JPH10293614A - 発電所用変圧器のltc制御装置 - Google Patents

発電所用変圧器のltc制御装置

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JPH10293614A
JPH10293614A JP10301497A JP10301497A JPH10293614A JP H10293614 A JPH10293614 A JP H10293614A JP 10301497 A JP10301497 A JP 10301497A JP 10301497 A JP10301497 A JP 10301497A JP H10293614 A JPH10293614 A JP H10293614A
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JP
Japan
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transformer
ltc
power plant
control
voltage
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JP10301497A
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English (en)
Inventor
Shigeo Maezawa
沢 重 男 前
Shinichi Yamamoto
本 伸 一 山
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラント起動時及び通常運転時における発電
所内の母線電圧制御を適正に行うことが可能であり、更
に、発電所内の設置スペースの縮小化及び設備費の低減
を図ることが可能な発電所用変圧器のLTC制御装置を
提供すること。 【解決手段】 変圧器1の1次側にはLTC2が設けら
れており、2次側には遮断器3を介して母線4が接続さ
れている。母線4には図示を省略したモータあるいはポ
ンプ等の大型補機が接続されている。変圧器1の2次側
電圧はPT5により検出されるようになっている。LT
C制御装置8は、AVR6及びプログラム設定器7を有
している。プログラム設定器7には、プラント起動時に
母線4に接続されている補機を起動させる場合のLTC
2のタップ切換制御に関する補機起動プログラムが設定
されている。AVR6は、プラント起動時に補機を起動
する場合に、このプログラム設定器7に設定されている
補機起動プログラムに基づいて変圧器1のLTC2のタ
ップ切換制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所用変圧器の
LTC制御装置に関するものであり、特に、LTCが1
次側に設けられた変圧器に対するLTC制御の技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所において、プラント起動時、プラ
ント起動後の通常運転時、あるいはその他特殊運転時に
大型補機が起動した場合に、この大型補機の起動電流に
よって発電所内の各母線には電圧降下が生じることにな
る。そして、この電圧降下の度合いは、発電所内の各電
源の末端では、一般に言われている、制御電源としての
許容範囲である10〜15%を超過してしまうことも考
えられる。そのため、従来から電源供給用の変圧器には
1次側又は2次側にLTC(Load Tap Changer)すなわ
ち負荷時タップ切換器を設けた変圧器を使用し、このL
TCを制御することにより各母線の電圧が一定になるよ
うにしている。
【0003】図11は、このようなLTCの制御を行う
従来装置の構成を示す説明図である。この図において、
変圧器1の1次側にはLTC2が設けられており、この
変圧器1の2次側は遮断器3を介して母線4に接続され
ている。また、変圧器1の2次側電圧は計器用変圧器す
なわちPT5により検出され、その検出信号が自動電圧
調整器すなわちAVR6に送られるようになっている。
そして、AVR6は、このPT5からの電圧検出信号に
基づいてLTC2のタップ切換動作を制御し、母線4の
電圧が一定になるように制御している。
【0004】図12は、図11におけるAVR6の動作
についてのフローチャートである。この図において、A
VR6は、まず、予め設定されているAVR使用条件が
満たされているか否かを判別し(ステップ51)、満た
されていないと判別した場合は、LTC2のタップ位置
を規定タップ位置に戻すようにする(ステップ52)。
【0005】AVR使用条件が満たされていると判別し
