JPH10281961A - 非破壊試験方法 - Google Patents

非破壊試験方法

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JPH10281961A
JPH10281961A JP9083909A JP8390997A JPH10281961A JP H10281961 A JPH10281961 A JP H10281961A JP 9083909 A JP9083909 A JP 9083909A JP 8390997 A JP8390997 A JP 8390997A JP H10281961 A JPH10281961 A JP H10281961A
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ultrasonic
ultrasonic flaw
test
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JP9083909A
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Inventor
Teruo Kishi
輝雄 岸
Manabu Enoki
学 榎
Takeshi Bandai
武志 坂大
Yusuke Mashita
祐輔 真下
Shigemi Masuno
茂美 増野
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Japan Tobacco Inc
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Japan Tobacco Inc
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 AE計測と超音波探傷を複合することで、材
料試験時の材料内の変形・破壊挙動を非破壊でリアルタ
イムに検出できるようにする。 【解決手段】 非破壊評価試験装置を、横型材料試験機
1の近傍に超音波探傷装置2を配置し、水槽12内の試
験片SにAEセンサ3を取り付ける。負荷機構部11の
把持部11aと荷重検出部13の把持部13aで試験片
Sを把持する。負荷機構部11のモータ11bを駆動し
て試験片Sに荷重を加える。AEセンサ3でAEデータ
を収録し、荷重負荷を停止する。超音波探傷装置2によ
り、X軸アーム21、Y軸アーム22およびZ軸アーム
23で超音波探触子24を走査し、試験片Sに対して超
音波探傷を行い、超音波探傷のデータを収録する。パー
ソナルコンピュータの制御によりAEデータの収録と、
超音波探傷のデータの収録を繰り返し、測定結果を画像
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種材料の非破壊
評価を行うために荷重負荷状態におけるAE計測と該材
料の超音波探傷を行って、該材料の変形、破壊挙動を検
出する非破壊試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】材料の破壊は、材料に内在するき裂や不
純物などへの局所的な応力集中により微視割れが発生
し、微視割れ発生→微視割れ合体→巨視き裂の進展→最
終破壊というプロセスをとる場合が多い。それゆえ、微
視割れの発生に加え、微視割れが三次元的に合体するプ
ロセスを知ることが高強度・高靭性材料の開発や品質保
証の上で重要である。
【0003】従来から、材料の評価のために各種の材料
試験方法が用いられており、その中の一つとして、引張
試験がある。引張試験からは、材料のひずみと応力の関
係を知ることができるが、前述のような材料内部で進行
している変化を直接観測することができない。
【0004】この様な荷重負荷中の材料内部に生じてい
る割れを測定する方法として、AE計測法と超音波探傷
法がある。AE計測法は、荷重負荷状態で材料内で生じ
る微視割れに伴うAE(アコースティック・エミッショ
ン)波を検出する方法であり、引張荷重に対する微視割
れの発生頻度・位置を計測することができる。また、超
音波探傷法は、材料に超音波を当ててその内部からの反
射波を検出する方法であり、材料内の亀裂の分布や変形
範囲などを観察することができる。このように、AE計
測法は荷重負荷状態での材料の動的で微視的な挙動を観
察するのに適しており、これに対して、超音波探傷法は
割れの静的で巨視的な構造を観察するのに適している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記AE計測法の問題
