JPH1029307A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH1029307A JPH1029307A JP9993797A JP9993797A JPH1029307A JP H1029307 A JPH1029307 A JP H1029307A JP 9993797 A JP9993797 A JP 9993797A JP 9993797 A JP9993797 A JP 9993797A JP H1029307 A JPH1029307 A JP H1029307A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- jet recording
- ink jet
- energy
- heating element
- Prior art date
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- Pending
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高密度な印写を行なえるインクジェット記録
装置を得る。 【構成】 480dpi以上の高密度印写を行うインク
ジェット記録装置において、インク吐出口13のサイズ
をφ40μm以下とし、インク15に吐出エネルギーを
与えるエネルギー作用部3の表面とインク吐出口13と
をほぼ平行にした。エネルギー作用部3の表面とインク
吐出口13とがほぼ平行なため、エネルギー作用部3か
らインク15に与えられた吐出エネルギーをインク15
の吐出に効率良く使用でき、高密度印写を行うためにイ
ンク吐出口13の口径が小さくなってもインク吐出口1
3からのインクの吐出速度が10m/s以上の高速にな
り、インクの吐出が良好に行われる。
装置を得る。 【構成】 480dpi以上の高密度印写を行うインク
ジェット記録装置において、インク吐出口13のサイズ
をφ40μm以下とし、インク15に吐出エネルギーを
与えるエネルギー作用部3の表面とインク吐出口13と
をほぼ平行にした。エネルギー作用部3の表面とインク
吐出口13とがほぼ平行なため、エネルギー作用部3か
らインク15に与えられた吐出エネルギーをインク15
の吐出に効率良く使用でき、高密度印写を行うためにイ
ンク吐出口13の口径が小さくなってもインク吐出口1
3からのインクの吐出速度が10m/s以上の高速にな
り、インクの吐出が良好に行われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出させ
て印写を行うインクジェット記録装置に関し、より詳細
には、400dpi(dot par inch)より高密度な印写を
行なえるインクジェット記録装置に関する。
て印写を行うインクジェット記録装置に関し、より詳細
には、400dpi(dot par inch)より高密度な印写を
行なえるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト記録方法は、記録時にお
ける騒音の発生が無視できる程度に極めて小さいという
点で、オフィス用等として注目されている。その中で、
高速記録が可能であり、しかも、普通紙に特別の定着処
理を必要とせずに記録を行なうことができる、所謂、イ
ンクジェット記録方法は極めて有力な記録方法であり、
これまでにも様々な方式が提案され、又は、既に製品
化、実用化されている。
ける騒音の発生が無視できる程度に極めて小さいという
点で、オフィス用等として注目されている。その中で、
高速記録が可能であり、しかも、普通紙に特別の定着処
理を必要とせずに記録を行なうことができる、所謂、イ
ンクジェット記録方法は極めて有力な記録方法であり、
これまでにも様々な方式が提案され、又は、既に製品
化、実用化されている。
【0003】このようなインクジェット記録方法は、所
謂インクと称される記録液体の小液滴(インク滴)を飛
翔させ、このインク滴を被記録体に付着させて記録を行
なうものであって、例えば、本出願人が特公昭56−9
429号公報として出願している。ここで、この特公昭
56−9429号公報に記載された発明を要約すれば、
液室内のインクを加熱して気泡を発生させることにより
インクに圧力上昇を生じさせ、このインクを微細なノズ
ル先端のインク吐出口から吐出させて記録を行なうもの
である。
謂インクと称される記録液体の小液滴(インク滴)を飛
翔させ、このインク滴を被記録体に付着させて記録を行
なうものであって、例えば、本出願人が特公昭56−9
429号公報として出願している。ここで、この特公昭
56−9429号公報に記載された発明を要約すれば、
液室内のインクを加熱して気泡を発生させることにより
インクに圧力上昇を生じさせ、このインクを微細なノズ
ル先端のインク吐出口から吐出させて記録を行なうもの
である。
【0004】その後この原理を利用して多くの発明がな
され、その一つとして、例えば、特公昭62−5967
2号公報に記載されている発明が知られている。これ
は、アルミナ等のセラミックス、金属、プラスチックス
等を形成して得られる基板にインクを吐出させるための
エネルギー源としての発熱素子や圧電素子等のエネルギ
ー作用部を設置し、その基板上に感光性樹脂層を塗布法
やラミネート法等によって設けた後、この感光性樹脂層
に通常行なわれているフォトリソグラフィーの手段によ
ってインク流路溝を形成し、ついで、インク流路溝が設
けられた基板に上蓋を接合してインクジェット記録ヘッ
ドを製作するというものである。また、特開昭57−4
3876号公報に記載されている発明が知られており、
これは、上述した特公昭62−59672号公報に記載
された発明から一歩進んで、上蓋を接合した後、ダイシ
ング法によって基板と上蓋とを切断することによりイン
ク吐出口を形成するという点にまで言及しており、イン
クジェット記録ヘッドの製作方法がより明確になってい
る。
され、その一つとして、例えば、特公昭62−5967
2号公報に記載されている発明が知られている。これ
は、アルミナ等のセラミックス、金属、プラスチックス
等を形成して得られる基板にインクを吐出させるための
エネルギー源としての発熱素子や圧電素子等のエネルギ
ー作用部を設置し、その基板上に感光性樹脂層を塗布法
やラミネート法等によって設けた後、この感光性樹脂層
に通常行なわれているフォトリソグラフィーの手段によ
ってインク流路溝を形成し、ついで、インク流路溝が設
けられた基板に上蓋を接合してインクジェット記録ヘッ
ドを製作するというものである。また、特開昭57−4
3876号公報に記載されている発明が知られており、
これは、上述した特公昭62−59672号公報に記載
された発明から一歩進んで、上蓋を接合した後、ダイシ
ング法によって基板と上蓋とを切断することによりイン
ク吐出口を形成するという点にまで言及しており、イン
クジェット記録ヘッドの製作方法がより明確になってい
る。
【0005】しかしながら、上述した公報においては、
基板上にフォトリソグラフィー等の技術を用いてインク
ジェット記録ヘッドとして必要な構成(インク流路溝や
インク吐出口等)を形成する方法についての記載はある
が、具体的にどの位の大きさのインクジェット記録ヘッ
ドを作るのかという記載はない。
基板上にフォトリソグラフィー等の技術を用いてインク
ジェット記録ヘッドとして必要な構成(インク流路溝や
インク吐出口等)を形成する方法についての記載はある
が、具体的にどの位の大きさのインクジェット記録ヘッ
ドを作るのかという記載はない。
【0006】一方、特開昭55−132267号公報に
は、その明細書中に記載されているように8〜12個/
mm(200〜300個/inch)程度の密度にインク吐
出口を配列したインクジェット記録ヘッドが検討されて
いる。又、特開昭55−161665号公報では、その
明細書中に記載されているように、発熱抵抗体パターン
(エネルギー作用部)のサイズが80μm×200μm
であり、先端にインク吐出口を形成するインク流路溝の
サイズが幅80μm×深さ80μmであることから、イ
ンク吐出口の配列密度が8個/mm程度のインクジェッ
ト記録ヘッドが検討されている。
は、その明細書中に記載されているように8〜12個/
mm(200〜300個/inch)程度の密度にインク吐
出口を配列したインクジェット記録ヘッドが検討されて
いる。又、特開昭55−161665号公報では、その
明細書中に記載されているように、発熱抵抗体パターン
(エネルギー作用部)のサイズが80μm×200μm
であり、先端にインク吐出口を形成するインク流路溝の
サイズが幅80μm×深さ80μmであることから、イ
ンク吐出口の配列密度が8個/mm程度のインクジェッ
