JPH10287776A - 部分架橋熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

部分架橋熱可塑性エラストマー組成物

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JPH10287776A
JPH10287776A JP9596797A JP9596797A JPH10287776A JP H10287776 A JPH10287776 A JP H10287776A JP 9596797 A JP9596797 A JP 9596797A JP 9596797 A JP9596797 A JP 9596797A JP H10287776 A JPH10287776 A JP H10287776A
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JP
Japan
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ethylene
olefin
weight
thermoplastic elastomer
molecular weight
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JP9596797A
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Inventor
Kensuke Uchida
健輔 内田
Shinichi Shibayama
伸一 柴山
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐環境劣化性が改善され、機械的特性のバラ
ンスに優れ、成形性の良好な部分架橋熱可塑性エラスト
マー組成物を提供する。 【解決手段】 密度0.8〜0.9g/cm3 、分子
量分布が3未満のオレフィン系エラストマー100重量
部、数平均分子量20000以下の低分子量エチレン
系重合体5〜100重量部、プロピレン系重合体5〜
90重量部、ゴム用オイル5〜250重量部からなる
混合物を、ラジカル開始剤、あるいはラジカル開始剤お
よび架橋助剤により架橋する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐環境劣化性、機
械的特性に優れ、自動車部品等に有用な部分架橋熱可塑
性エラストマー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラジカル架橋性オレフィン系エラストマ
ーと、ポリプロピレン(PP)等のラジカル架橋性のな
いオレフィン系樹脂とをラジカル開始剤の存在下、押出
機中で溶融混練させながら架橋する、いわゆる動的架橋
による熱可塑性エラストマー組成物は、既に公知の技術
であり、自動車部品等の用途に広く使用されている。
【0003】この熱可塑性エラストマー組成物には、従
来より、オレフィン系エラストマーとして、エチレン−
プロピレン−ジエンゴム(EPDM)が用いられてきて
いる。ポリマー鎖中のジエン成分は架橋性を向上するた
めに必要であるが、このジエン成分のために耐環境劣化
性が不十分となり、品質上も改善が望まれていた。ま
た、EPDMは、通常チーグラー系触媒により製造され
るが、ペレットとなるポリマー構造が限られており、そ
れ以外の構造を有するEPDMは、ベール状となり、取
り扱い上煩雑となり好ましくない。また、ペレット状で
あっても、超低分子量成分に起因するブロッキングの問
題があり、やはり好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のオレフィン系エラストマーの問題点であった加工性お
よび耐環境劣化性を改善し、機械的特性に優れた熱可塑
性エラストマー組成物を提供することにある。特に成形
加工性に優れた組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】近年、メタロセン系触媒
による各種ポリマーの開発が数多くなされてきている。
本発明者らは、メタロセン系触媒により製造されたエチ
レンとα−オレフィンとからなる特定の構造を有するオ
レフィン系エラストマーが、ラジカル架橋性に極めて優
れ、柔軟性を有し、上記課題をすべて解決し得る特性が
あること、また低分子量のエチレン系重合体を加えて特
定の範囲の架橋度に制御された組成物が成形加工性に優
れていることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は下記の通りである。 〔1〕(1)エチレンおよび少なくとも1種以上の炭素
数が6〜12のα−オレフィンからなり、密度が0.8
〜0.9g/cm3 の範囲であり、かつゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)により算出される
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比
である分子量分布(Mw/Mn)が3.0未満であるオ
レフィン系エラストマー100重量部、(2)数平均分
子量が20000以下の低分子量エチレン系重合体5〜
100重量部、(3)プロピレン系重合体5〜90重量
部、(4)ゴム用オイル5〜250重量部、からなる混
合物を、ラジカル開始剤、あるいはラジカル開始剤およ
び架橋助剤により架橋してなる部分架橋熱可塑性エラス
トマー組成物。
【0007】〔2〕オレフィン系エラストマーがメタロ
セン系触媒を用いて製造されたものであることを特徴と
する上記〔1〕記載の部分架橋熱可塑性エラストマー組
成物。 〔3〕架橋度が30〜80%であることを特徴とする上
記〔1〕または〔2〕記載の部分架橋熱可塑性エラスト
マー組成物。
【0008】〔4〕ASTM D2240に規定される
表面硬度Aタイプが90以下であることを特徴とする上
記〔1〕、〔2〕または〔3〕記載の部分架橋熱可塑性
エラストマー組成物。 以下、本発明に関して詳しく述べる。 (オレフィン系エラストマー)本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物を構成する主たる成分であるオレフィン系
