JPH10284292A - プラズマ処理方法、プラズマ処理装置、半導体装置の製造方法及び電界強度分布制御装置 - Google Patents

プラズマ処理方法、プラズマ処理装置、半導体装置の製造方法及び電界強度分布制御装置

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JPH10284292A
JPH10284292A JP9100993A JP10099397A JPH10284292A JP H10284292 A JPH10284292 A JP H10284292A JP 9100993 A JP9100993 A JP 9100993A JP 10099397 A JP10099397 A JP 10099397A JP H10284292 A JPH10284292 A JP H10284292A
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microwave
plasma processing
vacuum vessel
openings
plasma
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JP9100993A
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Akinori Ozaki
成則 尾▲崎▼
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空容器に導入されるマイクロ波の電界強度
分布を容易且つ正確に制御すること。 【解決手段】 真空容器(12,14)に導入されるマ
イクロ波の通過範囲を規制する複数の開口部(52a,
52b,52c,52d)の各々に対してマイクロ波を
別々に導いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品や半導体
素子の製造工程におけるエッチングや薄膜形成等の処理
をプラズマを利用して行うプラズマ処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマ処理装置においては、微量の反
応ガスを含む真空容器内にマイクロ波を導入し、当該真
空容器内でガス放電を生起させてプラズマを生成する。
そして、このプラズマを試料基板の表面に照射すること
によって、エッチング及び薄膜形成等の処理が行われ
る。このようなプラズマ処理装置は、高集積半導体素子
の製造に欠かせないものとして、その研究が進められて
いる。特に、プラズマの励起に電子サイクロトロン共鳴
(ECR:Electron Cyclotron Resonace)を利用した
ECRプラズマ処理装置は、低ガス圧領域下で活性度の
高いプラズマを生成できる装置として有望視されてい
る。
【0003】ところで、プラズマ処理装置における処理
品質の向上のためには、プラズマが試料の全範囲にわた
って均等な密度を有することが重要である。特に、近年
開発の進んでいる直径300mmの半導体ウエハのよう
に試料の処理面積が大きくなると、その試料上における
プラズマ(特にイオン)の強度分布を均一に保つことが
今まで以上に重要となる。仮に、真空容器内で生成され
るプラズマ粒子の分布が不均一であると、試料上におい
て高イオン密度領域と低イオン密度領域とが形成され、
エッチング処理においては、異方性を悪化させる等の不
都合が生じる。また、試料上で電位差が生じて電流が流
れ、当該試料上に形成される半導体素子を破壊するとい
う事態も生じかねない。一方、CVD処理においては、
半導体基板等の試料上のイオン電流密度が不均一である
と、当該基板上に生成される膜厚の偏りなどが生じて均
一な成膜が困難になる。そして、最終的にはプラズマ処
理を経て製造される半導体装置の性能劣化につながる。
【0004】そこで、従来においては、所定形状のスリ
ットが形成されたマイクロ波分散板を真空容器のマイク
ロ波導入側の端面に配置し、真空容器に導入されるマイ
クロ波の電界強度分布の均一化を図っていた。例えば、
特開平2−209484に開示されているように、円盤
状のマイクロ波分散板(スロット板)の一部に開口部を
形成し、当該開口部を介してマイクロ波を真空容器内に
導入するようになっている。マイクロ波が分散板に入射
すると、導体である分散板の中に電界が生じ、開口部か
らその電界が漏れ出すため、この開口部がアンテナ(所
謂スロットアンテナ)のように作用する。これによっ
て、真空容器内に導入されるマイクロ波の伝播モードや
強度分布が変化し、均一なプラズマ生成を行うことが可
能となる。
【0005】図7は、従来のプラズマ処理装置の構成を
示す。このプラズマ処理装置は、シリコンウエハ110
