JPH10278091A - 射出成形方法と射出成形機 - Google Patents

射出成形方法と射出成形機

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JPH10278091A
JPH10278091A JP11040697A JP11040697A JPH10278091A JP H10278091 A JPH10278091 A JP H10278091A JP 11040697 A JP11040697 A JP 11040697A JP 11040697 A JP11040697 A JP 11040697A JP H10278091 A JPH10278091 A JP H10278091A
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JP
Japan
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pressure
injection
resin
injection molding
mold cavity
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Application number
JP11040697A
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English (en)
Inventor
Yoshiya Taniguchi
吉哉 谷口
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Toyo Innovex Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Machinery and Metal Co Ltd filed Critical Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、充填樹脂に加わっ
ている圧力を直接検出して充填樹脂に掛かっている圧力
が所定の圧力となるように制御しようとするものであ
り、これによって、従来の射出用ロードセルの出力値だ
けによる制御に起因する問題点を解消しようとするもの
である。 【解決手段】 サーボモータ駆動の射出成形方法に
おいて、金型キャビティ(2)内の充填樹脂圧力をセンシ
ングし、前記センシングデータに基づいて、射出工程に
おける射出速度制御或いは保圧工程における射出圧力制
御の少なくともいずれかを制御する事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも射出工程又
は保圧工程の前部段階或いは保圧工程全体のいずれかを
通じて、金型キャビティ内に充填された樹脂の樹脂圧力
を測定することによって、射出工程では射出速度を最適
に制御し、保圧工程では所定圧力を掛ける事ができ、且
つ緊急時には警報や停止処置を直ちに取る事のできる射
出成形方法と射出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機(A')は、射出機構部(a')と金
型機構部(b')とに大別され、射出機構部(a')から金型機
構部(b')の金型キャビティ(2')に樹脂(3')が射出される
と、射出完了後、型開までの保圧工程において射出機構
部(a')側から所定の圧力で充填樹脂(3')に圧力が加えら
れ(より正確にはスクリュ射出サーボモータ(図示せ
ず)を制御し、スクリュ(4')とサーボモータとの間に配
設されている射出用ロードセル(図示せず)の値が一定
値を保つようにしてスクリュ(4')が一定圧力で射出シリ
ンダ(13')の先端部分からランナ(5')部分にかけての樹
脂(3')を金型キャビティ(2')側に押圧することによって
充填樹脂(3')に圧力を加わえ)、充填樹脂(3')の充填完
了後の温度低下と共に発生する樹脂(3')の収縮に対応し
て射出機構部(a')から新たな樹脂(3')を連続的に供給
