JPH10283632A - 磁気ディスク、磁気ディスク装置及び磁気ディスク用基板の成形用スタンパの作成方法 - Google Patents

磁気ディスク、磁気ディスク装置及び磁気ディスク用基板の成形用スタンパの作成方法

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JPH10283632A
JPH10283632A JP8808197A JP8808197A JPH10283632A JP H10283632 A JPH10283632 A JP H10283632A JP 8808197 A JP8808197 A JP 8808197A JP 8808197 A JP8808197 A JP 8808197A JP H10283632 A JPH10283632 A JP H10283632A
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JP
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magnetic disk
area
zone
head slider
forming
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JP8808197A
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Hideki Oyanagi
英樹 大柳
Osami Morita
修身 森田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切なヘッドスライダの接触領域を有し、か
つ接触領域から情報記録領域へ移動する際のヘッドスラ
イダの姿勢変化を小さくした磁気ディスク及びその磁気
ディスクを用いた磁気ディスク装置及びその磁気ディス
クの磁気ディスク用基板の成形用スタンパの作成方法を
提供すること。 【解決手段】 表面に情報を記録するための凹凸部3t
が形成され、その内周部若しくは外周部にヘッドスライ
ダが接触するための凸形状のピット列3pが形成されて
いる磁気ディスクの、前記凹凸部の高さと前記ピット列
の高さを異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気記録方式に
よって情報を記録再生する磁気ディスク及びその磁気デ
ィスクを用いた磁気ディスク装置及びその磁気ディスク
の磁気ディスク用基板の成形用スタンパの作成方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクの高密度化は年々スピード
を増しており、近年においては60%/年の増加率で進
められている。この高密度化は、磁気ヘッドとしてMR
ヘッドを採用したり、磁気ディスクの磁性媒体材料を改
良することによって可能であるが、その他に、磁気ディ
スクと磁気ヘッドとの距離(スペイシング)を小さくす
ること、例えば50nmを切るような値とすることによ
っても可能である。
【0003】このようなスペイシングを達成するために
は、磁気ディスクの表面をそのスペイシング以下の表面
粗さ、例えば鏡面にする必要がある。ところが、通常の
磁気ディスク装置では、そのスタート時とストップ時に
磁気ディスクと磁気ヘッドが搭載されているヘッドスラ
イダとが接触状態にある、いわゆるCSS(コンタクト
スタートストップ)を採用しているため、磁気ディスク
の表面を鏡面にすると磁気ディスクとヘッドスライダの
真接触面積が増大し、スティクションを起こしてしま
う。
【0004】この磁気ディスクの鏡面化とCSSとを両
立させるため、近年の磁気ディスク装置では磁気ディス
クに情報記録領域(データゾーン)の他に磁気ディスク
と磁気ヘッドが搭載されているヘッドスライダとが接触
する接触領域(CSSゾーン)を設けている。即ち、デ
ータの読み書きを行うデータゾーンは鏡面化し、ヘッド
スライダが接触するCSSゾーンはスティクションが起
こらない程度に粗面化(テクスチャ)することにより、
磁気ディスクの鏡面化とCSSとを両立させている。こ
のテクスチャ方法としては、CSSゾーンにおける磁気
ディスク用基板表面を研磨テープで研磨する研磨法を用
いるのが一般的である。
【0005】ところが、この方法を用いると、データゾ
ーンの平均高さ面(浮上量基準面)よりCSSゾーンの
平均高さ面(浮上量基準面)が低くなる。従って、CS
