JPH10276714A - 胡椒製造方法および胡椒製造システム - Google Patents

胡椒製造方法および胡椒製造システム

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JPH10276714A
JPH10276714A JP9086346A JP8634697A JPH10276714A JP H10276714 A JPH10276714 A JP H10276714A JP 9086346 A JP9086346 A JP 9086346A JP 8634697 A JP8634697 A JP 8634697A JP H10276714 A JPH10276714 A JP H10276714A
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Satoru Satake
覚 佐竹
Takeshi Munesada
健 宗貞
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒胡椒の実から白胡椒を製造する。 【解決手段】 乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中
核部分と黒色の外皮部分とを分離し、その白色中核部分
が所定の白度を持つまで搗精を繰り返す(ステップS
1、S2)後、(ステップS2)。得られた白色中核部
分に、分離された黒色外皮部分を必要に応じてブレンド
する(ステップS3、S4、S5)。その後、必要に応
じて白色中核部分を粉砕して粉状にする(ステップS
6、S7)。分離された粒状または粉状の中核部分を粒
状または粉状の白胡椒とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、香辛料などとし
て使用される胡椒の製造方法および製造システムに関
し、さらに言えば、黒胡椒の実を利用して白胡椒(およ
び黒胡椒)を製造する方法と、その方法の実施に用いる
胡椒製造システムに関する。
【0002】
【従来の技術】胡椒の実には、黒色のもの(黒胡椒)と
白色のもの(白胡椒)とがある。香辛料として使用され
る黒胡椒粉は、未熟な胡椒の実(黒色)を収穫して乾燥
・粉砕することにより得られる。黒胡椒粉の香りは白胡
椒粉より強く、その生産量も白胡椒粉より多い。
【0003】これに対し、白胡椒粉は、完熟した胡椒の
実(白色)を収穫し、その外皮を除去してから乾燥・粉
砕することにより得られる。黒胡椒粉に比べると生産量
が少なく、また香りも黒胡椒粉に比べると上品である。
このため、白胡椒粉は黒胡椒粉よりも一般に高価であ
る。
【0004】白胡椒粉と黒胡椒粉は、それぞれ単独で使
用されることは当然であるが、使用者の嗜好に応じて両
者を適宜調合して使用することもある。また、使用者の
嗜好に応じて適宜、添加材をさらに添加することもあ
る。例えば日本では、日本人の嗜好に適応させるべく、
そば粉を添加している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、香辛料
として使用される白胡椒粉は、黒胡椒粉に比べて収量が
少なく高価である。また、収穫までの時間も長い。よっ
て、収量が多く収穫までの時間も比較的短い黒胡椒の実
から白胡椒粉が得られれば、胡椒実の完熟を待ったり収
量の少ない白胡椒を手間と時間をかけて収穫したりする
必要性が減少し、便宜かつ有益である。
【0006】そこで、この発明の目的は、黒胡椒の実か
ら白胡椒を製造することができる胡椒製造方法と、それ
に用いる胡椒製造システムを提供することにある。
【0007】この発明の他の目的は、製造される白胡椒
の白度を容易に調整することができる胡椒製造方法と、
それに用いる胡椒製造システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1) この発明の第1の胡椒製造方法は、乾燥した黒
胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部分と
を分離する工程と、分離された前記中核部分を原料とし
て白胡椒を製造する工程とを備えてなることを特徴とす
る。
【0009】この発明の第2の胡椒製造方法は、乾燥し
た黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部
分とを分離する工程と、分離された前記中核部分を原料
として白胡椒を製造する工程と、分離された前記外皮部
分を原料として黒胡椒を製造する工程とを備えてなるこ
とを特徴とする。
【0010】この発明の第3の胡椒製造方法は、乾燥し
