)に示した表示画面には倍率切り替え指定枠126
の画像の一部すら入らなくなる。この状態では、上述し
たように顕微鏡移動ハンドル305を操作して、表示装
置303に動画を表示させることにより倍率切り替え指
定枠126の画像を探すことになる。しかし、既に倍率
切り替え指定枠126の画像は消えているため、病理医
師は自身の記憶を頼りに探さなければならない。
【0073】そこで本実施形態では、このあいまいな記
憶に頼ることなく、倍率切替指定枠126で指定した画
像を確認できるような対策を講じている。すなわち、図
6(c)に示す表示画面の一部に倍率切り替え指定枠1
26の画像を縮小ウインドウとして残しておき、この縮
小ウインドウを参考にして、同じ動画が表示されるまで
検体移動ハンドル305を操作して探すことができるよ
うにしている。
【0074】また、縮小倍率の場合でも図7(b)のよ
うに図7(a)の原画像を縮小したウインドウを重ね合
わせて表示させると、図7(b)に示す縮小画像が倍率
切り替えの際の機械的な誤差によりずれていても、この
縮小ウインドウを参考にしながら検体移動ハンドル30
5を操作して希望する位置に縮小画像を移動させること
ができる。
【0075】(第2の実施形態)病理検体検査におい
て、遠隔装置の表示装置に表示された病理検体画像を実
際に見ると、表示されている色の数はそれほど多くな
い。その理由は、病理検体は摘出した人体の組織を染色
処理することにより作成されるために、染色液に近い色
に統合化されるケースが多く、色の数が少なくなるため
である。
【0076】従って、検査する病理検体毎に代表色を複
数個抽出して、それらの色に近い色を適切に統合化、つ
まり少色化すると、カメラで撮像した画像が高精細でデ
ータ量が非常に多くても、極めて少ないデータ量に圧縮
できる。そして、画像データが大きく圧縮できれば通信
網を介して伝送する時間も大幅に短縮できる。このた
め、顕微鏡上で病理検体の水平位置を調整する場合に、
精細度で劣る動画を伝送する必要がなくなり、前記少色
化処理した高精細の静止画をコマ送りすることで、動画
伝送の場合と同等のリアルタイム性を持たせて病理検体
の移動の様子を表示装置に表示することが可能となる。
【0077】この発明の第2の実施形態は、以上の点に
着目し、カメラで撮像されたカラー撮像信号をデジタル
化したのち各色の出現頻度分布を計測する。そして、
G,B,Rの各色を3軸とする所定の3次元色空間上に
おいて、上記出現頻度分布の計測値にラプラシアン処理
を施す。次に、このラプラシアン処理が施された出現頻
度分布の上記3次元色空間上における極大値を求め、こ
の極大値を色の1次の代表色として決定する。その後、
この1次の代表色を元にして所定数の色の代表色を設定
し、これらの各代表色に対して前記デジタル画像の各色
をそれぞれ統合し、これによって前記カラー入力画像を
上記代表色からなる所定色数のカラー画像に少色化する
ようにしたものである。
【0078】このような少色化処理を行って画像を伝送
すると、画像のデータ量を大幅に減らして静止画を動画
と同等のリアルタイム性を持って伝送することが可能と
なるばかりでなく、適切な代表色の設定を容易に行え、
かつ類似色の幅を適切に定めるべくカラー入力画像に応
じて統合処理のためのパラメータをその都度設定する等
の煩わしさをなくすことができる。
【0079】以下、図9乃至図16を参照して第2の実
施形態を詳細に説明する。図9は、本実施形態に係わる
システムの概略構成を示すものである。なお、同図にお
いて前記図1と同一部分には同一符号を付し、詳しい説
明は省略する。また、ここでは少色化の色数を16色と
する場合について説明する。
【0080】さて、観測装置110には、静止画少色化
部109が設けてある。テレビカメラ101で撮像され
た病理検体103の顕微鏡観察像は、R,G,Bの3原
色成分に色分解されて上記静止画少色化部109に入力
される。図10に静止画少色化部109の回路構成を示
す。
【0081】同図において、上記カメラ101から出力
されたカラー画像信号は、3原色の組み合わせによって
4096色の画像データで表現される。このカラー画像
データは、3原色に対応して設けられた各画像メモリ1
29にそれぞれ格納されて色の少色化処理に共される。
【0082】頻度分布計測部134は、上記画像メモリ
129に格納されたカラー画像データの上記4096色