として、AE計測だけでは、個々の微視割れが成長・合
体して巨視的なき裂となっていく過程を直接捕らえられ
ないため、試験後に、試験片破断面あるいは試験片側面
の顕微鏡観察と材料の微視組織の関係から、割れがい
つ、どこで、どのように進行したか推定する必要があっ
た。
【0006】一方、超音波探傷法においては、材料内部
で波形がいつどこで起こったかを引張試験の応力−ひず
み曲線から判断することは困難であるため、実際の測定
では、ある荷重間隔毎に試験片の全長にわたって超音波
探傷を行う必要があった。さらに、き裂検出能力を上げ
るために超音波ビームを収束させた場合には、ビームの
焦点を内部き裂の存在する深さに合わせて探傷を行う必
要があるが、従来の超音波探傷法単独ではき裂の発生位
置が特定できないため、焦点位置を試験片の深さ方向に
一定幅で変えながら全深さ方向にわたって超音波探傷を
行う必要があった。そのため、微視割れの生成から最終
破壊にいたるまでの破壊過程を観察する上で多大な時間
を要するほか、微視割れの生成から始まって最終破壊に
至るまで段階的に進展する破壊の挙動を見逃す恐れがあ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の請求項1の非破壊試験方法は、試験
片に荷重を負荷する材料試験機と、該試験片のAE計測
を行うAE計測器と、該試験片表面を走査して超音波探
傷する超音波探傷装置とを用い、該試験片の破壊挙動を
検出する非破壊試験方法であって、前記材料試験機で試
験片に荷重を与えて前記AE計測器でAE計測を行う第
1のステップと、前記超音波探傷装置で該試験片の超音
波探傷を行う第2のステップとを、交互に繰り返すこと
を特徴とする。
【0008】上記のように構成した請求項1の非破壊試
験方法によれば、特に、第1のステップで行うAE計測
により試験片内の変化を監視し、第2のステップで行う
超音波探傷で試験片内の破壊の状態を観察できるので、
試験片内で段階的に進行する破壊過程を逃すことなく検
出することが可能になる。
【0009】なお、請求項2の非破壊試験方法は、請求
項1の第1のステップで、前記試験片に荷重を負荷して
直ちに荷重を除荷し、上記超音波探傷を行うことを特徴
とし、荷重の負荷と荷重の除荷を所定回数繰り返す材料
試験における破壊過程を検出することができる。
【0010】また、請求項3の非破壊試験方法は、請求
項1の第1のステップで前記試験片に荷重を負荷して負
荷荷重を保持し、請求項1の第2のステップの超音波探
傷を行った後に荷重を除荷することを特徴とし、荷重の
負荷、荷重の保持および荷重の除荷を繰り返す疲労試験
における破壊過程を、各繰り返しサイクル毎に検出する
ことができる。
【0011】請求項4の非破壊試験方法は、試験片に荷
重を負荷する材料試験機と、該試験片のAE計測を行う
AE計測器と、該試験片表面を走査して超音波探傷する
超音波探傷装置とを用い、該試験片の破壊挙動を検出す
る非破壊試験方法であって、前記材料試験機で試験片に
荷重を負荷し、前記AE計測器でAE計測を行ってAE
発生位置を標定し、この標定位置において前記超音波探
傷装置で該試験片の超音波探傷を行うことを特徴とす
る。
【0012】上記のように構成した請求項4の非破壊試
験方法によれば、AE計測装置にて検出されるAEの発
生位置の近傍に走査範囲を限定して超音波探傷できるの
で、短時間で超音波探傷を実行できる。
【0013】また、請求項5の非破壊試験方法は、試験
片に荷重を負荷する材料試験機と、該試験片のAE計測
を行うAE計測器と、該試験片表面を走査して超音波探
傷する超音波探傷装置とを用い、該試験片の破壊挙動を
検出する非破壊試験方法であって、前記材料試験機で試
験片に荷重を負荷して前記AE計測器でAE計測を行っ
てAE発生特性の変化を監視し、AE発生特性の変化が
検出されたときにおいて、前記超音波探傷装置で該試験
片の超音波探傷を行うことを特徴とする。
【0014】上記のように構成した請求項5の非破壊試
験方法によれば、AE発生特性が変化したときに超音波
探傷を行うので、必要な時だけ超音波探傷を行うことに
なり、試験片内の破壊過程の各段階を逃さず短時間で試
験を行うことができる。
【0015】また、請求項7の非破壊試験方法は、試験
片に荷重を負荷する材料試験機と、該試験片のAE計測
を行うAE計測器と、該試験片表面を走査して超音波探
傷する超音波探傷装置とを用い、該試験片の破壊挙動を
検出する非破壊試験方法であって、前記材料試験機で試
