JPH10276966A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH10276966A
JPH10276966A JP9089302A JP8930297A JPH10276966A JP H10276966 A JPH10276966 A JP H10276966A JP 9089302 A JP9089302 A JP 9089302A JP 8930297 A JP8930297 A JP 8930297A JP H10276966 A JPH10276966 A JP H10276966A
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bending
guide coil
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Osamu Mizuta
修 瑞田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内蔵物を損傷することなく操作ワイヤの弛みの
除去作業が容易に行える内視鏡を提供することにある。 【解決手段】湾曲部を有する挿入部2と、この挿入部2
に設けられ前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機
構を有する操作部3と、一端が前記湾曲部に固定され、
他端が湾曲操作機構に接続された操作ワイヤ18と、こ
の操作ワイヤ18が内挿され一端が挿入部2の先端に固
定され他端が操作部に固定されたガイドコイル31を有
する内視鏡において、前記挿入部2の手元側の端部を前
記操作部3に対して移動不能に固定するとともに、前記
ガイドコイル31の前記操作部3への固定位置を前記操
作ワイヤ18の移動方向に対して調節する手段を設けた
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、挿入部に内挿さ
れた操作ワイヤを押し引きすることにより湾曲部を湾曲
する湾曲操作機構を備えた内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は、その挿入部が可撓管と、この
可撓管の先端に連結された湾曲部と、可撓管の後端に連
結され、湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機構を有
する操作部とを有しており、前記湾曲部に一端が固定さ
れた操作ワイヤの他端を湾曲操作機構に接続している。
そして、操作ワイヤは挿入部に内挿されたガイドコイル
に挿通され、ガイドコイルの内部を進退するようになっ
ている。
【0003】この種の内視鏡として、例えば特開平3−
264041号公報が知られている。この内視鏡は、ガ
イドコイルの基端部が挿入部の基端部に移動不能に取り
付けられ、挿入部は操作部に対して相対移動可能で、さ
らに、挿入部と操作部とを相対移動不能にする固定手段
が設けられている。
【0004】また、操作部と可撓管の連結部には軟質な
ゴムよりなる折れ止め部材を外装し、その部分での可撓
管の座屈を防止している。この折れ止め部材の挿入部側
の内径は可撓管の外径より若干小さく設定され、密着し
た状態で配されている。また折れ止め部材の外周に、さ
らにカバー用の軟質ゴムを被覆し、その当接面に柔軟性
を有する接着剤を充填することにより、密着性を高めて
いるものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−264041号公報のものは、ガイドコイルが固定
された可撓管の操作部への固定位置を調整すると、それ
に応じて内蔵物が先端側に引き出され、可撓管の手元側
端部において内蔵物が破損する場合がある。
【0006】また、挿入部の座屈を防止するために折れ
止め部材を設けたものは、折れ止め部材に挿入部より高
い剛性をもたせる必要がある。一方、折れ止め部材と挿
入部間に隙間が生じることを防止するためには折れ止め
部材と挿入部の密着性を高める必要がある。
【0007】密着性を高める方法として、折れ止め部材
の内径を挿入部の外径より小さくすることが考えられる
が、座屈を防止できる剛性を有する折れ止め部材の内径
を単純に小さくすると、折れ止め部材による締め力が強
すぎて挿入部が座屈してしまう。さらに組立も面倒であ
る。一方、折れ止め部材の剛性を低くして折れ止め部材
の内径を小さくすると、十分な座屈防止効果が得られな
