JPH10284268A - 多灯用放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents

多灯用放電灯点灯装置および照明装置

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JPH10284268A
JPH10284268A JP9081524A JP8152497A JPH10284268A JP H10284268 A JPH10284268 A JP H10284268A JP 9081524 A JP9081524 A JP 9081524A JP 8152497 A JP8152497 A JP 8152497A JP H10284268 A JPH10284268 A JP H10284268A
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circuit
inverter
lamp
capacitor
discharge lamp
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JP9081524A
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Junji Hasegawa
潤治 長谷川
Keiji Takahashi
啓二 高橋
Noriyuki Kitamura
紀之 北村
Koji Takahashi
浩司 高橋
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各インバータ装置の点灯周波数の周波数差に
起因して唸り音が生じてしまうような構成下において、
その唸り音を無視し得る程度に抑えて使用者に不快感を
与えないようにする。 【解決手段】 低歪回路104,204,304を入力
側に有するインバータ回路103,203,303によ
り構成される複合型のインバータ装置102,202,
302をランプ電力の異なる放電ランプ101,20
1,301毎に個別に備え、インバータ装置102,2
02,302が電源入力回路1を共用することにより、
各インバータ回路103,203,303の点灯周波数
の周波数差に起因して唸り音を生ずる構成下でも、各イ
ンバータ回路103,203,303の点灯周波数同士
の周波数差を3kHz以下または5kHz以上となるよ
うに設定することで、人間の聴力の最も感度のよい4k
Hz±1kHzの範囲内の唸り音の発生を避け、人間に
は聞こえにくくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多灯用放電灯点灯
装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、2灯ないし3灯といった複数の
放電ランプを点灯させる多灯用放電灯点灯装置を構成す
る場合、直管形蛍光ランプのように同じワット数のラン
プを対象とするケースでは、1つのインバータ装置を共
用して高周波で多灯を点灯させることが多い。
【0003】ところが、外径の異なる複数の環形蛍光ラ
ンプに対する多灯用放電灯点灯装置を構成する場合に
は、特性(ワット数)が異なる各々の環形蛍光ランプを
最適な状態で点灯させるために、電源入力部からインバ
ータ出力部までを各ランプ毎に独立して構成することが
考えられる。しかし、各ランプ毎に全く独立して点灯装
置を構成した場合、点灯装置全体としての小型化や配線
処理等を考えると、あまり好ましくなく、商用交流電源
からの低周波の交流電源電圧を全波整流する整流回路ま
での電源入力回路は共通とし、整流回路以降のインバー
タ装置をランプ毎に個別に構成するのが妥当と考えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、各インバー
タ装置内の各インバータ回路は独立してその発振動作等
が制御されるので、個々のインバータ回路同士で点灯周
波数(発振周波数)に違いを生ずることは多々ある。各
インバータ回路の点灯周波数間に周波数差があっても各
ランプを高周波点灯させる上では特に支障ないが、入力
電流の高調波規制に対する低歪なインバータ装置とする
ために、所謂高周波リップルを利用した方式で行う複合
型のインバータ装置で構成した場合には、唸り音を発生
させてしまう等の不具合がある。
【0005】詳細は実施の形態中で後述するが、全平滑
方式を含む複合型のインバータ装置の場合には、概略的
には、インバータ回路中のスイッチング素子のオフ時に
入力側に回生する無効電力に基づく高周波電流により、
全波整流回路の直流出力端子間に接続されているコンデ
ンサに高周波リップル電圧を重畳させ、直流出力線上に
介在させた整流ダイオードを入力電流の全区間に渡って
高速でスイッチングさせることで力率改善を図るように
したものである。即ち、整流ダイオードもインバータ回
路の点灯周波数と同じ周波数でスイッチング動作するこ
とになる。
【0006】ここに、このような複数の複合型のインバ
ータ装置を電源入力回路中の整流回路を共用するように
並列接続して使用する場合を考えると、各インバータ回
路の点灯周波数の周波数差が、各々の整流ダイオードの
スイッチング周波数の違いとなって現われ、或るランプ
に対する回路では入力電流を大きく引くが別の或るラン
プに対する回路では入力電流をあまり引かないような状
態が生じてしまう。この周波数差の影響が整流回路を介
してその入力段のフィルタ回路中の巻線部分等に伝わ
り、振動を起こし、外部に対しては唸り音を発してしま
う。このような唸り音は使用者に不快感を与えるので好
ましくない。
【0007】そこで、本発明は、各インバータ装置の点
灯周波数の周波数差に起因して唸り音が生じてしまうよ
うな構成下において、その唸り音を無視し得る程度に抑
えて使用者に不快感を与えることのない多灯用放電灯点
灯装置および照明装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の多
灯用放電灯点灯装置は、低周波の交流電源電圧を全波整
流する整流回路を有する電源入力回路と;入力される直
流電圧を高周波でスイッチングする少なくとも1つの主
スイッチング素子を有して放電ランプに高周波電圧を供
給するインバータ回路と、低周波電圧に対して平滑作用