し、ひけのない健全な成形品が製造されるようにしてい
る。
【0003】処が、この方法では、ランナ(5')内の樹脂
(3')も金型キャビティ(2')内の樹脂(3')も共に冷却する
につれて次第に粘度を増して行くので、前記射出用ロー
ドセルの値は一定値を示していても次第に金型キャビテ
ィ(2')内の充填樹脂(3')に加わる圧力は減少して行く。
【0004】この状態を示したのが、図6のグラフであ
る。破線で示す部分が従来の保圧工程における射出用ロ
ードセルが表す圧力変化及び充填樹脂に掛かる圧力変化
を示す線である。即ち、保圧工程では射出用ロードセル
の値が所定値でそれぞれ一定となるように射出用サーボ
モータを制御していた(図中、'及び''で示す部分
で、'が保圧の前部段階及び''が後部段階である)
ので、充填樹脂(3')に加わる圧力は次第減少している
(図中、'及び''で示す部分で、'が保圧の前部段
階及び''が後部段階である)。ここで、保圧工程にお
ける加圧不足は、『ひけ』のような重大な欠陥を引き起
こすのでこれを回避する必要があるが、従来の方法で
は、充填樹脂(3')に加わっている圧力を直接知ることが
できなかったので、保圧段階での圧力低下を具体的につ
かむ事ができず、収縮率の大きい樹脂の成形には大きな
問題があった。
【0005】また、従来方法は前述のように射出用ロー
ドセルの出力値だけによる制御であったため、金型(1')
側に異常が発生してもその異常が射出用ロードセルに現
れない以上検出不可能であり、それ故そのようなケース
における異常事態発生を見逃し、事故発生の原因となっ
ていた。その他、射出工程にあってはスクリュ(4')の射
出速度が射出速度・位置検出装置(図7では図示せず)
にて制御されていたが、この場合も金型キャビティ(2')
内に充填されつつある樹脂(3')の樹脂圧力を検出する事
ができなかったため、前記樹脂圧力をフィードバックす
ることなく行うしか方法がなく、充填時の樹脂圧力と関
係なく射出速度が制御されていた。また、この場合も前
述同様射出速度・位置検出装置だけの出力値だけによる
制御であったため、金型(1')側に異常が発生してもその
異常が射出速度・位置検出装置に現れない以上検出不可
能であり、それ故そのようなケースにおける異常事態発
生を見逃し、事故発生の原因となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では充填
樹脂に加わっている圧力を、射出工程或いは保圧工程の
少なくともいずれか一方で直接検出し、射出工程にあっ
てはそのデータに基づいて射出速度を制御し、保圧工程
にあっては樹脂に掛かっている圧力が所定の圧力となる
ように制御しようとするものであり、これによって従来
の射出用ロードセル或いは射出速度・位置検出装置の出
力値だけによる制御に起因する問題点を解消しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】『請求項1』は本発明の
射出成形方法の基本で「サーボモータ駆動の射出成形方
法において、金型キャビティ(2)内の充填樹脂圧力をセ
ンシングし、前記センシングデータに基づいて、射出工
程における射出速度制御或いは保圧工程における射出圧
力制御の少なくともいずれかを制御する」事を特徴とす
る。
【0008】本発明方法によれば、射出工程にあっては
金型キャビティ(2)内に充填されつつある実際の樹脂圧
力を、保圧工程にあっては充填された実際の樹脂圧力を
直接測定しつつ射出速度や射出圧力を制御する事がで
き、最も適切な射出成形管理が可能となる。なお、金型
キャビティ(2)内の充填樹脂(3)の樹脂圧力測定とそのデ
ータに基づく制御は、射出工程のみでもよいし、保圧工
程のみでもよいし、射出・保圧両工程を通じて行っても
よい。また、保圧工程全体を通じて前記制御を行っても
よいし、その前段部分だけでもよく、任意の段階で制御
が可能である。
【0009】『請求項2』は射出工程における制御例で
「サーボモータ駆動の射出成形方法において、金型キャ
ビティ(2)に充填されている樹脂(3)の射出工程における
