JPH10280293A - 高級水彩紙の製造方法 - Google Patents
高級水彩紙の製造方法Info
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- JPH10280293A JPH10280293A JP10253697A JP10253697A JPH10280293A JP H10280293 A JPH10280293 A JP H10280293A JP 10253697 A JP10253697 A JP 10253697A JP 10253697 A JP10253697 A JP 10253697A JP H10280293 A JPH10280293 A JP H10280293A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絵筆等で描かれた場合に、水性絵の具の水が
速やかに紙の内部に吸収され、画線がにじまず、均一な
発色性を持ち、毛羽立ちが起こりにくい安価な高級水彩
紙を得ること。 【解決手段】 450〜650mlC.S.F.に叩解
された製紙用繊維を抄紙した紙匹に、湿式含浸法により
水溶性高分子を製紙用繊維に対し1〜20重量%付着さ
せて製造することを特徴とする高級水彩紙の製造方法。
速やかに紙の内部に吸収され、画線がにじまず、均一な
発色性を持ち、毛羽立ちが起こりにくい安価な高級水彩
紙を得ること。 【解決手段】 450〜650mlC.S.F.に叩解
された製紙用繊維を抄紙した紙匹に、湿式含浸法により
水溶性高分子を製紙用繊維に対し1〜20重量%付着さ
せて製造することを特徴とする高級水彩紙の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】水彩画を描く時に用いる水彩
紙は、原料として使用する製紙用繊維の種類に応じて、
通常3つのグレードに分けられている。最も高級なもの
は「最高級水彩紙」と呼ばれ、コットンパルプをほぼ1
00%使用して製造されている。次いで少しグレードが
落ちるものは「高級水彩紙」と呼ばれ、コットンパルプ
に木材パルプを併用して製造されている。最もグレード
の落ちるものは、単なる「水彩紙」と呼ばれ、木材パル
プのみで製造されている。「最高級水彩紙」と「高級水
彩紙」は、上中級者向けとして、単なる「水彩紙」は初
級者向けとして使用されている。以下、最高級水彩紙と
高級水彩紙を合わせて「高級水彩紙」と呼ぶこととす
る。本発明はこの「高級水彩紙」の製造方法に関する新
規な提案に関するものである。
紙は、原料として使用する製紙用繊維の種類に応じて、
通常3つのグレードに分けられている。最も高級なもの
は「最高級水彩紙」と呼ばれ、コットンパルプをほぼ1
00%使用して製造されている。次いで少しグレードが
落ちるものは「高級水彩紙」と呼ばれ、コットンパルプ
に木材パルプを併用して製造されている。最もグレード
の落ちるものは、単なる「水彩紙」と呼ばれ、木材パル
プのみで製造されている。「最高級水彩紙」と「高級水
彩紙」は、上中級者向けとして、単なる「水彩紙」は初
級者向けとして使用されている。以下、最高級水彩紙と
高級水彩紙を合わせて「高級水彩紙」と呼ぶこととす
る。本発明はこの「高級水彩紙」の製造方法に関する新
規な提案に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水彩画はヨーロッパで発達した絵画の一
つで、水を溶剤とした絵の具(水性絵の具)を用いて描
いた絵を言う。水彩画には、透明又は半透明描法による
ものや、不透明性絵の具(テンペラ、グァッシュ等)を
用いて描くものがある。
つで、水を溶剤とした絵の具(水性絵の具)を用いて描
いた絵を言う。水彩画には、透明又は半透明描法による
ものや、不透明性絵の具(テンペラ、グァッシュ等)を
用いて描くものがある。
【0003】水彩画は水性絵の具を水で希釈して用い
る。絵筆等で描かれた場合に、絵の具の希釈水が紙の内
部に浸透し、絵の具の顔料のみが紙の表面に均一に定着
されるのが好ましい。このため、水彩紙は適度な水性絵
の具の水の吸収性と均一な発色性を持つことが要求され
る。また、作品が長期保存に耐えられるように、経時に
より紙の強度が劣化しないことが好ましい。
る。絵筆等で描かれた場合に、絵の具の希釈水が紙の内
部に浸透し、絵の具の顔料のみが紙の表面に均一に定着
されるのが好ましい。このため、水彩紙は適度な水性絵
の具の水の吸収性と均一な発色性を持つことが要求され
る。また、作品が長期保存に耐えられるように、経時に
より紙の強度が劣化しないことが好ましい。
【0004】適度な水性絵の具の水の吸収性について
は、初級者向けの、上記した単なる「水彩紙」は水の吸
収性を抑え、描き直しが可能なような配慮がなされてい
るのに対し、「高級水彩紙」は反対に、水性絵の具の水
が速やかに紙の内部に吸収されるような配慮がなされて
いる。つまり、水彩紙のグレードは吸水性に依存し、吸
水性に優れるほど高級グレードになる。この特性は、主
に原料であるパルプの種類を選択することで得られるこ
とが知られている。高級水彩紙の原料としては、木材パ
ルプよりセルロースの純度が高く、水の吸収性に優れた
コットンパルプが古くから用いられ、高級グレードの水
彩紙ほど多量のコットンパルプを含み、低級グレードほ
ど木材パルプを多く含んでいる。しかしながら、コット
ンパルプは吸水性は良いが価格が高く、毛羽立ちが起こ
りやすいという欠点が有り、木材パルプは反対に価格が
安く、毛羽立ちが起こりにくいが、吸水性に劣り高級水
彩紙として満足する性能が得られないという問題点があ
った。
は、初級者向けの、上記した単なる「水彩紙」は水の吸
収性を抑え、描き直しが可能なような配慮がなされてい
