JPH10287973A - スパッタリング装置 - Google Patents
スパッタリング装置Info
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- JPH10287973A JPH10287973A JP9097526A JP9752697A JPH10287973A JP H10287973 A JPH10287973 A JP H10287973A JP 9097526 A JP9097526 A JP 9097526A JP 9752697 A JP9752697 A JP 9752697A JP H10287973 A JPH10287973 A JP H10287973A
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- Japan
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- film
- sputtering
- target material
- plasma
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、顆粒状のフッ化マグネシウム等の
ターゲット材料をスパッタリングして基板上に薄膜を形
成するに際し、連続して成膜する薄膜の膜厚や膜品質の
ばらつきを低減でき、工業的に有用なスパッタリング装
置を提供する。 【解決手段】 顆粒状の成膜材料8をプラズマ中のイオ
ンでスパッタリングして得られたスパッタリング粒子
を、基板2上に積層して薄膜を形成するスパッタリング
装置において、上記基板2と対向させて配置した上記成
膜材料8を収容する皿7と、上記基板2と上記皿7との
間であって上記皿7から少なくとも50mm以上離れた
位置に配置され、上記成膜材料8の上記基板2への到達
を所望のタイミングで遮蔽するシャッタ6とを有するこ
とを特徴とするものである。
ターゲット材料をスパッタリングして基板上に薄膜を形
成するに際し、連続して成膜する薄膜の膜厚や膜品質の
ばらつきを低減でき、工業的に有用なスパッタリング装
置を提供する。 【解決手段】 顆粒状の成膜材料8をプラズマ中のイオ
ンでスパッタリングして得られたスパッタリング粒子
を、基板2上に積層して薄膜を形成するスパッタリング
装置において、上記基板2と対向させて配置した上記成
膜材料8を収容する皿7と、上記基板2と上記皿7との
間であって上記皿7から少なくとも50mm以上離れた
位置に配置され、上記成膜材料8の上記基板2への到達
を所望のタイミングで遮蔽するシャッタ6とを有するこ
とを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング法
により薄膜を形成するスパッタリング装置、より詳しく
は、顆粒状のターゲット材料をプラズマ中のイオンでス
パッタリングして薄膜を基板上に形成するスパッタリン
グ装置に関する。
により薄膜を形成するスパッタリング装置、より詳しく
は、顆粒状のターゲット材料をプラズマ中のイオンでス
パッタリングして薄膜を基板上に形成するスパッタリン
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スパッタリング法によりフッ化マグネシ
ウムの薄膜を基板に形成する技術は、真空蒸着法に比べ
て成膜速度が遅いため工業的に実用化されるに至ってい
なかった。そこで、本願出願人は、特願平7−1844
54号公報において、顆粒状のターゲットを載置した電
極に、交流電力を供給してターゲットの上部にプラズマ
を発生させ、このプラズマ中のイオンにより上記ターゲ
ットの少なくとも表面を加熱ししつつスパッタリングす
ることにより速い速度で成膜する技術を提案した。
ウムの薄膜を基板に形成する技術は、真空蒸着法に比べ
て成膜速度が遅いため工業的に実用化されるに至ってい
なかった。そこで、本願出願人は、特願平7−1844
54号公報において、顆粒状のターゲットを載置した電
極に、交流電力を供給してターゲットの上部にプラズマ
を発生させ、このプラズマ中のイオンにより上記ターゲ
ットの少なくとも表面を加熱ししつつスパッタリングす
ることにより速い速度で成膜する技術を提案した。
【0003】一方、従来の成膜装置では、基板板上に最
終的に形成される膜の膜厚を均一に保つため、蒸着粒子
あるいはスパッタリング粒子を遮断するシャッタをター
ゲットと基板との間に設け、このシャッタを任意のタイ
ミングで開閉することにより、膜厚の制御を行ってい
た。
終的に形成される膜の膜厚を均一に保つため、蒸着粒子
あるいはスパッタリング粒子を遮断するシャッタをター
ゲットと基板との間に設け、このシャッタを任意のタイ
ミングで開閉することにより、膜厚の制御を行ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特願平7
−184454号公報に開示の技術において、成膜速度
を一定に保つために、格別の配慮をすることなくターゲ
ットと基板との間に上記シャッタを設けた場合には、連
続して成膜する複数の基板の膜厚が一定にならず、ま
た、密着性や光吸収等の膜品質にもばらつきが生じると
いう課題があった。
−184454号公報に開示の技術において、成膜速度
を一定に保つために、格別の配慮をすることなくターゲ
ットと基板との間に上記シャッタを設けた場合には、連
続して成膜する複数の基板の膜厚が一定にならず、ま
た、密着性や光吸収等の膜品質にもばらつきが生じると
いう課題があった。
【0005】そこで本発明は、顆粒状のフッ化マグネシ
ウム等のターゲット材料をスパッタリングして基板上に
薄膜を形成するに際し、連続して成膜する薄膜の膜厚や
膜品質のばらつきを低減でき、工業的に有用なスパッタ
リング装置を提供することを目的とする。
ウム等のターゲット材料をスパッタリングして基板上に
薄膜を形成するに際し、連続して成膜する薄膜の膜厚や
膜品質のばらつきを低減でき、工業的に有用なスパッタ
リング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
顆粒状のターゲット材料をプラズマ中のイオンでスパッ
タリングして得られたスパッタリング粒子を、基板上に
積層して薄膜を形成するスパッタリング装置において、
上記基板と対向させて配置した上記ターゲット材料の収
納手段と、上記基板と上記収納手段との間であって上記
収納手段から少なくとも50mm以上離れた位置に配置
され、上記ターゲット材料の上記基板への到達を所望の
タイミングで遮蔽する遮蔽手段とを有することを特徴と
するものである。
顆粒状のターゲット材料をプラズマ中のイオンでスパッ
タリングして得られたスパッタリング粒子を、基板上に
積層して薄膜を形成するスパッタリング装置において、
上記基板と対向させて配置した上記ターゲット材料の収
納手段と、上記基板と上記収納手段との間であって上記
収納手段から少なくとも50mm以上離れた位置に配置
され、上記ターゲット材料の上記基板への到達を所望の
タイミングで遮蔽する遮蔽手段とを有することを特徴と
するものである。
【0007】請求項2記載の発明は、顆粒状のターゲッ
ト材料をプラズマ中のイオンでスパッタリングして、得
られたスパッタリング粒子を基板上に積層して薄膜を形
成するスパッタリング装置において、上記ターゲット材
料を収納可能な減圧室と、この減圧室の減圧状態を維持
しつつ、上記基板を上記減圧室内に出し入れする搬送手
段と、上記減圧室内において上記基板が上記ターゲット
材料に対峙する時間が一定になるように上記搬送手段を
制御する制御手段とを有し、上記減圧室内における上記
基板の上記ターゲット材料からの距離を少なくとも50
mm以上に設定したことを特徴とするものである。
ト材料をプラズマ中のイオンでスパッタリングして、得
られたスパッタリング粒子を基板上に積層して薄膜を形
成するスパッタリング装置において、上記ターゲット材
料を収納可能な減圧室と、この減圧室の減圧状態を維持
しつつ、上記基板を上記減圧室内に出し入れする搬送手
段と、上記減圧室内において上記基板が上記ターゲット
材料に対峙する時間が一定になるように上記搬送手段を
制御する制御手段とを有し、上記減圧室内における上記
基板の上記ターゲット材料からの距離を少なくとも50
mm以上に設定したことを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のスパッタリング装置における上記ターゲット材料は
