JPH1028320A - 母線連系微地絡保護システム - Google Patents

母線連系微地絡保護システム

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JPH1028320A
JPH1028320A JP18018996A JP18018996A JPH1028320A JP H1028320 A JPH1028320 A JP H1028320A JP 18018996 A JP18018996 A JP 18018996A JP 18018996 A JP18018996 A JP 18018996A JP H1028320 A JPH1028320 A JP H1028320A
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JP18018996A
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Manabu Ueno
学 上野
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】送電電圧逓降用のバンク別変圧器Tの2次側に
CB20を介し接続した母線MからCB1(1−1・・
1−6)を介し配電線F(F1・・F6)を引出し、連
系用CB30を介しバンク別母線M同士を連系した配電
系の微地絡保護を、系から健全部位を切離す誤なく確実
に行う。 【解決手段】母線の零相電圧V0 から微地絡を検出する
微地絡過電圧リレー64Lの作動にて微地絡選択継電器
61Aが各配電線CB1、連系用CB30、1次,2次
CB10,20の順に微地絡が消滅する迄、閉路中のC
Bを1つずつ試開放し微地絡部位を特定した後、事故に
無関係のCBを再投入し事故部位を切離す動作をバンク
別に行うが、リレー64Lの出力をオンディレータイマ
TM,バンク間インタロック回路70を介し継電器61
Aに与え、微地絡部位特定の期間がバンク間で重なる事
を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば66kV/
6.6kVの配電用変電所に設けられるシステムであっ
て、配電線のバンク別の母線の連系運用時に、配電線や
母線の絶縁不良等に基づく軽微の地絡事故としての微地
絡を検出し、事故部位を配電系から切り離す母線連系微
地絡保護システムに関する。
【0002】なお以下各図において同一の符号は同一も
しくは相当部分を示す。
【0003】
【従来の技術】図6は配電用変電所における母線の連系
運用可能な配電系の構成例を示す単線結線図である。同
図において、T(T1,T2,T3)は夫々バンクA,
B,C別の66kV/6.6kVの逓降変圧器、M(M
1,M2,M3)は夫々バンクA,B,C毎の6.6k
Vの母線、F(F1〜F6)は夫々母線M1〜M3から
引き出される配電線である。
【0004】また1(1−1・・・1−6)は夫々配電
線F1・・・F6をその母線M1〜M3から切り離すた
めの配電線遮断器(なお遮断器をCBとも略記する)、
10(11〜13)は夫々変圧器T1〜T3の1次側を
66kVの送電系から切り離すための1次遮断器(1次
CB)、20(21〜23)は夫々変圧器T1〜T3の
2次側と母線M1〜M3とを切り離すための2次遮断器
(2次CB)、30(31,32)は夫々バンクA,B
に設けられ、母線M1とM3,M2とM3を連系するた
めの連系用遮断器(連系用CB)である。
【0005】図7は各バンクにおける地絡保護に関わる
従来のシステムの構成例を示す単線結線図である。同図
において、ZCTは各配電線F(F1〜F6)毎に設け
られた地絡電流(零相電流)I0 を検出するための零相
変流器、GPTは母線Mに接続され、配電線の地絡電圧
(零相電圧、即ち母線Mの中性点の対地間電圧)V0を
検出するための接地計器用変圧器である。
【0006】100(101・・・106)は夫々当該
バンクの各配電線F1・・・F6毎に設けられ、地絡時
等に対応する配電線CB1(1−1・・・1−6)に開
閉駆動信号51Fを与えて、当該の配電線CB1を開閉
制御するフィーダユニット、200は変圧器Tのタップ
切替えによって母線Mの電圧を略一定に調整すると共
に、後述の微地絡保護制御を行う電圧調整ユニット、3
00は地絡時等に変圧器Tの1次CB10及び2次CB
2に開閉駆動信号51Tを与えて、このCB10,20
を開閉制御するバンクユニットである。
【0007】67Gはフィーダユニット100内に設け
られ、零相電流I0 と零相電圧V0から当該の地絡が自
身に対応する配電線F内に生じたか、それ以外の部分に
