JPH10289714A - ニッケル−水素蓄電池 - Google Patents
ニッケル−水素蓄電池Info
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- JPH10289714A JPH10289714A JP9095480A JP9548097A JPH10289714A JP H10289714 A JPH10289714 A JP H10289714A JP 9095480 A JP9095480 A JP 9095480A JP 9548097 A JP9548097 A JP 9548097A JP H10289714 A JPH10289714 A JP H10289714A
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- hydroxide
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 正極活物質を改良して、その容量密度を向上
させるとともに、正極の特性を高めたニッケル−水素蓄
電池を提供する。 【解決手段】 正極と、負極と、アルカリ電解液である
水酸化ナトリウム10mol/lの水溶液と、セパレー
タとからなるニッケル−水素蓄電池であって、正極の主
活物質である水酸化ニッケルは、その金属ニッケルに対
してMnを10原子%固溶していて、充電状態のそれは
CuKαを線源としたX線回折における回折角2θの1
6度付近に(00l)面の回折ピークをもつ六方晶系も
しくは正方晶系で、規則配列がNaCl型構造をもった
ものとした。
させるとともに、正極の特性を高めたニッケル−水素蓄
電池を提供する。 【解決手段】 正極と、負極と、アルカリ電解液である
水酸化ナトリウム10mol/lの水溶液と、セパレー
タとからなるニッケル−水素蓄電池であって、正極の主
活物質である水酸化ニッケルは、その金属ニッケルに対
してMnを10原子%固溶していて、充電状態のそれは
CuKαを線源としたX線回折における回折角2θの1
6度付近に(00l)面の回折ピークをもつ六方晶系も
しくは正方晶系で、規則配列がNaCl型構造をもった
ものとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニッケル−水素蓄
電池に関するもので、正極活物質を改良して、その容量
密度を向上させるとともに、正極の特性を高めたもので
ある。
電池に関するもので、正極活物質を改良して、その容量
密度を向上させるとともに、正極の特性を高めたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、アルカリ蓄電池は、携帯機器の普
及に伴いその高容量化が要望されている。特にニッケル
−水素蓄電池は、水酸化ニッケルを主体とした活物質か
らなる正極と、水素吸蔵合金を主体とした負極からなる
二次電池であり、高容量で高信頼性の二次電池として急
速に普及してきている。
及に伴いその高容量化が要望されている。特にニッケル
−水素蓄電池は、水酸化ニッケルを主体とした活物質か
らなる正極と、水素吸蔵合金を主体とした負極からなる
二次電池であり、高容量で高信頼性の二次電池として急
速に普及してきている。
【0003】アルカリ蓄電池用の正極としては、大別し
て焼結式と非焼結式とがある。焼結式正極は、ニッケル
粉末を焼結して得た多孔度80%程度の多孔質ニッケル
焼結基板に、硝酸ニッケル水溶液等のニッケル塩溶液を
含浸し、次いで、アルカリ水溶液に浸漬するなどして多
孔質ニッケル焼結基板中に水酸化ニッケル活物質を生成
させて製造するものである。この電極は基板の多孔度を
これ以上大きくする事が困難であるため、充填される活
物質量を増加させる事ができず、高容量化には限界があ
る。
て焼結式と非焼結式とがある。焼結式正極は、ニッケル
粉末を焼結して得た多孔度80%程度の多孔質ニッケル
焼結基板に、硝酸ニッケル水溶液等のニッケル塩溶液を
含浸し、次いで、アルカリ水溶液に浸漬するなどして多
孔質ニッケル焼結基板中に水酸化ニッケル活物質を生成
させて製造するものである。この電極は基板の多孔度を
これ以上大きくする事が困難であるため、充填される活
物質量を増加させる事ができず、高容量化には限界があ
る。
【0004】非焼結式正極は、例えば、特開昭60−4
0667号公報に開示された、ニッケル金属よりなる三
次元的に連続した多孔度95%以上のスポンジ状多孔体
の孔部に、活物質である水酸化ニッケルを充填するもの
である。これは現在高容量のアルカリ蓄電池の正極とし
て広く用いられている。
0667号公報に開示された、ニッケル金属よりなる三
次元的に連続した多孔度95%以上のスポンジ状多孔体
の孔部に、活物質である水酸化ニッケルを充填するもの