た場合は、PT5により検出された電圧が、母線4に接
続されている補機の定格電圧よりも高いか低いかを判別
する(ステップ53)。そして、検出電圧が定格電圧よ
りも低い場合、AVR6は1タップ分の電圧上げ指令を
出力し(ステップ54)、1タップ分上げた電圧値が予
め設定されている上限値以下であることを確認した後
(ステップ55)、実際にタップ上げ動作を行う(ステ
ップ56)。この結果、電圧降下分ΔVがほぼゼロに等
しくなったか否かを判別し(ステップ57)、ゼロに等
しくなっていれば制御を終了させるが、そうでなければ
ステップ53に戻り、さらに1タップ分の電圧上げ動作
を行う。
【0006】一方、ステップ53において、検出電圧が
定格電圧よりも高い場合、AVR6は1タップ分の電圧
下げ指令を出力し(ステップ58)、1タップ分下げた
電圧値が予め設定されている下限値以下であることを確
認した後(ステップ59)、実際にタップ下げ動作を行
う(ステップ60)。この結果、電圧降下分ΔVがほぼ
ゼロに等しくなったか否かを判別し(ステップ57)、
ゼロに等しくなっていれば制御を終了させるが、そうで
なければステップ53に戻り、さらに1タップ分の電圧
下げ動作を行う。
【0007】なお、ステップ53において、PT検出電
圧が定格電圧とほぼ等しくなっている場合(不感帯範囲
内でΔVをゼロとみなせる場合)は、タップ位置は現状
のままとする(ステップ61)。また、ステップ55,
59における判別がNOの場合は、それ以上のタップ切
換動作が拘束され(ステップ62)、タップの上げ過ぎ
又は下げ過ぎが行われないようになっている。
【0008】図12で使用している変圧器1は、いわゆ
る2巻線変圧器であり、1つの1次巻線及び1つの2次
巻線を有するものである。これに対し、図13は1つの
1次巻線及び2つの2次巻線を有する3巻線変圧器1A
を使用した例を示すものであり、各2次巻線は遮断器3
A,3Bを介して母線4A,4Bに接続されている。そ
して、2つの2次巻線のうち一方の2次巻線のみにPT
5が取り付けられ、このPT5の検出電圧に基づいてA
VR6はLTC2を制御するようになっている。図13
の動作は図11の場合と同様であるため、その説明を省
略する。なお、3巻線変圧器における2つの2次巻線
は、一般的には巻線容量の大小に応じてそれぞれ「2次
巻線」及び「3次巻線」と呼ばれるが、上記の場合は巻
線容量が同一な2つの巻線を使用することを想定してい
るので、本明細書では上記の通り「2つの2次巻線」と
呼ぶことにする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
れば、プラントの通常運転中はAVR6のLTC制御に
よって、常に設定した定格電圧値になるように電圧一定
制御運転を行うことができる。しかし、上記のAVR6
のLTC制御は、PT5の電圧検出に基づくフィードバ
ック制御であるため、プラント起動時においては、大型
補機起動直後に瞬時ではあるけれども、制御電源の許容
範囲を超えた電圧降下が生じていることがある。このよ
うな電圧降下は制御装置の性能に悪影響を及ぼすおそれ
があるため、制御電源上位側すなわち図11の母線4の
下流側に誘導電圧調整器(IVR)を設置して電圧降下
を抑制するようにしている。
【0010】しかし、このようなIVRの設置は、発電
所内の設置スペースの縮小化という設計上の要請に反す
ることとなるばかりか、設備費の増大をもたらす結果と
なっている。
【0011】また、3巻線変圧器を使用した図13の構
成では、変圧器1Aの2つの2次巻線のうち一方のみの
電圧をPT5により制御する構成となっており、2つの
母線4A,4Bのうち正確に制御されるのは母線4A側
の電圧である。
【0012】つまり、実際には母線4A,4Bのインピ
ダンス及び負荷はそれぞれ異なっているため、これらの
母線の電圧値にはバラツキが発生する。したがって、母
線4A側を定格電圧に制御したとしても、母線4B側で
は定格電圧を下回っていたり、制御電源の許容範囲を超
えた電圧値となっている可能性もある。
【0013】そこで、変圧器1Aの1次巻線ではなく、
2つの2次巻線のそれぞれにLTC2を設置し、母線4
A,4Bの電圧を個別に制御することが可能な構成も考
えられている。このような構成によれば、LTCの数が
1台から2台に増えるものの、LTCのタップ位置調整
と電圧調整とのポイントが1対1となるため、制御も容
易に行うことが可能なる。
【0014】しかし、現在のLTCの電流定格は200
0A程度であるため、変圧器1Aの定格電流が3000
〜4000Aの場合、1つの2次巻線に対して2台のL
TCを並列に接続する必要がある。したがって、3巻線