た黒胡椒の実を搗精して白色の中核部分と黒色の外皮部
分とを分離する工程と、分離された前記中核部分を原料
として白胡椒を製造する工程と、分離された前記中核部
分と前記外皮部分とを原料として、白色の混ざった黒胡
椒を製造する工程とを備えてなることを特徴とする。
【0011】(2) 元来、黒胡椒の実は、白色の中核
部分と黒色の外皮部分とから構成される。胡椒の芳香成
分や香味成分は主として黒色の外皮部分に含まれている
ため、外皮を取り除いて製造される白胡椒は、一般に、
黒胡椒に比べて芳香、香味ともに少ない。
【0012】この発明の第1の胡椒製造方法では、乾燥
した黒胡椒の実を搗精することにより、黒色の外皮部分
を白色の中核部分から分離・除去し、白色の中核部分を
露出させる。そして、得られた白色の中核部分を原料と
して白胡椒を製造する。このため、黒胡椒の実から白胡
椒を製造することが可能となる。
【0013】この発明の第2の胡椒製造方法では、第1
の胡椒製造方法と同様に、乾燥した黒胡椒の実を搗精し
て白色の中核部分から分離・除去し、白色の中核部分を
露出させる。そして、得られた白色の中核部分を原料と
して白胡椒を製造すると共に、分離された前記外皮部分
を原料として黒胡椒を製造する。このため、黒胡椒の実
から白胡椒と黒胡椒の双方を製造することが可能とな
る。
【0014】この発明の第3の胡椒製造方法では、第1
の胡椒製造方法と同様に、乾燥した黒胡椒の実を搗精し
て白色の中核部分から分離・除去し、白色の中核部分を
露出させる。そして、得られた白色の中核部分を原料と
して白胡椒を製造すると共に、分離された前記外皮部分
と前記中核部分の双方を原料として黒胡椒を製造する。
このため、黒胡椒の実から白胡椒と、白色の混ざった黒
胡椒の双方を製造することが可能となる。
【0015】(3) この発明の第1、第2、第3の胡
椒製造方法では、前記搗精工程が、黒胡椒の実の前記外
皮部分を研削作用により剥離することによって実現され
るのが好ましい。
【0016】このような研削作用による黒胡椒の実の前
記外皮部分の剥離・除去は、例えば「研削式の精米機」
と同様の構成を利用して容易に実現できる。このような
「研削式の精米機」は、例えば特公昭34−9321号
公報、特開平3−146137号公報などに開示されて
いる。
【0017】なお、研削作用を利用した搗精時に、黒胡
椒の実に印加される圧力が過大であると、白色の前記中
核部分が破壊されて砕粒となりやすい。そこで、印加圧
力は、その中核部分が破壊されない程度に設定してお
き、研削の終了した実に対して研削工程を適宜繰り返す
ことによって、黒色の前記外皮部分を完全に除去するよ
うにするのが好ましい。
【0018】(4) この発明の第1、第2、第3の胡
椒製造方法では、嗜好に対応させるための添加材を添加
する工程をさらに含めてもよい。この場合、使用者の嗜
好に応じた白胡椒を任意に製造することが可能となる利
点がある。
【0019】前記中核部分を粉砕して粉状にする工程を
さらに含めてもよい。この場合、白胡椒(および黒胡
椒)の粉が直ちに得られる利点がある。
【0020】前記搗精工程において、搗精の度合いを変
えることにより、分離された前記中核部分の白度を調整
するようにしてもよい。こうすると、製造される白胡椒
の白度を容易に調整することができる利点がある。
【0021】(5) この発明の胡椒製造システムは、
乾燥した黒胡椒実を搗精して白色の中核部分と黒色の外
皮部分とを分離する搗精手段と、分離された前記白色の
中核部分を原料として白胡椒を製造する白胡椒製造手段
とを備えてなることを特徴とする。
【0022】(6) この発明の胡椒製造システムで
は、搗精手段により、乾燥した黒胡椒実を搗精して白色
の中核部分と黒色の外皮部分とを分離し、白胡椒製造手
段により、分離された前記白色の中核部分を原料として
白胡椒を製造する。このため、黒胡椒の実から白胡椒を
製造することが可能となる。
【0023】分離された前記外皮部分を原料として黒胡
椒を製造すれば、黒胡椒の実から白胡椒と黒胡椒の双方
を製造することが可能となる。さらに、分離された前記
外皮部分と前記中核部分の双方を原料として黒胡椒を製
造すれば、黒胡椒の実から白胡椒と、白色の混ざった黒
胡椒の双方を製造することが可能となる。
【0024】(7) この発明の胡椒製造システムで
は、前記搗精手段が回転する研削ローラを含んでおり、
その研削ローラによる研削作用で黒胡椒の実の前記外皮
部分が剥離・除去されるのが好ましい。黒胡椒の実の前
記外皮部分が前記中核部分から容易に且つ効果的に分離
できるからである。
【0025】好ましい例では、前記搗精手段により分離