である。これは現在高容量のアルカリ蓄電池の正極とし
て広く用いられている。
【0005】この非焼結式正極においては、高容量化の
点から、球状の水酸化ニッケルをスポンジ状ニッケル多
孔体の孔部に充填することが提案されている。これはス
ポンジ状ニッケル多孔体の孔部(ポア)サイズが、20
0〜500μm程度であり、このポアに粒径が数μm〜
数10μmの球状水酸化ニッケルを充填するものであ
る。この構成では、ニッケル多孔体の骨格近傍の水酸化
ニッケルは導電性が保たれているので、充放電反応がス
ムーズに進行するが、骨格から離れた水酸化ニッケルの
反応は十分に進まない。
点から、球状の水酸化ニッケルをスポンジ状ニッケル多
孔体の孔部に充填することが提案されている。これはス
ポンジ状ニッケル多孔体の孔部(ポア)サイズが、20
0〜500μm程度であり、このポアに粒径が数μm〜
数10μmの球状水酸化ニッケルを充填するものであ
る。この構成では、ニッケル多孔体の骨格近傍の水酸化
ニッケルは導電性が保たれているので、充放電反応がス
ムーズに進行するが、骨格から離れた水酸化ニッケルの
反応は十分に進まない。
【0006】このため、非焼結式正極は、充填した水酸
化ニッケルの利用率を向上させるために、活物質である
水酸化ニッケル以外に導電剤を用いて、これで球状水酸
化ニッケルの粒子間を電気的に接続させて導電性ネット
ワークを形成している。この導電剤としては、水酸化コ
バルト、一酸化コバルトのようなコバルト化合物や、金
属コバルト、金属ニッケル等が用いられる。これによ
り、非焼結式正極では、活物質を高密度に充填しても導
電性を保つことが可能となり、高容量化が図れる。
化ニッケルの利用率を向上させるために、活物質である
水酸化ニッケル以外に導電剤を用いて、これで球状水酸
化ニッケルの粒子間を電気的に接続させて導電性ネット
ワークを形成している。この導電剤としては、水酸化コ
バルト、一酸化コバルトのようなコバルト化合物や、金
属コバルト、金属ニッケル等が用いられる。これによ
り、非焼結式正極では、活物質を高密度に充填しても導
電性を保つことが可能となり、高容量化が図れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、非焼結式正極
の活物質として用いられる球状水酸化ニッケルは、その
放電状態では活性水酸化ニッケル(β−Ni(O
H)2)とよばれるもので、ニッケルの平均価数は2.
1価である。この活物質は、充電状態ではβ型オキシ水
酸化ニッケル(β−NiOOH)になり、ニッケルの平
均価数は3.1価近傍といわれている。
の活物質として用いられる球状水酸化ニッケルは、その
放電状態では活性水酸化ニッケル(β−Ni(O
H)2)とよばれるもので、ニッケルの平均価数は2.
1価である。この活物質は、充電状態ではβ型オキシ水
酸化ニッケル(β−NiOOH)になり、ニッケルの平
均価数は3.1価近傍といわれている。
【0008】したがって、充放電では、ほぼ一電子反応
で利用率が100%となる。(利用率は一電子反応を仮
定した理論単位重量当り容量289mAh/gで実際に
計測される容量を割った値の百分率)その結果、この活
物質を用いると正極の容量密度は650mAh/cc程
度になる。
で利用率が100%となる。(利用率は一電子反応を仮
定した理論単位重量当り容量289mAh/gで実際に
計測される容量を割った値の百分率)その結果、この活
物質を用いると正極の容量密度は650mAh/cc程
度になる。
【0009】また、ニッケル−水素蓄電池は、低温で連
続過充電を行なうと、正極のニッケル価数は、さらに高
次になり、3.67価まで価数が上昇する事も確認され
ている。
続過充電を行なうと、正極のニッケル価数は、さらに高
次になり、3.67価まで価数が上昇する事も確認され
ている。
【0010】しかし、ニッケルの平均価数が3.5価付
近を越えると水酸化ニッケルはγ型オキシ水酸化ニッケ
ル(γ−NiOOH)になる。γ−NiOOHは、Cu
Kαを線源としたX線回折における回折角2θが12度
付近(λ=1.5405)に(003)面の回折ピーク
をもつ物質で、ニッケル−ニッケル金属面の層間にカチ
オン、アニオンや水等が挿入されており、β−NiOO
H(密度4.68g/cm3)に比較して結晶が膨張し
易い。
近を越えると水酸化ニッケルはγ型オキシ水酸化ニッケ
ル(γ−NiOOH)になる。γ−NiOOHは、Cu
Kαを線源としたX線回折における回折角2θが12度
付近(λ=1.5405)に(003)面の回折ピーク
をもつ物質で、ニッケル−ニッケル金属面の層間にカチ
オン、アニオンや水等が挿入されており、β−NiOO
H(密度4.68g/cm3)に比較して結晶が膨張し
易い。
【0011】また、γ−NiOOH(密度3.79g/
