JPH10287501A - 生物起源のものの標本作成方法 - Google Patents
生物起源のものの標本作成方法Info
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- JPH10287501A JPH10287501A JP9859597A JP9859597A JPH10287501A JP H10287501 A JPH10287501 A JP H10287501A JP 9859597 A JP9859597 A JP 9859597A JP 9859597 A JP9859597 A JP 9859597A JP H10287501 A JPH10287501 A JP H10287501A
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- JP
- Japan
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- polyethylene glycol
- freeze
- specimen
- drying
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Abstract
(57)【要約】
【課題】劣化しやすく通常の環境に曝すと変質してしま
う生物起源の対象物を標本にする方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】ポリエチレングリコールを減圧含浸させ、
その後に、凍結乾燥させて、更に熱処理を施すことを特
徴とする生物起源の標本の作成方法。
う生物起源の対象物を標本にする方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】ポリエチレングリコールを減圧含浸させ、
その後に、凍結乾燥させて、更に熱処理を施すことを特
徴とする生物起源の標本の作成方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】劣化しやすく通常の環境に曝
すと変質してしまう生物起源のものを対象物とする標本
作成方法に関する。
すと変質してしまう生物起源のものを対象物とする標本
作成方法に関する。
【0002】
【従来技術】キノコ、青虫、ミミズ、草花などの生物起
源のものを対象物として標本を作成する際、生物組織間
の水分の為に変質しやすく、従って、その標本作製につ
いて未だ満足すべき方法が確立されていない。即ち、キ
ノコ等の生物起源のものの標本は、従来単に乾燥させた
り、或いは凍結乾燥させたりして製作された。特に展示
用の標本では、プラスチックの立体に、凍結乾燥した対
象物や、薬剤処理して水分を薬剤に置換した対象物を埋
め込んだりする事も行なわれ、一部では、本物から型取
りしてレプリカを作成する事も行われていた。しかし、
凍結乾燥によって作成された標本では、対象物の形状は
比較的正確に維持されたものの、質感に乏しく、色調は
淡く成り、物理的に脆く、室内で吸湿し、更に、カビや
ダニなどによって損傷し易い欠点をもっており、レプリ
カの作成については、保存性には問題はないが、細部の
再現性に乏しく、非常に高価である点に問題があった。
そして、その他の標本についても博物館の収蔵庫など、
特別の空調設備のある所でなければ保存できず、一般の
供覧に付す事は管理技術的に難しく、研究者の研究資料
としてのみ用いられていた。
源のものを対象物として標本を作成する際、生物組織間
の水分の為に変質しやすく、従って、その標本作製につ
いて未だ満足すべき方法が確立されていない。即ち、キ
ノコ等の生物起源のものの標本は、従来単に乾燥させた
り、或いは凍結乾燥させたりして製作された。特に展示
用の標本では、プラスチックの立体に、凍結乾燥した対
象物や、薬剤処理して水分を薬剤に置換した対象物を埋
め込んだりする事も行なわれ、一部では、本物から型取
りしてレプリカを作成する事も行われていた。しかし、
凍結乾燥によって作成された標本では、対象物の形状は
比較的正確に維持されたものの、質感に乏しく、色調は
淡く成り、物理的に脆く、室内で吸湿し、更に、カビや
ダニなどによって損傷し易い欠点をもっており、レプリ
カの作成については、保存性には問題はないが、細部の
再現性に乏しく、非常に高価である点に問題があった。
