JPH10293803A - 業務管理システム - Google Patents
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- JPH10293803A JPH10293803A JP31077297A JP31077297A JPH10293803A JP H10293803 A JPH10293803 A JP H10293803A JP 31077297 A JP31077297 A JP 31077297A JP 31077297 A JP31077297 A JP 31077297A JP H10293803 A JPH10293803 A JP H10293803A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 キー入力に伴い、煩雑な作業、入力ミス、お
よび処理の遅延が生じていた。 【解決手段】 筆記媒体上にペンにより書かれた筆跡に
ついて、ペン先の経過時間に対する座標変化を検出する
手段、およびこの座標変化を筆記媒体ごとに示す筆跡デ
ータを生成する手段を備える読取装置(10)と、筆跡デー
タに基づき文字認識を行う文字認識装置(2)と、認識さ
れた文字列に応じて業務処理を実行する業務処理装置
(4)とを備えている。伝票に記載した筆記内容がそのま
ま文字認識され、業務管理に使用される他、筆記した伝
票も保存することができる。したがって、筆記した内容
を再度コンピュータに入力する際に生ずる、重複した労
力を軽減し、入力ミスを防止し、迅速に処理させること
が可能となる。
よび処理の遅延が生じていた。 【解決手段】 筆記媒体上にペンにより書かれた筆跡に
ついて、ペン先の経過時間に対する座標変化を検出する
手段、およびこの座標変化を筆記媒体ごとに示す筆跡デ
ータを生成する手段を備える読取装置(10)と、筆跡デー
タに基づき文字認識を行う文字認識装置(2)と、認識さ
れた文字列に応じて業務処理を実行する業務処理装置
(4)とを備えている。伝票に記載した筆記内容がそのま
ま文字認識され、業務管理に使用される他、筆記した伝
票も保存することができる。したがって、筆記した内容
を再度コンピュータに入力する際に生ずる、重複した労
力を軽減し、入力ミスを防止し、迅速に処理させること
が可能となる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般業務をコンピ
ュータで管理するための業務管理システムに関し、詳し
くは発注伝票、会計伝票等の筆記媒体に対する入力およ
び管理を行う業務管理システムに関する。 【0002】 【従来の技術】今日、コンピュータによる業務管理(以
下、業務一般をコンピュータで管理することを「業務管
理」という)が進歩しているが、依然として、伝票、帳
票、リスト等の業務上使用される用紙(以下「筆記媒
体」という)は不可欠である。コンピュータにデータを
入力すれば、データの集計、判断、印刷、加工等が容易
に行える。それにもかかわらず、筆記媒体が商業活動上
最も頻繁に利用される媒体であるのは、紙が幾つかの優
れた性質を備えるからである。例えば、筆記用具と紙さ
えあれば、いつでも文字の記入ができるという即時性、
紙自体は軽く持ち運びに便利であるという携帯性、紙に
は電源等が不要であるという普遍性、記入した文字は容
易に消えることがなく保存に適するという保存性等が挙
げられる。今後、どんなにコンピュータによる業務の効
率化が促進されても、これら紙の優れた性質故に、業務
活動において、筆記媒体等が使われなくなることはない
であろう。 【0003】例えば、商業活動の現場では、商品の発注
の際、商品名、個数、納品先等を記入するために発注伝
票が使用されている。必要事項が記入された発注伝票は
メーカーや問屋に送付され、メーカーや問屋においては
発注伝票に従い仕入伝票が作成される。販売店または売
場から小売店に電話によって発注がなされる場合には、
小売店において仕入伝票が直接発行される。すなわち、
小売店側のオペレータは電話で伝えられた内容を記録す
るために仕入伝票が使用される。 【0004】一方、コンピュータによる販売管理を行う
場合、上記のようにして文字が記録された伝票に基づい
て、コンピュータにデータを認識させるために、再度デ
ータ入力が行われる。例えば、受注、納品処理を行う販
売店にあっては、小売店側のオペレータは電話に基づい
て記入された仕入伝票に基づいてキー入力する。 【0005】また、伝票、帳票は企業内の会計業務にお
いても広く使用されている。例えば、納品書、領収書、
請求書等の原始帳票に基づき、会計伝票に必要事項が手
書きで記入される。会計処理がコンピュータを用いた管
理システムによって行われる場合には、手書きの会計伝
票の記載内容はオペレータによってコンピュータシステ
ムに再度キー入力される。そして、管理システムはキー
入力されたデータに基づき会計帳票を作成する。 【0006】さらに、棚卸し等により在庫管理を行う場
合には、コンピュータ等から出力された在庫リストを倉
庫に持参し、在庫リストに印字されている在庫数に添え
て、実際に数えた製品の個数を記入し、これを持ち帰っ
てコンピュータが管理する在庫数を更新していた。 【0007】さらにまた、アンケート調査を行う場合に
は、調査員が通行人等に質問して得られた回答をアンケ
ート用紙に記入し、後日このアンケート用紙を集めてオ
ペレータがコンピュータを使用して集計していた。 【0008】このように、従来の業務管理システムで
は、その業務に必要とされる項目を作業者が特定の筆記
媒体に記入し、その後、再度コンピュータへの入力する
のが普通であった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
業務管理システムは以下に示すように種々の問題を抱え
ていた。 【0010】第1に、キー入力のために煩雑な作業を必
要としていた。従来の業務管理システムにおいては、筆
記媒体に手書きされた事項をコンピュータにキー入力し
なければならない。すなわち、キー入力を人手によって
行わなければならず、オペレータの作業負担は大きなも
のとなっていた。 【0011】第2に、キー入力の際に誤ったデータが入
力されるおそれがあった。キー入力が人手によって行わ
れるものである以上、入力ミスが発生する可能性は常に
存在している。上述した業務管理における入力ミスは重
大な問題となり得る。例えば、発注伝票に記載された商
品個数の入力ミスが生じた場合には、誤った個数の商品
が納入され、原始帳票に記載された金額の入力ミスが生
じた場合には、誤った会計処理がなされてしまう。 【0012】第3に、迅速な業務管理が困難となってい
た。筆記媒体に記入された文字等はキー入力によって、
コンピュータに入力される。すなわち、筆記媒体等に文
字を記入したとしても、これらの文字等を直ちにコンピ
ュータによって処理することができない。このため、会
計処理を日次決算で行うことができず、数日遅れた決算
がなされるにすぎなかった。また、発注、仕入処理にお
いては、納品時期の遅れが生じることもあった。 【0013】例えば、従来の在庫管理では、前もってコ
ンピュータから在庫リストを出力する作業、出力された
在庫リストに書き込む作業、書き込まれた在庫リストに
基づいて再びコンピュータに入力する作業等、データを
修正するという目的のために人手を介する複数の作業が
必要とされていた。 【0014】従来のアンケート調査においても、アンケ
ート用紙に記入する作業と、記入されたアンケート用紙
に基づいてコンピュータに入力する作業が必要であっ
た。しかも、アンケートに対する回答や集計結果は後日
にしか判らないので、調査対象者に調査現場で何からの
フィードバックをすることはできなかった。 【0015】また、従来のチケット販売方法では、チケ
ットを購入したい者は、予約センターまで出向かなけれ
ばならなかった。電話による予約の場合であっても、独
自に集めた資料に基づいて電話による予約作業をしなけ
ればならなかったので、近所のコンビニエンスストアで
買い物をするように、手軽にチケットを選び購入すると
いうようなことができなかった。 【0016】なお、上記問題を解決する場合でも、ある
程度のセキュリティを維持しておかねばならないのはも
ちろんである。 【0017】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みてなされたものであり、本発明の第1の目的は、筆記
した内容を直接コンピュータに入力可能な構成を備える
ことにより、筆記媒体上の文字情報を再度コンピュータ
に入力するための作業を省き、もって、業務の効率化、
キー入力に伴う入力ミスの防止、および迅速な処理を可
能とする業務管理システムを提供することである。 【0018】本発明の第2の目的は、時間情報を筆記情
報と併せる構成を備えることにより、データの改竄等の
不正処理を防止しうる業務管理システムを提供すること
である。 【0019】本発明の第3の目的は、認証情報を読取可
能な構成を備えることにより、不良な筆記媒体、不正な
伝票を認識し排除することが可能な業務管理システムを
提供することである。 【0020】本発明の第4の目的は、屋内外等の配線設
備がない場所でも、筆跡を読取可能な構成を備えること
により、あらゆる業務の効率化が可能な業務管理システ
ムを提供することである。 【0021】本発明の第5の目的は、屋内外において筆
記した内容に対する回答を表示可能な構成を備えること
により、現場で必要とされる回答情報を迅速に提供可能
な業務管理システムを提供することである。 【0022】本発明の第6の目的は、筆記媒体が正規に
置かれていなくても補正可能な構成を備えることによ
り、筆記媒体の載置位置を気にすることなく筆記が可能
な業務管理システムを提供することである。 【0023】本発明の第7の目的は、筆記媒体に記載さ
れた筆跡から文字情報を取り出し可能な構成を備えるこ
とにより、筆記媒体の文字を正しく効率的に認識しうる
業務管理システムを提供することである。 【0024】本発明の第8の目的は、筆記媒体内におけ
る筆記内容の削除や修正を読取可能な構成を備えること
により、筆記内容に削除や修正があっても正しい情報を
認識可能な業務管理システムを提供することである。 【0025】本発明の第9の目的は、筆記媒体の設計を
行える構成を備えることにより、任意の様式の筆記媒体
設計を可能とする業務管理システムを提供することであ
る。 【0026】本発明の第10の目的は、業務処理として
苦情処理に適する業務管理システムを提供することであ
る。 【0027】本発明の第11の目的は、業務処理として
在庫管理に適する業務管理システムを提供することであ
る。 【0028】本発明の第12の目的は、業務処理として
オフィス業務に適する業務管理システムを提供すること
である。 【0029】本発明の第13の目的は、業務処理として
入札管理に適する業務管理システムを提供することであ
る。 【0030】本発明の第14の目的は、業務処理として
採点処理に適する業務管理システムを提供することであ
る。 【0031】本発明の第15の目的は、業務処理として
チケット販売に適する業務管理システムを提供すること
である。 【0032】本発明の業務管理システムは、筆記媒体上
にペンにより書かれた筆跡について、ペン先の座標を検
出する手段、ペン先の経過時間に対する座標変化を筆記
媒体ごとに示す筆跡データを生成する手段、および筆跡
データを送信する送信手段を備える読取装置と、この筆
跡データに基づき文字認識を行う文字認識装置と、認識
された文字列に応じて所定の業務処理を実行する業務処
理装置と、を備えて構成される。 【0033】ここで、読取装置と文字認識装置と間のデ
ータ送受信は、各種のデータ通信手段を使用することが
可能である。例えば、RS−232C等のパーソナルコ
ンピュータにおける汎用通信の他、赤外線通信、ICカ
ード等の記憶媒体を利用したデータの受け渡し、モデ
ム、ターミナルアダプタ等を使用して加入者回線等を介
して行うデータ通信、さらにPHS等の携帯型情報通信
機器を用いる通信等が使用できる。 【0034】筆記媒体としては、受注発注用、仕入用、
申し込み用、見積もり用、アンケート用、マーケティン
グ用、クレーム受付用、配達確認用、工事管理用、顧客
管理用、報告用等の営業や顧客対応に用いる各種伝票
類、人事勤怠報告用、入出金用、入出庫リスト、売上報
告用、材料使用報告用、生産工数報告用等の事務所工場
内で用いる筆記媒体、警察検問用、交番報告用、交通違
反取締用、調書用、病院カルテ、診療報告、検査報告、
工事現場作業員報告、機材運用報告、材料調達報告、進
捗報告、自動車整備チェック、引越見積もり用、引越物
品用、自動販売機商品補充報告、売上金回収報告等の特
殊業務に用いる伝票や帳票等が挙げられる。 【0035】認識文字あるいは認識文字列とは、筆跡デ
ータが示していると認識された文字または文字列をい
う。文字には、数字、英字等の外国文字、ひらがな、カ
タカナ、漢字等の他、○や△、(、「などの記号や線図
等の図形をも含むものとする。 【0036】なお、読取装置による筆跡データの検出と
文字認識装置による文字認識は同時になされる必要はな
い。読取装置により筆記者の筆跡を読取り、その後文字
認識をさせたいときに、筆跡データを文字認識装置へ転
送するものでもよい。 【0037】また、読取装置と文字認識装置とが個別の
装置である必要はなく、二つの装置の構成および機能を
兼ね備え、筆跡の読取およびその文字認識を可能として
もよい。 【0038】本発明において、読取装置は、前記筆跡デ
ータの生成時に、前記筆跡データを生成した時刻を表す
タイムスタンプデータを所定のタイミングで生成する手
段をさらに備え、送信手段は、当該タイムスタンプデー
タを前記筆跡データとともに送信することは好ましい。 【0039】正規に記載され生成された筆跡データであ
ればタイムスタンプデータの示す時刻が連続している
が、不正に記載されたものであれば、タイムスタンプデ
ータの示す時刻が不連続になるからである。 【0040】また、読取装置は、当該読取装置の識別デ
ータその他の付加情報を生成する手段をさらに備え、送
信手段は、当該付加情報を前記筆跡データとともに送信
することは好ましい。付加情報により、認証の精度をさ
らに上げられるからである。 【0041】さらに、読取装置は、筆記媒体上に記され
た印影、署名等の画像を取り込んでイメージデータを生
成する手段をさらに備え、送信手段は、イメージデータ
を前記筆跡データとともに送信することは好ましい。印
影に基づけば、さらに認証の精度を上げることができる
からである。 【0042】なお、印影とは、主として読取装置上にセ
ットされた実際の筆記媒体上の押印・拇印等を意味す
る。 【0043】本発明の読取装置における送信手段は、筆
跡データを含むデータを所定のバス規格に準じて出力す
る出力回路と、前記出力回路から出力された筆跡データ
を含むデータを出力可能に構成された入出力スロット
と、を備え、入出力スロットは、当該筆跡データを含む
データを無線通信可能な携帯型情報通信機器を装着可能
に構成されている。 【0044】なお、携帯型情報通信機器としては、携帯
電話、PHS(Personal Handy-phone System)、ペー
ジャ、テレターミナル、MMAC等の各種無線データ通
信サービスに対応するものが挙げられる。これら機器は
特にPCバス等に接続可能なものであることが好まし
く、入出力スロットおよび出力回路は携帯電話またはP
HSに適用可能なバス規格に準拠していることが好まし
い。ただし、携帯型であってデジタルデータである筆跡
データ等を送信可能なものであれば、業務用無線機、ト
ランシーバ等他の携帯型情報通信機器を適用してもよ
い。 【0045】本発明は、複数種類の筆記媒体のうちいず
れか一の筆記媒体を筆記者に選択させる選択手段をさら
に備え、送信手段は、選択手段を使用して使用者に選択
された筆記媒体を特定するための定義体データを送信す
る。 【0046】なお、定義体データは、筆記媒体の種類
(納品伝票、仕入伝票、請求書、送り状等)に応じて各
入力欄を定義するためのデータ構成を備える。例えば筆
記媒体が発注伝票であれば、入力欄として、日付、記入
者、品名、品番、数量、単価、合計、筆記媒体番号、サ
イン、押印等が考えられる。定義体データは、各入力欄
について、桁数、文字種類、文字認識するか否か、伝票
内における各入力枠の相対位置等を特定するものであ
る。 【0047】ここで、読取装置は、外部から送信された
データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信
されたデータに基づいて文字を表示する文字表示手段
と、をさらに備えることは好ましい。読取装置から筆記
データを含むデータが送信されるのみでなく、業務業務
処理装置からのデータに基づく文字表示ができるので、
業務の効率化に貢献できる。 【0048】例えば、読取装置は、ペン先の座標を検出
する手段は、所定の信号を出力するペンと、前記ペンか
ら出力された信号を受信するディジタイザと、を備え
る。 【0049】読取装置は、複数の筆記媒体についての前
記筆跡データを含むデータを、記憶可能に構成された記
憶回路をさらに備え、前記送信手段は、記憶回路に記憶
した複数の筆跡データを含むデータを一括して前記文字
認識装置に送信することは好ましい。複数の筆跡データ
を含むデータを送信できるので、常に通信する必要がな
く、効率的だからである。 【0050】文字認識装置は、読取装置から送信され
た、使用者に選択された筆記媒体を特定するためのデー
タに基づいて使用する筆記媒体様式を識別する手段と、
識別した筆記媒体様式を特定する定義体データに基づい
て文字認識を行う手段と、を備える。 【0051】ここで、文字認識装置は、筆跡データを含
むデータに基づいて読取装置に対する前記筆跡の相対位
置を検出する手段と、筆跡が記された筆記媒体の筆記媒
体様式を特定する定義体データおよび読取装置に対する
筆跡の相対位置に基づいてこの読取装置に対する筆記媒
体の相対位置を決定する手段と、を備えることは好まし
い。 【0052】すなわち、読取装置にて生成される筆跡デ
ータは、筆跡の絶対位置を示す座標データの時間関数と
なっているため、この筆跡データから読取装置と筆跡と
の相対位置が判る。一方定義体データにより筆記媒体の
形状と各入力欄の位置も判っている。例え筆記媒体が読
取装置の正規の位置に置かれず記入されたとしても、筆
跡データから認識された文字列がこの筆記媒体の各入力
欄の中に入る位置まで筆記媒体を移動させたとき、その
位置は実際の筆記媒体の位置と読取装置の基準位置との
相対位置を示す。 【0053】また、筆跡の相対位置を検出する手段は、
必ず記入されるべき複数の必須入力欄に対して記入され
た筆跡の、読取装置に対する相対位置を検出し、前記筆
記媒体の相対位置を決定する手段は、必須入力欄に対し
て記入された筆跡の、読取装置に対する相対位置に基づ
いて、読取装置に対する筆記媒体の向きを決定すること
は好ましい。必須入力欄は複数あるので、複数の必須入
力欄の位置を判断すれば、筆記媒体そのものの配置が判
るからである。 【0054】また、文字認識装置は、読取装置に対する
筆跡の相対位置および筆記媒体の相対位置に基づいて、
読取装置に対する筆記媒体の位置のずれを補正する補正
手段をさらに備えることは好ましい。通常、筆記媒体が
読取装置に対して人手で正規の位置に置かれることは希
なので、位置補正することによって、筆記媒体の載置位
置に注意を払う必要がなくなるからである。 【0055】また、文字認識装置の補正手段は、読取装
置に対する筆跡の相対位置および筆記媒体の相対位置に
基づいて筆記媒体の傾きを検出し、筆記媒体の傾きを補
正することは好ましい。通常、筆記媒体が読取装置に対
して人手で正規の角度に置かれることは希なので、角度
補正することによって、筆記媒体の載置角度に注意を払
う必要がなくなるからである。 【0056】本発明では、文字認識装置は、読取装置か
ら送信された筆跡データに基づいて、この筆跡データの
表わす文字列を構成する文字、記号、図形または文字・
記号群を切り出す手段と、切り出された文字、記号、図
形または文字・記号群を文字認識して文字コードからな
る認識文字列に変換する手段と、を備える。 【0057】筆記媒体に筆記された文字は崩されて記載
されたり続けて記載されたりしているので、文字を切り
出すことにより、一文字等の認識単位に分解できるの
で、文字認識を容易にすることができる。 【0058】ここで、文字認識装置の認識文字列に変換
する手段は、筆跡データから複製されるイメージデータ
に基づく文字認識結果と、この筆跡のあるサンプリング
点から次のサンプリング点に向かう方向を示すに方向素
子に基づく文字認識結果と、を併せて文字認識すること
は好ましい。筆跡がくずれているためイメージデータの
みではいずれの文字であるか認識できない場合でも、方
向素子を参照すればどのような順序で記入された文字で
あるかを理解できるため、文字の認識ができる場合があ
るからである。 【0059】また、文字認識装置の認識文字列に変換す
る手段は、文字、記号、図形または文字・記号群を切り
出す手段により切り出された文字、記号、図形または文
字・記号群の各々の画数に基づいて、文字認識すること
は好ましい。画数に対応させて、認識されうる候補の文
字群を設けておけば、文字が崩れていても、文字認識率
を上げることができるからである。 【0060】また、文字認識装置の認識文字列に変換す
る手段は、文字、記号、図形または文字・記号群を切り
出す手段により切り出された文字、記号、図形または文
字・記号群の各々に存在する交点の数に基づいて、文字
