JPH10275843A - パーティクルカウンタ校正用ウェーハおよびその作製方法 - Google Patents

パーティクルカウンタ校正用ウェーハおよびその作製方法

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JPH10275843A
JPH10275843A JP9487297A JP9487297A JPH10275843A JP H10275843 A JPH10275843 A JP H10275843A JP 9487297 A JP9487297 A JP 9487297A JP 9487297 A JP9487297 A JP 9487297A JP H10275843 A JPH10275843 A JP H10275843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるパーティクルカウンタ間において、
その測定感度を校正することができ、パーティクル検査
の信頼性が高められるパーティクルカウンタ校正用ウェ
ーハおよびその作製方法を提供する。 【解決手段】 予め各パーティクルカウンタで、パーテ
ィクルカウンタ校正用ウェーハ10の表面のピット4を
測定する。ピット4のサイズや形成個数は、作製時に一
定化されている。測定結果に基づいて各カウンタの測定
スケールを補正する。その後、実際のシリコンウェーハ
のCOP測定を行う。よって、実測によりパーティクル
のCOP成分を評価できる。この結果、異なるパーティ
クルカウンタ間におけるパーティクル検査を共通化で
き、その信頼性が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はパーティクルカウ
ンタ校正用ウェーハおよびその作製方法、詳しくは異な
るパーティクルカウンタ間において、ウェーハ表面に存
在するCOP(Crystal originated
Particle)の検出感度を校正する(標準化す
る)ことができるパーティクルカウンタ校正用ウェーハ
およびその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの微細化が進み、かつ、
チップ面積の増大化にともなって、シリコンウェーハの
表面に付着したパーティクルが、製品歩留りや信頼性に
著しく影響を与えるようになった。なお、ここでいうパ
ーティクルには、シリコンウェーハの表面に付着した微
細な異物の他、ウェーハ表面に形成された微細な凹部で
あるピット(COP)を含むものである。そこで、シリ
コンウェーハ製造工場から半導体デバイス製造工場など
へ出荷される製品ウェーハは、発注時にユーザが規定し
たウェーハ表面の厳しい精度検査を通過して出荷され
る。例えば、ウェーハ表面に対するレーザ光の入射角が
垂直に近いパーティクルカウンタを用いた場合、そのウ
ェーハ表面の1cm2当たりのパーティクル数として、
0.12μm以上のものが0.2個未満という具合であ
る。なお、パーティクルカウンタでは、ウェーハ表面を
レーザ光で走査して、付着したパーティクルからの光散
乱強度を測定することにより、パーティクルの位置と大
きさを認識するものである。製品ウェーハの評価時に
は、通常、ウェーハ製造工場側およびユーザ側ともに、
独自に準備したパーティクルカウンタによって、ウェー
ハ表面に存在するパーティクル数を測定し、ウェーハ表
面の平滑度、清浄度を各々評価している。このパーティ
クルカウンタとしては、例えばテンコール(Tenco
r)株式会社製の「SS6200」などが挙げられる。
【0003】ところが、パーティクルカウンタの検査精
度は、例えばウェーハ表面に照射されたレーザ光を受光
する角度の違いなどから、通常、各パーティクルカウン
タごとに異なっている。この結果、同じシリコンウェー
ハをパーティクル検査したとしても、ウェーハ製造工場
側のパーティクルカウンタでは良品と評価され、ユーザ
側のパーティクルカウンタでは不良品と評価される場合
が発生する。
【0004】このような事態を解消するために、一部に
おいて、ウェーハ表面のパーティクルを検査する際に、