された前記中核部分の白度を検出する白度検出手段と、
前記白度検出手段の排出口から前記搗精手段の供給口ま
で前記中核部分を搬送する搬送手段とをさらに備えてお
り、前記白度検出手段は、分離された前記中核部分の白
度が所定値以上でない場合には、その中核部分を前記搬
送手段により前記搗精手段に送って再び搗精を行わせ、
分離された前記中核部分の白度が所定値以上である場合
には、前記中核部分を前記白胡椒製造手段に送るように
構成される。
【0026】この場合、前記搗精手段が簡単な構成で実
現でき、しかも搗精工程において前記黒胡椒の実が破壊
される恐れもなくすことができる利点がある。さらに、
前記所定値を適当に設定すれば、使用者の嗜好に対応し
て白度を調整した白胡椒を容易に製造できる利点もあ
る。
【0027】前記搗精手段により分離された前記中核部
分と前記外皮部分とをブレンドするブレンド手段をさら
に備えてもよい。こうすれば、白色の混ざった黒胡椒を
容易に製造できる利点が生じる。
【0028】前記搗精手段により分離された前記中核部
分を粉砕して粉状にする粉砕手段をさらに備えてもよ
い。こうすれば、白胡椒(および黒胡椒)の粉が直ちに
得られる利点がある。
【0029】嗜好に対応させるための添加材を添加する
手段をさらに備えていてもよい。この場合、使用者の嗜
好に応じた白胡椒を任意に製造することが可能となる利
点がある。
【0030】前記搗精手段が、搗精の度合いを変えるこ
とにより、分離された前記中核部分の白度を調整する機
能を有しているのが好ましい。こうすると、製造される
白胡椒の白度を容易に調整することができる利点があ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0032】[第1実施形態]図2は、この発明の第1
実施形態の胡椒製造方法の実施に使用する胡椒製造シス
テム1を示し、図4は黒胡椒の実の概略構成を示す。
【0033】図4に示すように、黒胡椒の実100は元
来、略球状で白色の中核部分101と、中核部分101
の外側に形成された略球殻状で黒色の外皮部分102と
から構成される。胡椒としての芳香成分や香味成分は主
として外皮部分102に含まれているため、外皮部分1
02を取り除いて製造される白胡椒は、黒胡椒に比べて
芳香、香味ともに少ない。
【0034】図2の胡椒製造システム1はこの事実を利
用するものである。すなわち、乾燥した黒胡椒の実10
0を原料として使用し、搗精装置10によって黒胡椒の
実100を搗精することにより、黒色の外皮部分102
を白色の中核部分101から分離・除去し、中核部分1
01を露出させる。そして、得られた白色中核部分10
1を原料として用いて白胡椒を製造するのである。
【0035】図2より明らかなように、この搗精装置1
0は、精米用の搗精装置とほぼ同様の構成を有してい
る。
【0036】すなわち、中空の本体11の内部上方に、
多数の透孔が形成された円筒形の筒体12が水平に固定
してある。筒体12の内部には、回転自在に支持された
主軸14が嵌装してある。筒体12は主軸14と同心と
なるように固定してある。
【0037】主軸14の一端には、筒体12の外部にお
いて駆動用プーリ15が固定してある。このプーリ15
には、モータ(図示せず)との間に駆動ベルト(図示せ
ず)が架け渡され、そのモータによって主軸14は回転
駆動される。
【0038】主軸14には、プーリ15の近傍に、螺旋
溝を備えた送りスクリュー16が形成してある。送りス
クリュー16は、筒体12の内部において、筒体12の
一端の上部に形成された供給口21の真下に位置してい
る。供給口21の真上には、乾燥した黒胡椒の実が投入
される供給ホッパ13が取り付けてある。
【0039】主軸14には、外周面に研削用の砥粒(こ
こでは金剛砂)が付着せしめられた複数の研削ローラ1
7が並列・固定してある。これらの研削ローラ17は、
ほぼ全体が筒体12の内部に位置している。研削ローラ
17と筒体12の内壁との間の円筒形の空間は、研削室
18として作用する。
【0040】筒体12の供給口21とは反対側の端部に
は、排出口22が形成してある。この排出口22は、蓋
23によって開放可能に閉鎖してある。蓋23は、筒体
12の外部に設けた分銅24によって付勢されており、
筒体12の内側すなわち研削室18側から蓋23に作用
する押圧力が所定値を超えると、蓋23は分銅24の付
勢力に抗して開放される。この付勢力により、研削・搗
精時に黒胡椒の実100に対して所定の圧力が印加さ
れ、その結果、原料としての黒胡椒の実100に対して
効果的に研削作用が印加される。
【0041】供給ホッパ13より筒体12の内部に供給