フッ化マグネシウムであることを特徴とするものであ
る。
載のスパッタリング装置における上記ターゲット材料は
フッ化マグネシウムであることを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明の作用を以下に説明する。請求項1
記載の発明において、ターゲット材料上に発生するプラ
ズマの発生する範囲は、スパッタリングするガスの導入
圧、供給電力等の成膜条件により決定されるが、ターゲ
ット材料からの距離が50mm以下の範囲でプラズマが
発生する。プラズマの範囲外であってスパッタリング粒
子の基板への到達を左右する遮蔽手段を、プラズマの範
囲外であってこのターゲット材料より50mm以上の距
離を隔てて設置することにより、ターゲット材料をスパ
ッタリングしている正イオンは遮蔽手段に衝突すること
がなく、成膜中のターゲット材料上のプラズマは遮蔽手
段の開閉に拘わらず均衡を保つことができる。これによ
り、連続して成膜する薄膜の膜厚や膜品質のばらつきを
低減できる。特に、好ましくは、70mm以上の距離を
取って設置することにより、膜材料をスパッタリングし
ている正イオンは完全に遮蔽手段に衝突することがなく
なる。
記載の発明において、ターゲット材料上に発生するプラ
ズマの発生する範囲は、スパッタリングするガスの導入
圧、供給電力等の成膜条件により決定されるが、ターゲ
ット材料からの距離が50mm以下の範囲でプラズマが
発生する。プラズマの範囲外であってスパッタリング粒
子の基板への到達を左右する遮蔽手段を、プラズマの範
囲外であってこのターゲット材料より50mm以上の距
離を隔てて設置することにより、ターゲット材料をスパ
ッタリングしている正イオンは遮蔽手段に衝突すること
がなく、成膜中のターゲット材料上のプラズマは遮蔽手
段の開閉に拘わらず均衡を保つことができる。これによ
り、連続して成膜する薄膜の膜厚や膜品質のばらつきを
低減できる。特に、好ましくは、70mm以上の距離を
取って設置することにより、膜材料をスパッタリングし
ている正イオンは完全に遮蔽手段に衝突することがなく
なる。
【0010】同様の理由で、基板とターゲット材料との
間に遮蔽手段を設けず、かつ膜厚の制御は所望の膜厚に
達したときに、プラズマを消すことによって行ってもよ
い。更に、請求項2記載の発明のように、上記減圧室内
における上記基板の上記ターゲット材料からの距離を少
なくとも50mm以上に設定するとともに、上記基板の
減圧室内の移動速度を制御するなどして上記基板が上記
ターゲット材料に対峙する時間を一定にすることで、タ
ーゲット材料上のプラズマは均衡を保つことができ、連
続して成膜する薄膜の膜厚や膜品質のばらつきを低減で
きる。
間に遮蔽手段を設けず、かつ膜厚の制御は所望の膜厚に
達したときに、プラズマを消すことによって行ってもよ
い。更に、請求項2記載の発明のように、上記減圧室内
における上記基板の上記ターゲット材料からの距離を少
なくとも50mm以上に設定するとともに、上記基板の
減圧室内の移動速度を制御するなどして上記基板が上記
ターゲット材料に対峙する時間を一定にすることで、タ
ーゲット材料上のプラズマは均衡を保つことができ、連
続して成膜する薄膜の膜厚や膜品質のばらつきを低減で
きる。
【0011】また、上記ターゲット材料をフッ化マグネ
シウムとすることで、光吸収のないフッ化マグネシウム
を基板上に形成できる。なお、顆粒状のターゲット材料
である顆粒状のフッ化マグネシウムの粒径は、0.1乃
至10mmであれば、光吸収のないフッ化マグネシウム
膜を高速で形成できる。粒径が10mmを越えると、空
間ができることから断熱効果が高く、プラズマにさらさ
れる面積が大きくなる反面、成膜レートが安定しない。
粒径が0.1mm未満であると、スパッタリングの際舞
い上がり、成膜面の汚染の原因となってしまう。
シウムとすることで、光吸収のないフッ化マグネシウム
を基板上に形成できる。なお、顆粒状のターゲット材料
である顆粒状のフッ化マグネシウムの粒径は、0.1乃
至10mmであれば、光吸収のないフッ化マグネシウム
膜を高速で形成できる。粒径が10mmを越えると、空
間ができることから断熱効果が高く、プラズマにさらさ
れる面積が大きくなる反面、成膜レートが安定しない。
粒径が0.1mm未満であると、スパッタリングの際舞
い上がり、成膜面の汚染の原因となってしまう。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0013】(実施の形態1)本実施の形態1における
スパッタリング装置を側面より見た状態を図1に、上部
より見た状態を図2に示す。
スパッタリング装置を側面より見た状態を図1に、上部
より見た状態を図2に示す。
【0014】このスパッタリング装置は、上記減圧室と
しての真空槽1を具備し、この真空槽1の上部に基板2
がヤトイ26に対してセットされ、このヤトイ26によ
り回転可能に支持されている。また、このスパッタリン
グ装置のカソード(マグネトロンカソード)3は、電源
4に接続されている。電源4は、図示しないがマッチン
グボックスを介して13.56MHzの高周波電力を上
記カソード3に対して供給できる構成となっている。
しての真空槽1を具備し、この真空槽1の上部に基板2
がヤトイ26に対してセットされ、このヤトイ26によ
り回転可能に支持されている。また、このスパッタリン
グ装置のカソード(マグネトロンカソード)3は、電源
4に接続されている。電源4は、図示しないがマッチン
グボックスを介して13.56MHzの高周波電力を上
記カソード3に対して供給できる構成となっている。
【0015】また、カソード3の下部には、温度を一定
に保つための図示しない冷却水が流れるようになってい
る。さらに、上記真空槽1の側面には、ガス導入口5が
設けられている。このガス導入口5には、図示しないが
マスフローコントローラが取り付けられ、これによって
真空槽1内の分圧が任意に調整可能となっている。
に保つための図示しない冷却水が流れるようになってい
る。さらに、上記真空槽1の側面には、ガス導入口5が
設けられている。このガス導入口5には、図示しないが
マスフローコントローラが取り付けられ、これによって
真空槽1内の分圧が任意に調整可能となっている。
【0016】また、カソード3上には、皿7が載置され
て、この皿7にスパッタリングのターゲット材料となる
成膜材料8を入れる構造になっており、成膜材料8がス
パッタリングされることによって、ヤトイ26にセット
された基板2の表面に薄膜が形成される構成となってい
る。
て、この皿7にスパッタリングのターゲット材料となる
成膜材料8を入れる構造になっており、成膜材料8がス
パッタリングされることによって、ヤトイ26にセット
された基板2の表面に薄膜が形成される構成となってい
る。
【0017】上記基板2とカソード3との間に、真空槽
1の上部から吊り下げた支持体6aにより支持された上
記遮蔽手段としてのシャッタ6が設置しており、成膜材
料8の上端とシャッター6との距離は50mmに設定し
ている。このシャッタ6は、開閉動作によってスパッタ
リングイオンを通過又は遮断し、これにより、基板2上
の膜厚を任意に制御できるようになっている。
1の上部から吊り下げた支持体6aにより支持された上
記遮蔽手段としてのシャッタ6が設置しており、成膜材
料8の上端とシャッター6との距離は50mmに設定し
ている。このシャッタ6は、開閉動作によってスパッタ
リングイオンを通過又は遮断し、これにより、基板2上
の膜厚を任意に制御できるようになっている。
【0018】本実施の形態1では、まず、材質が屈折率
1.52の光学ガラスレンズからなる基板2を、ヤトイ
26にセットし、成膜材料8として粒径1乃至2mmの
MgF2 (フッ化マグネシウム)顆粒を、石英製の皿7
に入れて直径4インチ(直径約100mm)のカソード
3上に載置する。
1.52の光学ガラスレンズからなる基板2を、ヤトイ
26にセットし、成膜材料8として粒径1乃至2mmの
MgF2 (フッ化マグネシウム)顆粒を、石英製の皿7
に入れて直径4インチ(直径約100mm)のカソード
3上に載置する。
【0019】次に、7×10-5Paまで真空槽1内を、
バルブ42を用いて配管している荒引きポンプ41、及
び高真空ポンプ40で排気し、その後、第1工程として
O2ガスをガス導入口5から4×10-1Paまで導入す
る。
バルブ42を用いて配管している荒引きポンプ41、及
び高真空ポンプ40で排気し、その後、第1工程として
