JPH10276971A - 送液装置 - Google Patents

送液装置

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Publication number
JPH10276971A
JPH10276971A JP9088208A JP8820897A JPH10276971A JP H10276971 A JPH10276971 A JP H10276971A JP 9088208 A JP9088208 A JP 9088208A JP 8820897 A JP8820897 A JP 8820897A JP H10276971 A JPH10276971 A JP H10276971A
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JP
Japan
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liquid
temperature
amount
signal
container
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Withdrawn
Application number
JP9088208A
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English (en)
Inventor
Naoki Sekino
直己 関野
Takeo Usui
健夫 碓井
Kenji Noda
賢司 野田
Masahide Oyama
雅英 大山
Satoshi Takekoshi
聡 竹腰
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、送液量が変化した場合でも瞬時に生
体へ送液される液体の温度を調整し、常に適正な一定の
温度に維持することができる送液装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】本発明は、バック1に接続された送液チュ
ーブ4を通じて生体内に液体を送り込む送液装置におい
て、測温素子16の信号を受け、送液する液体の温度に
応じて電熱式ヒータ素子13が発生する熱量を調節し、
送液する液体の温度を適正な一定の値に調節する他に、
送液チューブ4が送液する液体の流量が増加したとき、
その変動信号を受け、前記電熱式ヒータ素子13が発生
する熱量を増加させるようにその電熱式ヒータ素子13
の発熱量を調節する制御を行って、送液する液体の流量
が増加したとき、電熱式ヒータ素子13が発生する熱量
を瞬時に増加させ、温度調節を行うようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体に生理食塩水
等の液体を送り込むための加温機能付き送液装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡で患者の体腔内を観察し
たり治療したりする際、出血や体液で治療部位が明瞭に
観察できない場合、体腔内に生理食塩水等の透明な液体
を送り込んでその体腔内を洗浄することが行われる。ま
た、内視鏡観察下で前立腺の切除、子宮内や関節内の内
視鏡下手術を行う場合にも、その手術部位内への送液が
行われる。さらに生体内に液体を注入して生体内を膨ら
ませて手術に必要な腔を確保することもある。
【0003】このように生体内に液体を送液する場合が
多いが、従来、この種の送液装置は、液体を収納した変
形可能な袋状の収納容器を加圧器具内に装填し、収納容
器を圧迫して押し潰すことにより収納容器内の液体を加
圧し、送液チューブを通じて生体内に液体を送り込むよ
うにしている。
【0004】ところが、患者の生体内に送液する場合、
液体の温度が患者の体温と異なると、患者の体温が低下
し、体温低下症状を引き起こす虞がある。このため、収
納容器をヒータで加温しておき、予め温めた液体を送液
するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く、従来の送
液装置にあっては予め、送液する液体の温度を収納容器
で患者の体温に合わせて温め、この予温した液体を供給
するようにしている。しかしながら、実際には常に一定
の流量で送液を行うことは少ない。洗浄の必要がない場
合には全く送液せず、洗浄を行う場合にも状況に応じて
送液の間隔や流量を変えることが多い。また、送液装置
本体にある収納容器から導出する、かなり長い送液チュ
