JPH10287479A - アルミナ質火炎溶射材料および窯炉の内張り耐火物の補修方法 - Google Patents
アルミナ質火炎溶射材料および窯炉の内張り耐火物の補修方法Info
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- JPH10287479A JPH10287479A JP9110096A JP11009697A JPH10287479A JP H10287479 A JPH10287479 A JP H10287479A JP 9110096 A JP9110096 A JP 9110096A JP 11009697 A JP11009697 A JP 11009697A JP H10287479 A JPH10287479 A JP H10287479A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミナ質溶射材料の溶融性を向上させ、か
つ耐用性を維持した火炎溶射材料およびその材料を用い
た補修方法補を提供する。 【解決手段】 化学成分としてAl2 O3 :94〜65
重量%、CaO:6〜35重量%、およびMgO、Cr
2 O3 、ZrO2 のうち1種または2種以上を25重量
%以下含有するアルミナ質火炎溶射材料を提供する。さ
らにはCaOの原料として、CaO:20〜70重量
%、MgO:80〜30重量%のドロマイトを用いる。
Al2 O3 の原料としてはAl2 O3 :95重量%以上
の仮焼アルミナ、焼結アルミナ、電融アルミナを用い
る。また前記アルミナ質火炎溶射材料を2050℃以上
に加熱し、少なくともAl2 O3 質原料を溶融させて、
窯炉の内張り耐火物表面に付着施工することによって補
修を行う。
つ耐用性を維持した火炎溶射材料およびその材料を用い
た補修方法補を提供する。 【解決手段】 化学成分としてAl2 O3 :94〜65
重量%、CaO:6〜35重量%、およびMgO、Cr
2 O3 、ZrO2 のうち1種または2種以上を25重量
%以下含有するアルミナ質火炎溶射材料を提供する。さ
らにはCaOの原料として、CaO:20〜70重量
%、MgO:80〜30重量%のドロマイトを用いる。
Al2 O3 の原料としてはAl2 O3 :95重量%以上
の仮焼アルミナ、焼結アルミナ、電融アルミナを用い
る。また前記アルミナ質火炎溶射材料を2050℃以上
に加熱し、少なくともAl2 O3 質原料を溶融させて、
窯炉の内張り耐火物表面に付着施工することによって補
修を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼製造プロセス
で用いられる窯炉の内張り耐火物の補修、または形成、
コーティングに使用されるアルミナ質火炎溶射材料およ
び窯炉の内張り耐火物の補修方法に関する。
で用いられる窯炉の内張り耐火物の補修、または形成、
コーティングに使用されるアルミナ質火炎溶射材料およ
び窯炉の内張り耐火物の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窯炉の熱間吹き付け補修方法として火炎
溶射法が用いられている。この方法は耐火物粉末を瞬時
に溶融して被補修耐火物に吹き付ける方法で、溶射材料
に用いられる耐火物粉体には優れた溶融性が要求され
る。溶射材料の耐火物粉体の成分としては、溶鋼鍋や脱
ガス炉にはAl2 O3 −MgO質、Al2 O3 −MgO
−Cr2 O3 質などが主に用いられている。例えば、特
公昭60−35311号公報では、アルミナまたはアル
ミナ−マグネシア質スピネルとクローム質原料からなる
材質が開示されている。スピネルは耐熱衝撃性を付与す
る効果をもつことが述べられているが、さらに融点がア
ルミナに近いために溶融性の向上も期待される。
溶射法が用いられている。この方法は耐火物粉末を瞬時
に溶融して被補修耐火物に吹き付ける方法で、溶射材料
に用いられる耐火物粉体には優れた溶融性が要求され
る。溶射材料の耐火物粉体の成分としては、溶鋼鍋や脱
ガス炉にはAl2 O3 −MgO質、Al2 O3 −MgO
−Cr2 O3 質などが主に用いられている。例えば、特
公昭60−35311号公報では、アルミナまたはアル
ミナ−マグネシア質スピネルとクローム質原料からなる
材質が開示されている。スピネルは耐熱衝撃性を付与す
る効果をもつことが述べられているが、さらに融点がア
ルミナに近いために溶融性の向上も期待される。
【0003】溶融性を高めるために金属を添加してその