の各色成分の出現頻度をそれぞれ調べ、その出現頻度を
求める。この色の出現頻度分布はラプラシアン演算部1
31に入力され、ここで例えば図12に示すようにR,
B,Gの各成分を3軸とする3次元色空間上での上記頻
度分布の極大値に着目して、ラプラシアン処理が施され
る。
【0083】極大値検出部132は、このようにラプラ
シアン処理が施された上記頻度分布の情報からその極大
値を検出し、その検出結果を代表色決定部137に入力
する。代表色決定部137は、この極大値をとる色の情
報に基づいて少色化すべき代表色を決定する。
【0084】ちなみに、一般的な代表色設定方式は、色
の出現頻度分布から出現頻度の高い色を順にソーティン
グして、類似色を前記図12に示した3次元色空間上で
の距離に応じてまるめ処理したのち、例えば上位16色
として選定するものとなっている。
【0085】これに対し本実施形態では、上記したよう
に色の出現頻度の極大値に注目して代表色を設定する。
さらに、極大値から直接的に代表色を設定するのではな
く、色の出現頻度分布にラプラシアン処理を施し、その
結果より極大値を求めて代表色を設定する。
【0086】すなわち、カラー画像データとして人物の
顔が与えられたような場合、その色の出現頻度分布を求
めると、例えば図13(a)に示すように顔の大部分を
占める肌の色(肌色)と唇の色(ピンク色)との出現頻
度が隣接し、ピンク色の山状の出現頻度の情報が肌色に
吸収されて平坦な丘状の分布特性を示すことがある。こ
のような場合、上記ピンク色が極大値として検出されな
くなり、ビンク色が代表色として設定されなくなる虞が
ある。そして、ピンク色が肌色に類似していることか
ら、その少色化において肌色に統合されてしまう。この
結果、少色化されたカラー画像においてピンク色が表現
されず、唇の情報が欠落してしまう虞がある。
【0087】そこで、本実施形態では、例えば図13
(b)に示すように前記色の出現頻度分布のラプラシア
ンを求め、このラプラシアンにおける極大値を検出して
いる。そしてこのラプラシアンにおいて極大値をとる色
の代表色として設定するようにしている。このため、出
現頻度の高い色を確実に検出することが可能となる。つ
まり出現頻度分布のラプラシアンを求めることによって
出現頻度の高い色の情報を顕著に示すことが可能とな
り、その出現頻度の高い色を代表色として容易に、しか
も確実に設定することが可能となる。この結果、上述し
たカラー画像データの場合には、顔の肌色と共に唇のピ
ンク色も代表色としてそれぞれ設定することが可能とな
る。
【0088】なお、ここでは説明の便宜上、色の出現頻
度の分布のラプラシアンを模式的に2次元平面に表現し
ているが、実際には前述した図12に示すようなR,
G,Bの3原色を3軸とする3次元色空間上においてラ
プラシアン処理が実行される。前記ラプラシアン演算部
131による上記ラプラシアン処理について説明する
と、この処理は着目点とその周囲6点の出現頻度分布に
対して図14(a)に示す如き演算(オペレート)を施
すことによって実行される。具体的には着目点の値V
0、その周囲6点の値をそれぞれV1,V2,〜,V6
とした場合、上記着目点のラプラシアンを乗算した値V
Lは、
【数1】
【0089】として計算される。
【0090】このようにして計算された出現頻度分布の
ラプラシアンに対して前記極大値検出部132は、着目
点のララプラシアンの値VLがその周囲6点の全てのラ
プラシアンの値VLよりも大きいか否かを判定し、前記
3次元色空間上における極大値として検出している。前
記代表色決定部137は、まず上記ラプラシアンにおい
て極大値をとる色を1次の代表色として決定し、残りの
色を一旦これらの1次の代表色に統合処理した後、更に
最終的な代表色を上記1次に決定された代表色の中から
設定する。
【0091】すなわち、上記ラプラシアンの極大値から
1次に決定された代表色が、少色化目的とする16色以
内である場合には、これらの代表色を問題なく最終的な
代表色として設定し得る。しかし、1次に決定された代
表色が16色を越える場合には、これらの代表色の中か
ら最終的な16色を設定する必要がある。
【0092】そこで代表色決定部137は、次のように
して1次に決定された代表色に対して、残された色の統
合処理に基づいて最終的な代表色を設定している。
【0093】すなわち、代表色決定部137は図10に