予め製造工場側とユーザ側とでこのパーティクルカウン
タの測定スケールを補正してから、実際の製品ウェーハ
のパーティクル評価を行う方法が採られている。一般的
に、このスケール校正時には、シリコンウェーハの表面
に、微細な異物の代替物である既知粒径のポリスチレン
ラテックス粒子(PSL)を所定量だけ塗布した校正用
のウェーハが用いられている。すなわち、予めウェーハ
製造工場側およびユーザ側で、それぞれ所有するパーテ
ィクルカウンタにより、同一品種の校正用のウェーハを
用いてそのパーティクルを測定する。そして、このとき
のカウンタの測定レベルを測定基準にして、実際の製品
ウェーハのパーティクル検査時におけるレーザ受光部の
信号強度を何μmにするか決定している。このようにし
てパーティクルカウンタの測定スケールを補正してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来方法では、以下の不都合があった。すなわち、この校
正用のウェーハでは、表面に、微細な異物の代替物であ
るポリスチレンラテックスを塗布しているので、パーテ
ィクルとして計測される個数のうち、異物の校正は可能
であった。ところが、COP(ピット)については、個
数の考慮がなされていなかった。仮に、異物用の検出感
度で、ウェーハ表面に存在するピットを測定した場合に
は、レーザ光の散乱強度がレーザ光の受光角度によって
異なるために、同じパーティクルサイズ以上で比較した
場合に、検出個数が異なるという現象が起きている。
【0006】
【発明の目的】そこで、この発明は、異なるパーティク
ルカウンタ間において、ウェーハ表面に存在するCOP
の検出感度を校正することができるパーティクルカウン
タ校正用ウェーハおよびその作製方法を提供すること
を、その目的としている。また、この発明は、COPの
測定感度を高めたパーティクルカウンタ校正用ウェーハ
を提供することを、その目的としている。さらに、この
発明は、COPに類似した形状のピットを比較的容易に
形成することができるパーティクルカウンタ校正用ウェ
ーハの作製方法を提供することを、その目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、異なるパーティクルカウンタ間で、シリコンウェー
ハの表面に存在する微細な窪みであるCOPを測定する
ときに用いられるパーティクルカウンタ校正用ウェーハ
であって、このパーティクルカウンタ校正用ウェーハの
表面には、一定サイズのピットが10〜50個/cm2
の割合で設けられているパーティクルカウンタ校正用ウ
ェーハである。ウェーハ表面に設けるピットの割合にお
いて、10個/cm2(例えば直径200mmでは30
00個)未満ではCOPの存在が明確でなくなる。一
方、50個/cm2(例えば直径200mmでは500
0個)を超えるとパーティクルカウンタによっては、測
定においてオーバーフローする。
【0008】ピットの大きさは、一辺の長さが0.10
〜0.25μm、特に0.12〜0.22μmが好まし
い。この長さが0.10μm未満では現在のパーティク
ルカウンタでは測定することができず、0.25μmを
超えると現在問題とされるCOPの最大値より大きくな
り、無意味となる。なお、このパーティクルカウンタ校
正用ウェーハは、2台、3台、4台、5台と各パーティ
クルカウンタ毎に配備されるのを原則とするが、これに
限定しなくても、例えば1枚または2枚など、カウンタ
総台数より少ない枚数のパーティクルカウンタ校正用ウ
ェーハを使い回してもよい。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記ピットのサ
イズ分布での半値幅が10〜20nmである請求項1に
記載のパーティクルカウンタ校正用ウェーハである。こ
こでいう、ピットのサイズ分布の半値幅とは、横軸をピ
ットサイズ、縦軸をピット個数とした図6に示すウェー
ハ表面におけるピットのサイズ分布のグラフにおいて、
そのピーク長の半分の高さ位置における幅wをいう。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記ピットの配