燃焼熱を利用する場合もある。例えば特開平2−274
862号公報では、アルミナとマグネシアの耐火物粉末
にアルミニウム粉を配合しその酸化発熱で耐火物粒子の
溶着が容易となるとしている。特開平6−219855
号公報では、アルミナ−マグネシア質スピネルとアルミ
ナ原料に金属シリコン及びシリコン含有金属を添加し、
酸化発熱によって溶射材の溶融性向上と、さらに生成し
たSiO2 がスピネルやアルミナと低融物を生成するこ
とで接着性が改善されるとしている。また、特開平5−
163561号公報では、アルミナ−マグネシア質スピ
ネル、クロム質原料、マグネシアを含有するアルミナ系
溶射材料が開示され、燐酸塩及び珪酸塩を配合すること
によって材料が低融化し溶射組織が改善されるとしてい
る。特公平2−40630号公報には、軽焼アルミナ−
スラグ質材が開示され、スラグがアルミナに浸透して反
応することによって溶融性が格段に向上するとしてい
る。
燃焼熱を利用する場合もある。例えば特開平2−274
862号公報では、アルミナとマグネシアの耐火物粉末
にアルミニウム粉を配合しその酸化発熱で耐火物粒子の
溶着が容易となるとしている。特開平6−219855
号公報では、アルミナ−マグネシア質スピネルとアルミ
ナ原料に金属シリコン及びシリコン含有金属を添加し、
酸化発熱によって溶射材の溶融性向上と、さらに生成し
たSiO2 がスピネルやアルミナと低融物を生成するこ
とで接着性が改善されるとしている。また、特開平5−
163561号公報では、アルミナ−マグネシア質スピ
ネル、クロム質原料、マグネシアを含有するアルミナ系
溶射材料が開示され、燐酸塩及び珪酸塩を配合すること
によって材料が低融化し溶射組織が改善されるとしてい
る。特公平2−40630号公報には、軽焼アルミナ−
スラグ質材が開示され、スラグがアルミナに浸透して反
応することによって溶融性が格段に向上するとしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のアルミナ質溶射
材料ではアルミナが主たる溶融成分となっている。アル
ミナ以外の配合成分、例えばマグネシアやクロム質原料
は単独では溶融困難であるため、アルミナの配合量によ
って溶融性が左右される。アルミナ自身は溶射火炎で容
易に溶融するが、付着後急速に凝固するので難溶融成分
の付着が阻害され易い。従って、溶融性を向上するため
に、金属添加、スラグ配合などが行われてきたが、反応
生成物や配合原料自身の融点が低いため耐用性が低下す
る懸念がある。そこで、本発明は、アルミナ質溶射材料
の溶融性を向上させ、かつ耐用性を維持したアルミナ質
火炎溶射材料および窯炉の内張り耐火物の補修方法を提
供する。
材料ではアルミナが主たる溶融成分となっている。アル
ミナ以外の配合成分、例えばマグネシアやクロム質原料
は単独では溶融困難であるため、アルミナの配合量によ
って溶融性が左右される。アルミナ自身は溶射火炎で容
易に溶融するが、付着後急速に凝固するので難溶融成分
の付着が阻害され易い。従って、溶融性を向上するため
に、金属添加、スラグ配合などが行われてきたが、反応
生成物や配合原料自身の融点が低いため耐用性が低下す
る懸念がある。そこで、本発明は、アルミナ質溶射材料
の溶融性を向上させ、かつ耐用性を維持したアルミナ質
火炎溶射材料および窯炉の内張り耐火物の補修方法を提
供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、下記の構成を要旨とする。 (1) 化学成分としてAl2 O3 :94〜65重量
%、CaO:6〜35重量%を含有することを特徴とす
るアルミナ質火炎溶射材料。
に、本発明は、下記の構成を要旨とする。 (1) 化学成分としてAl2 O3 :94〜65重量
%、CaO:6〜35重量%を含有することを特徴とす
るアルミナ質火炎溶射材料。
【0006】(2) さらに、MgO、Cr2 O3 、Z
rO2 のうち1種または2種以上を25重量%以下含有
することを特徴とする前記(1)に記載のアルミナ質火
炎溶射材料。
rO2 のうち1種または2種以上を25重量%以下含有
することを特徴とする前記(1)に記載のアルミナ質火
炎溶射材料。
【0007】(3) 前記CaOの原料が、CaO:2
0〜70重量%、MgO:80〜30重量%のドロマイ
トであることを特徴とする前記(1)または(2)に記
載のアルミナ質火炎溶射材料。
0〜70重量%、MgO:80〜30重量%のドロマイ
トであることを特徴とする前記(1)または(2)に記
載のアルミナ質火炎溶射材料。
