JPH10288532A - 車両用音声案内装置 - Google Patents

車両用音声案内装置

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JPH10288532A
JPH10288532A JP9097682A JP9768297A JPH10288532A JP H10288532 A JPH10288532 A JP H10288532A JP 9097682 A JP9097682 A JP 9097682A JP 9768297 A JP9768297 A JP 9768297A JP H10288532 A JPH10288532 A JP H10288532A
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JP
Japan
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voice guidance
voice
occupant
driver
mental state
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Application number
JP9097682A
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English (en)
Inventor
Akihiko Nojima
昭彦 野島
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声案内の表現内容が画一的である。乗員の
精神状態に適応した音声案内ができない。 【解決手段】 ナビゲーションECU10は、運転者の
発生ピッチ、発生ボリューム、スイッチ類操作頻度、ア
クセル・ブレーキ操作頻度に基づき、運転集中度を求め
る。また、運転者の心拍数とその分散に基づき、活動水
準を求める。そして、運転集中度と活動水準に基づき、
案内モードとして、ノーマルモード、あせりモード、散
漫モードあるいは意識低下モードを設定し、設定したモ
ードに従った表現内容の音声案内を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員に対して音声
案内を発する車両用音声案内装置に関する。この車両用
音声案内装置は、走行をガイドするための情報を提供す
るナビゲーションシステムに好適に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来、現在位置を表示したり、設定した
目的地までの経路を案内したりするナビゲーションシス
テムが知られており、これが搭載される場合も多くなっ
ている。特に、最近はナビゲーションシステムに音声案
内機能をもたせたことにより、運転者に分かりやすい形
で情報を提供することができる。このようなナビゲーシ
ョンシステムでは、経路案内などが音声出力装置から発
せられる、運転者はディスプレイを見ないでも情報提供
を受けることができ、車両前方の目視に専念できる。
【0003】しかし、ユーザの好みにより、上記音声案
内を不快と感じたり、うるさいと感じることもある。ま
た、音声案内が乗員同士の会話の妨げになる場合もあ
る。そこで、音声案内機能を抑制するための操作スイッ
チを備えたシステムも提案されている。
【0004】また、特開平6−103494号公報に記
載の経路誘導装置は、音声案内を開始する前に案内開始
報知音を鳴らす。乗員は、音声案内を聞こうとする場合
には、報知音に対して所定の反応をする。この反応の有
無が検出され、反応があった場合に音声案内を実行す
る。このようにして、乗員が音声案内を聞く意志の有無
が判断され、聞こうとしているときにのみ音声案内が実
行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−103
494号公報の装置では、乗員に所定の反応をさせなけ
れば、音声案内を聞こうとしていることを判断できな
い。乗員は報知音に対していちいち反応しなければなら
ず、煩わしいと感じる可能性がある。
【0006】また、乗員の精神状態は、個人差はあるも
のの、そのときどきで変化する。例えば、何らかの理由
であせっている場合もあり、散漫な状態にあるときもあ
り、また、疲労等により意識が低下している場合もあ
る。乗員があせっているときには、あせりを助長しない
ような音声案内を行うことが好ましく、さらに、あせり
を沈めるような音声案内を行うことが好ましい。また、
散漫な状態のときは注意を喚起することが好ましい。さ
らに、乗員の意識が低下しているときには、意識を高め
ることが好ましい。
【0007】しかし、従来装置では、乗員の精神状態に
関わりなく、画一的な音声案内が行われ、精神状態に適
応した音声案内を行うことはできなかった。そのため、
乗員は、そのときの精神状態次第で音声案内を不快と感