樹脂圧力をセンシングし、充填樹脂圧力が所定圧力に達
した処で射出工程から保圧工程に切り替える事」を特徴
とするもので、これによれば金型キャビティ(2)に充填
されている樹脂(3)の樹脂圧力を直接センシングしてい
るので、射出工程から保圧工程に切り替えるタイミング
をより正確に決定する事ができる。
【0010】『請求項3』は保圧工程における制御例で
「サーボモータ駆動の射出成形方法において、金型キャ
ビティ(2)内の充填樹脂圧力を保圧工程の前部段階或い
は保圧工程全体を通じてセンシングし、樹脂圧力に合わ
せて射出シリンダ(13)からの射出圧力を制御して充填樹
脂圧力を所定圧力に保つ」事を特徴とする。
【0011】本発明方法を保圧工程に適用することによ
り、金型キャビティ(2)内の充填樹脂(3)の収縮に合わせ
て射出シリンダ(13)から新たな樹脂を必要に応じて供給
する事ができ、どのような種類の樹脂でもまたどのよう
な形状の成形品でも「ひけ」を生じさせることなく成形
できる。また、保圧工程の後部段階にも適用すれば、冷
却時の加圧不足による「反り」「曲がり」「膨れ」など
の変形を解消する事ができる。なお、後述する実施例で
は保圧工程を前後2段に分けているが、勿論これに限ら
れず3以上に分ける事も可能であるし、1段階で行う事
も可能である。
【0012】『請求項4』は、「請求項1」の射出工程
での制御を利用した異常検出方法で「サーボモータ駆動
の射出成形方法において、射出工程における金型キャビ
ティ(2)内の充填樹脂圧力をセンシングして射出工程に
おける射出シリンダ(13)のスクリュ(4)の射出速度を制
御し、スクリュ(4)の射出速度が異常値を示した場合に
は警報の発令或いは緊急停止の少なくともいずれか一方
を作動させる」事を特徴とするものであり、『請求項
5』は、「請求項1」の保圧工程での制御を利用した異
常検出方法で「サーボモータ駆動の射出成形方法におい
て、金型キャビティ(2)内の充填樹脂圧力を保圧工程の
前部段階或いは保圧工程全体を通じてセンシングし、前
記樹脂圧力に合わせて射出シリンダ(13)からの射出圧力
を制御し、充填樹脂圧力を所定圧力に保つと共に射出シ
リンダ(13)からの射出圧力が異常値を示した場合には警
報の発令或いは緊急停止の少なくともいずれか一方を作
動させる」事を特徴とする。
【0013】これによれば請求項1に記載の作用効果に
加えて、射出工程又は保圧工程の前部段階或いは保圧工
程全体での異常速度又は異常圧力の発生を直ちに検知す
る事ができ、異常発生と同時にその対応をとる事が出
来、素早い対応が可能となって事故を未然に防止する事
が出来る。
【0014】『請求項6』は本発明方法を実施するため
の具体的機構で「サーボモータ駆動の射出成形機におい
て、金型キャビティ(2)内に露出して充填樹脂(3)に接触
するセンシング部材(6)又は(6a)と、前記センシング部
材(6)又は(6a)に設置された圧力センサ(7)と、圧力セン
サ(7)の出力によって少なくとも射出工程における射出
シリンダ(13)のスクリュ(4)の射出速度、保圧工程の前
部段階或いは保圧工程全体における射出シリンダ(13)か
らの射出圧力のいずれかを制御する制御装置(8)とで構
成された」事を特徴とする。
【0015】本発明によれば圧力センサ(7)により、充
填樹脂(3)の樹脂圧の直接的な測定が可能となり、前記
センシング部材(6)又は(6a)に設置された圧力センサ(7)
により前記樹脂圧を出力することで樹脂圧の正確なフィ
ードバック(或いはフィードホワード)制御が可能とな
る。その結果射出工程では全工程を適切な射出速度で樹
脂を射出する事ができるようになり、保圧工程では樹脂
圧不足による形状不良の解消を始め、これを応用して射
出速度・位置検出装置(27)や射出用ロードセル(15)との
協働により射出工程又は保圧工程の前部段階或いは保圧
工程全体での異常発生も検出することができるようにな
った。
【0016】『請求項7』は請求項6の機構のより具体
的な例であり「センシング部材(6)又は(6a)が、成形品
突き出し用のエジェクトバーである」事を特徴とする。