生じたかを検出する地絡方向リレー、64FV,64T
Vは夫々フィーダユニット100,バンクユニット30
0内に設けられ、零相電圧V0 が地絡と判断される所定
の整定値以上となったことを検出して作動する地絡過電
圧リレーである。
【0008】また64FL,64L,64TLは夫々フ
ィーダユニット100,電圧調整ユニット200,バン
クユニット300内に設けられ、零相電圧V0 が微地絡
と判断される所定の(地絡過電圧リレーの整定値より小
さい)整定値以上となったことを検出して作動する微地
絡過電圧リレー、61は電圧調整ユニット200内に設
けられ、微地絡過電圧リレー64Lの作動を検出しつつ
微地絡の事故部位を特定して配電系から切り離す制御を
行う微地絡選択継電器である。
【0009】次に41F(41F1〜41F6)は夫々
この微地絡選択継電器61から各フィーダユニット10
1〜106に与えられる試開放指令、42F(42F1
〜42F6)は同じく継電器61から各フィーダユニッ
ト101〜106に与えられる投入指令、また41Tは
継電器61からバンクユニット300に与えられる試開
放指令である。
【0010】図8は図7の電圧調整ユニット200か
ら、フィーダユニット101〜106及びバンクユニッ
ト300へ与えられる、微地絡保護制御に関わる上述の
信号の構成を示す。なお同図において40は母線連系時
に後述の理由によって微地絡保護制御を行わない場合
に、予め図外の押しボタンの操作等によって微地絡選択
継電器61に与えられる微地絡ロック指令である。
【0011】次に図6,図8を参照しつつ図7の動作を
述べる。先ず(微地絡でない)通常の地絡の場合、地絡
過電圧リレー64FVが作動し、かつ地絡方向リレー6
7Gが当該のフィーダユニット100に対応する配電線
F内に地絡が生じたと判別すると、当該のフィーダユニ
ット100は自身に対応する配電線CB1を開放し、地
絡が生じた配電線Fを配電系から切り離す。
【0012】また当該バンクの何れのフィーダユニット
100(の地絡方向リレー67G)も自身に対応する配
電線以外の部分での地絡と判別して配電線CB1を開放
せず、従って自バンク又は他バンク(但し母線非連系で
あれば自バンク)の母線Mの地絡と判定される場合は、
バンクユニット300が自身内の地絡過電圧リレー64
TVの作動によって対応する変圧器Tの1次CB10及
び2次CB20を開放し、母線Mを送電系から切り離
す。
【0013】次に地絡過電圧リレー64FV,64TV
が検出できない微地絡の場合、地絡過電圧リレーより小
さい整定値の微地絡過電圧リレーでその検出が行われる
が、地絡方向リレー67Gが動作しない場合もあるの
で、別に微地絡選択継電器61を用いて保護動作を行
う。この場合、フィーダユニット100は自身内の微地
絡過電圧リレー64FLが作動するほかに、微地絡選択
継電器61からの試開放指令41Fを入力することによ
って対応する配電線CB1を試開放する。またバンクユ
ニット300も自身内の微地絡過電圧リレー64TLが
作動するほかに、微地絡選択継電器61からの試開放指
令41Tを入力することによって対応する1次CB10
及び2次CB2を試開放する。
【0014】図9は微地絡選択継電器61の動作を示す
フローチャートで、S1〜S37はそのステップを示
す。同図の動作を要約すれば、微地絡選択継電器61
は、ロック指令40が無い場合(つまり微地絡保護動作
を行わせる場合)、微地絡の零相電圧V0 が発生してか
ら一定時限後に、配電線CB1(1−1・・・1−6)
を順番に試開放して行き、微地絡が消滅したならば、そ
の直前にCB1を開放した配電線に微地絡事故が存在し
たと判定し、それ以前に試開放した他の配電線CB1を
再投入して、微地絡した配電線のCB1のみを選択遮断
する。
【0015】但し微地絡が重複して発生している場合も
有り得るので、この再投入後に微地絡の有無を再度確認
し、微地絡が有ればその再投入のCB1を引き外す。ま
た全ての配電線CB1を試開放した後も微地絡の零相電
圧V0 が消滅せず、6.6kV母線の微地絡と判定され
る場合には、変圧器1次CB10,2次CB20も開放
して微地絡を除去する。
【0016】次にこの微地絡保護動作を図9のフローチ
ャートに基づき具体的に説明する。なおこの図9及びそ
の後の説明では便宜上、配電線CB1−1・・・1−6
を夫々NO.1CB・・・NO.6CBとも呼ぶ。また
図9中、「NO.1CB事故判定」〜「NO.6CB事
故判定」と記したS11〜S16のステップとしてのサ
ブルーチンは夫々NO.1CB〜NO.6CBの試開放
のための同構造のサブルーチンで、サブルーチンS11
はS11−1,S11−2のサブステップからなり、同