【0008】(4) 前記Al2 O3 の原料が、Al2
O3 :95重量%以上の仮焼アルミナ、焼結アルミナ、
電融アルミナであることを特徴とする前記(1)ないし
(3)のいずれか1項に記載のアルミナ質火炎溶射材
料。
O3 :95重量%以上の仮焼アルミナ、焼結アルミナ、
電融アルミナであることを特徴とする前記(1)ないし
(3)のいずれか1項に記載のアルミナ質火炎溶射材
料。
【0009】(5) 化学成分としてAl2 O3 :94
〜65重量%、CaO:6〜35重量%を含有するアル
ミナ質火炎溶射材料の耐火物粉末を2050℃以上に加
熱し、少なくともAl2 O3 の原料を溶融させて、窯炉
の内張り耐火物表面に付着施工することを特徴とする窯
炉の内張り耐火物の補修方法。
〜65重量%、CaO:6〜35重量%を含有するアル
ミナ質火炎溶射材料の耐火物粉末を2050℃以上に加
熱し、少なくともAl2 O3 の原料を溶融させて、窯炉
の内張り耐火物表面に付着施工することを特徴とする窯
炉の内張り耐火物の補修方法。
【0010】(6) 前記アルミナ質火炎溶射材料が、
さらに、MgO、Cr2 O3 、ZrO2 のうち1種また
は2種以上を25重量%以下含有することを特徴とする
前記(5)に記載の窯炉の内張り耐火物の補修方法。
さらに、MgO、Cr2 O3 、ZrO2 のうち1種また
は2種以上を25重量%以下含有することを特徴とする
前記(5)に記載の窯炉の内張り耐火物の補修方法。
【0011】(7) 前記CaOの原料が、CaO:2
0〜70重量%、MgO:80〜30重量%のドロマイ
トであることを特徴とする前記(5)または(6)に記
載の窯炉の内張り耐火物の補修方法。
0〜70重量%、MgO:80〜30重量%のドロマイ
トであることを特徴とする前記(5)または(6)に記
載の窯炉の内張り耐火物の補修方法。
【0012】(8) 前記Al2 O3 の原料が、Al2
O3 :95重量%以上の仮焼アルミナ、焼結アルミナ、
電融アルミナであることを特徴とする前記(5)ないし
(7)のいずれか1項に記載の窯炉の内張り耐火物の補
修方法。
O3 :95重量%以上の仮焼アルミナ、焼結アルミナ、
電融アルミナであることを特徴とする前記(5)ないし
(7)のいずれか1項に記載の窯炉の内張り耐火物の補
修方法。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のアルミナ質火炎溶射材料
は、化学成分としてAl2 O3 :94〜65重量%、C
aO:6〜35重量%、およびMgO、Cr2 O3 、Z
rO2 のうち1種または2種以上を25重量%以下含有
する。主成分はAl2 O3 とCaOで、この2成分のみ
の場合も可能であり、さらに好ましくは第三成分として
MgO、Cr2 O3 、ZrO2 のうち1種または2種以
上を含有するものである。本発明の溶射材料で火炎によ
って溶融させる主成分はAl2 O3 である。CaOは溶
融したAl2 O3 に容易に溶解し融点を下げるため、A
l2 O3 −CaO系材料は溶融性が向上する。CaO/
Al2 O3 含有比率が6/94未満であるとCaOの溶
融性向上効果はあまりない。CaO/Al2 O3 含有比
率が35/65を超えると、窯炉の操業温度以下の融点
をもつCaOとAl2 O3 の化合物が生成し、急激に耐
用性が低下する。
は、化学成分としてAl2 O3 :94〜65重量%、C
aO:6〜35重量%、およびMgO、Cr2 O3 、Z
rO2 のうち1種または2種以上を25重量%以下含有
する。主成分はAl2 O3 とCaOで、この2成分のみ
の場合も可能であり、さらに好ましくは第三成分として
MgO、Cr2 O3 、ZrO2 のうち1種または2種以
上を含有するものである。本発明の溶射材料で火炎によ
って溶融させる主成分はAl2 O3 である。CaOは溶
融したAl2 O3 に容易に溶解し融点を下げるため、A
l2 O3 −CaO系材料は溶融性が向上する。CaO/
Al2 O3 含有比率が6/94未満であるとCaOの溶
融性向上効果はあまりない。CaO/Al2 O3 含有比
率が35/65を超えると、窯炉の操業温度以下の融点
をもつCaOとAl2 O3 の化合物が生成し、急激に耐
用性が低下する。
【0014】前述のように溶融性の向上は一方で耐用性
の低下をもたらすので、本発明は第三成分としてMg
O、Cr2 O3 、ZrO2 のうち1種または2種以上を
含有させることによって耐用性を確保する。第三成分と
してMgOは融点が高く、Al2 O3 との反応生成物で