ーブを通じて生体内に液体を送り込まれることも考え合
わせると、その送液途中の間に外部に放熱することで受
ける冷却量が大きく、かつ冷却量は大きく変動し易く、
生体に注入される段階では生体内に送液する液体の温度
がかなり変化してしまう。
【0006】一方、送液チューブの途中に加温手段を組
み込んで生体への送液直前において加温する方式も考え
られるが、これにも以下の如くの問題が起こり得る。こ
の種の送液装置においては送液量が一定であるとは限ら
ないことは前述した通りであり、むしろ送液流量が変化
したり間欠的に送液したりするのが普通である。このた
め、生体への送液直前に送液チューブの途中で加温する
としても実際には適温で供給することは困難である。例
えば送液チューブを通じての送液量が変化すると、その
送液チューブの途中において加温されるときの実際の温
度も変動する。つまり、送液量が増大すると、加温手段
の加温容量が不足し、送液する液体が低温になり過ぎ
る。また、送液量が低下すると、加温手段の加温容量が
過大になり、送液する液体が高くなり過ぎることにな
る。以上の如く、従来においては生体への送液量が変化
すると、生体へ送液される液体の温度が適正な温度から
簡単にずれてしまうものであって、最適な温度で常に生
体へ送液することができなかった。
【0007】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは送液量が急激に変化した場
合でも、生体へ送液される液体の温度が常に適正な一定
の温度に維持することができ、例えば患者が体温低下等
の悪い症状を引き起こす虞のない送液装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体が封入さ
れた容器に接続された送液用管路部材を通じて生体内に
液体を送り込む送液装置において、前記容器から前記管
路部材を通じて生体内に液体を送り込む送液手段と、送
液する液体の温度を測定する測温手段と、前記容器及び
前記管路部材の少なくとも一方において前記液体を加温
すると共にその液体を加温する熱量の調節が自在な加温
手段と、前記容器から前記管路部材を通じて生体内に液
体を送り込む送液量に関係する値の信号を発する送液量
信号発生手段とを備え、さらに前記測温手段の信号を受
け、送液する液体の温度に応じて前記加温手段が発生す
る熱量を調節し、送液する液体の温度を適正な一定の値
に調節する第1の制御手段の他に、前記送液量信号発生
手段からの信号を受け、送液する液体の流量が増加した
とき、前記加温手段が発生する熱量を増加させるように
前記加温手段を調節する第2の制御手段を設け、送液す
る液体の流量が増加したとき、前記加温手段が発生する
熱量を瞬時に増加させ、温度調節を行うようにしたもの
である。従って、送液量に追従して生体へ送液される液
体の温度が常に適正な一定の温度に維持することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]図1ないし図8を参照して、本発明の
第1の実施形態を説明する。 (構成)図1は送液装置の概略的な構成を示す。同図1
中、1は後述するホルダ装置2に装填されたカフ式バッ
ク(容器)であり、これには水溶液等の液体としての滅
菌済みの生理食塩水が封入されている。ホルダ装置2は
容器スタンド3のアームに吊持されている。バック1に
は可撓性樹脂製の長尺な送液チューブ4が接続されてい
る。送液チューブ4は容器に封入された液体を生体内に
送り込む管路部材としてのものであり、この送液チュー
ブ4は送液装置本体5におけるローラポンプ6を通り、
その延出先端には生体に挿入する生体挿入器具7が接続
されている。そして、送液チューブ4は生体挿入器具7
に液体を送る送液用管路を形成し、ローラポンプ6を駆
動することにより、バック1に収納されていた生理食塩
水を生体挿入器具7に送り込むようになっている。
【0010】生体挿入器具7の把持用手元部には生体挿
入器具7への送液を行う際に開く電磁バルブ8が設けら
れている。電磁バルブ8には電源線9が接続されてい
る。ここで、この電磁バルブ8には必要に応じて手動で
開閉と送液量を調節する弁機能と操作用つまみを設ける
ようにしてもよい。前記生体挿入器具7としては単独で
患者の体腔10内に挿入するものでも、カテーテルまた
はトラカールや内視鏡等の他の挿入補助具を通じて患者
の体腔10内に挿入されるものでもよく、さらには内視
鏡等の他の器具を兼ねて、これの内部に送液路を形成し
たものであってその送液路に送液チューブ4を接続する
