JPH10279471A - 多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックへの薬剤の含浸法 - Google Patents
多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックへの薬剤の含浸法Info
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- JPH10279471A JPH10279471A JP9088181A JP8818197A JPH10279471A JP H10279471 A JPH10279471 A JP H10279471A JP 9088181 A JP9088181 A JP 9088181A JP 8818197 A JP8818197 A JP 8818197A JP H10279471 A JPH10279471 A JP H10279471A
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- Japan
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- block
- drug
- calcium phosphate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率よく薬剤を含浸させることができ、薬剤
の長期徐放に好適な薬剤含有ブロックを大量生産しうる
多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックの含浸法を提
供すること。 【解決手段】 連続気孔を有する多孔質リン酸カルシウ
ム系焼結体ブロックに薬剤を含浸させるにあたり、その
ブロックを薬剤溶液中に浸漬し、63〜254mmHg
の減圧度で5〜20分間含浸させることを特徴とする多
孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックへの薬剤の含浸
法である。
の長期徐放に好適な薬剤含有ブロックを大量生産しうる
多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックの含浸法を提
供すること。 【解決手段】 連続気孔を有する多孔質リン酸カルシウ
ム系焼結体ブロックに薬剤を含浸させるにあたり、その
ブロックを薬剤溶液中に浸漬し、63〜254mmHg
の減圧度で5〜20分間含浸させることを特徴とする多
孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックへの薬剤の含浸
法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続気孔を有する
多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックに抗癌剤、抗
菌剤などの薬剤を含浸させる方法に関する。
多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックに抗癌剤、抗
菌剤などの薬剤を含浸させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在までに、多種類の抗菌剤が開発さ
れ、使用されているにもかかわらず、慢性骨髄炎は、依
然として難治性疾患の一つとして挙げられる。慢性骨髄
炎は、多くの場合、保存的治療のみで根治することは難
しく、病巣掻爬を伴う外科的治療が必要となる。そのた
め従来より、持続的洗浄法、血管柄つき骨移植法、抗菌
薬含有セメントビーズ法等の種々の治療法が開発されて
きているが、いずれも一長一短があり、依然として治療
に難渋することには変わりがない。また、骨及び軟部悪
性腫瘍では抗癌剤の体内静注療法、持続動脈内注入療
法、放射線療法などが行われている。しかし、これら
は、正常細胞に悪影響を与え、持続動脈内注入療法も長
期にわたるため、患者に与えるストレスは大きい。
れ、使用されているにもかかわらず、慢性骨髄炎は、依
然として難治性疾患の一つとして挙げられる。慢性骨髄