示すごとく統合部133と、体積計測部135と、ソー
ティング部136とによって構成される。統合部133
は、前述したカラー画像データを構成する4096色の
各色の中の上述した如く1次に決定された代表色以外の
色が、前記3次元色空間上においてどの代表色に近いか
判定し、その距離が最も近い代表色に統合するものであ
る。この3次元色空間上における2つの色の距離Dは、
これらの各色の3次元色空間における色座標をそれぞれ
(R1,G1,B1)、(R2,G2,B2)とした場
合、次のように計算される。
【数2】
【0094】このようにして残された色について、前記
1次に決定された代表色との間の距離Dがそれぞれ計算
され、その距離Dが相互に比較される。そしてその距離
Dが最も近い代表色に対してその色の統合が行われる。
【0095】体積計測部135は、このようにして統合
処理が施された1次代表色の前記3次元色空間における
体積を、拡大表示毎にそれぞれ求めている。
【0096】ソーティング部139はこれらの代表色
を、その体積の大きいものから順にソーティングしてお
り、上位16色を最終的な代表色として設定している。
このようにして設定された最終的な代表色に封して、前
記統合部133にて色の統合処理が再度実行される。つ
まり1次に設定された代表色であっても、最終的に設定
される代表色から漏れた1次の代表色について、同様に
して色の統合処理が行われる。
【0097】このようにして設定された16色の代表色
の情報と、これらの代表色に統合された前記4096色
の各色の対応関係を示す情報は、変換テーブル130に
与えられる。この変換テーブル130は、前述したカラ
ー入力画像を構成する4096色にそれぞれ対応した4
096色のアドレスを備え、これらのアドレスに上記代
表色との統合関係を示す情報をそれぞれ格納するものと
なっている。
【0098】すなわち、4096色にそれぞれ対応した
4096色のアドレスには、その色がどの代表色に統合
され、その代表色に少色化されたかを示す16色に対応
したコード(0〜15)がそれぞれ記憶されるものとな
っている。しかして少色化された画像の出力は、前記画
像メモリ129から読み出される色の情報に従って前記
変換テーブル130がひかれ、代表色に対応するコード
・データが求められる。これによって画像は、16色に
対応する(〜15)のコード・データからなるコード画
像として出力されることになる。
【0099】またこのコード画像の出力時には、上述し
た如く設定された16色の代表色にそれぞれ対応する
R,G,Bの値がLUT(ルック・アップ・テーブル)
データとして前記代表色決定部137から出力される。
【0100】コード画像およびLUTは、通信網200
を介して遠隔装置310の静止画再現部309に送られ
る。この静止画再現部309は、例えば図11に示すよ
うにRGB変換部311と、基準コード画像記憶部32
と、比較部313とから構成される。
【0101】RGB変換部311では、上記観測装置1
10から送られたコード画像の各コード・データに対応
したR,G,Bの値が、前記LUTを参照して求めら
れ、これにより16色の量子化されたカラー画像が表示
装置303に表示される。
【0102】ところで、上述した説明では代表色を16
色を上限として予め決めている。そして、本実施形態の
少色化処理により抽出した代表色が16色以内であれば
そのままその抽出した色を代表色とする。一方、抽出し
た色が16色を越える場合には、この抽出した色の中か
ら統合処理を行い最終的な代表色を16色に絞り込む処
理を行っている。
【0103】代表色を16色に絞り込むということは、
代表色の上限を設定することにより、多数の代表色が増
えることを防ぎ、ハードウェアとしての静止画少色化部
127の処理時間と、少色化した画像データを通信網2
00を介して観測装置110から遠隔装置310へ伝送
するための伝送時間、および静止画再現部309での処
理時間が規定時間内に収まることを保証していることに
なる。
【0104】しかし、上述したように実際の病理検体画
像は染色処理を行っているため、画像として構成してい
る色の数は少ない。このため、その少ない色をできるだ
け忠実に少色化して再現することに重点をお<べきであ
る。故に、病理検体の遠隔観測を行う場合には、上記の
代表色としての制限を取り払い、代表色として抽出した
色を全部採り入れる方がよい。