O2ガスをガス導入口5から4×10-1Paまで導入す
る。
【0020】次に、図示しない高周波電源に接続された
電源4から電力を500Wとしてカソード3に供給し、
プラズマを発生させる。MgF2 顆粒からなる成膜材料
8は、このプラズマにより加熱され、カソード3の下面
の図示しない冷却水による冷却能と釣り合った温度に保
持されるとともに、スパッタリングされる。ここで、1
分間プレスパッタリングとしてシャッタ6を閉じたまま
プラズマを発生させ、続いて、基板2を回転させ、さら
に、図2に点線の位置で示すシャッタ6を、同図に実線
で示す位置まで55秒間開け、基板2上に光学的膜厚が
130nmとなるようにMgF2 の膜を形成した後、シ
ャッタ6を元の位置に閉じる。
電源4から電力を500Wとしてカソード3に供給し、
プラズマを発生させる。MgF2 顆粒からなる成膜材料
8は、このプラズマにより加熱され、カソード3の下面
の図示しない冷却水による冷却能と釣り合った温度に保
持されるとともに、スパッタリングされる。ここで、1
分間プレスパッタリングとしてシャッタ6を閉じたまま
プラズマを発生させ、続いて、基板2を回転させ、さら
に、図2に点線の位置で示すシャッタ6を、同図に実線
で示す位置まで55秒間開け、基板2上に光学的膜厚が
130nmとなるようにMgF2 の膜を形成した後、シ
ャッタ6を元の位置に閉じる。
【0021】次に、上記基板2を取り出し、基板2上に
得られた膜にセロハンテープを貼り付けた後、90°方
向に強く引き剥がすといういわゆるテープ剥離試験を実
施したが、剥離は生じなかった。また、アルコールによ
り湿らせたレンズクリーニング用ペーパーで強くこすっ
た後、膜の表面を肉眼にて観察するいわゆる耐擦傷性試
験を実施したところ、傷は全く生じなかった。
得られた膜にセロハンテープを貼り付けた後、90°方
向に強く引き剥がすといういわゆるテープ剥離試験を実
施したが、剥離は生じなかった。また、アルコールによ
り湿らせたレンズクリーニング用ペーパーで強くこすっ
た後、膜の表面を肉眼にて観察するいわゆる耐擦傷性試
験を実施したところ、傷は全く生じなかった。
【0022】このようにして得られた膜の分光反射率を
図3に示す。図3から明らかなように、波長520nm
で分光反射率が1.3%以下と優れた特性を有してい
る。また、反射率及び透過率から、吸収率を求めた結果
を図4に示す。図4から明らかなように、400乃至7
00nmにおいて吸収率が0.6%以下と優れた光学特
性を示した。また、図5に、本実施の形態1における成
膜開始から成膜終了までの時間に対する成膜レートを示
す。図5から明らかなように、2.273±0.018
nm/秒と、極めて安定した成膜レートを示した。
図3に示す。図3から明らかなように、波長520nm
で分光反射率が1.3%以下と優れた特性を有してい
る。また、反射率及び透過率から、吸収率を求めた結果
を図4に示す。図4から明らかなように、400乃至7
00nmにおいて吸収率が0.6%以下と優れた光学特
性を示した。また、図5に、本実施の形態1における成
膜開始から成膜終了までの時間に対する成膜レートを示
す。図5から明らかなように、2.273±0.018
nm/秒と、極めて安定した成膜レートを示した。
【0023】以上の工程を10回繰り返し行ったが、全
ての場合にテープ剥離試験、耐擦傷性試験において剥
離、傷は見れらず、分光反射率についても最も反射率の
低くなる波長が520±3nmの範囲に入っており、再
現性が得られた。
ての場合にテープ剥離試験、耐擦傷性試験において剥
離、傷は見れらず、分光反射率についても最も反射率の
低くなる波長が520±3nmの範囲に入っており、再
現性が得られた。
【0024】本実施の形態1において、カソード3から
シャッタ6までの距離を70mmに変えて成膜したとこ
ろ、10バッチ全てにおいてテープ剥離試験、耐擦傷性
試験において剥離、傷は見られず、分光反射率について
も最も反射率の低くなる波長が520±3nmの範囲に
入っており、カソード3からシャッタ6までの距離が5
0mmの場合と同様の結果が得られた。
シャッタ6までの距離を70mmに変えて成膜したとこ
ろ、10バッチ全てにおいてテープ剥離試験、耐擦傷性
試験において剥離、傷は見られず、分光反射率について
も最も反射率の低くなる波長が520±3nmの範囲に
入っており、カソード3からシャッタ6までの距離が5
0mmの場合と同様の結果が得られた。
【0025】尚、本実施の形態1において、O2 ガスの
分圧を1×10-1Pa乃至2Paに変化させて成膜した
ところ、同様の結果が得られることが分かった。さら
に、高周波電源の周波数13.56MHzを、27.1
2MHz、50kHz等に変更して成膜を試みたとこ
ろ、同様の結果が得られた。
分圧を1×10-1Pa乃至2Paに変化させて成膜した
ところ、同様の結果が得られることが分かった。さら
に、高周波電源の周波数13.56MHzを、27.1
2MHz、50kHz等に変更して成膜を試みたとこ
ろ、同様の結果が得られた。
【0026】また、上記顆粒の粒径は1乃至2mmだけ
に限定されるものではなく、例えば、0.1mm乃至1
0mmの範囲のものを使用しても、同様の結果が得られ
ることが判明した。また、上記成膜を行う基板2につい
ては、上記のものに限る必要はなく、他の光学ガラス
や、ポリカーボネート、ポリオレフィン等の各種合成樹
脂等、種々の材質の材料でも適用できた。さらに、基板
2の形状についても同様に、上述した場合に限定される
ものではない。
に限定されるものではなく、例えば、0.1mm乃至1
0mmの範囲のものを使用しても、同様の結果が得られ
ることが判明した。また、上記成膜を行う基板2につい
ては、上記のものに限る必要はなく、他の光学ガラス
や、ポリカーボネート、ポリオレフィン等の各種合成樹
脂等、種々の材質の材料でも適用できた。さらに、基板
2の形状についても同様に、上述した場合に限定される
ものではない。
【0027】(実施の形態2)本実施の形態2で用いる
スパッタリング装置を側面より見た状態を図6に示す。
本実施の形態2における真空槽13の上方には、自転可
能な基板14用の基板セット治具57が設置されてい
る。
スパッタリング装置を側面より見た状態を図6に示す。
本実施の形態2における真空槽13の上方には、自転可
能な基板14用の基板セット治具57が設置されてい
る。
【0028】また、カソード9は、電源10に接続され
ている。この電源10は、図示しないマッチングボック
スを介して13.56MHzの高周波電力をカソード9
に対して供給できる構成を有する。また、カソード9の
下部には、温度を一定に保つための図示しない冷却水が
流れている。さらに、真空槽13の側面には、ガス導入
口11が設けられている。このガス導入口11には、図
示しないがマスフローコントローラが取り付けられ、こ
れによって分圧が任意に調整できるようになっている。
ている。この電源10は、図示しないマッチングボック
スを介して13.56MHzの高周波電力をカソード9
に対して供給できる構成を有する。また、カソード9の
下部には、温度を一定に保つための図示しない冷却水が
流れている。さらに、真空槽13の側面には、ガス導入
口11が設けられている。このガス導入口11には、図
示しないがマスフローコントローラが取り付けられ、こ
れによって分圧が任意に調整できるようになっている。
【0029】上記カソード9には、皿15が載置されて
いる。この皿15は、成膜材料16を入れる仕組みにな
っており、成膜材料16がスパッタリングされることに
よって、基板14上に薄膜が形成される構成となってい
る。
いる。この皿15は、成膜材料16を入れる仕組みにな
っており、成膜材料16がスパッタリングされることに
よって、基板14上に薄膜が形成される構成となってい
る。
【0030】本実施の形態2において、成膜材料16の
上端から成膜時の基板14までの距離は50mmに設定
している。
上端から成膜時の基板14までの距離は50mmに設定
している。
【0031】本実施の形態2では、成膜室13内は常に
高真空に保たれており、予備室17上部に設けられた図
示しない扉を用いて基板14の入れ替えを行う構成とな
っている。即ち、まず、ヤトイ27にセットされた屈折
率1.52の光学ガラスであるBK7からなる基板14
を、ゲートバルブ39で仕切られた予備室17内にセッ
トし、また、成膜原料16として粒径1乃至2mmのM
gF2 の顆粒を石英製の皿15に入れて、直径4インチ