エラストマーは、エチレンおよび少なくとも1種以上の
炭素数6〜12のα−オレフィンからなる共重合体であ
って、密度0.8〜0.9g/cm3 、かつゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(GPC)により算出さ
れる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)と
の比である分子量分布(Mw/Mn)が3.0未満であ
ることを特徴としている。
【0009】炭素数6〜12のα−オレフィンとして
は、例えば、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、
ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−
1、ウンデセン−1、ドデセン−1等が挙げられる。本
発明に用いられるオレフィン系エラストマーは、前記の
ようなものであれば公知のものでよく、なかでもメタロ
セン系触媒により製造されたものが好ましい。
【0010】メタロセン系触媒とは、チタン、ジルコニ
ウム等のIV族金属のシクロペンタジエニル誘導体と助
触媒からなり、重合触媒として高活性であるだけでな
く、従来の触媒、例えばチーグラー系触媒と比較して、
得られる重合体の分子量分布が狭く、共重合体中のコモ
ノマーである炭素数6〜12のα−オレフィンの分布が
均一であることを特徴としている。
【0011】メタロセン系触媒により製造されたオレフ
ィン系エラストマーは、チーグラー系触媒等を用いる従
来のものと比較して重合触媒が異なり、且つ得られる重
合体の性質も従来のものと比較して大きく異なってい
る。メタロセン系重合触媒を用いたエチレンとα−オレ
フィンからなるオレフィン系エラストマーの特徴として
は、例えば次のような点が挙げられる。
【0012】1.重合触媒が高活性であるため、コモノ
マーのα−オレフィンの組成を従来より大幅に高めるこ
とが可能となり、可塑剤を含まない状態でも柔軟性に富
むエラストマー状の重合体が得られる。 2.チーグラー系ポリマーと比較してコモノマー分布が
均一である。 3.チーグラー系ポリマーと比較して分子量分布が極め
てシャープであり、低分子量成分が極めて少なく、機械
的強度および加工性に優れ、高品質である。
【0013】4.分子量分布がシャープであるにもかか
わらず、長鎖分岐を導入した場合はASTM D123
8により規定される190℃/10kgfにおけるメル
トインデックス(I10)と、190℃/2.16kg
fにおけるメルトインデックス(I2)との比(I10
/I2)の値が大きく、加工特性に優れる。 5.ジエン成分を含まず、耐環境劣化性に優れている。
【0014】6.α−オレフィンの共重合比率が高くて
もブロッキングが発生しにくく、ペレット状の形態が可
能である。 チーグラー触媒によるエチレンとα−オレフィンの共重
合体であるオレフィン系エラストマーでは、上記のメル
トインデックス比(I10/I2)と分子量分布は、ほ
ぼ直線的な比例関係を示し、メルトインデックス比の増
加と共に分子量分布も増大する傾向を示す。分子量分布
は通常3〜10程度である。
【0015】一方、メタロセン系触媒によるオレフィン
系重合体では、メルトインデックス比の値の如何にかか
わらず、分子量分布は3.0未満のシャープな値とな
り、低分子量成分が極めて少ない。このため、加工性が
きわめて優れている。これらのオレフィン系エラストマ
ーの分子量分布(Mw/Mn)はGPCにより算出され
る。GPC装置および測定法は特に限定はされないが、
本発明においては下記の装置および測定法を用いた。 1.装置;ウオーターズ製 150C GPC 2.カラム;SHODEX AT−807S 1本 東ソー TSK−GEL GMH−H6 2本の計3本 3.溶媒;1,2,4−トリクロロベンゼン 4.測定温度;140℃ 5.標準物質;ポリスチレン 密度は、0.8〜0.9g/cm3 の範囲のものが好ま
しい。この範囲の密度を有するオレフィン系エラストマ
ーを用いることにより、柔軟性に優れ、硬度の低い熱可
塑性エラストマー組成物を得ることができる。
【0016】また、本発明に用いられるオレフィン系エ
ラストマーのメルトインデックスは、0.01〜100
g/10分(190℃、2.16kg荷重)の範囲のも
のが好ましく用いられ、更に好ましくは0.2〜10g
/10分である。100g/10分を越えると、熱可塑
性エラストマー組成物の架橋性が必ずしも十分とはいえ
ず、また、0.01g/10分より小さいと、流動性が
低下し、加工性が低下する傾向がある。
【0017】上記の如き特定の構造を有するオレフィン
系エラストマーは、驚くべきことに、従来のEPDMに
匹敵し得る優れたラジカル架橋性を有しており、動的架
橋による熱可塑性エラストマー組成物の架橋性エラスト
マー成分として最適のポリマーである。本発明に用いら
れるオレフィン系エラストマーは、複数の種類のものを
混合して用いても良く、加工性のさらなる向上を図るこ
とが可能となる。
【0018】メタロセン系触媒により製造されたエチレ
ンおよび少なくとも1種以上の炭素数6〜12のα−オ
レフィンからなるオレフィン系エラストマーとしては、
デュポンダウエラストマーズ社の“エンゲージ”などの
商品が知られている。 (低分子量エチレン系重合体)本発明に用いられる低分
子量エチレン系重合体とは、数平均分子量が20000
以下の重合体である。重合体の種類としては、例えば、
ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体等のエチレン−ビニルエステ
ル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等
のエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体、等がある。中でもエ
チレン−αオレフィン共重合体が柔軟性に優れ、エラス
トマー組成物の物性を阻害せず適している。ここでαオ