炎は、多くの場合、保存的治療のみで根治することは難
しく、病巣掻爬を伴う外科的治療が必要となる。そのた
め従来より、持続的洗浄法、血管柄つき骨移植法、抗菌
薬含有セメントビーズ法等の種々の治療法が開発されて
きているが、いずれも一長一短があり、依然として治療
に難渋することには変わりがない。また、骨及び軟部悪
性腫瘍では抗癌剤の体内静注療法、持続動脈内注入療
法、放射線療法などが行われている。しかし、これら
は、正常細胞に悪影響を与え、持続動脈内注入療法も長
期にわたるため、患者に与えるストレスは大きい。
【0003】これまでに、本発明者は、骨髄炎の治療に
従来から骨欠損部の充填材料として利用されてきた多孔
質ハイドロキシアパタイトブロックの連続気孔内に抗生
剤を遠心法により含浸させ、骨髄炎の一期的治療に基礎
実験及び臨床使用で成功したことを報告した〔J.Ap
pl.Biomater.、6(3):167〜169
(1995)、J.Orthop.Surg.、2
(2):47〜50(1994)及びCancer L
etters、107:11〜18(1996)〕。し
かしながら、この遠心法は、工業的な大量生産には困難
が伴っていた。
従来から骨欠損部の充填材料として利用されてきた多孔
質ハイドロキシアパタイトブロックの連続気孔内に抗生
剤を遠心法により含浸させ、骨髄炎の一期的治療に基礎
実験及び臨床使用で成功したことを報告した〔J.Ap
pl.Biomater.、6(3):167〜169
(1995)、J.Orthop.Surg.、2
(2):47〜50(1994)及びCancer L
etters、107:11〜18(1996)〕。し
かしながら、この遠心法は、工業的な大量生産には困難
が伴っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
技術の問題点を解消し、多孔質リン酸カルシウム系焼結
体ブロックに効率よく薬剤を含浸させることができ、薬
剤の長期徐放に好適な薬剤含有ブロックを大量生産しう
る方法を提供することを目的とする。
技術の問題点を解消し、多孔質リン酸カルシウム系焼結
体ブロックに効率よく薬剤を含浸させることができ、薬
剤の長期徐放に好適な薬剤含有ブロックを大量生産しう
る方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、多孔質ブロッ
クを薬剤溶液中に浸漬し、特定の減圧下に一定時間含浸
させることによって上記目的を達成したものである。す
なわち、本発明の多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロ
ックへの薬剤の含浸法は、連続気孔を有する多孔質リン
酸カルシウム系焼結体ブロックに薬剤を含浸させるにあ
たり、そのブロックを薬剤溶液中に浸漬し、63〜25
4mmHgの減圧度で5〜20分間含浸させることを特
徴とする。
クを薬剤溶液中に浸漬し、特定の減圧下に一定時間含浸
させることによって上記目的を達成したものである。す
なわち、本発明の多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロ
ックへの薬剤の含浸法は、連続気孔を有する多孔質リン
酸カルシウム系焼結体ブロックに薬剤を含浸させるにあ
たり、そのブロックを薬剤溶液中に浸漬し、63〜25
4mmHgの減圧度で5〜20分間含浸させることを特
徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるブロックは、骨補
填材として知られている連続気孔を有する多孔質リン酸
カルシウム系焼結体ブロックであれば、特に制限はな
く、様々なものを使用することができる。リン酸カルシ
ウムとしては、例えば、ハイドロキシアパタイト、フッ
素アパタイト、リン酸水素カルシウム、リン酸三カルシ
ウム、リン酸四カルシウムなどから選ばれた1種又は2
種以上を使用することができる。これらのうちハイドロ
キシアパタイトを主成分とするものが最も好ましい。
填材として知られている連続気孔を有する多孔質リン酸
カルシウム系焼結体ブロックであれば、特に制限はな
く、様々なものを使用することができる。リン酸カルシ
ウムとしては、例えば、ハイドロキシアパタイト、フッ