変圧器の2つの2次巻線のそれぞれにLTCを設置する
構成を採用する場合、実際には、3巻線変圧器1台あた
り4台のLTCを設置しなければならず、設置スペース
や設備費の面では非常に不利なものとなっていた。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、プラント起動時及び通常運転時における発電所内
の母線電圧制御を適正に行うことが可能であり、更に、
発電所内の設置スペースの縮小化及び設備費の低減を図
ることが可能な発電所用変圧器のLTC制御装置を提供
することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、発電所のプラン
ト起動時に、発電所内の複数の母線に接続された各補機
に対して系統側からの電力を、制御対象母線が予め割り
当てられている変圧器を介して供給する場合、この変圧
器の1次側に設けられているLTCのタップ切換制御に
よりこの変圧器の2次側の制御対象母線の電圧を制御す
る自動電圧調整器を備えた、発電所用変圧器のLTC制
御装置において、前記補機を起動させる場合の前記LT
Cのタップ切換制御に関する補機起動プログラムが設定
されているプログラム設定器を備えており、前記自動電
圧調整器は、前記プログラム設定器の補機起動プログラ
ムに基づいて、前記補機起動時の前記LTCのタップ切
換制御についての先行制御を行う、ことを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記プログラム設定器には、前記変圧器が
自己に対して予め割り当てられている制御対象母線以外
の他の母線に対して電源を救援する場合の救援プログラ
ムが設定されており、前記自動電圧調整器は、前記救援
プログラムに基づいて、前記他の母線に接続された補機
起動時の前記LTCのタップ切換制御についての先行制
御を行う、ことを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記プログラム設定器には、前記変
圧器に対して予め割り当てられている予備用補機を起動
させる場合の前記LTCのタップ切換制御に関する予備
用補機起動プログラムが設定されており、前記自動電圧
調整器は、前記予備用補機起動プログラムに基づいて、
前記予備用補機起動時の前記LTCタップ切換制御につ
いての先行制御を行う、ことを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、発電所のプラント
通常運転時に、発電所内の複数の母線に接続された各補
機に対して発電機からの電力を、制御対象母線が予め割
り当てられている3巻線変圧器を介して供給する場合、
この3巻線変圧器の1次側に設けられているLTCのタ
ップ切換制御により、この変圧器の2次側の第1及び第
2の制御対象母線の各電圧を所定電圧に制御する自動電
圧調整器を備えた、発電所用変圧器のLTC制御装置に
おいて、前記第1及び第2の制御対象母線の各検出電圧
を入力し、これらの電圧のうち高い方の電圧値を前記自
動電圧調整器に出力する比較器を備えており、前記自動
電圧調整器は、前記比較器から出力される電圧値が、前
記第1及び第2の制御対象母線に接続された各補機の定
格電圧と等しくなるように前記LTCのタップ切換制御
を行う、ことを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記自動電圧調整器は、前記定格電圧と等
しくなるように前記タップ切換制御を行うことに代え
て、前記定格電圧よりも高く且つ所定の上限値よりも低
く設定されている所定の基準値と等しくなるように前記
LTCのタップ切換制御を行う、ことを特徴とする。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記比較器は、前記高い方の電圧値に代
え、低い方の電圧値を前記自動電圧調整器に出力する、
ことを特徴とする。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記比較器は、前記高い方の電圧値に代
え、前記各検出電圧の平均値を前記自動電圧調整器に出
力する、ことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図10に基づき説明する。図1は、本発明の第1の実
施形態の構成図であり、2巻線変圧器に対して適用する
ものである。この図において、変圧器1の1次側にはL
TC2が設けられており、この変圧器1の2次側は遮断
器3を介して母線4に接続されている。そして、この母
線4には図示を省略したモータあるいはポンプ等の大型