(直径約100mm)のカソード(マグネトロンカソー
ド)9上に載置する。
高真空に保たれており、予備室17上部に設けられた図
示しない扉を用いて基板14の入れ替えを行う構成とな
っている。即ち、まず、ヤトイ27にセットされた屈折
率1.52の光学ガラスであるBK7からなる基板14
を、ゲートバルブ39で仕切られた予備室17内にセッ
トし、また、成膜原料16として粒径1乃至2mmのM
gF2 の顆粒を石英製の皿15に入れて、直径4インチ
(直径約100mm)のカソード(マグネトロンカソー
ド)9上に載置する。
【0032】次に、予備室17内を荒引きポンプ45,
及び高真空ポンプ44により排気した後、ゲートバルブ
39を開け、真空槽13及び予備室17内を7×10-5
Paまで図示しない排気ポンプで排気する。さらに、O
2 ガスをガス導入口11から4×10-1Paまで導入す
る。図示しない高周波電源に接続された電源10から電
力を500Wとしてカソード9に供給し、プラズマを発
生させる。MgF2 顆粒からなる成膜材料16は、この
プラズマにより加熱され、カソード9の下面の図示しな
い冷却水による冷却能と釣り合った温度に保持されると
ともに、スパッタリングされる。
及び高真空ポンプ44により排気した後、ゲートバルブ
39を開け、真空槽13及び予備室17内を7×10-5
Paまで図示しない排気ポンプで排気する。さらに、O
2 ガスをガス導入口11から4×10-1Paまで導入す
る。図示しない高周波電源に接続された電源10から電
力を500Wとしてカソード9に供給し、プラズマを発
生させる。MgF2 顆粒からなる成膜材料16は、この
プラズマにより加熱され、カソード9の下面の図示しな
い冷却水による冷却能と釣り合った温度に保持されると
ともに、スパッタリングされる。
【0033】ここで、1分間プレスパッタリングした
後、一度高周波電力を0Wまで落とし、モータ28によ
り駆動される搬送アーム12により基板14を搬送し、
ヤトイ27を基板セット治具57に取り付けた後回転さ
せ、基板14がヤトイ27にセットされた状態でプラズ
マを発生させ、成膜を開始する。55秒後投入電力を0
Wにすることでプラズマを消し、基板14上に光学的膜
厚が130nmとなるようにMgF2 の膜を形成した。
後、一度高周波電力を0Wまで落とし、モータ28によ
り駆動される搬送アーム12により基板14を搬送し、
ヤトイ27を基板セット治具57に取り付けた後回転さ
せ、基板14がヤトイ27にセットされた状態でプラズ
マを発生させ、成膜を開始する。55秒後投入電力を0
Wにすることでプラズマを消し、基板14上に光学的膜
厚が130nmとなるようにMgF2 の膜を形成した。
【0034】次に、上述した基板14を取り出し、基板
14上に得られた膜にセロハンテープを貼り付けた後9
0°方向に強く引き剥がすといういわゆるテープ剥離試
験を実施したが、剥離は生じなかった。また、アルコー
ルにより湿らせたレンズクリーニング用ペーパーで強く
こすった後、膜表面を肉眼にて観察するいわゆる耐擦傷
性試験を実施したところ、傷は全く生じなかった。
14上に得られた膜にセロハンテープを貼り付けた後9
0°方向に強く引き剥がすといういわゆるテープ剥離試
験を実施したが、剥離は生じなかった。また、アルコー
ルにより湿らせたレンズクリーニング用ペーパーで強く
こすった後、膜表面を肉眼にて観察するいわゆる耐擦傷
性試験を実施したところ、傷は全く生じなかった。
【0035】このようにして得られ膜の分光反射率を図
7に示す。図7から明らかなように、実施の形態1の場
合と同様波長520nmで分光反射率が1.3%以下と
優れた特性を有している。また、分光反射率及び透過率
から、求めた吸収率を図8に示す。図8から明らかなよ
うに、400乃至700nmにおいて0.5%以下と優れ
た光学特性を示した。図9に本実施の形態2における成
膜開始から成膜終了までの時間に対する成膜レートを示
す。図9から明らかなように2.274±0.014n
m/秒と、極めて安定した成膜レートを示した。
7に示す。図7から明らかなように、実施の形態1の場
合と同様波長520nmで分光反射率が1.3%以下と
優れた特性を有している。また、分光反射率及び透過率
から、求めた吸収率を図8に示す。図8から明らかなよ
うに、400乃至700nmにおいて0.5%以下と優れ
た光学特性を示した。図9に本実施の形態2における成
膜開始から成膜終了までの時間に対する成膜レートを示
す。図9から明らかなように2.274±0.014n
m/秒と、極めて安定した成膜レートを示した。
【0036】以上の工程を10回繰り返し行ったが、全
ての場合においてテープ剥離試験、耐擦傷性試験におい
て剥離、傷は見られず、分光反射率についても最も反射
率の低くなる波長が520±3nmの範囲に入ってお
り、再現性が得られた。
ての場合においてテープ剥離試験、耐擦傷性試験におい
て剥離、傷は見られず、分光反射率についても最も反射
率の低くなる波長が520±3nmの範囲に入ってお
り、再現性が得られた。
【0037】尚、実施の形態1と同様、本実施の形態2
において、O2 ガスの分圧を1×10-1Pa乃至2Pa
に変化させて成膜したところ、同様の結果が得られるこ
とが分かった。
において、O2 ガスの分圧を1×10-1Pa乃至2Pa
に変化させて成膜したところ、同様の結果が得られるこ
とが分かった。
【0038】さらに、高周波電源の周波数13.56M
Hzを、27.12MHz、50kHz等に代えて成膜
を試みたところ、同様の結果が得られた。また、顆粒の
粒径は1乃至2mmだけに限定されるものではなく、例
えば、0.1mm乃至10mmの範囲のものを使用して
も、同様の結果が得られた。
Hzを、27.12MHz、50kHz等に代えて成膜
を試みたところ、同様の結果が得られた。また、顆粒の
粒径は1乃至2mmだけに限定されるものではなく、例
えば、0.1mm乃至10mmの範囲のものを使用して
も、同様の結果が得られた。
【0039】さらに、上記成膜を行う基板14について
は、上記のものに限る必要はなく、他の光学ガラスや、
ポリカーボネート、ポリオレフィン等の各種合成樹脂
等、種々の材質の材料でも適用できる。基板14の形状
についても同様になんら限定されるものではない。
は、上記のものに限る必要はなく、他の光学ガラスや、
ポリカーボネート、ポリオレフィン等の各種合成樹脂
等、種々の材質の材料でも適用できる。基板14の形状
についても同様になんら限定されるものではない。
【0040】(実施の形態3乃至実施の形態5)実施の
形態2で使用したスパッタリング装置と同様な成膜装置
において、成膜材料16の上端から成膜時の基板14ま
での距離を表1に示すように60,70,90mmと
し、これに伴い成膜時間を62,72,103秒と変更
することで、実施の形態3乃至5の光学薄膜が得られ
た。
形態2で使用したスパッタリング装置と同様な成膜装置
において、成膜材料16の上端から成膜時の基板14ま
での距離を表1に示すように60,70,90mmと
し、これに伴い成膜時間を62,72,103秒と変更
することで、実施の形態3乃至5の光学薄膜が得られ
た。
【0041】これら光学薄膜を実施の形態2と同様にし
て評価した結果は、表1に示すように、反射率のピーク
波長、膜の吸収特性、耐擦傷性試験、テープ剥離試験の
全てについて優れた特性を示す光学薄膜が得られた。
て評価した結果は、表1に示すように、反射率のピーク
波長、膜の吸収特性、耐擦傷性試験、テープ剥離試験の
全てについて優れた特性を示す光学薄膜が得られた。
【0042】
【表1】
【0043】(実施の形態6)本実施の形態6で用いる
スパッタリング装置を側面より見た状態を図10に、基
板19を保持するヤトイ29を上から見た状態を図11
に、搬送部分を進行方向後方から見た状態を図12に示
す。
スパッタリング装置を側面より見た状態を図10に、基
板19を保持するヤトイ29を上から見た状態を図11
に、搬送部分を進行方向後方から見た状態を図12に示
す。
【0044】本実施の形態6においては、成膜室18の
上方、及び搬送部分の予備室72、排出室73には基板
19が搬送されるレール20が配置され、基板19がセ
ットされたヤトイ29は、レール20上を予備室72、
排出室73各々で一定の速度で方向22に向かって移動
するようになっている。即ち、真空回転モータ56,6
5,67によりステンレス製のチェーンベルト50,6
4,66に各々駆動力を与え、チェーンベルト50,6