様に例えばサブルーチンS12はサブステップS11−
1のNO.1CBをNO.2CBに置換えてこれを試開
放する図外のサブステップS12−1と、サブステップ
S11−2と同じく微地絡過電圧リレー64Lの作動の
有無を調べる図外のサブステップS12−2からなるも
のとする。
【0017】但しサブステップS11−2の分岐Nでは
図9の処理を終わるのに対して、図外のサブステップS
12−2〜S16−2の夫々の分岐NではステップS3
1に進む。また図9中、「NO.1CB復旧及び事故再
判定」〜「NO.6CB復旧及び事故再判定」と記した
S32〜S37のステップとしてのサブルーチンも夫々
NO.1CB〜NO.6CBの再投入のための同構造の
サブルーチンで、サブルーチンS32はS32−1〜S
32−5のサブステップからなり、同様に例えばサブル
ーチンS33はサブステップS32−1〜S32−3及
びS32−5のNO.1CBをNO.2CBに置換えた
図外のサブステップS33−1〜S33−3及びS33
−5と、サブステップS32−4と同じ図外のサブステ
ップS33−4からなるものとする。
【0018】さて図9の動作としては、微地絡選択継電
器61は電圧調整ユニット200の微地絡過電圧リレー
64Lが作動すると(S1,分岐Y)、5秒間経過する
まで、この作動の持続を確認したのち(S2,分岐
Y)、微地絡ロック指令40の有無を調べる(S3)。
ここでロック指令40が存在すれば(分岐Y)、図9の
処理を終わるが、微地絡ロック指令40が無い場合には
(S3,分岐N)、各配電線CB1(1−1・・・1−
6)の開閉状態を確認し(S4)、閉状態にある配電線
CB1を順次試開放しつつ、その配電線CB1に関わる
配電線が事故部位であるか否かを判定するサブルーチン
S11〜S16の処理を行う。
【0019】なお、この例では全ての配電線CB1とし
てのNO.1CB〜NO.6CBが閉状態にあるものと
する。先ず「NO.1CB事故判定」のサブルーチンS
11においては、微地絡選択継電器61はフィーダユニ
ット101に試開放指令41F1を与える。そこでフィ
ーダユニット101は自身の微地絡過電圧リレー64F
Lも作動していることを条件として、自身に対応するN
O.1CB(配電線CB1−1)に開閉駆動信号51F
を与え、NO.1CBを試開放する(S11−1)。
【0020】これにより微地絡過電圧リレー64Lの作
動が無くなれば(S11−2,分岐Y)、微地絡選択継
電器61は当該の配電線F1に微地絡があったと判別し
図9の処理を終わる。他方、前記ステップS11−2で
依然として微地絡過電圧リレー64Lが作動中であれば
(分岐Y)、サブルーチンS12の処理に進む。サブル
ーチンS12ではフィーダユニット102に試開放指令
41F2を与え、NO.1CBと同様な手順でNO.2
CBを試開放する(図外のサブステップS12−1)。
ここでリレー64Lの作動が無くなれば(図外のサブス
テップS12−2,分岐N)、配電線F2の微地絡と判
定されるが、この場合30秒の経過を待ち(これはCB
動作のためのガス圧等のセットアップ時間に相当する)
(S31,分岐Y)、「NO.1CB復旧及び事故再判
定」のサブルーチンS32に進む。
【0021】サブルーチンS32においては、微地絡選
択継電器61は先ずNO.1CBまで試開放したかを確
認し、この場合NO.2CBまで試開放したので(S3
2−1,分岐N)、次にNO.1CBが試開放以前は閉
であったか否かを確認する(S32−2)。この例では
閉であったので(分岐Y)、NO.1CBを投入する
(S32−3)。即ち微地絡選択継電器61はフィーダ
ユニット101に投入指令42F1を与え、これにより
フィーダユニット101はNO.1CBに開閉駆動信号
51Fを与えて投入する。そして念のため微地絡選択継
電器61は微地絡過電圧リレー64Lの作動の有無を調
べる(S32−4)。これは配電線F1とF2が共に微
地絡している場合もあり得るので、これを確認するため
のものである。
【0022】ここでリレー64Lが作動すれば(S32
−4,分岐Y)、再びNO.1CBを前記と同様な手順
で開放するが(S32−5)、リレー64Lが作動しな
ければ(S32−4,分岐N)、サブルーチンS33に
進む。サブルーチンS33では、先ずNO.2CBまで
試開放したかを調べ、この場合、試開放したので(図外
のサブステップS33−1,分岐Y)、図9の処理を終
わる。
【0023】前記サブルーチンS12でNO.2CBを
試開放した後もリレー64Lが依然、作動中の場合(図
外のサブステップS12−2,分岐Y)、サブルーチン
S13に進む。即ちフィーダユニット103に試開放指
令41F3を与え、NO.1CBと同様な手順でNO.