じることがあった。また、散漫な状態や意識低下状態に
あり、音声案内が十分に伝わらない可能性もあった。
【0008】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、乗員の精神状態に適応した好適な
音声案内を行うことができる車両用音声案内装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用音声案内
装置は、乗員に対して音声案内を発する装置であって、
乗員の精神状態を検出する精神状態検出手段と、精神状
態に応じた表現内容の音声案内を作成する音声案内作成
手段とを含む。ここで乗員とは、運転者であり、または
同乗者であり、あるいは両者でもよい。
【0010】本発明の車両用音声案内装置は、走行をガ
イドするための情報を提供するナビゲーションシステム
に好適に適用される。ナビゲーションシステムは、車両
の各情報が入力されるので、精神状態を検出するのに有
利である。また、ナビゲーションシステムは、音声案内
を実行する機会が多く、従って、音声案内の変更によっ
て得られる効果が大きい。また、ナビゲーションシステ
ムの案内内容は、乗員の精神状態に与える影響が比較的
大きい。ただし、ナビゲーションシステム以外の音声案
内装置にも本発明を適用できることはもちろんである。
【0011】本発明によれば、画一的な表現内容の音声
案内が行われるのではなく、精神状態に応じて表現内容
が変更される。例えば、通常の精神状態のときは、「3
00m先の交差点を右方向です」と音声案内する。一
方、乗員のあせりを検出したときには、「300m、右
方向」というように体言止めを用いるなどして、冗長性
を下げる方向に表現を変更する。また、このとき、案内
速度を落とし、通常よりもゆっくりと伝える。また、
「この先しばらく道なりです」というように、安心につ
ながるメッセージを音声案内する。このような案内によ
って、乗員のあせりの助長を防ぎ、さらに、あせりを沈
めることができる。また、例えば、乗員が散漫な精神状
態にあると検出したときには、「300m先の交差点を
右方向です。注意して下さい。」などと、注意を促すよ
うに内容を変更する。その他、乗員の精神状態に応じて
適当な表現内容の音声案内を行う。
【0012】このように、本発明によれば、乗員の精神
状態に適応した音声案内を行うことができる。さらに、
本発明によれば、乗員の精神状態が車両走行という環境
に適切な状態となるように図ることができる。
【0013】本発明において、乗員の精神状態は、例え
ば、運転操作頻度に基づいて検出される。また例えば、
乗員の精神状態は、発話音声ピッチに基づいて検出され
る。運転操作頻度が高いときや、発話音声ピッチが短い
ときは、集中度が高い精神状態にあると判断できる。
【0014】また、本発明の一態様の装置では、上記の
精神状態検出手段とともに、活動水準を検出する活動水
準検出手段が設けられ、前記音声案内作成手段は、前記
精神状態および前記活動水準に基づいた表現内容の音声
案内を作成する。この態様によれば、さらに詳細に乗員
の状態を検出し、これに適応したきめ細かい音声案内を
行うことができる。例えば、乗員が集中度の低い精神状
態にあると検出されたとする。このとき、集中度が低い
のは、乗員が他のことに気をとられて散漫状態にあるた
めの場合もあり、また、乗員の意識が低下しているため
の場合もある。この態様では、活動水準を用いることに
より、上記の散漫状態と意識低下状態の判別もできる。
【0015】また、本発明の一態様の装置において、前
記音声案内作成手段は、前記精神状態および前記活動水
準に基づき、乗員があせり状態にあると判断されるとき
には音声案内の冗長度を低下させる。例えば、乗員が集
中度の高い精神状態にあり、かつ、活動水準も高いとき
は、乗員があせっていると判断できる。このとき、音声
案内の冗長度が高いと、乗員は音声案内をうるさいと感
じ、あせり状態が助長される。そこで、本発明では、あ
せり状態が検出されると冗長度を低下させる。冗長度の
低下とは、例えば、音声案内の不要部分を削減すること
であり、音声案内文を短くすることである。前述の「3
00m先、右方向」という体言止めを用いた表現内容は
ここに該当する。このとき、音声案内の発話スピードを
低くしてゆっくりと案内することができる。上記のよう
に音声案内文を短くすることは、冗長度を下げるときに
有利である。また、この状態のとき、通常の音声案内に
加えて、安心感につながる付加的な音声案内文を挿入す
る。前述の「この先しばらく道なりです」という案内は
これに該当する。ここに例示した処理は、いずれも運転
者の安心につながるものである。本発明では、冗長度の
低下処理に、一つまたは複数の手法を採用する。どの手
法を採用するかは、装置の仕様や用途に基づき、適宜決
定すればよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