4,66によりヤトイ29が方向22に駆動される。
上方、及び搬送部分の予備室72、排出室73には基板
19が搬送されるレール20が配置され、基板19がセ
ットされたヤトイ29は、レール20上を予備室72、
排出室73各々で一定の速度で方向22に向かって移動
するようになっている。即ち、真空回転モータ56,6
5,67によりステンレス製のチェーンベルト50,6
4,66に各々駆動力を与え、チェーンベルト50,6
4,66によりヤトイ29が方向22に駆動される。
【0045】成膜室18と、予備室72,排出室73
は、各々ゲートバルブ46,47で仕切られ、各々荒引
きポンプ49,62,54及び高真空ポンプ48,6
3,53により高真空に排気される。ゲートバルブ4
6,47がそれぞれ開く際には、高真空に達すると共
に、成膜室18内と同じ真空になるようガス導入口5
8,59により真空度が調整される。ガス導入口58,
59は、以下に述べる成膜室18のガス導入口25と同
構造で調整されるようになっている。
は、各々ゲートバルブ46,47で仕切られ、各々荒引
きポンプ49,62,54及び高真空ポンプ48,6
3,53により高真空に排気される。ゲートバルブ4
6,47がそれぞれ開く際には、高真空に達すると共
に、成膜室18内と同じ真空になるようガス導入口5
8,59により真空度が調整される。ガス導入口58,
59は、以下に述べる成膜室18のガス導入口25と同
構造で調整されるようになっている。
【0046】また、カソード23は、電源24に接続さ
れている。電源24は、図示しないマッチングボックス
を介して13.56MHzの高周波電力を供給できる構
成となっている。
れている。電源24は、図示しないマッチングボックス
を介して13.56MHzの高周波電力を供給できる構
成となっている。
【0047】上記カソード23の下部には、温度を一定
に保つための図示しない冷却水が流れている。成膜室1
8の側面には、ガス導入口25が設けられている。ガス
導入口25には図示しないマスフローコントローラが取
りつけられ、これによって分圧が任意に調整できるよう
になっている。
に保つための図示しない冷却水が流れている。成膜室1
8の側面には、ガス導入口25が設けられている。ガス
導入口25には図示しないマスフローコントローラが取
りつけられ、これによって分圧が任意に調整できるよう
になっている。
【0048】さらに、カソード23には、皿26が載置
され、この皿26には、成膜材料27を入れる仕組みに
なっており、成膜材料27がスパッタリングされること
によって、図10に示す位置19Aから位置19Bまで
移動する間に、基板19上に薄膜が形成される構成とな
っている。上記成膜材料27の上端から成膜時の基板1
9までの距離Lは50mmに設定している。
され、この皿26には、成膜材料27を入れる仕組みに
なっており、成膜材料27がスパッタリングされること
によって、図10に示す位置19Aから位置19Bまで
移動する間に、基板19上に薄膜が形成される構成とな
っている。上記成膜材料27の上端から成膜時の基板1
9までの距離Lは50mmに設定している。
【0049】本実施の形態6では、屈折率1.52の光
学ガラス基板19にMgF2 を光学膜厚で130nmの
厚さに成膜する。まず、膜原料として、粒径1乃至2m
mのMgF2 顆粒からなる成膜材料27を、石英製で1
00×150mmの皿26に入れて120×170mm
のカソード(マグネトロンカソード)23上に載置す
る。
学ガラス基板19にMgF2 を光学膜厚で130nmの
厚さに成膜する。まず、膜原料として、粒径1乃至2m
mのMgF2 顆粒からなる成膜材料27を、石英製で1
00×150mmの皿26に入れて120×170mm
のカソード(マグネトロンカソード)23上に載置す
る。
【0050】次に、真空槽18内を1×10-4Paまで
ポンプ49,48で排気した後、基板19の搬送を開始
する前に、O2 ガスをガス導入口25から4×10-1P
aまで導入する。
ポンプ49,48で排気した後、基板19の搬送を開始
する前に、O2 ガスをガス導入口25から4×10-1P
aまで導入する。
【0051】基板19は、大気中において、ゲートバル
ブ60が開いて真空回転モータ65及びベルト64によ
り予備室62に取り込まれ、予備室72において排気ポ
ンプ62,63により1×10-4Paまで排気された
後、O2 ガスをガス導入口58から4×10-1Paまで
導入する。
ブ60が開いて真空回転モータ65及びベルト64によ
り予備室62に取り込まれ、予備室72において排気ポ
ンプ62,63により1×10-4Paまで排気された
後、O2 ガスをガス導入口58から4×10-1Paまで
導入する。
【0052】次に、電源24より500Wの高周波電力
をカソード23に供給し、プラズマを発生させる。Mg
F2 顆粒からなる成膜材料27は、このプラズマにより
加熱され、カソード23の下面の図示しない冷却水によ
る冷却能と釣り合った温度に保持されるとともに、スパ
ッタリングされる。ここで、1分間プレスパッタリング
した後、基板19を位置19Aより搬送を開始する。搬
送スピードは、4mm/秒で行い、基板19の先端が位
置19Aを通ってから基板19の末端が位置19Bを抜
けるまでで基板19上に光学的膜厚が130nmとなる
ようにMgF2の膜を形成した。
をカソード23に供給し、プラズマを発生させる。Mg
F2 顆粒からなる成膜材料27は、このプラズマにより
加熱され、カソード23の下面の図示しない冷却水によ
る冷却能と釣り合った温度に保持されるとともに、スパ
ッタリングされる。ここで、1分間プレスパッタリング
した後、基板19を位置19Aより搬送を開始する。搬
送スピードは、4mm/秒で行い、基板19の先端が位
置19Aを通ってから基板19の末端が位置19Bを抜
けるまでで基板19上に光学的膜厚が130nmとなる
ようにMgF2の膜を形成した。
【0053】本実施の形態6は、基板19に続いて後続
する基板19が次々と搬送されることから、材料をセッ
トしてから一度プレスパッタリングを行えば、搬送レー
ル20上にセットされた基板19に対して次々と成膜さ
れる。成膜された基板19は、送り出され、ゲートバル
ブ47を通り排出室73に至り、ベントバルブ55によ
り排出室73を大気圧にし、ゲートバルブ61を開いて
真空回転モータ67により室外に送り出される。室外で
は図示しないモータ及びベルトにより保持され搬送され
る。
する基板19が次々と搬送されることから、材料をセッ
トしてから一度プレスパッタリングを行えば、搬送レー
ル20上にセットされた基板19に対して次々と成膜さ
れる。成膜された基板19は、送り出され、ゲートバル
ブ47を通り排出室73に至り、ベントバルブ55によ
り排出室73を大気圧にし、ゲートバルブ61を開いて
真空回転モータ67により室外に送り出される。室外で
は図示しないモータ及びベルトにより保持され搬送され
る。
【0054】尚、排出室73おいては、基板19を送り
出し後、ゲートバルブ61を閉じ荒引きポンプ54,高
真空ポンプ53により1×10-4Paまで排気し、O2
ガスをガス導入口59から4×10-1Paまで導入す
る。
出し後、ゲートバルブ61を閉じ荒引きポンプ54,高
真空ポンプ53により1×10-4Paまで排気し、O2
ガスをガス導入口59から4×10-1Paまで導入す
る。
【0055】上述の基板19を取り出し、得られた膜に
セロハンテープを貼り付けた後、90°方向に強く引き
剥がすといういわゆるテープ剥離試験を実施したが、剥
離は生じなかった。また、アルコールにより湿らせたレ
ンズクリーニング用ペーパーで強くこすった後、膜表面
を肉眼にて観察するいわゆる耐擦傷性試験を実施したと
ころ、傷は全く生じなかった。
セロハンテープを貼り付けた後、90°方向に強く引き
剥がすといういわゆるテープ剥離試験を実施したが、剥
離は生じなかった。また、アルコールにより湿らせたレ
ンズクリーニング用ペーパーで強くこすった後、膜表面
を肉眼にて観察するいわゆる耐擦傷性試験を実施したと
ころ、傷は全く生じなかった。
【0056】本実施の形態6により得られた膜の分光反
射率を図13に示す。波長520nmで反射率が1.3
%以下と優れた特性を有している。また、分光反射率及
び透過率から、吸収率を求めた結果を図14に示す。4
00乃至700nmにおいて0.5%以下と優れた光学
特性を示した。さらに、図15に成膜開始から成膜終了
までの時間に対する成膜レートを示す。図15から明ら