い。またカバー用の軟質ゴムを被覆し、軟質な接着剤で
接着して隙間を防止する方法では、隙間の発生は防止で
きるが、部品点数が増加することにより高価になり、さ
らにカバー用の軟質ゴムの着脱が面倒である。さらに組
立が面倒であった。
【0008】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、内蔵物を損傷するこ
となく操作ワイヤの弛みの除去作業が容易に行うことが
できる内視鏡を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、湾曲部を有する挿入部と、この挿入部
に設けられ前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機
構を有する操作部と、一端が前記湾曲部に固定され、他
端が湾曲操作機構に接続された操作ワイヤと、この操作
ワイヤが内挿され一端が挿入部の先端に固定され、他端
が操作部に固定されたガイドコイルとを有する内視鏡に
おいて、前記挿入部の手元側の端部を前記操作部に対し
て移動不能に固定するとともに、前記ガイドコイルの前
記操作部への固定位置を前記操作ワイヤの移動方向に対
して調節する手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1〜図14は第1の実施形
態を示し、図1は内視鏡1の全体構成図である。内視鏡
1は体腔内等に挿入される細長の挿入部2と、この挿入
部2の後端に形成された操作部3と、この操作部3から
延出されたユニバーサルコード4と、ユニバーサルコー
ド4の後端に形成されて図示しない光源装置等に接続す
るためのコネクタ5より構成されている。
【0011】前記挿入部2は先端側から硬質の先端構成
部6、この先端構成部6の後端に形成され、湾曲自在の
湾曲部7、この湾曲部7の後端に形成され、可撓性を有
する可撓管8とが順次連結して構成されている。操作部
3は手元側に設けられた操作部ケーシング9と、この操
作部ケーシング9の挿入部2側に形成された保持部ケー
シング10により外形部分が水密的に形成されている。
操作部ケーシング9には湾曲部7を上下方向に湾曲させ
るための上下方向湾曲操作ノブ11b、左右方向に湾曲
させるための左右方向湾曲操作ノブ11aが設けられて
いる。
【0012】図2は操作部ケーシング9及び保持ケーシ
ング10に覆われた操作部3の手元側内部構造を示して
いる。操作部ケーシング9及び保持ケーシング10の内
部には基板12が配設されている。操作部ケーシング9
内の基板12上には左右方向スプロケット13a及び上
下方向スプロケット13bが配されている。左右方向ス
プロケット13aには前記左右方向湾曲操作ノブ11a
が連結され、上下方向スプロケット13bには上下方向
湾曲操作ノブ11bが連結されている。また、左右方向
スプロケット13aには図3に示すように左右方向チェ
ーン部材14aが、上下方向スプロケット13bには図
2に示すように上下方向チェーン部材14bがそれぞれ
巻回されている。
【0013】図3は左右方向チェーン部材14aの端部
の側断面を、図4は図3の上面を、図5はA−A線に沿
う断面を示している。左右方向チェーン部材14aの端
部にはその移動範囲を規定するための右方向つき当て部
15aを有する右方向チェーン側連結部材16aが取り
付けられており、右方向つき当て部15aの近傍には雌
ねじ部17が設けられている。
【0014】左右方向湾曲操作ノブ11aによる右方向
の湾曲操作を湾曲部7に伝達するための右方向操作ワイ
ヤ18aが固定された右方向挿入部側連結部材19aに
は固定ねじ20のねじ部21が挿通可能で円形の最大外
径部22が挿入不能な長孔23が、操作ワイヤ18の移
動方向に沿って設けられている。長孔23の上部には円
形溝を等間隔に複数連結することにより最大外径部22
より幅の狭い突起部24が形成された最大外径部22の
係止溝部25が設けられ、その上部には係止溝部25の
突起部24が除去された形状の長溝部26が設けられて
いる。
【0015】長溝部26の深さは最大外径部22の厚さ
より大きく設定され、さらに係止溝部25の深さはねじ
部21と雌ねじ部17の螺合長さより小さく設定され、
固定ねじ20のねじ部21を長孔23を介して雌ねじ部
17に螺合させ、最大外径部22と突起部24を当接し
た状態で右方向挿入部側連結部材19aと右方向チェー
ン側連結部材16aが連結されている。長溝部26の上
面には最大外径部22より幅が狭く、固定ねじ20固定