験片に荷重を負荷し、前記AE計測器でAE計測を行っ
てAE発生位置を標定し、この標定位置において前記超
音波探傷装置で該試験片の超音波探傷を行い、時系列な
超音波波形データを収集し、任意の2時刻の超音波波形
データの差分をとることで、該2時刻間における試験片
の変化を抽出するようにしたことを特徴とする。
【0016】上記のように構成した請求項7の非破壊試
験方法によれば、AE計測装置にて検出されるAEの発
生位置の近傍に走査範囲を限定して超音波探傷するの
で、短時間で超音波探傷を実行できるとともに、任意の
2時刻の間に生じた変化を、この2時刻間より前のデー
タに影響されることなく、検出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明を適用した非破壊評価試験装
置の機構部の要部概略図、図2はその制御系を示す要部
ブロック図であり、図1に示したように、架台上に横型
材料試験機1と超音波探傷装置2が配設されている。横
型材料試験機1は負荷機構部11、水槽12および荷重
検出部13で構成されており、負荷機構部11の把持部
11aと荷重検出部13の把持部13aは水槽12内に
挿入され、この把持部11a,13aによって試験片S
が水槽12内で把持される。そして、負荷機構部11の
モータ11bの駆動により、試験片Sに荷重(例えば張
力)が加えられ、この荷重が荷重検出部13のロードセ
ル等によって検出される。
【0018】超音波探傷装置2は、X軸アーム21、Y
軸アーム22およびZ軸アーム23で保持された超音波
探触子24を備えている。この超音波探触子24は図示
しないコントローラに接続されており、コントローラ内
のパルサ/レシーバ10からのパルス信号で超音波を発
生するとともに、試験片S(およびその内部)で反射さ
れた超音波を感知してパルサ/レシーバ10(図2)に
エコー信号を出力する。これにより、パルサ/レシーバ
10はコントローラ内の超音波波形収録部20に超音波
波形信号を出力する。また、X軸アーム21、Y軸アー
ム22およびZ軸アーム23はそれぞれ3軸テーブルコ
ントローラ30によって駆動され、超音波探触子24は
水槽12内のZ方向の所定の高さの面内でX−Y方向に
走査される。なお、超音波探触子24による超音波探傷
は水槽12内の液体中(例えば水)で行われる。
【0019】これにより、超音波探触子24で試験片S
を走査し、X−Y面の各走査点における超音波波形のデ
ータを収録し、このデータに基づいて試験片Sの内部の
超音波画像を得る。この超音波画像としては、試験片S
の断面画像すなわちZ方向の深さの各位置における超音
波のピーク強度を表示する画像(これを「Bスコープ」
と称する。)や、試験片SのX−Y面の正面から内部を
Z方向に観た像(これを「Cスコープ」と称する。)、
あるいは3Dイメージ画像として得られる。
【0020】なお、横型引張試験機は、色々な方向およ
び色々な方法の負荷をかけることができるが、以下の説
明では横方向に負荷をかける場合について説明する。
【0021】試験片Sには少なくとも1つのAEセンサ
3が取り付けられており、このAEセンサ3は試験片S
内部で発生したAE波を検知してAE信号を発生する。
このAE信号は図示しないアンプで増幅されてAE計測
器40(図2)に出力され、このAE計測器40でAE
データが記憶される。
【0022】パーソナルコンピュータ4は、CPU4
1、ROM42、RAM43、キーボードやマウス等の
入力装置44、CRT45、フロッピィディスクドライ
ブやハードディスク装置等の記憶装置46を備えてお
り、ハードディスクにはフロッピィディスクにより供給
された制御プログラムがインストールされており、この
制御プログラムに基づいてCPU41がRAM43等の
ワーキングエリアを使用して制御を行う。
【0023】超音波波形収録部20はパルサ/レシーバ
10からの超音波波形信号をアンプ20aで増幅し、A
/D変換回路20bでデジタルデータ(波形のサンプリ
ングデータ)に変換し、RAM20cに超音波波形のデ
ータとして記憶する。CPU41は、このRAM20c
のデータを読み取ることによって超音波探傷のデータを
収録する。また、CPU41はAE計測器40のAEデ
ータを読み取ることによりAEデータを収録する。
【0024】CPU41が実行する制御プログラムは、
図3に示したように、AE計測器40を制御するAE計
測器制御プログラム、超音波探傷装置2を制御する超音
波探傷装置制御プログラム、横型材料試験機1を制御す
る試験機制御プログラム、および、自動的に試験を行う