かなように、2.274±0.016nm/秒と、極め
て安定した成膜レートを示した。
射率を図13に示す。波長520nmで反射率が1.3
%以下と優れた特性を有している。また、分光反射率及
び透過率から、吸収率を求めた結果を図14に示す。4
00乃至700nmにおいて0.5%以下と優れた光学
特性を示した。さらに、図15に成膜開始から成膜終了
までの時間に対する成膜レートを示す。図15から明ら
かなように、2.274±0.016nm/秒と、極め
て安定した成膜レートを示した。
【0057】以上の工程を10枚の基板19について繰
り返し行ったが、全てにおいてテープ剥離試験、耐擦傷
性試験において剥離、傷は見られず、分光反射率ついて
も最も反射率の低くなる波長が520±3nmの範囲に
入っており、再現性が得られた。
り返し行ったが、全てにおいてテープ剥離試験、耐擦傷
性試験において剥離、傷は見られず、分光反射率ついて
も最も反射率の低くなる波長が520±3nmの範囲に
入っており、再現性が得られた。
【0058】尚、実施の形態1と同様、本実施の形態6
において、O2 ガスの分圧を1×10-1Pa乃至2Pa
に変化させて成膜したところ、同様の結果が得られるこ
とが分かった。
において、O2 ガスの分圧を1×10-1Pa乃至2Pa
に変化させて成膜したところ、同様の結果が得られるこ
とが分かった。
【0059】さらに、高周波電源の周波数13.56M
Hzを、27.12MHz、50kHz等に代えて成膜
を試みたところ、同様の結果が得られた。また、顆粒の
粒径は1乃至2mmだけに限定される必要はなく、例え
ば、0.1mm乃至10mmの範囲のものを使用して
も、同様の結果が得られた。
Hzを、27.12MHz、50kHz等に代えて成膜
を試みたところ、同様の結果が得られた。また、顆粒の
粒径は1乃至2mmだけに限定される必要はなく、例え
ば、0.1mm乃至10mmの範囲のものを使用して
も、同様の結果が得られた。
【0060】また、上記成膜を行う基板19について
は、上記の材質、大きさに限る必要はなく、他の光学ガ
ラスや、ポリカーボネート、ポリオレフィン等の各種合
成樹脂等の材質を用いて80×80mmの寸法で適用で
きた。さらに、基板19の形状についても実施の形態1
と同様に、なんら限定されるものではない。
は、上記の材質、大きさに限る必要はなく、他の光学ガ
ラスや、ポリカーボネート、ポリオレフィン等の各種合
成樹脂等の材質を用いて80×80mmの寸法で適用で
きた。さらに、基板19の形状についても実施の形態1
と同様に、なんら限定されるものではない。
【0061】(実施の形態7乃至9)実施の形態6で使
用したスパッタリング装置と同様なスパッタリング装置
において、成膜材料27の上端から成膜時の基板19ま
での距離を表2に示すように60,70,90mmと
し、これに伴い搬送速度を4.2mm/秒、4.6mm
/秒、4.9mm/秒と変更することで、実施の形態7
乃至9の光学薄膜が得られた。
用したスパッタリング装置と同様なスパッタリング装置
において、成膜材料27の上端から成膜時の基板19ま
での距離を表2に示すように60,70,90mmと
し、これに伴い搬送速度を4.2mm/秒、4.6mm
/秒、4.9mm/秒と変更することで、実施の形態7
乃至9の光学薄膜が得られた。
【0062】これら光学薄膜を実施の形態6と同様にし
て評価した結果は、表2に示すように、反射率のピーク
波長、膜の吸収特性、耐擦傷性試験、テープ剥離試験の
全てについて優れた特性を示す光学薄膜が得られた。
て評価した結果は、表2に示すように、反射率のピーク
波長、膜の吸収特性、耐擦傷性試験、テープ剥離試験の
全てについて優れた特性を示す光学薄膜が得られた。
【0063】
【表2】
【0064】(比較例1)本比較例1で用いる装置を、
側面から見た状態を図16に示す。真空槽36の上方に
は自転可能なヤトイ38にセットされた基板37が設置
されている。また、図16に示すカソード30は、電源
31に接続されている。この電源31は、図示しないマ
ッチングボックスを介して、13.56MHzの高周波
電力を供給できる構成を有している。
側面から見た状態を図16に示す。真空槽36の上方に
は自転可能なヤトイ38にセットされた基板37が設置
されている。また、図16に示すカソード30は、電源
31に接続されている。この電源31は、図示しないマ
ッチングボックスを介して、13.56MHzの高周波
電力を供給できる構成を有している。
【0065】また、カソード30の下部には、温度を一
定に保つための図示しない冷却水が流れている。真空槽
36の側面には、ガス導入口32が設けられている。ガ
ス導入口32は、成膜中のガスの分圧等を任意に調整で
きるようになっている。排気系には、荒引きポンプ6
7、高真空ポンプ68が設けられている。
定に保つための図示しない冷却水が流れている。真空槽
36の側面には、ガス導入口32が設けられている。ガ
ス導入口32は、成膜中のガスの分圧等を任意に調整で
きるようになっている。排気系には、荒引きポンプ6
7、高真空ポンプ68が設けられている。
【0066】また、カソード30には、皿33が載置さ
れ、この皿33には、成膜材料34を入れる仕組みにな
っており、成膜材料34がスパッタリングされることに
よって、基板29上に薄膜が形成される構成となってい
る。さらに、基板29と、カソード30との間にシャッ
ター35が真空槽36の下部より設置しており、成膜材
料34の上端とシャッター35との距離は40mmとし
ている。このシャッター35の開閉によって任意に膜厚
を制御できるようになっている。
れ、この皿33には、成膜材料34を入れる仕組みにな
っており、成膜材料34がスパッタリングされることに
よって、基板29上に薄膜が形成される構成となってい
る。さらに、基板29と、カソード30との間にシャッ
ター35が真空槽36の下部より設置しており、成膜材
料34の上端とシャッター35との距離は40mmとし
ている。このシャッター35の開閉によって任意に膜厚
を制御できるようになっている。
【0067】実施の形態1と同様の手順で基板37をセ
ットし、排気、成膜を行い、基板37上にプレスパッタ
リング時間1分、成膜時間76秒で130nmのMgF
2 膜を得て、比較例1とする。
ットし、排気、成膜を行い、基板37上にプレスパッタ
リング時間1分、成膜時間76秒で130nmのMgF
2 膜を得て、比較例1とする。
【0068】上記基板37を取り出し、得られた膜の分
光反射率及び透過率から、吸収率を求めた結果を図17
に示す。400乃至700nmにおいて、0.8%以
上、400乃至650nmにおいては1%以上を示し
た。図18に、成膜開始から成膜終了までの時間に対す
る成膜レートを示す。成膜直後およそ1.5nm/秒で
あったのが、徐々に速くなり、25秒以降になって略
2.28nm/秒と、成膜開始後から成膜終了まで不安
定な成膜レートを示した。
光反射率及び透過率から、吸収率を求めた結果を図17
に示す。400乃至700nmにおいて、0.8%以
上、400乃至650nmにおいては1%以上を示し
た。図18に、成膜開始から成膜終了までの時間に対す
る成膜レートを示す。成膜直後およそ1.5nm/秒で
あったのが、徐々に速くなり、25秒以降になって略
2.28nm/秒と、成膜開始後から成膜終了まで不安
定な成膜レートを示した。
【0069】得られた膜にセロハンテープを貼り付けた
後、90°方向に強く引き剥がすといういわゆるテープ
剥離試験を実施した結果、剥離は生じなかった。また、
アルコールにより湿らせたレンズクリーニング用ペーパ
ーで強くこすった後、膜表面を肉眼にて観察するいわゆ
る耐擦傷性試験を実施したところ膜剥離が生じた。
後、90°方向に強く引き剥がすといういわゆるテープ
剥離試験を実施した結果、剥離は生じなかった。また、
アルコールにより湿らせたレンズクリーニング用ペーパ
ーで強くこすった後、膜表面を肉眼にて観察するいわゆ
る耐擦傷性試験を実施したところ膜剥離が生じた。
【0070】以上説明した本発明によれば、以下の構成
を付記できる。 (1)ターゲット材料に0.1〜10mmの粒径をなす
顆粒のフッ化マグネシウムを用いたスパッタリング装置
において、ターゲットと基板の間に、ターゲットより5
0mm以上離れた位置に基板へのターゲット材料の到達
を遮るシャッタを設置することを特徴とするスパッタリ
ング装置。
を付記できる。 (1)ターゲット材料に0.1〜10mmの粒径をなす