これにより従来の装置に何らの変更を加えることなく本
発明の目的を達成する事が出来、従来の射出成形機(A)
に更なる付加価値を与える事ができる。
【0017】『請求項8』は請求項6の機構の他の具体
的な例であり「センシング部材(6)が、成形品の局部を
圧縮して薄肉に形成するための局部圧縮成形型部材であ
る」事を特徴とする。これによれば、局部圧縮成形型部
材も前述のエジェクトバーと同様、金型キャビティ充填
樹脂(3)に直接接触しているので、樹脂圧を検出する事
が出来、前項と同様の作用効果を得る事ができる。局部
圧縮成形型部材はエジェクトバーとは別体のものでもよ
いし、本発明の実施例で示すようにエジェクトバーを局
部圧縮成形型部材として使用する場合もあり、後者の場
合は従来の装置に何らの変更を加えることなく更に付加
価値を高める事ができる。
【0018】『請求項9』は請求項7、8が局部圧縮に
よる薄肉部(26a)を有する成形品(26)の成形に関するも
のであるのに対して、全体を圧縮する場合で「センシン
グ部材(6a)が、成形品(26)全体を圧縮して均一な圧縮圧
力を成形品(26)全体に加える圧縮成形型部材である事」
を特徴とする。
【0019】『請求項10』は請求項6〜9に記載の射
出成形機(A)に更に構成を付加したもので、「圧力セン
サ(7)で検出した樹脂圧や射出シリンダ(13)からの射
出圧力並びにスクリュ(4)の射出速度の少なくとも
いずれかを表示ディスプレイ(9)に表示可能にした」事
を特徴とする。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述す
る。本発明の射出成形機(A)は図1に示すように射出機
構部(a)と金型機構部(b)とに大別される。射出機構部
(a)は、スクリュ(4)を前進・後退させるための駆動機構
部(10)、スクリュ(4)を回転させる回転用サーボモータ
(11)、スクリュ(4)を前進・後退させる射出用サーボモ
ータ(12)、原料樹脂混練及び射出用のスクリュ(4)、ス
クリュ(4)が進退・回転可能収納されている射出シリン
ダ(13)、射出シリンダ(13)に巻設されたヒータ(14)、ス
クリュ(4)と駆動機構部(10)との間に配設され、スクリ
ュ(4)に掛かる圧力を検出している射出用ロードセル(1
5)、原料供給ホッパ(16)並びに射出速度・位置検出装置
(27)とで構成されている。
【0021】一方、金型機構部(b)は、移動・固定金型
(1a)(1b)での構成される金型(1)、固定金型(1a)が装着
されている固定ダイプレート(17)、移動金型(1b)が装着
されて移動ダイプレート(18)、移動ダイプレート(18)が
スライド自在に取り付けられているタイバー(19)、タイ
バー(19)の一端が固定されているテイルストック(20)、
移動金型(1b)を貫通して金型キャビティ(2)にその端面
が露出し、往復移動する事によって金型キャビティ(2)
内にその先端部が突出するセンシング部材(6)又は(6a)
《センシング部材(6)は局部圧縮成形用で細く又はセン
シング部材(6a)は全体圧縮用で太い。本実施例では繁雑
さを避けるためセンシング部材は(6)で代表して説明
し、特に全体圧縮の場合に限って(6a)を使用する。》、
移動ダイプレート(18)を貫通して配設され、その先端部
分が圧力センサ(7)を介して前記センシング部材(6)に接
続し、且つ移動ダイプレート(18)に回転自在に保持され
ている従動プーリ(21)に螺合しているボールネジ(22)、
一般的にはロードセルにて構成される前記圧力センサ
(7)、移動ダイプレート(18)に装着され、その回転主軸
に装着されている主動プーリ(23)及び該主動プーリ(23)
に懸架しているタイミングベルト(25)を介してその回転
力を従動プーリ(21)に伝達するサーボモータ(24)とで構
成されている。
【0022】(8)は制御装置で、本射出成形機(A)全体の
制御を司るものであり、その中の1つの機能として、射
出用ロードセル(15)、圧力センサ(7)、射出速度・位置