3CBを試開放する(図外のサブステップS13−
1)。
【0024】ここでリレー64Lの作動が無くなれば
(図外のサブステップS13−2,分岐N)、配電線F
3の微地絡と判定されるが、この場合も30秒の経過を
待ち(S31,分岐Y)、サブルーチンS32におい
て、NO.1CBが試開放前に閉であれば、NO.1C
Bを投入して、再度リレー64Lの作動の有無を調べ、
作動有りの時はNO.1CBを引外す(S32−1〜S
32−5)。
【0025】次いでサブルーチンS33において、N
O.2CBについてもNO.1CBのサブステップS3
2−1〜S32−5に相当する図外のサブステップS3
3−1〜S33−5の動作を実行してNO.2CBの投
入又はその後の引外しを行い、この場合、NO.3CB
まで試開放したのでサブルーチンS34内の図外の先頭
のサブステップS34−1,分岐Yを経て図9の処理を
終わる。
【0026】前記サブルーチンS13で依然、リレー6
4Lが作動中の場合(図外のサブステップS13−2,
分岐Y)、サブルーチンS14でNO.4CBの試開放
を行う(図外のサブステップS14−1)。このように
して順次サブルーチンS16に至り、NO.6CBまで
の試開放を行い、依然、リレー64Lが作動している場
合(図外のサブステップS16−2,分岐Y)、ステッ
プS30に進み母線Mの微地絡と判定してバンクユニッ
ト300に試開放指令41Tを与える。
【0027】これにより当該のバンクユニット300は
自身の微地絡過電圧リレー64TLが作動していること
を条件として、1次CB10,2次CB20へ開閉駆動
信号51Tを与えて、このCB10,20を引外し、図
9の処理を終わる。
【0028】
【発明が解決しようする課題】ところで上述したCB
1,10,20の試開放による微地絡保護動作は、微地
絡ロック指令40の存在しない場合に行われるもので、
現実の母線連系時には微地絡ロック指令40が出力さ
れ、この微地絡保護動作が行われない。この理由は、例
えば図6において、1次CB11〜13,2次CB21
〜23及び連系用CB31,32が「入」の状態で微地
絡保護動作を行った場合、Aバンクの配電線F1に微地
絡が発生したとすると、A,B,Cの各バンクの微地絡
保護動作が同時に起動し、各バンクの配電線F1のCB
1−1の引外しを行った時、Aバンクの配電線F1の微
地絡が消滅するので、各バンクA,B,Cの配電線CB
1−1を引外した状態で微地絡保護動作を終了する。こ
のように事故のAバンクの配電線F1の他に、健全な
B,Cのバンクの配電線F1まで配電系から切り離して
しまうためである。
【0029】しかし、このことは母線連系時の配電系の
信頼性を低下させることになり、改善が望まれている。
そこで本発明は母線連系時にも配電系を微地絡から保護
できる母線連系微地絡保護システムを提供することを課
題とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに請求項1の母線連系微地絡保護システムは、送電系
の電圧を配電系の電圧に逓降する変圧器(T)の低圧側
に2次遮断器(20)を介して接続された母線(M)、
この母線に夫々配電線遮断器(1−1・・・1−6な
ど)を介して接続された複数の配電線(F1・・・F6
など)、前記母線の中性点の対地間電圧としての零相電
圧(V0 )を検出する接地計器用変圧器(GPT)、零
相電圧が配電系の微地絡に該当する所定の整定電圧以上
であることを検出する微地絡検出手段(微地絡過電圧リ
レー64Lなど)、を夫々持つ複数のバンク(A,B,
Cなど)と、バンク別の母線を相互に接続する連系用遮
断器(31,32など)とを備えた系において、各バン
クに対応して設けられ、夫々、自バンクの前記微地絡検
出手段の検出に基づいて、少なくともこの検出が消失す
るまで、自バンクの各配電線遮断器、自バンクの母線と
他バンクの母線との間の連系用遮断器、自バンクの2次
遮断器の順に、現に閉路中の遮断器を1つずつ試開放し
て行く遮断器試開放手段(微地絡選択継電器61A)
と、母線連系時、バンク別の前記遮断器試開放手段の同
時動作を阻止する同時動作阻止手段(微地絡制御部60
内の微地絡選択継電器61Aを除いた機能部)とを備え
たものとする。
【0031】また請求項2の母線連系微地絡保護システ
ムは、請求項1に記載の母線連系微地絡保護システムに
おいて、前記同時動作阻止手段が、各バンクに対応して
設けられ、夫々、少なくとも自バンクの遮断器試開放手
段の前記の1連の試開放の動作中は、その旨を示す試開
放動作中信号(他バンク向け微地絡起動中信号80)を