設領域が上記ウェーハ表面の1/4〜3/4の領域であ
る請求項1または請求項2に記載のパーティクルカウン
タ校正用ウェーハである。ピットの配設領域がウェーハ
表面の1/4未満ではピットの総数が減り、校正の精度
が悪化する。3/4を超えると、比較となるウェーハ表
面上の領域の面積が小さくなり、ウェーハの汚れ具合の
管理が難しくなる。
【0011】請求項4に記載の発明は、1枚のウェーハ
に対して、1種類または複数種類のサイズのピットを配
設した請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のパー
ティクルカウンタ校正用ウェーハである。なお、2種類
の場合には、ウェーハ表面上で各種類が占める割合は、
ウェーハ表面の1/4もしくは3/8、また3種類の場
合に各種類が示す割合は、ウェーハ表面の1/4とした
方が好ましい。
【0012】請求項5に記載の発明は、上記パーティク
ルカウンタ校正用ウェーハは結晶方位(100)の表面
を有するシリコンウェーハである請求項1〜請求項4の
いずれか1項に記載のパーティクルカウンタ校正用ウェ
ーハである。
【0013】請求項6に記載の発明は、上記ピット形状
が略逆ピラミッド形である請求項5に記載のパーティク
ルカウンタ校正用ウェーハである。略逆ピラミッド形と
は、四角錐の頂点を底にした形状を含むものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、上記各ピットの
間隔が1mm以上である請求項1〜請求項6のいずれか
1項に記載のパーティクルカウンタ校正用ウェーハであ
る。ピット間隔が1mm未満では、低検出精度のパーテ
ィクルカウンタで測定した場合、ピットが重なってしま
い、正確には測定できないおそれがある。
【0015】請求項8に記載の発明は、シリコンウェー
ハの表面にマスクを被着する工程と、このマスクに所定
パターンの窓を形成して上記シリコンウェーハの表面の
一部を露出させる工程と、この露出したシリコンウェー
ハの表面をエッチングすることにより、この表面に10
〜50個/cm2のピットを形成する工程とを備えたパ
ーティクルカウンタ校正用ウェーハの作製方法である。
マスクとしては、例えば紫外線が照射されると溶剤に溶
け易くなるポジ形レジスト膜や、その逆の性質のネガ形
レジスト膜などが挙げられる。また、その素材には、テ
フロン、ポリエチレンなどの合成樹脂からなるマスキン
グテープや、耐蝕性に優れたワックス、その他の高分子
有機化合物などからなる皮膜なども採用することができ
る。
【0016】また、ここでいう絶縁膜のエッチングと
は、一般的に行われているドライエッチングによって、
マスクで被覆されていない絶縁膜の部分を除去すること
をいう。さらに、ここでいうシリコンウェーハのエッチ
ングとは、例えば30%のKOHなどのエッチング液中
に、シリコンウェーハを10〜30秒だけ浸漬し、絶縁
膜で被われていないシリコンウェーハの部分を溶失させ
ることをいう。
【0017】請求項9に記載の発明は、シリコンウェー
ハの表面に絶縁膜を被着する工程と、この絶縁膜の表面
をマスクで覆う工程と、このマスクに所定のピットパタ
ーンの貫通孔を形成する工程と、上記絶縁膜の貫通孔か
ら露出した部分を除去することにより、絶縁膜に上記ピ
ットパターンの窓を形成する工程と、上記窓を通して、
上記シリコンウェーハの表面をエッチングすることによ
り、このシリコンウェーハ表面に10〜50個/cm2
のピットを形成する工程とを備えたパーティクルカウン
タ校正用ウェーハの作製方法である。
【0018】請求項10に記載の発明は、上記シリコン
ウェーハは結晶方位(100)の表面を有しており、そ
のエッチング液はKOHである請求項8または請求項9
に記載のパーティクルカウンタ校正用ウェーハの作製方
法である。
【0019】請求項11に記載の発明は、上記ピット形
成後、上記シリコンウェーハの表面から上記絶縁膜を除
去する請求項9〜請求項10のいずれか1項に記載のパ
ーティクルカウンタ校正用ウェーハの作製方法である。
絶縁膜を除去する場合、除去後に一度はSC1(Sta
ndard Cleaning 1)洗浄を行う方が好