に対してエッチング等の所定のプラズマ処理を行うもの
であり、プラズマを生成する中空円筒形状のプラズマ生
成室112と、プラズマ生成室112に連通した反応室
114とを備えている。プラズマ生成室112の上部に
は、マグネトロン等のマイクロ波発振器(図示せず)に
接続された単一の円形導波管116が接続されている。
【0006】円形導波管116とプラズマ生成室112
との間には、マイクロ波分散板118及びマイクロ波導
入窓120が配置されている。マイクロ波分散板118
は、円盤状に成形された導体板に複数のスリット(開口
部)が形成されている。これらのスリットをマイクロ波
が透過することによって、プラズマ生成室112に導入
されるマイクロ波の電界強度分布の均一化が図れるよう
になっている。
【0007】マイクロ波分散板118の下方に配置され
たマイクロ波導入窓120は、石英ガラス等のマイクロ
波透過物質からなり、プラズマ生成室112を気密に封
止するように設計されている。プラズマ生成室112の
外側には、円形導波管116の接続部を含み、これらを
同心円状に囲む様に3段のメインコイル122,12
4,126が配置されている。メインコイル122,1
24,126の下方には、1段のサブコイル128が配
置されている。これらのメインコイル122,124,
126とサブコイル128は、電流供給部140から必
要な電流の供給を受け、プラズマ生成室112内に磁束
密度875ガウス(マイクロ波周波数f=2.45GH
zの場合)の軸方向磁界を印加し、ECR現象を引き起
こすようになっている。
【0008】プラズマ生成室112に連通された反応室
114内には、静電吸着等の固定手段によってシリコン
ウエハ110を保持する試料台132が設置されてい
る。反応室114の側壁には、プラズマ生成室112及
び反応室114のガスを排気する排気管134が設けら
れており、当該排気管134からの真空排気によりプラ
ズマ生成室112と反応室114を高真空状態に維持で
きるようになっている。反応室114には、プラズマ生
成に必要な反応ガスを供給するためのガス供給管136
が設けられている。
【0009】上記のような従来のプラズマ処理装置にお
いて、シリコンウエハ110上に形成されたポリシリコ
ン膜のエッチングを行う場合には、まず、処理対象とな
るシリコンウエハ110を試料台132上に固定する。
その後、排気管134からの真空排気により、プラズマ
生成室112及び反応室114の内圧を所定圧にまで減
圧する。次に、ガス供給管136からプラズマ生成室1
12及び反応室114内に反応ガス(Cl2)を導入
し、プラズマ生成室112及び反応室114の内圧を1
×10-3Torr 前後に保つ。
【0010】その後、メインコイル122,124,1
26及びサブコイル128の通電によりプラズマ生成室
112の内部に磁界を形成すると共に、円形導波管11
6からマイクロ波導入窓120及びマイクロ波分散板1
18を経てプラズマ生成室112内にマイクロ波を導入
する。プラズマ生成室112内にマイクロ波が導入され
ると、ECR面200において反応ガスを共鳴励起し、
プラズマを生成する。プラズマ生成室112で生成され
たプラズマは、発散磁界の作用により反応室114に引
き出され、試料台132上のシリコンウエハ110表面
に照射されて、エッチングが行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のプ
ラズマ処理装置においては、単一のマイクロ波導波管1
16をマイクロ波分散板118に接続しているため、単
一の導波管116内のマイクロ波の電界強度分布によっ
てマイクロ波分散板118の複数の開口部を通過するマ
イクロ波のパワーが決まってしまう。このため、均一な
プラズマを生成するのに最適な電界強度分布を分散板1
18の通過後に得るためには、マイクロ波分散板118
のスリット形状以外に、単一の導波管116内の電界強
度分布を制御しなければならない。このような電界強度
分布の制御は、一般に、マイクロ波モード変換器(図示
せず)等を用いてマイクロ波の伝播モードを制御するこ
とによって行われる。しかしながら、所期の伝播モード
を偏り無く形成するためには、装置が大型化及び複雑化
するという問題があった。また、マイクロ波のモード制
御にも限界があり、モード変換器によって理想の電界強
度分布を得るのは非常に困難であった。このため、理想
の電界強度分布を得るには、マイクロ波分散板118の
スリットの配置や形状を極めて精密に調整する必要があ
り、非実用的であった。
【0012】本発明は上記のような状況に鑑みてなされ
たものであり、真空容器に導入されるマイクロ波の電界
強度分布を容易且つ正確に制御できるプラズマ処理方法
を提供することを第1の目的とする。