ト記録ヘッドが検討されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
より高精細、高画質の記録品質が要求されており、上述
した従来技術で開示されている程度のインク吐出口配列
密度のインクジェット記録ヘッドでは市場のニーズに応
えられなくなってきている。具体的には、400dpi
以上の高密度記録が要求されてきており、従来のインク
ジェット記録ヘッドではこれに対処することができな
い。
より高精細、高画質の記録品質が要求されており、上述
した従来技術で開示されている程度のインク吐出口配列
密度のインクジェット記録ヘッドでは市場のニーズに応
えられなくなってきている。具体的には、400dpi
以上の高密度記録が要求されてきており、従来のインク
ジェット記録ヘッドではこれに対処することができな
い。
【0008】そして、このような高密度記録を行なうこ
とができるインクジェット記録ヘッドは実現されておら
ず、従って、400dpi以上の高密度記録を行なう具
体的方法についても充分検討されていないということが
実状である。
とができるインクジェット記録ヘッドは実現されておら
ず、従って、400dpi以上の高密度記録を行なう具
体的方法についても充分検討されていないということが
実状である。
【0009】そこで本発明は、印写密度が400dpi
以上の高密度印写を達成できるインクジェット記録装置
を提供することを目的とする。
以上の高密度印写を達成できるインクジェット記録装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
480dpi以上の高密度印写を行うインクジェット記
録装置において、インク吐出口のサイズをφ40μm以
下とし、インクに吐出エネルギーを与えるエネルギー作
用部の表面と前記インク吐出口とがほぼ平行である。従
って、インクに吐出エネルギーを与えるエネルギー作用
部の表面とインク吐出口とをほぼ平行とすることによ
り、エネルギー作用部からインクに与えられた吐出エネ
ルギーがインクの吐出に効率良く使用される。このた
め、インク吐出口のサイズを小さくし、従来にない高密
度印写を行うインクジェット記録装置であっても、イン
ク吐出口から吐出するインクは10m/s以上の吐出速
度が得られ、インクが高速で安定して吐出する。
480dpi以上の高密度印写を行うインクジェット記
録装置において、インク吐出口のサイズをφ40μm以
下とし、インクに吐出エネルギーを与えるエネルギー作
用部の表面と前記インク吐出口とがほぼ平行である。従
って、インクに吐出エネルギーを与えるエネルギー作用
部の表面とインク吐出口とをほぼ平行とすることによ
り、エネルギー作用部からインクに与えられた吐出エネ
ルギーがインクの吐出に効率良く使用される。このた
め、インク吐出口のサイズを小さくし、従来にない高密
度印写を行うインクジェット記録装置であっても、イン
ク吐出口から吐出するインクは10m/s以上の吐出速
度が得られ、インクが高速で安定して吐出する。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明のインクジェット記録装置において、エネルギー作用
部は、その表面からインクに熱エネルギーを付与してイ
ンク中で気泡を発生せしめる発熱体であり、この気泡の
作用力により前記エネルギー作用部の表面とほぼ垂直方
向にインクを吐出させる。従って、インク中で発生した
気泡の作用力が無駄なくインクの吐出に用いられるの
で、従来にない高密度印写を行うようなインクジェット
記録装置であっても、インク吐出口から吐出するインク
は10m/s以上の吐出速度が得られ、インクは高速で
安定して吐出する。
明のインクジェット記録装置において、エネルギー作用
部は、その表面からインクに熱エネルギーを付与してイ
ンク中で気泡を発生せしめる発熱体であり、この気泡の
作用力により前記エネルギー作用部の表面とほぼ垂直方
向にインクを吐出させる。従って、インク中で発生した
気泡の作用力が無駄なくインクの吐出に用いられるの
で、従来にない高密度印写を行うようなインクジェット
記録装置であっても、インク吐出口から吐出するインク
は10m/s以上の吐出速度が得られ、インクは高速で
安定して吐出する。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明のインクジェット記録装置において、発熱体は、その
大きさが45μm×45μm以下である。従って、イン
ク中で発生した気泡の作用力が無駄なくインクの吐出に
用いられるので、発熱体が小型になってもインクの吐出
が良好に行われる。
明のインクジェット記録装置において、発熱体は、その
大きさが45μm×45μm以下である。従って、イン
ク中で発生した気泡の作用力が無駄なくインクの吐出に
用いられるので、発熱体が小型になってもインクの吐出
が良好に行われる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明のインクジェット記録装置において、イン
ク吐出口は、樹脂シートにエキシマレーザー加工により
穿孔され、前記インク吐出口を穿孔する部分の前記樹脂
シートの厚さを10μm〜50μmとした。従って、エ
キシマレーザー加工でインク吐出口を穿孔する場合に、
樹脂シートにおけるインク吐出口を穿孔する部分の樹脂
シートの厚さが10μm〜50μmであるので、インク
吐出口の寸法精度が高くなる。
3記載の発明のインクジェット記録装置において、イン
ク吐出口は、樹脂シートにエキシマレーザー加工により
穿孔され、前記インク吐出口を穿孔する部分の前記樹脂
シートの厚さを10μm〜50μmとした。従って、エ
キシマレーザー加工でインク吐出口を穿孔する場合に、
樹脂シートにおけるインク吐出口を穿孔する部分の樹脂
シートの厚さが10μm〜50μmであるので、インク
吐出口の寸法精度が高くなる。
【0014】請求項5記載の発明は、インクを吐出させ
るインク吐出口と前記インクに吐出エネルギーを与える
エネルギー作用部とを有するインクジェット記録ヘッド
を備えたインクジェット記録装置において、前記エネル
ギー作用部に対向する側に前記インク吐出口を形成し、
前記インクを前記エネルギー作用部に対してほぼ垂直方
向へ吐出させて印写を行うとともに、印写密度が400
dpi〜800dpiのインクジェット記録ヘッドは、
前記エネルギー作用部の表面から前記インク吐出口の外
側表面までの距離を40μm〜70μmとした。従っ
て、エネルギー作用部の表面からインク吐出口の外側表
面までの距離を40μm〜70μmとすることにより、
吐出するインクが飛散することなく、また、10m/s
以上の吐出速度を得ることができ、インクが高速で安定
して吐出する。
るインク吐出口と前記インクに吐出エネルギーを与える
エネルギー作用部とを有するインクジェット記録ヘッド
を備えたインクジェット記録装置において、前記エネル
ギー作用部に対向する側に前記インク吐出口を形成し、
前記インクを前記エネルギー作用部に対してほぼ垂直方
向へ吐出させて印写を行うとともに、印写密度が400
dpi〜800dpiのインクジェット記録ヘッドは、
前記エネルギー作用部の表面から前記インク吐出口の外
側表面までの距離を40μm〜70μmとした。従っ
て、エネルギー作用部の表面からインク吐出口の外側表
面までの距離を40μm〜70μmとすることにより、
吐出するインクが飛散することなく、また、10m/s
以上の吐出速度を得ることができ、インクが高速で安定
して吐出する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。図1は本発明に係るインクジェット記
録装置に使用されるインクジェット記録ヘッド1の完成
図であり、図2はその分解斜視図である。まず、基板で
ある発熱体基板2上にはエネルギー作用部である複数個
の発熱体3が一列に設けられ、さらに、これらの発熱体
3には個別の制御電極4と共通の共通電極5とが電気的
に接続されている。なお、これらの電極4,5の端部は
前記発熱体基板2の同一サイドに引き出され、各々がボ
ンディングパッド6,7とされている。また、前記発熱
体基板2には、前記発熱体3の配列方向端部に位置させ
てインクを導入するインク導入口8が貫通形成され、こ
のインク導入口8にはフィルタ9を介してインク導入チ
ューブ10が接続されている。また、前記発熱体基板2
上には、前記発熱体3やインク導入口8をカバーし得る
大きさの凹部11が形成された蓋部材12が積層されて
いる。なお、この蓋部材12は前記凹部11を前記発熱
体3に対向させる向きに積層されており、前記発熱体基
板2の上面部と前記凹部11とに囲まれた部分がインク
が導入されるインク室とされている。そして、前記蓋部
材12には前記発熱体3と対向する位置にインク吐出口