るのに対し、「高級水彩紙」は反対に、水性絵の具の水
が速やかに紙の内部に吸収されるような配慮がなされて
いる。つまり、水彩紙のグレードは吸水性に依存し、吸
水性に優れるほど高級グレードになる。この特性は、主
に原料であるパルプの種類を選択することで得られるこ
とが知られている。高級水彩紙の原料としては、木材パ
ルプよりセルロースの純度が高く、水の吸収性に優れた
コットンパルプが古くから用いられ、高級グレードの水
彩紙ほど多量のコットンパルプを含み、低級グレードほ
ど木材パルプを多く含んでいる。しかしながら、コット
ンパルプは吸水性は良いが価格が高く、毛羽立ちが起こ
りやすいという欠点が有り、木材パルプは反対に価格が
安く、毛羽立ちが起こりにくいが、吸水性に劣り高級水
彩紙として満足する性能が得られないという問題点があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら従来の
高級水彩紙の問題点を解決することを課題とする。具体
的には、絵筆等で描かれた場合に、水性絵の具の水の吸
収性に著しく優れ、均一な発色性を持ち、毛羽立ちが起
こりにくく、安価な高級水彩紙を得ることを課題とす
る。
高級水彩紙の問題点を解決することを課題とする。具体
的には、絵筆等で描かれた場合に、水性絵の具の水の吸
収性に著しく優れ、均一な発色性を持ち、毛羽立ちが起
こりにくく、安価な高級水彩紙を得ることを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、450〜650mlC.S.F.に叩解された製
紙用繊維を抄紙した紙匹に、湿式含浸法により水溶性高
分子を製紙用繊維に対し1〜20重量%付着させて製造
することにより、上記の高級水彩紙を得た。
結果、450〜650mlC.S.F.に叩解された製
紙用繊維を抄紙した紙匹に、湿式含浸法により水溶性高
分子を製紙用繊維に対し1〜20重量%付着させて製造
することにより、上記の高級水彩紙を得た。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明により製造される高級水彩
紙は、製紙用繊維を主体として構成され、特にコットン
パルプを少量しか又は全く含まなくても水の吸収性が良
く、高級水彩紙としての適性を十分に満たす。ここで
「製紙用繊維」とは、製紙用天然繊維等の天然繊維及び
化学繊維を指すものとする。
紙は、製紙用繊維を主体として構成され、特にコットン
パルプを少量しか又は全く含まなくても水の吸収性が良
く、高級水彩紙としての適性を十分に満たす。ここで
「製紙用繊維」とは、製紙用天然繊維等の天然繊維及び
化学繊維を指すものとする。
【0008】本発明において使用できる製紙用天然繊維
としては、赤松、黒松、エゾマツ、トドマツ、杉等の針
葉樹、ブナ、カバ、シイノキ等の広葉樹等を主原料とし
た砕木パルプ、亜硫酸パルプ、クラフトパルプ、セミケ
ミカルパルプ、ケミグランドパルプ等の木材パルプの
他、リンターパルプ、コットンラグパルプ等のコットン
パルプ、ケナフ、麻、楮、三椏、竹、バガス、葦、エス
パルト等の非木材パルプ及びこれらを変性したパルプが
挙げられる。これらの製紙用天然繊維を単独で用いても
よいし、2種以上を適宜併用してもよい。本発明におい
ては、上記製紙用天然繊維に代えて、羊毛、絹等の動物
繊維、石綿等の鉱物繊維、ビスコースレーヨン、銅アン
モニアレーヨン等の再生繊維、アセテート、トリアセテ
ート等の半合成繊維、ナイロン、ポリエステル、アクリ
ル、ビニロン、ポリ塩化ビニル、ビニリデン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリウレタン等の合成繊維及び
ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維を任意の比率で配合
して使用してもよい。
としては、赤松、黒松、エゾマツ、トドマツ、杉等の針
葉樹、ブナ、カバ、シイノキ等の広葉樹等を主原料とし
た砕木パルプ、亜硫酸パルプ、クラフトパルプ、セミケ
ミカルパルプ、ケミグランドパルプ等の木材パルプの
他、リンターパルプ、コットンラグパルプ等のコットン
パルプ、ケナフ、麻、楮、三椏、竹、バガス、葦、エス
パルト等の非木材パルプ及びこれらを変性したパルプが
挙げられる。これらの製紙用天然繊維を単独で用いても
よいし、2種以上を適宜併用してもよい。本発明におい
ては、上記製紙用天然繊維に代えて、羊毛、絹等の動物
繊維、石綿等の鉱物繊維、ビスコースレーヨン、銅アン
モニアレーヨン等の再生繊維、アセテート、トリアセテ
ート等の半合成繊維、ナイロン、ポリエステル、アクリ
ル、ビニロン、ポリ塩化ビニル、ビニリデン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリウレタン等の合成繊維及び
ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維を任意の比率で配合
して使用してもよい。
【0009】また、上記製紙用パルプは濾水度が450
〜650mlC.S.F.となるように叩解されること
が必要である。濾水度が450mlC.S.F.未満で
あると後述する含浸液の含浸性が悪くなり、650ml
C.S.F.を超えるとシートの地合が悪くなり絵の具
の紙への吸収が不均一となる。
〜650mlC.S.F.となるように叩解されること
が必要である。濾水度が450mlC.S.F.未満で
あると後述する含浸液の含浸性が悪くなり、650ml
C.S.F.を超えるとシートの地合が悪くなり絵の具
の紙への吸収が不均一となる。
【0010】高級水彩紙には、サイズ効果、即ち、にじ
みを防止する効果を有するものと有しないものがある。