ましい。これにより、ピットサイズが若干大きくなる
が、この状態(サイズ)を標準とすればよい。
【0020】
【作用】この発明に係るパーティクルカウンタ校正用ウ
ェーハを使用して、予め、各パーティクルカウンタにお
いて、このウェーハ表面に配設されたピットを測定す
る。パーティクルカウンタ校正用ウェーハ上のピットの
サイズや形成個数は、その作製時において一定値に設定
されている。そして、この測定結果に基づいて各パーテ
ィクルカウンタでの測定スケールを補正する。例えば、
上記校正用ウェーハでの測定結果であるピット数のピー
ク値の生じる検出信号強度を、同じ値となるように補正
(共通化または標準化)する。その後、この測定スケー
ルにより各パーティクルカウンタで実際に製造されたシ
リコンウェーハでのCOP測定を行う。この結果、推定
に頼らず、実測によりパーティクルのCOPを評価する
ことができる。よって、異なるパーティクルカウンタ間
におけるパーティクル検査の信頼性を高めることができ
る。
【0021】特に請求項5に記載した発明では、校正用
ウェーハとして表面の結晶方位が(100)のシリコン
ウェーハを採用した。この結果、通常製造等されている
シリコンウェーハとその結晶方位が同じとなり、それら
表面に生成されるCOPと同様形状のピットが得られ
る。よって、検出精度がこの面からも向上する。
【0022】また、請求項8〜請求項11に記載したパ
ーティクルカウンタ校正用ウェーハの作製方法では、例
えば、まずシリコンウェーハの表面に絶縁膜を設け、さ
らにこの絶縁膜の表面を所定のピットパターンのマスク
でマスキングする。次いで、このマスクのパターン孔か
ら露出した絶縁膜の部分をエッチングで除去し、所定ピ
ットパターンの窓をこの絶縁膜に形成する。続いて、マ
スクを除去し、この絶縁膜の窓を通して、シリコンウェ
ーハの表面側の一部をエッチング液により溶かす。こう
して、ウェーハ表面に10〜50個/cm2のピットを
形成する。このようにして作製されたパーティクルカウ
ンタ校正用ウェーハは、上述した通りに使用される。そ
して、各パーティクルカウンタ間でのCOP検出感度の
標準化、共通化を行うことができる。また、この場合、
ウェーハ表面に絶縁膜を残存させることにより、このウ
ェーハ表面についてスクラバ洗浄などの機械洗浄を施す
ことができる。これは、校正用ウェーハ表面の洗浄が容
易となり、再使用に便利となる。
【0023】請求項10に記載の発明では、エッチング
液にKOHを採用したので、ピットの壁面が結晶方位
(111)の面となりやすく、これにより実際のCOP
と同等の形状のピットが得やすい。
【0024】さらに、請求項11に記載した発明では、
ピット形成後、シリコンウェーハの表面から絶縁膜を除
去する。絶縁膜を除去した場合、SC1洗浄によりウェ
ーハ表面から異物を容易に除去することができ、パーテ
ィクルカウンタによる検査数値の信頼性を増大すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。ここではシリコンウェーハ製造工場
から半導体デバイス製造工場へ出荷される製品ウェーハ
についてパーティクル測定を行うパーティクルカウンタ
での測定スケールの校正について説明する。図1はこの
発明の一実施例に係るパーティクルカウンタ校正用ウェ
ーハの斜視図である。図2および図3はこの校正用ウェ
ーハの作製手順を示す工程毎の断面図である。図2
(a)はこの発明の一実施例に係るパーティクルカウン
タ校正用ウェーハのベースとなるベアウェーハの拡大断
面図、図2(b)は絶縁膜形成工程を示すウェーハの拡
大断面図、図2(c)はマスク形成工程を示すウェーハ
の拡大断面図、図2(d)はパターンニング工程を示す
ウェーハの拡大断面図である。図3(a)は絶縁膜エッ
チング工程を示すウェーハの拡大断面図、図3(b)は
マスク除去工程を示すウェーハの拡大断面図、図3
(c)はKOHによるエッチング工程を示すウェーハの
拡大断面図である。図4はこの発明の一実施例に係る校
正用ウェーハを示す平面図である。図4(a)はウェー
ハ表面の1/4の領域にピットが形成されたウェーハを