13が形成されている。図3は前記蓋部材12を内側か
ら見た斜視図であり、蓋部材12の凹部11側内周面に
おけるインク吐出口13の周囲には、前記発熱体3側へ
突出した凸部である障壁14が形成されている。
づいて説明する。図1は本発明に係るインクジェット記
録装置に使用されるインクジェット記録ヘッド1の完成
図であり、図2はその分解斜視図である。まず、基板で
ある発熱体基板2上にはエネルギー作用部である複数個
の発熱体3が一列に設けられ、さらに、これらの発熱体
3には個別の制御電極4と共通の共通電極5とが電気的
に接続されている。なお、これらの電極4,5の端部は
前記発熱体基板2の同一サイドに引き出され、各々がボ
ンディングパッド6,7とされている。また、前記発熱
体基板2には、前記発熱体3の配列方向端部に位置させ
てインクを導入するインク導入口8が貫通形成され、こ
のインク導入口8にはフィルタ9を介してインク導入チ
ューブ10が接続されている。また、前記発熱体基板2
上には、前記発熱体3やインク導入口8をカバーし得る
大きさの凹部11が形成された蓋部材12が積層されて
いる。なお、この蓋部材12は前記凹部11を前記発熱
体3に対向させる向きに積層されており、前記発熱体基
板2の上面部と前記凹部11とに囲まれた部分がインク
が導入されるインク室とされている。そして、前記蓋部
材12には前記発熱体3と対向する位置にインク吐出口
13が形成されている。図3は前記蓋部材12を内側か
ら見た斜視図であり、蓋部材12の凹部11側内周面に
おけるインク吐出口13の周囲には、前記発熱体3側へ
突出した凸部である障壁14が形成されている。
【0016】なお、これらの図1乃至図3、さらには、
後述する各図では、説明を簡単にするため、必要に応じ
て簡略化した構造等を図示するものであり、いくつかの
省略点、誇張点を持つものである。例えば、発熱体基板
2には発熱体3や電極4,5の他に蓄熱層や保護層等が
設けられているが、ここでは図示を省略し、後述するも
のとした。また、発熱体3とインク吐出口13との対は
図示例では3個だけとしたが、実際には多数設けられる
ものであり、ローエンドシリアルプリンタの例では64
〜256個設けられ、ハイエンドマルチプリンタの例で
は2000〜4000個設けられている。また、発熱体
3等の数が多くなるに伴い、インク導入口8の数も増や
され、或いは、開口面積が大きくされる。このようなイ
ンク導入口8は例えばシリコン等による発熱体基板2の
場合であれば、レーザービーム加工或いはエッチングに
より容易に形成できる。また、図示例の各部の寸法比率
は判り易さを優先させてあり、必ずしも現実に即したも
のではない。
後述する各図では、説明を簡単にするため、必要に応じ
て簡略化した構造等を図示するものであり、いくつかの
省略点、誇張点を持つものである。例えば、発熱体基板
2には発熱体3や電極4,5の他に蓄熱層や保護層等が
設けられているが、ここでは図示を省略し、後述するも
のとした。また、発熱体3とインク吐出口13との対は
図示例では3個だけとしたが、実際には多数設けられる
ものであり、ローエンドシリアルプリンタの例では64
〜256個設けられ、ハイエンドマルチプリンタの例で
は2000〜4000個設けられている。また、発熱体
3等の数が多くなるに伴い、インク導入口8の数も増や
され、或いは、開口面積が大きくされる。このようなイ
ンク導入口8は例えばシリコン等による発熱体基板2の
場合であれば、レーザービーム加工或いはエッチングに
より容易に形成できる。また、図示例の各部の寸法比率
は判り易さを優先させてあり、必ずしも現実に即したも
のではない。
【0017】つぎに、図4を参照しながらインク15の
吐出原理について説明する。なお、図4はインクジェッ
ト記録ヘッド1におけるインク吐出口13の近傍を断面
にしたものである。
吐出原理について説明する。なお、図4はインクジェッ
ト記録ヘッド1におけるインク吐出口13の近傍を断面
にしたものである。
【0018】まず、同図(a)は定常状態であり、イン
ク吐出口13においてインク15の表面張力と外圧とが
平衡状態に保たれている。
ク吐出口13においてインク15の表面張力と外圧とが
平衡状態に保たれている。
【0019】同図(b)は発熱体3が加熱されて発熱体
3の表面温度が急上昇し、隣接インク層に膜沸騰現象が
生じて沸騰膜を作り、発熱体3の表面で気泡16が成長
した状態である。この時、インク吐出口13の圧力は気
泡16の成長した分だけ上昇し、外圧とのバランスがく
ずれ、インク吐出口13からインク柱15aが成長しは
じめる。
3の表面温度が急上昇し、隣接インク層に膜沸騰現象が
生じて沸騰膜を作り、発熱体3の表面で気泡16が成長
した状態である。この時、インク吐出口13の圧力は気
泡16の成長した分だけ上昇し、外圧とのバランスがく
ずれ、インク吐出口13からインク柱15aが成長しは
じめる。
【0020】同図(c)は気泡16が最大に成長した状
態であり、インク吐出口13からインク柱15aが押し
出される。この時、発熱体3には電流が流れていない状
態であり、発熱体3の表面温度は降下しつつある。気泡
16の体積の最大値は発熱体3に対する電気パルス印加
のタイミングからやや遅れる。
態であり、インク吐出口13からインク柱15aが押し
出される。この時、発熱体3には電流が流れていない状
態であり、発熱体3の表面温度は降下しつつある。気泡
16の体積の最大値は発熱体3に対する電気パルス印加
のタイミングからやや遅れる。
【0021】同図(d)は気泡16がインク15等によ
り冷却されて収縮した状態を示す。インク柱15aの先
端部では押し出された速度を保ちつつ前進し、後端部で
は気泡16の収縮に伴なうインク吐出口13内の圧力減
少によりインク15が逆流し、インク柱15aの根本が
くびれ、その後、インク柱15aはくびれ部から切断さ
れ、インク滴15bとなってインク吐出口13から吐出
する。この時、インク吐出口13の内圧が外圧より低い
状態となるため、メニスカスが大きくインク吐出口13
内に入り込んだ状態となる。なお、吐出時におけるイン
ク滴15bの先端部は10〜18m/sの吐出速度をも
ち、インク吐出口13に対向する位置に設けられている
記録紙(図示せず)へ向けて吐出する。
り冷却されて収縮した状態を示す。インク柱15aの先
端部では押し出された速度を保ちつつ前進し、後端部で
は気泡16の収縮に伴なうインク吐出口13内の圧力減
少によりインク15が逆流し、インク柱15aの根本が
くびれ、その後、インク柱15aはくびれ部から切断さ
れ、インク滴15bとなってインク吐出口13から吐出
する。この時、インク吐出口13の内圧が外圧より低い
状態となるため、メニスカスが大きくインク吐出口13
内に入り込んだ状態となる。なお、吐出時におけるイン
ク滴15bの先端部は10〜18m/sの吐出速度をも
ち、インク吐出口13に対向する位置に設けられている
記録紙(図示せず)へ向けて吐出する。
【0022】同図(e)は毛細管現象によってインク1
5がインク吐出口13へ再び供給されて同図(a)に示
した状態と同じ状態に戻った状態であり、気泡16は完
全に消滅している。
5がインク吐出口13へ再び供給されて同図(a)に示
した状態と同じ状態に戻った状態であり、気泡16は完
全に消滅している。
【0023】以下、上記吐出原理をよりよいものとする
ための各部の構成・製造方法等を個別に説明する。ま
ず、発熱体基板2の構造及びその製造方法等を図5を参
照して説明する。発熱体基板2は本実施例において重要
なパーツの一つであり、この発熱体基板2自体は、例え
ば、ガラス、アルミナ(Al2 O3 )、シリコン等の材
質によるものが用いられる。この発熱体基板2上に形成
される蓄熱層17は、例えばSiO2 層よりなり、ガラ
ス又はアルミナ基板の場合であればスパッタリング法等
の薄膜形成法により形成され、シリコン基板の場合には
熱酸化法によって形成される。蓄熱層17の膜厚として
は1〜5μm程度がよい。
ための各部の構成・製造方法等を個別に説明する。ま
ず、発熱体基板2の構造及びその製造方法等を図5を参
照して説明する。発熱体基板2は本実施例において重要
なパーツの一つであり、この発熱体基板2自体は、例え
ば、ガラス、アルミナ(Al2 O3 )、シリコン等の材
質によるものが用いられる。この発熱体基板2上に形成
される蓄熱層17は、例えばSiO2 層よりなり、ガラ
ス又はアルミナ基板の場合であればスパッタリング法等
の薄膜形成法により形成され、シリコン基板の場合には
熱酸化法によって形成される。蓄熱層17の膜厚として
は1〜5μm程度がよい。
【0024】発熱体3を構成する材料としては、タンタ
ル−SiO2 の混合物、窒化タンタル、ニクロム、銀−
パラジウム合金、シリコン半導体、或いは、ハフニウ