一般的には前者が用いられるが、画家の作風や技法等に
よっては意図的に絵の具をにじませて使用することもあ
り、そのような場合には後者が用いられる。
みを防止する効果を有するものと有しないものがある。
一般的には前者が用いられるが、画家の作風や技法等に
よっては意図的に絵の具をにじませて使用することもあ
り、そのような場合には後者が用いられる。
【0011】本発明においても、絵の具をにじませない
ようにするための薬品を適宜使用できる。製紙用サイズ
剤がその代表的な例である。製紙用サイズ剤は、酸性処
方用のサイズ剤と中性処方用のサイズ剤に大別できる。
前者の例としては、強化ロジン型やエマルション型のロ
ジン系サイズ剤、主にC5芳香族系の石油樹脂系サイズ
剤等があり、後者の例としては、アルキルケテンダイマ
ーやアルケニル無水コハク酸等の反応性サイズ剤、樹脂
型やポリマー型等のカチオン型サイズ剤、ワックスエマ
ルション型サイズ剤、ロジン系中性サイズ剤等がある。
本発明の高級水彩紙はいずれのサイズ剤を使用しても製
造できるが、特にエポキシ化高級脂肪酸アミド及び/又
はアルキルケテンダイマーを使用することが好ましい。
ようにするための薬品を適宜使用できる。製紙用サイズ
剤がその代表的な例である。製紙用サイズ剤は、酸性処
方用のサイズ剤と中性処方用のサイズ剤に大別できる。
前者の例としては、強化ロジン型やエマルション型のロ
ジン系サイズ剤、主にC5芳香族系の石油樹脂系サイズ
剤等があり、後者の例としては、アルキルケテンダイマ
ーやアルケニル無水コハク酸等の反応性サイズ剤、樹脂
型やポリマー型等のカチオン型サイズ剤、ワックスエマ
ルション型サイズ剤、ロジン系中性サイズ剤等がある。
本発明の高級水彩紙はいずれのサイズ剤を使用しても製
造できるが、特にエポキシ化高級脂肪酸アミド及び/又
はアルキルケテンダイマーを使用することが好ましい。
【0012】本発明で使用することができるエポキシ化
高級脂肪酸アミドとしては、特公昭38−20601や
特公昭39−4507号等に記載されているように脂肪
酸と多価アミンの縮合により得られるもの、特開昭51
−1705号に記載されているような、アルケニルコハ
ク酸と多価アミンとの反応により得られるもの等が挙げ
られる。
高級脂肪酸アミドとしては、特公昭38−20601や
特公昭39−4507号等に記載されているように脂肪
酸と多価アミンの縮合により得られるもの、特開昭51
−1705号に記載されているような、アルケニルコハ
ク酸と多価アミンとの反応により得られるもの等が挙げ
られる。
【0013】前記エポキシ化高級脂肪酸アミドが由来す
る脂肪酸としては、炭素数8〜30の高級脂肪族モノカ
ルボン酸又は多価カルボン酸が好ましく、特に炭素数1
2〜25のものが好ましい。脂肪族カルボン酸として
は、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パルミチ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、トール油脂肪酸、アルキ
ルコハク酸、アルケニルコハク酸等が挙げられる。エポ
キシ化高級脂肪酸アミドとしては、これらの2種以上を
併用して得られたものでもよい。
る脂肪酸としては、炭素数8〜30の高級脂肪族モノカ
ルボン酸又は多価カルボン酸が好ましく、特に炭素数1
2〜25のものが好ましい。脂肪族カルボン酸として
は、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パルミチ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、トール油脂肪酸、アルキ
ルコハク酸、アルケニルコハク酸等が挙げられる。エポ
キシ化高級脂肪酸アミドとしては、これらの2種以上を
併用して得られたものでもよい。
【0014】また、前記エポキシ化高級脂肪酸が由来す
る多価アミンとしては、ポリアルキレンポリアミンが好
ましく、中でもアミノ基の間にメチレン基を2〜3個有
するものが好ましい。多価アミンとしては、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレン
トリアミン、トリプロピレンテトラミン、アミノエチル
エタノールアミン等が挙げられる。
る多価アミンとしては、ポリアルキレンポリアミンが好
ましく、中でもアミノ基の間にメチレン基を2〜3個有
するものが好ましい。多価アミンとしては、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレン
トリアミン、トリプロピレンテトラミン、アミノエチル
エタノールアミン等が挙げられる。
【0015】本発明においては、物理的な力がかかるこ
とによって製紙用パルプからサイズ剤が脱落しないよう
に、特に脂肪族カルボン酸と多価アミンとの反応物を、
エピクロルヒドリンを用いて四級塩としたものを使用す
ることが好ましい。
とによって製紙用パルプからサイズ剤が脱落しないよう
に、特に脂肪族カルボン酸と多価アミンとの反応物を、
エピクロルヒドリンを用いて四級塩としたものを使用す
ることが好ましい。
【0016】本発明に用いられるエポキシ化高級脂肪酸
アミドの使用量は、製紙用繊維に対して0.1〜1.5
重量%であることが好ましく、特に0.3〜1.0重量
%であることが好ましい。0.1重量%未満であると、
画線がにじみやすくなり、1.5重量%を超えると水性
絵の具の水が速やかに紙に吸収され難くなる。
アミドの使用量は、製紙用繊維に対して0.1〜1.5
重量%であることが好ましく、特に0.3〜1.0重量
%であることが好ましい。0.1重量%未満であると、
画線がにじみやすくなり、1.5重量%を超えると水性