Sゾーンでは浮上しているヘッドスライダが、CSSゾ
ーンからデータゾーンに移動する際に傾いたり、極端な
場合にはクラッシュすることがあるという欠点がある。
【0006】この欠点を解決するために、磁気ディスク
用基板をアルミニウムで形成し、CSSゾーンにおける
磁気ディスク用基板表面にレーザ光を照射してクレータ
状の凸部を形成する方法が提案されている(”Lase
r Texturing for low−fly−h
eight media”,R.Ranjan,J.A
ppl.Phys.69(8),15 April 1
991参照)。この方法では、凸部の密度を調節するこ
とにより、CSSゾーンの平均高さ面(浮上量基準面)
とデータゾーンの平均高さ面(浮上量基準面)との差を
調節できるので、CSSゾーンからデータゾーンへのヘ
ッドスライダの移動も何ら障害なく行うことが可能とな
る。
【0007】ところが、磁気ディスクのCSSゾーンに
凸部を形成する場合、レーザ光を透過させない金属等の
不透明な磁気ディスク用基板から成る磁気ディスクに適
用することはできるが、レーザ光が透過するようなガラ
スや樹脂等の透明な磁気ディスク用基板から成る磁気デ
ィスクには適用することができないという問題があっ
た。
【0008】そこで、透明な磁気ディスク用基板から成
る磁気ディスクでもCSSゾーンに凸部を形成すること
ができる方法として、光ディスク等で使用するスタンパ
を用いた射出成形法が提案されている。この方法は、先
ず、磁気ディスク用基板上のCSSゾーンの凸部を形成
する領域に対応するスタンパの領域に凹状の窪みを形成
し、このスタンパを用いて樹脂を射出成形する。これに
より、凹状の窪みに樹脂が充填されるので、磁気ディス
ク用基板上のCSSゾーンに凸部(凸形状のピット列)
を形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したスタンパによ
り成形される磁気ディスク用基板は、データゾーンが平
滑(フラット)に形成されている磁気ディスクに適用す
る場合は問題ないが、データゾーンが凹凸(ディスクリ
ート)に形成されているディスクリート型磁気ディスク
に適用する場合は、以下の問題がある。即ち、情報はデ
ィスクリート型磁気ディスク上において可能な限り広い
面積の部分に記録された方が記録再生精度が向上するた
め、データゾーンにおいては凸部の面積の方が凹部の面
積より大きくなるように形成されている。
【0010】このようなディスクリート型磁気ディスク
に形成されるCSSゾーンのピットの高さとデータゾー
ンの凸部の高さは、スタンパを作成するときに塗布した
レジストの厚みで決定され、これは一定となる。従っ
て、CSSゾーンにおけるヘッドスライダの浮上量とデ
ータゾーンにおけるヘッドスライダの浮上量を同一にし
ようとすると、負荷容量(ヘッドスライダの浮上に寄与
する凸部の面積)をCSSゾーンとデータゾーンとで同
一にしなければならず、ヘッドスライダとピットとの真
実接触面積が大きくなってしまい、ヘッドスライダの張
り付きが生じやすくなるという問題があった。
【0011】逆に、ヘッドスライダの張り付きを防止す
るためにピットの面積を小さくすると、CSSゾーンで
の負荷容量が小さくなってヘッドスライダの浮上量が低
下し、ヘッドスライダがCSSゾーンからデータゾーン
へ移動する際の姿勢変化が大きくなり、極端な場合には
ヘッドスライダがクラッシュする場合があるという問題
があった。
【0012】この発明は、上述した事情から成されたも
のであり、適切なヘッドスライダの接触領域を有し、か
つ接触領域から情報記録領域へ移動する際のヘッドスラ
イダの姿勢変化を小さくした磁気ディスク及びその磁気
ディスクを用いた磁気ディスク装置及びその磁気ディス
クの磁気ディスク用基板の成形用スタンパの作成方法を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
あっては、表面に情報を記録するための凹凸部が形成さ
れ、その内周部若しくは外周部にヘッドスライダが接触
するための凸形状のピット列が形成されている磁気ディ
スクであって、前記凹凸部の高さと前記ピット列の高さ
を異ならせることにより達成される。
【0014】上記構成によれば、接触領域でのピット列
の高さと情報記録領域での凹凸部の高さが異なるので、
ヘッドスライダが接触領域から情報記録領域に移動する
際に安定した浮上姿勢を維持することができ、磁気ディ