(以下、実施形態という)について、図面に基づいて説
明する。本実施形態は、主として運転者の精神状態を検
出して音声案内の表現内容を変更する。
【0017】図1は、全体構成を示すブロック図であ
り、ナビゲーションECU10には、DGPS装置1
2、地図データベース14、車速センサ15が接続され
ている。DGPS(デファレンシャ・グローバル・ポジ
ショニング・システム)装置12は、人工衛星からの信
号を利用して現在地を検出するGPS装置からの位置情
報に、FM多重放送などから供給されるGPS装置にお
ける誤差情報を合わせ、より正確な現在位置検出を行
う。また、地図データベース14には、全国の道路情報
などを含む地図情報が記憶されている。また、車速セン
サ15は、車軸回転数等を検出して出力し、この出力を
基にナビゲーションECU10は車速を算出する。
【0018】また、ナビゲーションECU10には、出
力装置として、ディスプレイ16、スピーカ18が接続
されている。そして、ナビゲーションECU10は、所
定の入力手段(図示せず)を利用した目的地の設定に伴
い、地図データベース14の地図情報を用い、目的地ま
での最適経路を探索、設定する。また、車両の走行時に
は、ディスプレイ16に現在地周辺の地図を表示すると
共に、その地図に現在地マークを表示する。さらに、設
定された経路を他の道路と区別できるように表示する。
また、右左折などを行う交差点に進入するときには、デ
ィスプレイ16に交差点での右左折を示す拡大ガイダン
ス表示を行うと共に、スピーカ18から右左折の指示を
発する。
【0019】また、ナビゲーションECU10は、カー
ブ警告機能を有する。本システムには、道路のカーブ半
径と関連づけて車速しきい値が設定されている。このし
きい値は、車速の許容値を示すものであり、カーブ半径
が小さいほど車速しきい値が低く設定されている。ナビ
ゲーションECU10は、地図情報から求めた車両前方
のカーブの半径に対応する車速しきい値と、車速センサ
15の出力から求めた現在車速とを比較する。そして、
現在車速が車速しきい値を上回っているときには、カー
ブの存在を知らせるとともに、減速を促す音声案内を行
う。
【0020】さらに、ナビゲーションECU10は、オ
ーディオシステム19と接続されている。ナビゲーショ
ンECU10は、音声案内を発するときなどに、オーデ
ィオシステム19に制御信号を出力して、音量調整を行
わせることができる。
【0021】また、ナビゲーションECU10は、音声
認識ECU20と接続され、音声認識ECU20にはマ
イク22が接続されている。音声認識ECU20は、図
示しない他の車載システムとも接続されている。そし
て、音声認識ECU20は、マイク22の出力をもとに
運転者が車載装置を機能させるために発した音声コマン
ドを判別する。さらに音声認識ECU20は、ナビゲー
ションシステムの制御用に、運転者の発声ピッチpと声
の大きさ(ボリューム)qを検出する。運転者が早口で
しゃべるほど、発声ピッチは短くなる。検出された発声
ピッチpと発声ボリュームqはナビゲーションECU1
0へ送られる。
【0022】また、ナビゲーションECU10は、スイ
ッチ操作モニタ24と接続され、スイッチ操作モニタ2
4は、車両に備えられた各種のスイッチ類と接続されて
いる。スイッチ類には、方向指示器、ヘッドライト、室
内照明、ワイパー、シフトレバー、オーバードライブセ
ット、ナビゲーションシステム自身などのスイッチが含
まれる。スイッチ操作モニタ24は、スイッチ類のいず
れかが操作された回数をカウントし、単位時間当たりの
スイッチ操作回数rをナビゲーションECU10に送
る。
【0023】また、ナビゲーションECU10は、アク
セル・ブレーキ操作モニタ26と接続されている。アク
セル・ブレーキ操作モニタ26は、アクセル操作回数お
よびブレーキ操作回数をカウントし、単位時間あたりの
アクセル操作回数とブレーキ操作回数の合計(アクセル
・ブレーキ操作回数s)をナビゲーションECU10に
送る。アクセル操作回数は、下記のように定義する。ア
クセル開度を、全開から全閉までの複数ランクに分け
る。そして、アクセル開度が1ランク変わったことをも
って、1回のアクセル操作とする。例えば、アクセル回
度を4ランクに分けると、運転者がアクセル全開状態か
ら全閉としたときには、アクセル操作回数として4をカ
ウントする。なお、上記と異なり、単にアクセルのオン
・オフのみを検出してもよい。一方、ブレーキ操作回数
としては、ブレーキのオン・オフの回数が検出される。
【0024】さらに、ナビゲーションECU10には、
脈拍センサ28が接続されている。脈拍センサ28は、
運転者の心拍数xを検出する。
【0025】ROM30には、ナビゲーションECU1
0が実行する各種処理のプログラムが記憶されている。
特に、本実施形態では、運転者の精神状態として集中度
