JPH10286703A - ダイヤモンド焼結体チップ - Google Patents

ダイヤモンド焼結体チップ

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JPH10286703A
JPH10286703A JP10810097A JP10810097A JPH10286703A JP H10286703 A JPH10286703 A JP H10286703A JP 10810097 A JP10810097 A JP 10810097A JP 10810097 A JP10810097 A JP 10810097A JP H10286703 A JPH10286703 A JP H10286703A
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radius
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Kyuzo Suzuki
久造 鈴木
Atsushi Fujita
藤田  淳
Haruhiko Sei
晴彦 清
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真鍮の加工面を、指紋や汚れの付着による色
ムラのでないように、艶消面とすることである。 【解決手段】 すくい面2と逃げ面3の交差する切れ刃
のホーニングを、前記すくい面2と連続的に結ばれる曲
率半径R1なる曲面と、前記逃げ面3と連続的に結ばれ
る曲率半径R2なる曲面と、前記両曲面間を曲率半径R
0なる曲面により形成する。さらには、R1<R0<R
2の関係よりなる複合円弧ホーニングとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤモンド焼結
体チップに関し、殊に、光学機器関係の業界において、
真鍮、アルミニウム合金などの加工面を艶消面とする技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記技術分野における、ダイヤモ
ンド焼結体チップによる加工では、切れ刃処理の成され
ないシャープエッジによる加工が一般的であった。加工
面は、鋭利な切れ刃により成形されるため、送りマーク
が顕著に現われる、光沢面となっていた。本発明の目的
である艶消面を得るには、後工程としてサンドブラスト
やショットピーニングなどの表面処理を行なっていた。
すなわち、艶消面を得るために、切削加工と表面処理加
工の2工程を要していたため、加工能率が悪く、加工コ
ストの面でも不利であった。そこで、本発明は、ダイヤ
モンド焼結体チップに施されるホーニング形状を研究す
ることによって、艶消面を得るようにしたものである
が、この種のホーニング形状に関わる従来技術は、切れ
刃を強化して工具寿命の延長を図ることを目的としたも
のであった。
【0003】例えば、切れ刃処理の成された第1の従来
技術としては、例えば特開平2−30407号公報に開
示されたものが知られている。当該技術は、図3に示す
如く、すくい面2と逃げ面3の交差部を、すくい面2側
のホーニング幅aが逃げ面3側のホーニング幅bよりも
大となる面取り状に刃先を形成したものである。当該技
術は、すくい面2と連続的に結ばれる曲率半径をR1、
逃げ面3と連続的に結ばれる曲率半径をR2、およびR
1とR2の曲面間をつなぐ部分の曲率半径をR0とした
とき、R1<R2<R0の関係を満足させるよう形成し
たものである。
【0004】また、第2の従来技術として、特公平1−
38601号公報に開示されたものを図4に示す。この
ホーニング形状においても、切れ刃を外側に凸な曲面か
らなる複合ホーニングとしている。そして、すくい面2
の方向のホーニング幅をaとし、逃げ面3の方向のホー
ニング幅をbとすると、b>aの関係に形成されたもの
である。このような構成により、高速、高送り切削にお
ける、耐摩耗性の低下を防いでいる。
【0005】さらに、ホーニング面4と被削材との接触
面積が広いため、塑性変形による刃先後退現象が生じに
くく、加工精度を高く維持することができる。また、大
きな負角のホーニング形状により、靭性を維持すること
ができ、欠損防止の効果も有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】切れ刃に円弧ホーニン
グの成されたものは、被削材と相対するチップ逃げ面と
の間において、バニシング作用を付与できるものである
ため、艶消面を得るには有効であるものの、流出する切
りくずの噛み込みや溶着物などにより加工面に傷を付け
ることがある。
【0007】また、前記第1の従来技術は、鋭利な刃先
に所定の面取り角度により面取りを施したものである。
面取り角度が大きくなるほど、切れ味が悪くなるもので
あるため、該技術は切削抵抗の上昇を抑え、切れ味を損
