JPH10279826A - 処理粉体およびこれを含有する化粧料 - Google Patents

処理粉体およびこれを含有する化粧料

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JPH10279826A
JPH10279826A JP9663497A JP9663497A JPH10279826A JP H10279826 A JPH10279826 A JP H10279826A JP 9663497 A JP9663497 A JP 9663497A JP 9663497 A JP9663497 A JP 9663497A JP H10279826 A JPH10279826 A JP H10279826A
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Hiroshi Fukui
寛 福井
Rika Oshima
理佳 尾島
Kazuo Tate
和男 舘
Tetsuya Kanamaru
哲也 金丸
Tsuneo Suhara
常夫 須原
Kyoko Nagaya
京子 長屋
Takeshi Kusakari
健 草苅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撥水性が高く、分散性に極めて優れた処理粉
体を得、これを用いて、油分を実質的に全く含まない粉
末化粧料を安全かつ簡便に提供する。 【解決手段】 粉体表面をSi−H基を有するシリコー
ン化合物で被覆し、かつ、該シリコーン化合物の未反応
のSi−H基部分に、該Si−H基と反応することので
きる化合物を100μmol/g以上の密度で付加して
なる処理粉体、および該処理粉体を含有してなる化粧
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は処理粉体およびこれ
を含有する化粧料に関する。さらに詳しくは、シリコー
ン被覆処理粉体に機能性基、特にはアルキル基を高密度
で付加することにより、撥水性が高く、分散性に優れる
機能を付与した処理粉体、およびこれを用いたオイルフ
リーの化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体表面にSi−Hを有するシリコーン
化合物を被覆し、未反応のSi−H基に不飽和化合物を
付加することにより、粉体を改質処理する技術が報告さ
れている(特公平1−54380号公報、等)が、その
付加量は、一般に粉体あたり100μmol/g未満程
度で、疎水性や分散嗜好性を変化させるに必要な量が付
加されているにすぎない。このような処理粉体を用いて
粉末化粧料等を製造する場合、十分な油脂分散性を得る
ことが難しく、そのため油分を添加して系中の分散性を
高める必要がある。
【0003】一方、粉末化粧料、特に固形粉末化粧料に
おいては、使用に伴い、化粧料表面が油脂等で固化しが
ちになるなどの傾向がみられ、このような問題の解消の
ために、油分を含まない固形粉末化粧料の実現が望まれ
ていた。しかしながら、これまで、固形粉末化粧料の製
造においては、油分を全く含まないオイルフリーの化粧
料は得られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、撥水性が高く、分散性に優れる
処理粉体を得、これを用いて、油分を実質的に全く含ま
ない粉末化粧料を安全かつ簡便に提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、粉体表面をシリコ
ーン化合物で均一被覆し、この上にさらに所定以上の高
い密度で機能性基を導入することにより、撥水性が高
く、分散性に優れる処理粉体処理粉体が得られること、
および、該処理粉体を用いて、油分を実質的に全く含ま
ない粉末化粧料を安全かつ簡便に得ることができるとい
うことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、粉体表面をSi−H基
を有するシリコーン化合物で被覆し、かつ、該シリコー
ン化合物の未反応のSi−H基部分に、該Si−H基と
反応することのできる化合物を100μmol/g以上
の密度で付加してなる、処理粉体に関する。
【0007】また本発明は、上記処理粉体を含有してな
る化粧料、特には油分を実質的に全く含まない固形粉末
化粧料に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0009】本発明に用いられる粉体は、特に制限され
るものではないが、一般に粒径10mm以下の任意の物
体(10mmより大きいものも含まれることがある)を
意味し、具体的には、有機顔料、無機顔料、金属酸化物
および金属水酸化物、雲母、パール光沢材料、金属、カ
ーボン、磁性粉末、ケイ酸塩鉱物、多孔質材料等が例示
的に挙げられる。これら粉体は1種類でもまた複数を組
み合わせて用いてもよく、また凝集体、成形体あるいは
造形体等であってもよい。また粉体の上にあるいはその
中に他の物質(例えば、着色剤、UV吸収剤、医薬品、
各種添加剤)を含有していてもよい。本発明によれば粒
径0.02μm以下の超微粉体も含めた任意の粉体を改
質(処理)することができる。
【0010】有機顔料としては、例えば赤色201号、
赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色22
0号、赤色226号、赤色228号、赤色305号、橙
色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401
号および青色404号や、さらに赤色3号、赤色104