された黒胡椒の実100は、送りスクリュー16によっ
て研削室18に送られる。そして、回転駆動される研削
ローラ17の外周面に付着せしめた砥粒によって、加圧
下で研削される。その結果、黒胡椒の実100の黒色の
外皮部分102は、研削ローラ17の砥粒によって微細
に破壊されながら除去される。こうして白色の中核部分
101が露出する。
【0042】研削室18における研削・搗精により生成
された粒状の白色中核部分101は、排出口22を通っ
て研削室18の外部に排出され、白度検査装置25に送
られる。他方、破壊・除去された粉状の外皮部分102
は、筒体12の貫通孔を通って研削室18の外部に排出
される。
【0043】白度検査装置25は、研削室18より排出
された粒状の白色中核部分101の白度を検査し、その
結果に応じてその白色中核部分101を搬送エレベータ
40または品種選択装置30に振り分ける。すなわち、
研削室18より排出された粒状の白色中核部分101の
白度が所定値未満であれば、搗精が未だ不十分であると
判断し、その白色中核部分101を搬送路27を通って
搬送エレベータ40の供給口41に送る。他方、研削室
18より排出された粒状の白色中核部分101の白度が
所定値以上であれば、搗精はすでに十分行われたと判断
し、その白色中核部分101を搬送路28を通って品種
選択装置30に送る。
【0044】白度検査装置25としては、米に対して従
来より使用されている色相検査装置を使用できる。
【0045】搬送エレベータ40は、その供給口41に
送られた粒状の白色中核部分101を上方に搬送する。
搬送エレベータ40の排出口42は、搗精装置10の上
方に配置された循環タンク45、46のいずれか一方に
搬送路43または44を介して送られ、一時的に貯留さ
れる。
【0046】循環タンク45、46内の粒状の白色中核
部分101は、適宜、搗精装置10の供給ホッパ13に
投入され、研削ローラ17により再度、搗精が行われ
る。
【0047】本体11の内部において、筒体12の外側
の近傍領域は、筒体12の透孔より排出された粉状の黒
色外皮部分102を一時的に収容する外皮収集室19と
して作用する。したがって、筒体12の貫通孔を通って
研削室18の外部の外皮収集室19に排出された粉状の
外皮部分102は、そこに一時的に滞留した後、自重に
より、筒体12の下方に設けられた外皮収集ホッパ20
を通って下降し、さらにその下方に設けられた排出ダク
ト26に集められる。こうして排出ダクト26に集めら
れた粉状の黒色外皮部分102は、搬送路29を介して
搬送用空気によってサイクロン50に送られる。
【0048】サイクロン50は、粉状の黒色外皮部分1
02を含む搬送用空気からその外皮部分102を分離し
て貯留する。こうして分離・貯留された黒色外皮部分1
02は、次に粒径分離装置51に送られる。
【0049】粒径分離装置51は、送られてきた粉末状
の黒色外皮部分102を粒径ごとに分離し、貯留する。
こうして粒径分離装置51において選別・貯留された粉
末状の黒色外皮部分102の中から、製造する胡椒粉に
適合する粒径のものが選択され、黒胡椒の原料としてブ
レンド装置52に送られる。
【0050】粒径分離装置51はまた、粒径ごとに選別
・貯留された粉末状の黒色外皮部分102を、白色の混
ざらない黒胡椒粒73として、そのままの形態で出力す
る。
【0051】粒径分離装置51のこのような制御は、当
該胡椒製造システム1の制御装置(図示せず)の発する
制御信号に応じてなされる。
【0052】品種選択装置30は、当該胡椒製造システ
ム1の制御装置(図示せず)の発する制御信号に応じ
て、白度検査装置25より送られた所定白度を有する粒
状の白色中核部分101をブレンド装置52または粉砕
装置53に送り、あるいは、そのままの形態で出力し
て、黒色の混ざらない白胡椒粒70とする。
【0053】ブレンド装置52は、品種選択装置30に
よって送られた所定白度を持つ粒状の白色中核部分10
1と、粒径分離装置51から搬送された粉状の黒色外皮
部分102とを、所定の混合比でブレンドする。そし
て、粒状の白色中核部分101の粉砕の必要がなけれ
ば、ブレンドされたままの形態で、白色の中核部分10
1が混ざった黒胡椒粒71として出力する。
【0054】粒状の白色中核部分101の粉砕の必要が
あれば、ブレンド装置52は、ブレンドされた粒状の白
色中核部分101と粉状の黒色外皮部分102を粉砕装
置53に送る。
【0055】粉砕装置53は、ブレンド装置52から送
られた、粒状の白色中核部分101と粉状の黒色外皮部
分102との混合物を所定の粒度となるまで粉砕する。
そして、白色の中核部分101が混ざった黒胡椒粉72