【0013】また、真空容器に導入されるマイクロ波の
電界強度分布を容易且つ正確に制御できるプラズマ処理
装置を提供することを本発明の第2の目的とする。
【0014】また、真空容器に導入されるマイクロ波の
電界強度分布を容易且つ正確に制御することにより、品
質の高い半導体装置の製造に寄与し得る半導体装置の製
造方法を提供することを本発明の第3の目的とする。
【0015】更に、真空容器に導入されるマイクロ波の
電界強度分布を容易且つ正確に制御できる電界強度分布
制御装置を提供することを本発明の第4の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様は、複数の開口部(52a,5
2b,52c,52d)によって通過範囲を規制された
マイクロ波を真空容器(12,14)内に導入し、当該
マイクロ波によって生成されるプラズマを用いて真空容
器(12,14)内に配置された試料(10)に対して
所定の処理を施すプラズマ処理方法において、複数の開
口部(52a,52b,52c,52d)の各々に対し
てマイクロ波を別々に導いている。
【0017】本発明の第2の態様は、マイクロ波の通過
範囲を規制する複数の開口部(52a,52b,52
c,52d)を有するマイクロ波分散板(48)を備
え、当該分散板(48)を介して真空容器(12,1
4)に導入されるマイクロ波によって生成されるプラズ
マを用いて真空容器(12,14)内に配置された試料
(10)に対して所定の処理を施すプラズマ処理装置に
おいて、マイクロ波分散板(48)の複数の開口部(5
2a,52b,52c,52d)の各々に対してマイク
ロ波を別々に導く複数の導波管(46a,46b,46
c,46d)を備えている。
【0018】本発明の第3の態様は、複数の開口部(5
2a,52b,52c,52d)によって通過範囲を規
制されたマイクロ波を真空容器(12,14)内に導入
し、当該マイクロ波によって生成されるプラズマを用い
て真空容器(12,14)内に配置された半導体基板
(10)に対して所定の処理を施すプラズマ処理工程を
含む半導体装置の製造方法において、複数の開口部(5
2a,52b,52c,52d)の各々に対してマイク
ロ波を別々に導いている。
【0019】本発明の第4の態様は、真空容器(12,
14)内に導入されたマイクロ波によって生成されるプ
ラズマを用いて真空容器(12,14)内に配置された
試料(10)に対して所定の処理を施すプラズマ処理装
置に使用され、真空容器(12,14)内に導かれるマ
イクロ波の電界強度分布を制御する電界強度分布制御装
置において、真空容器(12,14)に導入されるマイ
クロ波の通過範囲を規制する複数の開口部(52a,5
2b,52c,52d)を有するマイクロ波分散板(4
8)を備える。また、マイクロ波分散板(48)の複数
の開口部(52a,52b,52c,52d)の各々に
対してマイクロ波を別々に導く複数の導波管(46a,
46b,46c,46d)を備える。更に、複数の導波
管(46a,46b,46c,46d)内を進行するマ
イクロ波のパワーを各々独立に制御する制御手段(44
a,44b,44c,44d)とを備えている。
【0020】
【作用】以上のように、本発明においては、真空容器
(12,14)に導入されるマイクロ波の通過範囲を規
制する複数の開口部(52a,52b,52c,52
d)の各々に対してマイクロ波を別々に導いているた
め、各開口部(52a,52b,52c,52d)に導
かれるマイクロ波のパワーを独立に制御することが可能
となり、真空容器(12,14)に導入されるマイクロ
波の電界強度分布を制御するためにモード変換器等の複
雑な構成を採る必要がなく、また、分散板の開口部の加
工精度等に依存することもない。このため、真空容器
(12,14)に導入されるマイクロ波の電界強度分布
を極めて容易且つ正確に制御することが可能となる。そ
の結果、上記のようなプラズマ処理工程を含む半導体装
置の製造方法の簡略化、及び製造される半導体装置自体
の品質向上に貢献することになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て実施例を用いて説明する。本実施例は、半導体装置の
製造工程の一部であるシリコンウエハのプラズマ処理に
本発明の技術的思想を適用したものである。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例にかかるプラズ
マ処理装置の構成を示す。本実施例のプラズマ処理装置
は、直径300mmのシリコンウエハ10に対してエッ
チング等の所定のプラズマ処理を行うものであり、プラ
ズマを生成する中空円筒形状のプラズマ生成室12と、
プラズマ生成室12に連通した反応室14とを備えてい