用のドライバーが挿通可能な調節用長孔27を有するカ
バー部材28が接着、または半田、またはロー付けによ
り固定されている。
【0016】図6は図3におけるB−B線に沿う断面を
示している。右方向挿入部側連結部材19aの右方向チ
ェーン側連結部材16aとの接触部には右方向挿入部側
連結部材19aの長手方向に沿った凸部29が設けら
れ、チェーン側連結部材16側の接触面には凸部29と
相対する形状の凹部30が設けられている。ここで当部
位の構造は上下左右方向で同様であるため他の方向の構
造に関しては説明を省略し、符号の後に右方向はaを、
左方向はbを、下方向はcを、上方向はdを記す。
【0017】図2に示すように右方向挿入部側連結部材
19a,左方向挿入部側連結部材19b,下方向挿入部
側連結部材19c及び上方向挿入部側連結部材19dか
ら延出した右方向操作ワイヤ18a,左方向操作ワイヤ
18b,下方向操作ワイヤ18c及び上方向操作ワイヤ
18dは金属線を密巻きにしてなる右方向手元側ガイド
コイル31a、左方向手元側ガイドコイル31b、下方
向手元側ガイドコイル31c及び上方向手元側ガイドコ
イル31dにそれぞれ挿通されている。右方向手元側ガ
イドコイル31a、左方向手元側ガイドコイル31b、
下方向手元側ガイドコイル31c及び上方向手元側ガイ
ドコイル31dの手元側端部には右方向位置出し部材3
2a、左方向位置出し部材32b、下方向位置出し部材
32c及び上方向位置出し部材32dがそれぞれ固定さ
れ、それらは基板12に係止されている。
【0018】図7は手元側ガイドコイル31の挿入部側
の構造を示している。右方向手元側ガイドコイル31
a、左方向手元側ガイドコイル31b、下方向手元側ガ
イドコイル31c及び上方向手元側ガイドコイル31d
の挿入部側端部には手元側ガイドコイル31と同様の構
造の右方向挿入部側ガイドコイル33a、左方向挿入部
側ガイドコイル33b、下方向挿入部側ガイドコイル3
3c及び上方向挿入部側ガイドコイル33dの手元側端
部がそれぞれ突き当てられており、突き当て部の外周は
熱収縮チューブ34で被覆することにより連結されてい
る。
【0019】右方向挿入部側ガイドコイル33a、左方
向挿入部側ガイドコイル33b、下方向挿入部側ガイド
コイル33c及び上方向挿入部側ガイドコイル33dに
はコの字状の溝部35を有する右方向係止ブロック36
a、左方向係止ブロック36b、下方向係止ブロック3
6c及び上方向係止ブロック36dがそれぞれ半田等に
より固定されている。右方向挿入部側ガイドコイル33
a、左方向挿入部側ガイドコイル33b、下方向挿入部
側ガイドコイル33c及び上方向挿入部側ガイドコイル
33dは挿入部2に内挿され可撓管8の先端部にそれぞ
れ固定されている。また各方向の手元側ガイドコイル3
1を介して各方向の挿入部側ガイドコイル33に内挿さ
れた各方向の操作ワイヤ18は湾曲部7の先端に固定さ
れている。
【0020】図8は保持部ケーシング10で覆われた部
分の挿入部側の操作部3の内部構造を示している。基板
12には筒状基盤37がねじ固定され、他端には挿入部
2が移動不能にねじ固定されている。筒状基盤37には
係止リング38が固定ねじ39により固定されている。
【0021】図9は図8におけるC−C線に沿う断面を
示している。係止リング38は周の一部に切り欠き部4
0が設けられ、さらに外周上には右方向係止用溝部41
a、左方向係止用溝部41b、下方向係止用溝部41c
及び上方向係止用溝部41dが設けられている。右方向
係止用溝部41aには右方向係止ブロック36aの溝部
35が、左方向係止用溝部41bには左方向係止ブロッ
ク36bの溝部35が、下方向係止用溝部41cには下
方向係止ブロック36cの溝部35が、上方向係止用溝
部41dには上方向係止用溝部41dの上方向係止ブロ
ック36dがそれぞれ係止されている。
【0022】図10は固定ねじ39の固定部の上面図を
示している。この部分には長孔23、突起部24及び係
止溝部25と同様の長孔部42、突起部43及び係止溝
部44が設けられ、それらと固定ねじ39のねじ部45
及び最大外径部46と雌ねじ部47の関係も固定ねじ2
0のねじ部21及び最大外径部22と雌ねじ部17の関
係と同様であるため説明を省略する。
【0023】図8に示すように固定ねじ39と相対する
位置の筒状基盤37の外周には可撓管8の座屈を防止す
るための軟質ゴムよりなる折れ止め部材48が被覆され
た折れ止め基盤49が配設されている。折れ止め基盤4