レフィンとは炭素数が3〜12のものが望ましい。
【0019】数平均分子量はGPCにより算出される。
GPC装置および測定法は先に述べたオレフィン系エラ
ストマーの分子量分布測定時と同等のものを用いた。こ
の条件で得られた数値にポリエチレン換算係数(0.4
3)を掛けて本発明の数平均分子量とした。このような
低分子量のエチレン系重合体は、オレフィン系エラスト
マーと良く相溶し、本発明の動的架橋環境下において、
流動性が大きく低下せず、その添加量に応じてオレフィ
ン系エラストマーの架橋度を調整することが可能とな
る。つまり、この低分子量エチレン系重合体の添加量を
5〜100重量部の範囲で変えて、オレフィン系エラス
トマーの架橋度を用いたオレフィン系エラストマーの重
量に対して30〜80%に調整することができる。5重
量部未満では架橋度を低く抑えることが必ずしも容易で
はなく、100重量部を越えるとエラストマー組成物の
機械的強度が低下する傾向がある。
【0020】(プロピレン系重合体)本発明で使用され
るプロピレン系重合体を具体的に示すと、ホモのアイソ
タクチックポリプロピレン、プロピレンとエチレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1等の他のα−オ
レフィンとのアイソタクチック共重合体(ブロック、ラ
ンダムを含む)等が挙げられる。
【0021】これらの重合体から選ばれる少なくとも1
種以上の重合体が5〜90重量部の組成比で用いられ
る。5重量部未満では組成物の流動性、加工性が低下
し、90重量部を越えると組成物の柔軟性が不十分であ
り、望ましくない。また、本発明にて用いられるプロピ
レン系重合体のメルトインデックスは、0.1〜100
g/10分(230℃、2.16kg荷重)の範囲のも
のが好ましく用いられる。100g/10分を越える
と、熱可塑性エラストマー組成物の耐熱性、機械的強度
が必ずしも十分とはいえず、また、0.1g/10分よ
り小さいと、流動性が低下し、成形加工性が低下する傾
向がある。
【0022】(ゴム用オイル)本発明に用いられるゴム
用オイルとしては、パラフィン系、ナフテン系などのプ
ロセスオイルが好ましい。これらは組成物の硬度、柔軟
性の調整用に5〜250重量部用いられる。5重量部未
満では柔軟性、加工性が不足し、250重量部を越える
とオイルのブリードが顕著となり望ましくない。
【0023】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
先に説明した特定のオレフィン系エラストマー、低分子
量エチレン系重合体、プロピレン系重合体、ゴム用オイ
ルを特定の組成比で組み合わせることにより、機械的強
度と柔軟性、加工性のバランスが改善され、好ましく用
いることができる。本発明の熱可塑性エラストマー組成
物は、その組成物を有機過酸化物等のラジカル開始剤あ
るいはラジカル開始剤および架橋助剤により部分的に架
橋させることが必要である。これにより、更に耐摩耗性
や機械的強度、耐熱性等を向上させることが可能とな
る。
【0024】ここで、好ましく使用されるラジカル開始
剤の具体的な例として、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキ
シルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)シクロドデカン、1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル−4,
4−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、n−ブチル
−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート等
のパーオキシケタール類;ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオ
キサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼン、α,α’−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
および2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3等のジアルキルパーオキサイド
類;アセチルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサ
イド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−ト
リメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ドおよびm−トリオイルパーオキサイド等のジアシルパ
ーオキサイド類;t−ブチルパーオキシアセテート、t
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキ
シラウリレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート、およびクミルパーオ
キシオクテート等のパーオキシエステル類;ならびに、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイ
ドロパーオキサイドおよび1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類
を挙げることができる。
【0025】これらの化合物の中では、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミ
ルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンおよび2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3が好ましい。
【0026】これらのラジカル開始剤は、オレフィン系
エラストマー100重量部に対し0.02〜3重量部、
好ましくは0.05〜1重量部の量で用いられる。0.
