JPH10290051A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents
半導体装置とその製造方法Info
- Publication number
- JPH10290051A JPH10290051A JP9939297A JP9939297A JPH10290051A JP H10290051 A JPH10290051 A JP H10290051A JP 9939297 A JP9939297 A JP 9939297A JP 9939297 A JP9939297 A JP 9939297A JP H10290051 A JPH10290051 A JP H10290051A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- layer
- buffer layer
- semiconductor device
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Recrystallisation Techniques (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
- Led Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 窒化物系III−V族化合物半導体から成り、
表面モルホロジーが優れている半導体装置とその製造方
法を提供する。 【解決手段】 この半導体装置は、基板1と窒化物系II
I−V族化合物半導体から成る少なくとも1層のエピタ
キシャル成長層3との間に、厚みが5〜100nmで、か
つ炭素濃度が1018〜1020cm-3の窒化物系III−V族
化合物半導体の緩衝層2が形成されており、この緩衝層
は、まず最初に、前記基板の表面にIII族元素の単体を
供給し、ついで、前記III族元素の単体と一緒にジメチ
ルヒドラジンやモノメチルヒドラジンのような炭素およ
び窒素を構成元素とする化合物を供給することによって
形成される。
表面モルホロジーが優れている半導体装置とその製造方
法を提供する。 【解決手段】 この半導体装置は、基板1と窒化物系II
I−V族化合物半導体から成る少なくとも1層のエピタ
キシャル成長層3との間に、厚みが5〜100nmで、か
つ炭素濃度が1018〜1020cm-3の窒化物系III−V族
化合物半導体の緩衝層2が形成されており、この緩衝層
は、まず最初に、前記基板の表面にIII族元素の単体を
供給し、ついで、前記III族元素の単体と一緒にジメチ
ルヒドラジンやモノメチルヒドラジンのような炭素およ
び窒素を構成元素とする化合物を供給することによって
形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化物系III−V
族化合物半導体から成るエピタキシャル成長層で構成さ
れている半導体装置とその製造方法に関し、更に詳しく
は、前記エピタキシャル成長層の表面モルホロジーが優
れており、基板に対して垂直方向にも駆動電流を流すこ
とができるので、紫外−青色発光のレーザダイオード
(LD)としても使用可能な半導体装置とそれを製造す
る方法に関する。
族化合物半導体から成るエピタキシャル成長層で構成さ
れている半導体装置とその製造方法に関し、更に詳しく
は、前記エピタキシャル成長層の表面モルホロジーが優
れており、基板に対して垂直方向にも駆動電流を流すこ
とができるので、紫外−青色発光のレーザダイオード
(LD)としても使用可能な半導体装置とそれを製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsやGaPに代表されるIII−V
族化合物半導体のエピタキシャル成長層を備えた半導体
装置は、半導体レーザやダイオードなどの発光素子、ホ
トダイオードやホトトランジスタなどの受光素子、また
FETやHBTなどの電子素子として注目されている。
族化合物半導体のエピタキシャル成長層を備えた半導体
装置は、半導体レーザやダイオードなどの発光素子、ホ
トダイオードやホトトランジスタなどの受光素子、また
FETやHBTなどの電子素子として注目されている。
【0003】そして、これらIII−V族化合物半導体の
うち、一般式: InxAlyGa1-x-yN (ただし、0≦x≦1,0≦y<1)で示される窒化物
系III−V族化合物半導体は、可視光域から紫外域に亘
って使用可能な発光・受光素子の材料として重要視さ
れ、とくにGaNは青色発光ダイオードの材料として注
目されている。
うち、一般式: InxAlyGa1-x-yN (ただし、0≦x≦1,0≦y<1)で示される窒化物
系III−V族化合物半導体は、可視光域から紫外域に亘
って使用可能な発光・受光素子の材料として重要視さ
れ、とくにGaNは青色発光ダイオードの材料として注
目されている。
【0004】ところで、GaNに代表される窒化物系II
I−V族化合物半導体の結晶を成長させるためには、こ
れら材料がいずれも高融点で、しかもその融点における
蒸気圧が高いということもあって、GaAs,GaP,
InPのように、水平ブリッジマン法や引上げ法を適用
することができない。すなわち、窒化物系III−V族化
合物半導体のバルク結晶の製造は困難であり、そのた
め、その単結晶基板を得ることは不可能である。
I−V族化合物半導体の結晶を成長させるためには、こ
れら材料がいずれも高融点で、しかもその融点における
蒸気圧が高いということもあって、GaAs,GaP,
InPのように、水平ブリッジマン法や引上げ法を適用
することができない。すなわち、窒化物系III−V族化
合物半導体のバルク結晶の製造は困難であり、そのた
め、その単結晶基板を得ることは不可能である。
【0005】したがって、結晶成長に際しては、成長用
の基板として単結晶基板を用いることができないのであ
るから、必然的に異種材料の基板が用いられる。しかし
ながら、窒化物系III−V族化合物半導体の結晶成長の
場合、GaAsやInPの場合とは異なり、その格子定
数と熱膨張係数に整合した材料の成長用基板は存在しな
い。
の基板として単結晶基板を用いることができないのであ
るから、必然的に異種材料の基板が用いられる。しかし
ながら、窒化物系III−V族化合物半導体の結晶成長の
場合、GaAsやInPの場合とは異なり、その格子定
数と熱膨張係数に整合した材料の成長用基板は存在しな
い。
【0006】現在、窒化物系III−V族化合物半導体の
エピタキシャル結晶成長に用いられている基板は、比較
的良質な結晶成長を実現できるということで、サファイ
ヤ(Al2O3)が主要に採用されている。しかしなが
ら、窒化物系III−V族化合物半導体の結晶格子定数と
Al2O3結晶との間における格子不整合率は、概ね、1
3%であるので、このまま単純にエピタキシャル成長法
を適用しても、窒化物系III−V族化合物半導体の良質
な結晶を得ることはできない。
エピタキシャル結晶成長に用いられている基板は、比較
的良質な結晶成長を実現できるということで、サファイ
ヤ(Al2O3)が主要に採用されている。しかしなが
ら、窒化物系III−V族化合物半導体の結晶格子定数と
Al2O3結晶との間における格子不整合率は、概ね、1
3%であるので、このまま単純にエピタキシャル成長法
を適用しても、窒化物系III−V族化合物半導体の良質
な結晶を得ることはできない。
【0007】このようなことから、現在では、Al2O3
やアルミナの基板の上に、例えば温度400〜600℃
の低温で厚みが10〜50nm程度である非晶質構造のG
aNやAlNを緩衝層として一旦形成してミスフィット
転位を防止できるような措置を施し、ついでこの緩衝層
の上にGaNなどの単結晶をエピタキシャル成長させ