【0105】また、少色化の色数の上限を決める手法と
しては以下のものが考えられる。すなわち、検体移動ハ
ンドル305および焦点合わせハンドル306を操作し
た場合に、表示装置303で病理検体103の動きある
いは病理検体103の焦点合わせが実用上問題ない応答
速度で可視できるように、静止画少色化部127の処理
時間、通信網200の伝送時間、および静止画再現部3
09の処理峙間を含めた総合処理時間に割り当てる時間
を決めることにより、抽出すべき代表色の上限を決める
ことができる。
【0106】図16(a),(b)はそれぞれ基準とな
るコード画像および測定されたコード画像のコード例を
示している。同図において、コード番号は出現頻度の高
い代表色から並べてあり、LUTは該当するコード画像
に対して代表色決定部137の出カである。そして、各
コード画像は病理検体103の各要素における色を代表
している。図16(b)において、コード番号C1は背
景色を現しており、一般的には背景色が最も出現頻度が
高くなる傾向がある。C2〜C7は病理検体103の各
構成要素(検体要素)を示している。Q1〜Q7は各構
成要素の出現頻度を示している。例えば図15のように
各病理検体により特有の形と色を持っていて、これらの
検体要素が複雑に絡み合って病理検体を構成している。
【0107】そこで、図11に示すように検査対象の病
理検体103の基準コード画像を基準コード画像記憶部
312に予め記憶しておき、上記測定したコード画像と
上記記憶しておいた基準コード画像とを比較部313で
比較する。この比較により、測定した病理検体が基準の
病理検体よりどの程度相違しているかを判定することが
できる。
【0108】例えば、まず背景色は比較の対象から除
き、同じ検体要素における基準データと測定データの間
で比較を行う。例えば、NO.1の検体要素については
同じ代表色についてRK2、GK2、BK2とRS2、
GS2、BS2との間で比較する。比較の算出方法とし
ては、例えば両データの間で相対距離を計算するとよ
い。次式はその計算式を示すものである。
【0109】
【数3】
【0110】また、出現頻度については、次式のように
絶対値の差をとる。 SB2=|P2−Q2| このようにすれば、NO.1の検体要素がその病理検体
の検査に大きな判定結果を及ぼし、他の検体要素の影響
が少ないならば、DC2、SB2の値を調べれば十分で
ある。
【0111】しかし、複数の検体要素を組み合わせて判
定する必要がある場合は以下の式で調べ、UMCの値の
大きさにより可否を判定する。UMC=A2×DC2×
SB2+A3×DC3×SB3+……ここで、A2、A
3……は重み係数であり、予め病理検体のサンプルから
計測して算出しておく。特に、検体要素によって判定結
果に大きく影響するものは、その重み係数をより大き<
することにより正確に判定することができる。
【0112】(その他の実施形態)前記各実施形態で
は、臨床医師側の観測装置から病理検体画像を遠隔装置
へ通信網を介して伝送して表示装置に表示することで、
病理医師が病理検体の検査を行う場合を例にとって説明
したが、病理検体の画像に限らず、例えば細薗等の画像
や、植物や鉱物の顕微鏡観察画像を伝送して表示するこ
とで、その組織や組成を検査するようにしてもよい。
【0113】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、顕微
鏡駆動制御手段により被検体に対する撮像要素の調整が
行われているか否かを判定し、調整中と判定されている
期間では、撮像観測像を動画として符号化して観測装置
から遠隔装置へ伝送して表示部に表示させ、一方非調整
中と判定されている期間では、撮像観測像を静止画とし
て符号化して観測装置から遠隔装置へ伝送し表示させる
ようにしている。
【0114】また他の発明では、観測装置において、撮
像装置により得られた被検体のカラー撮像画像について
所定の少色化処理を行って、そのコードデータと、当該
コードデータとこのコードデータに対応するR,G,B
値との対応関係を表すルックアップテーブルとを上記遠
隔装置へ伝送し、遠隔装置において、上記観測装置から
伝送されたコードデータおよびルックアップテーブルを
基に少色化画像を再生して表示するようにしている。
【0115】したがってこれらの発明によれば、撮像条
件の変更操作に応じてその撮像画像を応答性良く観測装