顆粒のフッ化マグネシウムを用いたスパッタリング装置
において、ターゲットと基板の間に、ターゲットより5
0mm以上離れた位置に基板へのターゲット材料の到達
を遮るシャッタを設置することを特徴とするスパッタリ
ング装置。
【0071】付記1の構成において、ターゲットとなる
膜材料上に発生するプラズマの発生する範囲は、膜材料
をスパッタリングするガスの導入圧、供給電力等の成膜
条件、及びターゲット下の磁力により決定されるが、タ
ーゲット上部からの距離は50mm以下でプラズマが発
生する。プラズマの範囲外に膜材料の基板到達を左右す
るシャッタをこの膜材料より50mm以上の距離を隔て
て設置することにより、膜材料をスパッタリングしてい
る正イオンはシャッタに衝突することがなく、成膜中の
ターゲット上のプラズマはシャッタの開閉に拘わらず均
衡を保つことができる。
膜材料上に発生するプラズマの発生する範囲は、膜材料
をスパッタリングするガスの導入圧、供給電力等の成膜
条件、及びターゲット下の磁力により決定されるが、タ
ーゲット上部からの距離は50mm以下でプラズマが発
生する。プラズマの範囲外に膜材料の基板到達を左右す
るシャッタをこの膜材料より50mm以上の距離を隔て
て設置することにより、膜材料をスパッタリングしてい
る正イオンはシャッタに衝突することがなく、成膜中の
ターゲット上のプラズマはシャッタの開閉に拘わらず均
衡を保つことができる。
【0072】尚、膜材料の顆粒の粒径は、0.1乃至1
0mmであれば、光吸収のないフッ化マグネシウム膜を
高速で形成できる。10mmを越えると、膜材料内に空
間ができることから、断熱効果が高く、プラズマにさら
される面積が大きくなる反面、レートが安定しない。
0.1mm未満であると、スパッタリングの際、真空槽
内で舞い上がり、コート面の汚染の原因となる。好まし
くは70mm以上の距離を取って設置することにより、
膜材料をスパッタリングしている正イオンは完全にシャ
ッタに衝突することがなく、成膜中のターゲット上のプ
ラズマはシャッタの開閉に拘わらず均衡を保つことがで
きる。
0mmであれば、光吸収のないフッ化マグネシウム膜を
高速で形成できる。10mmを越えると、膜材料内に空
間ができることから、断熱効果が高く、プラズマにさら
される面積が大きくなる反面、レートが安定しない。
0.1mm未満であると、スパッタリングの際、真空槽
内で舞い上がり、コート面の汚染の原因となる。好まし
くは70mm以上の距離を取って設置することにより、
膜材料をスパッタリングしている正イオンは完全にシャ
ッタに衝突することがなく、成膜中のターゲット上のプ
ラズマはシャッタの開閉に拘わらず均衡を保つことがで
きる。
【0073】Vdcモニタ、シングルプローブ法、分光
計により、ターゲット周辺をモニタすると、50mm以
下の距離ではプラズマの特性、すなわち、高周波の状態
(Vdcモニタによる)、プラズマのイオン密度(シン
グルプローブ法による)、及びプラズマの発光強度(分
光計による)が、シャッタ開閉前後で大きく変化するた
め、得られる膜に光吸収あるいは膜の密度性の低下が生
ずる。
計により、ターゲット周辺をモニタすると、50mm以
下の距離ではプラズマの特性、すなわち、高周波の状態
(Vdcモニタによる)、プラズマのイオン密度(シン
グルプローブ法による)、及びプラズマの発光強度(分
光計による)が、シャッタ開閉前後で大きく変化するた
め、得られる膜に光吸収あるいは膜の密度性の低下が生
ずる。
【0074】(2)ターゲット材料に0.1〜10mm
の粒径をなす顆粒のフッ化マグネシウムを用いたスパッ
タリング装置において、ターゲットと基板の間に、基板
へのターゲット材料の到達を遮るものを持たず、基板と
ターゲットの距離が50mm以上であることを特徴とす
るスパッタリング装置。
の粒径をなす顆粒のフッ化マグネシウムを用いたスパッ
タリング装置において、ターゲットと基板の間に、基板
へのターゲット材料の到達を遮るものを持たず、基板と
ターゲットの距離が50mm以上であることを特徴とす
るスパッタリング装置。
【0075】(3)ターゲット材料に0.1〜10mm
の粒径をなす顆粒のフッ化マグネシウムを用いたスパッ
タリング装置の成膜室のターゲットと基板の間に、ター
ゲットより基板へのターゲット材料の到達を遮るものを
持たず、基板とターゲット材料の距離が50mm以上で
ある装置を使用し、膜厚を制御することを特徴とするス
パッタリング方法。
の粒径をなす顆粒のフッ化マグネシウムを用いたスパッ
タリング装置の成膜室のターゲットと基板の間に、ター
ゲットより基板へのターゲット材料の到達を遮るものを
持たず、基板とターゲット材料の距離が50mm以上で
ある装置を使用し、膜厚を制御することを特徴とするス
パッタリング方法。
【0076】(4)成膜室を基板が通過する時間を制御
することにより膜厚を制御することを特徴とする付記3
記載のスパッタリング方法。
することにより膜厚を制御することを特徴とする付記3
記載のスパッタリング方法。
【0077】(5)成膜を開始した後、膜厚が所望の値
に達した後プラズマを消すことを特徴とする付記3記載
のスパッタリング方法。
に達した後プラズマを消すことを特徴とする付記3記載
のスパッタリング方法。
【0078】(付記2乃至5記載の構成の作用)シャッ
タを設けないことで、膜原料をスパッタリングしている
正イオンはシャッタに衝突することがなく、成膜中のタ
ーゲット上のプラズマはシャッタの開閉に拘わらず均衡
を保つ。膜厚の制御は、所望の膜厚に達したとき、プラ
ズマを消すことや、成膜室の基板の移動については基板
の成膜室内の移動速度を制御し、成膜室を通過する時間
を制御するという成膜手法を採ることにより行う。安定
した成膜レートのもとで、一定の移動速度で基板を送る
ことにより安定した膜厚でフッ化マグネシウムの膜が得
られる。尚、膜原料の顆粒の粒径は、10mm以下であ
れば問題ない。
タを設けないことで、膜原料をスパッタリングしている
正イオンはシャッタに衝突することがなく、成膜中のタ
ーゲット上のプラズマはシャッタの開閉に拘わらず均衡
を保つ。膜厚の制御は、所望の膜厚に達したとき、プラ
ズマを消すことや、成膜室の基板の移動については基板
の成膜室内の移動速度を制御し、成膜室を通過する時間
を制御するという成膜手法を採ることにより行う。安定
した成膜レートのもとで、一定の移動速度で基板を送る
ことにより安定した膜厚でフッ化マグネシウムの膜が得
られる。尚、膜原料の顆粒の粒径は、10mm以下であ
れば問題ない。
【0079】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下の効
果を奏する。請求項1記載の発明によれば、成膜中のタ
ーゲット材料上のプラズマは遮蔽手段の開閉に拘わらず
均衡を保つことができ、これにより、連続して成膜する
薄膜の膜厚や膜品質のばらつきを低減できるスパッタリ
ング装置を提供することができる。
果を奏する。請求項1記載の発明によれば、成膜中のタ
ーゲット材料上のプラズマは遮蔽手段の開閉に拘わらず
均衡を保つことができ、これにより、連続して成膜する
薄膜の膜厚や膜品質のばらつきを低減できるスパッタリ
ング装置を提供することができる。
【0080】請求項2記載の発明によれば、ターゲット
材料上のプラズマは均衡を保つことができ、連続して成
膜する薄膜の膜厚や膜品質のばらつきを低減できるスパ
ッタリング装置を提供することができる。
材料上のプラズマは均衡を保つことができ、連続して成
膜する薄膜の膜厚や膜品質のばらつきを低減できるスパ
ッタリング装置を提供することができる。
【0081】請求項3記載の発明によれば、光吸収のな
いフッ化マグネシウムの薄膜を基板上に形成できるスパ
ッタリング装置を提供することができる。
いフッ化マグネシウムの薄膜を基板上に形成できるスパ
ッタリング装置を提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態1のスパッタリング装置の
概略側面図である。
概略側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のスパッタリング装置の
概略平面図である。
概略平面図である。
【図3】本実施の形態1により得られる膜の分光反射率
−波長特性を示す図である。
−波長特性を示す図である。
【図4】本実施の形態1により得られる膜の吸収率−波
長特性を示す図である。
長特性を示す図である。
【図5】本実施の形態1における成膜レートを示す特性