て、目的の層構造を形成するという方法が行われてい
る。
やアルミナの基板の上に、例えば温度400〜600℃
の低温で厚みが10〜50nm程度である非晶質構造のG
aNやAlNを緩衝層として一旦形成してミスフィット
転位を防止できるような措置を施し、ついでこの緩衝層
の上にGaNなどの単結晶をエピタキシャル成長させ
て、目的の層構造を形成するという方法が行われてい
る。
【0008】しかしながら、上記した緩衝層は、その上
に順次積層されていくエピタキシャル成長層におけるミ
スフィット転位を必ずしも完全に抑制することはできな
い。そのため、形成するエピタキシャル成長層の表面に
は組織欠陥が発生してモルホロジーの劣化が認められる
とともに、得られた装置は発光輝度も発光効率も低くな
るという傾向を示している。
に順次積層されていくエピタキシャル成長層におけるミ
スフィット転位を必ずしも完全に抑制することはできな
い。そのため、形成するエピタキシャル成長層の表面に
は組織欠陥が発生してモルホロジーの劣化が認められる
とともに、得られた装置は発光輝度も発光効率も低くな
るという傾向を示している。
【0009】また、基板がAl2O3の場合には次のよう
な問題も生じてくる。すなわち、用いている基板は電気
絶縁性であるため、例えば当該基板の裏面に装置駆動用
の電極を取り付けることができず、電極を取り付ける場
合には、形成したエピタキシャル成長層にプラス極とマ
イナス極を平面的に装荷せざるを得ない。このことは、
従来のGaAsやInPを基板として用いる場合に比
べ、製造工程数は約倍になることを意味する。
な問題も生じてくる。すなわち、用いている基板は電気
絶縁性であるため、例えば当該基板の裏面に装置駆動用
の電極を取り付けることができず、電極を取り付ける場
合には、形成したエピタキシャル成長層にプラス極とマ
イナス極を平面的に装荷せざるを得ない。このことは、
従来のGaAsやInPを基板として用いる場合に比
べ、製造工程数は約倍になることを意味する。
【0010】また、Al2O3の劈開面はシャープに現れ
ないので、半導体レーザのように、劈開面を共振器とし
て機能させるような素子用の装置にはならないという問
題もある。このようなことから、結晶成長用の基板に関
しては、前記したAl2O3材料に代わる材料の検討が進
められており、その材料の1つとしてSi単結晶が提案
されている。
ないので、半導体レーザのように、劈開面を共振器とし
て機能させるような素子用の装置にはならないという問
題もある。このようなことから、結晶成長用の基板に関
しては、前記したAl2O3材料に代わる材料の検討が進
められており、その材料の1つとしてSi単結晶が提案
されている。
【0011】Si基板を用いて製造した半導体装置の場
合には、基板としてAl2O3材料を用いて製造した装置
における上記した2つの問題が解決されるので青色発光
用LDとしての可能性が示唆されている。また、現在の
Si単結晶の製造技術の水準を考慮すれば、基板自体を
大面積でかつ高品位にすることができるので、製造され
る半導体装置の製造コストを安価にすることができると
いう利点がある。
合には、基板としてAl2O3材料を用いて製造した装置
における上記した2つの問題が解決されるので青色発光
用LDとしての可能性が示唆されている。また、現在の
Si単結晶の製造技術の水準を考慮すれば、基板自体を
大面積でかつ高品位にすることができるので、製造され
る半導体装置の製造コストを安価にすることができると
いう利点がある。
【0012】Si基板の上に窒化物系III−V族化合物
半導体のエピタキシャル成長層を形成する方法としては
次のような方法が知られている。例えば、Si基板の表
面に、Al2O3基板の場合と同じようにAlNやGaN
の緩衝層を形成し、ついで、III族元素源としては有機
金属化合物や単体を用い、またV族元素源にはアンモニ
アや窒素プラズマを用いて、前記緩衝層の上に目的とす
るエピタキシャル成長層を形成する方法である。
半導体のエピタキシャル成長層を形成する方法としては
次のような方法が知られている。例えば、Si基板の表
面に、Al2O3基板の場合と同じようにAlNやGaN
の緩衝層を形成し、ついで、III族元素源としては有機
金属化合物や単体を用い、またV族元素源にはアンモニ
アや窒素プラズマを用いて、前記緩衝層の上に目的とす
るエピタキシャル成長層を形成する方法である。
【0013】その場合、緩衝層として機能させるAlN
層やGaN層に関しては、その厚みや結晶性の制御に主
たる注意が払われている。しかしながら、この方法の場
合、現状では、例えば窒素プラズマを制御することはか
なり難しいという問題があり、また仮に表面モルホロジ
ーが優れた成長層が形成されたとしても、それを工業的
レベルで再現性よく量産することは困難である。
層やGaN層に関しては、その厚みや結晶性の制御に主
たる注意が払われている。しかしながら、この方法の場
合、現状では、例えば窒素プラズマを制御することはか
なり難しいという問題があり、また仮に表面モルホロジ
ーが優れた成長層が形成されたとしても、それを工業的
レベルで再現性よく量産することは困難である。
【0014】また、特開平8−56015号公報には、
結晶成長用の基板としてSi基板を用いる半導体薄膜の
製造方法が提案されている。この方法では、目的とする
エピタキシャル成長層の形成に先立ち、水素ガスと例え
ばメタンガスを含有する加熱雰囲気下でSi基板を熱処
理して当該Si基板の表面に直接炭化層(炭素の拡散
層)を形成する。そして、この炭化層(SiC層)を緩
衝層として機能させ、当該炭化層の上に目的とするエピ
タキシャル成長層を形成する。
結晶成長用の基板としてSi基板を用いる半導体薄膜の
製造方法が提案されている。この方法では、目的とする
エピタキシャル成長層の形成に先立ち、水素ガスと例え
ばメタンガスを含有する加熱雰囲気下でSi基板を熱処
理して当該Si基板の表面に直接炭化層(炭素の拡散
層)を形成する。そして、この炭化層(SiC層)を緩
衝層として機能させ、当該炭化層の上に目的とするエピ
タキシャル成長層を形成する。
【0015】この方法では、Si基板の表層部を構成し
ているSiC層の格子定数は、例えばGaNの格子定数
と近接した値であるため、このSiC層の上に形成され
ていくエピタキシャル成長層へのミスフィット転位の伝
搬は抑制され、もって成長層の表面モルホロジーは向上
するとされている。
ているSiC層の格子定数は、例えばGaNの格子定数
と近接した値であるため、このSiC層の上に形成され
ていくエピタキシャル成長層へのミスフィット転位の伝
搬は抑制され、もって成長層の表面モルホロジーは向上
するとされている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、結晶成長用
の基板がいかなる材料であっても、そこに形成された窒
化物系III−V族化合物半導体のエピタキシャル成長層
における表面モルホロジーは良好であり、したがって、
例えば基板としてSi基板を用いれば、当該Si基板の
裏面にも駆動用電極を装荷することにより良好な発光特
性を有する青色発光LDにすることもできる新規な半導
体装置とその製造方法の提供を目的とする。
の基板がいかなる材料であっても、そこに形成された窒
化物系III−V族化合物半導体のエピタキシャル成長層
における表面モルホロジーは良好であり、したがって、
例えば基板としてSi基板を用いれば、当該Si基板の
裏面にも駆動用電極を装荷することにより良好な発光特
性を有する青色発光LDにすることもできる新規な半導
体装置とその製造方法の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、基板と窒化物系III−V族
化合物半導体から成る少なくとも1層のエピタキシャル