ようにしたものでもよい。
【0011】一方、前記バック1を保持するホルダ装置
2は図5で示すように構成される。つまり、ホルダ装置
2はケース部材31を有し、ケース部材31にはバック
収納室32が形成されている。バック1は、柔軟な袋体
で形成されているため、バック収納室32内に入れられ
ると、内蔵液体を含む自重で落ち込むように収納され
る。バック収納室32は下側が僅かに幅が狭くテーパ状
に形成されている。バック収納室32の前面壁部には上
下にわたる開口窓34が形成されている。ケース部材3
1の背面側上端には前記容器スタンド3に掛止するため
のハンガ35が設けられている。
【0012】ケース部材31の底壁には前記送液チュー
ブ4に接続された流出用針管36が設けられている。そ
して、流出用針管36は図6で示す如く、ケース部材3
1内に装填した状態で、バック1の底面に設けた口部3
8の栓体39に突き刺さり、送液チューブ4とバック1
を連通させる。これによりバック1の生理食塩水が自重
及びローラポンプ6の送液作用により送液チューブ4を
通じて送り出されるようになる。
【0013】図7は、他のバック用ホルダ41の例を示
すものである。このバック用ホルダ41は前記容器スタ
ンド3に略鉛直に吊持可能な固定具本体42を備える。
固定具本体42の前面上部には容器用フック43が設け
られ、このフック43にバック1を吊持するようになっ
ている。固定具本体42の前面にはフック43に吊持し
たバック1を覆うカバー44が設けられている。カバー
44はその上端がヒンジ45により固定具本体42に枢
着され、カバー44はその下端にラチェット爪46を設
け、このラチェット爪46を固定具本体42の下端に形
成したラチェット受け歯47に係止させて、カバー44
を閉じた状態に係止するようになっている。カバー44
の内側には複数の弾性付勢用ばね48を介在して取着し
た押圧部材49が設けられ、カバー44を閉じたとき、
バック1はその押圧部材49によって固定具本体42に
押し付けられる。送液チューブ4は前述したと同様、バ
ック1の口部38の栓体39に突き刺す流出用針管36
を介して接続されている。
【0014】そして、図7はカバー44が閉じた状態で
あり、押圧部材49によってバック1を潰すように押圧
している。カバー44はラチェット受け歯47からラチ
ェット爪46を外すことにより、ばね48の弾性で自動
的に開く。図8はカバー44が開いた状態を示すもので
ある。尚、ホルダ装置2またはホルダ41にはこれに装
填したバック1を加温するヒータ(図示せず)を設け
て、バック1内に封入してある生理食塩水を予備的に加
温しておくことが望ましい。
【0015】図1で示す如く、前記バック1に接続され
た送液チューブ4の途中にはこれを通じて送液する液
体、例えば生理食塩水を加温するためのヒータ11が設
けられている。このヒータ11は後述するヒータ電源1
5から電流が供給されて駆動し、送液チューブ4を通じ
て送液する生理食塩水を加温する加温手段を構成してい
る。また、ヒータ11の装着位置は送液装置本体5のロ
ーラポンプ6よりも先方に位置した、送液チューブ4の
途中部分になっている。ヒータ11は図4で示す如く、
断熱材で筒状に作られた被装部材12を備えてなり、こ
の被装部材12はその途中に切込みを形成したり、シー
ト状にして送液チューブ4に巻き付けるなどの種々の方
式を適宜採用することにより送液チューブ4の途中部分
に着脱自在に装着できるようにしてある。被装部材12
の内面部には送液チューブ4の外周に被嵌する電熱式ヒ
ータ素子13が設けられている。さらに被装部材12の
内面部にはその送液チューブ4を通じて生体内に液体を
送り込む液体の温度を検出する測温素子16が設けられ
ている。
【0016】電熱式ヒータ素子13はヒータ電源コード
14に接続されており、この電熱式ヒータ素子13はヒ
ータ電源コード14を通じて前記送液装置本体5内に設
置したヒータ電源15に接続されている。また、測温素
子16は、例えば白金抵抗や熱電対等からなり、電熱式
ヒータ素子13より先端側に位置する部位に設置されて
いる。そして、測温素子16は電熱式ヒータ素子13で
加温した生理食塩水の吐出温度を測定し、信号線17を
通じてその検出信号を前記送液装置本体5内に設置した
センサ制御回路18に伝送するようになっている。セン
サ制御回路18は測温素子16で検出した信号を受けて
ヒータ素子13で加温された生理食塩水の吐出温度を測
定する。つまり、これらにより送液する液体の温度を測
定する測温手段を構成している。
【0017】図1及び図2で示す如く、前記装置本体5