そして、その他の標本についても博物館の収蔵庫など、
特別の空調設備のある所でなければ保存できず、一般の
供覧に付す事は管理技術的に難しく、研究者の研究資料
としてのみ用いられていた。
【0003】このような欠点を解決した方法として、プ
ラスチックに標本を封入する手法があるが、この方法は
複雑な工程を経てつくられ、経済的に問題があり、封入
されていることから接近して細部を観察することが不可
能であり、技術的にも、標本とプラスチックの間に不透
明な薄膜が生じやすく、経時変化によってこれが顕著に
なる特性を有していた。更に、埋め込んだ標本の同定に
疑義が生じても、標本を損なうことなく再鑑定すること
ができないという致命的な問題もあった。また、注目す
べき技術として、遺跡から出土した木材の保存処理技術
がある。この技術の基本的な形態は、脆弱な木材を、有
機高分子材料であるポリエチレングリコールの低濃度溶
液に浸し、この濃度を半年から一年以上かかって、高め
て行き、最終的に木材中の水分の大部分をポリエチレン
グリコールに置換した後に、自然乾燥させるというもの
である。しかし、この技術の欠点として、対象物にポリ
エチレングリコールを含浸させるのに、半年〜1年以上
と非常に長い時間がかかってしまうことや、自然乾燥後
のポリエチレングリコールの構造が、あまり強くないこ
とがあげられる。近年、ポリエチレングリコールにかえ
て、糖アルコールが用いられることもあるが、手法的に
は同様であり、問題点も同様であった。
ラスチックに標本を封入する手法があるが、この方法は
複雑な工程を経てつくられ、経済的に問題があり、封入
されていることから接近して細部を観察することが不可
能であり、技術的にも、標本とプラスチックの間に不透
明な薄膜が生じやすく、経時変化によってこれが顕著に
なる特性を有していた。更に、埋め込んだ標本の同定に
疑義が生じても、標本を損なうことなく再鑑定すること
ができないという致命的な問題もあった。また、注目す
べき技術として、遺跡から出土した木材の保存処理技術
がある。この技術の基本的な形態は、脆弱な木材を、有
機高分子材料であるポリエチレングリコールの低濃度溶
液に浸し、この濃度を半年から一年以上かかって、高め
て行き、最終的に木材中の水分の大部分をポリエチレン
グリコールに置換した後に、自然乾燥させるというもの
である。しかし、この技術の欠点として、対象物にポリ
エチレングリコールを含浸させるのに、半年〜1年以上
と非常に長い時間がかかってしまうことや、自然乾燥後
のポリエチレングリコールの構造が、あまり強くないこ
とがあげられる。近年、ポリエチレングリコールにかえ
て、糖アルコールが用いられることもあるが、手法的に
は同様であり、問題点も同様であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、これら
の従来の標本製作手法の欠点を改善して、短期間かつ低
コストで可能な、耐久性を高めた標本を製作する手法の
研究を重ねた結果、生物起源の対象物に減圧下でポリエ
チレングリコールの溶液を含浸させ、次いで凍結乾燥さ
せた後、加熱することによって上記問題点を解決しうる
ことを見出し、本発明を完成したもので、本発明の目的
は短期間で変形を最小限に抑えながら補強をはかり生物
起源の対象物の標本を作成する方法を提供する。
の従来の標本製作手法の欠点を改善して、短期間かつ低
コストで可能な、耐久性を高めた標本を製作する手法の
研究を重ねた結果、生物起源の対象物に減圧下でポリエ
チレングリコールの溶液を含浸させ、次いで凍結乾燥さ
せた後、加熱することによって上記問題点を解決しうる
ことを見出し、本発明を完成したもので、本発明の目的
は短期間で変形を最小限に抑えながら補強をはかり生物
起源の対象物の標本を作成する方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、生物起
源の対象物に減圧下で浸漬することによってポリエチレ
ングリコールを含浸させ、その後に凍結乾燥を行なうこ
とによって変形を防ぎながら乾燥させ、しかる後、熱処
理を施すことによって、一度ポリエチレングリコールを
融解して浸透性を高め、かつ、構造を強化することを特
徴とする生物起源対象物の標本作成方法である。即ち、
本発明では、従来の方法の欠点であったポリエチレング
リコールの含浸にかかる時間を減圧することによって飛
躍的に短縮し、乾燥によって生ずる変形を、含浸後に凍