絵の具の水が速やかに紙に吸収され難くなる。
【0017】本発明に用いられるアルキルケテンダイマ
ーとしては、炭素数8〜30の高級脂肪酸を用いて製造
したものが好ましく、特にベヘン酸を用いて製造したア
ルキルケテンダイマーを使用することが好ましい。添加
量は、パルプに対して0.1〜1.0重量%であること
が好ましく、特に0.2〜0.8重量%であることが好
ましい。
ーとしては、炭素数8〜30の高級脂肪酸を用いて製造
したものが好ましく、特にベヘン酸を用いて製造したア
ルキルケテンダイマーを使用することが好ましい。添加
量は、パルプに対して0.1〜1.0重量%であること
が好ましく、特に0.2〜0.8重量%であることが好
ましい。
【0018】本発明においては、要求性能を阻害しない
範囲で、更に、クレー、タルク、カオリン、炭酸カルシ
ウム、酸化チタン等の無機顔料、ポリアクリルアミド系
ポリマー、澱粉等の紙力増強剤、ロジン、パラフィンワ
ックス、アルケニルコハク酸無水物、スチレンアクリル
酸共重合体、メラミンホルマリン縮合物等の湿潤紙力増
強剤、染料、消泡剤等を適宜添加することができる。
範囲で、更に、クレー、タルク、カオリン、炭酸カルシ
ウム、酸化チタン等の無機顔料、ポリアクリルアミド系
ポリマー、澱粉等の紙力増強剤、ロジン、パラフィンワ
ックス、アルケニルコハク酸無水物、スチレンアクリル
酸共重合体、メラミンホルマリン縮合物等の湿潤紙力増
強剤、染料、消泡剤等を適宜添加することができる。
【0019】紙の経時劣化と冷水抽出pHには密接な関
係があり、この値が6.0〜9.5の範囲に入る紙は経
時劣化が起こりにくいと言われている。本発明者は、検
討した結果、水彩紙においても同様であることを見いだ
した。一般にロジン系サイズ剤を使用する場合、定着剤
として硫酸アルミニウム等を使用する必要がある。この
定着剤はセルロースの加水分解の触媒として働き得るた
め、経時劣化の原因となると言われている。本発明で使
用するのが好ましいエポキシ化高級脂肪酸及び/又はア
ルキルケテンダイマーはカチオン性であり、マイナスの
電荷を持つ製紙用パルプに定着剤の介在なしで定着す
る。従って、これにより経時劣化の少ない高級水彩紙を
得ることができる。また、種々の製紙用副資材として使
用される酸も同様に経時劣化の原因となると言われてい
る。従って、本発明においても、目的を阻害しない範囲
で種々の製紙用副資材が使用できるが、その使用は紙の
冷水抽出pHが6.0〜9.5の範囲に入る範囲で行う
ことが好ましい。
係があり、この値が6.0〜9.5の範囲に入る紙は経
時劣化が起こりにくいと言われている。本発明者は、検
討した結果、水彩紙においても同様であることを見いだ
した。一般にロジン系サイズ剤を使用する場合、定着剤
として硫酸アルミニウム等を使用する必要がある。この
定着剤はセルロースの加水分解の触媒として働き得るた
め、経時劣化の原因となると言われている。本発明で使
用するのが好ましいエポキシ化高級脂肪酸及び/又はア
ルキルケテンダイマーはカチオン性であり、マイナスの
電荷を持つ製紙用パルプに定着剤の介在なしで定着す
る。従って、これにより経時劣化の少ない高級水彩紙を
得ることができる。また、種々の製紙用副資材として使
用される酸も同様に経時劣化の原因となると言われてい
る。従って、本発明においても、目的を阻害しない範囲
で種々の製紙用副資材が使用できるが、その使用は紙の
冷水抽出pHが6.0〜9.5の範囲に入る範囲で行う
ことが好ましい。
【0020】上記のように調製した原料を長網抄紙機や
円網抄紙機等の抄紙機を使用して抄紙するが、本発明で
は、更に水の吸収性を向上させるため、抄紙工程中で湿
式含浸法により水溶性高分子を付着させることが必要で
ある。
円網抄紙機等の抄紙機を使用して抄紙するが、本発明で
は、更に水の吸収性を向上させるため、抄紙工程中で湿
式含浸法により水溶性高分子を付着させることが必要で
ある。
【0021】水溶性高分子を紙へ付着させる方法として
は、内添法、湿式含浸法、乾式含浸法、塗工法等があ
る。内添法とは、原料を混合したスラリーに水溶性高分
子を添加し、定着剤を用いる等してパルプに定着させ、
これを抄紙する方法である。湿式含浸法とは、原料を抄
紙し、乾燥させる前に、水溶性高分子を含んだ含浸液を
紙匹内部に含浸させる方法である。乾式含浸法とは、原
料を抄紙し乾燥させた後、水溶性高分子を含んだ含浸液
をオフマシン又はオンマシンの含浸機を用いて含浸させ
る方法である。塗工法とは、原料を抄紙し乾燥させた
後、水溶性高分子を含んだ塗工液をオフマシン又はオン
マシンの塗工機を用いて塗工する方法である。
は、内添法、湿式含浸法、乾式含浸法、塗工法等があ
る。内添法とは、原料を混合したスラリーに水溶性高分
子を添加し、定着剤を用いる等してパルプに定着させ、
これを抄紙する方法である。湿式含浸法とは、原料を抄
紙し、乾燥させる前に、水溶性高分子を含んだ含浸液を
紙匹内部に含浸させる方法である。乾式含浸法とは、原
料を抄紙し乾燥させた後、水溶性高分子を含んだ含浸液
をオフマシン又はオンマシンの含浸機を用いて含浸させ
る方法である。塗工法とは、原料を抄紙し乾燥させた
後、水溶性高分子を含んだ塗工液をオフマシン又はオン
マシンの塗工機を用いて塗工する方法である。
【0022】本発明の発明者はこれらの方法により各種
パルプに水溶性高分子を付着させて検討した結果、抄紙
工程中、シートが乾燥する前に含浸させる湿式含浸法の
みが特に優れた効果を発揮することを見いだした。具体
的には、抄紙機上の水分率30%〜70%の湿紙を含浸
することにより製造する。
パルプに水溶性高分子を付着させて検討した結果、抄紙
工程中、シートが乾燥する前に含浸させる湿式含浸法の
みが特に優れた効果を発揮することを見いだした。具体