成長層との間に、厚みが5〜100nmで、かつ炭素濃度
が1018〜1020cm-3の窒化物系III−V族化合物半導
体の緩衝層が形成されていることを特徴とする半導体装
置が提供される。
ために、本発明においては、基板と窒化物系III−V族
化合物半導体から成る少なくとも1層のエピタキシャル
成長層との間に、厚みが5〜100nmで、かつ炭素濃度
が1018〜1020cm-3の窒化物系III−V族化合物半導
体の緩衝層が形成されていることを特徴とする半導体装
置が提供される。
【0018】とくに、前記基板がSi基板であり、また
前記緩衝層が、Al1-xGaxN(ただし、0≦x≦1)
で示される組成の半導体装置が提供される。また、本発
明においては、基板の表面に、窒化物系III−V族化合
物半導体から成る緩衝層と少なくとも1層のエピタキシ
ャル成長層とをこの順序で積層して半導体装置を製造す
る方法において、前記緩衝層を形成する際に、まず最初
に、前記基板の表面にIII族元素の単体を供給し、つい
で、前記III族元素の単体と一緒に炭素および窒素を構
成元素とする化合物を供給することを特徴とする半導体
装置の製造方法(以下、第1の製造方法という)が提供
される。
前記緩衝層が、Al1-xGaxN(ただし、0≦x≦1)
で示される組成の半導体装置が提供される。また、本発
明においては、基板の表面に、窒化物系III−V族化合
物半導体から成る緩衝層と少なくとも1層のエピタキシ
ャル成長層とをこの順序で積層して半導体装置を製造す
る方法において、前記緩衝層を形成する際に、まず最初
に、前記基板の表面にIII族元素の単体を供給し、つい
で、前記III族元素の単体と一緒に炭素および窒素を構
成元素とする化合物を供給することを特徴とする半導体
装置の製造方法(以下、第1の製造方法という)が提供
される。
【0019】また、前記緩衝層を形成する際に、炭素を
ドーピングすることを特徴とする半導体装置の製造方法
(以下、第2の製造方法という)が提供される。
ドーピングすることを特徴とする半導体装置の製造方法
(以下、第2の製造方法という)が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の1例を図1
に示す。図1の層構造の場合、基板1の上には、後述す
る緩衝層2、更にその上にエピタキシャル成長層3が順
次積層されている。なお、エピタキシャル成長層は、図
1のように1層であることに限定されず、任意の複数層
であってよい。
に示す。図1の層構造の場合、基板1の上には、後述す
る緩衝層2、更にその上にエピタキシャル成長層3が順
次積層されている。なお、エピタキシャル成長層は、図
1のように1層であることに限定されず、任意の複数層
であってよい。
【0021】ここで、基板としては従来のようにAl2
O3を用いてもよいが、基板の垂直方向にも駆動電流を
流すことを考慮して導電性の結晶基板を用いることが好
ましい。具体的には、Si単結晶基板、GaAsやGa
PのようなIII−V族化合物半導体から成る単結晶基
板、6H−SiCなどをあげることができる。これらの
うち、安価に入手ができ、また大型化も容易であるなど
の点からSi単結晶基板が好適である。
O3を用いてもよいが、基板の垂直方向にも駆動電流を
流すことを考慮して導電性の結晶基板を用いることが好
ましい。具体的には、Si単結晶基板、GaAsやGa
PのようなIII−V族化合物半導体から成る単結晶基
板、6H−SiCなどをあげることができる。これらの
うち、安価に入手ができ、また大型化も容易であるなど
の点からSi単結晶基板が好適である。
【0022】基板1の上に形成される緩衝層2は、窒化
物系III−V族化合物半導体から成り、その厚みは5〜
100nm、炭素濃度が1018〜1020cm-3になっている
ことを特徴とする。とくに、窒化物系III−V族化合物
半導体としては、次式:Al1 -xGaxN(0≦x≦1)
で示される組成のものが好ましい。理由はいまだ解明さ
れていないが、上記した緩衝層2が基板1とエピタキシ
ャル成長層3との間に形成されていると、前記エピタキ
シャル成長層の形成時におけるミスフィット転位の伝搬
が抑制され、もって形成されたエピタキシャル成長層の
表面モルホロジーが良好になる。
物系III−V族化合物半導体から成り、その厚みは5〜
100nm、炭素濃度が1018〜1020cm-3になっている
ことを特徴とする。とくに、窒化物系III−V族化合物
半導体としては、次式:Al1 -xGaxN(0≦x≦1)
で示される組成のものが好ましい。理由はいまだ解明さ
れていないが、上記した緩衝層2が基板1とエピタキシ
ャル成長層3との間に形成されていると、前記エピタキ
シャル成長層の形成時におけるミスフィット転位の伝搬
が抑制され、もって形成されたエピタキシャル成長層の
表面モルホロジーが良好になる。
【0023】この緩衝層2の形成に際し、その厚みを5
nmより薄くすると、形成された層はまだらな島状構造の
状態で形成されてしまい、そのため、この上に形成され
るエピタキシャル成長層の表面は平坦にならないという
問題が生ずる。また、緩衝層2の厚みが厚くなればなる
ほど、その上に形成されるエピタキシャル成長層の表面
モルホロジーは向上するものの、他方では、この緩衝層
における炭素濃度が後述する範囲にある場合には、抵抗
率が高くなっていくという問題が発生してきて、厚みが
100nmより厚くなると、基板の垂直方向に駆動電流を
流すことが困難になってくる。このようなことから、緩
衝層2の厚みは5〜100nmに設定される。
nmより薄くすると、形成された層はまだらな島状構造の
状態で形成されてしまい、そのため、この上に形成され
るエピタキシャル成長層の表面は平坦にならないという
問題が生ずる。また、緩衝層2の厚みが厚くなればなる
ほど、その上に形成されるエピタキシャル成長層の表面
モルホロジーは向上するものの、他方では、この緩衝層
における炭素濃度が後述する範囲にある場合には、抵抗
率が高くなっていくという問題が発生してきて、厚みが
100nmより厚くなると、基板の垂直方向に駆動電流を
流すことが困難になってくる。このようなことから、緩
衝層2の厚みは5〜100nmに設定される。
【0024】一方、この緩衝層2には炭素が含有されて
いることを必要とする。その場合、炭素濃度が1018cm
-3より低くなると、その上に形成されたエピタキシャル
成長層における表面モルホロジーの劣化傾向が発現しは
じめるだけではなく、後述する第1の製造方法で当該緩
衝層を形成したときに、III族元素の単体が緩衝層の表
面に液滴となって付着することがあり、その後のエピタ
キシャル成長層の形成が不可能になることがある。
いることを必要とする。その場合、炭素濃度が1018cm
-3より低くなると、その上に形成されたエピタキシャル
成長層における表面モルホロジーの劣化傾向が発現しは
じめるだけではなく、後述する第1の製造方法で当該緩
衝層を形成したときに、III族元素の単体が緩衝層の表
面に液滴となって付着することがあり、その後のエピタ
キシャル成長層の形成が不可能になることがある。
【0025】また、炭素濃度が1020cm-3より高くなる
と、理由は明確ではないが、形成された緩衝層と基板表
面との間に空隙が発生しやすくなってくる。とくに、基
板がGaAs基板やGaP基板の場合に、上記空隙発生
が頻発する傾向にある。以上説明した緩衝層2の上に、
公知の成膜法によって、エピタキシャル成長層を積層し
て本発明の半導体装置が製造される。
と、理由は明確ではないが、形成された緩衝層と基板表
面との間に空隙が発生しやすくなってくる。とくに、基
板がGaAs基板やGaP基板の場合に、上記空隙発生
が頻発する傾向にある。以上説明した緩衝層2の上に、
公知の成膜法によって、エピタキシャル成長層を積層し