ための自動試験プログラムで構成されており、この各制
御プログラムは、記憶装置46のハードディスクに予め
インストールされたシステムプログラムのマルチタスク
機能の基で起動される。
【0025】そして、各制御プログラムの起動時には、
CRT45でのメニュー表示、マウスおよびキーボード
の操作により、各種試験条件の設定や、データ収録、デ
ータ再生、データ解析、画像表示等の設定指示を入力で
きるようになっている。また、AE計測器制御プログラ
ム、超音波探傷装置制御プログラム、および試験機制御
プログラムは、それぞれ単独で起動することもできる
が、各プログラム間で必要なデータの授受を行うととも
に、相互に制御の優先権の所得、破棄を行わせている。
【0026】さらに、AE計測器制御プログラムによる
AEデータの収録(AE収録)の開始およびAE収録の
停止、超音波探傷装置制御プログラムによる超音波波形
データの収録(UT収録)の開始およびUT収録の終
了、試験機制御プログラムによる横型試験機1における
荷重負荷の開始および荷重負荷の保持、除荷など、各プ
ログラムにおける各種機能は自動試験プログラムの制御
の基でも実行できるようになっている。
【0027】図4は自動試験プログラムの概略を示すフ
ローチャートであり、この自動試験プログラムにより試
験が開始されると、先ず、ステップS1で負荷パターン
の設定処理を行う。すなわち、「負荷−保持」をサイク
ルとして繰り返す第1の負荷パターン、「負荷−除荷」
をサイクルとして繰り返す第2の負荷パターン、「負荷
−保持−除荷」をサイクルとして繰り返す第3の負荷パ
ターンなどの中から、試験条件に応じた負荷パターンを
試験者が設定入力する処理を行う。
【0028】負荷パターンが設定入力されると、その負
荷パターンに応じた処理を行う。なお、図4は第1の負
荷パターンが選択された場合のフローについて詳細に示
してある。すなわち、第1のパターンが選択入力される
と、ステップS2で試験機制御プログラムにより負荷パ
ターンに応じて横型試験機1における荷重制御を開始
し、ステップS3でAE計測器制御プログラムによりA
E収録を開始する。次に、例えば所定の荷重値になった
ことによりステップS4で超音波探傷装置制御プログラ
ムに対してUT収録開始指令を出し、ステップS5で横
型試験機1における荷重負荷を保持し、ステップS6で
AE収録を一時中断し、ステップS7で停止時点のAE
計測データとしてAE発生位置、AE発生回数、AE発
生率、AE振幅、AE発生時刻、荷重などのデータを保
存する。
【0029】次に、ステップS8で超音波探傷装置制御
プログラムを起動して、ステップS9でAE発生位置デ
ータを超音波探傷装置制御プログラム用のファイルに書
き込み、ステップS10で超音波探傷装置制御プログラ
ムにより前記ファイルのAE発生位置データに基づい
て、AE発生位置に超音波探触子の焦点を合わせる。さ
らに、該AE発生位置を中心にして予め与えられる範囲
を超音波探触子24で走査してUT収録を開始する。超
音波探触子の操作範囲を限定することにより収録データ
量が著しく減少するため短時間で超音波探傷を実行する
ことが可能になり、逆に超音波探傷の繰り返し回数を増
やすことで材料の破壊過程をより詳細な経時変化として
捕らえることができる。
【0030】測定条件に応じた超音波波形データの収録
が完了すると、ステップS11でUT収録を終了し、ス
テップS12でAE計測器制御プログラムによりAE収
録を再開し、ステップS13で横型試験機1における荷
重負荷を再開する。そして、測定条件に応じてステップ
S4に戻り、ステップS4〜ステップS13を繰り返し
てAE計測と超音波探傷を交互に行い、ステップS14
でAE収録を終了し、ステップS20でデータ処理を行
う。
【0031】なお、第2の負荷パターンが設定入力され
た場合は、ステップS15で「負荷−除荷」のサイクル
動作を繰り返してAE計測を行い、ステップS16で超
音波探傷を行う。そして、このステップS15およびス
テップS16を繰り返し、ステップS20でデータ処理
を行う。
【0032】また、第3の負荷パターンが設定入力され
た場合は、ステップS17で「負荷−保持」の条件でA
E計測を行って、ステップ18で超音波探傷を行い、そ
の後、ステップ19で負荷を除荷し、このステップS1
7〜ステップS19を繰り返し、ステップS20でデー
タ処理を行う。
【0033】なお、上記の例では、ステップS3で荷重
値に基づいてUT収録開始指令を出すようにしている
が、この開始指令のタイミングは試験条件や試験内容に
応じて設定することができ、例えばAEイベントの発生