的には、抄紙機上の水分率30%〜70%の湿紙を含浸
することにより製造する。
【0023】本発明に用いられる水溶性高分子として
は、澱粉、セルロース誘導体、カゼイン、ポリビニルア
ルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アル
ギン酸ナトリウム、ポリアクリルアマイド、膠、ゼラチ
ン等が挙げられる。これら水溶性高分子を単独で用いて
もよいし、2種以上を併用してもよい。
は、澱粉、セルロース誘導体、カゼイン、ポリビニルア
ルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アル
ギン酸ナトリウム、ポリアクリルアマイド、膠、ゼラチ
ン等が挙げられる。これら水溶性高分子を単独で用いて
もよいし、2種以上を併用してもよい。
【0024】本発明の高級水彩紙の水溶性高分子の付着
量は、製紙用繊維に対して1〜20重量%であることが
好ましく、特に5〜15%であることが好ましい。1重
量%未満であると、水性絵の具の水の吸収性が速やかで
なくなり、20重量%を超えると水溶性高分子の造膜性
が強くなり、水の吸収性を阻害する。
量は、製紙用繊維に対して1〜20重量%であることが
好ましく、特に5〜15%であることが好ましい。1重
量%未満であると、水性絵の具の水の吸収性が速やかで
なくなり、20重量%を超えると水溶性高分子の造膜性
が強くなり、水の吸収性を阻害する。
【0025】また、湿式含浸法としては、ボンテックス
法、テキソン法等が知られている(吉岡明,村松義夫:
“エマルジョン・ラテックスハンドブック”,国沢新太
郎他編,大成社,1975,p.652-654.参照)。本発明では、
いずれの方式も用いることができる。
法、テキソン法等が知られている(吉岡明,村松義夫:
“エマルジョン・ラテックスハンドブック”,国沢新太
郎他編,大成社,1975,p.652-654.参照)。本発明では、
いずれの方式も用いることができる。
【0026】水溶性高分子を紙に付着させる方法は種々
あるが、本発明の高級水彩紙は、湿式含浸法によっての
み製造できる。その他の方法、例えば、内添法、乾式含
浸法、塗工法等で製造できない理由としては、これらの
方法では高級水彩紙に必要な水性絵の具の水の吸収性が
得られず、絵の具の均一な発色性が得られないことが挙
げられる。その原因は、紙層内の空隙が少ないため物理
的に水の浸透場所が少ないこと、及び紙層内に付着した
水溶性高分子が不均一に存在することにより、紙表面に
水が溜まり、絵の具の乗りが不均一になることであると
本発明の発明者は推測した。特に木材パルプを使用する
場合、繊維の形態が扁平状であるため、叩解時及び抄紙
時に繊維が潰れやすい。従って、繊維同士が密着しやす
く、コットンパルプを使用する場合に比べて紙層内の空
隙が少ないので、湿式含浸法以外の方法では製造できな
いのである。
あるが、本発明の高級水彩紙は、湿式含浸法によっての
み製造できる。その他の方法、例えば、内添法、乾式含
浸法、塗工法等で製造できない理由としては、これらの
方法では高級水彩紙に必要な水性絵の具の水の吸収性が
得られず、絵の具の均一な発色性が得られないことが挙
げられる。その原因は、紙層内の空隙が少ないため物理
的に水の浸透場所が少ないこと、及び紙層内に付着した
水溶性高分子が不均一に存在することにより、紙表面に
水が溜まり、絵の具の乗りが不均一になることであると
本発明の発明者は推測した。特に木材パルプを使用する
場合、繊維の形態が扁平状であるため、叩解時及び抄紙
時に繊維が潰れやすい。従って、繊維同士が密着しやす
く、コットンパルプを使用する場合に比べて紙層内の空
隙が少ないので、湿式含浸法以外の方法では製造できな
いのである。
【0027】これに対し、本発明の発明者が検討した結
果、湿式含浸法では、パルプの種類を選択することな
く、高級水彩紙に必要とされる十分な吸水性が得られ、
均一な発色性が得られることが分かった。本発明の発明
者はその理由を以下のように推測した。即ち、湿式含浸
法の場合、繊維同士が密着していない状態で水溶性高分
子が付着するため、繊維間交点に付着された水溶性高分
子が繊維間結合を阻害する。このため、紙層内に適度な
空隙が存在する。また、湿式含浸法の場合、紙層表面だ
けでなく内部にまで水溶性高分子が均一に付着される。
従って、吸水性が著しく増大し、上記効果が得られる。
更に、紙層間の強度を向上させ、毛羽立ちが起こりにく
くなるという効果も得られる。
果、湿式含浸法では、パルプの種類を選択することな
く、高級水彩紙に必要とされる十分な吸水性が得られ、
均一な発色性が得られることが分かった。本発明の発明
者はその理由を以下のように推測した。即ち、湿式含浸
法の場合、繊維同士が密着していない状態で水溶性高分
子が付着するため、繊維間交点に付着された水溶性高分
子が繊維間結合を阻害する。このため、紙層内に適度な
空隙が存在する。また、湿式含浸法の場合、紙層表面だ
けでなく内部にまで水溶性高分子が均一に付着される。
従って、吸水性が著しく増大し、上記効果が得られる。
更に、紙層間の強度を向上させ、毛羽立ちが起こりにく
くなるという効果も得られる。
【0028】本発明では、成紙又は抄紙機上の湿紙をエ
ンボス処理してもよい。エンボス処理を行うことによ
り、以下の効果が得られる。絵筆等で描く際に紙の凹凸
に筆先が僅かにひっかかるようになるので、滑りすぎる
ことがなくなり、描き心地が良くなる。また、キャンバ
スに描いたような風合いになるので、作品に高級感が生
まれる。更に、微細な凹凸により表面積が大きくなるた
め、紙の単位面積当たりの絵の具の顔料の定着量が多く
なり、見た目の発色濃度が高くなる。
ンボス処理してもよい。エンボス処理を行うことによ