cm3)は、放電する際にα−3Ni(OH)2・2H2
O(密度2.82g/cm3)になる。この時の密度変
化は大きく、したがって活物質は膨張収縮を繰り返して
起こす。そのため球状水酸化ニッケルは、球状が崩れて
しまったり、充電状態のγ−NiOOHが放電しないで
蓄積されるため正極が膨潤して、電池内の電解液を吸っ
てしまう。
cm3)は、放電する際にα−3Ni(OH)2・2H2
O(密度2.82g/cm3)になる。この時の密度変
化は大きく、したがって活物質は膨張収縮を繰り返して
起こす。そのため球状水酸化ニッケルは、球状が崩れて
しまったり、充電状態のγ−NiOOHが放電しないで
蓄積されるため正極が膨潤して、電池内の電解液を吸っ
てしまう。
【0012】その結果として、セパレータの保有してい
る電解液量が減少して液がれ状態になり、電池の内部抵
抗が上昇して放電が不可能になる。この現象は焼結式正
極を用いた場合でも古くから知られており、とくに密閉
型電池では正極の膨潤による電池特性の劣化が起こる。
る電解液量が減少して液がれ状態になり、電池の内部抵
抗が上昇して放電が不可能になる。この現象は焼結式正
極を用いた場合でも古くから知られており、とくに密閉
型電池では正極の膨潤による電池特性の劣化が起こる。
【0013】本発明は、上記課題を解決するもので、正
極活物質を改良して、その容量密度を向上させるととも
に、正極の特性を高めたニッケル−水素蓄電池を提供す
ることを目的とする。
極活物質を改良して、その容量密度を向上させるととも
に、正極の特性を高めたニッケル−水素蓄電池を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のニッケル−水素蓄電池は、水酸化ニッケル
を活物質の主体とした正極と、水素吸蔵合金を主体とし
た負極と、アルカリ電解液と、セパレータとからなり、
前記正極の主活物質である水酸化ニッケルは、遷移金属
のうちの少なくとも1種類を固溶していて、充電状態の
それの結晶構造はCuKαを線源としたX線回折におけ
る回折角2θが16〜19度付近に(00l)面の回折
ピークをもつ六方晶系もしくは正方晶系で、規則配列が
NaCl型構造をもったものである。
に、本発明のニッケル−水素蓄電池は、水酸化ニッケル
を活物質の主体とした正極と、水素吸蔵合金を主体とし
た負極と、アルカリ電解液と、セパレータとからなり、
前記正極の主活物質である水酸化ニッケルは、遷移金属
のうちの少なくとも1種類を固溶していて、充電状態の
それの結晶構造はCuKαを線源としたX線回折におけ
る回折角2θが16〜19度付近に(00l)面の回折
ピークをもつ六方晶系もしくは正方晶系で、規則配列が
NaCl型構造をもったものである。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、正極活
物質が前記に示す結晶構造をもち、充電状態ではニッケ
ルの平均価数が3.5価という、β−NiOOHより高
次の価数になるので、反応電子数が増加して活物質の容
量密度が向上するとともに、正極の特性を向上させるこ
とができる。
物質が前記に示す結晶構造をもち、充電状態ではニッケ
ルの平均価数が3.5価という、β−NiOOHより高
次の価数になるので、反応電子数が増加して活物質の容
量密度が向上するとともに、正極の特性を向上させるこ
とができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、水酸化ニッケル
に固溶する遷移金属がMn,Al,CrおよびCoのう
ちの少なくとも1種類であることを規定したものであ
り、充電状態のそれの結晶構造は、CuKαの線源とし
たX線回折における回折角2θが16〜19度付近に
(00l)面の回折ピークをもつ六方晶系もしくは正方
晶系で、規則配列がNaCl型構造であるのが好まし
い。規定した遷移金属の固溶量は水酸化ニッケルの金属
ニッケルに対して2〜20原子%が適量である。もし、
この量が2原子%よりも少ないと、水酸化ニッケルに対
する固溶量が十分でなく上記の回折ピークが得られな
い。また、逆にその固溶量が多いと、活物質である水酸
化ニッケル自体の量が相対的に減少して正極への活物質
の充填量が少なくなるので、正極の容量が低下する。
に固溶する遷移金属がMn,Al,CrおよびCoのう
ちの少なくとも1種類であることを規定したものであ
り、充電状態のそれの結晶構造は、CuKαの線源とし
たX線回折における回折角2θが16〜19度付近に
(00l)面の回折ピークをもつ六方晶系もしくは正方
晶系で、規則配列がNaCl型構造であるのが好まし
い。規定した遷移金属の固溶量は水酸化ニッケルの金属
ニッケルに対して2〜20原子%が適量である。もし、
この量が2原子%よりも少ないと、水酸化ニッケルに対