結乾燥することによって防ぎ、その後に、加熱してポリ
エチレングリコールをいったん融解することによって、
標本に対するポリエチレングリコールの浸透性を高める
とともに、ポリエチレングリコールの微粒子を融着させ
て、全体を構造化させたことによって、標本作成のため
の期間及び費用等を飛躍的に改善すると共に、得られた
標本の耐久性を向上させることが出来た。
源の対象物に減圧下で浸漬することによってポリエチレ
ングリコールを含浸させ、その後に凍結乾燥を行なうこ
とによって変形を防ぎながら乾燥させ、しかる後、熱処
理を施すことによって、一度ポリエチレングリコールを
融解して浸透性を高め、かつ、構造を強化することを特
徴とする生物起源対象物の標本作成方法である。即ち、
本発明では、従来の方法の欠点であったポリエチレング
リコールの含浸にかかる時間を減圧することによって飛
躍的に短縮し、乾燥によって生ずる変形を、含浸後に凍
結乾燥することによって防ぎ、その後に、加熱してポリ
エチレングリコールをいったん融解することによって、
標本に対するポリエチレングリコールの浸透性を高める
とともに、ポリエチレングリコールの微粒子を融着させ
て、全体を構造化させたことによって、標本作成のため
の期間及び費用等を飛躍的に改善すると共に、得られた
標本の耐久性を向上させることが出来た。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明について詳細に述べ
る。本発明の標本作成の対象物である生物起源のものと
は、キノコ、青虫、ミミズ、草花等をいうのであるが、
特にこれらのものに限定されるものではない。又、生物
標本ではなく、生物起源の標本としているのは、生物を
原料、又は、材料として用いた加工物等にも、本発明の
適用が可能であり、これらを包括するためである。これ
らの加工物には、例えば、結婚式に用いた生花で作られ
た記念のブーケを保存することや、遺跡出土の木製品を
保存すること等が該当する。これら対象物の標本作成に
当り、まず、ポリエチレングリコール等を含浸させるの
であるが、前処理として、凍結乾燥することが望まし
い。凍結乾燥によって対象物が多孔質化するとともに、
組織中の水分がなくなるために、含浸量と含浸速度を増
す事が出来る。このポリエチレングリコールの含浸処理
前の凍結乾燥としては、初期の凍結温度として−10〜
−45℃、真空度0.2〜0.02mmHg等の条件が
好ましい。
る。本発明の標本作成の対象物である生物起源のものと
は、キノコ、青虫、ミミズ、草花等をいうのであるが、
特にこれらのものに限定されるものではない。又、生物
標本ではなく、生物起源の標本としているのは、生物を
原料、又は、材料として用いた加工物等にも、本発明の
適用が可能であり、これらを包括するためである。これ
らの加工物には、例えば、結婚式に用いた生花で作られ
た記念のブーケを保存することや、遺跡出土の木製品を
保存すること等が該当する。これら対象物の標本作成に
当り、まず、ポリエチレングリコール等を含浸させるの
であるが、前処理として、凍結乾燥することが望まし
い。凍結乾燥によって対象物が多孔質化するとともに、
組織中の水分がなくなるために、含浸量と含浸速度を増
す事が出来る。このポリエチレングリコールの含浸処理
前の凍結乾燥としては、初期の凍結温度として−10〜
−45℃、真空度0.2〜0.02mmHg等の条件が
好ましい。
【0007】次いで、上記の前処理を行ったものに、或
いは前処理を行うことなくポリエチレングリコール等の
含浸処理を行う。この含浸処理は減圧下で行う。減圧条
件としては、600〜10mmHgの範囲の中で、溶液
の濃度と温度、及び対象物の空隙度などによって決め
る。このような減圧下の雰囲気の下のポリエチレングリ
コール中に約3〜120分間保持することによって含浸
処理を行う。使用するポリエチレングリコールは、分子
量2000〜10000程度、約3〜85重量%濃度の
水溶液または、有機溶剤溶液で、液温は5〜80℃であ
る。このような処理によって、標本組織の間隙や表面に
ポリエチレングリコールが充填され、あるいは皮膜が生
成されるので、標本の組織は空気から遮断され、その結
果、劣化速度が著しく遅くなると共に、質感について
も、単に凍結乾燥したものに比べて、水分を含んでいた
処理前のものに近くなっていた。さらに、強度について
も、組織の間隙にポリエチレングリコールが存在するこ