素アパタイト、リン酸水素カルシウム、リン酸三カルシ
ウム、リン酸四カルシウムなどから選ばれた1種又は2
種以上を使用することができる。これらのうちハイドロ
キシアパタイトを主成分とするものが最も好ましい。
【0007】本発明に用いる多孔質ブロックの気孔率や
気孔径には、特に制限はなく、ブロックの使用目的、適
用箇所などに応じて適宜選択することができる。具体例
としては、平均孔径0.01〜2000μmの連続気孔
と平均孔径0.01〜30μmの独立気孔を有するリン
酸カルシウム系焼結体(特開昭63−125259号公
報参照)、孔径20〜2000μmのマクロポアと粒子
間隙からなる三次元連通孔とを有するリン酸カルシウム
系焼結体(特開平2−167868号公報参照)などが
挙げられ、気孔率は5〜75%であるのが好ましい。こ
れらの多孔質焼結体ブロックは、生体適合性、機械的強
度、切削性に優れ、インプラント手術に際して術前、術
中におけるトリミング加工が容易であり、さらに気孔よ
り体液流通がなされるため、カプセル反応を効果的に防
止できるとともに、骨補填材として使用したときに骨形
成の場を提供して新生骨との複合化を効果的に行うこと
ができる点で好適である。
気孔径には、特に制限はなく、ブロックの使用目的、適
用箇所などに応じて適宜選択することができる。具体例
としては、平均孔径0.01〜2000μmの連続気孔
と平均孔径0.01〜30μmの独立気孔を有するリン
酸カルシウム系焼結体(特開昭63−125259号公
報参照)、孔径20〜2000μmのマクロポアと粒子
間隙からなる三次元連通孔とを有するリン酸カルシウム
系焼結体(特開平2−167868号公報参照)などが
挙げられ、気孔率は5〜75%であるのが好ましい。こ
れらの多孔質焼結体ブロックは、生体適合性、機械的強
度、切削性に優れ、インプラント手術に際して術前、術
中におけるトリミング加工が容易であり、さらに気孔よ
り体液流通がなされるため、カプセル反応を効果的に防
止できるとともに、骨補填材として使用したときに骨形
成の場を提供して新生骨との複合化を効果的に行うこと
ができる点で好適である。
【0008】多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロック
は、様々な方法で製造することができ、例えば、リン酸
カルシウム系原料スラリーに過酸化水素水や卵白アルブ
ミン等の発泡剤を加え、発泡、乾燥後、900〜140
0℃で焼成する方法、連続気孔を有する熱分解性物質
(ポリウレタンフォーム等)にリン酸カルシウム系原料
スラリーを付着させ、900〜1400℃で焼成する方
法、リン酸カルシウム系原料粉末に加熱によって消失す
る物質粒子を加え、プレス等で成形し、900〜140
0℃で焼成する方法、リン酸カルシウム系原料粉末を転
動造粒機等で造粒し、得られた造粒体をポリビニルアル
コール等の有機バインダーで結合し、900〜1400
℃で焼成する方法、リン酸カルシウム系原料粉末と高分
子物質と気泡とを含むスラリー又は流動性ゲルを注型
し、増粘又はゲル化して気泡を保持させ、乾燥させ、9
00〜1400℃で焼成する方法などによって製造する
ことができる。
は、様々な方法で製造することができ、例えば、リン酸
カルシウム系原料スラリーに過酸化水素水や卵白アルブ
ミン等の発泡剤を加え、発泡、乾燥後、900〜140
0℃で焼成する方法、連続気孔を有する熱分解性物質
(ポリウレタンフォーム等)にリン酸カルシウム系原料
スラリーを付着させ、900〜1400℃で焼成する方
法、リン酸カルシウム系原料粉末に加熱によって消失す
る物質粒子を加え、プレス等で成形し、900〜140
0℃で焼成する方法、リン酸カルシウム系原料粉末を転
動造粒機等で造粒し、得られた造粒体をポリビニルアル
コール等の有機バインダーで結合し、900〜1400
℃で焼成する方法、リン酸カルシウム系原料粉末と高分
子物質と気泡とを含むスラリー又は流動性ゲルを注型
し、増粘又はゲル化して気泡を保持させ、乾燥させ、9
00〜1400℃で焼成する方法などによって製造する
ことができる。
【0009】本発明の方法では、まず、減圧を加えうる
容器内に入れた薬剤溶液中に上記のようなブロックを入