て本発明の半導体装置が製造される。
【0026】この半導体装置は例えば公知のガスソース
MBE装置を用いて製造される。まず、第1の製造方法
について説明する。用いるガスソースRMBE装置は、
ゲートバルブで互いに接続された試料準備室と結晶成長
室との2室からなり、それぞれには排気装置が配設され
ていて、両室内を所定の真空度にまで真空引きができる
ようになっている。
MBE装置を用いて製造される。まず、第1の製造方法
について説明する。用いるガスソースRMBE装置は、
ゲートバルブで互いに接続された試料準備室と結晶成長
室との2室からなり、それぞれには排気装置が配設され
ていて、両室内を所定の真空度にまで真空引きができる
ようになっている。
【0027】試料準備室には基板ホルダが配設され、こ
こにセットされた基板を所定温度にまで加熱できるよう
になっている。一方、結晶成長室には、試料準備室から
搬送されてきた基板を把持する基板ホルダが配設され、
ここにセットされた基板の温度を制御できるようになっ
ている。
こにセットされた基板を所定温度にまで加熱できるよう
になっている。一方、結晶成長室には、試料準備室から
搬送されてきた基板を把持する基板ホルダが配設され、
ここにセットされた基板の温度を制御できるようになっ
ている。
【0028】そして、結晶成長室には、まず、III族元
素源の供給手段が装着されている。すなわち、金属Ga
の供給手段、金属Alの供給手段、金属Inの供給手段
などであって、具体的には、それぞれの金属を収容した
クヌードセンセルである。また、結晶成長層にはN源
(V族元素)の供給手段が装着されている。すなわち、
アンモニアの供給手段、ジメチルヒドラジンの供給手
段、モノメチルヒドラジンの供給手段などであって、こ
れらから、マスフローコントローラで流量を精密制御し
たN源が結晶成長室内にセットされている基板に照射さ
れるようになっている。
素源の供給手段が装着されている。すなわち、金属Ga
の供給手段、金属Alの供給手段、金属Inの供給手段
などであって、具体的には、それぞれの金属を収容した
クヌードセンセルである。また、結晶成長層にはN源
(V族元素)の供給手段が装着されている。すなわち、
アンモニアの供給手段、ジメチルヒドラジンの供給手
段、モノメチルヒドラジンの供給手段などであって、こ
れらから、マスフローコントローラで流量を精密制御し
たN源が結晶成長室内にセットされている基板に照射さ
れるようになっている。
【0029】更に、結晶成長室には、金属Mgをクヌー
ドセンセルに収容した金属Mgの供給手段と金属Siを
クヌードセンセルに収容した金属Siの供給手段が装着
され、形成されるエピタキシャル成長層にこれら金属を
ドーピングして当該エピタキシャル成長層の導電性を制
御できるようになっている。また、結晶成長室には、放
射温度計と色温度計が装着されて、基板温度の測定・制
御ができるようになっており、更に、可動式の電離真空
計が装着されて、基板の表面に照射されるIII族元素の
照射密度を測定してその制御ができるようになってい
る。
ドセンセルに収容した金属Mgの供給手段と金属Siを
クヌードセンセルに収容した金属Siの供給手段が装着
され、形成されるエピタキシャル成長層にこれら金属を
ドーピングして当該エピタキシャル成長層の導電性を制
御できるようになっている。また、結晶成長室には、放
射温度計と色温度計が装着されて、基板温度の測定・制
御ができるようになっており、更に、可動式の電離真空
計が装着されて、基板の表面に照射されるIII族元素の
照射密度を測定してその制御ができるようになってい
る。
【0030】まず、基板に対して洗浄処理を行ったの
ち、当該基板を試料準備室の基板ホルダに保持し、室内
を所定の真空度にまで真空引きし、また基板を加熱する
ことにより、基板の表面に付着している水分などを除去
する。ついで、基板を結晶成長室に搬送して基板ホルダ
に保持して所定温度に加熱・保持し、その表面に緩衝層
を形成する操作に入る。その操作を、Si基板の上にG
aNで緩衝層を形成する場合について説明する。
ち、当該基板を試料準備室の基板ホルダに保持し、室内
を所定の真空度にまで真空引きし、また基板を加熱する
ことにより、基板の表面に付着している水分などを除去
する。ついで、基板を結晶成長室に搬送して基板ホルダ
に保持して所定温度に加熱・保持し、その表面に緩衝層
を形成する操作に入る。その操作を、Si基板の上にG
aNで緩衝層を形成する場合について説明する。
【0031】まず最初に、金属GaをSi基板の表面に
照射して基板表面に約1原子層程度の厚みの金属Gaの
層を形成する。ついで、金属Gaの照射を継続しなが
ら、更にジメチルヒドラジンまたは/およびモノメチル
ヒドラジンも同時に供給する。このジメチルヒドラジン
とモノメチルヒドラジンは、それぞれ、(CH3)2N・N
H2,CH3NH・NH2で示されるように、炭素と窒素を
構成元素とする化合物である。すなわち、形成すべきG
aN緩衝層にとっては、N源であると同時に炭素源でも
ある。
照射して基板表面に約1原子層程度の厚みの金属Gaの
層を形成する。ついで、金属Gaの照射を継続しなが
ら、更にジメチルヒドラジンまたは/およびモノメチル
ヒドラジンも同時に供給する。このジメチルヒドラジン
とモノメチルヒドラジンは、それぞれ、(CH3)2N・N
H2,CH3NH・NH2で示されるように、炭素と窒素を
構成元素とする化合物である。すなわち、形成すべきG
aN緩衝層にとっては、N源であると同時に炭素源でも
ある。
【0032】したがって、上記した一連の操作により、
ジメチルヒドラジンやモノメチルヒドラジンは、熱分解
してその窒素元素は金属Gaを窒化し、同時にメチル基
の炭素元素は前記窒化物の中に分散して、Si基板の上
には、炭素を含有するGaN層が形成されることにな
る。ここでは、窒素源でもあり、また炭素源でもある材
料としてジメチルヒドラジンとモノメチルヒドラジンを
例示したが、本発明の場合、上記材料はこれに限定され
るものではなく、窒素と炭素を構成元素とする化合物で
あって、しかも熱分解して金属Gaと窒化物を形成でき
るような化合物であれば何であってもよい。上記したも
のの外に、例えば、フェニルヒドラジン,ターシャリー
ブチルアミン,アニリンなども使用することができる。
ジメチルヒドラジンやモノメチルヒドラジンは、熱分解
してその窒素元素は金属Gaを窒化し、同時にメチル基
の炭素元素は前記窒化物の中に分散して、Si基板の上
には、炭素を含有するGaN層が形成されることにな
る。ここでは、窒素源でもあり、また炭素源でもある材
料としてジメチルヒドラジンとモノメチルヒドラジンを
例示したが、本発明の場合、上記材料はこれに限定され
るものではなく、窒素と炭素を構成元素とする化合物で
あって、しかも熱分解して金属Gaと窒化物を形成でき
るような化合物であれば何であってもよい。上記したも
のの外に、例えば、フェニルヒドラジン,ターシャリー
ブチルアミン,アニリンなども使用することができる。
【0033】第1の製造方法では、金属GaのSi基板
への照射を最初に行い、ついで金属Gaとジメチルヒド
ラジンまたは/およびモノメチルヒドラジンを同時に供
給することが必須要件である。この操作において、例え
ば最初にジメチルヒドラジンやモノメチルヒドラジンを
Si基板に照射したり、または金属Gaとジメチルヒド
ラジンまたは/およびモノメチルヒドラジンを同時に供
給するとSi基板の表層部は窒化してSiNxに転化し
てしまい、その上に形成されるエピタキシャル成長層の
結晶性を劣化させることになってしまうからである。
への照射を最初に行い、ついで金属Gaとジメチルヒド
ラジンまたは/およびモノメチルヒドラジンを同時に供
給することが必須要件である。この操作において、例え
ば最初にジメチルヒドラジンやモノメチルヒドラジンを