号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色
401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄
色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号および
青色1号等が挙げられ、さらにこれらの有機顔料がジル
コニウムレーキ、バリウムレーキまたはアルミニウムレ
ーキ等のものでもよい。
【0011】無機顔料としては、例えば紺青、群青、マ
ンガンバイオレット、(酸化)チタン被覆マイカおよび
オキシ塩化ビスマス等が挙げられる。
【0012】金属酸化物および金属水酸化物としては、
例えば酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウム、水酸化カルシウム、酸化アルミニウム、水酸
化アルミニウム、シリカ、酸化鉄(α−Fe23、γ−
Fe23、Fe34、FeO等)、黄色酸化鉄(特に棒
状のもの)、赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、水酸化鉄、酸化
チタン(特に粒径0.001〜0.1μmの二酸化チタ
ン)、低次酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化クロ
ム、水酸化クロム、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化
ニッケルや、これらの2種以上の組み合わせによる複合
酸化物および複合水酸化物、例えばシリカアルミナ、チ
タン酸鉄、チタン酸コバルト、リチウムコバルトチタネ
ート、アルミン酸コバルト等が挙げられる。
【0013】雲母としては、例えば白雲母、金雲母、黒
雲母、絹雲母、鉄雲母、紅雲母、リチア雲母、チンワル
ド雲母、ソーダ雲母、人工雲母または、KAl2(A
l、Si3)O102、KMg3(Al、Si3)O
102、K(Mg、Fe3)(Al、Si3)O102で表
される雲母等が挙げられる。
【0014】パール光沢材料としては、例えば雲母チタ
ン系複合材料、雲母酸化鉄系複合材料、ビスマスオキシ
クロライド、グアニンや、さらに、酸化窒化チタンおよ
び/または低次酸化チタンを含有するチタン化合物で被
覆された雲母等が挙げられる。雲母チタン系複合材料の
チタンについては二酸化チタン、低次酸化チタン、酸化
窒化チタンのいずれでもよい。また雲母チタン系複合材
料またはビスマスオキシクロライドに、例えば酸化鉄、
紺青、酸化クロム、カーボンブラック、カーミンあるい
は群青等をさらに混合したものであってもかまわない。
【0015】金属としては、例えばアルミニウム、鉄、
ニッケル、コバルト、クロム、金、銀、銅、プラチナ、
亜鉛、インジウム、スズ、アンチモン、タングステン、
ジルコニウム、モリブデン、シリコン、チタン等が挙げ
られる。
【0016】磁性粉体としては、例えばγ−Fe23
マグネタイト(Fe34)、ベルトライト系酸化鉄(F
eOx;1.33<x<1.5)またはそれらがコバル
ト、マンガン、ニッケル、亜鉛、クロム等で変性された
ものや、針状の鉄またはAl、B、Co、Cr、Cu、
Mo、Mn、Ni、P、Si、Sn、Znが含有された
鉄粉、CrO2やBaフェライト等が挙げられる。
【0017】また、粉末が、雲母上に被覆された鉄、ニ
ッケル、コバルトまたはその酸化物であってもよいが、
これに限定されるものではない。
【0018】ケイ酸塩鉱物としては、フィロケイ酸塩鉱
物(例えば、カオリン族、モンモリロナイト族、粘土雲
母族、緑泥石族、蛇紋石)およびテクトケイ酸塩鉱物
(例えばゼオライト族)であり、パイロフィライト、タ
ルク、緑泥石、クリソタイル、アンチゴライト、リザダ
イト、カオリナイト、デッカイト、ナクライト、ハロサ
イト、モンモリロナイト、ノントロナイト、サポナイ
ト、ソーコナイト、ベントナイトや、ソーダ沸石、中沸
石、スコレス沸石、トムソン沸石等のソーダ沸石族、輝
沸石、束沸石、剥沸石等の輝沸石族、および方沸石、重
十字沸石、灰十字沸石、菱沸石、グメリン沸石等のゼオ
ライト等が挙げられる。
【0019】さらに本発明では多孔性物質の処理を良好
に行うことができるが、多孔性物質としては、例えば多
孔性ガラスビーズ、中空シリカまたはゼオライト、ある
いは金属酸化物、金属窒化物、ケイ酸塩鉱物、炭酸塩鉱
物、硫酸塩鉱物若しくはリン酸塩鉱物を、造粒または成
型したもの、あるいは上記鉱物を造粒または成型した
後、焼成したもの、メタル、セルロース、繊維または合
成樹脂等を挙げることができる。
【0020】本発明で用いるSi−H基を有するシリコ
ーン化合物は、Si−H基を有するシリコーン系のもの
であればどのような化合物でも用いることができる。例
えば、シリコーン油、シリコーンレジン、シリコーンワ
ックス等が挙げられる。なかでも、下記一般式(I)
【0021】
【化3】 (R1HSiO)a(R23SiO)b(R456SiO1/2c (I) 〔式中、R1、R2およびR3は互いに独立に水素原子で
あるかまたは少なくとも1個のハロゲン原子で置換可能
な炭素原子数1〜10の炭化水素基であり(但し、
1、R2、R3が同時に水素原子であることはない);
4、R5およびR6は互いに独立に水素原子であるかま
たは少なくとも1個のハロゲン原子で置換可能な炭素原
子数1〜10の炭化水素基であり;aは1以上の整数で
あり、bは0または1以上の整数であり、cは0または
2であり(但し、3≦a+b+c≦10000であ
る);そしてこの化合物はSi−H基部分を少なくとも
1個含むものとする〕で表されるシリコーン化合物が好
適に用いられる。