あるスピネルの融点はAl2 O3 以上であるため、耐用
性を維持または向上させることができる。Cr2 O3 も
高融点で、溶射施工中にはAl2 O3 液相に殆ど溶解す
ることなく固体として残存し、スラグに対して濡れにく
いため耐用性が向上する。ZrO2 も高融点で、Al2
O3 液相に溶解することも化合物を生成することもな
く、スラグに対して耐食性に優れる。
の低下をもたらすので、本発明は第三成分としてMg
O、Cr2 O3 、ZrO2 のうち1種または2種以上を
含有させることによって耐用性を確保する。第三成分と
してMgOは融点が高く、Al2 O3 との反応生成物で
あるスピネルの融点はAl2 O3 以上であるため、耐用
性を維持または向上させることができる。Cr2 O3 も
高融点で、溶射施工中にはAl2 O3 液相に殆ど溶解す
ることなく固体として残存し、スラグに対して濡れにく
いため耐用性が向上する。ZrO2 も高融点で、Al2
O3 液相に溶解することも化合物を生成することもな
く、スラグに対して耐食性に優れる。
【0015】本発明の溶射材料に用いるCaOの原料に
は、生石灰やドロマイトを用いることができる。CaO
がAl2 O3 液相に溶解しやすいことが必要で、またC
aOとAl2 O3 が反応しやすいように、CaOが他の
鉱物と化合物を形成していない原料でCaO結晶粒が小
さいものが好ましい。発明者が鋭意試験を重ねたところ
CaO:20〜70重量%、MgO:80〜30重量%
のドロマイトが最も溶融性向上に効果があることを見出
した。本発明の溶射材料に用いるAl2 O3 の原料とし
ては、溶射材料中の化学成分としてAl2 O3 :94〜
65重量%を確保できるもので良いが、Al2 O3 以外
の不純物の含有量が少ないほうが耐用性低下への影響が
小さいため、仮焼アルミナ、焼結アルミナ、電融アルミ
ナなどAl2 O3 含有量95重量%以上の原料を用い
る。
は、生石灰やドロマイトを用いることができる。CaO
がAl2 O3 液相に溶解しやすいことが必要で、またC
aOとAl2 O3 が反応しやすいように、CaOが他の
鉱物と化合物を形成していない原料でCaO結晶粒が小
さいものが好ましい。発明者が鋭意試験を重ねたところ
CaO:20〜70重量%、MgO:80〜30重量%
のドロマイトが最も溶融性向上に効果があることを見出
した。本発明の溶射材料に用いるAl2 O3 の原料とし
ては、溶射材料中の化学成分としてAl2 O3 :94〜
65重量%を確保できるもので良いが、Al2 O3 以外
の不純物の含有量が少ないほうが耐用性低下への影響が
小さいため、仮焼アルミナ、焼結アルミナ、電融アルミ
ナなどAl2 O3 含有量95重量%以上の原料を用い
る。
【0016】本発明の窯炉の内張り耐火物の補修方法と
しては、本発明の溶射材料の耐火物粉末を2050℃以
上に加熱し、少なくともAl2 O3 の原料を完全に溶融
させて、窯炉の内張り耐火物表面に付着施工する。本発
明の溶射材料の主成分であるAl2 O3 を完全に溶融す
るために融点の2050℃以上に加熱する。このことに
よってCaOの原料は容易にAl2 O3 に溶解し液相と
なる。CaOの原料にドロマイトを用いた場合、短時間
の溶射施工中に溶解させるには、より好ましくは約23
00℃に加熱する。しかしCaOの原料自身が溶融する
温度以上にすると液相過剰で溶融流れを起こし、十分な
施工厚みが確保できず補修効果が得られない。本発明
は、CaOの原料をAl2 O3 の原料に溶解させること
によって溶融性を向上させるものである。
しては、本発明の溶射材料の耐火物粉末を2050℃以
上に加熱し、少なくともAl2 O3 の原料を完全に溶融
させて、窯炉の内張り耐火物表面に付着施工する。本発
明の溶射材料の主成分であるAl2 O3 を完全に溶融す
るために融点の2050℃以上に加熱する。このことに
よってCaOの原料は容易にAl2 O3 に溶解し液相と
なる。CaOの原料にドロマイトを用いた場合、短時間
の溶射施工中に溶解させるには、より好ましくは約23
00℃に加熱する。しかしCaOの原料自身が溶融する
温度以上にすると液相過剰で溶融流れを起こし、十分な
施工厚みが確保できず補修効果が得られない。本発明
は、CaOの原料をAl2 O3 の原料に溶解させること
によって溶融性を向上させるものである。
【0017】本発明で用いる溶射用耐火物原料の粒度
は、従来同様500μm以下である。粒度が小さいほど
溶融しやすいが、微粒が多すぎると流動性が悪化するの