を示さない容量の第1のコンデンサとこの第1のコンデ
ンサよりも電源入力回路側に接続されて第1のコンデン
サより容量の大きな第2のコンデンサとこれらの第1の
コンデンサと第2のコンデンサとの間に接続されてイン
バータ回路が入力側に回生する無効電力に基づく高周波
電流により第1のコンデンサ側のカソードがスイッチン
グ動作する整流ダイオードと第1のコンデンサに並列に
接続された平滑コンデンサおよびチョーク素子の直列回
路とを含みインバータ回路の前段に接続された低歪回路
と、を有して、ランプ電力の異なる放電ランプ毎に個別
に設けられて電源入力回路を共用する複数の複合型のイ
ンバータ装置と;を備え、各インバータ回路における点
灯周波数同士の周波数差が3kHz以下または5kHz
以上となるように各々のインバータ回路の回路定数が設
定されている。
【0009】人間の可聴周波数域は約20Hz〜20k
Hzであり、特に4kHz付近が一番感度がよいことが
知られている。ここに、本発明において、各インバータ
回路の点灯周波数が各々異なるものの、それらの周波数
差が3kHz以下または5kHz以上であり、最も感度
のよい4kHzに対して±1kHzの範囲内を避けるよ
うにしているので、周波数差に伴い共用の電源入力回路
中で唸り音を発生しても人間には聞こえにくくなり、不
快感が抑制される。この場合の周波数差として、請求項
2記載の発明のように、0.3kHz以下または7kH
z以上とすれば、人間の聴力の感度のよい範囲を避けて
いるので、唸り音は一層聞こえにくくなる。さらに、請
求項3記載の発明のように、周波数差を20Hz以下ま
たは20kHz以上とすれば、人間の可聴範囲を避けて
いるので、唸り音が聞こえることはなく、不快感を受け
ない。
【0010】これらの請求項1ないし3記載の発明にお
いては、電源入力回路は、商用交流電源から各インバー
タ装置に対して全波整流した直流電圧を供給するための
整流回路を含む他、一般的な構成としてコンデンサ、巻
線等によるフィルタ回路を含んで構成される。インバー
タ装置中のインバータ回路は各放電ランプを高周波点灯
させるためのもので、その方式としては、主スイッチン
グ素子が1つの1石式インバータ回路であっても、主ス
イッチング素子が2つのハーフブリッジ式インバータ回
路であっても、主スイッチング素子が4つのフルブリッ
ジ式インバータ回路であってもよい。何れの方式にして
も、主スイッチング素子のオフ時に第1のコンデンサに
対して無効電力の回生により充電し得ることが必要であ
って、かつ、整流ダイオードのオフ期間を長くし得るこ
とが平滑コンデンサに流れ込む充電電流を抑制して歪を
抑える上では重要となる。また、対象とする多灯数は何
灯でもよいが、一般的には、2灯または3灯を意味して
いる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の多
灯用放電灯点灯装置であって、各放電ランプは、管径2
1mm以下で外径の異なる環形蛍光ランプであり;各イン
バータ装置は、インバータ装置の環境温度に反応する感
温素子と、感温素子により環境温度が所定温度以上に上
昇したことが検出された場合にインバータ回路の高周波
出力を低下させるようにインバータ回路の発振動作を制
御するインバータ制御回路と、を有している。
【0012】一般に、蛍光ランプはそのランプ管壁温度
が上がるとランプ電流に対してランプ電圧が低下する特
性を示すが、管径21mm以下のような細管の環形蛍光ラ
ンプの場合、或る温度を過ぎるとランプ電圧が上昇して
しまう特性を示す。このような状態を放置すると、ラン
プ電力が上がって最終的にインバータ回路中の主スイッ
チング素子であるトランジスタが熱暴走を起こす危険性
がある。ここに、本発明においては、感温素子によりイ
ンバータ装置の環境温度を監視しており、その温度が所
定温度以上に上昇した場合にはインバータ制御回路を介
してインバータ回路の高周波出力を絞るように制御する
ので、熱暴走が回避される。
【0013】本発明においては、放電ランプが管径21
mm以下の所謂細管ランプの場合に適用される。具体的に
は、管径が15mmより細いと強度的に弱くて取扱いに必
要以上の注意を払わなくてはならず実用的でなく、15
mm以上の管径を有するものが対象となる。形状的には、
同一の照明装置内で同心円状に配設される関係から外径
の異なる環形蛍光ランプが適用対象となる。感温素子
は、環境温度の上昇に伴いその抵抗値が上昇する素子、
例えば、感温抵抗であって、インバータ装置内の環境温
度の影響を受ける位置に配設されていればよく、配設個
所は任意でよい。要は、蛍光ランプの温度に比例して検
出出力が変化するものであればよい。インバータ回路は
インバータ制御回路の出力に従って高周波出力の出力状
態を可変させ得る構成、特に、感温素子により異常な温
度上昇が検出された場合には高周波出力を絞る方向に制
御がかかる構成であればよい。
【0014】ここで、蛍光ランプの温度上昇に伴い水銀
蒸気圧が急激に増加するが、その際、励起準位同士が衝
突することにより水銀分子イオンが生成される。この水
銀分子イオンは、可視光に変換される紫外域の光出力に
寄与しないため、ランプ効率を低下させることになる。
このような急激なランプ効率の低下を抑制するために
は、ランプ電流密度をj〔mA/cm2 〕、水銀蒸気圧
をP〔torr〕としたとき、jP2 を35以下にする
ように高周波出力を絞るように制御することが好まし
い。 請求項5記載の発明は、請求項1記載の多灯用放
電灯点灯装置において、各インバータ装置は、インバー
タ回路の発振動作を制御するインバータ制御回路と、異
常検出回路と、異常検出回路による停止信号出力に基づ
きインバータ回路の発振動作を停止させる発振停止回路
とを有し、発振停止回路に対するオフ信号の出力モード
を含み、インバータ制御回路や発振停止回路に対して出
力モード信号を出力するモード切換回路を全てのインバ
ータ装置に共通に備え;各インバータ装置は、発振停止
回路とモード切換回路との接続線上に各々の異常検出回
路の停止信号出力を他のインバータ装置側に対して絶縁
させる向きに設定された単方向の整流素子を有してい
る。
【0015】この種の放電灯点灯装置にあっては、イン
バータ回路の出力側に放電ランプが接続されていない無
負荷状態や、放電ランプが寿命末期に達したような状態