ム、ランタン、ジルコニウム、チタン、タンタル、タン
グステン、モリブデン、ニオブ、クロム、バナジウム等
の金属の硼化物が使用可能ある。これらの内、金属の硼
化物が特に好ましく、その中でも、硼化ハフニウムが最
も特性的に好ましく、次いで、硼化ジルコニウム、硼化
ランタン、硼化バナジウム、硼化ニオブの順に好ましい
ものとなる。発熱体3はこのような材料を用い、電子ビ
ーム法、蒸着法、スパッタリング法等により形成され
る。膜厚は単位時間当たりの発熱量が所望値となるよう
に、その面積、材質、熱作用部分の形状及び大きさ、実
際面での消費電力等に応じて適宜設定されるが、通常は
0.001〜5μm程度、好ましくは0.01〜1μm
程度とされる。
ル−SiO2 の混合物、窒化タンタル、ニクロム、銀−
パラジウム合金、シリコン半導体、或いは、ハフニウ
ム、ランタン、ジルコニウム、チタン、タンタル、タン
グステン、モリブデン、ニオブ、クロム、バナジウム等
の金属の硼化物が使用可能ある。これらの内、金属の硼
化物が特に好ましく、その中でも、硼化ハフニウムが最
も特性的に好ましく、次いで、硼化ジルコニウム、硼化
ランタン、硼化バナジウム、硼化ニオブの順に好ましい
ものとなる。発熱体3はこのような材料を用い、電子ビ
ーム法、蒸着法、スパッタリング法等により形成され
る。膜厚は単位時間当たりの発熱量が所望値となるよう
に、その面積、材質、熱作用部分の形状及び大きさ、実
際面での消費電力等に応じて適宜設定されるが、通常は
0.001〜5μm程度、好ましくは0.01〜1μm
程度とされる。
【0025】制御電極4や共通電極5の材料としては、
通常の電極材料と同じでよく、例えば、Al、Ag、A
u、Pt、Cu等が用いられる。これらは蒸着法等によ
り、所定位置に所定の大きさ、形状、膜厚で形成され
る。前記発熱体3の上部には保護層18が形成されてお
り、この保護層18は発熱体3で発生した熱を効果的に
インク15側に伝達することを妨げずに発熱体3を保護
するためのものであり、材料としては、酸化シリコン
(SiO2 )、窒化シリコン、酸化マグネシウム、酸化
アルミニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウム等が用
いられる。製法は、電子ビーム法、蒸着法、スパッタリ
ング法等による。膜厚は、通常0.01〜10μm、好
ましくは0.1〜5μm(中でも、0.1〜3μmが最
適)とされる。保護層18はこれらの材料を用いて1層
又は複数層構造で形成されるが、これらの層の他に、気
泡16が収縮・消滅する際に発生するキャビテーション
作用から保護するためにタンタル等の金属層を表面に形
成することが望ましい。具体的には、タンタル等の金属
層を膜厚0.05〜1μm程度で形成すればよい。
通常の電極材料と同じでよく、例えば、Al、Ag、A
u、Pt、Cu等が用いられる。これらは蒸着法等によ
り、所定位置に所定の大きさ、形状、膜厚で形成され
る。前記発熱体3の上部には保護層18が形成されてお
り、この保護層18は発熱体3で発生した熱を効果的に
インク15側に伝達することを妨げずに発熱体3を保護
するためのものであり、材料としては、酸化シリコン
(SiO2 )、窒化シリコン、酸化マグネシウム、酸化
アルミニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウム等が用
いられる。製法は、電子ビーム法、蒸着法、スパッタリ
ング法等による。膜厚は、通常0.01〜10μm、好
ましくは0.1〜5μm(中でも、0.1〜3μmが最
適)とされる。保護層18はこれらの材料を用いて1層
又は複数層構造で形成されるが、これらの層の他に、気
泡16が収縮・消滅する際に発生するキャビテーション
作用から保護するためにタンタル等の金属層を表面に形
成することが望ましい。具体的には、タンタル等の金属
層を膜厚0.05〜1μm程度で形成すればよい。
【0026】前記電極4,5の上部には電極保護層19
が形成されており、この電極保護層19の材料として
は、例えばポリイミドイソインドロキナゾリンジオン
(商品名:PIQ,日立化成社製)、ポリイミド樹脂
(商品名:PYRALIN,デュポン社製)、環化ポリ
ブタジエン(商品名:JSR−CBR,日本合成ゴム社
製)、フォトニース(商品名,東レ社製)、その他の感
光性ポリイミド樹脂等が用いられる。
が形成されており、この電極保護層19の材料として
は、例えばポリイミドイソインドロキナゾリンジオン
(商品名:PIQ,日立化成社製)、ポリイミド樹脂
(商品名:PYRALIN,デュポン社製)、環化ポリ
ブタジエン(商品名:JSR−CBR,日本合成ゴム社
製)、フォトニース(商品名,東レ社製)、その他の感
光性ポリイミド樹脂等が用いられる。
【0027】つぎに、前記蓋部材(図1乃至図3参照)
12の製作方法について説明する。蓋部材12は樹脂の
一体成形で形成され、樹脂材料としては、耐インク性に
優れたポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリプロピレン等が用いられ
る。その中でも、成形のために流動性のよい(melt flo
w rateが10g/10分以上)材料を用いることが好ま
しい。成形機は市販の射出成形機を用いるが、微細な形
状を精度良く転写するために射出圧力が2000kg/
cm2 以上の能力を有する成形機が望ましい。また、樹
脂の流動性を高めるため、シリンダ温度を400℃以上
に加熱する。金型は、図3に示した蓋部材12と対にな
る形状の金型を用いる。また、転写性を良くするため、
金型の材料の熱変形温度以上に加熱できるようにヒータ
ー、熱触媒等を金型内に設ける。なお、金型の樹脂充填
部を真空ポンプ等により減圧して転写性を高めることも
有効である。
12の製作方法について説明する。蓋部材12は樹脂の
一体成形で形成され、樹脂材料としては、耐インク性に
優れたポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリプロピレン等が用いられ
る。その中でも、成形のために流動性のよい(melt flo
w rateが10g/10分以上)材料を用いることが好ま
しい。成形機は市販の射出成形機を用いるが、微細な形
状を精度良く転写するために射出圧力が2000kg/
cm2 以上の能力を有する成形機が望ましい。また、樹
脂の流動性を高めるため、シリンダ温度を400℃以上
に加熱する。金型は、図3に示した蓋部材12と対にな
る形状の金型を用いる。また、転写性を良くするため、
金型の材料の熱変形温度以上に加熱できるようにヒータ
ー、熱触媒等を金型内に設ける。なお、金型の樹脂充填
部を真空ポンプ等により減圧して転写性を高めることも
有効である。
【0028】なお、以上の説明では、蓋部材12はイン
ク吐出口13も同時に一体成形する例であるが、他の方
法として、金型内ではインク吐出口13を有しない状態
の樹脂シートを成形し、金型内から取り出した樹脂シー
トに対してレーザー装置で紫外線を照射し、樹脂を除去
・蒸発させてインク吐出口13を形成することにより、
高精度なインク吐出口13を形成することができる。特
に、エキシマレーザーを適切に用いると、マスクパター
ンに沿った精密な加工を簡単に行なうことができるた
め、例えば、400dpiを超えるような非常に高密度
な印写を行なうインクジェット記録ヘッド1のように、
従来にない微小な(φ30μmより小さい)インク吐出
口13を形成するためには大変都合がよい。
ク吐出口13も同時に一体成形する例であるが、他の方
法として、金型内ではインク吐出口13を有しない状態
の樹脂シートを成形し、金型内から取り出した樹脂シー
トに対してレーザー装置で紫外線を照射し、樹脂を除去
・蒸発させてインク吐出口13を形成することにより、
高精度なインク吐出口13を形成することができる。特
に、エキシマレーザーを適切に用いると、マスクパター
ンに沿った精密な加工を簡単に行なうことができるた
め、例えば、400dpiを超えるような非常に高密度
な印写を行なうインクジェット記録ヘッド1のように、
従来にない微小な(φ30μmより小さい)インク吐出
口13を形成するためには大変都合がよい。
【0029】以上が本発明のインクジェット記録装置に
おいて用いるインクジェット記録ヘッド1の概略説明で
あるが、このインクジェット記録ヘッド1では図より明
らかなように、発熱体3の表面に対してほぼ垂直方向へ
インク滴15bを吐出させるサイドシューター方式を採
用している。これに対し、図6に示したように、発熱体
3の表面に対してインク滴15bを平行方向へ吐出する
方式(エッジシューター方式)のインクジェット記録ヘ
ッドがある。本出願人は、両構造のインクジェット記録
ヘッドを各種試作して測定を行なった結果、非常に高精