Si基板に照射したり、または金属Gaとジメチルヒド
ラジンまたは/およびモノメチルヒドラジンを同時に供
給するとSi基板の表層部は窒化してSiNxに転化し
てしまい、その上に形成されるエピタキシャル成長層の
結晶性を劣化させることになってしまうからである。
【0034】この操作において、Si基板の温度が低す
ぎると、ジメチルヒドラジンやモノメチルヒドラジンの
熱分解が進まないため(表面がGa過剰になるため)基
板表面にGaの液滴が生ずるなどの不都合が起こり、ま
た逆に高すぎると、緩衝層の上にモルホロジーが良好な
エピタキシャル成長が起こりづらいなどの不都合が生ず
るので、緩衝層の形成時における基板温度は550〜7
50℃の範囲に制御することが好ましい。
ぎると、ジメチルヒドラジンやモノメチルヒドラジンの
熱分解が進まないため(表面がGa過剰になるため)基
板表面にGaの液滴が生ずるなどの不都合が起こり、ま
た逆に高すぎると、緩衝層の上にモルホロジーが良好な
エピタキシャル成長が起こりづらいなどの不都合が生ず
るので、緩衝層の形成時における基板温度は550〜7
50℃の範囲に制御することが好ましい。
【0035】また、ジメチルヒドラジンやモノメチルヒ
ドラジンの照射量は、形成されるGaN緩衝層の炭素濃
度に影響を与える。この炭素濃度を1018〜1020cm-3
に制御する場合には、これらN(C)源の照射量を2〜
100sccmの範囲に設定すればよい。装置への負荷や形
成された緩衝層の再現性の問題を考えると、ジメチルヒ
ドラジンまたは/およびモノメチルヒドラジンの照射量
は20〜50sccmであることが好ましい。
ドラジンの照射量は、形成されるGaN緩衝層の炭素濃
度に影響を与える。この炭素濃度を1018〜1020cm-3
に制御する場合には、これらN(C)源の照射量を2〜
100sccmの範囲に設定すればよい。装置への負荷や形
成された緩衝層の再現性の問題を考えると、ジメチルヒ
ドラジンまたは/およびモノメチルヒドラジンの照射量
は20〜50sccmであることが好ましい。
【0036】上記した操作を所定時間行うことによっ
て、Si基板の上に厚みが5〜100nmのGaN層を形
成する。なお、Al1-xGaxN(0≦x≦1)からなる
緩衝層を形成する場合には、前記した操作において、ま
ず最初にSi基板の上に金属Alまたは金属Gaのモノ
レイヤーを形成すればよい。
て、Si基板の上に厚みが5〜100nmのGaN層を形
成する。なお、Al1-xGaxN(0≦x≦1)からなる
緩衝層を形成する場合には、前記した操作において、ま
ず最初にSi基板の上に金属Alまたは金属Gaのモノ
レイヤーを形成すればよい。
【0037】このとき、緩衝層の形成時における温度範
囲はAlの組成比が大きくなるほど広くなる。そして、
AlNの場合は、550〜850℃の範囲になる。しか
しながら、Al1-xGaxN(0≦x≦1)組成の場合、
Alの含有量が増量し、層の厚みが厚くなるにつれて形
成される緩衝層にはクラックが入りやすくなるという問
題がある。
囲はAlの組成比が大きくなるほど広くなる。そして、
AlNの場合は、550〜850℃の範囲になる。しか
しながら、Al1-xGaxN(0≦x≦1)組成の場合、
Alの含有量が増量し、層の厚みが厚くなるにつれて形
成される緩衝層にはクラックが入りやすくなるという問
題がある。
【0038】そのため、Al1-xGaxN(0≦x≦1)
の緩衝層を形成する場合には、Gaモル分率xに応じて
層の厚みを制御することが必要になる。すなわち、x>
0.8の組成の場合には厚みの上限値を100nmに設定
し、x=0.8の組成(Al0.2Ga0.8N)の場合には厚
みの上限値を50nm、x=0の組成(AlN)の場合に
は厚みの上限値を10nmにそれぞれ設定する。そして、
0<x<0.8の組成の場合には、緩衝層の厚みは、xの
値に対応してx=0の場合の厚みの上限値(10nm)と
x=0.8の場合の厚みの上限値(50nm)を比較配分し
て得られた値を上限値にすればよい。
の緩衝層を形成する場合には、Gaモル分率xに応じて
層の厚みを制御することが必要になる。すなわち、x>
0.8の組成の場合には厚みの上限値を100nmに設定
し、x=0.8の組成(Al0.2Ga0.8N)の場合には厚
みの上限値を50nm、x=0の組成(AlN)の場合に
は厚みの上限値を10nmにそれぞれ設定する。そして、
0<x<0.8の組成の場合には、緩衝層の厚みは、xの
値に対応してx=0の場合の厚みの上限値(10nm)と
x=0.8の場合の厚みの上限値(50nm)を比較配分し
て得られた値を上限値にすればよい。
【0039】このようにして形成した緩衝層の上に、II
I族元素源の供給手段から所定のIII族元素を、またN源
の供給手段からN源を供給して所定組成のエピタキシャ
ル成長層が形成される。なお、このとき、金属Mgや金
属Siをドーピングすることにより、形成するエピタキ
シャル成長層の導電性が制御される。次に、第2の製造
方法について説明する。
I族元素源の供給手段から所定のIII族元素を、またN源
の供給手段からN源を供給して所定組成のエピタキシャ
ル成長層が形成される。なお、このとき、金属Mgや金
属Siをドーピングすることにより、形成するエピタキ
シャル成長層の導電性が制御される。次に、第2の製造
方法について説明する。
【0040】この製造方法で使用する装置の場合、前記
したガスソースMBE装置の結晶成長室に、更に、炭素
源の供給手段が装着されている。具体的には、プロパ
ン,ブタンのような供給手段が装着されている。これら
の流量はマスフローコントローラで制御される。また、
炭素源から炭素を効率よく緩衝層に取り込ませるため
に、その供給手段には加熱機構が付設されている。
したガスソースMBE装置の結晶成長室に、更に、炭素
源の供給手段が装着されている。具体的には、プロパ
ン,ブタンのような供給手段が装着されている。これら
の流量はマスフローコントローラで制御される。また、
炭素源から炭素を効率よく緩衝層に取り込ませるため
に、その供給手段には加熱機構が付設されている。
【0041】そして、緩衝層は次のようにして形成され
る。最初にSi基板の上に金属Gaや金属Alなどのモ
ノレイヤーを形成することは第1の製造方法の場合と同
様である。ついで、N源の供給手段からN源を、炭素源
の供給手段から炭素源を一緒に前記モノレイヤーの上に
照射する。このときのN源としては、炭素と窒素を構成
元素とする化合物でなくてもよい。具体的にはアンモニ
アを用いることができる。勿論、前記したジメチルヒド
ラジンやモノメチルヒドラジンなどをN源として使用す
ることもできる。
る。最初にSi基板の上に金属Gaや金属Alなどのモ
ノレイヤーを形成することは第1の製造方法の場合と同
様である。ついで、N源の供給手段からN源を、炭素源
の供給手段から炭素源を一緒に前記モノレイヤーの上に
照射する。このときのN源としては、炭素と窒素を構成
元素とする化合物でなくてもよい。具体的にはアンモニ
アを用いることができる。勿論、前記したジメチルヒド
ラジンやモノメチルヒドラジンなどをN源として使用す
ることもできる。
【0042】この操作により、Si基板の上には、炭素
源の熱分解により炭素がドーピングされた状態で含有し
ているGaNなどの窒化物系化合物半導体が所定の厚み
で成長し、目的とする緩衝層が形成される。
源の熱分解により炭素がドーピングされた状態で含有し
ているGaNなどの窒化物系化合物半導体が所定の厚み
で成長し、目的とする緩衝層が形成される。
【0043】
実施例1 面方位(111)のn型Si単結基板を用意した。この
基板をアセトンで超音波洗浄し、ついで硝酸による煮沸
を1分間−フッ酸への浸漬を1分間というサイクルを5
回反復して表面の自然酸化膜を除去したのち、ただちに