検出用装置(27)[他の検出装置(11a)、(24a)]からの信
号、からの信号を得て回転用サーボモータ(11)や射出用
サーボモータ(12)、サーボモータ(24)の制御を行うよう
になっている。射出速度・位置検出装置(27)からの信号
は、制御装置(8)内の位置検出部(8a)、速度検出部(8b)
に入力され、更にその出力がサーボモータ制御部(8c)に
入力され、サーボモータ制御部(8c)の出力が射出用サー
ボモータ(12)に入力されるようになっている。(9)はモ
ニタ用のティスプレーで、制御に必要な画面がオペレー
タの選択によって次々に表示するようになっており、例
えば図6のようなグラフも表示されるようになってい
る。
【0023】次に、本発明の作用について説明する。原
料樹脂(3)が原料供給ホッパ(16)に投入され、回転用サ
ーボモータ(11)を作動させてスクリュ(4)を回転させる
と原料樹脂(3)は次第に射出シリンダ(13)方向に送られ
て行く、射出シリンダ(13)はその外周に巻着されている
ヒータ(14)によって加熱されているので、射出シリンダ
(13)に入った原料樹脂(3)は次第に溶融し且つスクリュ
(4)の回転作用によって混練されて行く。
【0024】スクリュ(4)の回転と共に溶混練樹脂は射
出シリンダ(13)の先端方向に送られ、先端部分で貯溜さ
れる。この反作用としてスクリュ(4)は次第に後退し、
ついには後退限に至る。この時点で樹脂計量が完了した
事になる。
【0025】続いて、回転用サーボモータ(11)を停止さ
せると共に射出用サーボモータ(12)を作動させてスクリ
ュ(4)を前方に突き出し、射出シリンダ(13)の先端部分
に溜まっていた計量された溶融混練樹脂(3)を金型キャ
ビティ(2)に射出する。図6のにおいて、射出開始と
共に射出速度は急速に立ち上がり、ある一定の速度に到
達した処でその速度を保ち、射出完了直前で射出速度が
射出工程完了まで急激に低下し、その後、保圧工程を通
じ型開まで極く緩やかにその速度が低下し、最後に0に
至る。このような射出速度は駆動機構部(10)の射出速度
・位置検出装置(27)によって検出され、制御装置(8)に
入力され、射出用サーボモータ(12)の制御が行われる。
【0026】次に、圧力センサ(7)の出力を見てみれ
ば、溶融樹脂(3)が金型キャビティ(2)に入り、センシン
グ部材(6)に接触して圧力センサ(7)にその圧力が検出さ
れる迄はその出力は0である。溶融樹脂(3)が金型キャ
ビティ(2)内に射出・充填され、センシング部材(6)に接
触してこれを押圧するようになるとその圧力はいったん
急速に増加し、その後、金型キャビティ(2)内に充填さ
れる迄は圧力センサ(7)からの出力は増加せず、略一定
を保ち、樹脂(3)が金型キャビティ(2)内に充填されると
急速にその出力値は立ち上がり、射出工程完了迄続く。
このデータは制御装置(8)に入力され、このデータを元
にして前記射出速度が制御されることになるのである
が、前述のように射出速度は射出速度・位置検出装置(2
7)によって検出され、制御装置(8)に入力されてフィー
ドバック(或いはフィードホワード)制御により最適射
出速度となるように刻々制御されている。
【0027】一方、射出用ロードセル(15)の出力値
は、射出開始と共に急速に立ち上がり、ピークを越えた
後、急速に低下し、その後極く僅か低下しつつ略一定の
値を示した後、射出工程終了まで急速に増加していく。
このデータは制御装置(8)に入力される。以上は射出工
程での変化であり、この部分は従来例も本発明も同じで
ある。
【0028】射出工程が完了し、保圧工程に入ると速度
制御は行われず、金型キャビティ(2)に充填された樹脂
(3)の樹脂圧力を一定(或いは設定圧)に保つように制
御する。そのために金型キャビティ(2)の内周面に面位
置にて保持されているセンシング部材(6)を介して樹脂
圧力が圧力センサ(7)に伝わり、金型キャビティ(2)内の
樹脂圧力が直に検出されて制御装置(8)に出力され、そ
のデータを基にして射出用サーボモータ(12)が制御され
る事になる。即ち、保圧工程に入ると、金型キャビティ