り、以下の効果が得られる。絵筆等で描く際に紙の凹凸
に筆先が僅かにひっかかるようになるので、滑りすぎる
ことがなくなり、描き心地が良くなる。また、キャンバ
スに描いたような風合いになるので、作品に高級感が生
まれる。更に、微細な凹凸により表面積が大きくなるた
め、紙の単位面積当たりの絵の具の顔料の定着量が多く
なり、見た目の発色濃度が高くなる。
【0029】具体的には、抄紙機上の又は成紙に加水し
た水分率15%程度の湿紙にゴム、金属、合成樹脂等の
エンボスロールで押圧処理する方法や、抄紙機上の水分
率50%程度の湿紙に、編み模様を形成したフェルト等
で押圧賦型処理する方法等で行う。
た水分率15%程度の湿紙にゴム、金属、合成樹脂等の
エンボスロールで押圧処理する方法や、抄紙機上の水分
率50%程度の湿紙に、編み模様を形成したフェルト等
で押圧賦型処理する方法等で行う。
【0030】本発明では、紙の表面の毛羽立ちをなくす
ため、各種の水溶性添加剤を含有する液をサイズプレ
ス、タブサイズ、またはゲートロールコータ等で含浸、
塗布してもよい。水溶性添加剤としては、例えば澱粉、
セルロース誘導体、カゼイン、ポリビニルアルコール、
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アルギン酸ナト
リウム、ポリアクリルアマイド、膠、ゼラチン等があ
る。塗工量は通常0.3〜4g/m2とする。
ため、各種の水溶性添加剤を含有する液をサイズプレ
ス、タブサイズ、またはゲートロールコータ等で含浸、
塗布してもよい。水溶性添加剤としては、例えば澱粉、
セルロース誘導体、カゼイン、ポリビニルアルコール、
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アルギン酸ナト
リウム、ポリアクリルアマイド、膠、ゼラチン等があ
る。塗工量は通常0.3〜4g/m2とする。
【0031】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて説明す
る。重量部、重量%、g/m2はすべて乾燥した場合の
数値を意味する。
る。重量部、重量%、g/m2はすべて乾燥した場合の
数値を意味する。
【0032】実施例1 広葉樹晒クラフトパルプ100重量部を550mlC.
S.F.に叩解し、カチオン澱粉(商品名「ネオタック
L−1」、日本食品(株)製造)1.0重量部、エポキ
シ化脂肪酸アミド系サイズ剤(商品名「N−815」、
近代化学工業(株)製造)0.5重量部を添加し、十分
に混合して抄紙原料とした。これを長網抄紙機上で、原
紙の坪量が170g/m2となるよう調整し、水分率6
0%の湿紙状態で膠溶液に浸漬し、膠を固形分で付着量
9g/m2となるよう含浸し、坪量179g/m2の高
級水彩紙を製造した。
S.F.に叩解し、カチオン澱粉(商品名「ネオタック
L−1」、日本食品(株)製造)1.0重量部、エポキ
シ化脂肪酸アミド系サイズ剤(商品名「N−815」、
近代化学工業(株)製造)0.5重量部を添加し、十分
に混合して抄紙原料とした。これを長網抄紙機上で、原
紙の坪量が170g/m2となるよう調整し、水分率6
0%の湿紙状態で膠溶液に浸漬し、膠を固形分で付着量
9g/m2となるよう含浸し、坪量179g/m2の高
級水彩紙を製造した。
【0033】実施例2 濾水度を450mlC.S.F.にした以外は実施例1
と同一の方法により高級水彩紙を製造した。
と同一の方法により高級水彩紙を製造した。
【0034】実施例3 濾水度を650mlC.S.F.にした以外は実施例1
と同一の方法により高級水彩紙を製造した。
と同一の方法により高級水彩紙を製造した。
【0035】実施例4 膠を固形分で付着量1.7g/m2となるよう含浸し、
坪量171.7g/m2にした以外は実施例1と同一の
方法により高級水彩紙を製造した。
坪量171.7g/m2にした以外は実施例1と同一の
方法により高級水彩紙を製造した。
【0036】実施例5 膠を固形分で付着量25.5g/m2となるよう含浸
し、坪量195.5g/m2にした以外は実施例1と同
一の方法により高級水彩紙を製造した。
し、坪量195.5g/m2にした以外は実施例1と同
一の方法により高級水彩紙を製造した。
【0037】実施例6 膠を固形分で付着量34g/m2となるよう含浸し、坪
量204g/m2にした以外は実施例1と同一の方法に
より高級水彩紙を製造した。
量204g/m2にした以外は実施例1と同一の方法に
より高級水彩紙を製造した。
【0038】実施例7 広葉樹晒クラフトパルプ70重量部及びコットンパルプ
30重量部を450mlC.S.F.に 叩解して使用
した以外は実施例1と同一の方法により高級水彩紙を製
造した。
30重量部を450mlC.S.F.に 叩解して使用
した以外は実施例1と同一の方法により高級水彩紙を製
造した。
【0039】実施例8 広葉樹晒クラフトパルプ70重量部及びコットンパルプ
30重量部を650mlC.S.F.に 叩解して使用
した以外は実施例1と同一の方法により高級水彩紙を製
造した。
30重量部を650mlC.S.F.に 叩解して使用
した以外は実施例1と同一の方法により高級水彩紙を製
造した。
【0040】実施例9 コットンパルプ100重量部を使用した以外は実施例1
と同一の方法により高級水彩紙を製造した。
と同一の方法により高級水彩紙を製造した。
【0041】実施例10 コットンパルプ100重量部を450mlC.S.F.
に 叩解して使用した以外は実施例1と同一の方法によ
り高級水彩紙を製造した。
に 叩解して使用した以外は実施例1と同一の方法によ
り高級水彩紙を製造した。
【0042】実施例11 コットンパルプ100重量部を650mlC.S.F.