【0022】ここでc=0の場合は、下記の一般式(I
II)
【0023】
【化4】 (R1HSiO)a(R23SiO)b (III) 〔式中、R1、R2、R3、a、bは上記一般式(I)で
定義した通り。但し、好ましくはR1、R2およびR3
互いに独立に少なくとも1個のハロゲン原子(特にフッ
素原子)で置換可能な炭素原子数1〜4の低級アルキル
基またはアリール基(例えばフェニル基)であり;a+
bが3以上であり、好ましくは10〜1000、特には
20〜500である〕で表される環状シリコーン化合物
である。好ましくは1分子中に水素原子が2個以上存在
するものが望ましい。一般式(III)の化合物の具体
的例としては、環状メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン等を挙げることができる。
【0024】また、c=2の場合は、下記の一般式(I
V)
【0025】
【化5】 (R1HSiO)a(R23SiO)b(R456SiO1/22 (IV) 〔式中、R1〜R6、a、bは上記一般式(I)で定義し
た通り。但し、好ましくはR1〜R6が互いに独立に少な
くとも1個のハロゲン原子(特にフッ素原子)で置換可
能な炭素原子数1〜4の低級アルキル基またはアリール
基(例えばフェニル基)であり;a+bが10〜100
0、特には20〜500である〕で表される鎖状シリコ
ーン化合物である。一般式(IV)の具体例としては、
メチルハイドロジェンポリシロキサン、フェニルハイド
ロジェンポリシロキサン、1,1,1,3,5,7,
7,7−オクタメチルテトラシロキサン、1,1,1,
3,5,7,9,9,9−ノナメチルペンタシロキサ
ン、1,1,1,3,5,7,9,11,11,11−
デカメチルヘキサシロキサン、1,3,5,7,−テト
ラメチルシクロテトラシロキサン等を挙げることができ
る。
【0026】本発明で用いられるSi−H基と反応する
ことのできる化合物(Si−H基反応性化合物)は、上
記シリコーン化合物の未反応のSi−H基と反応するこ
とができる化合物であればどのような化合物も任意に用
いられ得る。
【0027】このSi−H基反応性化合物は、シリコー
ン化合物の未反応Si−H部分に対して付加し、所望の
ペンダント基をシリコーン化合物に導入するためのもの
である。したがって、Si−H反応性化化合物を適切に
選択し、所望のペンダント基を導入することにより、粉
体に対して種々の機能を付与することができる。ここで
「ペンダント基」とは、Si−H基部分と反応すること
のできる化合物の残基であって、その化合物の付加反応
によってシリコーン化合物に導入される基を意味する。
このペンダント基は、粉体に各種の特性および機能を付
与する。付加させる不飽和化合物の炭化水素基の種類ま
たは長さ等を調節すれば疎水性をより強めることができ
る。
【0028】ペンダント基は任意に選択することができ
る。例えばアルキル基は撥水性が高く油脂によく分散
し、紫外線吸収剤付加では経皮吸収のない紫外線吸収粉
体を得ることができる。抗菌作用を有する基を付加すれ
ば経皮吸収のない抗菌粉体を得ることができる。エポキ
シ基を付加したものは樹脂と反応することができ、強固
な樹脂・粉体複合体を形成し、熱で膨張しない固い複合
体となる。
【0029】かかるSi−H基反応性化合物としては、
例えば、OH基またはSH基をもつ化合物、例えばアミ
ノ酸(システイン等)を使用することができる。さらに
炭素−炭素二重結合または三重結合を少なくとも1つも
ち、Si−H基部分と反応することのできる不飽和化合
物(ビニル化合物)を使用することができる。
【0030】適当な不飽和化合物としては、下記一般式
(II)
【0031】
【化6】
【0032】(式中、R7、R8、R9およびR10は互い
に独立に水素原子、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト
基、アシルオキシ基、アルコキシ基、アミノ基、ニトロ
基、カルボキシル基、スルホ基、あるいは炭素原子数1
〜30の置換または非置換の炭化水素基であるか;ある
いはR7とR9とが炭素−炭素結合をなし、−C=C−と
一緒になって炭素−炭素三重結合を形成することがで
き;あるいはR8とR10とが炭素−炭素結合をなし、−
C=C−と一緒になって脂環式基を形成することができ
る)で表される化合物等が挙げられる。
【0033】上記において、炭素原子数1〜30の置換
または非置換の炭化水素基としては、例えば、脂肪族基
(例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
等)、芳香族基(例えばフェニル基、ナフチル基、
等)、複素環式基(例えばヘテロ原子として窒素原子、
酸素原子またはイオウ原子を1個以上含むもの、等)、
脂環式基(例えばシクロアルキル基、シクロアルケニル
基、シクロアルキニル基、等)、スピロ化合物残基また
はテルペン化合物残基等が挙げられる。
【0034】上記炭化水素基R7〜R10は、一般式(I
I)の化合物における二重結合または三重結合による付
加反応に不利な影響を与えない限り、1個以上の不飽和
炭化水素基(例えば前記一般式(II)の定義で例示し
たもの)および/または1個以上の官能基で置換されて
いることができる。官能基の代表例としては、ハロゲン
原子、アミノ基、カルボキシル基、スルホ基、メルカプ
ト基、エポキシ基、シアノ基、ニトロ基、水酸基、アル
コキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アシル
オキシ基、4級アンモニウム基、ポリアルキレンエーテ
ル基等を挙げることができる。