補機が接続されている。また、変圧器1の2次側電圧は
計器用変圧器すなわちPT5により検出されるようにな
っている。
【0024】LTC制御装置8は、AVR6及びプログ
ラム設定器7を有している。PT5の検出信号はAVR
6に送られるようになっているが、これはプラント起動
後の通常運転時に用いられるものである。プログラム設
定器7には、プラント起動時に母線4に接続されている
補機を起動させる場合のLTC2のタップ切換制御に関
する補機起動プログラムが設定されている。AVR6
は、プラント起動時に補機を起動する場合に、このプロ
グラム設定器7に設定されている補機起動プログラムに
基づいて変圧器1のLTC2のタップ切換制御を行う。
【0025】そして、AVR6は、プラント起動後の通
常運転時には、このPT5からの電圧検出信号に基づい
てLTC2のタップ切換動作を制御し、母線4の電圧が
一定になるように制御を行う。
【0026】図2は、図1におけるLTC制御装置8の
動作を示すフローチャートである。この図において、L
TC制御装置8は、まず、図示を省略している上位のプ
ラント制御装置からプラント起動指令が出されているか
否かを判別する(ステップ1)。プラント起動指令が出
されていなければ、LTC制御装置8は、さらに、プラ
ントが起動された後であるか否かを判別し(ステップ
2)、プラント起動後であれば通常運転の制御を行い、
プラント起動前であればプラント起動指令が出されるま
で待機する。ここで、通常運転の制御とは、図12のス
テップ53〜60の動作、あるいは後述する図9のステ
ップ13〜20の動作、及び図10のステップ37〜4
4の動作等のことである。
【0027】上位のプラント制御装置から起動指令が出
されている場合、LTC制御装置8は、プログラム設定
器7を始動させ、補機起動プログラムに基づいてLTC
2のタップ位置を上げるようにAVR6に指令を出す
(ステップ3)。このとき、LTC制御装置8は、ま
た、AVR6がPT5の電圧検出に基づきLTC2の制
御を行わないようにロックをかける(ステップ4)。
【0028】次いで、AVR6は、プログラム設定器7
の補機起動プログラムに基づきLTC2のタップ切換動
作を制御する(ステップ6)。そして、LTC制御装置
8は、このようなプログラムに基づき大型補機の起動が
完了したか否かを判別し(ステップ6)、起動が完了し
た場合には、ステップ4でかけておいたロックを解除
し、PT5の電圧検出に基ずくLTC制御が可能な状態
にしておく(ステップ7)。
【0029】上記したAVR6のLTC制御は、PT5
の電圧検出に基づくフィードバック制御ではなく、補機
起動に伴う電圧降下を見越した上で所定の手順に従って
行う先行制御である。従って、大型補機起動直後に生じ
る虞のある、制御電源の許容範囲を超えるような瞬時の
電圧降下を、従来用いていた電圧調整器(IVR)を使
用することなく防止することができ、制御装置へ悪影響
が及ぶのを回避することができる。
【0030】図3及び図4は、図1のLTC制御装置8
の制御対象となる起動用の変圧器が組み込まれているプ
ラントの構成を示す単結線図であり、図3はプラント起
動時の電力の流れを示し、図4はプラント起動後の電力
の流れを示している。
【0031】図3において、左方の系統側は、遮断器1
2及び主変圧器9を介して発電機14に接続されてい
る。発電機14には、また、所内変圧器10の1次側が
接続されており、所内変圧器10の2次側には複数の母
線連絡用遮断器13を介して複数の大型補機モータ15
が接続されている。そして、右方の補機電源供給側に
は、遮断器12を介して、LTC2が設けられている起
動変圧器11の1次側が接続されており、その2次側に
は複数の母線連絡用遮断器13を介して複数の大型補機
モータ15が接続されている。
【0032】図3及び図4において、本発明に係るLT
C制御装置の制御対象となるのは、起動変圧器11であ
る。主変圧器9及び所内変圧器10にはLTC2が図示
されていないが、これはこの場合の説明においてはLT
C制御を行う必要がないため図示を省略したものであ
り、実際にはこれらの変圧器の1次側にもLTCが設け
られている。
【0033】プラント起動時には、図3に示すように、
補機電源供給側から遮断器12を介して起動変圧器11
の1次側に電力が供給され、起動変圧器11の2次側か
ら母線連絡用遮断器13を介して複数の大型補機モータ
15に電力が供給される。図中の矢印は、この時の電力
供給経路を示すものである。そして、起動変圧器11の
1次側に設けられているLTC2は、補機起動プログラ
ムによりタップ切換の先行制御が行われるので、大幅な
電圧降下の発生が防止される。