に 叩解して使用した以外は実施例1と同一の方法によ
り高級水彩紙を製造した。
に 叩解して使用した以外は実施例1と同一の方法によ
り高級水彩紙を製造した。
【0043】実施例12 広葉樹晒クラフトパルプ70重量部及びポリエチレンの
合成パルプ30重量部を使用した以外は実施例1と同一
の方法により高級水彩紙を製造した。
合成パルプ30重量部を使用した以外は実施例1と同一
の方法により高級水彩紙を製造した。
【0044】実施例13 広葉樹晒クラフトパルプ60重量部及びポリエチレンの
合成パルプ40重量部を使用した以外は実施例1と同一
の方法により高級水彩紙を製造した。
合成パルプ40重量部を使用した以外は実施例1と同一
の方法により高級水彩紙を製造した。
【0045】比較例1 濾水度を400mlC.S.F.にした以外は実施例1
と同一の方法により紙を製造した。
と同一の方法により紙を製造した。
【0046】比較例2 濾水度を700mlC.S.F.にした以外は実施例1
と同一の方法により紙を製造した。
と同一の方法により紙を製造した。
【0047】比較例3 膠を固形分で付着量0.8g/m2となるよう含浸し、
坪量172g/m2にした以外は実施例1と同一の方法
により紙を製造した。
坪量172g/m2にした以外は実施例1と同一の方法
により紙を製造した。
【0048】比較例4 膠を固形分で付着量42.5g/m2となるよう含浸
し、坪量212.5g/m2にした以外は実施例1と同
一の方法により紙を製造した。
し、坪量212.5g/m2にした以外は実施例1と同
一の方法により紙を製造した。
【0049】比較例5 膠含浸処理を、一度乾燥して水分率8%とした後含浸す
ることによって行った以外は実施例1と同一の方法によ
り紙を製造した。
ることによって行った以外は実施例1と同一の方法によ
り紙を製造した。
【0050】比較例6 膠含浸処理を、一度乾燥して水分率8%とした後塗工す
ることによって行った以外は実施例1と同一の方法によ
り紙を製造した。
ることによって行った以外は実施例1と同一の方法によ
り紙を製造した。
【0051】比較例7 膠含浸処理を施さなかった以外は実施例1と同一の方法
により紙を製造した。
により紙を製造した。
【0052】これらの水彩紙としての評価結果を表1に
示す。
示す。
【0053】
【表1】
【0054】評価は次の方法によった。いずれも水彩用
透明絵の具(色名:「フレンチウルトラマリン」、ウィ
ンザー&ニュートン社製)を水と重量比で1:1に希釈
した溶液を用い、水の吸収性、均一な発色性及び表面の
毛羽立ちについて評価した。評価結果は5点法で示し
た。5点が最も優れ、1点が最も劣ることを示すが、3
点以上が実用的に満足できるレベルを示す。
透明絵の具(色名:「フレンチウルトラマリン」、ウィ
ンザー&ニュートン社製)を水と重量比で1:1に希釈
した溶液を用い、水の吸収性、均一な発色性及び表面の
毛羽立ちについて評価した。評価結果は5点法で示し
た。5点が最も優れ、1点が最も劣ることを示すが、3
点以上が実用的に満足できるレベルを示す。
【0055】「水の吸収性」の評価 筆で描いた時、紙に付着した水が内部に浸透するまでの
秒数を測定した。紙表面に水が溜まらず瞬時に吸収され
るものを5点、5秒以下のものを4点、5秒を超え10
秒以下のものを3点、10秒を超え20秒以下のものを
2点、20秒を超えるものを1点とした。
秒数を測定した。紙表面に水が溜まらず瞬時に吸収され
るものを5点、5秒以下のものを4点、5秒を超え10
秒以下のものを3点、10秒を超え20秒以下のものを
2点、20秒を超えるものを1点とした。
【0056】「均一な発色性」顔料の発色のムラを目視
で評価した。全くムラのないものを5点、よく見ると若
干ムラがあるものを4点、若干ムラはあるが実用上問題
のないものを3点、水の輪染み等部分的にむらのあるも
のを2点、全面的にムラのあるものを1点とした。
で評価した。全くムラのないものを5点、よく見ると若
干ムラがあるものを4点、若干ムラはあるが実用上問題
のないものを3点、水の輪染み等部分的にむらのあるも
のを2点、全面的にムラのあるものを1点とした。
【0057】「表面の毛羽立ち」セロハンテープはく離
試験により評価を行った。セロハンテープはく離試験と
は、紙の表面にセロハン製粘着テープ(ニチバン社、商
品名「セロテープ」を使用)を5kgのゴムロールを1
往復して張り付け、1時間後にはがした場合の紙の表面
の毛羽立ちの度合いを肉眼で判断する試験方法である。
パルプが紙の表面からはがれないものを5点、よく見る
と若干毛羽立ちが起こっているものを4点、若干毛羽立
ちが起こるが実用上問題のないものを3点、全面的に毛
羽立ちが起こるものを2点、紙層間破壊が起こるものを
1点とした。
試験により評価を行った。セロハンテープはく離試験と
は、紙の表面にセロハン製粘着テープ(ニチバン社、商
品名「セロテープ」を使用)を5kgのゴムロールを1
往復して張り付け、1時間後にはがした場合の紙の表面
の毛羽立ちの度合いを肉眼で判断する試験方法である。
パルプが紙の表面からはがれないものを5点、よく見る
と若干毛羽立ちが起こっているものを4点、若干毛羽立
ちが起こるが実用上問題のないものを3点、全面的に毛
羽立ちが起こるものを2点、紙層間破壊が起こるものを
1点とした。
【0058】表1から明らかなように、本発明の高級水
彩紙は、水の吸収性、均一な発色性、表面の毛羽立ちの
いずれの点においても優れている。全パルプ中のコット
ンの含有率が低いもの(実施例1〜8)は、吸水性や均
一な発色性がやや劣るものもあるが、実用上問題はな
い。コットンの含有率の高いもの(実施例9〜11)は
表面の毛羽立ちがやや多いものもあるが、実用上問題は
ない。合成パルプを含有したもの(実施例12、13)
は、吸収性や均一な発色性がやや劣るが、実用上問題は
ない。しかし、比較例から分かるように、濾水度が低す
ぎるもの(比較例1)は、吸水性に欠け、紙表面に水が
溜まり発色にムラが生じる。また、濾水度が高すぎるも
の(比較例2)は、吸水性は高いが、吸水性にムラがあ
り、その結果発色にムラが生じる。濾水度が一定範囲内
にあっても、水溶性高分子の付着量が少なすぎるもの
(比較例3)、水溶性高分子の付着量が多すぎるもの
(比較例4)、乾式含浸法により水溶性高分子を付着さ
せたもの(比較例5)及び水溶性高分子を付着させなか
ったもの(比較例6)は、吸水性が劣り、かつ発色性も
悪い。塗工法により水溶性高分子を付着させたもの(比
較例7)は、吸収性や均一な発色性が劣り、かつ表面の
毛羽立ちが多い。
彩紙は、水の吸収性、均一な発色性、表面の毛羽立ちの
いずれの点においても優れている。全パルプ中のコット
ンの含有率が低いもの(実施例1〜8)は、吸水性や均
一な発色性がやや劣るものもあるが、実用上問題はな
い。コットンの含有率の高いもの(実施例9〜11)は
表面の毛羽立ちがやや多いものもあるが、実用上問題は
ない。合成パルプを含有したもの(実施例12、13)
は、吸収性や均一な発色性がやや劣るが、実用上問題は
ない。しかし、比較例から分かるように、濾水度が低す
ぎるもの(比較例1)は、吸水性に欠け、紙表面に水が
溜まり発色にムラが生じる。また、濾水度が高すぎるも
の(比較例2)は、吸水性は高いが、吸水性にムラがあ