認識することは好ましい。交点の数に対応させて、認識
されうる候補の文字群を設けておけば、文字が崩れてい
ても、文字認識率を上げることができるからである。 【0061】また、文字認識装置の認識文字列に変換す
る手段は、文字、記号、図形または文字・記号群を切り
出す手段により切り出された文字、記号、図形または文
字・記号群の各々が、所定の領域に含まれているか否か
により、文字認識することは好ましい。所定の領域に文
字を記載させれば、文字の大きさが一定になるので、文
字認識率を上げることができるからである。 【0062】本発明において、文字認識装置の認識文字
列に変換する手段は、予め定められた特定図形が重ね書
きされた文字列を認識文字列中に検出した場合には、こ
の特定図形が重ね書きされた文字列の認識を禁止する。 【0063】例えば、二重線等の記号が文字上に重ね書
きされていれば、二重線により消された文字列を認識文
字列から除外できる。なお、重ね書きされる文字列は一
字でも二以上の文字列でもよい。 【0064】また、文字認識装置の認識文字列に変換す
る手段は、予め定められた特定図形が重ね書きされた文
字列を認識文字列中に検出した場合であって、かつ、当
該文字列に添え書きされた文字列を認識したときには、
特定図形が重ね書きされた文字列の認識を禁止し、その
代わりに添え書きされた文字列を文字認識して認識文字
列中に挿入するよう構成することは好ましい。 【0065】二重線が重ね書きされ、その上部に訂正文
字が記載されていいた場合には、その訂正文字が二重線
により消去された文字列の代わりに挿入される。なお、
重ね書きされる文字列と添え書きされた文字列とは同じ
文字数である必要はない。また、これら文字列は一字で
も二以上の文字でもよい。 【0066】また、文字認識装置は、筆記媒体の所定欄
に予め定められた種類の文字、記号または図形が記載さ
れていると認識した場合には、当該筆記媒体を削除対象
であると判断する手段を備えることは好ましい。 【0067】例えば、所定欄は例えば筆記媒体の四隅に
設ける。この四隅に設けられた所定欄にまたがって大き
く×が記載されていたら、この筆記媒体全体が削除対象
であると判断する。 【0068】また、文字認識装置は、筆記媒体の所定欄
に予め定められた種類の文字、記号または図形が記載さ
れていると認識した場合には、当該所定欄に対応付けら
れた欄に記載された筆跡データに基づく認識文字列を、
削除対象であるものと判断する手段を備えることは好ま
しい。 【0069】例えば、売上筆記媒体において、商品名、
数量、単価、金額等からなる一つのレコードに対し、そ
のレコードの欄の横に所定欄として□を設ける。この□
の欄に×を記載したら、そのレコードに関して認識した
文字列を削除する。 【0070】本発明では、文字認識装置は、一の筆記媒
体に対応する筆跡データを一単位とし、複数の読取装置
からそれぞれ出力されたこれら筆跡データの単位に基づ
いて筆記媒体ごとに文字列を認識する。 【0071】複数の読取装置から送信された筆跡データ
を筆記媒体ごとに認識するので、伝票処理等に適する。 【0072】本発明では、文字認識装置は、当該文字認
識装置に接続された読取装置から送信される筆跡データ
を含むデータに基づいて筆記媒体を特定する定義体デー
タを設定する手段と、設定された定義体データを読取装
置に送信する手段と、を備える。例えば、新たな筆記媒
体様式を設計する場合、入力者は既存の筆記媒体あるい
は粗く作表された筆記媒体を読取装置にセットする。そ
して、当該筆記媒体の上において、例えば、入力させた
い欄をその欄の対角線をペンで押さえる等によりペン先
端の座標を入力する。筆記媒体設計装置は、読取装置に
おいて指定されたペン先端の座標を読み取る。また、別
途、当該座標により特定される領域に関して指定された
(入力装置等により入力する)領域の属性データ(文字
の種類、文字認識の有無、桁数等)を当該欄の座標とと
もに記憶する。したがって、これらにより、新たな筆記
媒体の様式を定義する定義体データが設計できる。 【0073】このとき、文字認識装置の定義体データを
設定する手段は、筆跡データを含むデータにより複数の
座標が指定された場合に、この複数の座標によって特定
される範囲を、一の入力欄として設定することは好まし
い。枠を指定する際に、枠の頂点を指定すれば一義的に
入力欄の配置と大きさを定めることができるからであ
る。 【0074】さらに、文字認識装置の定義体を設定する
手段は、一の入力欄を設定した場合に、当該入力欄の属
性を併せて設定可能に構成される。 【0075】さらに、業務処理装置は、文字認識装置に
より認識された文字列のうち、筆記媒体の一又は二以上
の予め定められた欄に対応する文字列を検索用のインデ
ックスデータとし、当該インデックスデータとこの筆記
媒体の筆跡データを含むデータとを対応させて格納する
データベースを備え、インデックスデータに基づいて前
記データベースに格納されたレコードの読み取り、書き
込みおよび検索処理をする。筆跡データの内容を読み取
ることなくインデックスデータに基づいてファイル管理
ができるので、ファイル処理が高速化できるからであ
る。 【0076】文字認識装置は、読取装置から出力された
筆跡データのうち、筆記媒体の所定の領域についての文
字認識を禁止し、当該領域内の筆跡データをそのままイ
メージデータとして業務処理装置に出力する。認識させ
る必要のないデータは、イメージデータとして処理でき
れば十分だからである。例えば、入力者の署名を筆跡デ
ータとしてそのまま転送する場合である。 【0077】本発明によれば、業務処理装置は、筆記媒
体の特定の欄に記載され文字認識装置が文字認識を禁止
しそのまま出力した照合用筆跡データと予め登録された
照合用筆跡データとを照合し、当該照合結果に基づいて
業務処理を行う。 【0078】例えば、照合用筆跡データが入力者の署名
である場合、読取装置を取り扱う資格を有する者の署名
を予め照合用筆跡データとして記憶させる。業務処理装
置は、読取装置から転送された筆跡データと予め登録さ
れた筆跡データとの照合を行い、両者が一致した場合の
み筆記媒体の文字認識を行う等の処理ができる。 【0079】ここで、照合は、筆跡データが示す筆順に
ついて行うことは好ましい。また、筆跡データが示す筆
記時間に基づいて行うことも好ましい。 【0080】このとき、業務処理装置は、文字認識装置
により文字認識がされた筆跡データについての筆記媒体
の承認を示す承認処理がされたときに、この筆記媒体が
承認された旨を証明する印影データを当該筆跡データに
付加することは好ましい。通常の照査承認処理に準じる
処理を本業務管理システムで実現できるからである。 【0081】また、業務処理装置は、筆跡データについ
ての筆記媒体の承認処理がされた旨を示すコードが付加
されている場合にのみ、この筆跡データの処理を許可す
ることは好ましい。コードを用いても照査承認の確認が
できるからである。 【0082】本発明によれば、業務処理装置は、予め読
取装置の識別データを登録することにより、当該業務処
理装置が処理対象とする読取装置を識別可能に構成さ
れ、読取装置から当該読取装置の識別コードが送信され
てきた場合には、当該読取装置の識別コードが予め登録
された識別コードと一致するか否かにより、業務処理の
有効無効を判断する。 【0083】本発明によれば、業務処理装置は、予め使
用者の署名の筆跡データを登録することにより、前記読
取装置を使用する資格を有する使用者を識別可能に構成
され、読取装置から当該読取装置を使用する使用者の署
名の筆跡データが送信されてきた場合には、使用者の筆
跡が予め登録された筆跡と一致するか否かにより、業務
処理の有効無効を判断する。 【0084】本発明によれば、業務処理装置は、筆跡デ
ータに含まれたタイムスタンプデータを順次読み取る手
段と、読み取られたタイムスタンプデータが示す時刻の
うち、一定期間以上経ているタイムスタンプデータが検
出された場合には、当該筆記媒体に対し所定の処理を行
う手段と、を備える。タイムスタンプデータが示す時刻
情報に連続性がなければ、筆記が正当に行われなかった
と判断できるからである。 【0085】例えば、業務処理装置の所定の処理を行う
手段は、所定の処理として、一定期間以上経ているタイ
ムスタンプデータが検出された場合に、当該筆記媒体を
無効なものとして処理する。 【0086】本発明によれば、業務処理装置は、筆跡デ
ータに含まれたタイムスタンプデータに基づいて、読取
装置ごとに使用時間を累積し、累積した使用時間に応じ
て所定の業務処理を行う。 【0087】本発明によれば、筆記媒体は、接客対応に
適合して設計されたものであって、読取装置は、接客対
応者によって使用され、文字認識装置は、接客対応者が
客に対応している間に、読取装置から送信された筆跡デ
ータを含むデータに基づいて文字認識し、業務処理装置
は、客に関する情報を蓄積するデータベースを備え、文
字認識装置によって認識された文字列に基づいてデータ
ベースを検索し、接客対応者が対応している客に関する
情報が格納されている場合には、当該情報に基づいて文
字列を作成し、読取装置に表示可能に送信する。これに
より、接客対応の業務処理が行える。 【0088】例えば、筆記媒体は、苦情受付票、アンケ
ート用紙、質問用紙等であり、データベースには、客に
対して過去に受け付けた苦情に関する情報、アンケート
に対する回答情報、質問に対する回答情報等が蓄積され
る。 【0089】本発明によれば、筆記媒体は、在庫処理に
適合して設計されたものであって、読取装置は、棚卸し
担当者によって使用され、業務処理装置は、商品の在庫
数に関する情報を蓄積するデータベースを備え、文字認
識装置によって認識された文字列に基づいてデータベー
スを検索し、認識された文字列が示す各商品の在庫数に
より当該データベースを更新する。これにより、棚卸し
の業務管理が行える。 【0090】例えば、筆記媒体は、在庫リスト、棚卸し
表等であり、データベースには、商品に対応する在庫数
等が格納される。業務処理装置は、データベースから読
み取った各商品の在庫数を読取装置に読取可能に送信す
る。 【0091】本発明によれば、筆記媒体は、所定の業務
に関する一連のステップを指示するものであってステッ
プごとにチェック欄を設けて設計され、読取装置は、所
定の業務の実施担当者によって使用され、業務処理装置
は、文字認識装置による文字認識結果がチェック欄にマ
ークが付されたことを示す場合には、そのチェック欄に
対応付けられたステップを処理可能に構成される。これ
により、オフィス業務の業務管理が行える。 【0092】例えば、筆記媒体は、ファックス、プリン
ト、電子メールによる連絡等、事務作業に必要とされる
ステップが、チェック欄とともに表示されたものであ
る。 【0093】本発明によれば、筆記媒体は、所定の入札
に使用される入力欄を設けて設計され、読取装置は、複
数の入札者によって各々使用され、業務処理装置は、複
数の読取装置から送信され文字認識装置によって認識さ
れた各読取装置ごとの文字列を参照し、各文字列の示す
数値の大小に基づいて、任意の文字列を表示可能に構成
される。これにより、入札管理の業務管理が行える。 【0094】例えば、筆記媒体は、金額を記入する欄が
設けられたものであり、業務処理装置は、記入された金
額に基づいて複数の読取装置からの筆跡データを文字認
識する。そして、認識された文字列、すなわち金額が最
も大きい者を表示させる。ディーラーはこの表示を見
て、入札者を決める。 【0095】本発明によれば、筆記媒体は、所定の問題
に対する解答欄を備えて設計され、読取装置は、所定の
問題に対する解答者によって使用され、業務処理装置
は、読取装置から送信され文字認識装置によって認識さ
れた文字列に基づいて、解答者ごとの得点、全体の平均
点、問題別の平均点、偏差値等の採点処理を行う。これ
により、採点処理の業務管理が行える。 【0096】ここで、筆記媒体は、解答欄の他に解答経
過の記入欄を備えて設計され、文字認識装置は、解答経
過の記入欄に記入された筆跡をイメージデータとして業
務処理装置に送信し、業務処理装置は、任意の解答者に
よって記入された解答経過の記入欄のイメージデータに
基づいて、画像表示可能に構成されていることは好まし
い。解答経過を画像表示するので、テストの講評に適す
るシステムを提供できるからである。 【0097】本発明によれば、筆記媒体は、チケットの
予約販売に関する記入欄を備えて構成され、読取装置
は、チケットの予約販売を代理する担当者によって使用
され、業務処理装置は、チケットの販売可能残数が記録
されたデータベースを備え、文字認識装置により認識さ
れた文字列が、所定のチケットについての購入希望を示
すデータである場合には、データベースを参照し、当該
チケットに残数がある場合には、当該チケットの販売を
許可する旨のデータを読取装置に送信する。これによ
り、チケット販売の業務管理が行える。 【0098】ここで、業務処理装置から送信されるデー
タを受信し、送信されたデータがチケットの販売を許可
する旨のデータである場合には、当該チケットを発券す
る発券装置をさらに備えることは好ましい。 【0099】また、業務処理装置から送信されるデータ
を受信し、送信されたデータがチケットの販売を許可す
る旨のデータである場合に、当該チケットの代金を課金
可能な金銭登録器をさらに備えることは好ましい。 【0100】 【発明の実施の形態】(第1実施形態) (システム構成)図1に、本発明の第1実施形態に係る
業務管理システムの概要を表す。この図に記載された業
務管理システムは、商品の注文等の取引を管理可能とし
たものである。本業務管理システムは、売場部門1〜n
(nは任意の自然数)、情報センタ、取引先および物流
センタが、通信基盤3を介して相互に通信可能に構成さ
れている。 【0101】売場部門1〜nは例えば百貨店の各売場部
門を示している。売場部門1〜nのそれぞれは、1以上
の売場1〜m(mは任意の自然数)と売場事務所とから
成り立っている。各売場には売場担当者が操作する本発
明の読取装置10が備え付けられ、売場事務所には、本
発明の文字認識装置2が備え付けられている。 【0102】売場の読取装置10は、売場担当者による
伝票上への筆記内容を売場事務所にある文字認識装置2
に送信可能に構成されており、詳しくは図4および図5
において後述する。 【0103】売場事務所には、コンピュータ20が備え
られている。コンピュータ20は、所定のプログラムを
実行することにより、本発明の文字認識装置2として動
作可能に構成されている。すなわち、各売場1〜mの読
取装置10から送信された筆跡データを文字認識可能に
構成されている。文字認識装置2の詳細な構成について
は、図6で後述する。読取装置10とコンピュータ20
との通信形態については図2および図3で説明する。 【0104】情報センタには、ホストコンピュータ40
が備えられている。ホストコンピュータ40は、いわゆ
る大型の汎用コンピュータであって、図示しないCP
U、ROM、RAM、記憶装置、モデム等を備えてお
り、所定のプログラムを実行することにより、本発明の
業務処理装置4として動作可能に構成されている。すな
わち、通信基盤3を介して各売場部門1〜nの文字認識
装置2と通信が可能である。売場事務所からは売場発注
データが情報センタに送信され、情報センタからは発注
納品データが売場事務所に送信される。 【0105】ホストコンピュータ40の記憶装置には、
伝票管理に関するデータベースが構成されている。この
データベースは、伝票番号をキーとする伝票を特定する
データがレコード単位に記録されているものである。レ
コードを構成する項目、すなわちフィールドには、伝票
の各入力欄に対応するデータが格納されている。これら
フィールドとしては、売場コード、担当者コード、納品
日次、納品場所、納品種別、伝票番号、催事名称、取引
先コード、取引先名、仕入条件、仕入種別、仕入区分、
品番、数量、原価単価、原価金額、売価単価、売価金
額、値札指定等が含まれる。 【0106】取引先には、ホストコンピュータ42aお
よびプリンタ42bが備えられている。このホストコン
ピュータ42aは、情報センタのホストコンピュータ4
0および物流センタのコンピュータ41aと通信基盤3
を介して通信可能に接続されている。取引先のホストコ
ンピュータ42aは、情報センタから発注データを受信
するとともに、納期を表す納期データを情報センタに対
して送信することが可能に構成されている。取引先のプ
リンタ42bは納品伝票をプリントアウトするために使
用される。納品伝票が付された商品は物流センタ41に
配送される。 【0107】物流センタにはコンピュータ41a、プリ
ンタ41b等が備えられている。コンピュータ41a
は、通信回線を介して情報センタのホストコンピュータ
40および取引先のホストコンピュータ42aに接続さ
れている。コンピュータ41aには商品の納品先、納品
日次等に関する情報が入力される。物流センタはコンピ
ュータ41aの指示に従い所定の商品を各売場部門1〜
nに配送する。 【0108】(読取装置の構成)続いて、図4を参照し
ながら、読取装置10の外観構造を説明する。図4は、
読取装置10の平面図である。読取装置10は矩形の板
状をなし、その筆記面にはペン5の筆跡を検出するディ
ジタイザ10aが設けられている。そのほか、読取装置
10筆記面の上部(同図の上方)には、表示用のLCD
10g、機能切替用スイッチ10r、操作選択用のスイ
ッチ群10s、伝票選択用のスイッチ群10t、伝票6
を挟むためのクリップ10xが設けられている。読取装
置10の上部端面にはシリアルポート10u、バススロ
ット10vが備えられ、下部端面にはパラレルポート1
0wが設けられている。シリアルポート10uは、汎用
の通信ケーブルでコンピュータ20と相互に接続するた
めの汎用通信ポートである。バススロット10vは、例
えばPCバス規格に準拠した入出力スロットを構成し、
PCカードに準拠した端子配列を備えたPHS11等の
携帯型情報通信機器を装着可能に構成されている。 【0109】PHS11は、バススロット10vに接続
可能なように、PCカードに準拠した端子配列を備える
接続端子を備えるものであることが好ましい。このよう
なPHSとして、例えば、京セラ社製「DataScope」、
日本シティメディア社製「PM100D」、沖電気社製
「PC&TEL」等が挙げられる。このPHS11は、
任意の番号を呼び出すことによって通信基盤3の制御に
より最寄りの中継局30と無線でデータ通信が可能に構
成されている。特に本実施形態ではコンピュータ20が
設置される売場事務所の加入者番号を呼び出すものとす
る。 【0110】パラレルポート10wは、例えばPCバス
規格に準拠し、ICカードを装着可能な他、補助の入力
装置12を装着可能に構成されている。補助の入力装置
12は、アダプタボード12aと本体12bとにより構
成されている。補助の入力装置12としては、伝票6上
の押印・拇印等の印影等の画像を取り込むためのスキャ
ナ、伝票6上のバーコードを読み取るためのバーコード
リーダ等が挙げられる。 【0111】図5に、読取装置10のブロック図を示
す。この読取装置10は、ディジタイザ10a、筆跡デ
ータ用メモリ10b、CPU10c、RAM10d、R
OM10e、液晶ドライバ10f、LCD10g、スイ
ッチインターフェース回路10h、バススロット用イン
ターフェース回路10i、パラレルポート用インターフ
ェース回路10j、シリアルポート用インターフェース
回路10k、バッファ10m、バス10n等を備えて構
成されている。 【0112】ディジタイザ10aはペン5先端の座標
(X座標、Y座標)を測定する機能を備えている。例え
ば、ペン5に所定の電磁波を発生させる場合には、この
電磁波をディジタイザ10aが受信したときの電界強度
等により座標を測定可能に構成される。ペン5の先端に
金属球が埋めこまれている場合には、この金属球の位置
を磁気的に検出可能に構成される。伝票6上にペン先が
接触したか否かを読取装置10が判別できるように、ペ
ン5はペン先が伝票上に接触した場合、非接触状態とは
異なる電磁波を出力可能に構成されている。この構成に
より、ユーザがディジタイザ10a上の伝票6にペン5
によって文字等を記入すると、ペン5先端のX座標およ
びY座標の時間変化を表す筆跡データがディジタイザ1
0aから出力される。ペン5の速い動きを検出するため
にも、筆跡データのサンプリング回数は、100回/se
c以上であることが望ましい。なお、ディジタイザ10
aを、圧力センサ等を用いることによってペン5先端の
座標(X座標、Y座標)および筆圧(Z座標)を検出可
能に構成してもよい。筆圧を検出可能なディジタイザ1
0を使用した場合には、後述する文字認識処理を極めて
正確に行うことが可能となる。上記のようにしてサンプ
リングされた筆跡データは、通常の線図を走査してその
二次元的イメージを取り込んだいわゆるイメージデータ
というものとは異なるが、筆跡データをX−Y平面で再
合成することにより、筆跡をそのまま模写したイメージ
であるイメージデータを再現させることができる。 【0113】筆跡データ用メモリ10bは、ディジタイ
ザ10aから出力された筆跡データを記憶可能に構成さ
れている。筆跡データは一つの伝票について1ファイル
として記憶される。複数の伝票について複数のファイル
を記憶させることもできる。 【0114】RAM10dはワーク用メモリとして使用
される他、利用すべき伝票の書式を定義する定義体デー
タが伝票選択用スイッチ群10tのスイッチ番号に対応
させて格納されている。この他、機能選択用スイッチ1
0rが押された場合に提供する機能についての定義デー
タおよび表示用文字データ、操作選択用スイッチ群10