他バンクへ送信する手段(ANDゲートG1)を備えた
ものであるようにする。
【0032】また請求項3の母線連系微地絡保護システ
ムは、請求項2に記載の母線連系微地絡保護システムに
おいて、前記同時動作阻止手段が、各バンクに対応して
設けられ、夫々、予め自バンクに設定された優先順位に
応じて他バンクからの前記試開放動作中信号を参照し、
該当する優先順位で自バンクの遮断器試開放手段を起動
する手段(バンク間インタロック回路70)を備えたも
のであるようにする。
【0033】また請求項4の母線連系微地絡保護システ
ムは、請求項1に記載の母線連系微地絡保護システムに
おいて、前記同時動作阻止手段が、各バンクに対応して
設けられ、夫々、自バンクの前記微地絡検出手段の検出
開始時点から、予め自バンクに設定された所定の時間が
経過した後に、自バンクの遮断器試開放手段を起動する
手段(オンディレータイマTM)を備えたものであるよ
うにする。
【0034】また請求項5の母線連系微地絡保護システ
ムは、請求項1ないし4のいずれかに記載の母線連系微
地絡保護システムにおいて、前記遮断器試開放手段の動
作を母線の非連系時にも有効とする。
【0035】
【発明の実施の形態】次に図1ないし図5に基づいて本
発明の実施例を説明する。図1は本発明の1実施例とし
てのバンク内の地絡保護に関わるシステムの構成を示す
単線結線図で、この図は図7に対応するものである。図
1においては図7に対し電圧調整ユニット200内に、
新たな微地絡選択継電器61Aと、バンク間での微地絡
保護の同時動作を防ぐためのオンディレータイマTM及
びバンク間インタロック回路70とからなる微地絡制御
部60が設けられている。
【0036】図2は微地絡制御部60の一般的な構成を
示す。この制御部60には上述のオンディレータイマT
M,バンク間インタロック回路70,微地絡選択継電器
61Aのほかに、ANDゲートG1が設けられている。
ここでオンディレータイマTMは微地絡過電圧リレー6
4Lの出力64Laを所定時間(この例では当該バンク
がAバンクのとき5秒とし、B,Cバンクのとき夫々1
0秒,20秒とする)遅延させ、信号X1としてバンク
間インタロック回路70へ与える。
【0037】バンク間インタロック回路70はこのバン
クに予め設定された優先順位(この例ではAバンクを優
先順位1とし、B,Cバンクを夫々優先順位2,3とす
る)に応じて、信号X1をそのまま、又は他バンクの微
地絡起動中信号81,82、他バンクの連系用CBオン
信号91,92等の中の必要な信号を用いたインタロッ
ク用ゲート回路を経て、信号X2として出力し、微地絡
選択継電器61Aに与える。
【0038】またANDゲートG1は微地絡過電圧リレ
ー64Lの出力64Laを、微地絡選択継電器61Aか
ら出力される継電器インタロック出力信号61Aa(即
ち常時は“0”で、後述する図4,図5の手順により当
該バンクの実質的な微地絡保護動作が終了した時点(ス
テップS71)にて“1”となる信号)の反転信号によ
って開閉し、他バンク向けの微地絡起動中信号80とし
て出力する。従って当該バンクの微地絡過電圧リレー6
4Lが動作している限り、この他バンク向け微地絡起動
中信号80は、当該バンクの実質的な微地絡保護動作が
終了する迄、他バンクへ向けて出力される。
【0039】なおバンク間インタロック回路70へ入力
される他バンクの微地絡起動中信号81,82は前記微
地絡起動中信号80と同じものであって、例えば当該の
バンクをCバンクとすれば、信号81はAバンクの微地
絡起動中信号80に相当し、信号82はBバンクの微地
絡起動中信号80に相当する。また他バンクの連系用C
Bオン信号91と92は夫々の連系用CB(この例では
Aバンクの連系用CB31とBバンクの連系用CB32
とする)から、そのオン時に出力される。
【0040】図3の(A),(B),(C)は夫々優先
順位1,2,3,に設定された各バンク別のバンク間イ
ンタロック回路70の構成を示す。即ち優先順位1に設
定されたバンク(この例ではAバンク)においては同図
(A)に示すように、オンディレータイマTMの出力信
号X1はそのまま信号X2として出力される。優先順位
2に設定されたバンク(この例ではBバンク)において
は同図(B)に示すように、タイマ出力信号X1はAN
DゲートG2,G3を介して、優先順位1のバンクの微
地絡起動中信号81と、同じく優先順位1のバンクの連
系用CBオン信号91が共に有効(“1”)な時には阻
止され、それ以外の場合には信号X2として出力され
る。