は、異常状態であり、このような状態でインバータ回路
の発振動作を継続させると危険なため、一般に、無負荷
検出回路や寿命末期検出回路といった異常検出回路を備
え、異常検出回路によって異常が検出されて停止信号が
出力された場合には発振停止回路を介してインバータ回
路の発振動作を停止させるように構成されている。一
方、この種の放電灯点灯装置では、放電ランプのオン・
オフ切換えの他に段調光の切換えを行わせるためにモー
ド切換回路を備え、リモコン操作やプルスイッチ操作に
より出力モードを切り換えられるように構成されてい
る。特に、出力モード中、オフ信号は発振停止回路に対
する停止信号出力と等価なため、発振停止回路を共用で
きるように発振停止回路に対してモード切換回路のオフ
信号の接続線が接続される構成とされる。ここに、電源
入力回路を共用する形で複数のインバータ装置を並列的
に設ける構成の場合を考えると、モード切換回路が各イ
ンバータ装置中の発振停止回路に対して同等の状態で接
続されることになる。このような接続状態のままである
と、或るインバータ装置において異常検出回路により異
常が検出され対応するインバータ回路の発振動作が停止
される際に、その停止信号出力が他のインバータ装置中
の発振停止回路に対しても同等に与えられる状態となっ
て、全てのインバータ回路が発振動作を停止してしま
う。この点、本発明において、各インバータ装置は、発
振停止回路とモード切換回路との接続線上に各々の異常
検出回路の停止信号出力を他のインバータ装置側に対し
て絶縁させる向きに設定された単方向の整流素子を有し
ているので、自己のインバータ装置中で異常が検出され
て自己の発振停止回路を介してインバータ回路の発振動
作を停止させる際に、その停止信号出力が他のインバー
タ装置側に影響することが単方向の整流素子によって規
制される。モード切換回路からオフ信号が出力される際
には、単方向の整流素子により規制されることなく、全
ての発振停止回路に対して同等に機能し、全てのインバ
ータ回路が発振動作を停止し、全ての放電ランプが消灯
する。よって、1つのモード切換回路を複数のインバー
タ装置に対して支障なく共用できシンプルで安価な構成
で済む。
【0016】本発明においては、異常検出回路は、無負
荷状態の検出やランプ寿命末期の検出を意味しており、
それらの検出方式自体は特に問わない。発振停止回路も
インバータ回路の発振動作を瞬時に停止させ得るもので
あれば特に構成は問わないが、異常検出回路による停止
信号出力時とモード切換回路からのオフ信号出力時とで
同一の停止動作を行うものであればよい。インバータ制
御回路は、何らかの信号を受けてインバータ回路の発振
動作を制御し得るものであればよく、本発明では、その
一つの態様として、モード切換回路が調光モードを含む
場合には調光モード用の出力制御を含む。単方向の整流
素子としては、典型的には、ダイオードが用いられ、結
果として、複数のインバータ装置の発振停止回路側がモ
ード切換回路に対してOR接続された形となる。モード
切換回路はリモコン操作やプルスイッチ操作によりモー
ド切換操作がなされるものが用いられ、回路構成的に
は、オープンコレクタ方式のものが多用される。
【0017】請求項6記載の発明の照明装置は、請求項
1ないし5のいずれか一記載の多灯用放電灯点灯装置
と;多灯用放電灯点灯装置の各インバータ装置により付
勢される管径21mm以下で外径の異なる複数の環形蛍光
ランプと;複数の環形蛍光ランプを同心円状に保持する
円盤状の器具本体と;を備えている。
【0018】従って、電源入力回路を共用し、各環形蛍
光ランプ毎に個別のインバータ装置で点灯させる構成で
あって、各インバータ回路の点灯周波数が異なる条件で
使用されて唸り音が生ずることがあっても、請求項1な
いし3記載の発明の多灯用放電灯点灯装置を用いること
で、その唸り音が聞こえにくく不快感を与えることなく
点灯させることができる。また、管径21mm以下といっ
た細管の環形蛍光ランプを用いた場合も請求項4記載の
発明の多灯用放電灯点灯装置を用いることで、熱暴走が
回避できる。さらに、請求項5記載の多灯用放電灯点灯
装置を用いることで、異常時に正常な環形蛍光ランプま
で消灯させてしまうような不都合を生ずることなく、1
つのモード切換回路で全ての環形蛍光ランプのモード切
換えを簡単に行える。
【0019】本発明においては、環形蛍光ランプが細管
であり、従来の太管の環形蛍光ランプ等に比して割れや
すい等の事情があり、その取扱性を向上させるため、着
脱操作時に直接ランプに手が触れないように複数の環形
蛍光ランプを同心円状に保持するためのホルダ体等が器
具本体と組み合わされて適宜使用されることを許容す
る。また、外観性等を考慮して器具本体にセードが適宜
取り付けられことも許容する。さらに、天井直付型、シ
ーリングライト、ペンダント、その他、任意の形式に適
用し得る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の多灯用放電灯点灯装置お
よび照明装置の一実施の形態を図面を参照して説明す
る。
【0021】<概略構成>図1は多灯用放電灯点灯装置
を示す概略回路図である。本実施の形態は、ワット数の
異なる3灯の放電ランプ101,201,301を個別
のインバータ装置102,202,302により高周波
点灯させる放電灯点灯装置に適用されている。放電ラン
プ101は例えば20Wの環形蛍光ランプ、放電ランプ
201は例えば27Wの環形蛍光ランプ、放電ランプ3
01は例えば34Wの環形蛍光ランプとされている。こ
れらの放電ランプ101,201,301は何れも管径
21mm以下の所謂細管ランプであって、外径が各々異な
るものとされている。
【0022】各インバータ装置102,202,302
は電源入力回路1を共用するように電源入力回路1に対
して並列接続されている。この電源入力回路1は50/
60HzのAC100Vのような商用交流電源2に接続
されて、その低周波の交流電源電圧を全波整流する整流
回路3を主要な構成要素として構成されている。この
他、電源入力回路2はフィルタ回路4(図2参照)等を
整流回路3よりも入力側に含んで構成されている。
【0023】各インバータ装置102,203,302
は、例えば、1石式で無効電力回生インバータとして構
成されたインバータ回路103,203,303を主要