sが押された場合に提供する操作内容についての定義デ
ータおよび表示用文字データも格納されている。このR
AM10dには、電源オフ時におけるデータの消失を防
止するため、バッテリーバックアップされたRAM、不
揮発性RAMを用いることが望ましい。ROM10eに
は、本発明の筆跡読取装置として装置を機能させるため
のプログラムデータ等が書き込まれ、このプログラムデ
ータがバス10nを介してCPU10cに供給可能に構
成されている。 【0115】液晶ドライバ10fは、LCD10gを駆
動可能に構成される。LCD10gは、CPU10cに
より転送された文字データに基づいて、リストの書式や
機能等を操作者に伝達するための文字を表示可能に構成
されている。また、PHS11から入出力スロット10
vを介して入力されたデータ、あるいはシリアルポート
10uやパラレルポート10wを介して入力されたデー
タに基づいて、文字データを表示可能に構成されてい
る。 【0116】スイッチ用インターフェース回路10h
は、機能選択用スイッチ10r、操作選択用のスイッチ
群10s、および伝票選択用のスイッチ群10tのスイ
ッチ状態を読み取り可能に構成されている。バススロッ
ト用インターフェース回路10iは、内部バス10nと
バススロット10vとの間のデータ送受信を仲介可能に
構成されている。例えば、PHS11からバススロット
10vを介してデータを読み取り、バス10nに出力
し、バス10nに送出されたデータを、バススロット1
0vを介してPHS11に出力可能に構成されている。
パラレルポート用インターフェース回路10jは、パラ
レルポート10wにICカードが装着されている場合に
は、ICカードとのデータの入出力を行う。またパラレ
ルポート12wにスキャナ、バーコードリーダ等の入力
装置12が接続されている場合には、これら入力装置1
2からのデータを読み取り可能に構成されている。シリ
アルポート用インターフェース回路10kは、RS−2
32C規格等により、バス10nのパラレル信号をシリ
アル信号に変換し出力可能に構成されている。バッファ
10mは電流ドライバである。 【0117】CPU10cは、ROM10eに書き込ま
れたプログラムデータを実行することにより、装置を本
発明の読取装置10として動作可能に構成されている。
すなわち、CPU10cは、ディジタイザ10aのサン
プリングタイミングを制御して、筆跡データを生成す
る。また、図示しない内部クロックを参照して、所定の
タイミング(例えば数秒おき)に、筆跡データ生成時刻
を示すタイムスタンプデータを生成し、筆跡データに挿
入する。さらに、PHS11を介して、シリアルポート
10uを介して、またはパラレルポート10wを介し
て、データが入力された場合には、このデータを一旦R
AM10dに格納した後、このデータに基づいて文字を
LCD10gに表示させる。また、機能選択用スイッチ
10r、操作選択用のスイッチ群10s、または伝票選
択用のスイッチ10tが押下された場合には、そのスイ
ッチ状態を取り込み、それに対応する処理を実行する。 【0118】すなわち、機能選択用スイッチ10rが押
下されると、その押下状態に対応して記入モード、バー
コード読取モード、スキャナ読取モード、電池・メモリ
表示モード等が選択される。記入モードは伝票の記入を
行うためのモードである。バーコード読取モードは、入
力装置12としてバーコードリーダを接続した場合にバ
ーコードを読み取らせるために選択するモードである。
スキャナ読取モードは、入力装置12としてスキャナを
接続した場合に、スキャナに画像を読み取らせるために
選択するモードである。電池・メモリ表示モードは、電
池やメモリの残量を確かめる際に押すモードである。 【0119】上記構成の読取装置10において、ユーザ
の筆跡を表す筆跡データは売場事務所に設けられたコン
ピュータ20に送信される。複数の筆記媒体に記載され
た筆跡データが記憶されている場合には、これら筆跡デ
ータを一括して送信する。送信の時期は例えば1日のう
ちの決められた時刻であって、一日のうち一回でも、複
数回送信してもよい。 【0120】なお、本読取装置10は、複数の通信手段
に対応可能なので、ユーザは、PHS11およびバスス
ロット10v経由、ICカードおよびパラレルポート1
0w経由またはシリアルポート10u経由のいずれかの
通信手段を選択して、コンピュータ20に接続可能であ
る。 【0121】(文字認識装置の構成)図6に、文字認識
装置2として動作するコンピュータ20のブロック図を
示す。同図に示すように、コンピュータ20は、ディス
プレイ20b、キーボード20c、ハードディスク20
d、光磁気ディスク20e、インターフェース回路20
f、モデム20g、イメージメモリ20h、筆跡用メモ
リ20i、ROM20j、RAM20k、バス20m、
およびCPU20nを備えて構成されている。 【0122】キーボード20cは筆跡データ以外の各種
データを入力するために使用される。ハードディスク2
0d、光磁気ディスク20eには、本発明の文字認識装
置として当該コンピュータ20を動作させるプログラム
が格納されている。また、ファイル化された筆跡データ
等が保存される。インターフェース回路20fは、モデ
ム20gを介して、読取装置10あるいは業務処理装置
4との間でデータの送受信を行うための回路である。モ
デム20gは、通信基盤3を介して、読取装置10ある
いは業務処理装置4との間でデータの送受信を行うため
の回路である。モデム20gは、内蔵型モデムであって
も外付けモデムであってもよい。 【0123】イメージメモリ20hは筆跡データに基づ
き時間の関数を含まないイメージデータを一時蓄えてお
くためのメモリである。例えば、「1234」の筆跡を
表す筆跡データから「1234」という図形を表すイメ
ージデータが生成され、このイメージデータが保存され
る。筆跡用メモリ20iは処理中の筆跡データをそのま
ま蓄えておくためのメモリである。読取装置10から送
信された筆跡データは、ファイルとしてハードディスク
20d等に格納される。そして、文字認識処理および業
務処理をする場合に、処理したい筆跡データがハードデ
ィスク20d等から読み出され、筆跡用メモリ20iに
格納される。イメージデータが必要なときは、筆跡用メ
モリ20iに格納された筆跡データからイメージデータ
が生成され、イメージメモリ20hに格納される。文字
認識を行ったときは、認識文字列を文字コードの連続に
よって表した文字データがハードディスク20d等に格
納される。文字読み取り結果の表示が必要なときは、イ
メージメモリ20h中のイメージデータ、ハードディス
ク20d中の認識文字列等によりディスプレイ20bに
伝票の表示がされる。印影のイメージデータが筆跡デー
タに添付されている場合には、それもディスプレイ20
bに表示される。 【0124】ROM20jはイニシャルプログラムロー
ダ等のプログラムデータを保持するために使用されるメ
モリであり、RAM20kはワーク領域として使用され
るメモリである。CPU20nは受信した筆跡データに
基づくイメージデータの生成、筆跡データに基づく文字
認識、イメージデータに基づく文字認識等を実行する。 【0125】上記文字認識装置2の構成によれば、読取
装置10から送信された筆跡データを含むデータに基づ
いて、発注伝票の入力欄に対応する筆跡の文字認識が行
われ、文字データが生成される。 【0126】なお、このコンピュータ20は筆記媒体設
計用端末としても使用可能である。オペレータがキーボ
ード20cに所定のコマンドを入力すると、CPU20
nはハードディスク20dから筆記媒体設計用プログラ
ムを読み出し、これを実行する。筆記媒体設計処理は対
話形式で行われ、オペレータはディスプレイ20bを見
ながら所望の筆記媒体を設計することができる。既存の
筆記媒体等を用いて新たな筆記媒体のフォーマットを作
成する手順については、図8において説明する。 【0127】(通信形態)続いて、図2、図3を参照し
ながら、読取装置10とコンピュータ20との通信形態
を説明する。図2は、近距離における通信形態を示して
いる。 【0128】読取装置10とコンピュータ20との距離
が比較的に短い場合には、次の方法が考えられる。ま
ず、ICカード等の記録媒体12を使用すれば、パラレ
ルポート10wを経由したデータの受け渡しが行える。
シリアルポート10uに赤外線通信アダプタ等を装着し
た場合には、赤外線通信によるデータ転送が行える。ま
た、シリアルポート10uからケーブルでコンピュータ
20に接続すれば、シリアル通信(RS232C規格に
準拠した通信等)を利用したデータ転送を行うことがで
きる。記憶媒体12、赤外線通信を利用した場合には、
読取装置10はコードレスとなるため自由に持ち運び可
能となる。 【0129】図3は、長距離における通信形態を示して
いる。この図に示されるように、読取装置10とコンピ
ュータ20とは、無線通信あるいは有線通信で、通信基
盤3を介して相互に接続される。通信基盤3は、公共の
通信設備であり、中継局30、制御局31および回線3
2により構成されている。中継局30は、アンテナ30
aを備え、PHS11との間でデータの送受信を行うと
ともに、無線の品質を監視し、制御局31との信号の授
受を行うことが可能に構成されている。制御局31は、
複数の中継局30を制御するものであり、無線の品質が
劣化した場合に他の中継局に接続を切り替える等して無
線通信を維持可能に構成されている。さらに制御局31
は、加入者情報管理と回線との交換接続が可能に構成さ
れている。回線32は、固定網であって、複数の交換機
を介してコンピュータ2に接続可能に構成されており、
加入者回線であっても、専用回線であってもよい。ま
た、ISDN等の高速回線であっても通常の電話回線で
あってもよい。 【0130】有線通信の場合は、読取装置10は図示し
ないモデムを使用することにより回線32を介してコン
ピュータ20に接続される。 【0131】無線通信の場合には、バススロット10v
に装着されたPHS11と中継局30との間でデータ通
信が行われることにより、読取装置10はコンピュータ
20に接続される。 【0132】上記構成により、読取装置10からは、無
線または有線で筆跡データを含むデータがコンピュータ
2に送信され、コンピュータ2からは、無線または有線
で文字データを含むデータが送信される。 【0133】なお、通信基盤3を介した通信は、売場−
売場事務所間のみでなく、売場事務所、情報センタ間、
取引先または物流センタの間において行われる相互通信
に使用することが可能である。 【0134】また、読取装置10のCPU10cの処理
能力が高い場合には、本実施形態における読取装置10
を、文字認識装置2と合わせた機能を備えるよう構成し
てもよい。すなわち、CPU10cに、両者の機能を同
時に奏するようなプログラムを実行させる。この場合、
読取装置10と業務処理装置4との間では、通信基盤3
を介しての有線または無線の通信を行うように構成す
る。 【0135】(システム全体の動作)続いて本実施形態
に係る業務管理システムの動作を説明する。図7は、本
実施形態に係る業務管理システムの処理の概要を表すフ
ローチャートである。 【0136】ステップS1(筆記媒体設計): 先ず、
売場事務所において、オペレータはコンピュータ20を
用いて筆記媒体の設計および作成を行う。筆記媒体設計
の処理の詳細は後述する(図8)。 【0137】オペレータは読取装置10の使用前に、そ
の売場部門で使用する読取装置10をコンピュータ20
に有線または無線で上記通信形態を利用して接続し、使
用すべき伝票の様式を定義する定義体データを読取装置
10に転送しておく。読取装置10は送信された定義体
データをRAM10dに格納する。 【0138】なお、発注伝票に記入される入力欄(項
目)としては、売場コード、担当者コード、納品日次、
納品場所、納品種別、伝票番号、催事名称、取引先コー
ド、取引先名、仕入条件、仕入種別、仕入区分、品番、
数量、原価単価、原価金額、売価単価、売価金額、値札
指定等がある。これらのうち、催事名称、取引先名、品
名はイメージデータとしてコンピュータ20によって抽
出される。すなわち、催事名称、取引先名、品名の筆跡
データに基づきイメージデータが生成される。なお、筆
記媒体に記入せずとも読取装置10またはコンピュータ
20によって自動的に生成されるデータとして、百貨店
コード、店舗コード、発注日次(タイムスタンプデー
タ)等がある。 【0139】ステップS2(基本筆記媒体作成): 一
方、各売場で使用するための伝票を作成するために、オ
ペレータは、コンピュータ20本体に格納された定義体
データにより版下を印刷する。そして、プリンタから出
力された版下に基づいて、印刷会社にこの伝票を大量に
印刷させる。印刷された伝票は百貨店の各売場に配布さ
れる。読取装置10を利用する売場担当者は、この伝票
を用いて、各売場で当該読取装置10を用いた伝票入力
を行うことになる。 【0140】S3(筆記媒体定義体指定): さて、各
売場において商品を発注する必要が生じた場合には、売
場担当者は使用しようとする筆記媒体(伝票)の種類を
特定する定義体IDを、読取装置10上の伝票選択用の
スイッチ10tを操作することによって指定する。読取
装置10は、スイッチ10tの状態を検出し、RAM1
0d内に格納された定義体データ中のいずれの定義体デ
ータが選択されたのかを認識する。選択された筆記媒体
の種類は、入力される筆跡データとともに筆跡データ用
メモリ10bに格納される。 【0141】そして売場担当者は所望の伝票を読取装置
10上に載置し(S3)、伝票の位置・傾きを補正する
ための傾斜情報を入力する(S4)。詳しくは後述す
る。 【0142】ステップS6(記入処理): 売場担当者
は、上記伝票上に、売場コード、担当者コードあるいは
署名、納品日次、納品場所、納品種別、伝票番号、催事
名称、取引先コード、取引先名、仕入条件、仕入種別、
仕入区分、品番、数量、原価単価、原価金額、売価単
価、売価金額、値札指定等を記載する。 【0143】ステップS6(筆跡データ検出): 読取
装置10はディジタイザ10a上におけるペン1d先端
の座標を読み取り、当該経過時間に対するペン先の座標
変化のデータである筆跡データを生成する。生成された
筆跡データは読取装置10内のRAM10dに蓄えられ
る。一枚の伝票への記入が終了すると、読取装置10
は、百貨店コード、店舗コード、発注日等のデータを自
動的に生成し、これらのデータを筆跡データに付加す
る。また、読取装置10は、所定のタイミング(例えば
数秒おき)に内部クロックを参照し、その筆跡が記され
た日時を示すタイムスタンプデータを生成して筆跡デー
タに順次挿入していく。 【0144】ステップS8(筆跡データ送信): 一枚
の伝票への記入が終了すると、読取装置10はRAM1
0dに蓄えられた筆跡データを含むデータを、通信回線
を介して売場事務所内のコンピュータ20に送信する。
送信するタイミングは、例えば、一日のうちの決められ
た時刻に、複数枚の伝票の筆跡データを一括して送信す
るものであっても、伝票記入ごとに送信するものであっ
てもよい。 【0145】ステップS9(筆跡データ受信): 売場
事務所のコンピュータ20は、短距離の場合は、シリア
ル通信等により、長距離の場合は通信基盤3を介した通
信により、読取装置10からの筆跡データを含むデータ
を受信する。このデータはRAM20kに記憶される。 【0146】ステップS10(文字認識): 文字認識
装置2は、受信した筆跡データを含むデータに基づいて
文字認識を行う。そして筆跡データに基づき文字データ
が生成される(S11)。詳しくは後述する(図9)。 【0147】文字認識した結果は、コンピュータ20の
ディスプレイ20bに表示される。このとき、伝票の定
義体データとともに、スキャナ等で読み取られた伝票の
イメージデータを、認識された文字とともに表示可能に
構成することは好ましい。すなわち、コンピュータ20
は、定義体データにより入力欄の配置を特定し、筆跡デ
ータを含むデータにより、各入力欄に記入された文字を
認識する。認識した文字を表示させる際、伝票のイメー
ジデータの倍率と認識文字列の大きさとを合わせてか
ら、伝票のイメージデータに重ねて、認識した文字列や
イメージを表示させる。このように構成することによ
り、ディスプレイ20bには、実際に伝票を表示させた
ようなイメージが表示される。 【0148】ステップS12(文字データ送信): 文
字認識装置2は、生成した文字データに基づき、売場部
門ごとの発注情報よりなる売場発注データを生成する。
この売場発注データは、伝票に記載された情報のうち、
商品発注に必要なデータを売場部門ごとにまとめたデー
タである。この売場発注データは情報センタのホストコ
ンピュータ40に送信される。 【0149】ステップS13(ホスト業務処理): 情
報センタのホストコンピュータ40は売場発注データに
基づき、データベースへ新たなレコードの登録を行う。
そして商品、商品個数、納期、納入先等を表す発注デー
タを生成し、取引先のホストコンピュータ42aに送信
する。取引先のホストコンピュータ42aは、情報セン
タから発注データを受信するとともに、納期を表す納期
データを情報センタに対して送信する。取引先では、プ
リンタ42bから納品伝票をプリントアウトする。そし
て納品伝票を商品に添付して、商品を物流センタ41に
配送する。物流センタのコンピュータ41aは商品の納
品先を指示し、この指示に従って商品の仕分けが行われ
る。そして、仕分けられた商品は指定された日次および
納入場所に納品される。 【0150】ステップS14(文字データ生成): 情
報センタのホストコンピュータ40は、データベースに
接続されて構成されている。このホストコンピュータ4
0は、売場発注データが送信されてきたら、データベー
スから、そのデータが指定している商品の品番等に基づ
いて、その在庫数を読み取る。そして、在庫数を示す文
字データあるいは発注可否を示す文字データ等を生成し
て、コンピュータ20に送信する。 【0151】ステップS15(文字データ送信): コ
ンピュータ20は、読取装置10が接続されたままとな
っている場合には、直接情報センタから送信された文字
データを含むデータを読取装置10に送信する。また、
読取装置10との接続が切断された場合には、再び当該
読取装置10との通信が可能となった際に、この文字デ
ータを含むデータを送信する。なお、この文字データを
含むデータは、コンピュータ20を介せず情報センタの
ホストコンピュータ40から直接読取装置10に送信す
るよう構成してもよい。 【0152】ステップS16(文字データ表示): 読
取装置10は、文字データを含むデータが送信されてき
たら、これをRAM10dに格納して文字表示を行う。
文字表示の態様については、後述する。 【0153】(筆記媒体設計処理)図8に、筆記媒体設
計処理(図7のS1)の詳細を表すフローチャートを示
す。 【0154】本実施形態に係る業務管理システムにあっ
ては、各種伝票を設計することが可能である。 【0155】伝票様式を特定するには、二つの方法があ
る。一つは、予め外部から提供された定型の伝票様式を
定義するための定義体データを読取装置10およびコン
ピュータ20において指定する方法、もう一つは、オペ
レータ自らが売場事務所のコンピュータ20等を用いて
伝票様式を設計し、これを読取装置10およびコンピュ
ータ20に格納しておく方法である。 【0156】新たな伝票様式を設計する場合、読取装置
10とコンピュータ20との間で双方向通信を行う必要
があるので、例えば、図2または図3に記載するいずれ
かの通信形態で読取装置10とコンピュータ20とを接
続する。読取装置10がコンピュータ20に接続された
状態において、オペレータは、新たに読取装置10で設
計したいと思う既存の伝票のひな形を、読取装置10の
クリップ10xに挟む。既存の伝票のひな形がなけれ
ば、手書きにより、入力欄の位置や大きさ、その属性に
ついて記載した下書き用紙をひな形として用いてもよ
い。オペレータは、コンピュータ20を筆記媒体設計モ
ードに切り換える。筆記媒体設計モードに入ると、コン
ピュータ20は、読取装置10との双方向通信のために
初期化を行い、ディスプレイ20bにオペレータへの指
示を表示する。 【0157】図16は、業務管理システムに定義体デー
タとして認識させたい伝票ひな形の一部である。符号1
6a〜xは、入力欄である。同図には、年月日の入力欄
16a、作成者の入力欄16b、イメージ入力欄16
c、ID入力欄16xを示してある。 【0158】これらひな形の各入力欄と同様な、新たな
伝票様式を設計するには、これら各入力欄をコンピュー
タ20に順次認識させなければならない。すなわち、入
力欄ごとに、当該入力欄の位置、文字属性(数字、漢
字、イメージ等の種別)、桁数、文字認識を行うか否か
の有無等を指定する必要がある。 【0159】このため、オペレータはまず作成しようと
する伝票のサイズを、キーボードを用いてコンピュータ
20に入力する(S101)。さらに、オペレータは伝
票の入力欄、例えば年月日、作成者名、売場コード、担
当者コード、および納品日次等の別をコンピュータ20
に指示するとともに(S102)、各入力欄のサイズ等
を指定する(S103)。サイズを指定するために、コ
ンピュータ20は、オペレータに、入力すべき入力欄の
位置を読取装置10上で指定させる(S104)。入力
欄の位置を指定するには、伝票上の指定したい入力欄の
四隅のうち、対向する二つの隅をペン5で押さえ、その
座標をコンピュータ20に転送させる。例えば、年月日
の入力欄16aであれば点a1とa2、作成者の入力欄
16bであれば点b1とb2、イメージの入力欄であれ