回数や時間等に基づいて指令を出すようにしてもよい。
【0034】また、内部の割れが拡大する際にはAEの
発生数またはAEエネルギーが急増するので、AEイベ
ント数またはAEエネルギーの値そのもの、あるいはA
Eの発生数の増加率またはAEエネルギーの増加率に基
づいてUT収録開始指令を出すようにしてもよい。さら
に、別の例ではAEの振幅とAE波形の立ち上がり方向
(位相)に基づいてUT収録開始指令を出すようにして
もよい。すなわち、繊維強化複合材料の破壊過程は繊維
とマトリックス界面の剥離、繊維の割れ、マトリックス
の割れなどで構成されており、これらの破壊がいつどの
ように起こるかを知ることが高強度材料開発の上で重要
になる。また、繊維の割れに対応して発生するAEは振
幅が小さくAE波形の立ち上がり方向が同方向(同相)
であり、マトリックスの割れに対応して発生するAEは
振幅が大きくAE波形の立ち上がりが逆方向(逆相)で
あり、繊維とマトリックス界面の剥離に対応して発生す
るAEは振幅が大きく逆相であることがわかっている。
【0035】そこで、本発明において、AE計測器で検
出されるAEの振幅とAE波形の位相を監視し、小振幅
の同相のAEが発生開始する時点、あるいは大振幅の同
相のAEが発生開始する時点、さらには、大振幅の逆相
のAEが発生開始する時点で超音波探傷を実行すること
により、どの応力でいかなる破壊が発生するかを効率よ
く計測することができる。
【0036】さらに、上記の例では、UT収録中は荷重
負荷を保持するようにしているが、荷重の負荷速度が遅
い場合には、荷重を保持することなく連続的にUT収録
可能である。
【0037】次に、データ処理で得られた測定結果は、
CRT45の画面表示とマウスあるいはキーボードの操
作により、操作者(測定者)の入力指示に応じて、CR
T45に表示する。先ず、図5(A) に示したような荷重
負荷時のトータル時間(UT収録以外の時間(time))
に対するAE発生特性として例えばAEイベントの数
( EVENT)と荷重(load)のトレンドグラフ(荷重曲線
のモニターグラフ)を、基本画面としてCRT45に表
示し、同時に、図5(B) に示したようなメニューを表示
する。この状態で、メニューの“超音波Cスコープ連
携”がマウスでクリックされると、図5(C) に示したよ
うな超音波Cスコープの画像選択ダイアログボックスを
表示する。この画像選択ダイヤログボックスには、1回
のUT収録で得られたデータを一つのファイルとするU
Tファイルの一覧を表示する。
【0038】この状態から、モニターグラフ上の任意の
ポイントをマウスで移動するカーソル(十字の線)で指
示(ダブルクリック)されると、画像選択ダイヤログボ
ックス中に表示したUTファイルの中から、指示された
ポイントの時刻に最も近い測定時刻のUTファイルのフ
ァイル名を反転表示する。さらに、キーボードの Enter
キーが押されるか、マウスで反転表示部がダブルクリッ
クされると、例えば図5(D) に示したように、その選択
されたUTファイルの超音波Cスコープ画像をCRT4
4に表示する。なお、このCスコープ画面は、超音波探
触子による各測定位置(X−Y面上の位置)における超
音波反射エコー強度、あるいは伝搬時間を階調表示した
画面である。
【0039】なお、上記の例では、モニターグラフ上の
任意のポイントが指示されたときに、一旦、画像選択ダ
イヤログボックスでUTファイルのファイル名を表示す
るようにしているが、モニターグラフ上の任意のポイン
トが指示された時点で、そのポイントに対応する上記超
音波Cスコープ画像を直ぐに表示するようにしてもよ
い。
【0040】また、モニターグラフと共にUTファイル
の一覧を表示しておき、このUTファイルの一覧からフ
ァイル名が指示されると、モニターグラフのAE発生特
性の曲線上の、その指示されたUTファイルの時刻に対
応する点を十字のカーソルで示すような表示に切り換え
るようにする。このようにすると、所望のUTファイル
の時刻やAE発生特性との関係が把握しやすくなる。
【0041】次に、図6(A) に示したように超音波Cス
コープ画像の表示(Cスコープ画面)を基本画面とし、
同時に、図6(B) に示したようなメニューを表示する。
この状態で、メニューの“AEロケーション連携”がマ
ウスでクリックされるか、Cスコープ画面上の任意のポ
イントをマウスで指示(ダブルクリック)されると、図
6(C) に示したようにAEイベント検索範囲を示すマー
カー(円形の表示)と、図6(D) に示したようなAEロ