する固溶量が十分でなく上記の回折ピークが得られな
い。また、逆にその固溶量が多いと、活物質である水酸
化ニッケル自体の量が相対的に減少して正極への活物質
の充填量が少なくなるので、正極の容量が低下する。
【0017】
【実施例】正極板としては、活物質である平均粒径15
μmの球状の水酸化ニッケル粉末にその金属ニッケルに
対してMnを10原子%固溶させたもの100重量部
に、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン0.5重
量部と、導電剤として水酸化コバルト10重量部と、分
散媒としての適量の水を加えてペースト状とし、これを
スポンジ状ニッケル多孔体の孔部に充填した後乾燥し、
ロールプレス機で圧延して作製した。この正極板の寸法
は、幅35mm、長さ120mm、厚さ0.78mmと
した。この正極の理論容量(水酸化ニッケルが1電子反
応であると仮定して289mAh/gとして計算する)
は1600mAhであった。
μmの球状の水酸化ニッケル粉末にその金属ニッケルに
対してMnを10原子%固溶させたもの100重量部
に、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン0.5重
量部と、導電剤として水酸化コバルト10重量部と、分
散媒としての適量の水を加えてペースト状とし、これを
スポンジ状ニッケル多孔体の孔部に充填した後乾燥し、
ロールプレス機で圧延して作製した。この正極板の寸法
は、幅35mm、長さ120mm、厚さ0.78mmと
した。この正極の理論容量(水酸化ニッケルが1電子反
応であると仮定して289mAh/gとして計算する)
は1600mAhであった。
【0018】負極板としては、AB5型水素吸蔵合金粉
末100重量部と、炭素粉末1重量部と、ポリテトラフ
ルオロエチレン1重量部と、適量の水を加えてペースト
状とし、これをパンチングメタルに塗布して乾燥した
後、圧延した。この負極板の寸法は、幅35mm、長さ
145mm、厚み0.39mmとした。この負極の理論
容量(水素吸蔵合金の単位重量当りの電気量は280m
Ah/gとして計算する)は2900mAhであった。
末100重量部と、炭素粉末1重量部と、ポリテトラフ
ルオロエチレン1重量部と、適量の水を加えてペースト
状とし、これをパンチングメタルに塗布して乾燥した
後、圧延した。この負極板の寸法は、幅35mm、長さ
145mm、厚み0.39mmとした。この負極の理論
容量(水素吸蔵合金の単位重量当りの電気量は280m
Ah/gとして計算する)は2900mAhであった。
【0019】上記で作製した正極板と、負極板と、この
両者間にポリプロピレン不織布製セパレータを配して全
体を渦巻状に巻回して極板群を構成し、これを電池ケー
スに挿入し、アルカリ電解液として水酸化ナトリウム1
0mol/lの水溶液を所定量注入した後、正極端子を
兼ねる封口板で密閉して4/5Aサイズで、公称容量1
600mAhのニッケル−水素蓄電池Aを構成した。
両者間にポリプロピレン不織布製セパレータを配して全
体を渦巻状に巻回して極板群を構成し、これを電池ケー
スに挿入し、アルカリ電解液として水酸化ナトリウム1
0mol/lの水溶液を所定量注入した後、正極端子を
兼ねる封口板で密閉して4/5Aサイズで、公称容量1
600mAhのニッケル−水素蓄電池Aを構成した。
【0020】また、上記で作製した正極板用活物質に代
えて、Mnを固溶させていない水酸化ニッケルを用いた
以外は、上記と同様な構成とした電池を比較例の電池B
とした。
えて、Mnを固溶させていない水酸化ニッケルを用いた
以外は、上記と同様な構成とした電池を比較例の電池B
とした。
【0021】この電池A,Bそれぞれを160mAで1
5時間充電し、1時間放置した後、320mAで端子電
圧が1Vに至るまで放電する充放電サイクルを2回行な
った。
5時間充電し、1時間放置した後、320mAで端子電
圧が1Vに至るまで放電する充放電サイクルを2回行な
った。
【0022】さらに45℃の温度雰囲気で3日間放置す
るエージングを行なった後、20℃の温度雰囲気下で1
60mAの電流で18時間充電し、1時間放置した後、
320mAで端子電圧1Vに至るまで放電した。この時
の放電容量から求めた正極の活物質利用率(実際の放電
容量/正極理論容量を289mAhとした際の百分率)
は、電池Aが130%であり、電池Bは100%であっ
た。
るエージングを行なった後、20℃の温度雰囲気下で1
60mAの電流で18時間充電し、1時間放置した後、
320mAで端子電圧1Vに至るまで放電した。この時
の放電容量から求めた正極の活物質利用率(実際の放電
容量/正極理論容量を289mAhとした際の百分率)
は、電池Aが130%であり、電池Bは100%であっ
た。