な構成要素とし、各々のインバータ回路103,20
3,303の入力側に高調波対策を講じた全平滑方式の
低歪回路104,204,304を有する複合型として
構成されている。
【0024】例えば、低歪回路104を例に採れば、整
流回路3の直流出力端子間にはチョークコイルL101
よび整流ダイオードD101 を介して第1のコンデンサC
101が接続されている。また、この第1のコンデンサC
101 に対して整流ダイオードD101 よりも入力側には第
2のコンデンサC102 が並列に接続されている。第1の
コンデンサC101 は商用交流電源2の周波数(低周波)
の電圧に対しては実質的に作用しない(平滑作用を示さ
ない)程度に小容量のものが用いられている。第2のコ
ンデンサC102 は力率改善用として機能するもので、第
1のコンデンサC101 の容量と比較した場合、C101
102 なる関係に設定されている。即ち、容量の大小異
なる2つの第1,2のコンデンサC101 ,C102 は所謂
コンデンサ汲上方式を構成するものとして用いられてい
る。また、第1のコンデンサC101 に並列にチョーク素
子であるインダクタL102 と平滑コンデンサC103 との
直列回路105が接続されている。他の低歪回路20
4,304についても同一構成であり、同一部分には各
々200番台、300番台の同一符号を付して示す。
【0025】<低歪回路の機能・動作について>低歪回
路104,204,304は何れも同様に機能するの
で、ここでは、低歪回路104を例に採り、その機能・
動作を説明する。概略的には、インバータ回路103か
ら発生する高周波電流により、整流直後の第1のコンデ
ンサC101にインダクタL102 との直列共振による高周
波リップル電圧を発生させて整流ダイオードD101 を高
周波でスイッチングさせることでコンデンサ汲上方式に
より力率改善を図り、平滑コンデンサC103 側では入力
電流の全区間に渡って平滑するように動作する。いま、
第1のコンデンサC101 の両端電圧をVC101、第2のコ
ンデンサC102 の両端電圧をVC102とすると、整流ダイ
オードD101 は両端電圧VC101の高周波リップル電圧に
よりスイッチング動作を示す。また、第2のコンデンサ
102 の両端電圧VC102は容量関係がC101 ≪C102
あるので、VC1 02=電源電圧と考えても特に支障はな
い。
【0026】このような条件下で、例えば、VC102=V
C101なる区間(即ち、整流ダイオードD101 がオンして
いる区間)では整流回路3側からインバータ回路103
側に電流が流れるので、全波整流された波形中で入力電
圧の低い区間(所謂、谷部)であっても整流ダイオード
101 をオンさせれば電流が流れることとなり、力率が
改善されることがわかる。一方、VC102<VC101なる区
間(即ち、整流ダイオードD101 がオフしている区間)
では整流回路3側からインバータ回路103側に電流が
流れないので、全波整流された波形中で入力電圧の高い
区間(所謂、山部)で整流ダイオードD101 のオン時間
が短くなれば平滑コンデンサC103 へのピーク電流を抑
制し得ることがわかる。つまり、VC102<VC101なる区
間を長くすれば、入力電流の歪を抑制し得ることにな
る。
【0027】ここに、第1のコンデンサC101 の容量を
小さくしてインダクタL102 と直列共振させて高周波リ
ップルを起こさせ、VC101の値の昇圧と降圧とを繰り返
させることによりVC102<VC101なる区間とVC102=V
C101なる区間とが形成され、VC101はインバータ回路1
03から無効電力が回生されることにより昇圧され、イ
ンバータ回路103に電力が戻ることにより降圧され
る。即ち、高周波的に見た場合、インダクタL102 のイ
ンピーダンスは第1のコンデンサC101 に比べて十分に
大きいので、インバータ回路103から無効電力は第1
のコンデンサC10 1 に対して回生されるので、VC101
値は昇圧される。同時に、平滑コンデンサC103 からイ
ンダクタL102 を介しての第1のコンデンサC101 の充
電分もあり、VC101の値は昇圧されることになる。一
方、VC101の充電電荷に伴う電流が負荷方向(インバー
タ回路103側)に流れれば、VC101の値は降圧され
る。降圧に伴い、VC101=VC102となると、整流ダイオ
ードD101 がオンして整流回路3側からインバータ回路
103側に電流が流れる。
【0028】このように入力電圧の波高値の高い個所で
C102<VC101の区間が長い程(即ち、整流ダイオード
101 のオン比率が小さい程)、平滑コンデンサC103
に流れ込む充電電流を抑制し得るものであり、このため
の第1のコンデンサC101 の昇圧は直列回路105から
この第1のコンデンサC101 への充電とインバータ回路
103から第1のコンデンサC101 への無効電力の回生
とによるため、整流ダイオードD101 のオフ区間を如何
にして長くするかが重要となる。
【0029】<インバータ回路の構成・作用について>
インバータ回路103,203,303は何れも同様に
構成され、同様に機能するので、ここでは、インバータ
回路103を例に採り説明する。図2は、インバータ装
置102を主体として電源入力回路1を含めて示す具体
的な回路図である。この内、インバータ回路103部分
について説明する。本実施の形態のインバータ回路10
3はカレントトランス帰還による1石式のインバータ回
路として構成されており、直列回路105の両端間には
インバータ回路103の点灯周波数を決定する主スイッ
チング素子であるトランジスタQ1 が共振チョークL1
とともに接続されている。トランジスタQ1 のコレクタ
・エミッタ間には逆流防止用のダイオードD1 が接続さ
れている。また、共振チョークL1の両端間には放電ラ
ンプ101と始動・予熱用のコンデンサC1 とバラスト
チョークL2 と直流カットコンデンサC2 とカレントト
ランス106の入力巻線Nとの直列回路が閉ループを
形成する形で接続されている。一方、トランジスタQ
のベース・エミッタ間にはダイオードD2 と抵抗R1
との直列回路、カレントトランス106の出力巻線N2
を介在させてコンデンサC3 と、コンデンサC4とオン
時間制御用トランジスタ(ここでは、FET使用)Q2
との直列回路が各々接続されている。このオン時間制御