には前述したローラポンプ6やヒータ電源15及センサ
制御回路18の他にも以下のような複数の要素が組み込
まれている。まず、装置本体5の前面には、送液温度の
設定釦21と送液量の設定釦22を設けた設定パネル2
3が設けられている。装置本体5内にはローラポンプ6
を駆動制御するローラポンプ制御回路24が設けられて
いる。ローラポンプ制御回路24は設定パネル23の送
液量用設定釦22で設定した送液量信号を受け、その設
定した送液量となるようにローラポンプ6を駆動する制
御信号を出力する。ローラポンプ6の始動及び停止は操
作スイッチ、例えばフットスイッチ25で制御すること
ができる。つまり、フットスイッチ25によって操作さ
れる接点25aが閉じたとき、送液量信号がローラポン
プ制御回路24に送られる。さらに、生体挿入器具7に
ある電磁バルブ8からの電源線9は前記フットスイッチ
25によって操作される接点25bを介して前記装置本
体5内に設置された電磁弁電源30に接続され、フット
スイッチ25によって接点25bが閉じたとき、電磁バ
ルブ8を開き、送液できるようにする。
【0018】一方、加温手段のヒータ電源15は次に述
べるヒータ電源制御手段により制御されるようになって
いる。ヒータ電源制御手段はヒータ制御信号を出力する
加算回路27を有し、この加算回路27はコンパレータ
回路28の出力と微分回路29からの出力とが入力さ
れ、それらの出力を加算し、これに応じてヒータ制御信
号を出力するものである。コンパレータ回路28のプラ
ス入力端には、設定パネル23で設定した温度基準信号
が入力し、コンパレータ回路28のマイナス入力端には
センサ制御回路18からのセンサ出力信号が入力する。
そして、コンパレータ回路28は温度基準信号を基準と
してセンサ出力信号を、反転した信号を出力する。つま
り、測温手段の信号を受け、送液する液体の温度に応じ
て前記加温手段が発生する熱量を調節し、送液する液体
の温度を適正な一定の値に調節する第1の制御手段を構
成している。また、微分回路29はローラポンプ制御回
路24から出力するローラポンプ制御信号を微分し、そ
の微分信号を出力するものであり、これにより送液量の
変動を検出して、送液量に関係する値の信号を発する送
液量信号発生手段を構成している。そして、加算回路2
7は微分回路29の信号を入力し、送液する液体の流量
が増加したとき、前記加温手段の発生する熱量を増加さ
せるようにその加温手段のヒータ電源15を調節する第
2の制御手段を構成している。
【0019】(作用)前記送液装置を用いて患者の体腔
10内に生理食塩水を送液する場合について説明する。
まず、スタンド3に吊持したホルダ装置2に装填したバ
ック1に送液チューブ4を接続し、送液チューブ4の途
中をローラポンプ6に装着する。送液チューブ4の先端
に生体挿入器具7を接続すると共に、送液チューブ4の
途中部分にヒータ11を装着する。また、設定パネル2
3での設定釦21,22により送液温度と送液量をそれ
ぞれ設定する。
【0020】ここで、バック1はスタンド3に吊持した
ホルダ装置2に装填され、高いポジションにあるため、
その水頭差、及び押圧部材49を用いた場合にはその押
圧部材49でバック1が押圧されることによって生理食
塩水が送液チューブ4に送り込まれるように予備的に作
用する。
【0021】そこで、フットスイッチ25をオン操作す
ると、接点25aが閉じ、送液量信号がローラポンプ制
御回路24に送られると同時に、接点25bも閉じ、生
体挿入器具7の電磁バルブ8が開き、送液できる状態に
なる。そして、ローラポンプ制御回路24には設定パネ
ル23で設定された値の送液量信号が送られるため、ロ
ーラポンプ制御回路24はその送液量信号に基づいてロ
ーラポンプ制御信号を出力し、ローラポンプ6を駆動す
る。従って、ローラポンプ6は予め設定した送液量で生
理食塩水の送液が行われ、患者の体腔10内に所定の送
液量で生理食塩水の送液がなされる。そして、フットス
イッチ25のオン操作により生理食塩水の送液を連続的
または断続的に行うことができる。
【0022】送液チューブ4を通じて患者の体腔10内
に供給される生理食塩水はその送液チューブ4の途中で
ヒータ11により加温されてから生体挿入器具7に供給
される。このとき、送液される生理食塩水の温度は測温
素子16での検出信号によりセンサ制御回路18で演算
される。そして、センサ制御回路18のセンサ出力信号
はコンパレータ回路28のマイナス入力端に入力する。
コンパレータ回路28のプラス入力端には設定パネル2