細な印写、例えば、400dpiを超えるような高密度
印写を行なうためには、サイドシューター方式が適して
いることを見い出した。表1と表2とはその測定結果を
示したもので、表1はエッジシューター方式のインクジ
ェット記録ヘッドを試作してインク滴15bを吐出さ
せ、吐出したインク滴15bの先端部の吐出速度を測定
した結果である。一方、表2はサイドシューター方式の
インクジェット記録ヘッドを試作して同様の測定を行な
った結果である。ここで、試作したインクジェット記録
ヘッドは、インク吐出口の数を64個とし、その配列密
度を300〜1000個/inchまで変えたものである。
また、使用したインク15は、表面張力が40.5 dyn
/cm、粘度1.62cpのものである。さらに、サイ
ドシューター方式のインクジェット記録ヘッドには、図
3に示したような障壁14を図8に示したようにインク
吐出口13の周囲に4個形成した。また、駆動周波数は
すべて5kHzに統一した。
おいて用いるインクジェット記録ヘッド1の概略説明で
あるが、このインクジェット記録ヘッド1では図より明
らかなように、発熱体3の表面に対してほぼ垂直方向へ
インク滴15bを吐出させるサイドシューター方式を採
用している。これに対し、図6に示したように、発熱体
3の表面に対してインク滴15bを平行方向へ吐出する
方式(エッジシューター方式)のインクジェット記録ヘ
ッドがある。本出願人は、両構造のインクジェット記録
ヘッドを各種試作して測定を行なった結果、非常に高精
細な印写、例えば、400dpiを超えるような高密度
印写を行なうためには、サイドシューター方式が適して
いることを見い出した。表1と表2とはその測定結果を
示したもので、表1はエッジシューター方式のインクジ
ェット記録ヘッドを試作してインク滴15bを吐出さ
せ、吐出したインク滴15bの先端部の吐出速度を測定
した結果である。一方、表2はサイドシューター方式の
インクジェット記録ヘッドを試作して同様の測定を行な
った結果である。ここで、試作したインクジェット記録
ヘッドは、インク吐出口の数を64個とし、その配列密
度を300〜1000個/inchまで変えたものである。
また、使用したインク15は、表面張力が40.5 dyn
/cm、粘度1.62cpのものである。さらに、サイ
ドシューター方式のインクジェット記録ヘッドには、図
3に示したような障壁14を図8に示したようにインク
吐出口13の周囲に4個形成した。また、駆動周波数は
すべて5kHzに統一した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】以上の測定結果より明らかなように、エッ
ジシューター方式のインクジェット記録ヘッドでは、イ
ンク吐出口の配列密度が480個/inch以上になると、
インク滴の先端部の吐出速度が10m/s以下となっ
た。
ジシューター方式のインクジェット記録ヘッドでは、イ
ンク吐出口の配列密度が480個/inch以上になると、
インク滴の先端部の吐出速度が10m/s以下となっ
た。
【0033】これに対してサイドシューター方式のイン
クジェット記録ヘッドでは、インク吐出口の配列密度が
480個/inchを超えてもインク滴の先端部の吐出速度
は13m/s以上であった。
クジェット記録ヘッドでは、インク吐出口の配列密度が
480個/inchを超えてもインク滴の先端部の吐出速度
は13m/s以上であった。
【0034】このように、エッジシューター方式とサイ
ドシューター方式とのインクジェット記録ヘッドにおい
て、インク滴の先端部の吐出速度に違いが生じるのはそ
の構造に起因すると考えられる。本発明に適用したサイ
ドシューター方式のインクジェット記録ヘッド1では、
発生した気泡16の真上にインク吐出口13があるた
め、気泡16の成長方向とインク滴15bの吐出方向と
が一致している。従って、気泡16の成長によるインク
吐出の推進力は非常に効率良くインク15に伝達され、
発熱体3からインク15に与えられた吐出エネルギーに
対するインク15の吐出に直接使用される吐出エネルギ
ーの割合(吐出効率)が高くなる。さらに、本実施例で
は、インク吐出口13の周囲に障壁14を設けているた
め、その推進力は横方向に分散されにくく、吐出効率が
より一層高くなる。
ドシューター方式とのインクジェット記録ヘッドにおい
て、インク滴の先端部の吐出速度に違いが生じるのはそ
の構造に起因すると考えられる。本発明に適用したサイ
ドシューター方式のインクジェット記録ヘッド1では、
発生した気泡16の真上にインク吐出口13があるた
め、気泡16の成長方向とインク滴15bの吐出方向と
が一致している。従って、気泡16の成長によるインク
吐出の推進力は非常に効率良くインク15に伝達され、
発熱体3からインク15に与えられた吐出エネルギーに
対するインク15の吐出に直接使用される吐出エネルギ
ーの割合(吐出効率)が高くなる。さらに、本実施例で
は、インク吐出口13の周囲に障壁14を設けているた
め、その推進力は横方向に分散されにくく、吐出効率が
より一層高くなる。
【0035】一方、図7はエッジシューター方式のイン
クジェット記録ヘッドにおいて、発生した気泡16の成
長方向とインク15の吐出方向とを示したもので、気泡
16の成長方向とインク15の吐出方向とが90゜の角
度を有して一致せず、また、インク吐出の推進力も半分
は逆向き(矢印A方向)に逃げるため、吐出効率は低下
している。
クジェット記録ヘッドにおいて、発生した気泡16の成
長方向とインク15の吐出方向とを示したもので、気泡
16の成長方向とインク15の吐出方向とが90゜の角
度を有して一致せず、また、インク吐出の推進力も半分
は逆向き(矢印A方向)に逃げるため、吐出効率は低下
している。
【0036】このような構造的な違いを考えて表1と表
2とを比較すると、その結果に差異が出ることが理解で
きる。つまり、高密度印写を行なうためにインク吐出口
13の配列密度を密にしてインク吐出口13のサイズを
小さくしていくと、それに伴って各発熱体3のサイズを
小さくしたり駆動電圧を低下させる必要が生じて各発熱
体3からインク15に与えられる吐出エネルギーの量が
少なくなり、更には、インク吐出口13の口径が小さく
なるためにインク吐出時に流体抵抗が大きくなる。この
ため、吐出効率が低いエッジシューター方式のインクジ
ェット記録ヘッドでは、インク15の表面張力と外圧と
が平衡状態に保たれている状態のメニスカスを打ち破っ
てインク滴15bを吐出させることが次第に困難にな
る。従って、400dpiを超えるような高密度印写を
行なうインクジェット記録ヘッドでは高速度でインク吐
出を行なうためには、サイドシューター方式のインクジ
ェット記録ヘッド1としなければならない。
2とを比較すると、その結果に差異が出ることが理解で
きる。つまり、高密度印写を行なうためにインク吐出口
13の配列密度を密にしてインク吐出口13のサイズを
小さくしていくと、それに伴って各発熱体3のサイズを
小さくしたり駆動電圧を低下させる必要が生じて各発熱
体3からインク15に与えられる吐出エネルギーの量が
少なくなり、更には、インク吐出口13の口径が小さく
なるためにインク吐出時に流体抵抗が大きくなる。この
ため、吐出効率が低いエッジシューター方式のインクジ
ェット記録ヘッドでは、インク15の表面張力と外圧と
が平衡状態に保たれている状態のメニスカスを打ち破っ
てインク滴15bを吐出させることが次第に困難にな
る。従って、400dpiを超えるような高密度印写を
行なうインクジェット記録ヘッドでは高速度でインク吐
出を行なうためには、サイドシューター方式のインクジ
ェット記録ヘッド1としなければならない。
【0037】つぎに、インク吐出速度の違いが記録紙の
紙面上の画素径に及ぼす影響を調べた結果を示す。表3
は、サイドシューター方式とエッジシューター方式とで
それぞれ紙面上に画素を形成したその大きさを比較した
ものである。使用したインクは前述のものと同じであ
り、記録紙としては三菱製紙製マットコート紙NMを使
用した。なお、表3に示した画素径は、測定サンプル数
n(n=50個)の平均値である。
紙面上の画素径に及ぼす影響を調べた結果を示す。表3
は、サイドシューター方式とエッジシューター方式とで
それぞれ紙面上に画素を形成したその大きさを比較した
ものである。使用したインクは前述のものと同じであ
り、記録紙としては三菱製紙製マットコート紙NMを使
用した。なお、表3に示した画素径は、測定サンプル数
n(n=50個)の平均値である。
【0038】
【表3】
【0039】これよりわかるように、同じ配列密度のイ
ンクジェット記録ヘッドであっても、インク吐出速度が
速いサイドシューター方式で印写したほうが、約90%
の大きさとなった画素径を得ることができる。このこと