用トランジスタQ2 のオン・オフは後述するインバータ
制御回路の出力により制御されるが、このオン時間制御
用トランジスタQ2 を可変抵抗として利用することで擬
似的にコンデンサC3 ,C4 の合成容量(インピーダン
ス)を可変させてカレントトランス106を介してトラ
ンジスタQ1 のオン・オフ動作の周波数を可変制御させ
る。即ち、トランジスタQ1のベースに接続されたカレ
ントトランス106は飽和させて使用するものである
が、その飽和のタイミングを変えることによりトランジ
スタQ1 の点灯周波数が増減可変されるものであり、カ
レントトランス106の飽和時間が長ければ長い程トラ
ンジスタQ1 の点灯周波数は下がり、逆に、飽和時間が
短ければ短い程トランジスタQ1 の点灯周波数は上が
る。ここに、カレントトランス106の飽和時間は巻線
に印加される積分した電圧量で決まるが、この電圧量を
変えるためにインピーダンス、即ち、コンデンサC3
4 の合成容量を変えるものであり、このためにオン時
間制御用トランジスタQ2 の抵抗値を制御信号に応じて
可変させる。オン時間制御用トランジスタQ2 のゲート
電圧が高くなるような制御電圧を与えれば合成インピー
ダンスが下がり、オン時間制御用トランジスタQ2 のゲ
ート電圧が低くなるような制御電圧を与えれば合成イン
ピーダンスが上がる。よって、合成インピーダンスが上
がるような制御電圧を与えた場合には。カレントトラン
ス106の出力巻線N2 の両端にかかる電圧が高くなり
その飽和時間が早まり(印加電圧×飽和時間=一定なた
め)、トランジスタQ1 の点灯周波数が上がるように制
御がかかる。
【0030】<唸り音の抑制について>前述したよう
に、本実施の形態では、電源入力回路1を共用して、各
々低歪回路104,204,304をインバータ回路1
03,203,303の前段に有する複合型のインバー
タ装置102,202,302を並列状態で使用して各
々の放電ランプ101,201,301を点灯させるよ
うにしており、各々のインバータ回路103,203,
303の点灯周波数を各々f1 ,f2 ,f3 としたと
き、一般には、f1 ≠f2 ≠f3 なる関係にある。ここ
に、各々の周波数差をΔf12,Δf23,Δf31としたと
き、これらの周波数差が点灯周波数でスイッチング動作
する各々の整流ダイオードD101 ,D201 ,D301 の周
波数差となって現われる。状態としては、例えば、或る
整流ダイオードD101 では入力電流をインバータ回路1
03側に大きく引くが、或る整流ダイオードD201 では
入力電流をインバータ回路203側にあまり引かない、
といった具合に差が生じてしまう。このような状態差、
つまり、周波数差の影響が全ての低歪回路104,20
4,304に共通な整流回路3を介してフィルタ回路4
中の巻線部分等に伝わり、振動を起こすため、外部に対
して唸り音を発する。
【0031】この点、本実施の形態では、各々の周波数
差Δf12,Δf23,Δf31が、3kHz以下または5k
Hz以上となる点灯周波数f1 ,f2 ,f3 を持つよう
に、各々のインバータ回路103,203,303の回
路定数が設定されている。例えば、f1 =45kHz,
2 =48kHz,f3 =50kHzとして、Δf12
3kHz,Δf23=2kHz,Δf31=5kHzとなる
ように設定されている。具体的には、インバータ回路1
03の基本的な点灯周波数f1 は、共振チョークL1
バラストチョークL2 等の共振要素に基づき決まるの
で、各インバータ回路103,203,303中の対応
する素子の定数等を適宜設定することにより、上記周波
数差の関係を満たすように点灯周波数が決定される。
【0032】このような構成によれば、各インバータ回
路103,203,303の点灯周波数の周波数差に起
因してフィルタ回路4部分で唸り音を生ずるが、人間の
聴力の最も感度のよい4kHzに対して±1kHz以上
外れた周波数帯域の唸り音となるので、聞こえにくい状
態にあり、受ける不快感が軽減される。
【0033】<熱暴走の回避について>本実施の形態で
は、前述したように管径21mm以下のような細管の放電
ランプ101,201,301を使用しており、その点
灯状態において、基本的には、ランプ管壁温度が上がる
とランプ電流に対してランプ電圧が低下する特性を示す
ものの、或る温度を過ぎるとランプ電圧が上昇してしま
う特性を示す。このような状態を放置すると、前述した
ように、ランプ電力が上がって最終的にインバータ回路
103,203,303中の主スイッチング素子(イン
バータ回路103の例ではトランジスタQ1 )が熱暴走
を起こす危険性がある。
【0034】この点、本実施の形態では、例えばインバ
ータ装置102を例に採ると、このインバータ装置10
2の環境温度に反応する感温素子として感温抵抗R3
4が適宜位置に配設されている。これらの感温抵抗R3
,R4 は初期値を決定するための可変抵抗VR1 、固
定抵抗R5 ,R6 ,R7 とともに直列に接続され、一端
は直流カットコンデンサC2 、バラストチョークL2
有する直流カットラインに接続されている。可変抵抗V
1 に生ずる検出電圧は、インバータ制御回路107に
入力されている。このインバータ制御回路107は、ツ
ェナダイオードZD1 ,ZD2 で決まる基準電圧Vref
とベース電位との差でコレクタ電位が決まる出力制御ト
ランジスタQ3 を主要な要素として構成されている。可
変抵抗VR1 に生ずる検出電圧がベース電位として出力
制御トランジスタQ3 のベースに与えられ、出力制御ト
ランジスタQ3 のコレクタ電位がインバータ回路103
中のオン時間制御用トランジスタQ2 のゲートに与えら
れている。なお、本実施の形態では、他の2種類の検出
電圧によっても出力制御トランジスタQ3 を介してイン
バータ回路103の動作を制御するため、出力制御トラ
ンジスタQ3 のベース側には高値優先の3つのダイオー
ドD5 ,D6 ,D7 が介在され、可変抵抗VR1 に生ず
る検出電圧に対してはその1つのダイオードD7 が介在
されている。
【0035】このような構成において、放電ランプ10
1のランプ管壁温度が上昇すると、それに付随してイン
バータ装置102付近の温度も上昇し、感温抵抗R3
4にあってはその抵抗値が上昇する。これに伴い、可
変抵抗VR1 に生ずる検出電圧値も上昇する。即ち、ダ