9の手元側端部は保持部ケーシング10の端部に当接す
る当接部50を有し、当接部50の内面には雌ねじ部5
1が設けられている。雌ねじ部51と相対する筒状基盤
37の外周には雄ねじ部52が設けられ、雌ねじ部51
と雄ねじ部52は螺合されている。
【0024】図11は折れ止め部材48の挿入部側の断
面図を示している。折れ止め部材48はその中心軸に対
する内径面の傾きが、テーパ角変化部53で変化してお
り、テーパ角変化部53の手元側は可撓管8の座屈が防
止可能な剛性を有する折れ止め部54であり、その挿入
部側は折れ止め部54より薄肉で軟質な軟質部55であ
る。折れ止め部54の外径面と内径面により形成される
テーパ角Nは、軟質部55の外径面と内径面によって形
成されるテーパ角Pより大きく設定することにより軟質
部55は折れ止め部54に比べて軟質に形成されてい
る。
【0025】また、テーパ角変化部53における折れ止
め部材48の内径は、可撓管8の外径に対して85〜9
5%であり、テーパ角変化部53での折れ止め部材48
の肉厚は1mm以下である。ここでテーパ角は、折れ止
め部材48の外径面の傾きを変化させても良く、外径面
及び内径面とも変化させても良い。
【0026】図12〜図14は、湾曲部7の湾曲状態を
任意の位置に保持するための湾曲状態保持機構を示して
いる。図12は上下方向湾曲操作ノブ11b周りの断面
図を示している。上下方向湾曲操作ノブ11bと、上下
方向湾曲操作ノブ11bと上下方向スプロケット13b
を連結するための湾曲軸56と、基板12に移動不能に
固定されたスプロケットカバー57によって空間部58
が形成されており、空間部58には弾性材料より構成さ
れる湾曲状態保持部材59が配設されている。湾曲状態
保持部材59には操作軸60が連結されており、スプロ
ケットカバー57を介して外部に導かれ、操作軸60と
スプロケットカバー57間には水密リング61が配され
ている。
【0027】図13及び図14は図12におけるD−D
線に沿う断面であり、図13は湾曲状態が保持されない
状態を、図14は保持された状態を示している。湾曲状
態保持部材59は長円形であり、その短辺は、上下方向
湾曲操作ノブ11bとそれに相対するスプロケットカバ
ー57により形成される空間部58の幅Rより短く、長
辺は長く設定されている。
【0028】また、湾曲軸56とそれと相対するスプロ
ケットカバー57により形成される空間部58の長さS
は湾曲状態保持部材59の長辺より長く設定されてい
る。また図14の状態で湾曲状態保持部材59が当接す
るスプロケットカバー57には係合溝部62が設けられ
ている。ここで湾曲状態保持部材59は長円形に限ら
ず、楕円、多角形であっても良い。また空間部58は硬
質な樹脂であってもよい。
【0029】次に、挿入部側の組立方法について説明す
る。可撓管8の先端側の所定の位置に各方向の挿入部側
ガイドコイル33を固定し、挿入部側ガイドコイル33
の手元側にそれらに対応した各方向の係止ブロック36
を取り付ける。
【0030】次に、各方向の操作ワイヤ18を湾曲部7
の所定の位置に固定し、それらに対応した挿入部側ガイ
ドコイル33に挿通した状態で、湾曲部7と可撓管8を
固定する。各方向の操作ワイヤ18の手元側からそれら
に対応した位置出し部材32が固定された手元側ガイド
コイル31を外挿し、手元側ガイドコイル31と挿入部
側ガイドコイル33を突き当てた状態で突き当て部の外
周を熱収縮チューブ34により被覆する。次に各方向の
操作ワイヤ18の所定の位置に、それに対応する挿入部
側連結部材19を固定する。
【0031】次に、各方向の係止ブロック36を係止リ
ング38のそれに対応した係止用溝部41に係止する。
次に、筒状基盤37を挿入部2から外挿し、係止溝部4
4の最も手元側に固定ねじ39を配した状態で筒状基盤
37を介して係止リング38をねじ固定する。これによ
り各方向の係止ブロック36は各方向の係止用溝部41
及び筒状基盤37の内壁面に挟み込まれ、移動不能に固
定される。次に筒状基盤37を挿入部2の後端にねじ固
定する。
【0032】次に、筒状基盤37と基板12をねじ固定
する。次に湾曲操作機構の接続について説明するが、上
下左右方向の接続構造は同様であるため、方向に関する
符号は省略して説明する。位置出し部材32を基板12
の所定の位置に係止し、操作ワイヤ18に固定された挿
入部側連結部材19の凸部29と、それに対応するチェ
ーン側連結部材16の凹部30を噛み合わせた状態で重