とから処理前に比べて著しい改善が認められた。
いは前処理を行うことなくポリエチレングリコール等の
含浸処理を行う。この含浸処理は減圧下で行う。減圧条
件としては、600〜10mmHgの範囲の中で、溶液
の濃度と温度、及び対象物の空隙度などによって決め
る。このような減圧下の雰囲気の下のポリエチレングリ
コール中に約3〜120分間保持することによって含浸
処理を行う。使用するポリエチレングリコールは、分子
量2000〜10000程度、約3〜85重量%濃度の
水溶液または、有機溶剤溶液で、液温は5〜80℃であ
る。このような処理によって、標本組織の間隙や表面に
ポリエチレングリコールが充填され、あるいは皮膜が生
成されるので、標本の組織は空気から遮断され、その結
果、劣化速度が著しく遅くなると共に、質感について
も、単に凍結乾燥したものに比べて、水分を含んでいた
処理前のものに近くなっていた。さらに、強度について
も、組織の間隙にポリエチレングリコールが存在するこ
とから処理前に比べて著しい改善が認められた。
【0008】次いで、このポリエチレングリコール含浸
処理を終えた標本に、乾燥乾燥を施す。この凍結乾燥の
条件としては、初期の凍結温度として、−10〜−45
℃、真空度0.2〜0.02mmHg等の条件が好まし
い。このような条件を採用することによって標本の形態
の破壊を招く事なく凍結乾燥させることができる。ただ
し、有機溶剤を用いた場合には、溶剤の凝固点が一般的
に−45℃以下の場合が多く、かつ、溶剤の表面張力も
小さいことから、熱風乾燥又は、減圧乾燥を行うことが
できる。このことによって、前記同様の効果を得ること
ができる。これらの処理によって、対象物から水分や有
機溶剤がなくなると、長期にわたって変質を押さえるこ
とが可能となる。
処理を終えた標本に、乾燥乾燥を施す。この凍結乾燥の
条件としては、初期の凍結温度として、−10〜−45
℃、真空度0.2〜0.02mmHg等の条件が好まし
い。このような条件を採用することによって標本の形態
の破壊を招く事なく凍結乾燥させることができる。ただ
し、有機溶剤を用いた場合には、溶剤の凝固点が一般的
に−45℃以下の場合が多く、かつ、溶剤の表面張力も
小さいことから、熱風乾燥又は、減圧乾燥を行うことが
できる。このことによって、前記同様の効果を得ること
ができる。これらの処理によって、対象物から水分や有
機溶剤がなくなると、長期にわたって変質を押さえるこ
とが可能となる。
【0009】続いて、乾燥処理を終えた標本に熱処理を
施すことによって初めて目的とする標本を生成させるこ
とができる。熱処理条件としては、含浸した薬剤の融点
以上であり、かつ、対象物が変質する温度を超えないこ
とが必要である。実用的な範囲は45〜85℃である。
これによって、組織の表面や空隙に存在する薬剤の一部
或いは全部が構造化され、標本の強度を飛躍的に高めら
れる。また、従来のプラスチック封入標本で最も問題と
なる、標本製作後の同定の疑義についても、本発明によ
って製作された標本の場合には、単に切片を取って熱水
で処理することによってポリエチレングリコールを除去
することが可能であり、その後通常の冷凍乾燥標本と同
様にプレパラートとして検鏡することが可能である。
施すことによって初めて目的とする標本を生成させるこ
とができる。熱処理条件としては、含浸した薬剤の融点
以上であり、かつ、対象物が変質する温度を超えないこ
とが必要である。実用的な範囲は45〜85℃である。
これによって、組織の表面や空隙に存在する薬剤の一部
或いは全部が構造化され、標本の強度を飛躍的に高めら
れる。また、従来のプラスチック封入標本で最も問題と
なる、標本製作後の同定の疑義についても、本発明によ
って製作された標本の場合には、単に切片を取って熱水
で処理することによってポリエチレングリコールを除去
することが可能であり、その後通常の冷凍乾燥標本と同
様にプレパラートとして検鏡することが可能である。
【0010】
【実施例及び比較例】以下に、実施例を示し、本発明を
具体的に説明する。なお、本発明は、実施例に限定され
るものではない。 実施例1 採集した生のキノコを凍結乾燥させた後、液温70℃の
ポリエチレングリコール80重量%水溶液に浸したま
ま、200mmHgに15分間維持し、キノコの中の気
泡を追い出した。その後に常圧に戻して3分間含浸させ
た後に取り出し、再び凍結乾燥させ、凍結乾燥終了後