【0041】また優先順位3に設定されたバンク(この
例ではCバンク)においては同図(C)に示すように、
タイマ出力信号X1はANDゲートG2〜G4,及びO
RゲートG5を介して、優先順位1のバンクの微地絡起
動中信号81と、同じく優先順位1のバンクの連系用C
Bオン信号91が共に有効(“1”)な時、又は優先順
位2のバンクの微地絡起動中信号82と、同じく優先順
位2のバンクの連系用CBオン信号92が共に有効
(“1”)な時には阻止され、それ以外の場合には信号
X2として出力される。
【0042】図4はAバンク及びBバンク、図5はCバ
ンクの夫々の微地絡制御部60の動作を示すフローチャ
ートである。図4においては図9の従来の微地絡選択継
電器61の動作に対して、ステップS2がS2A,S2
Bに置換わり、ステップS16とS30の間にステップ
S23〜S29が挿入され、且つ 一連の手順の末尾に
ステップS71,S72が追加されている。また図5に
おいては図4のステップS25〜S28がS25A〜S
28Bに置換わっている。
【0043】なおこの微地絡保護動作においては、微地
絡制御部60は当該バンクが母線連系によって他バンク
から受電していない限り、当該バンクがA,B,Cバン
クの何れであっても連系用CB30(この例では31,
32)の引外しを行うことができるものとする。次に図
1〜図3を参照しつつ、図4,図5の主として図9と異
なるところを説明する。
【0044】即ち当該バンクの微地絡制御部60は、電
圧調整ユニット200の微地絡過電圧リレー64Lが作
動すると(S1,分岐Y)、オンディレータイマTMに
予め設定された遅延時間(この例ではAバンクは5秒、
Bバンクは10秒、Cバンクは20秒)が経過するま
で、この作動の持続を確認したのち(S2A,分岐
Y)、以下のステップS3以降の微地絡保護動作を行う
に際して当該バンクの優先順位条件が成立する(つまり
バンク間インタロック回路70が、オンディレータイマ
TMの出力である自身への入力信号X1を信号X2とし
て出力する)まで待機する(S2B)。
【0045】従って連系用CB30(31,32)がオ
ンしているものとすると、この例では図3(A)に示し
たように、優先順位1のAバンクが先ずステップS3以
降の微地絡保護動作を行い、優先順位2のBバンクは自
身の微地絡過電圧リレー64Lが作動している限り、図
3(B)に示したように、Aバンクの実質的な微地絡保
護動作が終わり、Aバンクからの微地絡起動中信号81
(=Aバンクの図2の他バンク向け微地絡起動中信号8
0)がオフするのを待ってステップS3に進む。
【0046】同様に優先順位3のCバンクは自身の微地
絡過電圧リレー64Lが作動している限り、図3(C)
に示したように、更にBバンクの実質的な微地絡保護動
作が終わり、Aバンク及びBバンクからの微地絡起動中
信号81及び82(=Aバンク及びBバンクの図2の他
バンク向け微地絡起動中信号80)がオフするのを待っ
てステップS3に進む。
【0047】ステップS3,S4及び「配電線CB1の
事故判定」のサブルーチンS11〜S16、並びにステ
ップS31及び「配電線CB1の復旧及び事故再判定」
のサブルーチンS32〜S37は図9と同じである。ス
テップS3からサブルーチンS16内の図外のサブステ
ップS16−1までの手順で、NO.6CBまで配電線
CB1の一連の試開放を行っても、なお微地絡過電圧リ
レー64Lが作動している場合(図外のサブステップS
16−2,分岐Y)、微地絡の発生部位は自バンクの母
線Mか他バンクの何れかとなる。そこでステップS23
で隣接バンクとの間の(何れかの)連系用CB(隣接連
系用CBと言う)が閉であるか否かを調べる。
【0048】ここで(何れも)閉でなければ(S23,
分岐N)、母線連系はしていないので微地絡の発生部位
は自バンクの母線MであるとしてステップS30へ進み
1次CB10と2次CB20を引外すが、隣接連系用C
Bが閉であれば(S23,分岐Y)、次のステップS2
4で自バンクの1次CB10と2次CB20が閉である
か否かを調べる。
【0049】ここで閉でなければ(S24,分岐N)、
自バンクは他バンクから受電しているため以後のCBの
引外しは行わず(この場合、自バンクの母線に微地絡が
発生している可能性も残っているが、隣接連系用CBを
引外すと何れにせよ当該バンクの電源が消滅するため微
地絡過電圧リレー64Lもオフし、自バンクの母線の微
地絡は検出できない。従ってこのような自バンクの母線
の微地絡の保護は他バンクによって行われる。)、ステ
ップS31及びサブルーチンS32〜S37の処理で正