を判定するための処理、運転者の活動水準を判定するた
めの処理、および集中度と活動水準を基に各種の案内モ
ードを設定するための処理に関するプログラムが記憶さ
れている。
【0026】運転者の集中度の判定処理を説明する。音
声認識ECU20、スイッチ操作モニタ24、アクセル
・ブレーキ操作モニタ26からそれぞれ送られる発生ピ
ッチp、発生ボリュームq、スイッチ操作回数r、アク
セル・ブレーキ操作回数sを用いて、下記式に従い、運
転者の運転集中度Fが求められる。
【0027】
【数1】F= f(p,q,r,s) ここで関数fは、p〜qの各数値をそれぞれ無次元化す
るとともに、所定の重みづけを行って加算するものであ
る(ただし、発生ピッチpは逆数をとる)。発声ピッチ
が短いほど、音声ボリュームが大きいほど、スイッチ操
作が頻繁なほど、アクセルやブレーキの操作が頻繁なほ
ど、運転集中度Fが大きくなる。そして、運転集中度F
が大きいほど、運転者の運転に対する意識が高く、運転
に集中していると判断される。
【0028】なお、運転集中度Fを求めるためのマップ
をROM30に記憶しておいてもよい。マップでは、上
記の各要素p〜qと運転集中度Fが関連づける。マップ
は、各要素p〜qに応じ、運転集中度Fが上記の如く変
化するように設定されている。このマップは、運転者の
集中度が各要素p〜qに応じてどのように変化するかを
実験して作成してもよい。
【0029】次に、運転者の活動水準を判定する処理を
説明する。脈拍センサ28の出力から送られた心拍数x
を基に、統計関数を用いて所定時間の間の心拍数の分散
v(x)を求める。そして、下式に従い活動水準を求め
る。
【0030】
【数2】I= g(x,(x) ) 心拍数xがある程度以上に多く、分散v(x)が大きいと
きには活動水準Iが高くなる。活動水準Iが高いときに
は、運転者が緊張状態にあったり、興奮していたりす
る。活動水準Iについても、これを求めるためのマップ
をROM30に記憶しておいてもよい。
【0031】次に、図2を参照し、各種の案内モードを
説明する。ナビゲーションECU10は、運転集中度
F、活動水準Iに基づいて、図2に示すような各種の案
内モードを設定し、設定中の案内モードに従った表現内
容の音声案内を行う。各案内モードの具体的な表現内容
については後述する。
【0032】図2において、横軸は活動水準I、縦軸は
運転集中度Fである。横軸上のImは、過去の所定時間
の活動水準Iの平均値である。また、縦軸上のFmは、
過去の所定時間の運転集中度Fの平均値である。従っ
て、活動水準がIm、運転集中度がFmの状態が、運転
者の平均的な状態といえる。活動水準の平均値Imおよ
び運転集中度の平均値Fmは、ナビゲーションECU1
0によって算出され、RAM32に記憶される。両平均
値は随時更新される。
【0033】運転集中度F、活動水準Iがともに高いと
きは(図2、右上)、運転者があせっていると判断され
る。そこで、活動水準Iが平均値Imと所定値αの合計
以上であり、かつ、運転集中度Fが平均値Fmと所定値
βの合計以上である場合には、「あせりモード」が設定
される。例えば、運転者の発声ピッチが短く、かつ緊張
状態にあり興奮している場合、運転者は緊急度の高い状
態にある。このときは、運転集中度F、活動水準Iがと
もに高くなり、あせりモードが設定される。
【0034】また、運転集中度Fが低く、活動水準Iが
高いときは(図2、右下)、運転者が散漫な状態にある
と判断される。そこで、活動水準Iが平均値Imと所定
値αの合計以上であり、かつ、運転集中度Fが平均値F
mと所定値βの差の値以下である場合には、「散漫モー
ド」が設定される。例えば、発声ピッチが長いにもかか
わらず、心拍数変化が大きい場合には、運転者の意識が
運転以外のことに集中していたり、運転者が運転以外の
ことで動揺している可能性が高い。このときは、運転集
中度Fが低くなり、活動水準Iが高くなって、散漫モー
ドが設定される。
【0035】また、運転集中度F、活動水準Iがともに
低いときは(図2、左下)、運転者の意識が低下してい
る状態にあると判断される。そこで、活動水準Iが平均
値Imと所定値αの差の値以下であり、かつ、運転集中
度Fが平均値Fmと所定値βの差の値以下である場合に
は、「意識低下モード」が設定される。例えば、運転者
が疲労しているため、発声ピッチが長く、心拍数変化も
低い場合がこれに該当する。以上の場合をのぞき、案内
モードとしては、「ノーマルモード」が設定される。
【0036】次に、本実施形態のナビゲーションシステ
ムの動作を説明する。図3は、ナビゲーションECU1
0が、各種の音声案内モードを設定するためのフローチ
ャートである。ナビゲーションECU10は、所定の制
御周期ごとに図3の処理を実行する。
【0037】ナビゲーションECU10は、運転集中度
Fを求め(S10)、活動水準Iを求める(S12)。
また、RAM32から運転集中度の過去の平均値Fm、