スクの信頼性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施形態は、この発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発
明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるもの
ではない。
【0016】図1は、この発明の磁気ディスク装置の実
施形態であるハードディスク装置の構成例を示す斜視図
である。このハードディスク装置1は、アルミニウム合
金等により形成された筐体2の平面部の裏側にスピンド
ルモータ9が配設されていると共に、このスピンドルモ
ータ9によって角速度一定で回転駆動される磁気ディス
ク3が備えられている。さらに、この筐体2には、アー
ム4がピボット4aの周りに揺動可能に取り付けられて
いる。このアーム4の一端には、ボイスコイル5が取り
付けられ、またこのアーム4の他端には、ヘッドスライ
ダ6が取り付けられている。
【0017】筐体2上には、ボイスコイル5を挟持する
ように、マグネット7a、7bが取り付けられている。
ボイスコイル5及びマグネット7a、7bにより、ボイ
スコイルモータ7が形成されている。ヘッドスライダ6
は、その下面の両側にエアベアリングサーフェイスとし
て作用するレールが形成されていると共に、これらのレ
ールの先端側にはテーパ部が形成されている。そして、
一方のレールの後端面には磁気ヘッド8が搭載されてい
る。
【0018】このような構成において、スピンドルモー
タ9が駆動されると、磁気ディスク3は角速度一定で回
転する。そして、磁気ディスク3の回転に伴ってヘッド
スライダ6のレールの先端側のテーパ部から空気が流入
すると、この空気はレールに沿って流れ込む。そして、
この空気がレールの後端側から流出すると、ヘッドスラ
イダ6は浮揚力を受けて磁気ディスク3の表面から微小
間隔(浮上量)をもって浮上走行することになる。即
ち、ヘッドスライダ6は、磁気ディスク3の表面との間
隙が走行方向に対して先端側から後端側に向かって小さ
くなっていくことによる圧力の増加により浮上すること
になる。
【0019】そして、ボイスコイル5に外部から電流が
供給されると、アーム4は、マグネット7a、7bの磁
界と、このボイスコイル5に流れる電流とによって生ず
る力に基づいて、ピボット4aの周りを回動する。これ
により、アーム4の他端に取り付けられたヘッドスライ
ダ6は、磁気ディスク3の回転に伴って、その表面上で
浮上走行しながら磁気ディスク3の実質的に半径方向に
移動する。従って、このヘッドスライダ6に搭載された
磁気ヘッド8は、磁気ディスク3に対してシーク動作
し、情報を記録再生する。
【0020】図2は、この発明の磁気ディスクの実施形
態を示す平面図、図3は、その表面の斜視図、図4は、
その断面側面図である。この磁気ディスク3は、樹脂製
の磁気ディスク用基板が用いられており、外周側に円環
状にCSSゾーン3aが設けられ、CSSゾーン3aの
内周側にデータゾーン3bが円環状に設けられている。
そして、図3及び図4に示すように、CSSゾーン3a
には、矩形の凸形状のピット3pの列が同心円環状に形
成されている。また、データゾーン3bには、凹凸部
(ディスクリート)、即ち凸形状のデータトラック3t
及び凹形状のガードバンド3gが同心円環状に形成され
ている。尚、CSSゾーン3aは、磁気ディスク用基板
の内周側に円環状に設けても良い。また、ピット3pの
形状は、円柱状等任意に選択することが可能である。
【0021】このような磁気ディスク3の磁気ディスク
用基板は、光ディスク等で使用するスタンパを用いた射
出成形法により作成することができる。従って、1枚の
スタンパから多数の磁気ディスク用基板を作成すること
が可能であるため、テクスチャのばらつきがほとんど無
く、1枚毎に行うテクスチャの検査や管理という工程を
省略することができる。
【0022】ここで、CSSゾーン3a及びデータゾー
ン3bにおけるヘッドスライダ6の浮上安定性を確保で
きる凹凸の形成比率や高さを決定するため、ヘッドスラ
イダ6の浮上量と、磁気ディスク3に形成される凸部の
面積と凹部の面積との比率(凸部の面積/凹部の面積)
との関係を調べた結果を図5に示す。ところで、磁気デ
ィスク3のCSSゾーン3aへのヘッドスライダ6の張
り付きを防止するためには、CSSゾーン3aに形成さ
れる凸部の面積と凹部の面積との比率を1:2、即ち凸