ケーション情報ダイヤログボックスを表示する。このA
Eロケーション情報ダイヤログボックスには、マーカー
で指定された範囲内で生じたAEイベントについて、そ
れぞれ時間(time)、荷重(load)、位置(location)
を表示する。なお、マーカーは、キーボード操作あるい
はマウス操作により移動と大きさの変更を可能とし、そ
の結果(マーカーの指定範囲)がAEロケーション情報
ダイヤログボックス内に反映される。
【0042】さらに、このAEロケーション情報ダイヤ
ログボックス中のAEロケーション情報がマウスでダブ
ルクリックされると、図6(E) に示したようにその指定
されたAEイベントの発生位置を、Cスコープ画面上に
カーソル(十字の線)で表示する。
【0043】次に、任意の2時刻間の変化を見るため
に、画面表示と入力指定により次のような処理を行う。
先ず、この様な処理を行うモードで、図5(A) のモニタ
ーグラフを表示する。このモニターグラフ上の任意の2
点がカーソル(十字の線)で指定されると、この指定さ
れた2点の時刻にそれぞれ最も近い2つの測定時刻のU
Tファイルをそれぞれ検索し、この2つのUTファイル
のデータに次のような処理を施す。
【0044】先ず、図7(A) に示したように、2つのU
Tファイルについての超音波Cスコープ画像(時刻tの
画面1と時刻t+Δtの画面2の画像)をCRT44に
表示する。なお、この超音波Cスコープ画像は、図5
(D) と同様に、超音波反射エコー強度あるいは伝播時間
を各測定点(X−Y座標点)毎に階調表示したものであ
る。次にメニュー表示等からこの画像の差分を取る指定
をすると、2つのUTファイルの、超音波エコー強度の
ピーク強度の差分、あるいは伝播時間のピーク強度の差
分を取り、その差分を階調表示する。これにより、図7
(B) に示したように時刻tから時刻t+Δtまでの間に
生じた変化分が抽出され、その変化分に対応する画像が
表示される。
【0045】以上のように、AE計測と超音波探傷を複
合して交互に行っているので、各測定結果を互いに関連
付けて表示することができ、試験時の試験片の変形・破
壊挙動を非破壊でリアルタイムに検出し評価することが
できる。
【0046】また、試験片を試験機から取り外すことな
く、負荷をかけた状態のまま超音波探傷を行うことがで
き、さらに、荷重負荷中の材料に発生する微視割れを、
AE計測器によりリアルタイムに計測して、任意の時刻
で超音波探傷のデータを収録することができる。
【0047】なお、上記の実施例では、AE計測器制御
プログラムによるAE計測と超音波探傷装置制御プログ
ラムによる超音波探傷を自動試験プログラムに基づいて
自動的に行うようにしているが、操作者の指示に基づい
て逐一交互に行うようにしてもよい。
【0048】また、本発明は、引張試験、圧縮試験、曲
げ試験、破壊靭性試験などで用いられるひずみ(荷重)
速度一定制御の負荷パターンにも適用可能である。
【0049】また、上記の実施例では、AE発生特性と
して例えばAEイベントの数( EVENT)を画面に表示す
るようにしているが、AEエネルギーやAEイベントの
発生率など一般のAE計測器で計測されるAEデータの
何れを表示してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の非破壊試験
方法によれば、試験片に荷重を加える材料試験機と、該
試験片のAE計測を行うAE計測器と、該試験片を走査
して超音波探傷する超音波探傷装置とを用い、該試験片
の破壊挙動を検出する際に、前記材料試験機で試験片に
荷重を加えて、前記AE計測器でAE計測を行うステッ
プと、前記超音波探傷装置で該試験片の超音波探傷を行
うステップとを測定の目的に応じて組み合わせ、材料試
験時の試験片内の動的変化をAE計測によって検出し、
AEの発生特性に変化が検出された時に超音波探傷を実
行することで試験片内で段階的に進行する破壊過程を逃
すことなく検出できる。また、AE計測器にて検出され
るAEの発生位置を標定し、該標定位置に超音波探触子
の焦点を合わせることにより高分解能のき裂計測が可能
になる。さらに、該標定位置の近傍に走査範囲を限定し
て超音波探傷することにより短時間での超音波探傷の実
行が可能になり、逆に超音波探傷の繰り返し回数を増や
すことができることにより、試験片内で段階的に進展す
る破壊挙動を詳細に、かつ効率的に捕らえることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した非破壊評価試験装置の機構部
の要部概略図である。