ば点c1とc2をペン1dで指定する。ここで、イメー
ジの入力欄とは、文字認識させず、イメージデータのま
ま表示させる欄であって、例えば署名欄等が該当する。
署名欄による照合を行う場合には、読取装置10を使用
する者は、定義体データの作成時に自らの署名をイメー
ジデータとしてコンピュータ20に登録する。このイメ
ージデータは、照合用のイメージデータとして定義体デ
ータに添付される。 【0160】オペレータが入力欄の座標を指定すると、
コンピュータ20は、オペレータにキーボード20cに
より、文字の属性、桁数、文字認識の有無等を指定させ
る(S105)。オペレータはこれに対応してキーボー
ド20cから数字キーを指定する等によって、属性を入
力する。 【0161】コンピュータ20のディスプレイには指定
されたサイズの伝票の外形が表示され、オペレータはこ
の画面を見ながら各項目の位置を調整し、最終的な位置
を決定するためのチェックを行う(S106)。 【0162】以上の処理によって、伝票の定義体データ
が設計されると、設計後の筆記媒体がディスプレイに表
示される(S107)。ディスプレイには実際の伝票イ
メージが表示されるため、オペレータは容易に伝票設計
の結果を検証することが可能である。オペレータはこの
画面を見ながら所望の伝票の設計がなされたか否かを判
断する(S108)。そして計画通りに伝票が表示され
ていない場合には、所望の伝票の設計がなされるまでS
101〜S107の処理を繰り返し実行する。所望の伝
票の設計が終了すると(S108でYES)、図16の
下段に示すように、入力欄ごとの属性データが対応付け
られた定義体データが設定される。 【0163】当該定義体データに基づいて、オペレータ
は、設計された伝票の版下を表すイメージおよび版下を
表すパラメータをプリンタ21dからプリントアウトす
る(S109)。そして、これらの版下の画像および版
下パラメータを用いて、印刷会社に伝票を大量に印刷さ
せる。また、上述の処理によって作成された伝票の定義
体データは、読取装置10に与えられる。 【0164】なお、伝票のひな形のイメージデータを読
み取れば、読取装置10を使用しなくても、上記と同様
に伝票設計が可能である。すなわち、オペレータはまず
伝票のひな形を図示しないスキャナ等で読み取り、コン
ピュータ20に入力する。読み取られたイメージデータ
に基づいて、ディスプレイ20bには伝票のひな形が表
示される。オペレータは、表示された伝票のひな形にお
いて、マウス等を用いて各入力欄を上記と同様の手順で
特定し、属性の設定を行っていく。つまり、表示された
入力欄の対角線をなす隅を、マウス等でクリックし、そ
の座標を入力していく。一つの入力欄における対角線上
の隅を指定したら、次にキーボード等を用いてその入力
欄の属性を入力していくのである。 【0165】(文字認識処理)図9に、文字認識処理
(図7のS10)の詳細なフローチャートを示す。ま
ず、売場事務所のコンピュータ20は、筆跡データの有
効領域、すなわちペン5の先端がディジタイザ10a上
に接触している期間のデータ領域を抽出する(S20
1)。次に、コンピュータ20は、筆跡データの有効領
域に対する正規化を行い、筆跡データのレンジを一定範
囲に収める(S202)。この筆跡データの有効領域に
対してアダマール変換、カーネンレーブ変換、コサイン
変換等の直交関数変換が行われ(S203)、時間軸
(t)で表されていた筆跡データは直交軸(s)で表される。
このように直交軸で筆跡データを表現することによっ
て、筆跡の特徴部分を抽出することが可能となる。 【0166】ここで、文字認識は、筆跡データの示す文
字列を構成する各文字または文字群を一つ一つ識別し区
分けし、区分けした領域の筆跡データを文字コードに変
換して行われる。この処理を文字の切り出しと称する。 【0167】伝票の入力欄に予め一定の文字ピッチで文
字を記入するように、枠を設定しておくことは最適な切
り出しのために好ましい。コンピュータ20は、この文
字ピッチの枠それぞれの範囲に記入されている筆跡が一
文字であると認識して処理できるからである。 【0168】さて、切り出された各文字について直交軸
(s)で表された筆跡データは、関数G[X(S)、Y(S)]
によって特徴を表す値gに変換される(S204)。一
方、数字、アルファベット等、認識対象となる文字を表
示させるための文字データに対応した標本値g1、g
2、g3、g4、・・・が標本ファイルとして予め用意
されている。そして、値gに最も近い標本値が検索され
(S205)、この標本値に対応する文字データが認識
結果として得られる(S206)。 【0169】一文字が明確である場合は上記処理により
文字認識が行われる。ところが、伝票記入時に文字が走
り書きされた等の場合には、文字の形態が乱れているの
で、一文字を文字コードに変換することができない。こ
のようば場合のため方向素子による文字認識を併用する
のが好ましい。ここで、方向素子とは、筆跡データをサ
ンプリングした各サンプリング点において、あるサンプ
リング点から次のサンプリング点に向かう方向(ベクト
ル)を示す要素をいう。文字には、書きはじめの位置、
書き終わりの位置と筆の進む方向がある程度定まってい
る。したがって、イメージデータのみではいずれの文字
であるかを判定できないときでも、その方向素子がどの
ような向きに変化していくかを検出することにより、文
字の種類が判定できる場合も多いのである。 【0170】また、文字は、原則として一文字を一単位
として文字認識されるが、走り書きの場合等複数の文字
が形態上連なって記載されているため、一文字の切り出
しが行えない場合がある。このような場合に備えるた
め、複数の文字や複数の文字群を一単位として文字認識
させてもよい。例えば、金額を表す数字の0(ゼロ)
は、伝票上で続き文字として記載されることが多い。こ
の場合、数字の0に切れ目がなく、一文字を切り出すこ
とができない。続き数字の「00」あるいは「000」
等を一単位として認識させることができれば、続き数字
であっても文字認識させることができる。数字の0に限
らず、続けて記載され文字間に切れ目がなく記載される
おそれのある文字や記号に、この考え方をそのまま適用
できる。 【0171】また、その筆跡データにおける交点数を計
数しておくことは好ましい。標本ファイルまたは文字デ
ータのファイルを交点数に対応させて作成しておけば、
多少の崩し文字であっても交点数から正しい文字データ
を抽出可能だからである。 【0172】その筆跡データの示す画数を計数しておく
ことも好ましい。標本ファイルまたは文字データのファ
イルを画数に対応させて作成しておけば、多少の崩し文
字であっても画数から正しい文字データを抽出可能だか
らである。 【0173】さて、コンピュータ20は、認識文字に対
して種々のデータチェックを行う(S207)。各項目
のチェック内容としては、マスター存在チェック、範囲
チェック、チェックディジットチェック等がある。マス
ター存在チェックは、対象となる項目(フィールド)の
認識結果文字列が予め指定されたコードマスターファイ
ル中に存在するか否かを判断するものである。すなわ
ち、各項目の認識結果文字列中に予定されない文字が存
在する場合にはエラーが出力される。なお、認識処理段
階においてエラーが出力された場合には、認識された文
字を修正することが、可能である。 【0174】範囲チェックは、認識結果文字列の数値が
予め定められた最大値および最小値の範囲にあるか否か
を判断し、範囲外にある場合にはエラーを出力するもの
である。従って、範囲チェックの対象となる文字は数値
であることが前提となる。 【0175】チェックディジットチェックは、対象とな
る認識結果文字列中の数値をある値で割った余りを求
め、この余りに基づき数値の誤りを判断するものであ
る。このチェックディジットチェックは売場コード等の
チェックに適用可能である。 【0176】上記チェックにより、例えば、金額の欄
(データフィールド)内に数字以外の文字があるような
場合には、データチェックの結果はエラーとなる。この
ようなデータチェックを行うことで、文字の誤認識を発
見することが可能となる。 【0177】認識文字のデータチェックの結果、誤認識
が検出された場合(S208でNO)には、コンピュー
タ20は次候補文字列を決定し(S209)、この文字
列に対するデータチェックを行う(S207)。一方、
誤認識が検出されなかった場合(S208でYES)に
は、認識文字が確定する。このようにして得られた認識
文字に基づき売場発注データ等が生成される。 【0178】(誤記訂正処理)図10乃至図12は、誤
記訂正の方法を説明するための図である。図10は、売
場担当者等が文字列のうちの1字のみを誤って伝票に記
載したような場合の文字削除を説明する図である。この
場合、誤記した文字に重ねて2本線等の線画を書くこと
によって後の認識処理においてこの文字を認識対象から
除外することができる。例えば、「ナカ」の後に「ム」
と書くべきところを、売場担当者等が誤って「ガ」と書
いた場合には、「ガ」に重ねて2本線を引くこと等によ
って続けて「ムラ」を記載することができる。読取装置
10により読み取られた筆跡データの文字認識をする場
合、コンピュータ20は、2本線等の線画を認識し、当
該線画が重ね書きされた文字を削除対象と識別する。か
かる場合には、「ガ」の文字は認識文字列から除外さ
れ、認識結果として「ナカムラ」が得られることにな
る。 【0179】図11は、他の誤記訂正の方法を説明する
図である。同図には、訂正すべき文字の代わりに、他の
正しい文字を入れ替える場合を示している。例えば、文
字列「ナカムラ」を書こうとして、伝票に「ナカガラ」
と記載した場合、利用者は誤記した「ガ」の文字に二重
線等を重ね書きし、その上に正しい文字「ム」を添え書
きする。文字認識の際、コンピュータ20は、文字列中
の二重線および添え書きされた文字を認識し、二重線が
記載された文字に代えて添え書きされた文字を認識文字
列中に挿入する。 【0180】図12は、さらに他の誤記訂正の方法を説
明する図である。同図は、図11と異なり、複数の文字
をまとめて削除し、複数の文字列をまとめて挿入する場
合を示す。例えば、氏名「ナガタ」を書くつもりで「ナ
カムラ」と誤記した場合、誤って記載した文字列「カム
ラ」にまたがった二重線を引き、その上に正しい文字列
「ガタ」を添え書きする。文字認識の際、コンピュータ
20は、二重線の重ね書きされた文字列を認識し、当該
文字列に代えて添え書きされた文字列を認識文字列に挿
入する。 【0181】(伝票位置・傾き補正処理)筆記者が伝票
媒体を読取装置10にセットする際、伝票が読取装置1
0の正しい位置に置かれるとは限らない。あるときは横
にずれ、あるときは傾いて置かれ、さらには逆さまに伝
票がセットされる場合もある。このような伝票の状態で
あっても、以下の伝票の位置・傾き補正により文字認識
は可能である。図7のステップS5で示したように、筆
記者が筆記媒体の四隅をペン5によって指示すること
で、傾斜情報を入力する。読取装置10は、これら四隅
の座標を読み取り、読取装置10に対する伝票の位置お
よび傾斜を算出する。 【0182】なお、上記のように筆記者が伝票の四隅の
座標を入力する方法の他に、筆跡の全体的な配置を検出
することにより、位置の補正を行う方法もある。伝票に
は、必ず文字を記入しなければならない必須入力欄(例
えば伝票番号や入力者の氏名欄等)が存在する。このた
め、正規の位置にセットされていない伝票上で生成され
た筆跡データを、正規の位置に伝票がセットされている
ことを前提として設計された伝票の定義体データに基づ
いて文字認識すると、正しく文字認識が行えない。した
がって、いずれかの必須入力欄に文字が検出できない場
合には、伝票が異なる位置にセットされているものと判
断する。そして、複数の必須入力欄それぞれの中に、筆
跡データから得られる文字の座標が検出されるようにな
るまで、定義体データに基づいて得られる伝票位置と筆
跡データに基づく筆跡の位置とを相対的に移動させる。
例えば、横方向や縦方向の平行移動をしたり、伝票の一
点を回転中心として回転させたりする。各必須入力欄に
文字が検出されるようになったとき、その移動量をオフ
セット量として、定義体データの定義する正規の位置に
ある場合の各入力欄の相対位置に、このオフセット量を
加える。これら補正された定義体データと筆跡データに
基づけば、正しく文字認識が行える。 【0183】図13は、伝票が読取装置10に対し傾い
てセットされた場合における筆跡データの座標値の補正
処理を説明するための図である。上記位置・補正処理に
よれば、同図に示すように伝票を読取装置10に対して
傾いて載置したとしても、伝票の傾きを補正することが
可能である。すなわち、文字認識の際、コンピュータ2
0は、伝票6の文字列の先頭文字12a、および後尾文
字列12bのそれぞれの座標を求め、両座標を通過する
直線を特定するベクトルを算出する。このベクトルが基
準線となす角θを求めることによって、読取装置10に
対する伝票6の傾きが得られる。また、伝票6の位置は
先頭文字12aおよび後尾文字12bの座標によって算
出することが可能である。したがって、筆跡データのな
かから所望のデータ(商品名を表す筆跡データ等)を正
確に抽出することができ、売場担当者は読取装置10上
における伝票の位置および角度に注意を払う必要がなく
なる。 【0184】上記したように、どのような位置に伝票を
セットしても文字認識が可能であるため、筆記者は自分
の利き腕や、伝票の形式、使用環境に応じて、最も記入
しやすい伝票のセット方向を自由に採用することができ
る。 【0185】(伝票取消処理)図14は、伝票の取消処
理を説明するための図である。同図に示されるように伝
票6上において対角線をペンで書くことによって当該伝
票を取り消すことが可能である。この図において、伝票
6の四隅には矩形領域13a〜13d(かならずしも印
刷されていることを要しない)が設けられている。読取
装置10は、矩形領域13aおよび13b、矩形領域1
3cおよび13dを結ぶ直線がペンで書かれたことを検
出すると、当該伝票を取り消す処理を実行する。本実施
形態によれば、取消処理がなされた伝票には×印が記載
されるため、取消処理がなされた伝票を容易に見分ける
ことが可能となる。さらに、煩雑なスイッチ操作を要す
ることなく取消処理を実行できるという利点が生ずる。 【0186】図15は、伝票の他の取消処理を説明する
ための図である。同図には、売上伝票の明細欄の一部が
示されている。削除指定欄14a〜cには、商品ごとの
フィールドデータが対応付けられている。例えば、削除
指定欄14aには、商品Aについての商品名、数量、単
価、金額等が対応付けられている。いま、利用者が商品
Bについての記録を抹消しようとする場合、この利用者
は削除指定欄14bに×印を付ける。この売上伝票を文
字認識する際、コンピュータ20は、削除指定欄に×印
が付けられているか否かを識別する。削除指定欄14b
には×が付けられているので、コンピュータ20はこの
14bに対応付けられた各フィールド(商品Bの商品
名、数量、単価、金額等)からなるレコードを認識文字
列から除外する。 【0187】(セキュリティチェック)上記ステップS
207におけるデータチェックの際、署名の照合を行う
ことは好ましい。署名の照合を行う場合には、コンピュ
ータ20には予め読取装置を操作することになる売場担
当者の署名を筆跡データとして定義体データとともにあ
るいは別個に登録しておく。予め登録しておく署名の筆
跡データは、例えば署名する者が升目を設けた登録用紙
上で、複数回筆記した署名に基づいて登録される。 【0188】伝票記入時、売場担当者は、伝票の署名欄
に署名する。文字認識時、コンピュータ20は、読取装
置10から転送された読取対象の伝票の署名欄に記載さ
れた入力者の筆跡データを入力する。そして、このデー
タが、予め定義されている署名の筆跡データと一致する
か否か照合する。 【0189】筆跡データは、ペン先の経過時間に対する
座標変化を示したものである。したがって、筆跡データ
によれば、イ)筆記順序、ロ)筆記時間が判る。筆跡には、
人それぞれの癖がある。同一人であれば、他人と同一の
文字を書いたとしてもその筆記順序が一定である。ま
た、同じ文字なら、署名の各部ごとに筆記に要する時間
が大体一定している。したがって、筆記順序がどのよう
であるか、署名の各部ごおtに筆記に要する時間がどの
ように推移していくのかに基づいて、両筆跡データをそ
の署名の書き出しから比較する。そして読取装置10か
ら入力された筆跡データが予め登録された筆跡データか
らほぼ同一の筆順あるいはほぼ同一の時間推移で署名が
されたことを示している場合には、両署名者は同一であ
ると判断できる。この方法によれば、イメージ上同一の
形状で他人が署名を模倣したとしても、筆順が異なった
り、筆記時間が異なったりするので、確実に本人の署名
であるか否かを判定できる。ここで、入力装置が筆圧の
検出も可能に構成されている場合には、経過時間に対す
る筆圧の変化もパラメータとして、署名の同一性を判定
することができる。この場合さらに高い確率で同一性の
判断ができる。 【0190】両筆跡データがほぼ一致すると判定された
場合には、この伝票のデータを受け付け、一致しなけれ
ばこの伝票のデータの文字認識をしない、といった処理
を行う。 【0191】なお、署名の他に、印影についても同様の
照合を行うことができる。このとき、読取装置10には
入力装置12としてスキャナを使用して印影を取り込
み、イメージデータとしてコンピュータ20に転送す
る。一方コンピュータ20には、予め印影のイメージを
スキャナで取り込み、印影のイメージデータを予め登録
しておく。 【0192】伝票記入時、売場担当者は伝票上に登録さ
れた印鑑で押印し、これを入力装置12として接続され
たスポットスキャナから取り込む。文字認識時、コンピ
ュータ20は、読取装置10から送信されてきた印影の
イメージデータと、コンピュータ20に予め登録されて
いる印影のイメージデータとの照合を行う。イメージデ
ータの照合には、公知のパターンマッチング等の画像処
理技術を使用できる。 【0193】さらに、上記ステップS207のデータチ
ェック時において、売場事務所における照査・承認処理
を行ってもよい。通常、売場担当者が記入した伝票類
は、マネージャーや係長の照査、承認を受けた後、本店
に送られる。本形態においても、これと同様にした照査
・承認処理を行わせることができる。 【0194】すなわち、マネージャーは、文字認識時、
定義体データを読み出して照査・承認処理を行いたい伝
票のイメージをコンピュータ20のディスプレイ20b
に表示させる。売場部門では、売場担当者が読取装置1
0を用いて伝票の記入を行う。この伝票についての筆跡
データを含むデータは、売場事務所のコンピュータ20
に転送される。売場事務所では、マネージャーがコンピ
ュータ20を用いてこの筆跡データに基づく文字認識を
行わせ、その記入内容のチェックをする。これと併せ
て、上記した署名や印影に基づく照合が行われる。これ
らのチェックの結果、記入内容が正しいと判断された場
合、マネージャーは照査・承認処理を行う。 【0195】照査・承認処理を行う場合、マネージャー
は、コンピュータ20のディスプレイに表示される照査
・承認確認用のアイコンを選択する。照査・承認処理が
指定されると、コンピュータ20は、ディスプレイ20
bに表示された伝票イメージの照査欄あるいは承認欄
に、予め記憶されている印影イメージまたは署名イメー
ジを表示する。印影イメージまたは署名イメージとして
は、印影や署名の照合に用いたイメージデータを用いれ
ばよい。この処理により、まるで実際の伝票の照査欄あ
るいは承認欄に押印または署名したのと同様の表示がな
される。照査・承認処理がされた伝票の筆跡データには
照査・承認された旨のコードが付加される。 【0196】なお、コンピュータ20が情報センタにこ
の伝票ファイルに基づく商品の発注を行う場合、コンピ
ュータ20がこのファイルに照査・承認された旨のコー
ドが付加されているか否かを判断してもよい。このコー
ドが付加されていないファイルに基づいて商品の発注が
指定された場合にはこの発注を無効とし、情報センタへ
のデータ送信を禁止する。照査や承認が複数の者によっ
て階層的に行われる場合でも、各階層における照査・承
認印がなければ次の段階に進めないようにすることがで
きる。これら照査・承認処理により、商品の発注ミス等
を未然に防止できる。 【0197】なお、上記セキュリティチェックに、タイ
ムスタンプデータによる不正検出処理を併せて行うこと
は好ましい。つまり、筆跡データに含まれるタイムスタ
ンプデータを検出可能にコンピュータ20を構成すれ
ば、データの改竄等を防止することができる。 【0198】伝票の記入時、上記したように、読取装置
10は筆跡データに所定のタイミングでタイムスタンプ
データを挿入している。伝票が正規に記入されたものな
ら、その伝票の筆跡データに含まれるタイムスタンプデ
ータもほぼ同時刻を示すはずである。もしも、特定の入
力欄、例えば金額欄におけるタイムスタンプデータの示
す時刻が他の入力欄において挿入されているタイムスタ
ンプデータの示す時刻と大幅に異なっていれば、その入
力欄に対して不正記入がされたものと判断できる。 【0199】したがって、コンピュータ20は、文字認
識時に筆跡データに含まれているタイムスタンプデータ
を抽出し、伝票中の総ての筆跡データが一定時刻以内に
筆記されているか否かを判定する。もしも一定時刻以外
に筆記されたデータがあった場合には、そのデータがな
ぜ異なる時刻に記入されたのかについて要検査であると
判断し、その旨の表示を行う。売場事務所のマネージャ