部の面積/凹部の面積=1/2とする必要があるので、
このときのヘッドスライダ6の浮上量は40nmとな
る。
【0023】また、磁気ディスク3と磁気ヘッド8との
スペイシングは50nm以下とすることが望まれている
ことから、ヘッドスライダ6の浮上量を50nmとする
には、磁気ディスク3のデータゾーン3bに形成される
凸部の面積と凹部の面積との比率を2:1、即ち凸部の
面積/凹部の面積=2とする必要がある。従って、ヘッ
ドスライダ6がCSSゾーン3aからデータゾーン3b
に移動する際のヘッドスライダ6の姿勢変化を無くすに
は、CSSゾーン3aに形成される凸部、即ちピット3
pの高さは、データゾーン3bに形成される凸部、即ち
データトラック3dの高さより10nm高くする必要が
ある。例えば、データゾーン3bに形成されるデータト
ラック3dの高さが200nmの場合、CSSゾーン3
aに形成されるピット3pの高さは210nmとなる。
【0024】以上より、このような磁気ディスク3を作
成するためのスタンパにおけるCSSゾーン3aに対応
する領域に形成される凸部の面積と凹部の面積との比率
を2:1、即ち凸部の面積/凹部の面積=2となり、デ
ータゾーン3bに対応する領域に形成される凸部の面積
と凹部の面積との比率を1:2、即ち凸部の面積/凹部
の面積=1/2となる。また、CSSゾーン3aに対応
する領域に形成されるピット3pの高さは、データゾー
ン3bに対応する領域に形成されるデータトラック3d
の高さより10nm高くなる。
【0025】上述した磁気ディスク3の磁気ディスク用
基板を作成するためのスタンパの作成工程について図6
〜図9を参照して説明する。先ず、円板状のガラス原盤
20の表面にレジスト21をスピンコート法等により2
00nmの厚さで均一に塗布する。このガラス原盤20
の表面は鏡面に仕上げられているので、塗布したレジス
ト21の表面もガラス原盤20の表面性を反映して鏡面
となる(図6(A))。
【0026】レジスト21を塗布した後、レジスト21
の表面における磁気ディスク3のデータゾーン3bに対
応する領域に、データトラック3t及びガードバンド3
gとなる凹凸のパターンをレーザ発振器22を用いて描
画する。その際、レジスト21がポジ型レジストであれ
ば、レーザ光Lが照射された箇所が現像した際に流れ落
ちるので、データトラック3tとなる箇所にはレーザ光
Lを照射せず、ガードバンド3gの箇所にレーザ光Lを
照射するようにしてパターンを描画する(図6
(B))。
【0027】データトラック3t及びガードバンド3g
となる凹凸のパターンを描画した後、レジスト21を現
像する。これにより、レーザ光Lが照射されていない箇
所のレジスト21が残る(図6(C))。レジスト21
を現像した後、ガラス原盤20の表面にNi(ニッケ
ル)を無電解メッキする(図7(D))。さらに、この
無電解メッキ層23の表面にNiを電解メッキする(図
7(E))。これにより、ガラス原盤20の表面にNi
が堆積して無電解メッキ層23及び電解メッキ層24で
成るスタンパの原形ができる。
【0028】ここで、無電解メッキと電解メッキを行う
理由は以下の通りである。無電解メッキは、堆積速度は
遅いが、メッキ工程中にメッキ浴に泡が発生しないの
で、欠陥のないメッキ層を形成することができる。一
方、電解メッキは、堆積速度は速いが、メッキ工程中に
メッキ浴に泡が発生するため、泡がメッキ層に巻き込ま
れ欠陥ができる可能性がある。そこで、先ず、スタンパ
として使用する際の表面転写性を良好なものとするため
に、工数が掛かっても欠陥の無い無電解メッキ層23を
形成しておき、次に、スタンパとして使用する際の成形
圧力に耐えうるような厚さとするために、欠陥が有って
も工数の掛からない電解メッキ層24を形成する。そし
て、無電解メッキ層23及び電解メッキ層24をガラス
原盤20から剥離してスタンパ25とする(図7
(F))。
【0029】次に、スタンパ25の表面にレジスト21
aをスピンコート法等により500nmの厚さで均一に
塗布する(図8(G))。ここで、レジスト21aの厚
さを500nmとしたのは、レジスト21aがエッチン
グされる速度と無電解メッキ層23がエッチングされる
速度は、加速電圧によっても異なるが、略2倍の速度で
レジスト21aがエッチングされる速度の方が速いの
で、無電解メッキ層23を210nmエッチングするこ
と及びその他のマージンも併せて考慮して決定したもの
である。
【0030】レジスト21aを塗布した後、レジスト2