【0035】より好ましい不飽和化合物は、末端あるい
は任意の位置に不飽和結合(二重結合、三重結合)を1
個以上有するアルケンまたはアルキンであり、例えばア
セチレン、エチレン、プロピレン、ブテン、オクテン、
デセン、オクタデセン等が挙げられる。アルケン等は、
不飽和結合を有していればその位置でSi−H基部分と
付加反応するため、それ以外の位置にシクロヘキサン、
ベンゼン、ナフタレン等の環状構造が存在していてもか
まわない。
【0036】また、二重結合が二つ以上あるブタジエ
ン、イソプレン等を用いることもできる。
【0037】本発明では、上記一般式(II)中、上記
一般式(II)中、R8、R9、R10が水素原子であり、
7が炭素原子数1〜30、好ましくは炭素原子数8〜
18のアルキル基のものが好ましく用いられる。このよ
うにペンダント基としてアルキル基を用いた場合、特に
撥水性が高く、分散能が高い処理粉体が得られる。
【0038】本発明では、粉体表面をSi−H基を有す
るシリコーン化合物で均一に被覆し、かつこのシリコー
ン化合物の未反応のSi−H基に、ペンダント基を有す
る化合物を、粉体あたり100μmol/g以上の高密
度で付加する点に特徴がある。このように高密度で機能
性基を粉体に導入することにより、機能性を充分発揮で
きるばかりでなく、従来と異なった性能を発揮すること
ができる。本発明の機能性粉体は化粧料、塗料、複合材
料など様々の分野に応用できる。特に化粧料において
は、従来必要であった油を全く含有しない粉末化粧料を
提供することができる。
【0039】上記Si−H基を有するシリコーン化合物
の粉体被覆方法、機能性基付加方法は、従来からの手段
により行うことができる。
【0040】Si−H基を有するシリコーン化合物の粉
体被覆方法については、例えば、上記シリコーン化合物
を有機溶媒(クロロホルム、ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、アセトン、等)に溶解し、この中に粉体を分散さ
せて分散液を調製し、この分散液を加熱して溶媒を蒸発
させ、粉体表面上に被膜を形成させることによってシリ
コーン化合物の被膜で粉体を被覆することができる。あ
るいは、上記シリコーン化合物の貧溶媒の中に前記分散
液を注ぐか、若しくはその分散液の中に貧溶媒を注いで
粉体表面上に不溶化シリコーン化合物を付着させてその
被膜を形成させることによって粉体を被覆してもよい。
さらに、イン・サイチュー重合法のように、粉体の表面
上において触媒の存在下でシリコーン化合物をモノマー
重合させることによってシリコーン化合物の被膜で粉体
をカプセル化してもよい。あるいはまた、粉体の実質的
に全表面上に広く分布する活性点を利用して被覆するこ
ともできる。
【0041】また、シリコーン化合物をそのまま粉体上
に散布してもよく、あるいは粉体を溶媒に溶解させた
後、シリコーン化合物を散布してもよい。
【0042】あるいは、好ましくは水、または水系溶媒
中で粉体へのシリコーン化合物被覆を行う。水系溶媒と
は、水が80重量%程度以上含有されている水を主成分
とする溶液を意味する。水以外の他の成分としては、エ
タノール、メタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カル
シウム、塩酸、硫酸およびこれらの混合物等が挙げられ
る。なお、この水系溶液に含まれる水としては、イオン
交換水、蒸留水等が挙げられるが、この水に無機イオン
が存在していてもかまわない。無機イオンとしては、L
+、Na+、K+、Rb+、Cs+、Mg++、Ca+、HS
O4-、Cl-等が挙げられる。これらのイオン含有量を
変えることによって水系のpHをコントロールすること
ができ、結果的に水系でのペンダント基の付加反応を制
御することができる。すなわち無機イオンの量を多くし
てpH値を大きくするとSi−H基の架橋を促進させる
ことができ、一方、無機イオンの量を少なくしてpH値
を小さくすると架橋の度合いを抑えることができる。し
たがって、pH値を小さくしてSi−H基の架橋を生じ
難くして残存のSi−H基を多くすれば、後述するヒド
ロシリル化反応によるペンダント基の付加密度を上げる
ことができる。本発明では、ペンダント基を有する化合
物を、粉体あたり100μmol/g以上の高密度で付
加するために、pH5〜8程度にコントロールするのが
好ましい。
【0043】シリコーン化合物と水系溶液の割合は、粉
体の混合方法により異なるが、シリコーン1に対して水
0.1〜100(重量比)の範囲で行うのが好ましく、
より好ましくは5〜50である。混合方法は、通常用い
られている混合機を用いて常法により行うことができ
る。湿式混合の場合は用いる水の量がやや多め隣、乾式
混合の場合は水の量がやや少なめとなる。
【0044】粉体に対するシリコーン化合物量は2〜2
0重量%が好ましく、より好ましくは3〜10重量%で
ある。上記シリコーン量が2重量%未満では、本発明の
効果を得られる程度にペンダント基を導入することがで
きず、一方、20重量%超では、粉末状態ではなくな
り、好ましくない。またSi−H基反応性化合物は、そ
の系全体のシリコーン化合物のSi−H基の0.5〜3
当量が好ましく、より好ましくは1〜2当量である。こ
のシリコーン化合物量に対して上述した割合で水を混合
して反応液として用いる。
【0045】こうしてできたシリコーン被覆粉体は、未
反応のSi−H基部分が存在し、アルカリや酸のような
苛酷な条件では若干不安定になる。
【0046】次に、上記粉体を被覆したシリコーン化合
物の未反応Si−H基に、このSi−H基と反応するこ
とのできる化合物を付加する。これにより、シリコーン
化合物の未反応Si−H部分に対してSi−H反応性化