に、熱処理すると共に余分のポリエチレングリコールを
融解してぬぐい去った。
具体的に説明する。なお、本発明は、実施例に限定され
るものではない。 実施例1 採集した生のキノコを凍結乾燥させた後、液温70℃の
ポリエチレングリコール80重量%水溶液に浸したま
ま、200mmHgに15分間維持し、キノコの中の気
泡を追い出した。その後に常圧に戻して3分間含浸させ
た後に取り出し、再び凍結乾燥させ、凍結乾燥終了後
に、熱処理すると共に余分のポリエチレングリコールを
融解してぬぐい去った。
【0011】実施例2 採集した生のキノコを、液温30℃のポリエチレングリ
コール35重量%水溶液に浸したまま、60mmHgに
20分間維持し、キノコの中の気泡を追い出した。その
後に常圧に戻して5分間含浸させた後に取り出し、再び
凍結乾燥させ、凍結乾燥終了後に熱処理すると共に、余
分のポリエチレングリコールを融解してぬぐい去った。
コール35重量%水溶液に浸したまま、60mmHgに
20分間維持し、キノコの中の気泡を追い出した。その
後に常圧に戻して5分間含浸させた後に取り出し、再び
凍結乾燥させ、凍結乾燥終了後に熱処理すると共に、余
分のポリエチレングリコールを融解してぬぐい去った。
【0012】実施例3 採取した生のキノコを凍結乾燥させた後、液温40℃の
ポリエチレングリコール30重量%アルコール溶液を用
いて実施例2同様に処理した。
ポリエチレングリコール30重量%アルコール溶液を用
いて実施例2同様に処理した。
【0013】実施例4 採集した青虫を凍結乾燥させた後に、液温40℃のポリ
エチレングリコール20重量%水溶液に浸したまま、2
0mmHgに20分間維持し、ポリエチレングリコール
を含浸させた。その後に常圧に戻して10分間含浸させ
た後に取り出し、再び凍結乾燥させ、凍結乾燥終了後に
熱処理すると共に、余分のポリエチレングリコールを融
解して拭い去った。
エチレングリコール20重量%水溶液に浸したまま、2
0mmHgに20分間維持し、ポリエチレングリコール
を含浸させた。その後に常圧に戻して10分間含浸させ
た後に取り出し、再び凍結乾燥させ、凍結乾燥終了後に
熱処理すると共に、余分のポリエチレングリコールを融
解して拭い去った。
【0014】実施例5 採集した椿の花が付いた枝を、液温20℃のポリエチレ
ングリコール40重量%水溶液に浸したまま、20mm
Hgに20分間維持し、気泡を追い出した。その後に常
圧に戻して5分間含浸させた後に取り出し、再び凍結乾
燥させ、凍結乾燥終了後に熱処理すると共に、余分のポ
リエチレングリコールを融解してぬぐい去った。
ングリコール40重量%水溶液に浸したまま、20mm
Hgに20分間維持し、気泡を追い出した。その後に常
圧に戻して5分間含浸させた後に取り出し、再び凍結乾
燥させ、凍結乾燥終了後に熱処理すると共に、余分のポ
リエチレングリコールを融解してぬぐい去った。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば博物
館などで、劣化が著しい展示や供覧などに活用できなか
った生物起源の標本を、社会教育の場において活用する
ことが可能になり、しかも、レプリカ作成に比べて製作
工程が単純であり、期間、費用とも著しく節約が可能で
ある。例えばキノコについて考えてみれば、日本には伝
統的にキノコを食べる習慣があるものの、食用キノコと
毒キノコの判別法については、未だに迷信が流布されて
いる。その結果として、年間何百人〜何千人もの人々
が、程度の差こそあれキノコ中毒に陥り、その中で年間
何人かは確実に死亡している。本発明によって、キノコ
の標本が安価に十分に供給され、普及し、各地で活用す
ることができれば、このような事故の数を減らすことが
可能である。また、植物については、貴重な絶滅寸前の
草花を栽培して、増やした後に、その一部を標本として
安価に配布供給するならば、乱獲を防ぐ一助になり得る
と考えられる。また、青虫や、ミミズなどの類も、従来
の標本の展示が著しく困難であったが、本発明によっ
て、保存性・鑑賞性を飛躍的に高めた標本の供給が可能
となる。
館などで、劣化が著しい展示や供覧などに活用できなか
った生物起源の標本を、社会教育の場において活用する
ことが可能になり、しかも、レプリカ作成に比べて製作
工程が単純であり、期間、費用とも著しく節約が可能で
ある。例えばキノコについて考えてみれば、日本には伝