【0034】次いで、発電機14が起動された後、その
出力が30%程度で安定した時点で、図4に示すよう
に、所内変圧器10を介して発電機14からの電力が複
数の大型補機モータ15に供給される。この時の発電機
14の電力の投入は、補機電源供給側の高圧側(起動変
圧器11の1次側)と同期するように行われるので高圧
同期方式と呼ばれる。なお、発電機14からの電力は、
遮断器12及び主変圧器9を介して、系統側に供給され
る。
【0035】図3及び図4は、起動変圧器11を使用し
た場合の単結線図を示したものであるが、起動変圧器を
使用しない構成が採用されることもある。図5及び図6
は、このような起動変圧器を使用しない場合の単結線図
を示したものであり、左方の系統側には主変圧器9A,
所内変圧器10A,1号発電機14Aが接続されてお
り、右方の系統側には主変圧器9B,所内変圧器10
B,2号発電機14Bが接続されている。また、発電機
14A,Bにはそれぞれ発電機遮断器16が接続されて
いる。
【0036】そして、プラント起動時には、図5に示す
ように、左方の系統側から遮断器12,主変圧器9A,
所内変圧器10A,母線連絡用遮断器13を介して大型
補機モータ15に電力が供給される。次いで、発電機1
4Aの電圧が確立された後、発電機遮断器16が同期投
入され、発電機14Aからの電力が、図6に示すよう
に、所内変圧器10A,母線連絡用遮断器13を介して
大型補機モータ15に供給される。
【0037】このように、起動変圧器を用いず、通常は
電力供給先である系統側から受電して大型補機モータ1
5の起動を行う方式を逆受電方式という。また、図6に
おける発電機14Aの同期投入は、左方の系統側の低圧
側(主変圧器9Aの2次側)で行われるので、低圧同期
方式と呼ばれる。
【0038】ところで、1号発電機14A、2号発電機
14Bのうちの一方からの電源供給が不可能になった場
合、他方が電源の救援をしなければならない場合があ
る。例えば、図7において、通常は、発電機14Aが大
型補機モータ15a,bに電力供給を行い、発電機14
Bが大型補機モータ15c,dに電力供給を行うように
なっていたとする。しかし、例えば、発電機14B側の
P点で断線等の事故が発生すると、発電機14Bから大
型補機モータ15c,dへの電力供給ができなくなる。
そのため、このような場合は、発電機14Aが大型補機
モータ15a,bに加えて大型補機モータ15c,dへ
も電力供給を行うことになるが、発電機14Aの負荷が
急に増加したにも拘わらず、従来と同様にPT検出に基
づくフィードバック制御を行っていたのでは、大幅な電
圧降下が発生することになる。
【0039】そこで、図1に示したプログラム設定器7
には、このような場合を想定した電源救援プログラムを
設定することもできる。そして、AVR6がこの電源救
援プログラムに基づいて、図7の所内変圧器10AのL
TC2を制御することにより、発電機14Aが大型補機
モータ15a,bに加えて大型補機モータ15c,dへ
も電力供給を行う際の大幅な電圧降下の発生を未然に防
止することができる。
【0040】また、図3又は図5において、上述した大
型補機モータ15の他に、予備用の大型補機モータが設
置されていることがある。そして、通常用いられている
大型補機モータ15からこの予備用大型補機モータに切
り換える場合、あるいはこの予備用大型補機モータを自
動起動させる場合にも、起動変圧器11又は所内変圧器
10AのLTC2のタップ切換制御が行われる。図1に
示したプログラム設定器7には、このような場合を想定
した予備用補機起動プログラムを設定することもでき
る。そして、AVR6がこの予備用補機起動プログラム
に基づいて、図3の起動変圧器11又は図5の所内変圧
器10AのLTC2を制御することにより、予備用大型
補機モータ起動の際の大幅な電圧降下の発生を未然に防
止することができる。
【0041】図8は、本発明の第2の実施形態の構成図
であり、3巻線変圧器に対して適用するものである。こ
の図において、3巻線変圧器17の1次側にはLTC2
が設けられており、3巻線変圧器17の2次側は遮断器
3A,3Bを介して母線4A,4Bに接続されている。
また、3巻線変圧器17の各2次側電圧すなわち制御対
象母線4A,4Bの電圧はPT5A,Bにより検出され
るようになっている。
【0042】LTC制御装置8は、比較器19、暴走防
止用リミッタ20A,B、及びAVR6を有している。
そして、PT5A,Bからの各電圧検出信号は、比較器
19及び暴走防止用リミッタ20A,Bに送られるよう
になっており、比較器19は、PT5A,Bから入力し
た各電圧検出信号のうち高い方の値を有する信号SをA
VR6に出力するようになっている。暴走防止用リミッ