ね合わせる。固定ねじ20のねじ部21を長孔23に挿
入し、固定ねじ20が長孔23の最も手元側になる位置
で最大外径部22を突起部24に当接させた状態でねじ
部21をチェーン側連結部材16の雌ねじ部17に螺合
する。
【0033】これにより、チェーン側連結部材16と挿
入部側連結部材19が固定され、しかも凸部29と凹部
30が噛み合っているため、固定ねじ20を中心とした
挿入部側連結部材19とチェーン側連結部材16の捻れ
が抑えられる。さらに最大外径部22が突起部24と当
接しているため最大外径部22が長孔23に沿ってずれ
ることはない。次にカバー部材28を接着により固定す
る。
【0034】全方向の連結が終了した状態で所望の方向
に湾曲操作ノブ11を回転させると、それに対応してス
プロケット13が回転し、操作ワイヤ18が手元側引き
込まれる。このとき挿入部2に生じる圧縮力は、挿入部
側ガイドコイル33により受けられているため、挿入部
2が縮むことはなく、操作ワイヤ18の牽引が湾曲部7
に伝わり、湾曲部7が所望の方向に湾曲される。
【0035】保持部ケーシング10の組み付けに関して
は、保持部ケーシング10を挿入部2側より外挿し、操
作部ケーシング9に一端が当接する位置に配し、折れ止
め部材48により外周が被覆された折れ止め基盤49を
挿入部2側より外挿し、雌ねじ部51を雄ねじ部52に
螺合して所定の力量で締め込む。これにより固定ねじ3
9が緩んだ場合でも、最大外径部46が筒状基盤37の
内面に当接し、ねじ部45と雌ねじ部47の螺合が外れ
ることは無い。さらに最大外径部46は突起部43によ
り長手方向の動きが規制されているため、固定ねじ39
が緩んでも係止リング38が長手方向ずれることは無
い。
【0036】また、折れ止め部材48の軟質部55は可
撓管8に対して強固に密着するため、折れ止め部材48
と可撓管8間に隙間が生じることがなく、さらに軟質部
55は薄肉で軟質であるため、その境界部で硬さが急激
に変化することが無いため、可撓管8への負荷が低い。
また折れ止め部54によって可撓管8が座屈することが
無い。
【0037】次に、繰り返しの湾曲操作により生じる各
方向の操作ワイヤ18の弛みを除去する方法について説
明する。操作ワイヤ18に弛みが生じると、その牽引量
が減少するために湾曲角度の減少及び湾曲操作ノブ11
の動作に湾曲部7が追従しない現象が生じる。最初に全
方向とも同様に湾曲角度の減少が生じている場合につい
て説明する。
【0038】この場合、まず左右方向湾曲操作ノブ11
a及び上下方向湾曲操作ノブ11bを操作し、各方向の
湾曲角度の減少量を測定し、その量から突起部43を何
間隔移動すればよいかを算出する。次に折れ止め基盤4
9を外し、固定ねじ39の固定部を外部に露出させ、固
定ねじ39の最大外径部46が筒状基盤37の外周面よ
り突出するまで緩める。このときねじ部45と雌ねじ部
47の螺合は外れない状態とする。
【0039】次に、最大外径部46を挿入部2側に押し
込むことにより、係止リング38、各方向の係止ブロッ
ク36及び各方向の挿入部側ガイドコイル33を介して
可撓管8が弾性力により先端側に伸びて移動する。これ
に応じて各方向の操作ワイヤ18の先端側の固定部も均
等に移動し、相対的に全方向の操作ワイヤ18の弛みが
除去される。その状態で再度固定ねじ39を締め込み、
折れ止め基盤49を再度取り付けることにより調整が完
了する。
【0040】次に、各方向の湾曲角度の減少量に差があ
る場合について説明する。まず保持部ケーシング10を
挿入部2側にずらし、固定ねじ20を外部に露出させ
る。次に、各方向の調整を行うが、全方向で同様の作業
であるため方向を示す記号は省略する。カバー部材28
を外さずに、調節用長孔27をよりドライバーの先端を
長溝部26側に挿入し、固定ねじ20の上面がカバー部
材28の内側の面に当接するまで固定ねじ20を緩め
る。その状態ではねじ部21と雌ねじ部17の螺合が外
れることはない。このとき、固定ねじ20は突起部24
が設けられていない長溝部26に配されているため、長
孔23に沿って移動可能となる。
【0041】次に、ドライバーを用いて固定ねじ20を
挿入部2側に移動させると、固定ねじ20を介して挿入
部側連結部材19が移動することにより操作ワイヤ18
の弛みが除去される。ここで3方向の湾曲角度の減少量
が略同一で、残りの1方向の減少量が大きい場合や、2
方向づつ減少量が異なる場合には固定ねじ39での調整
と固定ねじ20での調整を組み合わせることで、固定ね