る。本装置で処理される試料としては、直径300mm
のシリコンウエハ10以外にも直径200mmのウエハ
やLCD用ガラス基板等、均一なプラズマ処理が要求さ
れる各種の試料を対象とすることが出来る。
【0023】プラズマ生成室12の上部には、当該プラ
ズマ生成室12に導入されるマイクロ波の電界強度分布
を制御するマイクロ波調整部42が設けられている。マ
イクロ波調整部42を構成する矩形導波管46a,46
b,46c,46d(図2参照)には、マイクロ波のパ
ワーを各々独立に制御するパワー調整機構44a,44
b,44c,44dが接続されている。なお、マイクロ
波調整部42の詳細については後述する。マイクロ波調
整部42とプラズマ生成室12との間には、石英ガラス
等のマイクロ波透過物質からなり、プラズマ生成室12
を気密に封止するように設計されたマイクロ波導入窓2
0が配置されている。
【0024】プラズマ生成室12の外周には、3段のメ
インコイル22,24,26及び1段のサブコイル28
が配置されている。これらのメインコイル22,24,
26とサブコイル28は、電流供給部40から必要な電
流の供給を受け、プラズマ生成室12内に磁束密度87
5ガウスの軸方向磁界を印加し、ECR現象を引き起こ
すようになっている。
【0025】プラズマ生成室12に連通された反応室1
4内には、静電吸着等の固定手段によってシリコンウエ
ハ10を保持する試料台32が設置されている。反応室
14の側壁には、プラズマ生成室12及び反応室14の
ガスを排気する排気管34が設けられており、当該排気
管34からの真空排気によりプラズマ生成室12と反応
室14を高真空状態に維持できるようになっている。
【0026】反応室14には、プラズマ生成に必要な反
応ガスを供給するためのガス供給管36が設けられてい
る。また、図示しないが、プラズマ生成室12の周囲に
はクーラントパスが形成され、このクーラントパスを循
環する冷却水(クーラント)によってプラズマ生成室1
2を冷却するようになっている。
【0027】図2は、上述したマイクロ波調整部42の
構成を示す。マイクロ波調整部42は、マイクロ波の通
過範囲を規制するマイクロ波分散板48と、4つの矩形
導波管46a,46b,46c,46dとを備えてい
る。図4にも示すように、マイクロ波分散板48は、円
盤状に成形された導体板50に放射状に延びる4つのス
リット(開口部)52a,52b,52c,52dが形
成されている。これらのスリット52a,52b,52
c,52dをマイクロ波が透過することによって、プラ
ズマ生成室12に導入されるマイクロ波の電界強度分布
の均一化が図れるようになっている。すなわち、マイク
ロ波分散板48は、プラズマ生成室12及び反応室14
から成る真空容器に導入されるマイクロ波の進行方向と
直交する断面において、当該マイクロ波の通過範囲を規
制する。
【0028】図3は、マイクロ波分散板48のスリット
52aの形状を他のスリット52b,52c,52dを
代表して示す。スリット52aは、10mm×60mm
の略矩形に形成されている。なお、他のスリット,52
b,52c,52dも同一の構造である。スリット52
a,52b,52c,52dには、それぞれ矩形導波管
46a,46b,46c,46dが連結されている。導
波管46a,46b,46c,46dは、各々上述した
パワー調整機構44a,44b,44c,44dに接続
されており、各スリット52a,52b,52c,52
dに供給されるマイクロ波のパワーを独立に制御できる
ようになっている。
【0029】4つの矩形導波管46a,46b,46
c,46dの内部を伝播するマイクロ波のパワー制御
は、いくつかの方法で達成することができる。例えば、
各導波管46a,46b,46c,46dに別々の発振
器を接続し、これらの発振器の出力を直接制御する。或
いは、単一の発振器から出力されたマイクロ波を立体回
路等によって4分割し、分割されたマイクロ波を各導波
管46a,46b,46c,46dに導く。マイクロ波
の分配方法としては、例えば、単一の発振器に接続され
た単一の導波管を1本の同軸ケーブルに変換し、その同
軸ケーブルを4分配器によって4つの同軸ケーブルに取
り出す。そして、4本の同軸ケーブルを4つの導波管4
6a,46b,46c,46dに各々変換する。なお、
各導波管46a,46b,46c,46dを通過するマ
イクロ波のパワーは、各々均一に制御することもできる
が、試料(シリコンウエハ10)上でのイオン電流密度
分布等に基づいて調整しても良い。
【0030】次に、本実施例の全体的な動作について説
明する。本実施例の装置を用い、半導体製造工程の一部
として、シリコンウエハ10上に形成されたポリシリコ
ン膜のエッチングを行う場合には、まず、処理対象とな