れ、薬剤溶液中に浸漬する。薬剤としては、抗菌剤、抗
生物質、抗癌剤など、様々な薬剤を用いることができ、
薬剤溶液の濃度についても薬剤の種類や目的などに応じ
て適宜選定することができる。容器に入れる薬剤溶液の
量は、ブロックを浸漬し、溶液を充分に含浸させた後
も、ブロック全体が溶液中に水没している程度とする。
容器内に入れた薬剤溶液中に上記のようなブロックを入
れ、薬剤溶液中に浸漬する。薬剤としては、抗菌剤、抗
生物質、抗癌剤など、様々な薬剤を用いることができ、
薬剤溶液の濃度についても薬剤の種類や目的などに応じ
て適宜選定することができる。容器に入れる薬剤溶液の
量は、ブロックを浸漬し、溶液を充分に含浸させた後
も、ブロック全体が溶液中に水没している程度とする。
【0010】ブロックを薬剤溶液に浸漬した後、本発明
においては、容器内を63〜254mmHg、好ましく
は120〜254mmHgの減圧度とし、5〜20分間
ブロックに薬剤溶液を含浸させる。減圧度が63mmH
g未満であると、ブロック内への薬剤の含浸率が充分に
向上せず、254mmHgを超える減圧度にしてもそれ
以上にはあまり薬剤の含浸率が増大せず、経済的でな
い。減圧度が120〜254mmHgであるとき、特に
顕著な含浸率の向上が認められた。減圧度は、真空ポン
プ、人工関節用セメントバキューム装置など、任意の装
置を用いて調整することができる。含浸時間は、ブロッ
クの大きさやブロックの気孔率、気孔径などを考慮して
適宜決定することができるが、5分未満では充分な含浸
が行われず、20分を超えて含浸してもほとんど含浸率
の向上は期待できない。
においては、容器内を63〜254mmHg、好ましく
は120〜254mmHgの減圧度とし、5〜20分間
ブロックに薬剤溶液を含浸させる。減圧度が63mmH
g未満であると、ブロック内への薬剤の含浸率が充分に
向上せず、254mmHgを超える減圧度にしてもそれ
以上にはあまり薬剤の含浸率が増大せず、経済的でな
い。減圧度が120〜254mmHgであるとき、特に
顕著な含浸率の向上が認められた。減圧度は、真空ポン
プ、人工関節用セメントバキューム装置など、任意の装
置を用いて調整することができる。含浸時間は、ブロッ
クの大きさやブロックの気孔率、気孔径などを考慮して
適宜決定することができるが、5分未満では充分な含浸
が行われず、20分を超えて含浸してもほとんど含浸率
の向上は期待できない。
【0011】薬剤溶液を含浸したブロックは、そのまま
使用することもできるが、必要に応じて自然乾燥あるい
は加熱乾燥することもできる。アミノグリコシド系の薬
剤など、薬剤が熱に強い物質であれば、乾熱160℃の
滅菌で乾燥を行うこともできる。
使用することもできるが、必要に応じて自然乾燥あるい
は加熱乾燥することもできる。アミノグリコシド系の薬
剤など、薬剤が熱に強い物質であれば、乾熱160℃の
滅菌で乾燥を行うこともできる。
【0012】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれによって制限されるものではな
い。
するが、本発明はこれによって制限されるものではな
い。
【0013】実施例1 (1)多孔質ハイドロキシアパタイト焼結体ブロックの
製造 1000mlのビーカーに水450gを入れ、メチルセ
ルロース(和光純薬工業株式会社製、2%水溶液として
20℃で測定した粘度が4000cpsのもの)8.1
gを添加し、ハンドミキサーで3分間攪拌してメチルセ
ルロースの水溶液を調製した。このビーカーを60℃の
恒温槽に入れ、ビーカー内のメチルセルロース水溶液を
攪拌しながら40℃まで昇温し、さらに30秒間攪拌
し、気泡を含む流動性ゲルとした。他方、公知の湿式合
成法により製造したハイドロキシアパタイトスラリーを
噴霧乾燥することにより平均粒径12μmに造粒し、さ
らにジェットミルで粉砕して平均粒径10μmの球状粉
と平均粒径1μmの微粉とからなるハイドロキシアパタ
イト粉体を調製した。上記ビーカーを恒温槽の外に取り
出し、調製したハイドロキシアパタイト粉体150gを
少量ずつ徐々に混合し、粘度を測定した後、200ml
のガラスビーカーに流し入れた。このビーカーを90℃
の乾燥機に24時間入れて内容物をゲル化し、乾燥さ