合物を付加し、Si−H反応性化合物から誘導されるペ
ンダント基をシリコーン化合物に導入する。Si−H反
応性化合物を適切に選択し、所望のペンダント基を導入
することにより、粉体に対して種々の機能を付与するこ
とができる。
【0047】これについてさらに述べると、上述の第1
段階の被覆工程において、粉体表面でSi−H基どうし
の架橋が生じて網目構造が形成され、粉体表面がシリコ
ーン化合物の被膜で被覆されるが、立体障害等のために
架橋が完全に行われない。そのため残存のSi−H基が
存在し、アルカリや酸のような苛酷な条件では若干不安
定となる傾向がある。この残存のSi−H基にSi−H
反応性化合物(例えば、アルケンやアルキレン等の不飽
和化合物、等)をヒドロシリル化反応によって付加さ
せ、Si−C結合を生成させることにより、アルカリや
酸に対してさらに安定な粉体を得ることができる。
【0048】したがってSi−H反応性化合物(不飽和
化合物、等)を適切に選択し、所望のペンダント基を導
入することにより、粉体に対して種々の機能を付与する
ことができる。ここで「ペンダント基」とは、Si−H
基部分と反応することのできる化合物の残基であって、
その化合物の付加反応によってシリコーン化合物に導入
される基を意味する。このペンダント基は、粉体に各種
の特性および機能を付与する。付加させる不飽和化合物
の炭化水素基の種類または長さ等を調節すれば疎水性を
より強めることができる。
【0049】本発明では、このペンダント基を有するS
i−H反応性化合物を、粉体1gに対して100μmo
l/g以上、好ましくは150μmol/g以上付加さ
せる。
【0050】なお、上記シリコーン化合物の被覆とペン
ダント基の付加反応をともに水系溶液中で行ってよい。
例えば、Si−H基を有する所定量のシリコーン化合
物、該Si−H基と反応することのできる化合物、およ
び水を混合機内に投入、混合後、この混合液を粉体に霧
状に吹き付け、加熱混合し、ここにさらに触媒を添加す
る方法が挙げられる。また、粉体の入ったニーダーに水
系溶媒を入れ、よく撹拌混合した後に、Si−H基を有
するシリコーン化合物およびSi−H基と反応すること
のできる化合物を添加して加熱混合し、触媒を添加して
被覆と付加を同時に行うことができる。この接触による
反応は、加熱しながら行うのが反応時間の短縮となるの
で好ましい。
【0051】また、ガスの形で供給してもよいし、ボー
ルミルなどで粉体と一緒にして撹拌混合してもよい。ガ
スの形で供給する場合は沸点の低いものが望ましい。
【0052】なお、加熱温度は50〜120℃の範囲で
行うことができるが、高温の方が反応速度が大きく短時
間に反応が終了する。
【0053】次いで、シリコーン化合物のSi−H基と
ペンダント基とのヒドロシリル化反応を促進させるため
に触媒を添加する。
【0054】このヒドロシル化反応を促進する触媒とし
ては、白金族触媒、すなわちルテニウム、ロジウム、パ
ラジウム、オスミウム、イリジウム、白金の化合物が適
しているが、特にパラジウムと白金の化合物が好適であ
る。パラジウム系では塩化パラジウム(II)、塩化テ
トラアミンパラジウム(II)酸アンモニウム、酸化パ
ラジウム(II)、水酸化パラジウム(II)等が挙げ
られる。白金系では塩化白金(II)、テトラクロロ白
金酸(II)、塩化白金(IV)、ヘキサクロロ白金酸
(IV)、ヘキサクロロ白金酸(IV)アンモニウム、
酸化白金(II)、水酸化白金(II)、二酸化白金
(IV)、酸化白金(IV)、二硫化白金(IV)、硫
化白金(IV)、ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム
等が挙げられる。さらにアミン触媒例えばトリブチルア
ミンまたは重合開始剤を使用することができる。
【0055】こうしてできた高付加密度粉体のみ、また
は他の粉体を混合して油分を全く含まない固形粉末化粧
料を作ることができる。
【0056】この粉体以外に配合できる粉体は、タル
ク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、
金雲母、合成雲母、黒雲母、紅雲母、リチア雲母、パー
ミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウムケイ酸ストロンチウム、タング
ステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、
硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼きセッコウ)、
リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパ
タイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸
亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニ
ウム)、窒化ホウ素等の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末
(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル
酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル
酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、シ
リコーン粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース
粉末等の有機粉末成分;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無
機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機
赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化
鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラ
ック、低次酸化チタン等無機黒色系顔料、マンゴバイオ
レット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、酸
化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑
色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、酸化チタン
コーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビ
スマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタン
コーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパ
ール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等
の金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、赤色2
04号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、
赤色228号、赤色305号、橙色203号、橙色20
4号、黄色205号、黄色401号および青色404号
や、さらに赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤
色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505
号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202
号、黄色203号、緑色3号および青色1号等のジルコ
ニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキ等の有機顔
料が挙げられる。
【0057】これらの粉末以外に酸化防止剤、防腐剤等
を添加することができる。
【0058】これらの粉体は通常の混合機を用いて混合
することができるが、望ましくは高剪断力のものを用い
ることが望ましい。
【0059】本発明による上記高密度でペンダント基が
付加された処理粉体を用いることにより、あるいは、他
の粉体を混合して油分をを実質的に全く含まない固形粉
末化粧料を得ることができる。なお、ここでいう「油
分」とは、常温で液体の状態のものをいい、具体的に
は、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナ
ッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタ
ネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サ
ザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実
油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメ
ヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、
トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリ
セリン等の液状油脂;流動パラフィン、スクワレン、ス
クワラン、プリスタン等の炭化水素、オレイン酸、トー
ル油、イソステアリン酸等の脂肪酸;ラウリルアルコー
ル、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、
オクチルドデカノール等の液状高級アルコール;メチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン、デカメチルポリシロ
キサン等の液状シリコーン;ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、
オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸
オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル等のエステル
類等が例示される。したがって、油分を実質的に含まな
い化粧料とは、これら液状油分のいずれをも実質的に含
まない化粧料を意味する。
【0060】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。ただし、本発明の範囲はこれら実施例によって
なんら限定されるものでないことはいうまでもない。
【0061】実施例1−1 セリサイトの処理 セリサイト291gとイオン交換水190gを内容積1
Lのニーダーに入れ、室温で十分に攪拌、混合した。そ
の後、Si−H基を有するシリコーン化合物である「シ
リコーンKF−99」(信越化学(株)製)12gを加
え、攪拌・混合を続けながら昇温し、100℃で水を蒸
発させながら5時間反応させた。次に、減圧乾燥機によ
り残存している水を除去し、シリコーン処理セリサイト