示す平面図、図4(b)はウェーハ表面の1/2の領域
にピットが形成されたウェーハを示す平面図である。
【0026】この実施例によれば、CZ法により引き上
げられたシリコン製の単結晶のインゴットをブロック切
断し、それを所定厚さにスライシングして、外周部の面
取り、表面研磨することで、直径200mm、厚さ72
5μm、表面の結晶方位(100)のベアウェーハ1
(鏡面研磨ウェーハ)を2枚用意する(図2(a)参
照)。次いで、それぞれのベアウェーハ1を熱処理炉で
加熱することにより、ウェーハ表面に絶縁膜の一例であ
るSiO2膜2を所定厚さに形成する(図2(b)参
照)。その後、各SiO2膜2上にマスクの一例である
感光性のフォトレジスト膜3を塗布する。これを乾かし
てから、フォトマスクのピット形成用の微細な貫通孔を
通して各フォトレジスト膜3を露光することにより、パ
ターンニングする(図2(d)参照)。各フォトレジス
ト膜3のパターン孔3aは、平面視して一辺0.15μ
mの正方形であり、また、各パターン孔間の距離は1m
m以上である。さらに、このパターン孔3aはウェーハ
全表面の3/4の領域に1cm2当たり30個形成され
ている(図1も参照)。
【0027】次いで、これをドライエッチングにより、
フォトレジスト膜3のパターン孔3aを通して、下層の
SiO2膜2の露出部分を除去する(図3(a)参
照)。その後、被っていたフォトレジスト膜3を溶剤で
取り除いく。この結果、表面のSiO2膜2に多数の微
細な窓部2aが形成されたベアウェーハ1を得ることが
できる(図3(b)参照)。その後、これらの窓部2a
を通して、30%KOH液によりベアウェーハ1の表面
の露出部をエッチングする。これにより、図1に示すよ
うに、ウェーハ表面の3/4の範囲に、一辺0.15μ
mの逆ピラミッド形のピット4(同図部分拡大図を参
照)が、1cm2当たり30個形成されたパーティクル
カウンタ校正用ウェーハ10が作製される。この場合、
これらのピット4は、そのサイズ分布の半値幅が10〜
20nmとなるように形成されることとなる。
【0028】また、このウェーハ表面の1/4領域は、
ベアウェーハ1の鏡面加工された部分が露呈されてい
る。よって、この校正ウェーハの表面が汚れているか否
かを判別しやすい。また、ウェーハ表面上におけるピッ
ト4の形成範囲は、ウェーハ表面の1/4の範囲または
1/2の範囲でもよい(図4(a)、(b)参照)。さ
らに、ピット4形成後、SiO2膜2はベアウェーハ1
の表面に残存させたままにしてもよい。または、酸化膜
2はエッチングで除去してもよい。SiO2膜2を残存
させれば、この後、スクラバなどの機械洗浄が容易とな
る。よって、再使用に便利となる。また、除去すれば、
パーティクルカウンタによる検査数値の信頼性を高める
ことができる。これは、SC1洗浄によりその表面から
容易に異物を除去することができるからである。
【0029】次に、この発明の一実施例に係るパーティ
クルカウンタ校正用ウェーハ10の使用方法を説明す
る。予め、シリコンウェーハ製造工場と半導体デバイス
製造工場とに配備された各パーティクルカウンタにおい
て、同一規格で作製された校正用ウェーハ10のピット
4をそれぞれ測定する。このときの測定値を、図5のグ
ラフに示すと、そのピットはサイズにより所定の分布と
なる。このグラフにおいて、ラインaはウェーハ製造工
場のパーティクルカウンタによるピット測定値の分布
線、ラインbはデバイス製造工場のパーティクルカウン
タによるピット測定値の分布線である。
【0030】このグラフから明らかなように、通常、装
置毎にカウンタレベルは異なる。具体的には、この校正
用ウェーハ10には、上述のように、0.15μmの大
きさのピット4が、1cm2当たり30個作製されてい
る。この校正ウェーハ10を測定した製造工場側のパー
ティクルカウンタではラインaを示す。一方、同一に作
製された校正ウェーハ10についてデバイス工場側のパ
ーティクルカウンタでの測定はラインbを示すこととな
る。これらを比較すると、信号強度においてレベル差が
生じている。このレベル差に基づいて、各パーティクル
カウンタでは、レーザ受光部の信号強度を何μmにする