じ20のみで調整を行うより作業数が少なくて済む。
【0042】次に、湾曲部7の湾曲状態を任意の位置で
保持する方法について説明する。通常の湾曲操作時には
図13のように、湾曲状態保持部材59の長辺が上下方
向湾曲操作ノブ11bに当接しない状態となっている。
湾曲状態を保持したい場合には、操作軸60を図12の
矢印方向に回転させ、図14に示すように、湾曲状態保
持部材59の長辺の一端を係合溝部62に係合させる。
【0043】その状態では湾曲状態保持部材59の長辺
の他端が上下方向湾曲操作ノブ11bに当接した状態と
なる。これにより湾曲状態保持部材59と上下方向湾曲
操作ノブ11b間には摩擦力が生じ、またスプロケット
カバー57は操作部3に対して回転不能に固定されてい
るため、上下方向湾曲操作ノブ11bが任意の位置で保
持され、湾曲部7もその状態を保つ。また湾曲状態保持
部材59が係合溝部62に係合する際にはクリック感が
生じるため、それにより保持状態が認識される。また湾
曲状態保持部材59が係合溝部62に係合しているた
め、操作軸60から手を放しても保持状態が維持され
る。
【0044】本実施形態によれば、挿入部2は内視鏡1
に対して移動不能に固定され、挿入部側ガイドコイル3
3の押し込み量を変えることで操作ワイヤ18の弛みの
除去が行え、挿入部2の手元側端部での内蔵物の配置が
変わらないため、調整作業によって内蔵物を破損するこ
とがない。
【0045】固定ねじ39による調整に関しては、折れ
止め基盤49を外すのみで調整作業が行えるため作業性
が良く、さらに固定ねじ39が緩んだ場合でも固定位置
がずれることがないため安定した固定強度が得られる。
また長孔部42は操作ワイヤ18の走行方向と略同方向
に設けられているため調整が効率的に行える。
【0046】さらに初期状態においては固定ねじ39を
長孔部42の最も手元側に配しているため、内視鏡1を
大型化することなく多くの調整代が設定できる。固定ね
じ20による調整に関しては、保持部ケーシング10を
外すことで調整が行えるため作業性が良く、長孔23は
操作ワイヤ18の走行方向と略同方向に設けられている
ため調整が効率的に行える。さらに初期状態においては
固定ねじ20を長孔23の最も手元側に配しているため
内視鏡1を大型化することなく多くの調整代が設定でき
る。
【0047】折れ止め部材48の構造により、部品点数
を増やすこと無く、可撓管8と折れ止め部材48間に汚
物が進入することが防止され、さらに可撓管8の座屈防
止の効果も維持できる。
【0048】湾曲状態の保持機構は少数の部品により構
成されているため、安価である。図15及び図16は第
2の実施形態を示し、ガイドコイル36の押し込み量の
調節の別の構成を示す。前記ガイドコイル63の挿入部
側端は第1の実施形態と同様に可撓管8の先端側に固定
されており、手元側端部には位置出し部材64が固定さ
れ、第1の実施形態と同様に操作ワイヤ18が挿通され
ている。
【0049】操作部3には操作ワイヤ18の移動方向と
略垂直な垂直部65と本実施形態の基板66と略平行な
平行部67よりなる調節板68が配されている。平行部
67には雌ねじ69が等間隔で複数設けられ、垂直部6
5には位置出し部材64が係止されている。
【0050】基板66の雌ねじ69と対向する位置には
調節板68を固定するための固定ねじ70のねじ部71
が挿通可能で、最大外径部72が挿通不能な固定孔73
が雌ねじ69と同じ間隔で2カ所設けられ、固定孔73
を介して、初期状態では最も手元側の雌ねじ69に固定
ねじ70を螺合することによって基板66に対してガイ
ドコイル63が固定される。基板66には、固定ねじ7
0を最も手元側と最も挿入部側の雌ねじ69に配した際
に垂直部65が配される位置に切り欠き部74が設けら
れている。
【0051】次に、組立方法について説明する。初期状
態では最も挿入部側の雌ねじ69に固定ねじ70を締め
込み、調節板68を基板66に固定し、位置出し部材6
4を垂直部65に係止する。操作ワイヤ18に弛みが生
じた場合には、調節板68を一度外し、必要な量雌ねじ
69の調節板68への螺合位置をずらすと、第1の実施
形態にて説明した作用により操作ワイヤ18の弛みが除
去される。
【0052】本実施形態によれば、操作ワイヤ18の弛
みの除去機構が簡略であり、さらに固定ねじ70は初期
状態で最も手元側に配されるため、操作部3を大型化す
ることなく、多くの調整代が設定できる。
【0053】図17は第3の実施形態を示し、折れ止め