は、本発明のように、非常に高精細な記録を行なう際に
有利に働く。つまり、速いスピードでインクを吐出させ
ることにより、飛翔時も非常に安定して狙いどおりの紙
面上に着弾でき、さらに、吐出速度が速いために紙面上
に着弾した時も画素径が広がりにくく、にじみにくくな
るため、非常に高画質な印写が行なわれる。
ンクジェット記録ヘッドであっても、インク吐出速度が
速いサイドシューター方式で印写したほうが、約90%
の大きさとなった画素径を得ることができる。このこと
は、本発明のように、非常に高精細な記録を行なう際に
有利に働く。つまり、速いスピードでインクを吐出させ
ることにより、飛翔時も非常に安定して狙いどおりの紙
面上に着弾でき、さらに、吐出速度が速いために紙面上
に着弾した時も画素径が広がりにくく、にじみにくくな
るため、非常に高画質な印写が行なわれる。
【0040】つぎに、本発明に係るインクジェット記録
ヘッド1の特徴の一つである、発熱体3の表面からイン
ク吐出口13の外側表面までの距離、及び、蓋部材12
におけるインク吐出口13を形成する部分の厚さ寸法に
ついて説明する。発生した気泡16によるインク吐出の
推進力を効率良くインク15に伝え、微小なインク吐出
口13からインク15を吐出させるには、図9に示した
ように発熱体3の表面からインク吐出口13の外側表面
までの距離“h”が大きな影響を及ぼす。また、同図に
おいて“t”は蓋部材12におけるインク吐出口13を
形成する部分の厚さ寸法である。
ヘッド1の特徴の一つである、発熱体3の表面からイン
ク吐出口13の外側表面までの距離、及び、蓋部材12
におけるインク吐出口13を形成する部分の厚さ寸法に
ついて説明する。発生した気泡16によるインク吐出の
推進力を効率良くインク15に伝え、微小なインク吐出
口13からインク15を吐出させるには、図9に示した
ように発熱体3の表面からインク吐出口13の外側表面
までの距離“h”が大きな影響を及ぼす。また、同図に
おいて“t”は蓋部材12におけるインク吐出口13を
形成する部分の厚さ寸法である。
【0041】ここで、表4は上述した距離“h”や寸法
“t”を変えたインクジェット記録ヘッドを試作して吐
出するインク滴の先端部の吐出速度を測定した結果を示
したものである。なお、ここで使用したインクジェット
記録ヘッドは、表2の測定を行なうために試作したイン
クジェット記録ヘッドと同様に一つのインク吐出口13
の周囲に4個の障壁14を有し、他の吐出条件等も表2
の測定を行なう場合に準じて設定したものである。な
お、インク吐出口は、ポリサルフォン樹脂のシートにエ
キシマレーザーで加工したものである。
“t”を変えたインクジェット記録ヘッドを試作して吐
出するインク滴の先端部の吐出速度を測定した結果を示
したものである。なお、ここで使用したインクジェット
記録ヘッドは、表2の測定を行なうために試作したイン
クジェット記録ヘッドと同様に一つのインク吐出口13
の周囲に4個の障壁14を有し、他の吐出条件等も表2
の測定を行なう場合に準じて設定したものである。な
お、インク吐出口は、ポリサルフォン樹脂のシートにエ
キシマレーザーで加工したものである。
【0042】
【表4】
【0043】この測定結果から、印写密度が400dp
i、或いは、それを超えるような高密度印写を行なうよ
うなインクジェット記録ヘッドにおいては、発熱体3の
表面からインク吐出口13の外側表面までの距離“h”
を70μm以下とする必要があることがわかる。なお、
“h”が70μm以上、例えば90μmであってもイン
ク滴の吐出は可能であるが、インク滴の先端部の吐出速
度が10m/s以下となり、その吐出力が弱く、外乱の
影響を受け易くなるために安定した印写を行なうには不
利となる。
i、或いは、それを超えるような高密度印写を行なうよ
うなインクジェット記録ヘッドにおいては、発熱体3の
表面からインク吐出口13の外側表面までの距離“h”
を70μm以下とする必要があることがわかる。なお、
“h”が70μm以上、例えば90μmであってもイン
ク滴の吐出は可能であるが、インク滴の先端部の吐出速
度が10m/s以下となり、その吐出力が弱く、外乱の
影響を受け易くなるために安定した印写を行なうには不
利となる。
【0044】また、本発明に係るインクジェット記録ヘ
ッドのように非常に高密度の印写を行なう場合には、イ
ンク吐出口13の加工精度を高くして各インク吐出口1
3においてバラツキがないことが必要であり、表5はイ
ンク吐出口13の加工精度について測定した結果を示し
たものである。使用した材料はポリサルフォン樹脂のシ
ートであり、その材料の厚さを変えてφ28μmのイン
ク吐出口13をエキシマレーザーによって形成し、その
寸法精度を調べた。なお、インク吐出口13のサイズ
は、光学式測長機では高精度に測定することができなか
ったため、簡易ヘッドを製作し、一定時間それらのイン
ク吐出口13から純水を吐出させ、吐出された純水を採
取してその重量を測定することにより、インク吐出口1
3の口径に換算したものである。
ッドのように非常に高密度の印写を行なう場合には、イ
ンク吐出口13の加工精度を高くして各インク吐出口1
3においてバラツキがないことが必要であり、表5はイ
ンク吐出口13の加工精度について測定した結果を示し
たものである。使用した材料はポリサルフォン樹脂のシ
ートであり、その材料の厚さを変えてφ28μmのイン
ク吐出口13をエキシマレーザーによって形成し、その
寸法精度を調べた。なお、インク吐出口13のサイズ
は、光学式測長機では高精度に測定することができなか
ったため、簡易ヘッドを製作し、一定時間それらのイン
ク吐出口13から純水を吐出させ、吐出された純水を採
取してその重量を測定することにより、インク吐出口1
3の口径に換算したものである。
【0045】
【表5】
【0046】この測定結果から、ポリサルフォン樹脂の
厚さ“t”を50μm以下とすることにより、成形され
るインク吐出口13の寸法精度は、±0.3μm以内と
なることがわかる。一般に、非常に微小な画素を400
dpiを超えるような高密度に印写するには、インク吐
出口13の口径のバラツキは少なくとも±0.5μm以
内にする必要があるが、表5に示した測定結果から、材
料の厚さを10μm〜50μmとすることによってそれ
が達成できる。
厚さ“t”を50μm以下とすることにより、成形され
るインク吐出口13の寸法精度は、±0.3μm以内と
なることがわかる。一般に、非常に微小な画素を400
dpiを超えるような高密度に印写するには、インク吐
出口13の口径のバラツキは少なくとも±0.5μm以
内にする必要があるが、表5に示した測定結果から、材
料の厚さを10μm〜50μmとすることによってそれ
が達成できる。
【0047】つぎに、障壁14がインク15の吐出効率
に及ぼす影響についての測定結果について説明する。4
00dpiを超えるような高密度印写を行なう場合に
は、表1、表2に示したように吐出構造の違いもさるこ
とながら、インク吐出口13の周辺の構造も重要であ
る。これは、印写密度が400dpi以下の比較的粗い
印写を行なうインクジェット記録ヘッドでは、インク吐
出口のサイズも大きいためにインク吐出時の流体抵抗も
少なく、また、発熱体のサイズも大きいため発生する気
泡が充分大きいためにインクを吐出させる推進力も大き
いのに対し、400dpiを超えるような高密度印写を
行なうインクジェット記録ヘッドでは、インク吐出口や
発熱体のサイズが小さくなり、インク吐出時の流体抵抗
が大きくなると共にインクを吐出させるための推進力が
小さくなるためである。そこで、図3や図8に示したよ
うな障壁14をインク吐出口13の周囲に形成すること
により、気泡の推進力を横方向へ逃がさず、効率良くイ
ンク吐出口13側へ伝えることができる。
に及ぼす影響についての測定結果について説明する。4
00dpiを超えるような高密度印写を行なう場合に
は、表1、表2に示したように吐出構造の違いもさるこ
とながら、インク吐出口13の周辺の構造も重要であ
る。これは、印写密度が400dpi以下の比較的粗い
印写を行なうインクジェット記録ヘッドでは、インク吐
出口のサイズも大きいためにインク吐出時の流体抵抗も
少なく、また、発熱体のサイズも大きいため発生する気
泡が充分大きいためにインクを吐出させる推進力も大き
いのに対し、400dpiを超えるような高密度印写を
行なうインクジェット記録ヘッドでは、インク吐出口や
発熱体のサイズが小さくなり、インク吐出時の流体抵抗
が大きくなると共にインクを吐出させるための推進力が
小さくなるためである。そこで、図3や図8に示したよ
うな障壁14をインク吐出口13の周囲に形成すること
により、気泡の推進力を横方向へ逃がさず、効率良くイ
ンク吐出口13側へ伝えることができる。
【0048】ここで、表6は印写密度を変えると共に障