ーはこの表示がされた場合には、売場担当者が記載した
伝票の原本を取り寄せて目視による再チェックを行った
り、必要な場合にはその売場担当者を呼んで口頭諮問を
行ったりすればよい。 【0200】タイムスタンプデータによる不正検出を行
うことにより、筆跡を真似ただけの伝票に対する不正な
操作が不可能となり、セキュリティの万全を尽くすこと
ができる。 【0201】読取装置10には、装置ごとに識別番号が
付されている。この識別番号は、筆跡データに含まれた
送信されるものである。また、伝票には通常使用者を識
別する番号(例えば従業員コード、担当者コード)を記
載する。そこで、業務処理装置4において、当該業務処
理装置で処理可能な読取装置を識別番号を登録して規定
する。さらに、各識別番号で特定される読取装置ごと
に、その読取装置を使用する資格を有する使用者を、従
業員コードや担当者コードで関係付けておく。 【0202】このように構成すれば、読取装置10から
筆跡が読み取られて、業務処理装置に読取装置10の識
別番号および使用者を識別する番号が送信されてきた場
合に、当該送信されてきた識別番号が、当該業務処理装
置に予め登録されたものであるか、さらに当該読取装置
を使用する資格のある者によって使用されたのかがチェ
ックできる。このように、読取装置の識別番号や使用者
を特定する番号に基づいてチェックを行えば、他の部署
の者が登録されていない読取装置を用いて伝票を不正に
作成したり、担当者でないものが伝票を不正に作成した
りする行為を防止することができる。 【0203】(ファイル管理処理)文字認識処理と併せ
て、コンピュータ20は伝票に関するファイル管理が可
能である。一つの伝票についての筆跡データは、一つの
ファイルとしてハードディスク20dに格納される。1
つのファイルには、筆跡データの他に、印影のイメージ
データがある場合はそれが含められる。また、この筆跡
データの生成の基となった定義体データの種類を示すコ
ードも含められる。さらに、照査・承認がされた旨を示
すコードも含められる。 【0204】さらに、これらファイルには、検索用のイ
ンデックスデータが付加される。インデックスデータと
は、検索に便宜な入力枠についての情報をいう。インデ
ックスデータとしては、例えば、筆記者の氏名、入力年
月日、伝票番号等が考えられる。コンピュータ20は、
読取装置10から送られてきた筆跡データをファイルと
してハードディスク20dに記録する際、インデックス
データを筆記データに付加して記録する。後に、コンピ
ュータ20はインデックスデータを参照してハードディ
スク20d内のファイルを検索することができる。ある
期間の売上一覧を計算する場合には、その期間中に入力
された伝票のファイルを、入力日付に関するインデック
スデータを参照して抽出し、その期間の請求金額を合計
する等して総売上金額等を計算する。また、ある伝票が
間違いであることを後に発見してこの伝票に関するデー
タを削除したい場合、利用者はコンピュータ20に当該
伝票を特定するためにこの伝票の伝票番号を指定する。
伝票番号の指定は、キーボード20c等から数字を指定
したり、バーコード読取装置等を用いたりすればよい。
コンピュータ20は、指定された伝票番号に対応する伝
票のデータをハードディスク20dから検索し、これを
削除する。 【0205】なお、伝票番号をインデックスデータとす
る場合には、例えば、図15に示すように売上伝票に符
号15で示すバーコードを付しておけばよい。このバー
コードは、複数の伝票の間で重複することがないユニー
クな番号とする。読取装置10では、パラレルポート1
0wに入力装置12としてバーコードリーダを接続す
る。そしてこのバーコードリーダを用いてこのバーコー
ドを読取る。読取装置10は、筆跡データとともにバー
コードをコンピュータ20に転送する。コンピュータ2
0は、伝票の文字認識を行う際、このバーコード15に
対応する伝票番号を筆跡データに付加してファイル化す
る。 【0206】また、コンピュータ20は、文字認識させ
蓄積した伝票のデータについて、通常のコンピュータ装
置において提供される各種のファイル管理ができる。例
えば、伝票ファイルの保存、読み出し、削除、コピー等
が行える。ただし、伝票内容の改竄を防止するために、
伝票データの修正は原則禁止する。管理責任者等、特定
の人間のみが知るパスワードを入力しない限り、伝票デ
ータの修正が行えないこととしてもよい。 【0207】(文字表示)読取装置10のLCD10g
には、読取装置10を操作するために必要な文字表示が
行われる。この表示は、各スイッチ10r、10sまた
は10tの操作に応じて変化する。機能選択用のスイッ
チ10rを操作した場合には、スイッチ10rを押下す
るたびに、新たな機能を示す文字データがRAM10d
から読み取られ、LCD10gに表示される。例えば、
「通常モード」「バーコード読取モード」「スキャナ読
取モード」というように表示がスクロールする。なお、
バーコードは、バーコードリーダにより読み取られたバ
ーコードが文字データとして筆跡データに付加される。
これは、伝票ID等の読取に使用される。スキャナにより
読み取られた印影等のイメージデータはビットマップ形
式のデータとして筆跡データに付加される。 【0208】機能選択用のスイッチ群10sからいずれ
かのスイッチを押下した場合には、押下したスイッチに
応じて「中止」「残量」「ページ終了」「送信」等の表
示がされる。「中止」を選択するとそれまで読み取った
筆跡データがクリアされる。「残量」を選択すると、電
池および筆跡データメモリの残量が表示される。「ペー
ジ終了」は、伝票を一枚書き終わった場合に押下するも
ので、筆跡データが伝票IDとともにファイル化されそ
れ以後の追加を禁止にする。「送信」を選択すると、筆
跡データメモリに蓄積されている筆跡データを含むデー
タが、文字認識装置2に送信される。 【0209】また、文字認識装置2または業務処理装置
4から文字データ等が送信されてくると、そのデータに
基づいてLCD10gに文字表示される。 【0210】なお、読取装置10が、文字認識装置2の
機能も併せて備えている場合には、さらに機能が増える
ので、タッチパネル形式のLCDを設けることが好まし
い。この場合のLCD10gの表示例を、図17に示
す。 【0211】同図において、認識文字列表示行17aに
は、認識された文字列が表示される認識文字列表示欄1
7c、文字記入欄17e、および候補文字欄17fが表
示される。操作アイコン表示行17bには、「FID」
「記入」「認識」「表示」「修正」「候補」および「次
頁」等の操作アイコンが表示される。操作アイコンのう
ち「次頁」アイコンをペン5で押下すると(以下「選
択」という)他の操作アイコン表示行17gが表示され
る。この表示行には、「送信」「BATT」「取消」「バー
コード」および「スキャナ」等の操作アイコンが表示さ
れる。さらに、方向指示アイコン17hが表示される。 【0212】図5には図示しないが、このLCD表面は
タッチセンサが備えられ、ペン等で押されたアイコンや
LCD上の位置を認識可能に構成されている。特に、文
字記入欄17eにおける解像度が高くなるように構成さ
れている。 【0213】「FID」アイコンは、定義体データを選
択する場合に選択される。当該アイコンを選択すると、
記憶している定義体データの番号が17a欄に表示され
る。操作者は方向指示アイコン17hを選択して、所望
の定義体データを選択する。 【0214】「記入」アイコンは、伝票へ筆記して筆記
データを生成させたい場合に選択する。このアイコンを
選択すると、伝票上へ記入した文字に対応する筆跡デー
タが生成される。 【0215】「認識」アイコンは、文字認識させたい場
合に選択される。このアイコンは、読取装置10がコン
ピュータ20の文字認識機能をも備えている場合に有効
である。このアイコンを選択すると、前回に「記入」ア
イコンを選択した時以降の筆跡データに基づいて文字認
識される。 【0216】「表示」アイコンは、既に認識された文字
列を読み出しで表示させたい場合に選択する。このアイ
コンが選択されると、認識文字列表示欄17cに過去の
認識文字列が表示される。方向指示アイコン17hを選
択すれば前後の認識文字列を表示できる。 【0217】「修正」アイコンは、認識文字列に誤りが
ある場合に選択する。認識文字列を修正したい場合、使
用者は「表示」アイコン等を選択して、修正したい文字
列を表示させ、さらに方向指示アイコン17hを選択し
て修正したい文字にカーソル17dを移動させる。そこ
で「修正」アイコンを選択すると、その筆跡データに対
応する認識文字の候補が候補文字欄17fに表示され
る。ここで所望の文字が候補文字欄に表示されている場
合には方向指示アイコン17hでその文字を選択する。
選択された文字はカーソル17dが置かれている文字に
代わって認識文字列に加えられる。候補文字欄17fに
所望の文字がない場合には、使用者は「候補」アイコン
を押して他の候補を表示させ、同様の処理を行う。「候
補」アイコンを押しても所望の文字が表示されない場
合、使用者は文字記入欄17eに再度丁寧にその文字を
ペン5で記入する。そして「認識」アイコンを選択する
と、文字記入欄17eに記入された文字が再認識され、
その候補文字が候補文字欄17fに再度表示される。使
用者はこの候補文字群の中から所望の文字を探す。 【0218】「次頁」アイコンは、操作アイコンを入れ
替えるために選択される。このアイコンを選択すると、
操作アイコン表示行17bと17gとが交互に表示され
る。 【0219】「送信」アイコンは、読取装置10に記憶
された筆跡データを含むデータを送信するために選択さ
れる。このアイコンを選択すると、筆跡データメモリ1
0bに格納された筆跡データを含むデータが、所望の通
信形態経由で送信される。 【0220】「BTT」アイコンは、バッテリーおよびメ
モリの残量チェックのために選択される。このアイコン
が選択されると、バッテリーおよびメモリの残量が17
a欄に表示される。 【0221】「取消」アイコンは、筆跡データを取り消
すために選択される。このアイコンを選択すると、前回
「記入」アイコンを選択した時以降に読み取った筆跡デ
ータが筆跡データメモリ10bから消去される。 【0222】「バーコード」アイコンは、伝票のバーコ
ードを読み取る場合に選択される。バーコードを読み取
りたい場合には、使用者はパラレルポート10wにバー
コードリーダを装着してからこのアイコンを選択し、伝
票に付されたバーコードを読み取らせる。 【0223】「スキャナ」アイコンは、伝票の印影や署
名を読み取らせたい場合に選択される。印影や署名を読
み取らせたい場合には、使用者はパラレルポート10w
にスキャナを装着してからこのアイコンを選択し伝票上
の印影や署名を読み取らせる。 【0224】また、文字認識装置2または業務処理装置
4からデータが転送された場合には、これに基づく文字
表示も行われる。この文字表示は、例えば認識文字列表
示欄17cに表示される。表示される文字としては、業
務処理装置4のデータベースから抽出された在庫数、商
品の有無、注意事項等、注文を受け付ける際に売場担当
者が知らなければならないデータである。 【0225】(本実施形態の利点) (1) 本実施形態によれば、伝票のコンピュータへの
入力に伴う、キー入力のための煩雑な作業を回避するこ
とができる。すなわち、伝票に記入された事項をオペレ
ータがキー入力する等の処理の必要がなくなり、オペレ
ータの作業負担を軽減することができる。また、読取装
置において記入した記入済みの伝票が手元に残るため、
伝票の保存義務を果たしつつ、本発明は手書きとキーボ
ードによる入力という重複した労力の軽減という効果を
発揮する。 【0226】(2) 本実施形態によれば、キー入力に
伴うデータの誤入力を回避することができる。その際、
誤記チェック等のデータチェックにより不正伝票や誤記
の排除等が行えるので、手書きの伝票の記載自体に不備
がある場合にその誤りチェックが行える点でも有効であ
る。 【0227】(3) 本実施形態によれば、タイムスタ
ンプデータを筆跡データと併せる構成を備えたので、デ
ータの改竄等の不正処理を防止することが可能である。 【0228】(4) 本実施形態によれば、有線のみな
らず、PHS等の携帯型情報通信機器を用いたデータ通
信も可能であるため、屋内外等の別、配線設備の有無を
問わず、筆跡が読取可能であり、あらゆる業務の効率化
が可能である。 【0229】(5) 本実施形態によれば、屋内外にお
いて筆記した内容に対する回答を文字表示可能な構成を
備えたので、売場部門等で必要とされる回答情報を迅速
に提供可能である。 【0230】(6) 本実施形態によれば、伝票の位置
を検出し、伝票が正規に置かれていなくても補正可能な
構成を備えたので、伝票の載置位置を気にすることなく
筆記が可能である。 【0231】(7) 本実施形態によれば、伝票に記載
された筆跡から文字情報を取り出し可能な構成を備えた
ので、筆記媒体の文字を正しく効率的に認識させること
ができる。特に、文字ピッチ、交点数、画数等をパラメ
ータとして標本ファイルまたは文字データファイルを構
成すれば、文字認識率を向上させることができる。方向
素子による文字認識、文字の切り出しを行えば、さらに
文字認識率を向上させることができる。 【0232】(8) 本実施形態によれば、伝票内にお
ける筆記内容の削除や修正を読取可能な構成を備えたの
で、筆記内容に削除や修正があっても正しい情報を認識
させることが可能である。 【0233】(9) 本実施形態によれば、伝票の設計
を行える構成を備えたので、任意の様式の伝票設計が可
能である。 【0234】(10) 本実施形態によれば、認証情報
である印影のイメージデータや署名の筆跡データを読取
可能な構成を備えたので、不良な伝票、不正な伝票を認
識し排除することが可能である。 【0235】(11) 本実施形態によれば、伝票様式
を定義体データで特定するように構成したので、複数の
伝票から所望の伝票様式を選択して使用することが可能
である。 【0236】(12) 本実施形態によれば、複数の筆
跡データを含むデータを一括して送信可能に構成したの
で、随時文字認識装置と読取装置とを接続しておく必要
がなく、公衆回線を利用した通信の場合に経済的であ
る。 【0237】(13) 本実施形態によれば、必ず入力
しなければならない必須入力欄に記入された筆跡に基づ
いて伝票の位置検出を行うので、位置検出のためだけの
入力を行う必要がなく、文字の記入が楽である。 【0238】(14) 本実施形態によれば、インデッ
クスデータに基づいて筆跡データを含むデータを格納す
るデータベースを備えたので、高速な検索処理が可能と
なる。 【0239】(第2実施形態)図18に、本発明の第2
実施形態に係る業務管理システムの概要を表す。この図
に記載された業務管理システムは、店舗、関連企業にお
ける財務処理を管理するためのものである。 【0240】企業1〜n(nは任意の自然数)はそれぞ
れ関連企業または店舗を示している。企業1〜nのそれ
ぞれには複数の部署1〜m(mは任意の自然数)が設け
られ、部署1〜mには読取装置10がそれぞれ備え付け
られている。この読取装置10は上述の第1実施形態に
係るそれと同様に構成されているので、説明を省略す
る。 【0241】また、企業1〜nのそれぞれの財務部門に
はコンピュータ20が備えられている。このコンピュー
タ20についても、第1実施形態と同様の構成を備える
文字認識装置2なので、説明を省略する。このコンピュ
ータ20は、各部署1〜mの読取装置10から送信され
た筆跡データをまとめて文字認識する。すなわち、会計
伝票の項目(フィールド)毎に、筆跡データに基づく文
字認識、誤記訂正処理、補正処理、セキュリティチェッ
ク等が行われ、これらの文字データよりなる会計データ
を生成可能に構成されている。なお、コンピュータ20
は会計用の伝票設計用端末として使用することも可能で
ある。 【0242】情報センタ4bのホストコンピュータ43
aは、財務部門のコンピュータ20に通信基盤を介して
接続されている。ホストコンピュータ43aは、上記第
1実施形態のホストコンピュータ40と同様に業務処理
を行うが、所定のプログラムデータを実行することによ
り、本システムを会計管理システムとして動作させるこ
とが可能に構成されている。情報センタのホストコンピ
ュータ43aは会計データに関するデータベースを備
え、会計帳票を作成することが可能である。この会計帳
票に関するデータである財務情報は、情報センタから各
企業1〜nに通信基盤を介して与えられる。通信基盤に
ついては、上記第1実施形態と同様に考えられる。 【0243】上記構成の業務管理システムにおいて、使
用者が読取装置10に会計伝票を載置し、必要事項を記
入すると、上記第1実施形態と同様に筆跡データが検出
され、コンピュータ20に送信される。コンピュータ2
0は、この筆跡データに基づいて文字認識を行い、併せ
て誤記訂正処理、位置ずれ・傾き補正処理、セキュリテ
ィチェック等が行われ、会計データがホストコンピュー
タ43bに送信される。ホストコンピュータ43bで
は、会計データベースに会計データに基づくレコードを
格納し、対応する財務情報を読み取って、読取装置10
に送信する。 【0244】従って、本第2実施形態によれば、上記第
1実施形態と同様の効果の他、会計データのリアルタイ
ム処理が可能となり、日次決算を行うことができるよう
になる。また、キー入力の作業を必要としないため、作
業効率が向上するとともに、キー入力ミスを回避するこ
とも可能となる。特に、本実施形態に係る業務管理シス
テムは、会計伝票のキー入力を行う比較的に小規模の店
舗および企業において有用である。 【0245】なお、本実施形態に係る業務管理システム
は、企業内の人事情報登録業務においても適用可能であ
る。すなわち、読取装置10上に載置された登録簿に人
事情報が記入されると同時に筆跡データが検出され、こ
の筆跡データに基づき人事情報を表す文字列が自動的に
生成される。 【0246】(第3実施形態)本発明の第3実施形態
は、電話による苦情受付け処理のための業務管理システ
ムに関する。本システムは通信販売受注処理、アンケー
ト調査処理等にも適用できる。 【0247】(構成)図19に、本実施形態の業務管理
システムの構成図を示す。本システムは、苦情受付け窓
口51および苦情集計センタ52から構成されている。
苦情受付け窓口51は、電話51a、読取装置10およ
びコンピュータ20から構成され、苦情集計センタ52
は、本発明の業務処理装置であってホストコンピュータ
52aおよびデータベース52bから構成されている。 【0248】顧客50の電話50aは、顧客がメーカか
ら購入した商品に対する苦情等を苦情受付け窓口51に
伝達するための電話である。苦情受付け窓口51の電話
51aは、苦情受付けを担当するオペレータが、顧客5
0からの苦情を受け付けるための電話である。顧客が使
用する電話50aと苦情受付け窓口51の電話51aと
は、上記第1実施形態に示すような通信基盤3を介して
接続される。読取装置10に載置される筆記媒体は、苦
情の内容を書き取るための内容、つまり顧客の会員番
号、電話番号、氏名および苦情の内容等を記入可能に形
式化されている苦情受付票である。苦情処理センタ52
のデータベース52bには、顧客に関する会員番号、電
話番号、氏名または過去に寄せられた苦情の履歴等のフ
ィールドを含むレコードから構成されたデータベースが
蓄積されて構成されている。 【0249】読取装置10,コンピュータ20の構成お
よび動作の詳細は、上記実施形態1で示したものとほぼ
同様なので説明を省略する。 【0250】(動作)次に、本システムの動作を説明す
る。顧客50から苦情の電話が苦情受付け窓口51にか
かってきたら、苦情受付け窓口51のオペレータは、ま
ずその顧客の会員番号あるいは電話番号を聞き、それを
読取装置10上の用紙の所定欄に記入する。オペレータ
の筆跡は、筆跡データとしてコンピュータ20に転送さ
れ、文字認識される。文字認識されて変換された文字コ
ードが公衆回線を介してホストコンピュータ52aに転
送される。 【0251】ホストコンピュータ52aは、この文字コ
ードを参照してデータベース52bを検索し、該当する
顧客のレコードを抽出して苦情受付け窓口51にそのレ
コードデータを転送する。苦情受付け窓口51のコンピ
ュータ20は、この顧客のレコードを表示する。 【0252】オペレータは、コンピュータ20により表
示された顧客のレコードを見て、名前等の確認をする。
コンピュータ20には、氏名等の基本的なレコードの他
に、苦情の履歴が表示される。過去に同様な苦情を寄せ
ている顧客の場合には、その苦情の日付、内容や回数が
表示される。顧客の中には、製品に対する苦情ではな
く、メーカに脅しをかけて何らかの見返りを得ようとす
る悪質な顧客も存在する。オペレータは、苦情の履歴を
参照して、電話をかけてきた顧客が悪質な者であるか否
かを判断する。悪質な顧客であると判断される場合に
は、過去の苦情の内容を説明し、苦情を撤回してもらう
か、上司に電話を繋ぐ等の特別な対応を行う。 【0253】悪質な顧客でないと判断される場合には、
苦情の内容を用紙に書き取る。この内容は、筆跡データ
から生成したイメージデータとして苦情処理センタ52
に転送され、顧客のレコードの一部に書き込まれる。一
方、その苦情を書き取った用紙は、別途厳重に保管され
る。苦情処理センタ52では苦情受付け窓口51から転
送されてきた顧客レコードにおける苦情の内容または用
紙に記入された内容に応じて、苦情の処理を行う。 【0254】なお、本システムを通信販売受注処理に適
用する場合には、苦情の代わりに、顧客の注文する商品
コードや商品名を文字認識させセンタに転送し、センタ