(2)内の樹脂(3)は次第に粘度を増し、これに伴ってその
体積を次第に減少させる。従来のように保圧工程での充
填樹脂(3)に加える圧力が次第に減少していくと、体積
減少に対して射出シリンダ(13)側からの新たな樹脂供給
が不足し、その不足分が「ひけ」となって成形品に現れ
る事になる。しかしながら、本発明の場合は樹脂圧力を
直に検出しこれを一定に保つように射出用サーボモータ
(12)を制御しスクリュ(4)の押圧力を漸増させているの
であるから前述のような樹脂供給不足を生じる事がな
く、「ひけ」の解消が可能となる。
【0029】このことは保圧工程の前後2段階(勿論、
前述のように本実施例のように2段階に限定されること
はなく、1段階でもよいし3段階以上でもよい)での射
出用ロードセル(15)の出力値を見ると、従来では破線
'、''で示すようにこの部分の出力値が一定となる
ように制御していたものを、実線で示すように前後両段
階において徐々に増加しており、スクリュ(4)の押圧力
の漸増によって圧力センサ(7)の出力値が一定となるよ
うにしている。
【0030】保圧工程の前部段階が終了して後部段階に
移ると、充填樹脂(3)はある程度硬化しているため急速
にその加圧力を減じ、ある一定の値で保圧完了まで保持
するようにする。この間も充填樹脂(3)は冷却によりそ
の体積を徐々に減じているが、ほとんど樹脂供給は行わ
れず、射出速度は0に向かって徐々に減少する。従っ
て、射出用ロードセル(15)からの出力値は保圧段階の前
部段階完了・後部段階開始と共に急速にその値は低下す
るが、圧力センサ(7)の出力値が一定に保たれるよう制
御されるようになるその直前から射出圧力の減少度合い
は低下し、前記樹脂圧力が略一定値(或いは設定値)に
制御されるようになった時点の近傍で逆転し、その後急
速に増加して後部段階完了を迎える。このように後部段
階時に圧力センサ(7)の出力値を略一定(或いは設定
値)に保つように制御することで成形品の「反り」「曲
がり」「膨れ」などの変形の発生を防止できる。
【0031】後部段階が完了すると、図4のように型開
され、成形品(26)は移動金型(1b)と共に移動して可動金
型(1a)から離脱する。然る後、サーボモータ(24)を作動
させ、ボールネジ(22)を突き出し、圧力センサ(7)を介
してセンシング部材(6)を金型キャビティ(2)から突出さ
せ、成形品(26)を金型キャビティ(26)から突き出す。突
き出された成形品(26)は、図示していない取出装置によ
って外部に取り出され、金型(1)のパーティング面及び
金型キャビティ(2)の清掃が行われた後、型閉され、再
度射出工程に戻る。
【0032】前記実施例では、センシング部材(6)がエ
ジェクトバーと兼用になっている場合を紹介したが、勿
論別体で構成してもよい。また、センシング部材(6)
は、前述のようにエジェクトバーとして使用してもよい
し、或いは成形品(26)の局部を圧縮して薄肉に形成する
ための局部圧縮成形型部材として使用する事もできる。
即ち、図5のように樹脂(3)の金型キャビティ(2)内への
充填後、サーボモータ(24)を作動させてボールネジ(22)
を若干前進させ、圧力センサ(7)を介してセンシング部
材(6)を仮想線で示すように充填樹脂(3)内に突出させ、
局部的に薄肉部分を形成する。この状態で保圧工程に移
行し、前述と同様の工程を経て局部に薄肉部分を有する
成形品(26)を得る。
【0033】図中、(6a)で示す部分はセンシング部材
(6)を成形品(26)の全体圧縮成形型部材として使用され
る場合で且つエジェクトバーとしても使用されている例
である。勿論、前述同様別体で構成してもよい。
【0034】次ぎに、圧力センサ(7)と射出速度・位置
検出装置(27)又は射出用ロードセル(15)とを協働させる
事により、これらを異常検出用に用いる場合に付いて説
明する。図6に示すように、射出工程において、射出速
度に対して上限値(上限)と、下限値(下限)とを予め
設定しておき、圧力センサ(7)の出力に対してスクリュ
(4)の射出速度が所定の値となるように射出用サーボモ