を得た。
【0062】その後、このシリコーン処理セリサイトに
イオン交換水250gを加えよく攪拌、混合した後、テ
トラデセン50gおよび塩化白金酸15mgを加え、攪
拌、混合を続けながら昇温し、100℃で水を蒸発させ
ながら5時間反応させた。次に、減圧乾燥機により残存
している水および未反応のテトラデセンを除去した後、
被覆粉体を取り出した。得られた処理粉体は著しい疎水
性を示した。また、粉体あたりのテトラデセンの付加量
を元素分析で測定したところ、382μmol/gであ
った。
【0063】実施例1−2 実施例1−1のセリサイトを二酸化チタンに代えて同様
の処理を行い、処理粉体を得た。テトラデセンの付加量
は330μmol/gであった。
【0064】実施例1−3 実施例1−1のセリサイトをシリカゲルに代えて同様の
処理を行い、処理粉体を得た。テトラデセンの付加量は
318μmol/gであった。
【0065】実施例1−4 実施例1−1のセリサイトをタルクに代えて同様の処理
を行い、処理粉体を得た。テトラデセンの付加量は35
5μmol/gであった。
【0066】実施例1−5 実施例1−1のセリサイトを亜鉛華に代えて同様の処理
を行い、処理粉体を得た。テトラデセンの付加量は34
8μmol/gであった。
【0067】実施例1−6 実施例1−1のセリサイトを雲母チタンに代えて同様の
処理を行い、処理粉体を得た。テトラデセンの付加量は
311μmol/gであった。
【0068】実施例1−7 実施例1−1のセリサイトをベンガラに代えて同様の処
理を行い、処理粉体を得た。テトラデセンの付加量は2
87μmol/gであった。
【0069】実施例1−8 実施例1−1のセリサイトを黄酸化鉄に代えて同様の処
理を行い、処理粉体を得た。テトラデセンの付加量は3
64μmol/gであった。
【0070】実施例1−9 実施例1−1のセリサイトを黒酸化鉄に代えて同様の処
理を行い、処理粉体を得た。テトラデセンの付加量は3
03μmol/gであった。
【0071】実施例2 セリサイト50kg、雲母粉20kg、二酸化チタン1
0kg、タルク15kg、赤色酸化鉄1kg、黄色酸化
鉄3.2kg、黒色酸化鉄0.2kg、微粒二酸化チタ
ン0.6kgとイオン交換水60kgを200Lのニー
ダーに入れてよく混合し、実施例1と同様に「シリコー
ンKF−99」(信越化学(株)製)3.5kgを添加
しながら昇温し、100℃で8時間反応させた。次に、
減圧乾燥機により残存している水を除去し、シリコーン
処理複合粉体を得た。
【0072】その後、このシリコーン処理複合粉体にイ
オン交換水100kgを加えよく攪拌、混合した後、テ
トラデセン8kgおよび塩化白金酸3.5gを加え、攪
拌・混合を続けながら昇温し、100℃で水を蒸発させ
ながら2時間反応させた。次に、減圧乾燥機により残存
している水および未反応のテトラデセンを除去した後、
被覆粉体を取り出した。得られた処理粉体は著しい疎水
性を示した。また、テトラデセンの付加量を元素分析で
測定したところ、402μmol/gであった。
【0073】実施例3 セリサイト150g、雲母粉100g、二酸化チタン3
0g、タルク45g、赤色酸化鉄3g、黄色酸化鉄10
g、黒色酸化鉄0.6g、微粒二酸化チタン1.8gと
イオン交換水180gを1Lのニーダーに入れてよく混
合し、実施例1と同様に「シリコーンKF−99」(信
越化学(株)製)7.5gを徐々に添加しながら昇温
し、100℃で8時間反応させた。次に、減圧乾燥によ
り残存している水を除去し、シリコーン処理複合粉体を
得た。
【0074】その後、このシリコーン処理複合粉体にイ
オン交換水300gを加えよく攪拌、混合した後テトラ
デセン15gおよび塩化白金酸10mgを加え、攪拌・
混合を続けながら昇温し、100℃で水を蒸発させなが
ら2時間反応させた。次に、減圧乾燥機により残存して
いる水および未反応のテトラデセンを除去した後、被覆
粉体を取り出した。得られた処理粉体は著しい疎水性を
示した。また、テトラデセンの付加量を元素分析で測定
したところ、210μmol/gであった。
【0075】比較例1 実施例3において、「シリコーンKF−99」(信越化
学(株)製)の添加量を3.0gに代えた以外は、実施
例3と同様にして処理粉複合体得た。得られた処理複合
粉体は、疎水性であり、テトラデセンの付加量は85μ
mol/gであった。
【0076】 実施例4:ファンデーション 配合成分 重量% (1)実施例1−1の処理粉体 40.0 (2)実施例1−2の処理粉体 13.0 (3)実施例1−4の処理粉体 34.7 (4)実施例1−7の処理粉体 1.0 (5)実施例1−8の処理粉体 2.5 (6)実施例1−9の処理粉体 0.1 (7)球状シリカ 3.0 (8)球状シリコーン粉体 2.0 (9)球状ポリエチレン粉体 3.5 (10)エチルパラベン 0.2 製法 上記成分(1)〜(9)を混合し、粉砕機を通して平均
粒径1〜5μmに粉砕し、ふるいを通し粒度を整えた
後、圧縮成形し、ケーキ型ファンデーションを得た。得
られたファンデーションは油分を全く含んでいないにも
かかわらず成形ができ、のびがよく、さらさらした使用
性であり、化粧もちが良好であった。
【0077】 実施例5:ファンデーション 配合成分 重量% (1)実施例2の処理粉体 85.0 (2)球状ナイロン粉体 3.0 (3)球状シリコーン粉体 2.0 (4)球状ポリエチレン粉体 9.8 (5)エチルパラベン 0.2 製法 上記成分(1)〜(5)を混合し、粉砕機を通して平均
粒径1〜5μmに粉砕し、ふるいを通し粒度を整えた後
圧縮成形し、ケーキ型ファンデーションを得た。得られ
たファンデーションは油分を全く含んでいないにもかか