統的にキノコを食べる習慣があるものの、食用キノコと
毒キノコの判別法については、未だに迷信が流布されて
いる。その結果として、年間何百人〜何千人もの人々
が、程度の差こそあれキノコ中毒に陥り、その中で年間
何人かは確実に死亡している。本発明によって、キノコ
の標本が安価に十分に供給され、普及し、各地で活用す
ることができれば、このような事故の数を減らすことが
可能である。また、植物については、貴重な絶滅寸前の
草花を栽培して、増やした後に、その一部を標本として
安価に配布供給するならば、乱獲を防ぐ一助になり得る
と考えられる。また、青虫や、ミミズなどの類も、従来
の標本の展示が著しく困難であったが、本発明によっ
て、保存性・鑑賞性を飛躍的に高めた標本の供給が可能
となる。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリエチレングリコールの水溶液を減圧
含浸させ、その後に、凍結乾燥させて、しかる後に熱処
理を施す事を特徴とする生物起源のものの標本作成方
法。 - 【請求項2】 ポリエチレングリコールの有機溶剤溶液
を減圧含浸させ、その後に、凍結乾燥、或いは減圧乾
燥、或いは熱風乾燥させて、しかる後に熱処理を施す事
を特徴とする生物起源のものの標本作成方法。 - 【請求項3】 ポリエチレングリコールの水溶液又は、
有機溶剤溶液の減圧含浸の前処理として、凍結乾燥を行
う事を特徴とする、請求項1、2記載の生物起源のもの
の標本作成方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のポリエチレングリコール
をラクチトール、マルチトール、又は、キシリトール等
の糖アルコールに置き換えた、生物起源のものの標本作
成方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4記載の生物起源のものの標
本作成方法によって得られた生物起源対象物の標本。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9859597A JPH10287501A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 生物起源のものの標本作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9859597A JPH10287501A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 生物起源のものの標本作成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10287501A true JPH10287501A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14223995
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9859597A Pending JPH10287501A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 生物起源のものの標本作成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10287501A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002012501A (ja) * | 2000-04-27 | 2002-01-15 | Nippon Flour Mills Co Ltd | 節足動物の標本、その標本の作成方法及び標本の作成用キット |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP9859597A patent/JPH10287501A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002012501A (ja) * | 2000-04-27 | 2002-01-15 | Nippon Flour Mills Co Ltd | 節足動物の標本、その標本の作成方法及び標本の作成用キット |
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