ータ(12)を刻々と制御し、最適の射出速度で射出される
ようにする。射出速度は前述のように射出速度・位置検
出装置(27)によってモニタリングしており、その値が所
定の範囲(上限)〜(下限)内で変化している場合は射
出工程は正常に運転されているものと判断し、逆に上限
値(上限)或いは下限値(下限)と交差した場合に異常
と判断し、警報の発令或いは緊急停止の少なくともいず
れか一方を作動させるようにする。これにより、射出工
程での異常圧力の発生を直接検知する事ができ、異常発
生と同時にその対応をとる事が出来、素早い対応が可能
となる。
【0035】また、保圧工程の前部段階(前部段階のみ
でもよいし、後部段階にも応用してもよい)も同様で、
射出用ロードセル(15)の出力値に対して固定的に或いは
保圧時間の経過と共に変化する上・下限値(イ前)(ロ前)(イ
後)(ロ後)を予め設定しておき、圧力センサ(7)の出力が
一定(或いは設定値)となるように射出用サーボモータ
(12)を制御した結果、得られる射出用ロードセル(15)の
出力値が所定の範囲(イ前)(ロ前)(イ後)(ロ後)内で増加して
いる場合は保圧工程は正常に運転されているものと判断
し、逆に設定値から外れた場合、これを異常値として判
断し、警報の発令或いは緊急停止の少なくともいずれか
一方を作動させるようにする。これにより、保圧工程の
前部段階(後部段階も同様)での異常圧力の発生を直接
検知する事ができ、異常発生と同時にその対応をとる事
が出来、素早い対応が可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上により本発明によれば、充填樹脂圧
力を直接検出して、射出速度或いは充填樹脂圧力が所定
の速度或いは圧力となるように制御しようとすることに
より、従来の射出速度・位置検出装置の出力値だけ或い
は射出用ロードセルの出力値だけによる制御に起因する
各種問題点を解消することが出来た。即ち、 射出工程にあっては最適射出速度制御を、保圧工程に
あっては射出圧力制御をする事ができ、最も適切な射出
成形管理が可能となる。 射出工程から保圧工程に切り替えるタイミングをより
正確に決定する事ができる。 どのような種類の樹脂でもまたどのような形状の成形
品でも「ひけ」を生じさせることなく成形できるように
なった。 射出工程での異常検出方法や、保圧工程での異常検出
方法が可能になり、異常発生と同時にその対応をとる事
が出来、素早い対応が可能となった。 エジェクトバーをセンシング部材及び/又は局部圧縮
成形型部材として兼用させる事により、従来の装置に何
らの変更を加えることなく本発明の目的を達成する事が
出来、付加価値を高める事ができる。また、形状を変更
する事により全体圧縮も可能になる。 圧力センサで検出した樹脂圧を表示ディスプレイに表
示することにより、射出成形全工程での樹脂圧変化の目
視を可能にし、作業者が全工程をより簡単に把握できる
ようにした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる射出成形機の主要部分の概略構
造を示す断面図
【図2】図1の金型機構部の拡大断面図
【図3】図2の金型機構部の金型が型開状態となった時
の拡大断面図
【図4】図2の金型機構部において、エジェクト時の拡
大断面図
【図5】図2の金型機構部において、センシング部材を
突出させて充填樹脂内にその先端を没入させ、樹脂に局
部薄肉部を形成した時の拡大断面図
【図6】本発明及び従来例の射出・保圧工程における射
出速度、射出用ロードセル及び圧力センサの出力変化を
示す比較グラフ
【図7】従来の金型機構部の拡大断面図
【符号の説明】
(A)…射出成形機 (a)…射出機構部 (b)…金型機構部 (1)…金型 (2)…金型キャビティ (3)…樹脂 (4)…スクリュ (5')…ランナ (6)…センシング部材 (7)…圧力センサ (8)…制御装置 (9)…ディスプレー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータ駆動の射出成形方法