から商品の発送、請求処理等を行う。 【0255】本システムを電話アンケート調査処理に適
用する場合には、オペレータが用紙に記載されている質
問の内容を口頭で相手に伝え、この質問に対する相手か
らの答えをチェックボックスに記入し、これを文字認識
させセンタに転送し、センタでアンケートの結果を集計
する。 【0256】さらに、本発明は、消防署にかかる火災の
119番や警察にかかる事件の110番のような、緊急
出動の電話受付け管理にも適用可能である。 【0257】また、図20に示すように、アンケート調
査員に本読取装置10を使用させることにより、街頭ア
ンケート調査も可能である。街頭アンケート調査の場合
には、読取装置10にPHS11を装着し、コンピュー
タ20との間で無線によるデータ通信を可能に構成する
ことが好ましい。 【0258】アンケート調査員は、読取装置10を街頭
に持参し、通行人から聞き取り調査を行う。このとき、
アンケート用紙への記入内容に対応する筆跡データをそ
のままPHS11よりコンピュータ20に転送して文字
認識させる。そして認識された認識文字列をすぐに業務
処理装置に送信する。業務処理装置は、この文字列に基
づいてアンケートに対する回答情報をデータベースから
読み出して読取装置10に送信する。この結果、アンケ
ートに対する回答情報をその場で読取装置10のLCD
10gに表示させることができる。例えば業務処理装置
において、アンケートの文字認識結果に基づいて性格判
断や占いを処理してその結果を文字列として送信すれ
ば、調査員の筆跡読取装置10に、その結果を表示させ
ることができる。つまり、アンケートに答えた通行人に
その場で回答情報をフィードバックさせることができ
る。 【0259】同様にして、本システムは、図21に示す
ような交通取締に使用することもできる。交通取締の場
合にも、読取装置10にPHS11を装着し、コンピュ
ータ20との間で無線によるデータ通信を可能に構成す
ることが好ましい。 【0260】警官がスピード違反したドライバーの調書
を作成する場合に、当該読取装置10に調書をセットす
る。そしてドライバー等を尋問し、そのドライバーの運
転免許番号や氏名等を調書上に記入する。この筆跡デー
タは、PHS11経由でコンピュータ20に送信され、
文字認識される。さらに、認識された文字列は業務処理
装置に転送される。業務処理装置は、運転免許に関する
データベースを備えている。業務処理装置は、転送され
た文字列のうち、例えば、運転免許番号に基づいてデー
タベースの検索を行う。その結果、そのドライバーの運
転履歴が読み取られる。そして業務処理装置はその運転
履歴を示す文字列を生成して、警官が使用している読取
装置10に送信する。この結果、そのドライバーの運転
履歴が読取装置10のLCD10gに表示される。した
がって、警官が調書を書きながら、ドライバーの情報を
その場で入手することができる。従来は、運転免許番号
の照会は業務用無線で調書作成とは別に行っていたが、
本システムによって、調書の作成のみでその結果をフィ
ードバックさせることができる。 【0261】以上の本第3実施形態によれば、上記第1
実施形態と同様の効果の他、電話で受け付けた内容を手
書きで用紙に記入させこれからデータベースを検索でき
るので、コンピュータ操作が迅速に行えない者でも受付
け窓口のオペレータができる。 【0262】また、手書きした内容に基づいてすぐにセ
ンタのデータベースを検索し、その結果をオペレータが
確認できるので、過去の記録に基づく迅速かつ適切な電
話応対ができる。 【0263】また、電話から聞き取った速記内容は、イ
メージデータとして記録し、画面等による確認が行え
る。 【0264】また、キーボード操作による待ち時間がな
いので、電話している相手を待たせずに電話受付けが行
える。 【0265】さらにPHS等の携帯型情報通信機器を用
いる場合、屋内外において筆記した内容に対する回答を
表示可能な構成を備えたので、アンケート調査や交通取
締、検問等、現場で必要とされる回答情報を迅速に提供
することができる。したがって、従来できなかったアン
ケート調査が行えたり、従来の検問等において、記入作
業とは別途に行っていた連絡業務を不要とすることがで
き、サービス内容の多様化や作業時間の短縮等を図るこ
とができる。 【0266】(第4実施形態)前記第1実施形態では未
記入伝票を印刷によって作成していたが、本第4実施形
態では、コンピュータに予め登録されている在庫情報を
も併せて棚卸用筆記媒体をコンピュータ用プリンタで印
刷し効率的な在庫管理を可能とするものである。 【0267】(構成)図22に、本実施形態の棚卸用筆
記媒体を印刷する構成を示す。棚卸用リスト印刷のシス
テムは、コンピュータ20、在庫用データベース21お
よびコンピュータ用プリンタ22を備える。 【0268】コンピュータ20は、上記第1実施形態と
同様の構成を備えるが、棚卸用リストを設計可能に構成
されている。在庫用データベース21には、品名、品
番、単価および在庫数等の各フィールドから構成される
レコードが、商品数だけ蓄積されて構成されている。 【0269】以上の構成において、コンピュータ20
は、在庫用データベース21を参照して、棚卸用リスト
の設計を行う。まず、棚卸用リストの基本的なデザイン
を設計者の操作にしたがって定め、その棚卸用リストの
定義体データを作成する。その詳細は、第1実施形態と
同様である。また、棚卸用リストの番号としてユニーク
な番号を付与する。品名、品番、単価、個数等の各欄に
は、在庫用データベース21を参照して得た数値を各々
挿入し、それをコンピュータ用プリンタ22から必要な
枚数だけ印刷する。 【0270】このようにして印刷された棚卸用筆記媒体
60は、図23に示すように、リスト番号欄60a、在
庫一覧表60bおよびチェックボックス60d等が配置
されている。在庫一覧表60bには、訂正数の記入欄6
0dが設けられている。この中で、品名、品番、単価、
在庫数の各欄は、コンピュータ20が在庫用データベー
ス21を参照して得られた数値が印刷されている。訂正
数の欄60dおよびチェックボックス60cは、空欄と
して印刷されている。リスト番号欄60aの上部には、
予めリストの番号が印刷されている。あるいは読取装置
が入力装置12としてバーコードリーダを備える場合
は、バーコード化した番号を印刷したりする。もちろ
ん、空欄にしておいて記入者に番号を記入させてもよ
い。 【0271】なお、棚卸し用リストの下部には、データ
ベースに記録されていない商品を記入できるように、空
欄を数行設けておくことが好ましい。 【0272】図24に、読取装置10、コンピュータ2
0、業務処理装置としてのホストコンピュータ61およ
び在庫用データベース21により構成される棚卸処理シ
ステムの構成図を示す。 【0273】これら構成の詳細は前記第1実施形態と同
様である。ただし、読取装置10には、図22の棚卸用
リスト設計時に作成した定義体データが転送されてい
る。読取装置10とコンピュータ20とは通信基盤3を
介して接続されている。好ましくは読取装置10にPH
S11を装着し、無線によるデータ通信可能に構成す
る。ホストコンピュータ61は、コンピュータ20から
の文字データを受信し、在庫用データベース21を更新
可能に構成されている。 【0274】(動作)以上の構成において、図25に示
すように、作業者はまず読取装置10に棚卸用リスト6
0を載置し、これを携帯して棚卸を行う。リスト番号欄
60aには当該欄の上部に印刷されている番号と同じリ
スト番号を記入する。読取装置10が入力装置12とし
てバーコードリーダを備えている場合は、バーコードリ
ーダで棚卸用リストに印刷されたバーコードを読み取
る。棚卸チェックは、各商品の個数が棚卸用リスト60
の在庫数欄の数値と一致している場合は、訂正数欄60
dに何も記入せず、一致しない場合は訂正数欄60dに
正しい個数を記入することにより行う。チェックの終了
した商品については、そのチェックボックス60cにマ
ークする。正しい個数の記入やチェックボックスへのマ
ークは、その筆跡データが作成される。 【0275】また、新規な商品が存在する場合には、そ
の新規な商品について、品名、品番、単価、在庫数を、
予め設けた各空欄に記入する。 【0276】筆跡データは、PHS11よりコンピュー
タ20に送信される。コンピュータ20は、この筆跡デ
ータに基づいて文字認識する。そして認識された文字デ
ータに基づき、商品欄に対応させて在庫数を示したデー
タを作成する。筆跡の全体的な位置は、傾き補正等によ
り特定されているので、筆跡が検出された位置に対応す
る商品欄が特定できるのである。コンピュータ20はこ
のデータを一定のフォーマットでホストコンピュータ6
1に送信する。 【0277】ホストコンピュータ61は、送信されたデ
ータに基づいて、対応する在庫データベース21を検索
し、データベースからこの対応する在庫データを読み取
る。次いで、通信基盤3を介して作業者が取り扱ってい
るPHS11を読み出す。そしてデータベースから読み
取った商品名、商品コードを表す文字データ、修正前の
在庫数とともに、今回文字認識された新たな在庫数を表
す文字データを、一定のフォーマットにしたがって送信
する。読取装置10は、PHS11を介して受信された
データに基づく文字列をLCD10gに表示させる。作
業者が機能選択用スイッチ10rを操作した場合には、
CPU10cは他の商品についても商品名等を表示させ
る。 【0278】作業者は、この表示を見て、記入した在庫
数またはチェックが、正しい商品欄のものとして認識さ
れているか否かを確認する。もしもコンピュータにそれ
まで格納されていた在庫数と記入した在庫数に大幅なず
れがある場合には、計数間違い等が考えられるので、再
度同じ商品の棚卸しをする。また、万一記入した在庫数
が誤って文字認識されていた場合にも再度文字認識を行
なわせる。また、商品がずれて認識されているようなら
ば、最初から記入および文字認識をやり直させる。これ
らの操作は、機能選択用スイッチ10rを操作すること
により行うことができる。 【0279】正しく認識されているようなら、作業者は
読取装置10を介して、データの更新を指示する。この
指示を受けてホストコンピュータ61は、データベース
21の更新をする。すなわち、チェックボックス60c
上にマークが付してあるレコードは、在庫数に変更なし
として処理する。チェックボックスにマークが付してあ
るレコードのうち、訂正数の欄に数値が記入してあるレ
コードについては、訂正数の欄60dに記入された筆跡
から認識された文字データに基づいて、その文字コード
の示す数値に在庫数フィールドの値を更新する。これら
処理の結果は、在庫用データベース21へ更新日付とと
もに転送され、在庫の内容が更新される。例えば、図2
3では、品名A、B、Cがチェックされ、そのうち品名
Cについて訂正数欄に数字「303」が記入されてい
る。したがって、品名Cの商品の在庫数が305から3
03へ変更される。 【0280】なお、本実施形態のシステムは、上記棚卸
以外に、商品の入出荷数量チェックシステムや保守点検
用のチェックシステム、工事工程完了チェックシステム
または作業進行確認チェックシステム等に適用が可能で
ある。 【0281】上記したように本第4実施形態によれば、
上記第1実施形態と同様の効果の他、必要な在庫数を予
めデータベースを参照して印刷しておくので、実際に検
査する者が記入する量を最小限に抑えることができる。
したがって、記入ミスや文字認識ミス等の誤りが発生す
る危険性を少なくできる。 【0282】また、記入量が少ないので、作業時間や文
字認識時間を節約することができる。 【0283】さらに、屋内外において筆記したデータを
即時に文字認識させて業務処理に直接使用可能な構成を
備えたので、棚卸し等の屋内外の業務処理を大幅に簡略
化することが可能となる。したがって、中間経費を削減
することができ、ひいては製品やサービスのコスト削減
を図ることができる。 【0284】(第5実施形態)本第5実施形態は、複雑
なOA機器を初心者でもうまく駆使して一定の作業を行
えるようにした作業処理指示システムに関する。 【0285】(構成)図26に、本実施形態の作業処理
指示システムのブロック図を示す。同図に示すように、
コンピュータ20に、読取装置10が筆跡データを転送
可能に接続され、ファックス装置23、モデム20gお
よびプリンタ22が制御可能に接続されて構成されてい
る。読取装置10とコンピュータ20については第1実
施形態と同様の構成であり説明を省略する。ただし、本
実施形態では、コンピュータ20が文字認識装置として
動作する他、業務処理装置として動作可能に構成されて
いる。この業務処理装置は、チェックシートのチェック
欄にチェックがされると、それに対応付けられている処
理を実行可能に構成されている。 【0286】ファックスモデム23は、コンピュータ2
0から転送されたイメージデータをG3形式等のファク
シミリイメージデータに変換して送信可能に構成されて
いる。モデム20gは、通信基盤3に接続され、電子メ
ールを送信可能に構成されている。プリンタ22は、文
字を印字可能に構成されている。 【0287】(動作)上記構成において、予め筆記媒体
設計用の端末装置で作業処理チェックシートを作業種類
別に分類して印刷しておく。外部のクライアントとの会
議を設定するという処理の作業処理チェックシートを例
にとれば、図27に示すようなイメージでチェックシー
ト70が印刷される。 【0288】まず、操作者は会議を設定する処理を行う
場合、このチェックシート70を読取装置10に載置す
る。そして、自分の名前または従業員コードを担当者欄
に記載する。 【0289】次に、チェックシートに記載されている処
理手順に従って処理を進める。担当者欄に名前を記入す
ると、この筆跡データがコンピュータ20に転送され、
文字認識される。コンピュータ20は文字認識された文
字コードを予め登録してある従業員データベースと照合
し、正しい従業員であると判定された場合には、最初の
処理1である文書作成環境を整える。すなわち文書作成
アプリケーションを起動し、会議設定用のテンプレート
を表示する。正しい従業員でない場合は、続けて処理を
行わない。 【0290】操作者は、コンピュータ20の文書作成ア
プリケーションを使用して会議設定用文書を作成した
ら、チェックシート70の処理1のチェック欄にマーク
する。チェック欄にマークが付されると、コンピュータ
20はこれを文字認識し、作成した文書を適当なファイ
ル名を付して保存する。 【0291】次いで、作成した文書をプリントアウトさ
せるために、操作者はチェックシート70の処理2の項
目において、部数欄に必要な印刷部数を数字で記入す
る。印刷部数が記入され、そのチェック欄にマークが付
されると、コンピュータ20はこれ文字認識し、プリン
タ22に文書作成アプリケーションを介して会議設定用
の文書を印刷させる。 【0292】次いで、作成した文書を会議参加者にファ
ックスさせるために、操作者はチェックシート70の処
理3の項目でファックスしたい客のグループにマークを
付する。なお、ファックスの送付先は、グループごと設
定する他、個人個人のリストで設定するようしてもよ
い。客のグループにマークが付されチェック欄にマーク
が付されると、コンピュータ20はこれを文字認識し、
文書データをファックスモデム23に転送する。また、
マークが付された客の電話番号を、予め登録されたデー
タベースを参照して読み取り、これをファックスモデム
23に転送する。ファックスモデム23は、同一の文書
データを送信先および送り状の内容のみを変更しなが
ら、各客に同報通信する。 【0293】さらに操作者が電子メールアドレス所持者
にも電子メールを送信するために、チェックシート70
の処理4の項目で、電子メールを送信したい客のグルー
プにマークを付する。コンピュータ20は、ファックス
送信と同様にして、モデム20gを経由して該当する客
に電子メールを送信する。 【0294】上記したように、本第5実施形態によれ
ば、上記第1実施形態と同様の効果の他、処理内容ごと
にチェックシート形式の筆記媒体が用意され、その指示
にしたがってチェックをしていけば、コンピュータが自
動的に必要なOA機器を起動し処理を進めるので、初心
者であっても誤りなく複雑な器材を駆使して業務を進め
ることができる。 【0295】また、文書の作成後は、やらせたい処理を
筆記媒体に記入しておけばコンピュータ20が自動的に
処理を進めるので、OA機器の取り扱いに費やす時間を
節約できる。 【0296】また、筆記媒体自体は手元に残るため、上
司のチェックや仕事内容管理のための履歴も作業と同時
に作成されていることになる。 【0297】なお、本実施形態は、上記のようなOA業
務の支援システムの他に、NC工作機械における工程管
理にも使用可能である。例えば、工程番号ごとにチェッ
ク欄と製作部品数を記入可能にリストを印刷する。この
リストを読取装置10に載置して必要な部品数を記入し
てから工程番号をチェックすると、これら文字認識さ
れ、部品が必要な数だけ、順序立てて製作される。工程
番号と処理内容の関係は、業務処理装置が予め設定して
おく。 【0298】(第6実施形態)本第6実施形態は、入札
場で使用する入札管理システムに関する。 【0299】(構成)本実施形態の入札管理システム
は、図28に示すように、複数の読取装置10B、ホス
トコンピュータ80a、入力装置80b、全員用モニタ
80cおよびディーラー用モニタ80dを備えている。
読取装置10Bは入札者(人)の前に置かれたテーブル
82および83上に取り付けられて、認識した文字列を
ホストコンピュータ80aに転送可能に配線されてい
る。 【0300】読取装置10Bは、上記第1実施形態の読
取装置10と文字認識装置2とを併せた機能を備える。
すなわち、読取装置10Bを使用して文字を記入する
と、筆跡データに基づいて文字認識され、認識された文
字データがホストコンピュータ80aに送信される。そ
の構成および動作は、上記第1実施形態における読取装
置10と文字認識装置2とを併せたものであり、説明を
省略する。ホストコンピュータ80aは、各読取装置1
0Bから転送された文字データを集計し、その集計結果
をモニタ80c、80dに個別に表示可能に構成されて
いる。入力装置80bは、ホストコンピュータ80aを
制御し、モニタ80c、80dに表示させる内容を指示
可能に構成されている。 【0301】(動作)上記構成において、ディーラー
は、入札させたい物件81を提示し、入札開始を入札者
に伝達する。各入札者は各自の読取装置10Bに載置さ
れた用紙に、希望金額を一斉に記入する。 【0302】各読取装置10Bで読み取られ認識された
文字データは、ホストコンピュータ80aに送信され
る。ホストコンピュータ80aは、送信された文字デー
タが示す金額を相互に比較し、文字コードの示す金額の
うち、最も高い金額がモニタ80cに表示される。この
金額に併せて該当入札者の名前等を表示させてもよい。 【0303】入札者はモニタ80cに表示された金額を
見て、さらに高い金額を用紙の次の欄に記載することが
できる。より高い金額が記載された場合は、その金額が
モニタに表示される。そして、金額が固まったと判断し
たら、ディーラーは入札成立を宣言し、読取装置10B
からのそれ以降のデータ転送を無効にする。以上で一回
の入札が終了する。 【0304】新たな入札を行う場合は、各入札者は読取
装置上の用紙を取り替え、次のディーラーの指示を待
つ。 【0305】なお、読取装置に載置する用紙に会員番号
を記入させる欄を設け、会員以外のもののデータは受け
付けないよう構成することは好ましい。 【0306】また、本システムは、入札、オークショ
ン、証券取引、議会における投票等に適用が可能であ
る。 【0307】上記したように本第6実施形態によれば、
上記第1実施形態と同様の効果の他、金額記入による静
かな入札が行え、入札になれていない人間でも入札への
参加を容易にすることができる。 【0308】また、各入札者にとっては手元に入札金額
を記載した用紙が残るので、便利である。 【0309】また、複数の者が同一の物品を競り落とす
ことのできる市場では、金額を即時に集計する必要がな
いので、読取装置を持ち歩きながら入札を行うこともで
きる。 【0310】(第7実施形態)本第7実施形態は、学
校、予備校、塾等で使用する採点処理システムに関す
る。 【0311】(構成)本実施形態の採点処理システム
は、図29に示すように、複数の読取装置10B、ホス
トコンピュータ90a、入力装置90b、全員用モニタ
90cおよび講師用モニタ90dを備えている。読取装
置10は生徒(人)の前に置かれた机91上に取り付け
られ、各読取装置からの筆跡データをホストコンピュー
タに転送可能に配線されている。 【0312】読取装置10Bは第6実施形態と同様の構
成を備える。すなわち、第1実施形態の読取装置10と
文字認識装置2とを併せた構成および機能を備える。ホ
ストコンピュータ90aは、各読取装置10Bから転送
された文字データを集計し、その集計結果をモニタ90
c、90dに個別に表示可能に構成されている。入力装
置90bは、ホストコンピュータ90aを制御し、モニ
タ90c、90dに表示させる内容を指示可能に構成さ
れている。各読取装置10Bには、図30に示すような
解答用紙92が備えられている。 【0313】解答用紙92は、予め筆記媒体設計用端末
で設計し、設計した版下を多量に印刷して製造される。
氏名欄92aは氏名を記入する欄であり、番号欄92b
は生徒の番号を記入する欄であり、得点欄92cは、採
点講師による確定点数が記入される欄である。解答欄9
2dは、最終的に答えを導き出すまでの過程を記載する