置から遠隔装置へ伝送して表示することができ、しかも
高精細の画像を表示することで高精度の検査を行うこと
ができる被検体遠隔観測システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる被検体遠隔観測システムの第1
の実施形態を示す概略構成図。
【図2】図1に示したシステムの画像伝送動作および表
示動作を説明するための図。
【図3】静止画分割伝送動作の他の例を示す図。
【図4】静止画伝送動作の別の例を示す図。
【図5】画像中の注目領域を指定する際の動作を説明す
るための図。
【図6】画像の拡大撮像・表示動作を説明するための
図。
【図7】画像の縮小撮像・表示動作を説明するための
図。
【図8】画像の倍率を設定するための他の例を示す図。
【図9】本発明に係わる被検体遠隔観測システムの第2
の実施形態を示す概略構成図。
【図10】図9に示したシステムにおける静止画少色化
部の構成を示す回路ブロック図。
【図11】図9に示したシステムにおける静止画再現部
の構成を示す回路ブロック図。
【図12】R,G,Bの3色を軸とする三次元色空間を
示す図。
【図13】カラー撮像画像の色の出現頻度分布およびこ
の分布をラプラシアン処理した結果の一例を示す図。
【図14】ラプラシアンオペレータを説明するための
図。
【図15】検体要素の一例を示す図。
【図16】基準となるべき病理検体および測定された病
理検体のコード画像の構成要素の一例を示す図。
【図17】従来より提唱されている被検体遠隔監視シス
テムの概略構成を示す図。
【符号の説明】
100,110…観測装置 101…カメラ 102…顕微鏡 103…病理検体 104…顕微鏡駆動部 105…動画符号化部 106…静止画符号化部 107…観測装置の制御部 108,308…通信インタフェース(通信1/F) 109…静止画少色化部 126…倍率切り替え指定枠 129…画像メモリ 130…変換テーブル 131…ラプラシアン演算部 132…極大値検出部 133…統合部 134…頻度分布計測部 135…体積計測部 136…ソーティング部 137…代表色決定部 200…通信網 300,310…遠隔装置 301…動画復号化部 302…静止画復号化部 303…表示装置 304…遠隔装置の制御部 305…検体移動ハンドル 306…焦点合わせハンドル 307…倍率切り替えハンドル 309…静止画再現部 311…RGB変換部 312…基準コード画像記憶部 313…比較部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を観測する顕微鏡を有する観測装
    置と、この観測装置に対し通信回線を介して接続される
    遠隔装置とを備え、前記観測装置で顕微鏡による被検体
    の観測像を撮像装置により撮像してその撮像画像を符号
    化したのち前記通信回線を介して遠隔装置へ伝送し、遠
    隔装置で前記観測装置から伝送された符号化撮像画像を
    受信し復号したのち表示部に表示するようにした被検体
    遠隔観測システムにおいて、 被検体に対する前記顕微鏡の相対撮像位置、撮像倍率お
    よび焦点のうちの少なくとも一つの撮像要素を調整する
    ための顕微鏡駆動制御手段と、 この顕微鏡駆動制御手段により前記撮像要素の調整が行
    われているか否かを判定する判定手段と、 この判定手段により調整中と判定されている期間では、
    前記撮像装置により撮像された観測像を動画として符号
    化して観測装置から遠隔装置へ伝送し前記表示部に表示
    させ、一方前記判定手段により非調整中と判定されてい
    る期間では、前記撮像装置で撮像された観測像を静止画
    として符号化して観測装置から遠隔装置へ伝送し前記表
    示部に表示させる符号化伝送制御手段とを具備したこと
    を特徴とする被検体遠隔観測システム。
  2. 【請求項2】 前記符号化伝送制御手段は、前記判定手
    段により非調整中と判定されている期間に、観測装置に
    おいて、撮像装置により得られた撮像画像を複数の領域
    に分割し、この分割された各領域に対応する画像をそれ
    ぞれ静止画として符号化して順次伝送することを特徴と
    する請求項1記載の被検体遠隔観測システム。
  3. 【請求項3】 前記符号化伝送制御手段は、前記判定手