るシリコンウエハ10を試料台32上に固定する。その
後、排気管34からの真空排気により、プラズマ生成室
12及び反応室14の内圧を所定圧にまで減圧する。次
に、ガス供給管36からプラズマ生成室12及び反応室
14内に反応ガス(Cl2)を導入し、プラズマ生成室
12及び反応室14の内圧を1×10-3Torr 前後に保
つ。
【0031】その後、メインコイル22,24,26及
びサブコイル28の通電によりプラズマ生成室12の内
部に磁界を形成する。これと同時に、マイクロ波調整部
42によって電界強度分布が制御されたマイクロ波をマ
イクロ波導入窓20を介してプラズマ生成室12内に導
入する。このマイクロ波は、周波数f=2.45GHz
(波長λ=約12.2cm)、トータルパワー1000
Wに設定される。すなわち、各導波管46a,46b,
46c,46dの各々から250Wずつのマイクロ波が
導入されるようになる。
【0032】プラズマ生成室12内にマイクロ波が導入
されると、ECR面100において反応ガスを共鳴励起
し、プラズマを生成する。メインコイル22,24,2
6及びサブコイル28により形成される磁界は、反応室
14側に向かうに従って磁束密度が低下する発散磁界で
あり、プラズマ生成室12で生成されたプラズマは、こ
の発散磁界の作用により反応室14に引き出され、試料
台32上のシリコンウエハ10表面に照射されて、エッ
チングが行われる。
【0033】一方、本実施例の装置を用いてシリコンウ
エハ10への薄膜形成を行う場合には、以上の各手順に
加え、ガス供給管36を経て所定の原料ガスを導入し、
当該ガスにより生成されたプラズマをシリコンウエハ1
0に照射する。これによりシリコンウエハ10の表面に
は、原料ガスの反応により生成される物質の薄膜が形成
される。上記のように、エッチング又は薄膜形成処理が
行われたシリコンウエハ10は、他のプロセス処理を行
った後に各チップ毎にカッティングされ、ボンディング
やパッケージング等の工程を経てICやLSI等の半導
体デバイスとなる。
【0034】次に、シリコンウエハ10上でのイオン電
流密度分布について、図5及び図6を参照して説明す
る。図5は、本実施例のプラズマ処理装置(図1)を使
用した場合のデータであり、図6は従来のプラズマ処理
装置(図7)を使用した場合のデータである。図5及び
図6のグラフにおいて、黒丸はウエハ上のX方向のデー
タを示し、白抜き三角はY方向のデータを示す(図4参
照)。この実験は、反応ガスとして50sccm のArを
用い、プラズマ生成室12及び反応室14内の圧力を1
×10-3Torr に保ち、マイクロ波入射電力を1000
Wとした条件の下で行われた。本実施例の場合、マイク
ロ波入射電力は各導波管46a,46b,46c,46
dで、各々約250Wとし、トータルで1000Wとす
る。
【0035】図5のグラフに示すように、本実施例の場
合には、シリコンウエハ10上の位置に関わらずイオン
電流密度が均一に保たれていることが判る。一方、従来
の装置を用いた場合には、図6に示すように、本実施例
の場合に比べてイオン電流密度の分布が不均一となって
いる。すなわち、X,Y何れの方向においても、外縁側
においてのイオン電流密度のばらつきが顕著となってい
る。このように、本実施例によれば、常に均一なプラズ
マをシリコンウエハ10に対して照射することができ、
プラズマ処理の品質が安定する。その結果、最終生成品
である半導体装置の品質が安定することになる。
【0036】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に示された本発明の技術的思想とし
ての要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例においては、マイクロ波分散板48
に形成されるスリットの数は4つであるが、4つに限ら
ず2つ以上のものを使用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
真空容器に導入されるマイクロ波の電界強度分布を容易
且つ正確に制御することができるという効果がある。そ
の結果、上記のようなプラズマ処理工程を経て製造され
る半導体装置の品質の向上を図ることが可能となる。こ
こで、半導体装置としては、トランジスタのような半導
体素子自体や、RAM等の完成された半導体デバイス
(IC,LSI)等を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかるプラズマ処理
装置の概略構成を示す概念図である。
【図2】図2は、図1に示すプラズマ処理装置に使用さ
れるマイクロ波調整部の構成を示す斜視図である。
【図3】図3は、マイクロ波分散板のスリットの形状を
示す説明図である。