欄であり、答えの欄92eは、最終的に導いた答えのみ
を記入する欄である。この中で、番号欄92bおよび答
え欄92eが文字認識対象となる欄であり、解答欄92
cがイメージデータとして処理される欄である。各読取
装置10Bには、この解答用紙の定義体データが各々転
送されている。 【0314】(動作)上記構成において、講師は、入力
装置90bを操作し、モニタ90cに問題を表示する。
そして、解答時間を定め、生徒に問題を解答させる。 【0315】各生徒は、各自の読取装置10B上で解答
用紙92の各欄に、氏名、番号を記入する。番号に関す
る筆跡データは文字認識され、ホストコンピュータ90
aに送信される。ホストコンピュータ90aでは、予め
登録された生徒のデータベースを参照し、どの生徒が出
席しているか等の結果を講師の見るモニタ90dに表示
する。 【0316】各生徒が解答欄92dに記入し生成された
筆跡データは、文字認識されず、筆跡データのままホス
トコンピュータ90aに転送される。講師は、入力装置
90bを操作して、出席している任意の生徒の解答状況
をイメージデータとしてモニタ90dに表示させ、解答
状況を把握する。各生徒は、最終的な答えを導いたら、
これを答えの欄92eに記入する。この答えの欄92e
に記入された筆記内容は、読取装置10Bにより文字認
識され、認識された文字データとしてホストコンピュー
タ90aに転送される。ホストコンピュータ90aは、
予め登録されている正解のデータと送信された文字デー
タとを照合し、生徒ごとの正誤をモニタ90dに表示す
る。また、各問題で解答欄92dに記入が開始されてか
ら答えの欄92eに答えが記入されるまでの時間を計測
し、各問題ごとに統計をとる。 【0317】解答時間が経過したら、講師は、解答終了
を宣言し、入力装置90bを操作してホストコンピュー
タ90aに集計を指示する。それ以降の解答を受け付け
なくなる。ホストコンピュータ90aは、各答えの欄9
2eについて各読取装置10Bから送信された文字デー
タに基づいて各生徒ごとに採点をする。また、偏差値を
計算する。さらに、全体の平均点、問題別の平均点、偏
差値等も計算する。これらのデータは、講師のモニタ9
0dに随時表示される。なお、講師は必要と思われるデ
ータを、入力装置90bを操作して生徒が観察できるモ
ニタ90cに表示してもよい。 【0318】解答終了後、講師はたった今終了したばか
りの問題の解説に移る。入力装置90bを操作して正し
い解答方法と答えをモニタ90cに表示させる。また、
講師は、各生徒の解答欄92dのイメージデータを順に
自分のモニタ90dに表示させ、良い例や悪い例となり
うる解答例のイメージをモニタ90cに表示させる。そ
して、その場でその例に対する講評を加える。 【0319】解答用紙92は自分の復習のために生徒に
持ち帰らせるか、または、一度集めて、正しい答えの導
き方をしているかを採点講師に採点させ、最終的に確定
した得点を得点欄92cに記入してから生徒に返却する
かする。執り行ったテストを、能力テストではなくあく
までも勉強のための演習として位置づけるなら、解答用
紙92を改修することなく自分で採点させる。 【0320】上記したように本第7実施形態によれば、
上記第1実施形態と同様の効果の他、生徒が解答した直
後に解答用紙の集計をすることなく点数の集計が行える
ので、すぐにテストの結果が必要とされる機関で回収す
る労力の軽減と採点時間の短縮を図ることができる。 【0321】また、解答した経過をイメージとして解答
直後に表示し講評することができるので、生徒の問題意
識が高いうちに復習が行えることになり、その教育的効
果は絶大である。その際、採点や集計が即時に行えるの
で、生徒にとって自分の能力を即時に判断でき便利であ
る。 【0322】また、解答用紙の回収や採点、さらにその
返却といった労力を要しないので、一人しか講師のいな
い教室でも有効な講義を進めることができる。 【0323】さらに、生徒個別に各問題の所用時間やど
のような順番で問題を解いていったか等の経過が記録さ
れるので、正しい解き方や時間配分の指導等の従来なし
えなかった緻密な受験指導が行える。 【0324】(第8実施形態)本発明の第8実施形態
は、チケット販売システムに本発明の業務管理システム
を適用したものである。 【0325】(構成)図31に、本発明のチケット販売
システムのブロック図を示す。本システムは、どの町に
も一つは存在するようになったコンビニエンスストアに
設けられるものである。もちろん、設置場所がコンビニ
エンスストアに限られるものではなく、他の店舗や公共
施設に設けられるものであってもよい。 【0326】図31において、コンビニエンスストア1
00には、PHS11が装着された読取装置10B、券
売装置200、モデム201、レジスタ210、および
モデム211が備えられている。読取装置10Bおよび
PHS11については、上記実施形態6と同様の構成な
ので、説明を省略する。 【0327】図32に、券売装置200のブロック図を
示す。同図に示すように、本券売装置200は、CPU
202、ROM203、RAM204、通信用インター
フェース回路205、プリンタ用インターフェース20
6、およびプリンタ207を備えている。 【0328】CPU202は、ROM203に格納され
ているプログラムを実行することにより、本発明の券売
装置として動作させることが可能に構成されている。R
AM204は、CPU202のワークエリアとして使用
される他、回線32からモデム201、インターフェー
ス回路206を経て入力された発券情報を蓄積可能に構
成されている。通信用インターフェース回路205は回
線32を経てモデム201から入力された発券情報を受
信可能に構成されている。プリンタ用インターフェース
回路206はCPU202の命令によって転送されてき
た印字データをプリンタ207に供給し、プリンタ20
7はこの印字データに対応して、チケット用紙に文字等
を印字可能に構成されている。 【0329】上記構成により、当該券売装置200は、
業務処理装置4からチケットを発券させるための発券情
報が送信されてきた場合には、当該情報に基づいて、チ
ケットを打ち出し可能に構成されている。 【0330】図33に、券売装置210のブロック図を
示す。同図に示すように、本券売装置210は、CPU
212、ROM213、RAM214、通信用インター
フェース回路215、LCD216、およびレジスタ駆
動機構217を備えている。 【0331】CPU212は、ROM213に格納され
ているプログラムを実行することにより、本発明のレジ
スタ(金銭登録器)として動作させることが可能に構成
されている。RAM214は、CPU212のワークエ
リアとして使用される他、回線32からモデム211、
インターフェース回路215を経て入力された課金情報
を蓄積可能に構成されている。通信用インターフェース
回路215は回線32を経てモデム215から入力され
た課金情報を受信可能に構成されている。LCD216
は、CPU212によって書き込まれた文字情報を表示
可能に構成されている。レジスタ駆動機構217は、図
示しないモータおよびロック機構等によって構成され、
CPU212から出金命令が出力されると、ロック機構
のロックを解除させ、モータによって金庫を押し出し可
能に構成されている。出納者が金庫を所定位置まで押し
戻すと、再びロック機構がロックされる。 【0332】上記構成により、当該券売装置210は、
業務処理装置4からチケット発券を許可する課金情報と
して、登録許可情報と金額情報が送信されてきた場合に
は、当該金額情報に基づいてLCD216にチケットの
価格を表示させる。また登録許可情報が送信されてきた
場合には、ロック機構を解除させる。 【0333】中継局30、制御局31、回線32、およ
び業務処理装置4については、前記実施形態1と同様な
ので同一の符号を付すことし、その説明を省略する。 【0334】(動作)次に、本実施形態2の動作を、図
34のフローチャートに基づいて説明する。この処理の
前提として、予めチケット申込用紙の定義体データが幾
つか作成され、その申込用紙がコンビニエンスストア1
00に配布されているものとする。また、コンビニエン
スストア100に備え付ける読取装置10Bには、予め
チケット申込用紙の定義体データが送信され、筆跡デー
タメモリ10bに格納されているものとする。例えば、
映画チケット、コンサートチケット、イベントチケット
等の種類に応じて複数の定義体データを使い分け可能に
しておく。もちろん統一した書式で定義体データを一種
類のみ用いることとしてもよい。 【0335】このような申込用紙に必要とされる入力欄
としては、チケットの種類を示すチケット番号、開催日
時、A席、B席等の席種類・枚数等を記入するための欄
が挙げられる。 【0336】さて、上記構成において、チケットの購入
希望者は、最寄りのコンビニエンスストア100に出向
く。店員は、購入希望者から購入希望のチケットを聞
き、読取装置10Bにおいて、定義体データのセット、
および申し込み用紙のセットを同様にして行う(S30
1)。そして、店員は、購入希望者の希望するチケット
を特定するための情報をチケット申込用紙に記入してい
く。記入された文字については、読取装置10Bで文字
認識が行われる(S303)。 【0337】そして認識された文字列は文字データとし
て、通信基盤3を介して、業務処理装置4に送信される
(S304)。ホストコンピュータ40では、文字デー
タを参照しながら、予約データベースを照会する(S3
05)。 【0338】すなわち、ホストコンピュータ40は、チ
ケット番号に基づいて対応するチケットに関するレコー
ドを読み取り、指定された席の種類でその開催日時にお
けるチケット残数、つまり空席数を読み取る。 【0339】データ照会の結果、予約枚数以上チケット
残数がある場合には(S306;YES)、チケット販
売が可能である旨のデータを、店員の操作する読取装置
10Bに回線32経由で送出する(S308)。このデ
ータに基づいて読取装置10BのLCD10gにはチケ
ット発売可能である旨の文字表示がされる。この文字表
示は、予約可能な席の番号等を含む。もしもLCD10
gに表示された席を気に入らなければ、予約確認か否か
を記入する欄において、予約破棄する旨のマークを付す
る(S309;NO)。例えば、購入希望者が複数のチ
ケットを購入希望であって、席が離れてしか予約できな
い場合には、予約破棄を希望する場合が多いと考えられ
る。 【0340】購入希望者が前記文字表示を見て購入を希
望した場合には、店員は、予約確認の欄において、予約
確認する旨のマークを付する(S309;YES)。予
約確認がされると、読取装置10Bは、このマークを文
字認識し、予約確認を示す文字データをホストコンピュ
ータ40に送信する。ホストコンピュータ40では、こ
れを受けて、予約データベースにおいて、該当する席が
予約された旨のデータを記録し、チケット残数を予約さ
れた枚数分だけ少なくしてそのデータを更新する。そし
て、ホストコンピュータ40は券売装置200に向けて
このチケットを指定された枚数分だけ発見させるための
発券情報を送信する(S310)。券売装置200で
は、この発券情報を受信し、この情報に基づいてチケッ
トのタイトル、日時、席の種類、金額を含めた文字列を
プリンタ207に印字させ、チケットを発売する。 【0341】また、ホストコンピュータ40はレジスタ
210に向けて、登録許可情報と金銭情報とを含めたこ
のチケットの課金情報を送信する。レジスタ210で
は、この課金情報を受信して、金銭情報に基づいてLC
D216に販売金額の表示を行う。また、登録許可情報
に基づいて、レジスタ駆動機構217を駆動させて、金
庫のロックを解除する。 【0342】一方、ホストコンピュータ40によるデー
タ照会の結果、指定された枚数のチケットが予約できな
い場合には(S306;NO)、チケットの販売を禁止
する旨の文字データを、店員の操作する読取装置10B
に回線32経由で送出する(S313)。 【0343】上記処理により一つのチケット購入希望に
対する処理が完遂する。購入希望者が他のチケット予約
を希望している場合(S312;YES)、店員は、読
取装置10Bをリセットし、再び申込用紙をセットして
上記処理を繰り返す(S301〜S313)。他のチケ
ット予約を希望していない場合(S312;NO)、そ
のまま処理を終了する。 【0344】上記したように本実施形態8によれば、上
記第1実施形態と同様の効果の他、どの町にも存在する
コンビニエンスストア等でチケット販売が可能な構成を
備えたので、チケットの購入希望者は、予約センター等
に出向くことなくチケット購入が行える。 【0345】特に、本実施形態によれば、データベース
を照会した結果がすぐに読取装置に表示されるので、購
入希望者に予約の可否を直ぐ知らせることができる。購
入希望者は、予約の可否に応じて、他のチケットに切り
替えたり他の日時等に変更したりすることができる。 【0346】(他の実施形態)本発明は、上述した実施
形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で変更実施可能である。 【0347】(1) 文字認識について 上記各実施形態では、イメージデータに基づく、文字認
識と筆跡データに基づく文字認識とを併せて行ってもよ
い。両者の認識結果が一致した場合には、この認識結果
を用いることができることは言うまでもないが、両者の
認識結果が一致していない場合には曖昧度を算出するこ
とによって文字認識の精度をオペレータに知らしめるこ
とができる。すなわち、両者の認識結果のずれの度合い
を、フラグまたは数値によって表された曖昧度を算出
し、この曖昧度をコンピュータ20のディスプレイに表
示させてもよい。 【0348】ただし、曖昧度も認識文字と併せて表示可
能であり、オペレータはこの表示を見ることによって文
字認識の精度を確認することができる。一方、両者の認
識結果が一致する場合には、当該認識結果が認識文字と
してコンピュータのディスプレイ等に表示される。これ
により、さらに正確な文字認識を行うことが可能とな
る。また、筆圧も含めて文字認識を行うことにより、さ
らに精度の高い文字認識を行うことが可能となる。 【0349】また、本発明のシステムは上記応用範囲に
留まらず、紙による記録とデータ処理との双方が要求さ
れるあらゆる業務分野に適用が可能である。すなわち、
用紙自体は、記入後、読取装置から取り外して使用・保
管が可能である一方、記入内容はコンピュータに認識可
能な文字情報としてあるいはイメージデータとして記録
・加工・集計・管理等することができる。 【0350】(2) 構成について 上記した実施形態でも説明したように、本発明は筆跡デ
ータを生成する読取装置、文字認識する文字認識装置お
よび業務処理を行う業務処理装置に別々に構成する必要
はなく、適宜編成することが可能である。すなわち、読
取装置に筆跡データ生成機能と文字認識機能を併せて持
たせることにより、文字認識装置を省略することが可能
である。また、業務処理装置に、業務処理機能と文字認
識機能とを併せて持たせることにより、文字認識装置を
省略することが可能である。 【0351】(3) 適用可能な業務管理 本発明の業務管理システムは、上記各実施形態のような
用途に限らず、他の多くの業務管理システムに適用可能
である。 【0352】例えば、本発明は検索システムにも適用が
可能である。図書検索システムに適用する場合には、リ
ストを、書籍名、作者名、出版社名等を記入可能に構成
する。一方、業務処理装置4には、リストに挙げた項目
にしたがって書籍データが分類されたデータベースを設
ける。利用者が読取装置10上にこのリストを載置し
て、自分の判っている項目を記入すると、業務処理装置
4がデータベースから該当するレコードを抽出して、読
取装置上に表示可能に送信する。利用者はこれを見て、
希望する書籍の有無や情報を知ることができる。 【0353】また、判例検索システムに適用する場合に
は、リストを、幾つかのキーワードが書き込める入力欄
を設けて構成する。一方、業務処理装置4には、判例が
レコードとして記録されたデータベースを設ける。利用
者が読取装置10上にこのリストを載置して、探したい
判例のキーワードを記入すると、業務処理装置4がデー
タベースの判例情報をキーワードに基づいて検索し、当
該キーワードが含まれている判例を抽出して、読取装置
10に表示可能に送信する。利用者はこれを見て、探し
たい判例のタイトルやその内容を見ることができる。 【0354】その他、本発明は、あらゆる業務に適用す
ることが可能である。 【0355】例えば、事務所工場内では、上記発注伝
票、仕入伝票による伝票管理、在庫管理の他に、人事勤
怠報告、入出金処理、売上報告、材料使用報告、生産工
数報告等に使用できる。このような用途の場合、筆記媒
体としては、人事勤怠報告用、入出金用、入出庫リス
ト、売上報告用、材料使用報告用、生産工数報告用等の
事務所工場内で用いる伝票を作成することになる。 【0356】営業現場では、商品の受注発注、申し込
み、見積もり、配達確認、工事管理、顧客管理、各種報
告等に使用できる。このような用途の場合、筆記媒体と
しては、受注発注用、申し込み用、見積もり用、配達確
認用、工事管理用、顧客管理用、報告用等の各種伝票を
作成することになる。 【0357】また、顧客対応現場では、アンケート、苦
情受付の他に、マーケティング等に使用できる。このよ
うな用途の場合、筆記媒体としては、マーケティング受
付用の用紙を作成することになる。 【0358】その他の特殊業務においては、警察におけ
る交通違反取締の他に、検問、交通報告、調書等、医療
現場におけるカルテ作成、診療報告等、工事現場におけ
る検査報告、工事現場作業員報告、機材運用報告、材料
調達報告、進捗報告等、自動者整備における自動車整備
チェック、引越業者における引越見積もり、引越物品、
その他自動販売機商品補充報告、売上金回収報告等に使
用できる。このような用途に使用する場合、警察検問
用、交通報告用、調書用、病院カルテ、診療報告、検査
報告、工事現場作業員報告、機材運用報告、材料調達報
告、進捗報告、自動車整備チェック、引越見積もり用、
引越物品用、自動販売機商品補充報告、売上金回収報告
等の特殊業務に用いる帳票等を作成することになる。 【0359】 【発明の効果】本発明によれば、筆記した内容を直接コ
ンピュータに入力可能な構成を備えたので、以下の効果
を得ることが可能である。 【0360】第1に、通常の筆記媒体のコンピュータへ
の入力に伴う、キー入力のための煩雑な作業を回避する
ことができる。すなわち、読取装置により筆記媒体の記
入をすると同時に筆跡データが検出され、この筆跡デー
タは文字認識手段に送信される。このため、筆記媒体に
記入された事項をオペレータがキー入力する等の処理の
必要がなくなり、オペレータの作業負担を軽減すること
ができる。また、読取装置において記入した記入済みの
筆記媒体が手元に残るため、法律等によって筆記媒体の
保存が義務付けられた業務においても、本発明は手書き
とキーボードによる入力という重複した労力の軽減とい
う効果を発揮する。 【0361】第2に、キー入力に伴うデータの誤入力を
回避することができる。本発明によれば、筆記媒体に記
載された事項は筆跡データとして入力されるため、記載
事項をキー入力する必要がない。したがって、キー入力
に伴う誤入力を回避することが可能となる。その際、誤
記の排除等が行えるので、手書きの筆記媒体の記載自体
に不備がある場合にその誤りチェックが行える点でも有
効である。 【0362】第3に、仕入処理、会計処理を迅速に行う
ことができる。筆記媒体および帳票に記入すると同時
に、筆跡データが読取装置によって検出される。このた
め、会計処理を日次決算で行うことができ、また、発
注、仕入処理においては、納品時期の遅れを回避するこ
とができる。 【0363】また、本発明によれば、時間情報を筆記情
報と併せる構成を備えたので、データの改竄等の不正処
理を防止することが可能である。 【0364】本発明によれば、認証情報を読取可能な構
成を備えたので、不良な筆記媒体、不正な伝票を認識し
排除することが可能である。 【0365】本発明によれば、屋内外等の配線設備がな
い場所でも、筆跡を読取可能な構成を備えたので、あら
ゆる業務の効率化が可能である。 【0366】本発明によれば、屋内外において筆記した
内容に対する回答を表示可能な構成を備えたので、現場
で必要とされる回答情報を迅速に提供可能である。 【0367】本発明によれば、筆記媒体が正規に置かれ
ていなくても補正可能な構成を備えたので、筆記媒体の
載置位置を気にすることなく筆記が可能である。 【0368】本発明によれば、筆記媒体に記載された筆
跡から文字情報を取り出し可能な構成を備えたので、筆
記媒体の文字を正しく効率的に認識させることができ
る。 【0369】本発明によれば、筆記媒体内における筆記
内容の削除や修正を読取可能な構成を備えたので、筆記
内容に削除や修正があっても正しい情報を認識すること
が可能である。 【0370】本発明によれば、筆記媒体の設計を行える
構成を備えたので、任意の様式の筆記媒体設計が可能で
ある。 【0371】本発明によれば、業務管理として苦情処理
に適する業務管理システムを提供することができる。 【0372】本発明によれば、業務管理として在庫管理
に適する業務管理システムを提供することができる。 【0373】本発明によれば、業務管理としてオフィス
業務に適する業務管理システムを提供することができ
る。 【0374】本発明によれば、業務管理として入札管理
に適する業務管理システムを提供することができる。 【0375】本発明によれば、業務管理として採点処理