部材75の別の構成を示す。本実施形態の折れ止め部材
75は中心軸に対する外径面及び内径面の傾きがテーパ
角変化部76で変化しており、手元側の折れ止め部77
の外径の傾きLより挿入部側の薄肉部76の傾きMの方
が大きい。またテーパ角変化部76での折れ止め部材7
5の内径は可撓管8の外径に対して85〜95%であ
り、薄肉部78の肉厚は均肉で、1mm以下である。こ
こで傾きMは傾きLより小さくても良い。
【0054】したがって、折れ止め部材75を取り付け
ると、薄肉部78は折れ止め部77より強固に可撓管8
に密着する。このため、折れ止め部77に比べ、薄肉部
78の締め込み量を大きいため折れ止め部材75と可撓
管8間へ汚物の進入が防止され、さらに薄肉部78は薄
肉で柔軟性が損なわれないためその部分で可撓管8を座
屈させることがない。
【0055】前述した実施形態によれば、次の構成が得
られる。 (付記1)湾曲部を有する挿入部と、この挿入部に設け
られ前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機構を有
する操作部と、一端が前記湾曲部に固定され、他端が湾
曲操作機構に接続された操作ワイヤと、この操作ワイヤ
が内挿され一端が可撓管の先端に固定され他端が操作部
に固定されたガイドコイルを有する内視鏡において、前
記挿入部の手元側の端部を前記操作部に対して移動不能
に固定するとともに、前記ガイドコイルの前記操作部へ
の固定位置を前記操作ワイヤの移動方向に対して調節す
る手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0056】(付記2)少なくとも2方向のガイドコイ
ルの操作部への固定位置を一括して調整可能な手段を設
けたことを特徴とする付記1記載の内視鏡。 (付記3)雌ねじ部を有する固定部材にガイドコイルの
手元側端部を固定または係止し、操作部にその雌ねじ部
に螺合可能なねじ部を有する固定ねじのねじ部の外径よ
り幅が広く、最大外径部より幅の狭い長孔を操作ワイヤ
の移動方向と略平行に設け、固定ねじのねじ部を長孔を
介して雌ねじに螺合することにより固定部材を操作部に
固定したことを特徴とする付記1記載の内視鏡。
【0057】(付記4)ガイドコイルの操作部への固定
位置の調節代を、操作ワイヤの移動方向の挿入部側方向
のみに設けたことを特徴とする付記1記載の内視鏡。 (付記5)初期状態における固定部材のガイドコイルへ
の固定または係止位置を、その雌ねじ部が操作部に設け
た長孔の手元側端部と同一か、それより手元側に配され
る位置としたことを特徴とする付記3または4記載の内
視鏡。
【0058】(付記6)体腔内に挿入される挿入部と、
挿入部の手元側に連結された操作部と、一端が操作部に
固定され、他端の内径が挿入部の外径より小さく、挿入
部の外径面に当接した状態で配されてその座屈を防止す
る折れ止め部材を有する内視鏡において、前記折れ止め
部材を、手元側で挿入部の座屈を防止する折れ止め部
と、その挿入部側で折れ止め部より柔軟な柔軟部より構
成し、柔軟部に於ける挿入部に対する締め付けを、折れ
止め部での締め付けより大きくしたことを特徴とする内
視鏡。
【0059】(付記7)柔軟部の内径面と外径面によっ
て形成されるテーパ角を、折れ止め部に於いて形成され
るテーパ角より小さくしたことを特徴とする付記6記載
の内視鏡。 (付記8)柔軟部の外径面の挿入部の中心軸に対する傾
きを、折れ止め部の外径面の傾きより小さくしたことを
特徴とする付記7記載の内視鏡。 (付記9)柔軟部の内径面の挿入部の中心軸に対する傾
きを、折れ止め部の内径面の傾きより小さくしたことを
特徴とする付記7記載の内視鏡。 (付記10)柔軟部の外径面と内径面の挿入部の中心軸
に対する傾きを同一にしたことを特徴とする付記7記載
の内視鏡。
【0060】(付記11)柔軟部の挿入部側端部の内径
を挿入部の外径より小さくする比率を0.85以下とし
たことを特徴とする付記6記載の内視鏡。 (付記12)柔軟部の肉厚を1mm以下としたことを特
徴とする付記6記載の内視鏡。
【0061】(付記13)挿入部を構成する可撓管と、
可撓管の先端に連結された湾曲部と、可撓管の後端に連
結され、湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機構を有
する操作部と、操作部の外部に配され、湾曲操作機構を
操作する湾曲操作ノブと、湾曲操作ノブを任意の湾曲位