3で設定した加温すべき温度に対応した温度基準信号が
入力する。従って、コンパレータ回路28は温度基準信
号を基準としてセンサ出力信号を反転した信号を出力
し、これを加算回路27に入力させる。
【0023】従って、加算回路27はコンパレータ回路
28からの出力信号に応じてヒータ制御信号を調節す
る。そして、ヒータ11で加温された生理食塩水が設定
温度より低いときにはヒータ11の出力を高め、設定温
度より高いときにはヒータ11の出力を下げるフィード
バック制御を行うことにより、送液チューブ4を通じて
送液する生理食塩水の温度を設定値に調節する。これに
加えて、フットスイッチ25をオン操作することにより
ローラポンプ制御回路24から出力するローラポンプ制
御信号は微分回路29で微分され、微分回路29からの
出力が加算回路27に入力し、前述したコンパレータ回
路28からの出力信号に加算され、この加算されたヒー
タ制御信号でヒータ電源15の出力を調節する。
【0024】次に、これらの動作状況を図3を参照して
説明する。図3(a)はフットスイッチ25や設定パネ
ル23での切換え操作に連動して行われた送液量信号の
変化を示す。ここでは時間Tにおいて送液量が階段状に
増大する場合を考えている。すると、ローラポンプ制御
回路24はその送液量信号を受けてローラポンプ制御信
号を出力する(図3(b)を参照)。ローラポンプ6は
送液量を急に増大して送液チューブ4を通じての送液が
なされ、この送液量の変化は図3(b)での波形と略同
様に増大する。このままではヒータ11による加温は追
従せず、送液される生理食塩水の温度は図3(d)で点
線で示すθ0 の変化状態のように僅かの間に急激に低下
することになる。
【0025】しかし、このとき、ローラポンプ制御信号
が微分回路29により微分され、このローラポンプ制御
信号の微分信号は図3(c)で示すようなものであり、
このような微分信号の波形に応じた信号が加算回路27
に入力される。この結果、ヒータ制御信号が高められて
ヒータ11の加熱能力を高める。つまり、ヒータ電源1
5の出力を一時的に高める。すると、急激に流量が増大
しても送液される生理食塩水の温度は図3(d)の実線
で示す如く、略一定に維持させられる。つまり、ローラ
ポンプ制御信号を微分し、これをプラスのフィードバッ
ク信号としてヒータ11の加熱能力を制御し、変動して
送液される生理食塩水の温度を一定に維持させることが
できる。
【0026】また、送水量が急激に低下した場合には微
分回路29の出力が一時的に低下し、ヒータ電源15の
出力を一時的に低くするが、このときには送水量が少な
くなるので、送液される生理食塩水は問題となる程の急
激な温度低下を起こさない。
【0027】尚、送水量が急激に低下した場合には微分
回路29の出力を停止する回路を組み込んでもよい。 (効果)送液量が変動してもその変動に瞬時に対応し、
生体へ送液される液体の温度を調整し、常に略一定の適
正な温度に維持する。特に温度の低下を防止し、患者が
体温低下等の悪い症状を引き起こす虞のない送液装置を
提供することができる。
【0028】[第2実施形態]図9ないし図12を参照
して、本発明の第2の実施形態を説明する。 (構成)前述した第1の実施形態と同様のものと異なる
点を中心に説明する。第1の実施形態と同様なものには
同一の符号を付して具体的な説明を省略する。
【0029】まず、この第2の実施形態では供給する液
体を収納した容器50を保持するホルダ装置51が次の
如く構成されている。図9で示すように、ホルダ装置5
1はスタンド52に設けられたシリンダ53を有し、こ
のシリンダ53は図11及び図12で示すように、スタ
ンド52の上端に設けられた鉛直な回転軸54に回転自
在に枢着されている。シリンダ53の周部にはその回転
中心を中心とする同一円周上に位置して複数の収納室5
5が等間隔で配設されている。各収納室55にはそれぞ
れ水溶液等の液体としての滅菌済みの生理食塩水が封入
された容器(バック)50が装填されている。シリンダ
53は断熱材から形成され、収納室55に装填した容器
50を保温するようになっている。また、容器50はそ
の口部56を下にして装填され、選ばれた容器51の口
部56にはシリンダ53の下方において送液チューブ4
に接続されている流出用針管57が穿刺されている。送
液チューブ4の先端は患者の体腔内へ直接に挿入され、
または前述したと同様の生体挿入補助具7に接続され、
あるいは内視鏡等の他の器具の内部に形成された送液路
に接続されるようになっている。
【0030】さらに、収納室55の内面には容器50を