タ20A,Bは、AVR6の暴走を防止するために設け
られたものであり、所定の上限値及び下限値が設定され
ている。
【0043】図9は、図8におけるLTC制御装置18
の動作についてのフローチャートである。この図におい
て、AVR6は、まず、予め設定されているAVR使用
条件が満たされているか否かを判別し(ステップ1
1)、満たされていないと判別した場合は、LTC2の
タップ位置を規定タップ位置に戻すようにする(ステッ
プ12)。
【0044】AVR使用条件が満たされていると判別し
た場合は、比較器19から出力される信号Sの値が母線
4A,4Bに接続されている補機の定格電圧よりも高い
か低いかを判別する(ステップ13)。そして、信号S
の値が定格電圧よりも低い場合、AVR6は1タップ分
の電圧上げ指令を出力し(ステップ14)、1タップ分
上げた電圧値が暴走防止用リミッタ20A,Bに予め設
定されている上限値以下であることを確認した後(ステ
ップ15)、実際にタップ上げ動作を行う(ステップ1
6)。この結果、信号Sの値が定格電圧とほぼ等しくな
ったか否かを判別し(ステップ17)、等しくなってい
れば制御を終了させるが、そうでなければステップ13
に戻り、さらに1タップ分の電圧上げ動作を行う。
【0045】一方、ステップ13において、信号Sの値
が定格電圧よりも高い場合、AVR6は1タップ分の電
圧下げ指令を出力し(ステップ18)、1タップ分下げ
た電圧値が暴走防止用リミッタ20A,Bに予め設定さ
れている下限値以下であることを確認した後(ステップ
19)、実際にタップ下げ動作を行う(ステップ2
0)。この結果、信号Sの値が定格電圧とほぼ等しくな
ったか否かを判別し(ステップ17)、等しくなってい
れば制御を終了させるが、そうでなければステップ13
に戻り、さらに1タップ分の電圧下げ動作を行う。
【0046】なお、ステップ13において、PT検出電
圧が定格電圧とほぼ等しくなっている場合(不感帯範囲
内でΔVをゼロとみなせる場合)は、タップ位置は現状
のままとする(ステップ21)。また、ステップ15,
19における判別がNOの場合は、それ以上のタップ切
換動作が暴走防止用リミッタ20A,Bにより拘束され
(ステップ22)、タップの上げ過ぎ又は下げ過ぎが行
われないようになっている。
【0047】上記した第2の実施形態によれば、母線4
A,4Bの電圧にバラツキがある場合、低い方の母線は
定格電圧以下に制御されることになるが、高い方の母線
は定格電圧に維持されることになる。従って、定格電圧
の値が上限値に対してあまり余裕がない場合に上記の構
成は有効であり、母線4A,4Bの各電圧を適正範囲内
の値に維持することができる。
【0048】上記した例において、AVR6は比較器1
9からの信号Sが定格電圧に等しくなるように制御を行
っているが、定格電圧の値に代えて別の値を基準値とし
て採用するようにしてもよい。例えば、上限値よりはあ
る程度余裕を見て低めに設定された値であって定格電圧
よりは高い値を、基準値として用いることができる。こ
の構成によれば、図9のステップ13において、信号S
の値はこの基準値よりも高いか低いかが判別されるの
で、母線4A,4Bのいずれの電圧についても定格電圧
以上の値に維持することが可能となる。
【0049】また、上記した例では、比較器19は、P
T5A,Bから入力した各電圧検出信号のうち高い方の
値を信号SとしてAVR6に出力するようになっている
が、この信号Sは低い方の値であってもよい。このよう
な構成によれば、母線4A,4Bの電圧にバラツキがあ
る場合、高い方の母線は定格電圧以上に制御されること
になるが、低い方の母線は定格電圧に維持されることに
なる。従って、定格電圧の値が下限値に対してあまり余
裕がない場合に上記の構成は有効であり、母線4A,4
Bの各電圧を適正範囲内の値に維持することができる。
【0050】さらに、比較器19が、上記の信号Sとし
てPT5A,Bからの各電圧検出信号の平均値を出力す
る構成とすることもできる。このような構成によれば、
母線4A,4Bの電圧にバラツキがある場合、高い方及
び低い方のいずれの母線も定格電圧からの偏差が等しく
なるように制御されることになる。従って、定格電圧の
値が上限値及び下限値に対して同程度の余裕がある場合
に上記の構成は有効であり、母線4A,4Bの各電圧を
適正範囲内の値に維持することができる。
【0051】上述した図1の第1の実施形態の構成は、
プラント起動時に使用するものであて2巻線変圧器及び
3巻線変圧器の双方に適用可能なものである。一方、図
8の第2の実施形態の構成は、プラントの通常運転時に
使用するものであって3巻線変圧器に適用するものであ