02重量部未満では架橋が必ずしも十分とはいえず、3
重量部を越えても組成物の物性のさらなる向上はあまり
見られない。更に、架橋助剤としては、ジビニルベンゼ
ン、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレ
ート、ダイアセトンジアクリルアミド、ポリエチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、ジイソプロペニルベンゼン、P−キノンジオ
キシム、P,P'−ジベンゾイルキノンジオキシム、フ
ェニルマレイミド、アリルメタクリレート、N,N'
m−フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、
テトラアリルオキシエタン、1,2−ポリブタジエン等
が好ましく用いられる。これらの架橋助剤は複数のもの
を併用して用いてもよい。
【0027】これらの架橋助剤は、オレフィン系エラス
トマー100重量部に対し0.1〜5重量部、好ましく
は0.5〜2重量部の量で用いられる。0.1重量部未
満では架橋が必ずしも十分とはいえず、5重量部を越え
ても組成物の物性のさらなる向上はあまり見られず、過
剰の架橋助剤が残存する傾向がある。本発明の熱可塑性
エラストマー組成物の硬度は、ASTM D2240に
て規定される表面硬度Aタイプが90以下であることが
好ましい。90を越えると組成物本来の柔軟性という特
徴が十分には発揮されない。
【0028】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には、必要に応じて、その特徴を損ねない程度に他の
樹脂、エラストマーを添加しても良い。例として、ポリ
エチレン、ポリブテン、ポリイソブテン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体等のエチレン−ビニルエステル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のエチレ
ン−不飽和カルボン酸エステル共重合体、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、ビニル芳香族と共役ジエンと
からなるブロック共重合体、ビニル芳香族と共役ジエン
とからなるブロック共重合体の水素添加物等がある。
【0029】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には、その特徴を損ねない程度に無機フィラーおよび
可塑剤を含有することが可能である。ここで用いる無機
フィラーとしては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、シリカ、カーボンブラック、ガラス繊維、酸
化チタン、クレー、マイカ、タルク、水酸化マグネシウ
ム、等が挙げられる。また、可塑剤としては、例えば、
ポリエチレングリコール、ジオクチルフタレート(DO
P)等のフタル酸エステル等が挙げられる。また、その
他の添加剤、例えば、有機・無機顔料、熱安定剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤、シリコンオ
イル等も好適に使用される。
【0030】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製
造には、通常の樹脂組成物、エラストマー組成物の製造
に用いられるバンバリーミキサー、ニーダー、単軸押出
機、2軸押出機、等の一般的な方法を採用することが可
能である。中でも、2軸押出機が好ましく用いられる。
2軸押出機は、オレフィン系エラストマーと低分子量エ
チレン系重合体、プロピレン系重合体とを均一かつ微細
に分散させ、さらに他の成分を添加させて、架橋反応を
生じせしめ、本発明の熱可塑性エラストマー組成物を連
続的に製造するのに、より適している。
【0031】用いるオレフィン系エラストマー、低分子
量エチレン系重合体、プロピレン系重合体の形態は、ペ
レット、パウダー、クラム等の細分化された形態が好ま
しい。本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、具体例
として、次のような加工工程を経由して製造することが
できる。
【0032】すなわち、オレフィン系エラストマーと低
分子量エチレン系重合体、プロピレン系重合体とをよく
混合し、押出機のホッパーに投入する。ラジカル開始
剤、架橋助剤は、オレフィン系エラストマー、低分子量
エチレン系重合体、プロピレン系重合体とともに当初か
ら添加してもよいし、押出機の途中から添加してもよ
い。またゴム用オイルは押出機の途中から添加してもよ
いし、当初と途中とに分けて添加してもよい。オレフィ
ン系エラストマー、低分子量エチレン系重合体、プロピ