なうことのないように、面取り角度を小さく形成したも
のである。該技術は超硬合金、サーメット、セラミック
ス等の高硬度材料で形成される切れ刃の強化を図るもの
であり、鋼材の切削に好適するものであるが、切れ味が
良いために本発明の目的である軽合金の艶消し切削には
不適である。
【0008】さらに、前記第2の従来技術も超硬合金、
サーメット、セラミックス等の高硬度材料からなる切削
工具に関するものであり、ホーニング面が被削材に相対
するように配置されているため、切削時に発生する多量
の熱を被削材側に逃がすことができ、刃先の局部的な温
度上昇を抑制することができるものである。特に、鋼、
鋳鉄などの高速・高送り切削において有利となるもので
ある。しかし、軽合金の艶消し切削においては、バニシ
ング作用により加工面品位を決定するのは、逃げ面側の
幾何学的曲面形状である。したがって、面取り角度およ
びホーニング幅を特定しただけでは、本発明の目的であ
る艶消面を得ることの本質的な解決にはならない。ま
た、面取り角度が大きいと切りくずを噛み込んだり、刃
先に溶着物などが生成するなどして、加工面にキズを付
けることもある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の如き
課題に鑑みなされたもので、すくい面と逃げ面とが交差
してなる切れ刃に円弧ホーニングが付与されたダイヤモ
ンド焼結体チップにおいて、前記ホーニングが、前記す
くい面と連続的に結ばれる曲率半径R1なる曲面と、前
記逃げ面と連続的に結ばれる曲率半径R2なる曲面と、
前記両曲面間を曲率半径R0なる曲面とにより形成され
ていることを特徴とする。
【0010】また、前記曲率半径R1がR1=0.01
mm〜0.03mm、前記曲率半径R2がR2=0.0
5mm〜0.1mm、前記曲率半径R0がR0>0.0
3mmの大きさにより形成されていることを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図を参照しながら説明する。
【0012】ダイヤモンド焼結体は、鉄族金属と反応し
やすいため、非鉄金属の加工用に用いられている。ま
た、耐摩耗性、耐溶着性にも優れ、加えて、加工面に変
質層を形成することなく、安定した面粗さを維持できる
ことから、本発明の技術分野である真鍮、アルミニウム
合金などを使用材料とする光学機器部品の加工に好適す
る。また、高回転などによる高能率加工が可能で、工具
寿命も長い。
【0013】図1は、本発明におけるダイヤモンド焼結
体チップ(以下「チップ」という。)1の刃先部の断面
図である。このチップ1は、多角形平板状をなしてお
り、超硬合金からなる基盤の上面隅部の切欠き段部内に
ダイヤモンド焼結体が接合されて概略構成されている。
チップ1の上面は、すくい面2を構成し、このすくい面
2と所定の角度をなして逃げ面3が形成されている。す
くい面2と逃げ面3との交線に沿う部分に切れ刃が備わ
っている。切れ刃を拡大してみると、複数の曲面により
形成されたホーニング形状を有している。このホーニン
グ形状は、加工面品位および工具寿命を大きく左右する
ものであるため、チップ1の形状設計を行なう上で、最
も重要なファクターの一つとなっている。超硬合金に比
べて、靭性に劣るダイヤモンド焼結体においては、チッ
ピングなどを生じやすいため、特に重要となる。
【0014】断面視、ホーニング形状は、外側に凸な曲
面から形成される複合円弧ホーニングであって、その形
状は3つの曲面から構成されている。すくい面2と連続
的に結ばれる曲率半径R1なる曲面、逃げ面3と連続的
に結ばれる曲率半径R2なる曲面、および両曲面間を結
ぶ中間部分の曲率半径R0なる曲面である。曲率半径
は、R1<R0<R2の関係にあり、逃げ面3側からす
くい面2側へ向かって、曲率半径が徐々に小さくなる構
成となっている。曲率半径R1、R2、R0の大きさ
は、R1=0.01mm〜0.03mm、R2=0.0
5mm〜0.1mm、R0>0.03mmに形成されて
いる。
【0015】従来の円弧ホーニング7においては、バニ
シング作用を付与するために、ホーニング形状を大きく
せざるを得なく、切りくず排出性の低下や切れ味の低下
を免れなかった。他方、切削抵抗の背分力成分の増加に
より、チッピングまたは欠損の危険性もあった。本発明
による複合円弧ホーニングは、逃げ面3側からすくい面
2側にかけて、曲率半径を徐々に小さくしたものであ
り、図示する如く、ホーニング形状を小さく形成するこ
とができ、切りくず排出性、切れ味を低下させることな
く、前述したバニシング作用と同等の効果を与えること
ができる。
【0016】また、従来の面取りホーニングにおいて
は、図3および図4に示す如く、切れ味を良くするため
に面取り角度θを小さく形成したり、耐欠損性を高める
ため面取り角度θを大きくしたりして、ホーニング形状
が特定されていた。しかし、前者においては、切れ味が