【図4】図4は、マイクロ波分散板の構成を示す平面図
である。
【図5】図5は本実施例の効果を説明するためのグラフ
であり、ウエハ上のイオン電流密度分布を示す。
【図6】図6は従来技術の比較作用を説明するためのグ
ラフであり、ウエハ上のイオン電流密度分布を示す。
【図7】図7は、従来のプラズマ処理装置の構成を示す
概略図である。
【符号の説明】
10・・・シリコンウエハ(試料) 12・・・プラズマ生成室 14・・・反応室 22,24,26・・・メインコイル 28・・・サブコイル 44a,44b,44c,44d・・・パワー調整機構 46a,46b,46c,46d・・・矩形導波管 48・・・マイクロ波分散板 52a,52b,52c,52d・・・スリット(開口
部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/31 H01L 21/302 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の開口部によって通過範囲を規制され
    たマイクロ波を真空容器内に導入し、当該マイクロ波に
    よって生成されるプラズマを用いて前記真空容器内に配
    置された試料に対して所定の処理を施すプラズマ処理方
    法において、 前記複数の開口部の各々に対して前記マイクロ波を別々
    に導くことを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】前記複数の開口部に導かれる前記マイクロ
    波のパワーを各々独立に制御することを特徴とする請求
    項1に記載のプラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】マイクロ波の通過範囲を規制する複数の開
    口部を有するマイクロ波分散板を備え、当該分散板を介
    して真空容器に導入される前記マイクロ波によって生成
    されるプラズマを用いて前記真空容器内に配置された試
    料に対して所定の処理を施すプラズマ処理装置におい
    て、 前記マイクロ波分散板の複数の開口部の各々に対して前
    記マイクロ波を別々に導く複数の導波管を備えたことを
    特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】前記複数の導波管内を進行する前記マイク
    ロ波のパワーを各々独立に制御する制御手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】前記真空容器内において前記マイクロ波に
    よる電子サイクロトロン共鳴を励起するための磁場を印
    加する励磁コイルを備えたことを特徴とする請求項3又
    は4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】複数の開口部によって通過範囲を規制され
    たマイクロ波を真空容器内に導入し、当該マイクロ波に
    よって生成されるプラズマを用いて前記真空容器内に配
    置された半導体基板に対して所定の処理を施すプラズマ
    処理工程を含む半導体装置の製造方法において、 前記複数の開口部の各々に対して前記マイクロ波を別々
    に導くことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記複数の開口部に導かれる前記マイクロ
    波のパワーを各々独立に制御することを特徴とする請求
    項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】真空容器内に導入されたマイクロ波によっ
    て生成されるプラズマを用いて前記真空容器内に配置さ
    れた試料に対して所定の処理を施すプラズマ処理装置に
    使用され、前記真空容器内に導かれるマイクロ波の電界
    強度分布を制御する電界強度分布制御装置において、 前記真空容器に導入される前記マイクロ波の通過範囲を
    規制する複数の開口部を有するマイクロ波分散板と;前
    記マイクロ波分散板の複数の開口部の各々に対して前記
    マイクロ波を別々に導く複数の導波管と;前記複数の導
    波管内を進行する前記マイクロ波のパワーを各々独立に
    制御する制御手段とを備えたことを特徴とする電界強度
    分布制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009099976A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置

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