として出力する。
【0056】粉砕装置53はまた、白度検査装置25に
よって搗精装置10から送られた、所定白度を有する粒
状の白色中核部分101を所定の粒度となるまで粉砕す
る。そして、黒色の外皮部分102が混ざらない白胡椒
粉74として出力する。
【0057】以上のように、図2の第1実施形態の胡椒
製造システムでは、黒胡椒の実を原料として用いて、黒
色の外皮部分102が混ざらない白胡椒粒70または白
胡椒粉74が製造されるだけではなく、白色の中核部分
101が混ざらない黒胡椒粒73、または白色の中核部
分101が混ざった黒胡椒粒71あるいは黒胡椒粉72
を製造することができる。
【0058】次に、この発明の第1実施形態の胡椒製造
方法について、図1を参照しながら説明する。
【0059】まず、ステップS1では、原料としての黒
胡椒の実100の搗精を行う。この搗精工程は、搗精装
置10によって行われる。すなわち、原料としての黒胡
椒の実100が、計量の後、搗精装置10の供給ホッパ
13に投入される。投入された実100は、研削室18
内において研削ローラ17による研削作用により、実1
00の黒色の外皮部分102は微細に破壊されながら剥
離・除去される。
【0060】次に、ステップS2では、白色中核部分1
01の白度が所定値以上か否かが判定される。この判定
は、白度検査装置25によって行われる。白色中核部1
01の白度が所定値以上でない場合は、ステップS1に
戻り、再度搗精工程S1を行う。そして、再びステップ
S2の判定を行う。以後、同様にして、白色中核部分1
01の白度が所定値以上となるまで同じステップが繰り
返される。
【0061】ステップS2の判定と並行して、ステップ
S3において、搗精工程(ステップS1)において生成
・収集される粉状の黒色外皮部分102の粒径分離を行
う。このステップは粒径分離装置51によって行う。
【0062】ステップS4では、搗精工程(ステップS
1)において生成された粒状の白色中核部分101に対
して、粉状の黒色外皮部分102とのブレンドが必要か
否かが判定される。この判定は、品種選択装置30によ
って行われる。
【0063】ブレンドが必要である場合は、ステップS
5においてブレンド作業を行ってからステップS6に進
む。このブレンド作業は、ブレンド装置52によって行
われる。ブレンドが必要でない場合は、ステップS5を
飛ばしてステップS6に進む。
【0064】ステップS6では、粒状の白色中核部分1
01の粉砕が必要か否かが判定される。この判定は、ブ
レンドが不要であった場合は品種選択装置30によって
行われる。ブレンドが必要でなかった場合はブレンド装
置52によって行われる。
【0065】粉砕が必要な場合は、ステップS7におい
て粉砕作業が行われてから全工程が終了する。粉砕が必
要でない場合は、ステップS7の粉砕作業が行わずに直
ちに全工程が終了する。
【0066】以上述べたように、この発明の第1実施形
態の胡椒製造方法では、乾燥した黒胡椒の実100を搗
精することにより、黒色の外皮部分102を白色の中核
部分101から分離・除去し、白色の中核部分101を
露出させる。そして、得られた白色の中核部分101を
白胡椒の原料として用いる。このため、黒胡椒の実10
0から粒状または粉状の白胡椒70または72を製造す
ることが可能となる。
【0067】また、黒色の外皮部分102から粒状また
は粉状の黒胡椒71、72または73も製造可能であ
る。よって、この実施形態の方法では、乾燥した黒胡椒
の実100のすべてを有効に利用することができる利点
がある。
【0068】さらに、乾燥した黒胡椒実100を搗精す
るステップS1において、搗精装置10と白度検査装置
25によって搗精の度合いを容易に変えることができる
ので、分離された白色中核部分101の白度を調整する
ことが可能である。よって、製造される白胡椒の白度を
容易に調整することができる。
【0069】[第2実施形態]図3は、この発明の第2
実施形態の白胡椒製造方法を示すフローチャートであ
る。この方法も、図2に示す白胡椒製造システム1を用
いて実行される。
【0070】第2実施形態の白胡椒製造方法は、図1の
第1実施形態の白胡椒製造方法において、ステップS3
〜S5を省いたものに相当する。よって、対応するステ
ップに図1と同一符号を付すことにより、その説明を省
略する。
【0071】第2実施形態の白胡椒製造方法では、黒色
の外皮部分102とのブレンドがないため、黒色の混ざ
らない白胡椒粒70または白胡椒粉74のみが製造され
る。このため、第2実施形態の白胡椒製造方法は、第1
実施形態の白胡椒製造方法に比べればシンプルである
が、黒色の外皮部分102が無駄になる難点がある。