【0023】確認のために、充電状態の電池A,Bをそ
れぞれ分解して正極板を取り出し、活物質のCuKαを
線源とした(波長λが1.5405)X線回折による分
析を行った。この分析により、回折角2θを求めた結
果、電池Aの正極板は2θが16度近くに(00l)面
の回折ピークが確認できたが、電池Bの正極板は、電池
Aのそれと同様な回折ピークを確認できなかった。
れぞれ分解して正極板を取り出し、活物質のCuKαを
線源とした(波長λが1.5405)X線回折による分
析を行った。この分析により、回折角2θを求めた結
果、電池Aの正極板は2θが16度近くに(00l)面
の回折ピークが確認できたが、電池Bの正極板は、電池
Aのそれと同様な回折ピークを確認できなかった。
【0024】このことより、比較例の電池Bは、正極活
物質が充電状態では、β−NiOOHになり、そのニッ
ケルの平均価数は3.1価であるので、その正極活物質
の利用率は100%になったものである。
物質が充電状態では、β−NiOOHになり、そのニッ
ケルの平均価数は3.1価であるので、その正極活物質
の利用率は100%になったものである。
【0025】実施例の電池Aは、正極活物質が充電状態
では高次のニッケル酸化状態となり、平均価数も3.5
価と高まるので、比較例よりも反応電子数が増加し、水
酸化ニッケルそのものの容量密度が向上する。そのため
正極活物質の利用率は130%となり、比較例より30
%向上した。
では高次のニッケル酸化状態となり、平均価数も3.5
価と高まるので、比較例よりも反応電子数が増加し、水
酸化ニッケルそのものの容量密度が向上する。そのため
正極活物質の利用率は130%となり、比較例より30
%向上した。
【0026】なお、本発明の実施例では、正極活物質で
ある水酸化ニッケルに、Mnをその金属ニッケルに対し
て10原子%固溶させたものを用いたが、その固溶量は
2〜20原子%の範囲であれば、実施例とほぼ同様な効
果が得られ、最も好ましい範囲は8〜12原子%であっ
た。
ある水酸化ニッケルに、Mnをその金属ニッケルに対し
て10原子%固溶させたものを用いたが、その固溶量は
2〜20原子%の範囲であれば、実施例とほぼ同様な効
果が得られ、最も好ましい範囲は8〜12原子%であっ
た。
【0027】さらに、本発明の実施例では、正極活物質
である水酸化ニッケルへの固溶金属としてMnを用いた
が、この外にAl,CrおよびCoの遷移金属のうちの
いずれかを用いても実施例とほぼ同様な効果が得られ
る。この際のそれぞれの金属の固溶量は、活物質である
水酸化ニッケルの金属ニッケルに対して、Alならば5
〜15原子%,Crならば5〜20原子%,Coならば
15〜20原子%が好ましい結果であった。
である水酸化ニッケルへの固溶金属としてMnを用いた
が、この外にAl,CrおよびCoの遷移金属のうちの
いずれかを用いても実施例とほぼ同様な効果が得られ
る。この際のそれぞれの金属の固溶量は、活物質である
水酸化ニッケルの金属ニッケルに対して、Alならば5
〜15原子%,Crならば5〜20原子%,Coならば
15〜20原子%が好ましい結果であった。
【0028】さらにまた、正極活物質である水酸化ニッ
ケルへの固溶金属としては、前記のように単独ばかりで
なく、MnとAl,MnとCr,MnとCoを組合わせ
たいずれかの併用状態でも実施例とほぼ同様な効果が得
られる。この併用の際のそれぞれの固溶量は、水酸化ニ
ッケルの金属ニッケルに対して、MnとAlならばMn
5〜10原子%とAl5〜10原子%、MnとCrなら
ばMn5〜10原子%とCr5〜10原子%,MnとC
oならばMn5〜10原子%とCo2〜5原子%が好ま
しい。
ケルへの固溶金属としては、前記のように単独ばかりで
なく、MnとAl,MnとCr,MnとCoを組合わせ
たいずれかの併用状態でも実施例とほぼ同様な効果が得
られる。この併用の際のそれぞれの固溶量は、水酸化ニ
ッケルの金属ニッケルに対して、MnとAlならばMn
5〜10原子%とAl5〜10原子%、MnとCrなら
ばMn5〜10原子%とCr5〜10原子%,MnとC
oならばMn5〜10原子%とCo2〜5原子%が好ま
しい。
【0029】前記で水酸化ニッケルへの固溶金属として
は、Mnを中心にしてAl,CrおよびCoを組合わせ
た併用状態を示したが、Mn,Al,CrおよびCoの
うちのいずれかを主体に組合わた併用状態でも実施例と
ほぼ同様な効果が得られる。その併用の時の固溶金属の
総量は、活物質である水酸化ニッケルの金属ニッケルに
対して、2〜20原子%の範囲とするのが好ましい。
は、Mnを中心にしてAl,CrおよびCoを組合わせ
た併用状態を示したが、Mn,Al,CrおよびCoの
うちのいずれかを主体に組合わた併用状態でも実施例と
ほぼ同様な効果が得られる。その併用の時の固溶金属の