レン系重合体は一部を押出機の途中から添加してもよ
い。押出機内で加熱溶融し混練される際に、オレフィン
系エラストマーとラジカル開始剤および架橋助剤とが架
橋反応し、さらにゴム用オイル等を添加して溶融混練す
ることにより架橋反応と混練分散とを充分させたのち押
出機から取り出す。ペレタイズして本発明の熱可塑性エ
ラストマー組成物のペレットを得ることができる。
【0033】組成物の架橋性の尺度として架橋度を定義
する。本発明の熱可塑性エラストマー組成物0.5g
を、キシレン200ml中で4時間リフラックスさせ
る。溶液を定量用濾紙で濾過し、濾紙上の残査を真空乾
燥後定量し、組成物中のオレフィン系エラストマーの重
量に対する残査の重量の比率(%)として算出する。本
発明の熱可塑性エラストマー組成物の架橋度は、30〜
80%であることが望ましい。30%未満では架橋が必
ずしも十分とはいえず、圧縮永久歪み等の耐熱性、反撥
弾性等の物性が低下する傾向がある。また80%を越え
るとエラストマー組成物の成形加工性が低下し、成形品
の表面が荒れたりする場合がある。
【0034】こうして得られた熱可塑性エラストマー組
成物は、任意の成形方法で各種成型品の製造が可能であ
る。例えば、射出成形、押出成形、圧縮成形、ブロー成
形、カレンダー成形、発泡成形等が好ましく用いられ
る。本発明の熱可塑性エラストマー組成物の用途として
は、自動車用部品、自動車用内装材、エアバッグカバ
ー、機械部品、電気部品、ケーブル、ホース、ベルト、
玩具、雑貨、日用品、建材、シート、フィルム等を始め
とする用途に幅広く使用可能である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。なお、各種物性の評価法、試験法等は以
下の通りである。 (1)表面硬度 2mm厚シートを4枚重ねて、ASTM D2240に
準じ、Aタイプにて23℃雰囲気下にて評価した。
【0036】(2)引張破断強度[kgf/cm2] JIS K6251に準じ、23℃にて評価した。 (3)引張破断伸度[%] JIS K6251に準じ、23℃にて評価した。 (4)圧縮永久歪み(C−Set)[%] JIS K6301に準じ、70℃×22時間にて評価
した。
【0037】(5)環境劣化性保持率 カーボンアーク式サンシャインウェザーメータ(スガ試
験機製)を用い、ASTM D1499に準じてブラッ
クパネル温度63℃、降雨時間18分/照射時間120
分とし、2mm厚圧縮成形シートを150時間連続で暴
露した後の引張強度保持率[%]で評価した。
【0038】(6)成形加工性 押出成形機を用いてチューブ状成形品を作成し(押出温
度220℃)、成形品の表面の状態を次の尺度で評価し
た。 ○;なめらかである、△;細かな凹凸がある、×;顕著
な凹凸がある また、実施例、比較例で用いた原料等は下記の通りであ
る。 1〕成分(a−1)オレフィン系重合体;エンゲージ
8150(デュポンダウエラストマーズ社製、エチレン
とオクテン−1との共重合体、α−オレフィン共重合比
率:25重量%、密度:0.87g/cm3、Mw/M
n=2.4、ASTM D1238 メルトインデック
ス 0.5、ASTM D2240 硬度(タイプA)
75)。
【0039】2〕成分(a−2)オレフィン系重合体;
エンゲージ 8445(デュポンダウエラストマーズ社
製、エチレンとオクテン−1との共重合体、α−オレフ
ィン共重合比率:9.5重量%、密度:0.91g/c
3、Mw/Mn=2.7、ASTM D1238 メ
ルトインデックス 3.5、ASTMD2240 硬度
(タイプA)96)。
【0040】3〕成分(a−3)エチレン−プロピレン
共重合体;チーグラー系触媒を用いて重合したもの、プ
ロピレン共重合比率:25重量%、密度:0.86g/
cm3、ASTM D1238 メルトインデックス
0.8、ASTM D2240 硬度(タイプA)7
5。 4〕成分(a−4)エチレン−プロピレン−ジエンゴム
(EPDM);チーグラー系触媒を用いて重合したも
の、プロピレン含量:27wt%、ジエン成分:エチリ
デンノルボルネン、ジエン含量:ヨウ素価15、AST
M D1238 メルトインデックス 2、ASTM
D2240 硬度(タイプA)65。
【0041】5〕成分(b−1)低分子量エチレン−プ
ロピレン共重合体;数平均分子量18000、プロピレ
ン含量:22重量% 6〕成分(b−2)低分子量エチレン−オクテン共重合
体;数平均分子量16000、オクテン含量:24重量
% 7〕成分(c)プロピレン系重合体;アイソタクチック
ポリプロピレン樹脂・MA2(日本ポリケム社製、AS
TM D1238 メルトインデックス 15)。
【0042】8〕成分(d)パラフィン系オイル;ダイ
アナプロセスオイル PW−380(出光興産社製) 9〕成分(e)ラジカル開始剤;2,5−ジメチル−