【0072】[確認試験]図2の胡椒製造システム1を
使用し、上記第1実施形態の方法に沿ってこの発明の効
果の確認試験を行った。試験条件は以下のとおりであ
る。
【0073】 (1) 搗精装置10の主軸14の回転数: 1500rpm、 (2) 研削ローラ17のメッシュ : #36 (3) 黒胡椒の実100の流量 : 800kg/h 表1 搗精回数 歩留まり 色差 (回) (%) L* a* b* 砕粒(%) 原料 100 21.00 3.94 7.05 − 1 82.4 26.37 5.03 10.23 − 2 70.8 34.28 6.25 12.09 − 3 64.1 46.83 4.23 14.09 − 4 58.6 51.69 4.56 15.21 − 5 53.9 51.20 5.21 16.22 60.0 6 51.7 56.33 4.08 16.18 54.8 表1において、色差は「L*a*bカラーモデル」で表示し
てあり、「L*」は明度コンポーネントで明度を示す。
「a*」はaコンポーネントで、「+」は赤色が強いこと
を、「―」は緑色が強いことを示す。「b*」はbコン
ポーネントで、「+」は黄色が強いことを、「―」は青
色が強いことを示す。「砕粒(%)」は、砕粒の生じた
割合を示す。
【0074】表1で得た色差データを白胡椒のそれと対
比すると、表2のようになる。
【0075】 表2 色相 黒胡椒 白胡椒 原料 6回搗精後 原料 L* 21.00 56.33 57.92 a* 3.94 4.08 4.22 b* 7.05 16.18
22.04 表2より明らかなように、黒胡椒粒の色相は、原料の状
態では白胡椒粒とは大きく異なっているが、6回の搗精
後に白胡椒粒とほぼ同じ色相となっている。よって、こ
の発明の胡椒製造方法によれば、白胡椒とほぼ同様の色
相が選られることが確認された。
【0076】表1で使用した試料を粉砕して得た色差デ
ータを、粉末状の白胡椒のそれと対比すると、表3のよ
うになる。
【0077】 表3 色相 黒胡椒 白胡椒 原料 6回搗精後 原料 L* 21.00 79.21 73.68 a* 3.94 -0.47 2.42 b* 7.05 22.77 26.06 表3より明らかなように、粉末状の黒胡椒の色相は、原
料の状態では粉末状の白胡椒とは大きく異なっている
が、6回の搗精後には、粉末状の白胡椒とかなり近い色
相となっていることが確認された。
【0078】なお、上記の第1および第2の実施形態で
は、搗精工程を研削作用によって実現しているが、この
発明はこれに限定されず、黒色外皮部分102と白色中
核部分101との分離が可能であれば、他の方法も使用
可能である。
【0079】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明の胡椒の製
造方法および胡椒製造システムによれば、黒胡椒の実か
ら白胡椒を製造することができる。また、製造される白
胡椒の白度を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の胡椒製造方法を示す
フローチャートである。
【図2】この発明の第1実施形態の胡椒製造方法に使用
する胡椒製造システムの概略構成図である。
【図3】この発明の第2実施形態の胡椒製造方法を示す
フローチャートである。
【図4】黒胡椒の実の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 胡椒製造システム 10 搗精装置 11 搗精装置の本体 12 筒体 13 供給ホッパ 14 主軸 15 駆動プーリ 16 送りスクリュー 17 研削ローラ 18 研削室 19 外皮収集室 20 外皮収集ホッパ 21 供給口 22 排出口 23 蓋 24 分銅 25 白度検査装置 26 排出ダクト 27、28、29 搬送路 30 品種選択装置 40 搬送エレベータ 41 供給口 42 排出口 43、44 搬送路 45、46 循環タンク 47、48 搬送路 50 サイクロン 51 粒径分離装置 52 ブレンド装置 53 粉砕装置 54 添加材貯留部 70、71、72、74 胡椒粒

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中
    核部分と黒色の外皮部分とを分離する工程と、 分離された前記中核部分を原料として白胡椒を製造する
    工程とを備えてなることを特徴とする胡椒製造方法。
  2. 【請求項2】 乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中
    核部分と黒色の外皮部分とを分離する工程と、 分離された前記中核部分を原料として白胡椒を製造する