常な配電線CBの投入動作を行う。
【0050】こののちステップS71で他バンクが自バ
ンクと同時に微地絡保護動作を行うことを阻止するイン
タロックを解除(即ち前述のように継電器インタロック
出力61Aaを“1”として他バンク向け微地絡起動中
信号80をオフ)したのち、ステップS72で180秒
の経過を待って(なおこの時間は試開放を行った場合の
機構(メカ)部分のリセット時間に相当する)、この図
の処理を終わる。
【0051】他方、前記のステップS24で1次CB1
0と2次CB20が閉であれば(分岐Y)、AまたはB
バンクでは図4にて、自バンクが隣接バンクに電力を供
給している可能性があるため、先ず他バンク同士の連系
用CB(他連系用CBという、例えば当該バンクがAバ
ンクであればCB32)が閉か否かを調べ(S25)、
閉であれば(分岐Y)、その他連系用CBを引外して微
地絡過電圧リレー64Lの作動の有無を調べる(S2
6,S27)。
【0052】ここで微地絡過電圧リレー64Lの作動が
消滅すれば(S27,分岐N)、正常な配電線CBを投
入するためステップS31に進むが、依然、微地絡過電
圧リレー64Lが作動しているか(S27,分岐Y)、
前記ステップS25で他連系用CBが閉でない場合(分
岐N)、隣接連系用CBを引外して微地絡過電圧リレー
64Lの作動の有無を調べる(S28,S29)。ここ
で微地絡過電圧リレー64Lの作動が消滅すれば(S2
9,分岐N)、前記ステップS27と同様にステップS
31に進むが、依然、微地絡過電圧リレー64Lが作動
している場合(S29,分岐Y)、ステップS30で1
次CB10と2次CB20を引外し、前述したステップ
S71,S72を経てこの図4の処理を終わる。
【0053】またCバンクでは、前記ステップS24で
1次CB10と2次CB20が閉の場合(分岐Y)、こ
の例ではCバンクには他連系用CBは存在しないので、
図4のステップS25〜S29の代わりに、図5のステ
ップS25A〜S29にて隣接連系用CB31,32の
うちの閉であるものを、順次引外してその都度、微地絡
過電圧リレー64Lの作動の有無を調べ(S27又は
(及び)S29)、微地絡過電圧リレー64Lの作動が
消滅すれば(分岐N)、ステップS31へ進み、他方、
微地絡過電圧リレー64Lの作動が継続すれば(分岐
Y)、ステップS30へ進む。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、母線連系可能な複数バ
ンクからなる配電系において、母線連系の微地絡時、各
配電線CB、連系用CB、1次,2次CBの順序で微地
絡が消滅するまで、現に閉路中のCBを1つずつ試開放
し、微地絡部位を特定する動作を、この動作の期間がバ
ンク間で重複しないように行わせるようにしたので、従
来のように健全な部位を事故部位と同時に試開放して、
そのまま配電系から切り離してしまう誤開放を防止する
ことができ、母線連系の配電系の信頼性をより高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのバンク内の地絡保護
に関わるシステムの構成を示す単線結線図
【図2】図1の微地絡制御部の構成を示すブロック図
【図3】図2のバンク間インタロック回路の構成を示す
図
【図4】図1の微地絡制御部のA,Bバンクでの動作を
示すフローチャート
【図5】図1の微地絡制御部のCバンクでの動作のを示
すフローチャート
【図6】母線の連系運用可能な配電用変電所の配電系の
構成例を示す単線結線図
【図7】図1に対応する従来のシステム構成を示す単線
結線図
【図8】図7の電圧調整ユニットからフィーダユニット
及びバンクユニットに与えられる信号の構成図
【図9】図7の微地絡選択継電器の動作を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
F(F1〜F6) 配電線 M(M1〜M3) 母線 T(T1〜T3) 変圧器 GPT 接地計器用変圧器 ZCT 零相変流器 V0 零相電圧(地絡電圧) I0 零相電流(地絡電流) 1(1−1・・・1−6) 配電線遮断器(配電線C
B) 1−1・・・1−6 NO.1CB・・・N
O.6CB 10(11〜13) 1次遮断器(1次C
B) 20(21〜23) 2次遮断器(2次C
B) 30(31,32) 連系用遮断器(連系用
CB) 40 微地絡ロック指令 41F(41F1〜41F6) フィーダユニット向け
試開放指令 41T バンクユニット向け試
開放指令 42F(42F1〜42F6) フィーダユニット向け