せ、ハンドソーで29.4×29.4×29.4mmの
立方体に切り出し、これを下記の焼成パターンで焼成し
た。室温から50℃/時の昇温速度で600℃まで昇温
し、次に100℃/時の昇温速度で1200℃まで昇温
し、この温度で4時間焼成した後、50℃/時の降温速
度で600℃まで冷まし、この温度に4時間保持した
後、100℃/時の降温速度で室温まで冷ました。得ら
れた焼結体の寸法は、20×20×20mmであり、気
孔率は50%であった。
製造 1000mlのビーカーに水450gを入れ、メチルセ
ルロース(和光純薬工業株式会社製、2%水溶液として
20℃で測定した粘度が4000cpsのもの)8.1
gを添加し、ハンドミキサーで3分間攪拌してメチルセ
ルロースの水溶液を調製した。このビーカーを60℃の
恒温槽に入れ、ビーカー内のメチルセルロース水溶液を
攪拌しながら40℃まで昇温し、さらに30秒間攪拌
し、気泡を含む流動性ゲルとした。他方、公知の湿式合
成法により製造したハイドロキシアパタイトスラリーを
噴霧乾燥することにより平均粒径12μmに造粒し、さ
らにジェットミルで粉砕して平均粒径10μmの球状粉
と平均粒径1μmの微粉とからなるハイドロキシアパタ
イト粉体を調製した。上記ビーカーを恒温槽の外に取り
出し、調製したハイドロキシアパタイト粉体150gを
少量ずつ徐々に混合し、粘度を測定した後、200ml
のガラスビーカーに流し入れた。このビーカーを90℃
の乾燥機に24時間入れて内容物をゲル化し、乾燥さ
せ、ハンドソーで29.4×29.4×29.4mmの
立方体に切り出し、これを下記の焼成パターンで焼成し
た。室温から50℃/時の昇温速度で600℃まで昇温
し、次に100℃/時の昇温速度で1200℃まで昇温
し、この温度で4時間焼成した後、50℃/時の降温速
度で600℃まで冷まし、この温度に4時間保持した
後、100℃/時の降温速度で室温まで冷ました。得ら
れた焼結体の寸法は、20×20×20mmであり、気
孔率は50%であった。
【0014】(2)薬剤含浸 上記(1)で得られた焼結体ブロックの体積(8c
m3 )の150%となる量で1重量%エオシン水溶液を
入れた減圧可能な容器を16個準備し、それぞれのエオ
シン水溶液中に焼結体ブロックを浸漬し、254mmH
g、127mmHg、63.5mmHg、0mmHgの
陰圧を加え、焼結体ブロックへのエオシン溶液の含浸率
の経時変化を観察した。含浸率は、焼結体ブロックの含
浸前後での重量の増加量により次式から求め、結果を図
1に示す。 含浸率=〔減圧後の増加量(g)を(ml)に変換/8
ml〕×100
m3 )の150%となる量で1重量%エオシン水溶液を
入れた減圧可能な容器を16個準備し、それぞれのエオ
シン水溶液中に焼結体ブロックを浸漬し、254mmH
g、127mmHg、63.5mmHg、0mmHgの
陰圧を加え、焼結体ブロックへのエオシン溶液の含浸率
の経時変化を観察した。含浸率は、焼結体ブロックの含
浸前後での重量の増加量により次式から求め、結果を図
1に示す。 含浸率=〔減圧後の増加量(g)を(ml)に変換/8
ml〕×100
【0015】図1から判るように、含浸開始から5分間
は、いずれの場合も急激に含浸率が上昇したが、63.
5〜254mmHgの減圧度の場合には、減圧しなかっ
た場合(減圧度0mmHg)に比べて含浸率が著しく向
上しており、5分〜15分で徐々に含浸率が向上し、1
5〜20分でほぼ平衡状態となった。焼結体ブロックの
体積に対するエオシン溶液の最大含浸率は、減圧しなか
った場合には約23%であったが、減圧した場合で約4
0%であった。また、上記の含浸したブロックを図2に
示すように歯科用電動ドリルで割断し、赤色エオシンに
よる含浸領域を肉眼で観察したところ、減圧しなかった
場合には、中心部にはエオシンは到達していなかった
が、本発明により127〜254mmHgの減圧度で減
圧した場合には中心部まで着色しており、エオシン溶液
が到達していることが確認された。なお、上記実施例で
は、含浸状態を肉眼で観察できるように、薬剤溶液とし
て色素溶液を用いたが、実際には、言うまでもなく抗菌
剤、抗生物質、抗癌剤などの各種の医薬品の溶液を用い
るものである。
は、いずれの場合も急激に含浸率が上昇したが、63.