ガス源MBE装置の試料準備室に導入して基板ホルダに
セットした。
基板をアセトンで超音波洗浄し、ついで硝酸による煮沸
を1分間−フッ酸への浸漬を1分間というサイクルを5
回反復して表面の自然酸化膜を除去したのち、ただちに
ガス源MBE装置の試料準備室に導入して基板ホルダに
セットした。
【0044】試料準備室を真空引きして室内の真空度を
1×10-6Paにし、更に基板を300℃に加熱して表面
に吸着している水分子を除去した。ついで、基板を結晶
成長室に搬送して基板ホルダにセットし、室内の真空度
を1×10-7Paにした状態で基板を1000℃で30分
間加熱して熱クリーニングを行った。
1×10-6Paにし、更に基板を300℃に加熱して表面
に吸着している水分子を除去した。ついで、基板を結晶
成長室に搬送して基板ホルダにセットし、室内の真空度
を1×10-7Paにした状態で基板を1000℃で30分
間加熱して熱クリーニングを行った。
【0045】そして、次のようにして、Si単結晶基板
の上にGaNから成る緩衝層を形成した。まず、基板温
度を650℃にまで降温して10分間保持し、温度を安
定化させた。その状態を保持したまま、基板表面に金属
Gaを3秒間照射した。そのときの照射条件は、基板位
置に配設された可動式の電離真空計によるGa分子線の
圧力値が3.0×10-5Paを示すように設定した。この条
件のとき、基板の上には、約1層の厚みのGa層が形成
される。
の上にGaNから成る緩衝層を形成した。まず、基板温
度を650℃にまで降温して10分間保持し、温度を安
定化させた。その状態を保持したまま、基板表面に金属
Gaを3秒間照射した。そのときの照射条件は、基板位
置に配設された可動式の電離真空計によるGa分子線の
圧力値が3.0×10-5Paを示すように設定した。この条
件のとき、基板の上には、約1層の厚みのGa層が形成
される。
【0046】ついで、金属Gaの照射を継続しながら、
同時に、ジメチルヒドラジンを20sccmの割合で10分
間照射した。厚みが50nmのGaN層が形成された。つ
いで、N源をアンモニアに切り替えて基板温度を850
℃にまで昇温し、10分間保持して温度の安定化を行っ
た。この状態を保持したまま、GaN層の上にエピタキ
シャル成長層を形成して発光装置を製造した。
同時に、ジメチルヒドラジンを20sccmの割合で10分
間照射した。厚みが50nmのGaN層が形成された。つ
いで、N源をアンモニアに切り替えて基板温度を850
℃にまで昇温し、10分間保持して温度の安定化を行っ
た。この状態を保持したまま、GaN層の上にエピタキ
シャル成長層を形成して発光装置を製造した。
【0047】すなわちまず、アンモニアを照射しながら
同時にGaとSiも照射して、キャリア濃度が2×10
18cm-3で厚みが2μmのSiドープn型のGaN層をク
ラッド層として形成し、更にその上に、Ga,InとM
gとSiを照射して、n型でキャリア濃度が1×1017
cm-3、厚みが0.1μmのIn0.1Ga0.9Nを活性層とし
て形成した。更に、その上に、アンモニア,Ga,Mg
を照射することにより、p型でキャリア濃度が1×10
18cm-3のGaNクラッド層を形成した。
同時にGaとSiも照射して、キャリア濃度が2×10
18cm-3で厚みが2μmのSiドープn型のGaN層をク
ラッド層として形成し、更にその上に、Ga,InとM
gとSiを照射して、n型でキャリア濃度が1×1017
cm-3、厚みが0.1μmのIn0.1Ga0.9Nを活性層とし
て形成した。更に、その上に、アンモニア,Ga,Mg
を照射することにより、p型でキャリア濃度が1×10
18cm-3のGaNクラッド層を形成した。
【0048】得られた装置の最上層の表面をノマルスキ
ー顕微鏡で観察したところ、組織欠陥が存在しない鏡面
になっていた。なお、製造した装置につき、Siドープ
n型GaN層(緩衝層)の炭素濃度を2次イオン質量分
析法(SIMS)で測定した。その結果、上記緩衝層に
おける炭素濃度は1×1019cm-3であった。
ー顕微鏡で観察したところ、組織欠陥が存在しない鏡面
になっていた。なお、製造した装置につき、Siドープ
n型GaN層(緩衝層)の炭素濃度を2次イオン質量分
析法(SIMS)で測定した。その結果、上記緩衝層に
おける炭素濃度は1×1019cm-3であった。
【0049】なお、基板としてp型Si単結晶基板を用
いたところ、製造した装置は実施例1と同様に表面モル
ホロジーが優れているものであった。 実施例2〜5、比較例1〜3 緩衝層を形成するときに、N源の種類とN源の照射量を
表1で示したように変化させたことを除いては実施例1
と同様にして発光装置を製造した。
いたところ、製造した装置は実施例1と同様に表面モル
ホロジーが優れているものであった。 実施例2〜5、比較例1〜3 緩衝層を形成するときに、N源の種類とN源の照射量を
表1で示したように変化させたことを除いては実施例1
と同様にして発光装置を製造した。
【0050】それらの発光装置の表面状態と緩衝層にお
ける炭素濃度を表1に示した。なお、表1におけるN源
の照射量は、基板近傍に配設した可動式の電離真空計で
測定した圧力値で示してある。
ける炭素濃度を表1に示した。なお、表1におけるN源
の照射量は、基板近傍に配設した可動式の電離真空計で
測定した圧力値で示してある。
【0051】
【表1】
【0052】表1から明らかなように、炭素濃度が10
18〜1020cm-3である緩衝層を形成した装置(実施例2
〜5)は、その表面モルホロジーが優れている。
18〜1020cm-3である緩衝層を形成した装置(実施例2
〜5)は、その表面モルホロジーが優れている。
【0053】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
半導体装置はGaNのような窒化物系III−V族窒化物
系化合物半導体から成るエピタキシャル成長層において
組織欠陥が発生せず、その表面モルホロジーが優れてい
る。そして、基板は例えばSi基板のような導電性材料
であってもよいため、その裏面にも装置駆動用の電極を
装荷することができるので、本発明の装置は青色発光L
Dとして有用である。
半導体装置はGaNのような窒化物系III−V族窒化物
系化合物半導体から成るエピタキシャル成長層において
組織欠陥が発生せず、その表面モルホロジーが優れてい
る。そして、基板は例えばSi基板のような導電性材料
であってもよいため、その裏面にも装置駆動用の電極を
装荷することができるので、本発明の装置は青色発光L
Dとして有用である。
【0054】また、本発明の場合、基板にSi基板を使
用することができるので、全体として大形な装置を安価
に製造することができる。
用することができるので、全体として大形な装置を安価
に製造することができる。
【図1】本発明の装置例を示す断面図である。
1 基板 2 炭素を含有する緩衝層 3 エピタキシャル成長層
Claims (6)
- 【請求項1】 基板と、窒化物系III−V族化合物半導
体から成る少なくとも1層のエピタキシャル成長層との
間に、厚みが5〜100nmで、かつ炭素濃度が1018〜
1020cm-3の窒化物系III−V族化合物半導体の緩衝層
が形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記基板がSi基板である請求項1の半
導体装置。 - 【請求項3】 前記緩衝層を形成する窒化物系III−V
族化合物半導体が、次式:Al1-xGaxN(ただし、x
は、0≦x≦1を満足する数を表す)で示される組成を
有する請求項1の半導体装置。 - 【請求項4】 基板の表面に、窒化物系III−V族化合
物半導体から成る緩衝層と少なくとも1層のエピタキシ
ャル成長層とをこの順序で積層して半導体装置を製造す