イオードD7 のアノード電位が上昇し、出力制御トラン
ジスタQ3 のベース電位も上昇することになる。この結
果、出力制御トランジスタQ3 のコレクタ電位は下がる
ので、オン時間制御用トランジスタQ2 を通じてインバ
ータ回路103の出力を絞る方向に制御がかけられる。
即ち、オン時間制御用トランジスタQ2 のゲート電圧が
下がり、コンデンサC3 ,C4 部分の合成インピーダン
スが上がるため、カレントトランス106の飽和時間が
早められ、トランジスタQ1 の点灯周波数が上げられて
インバータ回路103の高周波出力が絞られる。よっ
て、放電ランプ101が高温状態に温度上昇するような
ことがあっても、インバータ回路103の出力を絞るよ
うに制御をかけることでトランジスタQ1 の熱暴走を回
避することができる。
【0036】このような構成・動作はインバータ装置2
02,302側でも同様である。
【0037】<異常検出に伴う発振停止制御等について
>図3は、異常検出に伴う発振制御等を説明するための
概略構成を示すブロック図である。なお、図3では説明
を簡単にするため、低歪回路104,204,304は
各々省略してある。本実施の形態の多灯用放電灯点灯装
置では、通常の放電灯点灯装置等と同様に、インバータ
回路103の出力側に放電ランプ101が接続されてい
ない無負荷状態を検出する無負荷検出回路108や、放
電ランプ101が寿命末期に達したことを検出する寿命
末期検出回路109を異常検出回路として備え、かつ、
これらの検出回路108,109からの停止信号出力に
伴いインバータ回路103中のトランジスタQ1 の発振
動作を停止させる発振停止回路110が付加されてい
る。
【0038】ここに、発振停止回路110の構成例を図
2の回路図を参照して説明する。この発振停止回路11
0はインバータ制御回路107に対しても与えられる基
準電圧Vref が所定レベル以下に低下した場合に機能す
るもので、トランジスタQ1のベース・エミッタ間に接
続されたトランジスタQ4 と、このトランジスタQ4
コレクタ・エミッタ間に接続されてそのオン・オフを制
御するトランジスタ(ここでは、FETを使用)Q5
と、このトランジスタQ5 のゲート側に接続されたツェ
ナダイオードZD3 およびトランジスタQ6 の並列回路
と、基準電圧Vre f のラインに接続されてトランジスタ
6 のベースに分圧電圧を与える分圧抵抗R8 ,R9
により構成されている。これにより、通常は基準電圧V
ref に基づく分圧電圧がトランジスタQ6 のベースに与
えられてこのトランジスタQ6 がオフしており、トラン
ジスタQ5 はツェナダイオードZD3 のツェナ電圧をゲ
ートに受けてオンしており、トランジスタQ4 をオフ状
態に維持する。一方、後述するように停止信号出力が出
て基準電圧Vref のレベルが0レベルに低下すると、ト
ランジスタQ6 ,Q5 の状態が変化するので、トランジ
スタQ4 がオンする状態に移行してトランジスタQ1
ベース・エミッタ間を短絡することで、トランジスタQ
1 の発振動作を停止させる。これにより、インバータ回
路103の発振動作が瞬時に停止する。
【0039】次に、無負荷検出回路108および寿命末
期検出回路109の構成例を図2の回路図を参照して説
明する。まず、無負荷検出回路108は、直流カットコ
ンデンサC2 、バラストチョークL2 を有する直流カッ
トラインに接続された抵抗R5 ,R6 およびコンデンサ
5 、ダイオードD6 にて無負荷時には電流が流れない
ことを検出し、ツェナダイオードZD4 を導通させてト
ランジスタQ7 をオンさせてPUT111をオン状態に
維持させることで、基準電圧Vref を0Vレベルに引張
り、トランジスタQ6 側に停止信号を出力するように構
成されている。寿命末期検出回路109は、放電ランプ
101の寿命末期時には半波整流状態でランプ電流が流
れるように片寄りを持つ(正常点灯時には、均等であ
る)点に着目し、直流カットコンデンサC2 、バラスト
チョークL2 を有する直流カットラインに接続された抵
抗R5 ,R6 ,R10,R11およびコンデンサC6 の回路
と、直流カットコンデンサC2 を有しない直流出力ライ
ンに接続された抵抗R12〜R16およびコンデンサC7
の間の差の有無をトランジスタQ8 およびダイオードD
7 を介して検出し、差があった場合に寿命末期と判断し
てトランジスタQ8 をオンさせ、前述した場合と同様に
PUT111をオンさせる構成とされている。
【0040】インバータ装置202,302側でも同様
であり、無負荷検出回路208,308や寿命末期検出
回路209,309を異常検出回路として備え、かつ、
停止信号出力に基づきインバータ回路203,303の
発振動作を停止させる発振停止回路210,310を備
えている。
【0041】一方、本実施の形態では、段調光なる調光
機能を有している。即ち、リモコン操作(または、プル
スイッチ操作)のモード切換回路5を全てのインバータ
装置102,202,302に対して共通に有してい
る。ここに、このモード切換回路5は放電ランプ10
1,201,301に対して、オン・オフ制御、調光制
御を指示するためのものであり、特に図示しないが、基
準電圧Vref の接続線に対して接続されたオープンコレ
クタを有している。調光モード時には、DIM端子をそ
のままとして調光時の全光時にはこのDIM端子をGN
Dにショートさせるように切り換えられる。ランプ点灯
時にはオープンコレクタをオフさせることにより基準電
圧Vref を活かし、ランプ消灯時にはオープンコレクタ
をオンさせて基準電圧Vref のレベルをGNDレベルに
落とすことにより基準電圧Vref の接続線上にオフ信号
を出力させる。即ち、オフ信号も発振停止回路110に
与えられてインバータ回路103の発振動作が停止して
放電ランプ101が消灯するものであり、モード切換回
路5のオン・オフ信号の出力線は、検出回路108,1
09による停止信号出力線と共用される。これは、イン
バータ装置202,302側についても同様である。
【0042】さらに、モード切換回路5のオン・オフ信
号の出力線と、各インバータ装置102,202,30
2との接続線上には、カソード側をモード切換回路5側
とした単方向の整流素子であるダイオードD102 ,D
202 ,D302 が各々介在されている。