良いために本発明の目的である軽合金の艶消し切削には
不適である。後者においては、切りくずを噛み込んだ
り、刃先に溶着物を生成するなどして、加工面にキズを
付けることがある。
【0017】図2は、チップ1と被削材6の接触状態を
拡大したものであり、バニシング作用と切りくず排出に
ついての概念図を示したものである。逃げ面3側の円弧
の曲率半径R2を大きく形成することにより、バニシン
グ作用を付与し、曲率半径R1、R0を曲率半径R2よ
り小さく形成することにより、切りくず排出性の低下を
防ぎ、適度の切れ味を維持している。切れ味は、軟質金
属のむしれや掘り起こしを避けるために重要である。
【0018】このような構成の本発明のチップ1におい
ては、チップは広い面積に亘って被削材と接触するよう
になるため、被削材との摩擦によるバニシング作用を生
ぜしめる上で好都合であり、また、切りくずの噛み込み
や溶着物により加工面にキズを付けることもなく、安定
して艶消面を生成することができる。
【0019】本発明によるチップ1を用いて、艶消し加
工を実施した一例について、その概略を説明する。外径
60mm、幅20mmの真鍮リングの外周加工をホーニ
ング形状を変化させながら行なったところ、円弧の曲率
半径R2の増大に伴い、仕上げ面の艶消し度合いが大き
くなった。しかし、曲率半径R2が0.1mmを越える
と、加工面に引っ掻きキズが発生した。つまり、前記実
施例は、キズが入らずに、艶消面の得られる上限の曲率
半径が存在することを示している。曲率半径R1、R0
は、曲率半径R2を基準としたときの、切れ刃強度と切
りくず処理性の衡平の観点から定められている。尚、艶
消面は、加工数の増加に対してほとんど変化が見られ
ず、10000個以上を安定して加工することができ
た。
【0020】
【発明の効果】従来のダイヤモンド焼結体チップを用い
て真鍮の加工を行った際には、送りマークの顕著な光沢
面が得られる。そのため、指紋や汚れなどの付着による
色ムラがでることになり、外観上好ましくなかった。適
度に面粗さを悪くした艶消面を得るには、切削加工の後
工程として、サンドブラストやショットピーニングなど
の後工程を行なっていた。本発明によるチップによれ
ば、切削工程と表面処理工程の2工程を、一度に行なう
ことができ、加工時間の短縮および加工コストの低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すダイヤモンド焼結体
工具先端の断面図である。
【図2】艶消し切削の状態を説明する概念図。
【図3】従来の第1の実施例を示す工具先端の断面図で
ある。
【図4】従来の第2の実施例を示す工具先端の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ダイヤモンド焼結体チップ 2 すくい面 3 逃げ面 4 ホーニング面 6 被削材 R1 すくい面と連続する円弧の曲率半径 R2 逃げ面と連続する円弧の曲率半径 R0 R1とR2をつなぐ円弧の曲率半径 θ 面取り角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すくい面2と逃げ面3とが交差してなる
    切れ刃に円弧ホーニングが付与されたダイヤモンド焼結
    体チップ1において、前記ホーニングが、前記すくい面
    2と連続的に結ばれる曲率半径R1なる曲面と、前記逃
    げ面3と連続的に結ばれる曲率半径R2なる曲面と、前
    記両曲面間を曲率半径R0なる曲面とにより形成されて
    いることを特徴とするダイヤモンド焼結体チップ。
  2. 【請求項2】 前記曲率半径R1がR1=0.01mm
    〜0.03mm、前記曲率半径R2がR2=0.05m
    m〜0.1mm、前記曲率半径R0がR0>0.03m
    mの大きさにより形成されていることを特徴とするダイ
    ヤモンド焼結体チップ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6595092B1 (en) 1999-07-16 2003-07-22 Aisin Aw Co., Ltd. Cutting tip, cutting method, and cutting-processed element
WO2009041120A1 (ja) * 2007-09-28 2009-04-02 Aisin Aw Co., Ltd. 切削工具
JP2012525987A (ja) * 2009-05-06 2012-10-25 エレメント シックス リミテッド 高硬度インサート
CN108971534A (zh) * 2018-10-17 2018-12-11 湖南机电职业技术学院 一种微型切削刀及其加工工艺

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