壁14の数を変えたインクジェット記録ヘッドを試作し
て吐出するインク滴の先端部の吐出速度を測定した結果
を示したものである。なお、障壁14が2個とは図3に
示した状態であり、障壁14が4個とは図8に示した状
態である。また、インク滴を吐出させる際の条件は上述
した測定を行なった場合に準じて設定しており、さら
に、上述した距離“h”を50μm、厚さ“t”を20
μmに設定している。
壁14の数を変えたインクジェット記録ヘッドを試作し
て吐出するインク滴の先端部の吐出速度を測定した結果
を示したものである。なお、障壁14が2個とは図3に
示した状態であり、障壁14が4個とは図8に示した状
態である。また、インク滴を吐出させる際の条件は上述
した測定を行なった場合に準じて設定しており、さら
に、上述した距離“h”を50μm、厚さ“t”を20
μmに設定している。
【0049】
【表6】
【0050】この測定結果から、印写密度が400dp
iのインクジェット記録ヘッドにおいては、障壁14が
なくても一応10m/s以上の吐出速度を得ることがで
きるが、印写密度が480dpiを超えるインクジェッ
ト記録ヘッドの場合には、障壁14がないと吐出速度が
遅くなり、外乱の影響を受け易くなるために安定した印
写を行なうことが困難になる。一方、印写密度が480
dpiを超える高密度印写を行なうインクジェット記録
ヘッドにおいては、障壁14を設けることによって充分
に速い吐出速度を確保することができ、障壁14の数も
2個より4個のほうが吐出速度を速くすることができ
る。
iのインクジェット記録ヘッドにおいては、障壁14が
なくても一応10m/s以上の吐出速度を得ることがで
きるが、印写密度が480dpiを超えるインクジェッ
ト記録ヘッドの場合には、障壁14がないと吐出速度が
遅くなり、外乱の影響を受け易くなるために安定した印
写を行なうことが困難になる。一方、印写密度が480
dpiを超える高密度印写を行なうインクジェット記録
ヘッドにおいては、障壁14を設けることによって充分
に速い吐出速度を確保することができ、障壁14の数も
2個より4個のほうが吐出速度を速くすることができ
る。
【0051】以上より、高密度印写を行なう場合には障
壁14を設けることが効果的であることがわかったが、
一方では、隣接する発熱体3の間に障壁14を位置させ
るスペースを確保する必要があるため、その分発熱体3
を小さくしなければならないという不具合が生ずる。そ
こで、図10に示したように発熱体3の形状を、発熱体
3の配列方向(即ち、インク吐出口13の配列方向)と
直交する向きに縦長に形成した。これにより、発熱体3
の表面積を大きくして充分な発熱量を得ることができる
と共に隣接する発熱体3の間に障壁14を位置させるス
ペースを確保することができる。そして、本発明のよう
に高密度印写を行なう場合でも、インク吐出口13を最
終印写密度と同じ密度で一列に配列することができる。
壁14を設けることが効果的であることがわかったが、
一方では、隣接する発熱体3の間に障壁14を位置させ
るスペースを確保する必要があるため、その分発熱体3
を小さくしなければならないという不具合が生ずる。そ
こで、図10に示したように発熱体3の形状を、発熱体
3の配列方向(即ち、インク吐出口13の配列方向)と
直交する向きに縦長に形成した。これにより、発熱体3
の表面積を大きくして充分な発熱量を得ることができる
と共に隣接する発熱体3の間に障壁14を位置させるス
ペースを確保することができる。そして、本発明のよう
に高密度印写を行なう場合でも、インク吐出口13を最
終印写密度と同じ密度で一列に配列することができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明のインクジェット記
録装置によれば、480dpi以上の高密度印写を行う
インクジェット記録装置において、インク吐出口のサイ
ズをφ40μm以下とし、インクに吐出エネルギーを与
えるエネルギー作用部の表面とインク吐出口とがほぼ平
行であるので、インクに吐出エネルギーを与えるエネル
ギー作用部の表面とインク吐出口とをほぼ平行とするこ
とにより、エネルギー作用部からインクに与えられた吐
出エネルギーをインクの吐出に効率良く使用することが
でき、このため、インク吐出口のサイズをφ40μm以
下と小さくした従来にない高密度印写を行うインクジェ
ット記録装置であっても、インク吐出口から吐出するイ
ンクの吐出速度を10m/s以上の高速とすることがで
き、インクを高速で安定して吐出させることができると
ともに紙面位置における高い画素位置精度を得ることが
でき、高画質印写を実現できる。
録装置によれば、480dpi以上の高密度印写を行う
インクジェット記録装置において、インク吐出口のサイ
ズをφ40μm以下とし、インクに吐出エネルギーを与
えるエネルギー作用部の表面とインク吐出口とがほぼ平
行であるので、インクに吐出エネルギーを与えるエネル
ギー作用部の表面とインク吐出口とをほぼ平行とするこ
とにより、エネルギー作用部からインクに与えられた吐
出エネルギーをインクの吐出に効率良く使用することが
でき、このため、インク吐出口のサイズをφ40μm以
下と小さくした従来にない高密度印写を行うインクジェ
ット記録装置であっても、インク吐出口から吐出するイ
ンクの吐出速度を10m/s以上の高速とすることがで
き、インクを高速で安定して吐出させることができると
ともに紙面位置における高い画素位置精度を得ることが
でき、高画質印写を実現できる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明のインクジェット記録装置において、エネルギ
ー作用部は、その表面からインクに熱エネルギーを付与
してインク中で気泡を発生せしめる発熱体であり、この
気泡の作用力により前記エネルギー作用部の表面とほぼ
垂直方向にインクを吐出させるので、インク中で発生し
た気泡の作用力を無駄なくインクの吐出に用いることが
でき、従来にない高密度印写を行うようなインクジェッ
ト記録装置であっても、インク吐出口から吐出するイン
クの吐出速度を10m/s以上の高速とすることがで
き、インクを高速で安定して吐出させることができると
ともに紙面位置における高い画素位置精度を得ることが
でき、高画質印写を実現できる。
載の発明のインクジェット記録装置において、エネルギ
ー作用部は、その表面からインクに熱エネルギーを付与
してインク中で気泡を発生せしめる発熱体であり、この
気泡の作用力により前記エネルギー作用部の表面とほぼ
垂直方向にインクを吐出させるので、インク中で発生し
た気泡の作用力を無駄なくインクの吐出に用いることが
でき、従来にない高密度印写を行うようなインクジェッ
ト記録装置であっても、インク吐出口から吐出するイン
クの吐出速度を10m/s以上の高速とすることがで
き、インクを高速で安定して吐出させることができると
ともに紙面位置における高い画素位置精度を得ることが
でき、高画質印写を実現できる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明のインクジェット記録装置において、発熱体
は、その大きさが45μm×45μm以下であるので、
インク吐出口のサイズを小さくすることに伴って発熱体
を小型にすることができ、インク中で発生した気泡の作
用力が無駄なくインクの吐出に用いられるので発熱体を
小型にしてもインクの吐出を良好に行わせることができ
る。また、発熱体のサイズを45μm×45μm=20
25μm2 以下にしても、インクが高速で安定して吐出
し、他の構成のヘッド(発熱体の表面とほぼ平行方向に
インクを吐出させるような構成のヘッド)の場合より
も、効率の良いエネルギー作用部とすることができる。
載の発明のインクジェット記録装置において、発熱体
は、その大きさが45μm×45μm以下であるので、
インク吐出口のサイズを小さくすることに伴って発熱体
を小型にすることができ、インク中で発生した気泡の作
用力が無駄なくインクの吐出に用いられるので発熱体を
小型にしてもインクの吐出を良好に行わせることができ
る。また、発熱体のサイズを45μm×45μm=20
25μm2 以下にしても、インクが高速で安定して吐出
し、他の構成のヘッド(発熱体の表面とほぼ平行方向に
インクを吐出させるような構成のヘッド)の場合より
も、効率の良いエネルギー作用部とすることができる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2又は3記載の発明のインクジェット記録装置におい
て、インク吐出口は、樹脂シートにエキシマレーザー加
工により穿孔され、インク吐出口を穿孔する部分の樹脂
シートの厚さを10μm〜50μmとしたので、インク