1aの表面における磁気ディスク3のCSSゾーン3a
に対応する領域に、ピット3pとなる凹凸のパターンを
レーザ発振器22を用いて描画する。その際、レジスト
21aがポジ型レジストであれば、レーザ光Lが照射さ
れた箇所が現像した際に流れ落ちるので、ピット3pと
なる箇所にレーザ光Lを照射し、ピット3p以外の箇所
にレーザ光Lを照射すないようにしてパターンを描画す
る(図8(H))。ピット3pとなる凹凸のパターンを
描画した後、レジスト21aを現像する。これにより、
レーザ光Lが照射されていない箇所のレジスト21aが
残る(図8(I))。
【0031】レジスト21aを現像した後、露出した無
電解メッキ層23を物理的イオンエッチング装置で21
0nmエッチングする(図8(J))。このとき残った
レジスト21aも多少エッチングされる。この物理的イ
オンエッチング装置は、電圧で加速させたイオンを被エ
ッチング物に衝突させ、その衝突エネルギで被エッチン
グ物を加工する装置である。従って、適当な加速電圧と
イオン照射時間を選択することにより、所定の加工量を
得ることができる。尚、物理的イオンエッチングの他に
化学的エッチングによっても同様に行うことができる。
そして、無電解メッキ層23をエッチングした後(図9
(K))、残ったレジスト21aをアセトン等の溶剤で
剥離し、最終的なスタンパ25aとする(図9
(L))。
【0032】このようにして作成したスタンパ25aを
用いた磁気ディスク用基板の射出成形工程について図1
1を参照して説明する。ここで、磁気ディスク用基板の
形状は、例えば外径65mm、内径20mm、厚さ1.
2mmの円盤状である。磁気ディスク用基板の樹脂材料
としては、例えばAPO(Amorphus Poly
Orefin)系樹脂が用いられる。また、射出成形
機は、例えば図10に示すように、固定金型26と可動
金型27を備えている。固定金型26の一端面には、ス
タンパ25aが取り付けられ樹脂が充填されるキャビテ
ィ28が設けられている。さらに、固定金型26の他端
面からキャビティ28の中央に貫通し、キャビティ28
内に樹脂を導くためのゲートが設けられている。可動金
型27には、磁気ディスク用基板のセンター穴となる部
分を切断するためのカッタ29が備えられている。
【0033】先ず、キャビティ28の壁面にスタンパ2
5aを取り付け、可動金型27を移動させてキャビティ
28を閉じる(図11(A))。そして、ゲートを介し
てキャビティ28内に樹脂30を充填する(図11
(B))。樹脂30を充填した後、カッタ29をキャビ
ティ28内に突出させて樹脂30の内径を切断する(図
11(C))。次に、樹脂30を冷却して固化させ(図
11(D))、カッタ29を可動金型27内に戻すと共
に可動金型27を移動させてキャビティ28を開く(図
11(E))。最後に、キャビティ28内から磁気ディ
スク用基板31及びスプルー(カッタ29により切断さ
れた樹脂30の内径の部分)を取り出し、磁気ディスク
用基板31を次の工程に搬送し、スプルーを廃棄する
(図11(F))。
【0034】このようにして成形された磁気ディスク用
基板31は、図12に示すようにスタンパ25aの表面
形状が反映されたものとなる。即ち、CSSゾーン3a
の高さ面、即ちピット3pの高さ(210nm)は、デ
ータゾーン3bの高さ面、即ちデータトラック3tの高
さ(200nm)よりも高く形成されたものとすること
ができる。
【0035】尚、この例では、スタンパ25aを固定金
型26のみに取り付けたが、可動金型27にも取り付け
て射出成形する場合の工程は上記工程と基本的に同じで
ある。また、この実施形態では、樹脂を射出成形して磁
気ディスク用基板としたが、成形可能な材料、例えばガ
ラスや柔らかい金属等を型押し成形して磁気ディスク用
基板としても良い。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、適切
なヘッドスライダの接触領域を有し、かつ接触領域から
情報記録領域へ移動する際のヘッドスライダの姿勢変化
を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気ディスク装置の実施形態である
ハードディスク装置の構成例を示す斜視図。
【図2】この発明の磁気ディスクの実施形態を示す平面
図。
【図3】図2の磁気ディスクの詳細を示す斜視図。
【図4】図2の磁気ディスクの詳細を示す断面側面図。