活動水準の過去の平均値Imを読み込む(S14)。
【0038】そして、I>(Im+α)、かつ、F>
(Fm+β)か否かを判定し(S16)、YESであれ
ば「あせりモード」を設定する(S18)。一方、ステ
ップS16がNOのときは、I>(Im+α)、かつ、
F<(Fm−β)か否かを判定し(S20)、YESで
あれば「散漫モード」を設定する(S22)。さらに、
ステップS20がNOのときは、I<(Im−α)、か
つ、F<(Fm−β)か否かを判定し(S24)、YE
Sであれば「意識低下モード」を設定する(S26)。
ステップS24がNOのときは、「ノーマルモード」を
設定する(S28)。ステップS16〜ステップS28
にて、図2に従った案内モードの設定が行われる。
【0039】モード設定後、ナビゲーションECU10
は、ステップS10で求めた運転集中度FとステップS
14で読み込んだFmを用いて、現在まで運転集中度の
平均値を計算する。そして、計算結果をもって、RAM
32に記憶した運転集中度の平均値を更新する。活動水
準についても同様に、RAM32の平均値Imを更新す
る処理が行われる(S30)。
【0040】一方、ナビゲーションECU10は、ディ
スプレイ16、スピーカ18を用いて、走行中に各種の
情報を運転者に提供する。すなわち、ディスプレイ16
に現在地周辺の地図を表示すると共に、その地図に現在
地マークを表示する。さらに、予め設定された経路を他
の道路と区別できるように表示する。また、右左折など
を行う交差点に進入するときには、ディスプレイ16に
交差点での右左折を示す拡大ガイダンス表示を行う。ま
た、ナビゲーションECU10は、音声案内をスピーカ
18から発する。音声案内としては、経路に従った右左
折の指示や、前述したカーブ警告が行われる。ここで、
ナビゲーションECU10は、設定されている案内モー
ドに応じ、図4に示すように、異なった表現内容の音声
案内を行う。
【0041】「ノーマルモード」標準的なモードであ
り、案内文、スピード、案内発生の頻度、音量ともに通
常である。案内文は、例えば「300m先の交差点を右
方向です」とする。なお、運転者の発生ピッチpが短い
が心拍数xが一定で安定している場合は、比較的気分が
よい躁状態にあると判断される。そこで、音声案内を通
常と比較してゆったりと行うように調整してもよい。
【0042】「あせりモード」案内文を的確な表現で短
めとする。適宜、体言止めを利用する。例えば「300
m先、右方向」とする。また、音声案内のスピードをゆ
っくりにする。このような表現内容とすることで、案内
の重要な部分のみが確実に伝えられる。運転者はあせっ
ているときでも、いらいらせずにすむ。そして、運転者
のあせりをしずめることが可能である。
【0043】また、安心につながるような案内文を作成
し、通常の音声案内の間に挿入する。例えば、「この先
しばらく道なりです。」といった案内文である。また、
「この先500m先は直進です。」というように、直進
距離等を中心とする案内を提供する。これらの案内文
は、案内に対応した運転操作を要求しておらず、安心感
優先にふった内容のものである。従って、このような案
内文を提供することで、運転者のあせりを和らげること
ができる。
【0044】「散漫モード」運転者の注意を喚起する案
内文とする。例えば「300m先、右方向です。注意し
て下さい。」というように、注意コメントを付加する。
ここでコメント出力の前にチャイム音(ポーンなど)を
出力させてもよく、また案内文の読みあげ音量を大きく
してもよい。また音程(トーン)を高くしたり、それま
で音声案内していた声の性別とは反対の性別の声質にし
てもよい(運転者が女性なら男性の声に、運転者が男性
なら女性の声にしてもよい)。また、案内の頻度を高く
する。例えば、右左折すべき一つの交差点に関する案内
回数を増やす。このような表現内容により、運転者の意
識を運転に引きつけることができる。
【0045】また、カーブ警告における警告発生判断の
ための車速しきい値を下げる。従って、通常はカーブ警
告が行われないような大きな半径をもったカーブに接近
したときでも、カーブ警告がスピーカ18より発せられ
る。カーブ警告は、例えば、「200m先、右カーブで
す。注意して下さい。」といった内容である。従って、
警告発生が多めに行われることとなる。このような音声
案内の変更によっても、運転者の意識を運転に引きつけ
ることができる。なお、カーブ警告以外の警告発生に関
しても同様の処理を行うとよい。
【0046】「意識低下モード」散漫モードと同様に、
注意コメントを付加し、案内頻度を高くし、警告発生の
しきい値を低下させる。さらに、スピーカ18より発す
る音声案内の音量を大きくする。これらによって、運転
者の意識を高める。また、運転者に休憩を促すメッセー
ジを発する。例えば、「2km先にサービスエリアがあ
ります」といった案内である。
【0047】また、音声案内を行う際に、オーディオシ