    段により非調整中と判定されている期間に、遠隔装置に
    おいて、非調整中となる直前に観測装置から伝送された
    動画像を静止させて表示部に表示し、以後観測装置から
    前記各分割領域の静止画が伝送されるごとに当該各静止
    画を前記静止表示中の動画の対応する領域に置き換えて
    表示することを特徴とする請求項2記載の被検体遠隔観
    測システム。
  4. 【請求項4】 前記符号化伝送制御手段は、撮像画像中
    の注目領域を指定するための操作が行われた場合に、当
    該注目領域の大きさを判定し、この注目領域の大きさの
    判定結果と前記通信回線による静止画の伝送容量とに基
    づいて単位時間当たりに伝送可能な静止画のコマ数を決
    定し、この決定に従って前記注目領域に対応する部分画
    像を静止画として符号化してコマ送り伝送することを特
    徴とする請求項1記載の被検体遠隔観測システム。
  5. 【請求項5】 前記符号化伝送制御手段は、撮像画像中
    の注目領域を指定した上で当該領域を拡大するための操
    作が行われた場合に、前記注目領域を中央部に配置した
    拡大静止画像を生成して伝送することを特徴とする請求
    項1記載の被検体遠隔観測システム。
  6. 【請求項6】 前記符号化伝送制御手段は、前記注目領
    域の指定形状を、遠隔装置における表示部の表示画面の
    形状に応じて設定することを特徴とする請求項5記載の
    被検体遠隔観測システム。
  7. 【請求項7】 前記符号化伝送制御手段は、前記指定さ
    れた注目領域の静止画像と、当該注目領域の拡大静止画
    像とを、表示部の同一画面上に並べてまたは重ねて表示
    することを特徴とする請求項5記載の被検体遠隔観測シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 被検体を観測する顕微鏡を有する観測装
    置と、この観測装置に対し通信回線を介して接続される
    遠隔装置とを備え、前記観測装置で顕微鏡による被検体
    の観測像を撮像装置により撮像してそのカラー撮像画像
    を符号化したのち前記通信回線を介して遠隔装置へ伝送
    し、遠隔装置で前記観測装置から伝送された符号化カラ
    ー撮像画像を受信し復号したのち表示部に表示するよう
    にした被検体遠隔観測システムにおいて、 前記観測装置は、 撮像装置により得られた被検体のカラー撮像画像につい
    て所定の色検出処理を行って複数の代表色を抽出すると
    ともに、これらの代表色を表すコードデータとこのコー
    ドデータに対応するR,G,B値との対応関係を表すル
    ックアップテーブルを生成する代表色決定手段と、 前記被検体のカラー撮像画像を、前記代表色決定手段に
    より抽出された複数の代表色のコードデータで表される
    符号化カラー静止画像に変換し、この符号化カラー静止
    画像を前記ルックアップテーブルとともに前記遠隔装置
    へ送出する少色化送信手段とを備え、 前記遠隔装置は、 観測装置から伝送された符号化カラー静止画像を、前記
    ルックアップテーブルに基づいて前記代表色のR,G,
    B値で表される少色化カラー静止画像に逆変換し、この
    少色化カラー静止画像を表示部に表示させる少色化画像
    再現手段を備えたことを特徴とする被検体遠隔観測シス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記代表色決定手段は、前記少色化送信
    手段による処理時間、前記通信回線による伝送時間、お
    よび前記少色化画像再現手段による処理時間を含む、静
    止画を1コマ伝送するに要する総合的な時間に応じて、
    代表色の数を決定することを特徴とする請求項8記載の
    被検体遠隔観測システム。
  10. 【請求項10】 前記遠隔装置は、観測装置から伝送さ
    れた符号化カラー静止画像の構成要素を予め記憶してあ
    る基準の符号化カラー静止画像の構成要素と比較して、
    その比較結果を出力する手段を備えことを特徴とする請
    求項8記載の被検体遠隔観測システム。
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