る。したがって、これら第1及び第2の実施形態の構成
を組み合わせ、プラント起動時及び通常運転時に使用す
ることができ、3巻線変圧器のみに適用することができ
るLTC制御装置を構成するこができる。
【0052】図10は、このように第1及び第2の実施
形態を組み合わせた構成に係るLTC制御装置の動作に
ついてのフローチャートである。この図において、LT
C制御装置18は、まず、図示を省略している上位のプ
ラント制御装置からプラント起動指令が出されているの
か通常運転指令出されているのかを判別する(ステップ
31)。そして、プラント起動指令が出されているので
あればステップ32〜36までの動作を行い、通常運転
指令が出されているのであればステップ37〜41まで
の動作を行う。ステップ32〜36は、図2のステップ
3〜7と同様の動作であり、ステップ37〜41は、図
9のステップ13〜17と同様の動作である。したがっ
て、これらのステップの重複した説明を省略する。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、プラン
ト起動時及び通常運転時における発電所内の母線電圧制
御を適正に行うことが可能であり、更に、発電所内の設
置スペースの縮小化及び設備費の低減を図ることが可能
な発電所用変圧器のLTC制御装置を実現することがで
きる。
【0054】すなわち、プラント起動時に、従来のPT
の電圧検出によるフィードバック制御に代えて所定のプ
ログラムに基づく先行制御を採用した構成とすることに
より、誘導電圧調整器(IVR)を使用することなく、
大型補機起動時の電圧降下を有効に抑制することができ
る。
【0055】また、3巻線変圧器の場合、2つの2次巻
線側の電圧のバラツキが避けられないので、従来、制御
対象となる母線電圧制御を適正に行うためにはLTCを
変圧器の2次側に設けて多くの台数のLTCを使用しな
ければならなかったが、2つの2次巻線側の電圧の双方
を検出し、これらのうち、高い方、低い方、又は平均値
が定格電圧になるように制御する構成とすることによ
り、LTCを1次側に設置した構成でも母線電圧制御を
適正に行うことが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成図。
【図2】図1におけるLTC制御装置の動作を示すフロ
ーチャート。
【図3】図1のLTC制御装置の制御対象となる起動変
圧器が組み込まれているプラントの構成を示すものであ
って、プラント起動時の電力の流れを示す単結線図。
【図4】図1のLTC制御装置の制御対象となる起動変
圧器が組み込まれているプラントの構成を示すものであ
って、プラント起動後の電力の流れを示す単結線図。
【図5】図1のLTC制御装置が主変圧器及び所内変圧
器を制御する場合のプラントの構成を示すものであっ
て、プラント起動時の電力の流れを示す単結線図。
【図6】図1のLTC制御装置が主変圧器及び所内変圧
器を制御する場合のプラントの構成を示すものであっ
て、プラント起動後の電力の流れを示す単結線図。
【図7】救援プログラムを備えた図1のLTC制御装置
が電源救援を行う場合のプラントの構成を示す単結線
図。
【図8】本発明の第2の実施形態の構成図。
【図9】図8におけるLTC制御装置の動作についての
フローチャート。
【図10】本発明の第1及び第2の実施形態を組み合わ
せた構成に係るLTC制御装置の動作についてのフロー
チャート。
【図11】2巻線変圧器のLTCの制御を行う従来装置
の構成を示す説明図。
【図12】図11におけるAVRの動作についてのフロ
ーチャート。
【図13】3巻線変圧器のLTCの制御を行う従来装置
の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1 変圧器 2 LTC 3 遮断器 4 母線 5 PT 6 AVR 7 プログラム設定器 8 LTC制御装置 9 主変圧器 10 所内変圧器 11 起動変圧器 12 遮断器 13 母線連絡用遮断器 14 発電機 15 大型補機モータ 16 発電機遮断器 17 3巻線変圧器 18 LTC制御装置 19 比較器 20A,20B 暴走防止用リミッタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発電所のプラント起動時に、発電所内の複
    数の母線に接続された各補機に対して系統側からの電力
    を、制御対象母線が予め割り当てられている変圧器を介
    して供給する場合、この変圧器の1次側に設けられてい
    るLTCのタップ切換制御によりこの変圧器の2次側の
    制御対象母線の電圧を制御する自動電圧調整器を備え