    において、金型キャビティ内の充填樹脂圧力をセンシン
    グし、前記センシングデータに基づいて、射出工程にお
    ける射出速度制御或いは保圧工程における射出圧力制御
    の少なくともいずれかを制御する事を特徴とする射出成
    形方法。
  2. 【請求項2】 サーボモータ駆動の射出成形方法
    において、金型キャビティに充填されている樹脂の射出
    工程における樹脂圧力をセンシングし、充填樹脂圧力が
    所定圧力に達した処で射出工程から保圧工程に切り替え
    る事を特徴とする射出成形方法。
  3. 【請求項3】 サーボモータ駆動の射出成形方法
    において、金型キャビティ内の充填樹脂圧力を保圧工程
    の前部段階或いは保圧工程全体を通じてセンシングし、
    樹脂圧力に合わせて射出シリンダからの射出圧力を制御
    して充填樹脂圧力を所定圧力に保つ事を特徴とする射出
    成形方法。
  4. 【請求項4】 サーボモータ駆動の射出成形方法
    において、射出工程における金型キャビティ内の充填樹
    脂圧力をセンシングして射出工程における射出シリンダ
    のスクリュの射出速度を制御し、スクリュの射出速度が
    異常値を示した場合には警報の発令或いは緊急停止の少
    なくともいずれか一方を作動させる事を特徴とする射出
    成形方法。
  5. 【請求項5】 サーボモータ駆動の射出成形方法
    において、金型キャビティ内の充填樹脂圧力を保圧工程
    の前部段階或いは保圧工程全体を通じてセンシングし、
    前記樹脂圧力に合わせて射出シリンダからの射出圧力を
    制御し、充填樹脂圧力を所定圧力に保つと共に射出シリ
    ンダからの射出圧力が異常値を示した場合には警報の発
    令或いは緊急停止の少なくともいずれか一方を作動させ
    る事を特徴とする射出成形方法。
  6. 【請求項6】 サーボモータ駆動の射出成形機に
    おいて、金型キャビティ内に露出して充填樹脂に接触す
    るセンシング部材と、前記センシング部材に設置された
    圧力センサと、圧力センサの出力によって少なくとも射
    出工程における射出シリンダのスクリュの射出速度、保
    圧工程の前部段階或いは保圧工程全体における射出シリ
    ンダからの射出圧力のいずれかを制御する制御装置とで
    構成された事を特徴とする射出成形機。
  7. 【請求項7】 センシング部材が、成形品突き出
    し用のエジェクトバーである事を特徴とする請求項6に
    記載の射出成形機。
  8. 【請求項8】 センシング部材が、成形品の局部
    を圧縮して薄肉に形成するための局部圧縮成形型部材で
    ある事を特徴とする請求項6に記載の射出成形機。
  9. 【請求項9】 センシング部材が、成形品全体を
    圧縮して均一な圧縮圧力を成形品全体に加える圧縮成形
    型部材である事を特徴とする請求項6に記載の射出成形
    機。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9に記載の射出成形
    機において、圧力センサで検出した樹脂圧力や射出シリ
    ンダからの射出圧力並びにスクリュの射出速度の少なく
    ともいずれかを表示ディスプレイに表示可能にした事を
    特徴とする射出成形機。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100473917B1 (ko) * 1998-12-10 2005-03-07 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 사출성형기의 사출제어방법
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Effective date: 20040309

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