加温する電熱式ヒータのヒータ素子61が設けられ、ヒ
ータ素子61が通電により発熱することにより容器50
を加温するようになっている。つまり、この実施形態で
はホルダ装置51内で送液対象の生理食塩水を送液チュ
ーブ4に送り出す前に予め加温しておく加温手段を構成
するものである。また、収納室55の下部にはその生理
食塩水の温度を測定する測温手段の測温素子62が設け
られている。
【0031】前記加温手段のヒータ素子61はヒータ電
源コード14を通じて送液装置本体5内に設置したヒー
タ電源15に接続される。また、測温素子62は信号線
17を介して前記送液装置本体5内に設置したセンサ制
御回路18に接続される。
【0032】この実施形態でもヒータ電源15は加算回
路27が出力するヒータ制御信号により駆動制御され
る。また、加算回路27にはコンパレータ回路28で温
度基準信号を基準としてセンサ制御回路18からのセン
サ出力信号を反転させた信号が入力する。ここでの送液
量信号発生手段では反転回路65でローラポンプ制御回
路24から出力するローラポンプ制御信号を反転し、こ
の反転信号が加算回路27に入力し、前記コンパレータ
回路28からの信号に加算するように構成されている。
【0033】(作用)ホルダ装置51において容器50
に収納された生理食塩水は電熱式ヒータのヒータ素子6
1により加温されており、その温度は測温素子62によ
り検出され、前述したと同様、センサ制御回路18によ
るフィードバック制御により温度が制御され、設定パネ
ル23で設定した温度に加温されている。このようにホ
ルダ装置51内で予め加温された生理食塩水は設定パネ
ル23で設定した送液量でローラポンプ6により送液チ
ューブ4を通じて送り出される。
【0034】ここで、容器50内の全部の生理食塩水が
予め、所定温度に高められているため、送液量が変更し
た場合で、特に送液量が多くなったときにあっては単位
時間の送液量の熱容量が比較的大きいので、長い送液チ
ューブ4を通じての送液途中により生理食塩水の送液温
度が大きく下がることはない。
【0035】一方、送液量を少なくしたときには送液す
る生理食塩水の単位時間の送液量の熱容量が比較的小さ
くなり、長い送液チューブ4を流れる途中に冷却され、
送液温度が下がる虞がある。しかし、ここではローラポ
ンプ制御回路24から出力するローラポンプ制御信号が
反転回路65で反転され、この反転信号が加算回路27
に入力し、コンパレータ回路28からの信号に加算され
るため、コンパレータ回路28からのヒータ制御信号に
よりヒータ電源15の出力を瞬時に高める。つまり、セ
ンサ制御回路18による通常のフィードバック制御に加
え、送液低下量に応じて容器51内の生理食塩水の温度
を瞬間的に強力に上昇させる制御を行わせる。従って、
特に送液量が減少したとき、比較的長い送液チューブ4
を流れる途中に放出される熱量を補償し、送液チューブ
4を通じて体腔内に供給される生理食塩水の温度を所要
の温度に維持する。
【0036】容器50が空になればシリンダ53を回転
して他の新たな容器50を接続位置に移動させ、これの
口部56に送液チューブ4の流出用針管57を穿刺して
接続する。新たな容器50も予め加温されているので速
やかに送液を続行することができる。
【0037】(効果)送液チューブ4を通じて送る生理
食塩水の送液量が減少しても送液チューブ4を通じて体
腔内に供給される生理食塩水の温度が下がらず、一定に
維持できる。また、ホルダ装置51において容器50に
収納された大量の生理食塩水を予め、加温しておき、こ
れを送液するので、送液チューブ4の途中に加温用ヒー
タを設けるもののように設計上、加温能力に限界がある
ものとは異なり、一度に大量の送液を行ってもそれによ
る温度低下は起らない。
【0038】[変形例]図13乃至図17を参照して変
形例を説明する。この変形例は液体容器を保持するホル
ダ装置の他の例であり、送液チューブに接続する容器を
自動的に切り換えて接続できるように構成したものであ
る。このホルダ装置70は箱状のホルダ本体71を備え
てなり、ホルダ本体71内に形成される収納室72内に
は可撓性バック(容器)73が横置きにして積み重ねら
れる。バック73は図15及び図16で示すように、上
下両壁面部のそれぞれに、上下に対向した穿刺口74が
形成されている。穿刺口74は保護シール75によって
覆われている。
【0039】収納室72の上部には押え板76が設けら
れ、押え板76は側端に突起77が設けられている。突
起77はホルダ本体71の側面に形成したガイド用縦溝