置に保持する湾曲状態保持機構を有する内視鏡におい
て、前記湾曲操作ノブと、操作部に回転不能に固定され
た軸受部材で形成される空間部と、前記空間部に配され
た異形の湾曲状態保持部材とを有し、湾曲状態保持部材
は湾曲操作ノブより外側方向に延出する操作軸により回
転自在に配されたことを特徴とする内視鏡。
【0062】(付記14)湾曲状態保持部材の操作軸と
垂直方向の断面の少なくとも一辺の長さを、同方向の空
間部の湾曲操作ノブと軸受部材により形成される幅より
大きくし、他辺の長さを前記幅より小さくしたことを特
徴とする付記13記載の内視鏡。
【0063】(付記15)湾曲状態保持部材が弾性体で
あることを特徴とする付記13記載の内視鏡。 (付記16)湾曲状態保持部材が硬質樹脂であることを
特徴とする付記13記載の内視鏡。 (付記17)湾曲状態保持部材の操作軸と垂直方向の断
面が楕円形であることを特徴とする付記14記載の内視
鏡。 (付記18)湾曲状態保持部材の操作軸と垂直方向の断
面が多角形であることを特徴とする付記14記載の内視
鏡。
【0064】(付記19)湾曲状態保持部材が軸受部材
と湾曲操作ノブの両面に当接した際に、湾曲状態保持部
材の一部が係合する係合溝部を軸受部材に設けたことを
特徴とする付記14記載の内視鏡。
【0065】付記1〜3によれば、内蔵物を損傷するこ
となく操作ワイヤの弛みの除去作業が容易な内視鏡が提
供できる。付記4、5によれば、付記1の効果に加え、
操作部が大型化することのない内視鏡が提供できる。
【0066】付記6〜12によれば、挿入部と折れ止め
部材の隙間への汚物の進入が防止され、安価で組立性の
良い折れ止め部材を提供できる。付記13〜19によれ
ば、安価な湾曲状態保持機構が提供できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、挿入部の手元側の端部を操作部に対して移動不能に
固定するとともに、操作ワイヤをガイドするガイドコイ
ルの操作部への固定位置を操作ワイヤの移動方向に対し
て調節する手段を設けたことにより、内蔵物を損傷する
ことなく操作ワイヤの弛みの除去作業が容易に行えると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の内視鏡を示す全体
の斜視図。
【図2】同実施形態の操作部の縦断側面図。
【図3】同実施形態の左右方向チェーン部材の端部の縦
断側面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】図3のA−A線に沿う断面図。
【図6】図3のB−B線に沿う断面図。
【図7】同実施形態の手元側ガイドコイルを示す側面
図。
【図8】同実施形態の保持部ケーシングの縦断側面図。
【図9】図8のC−C線に沿う断面図。
【図10】同実施形態の固定部の平面図。
【図11】同実施形態の折れ止め部材の縦断面図。
【図12】同実施形態の湾曲状態保持機構を示し、上下
方向湾曲操作ノブ周りの断面図。
【図13】図12のD−D線に沿う断面図。
【図14】図12のD−D線に沿う断面図。
【図15】この発明の第2の実施形態を示すガイドコイ
ルの押し込み量の調節構造を示す縦断側面図。
【図16】同実施形態の調節板の平面図。
【図17】この発明の第3の実施形態を示す折れ止め部
材の縦断側面図。
【符号の説明】
1…内視鏡 2…挿入部 3…操作部 7…湾曲部 8…可撓管 18…操作ワイヤ 31…ガイドコイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲部を有する挿入部と、この挿入部に
    設けられ前記湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作機構
    を有する操作部と、一端が前記湾曲部に固定され、他端
    が前記湾曲操作機構に接続された操作ワイヤと、この操
    作ワイヤが内挿され一端が前記挿入部の先端に固定さ
    れ、他端が前記操作部に固定されたガイドコイルとを有
    する内視鏡において、 前記挿入部の手元側の端部を前記操作部に対して移動不
    能に固定するとともに、前記ガイドコイルの前記操作部
    への固定位置を前記操作ワイヤの移動方向に対して調節
    する手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
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