で、より好ましくは300〜30μmが利用できる。本
発明の溶射材料は鉄鋼製造プロセスで用いられる全ての
窯炉の内張り耐火物の補修、または形成、コーティング
に使用できる。中でも取鍋、脱ガス炉などAl2 O3 質
耐火物を内張りしている窯炉に、より効果的である。
は、従来同様500μm以下である。粒度が小さいほど
溶融しやすいが、微粒が多すぎると流動性が悪化するの
で、より好ましくは300〜30μmが利用できる。本
発明の溶射材料は鉄鋼製造プロセスで用いられる全ての
窯炉の内張り耐火物の補修、または形成、コーティング
に使用できる。中でも取鍋、脱ガス炉などAl2 O3 質
耐火物を内張りしている窯炉に、より効果的である。
【0018】
【実施例】本発明の実施例および比較例を表1および表
2に示す。実施例1〜9は本発明の例であり、比較例1
0は従来材、比較例11〜18は本発明の範囲から外れ
た例である。溶射材料1〜18に用いた原料粉末の粒度
は、全て300μm〜45μmの間に90%以上を含む
粉体である。各々の原料を配合割合に従って充分混合し
て溶射材料を製造した。従来材は仮焼アルミナと合成ス
ピネル原料を用いた。また溶射施工時の材料の加熱温度
は、比較例18の1900℃以外は全て2300℃とし
た。
2に示す。実施例1〜9は本発明の例であり、比較例1
0は従来材、比較例11〜18は本発明の範囲から外れ
た例である。溶射材料1〜18に用いた原料粉末の粒度
は、全て300μm〜45μmの間に90%以上を含む
粉体である。各々の原料を配合割合に従って充分混合し
て溶射材料を製造した。従来材は仮焼アルミナと合成ス
ピネル原料を用いた。また溶射施工時の材料の加熱温度
は、比較例18の1900℃以外は全て2300℃とし
た。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】溶射材料は付着歩留と耐食性指数で評価し
た。付着歩留は、溶射バーナーから噴出した重量に対す
る、被施工体に溶融付着した重量の割合で表した。また
耐食性指数は、溶射施工体に溶融スラグを吹き付けたと
きの溶損量を測定し、従来材を100としたときの溶損
量の比の逆数とした。従って耐食性指数が大きいほど溶
損が少なく、耐食性に優れる。
た。付着歩留は、溶射バーナーから噴出した重量に対す
る、被施工体に溶融付着した重量の割合で表した。また
耐食性指数は、溶射施工体に溶融スラグを吹き付けたと
きの溶損量を測定し、従来材を100としたときの溶損
量の比の逆数とした。従って耐食性指数が大きいほど溶
損が少なく、耐食性に優れる。
【0022】実施例1は付着歩留が従来材に比べ非常に
良く、耐食性が若干劣るかほぼ同等で、充分実用に供し
た。実施例2は付着歩留がほぼ同等で、マグネシアを配
合したことによって耐食性が向上した。実施例3はCa
O含有量が本発明の限界であり、付着歩留、耐食性とも
従来材とほぼ同等の特性を示した。実施例4はクロム鉄
鉱が溶融助材として作用し、付着歩留、耐食性とも従来
材とほぼ同等であった。実施例5はジルコンが2300
℃以下の比較的低温で分解することによって、溶融した
Al2 O3 に溶解または取り込まれ易くなり、付着歩
留、耐食性とも従来材とほぼ同等になった。実施例6は
CaOの原料に生石灰を用いた場合で、やや付着歩留が
低下したものの従来材とほぼ同等の特性であった。実施
例7はAl2 O3 の原料に焼結アルミナを用いた場合
で、Al2 O3 の純度が仮焼アルミナと同じなため実施
例2と同じ特性である。実施例8もAl2 O3 の原料に
電融アルミナを用いているが、Al2 O3 の純度が仮焼
アルミナと同じなため実施例2と同じ特性である。実施
例9はAl2 O3 の原料とCaOの原料以外にクロム鉄
鉱と天然マグネシアを配合したもので、特性は実施例2
および実施例4に近いものであった。
良く、耐食性が若干劣るかほぼ同等で、充分実用に供し
た。実施例2は付着歩留がほぼ同等で、マグネシアを配
合したことによって耐食性が向上した。実施例3はCa
O含有量が本発明の限界であり、付着歩留、耐食性とも
従来材とほぼ同等の特性を示した。実施例4はクロム鉄
鉱が溶融助材として作用し、付着歩留、耐食性とも従来
材とほぼ同等であった。実施例5はジルコンが2300
℃以下の比較的低温で分解することによって、溶融した
Al2 O3 に溶解または取り込まれ易くなり、付着歩
留、耐食性とも従来材とほぼ同等になった。実施例6は
CaOの原料に生石灰を用いた場合で、やや付着歩留が
低下したものの従来材とほぼ同等の特性であった。実施