5〜254mmHgの減圧度の場合には、減圧しなかっ
た場合(減圧度0mmHg)に比べて含浸率が著しく向
上しており、5分〜15分で徐々に含浸率が向上し、1
5〜20分でほぼ平衡状態となった。焼結体ブロックの
体積に対するエオシン溶液の最大含浸率は、減圧しなか
った場合には約23%であったが、減圧した場合で約4
0%であった。また、上記の含浸したブロックを図2に
示すように歯科用電動ドリルで割断し、赤色エオシンに
よる含浸領域を肉眼で観察したところ、減圧しなかった
場合には、中心部にはエオシンは到達していなかった
が、本発明により127〜254mmHgの減圧度で減
圧した場合には中心部まで着色しており、エオシン溶液
が到達していることが確認された。なお、上記実施例で
は、含浸状態を肉眼で観察できるように、薬剤溶液とし
て色素溶液を用いたが、実際には、言うまでもなく抗菌
剤、抗生物質、抗癌剤などの各種の医薬品の溶液を用い
るものである。
【0016】
【発明の効果】本発明の含浸法によれば、多孔質リン酸
カルシウム系焼結体ブロックの気孔内に極めて簡単な操
作で効率よく薬剤を含浸させることができ、しかも高い
含浸率を短時間で達成できるため、薬剤の長期徐放に好
適な薬剤含有ブロックを大量生産することができ、骨補
填材として使用するのに好適な高い機械的強度を有し、
生体適合性及び切削性に優れ、薬剤含有量の多い、薬剤
徐放性ブロックを提供することができる。
カルシウム系焼結体ブロックの気孔内に極めて簡単な操
作で効率よく薬剤を含浸させることができ、しかも高い
含浸率を短時間で達成できるため、薬剤の長期徐放に好
適な薬剤含有ブロックを大量生産することができ、骨補
填材として使用するのに好適な高い機械的強度を有し、
生体適合性及び切削性に優れ、薬剤含有量の多い、薬剤
徐放性ブロックを提供することができる。
【図1】本発明の実施例で測定した各減圧度における薬
剤溶液の含浸率の経時変化を示すグラフ図である。
剤溶液の含浸率の経時変化を示すグラフ図である。
【図2】実施例において含浸状態を観察するため割断後
のブロックの斜視図である。
のブロックの斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 連続気孔を有する多孔質リン酸カルシウ
ム系焼結体ブロックに薬剤を含浸させるにあたり、その
ブロックを薬剤溶液中に浸漬し、63〜254mmHg
の減圧度で5〜20分間含浸させることを特徴とする多
孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックへの薬剤の含浸
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9088181A JPH10279471A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックへの薬剤の含浸法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9088181A JPH10279471A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックへの薬剤の含浸法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10279471A true JPH10279471A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13935747
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9088181A Withdrawn JPH10279471A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 多孔質リン酸カルシウム系焼結体ブロックへの薬剤の含浸法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10279471A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001072577A (ja) * | 1999-09-08 | 2001-03-21 | Asahi Optical Co Ltd | 薬物徐放用担体および薬物徐放用担体の製造方法 |
| US6776860B2 (en) | 1998-11-30 | 2004-08-17 | Pentax Corporation | Ceramic composite and manufacturing method thereof |
| JP2005530525A (ja) * | 2002-04-03 | 2005-10-13 | マシーズ メディツィナルテヒニク アクチエンゲゼルシャフト | 捏和および成形可能な骨代替材料 |
-
1997
- 1997-04-07 JP JP9088181A patent/JPH10279471A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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