図である。
図である。
【図6】本発明の実施の形態2のスパッタリング装置の
概略側面図である。
概略側面図である。
【図7】本実施の形態2により得られる膜の分光反射率
−波長特性を示す図である。
−波長特性を示す図である。
【図8】本実施の形態2により得られる膜の吸収率−波
長特性を示す図である。
長特性を示す図である。
【図9】本実施の形態2における成膜レートを示す特性
図である。
図である。
【図10】本発明の実施の形態6のスパッタリング装置
の概略側面図である。
の概略側面図である。
【図11】本発明の実施の形態6のスパッタリング装置
のヤトイを示す平面図である。
のヤトイを示す平面図である。
【図12】本発明の実施の形態6のスパッタリング装置
の搬送部分を進行方向後方から見た図である。
の搬送部分を進行方向後方から見た図である。
【図13】本実施の形態6により得られる膜の分光反射
率−波長特性を示す図である。
率−波長特性を示す図である。
【図14】本実施の形態6により得られる膜の吸収率−
波長特性を示す図である。
波長特性を示す図である。
【図15】本実施の形態6における成膜レートを示す特
性図である。
性図である。
【図16】本発明における比較例のスパッタリング装置
の概略側面図である。
の概略側面図である。
【図17】本発明における比較例の膜の吸収率−波長特
性を示す図である。
性を示す図である。
【図18】本発明における比較例の膜の成膜レートを示
す特性図である。
す特性図である。
1 真空槽 2 基板 3 カソード 4 電源 5 ガス導入口 6 シャッタ 7 皿 8 成膜材料 9 カソード 10 電源 11 ガス導入口 12 搬送アーム 13 真空槽 14 基板 15 皿 16 成膜材料 17 予備室 18 成膜室 19 基板 20 レール 23 カソード 27 ヤトイ 28 モータ 29 ヤトイ 39 ゲートバルブ 40 高真空ポンプ 41 荒引きポンプ 72 予備室 73 排出室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 渡邊 正 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 浦田 憲和 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 生水 利明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 顆粒状のターゲット材料をプラズマ中の
イオンでスパッタリングして得られたスパッタリング粒
子を、基板上に積層して薄膜を形成するスパッタリング
装置において、 上記基板と対向させて配置した上記ターゲット材料の収
納手段と、 上記基板と上記収納手段との間であって上記収納手段か
ら少なくとも50mm以上離れた位置に配置され、上記
ターゲット材料の上記基板への到達を所望のタイミング
で遮蔽する遮蔽手段と、 を有することを特徴とするスパッタリング装置。 - 【請求項2】 顆粒状のターゲット材料をプラズマ中の
イオンでスパッタリングして、得られたスパッタリング
粒子を基板上に積層して薄膜を形成するスパッタリング
装置において、 上記ターゲット材料を収納可能な減圧室と、 この減圧室の減圧状態を維持しつつ、上記基板を上記減
圧室内に出し入れする搬送手段と、 上記減圧室内において上記基板が上記ターゲット材料に
対峙する時間が一定になるように上記搬送手段を制御す
る制御手段とを有し、 上記減圧室内における上記基板の上記ターゲット材料か
らの距離を少なくとも50mm以上に設定したことを特
徴とするスパッタリング装置。 - 【請求項3】 上記ターゲット材料は、フッ化マグネシ
ウムであることを特徴とする請求項1又は2記載のスパ
ッタリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9097526A JPH10287973A (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | スパッタリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9097526A JPH10287973A (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | スパッタリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10287973A true JPH10287973A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14194703
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9097526A Withdrawn JPH10287973A (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | スパッタリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10287973A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006049022A1 (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Asahi Glass Company, Limited | イオンビームスパッタリング装置およびeuvリソグラフィ用反射型マスクブランクの多層膜の成膜方法 |
| GB2491152A (en) * | 2011-05-24 | 2012-11-28 | Qioptiq Ltd | Deposition of a layer of coating material on a concave surface |
| TWI424083B (zh) * | 2011-08-26 | 2014-01-21 | Particle screening device | |
| KR20230151565A (ko) * | 2022-04-25 | 2023-11-02 | 주식회사 지에스이엠 | 주사전자현미경의 시료 제작을 위한 금속 박막 스퍼터링 자동화 장치 |
| KR20230152209A (ko) * | 2022-04-26 | 2023-11-03 | 이인규 | 주사전자현미경의 시료 제작을 위한 금속 박막 증착 장치 |
-
1997
- 1997-04-15 JP JP9097526A patent/JPH10287973A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006049022A1 (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Asahi Glass Company, Limited | イオンビームスパッタリング装置およびeuvリソグラフィ用反射型マスクブランクの多層膜の成膜方法 |
| GB2491152A (en) * | 2011-05-24 | 2012-11-28 | Qioptiq Ltd | Deposition of a layer of coating material on a concave surface |
| GB2491152B (en) * | 2011-05-24 | 2017-11-01 | Qioptiq Ltd | Methods and apparatuses for depositing a layer of coating material on a component |
| TWI424083B (zh) * | 2011-08-26 | 2014-01-21 | Particle screening device | |
| KR20230151565A (ko) * | 2022-04-25 | 2023-11-02 | 주식회사 지에스이엠 | 주사전자현미경의 시료 제작을 위한 금속 박막 스퍼터링 자동화 장치 |
| KR20230152209A (ko) * | 2022-04-26 | 2023-11-03 | 이인규 | 주사전자현미경의 시료 제작을 위한 금속 박막 증착 장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |