JPH10288002A - タービンエンジンのロータ、及び結合音ノイズの減少方法 - Google Patents

タービンエンジンのロータ、及び結合音ノイズの減少方法

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JPH10288002A JP10097295A JP9729598A JPH10288002A JP H10288002 A JPH10288002 A JP H10288002A JP 10097295 A JP10097295 A JP 10097295A JP 9729598 A JP9729598 A JP 9729598A JP H10288002 A JPH10288002 A JP H10288002A
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noise
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービンエンジンのファンブレード列から発
せられる結合音ノイズを軽減することであり、地域社会
や航空機のキャビン両方のノイズ問題を解決する方法を
達成する。 【解決手段】 ガスタービンエンジンのファンロータ
(32)のブレード(38)は、ブレード内の1つ以上
の物理的不均一性が一因である結合音ノイズが軽減され
るようにロータハブ(48)内に一意に配列される。結
合音ノイズの周波数スペクトルが減衰しやすい高調波と
減衰しにくい高調波とを含むこと、および減衰しにくい
高調波から減衰しやすい高調波へと音響エネルギーを割
当てることが結合音ノイズを軽減するのに有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ブレード列に
よって発せられる結合音ノイズの軽減に関し、特に、ガ
スタービンエンジンの回転ファンブレード列に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機の推進に用いられるタイプのガス
タービンエンジンは、エンジン吸気ダクト内に引っ込
み、かつ、中心ハブから半径方向外側に突出するファン
ブレードの列からなるファンロータを含む。エンジン運
転時には、ハブおよびブレードは長手方向に延在する軸
を中心に回転して、ダクトを流れる空気の流れを圧縮す
る。十分に高い回転速度では、ファンブレードの半径方
向で最も外側の部分は、各ブレードのリーディングエッ
ジが空力衝撃を生成するよう超音速で作動する。これら
の空力衝撃は、空気の流れの方向に対して逆の前方方向
へ伝播し、吸気ダクトから抜け出す。
【0003】実際問題として、列内の各ブレードは、許
容できる製造および取り付けの公差によって、列内の他
のブレードとはわずかに異なる。これらのブレード間の
不均一性により、衝撃が不均一性に方向づけられ、異な
った速度で伝播する。その結果、衝撃は、吸気ダクト内
で相互に作用し、ロータ一回転につき一回繰り返す、複
雑な経時変化する空気圧パターンを生成する。この圧力
パターンの周波数スペクトルは、ファンロータ一回転に
つき一回の基本周波数を含み、同様に基本周波数の倍数
の高次の高調波を含む。圧力パターンに関連するノイズ
は、結合音ノイズ(combination tone noise)もしくは
複合純音ノイズ(multiple pure tone noise)として知
られ、それが吸気ダクトの境界を前方に越えて伝播する
場合、航空機のキャビン乗員にとって、また空港近くの
住民にとって不快となり得る。
【0004】現在のエンジンのファンは旧世代のエンジ
ンのファンよりも径が大きく、よってよりゆっくりとし
た回転速度で駆動するため、結合音ノイズはますます頻
繁に起こる問題となってきている。加えて、現代のエン
ジンは旧世代のエンジンよりも少ない数のファンブレー
ドを採用していることが多い。回転速度が遅くなること
とブレードの数が減ることとの両方の傾向により、結合
音ノイズの音響エネルギーが低い周波数で集まることに
なる。低い周波数の音響エネルギーは高い周波数の音響
エネルギーよりも減衰しにくいので、ガスタービン産業
における最近の傾向は、結合音ノイズの問題を悪化させ
る傾向がある。
【0005】結合音ノイズの問題を処理する考えられる
方法のひとつは、航空機の胴体に吸音減衰材料を用い
て、ノイズを乗員から遮蔽することである。しかしなが
ら、吸音減衰材料はコストを増大し、航空機を重くし、
航空機の設計時にその材料の必要性が考えられていない
場合には組み込みが困難となる。さらに、航空機におけ
る吸音減衰材料の使用は、地域社会の騒音問題を解決す
るものではない。
【0006】結合音ノイズの問題を処理する考えられる
別の方法は、厳格な製造公差を課することによりブレー
ド間の不均一性の大きさを最小にすることである。しか
しながら、この方法は、ブレード製造の費用を増大させ
るため望ましくない。より厳しい公差の適用はまた、エ
ンジンの所有者が現存のブレードを改造するか、新しく
製造されたブレードに取り換えるかしない限りは、これ
らの公差の適用に先立って製造されたブレードからなる
現存のファンにより発せられる結合音ノイズを軽減する
ことはできない。新しいブレードに取り換える作業は、
費用がかかる作業であり、また現存のブレードがいずれ
にせよ機能している場合には、あえて実行するだけの必
然性を感じにくい作業である。過剰なブレード間の一致
は、ファンをフラッタの影響を受けやすく、潜在的な空
力弾性破壊の恐れにつながるため、より厳しい製造基準
を無条件に適用するのは望ましくない。
【0007】ブレード間の不均一性を最小限とするの
は、あまり均一でないブレードの大きなセットからほぼ
均一なブレードのサブセットを注意深く選択することに
よって成し遂げられる。しかしながら、この方法は、サ
ブセットが選択されるもとのブレードの十分に大きな在
庫の存在に依存する。エンジン製造業者は、そのような
在庫ををあまり持っておらず、ロータ内の損傷を受けた
いくつかのブレードを取り換えざるをえないエンジンの
所有者も充分な在庫をほぼ確実に持っていない。そのよ
うな在庫があったとしても、ほぼ均一なブレードのサブ
セットを選択する必要があることから、組立て作業が遅
くなるうえ、新たに何らかの選択基準を設けない限り
は、上記で参照されたフラッタが生じるおそれがある。
【0008】しがたって、結合音ノイズの問題を処理す
る現存の方法は不十分であり、結合音ノイズを軽減する
単純で効果的で経済的な方法が必要とされていることが
わかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、タービンエンジンのファンブレード列から発せ
られる結合音ノイズを軽減することであり、地域社会や
航空機のキャビン両方のノイズ問題を解決する方法を達
成することである。
【0010】本発明の別の目的は、エンジン製造の費用
を大幅に増大することなく、かつ、エンジン組立て作業
を複雑にすることなく、結合音ノイズを軽減することで
ある。
【0011】本発明の更に別の目的は、現存のタービン
エンジンのファンブレード列に容易にまた経済的に適用
可能な方法で結合音ノイズを軽減することである。
【0012】本発明の更なる目的は、ファンのフラッタ
のリスクをまねくことなく結合音ノイズを軽減すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、結合音ノイズ
の周波数スペクトルがエンジンの吸気ダクト内で減衰す
る低次の減衰しやすい(高)調波を含み、同様にダクト
を越えて伝播する高次の減衰しにくい調波を含むという
ことと、結合音ノイズの十分な軽減が強制的に音響エネ
ルギーを減衰しにくい高調波から減衰しやすい高調波へ
移行させることにより成し遂げられるという認識に部分
的に基づいている。本発明は、さらに、物理的不均一性
を持つファンブレード群は、前述した結合音ノイズの高
調波の間で音響エネルギーの割当てを効果的にするよう
にハブ内に配列される。
【0014】本発明によれば、ブレード間の物理的不均
一性を持つファンブレード群は、不均一な円周スペクト
ルが結合音ノイズの周波数スペクトルの最も高次の減衰
しやすい高調波以下の次数の円周高調波によって多くを
占められるよう配列される。
【0015】本発明の一実施例では、物理的不均一性と
してブレードのリーディングエッジのピッチ角を選択し
ており、このエッジから生成されるノイズの円周スペク
トルは、2以下の次数の円周(高)調波によって多くを
占められる。なお、便宜上、本明細書及び各請求項にお
いて、基本周波数の調波を1次の高調波として、この基
本周波数の調波をも含めて高調波として記載する。
【0016】本発明の別の実施例では、望ましくない高
次の円周高調波の振幅の重みづけされた合計が特定のし
きい値以下となるようにブレードが配列を行うことで、
望ましい低次の円周高調波が、ノイズのスペクトル成分
の多くを占めるようにされている。
【0017】本発明は、その音源で結合音ノイズを解消
し、よって地域社会の騒音問題や航空機内のキャビンの
騒音問題両方を処理することができるので有効である。
本発明は、厳しい製造公差によるのではなくブレードの
賢明な配列によるものであるため、コスト的に有効で、
新たに組立てられたブレード列と同様、現存のブレード
列にも適用可能である。さらに、本発明は不均一性を最
小にするよう試みるのではなく物理的不均一の円周スペ
クトルを操作するので、ファンのフラッタという付随す
るリスクがほとんどない。
【0018】本発明の前述の特徴および利点および動作
は、次の本発明を実行するための最良の態様の記述およ
び添付の図面に照らしてさらに明確とされる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1および2を参照すると、航空
機用ガスタービンエンジン30は、長手方向に延在する
軸34を中心に回転可能なファンロータ32を含む。フ
ァンロータは、符号B1〜B22でそれぞれ指定された2
2個のブレード38の個体群からなるファンブレード列
36を含む。ブレードはそれぞれ、リーディングエッジ
40とトレーリングエッジ42とを有し、ロータハブ4
8内にあり1から22まで番号付けされた22個の保持
スロット46のうちのいずれかひとつに固定されてい
る。ファンロータは直径Dを有し、これはあるブレード
の先端からその正反対のブレードの先端までの距離に相
当するものである。
【0020】エンジンは、空気力学的に流線型のナセル
52に収容されている。ナセル52の前方部分は、その
最前部にリップ56を有する入口部54となっている。
入口部は、吸気ダクト58を画定しており、エンジン
は、ファンブレード列のリーディングエッジが長手方向
に距離d分ダクト内側に引っ込むようにナセル内に位置
決めされる。距離dは、リップから列のリーディングエ
ッジまでの距離である。
【0021】エンジン運転中、ファンロータは方向Rに
速度Nで軸を中心として回転する。速度Nはエンジンに
要求される出力にしたがって変化する。ファンロータの
回転とエンジンの前方への速度によって周囲の空気62
が吸気ダクトへ入り込み、ファンブレード列を通り抜け
る。ファンブレード列は、エンジンの他の部品に使用で
きるよう空気を圧縮する。ファンブレード列の直前にお
いて、空気は、長手方向のマッハ数成分Mxを有し、音
波または圧力波を音速cで伝播できる。十分に速い回転
速度では、ファンブレードの半径方向に最も外側の部分
は超音速で動き、各ブレードのリーディングエッジは空
力衝撃を発生する。
【0022】図3A〜3Cを参照すると、ハブ内に取り
付けられたブレードは理想的には他の全てのブレードと
同一である。すなわち、形状、位置、向きなどブレード
38の物理的特徴に差異はない。そのような差異があれ
ば、ブレードの先端付近から生じる衝撃66の均一性に
影響を及ぼす。全てのブレードが等しく物理的特徴に差
異がないことにより、衝撃66は均一に方向づけられ
る。さらに、その衝撃は均一な強さであり、よって同一
速度で伝播する。したがって、伝播衝撃がその位置に達
すると、図3Bに示されるような経時変化する圧力また
はノイズ信号はブレード列の前方にいるオブザーバによ
って認識される。図3Cのスペクトル図に示されるよう
に、ノイズ信号の周波数スペクトルは、ブレード通過周
波数BPF(即ち、ファンブレードが任意の角度基準点
を通過する速度)と等しい基本周波数と、ブレード通過
周波数のより高次の(整数倍の)高調波とを含む。
【0023】実際には、上述した理想的なブレード列は
達成不可能である。ブレードの製造や取り付けにおける
公差によって、各ブレードは他のブレードとは若干異な
ってしまう。たとえば、図4Aは、ブレード間に複数の
物理的な不均一性を有するブレード列を図示している。
これら不均一性は図面では誇張されており、これには、
ブレードのリーディングエッジの位置Δx、ブレード角
度のずれΔθ(図2により鮮明に示されている)、リー
ディングエッジ食い違い角λによって定められるブレー
ドの方向またはピッチ角における差異などが含まれる。
本発明の状況では、また図5に図示されるように、リー
ディングエッジ食い違い角は、エンジン軸34に垂直な
線68と、凸状に湾曲したブレードの表面76上の2点
72,74を通る第2の線70とがなす鋭角である。点
72,74はそれぞれ、リーディングエッジ40とトレ
ーリングエッジ42との間の凸状の表面76に沿った距
離の5%と30%のところにある。
【0024】前記の物理的不均一性により、ブレードの
リーディングエッジによって生成された衝撃66は、不
均一に方向づけられ、異なった強さであり、よって異な
った速度で伝播する。結果として、いくらかの衝撃は吸
気ダクト内で前方に伝播するので他の衝撃に追いつく。
衝撃同士の相互作用により、図4Bに示される信号な
ど、ロータ1回転ごとに繰り返す、複雑な経時変化する
圧力またはノイズ信号を生成する。ノイズ信号の周波数
スペクトルは図4Cに示され、図中1Eで示されるロー
タ1回転周期(すなわち、360°周期)の基本周波数
を含む。このスペクトルもまた、ブレード通過周波数
(1回転につき22回)やその倍数を含む基本周波数の
倍数すなわちより高次の高調波(たとえば、1回転ごと
に2回すなわち2E、1回転ごとに3回すなわち3Eな
ど)を含む。1回転ごと1回の基本周波数およびそのよ
り高次の高調波を持つノイズは、結合音ノイズもしくは
複合純音ノイズと呼ばれ(口語では時に「バズソウ」ノ
イズと呼ばれる)、オブザーバにとって非常に不快なも
のとなり得る。上記以外の物理的不均一性もまた結合音
ノイズの一因となり得、また別のタイプの不均一性も一
様ではないが結合音ノイズの生成の一因となるであろ
う。
【0025】図4Cに示された高調波は、減衰しやすい
ものと減衰しにくいものとに分類される。その音響エネ
ルギーの振幅が音源から予め定義された距離内、この場
合はファンブレード列のリーディングエッジから入口部
のリップ56までの距離d内、で所定の振幅以下にまで
減衰する場合、その高調波は減衰しやすいものである。
所定の振幅は高調波ごとに特有のものであり、オブザー
バにとって音響的に不快でない振幅である。全体とし
て、減衰しやすい高調波は、周波数スペクトルの最下部
に位置する連続した一団の高調波である。減衰しやすい
高調波は、少なくとも第1すなわち基本調波を含み、第
1高調波より高い高調波を含んでもよい。最も高い次数
の減衰しやすい高調波は、臨界高調波あるいは臨界周波
数と呼ばれる。臨界高調波の次数よりも高い次数の高調
波は、減衰しにくい高調波である。減衰しにくい高調波
は減衰しやすい高調波と違い長距離の伝播が可能であ
る。
【0026】上記考察によれば、そのノイズ周波数スペ
クトルの音響エネルギーの一部が減衰しにくい高調波か
ら出されて、減衰しやすい高調波の中へ入れられれば、
結合音ノイズは著しく緩和される。本発明は、結合音ノ
イズの原因であるブレード間の物理的不均一性を少なく
ともひとつは持つファンブレード列であって、そのブレ
ードは上述した結合音ノイズ高調波の音響エネルギーの
分配を効果的に行えるように配列されている。特に、物
理的不均一の空間的または円周のスペクトルが結合音ノ
イズスペクトルの臨界高調波以下の次数を有する円周高
調波で多くを占められるようブレードは配列される。エ
ンジンナセル内に引っ込んだファンブレードの配列によ
って生成された結合音ノイズの場合、臨界高調波の次数
は、容易に決定可能な物理的パラメーターから予想でき
る。
【0027】これらの原理を発明の譲受人により製造さ
れるガスタービンエンジンへ適用することが今行われて
いる。図2に概要が示されているように、エンジンは、
22個のブレードを持つファンローターを有する。食い
違い角λで示されるようなピッチアングルの違いは、こ
の特別なエンジンによって発せられる結合音ノイズの主
な原因とされてきた。よって食い違い角は次の実証を行
う上で考慮に入れられる唯一の物理的不均一性である。
【0028】臨界高調波の次数nは、J.M.タイラ
ー、T.G.ソフリン、J.C.マッキャンによるスピ
ニングモード理論から推論できる関係によって決定され
る。その理論は彼らの論文(「軸流コンプレッサのノイ
ズの研究」タイラーおよびソフリン著、S.A.Eの会
報、1962年第70巻309〜332頁、および「コ
ンプレッサーノイズ削減に関するプラットとホイットニ
ーの体験」ソフリンおよびマッキャン著、1966年1
1月2日から5日に行われたカリフォルニアロサンゼル
スにおけるアメリカの音響協会第72回会議の際の発
表)に記録されている。タイラーとソフリンの論文に説
明されているように、MmおよびMm*はスピニングモ
ードチップマッハ数で、またスピニングモードが減衰か
ら伝播へ移行するマッハ数でもある。空気が流れている
ダクトの場合(ソフリンとマッキャンの論文で論じられ
た)減衰と伝播との移行は次の比が1.0:
【0029】
【数3】Mm*/{Mm*(1.0−Mx 20・5} 以下のときに起こる。上記式において、Mxはファンブ
レード列のリーディングエッジ直前のマッハ数の長手方
向成分である。
【0030】タイラーとソフリンの論文の表2はまた、
Mm*とスピニングローブの量mとの関係をいくつかの
ハブと先端との比σについて説明している。円形のダク
トではσ=0であり、表2の関係は、
【0031】
【数4】Mm*=1.0+0.81m-0・665 で概算できる。
【0032】スピニングモードチップマッハ数Mmは、
πDN/720cであり、Dはインチで表わされるロー
ターの直径(図2)で、Nはローターの角速度で回転数
/分で表わされ、Nにおいて結合音ノイズが最大限に抑
制されることが望まれる。Cはファンブレード列のリー
デイングエッジ直前の局部的音速で、フィート/秒で表
わされる。前記のことと併せてnで示される臨界高調波
の次数は、次式
【0033】
【数5】n≦(0.81/{[πDN/720c(1−
x 20・5]−1})1・504 でで表される。
【0034】対象のエンジンについては、Dは112イ
ンチであり、Nは2500回転/分に等しい。対象の動
作環境では、cは1117フィート/秒に等しく、Mx
は0.5に等しい。これらの値を用いると、上記の関係
は値5.43を生じる。nが臨界高調波の次数であり、
よって整数であるため、nは上記関係から決定される値
以下の最大整数の5となる。結合音ノイズ周波数スペク
トルについて、臨界周波数は、第5高調波すなわち1回
転につき5回つまり360°につき5回の周波数に相当
する。したがって、第5高調波以下の次数の高調波(す
なわち、第1〜第4高調波)は減衰しやすい高調波であ
り、吸気ダクト内、すなわち、ファンブレード列のリー
ディングエッジから入口部のリップ56までの距離d
(図1)内で不快とならない 振幅に減衰する。第6以
上の高調波は、減衰しずらい高調波である。
【0035】図6の表を参照すると、22個のファンブ
レードの群は、それぞれ、符号B〜B22で示され、
示された食い違い角を有し、図1および2のハブ48内
に配列される。食い違い角はブレードの実際の群に相当
し、エンジンのために製造された代表的なブレードであ
る。ブレードがハブ内に配列されると、ブレードは全体
で、食い違い角の空間分布、特に円周分布を示し、この
円周分布は関連した空間もしくは円周スペクトルを有す
る。本発明によれば、ブレードは、食い違い角の分布の
円周スペクトルがmよりも小さい次数の望ましい円周高
調波で多くを占められるように配列される。ここでm
は、結合音ノイズの周波数スペクトルの臨界高調波であ
るn以下の整数である。原理では、mはnと同じ大きさ
になり得る。しかしながら、ノイズ周波数スペクトルの
高い次数の減衰しやすい高調波はそれらのより低次の相
対物よりも減衰しやすさが減ることは知られている。し
たがって、実際には、nよりも小さなmの値を選択する
ことが一般的である。特定のエンジンのために、mには
2が選択され、よってブレードは 不均一性(食い違い
角)の円周スペクトルが2以下の次数の円周高調波で多
くが占められるように、ハブ内に配列される。複数の不
均一性が考えられる一般的なケースでは、mの値は不均
一性それぞれに特定なものとなり得る。
【0036】上述した条件(食い違い角分布の円周スペ
クトルが2以下の次数の望ましい円周高調波で多くを占
められる)を満たすブレードの配列は、図6の「ノイズ
削減のためのブレード位置」と付けられた欄に示されて
いる。たとえば、ブレードB1は保持スロット4番に割
り当てられ、ブレードB2はスロット3番に割り当てら
れ、以下同様に割り当てられる。ブレードを配列し終え
た状態は図2に図示されている。図7は、これに対応し
た円周位置での食い違い角の分布を示し、図8は、図7
の食い違い角の分布の円周スペクトルを示す。特に、図
8は、次式の係数Ak(A≠0)を示す。
【0037】
【数6】λ=A0+A1sin(θ+φ1)+A2sin
(θ+φ2)+…+A11sin(θ+φ11) 上記式において、θは列内の各ブレードの角度位置であ
り、φ は、高調波特定の位相角である。
【0038】なお、11より大きい次数の高調波は示さ
れていない。何故なら、平均的には、2つのブレードが
食い違い角のバリエーションのサイクルを画定すること
から、22枚のブレードから画定されるバリエーション
サイクルは、11を超えることはないからである。
【0039】図9は、図7、8に対応した結合音ノイズ
(音圧)スペクトルを示す。
【0040】図8を精査すると、望ましい(第1および
第2)高調波の振幅の合計(約0.32)は、望ましく
ない(第3〜第11)高調波の振幅の合計(約0.2
9)を超えていることが明瞭に示される。
【0041】さらに、望ましい高調波の振幅の合計は、
望ましくない高調波のうち最大振幅をとる高調波(すな
わち、第4高調波の振幅0.06)の少なくとも3倍で
ある。
【0042】結合音ノイズの軽減においては、円周スペ
クトルで2以下の次数の高調波がより優位を占めること
が要求され、この結果は、その要求を満たしている。特
にこの例では、第2高調波が最も影響の大きい(即ち一
番重要な)高調波となっており、したがって食い違い角
の分布(図7)は360°あたり2周期となっている。
一般的に、その次数kの円周高調波が多くを占める不均
一な配列は、360°あたりk周期となる(ただし、3
60°あたりk周期を示す全ての配列において、次数k
の円周高調波が多くなるとは限らない)。
【0043】上述したブレードの配列の結合音ノイズ削
減における効果は、図7〜9と図10〜12とを比較す
ることで実証される。図10〜12は、図6に示された
ものと同様のブレード群であるが図6の最後の欄に示さ
れたように結合音ノイズ削減を考慮せずに配列されたブ
レードを用いるロータの、食い違い角の分布、円周スペ
クトルおよび結合音ノイズ(音圧)スペクトルを示す。
図10の食い違い角の分布は、図7のものとは異なり、
識別可能な周期性を示していない。また図11の円周ス
ペクトルでは、望ましい(第2以下の)高調波成分が多
くなってはいない。一方、図8では、望ましい高調波成
分が明らかに多くなっている。
【0044】望ましい高調波の振幅の合計(0.13)
は、望ましくない高調波の振幅(0.71)の合計の数
分の一にすぎず、望ましい高調波の振幅の合計は、望ま
しくない高調波の最大振幅(すなわち、第3高調波の振
幅0.12)と実質的に等しいにすぎない。結合音ノイ
ズに対する効果は、図9及び12のノイズスペクトルを
比較することで明確にわかる(比較を容易にするため、
スペクトルは従来技術のブレード配列、特に図6の最後
の欄のブレード配列で観測される最大音圧に対し正規化
される)。これらのスペクトルは、本発明によって前述
されたように配列されたブレードでは、かなりの量の音
響エネルギーが、次数が高く減衰しにくいノイズ高調波
から、より低次の、減衰しやすい(高)調波へとかわっ
ていることを示す。エネルギーは、次数の低い減衰しや
すい高調波へと配分されている。減衰しやすい高調波
は、ダクトの外側に伝播するのではなく吸気ダクト内で
減衰するので、図9には示されず、また、ダクトの外側
にいるオブザーバによって認識されることもない。
【0045】円周スペクトルが、望ましい円周高調波
(すなわち、m以下の次数の高調波)で多くを占められ
ているか否かを知る方法は、360°ごとに周期kの食
い違い角の分布(もしくは他の不均一分布)で、周期k
の円周高調波が多くなっているかという、前述した観測
を行うことである。たとえば、望ましい高調波のうち最
高次数の高調波mに3が選択された場合、ブレードは、
食い違い角が360°ごとに約3回の周期性を示すよ
う、即ち周期が3となるように列内に配列されるべきで
ある。周期を3とすることは、第3円周高調波が多くな
ることを示唆するに過ぎず、このことを保証するもので
はない。従って、食い違い角の分布のスペクトル分析に
よって、望ましくない高調波の下位性(サブオーディナ
ンス)、即ち望ましくない高調波が少なくなっているこ
とを立証することが望ましい。周知のように、角度位置
に関して、食い違い角が滑らかに、かつ急激でないよう
に変化する場合に、第3調波が優勢となってこの第3調
波成分が多くなる可能性が高くなる。さらに解説する
と、食い違い角λが角度位置θの連続関数として表され
る場合、導関数dNλ/dθNは、非連続にはならなず、
即ち、角度位置に関して急激には変化しないようになっ
ている。
【0046】円周スペクトルが望ましい円周高調波で多
くを占められることを確実とする最も信頼できる方法
は、望ましくない円周高調波それぞれにゼロでない重み
係数(それらはmより大きい次数)を割当て、望ましく
ない高調波の振幅にその割り当てられた重み係数を掛け
ることである。重みづけられた振幅の合計が特定の振幅
しきい値以下である場合、円周スペクトルに対応するブ
レードの配列は望ましい円周高調波によって多くを占め
られると考えられる。重み係数は、その係数がかけられ
る円周高調波が比較的望ましくないことに反映し、振幅
のしきい値は、ブレード列により発せられる結合音ノイ
ズがオブザーバにとって許容しうるように選択される。
不快度数(「sones」として知られた単位で表され
る)の数量化されうるレベルにそのような重みづけされ
た合計を相互に関係づける関係が図13に示されてい
る。重みづけされた合計において反映された重み係数
は、第4高調波については1.875であり、第3およ
び第5〜第11の高調波については1.25である。特
定のエンジンを考慮した場合、これらの重み係数は、結
合音ノイズを軽減するばかりでなく、ロータの不均衡限
度(rotor imbalance limits)を満足するブレード配列
の識別を容易にすることが分かった。
【0047】望ましい調波が多くなることを確実にする
別の方法は、多数の候補のブレード配列のための重みづ
けされた合計を評価し、それら重みづけされた合計の最
小値に対応するブレード配列を選択する方法である。小
数のブレードを有するブレード列については、すべての
可能な配列について重みづけされた合計を評価し、これ
によって重みづけされた合計の絶対最小値を識別するこ
とができる。前述の例の22個のブレード列など、多数
のブレードを有するブレード列については、全ての可能
なブレード配列を評価することは現在利用できる計算処
理機器の能力を超えている。したがって、全ての可能な
ブレード配列のサブセットを評価し、そのサブセットか
ら最小の重み付けされた合計を選択する方法が実際的で
ある。そのような疑似的最小化によって、作業範囲を現
存の計算処理機器の能力内に納めることができるばかり
でなく、結合音ノイズの発生が許容範囲内であるブレー
ド配列を識別することについても十分に達成できる。
【0048】実際問題として、結合音ノイズの軽減以外
でもハブ内のブレードの配列は考慮されるべきものであ
る。たとえば、ファンブレードは一般的に質量と重心の
両方に変化を示す。そのようなブレードが質量と重心に
おける差異を考慮せずに配列された場合、ロータは、バ
ランスを失い、エンジン運転の際にはひどく振動してし
まう。しかしながら、結合音ノイズを軽減するためにブ
レードを配列することと、許容し得る不均衡レベルをな
し得るためにブレードを配列することとの間には基本に
相反するするものではなく、結合音ノイズを効果的に軽
減する可能なブレード配列のいくつかは、同時に両方の
条件を満たすように均衡が保たれる。図7のブレード配
列は、ちょうどそのような均衡とノイズ考慮両方を同時
に満たすものを示している。
【0049】結合音ノイズを考慮しない場合よりもこの
不均衡は確かに大きいものの、その不均衡の度合いは許
容範囲内である。同様に、第1および第2の減衰しやす
い円周高調波は、均衡性を考慮しなければ、または観測
される均衡の限度が厳しくなければ、その成分をより多
くすることが可能であった。
【0050】結合音ノイズを効果的に軽減するブレード
配列の決定は、コンピュータで実行されるアルゴリズム
によって最も効果的に行われる。最小値では、アルゴリ
ズムは、円周不均一スペクトルが、望ましい円周高調波
によって多くを占められるブレード配置を特定する。望
ましくない高調波の重みづけされた合計のしきい値振幅
を特定することにより、望ましくない高調波の重みづけ
された合計を最小化もしくは疑似的に最小化することに
より、または、ブレード列によって発せられた結合音ノ
イズがオブザーバにとって確実に許容できるようにする
他の基準を設けることにより、望ましい高調波が、確実
に多くなるようにされる。
【0051】結合音ノイズの生成において、複数種の物
理的特性の不均一性がその原因となる場合は、アルゴリ
ズムは、各不均一性に対して、円周スペクトルが望まし
い高調波によって多くを占められるブレード配列をそれ
ぞれ特定し、各不均一性に対して、望ましい高調波にお
ける最高次数がそれぞれ特定される。さらに、結合音ノ
イズに対する相対的な影響が反映するように、即ち、不
均一性がブレード配列に影響をもたらす程度を反映する
ように、各不均一性の影響(influence)を重み付けす
ることができる。
【0052】たとえば、食い違い角、ブレードのリーデ
ィングエッジ位置、およびブレードの角度のずれは、ど
れも結合音ノイズにとって無視できない一因であり、最
高次数の望ましい高調波での次数mは、例えば、それぞ
れ2、3および2が選択される。また、不均一性は、例
えば、それぞれ80%、15%および5%に重みづけさ
れる。
【0053】コンピュータにより実行されるアルゴリズ
ムはまた、複数の制約、たとえば結合音ノイズの軽減や
ロータ均衡の条件を同時に満たすブレード配列を容易に
識別することができる。そのような複数の制約を満たす
のに有用であると見いだされたアルゴリズムのひとつ
は、米国特許第5,537,861号に記述されてお
り、その内容は参照としてここに組み込まれる。この特
許は、多数の候補のブレード配列に対し「ペナルティ」
を割り当てることによりブレードが付けられたロータの
均衡をとる方法を記述している。これらペナルティのひ
とつは、望ましくない高調波の重みづけされた合計であ
ったり、各候補配列の可能性を生み出す結合音ノイズの
別の簡便な測定(convenient measure)でもよい。この
方法においてアルゴリズムを用いる場合、結果としてだ
されたブレードの配列は、均衡と結合音ノイズ両方の考
慮に反映している。
【0054】以上本発明を要約すると、ガスタービンエ
ンジンのファンロータ(32)のブレード(38)は、
ブレード内の1つ以上の物理的不均一性が一因である結
合音ノイズが軽減されるようにロータハブ(48)内に
一意に配列される。結合音ノイズの周波数スペクトルが
減衰しやすい高調波と減衰しにくい高調波とを含むこ
と、および減衰しにくい高調波から減衰しやすい高調波
へと音響エネルギーを割当てることが結合音ノイズを軽
減するのに有効であることが本発明でわかる。特に、ブ
レードは、物理的不均一の空間的または円周的スペクト
ルが結合音ノイズスペクトルの最も高い減衰しやすい高
調波の次数以下の次数の円周高調波によって多くを占め
られるように配列される。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気力学的に流線型とされたナセル内に収容さ
れ、ファンブレードを有するガスタービンエンジンの断
面概略側面図である。
【図2】本発明にしたがって配されたブレードのブレー
ド列を示す図1の方向2−2の説明図図である。
【図3】図3Aは、各ブレードによって生成された空力
衝撃を示す理想のファンブレード列の一部の概略展開
図、図3Bは、図3Aの衝撃に関連する圧力信号のグラ
フ、図3Cは、図3Bの圧力信号の周波数スぺクトルを
示すスペクトル図である。
【図4】図4Aは、ブレード間の不均一を有し、各ブレ
ードによって生じた空力衝撃を示すファンブレード列の
一部の概略展開図、図4Bは、図4Aの衝撃に関連する
圧力信号のグラフ、図4Cは、図4Bの圧力信号の周波
数スぺクトルを示すスペクトル図である。
【図5】図2の方向5−5についてのファンブレードの
前縁部の断面図であり、リーディングエッジの食い違い
角λの定義を説明する図である。
【図6】ファンブレードの固体群の食い違い角を説明
し、本発明および従来技術にしたがったファンハブにお
けるこれらのブレードの位置を示す図である。
【図7】本発明にしたがったハブ内に配されたブレード
の個体群についてのファンブレード食い違い角対円周の
位置を示すグラフである。
【図8】食い違い角の配分の円周スペクトルの説明図で
ある。
【図9】エンジン運転時のブレード個体群により発せら
れた結合音ノイズの周波数スぺクトルの説明図である。
【図10】従来技術にしたがったハブ内に配されたブレ
ードの個体群についてのファンブレード食い違い角対円
周の位置を示すグラフである。
【図11】食い違い角の配分の円周スペクトルの説明図
である。
【図12】エンジン運転時のブレード個体群により発せ
られた結合音ノイズの周波数スぺクトルの説明図であ
る。
【図13】食い違い角の配分の円周高調波の加重和の関
数としてのノイズを示すグラフである。
【符号の説明】
30…航空機用ガスタービンエンジン 32…ファンロータ 34…エンジン軸 36…ファンブレード列 38…ブレード 40…リーディングエッジ 42…トレーリングエッジ 48…ロータハブ 52…ナセル 54…入口部 56…リップ 58…吸気ダクト 62…空気 66…衝撃 68…エンジン軸に垂直な線 72…ブレード表面上の点 74…ブレード表面上の点 76…ブレード表面
フロントページの続き (72)発明者 ダグラス シー.マセウス アメリカ合衆国,コネチカット,マルボロ ウ,エドストロム ロード 37 (72)発明者 ソーター ピィー.ソロムスキー アメリカ合衆国,コネチカット,ヴァーノ ン,ウエストストリート 88 (72)発明者 ジョハン ヴァン アチターバーグ アメリカ合衆国,コネチカット,サウス ウィンサー,バックランド ロード 498

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延在する軸を中心として回転
    可能なハブと、不連続な角度位置にハブ内に円周方向に
    配列され、ハブから延在するブレードの群と含むタービ
    ンエンジンのロータであって、前記ブレードは、結合音
    ノイズの一因となる少なくともひとつの円周方向に変化
    する物理的な不均一性を有し、前記結合音ノイズは、ノ
    イズ周波数スペクトルを有するとともに、このスペクト
    ルの高調波のひとつは、nを自然数として、n次の臨界
    高調波であり、角度位置に関する物理的に不均一性の変
    化量は、円周方向不均一性スペクトルを有し、 前記ロータは、各円周方向不均一性スペクトルがm以下
    の次数の円周高調波によって多くを占められるように、
    ハブに対してブレードが配列され、mは、結合音ノイズ
    が軽減されるよう、それぞれの不均一性に対して個々に
    定められるn以下の整数であることを特徴とするロー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記ブレードは、リップを有するダクト
    内に収容され、ロータの直径はDであり、ロータの回転
    速度はNであり、この速度Nで結合音ノイズを軽減する
    ようにし、入口へ流入する空気は長手方向のマッハ数成
    分Mxと音速cとを有し、 前記ロータは、nが 【数1】(0.81/{[πDN/720c(1−Mx 2
    0・5]−1})1・504 以下で最大の整数であることを特徴とし、上記式におい
    てDはインチで表され、Nは回転数/分で表され、cは
    フィート/秒で表される請求項1のロータ。
  3. 【請求項3】 前記ブレードは、それぞれピッチ角と、
    リーディングエッジ位置と、ロータ内の円周方向に隣接
    するブレードに対する角度のずれとを有し、物理的不均
    一性はピッチ角の少なくともひとつと、ブレードのリー
    ディングエッジの長手方向位置と、円周方向に隣接する
    ブレードとの角度のずれであることを特徴とする請求項
    1のロータ。
  4. 【請求項4】 物理的不均一性は、ピッチ角であり、m
    は2であることを特徴とする請求項3のロータ。
  5. 【請求項5】 各円周高調波は、それぞれ関連する振幅
    を有し、ゼロ以外の重みづけ係数がmより大きい次数の
    円周高調波それぞれに割り当てられ、各振幅とその割り
    当てられたゼロ以外の重みづけ係数との積を、重みづけ
    された振幅として、ブレードは、ノイズ周波数スペクト
    ルにおける臨界周波数以下の高調波周波数を確実に多く
    するため、重みづけされた振幅の合計が、特定された振
    幅のしきい値以下となるようにハブ内に配列されている
    ことを特徴とする請求項1のロータ。
  6. 【請求項6】 各円周高調波は、それぞれ関連する振幅
    を有し、ゼロ以外の重みづけ係数がmより大きい次数の
    円周高調波それぞれに割り当てられ、各振幅とその割り
    当てられたゼロ以外の重みづけ係数との積を、重みづけ
    された振幅として、ハブ内に配列された場合のブレード
    の重みづけされた振幅の合計が、すべての可能なブレー
    ド配列の重みづけされた振幅の最小値となるように、ハ
    ブ内にブレードが配列されることを特徴とする請求項1
    のロータ。
  7. 【請求項7】 各円周高調波は、それぞれ関連する振幅
    を有し、ゼロ以外の重みづけ係数がmより大きい次数の
    円周高調波それぞれに割り当てられ、各振幅とその割り
    当てられたゼロ以外の重みづけ係数との積を、重みづけ
    された振幅として、ハブ内に配列された場合のブレード
    の重みづけされた振幅の合計が、すべての可能なブレー
    ド配列のサブセットの重みづけされた振幅の最小値とな
    るように、ハブ内にブレードが配列されることを特徴と
    する請求項1のロータ。
  8. 【請求項8】 前記ブレードは、各不均一性が角度位置
    に関して360°ごとに約m回の周期性を持つようにハ
    ブ内に配列され、mは、結合音ノイズが軽減されるよう
    に定められた、各不均一性に特定のn以下の整数である
    ことを特徴とする請求項1のロータ。
  9. 【請求項9】 各不均一性は、角度位置の連続関数とし
    て表され、この連続関数は、1階以上の0ではない導関
    数を有し、導関数は不連続ではなく、角度位置に関して
    急激に変化することはないことを特徴とする請求項8の
    ロータ。
  10. 【請求項10】 長手方向に延在する中心軸を中心に回
    転可能なハブと、不連続な角度位置に該ハブ内に円周方
    向に配され、ハブから延在するブレード群とを有するロ
    ータによって発せられる結合音ノイズの減少方法であっ
    て、ブレードは結合音ノイズの一因となる少なくともひ
    とつの円周方向に変化する物理的な不均一性を有し、結
    合音ノイズには、nを自然数として、高調波のひとつが
    n次の臨界高調波であるノイズ周波数スペクトルが含ま
    れ、前記方法は、 物理的不均一性を定量化し、 角度位置に関する各不均一性の変化量が、円周方向に不
    均一なスペクトルを有し、かつ、mをそれぞれの不均一
    性に特有でかつn以下である整数として、m以下の次数
    の円周高調波が前記スペクトルに多く含まれるように、
    ロータ内にブレードを配列して、結合音ノイズが軽減さ
    れるようにすることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 前記ブレードは、リップを有するダク
    ト内に収容されており、ロータの直径はDであり、ロー
    タの回転速度はNであり、この速度Nで結合音ノイズを
    軽減するようにし、入口へ流入する空気は長手方向のマ
    ッハ数成分Mxと音速cとを有し、 前記ロータは、nが 【数2】(0.81/{[πDN/720c(1−Mx 2
    0・5]−1})1・504 以下で最大の整数であることを特徴とし、上記式におい
    てDはインチで表され、Nは回転数/分で表され、cは
    フィート/秒で表される請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 前記ブレードは、それぞれピッチ角
    と、リーディングエッジ位置と、ロータ内の円周方向に
    隣接するブレードに対する角度のずれと、を有し、物理
    的不均一性は、ピッチ角の少なくともひとつと、ブレー
    ドのリーディングエッジの位置と、円周方向に隣接する
    ブレードとの角度のずれであることを特徴とする請求項
    10の方法。
  13. 【請求項13】 物理的不均一性は、ピッチ角であり、
    mは2であることを特徴とする請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 各円周高調波は、それぞれ関連する振
    幅を有し、ゼロ以外の重みづけ係数がmより大きい次数
    の円周高調波それぞれに割り当てられ、各振幅とその割
    り当てられたゼロ以外の重みづけ係数との積を、重みづ
    けされた振幅として、ブレードは、この重みづけされた
    振幅の合計が、特定された振幅のしきい値以下となるよ
    うにハブ内に配列され、確実にノイズ周波数スペクトル
    が臨界周波数以下の高調波周波数によって多くを占めら
    れるようにすることを特徴とする請求項10の方法。
  15. 【請求項15】 各円周高調波は、それぞれ関連する振
    幅を有し、ゼロ以外の重みづけ係数がmより大きい次数
    の円周高調波それぞれに割り当てられ、各振幅とその割
    り当てられたゼロ以外の重みづけ係数との積を、重みづ
    けされた振幅として、ハブ内に配列された場合のブレー
    ドの重みづけされた振幅の合計が、すべての可能なブレ
    ード配列の重みづけされた振幅の最小値となるように、
    ハブ内にブレードが配列されることを特徴とする請求項
    10の方法。
  16. 【請求項16】 各円周高調波は、それぞれ関連する振
    幅を有し、ゼロ以外の重みづけ係数がmより大きい次数
    の円周高調波それぞれに割り当てられ、各振幅とその割
    り当てられたゼロ以外の重みづけ係数との積を、重みづ
    けされた振幅として、ハブ内に配列された場合のブレー
    ドの重みづけされた振幅の合計が、すべての可能なブレ
    ード配列のサブセットの重みづけされた振幅の最小値と
    なるように、ハブ内にブレードが配列されることを特徴
    とする請求項10の方法。
  17. 【請求項17】 ブレードは、各不均一性が角度位置に
    関して360°ごとに約m回の周期性を持つようにハブ
    内に配列され、mは、結合音ノイズが軽減されるように
    定められた、各不均一性に特定のn以下の整数であるこ
    とを特徴とする請求項10の方法。
  18. 【請求項18】 各不均一性は角度位置の連続関数とし
    て表され、この連続関数は、1階以上の0ではない導関
    数を有し、この導関数は不連続ではなく、かつ、角度位
    置に関して急激に変化することもないことを特徴とする
    請求項17の方法。
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