かを決定、統一する。例えば一方のパーティクルカウン
タの測定スケールを補正するものである。すなわち、図
5のグラフ中、ラインaおよびラインbの各ピーク値同
士が重なるように、少なくともいずれか一方の測定スケ
ールを補正する。その後、各パーティクルカウンタにお
いて、補正した値を測定基準として、実際の製品ウェー
ハのパーティクル検査を行う。よって、各パーティクル
カウンタでは同一検出精度でパーティクルをカウントす
ることができる。
【0031】このように、パーティクルカウンタ校正用
ウェーハ10を新たに開発した結果、複数のパーティク
ルカウンタでの測定感度を簡単に校正することができる
こととなった。よって、異なるパーティクルカウンタ間
におけるパーティクル検査の信頼性をさらに高めること
ができる。なお、この校正用ウェーハによれば、3台以
上のパーティクルカウンタ間での測定感度の校正を行う
ことも容易である。
【0032】
【発明の効果】この発明に係るパーティクルカウンタ校
正用ウェーハおよびその作製方法によれば、予め各パー
ティクルカウンタ間において、パーティクルカウンタ校
正用ウェーハの表面に形成されたピットのサイズや形成
個数を測定し、その後、それぞれのパーティクルカウン
タの測定スケールを校正、変更する。そして、各パーテ
ィクルカウンタ間で統一的にパーティクルの測定を行う
ことができる。この結果、異なるパーティクルカウンタ
間におけるパーティクル検査での信頼性を高めることが
できる。
【0033】特に、請求項5に記載の発明では、シリコ
ンウェーハとして表面結晶方位(100)のものを採用
したので、通常、多数使用している表面結晶方位(10
0)のシリコンウェーハに形成されるCOPと略同等形
状のピットが得られる。よって、測定を正確に行うこと
ができる。
【0034】請求項10に記載の発明では、表面結晶方
位が(100)のシリコンウェーハに対してエッチング
液としてKOHを使用してピットを形成するため、ピッ
トの内壁面が(111)面となりやすく、これにより実
際のCOPと同様の形状のピットを得やすい。よって、
実際のパーティクルカウンタでの測定において正確にC
OPを検出することができる。
【0035】さらに、請求項11に記載の発明は、ピッ
ト形成後、シリコンウェーハの表面の絶縁膜を除去した
ので、SC1洗浄によりその表面を清浄化でき、パーテ
ィクルカウンタによる検査数値の信頼性を増大すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るパーティクルカウン
タ校正用ウェーハを模式的に示すその斜視図である。
【図2】(a):この発明の一実施例に係るパーティク
ルカウンタ校正用ウェーハのベースとなるベアウェーハ
の拡大断面図である。 (b):絶縁膜形成工程を示すウェーハの拡大断面図で
ある。 (c):マスク形成工程を示すウェーハの拡大断面図で
ある。 (d):パターンニング工程を示すウェーハの拡大断面
図である。
【図3】(a):絶縁膜エッチング工程を示すウェーハ
の拡大断面図である。 (b):マスク除去工程を示すウェーハの拡大断面図で
ある。 (c):KOHによるエッチング工程を示すウェーハの
拡大断面図である。
【図4】(a):ウェーハ表面の1/4の領域にピット
が形成された校正ウェーハの平面図である。 (b):ウェーハ表面の1/2の領域にピットが形成さ
れた校正ウェーハの平面図である。
【図5】この発明の一実施例に係るパーティクルカウン
タで測定した校正ウェーハ表面のピットの分布を示すグ
ラフである。
【図6】ウェーハ表面におけるピットの分布を説明する
ためのグラフである。
【符号の説明】
1 ベアウェーハ、 2 SiO2膜(絶縁膜)、 2a 窓部、 3 フォトレジスト膜(マスク)、 3a パターン孔、 4 ピット、 10 パーティクルカウンタ校正用ウェーハ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なるパーティクルカウンタ間で、シリ
    コンウェーハの表面に存在する微細な窪みであるCOP
    を測定するときに用いられるパーティクルカウンタ校正
    用ウェーハであって、 このパーティクルカウンタ校正用ウェーハの表面には、
    一定サイズのピットが10〜50個/cm2の割合で設
    けられているパーティクルカウンタ校正用ウェーハ。
  2. 【請求項2】 上記ピットのサイズ分布での半値幅が1
    0〜20nmである請求項1に記載のパーティクルカウ
    ンタ校正用ウェーハ。
  3. 【請求項3】 上記ピットの配設領域が上記校正用ウェ
    ーハ表面の1/4〜3/4である請求項1または請求項
    2に記載のパーティクルカウンタ校正用ウェーハ。
  4. 【請求項4】 1枚のウェーハに対して、1種類または
    複数種類のサイズのピットを配設した請求項1〜請求項
    3のいずれか1項に記載のパーティクルカウンタ校正用
    ウェーハ。
  5. 【請求項5】 上記パーティクルカウンタ校正用ウェー
    ハは結晶方位(100)の表面を有するシリコンウェー
    ハである請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のパ
    ーティクルカウンタ校正用ウェーハ。
  6. 【請求項6】 上記ピット形状が略逆ピラミッド形であ
    る請求項5に記載のパーティクルカウンタ校正用ウェー
    ハ。
  7. 【請求項7】 上記各ピットの間隔が1mm以上である
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のパーティク
    ルカウンタ校正用ウェーハ。
  8. 【請求項8】 シリコンウェーハの表面にマスクを被着
    する工程と、 このマスクに所定パターンの窓を形成して上記シリコン
    ウェーハの表面の一部を露出させる工程と、 この露出したシリコンウェーハの表面をエッチングする
    ことにより、この表面に10〜50個/cm2のピット
    を形成する工程とを備えたパーティクルカウンタ校正用
    ウェーハの作製方法。
  9. 【請求項9】 シリコンウェーハの表面に絶縁膜を被着
    する工程と、 この絶縁膜の表面をマスクで覆う工程と、 このマスクに所定のピットパターンの貫通孔を形成する
    工程と、 上記絶縁膜の貫通孔から露出した部分を除去することに
    より、絶縁膜に上記ピットパターンの窓を形成する工程
    と、 上記窓を通して、上記シリコンウェーハの表面をエッチ
    ングすることにより、このシリコンウェーハ表面に10
    〜50個/cm2のピットを形成する工程とを備えたパ
    ーティクルカウンタ校正用ウェーハの作製方法。
  10. 【請求項10】 上記シリコンウェーハは結晶方位(1
    00)の表面を有しており、そのエッチング液はKOH
    である請求項8または請求項9に記載のパーティクルカ
    ウンタ校正用ウェーハの作製方法。
  11. 【請求項11】 上記ピット形成後、上記シリコンウェ
    ーハの表面から上記絶縁膜を除去する請求項9〜請求項
    10のいずれか1項に記載のパーティクルカウンタ校正
    用ウェーハの作製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016039374A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 ジルトロニック アクチエンゲゼルシャフトSiltronic AG 半導体ウェーハの表面上の欠陥を検出するための表面検査システムの動作状態を監視するための方法
JP2018006658A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 信越半導体株式会社 パーティクルカウンタ校正用ウェーハの作製方法
JP2021052051A (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 信越半導体株式会社 ウェーハ検査装置の管理方法

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