78にそれぞれ嵌り込み、突起77を縦溝78に沿って
案内することにより押え板76は上下動自在なものであ
る。押え板76は弾性的な付勢手段、例えばばね79に
よって下方へ向けて押圧されている。収納室72に積み
重ねられている最上部のバック73はその押え板76に
より下方へ押し付けられている。
【0040】収納室72の底壁には穿刺針81が突設さ
れ、穿刺針81は口金82を介して前述した送液チュー
ブ4に接続されている。穿刺針81は最初、収納室72
に積み重ねられている最下部のバック73の穿刺口74
に穿刺されている。収納室72には収納したバック73
を加温するヒータ80が設けられている。
【0041】前記口金82内には測温素子83が設けら
れている。前記センサ制御回路18はその測温素子83
の検出信号によって送液チューブ4に送り出される液体
の温度を測定し、前述した実施形態で述べたようなフィ
ードバック制御を行ってヒータ80を駆動するようにな
っている。また、第1の実施形態のようなヒータ11を
設ける方式でもよい。
【0042】各バック73は押え板76で上から押し付
けられているため、最下部のバック73に収納された生
理食塩水が使用され、そのバック73が空になって完全
に潰れると、図17で示すように、穿刺針81が最下部
の両方の穿刺口74を突き抜けて次のバック73の下側
の穿刺口74に穿刺してそのバック73に連通する。そ
して、この次のバック73も空になって潰れると、穿刺
針81がその上下両方の穿刺口74を突き抜けてさらに
次のバック73の下側の穿刺口74に穿刺してそれに連
通する。このようにして順次、送液チューブ4に接続す
るバック73を自動的に切り換えて次々に接続して使用
する。
【0043】尚、本発明において、容器から管路部材を
通じて生体内に液体を送り込む送液量を測定し、その送
液量に関係する値の信号を発する送液量信号発生手段の
液量検出の測定素子としては、例えば送液量の変化に応
じて変わる圧力や流速等を検出するセンサであってもよ
い。
【0044】<付記> 1.液体が封入された容器に接続された送液用管路部材
を通じて生体内に液体を送り込む送液装置において、前
記容器から前記管路部材を通じて生体内に液体を送り込
む送液手段と、送液する液体の温度を測定する測温手段
と、前記容器及び前記管路部材の少なくとも一方におい
て前記液体を加温すると共にその液体を加温する熱量の
調節が自在な加温手段と、前記容器から前記管路部材を
通じて生体内に液体を送り込む送液量に関係する値の信
号を発する送液量信号発生手段と、前記測温手段の信号
を受け、送液する液体の温度に応じて前記加温手段が発
生する熱量を調節し、送液する液体の温度を適正な一定
の値に調節する第1の制御手段と、前記送液量信号発生
手段の信号を受け、送液する液体の流量が増加したと
き、前記加温手段が発生する熱量を増加させるように前
記加温手段を調節する第2の制御手段とを具備したこと
を特徴とする送液装置。 2.送液量信号発生手段は、容器から管路部材を通じて
生体内に送り込む液体の圧力を検出するセンサの検出信
号によって送液量を測定することを特徴とする第1項に
記載の送液装置。 3.送液量信号発生手段は、設定パネルで送液量を設定
する設定信号によって送液量を測定することを特徴とす
る第1項に記載の送液装置。
【0045】4.液体が封入された容器に接続された管
路の先端に接続した挿入具を介して生体の体腔内に液体
を送り込む送液装置において、前記容器に穿刺して液体
を取り出すための針と、前記容器を保持した際に前記針
が容器の所定の場所に穿刺できるようにその容器を保持
する手段を備えたことを特徴とする送液装置。 5.液体が封入された容器に接続された管路の先端に接
続した挿入具を介して生体の体腔内に液体を送り込む送
液装置において、前記容器の保持手段と、前記容器の加
圧手段を備え、それらが基部と、カバーと、カバーまた
は基部に取り付けた弾性体とによって構成されているこ
とを特徴とする送液装置。 6.液体が封入された可撓性の容器と、前記容器に接続
された管路の先端に接続した挿入具を介して生体の体腔
内に液体を送り込む送液装置において、複数の前記容器
を格納できる容器の保持手段と、前記容器を押圧する加
圧手段と、前記保持手段に設けられた、前記容器に穿刺
され、液体の使用に伴う容器の変形により順次別の容器
に穿刺される針を備えたことを特徴とする送液装置。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、送
液量が急激に変化した場合でも、その温度調整が迅速に