2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(商
標:パーヘキサ25B、日本油脂社製) 10〕成分(f)架橋助剤;ジビニルベンゼン
【0043】
【実施例1〜4、比較例1〜5】押出機として、バレル
中央部に注入口を有する2軸押出機(40mmφ、L/
D=47)を用いた。スクリューとしては注入口の前後
に混練部を有した2条スクリューを用いた。表1に示し
たオレフィン系エラストマー、低分子量エチレン系重合
体、プロピレン系重合体のペレットを良くブレンドした
後、2軸押出機(シリンダー温度220℃)のホッパー
に投入する。押出機の中央部にある注入口より所定量の
ラジカル開始剤、架橋助剤をポンプにより注入する。加
熱混練し、架橋させ、ペレタイズして組成物ペレットを
得た。得られた組成物ペレットを再び2軸押出機(シリ
ンダー温度220℃)のホッパーに投入する。押出機の
中央部にある注入口より所定量のオイルをポンプにより
注入する。加熱混練し、ペレタイズして本発明の熱可塑
性エラストマー組成物ペレットを得た。
【0044】得られた熱可塑性エラストマー組成物から
200℃にて圧縮成形により2mm厚のシートを作成
し、各機械的特性および耐環境劣化性を評価した。結果
を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1の結果から明らかな様に、本発明によ
り提供される熱可塑性エラストマー組成物は、良好な機
械的特性および耐環境劣化性を有している。比較例1
は、低分子量エチレン系重合体を含有せず、架橋度が高
く、成形加工性が劣っている。比較例2はオレフィン系
エラストマーのα−オレフィン共重合比率が低く、密度
も高く、低硬度の組成物を得ることが困難である。
【0047】比較例3は、エチレン−プロピレン共重合
体を用いた組成であるが、同様の組成をもつ実施例4に
比べて架橋度が低く、圧縮永久歪みに劣っている。比較
例4は、EPDMを使用した組成であるが、明らかに耐
環境劣化性に劣っている。ラジカル開始剤を使用してい
ない比較例5は、耐熱性に劣り、圧縮永久歪み、耐環境
劣化性の低いものである。
【0048】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、従来のEPDM等を用いた組成物と比較して耐環境
劣化性等の物性に優れ、バランスのとれた機械的物性を
有しており、その利用価値は極めて大きい。特に成形加
工性に優れ、種々の用途に有効に利用できる。
【0049】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の用
途としては、自動車用部品、自動車用内装材、エアバッ
グカバー、機械部品、電気部品、ケーブル、ホース、ベ
ルト、玩具、雑貨、日用品、建材、シート、フィルム等
を始めとする用途に幅広く使用可能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)エチレンおよび少なくとも1種以
    上の炭素数が6〜12のα−オレフィンからなり、密度
    が0.8〜0.9g/cm3 の範囲であり、かつゲルパ
    ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により算
    出される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
    n)との比である分子量分布(Mw/Mn)が3.0未
    満であるオレフィン系エラストマー100重量部、
    (2)数平均分子量が20000以下の低分子量エチレ
    ン系重合体5〜100重量部、(3)プロピレン系重合
    体5〜90重量部、(4)ゴム用オイル5〜250重量
    部、からなる混合物を、ラジカル開始剤、あるいはラジ
    カル開始剤および架橋助剤により架橋してなる部分架橋
    熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 オレフィン系エラストマーがメタロセン
    系触媒を用いて製造されたものであることを特徴とする
    請求項1記載の部分架橋熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 架橋度が30〜80%であることを特徴
    とする請求項1または2記載の部分架橋熱可塑性エラス
    トマー組成物。
  4. 【請求項4】 ASTM D2240に規定される表面
    硬度Aタイプが90以下であることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の部分架橋熱可塑性エラストマー組
    成物。
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