例7はAl2 O3 の原料に焼結アルミナを用いた場合
で、Al2 O3 の純度が仮焼アルミナと同じなため実施
例2と同じ特性である。実施例8もAl2 O3 の原料に
電融アルミナを用いているが、Al2 O3 の純度が仮焼
アルミナと同じなため実施例2と同じ特性である。実施
例9はAl2 O3 の原料とCaOの原料以外にクロム鉄
鉱と天然マグネシアを配合したもので、特性は実施例2
および実施例4に近いものであった。
【0023】一方、比較例11は、CaO含有量が本発
明の範囲より少ないがAl2 O3 含有量が充分なため付
着歩留は従来材とほぼ同等であった。しかしMgOが少
なく耐食性に劣った。比較例12はAl2 O3 含有量が
少ないがCaOの原料のドロマイトが過剰なため、液相
量が多く付着歩留は高いものの耐食性が大幅に低下し
た。比較例13はAl2 O3 含有量が少なく、CaOの
原料のドロマイトも不足し、一方難溶融性の天然マグネ
シアが多いため、付着歩留が低下した。比較例14はク
ロム鉄鉱が溶融助材として作用するものの、Al2 O3
含有量が少ないため付着歩留が低い。比較例15はジル
コンの低温分解によって溶融性が高まることで、Al2
O3含有量が少なくても付着歩留が確保できるが、ジル
コンからのSiO2 によって耐用性が低下した。比較例
16はAl2 O3 の原料以外にCaOの原料として生石
灰のみを用いた場合であるが、生石灰はドロマイトに比
べAl2 O3 液相への溶解性が劣るため、付着歩留が低
下する。比較例17はAl2 O3 の原料にAl2 O3 純
度79%の礬土頁岩を用い、ややAl2 O3 含有量不足
であるが溶融性が良く付着歩留は確保できる。しかし不
純物成分の影響で耐用性が低下した。比較例18は実施
例1と同じ溶射材料であるが、溶射施工時の加熱温度を
1900℃とした場合で、Al2 O3の原料が殆ど溶融
せず全く付着しなかった。
明の範囲より少ないがAl2 O3 含有量が充分なため付
着歩留は従来材とほぼ同等であった。しかしMgOが少
なく耐食性に劣った。比較例12はAl2 O3 含有量が
少ないがCaOの原料のドロマイトが過剰なため、液相
量が多く付着歩留は高いものの耐食性が大幅に低下し
た。比較例13はAl2 O3 含有量が少なく、CaOの
原料のドロマイトも不足し、一方難溶融性の天然マグネ
シアが多いため、付着歩留が低下した。比較例14はク
ロム鉄鉱が溶融助材として作用するものの、Al2 O3
含有量が少ないため付着歩留が低い。比較例15はジル
コンの低温分解によって溶融性が高まることで、Al2
O3含有量が少なくても付着歩留が確保できるが、ジル
コンからのSiO2 によって耐用性が低下した。比較例
16はAl2 O3 の原料以外にCaOの原料として生石
灰のみを用いた場合であるが、生石灰はドロマイトに比
べAl2 O3 液相への溶解性が劣るため、付着歩留が低
下する。比較例17はAl2 O3 の原料にAl2 O3 純
度79%の礬土頁岩を用い、ややAl2 O3 含有量不足
であるが溶融性が良く付着歩留は確保できる。しかし不
純物成分の影響で耐用性が低下した。比較例18は実施
例1と同じ溶射材料であるが、溶射施工時の加熱温度を
1900℃とした場合で、Al2 O3の原料が殆ど溶融
せず全く付着しなかった。
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、溶
射材料の溶融性が増大し、付着歩留が向上するととも
に、より緻密な施工体が得られ耐用性も向上させること
ができるため、本発明は、工業的に価値の高い発明であ
ると言える。
射材料の溶融性が増大し、付着歩留が向上するととも
に、より緻密な施工体が得られ耐用性も向上させること
ができるため、本発明は、工業的に価値の高い発明であ
ると言える。
Claims (8)
- 【請求項1】 化学成分としてAl2 O3 :94〜65
重量%、CaO:6〜35重量%を含有することを特徴
とするアルミナ質火炎溶射材料。 - 【請求項2】 さらに、MgO、Cr2 O3 、ZrO2
のうち1種または2種以上を25重量%以下含有するこ
とを特徴とする請求項1に記載のアルミナ質火炎溶射材
料。 - 【請求項3】 前記CaOの原料が、CaO:20〜7
0重量%、MgO:80〜30重量%のドロマイトであ
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のア
ルミナ質火炎溶射材料。 - 【請求項4】 前記Al2 O3 の原料が、Al2 O3 :