ステム19に制御信号を出力して、音量を下げさせる
か、ミュートさせる。これにより、音声案内が強調され
て伝わり、運転者の意識が高められる。
【0048】なお、意識低下モードにてブザー音等の警
告音を発生することも考えられる。この警告音は、運転
者の意識が大幅に低下した状態では好適に作用する。し
かし、運転者の意識がそれほど低下していない状態で警
告音を発すると、運転者は心外に思い不快に感じる可能
性がある。一方、本実施形態では、音声案内の表現内容
を変更しているので、運転者は警告されたとは受け取ら
ない。従って、意識がそれほど低下していない状態か
ら、意識の高揚を図ることができる。
【0049】以上が「あせりモード」「散漫モード」
「意識低下モード」の音声案内の表現内である。なお、
本実施形態の変形例として、あせり状態、散漫状態、意
識低下状態をそれぞれ複数段階に評価してもよい。この
評価は、運転集中度F、活動水準Iに基づいて行えばよ
い。そして、各段階に応じて表現内容を変更する。例え
ば、あせりモードの音声スピードを、あせりの段階が高
くなるほど遅くする。このような構成により、きめ細か
な表現内容の変更が可能となる。
【0050】また、一つの案内モードの継続時間に応じ
て音声案内の表現内容を変えてもよい。例えば、意識低
下モードが長く続いたときには、案内の音量を徐々に上
げていってもよい。
【0051】以上、本発明の好適な実施形態を説明し
た。本実施形態によれば、運転者の精神状態に適応した
音声案内を行うことができる。さらに、本発明によれ
ば、運転者の精神状態が車両走行という環境に適切な状
態となるように図ることができる。
【0052】なお、本実施形態では、運転者の精神状態
に適応した音声案内について説明した。これに対し、同
乗者の精神状態も考慮した音声案内を行ってもよい。同
乗者の集中度や活動水準も、上記と同様の原理によって
判断される。ただし、同乗者の集中度の判定において、
アクセル・ブレーキ操作回数が不要なことはもちろんで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のナビゲーションシステム
の構成を示すブロック図である。
【図2】 各種の案内モードを示す説明図である。
【図3】 図1のシステムの動作の一部を示すフローチ
ャートである。
【図4】 各案内モードの音声案内の表現内容を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 ナビゲーションECU、12 DGPS装置、1
4 地図データベース、15 車速センサ、16 ディ
スプレイ、18 スピーカ、19 オーディオシステ
ム、20 音声認識ECU、22 マイク、24 スイ
ッチ操作モニタ、26 アクセル・ブレーキ操作モニ
タ、28 脈拍センサ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員に対して音声案内を発する車両用音
    声案内装置において、 乗員の精神状態を検出する精神状態検出手段と、 精神状態に応じた表現内容の音声案内を作成する音声案
    内作成手段と、 を含むことを特徴とする車両用音声案内装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 この車両用音声案内装置が、走行をガイドするための情
    報を提供するナビゲーションシステムに含まれることを
    特徴とする車両用音声案内装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載の装置に
    おいて、 前記精神状態検出手段は、運転操作頻度に基づいて精神
    状態を検出することを特徴とする車両用音声案内装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2のいずれかに記載の装置に
    おいて、 前記精神状態検出手段は、乗員の発話音声ピッチに基づ
    いて精神状態を検出することを特徴とする車両用音声案
    内装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の装置に
    おいて、 乗員の活動水準を検出する活動水準検出手段を有し、 前記音声案内作成手段は、前記精神状態および前記活動
    水準に基づいた表現内容の音声案内を作成することを特
    徴とする車両用音声案内装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置において、 前記音声案内作成手段は、前記精神状態および前記活動
    水準に基づき、乗員があせり状態にあると判断されると
    きには音声案内の冗長度を低下させることを特徴とする
    車両用音声案内装置。
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