【0043】このような構成において、例えば、放電ラ
ンプ101に対するインバータ装置102で寿命末期検
出回路109により寿命末期が検出された場合を考え
る。この場合、寿命末期検出回路109の停止信号出力
に基づき発振停止回路110がインバータ回路103の
発振動作を直ちに停止させ、放電ランプ101を消灯さ
せる。このとき、ダイオードD102 ,D202 ,D302
ないとインバータ装置102の寿命末期検出回路109
の停止信号出力が他のインバータ装置202,302中
の発振停止回路210,310に対しても同じ状態で伝
わるため、インバータ回路203,303の発振動作が
停止し、放電ランプ201,301も消灯されてしま
う。つまり、或るインバータ装置中の異常検出回路で検
出されて出力される停止信号が他のインバータ装置にも
影響が及ぶことになる。この点、本実施の形態では、ダ
イオードD102 ,D202 ,D302 が各々介在されている
ので、自己のインバータ装置内で生じた停止信号の出力
は自己の発振停止回路にのみ伝わり他のインバータ装置
側には伝わらないように絶縁されることになる。これに
より、異常が生じた放電ランプのみが確実に消灯する。
一方、モード切換回路5からオフ信号を出力させる際に
は、ダイオードD102 ,D202 ,D302 が全て機能する
ように作用するため、全ての発振停止回路110,21
0,310に対してオフ信号を共通に出力させて放電ラ
ンプ101,201,301を一斉に消灯させることが
できる。即ち、オフ信号と異常検出に基づく停止信号と
の使い分けがダイオードD102 ,D202 ,D302 により
適正になされる。よって、モード切換回路5を各インバ
ータ装置102,202,302毎に個別に設けるよう
な必要がなく共用化できるため、シンプルで安価な構成
でモード切換機能を実現できる。
【0044】<照明装置について>図4は照明装置の概
略構成を示す分解斜視図である。本実施の形態の細管タ
イプで外径の異なる3本の放電ランプ(環形蛍光ラン
プ)101,201,301は、天井面などに取付保持
される器具本体6の下面に同心円状に保持される。ここ
に、器具本体6はランプ形状に合わせて円盤状に形成さ
れている。なお、器具本体6の中央部には円形の開口7
が形成され、対応する位置に反射カバー8が装着される
ように構成されている。また、器具本体6に保持された
放電ランプ101,201,301等を全面的に覆う円
形状のセード9が器具本体6に対してワンタッチで着脱
自在に設けられている。10は天井面埋込型の引掛けシ
ーリング(図示せず)に電気的かつ機械的に取付け保持
されるアダプタである。器具本体6の開口7部分はこの
アダプタ10に対して挿通されて器具本体6が一対の係
止爪11部分に係止される。器具本体6の中央下面には
反射体12が取り付けられている。この反射体12に対
応する部分の器具本体6の上面側に前述したようなイン
バータ装置102,202,302等を有する多灯用放
電灯点灯装置が回路基板とともに取り付けられている。
【0045】なお、図4では簡略化して示すため、図示
が省略されているが、現実には細管タイプで取扱いに注
意を要する放電ランプ101,201,301を同心円
状状態で保持してワンタッチ操作で器具本体6の所定位
置に保持させるためのホルダ体等を有する。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、低歪回路
を入力側に有するインバータ回路により構成される複合
型のインバータ装置をランプ電力の異なる放電ランプ毎
に個別に備え、これらのインバータ装置が電源入力回路
を共用する形で用いることにより、各インバータ回路の
点灯周波数の周波数差に起因して唸り音が生じてしまう
ような構成下においても、各インバータ回路における点
灯周波数同士の周波数差が3kHz以下または5kHz
以上となるように各々のインバータ回路の回路定数を設
定しているので、人間の聴力の最も感度のよい4kHz
に対して±1kHzの範囲内を避けているため、周波数
差に伴い共用の電源入力回路中で唸り音を発生しても人
間には聞こえにくくして、不快感を抑制することができ
る。請求項2記載の発明によれば、各インバータ回路に
おける点灯周波数同士の周波数差を0.3kHz以下ま
たは7kHz以上とし、人間の聴力の感度のよい範囲を
避けているので、唸り音を一層聞こえにくくすることが
でき、さらに、請求項3記載の発明によれば、周波数差
を20Hz以下または20kHz以上とし、人間の可聴
範囲を避けているので、唸り音が聞こえることはなく、
不快感を与えないようにすることができる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、ランプ管壁
温度が上がるとランプ電流に対してランプ電圧が低下す
るという一般的な特性に加えて、或る温度を過ぎるとラ
ンプ電圧が上昇してしまう特性を示す管径21mm以下の
ような細管の環形蛍光ランプを用いる条件下であって
も、感温素子によりインバータ装置の環境温度を監視し
ており、その温度が所定温度以上に上昇した場合にはイ
ンバータ制御回路を介してインバータ回路の高周波出力
を絞るように制御することで、熱暴走を回避することが
できる。
【0048】請求項5記載の発明によれば、各インバー
タ装置は、インバータ回路の発振動作を制御するインバ
ータ制御回路と、異常検出回路と、異常検出回路による
停止信号出力に伴ないインバータ回路の発振動作を停止
させる発振停止回路とを有し、発振停止回路に対するオ
フ信号の出力モードを含み、インバータ制御回路や発振
停止回路に対して出力モード信号を出力するモード切換
回路を全てのインバータ装置に共通に備え;各インバー
タ装置は、発振停止回路とモード切換回路との接続線上
に各々の異常検出回路の停止信号出力を他のインバータ
装置側に対して絶縁させる向きに設定された単方向の整
流素子を有しているので、個々のインバータ装置内で異
常検出回路により異常が検出された場合には他のインバ
ータ装置側に影響が及ばないように停止信号出力を絶縁
させて対象となる放電ランプのみを消灯させることがで
き、かつ、モード切換回路からのオフ信号は全てのイン
バータ装置に共通に導通させて全ての放電ランプを一斉
に消灯させることができ、よって、1つのモード切換回