    工程と、 分離された前記外皮部分を原料として黒胡椒を製造する
    工程とを備えてなることを特徴とする胡椒製造方法。
  3. 【請求項3】 乾燥した黒胡椒の実を搗精して白色の中
    核部分と黒色の外皮部分とを分離する工程と、 分離された前記中核部分を原料として白胡椒を製造する
    工程と、 分離された前記中核部分と前記外皮部分とを原料とし
    て、白色の混ざった黒胡椒を製造する工程とを備えてな
    ることを特徴とする胡椒製造方法。
  4. 【請求項4】 前記搗精工程が、黒胡椒の実の前記外皮
    部分を研削作用により剥離することによって実現される
    請求項1〜3のいずれかに記載の胡椒製造方法。
  5. 【請求項5】 嗜好に対応させるための添加材を添加す
    る工程をさらに含んでいる請求項1〜4のいずれかに記
    載の胡椒製造方法。
  6. 【請求項6】 前記中核部分を粉砕して粉状にする工程
    をさらに含んでいる請求項1〜5のいずれかに記載の胡
    椒製造方法。
  7. 【請求項7】 前記搗精工程において、搗精の度合いを
    変えることにより、分離された前記中核部分の白度を調
    整するようにした請求項1〜6のいずれかに記載の胡椒
    製造方法。
  8. 【請求項8】 乾燥した黒胡椒実を搗精して白色の中核
    部分と黒色の外皮部分とを分離する搗精手段と、 分離された前記白色の中核部分を原料として白胡椒を製
    造する白胡椒製造手段とを備えてなることを特徴とする
    胡椒製造システム。
  9. 【請求項9】 前記搗精手段が回転する研削ローラを含
    んでおり、その研削ローラによる研削作用で黒胡椒の実
    の前記外皮部分が剥離・除去される請求項8に記載の胡
    椒製造システム。
  10. 【請求項10】 前記搗精手段により分離された前記中
    核部分の白度を検出する白度検出手段と、前記白度検出
    手段の排出口から前記搗精手段の供給口まで前記中核部
    分を搬送する搬送手段とをさらに備えており、 前記白度検出手段は、分離された前記中核部分の白度が
    所定値以上でない場合には、その中核部分を前記搬送手
    段により前記搗精手段に送って再び搗精を行わせ、分離
    された前記中核部分の白度が所定値以上である場合に
    は、前記中核部分を前記白胡椒製造手段に送る請求項8
    または9に記載の胡椒製造システム。
  11. 【請求項11】 前記搗精手段により分離された前記中
    核部分と前記外皮部分とをブレンドするブレンド手段を
    さらに備えている請求項8〜10のいずれかに記載の胡
    椒製造システム。
  12. 【請求項12】 前記搗精手段により分離された前記中
    核部分を粉砕して粉状にする粉砕手段をさらに備えてい
    る請求項8〜11のいずれかに記載の胡椒製造システ
    ム。
  13. 【請求項13】 嗜好に対応させるための添加材を添加
    する手段をさらに備えている請求項8〜12のいずれか
    に記載の胡椒製造システム。
  14. 【請求項14】 前記搗精手段が、搗精の度合いを変え
    ることにより、分離された前記中核部分の白度を調整す
    る機能を有する請求項8〜13のいずれかに記載の胡椒
    製造システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007139094A1 (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Kaneka Sun Spice Co., Ltd. 白コショウの製造方法および白コショウ
JP2009131160A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Kaneka Corp 白胡椒およびその製造方法
JP2009225679A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Kaneka Corp 胡椒果皮含有香辛料
JP2010246393A (ja) * 2009-03-25 2010-11-04 Kaneka Corp 白胡椒及びその製造法
JP2018201498A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 ヱスビー食品株式会社 胡椒の実の加工物

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