総量は、活物質である水酸化ニッケルの金属ニッケルに
対して、2〜20原子%の範囲とするのが好ましい。
【0030】なお、アルカリ電解液としては、前記では
水酸化ナトリウム10mol/lの水溶液を用いたが、
この濃度に限定されるものではなく8〜12mol/l
の範囲であれば、実施例とほぼ同様な効果が得られる。
水酸化ナトリウム10mol/lの水溶液を用いたが、
この濃度に限定されるものではなく8〜12mol/l
の範囲であれば、実施例とほぼ同様な効果が得られる。
【0031】また、上記のアルカリ電解液は水酸化ナト
リウムの単独水溶液としたが、これに限らず水酸化カリ
ウムの単独水溶液かあるいはこれらの混合水溶液、さら
にはこれらに水酸化リチウム、水酸化ルビジウムおよび
水酸化セシウムのうちの少なくとも1種類を加えた混合
水溶液を用いても、実施例とほぼ同様な効果が得られ
る。
リウムの単独水溶液としたが、これに限らず水酸化カリ
ウムの単独水溶液かあるいはこれらの混合水溶液、さら
にはこれらに水酸化リチウム、水酸化ルビジウムおよび
水酸化セシウムのうちの少なくとも1種類を加えた混合
水溶液を用いても、実施例とほぼ同様な効果が得られ
る。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の電池では正極の主
活物質である水酸化ニッケルは、遷移金属のうちの少な
くとも1種類を固溶していて、充電状態のそれはCuK
αを線源としたX線回折における回折角2θの16〜1
9度付近に(00l)面の回折ピークをもつ六方晶系も
しくは正方晶系で、規則配列がNaCl型構造をもった
ものであるので、充電状態ではニッケルの平均価数が
3.5価と高次の価数になるので、反応電子数が増加し
て活物質の容量密度が向上し、正極の特性を高めること
ができる。
活物質である水酸化ニッケルは、遷移金属のうちの少な
くとも1種類を固溶していて、充電状態のそれはCuK
αを線源としたX線回折における回折角2θの16〜1
9度付近に(00l)面の回折ピークをもつ六方晶系も
しくは正方晶系で、規則配列がNaCl型構造をもった
ものであるので、充電状態ではニッケルの平均価数が
3.5価と高次の価数になるので、反応電子数が増加し
て活物質の容量密度が向上し、正極の特性を高めること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 浩次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】水酸化ニッケルを活物質の主体とした正極
と、水素吸蔵合金を主体とした負極と、アルカリ電解液
と、セパレータとからなり、前記正極の主活物質である
水酸化ニッケルは、遷移金属のうちの少なくとも1種類
を固溶していて、充電状態のそれはCuKαを線源とし
たX線回折における回折角2θの16〜19度付近に
(00l)面の回折ピークをもつ六方晶系もしくは正方
晶系で、規則配列がNaCl型構造をもったものである
ニッケル−水素蓄電池。 - 【請求項2】用いる遷移金属はMn,Al,Crおよび
Coのうちの少なくとも1種類であり、その固溶量は水
酸化ニッケルの金属ニッケルに対して2〜20原子%で
ある請求項1記載のニッケル−水素蓄電池。 - 【請求項3】水酸化ニッケルを活物質の主体とした正極
と、水素吸蔵合金を主体とした負極と、アルカリ電解液
と、セパレータとからなり、前記正極の主活物質である
水酸化ニッケルは、その金属ニッケルに対してMnを8
〜12原子%固溶していて、充電状態のそれはCuKα
を線源としたX線回折における回折角2θの16〜19
度付近に(00l)面の回折ピークをもつ六方晶系もし
くは正方晶系で、規則配列がNaCl型構造をもったも
のであるニッケル−水素蓄電池。 - 【請求項4】アルカリ電解液は、水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウムの単独水溶液か、あるいは混合水溶液
である請求項1から3のいずれかに記載のニッケル−水
素蓄電池。 - 【請求項5】アルカリ電解液は、水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウムの単独水溶液か、あるいは混合水溶液
に、水酸化ルビジウム、水酸化セシウムおよび水酸化リ
チウムのうちの少なくとも1種類を加えた混合水溶液で
ある請求項1から3のいずれかに記載のニッケル−水素
蓄電池。 - 【請求項6】水酸化ニッケルを活物質の主体とした正極
と、水素吸蔵合金を主体とした負極と、水酸化ナトリウ
ムの8〜12mol/l水溶液からなるアルカリ電解液
と、セパレータとからなり、前記正極の主活物質である
水酸化ニッケルは、その金属ニッケルに対してMnを8
〜12原子%固溶していて、充電状態のそれはCuKα