路を複数のインバータ装置に対して支障なく共用してシ
ンプルで安価な構成とすることができる。
【0049】請求項6記載の発明によれば、電源入力回
路を共用し、各環形蛍光ランプ毎に個別のインバータ装
置で点灯させる構成であって、各インバータ回路の点灯
周波数が異なる条件で使用されて唸り音が生ずることが
あっても、請求項1ないし3記載の発明の多灯用放電灯
点灯装置を用いることで、その唸り音が聞こえにくく不
快感を与えることなく点灯させることができ、また、管
径21mm以下といった細管の環形蛍光ランプを用いた場
合の熱暴走も請求項4記載の発明の多灯用放電灯点灯装
置を用いることで、熱暴走を回避することができ、さら
に、請求項5記載の多灯用放電灯点灯装置を用いること
で、異常時に正常な環形蛍光ランプまで消灯させてしま
うような不都合を生ずることなく、1つのモード切換回
路で全ての環形蛍光ランプのモード切換えを簡単に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の多灯用放電灯点灯装置
を示す概略回路図
【図2】1つのインバータ装置を主体として示す具体的
な回路図
【図3】異常検出に伴う発振制御等を説明するための概
略構成を示すブロック図
【図4】照明装置の概略構成を示す分解斜視図
【符号の説明】
1:電源入力回路 3:整流回路 5:モード切換回路 6:器具本体 101,201,301:放電ランプ 102,202,302:インバータ装置 103,203,303:インバータ回路 104,204,304:低歪回路 105,205,305:直列回路 107,207,307:インバータ制御回路 108,109,208,209,308,309:異
常検出回路 110,210,310:発振停止回路 C101 ,C201 ,C301 :第1のコンデンサ C102 ,C202 ,C302 :第2のコンデンサ C103 ,C203 ,C303 :平滑コンデンサ D101 ,D201 ,D301 :整流ダイオード D102 ,D202 ,D302 :整流素子 L102 ,L202 ,L302 :チョーク素子 R3 ,R4 :感温素子
フロントページの続き (72)発明者 高橋 浩司 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低周波の交流電源電圧を全波整流する整
    流回路を有する電源入力回路と;入力される直流電圧を
    高周波でスイッチングする少なくとも1つの主スイッチ
    ング素子を有して放電ランプに高周波電圧を供給するイ
    ンバータ回路と、低周波電圧に対して平滑作用を示さな
    い容量の第1のコンデンサとこの第1のコンデンサより
    も電源入力回路側に接続されて第1のコンデンサより容
    量の大きな第2のコンデンサとこれらの第1のコンデン
    サと第2のコンデンサとの間に接続されてインバータ回
    路が入力側に回生する無効電力に基づく高周波電流によ
    り第1のコンデンサ側のカソードがスイッチング動作す
    る整流ダイオードと第1のコンデンサに並列に接続され
    た平滑コンデンサおよびチョーク素子の直列回路とを含
    みインバータ回路の前段に接続された低歪回路と、を有
    して、ランプ電力の異なる放電ランプ毎に個別に設けら
    れて電源入力回路を共用する複数の複合型のインバータ
    装置と;を備え、 各インバータ回路における点灯周波数同士の周波数差が
    3kHz以下または5kHz以上となるように各々のイ
    ンバータ回路の回路定数が設定されている;ことを特徴
    とする多灯用放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 点灯周波数同士の周波数差は、0.3k
    Hz以下または7kHz以上である;ことを特徴とする
    請求項1記載の多灯用放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 点灯周波数同士の周波数差は、20Hz
    以下または20kHz以上である;ことを特徴とする請
    求項1記載の多灯用放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 各放電ランプは、管径21mm以下で外径
    の異なる環形蛍光ランプであり;各インバータ装置は、
    インバータ装置の環境温度に反応する感温素子と、感温
    素子により環境温度が所定温度以上に上昇したことが検
    出された場合にインバータ回路の高周波出力を低下させ
    るようにインバータ回路の発振動作を制御するインバー
    タ制御回路と、を有する;ことを特徴とする請求項1記
    載の多灯用放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 各インバータ装置は、インバータ回路の
    発振動作を制御するインバータ制御回路と、異常検出回
    路と、異常検出回路による停止信号出力に基づきインバ
    ータ回路の発振動作を停止させる発振停止回路とを有
    し、 発振停止回路に対するオフ信号の出力モードを含み、イ
    ンバータ制御回路や発振停止回路に対して出力モード信
    号を出力するモード切換回路を全てのインバータ装置に
    共通に備え;各インバータ装置は、発振停止回路とモー
    ド切換回路との接続線上に各々の異常検出回路の停止信
    号出力を他のインバータ装置側に対して絶縁させる向き
    に設定された単方向の整流素子を有する;ことを特徴と
    する請求項1記載の多灯用放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一記載の多
    灯用放電灯点灯装置と;多灯用放電灯点灯装置の各イン
    バータ装置により付勢される管径21mm以下で外径の異
    なる複数の環形蛍光ランプと;複数の環形蛍光ランプを
    同心円状に保持する円盤状の器具本体と;を備えること
    を特徴とする照明装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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