    た、発電所用変圧器のLTC制御装置において、 前記補機を起動させる場合の前記LTCのタップ切換制
    御に関する補機起動プログラムが設定されているプログ
    ラム設定器を備えており、 前記自動電圧調整器は、前記プログラム設定器の補機起
    動プログラムに基づいて、前記補機起動時の前記LTC
    のタップ切換制御についての先行制御を行う、 ことを特徴とする発電所用変圧器のLTC制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の発電所用変圧器のLTC制
    御装置において、 前記プログラム設定器には、前記変圧器が自己に対して
    予め割り当てられている制御対象母線以外の他の母線に
    対して電源を救援する場合の救援プログラムが設定され
    ており、 前記自動電圧調整器は、前記救援プログラムに基づい
    て、前記他の母線に接続された補機起動時の前記LTC
    のタップ切換制御についての先行制御を行う、 ことを特徴とする発電所用変圧器のLTC制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の発電所用LTC制御
    装置において、 前記プログラム設定器には、前記変圧器に対して予め割
    り当てられている予備用補機を起動させる場合の前記L
    TCのタップ切換制御に関する予備用補機起動プログラ
    ムが設定されており、 前記自動電圧調整器は、前記予備用補機起動プログラム
    に基づいて、前記予備用補機起動時の前記LTCタップ
    切換制御についての先行制御を行う、 ことを特徴とする発電所用変圧器のLTC制御装置。
  4. 【請求項4】発電所のプラント通常運転時に、発電所内
    の複数の母線に接続された各補機に対して発電機からの
    電力を、制御対象母線が予め割り当てられている3巻線
    変圧器を介して供給する場合、この3巻線変圧器の1次
    側に設けられているLTCのタップ切換制御により、こ
    の変圧器の2次側の第1及び第2の制御対象母線の各電
    圧を所定電圧に制御する自動電圧調整器を備えた、発電
    所用変圧器のLTC制御装置において、 前記第1及び第2の制御対象母線の各検出電圧を入力
    し、これらの電圧のうち高い方の電圧値を前記自動電圧
    調整器に出力する比較器を備えており、 前記自動電圧調整器は、前記比較器から出力される電圧
    値が、前記第1及び第2の制御対象母線に接続された各
    補機の定格電圧と等しくなるように前記LTCのタップ
    切換制御を行う、 ことを特徴とする発電所用変圧器のLTC制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の発電所用変圧器のLTC制
    御装置において、 前記自動電圧調整器は、前記定格電圧と等しくなるよう
    に前記タップ切換制御を行うことに代えて、前記定格電
    圧よりも高く且つ所定の上限値よりも低く設定されてい
    る所定の基準値と等しくなるように前記LTCのタップ
    切換制御を行う、 ことを特徴とする発電所用変圧器のLTC制御装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の発電所用変圧器のLTC制
    御装置において、 前記比較器は、前記高い方の電圧値に代え、低い方の電
    圧値を前記自動電圧調整器に出力する、 ことを特徴とする発電所用変圧器のLTC制御装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載の発電所用変圧器のLTC制
    御装置において、 前記比較器は、前記高い方の電圧値に代え、前記各検出
    電圧の平均値を前記自動電圧調整器に出力する、 ことを特徴とする発電所用変圧器のLTC制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020032128A (ko) * 2000-10-25 2002-05-03 이종훈 주변압기용 부하시간대별 전압자동 조정장치
JP2016213985A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 発電プラントの所内電源システム
CN113972650A (zh) * 2021-10-28 2022-01-25 全球能源互联网研究院有限公司 一种变压器切换方法及变压器切换系统

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