り、その結果発色にムラが生じる。濾水度が一定範囲内
にあっても、水溶性高分子の付着量が少なすぎるもの
(比較例3)、水溶性高分子の付着量が多すぎるもの
(比較例4)、乾式含浸法により水溶性高分子を付着さ
せたもの(比較例5)及び水溶性高分子を付着させなか
ったもの(比較例6)は、吸水性が劣り、かつ発色性も
悪い。塗工法により水溶性高分子を付着させたもの(比
較例7)は、吸収性や均一な発色性が劣り、かつ表面の
毛羽立ちが多い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明により製造さ
れる高級水彩紙は、パルプの種類を選択することなく、
水の吸収性、絵の具の均一な発色性に優れ、毛羽立ちが
起こりにくく、しかも安価であるという利点がある。
れる高級水彩紙は、パルプの種類を選択することなく、
水の吸収性、絵の具の均一な発色性に優れ、毛羽立ちが
起こりにくく、しかも安価であるという利点がある。
Claims (6)
- 【請求項1】 450〜650mlC.S.F.に叩解
された製紙用繊維を抄紙した紙匹に、湿式含浸法により
水溶性高分子を製紙用繊維に対し1〜20重量%付着さ
せて製造することを特徴とする高級水彩紙の製造方法。 - 【請求項2】 水溶性高分子を製紙用繊維に対し5〜1
5重量%付着させて製造することを特徴とする請求項1
記載の高級水彩紙の製造方法。 - 【請求項3】 製紙用繊維のうち製紙用天然繊維が70
重量%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載
の高級水彩紙の製造方法。 - 【請求項4】 製紙用繊維のうちコットンパルプが30
重量%以上であることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれかに記載の高級水彩紙の製造方法。 - 【請求項5】 製紙用サイズ剤としてエポキシ化高級脂
肪酸アミド及び/又はアルキルケテンダイマーが使用さ
れることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
の高級水彩紙の製造方法。 - 【請求項6】 成紙又は湿紙の状態でエンボス処理が行
われることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
載の高級水彩紙の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10253697A JP3504821B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 水彩紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10253697A JP3504821B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 水彩紙の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10280293A true JPH10280293A (ja) | 1998-10-20 |
| JP3504821B2 JP3504821B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=14330010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10253697A Expired - Fee Related JP3504821B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 水彩紙の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3504821B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100997076B1 (ko) * | 2010-05-31 | 2010-11-29 | 천양제지 주식회사 | 인쇄성이 향상된 한지의 제조방법 |
| WO2011152574A1 (ko) * | 2010-05-31 | 2011-12-08 | 천양제지 주식회사 | 인쇄성이 향상된 한지의 제조방법 |
| CN103171363A (zh) * | 2013-03-02 | 2013-06-26 | 淄博海润丝绸发展有限公司 | 一种书画专用丝绸及其制作方法 |
| CN105908558A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-08-31 | 南阳理工学院 | 一种表面具有微结构的美术用纸及其制备工艺 |
| JP2017179623A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 特種東海製紙株式会社 | アクリル絵具用紙 |
| JP2017179617A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | 北越紀州製紙株式会社 | 水彩画用紙の製造方法 |
| JP2020153034A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 北越コーポレーション株式会社 | 水彩画用紙及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP10253697A patent/JP3504821B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN103171363A (zh) * | 2013-03-02 | 2013-06-26 | 淄博海润丝绸发展有限公司 | 一种书画专用丝绸及其制作方法 |
| CN103171363B (zh) * | 2013-03-02 | 2015-08-12 | 淄博海润丝绸发展有限公司 | 一种书画专用丝绸及其制作方法 |
| JP2017179617A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | 北越紀州製紙株式会社 | 水彩画用紙の製造方法 |
| JP2017179623A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 特種東海製紙株式会社 | アクリル絵具用紙 |
| CN105908558A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-08-31 | 南阳理工学院 | 一种表面具有微结构的美术用纸及其制备工艺 |
| JP2020153034A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 北越コーポレーション株式会社 | 水彩画用紙及びその製造方法 |
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|---|---|
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