投入指令 51F 配電線CB向け開閉駆
動信号 51T 1次,2次CB向け開
閉駆動信号 60 微地絡制御部 61A 微地絡選択継電器 61Aa 継電器インタロック出
力信号 64FL,64L,64TL 微地絡過電圧リレー 64La 微地絡過電圧リレー6
4Lの出力 70 バンク間インタロック
回路 X1 バンク間インタロック回
路の入力 X2 バンク間インタロック回
路の出力 TM オンディレータイマ G1〜G4 ANDゲート G5 ORゲート 80 他バンク向け微地絡起
動中信号 81,82 他バンクの微地絡起動
中信号 91,92 他バンクの連系用CB
オン信号 100(101〜106) フィーダユニット 200 電圧調整ユニット 300 バンクユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送電系の電圧を配電系の電圧に逓降する変
    圧器の低圧側に2次遮断器を介して接続された母線、 この母線に夫々配電線遮断器を介して接続された複数の
    配電線、 前記母線の中性点の対地間電圧としての零相電圧を検出
    する接地計器用変圧器、 零相電圧が配電系の微地絡に該当する所定の整定電圧以
    上であることを検出する微地絡検出手段、を夫々持つ複
    数のバンクと、 バンク別の母線を相互に接続する連系用遮断器とを備え
    た系において、 各バンクに対応して設けられ、夫々、自バンクの前記微
    地絡検出手段の検出に基づいて、少なくともこの検出が
    消失するまで、自バンクの各配電線遮断器、自バンクの
    母線と他バンクの母線との間の連系用遮断器、自バンク
    の2次遮断器の順に、現に閉路中の遮断器を1つずつ試
    開放して行く遮断器試開放手段と、 母線連系時、バンク別の前記遮断器試開放手段の同時動
    作を阻止する同時動作阻止手段とを備えたことを特徴と
    する母線連系微地絡保護システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の母線連系微地絡保護シス
    テムにおいて、 前記同時動作阻止手段が、各バンクに対応して設けら
    れ、夫々、少なくとも自バンクの遮断器試開放手段の前
    記の1連の試開放の動作中は、その旨を示す試開放動作
    中信号を他バンクへ送信する手段を備えたものであるこ
    とを特徴とする母線連系微地絡保護システム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の母線連系微地絡保護シス
    テムにおいて、 前記同時動作阻止手段が、各バンクに対応して設けら
    れ、夫々、予め自バンクに設定された優先順位に応じて
    他バンクからの前記試開放動作中信号を参照し、該当す
    る優先順位で自バンクの遮断器試開放手段を起動する手
    段を備えたものであることを特徴とする母線連系微地絡
    保護システム。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の母線連系微地絡保護シス
    テムにおいて、 前記同時動作阻止手段が、各バンクに対応して設けら
    れ、夫々、自バンクの前記微地絡検出手段の検出開始時
    点から、予め自バンクに設定された所定の時間が経過し
    た後に、自バンクの遮断器試開放手段を起動する手段を
    備えたものであることを特徴とする母線連系微地絡保護
    システム。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の母線
    連系微地絡保護システムにおいて、 前記遮断器試開放手段の動作を母線の非連系時にも有効
    としたことを特徴とする母線連系微地絡保護システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010074866A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Meidensha Corp 地絡順序遮断装置
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CN118676868A (zh) * 2023-03-20 2024-09-20 南京南瑞继保电气有限公司 适用于母保系统负荷侧的短路故障判断方法及装置

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