を線源としたX線回折における回折角2θの16〜19
度付近に(00l)面の回折ピークをもつ六方晶系もし
くは正方晶系で、規則配列がNaCl型構造をもったも
のであるニッケル−水素蓄電池。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9095480A JPH10289714A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | ニッケル−水素蓄電池 |
| US09/058,227 US6074785A (en) | 1997-04-14 | 1998-04-10 | Nickel/metal hydride storage battery |
| EP98106730A EP0872904B1 (en) | 1997-04-14 | 1998-04-14 | Nickel/metal hydride storage battery |
| DE69837121T DE69837121T2 (de) | 1997-04-14 | 1998-04-14 | Nickel/Metalhydrid Speicherbatterie |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9095480A JPH10289714A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | ニッケル−水素蓄電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10289714A true JPH10289714A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14138790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9095480A Pending JPH10289714A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | ニッケル−水素蓄電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10289714A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000277104A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池 |
| JP2001006665A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池 |
| JP2001035489A (ja) * | 1999-07-22 | 2001-02-09 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池 |
| US6649304B2 (en) | 2000-06-16 | 2003-11-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Nickel-series rechargeable battery and process for the production thereof |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP9095480A patent/JPH10289714A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000277104A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池 |
| JP2001006665A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池 |
| JP2001035489A (ja) * | 1999-07-22 | 2001-02-09 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池 |
| US6649304B2 (en) | 2000-06-16 | 2003-11-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Nickel-series rechargeable battery and process for the production thereof |
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