吐出口の寸法精度を高くすることができ、インク吐出口
の寸法精度が高くなることによりそのインク吐出口から
吐出されるインクの質量を均一にすることができ、紙面
上の画素径も均一になるために画質を向上させることが
できる。
2又は3記載の発明のインクジェット記録装置におい
て、インク吐出口は、樹脂シートにエキシマレーザー加
工により穿孔され、インク吐出口を穿孔する部分の樹脂
シートの厚さを10μm〜50μmとしたので、インク
吐出口の寸法精度を高くすることができ、インク吐出口
の寸法精度が高くなることによりそのインク吐出口から
吐出されるインクの質量を均一にすることができ、紙面
上の画素径も均一になるために画質を向上させることが
できる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、インクを吐
出させるインク吐出口とインクに吐出エネルギーを与え
るエネルギー作用部とを有するインクジェット記録ヘッ
ドを備えたインクジェット記録装置において、インクジ
ェット記録ヘッドは印写密度が400dpi〜800d
piであり、エネルギー作用部に対向する側にインク吐
出口を形成し、インクをエネルギー作用部に対して略垂
直方向へ吐出させて印写を行ない、エネルギー作用部の
表面からインク吐出口の外側表面までの距離を40μm
〜70μmとしたので、インクをエネルギー作用部に対
して略垂直方向へ吐出させることによりエネルギー作用
部からインクに与えられた吐出エネルギーをインクの吐
出に効率良く使用することができ、さらに、エネルギー
作用部の表面からインク吐出口の外側表面までの距離が
40μm〜70μmであるためにインク吐出口から吐出
するインクの吐出速度を10m/s以上の高速とするこ
とができ、インクを高速で安定して吐出させることがで
きるとともに紙面位置における高い画素位置精度を得る
ことができ、高画質印写を実現できる。
出させるインク吐出口とインクに吐出エネルギーを与え
るエネルギー作用部とを有するインクジェット記録ヘッ
ドを備えたインクジェット記録装置において、インクジ
ェット記録ヘッドは印写密度が400dpi〜800d
piであり、エネルギー作用部に対向する側にインク吐
出口を形成し、インクをエネルギー作用部に対して略垂
直方向へ吐出させて印写を行ない、エネルギー作用部の
表面からインク吐出口の外側表面までの距離を40μm
〜70μmとしたので、インクをエネルギー作用部に対
して略垂直方向へ吐出させることによりエネルギー作用
部からインクに与えられた吐出エネルギーをインクの吐
出に効率良く使用することができ、さらに、エネルギー
作用部の表面からインク吐出口の外側表面までの距離が
40μm〜70μmであるためにインク吐出口から吐出
するインクの吐出速度を10m/s以上の高速とするこ
とができ、インクを高速で安定して吐出させることがで
きるとともに紙面位置における高い画素位置精度を得る
ことができ、高画質印写を実現できる。
【図1】本発明の一実施例におけるインクジェット記録
ヘッドを示した斜視図である。
ヘッドを示した斜視図である。
【図2】その分解斜視図である。
【図3】蓋部材を内側から見た斜視図である。
【図4】サイドシューター方式のインクジェット記録ヘ
ッドにおけるインクの吐出原理を示した説明図である。
ッドにおけるインクの吐出原理を示した説明図である。
【図5】発熱体基板の構造を詳細に示した縦断正面図で
ある。
ある。
【図6】エッジシューター方式のインクジェット記録ヘ
ッドにおけるインクの吐出原理を示した説明図である。
ッドにおけるインクの吐出原理を示した説明図である。
【図7】その一部を拡大して示した説明図である。
【図8】インク吐出口の周囲に4個の障壁を形成した状
態を示した斜視図である。
態を示した斜視図である。
【図9】インク吐出口の周辺部を断面にして示した縦断
正面図である。
正面図である。
【図10】高密度に配列した発熱体と障壁との位置関係
を示した平面図である。
を示した平面図である。
1 インクジェット記録ヘッド 3 エネルギー作用部,発熱体 13 インク吐出口 15 インク
Claims (5)
- 【請求項1】 480dpi以上の高密度印写を行うイ
ンクジェット記録装置において、インク吐出口のサイズ
をφ40μm以下とし、インクに吐出エネルギーを与え
るエネルギー作用部の表面と前記インク吐出口とがほぼ
平行であることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 エネルギー作用部は、その表面からイン
クに熱エネルギーを付与してインク中で気泡を発生せし
める発熱体であり、この気泡の作用力により前記エネル
ギー作用部の表面とほぼ垂直方向にインクを吐出させる
ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項3】 発熱体は、その大きさが45μm×45
μm以下であることを特徴とする請求項2記載のインク
ジェット記録装置。 - 【請求項4】 インク吐出口は、樹脂シートにエキシマ
レーザー加工により穿孔され、前記インク吐出口を穿孔
する部分の前記樹脂シートの厚さを10μm〜50μm
としたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のイン
クジェット記録装置。 - 【請求項5】 インクを吐出させるインク吐出口と前記
インクに吐出エネルギーを与えるエネルギー作用部とを
有するインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェッ
ト記録装置において、前記エネルギー作用部に対向する
側に前記インク吐出口を形成し、前記インクを前記エネ
ルギー作用部に対してほぼ垂直方向へ吐出させて印写を
行うとともに、印写密度が400dpi〜800dpi
のインクジェット記録ヘッドは、前記エネルギー作用部
の表面から前記インク吐出口の外側表面までの距離を4
0μm〜70μmとしたことを特徴とするインクジェッ
ト記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9993797A JPH1029307A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9993797A JPH1029307A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | インクジェット記録装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20897992A Division JPH0655735A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1029307A true JPH1029307A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=14260640
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9993797A Pending JPH1029307A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1029307A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003191469A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-08 | Sony Corp | インク吐出装置 |
| JP2006130930A (ja) * | 2005-12-26 | 2006-05-25 | Sony Corp | インク吐出装置 |
-
1997
- 1997-04-17 JP JP9993797A patent/JPH1029307A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003191469A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-08 | Sony Corp | インク吐出装置 |
| US7537311B2 (en) | 2001-12-27 | 2009-05-26 | Sony Corporation | Method and apparatus for ejecting liquid |
| JP2006130930A (ja) * | 2005-12-26 | 2006-05-25 | Sony Corp | インク吐出装置 |
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