95重量%以上の仮焼アルミナ、焼結アルミナ、電融ア
ルミナであることを特徴とする請求項1ないし請求項3
のいずれか1項に記載のアルミナ質火炎溶射材料。 - 【請求項5】 化学成分としてAl2 O3 :94〜65
重量%、CaO:6〜35重量%を含有するアルミナ質
火炎溶射材料の耐火物粉末を2050℃以上に加熱し、
少なくともAl2 O3 の原料を溶融させて、窯炉の内張
り耐火物表面に付着施工することを特徴とする窯炉の内
張り耐火物の補修方法。 - 【請求項6】 前記アルミナ質火炎溶射材料が、さら
に、MgO、Cr2 O3、ZrO2 のうち1種または2
種以上を25重量%以下含有することを特徴とする請求
項5に記載の窯炉の内張り耐火物の補修方法。 - 【請求項7】 前記CaOの原料が、CaO:20〜7
0重量%、MgO:80〜30重量%のドロマイトであ
ることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の窯
炉の内張り耐火物の補修方法。 - 【請求項8】 前記Al2 O3 の原料が、Al2 O3 :
95重量%以上の仮焼アルミナ、焼結アルミナ、電融ア
ルミナであることを特徴とする請求項5ないし請求項7
のいずれか1項に記載の窯炉の内張り耐火物の補修方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9110096A JPH10287479A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | アルミナ質火炎溶射材料および窯炉の内張り耐火物の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9110096A JPH10287479A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | アルミナ質火炎溶射材料および窯炉の内張り耐火物の補修方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10287479A true JPH10287479A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14526939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9110096A Withdrawn JPH10287479A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | アルミナ質火炎溶射材料および窯炉の内張り耐火物の補修方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10287479A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017217281A1 (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | 旭硝子株式会社 | セラミックス被膜付部材およびそれを用いたガラス製品の生産設備 |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP9110096A patent/JPH10287479A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017217281A1 (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | 旭硝子株式会社 | セラミックス被膜付部材およびそれを用いたガラス製品の生産設備 |
| JPWO2017217281A1 (ja) * | 2016-06-17 | 2019-04-18 | Agc株式会社 | セラミックス被膜付部材およびそれを用いたガラス製品の生産設備 |
| US11485687B2 (en) | 2016-06-17 | 2022-11-01 | AGC Inc. | Ceramic coating film-provided member and glass article manufacturing apparatus using it |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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