【図2】同非破壊評価試験装置の制御系を示す要部ブロ
ック図である。
【図3】実施例における制御プログラムの概念を示す図
である。
【図4】実施例における自動試験プログラムの概略を示
すフローチャートである。
【図5】実施例におけるCスコープ画面への表示切換え
を説明する図である。
【図6】実施例におけるAEロケーション情報の位置表
示の例を説明する図である。
【図7】実施例における変化分を抽出する処理の画面を
示す図である。
【符号の説明】
1…横型材料試験機、2…超音波探傷装置、3…AEセ
ンサ、4…パーソナルコンピュータ、24…探触子、1
0…パルサ/レシーバ、20…超音波波形収録部、40
…AE計測器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真下 祐輔 神奈川県平塚市黒部丘1番31号 日本たば こ産業株式会社生産技術開発センター内 (72)発明者 増野 茂美 神奈川県平塚市黒部丘1番31号 日本たば こ産業株式会社生産技術開発センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験片に荷重を負荷する材料試験機と、
    該試験片のAE計測を行うAE計測器と、該試験片表面
    を走査して超音波探傷する超音波探傷装置とを用い、該
    試験片の破壊挙動を検出する非破壊試験方法であって、 前記材料試験機で試験片に荷重を与えて前記AE計測器
    でAE計測を行う第1のステップと、前記超音波探傷装
    置で該試験片の超音波探傷を行う第2のステップとを、
    交互に繰り返すことを特徴とする非破壊試験方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のステップで、前記試験片に荷
    重を負荷して直ちに荷重を除荷し、上記超音波探傷を行
    うことを特徴とする請求項1記載の非破壊試験方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のステップで前記試験片に荷重
    を負荷して負荷荷重を保持し、前記第2のステップの超
    音波探傷を行った後に荷重を除荷することを特徴とする
    請求項1記載の非破壊試験方法。
  4. 【請求項4】 試験片に荷重を負荷する材料試験機と、
    該試験片のAE計測を行うAE計測器と、該試験片表面
    を走査して超音波探傷する超音波探傷装置とを用い、該
    試験片の破壊挙動を検出する非破壊試験方法であって、 前記材料試験機で試験片に荷重を負荷し、前記AE計測
    器でAE計測を行ってAE発生位置を標定し、この標定
    位置において前記超音波探傷装置で該試験片の超音波探
    傷を行うことを特徴とする非破壊試験方法。
  5. 【請求項5】 試験片に荷重を負荷する材料試験機と、
    該試験片のAE計測を行うAE計測器と、該試験片表面
    を走査して超音波探傷する超音波探傷装置とを用い、該
    試験片の破壊挙動を検出する非破壊試験方法であって、 前記材料試験機で試験片に荷重を負荷して前記AE計測
    器でAE計測を行ってAE発生特性の変化を監視し、A
    E発生特性の変化が検出されたときにおいて、前記超音
    波探傷装置で該試験片の超音波探傷を行うことを特徴と
    する非破壊試験方法。
  6. 【請求項6】 前記AE発生特性が、AE発生位置また
    はAEエネルギーまたはAE振幅またはAE波形の位相
    であることを特徴とする請求項5記載の非破壊試験方
    法。
  7. 【請求項7】 試験片に荷重を負荷する材料試験機と、
    該試験片のAE計測を行うAE計測器と、該試験片表面
    を走査して超音波探傷する超音波探傷装置とを用い、該
    試験片の破壊挙動を検出する非破壊試験方法であって、 前記材料試験機で試験片に荷重を負荷し、前記AE計測
    器でAE計測を行ってAE発生位置を標定し、この標定
    位置において前記超音波探傷装置で該試験片の超音波探
    傷を行い、時系列な超音波波形データを収集し、任意の
    2時刻の超音波波形データの差分をとることで、該2時
    刻間における試験片の変化を抽出するようにしたことを
    特徴とする非破壊試験方法。
JP9083909A 1997-04-02 1997-04-02 非破壊試験方法 Withdrawn JPH10281961A (ja)

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