る方法において、 前記緩衝層を形成する際に、まず最初に、前記基板の表
面にIII族元素の単体を供給し、ついで、前記III族元素
の単体と一緒に炭素および窒素を構成元素とする化合物
を供給することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記炭素および窒素を構成元素とする化
合物が、ジメチルヒドラジンまたは/およびモノメチル
ヒドラジンである請求項4の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 基板の表面に、窒化物系III−V族化合
物半導体から成る緩衝層と少なくとも1層のエピタキシ
ャル成長層とをこの順序で積層して半導体装置を製造す
る方法において、 前記緩衝層を形成する際に、炭素をドーピングすること
を特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9939297A JPH10290051A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 半導体装置とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9939297A JPH10290051A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 半導体装置とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10290051A true JPH10290051A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14246235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9939297A Pending JPH10290051A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 半導体装置とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10290051A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003037287A (ja) * | 2001-07-26 | 2003-02-07 | Sanken Electric Co Ltd | 発光素子 |
| JP2003069156A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Sharp Corp | 窒素化合物半導体積層物、発光素子、光ピックアップシステム、および窒素化合物半導体積層物の製造方法。 |
| JP2005159291A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Super Nova Optoelectronics Corp | 高発光効率の窒化ガリウム系発光ダイオード及びその製造方法 |
| JP2010514192A (ja) * | 2006-12-22 | 2010-04-30 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 歪み低減のためにテンプレート上で成長させたiii−窒化物発光デバイス |
| WO2010082351A1 (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-22 | 住友電気工業株式会社 | Iii族窒化物基板、それを備える半導体デバイス、及び、表面処理されたiii族窒化物基板を製造する方法 |
| JP2010166014A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-07-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | エピタキシャル層付きiii族窒化物基板、及びそれを用いた半導体デバイス |
| JP2010239034A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体装置の製造方法および半導体装置 |
| JP2011014898A (ja) * | 2009-06-05 | 2011-01-20 | Sumitomo Chemical Co Ltd | センサ、半導体基板、および半導体基板の製造方法 |
| JP2011082494A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-04-21 | Covalent Materials Corp | 化合物半導体基板 |
| KR101044039B1 (ko) | 2008-05-07 | 2011-06-23 | 주식회사 세미콘라이트 | 질화물계 발광소자 및 그의 제조방법 |
| GB2491920A (en) * | 2011-06-15 | 2012-12-19 | Mitsubishi Electric Corp | Method of manufacturing high resistance nitride buffer layers comprising high carbon impurity concentrations |
| JP2013249249A (ja) * | 2013-05-20 | 2013-12-12 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Iii族窒化物基板、及びそれを用いた半導体デバイス |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP9939297A patent/JPH10290051A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003037287A (ja) * | 2001-07-26 | 2003-02-07 | Sanken Electric Co Ltd | 発光素子 |
| JP2003069156A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Sharp Corp | 窒素化合物半導体積層物、発光素子、光ピックアップシステム、および窒素化合物半導体積層物の製造方法。 |
| JP2005159291A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Super Nova Optoelectronics Corp | 高発光効率の窒化ガリウム系発光ダイオード及びその製造方法 |
| JP2010514192A (ja) * | 2006-12-22 | 2010-04-30 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 歪み低減のためにテンプレート上で成長させたiii−窒化物発光デバイス |
| KR101044039B1 (ko) | 2008-05-07 | 2011-06-23 | 주식회사 세미콘라이트 | 질화물계 발광소자 및 그의 제조방법 |
| WO2010082351A1 (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-22 | 住友電気工業株式会社 | Iii族窒化物基板、それを備える半導体デバイス、及び、表面処理されたiii族窒化物基板を製造する方法 |