行われ、生体へ送液される液体の温度が常に適正な一定
の温度に維持することができ、例えば患者が体温低下等
の悪い症状を引き起こす虞のない送液装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る送液装置の概略的な構成
を示す説明図。
【図2】第1の実施形態に係る送液装置の電気回路の概
略的な構成を示す説明図。
【図3】第1の実施形態に係る送液装置の動作状況を示
す線図。
【図4】第1の実施形態に係る送液装置のヒータの断面
図。
【図5】第1の実施形態に係る送液装置のホルダ装置の
斜視図。
【図6】第1の実施形態に係る送液装置のホルダ装置の
使用状態における正面図。
【図7】ホルダ装置の変形例の使用状態における断面
図。
【図8】同じく変形例のホルダ装置のカバー開放状態に
おける断面図。
【図9】第2の実施形態に係る送液装置の概略的な構成
を示す説明図。
【図10】第2の実施形態に係る送液装置の電気回路の
概略的な構成を示す説明図。
【図11】第2の実施形態に係る送液装置におけるホル
ダ装置の一部断面図。
【図12】第2の実施形態に係る送液装置におけるホル
ダ装置の斜視図。
【図13】他のホルダ装置の斜視図。
【図14】前記ホルダ装置の断面図。
【図15】前記ホルダ装置に用いるバックの斜視図。
【図16】前記ホルダ装置に用いるバックの正面図。
【図17】前記ホルダ装置の断面図。
【符号の説明】
1…カフ式バック、2…ホルダ装置、4…送液チュー
ブ、6…ローラポンプ、8…電磁バルブ、11…ヒー
タ、13…電熱式ヒータ素子、15…ヒータ電源、16
…測温素子、18…センサ制御回路、24…ローラポン
プ制御回路、25…フットスイッチ、27…加算回路、
28…コンパレータ回路、29…微分回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 雅英 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 竹腰 聡 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体が封入された容器に接続された送液用
    管路部材を通じて生体内に液体を送り込む送液装置にお
    いて、 前記容器から前記管路部材を通じて生体内に液体を送り
    込む送液手段と、 送液する液体の温度を測定する測温手段と、 前記容器及び前記管路部材の少なくとも一方において前
    記液体を加温すると共にその液体を加温する熱量の調節
    が自在な加温手段と、 前記容器から前記管路部材を通じて生体内に液体を送り
    込む送液量に関係する値の信号を発する送液量信号発生
    手段と、 前記測温手段の信号を受け、送液する液体の温度に応じ
    て前記加温手段が発生する熱量を調節し、送液する液体
    の温度を適正な一定の値に調節する第1の制御手段と、 前記送液量信号発生手段からの信号を受け、送液する液
    体の流量が増加したとき、前記加温手段が発生する熱量
    を増加させるように前記加温手段を調節する第2の制御
    手段とを具備したことを特徴とする送液装置。
JP9088208A 1997-04-07 1997-04-07 送液装置 Withdrawn JPH10276971A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284305A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Olympus Corp 内視鏡装置
KR101005294B1 (ko) * 2009-12-18 2011-01-04 주식회사 콤슨테크놀러지 유동식 공급장치
JP2021030059A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 ホン チャングルHONG, Chang Gul 内視鏡の流体供給装置

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JP2008284305A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Olympus Corp 内視鏡装置
KR101005294B1 (ko) * 2009-12-18 2011-01-04 주식회사 콤슨테크놀러지 유동식 공급장치
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