わらず成形ができ、のびがよく、さらさらした使用性で
あり、化粧もちが良好であった。
【0078】 実施例6:ファンデーション 配合成分 重量% (1)実施例3の処理粉体 85.0 (2)球状ナイロン粉体 3.0 (3)球状シリコーン粉体 2.0 (4)球状ポリエチレン粉体 9.8 (5)エチルパラベン 0.2 製法 上記成分(1)〜(5)を混合し、粉砕機を通して平均
粒径1〜5μmに粉砕し、ふるいを通し粒度を整えた後
圧縮成形し、ケーキ型ファンデーションを得た。得られ
たファンデーションは油分を全く含んでいないにもかか
わらず成形ができ、のびがよく、さらさらした使用性で
あり、化粧もちが良好であった。
【0079】比較例2 実施例5において、実施例2の処理粉体に代えて、比較
例1の処理粉体を用いた以外は、他の配合成分は全く同
じものを用いて、ファンデーションを製造した。得られ
たファンデーションは全く粉っぽく、成形が不可能であ
った。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
シリコーン被覆処理粉体に機能性基、特にはアルキル基
を従来に比して高密度で付加することにより、撥水性が
高く、分散性に優れる機能を付与した処理粉体を得るこ
とができ、さらにこの処理粉体を用いて、油分を実質的
に全く含まない固形粉末化粧料を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金丸 哲也 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 須原 常夫 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 長屋 京子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 草苅 健 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体表面をSi−H基を有するシリコー
    ン化合物で被覆し、かつ、該シリコーン化合物の未反応
    のSi−H基部分に、該Si−H基と反応することので
    きる化合物を100μmol/g以上の密度で付加して
    なる、処理粉体。
  2. 【請求項2】 上記Si−H基を有するシリコーン化合
    物が、下記一般式(I) 【化1】 (R1HSiO)a(R23SiO)b(R456SiO1/2c (I) 〔式中、R1、R2およびR3は互いに独立に水素原子で
    あるか、または少なくとも1個のハロゲン原子で置換可
    能な炭素原子数1〜10の炭化水素基であり(但し、R
    1、R2、R3が同時に水素原子であることはない);
    4、R5およびR6は互いに独立に水素原子であるか、
    または少なくとも1個のハロゲン原子で置換可能な炭素
    原子数1〜10の炭化水素基であり;aは1以上の整数
    であり、bは0または1以上の整数であり、cは0また
    は2であり(但し、3≦a+b+c≦10000であ
    る);そしてこの化合物はSi−H基部分を少なくとも
    1個含むものとする〕で表されるシリコーン化合物であ
    る、請求項1記載の処理粉体。
  3. 【請求項3】 上記シリコーン化合物がメチルハイドロ
    ジェンポリシロキサンである、請求項1または2記載の
    処理粉体。
  4. 【請求項4】 上記Si−H基と反応することのできる
    化合物が、炭素−炭素二重結合または三重結合を少なく
    とも1つもち、Si−H基と反応することができる不飽
    和化合物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    処理粉体。
  5. 【請求項5】 上記Si−H基と反応することのできる
    化合物が、下記一般式(II) 【化2】 (式中、R7、R8、R9およびR10は互いに独立に水素
    原子、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、アシルオ
    キシ基、アルコキシ基、アミノ基、ニトロ基、カルボキ
    シル基、スルホ基、あるいは炭素原子数1〜30の置換
    または非置換の炭化水素基であるか;あるいはR7とR9
    とが炭素−炭素結合をなし、−C=C−と一緒になって
    炭素−炭素三重結合を形成することができ;あるいはR
    8とR10とが炭素−炭素結合をなし、−C=C−と一緒
    になって脂環式基を形成することができる)で表される
    化合物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の処
    理粉体。
  6. 【請求項6】 上記一般式(II)中、R8、R9、R10
    が水素原子であり、R7が炭素原子数1〜30の炭化水
    素基である、請求項5記載の処理粉体。
  7. 【請求項7】 上記一般式(II)中、R8、R9、R10
    が水素原子であり、R7が炭素原子数1〜30のアルキ
    ル基である、請求項6記載の処理粉体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の処
    理粉体を含有してなる化粧料。
  9. 【請求項9】 化粧料が固形粉末化粧料である、請求項
    8記載の化粧料。
  10. 【請求項10】 実質的に油分を全く含まない、請求項
    8または9記載の化粧料。
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