| US8030681B2 (en) | 2009-01-14 | 2011-10-04 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Group III nitride substrate, semiconductor device comprising the same, and method for producing surface-treated group III nitride substrate |
| US8471364B2 (en) | 2009-01-14 | 2013-06-25 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Group III nitride substrate, semiconductor device comprising the same, and method for producing surface-treated group III nitride substrate |
| US8871647B2 (en) | 2009-01-14 | 2014-10-28 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Group III nitride substrate, semiconductor device comprising the same, and method for producing surface-treated group III nitride substrate |
| JP2010239034A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体装置の製造方法および半導体装置 |
| JP2010166014A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-07-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | エピタキシャル層付きiii族窒化物基板、及びそれを用いた半導体デバイス |
| JP2011014898A (ja) * | 2009-06-05 | 2011-01-20 | Sumitomo Chemical Co Ltd | センサ、半導体基板、および半導体基板の製造方法 |
| JP2011082494A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-04-21 | Covalent Materials Corp | 化合物半導体基板 |
| GB2491920A (en) * | 2011-06-15 | 2012-12-19 | Mitsubishi Electric Corp | Method of manufacturing high resistance nitride buffer layers comprising high carbon impurity concentrations |
| JP2013249249A (ja) * | 2013-05-20 | 2013-12-12 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Iii族窒化物基板、及びそれを用いた半導体デバイス |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4371202B2 (ja) | 窒化物半導体の製造方法及び半導体ウエハ並びに半導体デバイス | |
| JP4187175B2 (ja) | 窒化ガリウム系材料の製造方法 | |
| JP3994623B2 (ja) | Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法 | |
| USRE38805E1 (en) | Semiconductor device and method of fabricating the same | |
| US6852161B2 (en) | Method of fabricating group-iii nitride semiconductor crystal, method of fabricating gallium nitride-based compound semiconductor, gallium nitride-based compound semiconductor, gallium nitride-based compound semiconductor light-emitting device, and light source using the semiconductor light-emitting device | |
| US20120064653A1 (en) | Nitride semiconductor device and method for growing nitride semiconductor crystal layer | |
| US5923950A (en) | Method of manufacturing a semiconductor light-emitting device | |
| JP4395609B2 (ja) | 窒化ガリウム系材料からなる基板 | |
| US5909040A (en) | Semiconductor device including quaternary buffer layer with pinholes | |
| US20040026704A1 (en) | III-V compound semiconductor device with an AIxByInzGa1-x-y-zN1-a-bPaAsb non-continuous quantum dot layer | |
| JP4600641B2 (ja) | 窒化物半導体自立基板及びそれを用いた窒化物半導体発光素子 | |
| US6479839B2 (en) | III-V compounds semiconductor device with an AlxByInzGa1-x-y-zN non continuous quantum dot layer | |
| JP2000091234A (ja) | 窒化物系iii−v族化合物半導体の製造方法 | |
| JPH10290051A (ja) | 半導体装置とその製造方法 | |
| JPH11135889A (ja) | 結晶成長用基板及びそれを用いた発光装置 | |
| JP3353527B2 (ja) | 窒化ガリウム系半導体の製造方法 | |
| US7504321B2 (en) | MBE growth of an algan layer or AlGaN multilayer structure | |
| JP2003332234A (ja) | 窒化層を有するサファイア基板およびその製造方法 | |
| JP4609917B2 (ja) | 窒化アルミニウムガリウム層の製造方法、iii族窒化物半導体発光素子の製造方法およびiii族窒化物半導体発光素子 | |
| JP2000022283A (ja) | 半導体素子、半導体素子の製造方法及び半導体基板の製造方法 | |
| JPH05243613A (ja) | 発光素子およびその製造方法 | |
| JP3214349B2 (ja) | InGaN層を有する半導体ウエハ及びその製造方法並びにそれを具備する発光素子 | |
| JP2007103955A (ja) | 窒化物半導体素子および窒化物半導体結晶層の成長方法 | |
| JPH10214999A (ja) | Iii−v族窒化物半導体素子 | |
| JPH088460A (ja) | p型AlGaN系半導体の製造方法 |