【図5】ヘッドスライダの浮上量と磁気ディスクの凹凸
の面積比率との関係を示す図。
【図6】この発明の磁気ディスクの実施形態の磁気ディ
スク用基板を作成するためのスタンパの作成工程を示す
第1の図。
【図7】この発明の磁気ディスクの実施形態の磁気ディ
スク用基板を作成するためのスタンパの作成工程を示す
第2の図。
【図8】この発明の磁気ディスクの実施形態の磁気ディ
スク用基板を作成するためのスタンパの作成工程を示す
第3の図。
【図9】この発明の磁気ディスクの実施形態の磁気ディ
スク用基板を作成するためのスタンパの作成工程を示す
第4の図。
【図10】この発明の磁気ディスクの実施形態を作成す
るための成形部の一例を示す断面側面図。
【図11】この発明の磁気ディスクの実施形態を作成す
るための成形工程を示す断面側面図。
【図12】この発明の磁気ディスクの実施形態の磁気デ
ィスク用基板を作成するためのスタンパにより成形され
た磁気ディスクの実施形態を示す断面側面図。
【符号の説明】
1・・・ハードディスク装置、2・・・筐体、3・・・
磁気ディスク、3a・・・CSSゾーン、3b・・・デ
ータゾーン、3p・・・ピット、3t・・・データトラ
ック、3g・・・ガードバンド、4・・・アーム、4a
・・・ピボット、5・・・ボイスコイル、6・・・ヘッ
ドスライダ、7・・・ボイスコイルモータ、7a、7b
・・・マグネット、8・・・磁気ヘッド、9・・・モー
タ、10a・・・上蓋ディンプル、11・・・アームデ
ィンプル、12・・・弾性体、20・・・ガラス原盤、
21、21a・・・レジスト、22・・・レーザ発振
器、23・・・無電解メッキ層、24・・・電解メッキ
層、25、25a・・・スタンパ、26・・・固定金
型、27・・・可動金型、28・・・キャビティ、29
・・・カッタ、30・・・樹脂、31・・・磁気ディス
ク用基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に情報を記録するための凹凸部が形
    成され、その内周部若しくは外周部にヘッドスライダが
    接触するための凸形状のピット列が形成されている磁気
    ディスクであって、 前記凹凸部の高さと前記ピット列の高さが異なることを
    特徴とする磁気ディスク。
  2. 【請求項2】 前記凹凸部の高さが、前記ピット列の高
    さより低い請求項1に記載の磁気ディスク。
  3. 【請求項3】 前記情報記録領域の凸部の面積と凹部の
    面積との比率と、前記接触領域の凸部の面積と凹部の面
    積との比率が異なる請求項1に記載の磁気ディスク。
  4. 【請求項4】 前記情報記録領域の凸部の面積と凹部の
    面積との比率が、前記接触領域の凸部の面積と凹部の面
    積との比率より大きい請求項1に記載の磁気ディスク。
  5. 【請求項5】 情報を記録再生する磁気ヘッドが搭載さ
    れたヘッドスライダを有する磁気ヘッド装置と、 表面に前記情報を記録するための凹凸部が形成され、そ
    の内周部若しくは外周部に前記ヘッドスライダが接触す
    るための凸形状のピット列が形成されており、前記凹凸
    部の高さと前記ピット列の高さが異なる磁気ディスクと
    を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 表面に情報を記録するための凹凸部が形
    成され、その内周部若しくは外周部にヘッドスライダが
    接触するための凸形状のピット列が形成されており、前
    記凹凸部の高さと前記ピット列の高さが異なる磁気ディ
    スクの磁気ディスク用基板を成形するためのスタンパを
    作成する際、 前記凹凸部を成形するための凹凸部を表面の部分に形成
    し、 前記表面の全体を被覆材で覆い、 前記ピット列を成形するための凹部が形成される前記表
    面の部分に覆われている前記被覆材を除去し、 前記ピット列を成形するための凹部を前記被覆材が除去
    された前記表面の部分に形成し、 残った前記被覆材を除去してスタンパとすることを特徴
    とする磁気ディスク用基板の成形用スタンパの作成方
    法。
JP8808197A 1997-04-07 1997-04-07 磁気ディスク、磁気ディスク装置及び磁気ディスク用基板の成形用スタンパの作成方法 Pending JPH10283632A (ja)

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