に適する業務管理システムを提供することができる。 【0376】本発明によれば、業務管理としてチケット
販売に適する業務管理システムを提供することができ
る。 【0377】本発明によれば、屋内外において筆記した
データを即時に文字認識させて業務処理に直接使用可能
な構成を備えたので、屋内外の業務処理を大幅に簡略化
することが可能となる。したがって、あらゆる業種にお
ける中間経費を削減することができ、ひいては製品やサ
ービスのコスト削減を図ることができる。 【0378】本発明によれば、屋内外において筆記した
内容に対する回答を表示可能な構成を備えたので、アン
ケート調査や検問等、現場で必要とされる回答情報を迅
速に提供することができる。したがって、従来できなか
ったアンケート調査が行えたり、従来の検問等におい
て、記入作業とは別途に行っていた連絡業務を不要とす
ることができ、サービス内容の多様化や作業時間の短縮
等を図ることができる。 【0379】本発明によれば、チケット販売に関するデ
ータベースと無線で接続可能な構成を備えたので、近所
のコンビニエンスストア等のどこにでもある販売拠点に
おいて、手軽にチケットが購入できる。したがって、従
来限られていたチケット購入方法の窓口を一気に広げる
ことができ、業者および購入者の双方にとって便利なシ
ステムを提供することができる。
ュータで管理するための業務管理システムに関し、詳し
くは発注伝票、会計伝票等の筆記媒体に対する入力およ
び管理を行う業務管理システムに関する。 【0002】 【従来の技術】今日、コンピュータによる業務管理(以
下、業務一般をコンピュータで管理することを「業務管
理」という)が進歩しているが、依然として、伝票、帳
票、リスト等の業務上使用される用紙(以下「筆記媒
体」という)は不可欠である。コンピュータにデータを
入力すれば、データの集計、判断、印刷、加工等が容易
に行える。それにもかかわらず、筆記媒体が商業活動上
最も頻繁に利用される媒体であるのは、紙が幾つかの優
れた性質を備えるからである。例えば、筆記用具と紙さ
えあれば、いつでも文字の記入ができるという即時性、
紙自体は軽く持ち運びに便利であるという携帯性、紙に
は電源等が不要であるという普遍性、記入した文字は容
易に消えることがなく保存に適するという保存性等が挙
げられる。今後、どんなにコンピュータによる業務の効
率化が促進されても、これら紙の優れた性質故に、業務
活動において、筆記媒体等が使われなくなることはない
であろう。 【0003】例えば、商業活動の現場では、商品の発注
の際、商品名、個数、納品先等を記入するために発注伝
票が使用されている。必要事項が記入された発注伝票は
メーカーや問屋に送付され、メーカーや問屋においては
発注伝票に従い仕入伝票が作成される。販売店または売
場から小売店に電話によって発注がなされる場合には、
小売店において仕入伝票が直接発行される。すなわち、
小売店側のオペレータは電話で伝えられた内容を記録す
るために仕入伝票が使用される。 【0004】一方、コンピュータによる販売管理を行う
場合、上記のようにして文字が記録された伝票に基づい
て、コンピュータにデータを認識させるために、再度デ
ータ入力が行われる。例えば、受注、納品処理を行う販
売店にあっては、小売店側のオペレータは電話に基づい
て記入された仕入伝票に基づいてキー入力する。 【0005】また、伝票、帳票は企業内の会計業務にお
いても広く使用されている。例えば、納品書、領収書、
請求書等の原始帳票に基づき、会計伝票に必要事項が手
書きで記入される。会計処理がコンピュータを用いた管
理システムによって行われる場合には、手書きの会計伝
票の記載内容はオペレータによってコンピュータシステ
ムに再度キー入力される。そして、管理システムはキー
入力されたデータに基づき会計帳票を作成する。 【0006】さらに、棚卸し等により在庫管理を行う場
合には、コンピュータ等から出力された在庫リストを倉
庫に持参し、在庫リストに印字されている在庫数に添え
て、実際に数えた製品の個数を記入し、これを持ち帰っ
てコンピュータが管理する在庫数を更新していた。 【0007】さらにまた、アンケート調査を行う場合に
は、調査員が通行人等に質問して得られた回答をアンケ
ート用紙に記入し、後日このアンケート用紙を集めてオ
ペレータがコンピュータを使用して集計していた。 【0008】このように、従来の業務管理システムで
は、その業務に必要とされる項目を作業者が特定の筆記
媒体に記入し、その後、再度コンピュータへの入力する
のが普通であった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
業務管理システムは以下に示すように種々の問題を抱え
ていた。 【0010】第1に、キー入力のために煩雑な作業を必
要としていた。従来の業務管理システムにおいては、筆
記媒体に手書きされた事項をコンピュータにキー入力し
なければならない。すなわち、キー入力を人手によって
行わなければならず、オペレータの作業負担は大きなも
のとなっていた。 【0011】第2に、キー入力の際に誤ったデータが入
力されるおそれがあった。キー入力が人手によって行わ
れるものである以上、入力ミスが発生する可能性は常に
存在している。上述した業務管理における入力ミスは重
大な問題となり得る。例えば、発注伝票に記載された商
品個数の入力ミスが生じた場合には、誤った個数の商品
が納入され、原始帳票に記載された金額の入力ミスが生
じた場合には、誤った会計処理がなされてしまう。 【0012】第3に、迅速な業務管理が困難となってい
た。筆記媒体に記入された文字等はキー入力によって、
コンピュータに入力される。すなわち、筆記媒体等に文
字を記入したとしても、これらの文字等を直ちにコンピ
ュータによって処理することができない。このため、会
計処理を日次決算で行うことができず、数日遅れた決算
がなされるにすぎなかった。また、発注、仕入処理にお
いては、納品時期の遅れが生じることもあった。 【0013】例えば、従来の在庫管理では、前もってコ
ンピュータから在庫リストを出力する作業、出力された
在庫リストに書き込む作業、書き込まれた在庫リストに
基づいて再びコンピュータに入力する作業等、データを
修正するという目的のために人手を介する複数の作業が
必要とされていた。 【0014】従来のアンケート調査においても、アンケ
ート用紙に記入する作業と、記入されたアンケート用紙
に基づいてコンピュータに入力する作業が必要であっ
た。しかも、アンケートに対する回答や集計結果は後日
にしか判らないので、調査対象者に調査現場で何からの
フィードバックをすることはできなかった。 【0015】また、従来のチケット販売方法では、チケ
ットを購入したい者は、予約センターまで出向かなけれ
ばならなかった。電話による予約の場合であっても、独
自に集めた資料に基づいて電話による予約作業をしなけ
ればならなかったので、近所のコンビニエンスストアで
買い物をするように、手軽にチケットを選び購入すると
いうようなことができなかった。 【0016】なお、上記問題を解決する場合でも、ある
程度のセキュリティを維持しておかねばならないのはも
ちろんである。 【0017】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みてなされたものであり、本発明の第1の目的は、筆記
した内容を直接コンピュータに入力可能な構成を備える
ことにより、筆記媒体上の文字情報を再度コンピュータ
に入力するための作業を省き、もって、業務の効率化、
キー入力に伴う入力ミスの防止、および迅速な処理を可
能とする業務管理システムを提供することである。 【0018】本発明の第2の目的は、時間情報を筆記情
報と併せる構成を備えることにより、データの改竄等の
不正処理を防止しうる業務管理システムを提供すること
である。 【0019】本発明の第3の目的は、認証情報を読取可
能な構成を備えることにより、不良な筆記媒体、不正な
伝票を認識し排除することが可能な業務管理システムを
提供することである。 【0020】本発明の第4の目的は、屋内外等の配線設
備がない場所でも、筆跡を読取可能な構成を備えること
により、あらゆる業務の効率化が可能な業務管理システ
ムを提供することである。 【0021】本発明の第5の目的は、屋内外において筆
記した内容に対する回答を表示可能な構成を備えること
により、現場で必要とされる回答情報を迅速に提供可能
な業務管理システムを提供することである。 【0022】本発明の第6の目的は、筆記媒体が正規に
置かれていなくても補正可能な構成を備えることによ
り、筆記媒体の載置位置を気にすることなく筆記が可能
な業務管理システムを提供することである。 【0023】本発明の第7の目的は、筆記媒体に記載さ
れた筆跡から文字情報を取り出し可能な構成を備えるこ
とにより、筆記媒体の文字を正しく効率的に認識しうる
業務管理システムを提供することである。 【0024】本発明の第8の目的は、筆記媒体内におけ
る筆記内容の削除や修正を読取可能な構成を備えること
により、筆記内容に削除や修正があっても正しい情報を
認識可能な業務管理システムを提供することである。 【0025】本発明の第9の目的は、筆記媒体の設計を
行える構成を備えることにより、任意の様式の筆記媒体
設計を可能とする業務管理システムを提供することであ
る。 【0026】本発明の第10の目的は、業務処理として
苦情処理に適する業務管理システムを提供することであ
る。 【0027】本発明の第11の目的は、業務処理として
在庫管理に適する業務管理システムを提供することであ
る。 【0028】本発明の第12の目的は、業務処理として
オフィス業務に適する業務管理システムを提供すること
である。 【0029】本発明の第13の目的は、業務処理として
入札管理に適する業務管理システムを提供することであ
る。 【0030】本発明の第14の目的は、業務処理として
採点処理に適する業務管理システムを提供することであ
る。 【0031】本発明の第15の目的は、業務処理として
チケット販売に適する業務管理システムを提供すること
である。 【0032】本発明の業務管理システムは、筆記媒体上
にペンにより書かれた筆跡について、ペン先の座標を検
出する手段、ペン先の経過時間に対する座標変化を筆記
媒体ごとに示す筆跡データを生成する手段、および筆跡
データを送信する送信手段を備える読取装置と、この筆
跡データに基づき文字認識を行う文字認識装置と、認識
された文字列に応じて所定の業務処理を実行する業務処
理装置と、を備えて構成される。 【0033】ここで、読取装置と文字認識装置と間のデ
ータ送受信は、各種のデータ通信手段を使用することが
可能である。例えば、RS−232C等のパーソナルコ
ンピュータにおける汎用通信の他、赤外線通信、ICカ
ード等の記憶媒体を利用したデータの受け渡し、モデ
ム、ターミナルアダプタ等を使用して加入者回線等を介
して行うデータ通信、さらにPHS等の携帯型情報通信
機器を用いる通信等が使用できる。 【0034】筆記媒体としては、受注発注用、仕入用、
申し込み用、見積もり用、アンケート用、マーケティン
グ用、クレーム受付用、配達確認用、工事管理用、顧客
管理用、報告用等の営業や顧客対応に用いる各種伝票
類、人事勤怠報告用、入出金用、入出庫リスト、売上報
告用、材料使用報告用、生産工数報告用等の事務所工場
内で用いる筆記媒体、警察検問用、交番報告用、交通違
反取締用、調書用、病院カルテ、診療報告、検査報告、
工事現場作業員報告、機材運用報告、材料調達報告、進
捗報告、自動車整備チェック、引越見積もり用、引越物
品用、自動販売機商品補充報告、売上金回収報告等の特
殊業務に用いる伝票や帳票等が挙げられる。 【0035】認識文字あるいは認識文字列とは、筆跡デ
ータが示していると認識された文字または文字列をい
う。文字には、数字、英字等の外国文字、ひらがな、カ
タカナ、漢字等の他、○や△、(、「などの記号や線図
等の図形をも含むものとする。 【0036】なお、読取装置による筆跡データの検出と
文字認識装置による文字認識は同時になされる必要はな
い。読取装置により筆記者の筆跡を読取り、その後文字
認識をさせたいときに、筆跡データを文字認識装置へ転
送するものでもよい。 【0037】また、読取装置と文字認識装置とが個別の
装置である必要はなく、二つの装置の構成および機能を
兼ね備え、筆跡の読取およびその文字認識を可能として
もよい。 【0038】本発明において、読取装置は、前記筆跡デ
ータの生成時に、前記筆跡データを生成した時刻を表す
タイムスタンプデータを所定のタイミングで生成する手
段をさらに備え、送信手段は、当該タイムスタンプデー
タを前記筆跡データとともに送信することは好ましい。 【0039】正規に記載され生成された筆跡データであ
ればタイムスタンプデータの示す時刻が連続している
が、不正に記載されたものであれば、タイムスタンプデ
ータの示す時刻が不連続になるからである。 【0040】また、読取装置は、当該読取装置の識別デ
ータその他の付加情報を生成する手段をさらに備え、送
信手段は、当該付加情報を前記筆跡データとともに送信
することは好ましい。付加情報により、認証の精度をさ
らに上げられるからである。 【0041】さらに、読取装置は、筆記媒体上に記され
た印影、署名等の画像を取り込んでイメージデータを生
成する手段をさらに備え、送信手段は、イメージデータ
を前記筆跡データとともに送信することは好ましい。印
影に基づけば、さらに認証の精度を上げることができる
からである。 【0042】なお、印影とは、主として読取装置上にセ
ットされた実際の筆記媒体上の押印・拇印等を意味す
る。 【0043】本発明の読取装置における送信手段は、筆
跡データを含むデータを所定のバス規格に準じて出力す
る出力回路と、前記出力回路から出力された筆跡データ
を含むデータを出力可能に構成された入出力スロット
と、を備え、入出力スロットは、当該筆跡データを含む
データを無線通信可能な携帯型情報通信機器を装着可能
に構成されている。 【0044】なお、携帯型情報通信機器としては、携帯
電話、PHS(Personal Handy-phone System)、ペー
ジャ、テレターミナル、MMAC等の各種無線データ通
信サービスに対応するものが挙げられる。これら機器は
特にPCバス等に接続可能なものであることが好まし
く、入出力スロットおよび出力回路は携帯電話またはP
HSに適用可能なバス規格に準拠していることが好まし
い。ただし、携帯型であってデジタルデータである筆跡
データ等を送信可能なものであれば、業務用無線機、ト
ランシーバ等他の携帯型情報通信機器を適用してもよ
い。 【0045】本発明は、複数種類の筆記媒体のうちいず
れか一の筆記媒体を筆記者に選択させる選択手段をさら
に備え、送信手段は、選択手段を使用して使用者に選択
された筆記媒体を特定するための定義体データを送信す
る。 【0046】なお、定義体データは、筆記媒体の種類
(納品伝票、仕入伝票、請求書、送り状等)に応じて各
入力欄を定義するためのデータ構成を備える。例えば筆
記媒体が発注伝票であれば、入力欄として、日付、記入
者、品名、品番、数量、単価、合計、筆記媒体番号、サ
イン、押印等が考えられる。定義体データは、各入力欄
について、桁数、文字種類、文字認識するか否か、伝票
内における各入力枠の相対位置等を特定するものであ
る。 【0047】ここで、読取装置は、外部から送信された
データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信
されたデータに基づいて文字を表示する文字表示手段
と、をさらに備えることは好ましい。読取装置から筆記
データを含むデータが送信されるのみでなく、業務業務
処理装置からのデータに基づく文字表示ができるので、
業務の効率化に貢献できる。 【0048】例えば、読取装置は、ペン先の座標を検出
する手段は、所定の信号を出力するペンと、前記ペンか
ら出力された信号を受信するディジタイザと、を備え
る。 【0049】読取装置は、複数の筆記媒体についての前
記筆跡データを含むデータを、記憶可能に構成された記
憶回路をさらに備え、前記送信手段は、記憶回路に記憶
した複数の筆跡データを含むデータを一括して前記文字
認識装置に送信することは好ましい。複数の筆跡データ
を含むデータを送信できるので、常に通信する必要がな
く、効率的だからである。 【0050】文字認識装置は、読取装置から送信され
た、使用者に選択された筆記媒体を特定するためのデー
タに基づいて使用する筆記媒体様式を識別する手段と、
識別した筆記媒体様式を特定する定義体データに基づい
て文字認識を行う手段と、を備える。 【0051】ここで、文字認識装置は、筆跡データを含
むデータに基づいて読取装置に対する前記筆跡の相対位
置を検出する手段と、筆跡が記された筆記媒体の筆記媒
体様式を特定する定義体データおよび読取装置に対する
筆跡の相対位置に基づいてこの読取装置に対する筆記媒
体の相対位置を決定する手段と、を備えることは好まし
い。 【0052】すなわち、読取装置にて生成される筆跡デ
ータは、筆跡の絶対位置を示す座標データの時間関数と
なっているため、この筆跡データから読取装置と筆跡と
の相対位置が判る。一方定義体データにより筆記媒体の
形状と各入力欄の位置も判っている。例え筆記媒体が読
取装置の正規の位置に置かれず記入されたとしても、筆
跡データから認識された文字列がこの筆記媒体の各入力
欄の中に入る位置まで筆記媒体を移動させたとき、その
位置は実際の筆記媒体の位置と読取装置の基準位置との
相対位置を示す。 【0053】また、筆跡の相対位置を検出する手段は、
必ず記入されるべき複数の必須入力欄に対して記入され
た筆跡の、読取装置に対する相対位置を検出し、前記筆
記媒体の相対位置を決定する手段は、必須入力欄に対し
て記入された筆跡の、読取装置に対する相対位置に基づ
いて、読取装置に対する筆記媒体の向きを決定すること
は好ましい。必須入力欄は複数あるので、複数の必須入
力欄の位置を判断すれば、筆記媒体そのものの配置が判
るからである。 【0054】また、文字認識装置は、読取装置に対する
筆跡の相対位置および筆記媒体の相対位置に基づいて、
読取装置に対する筆記媒体の位置のずれを補正する補正
手段をさらに備えることは好ましい。通常、筆記媒体が
読取装置に対して人手で正規の位置に置かれることは希
なので、位置補正することによって、筆記媒体の載置位
置に注意を払う必要がなくなるからである。 【0055】また、文字認識装置の補正手段は、読取装
置に対する筆跡の相対位置および筆記媒体の相対位置に
基づいて筆記媒体の傾きを検出し、筆記媒体の傾きを補
正することは好ましい。通常、筆記媒体が読取装置に対
して人手で正規の角度に置かれることは希なので、角度
補正することによって、筆記媒体の載置角度に注意を払
う必要がなくなるからである。 【0056】本発明では、文字認識装置は、読取装置か
ら送信された筆跡データに基づいて、この筆跡データの
表わす文字列を構成する文字、記号、図形または文字・
記号群を切り出す手段と、切り出された文字、記号、図
形または文字・記号群を文字認識して文字コードからな
る認識文字列に変換する手段と、を備える。 【0057】筆記媒体に筆記された文字は崩されて記載
されたり続けて記載されたりしているので、文字を切り
出すことにより、一文字等の認識単位に分解できるの
で、文字認識を容易にすることができる。 【0058】ここで、文字認識装置の認識文字列に変換
する手段は、筆跡データから複製されるイメージデータ
に基づく文字認識結果と、この筆跡のあるサンプリング
点から次のサンプリング点に向かう方向を示すに方向素
子に基づく文字認識結果と、を併せて文字認識すること
は好ましい。筆跡がくずれているためイメージデータの
みではいずれの文字であるか認識できない場合でも、方
向素子を参照すればどのような順序で記入された文字で
あるかを理解できるため、文字の認識ができる場合があ
るからである。 【0059】また、文字認識装置の認識文字列に変換す
る手段は、文字、記号、図形または文字・記号群を切り
出す手段により切り出された文字、記号、図形または文
字・記号群の各々の画数に基づいて、文字認識すること
は好ましい。画数に対応させて、認識されうる候補の文
字群を設けておけば、文字が崩れていても、文字認識率
を上げることができるからである。 【0060】また、文字認識装置の認識文字列に変換す
る手段は、文字、記号、図形または文字・記号群を切り
出す手段により切り出された文字、記号、図形または文
字・記号群の各々に存在する交点の数に基づいて、文字
認識することは好ましい。交点の数に対応させて、認識
されうる候補の文字群を設けておけば、文字が崩れてい
ても、文字認識率を上げることができるからである。 【0061】また、文字認識装置の認識文字列に変換す
る手段は、文字、記号、図形または文字・記号群を切り
出す手段により切り出された文字、記号、図形または文
字・記号群の各々が、所定の領域に含まれているか否か
により、文字認識することは好ましい。所定の領域に文
字を記載させれば、文字の大きさが一定になるので、文
字認識率を上げることができるからである。 【0062】本発明において、文字認識装置の認識文字
列に変換する手段は、予め定められた特定図形が重ね書
きされた文字列を認識文字列中に検出した場合には、こ
の特定図形が重ね書きされた文字列の認識を禁止する。 【0063】例えば、二重線等の記号が文字上に重ね書
きされていれば、二重線により消された文字列を認識文
字列から除外できる。なお、重ね書きされる文字列は一
字でも二以上の文字列でもよい。 【0064】また、文字認識装置の認識文字列に変換す
る手段は、予め定められた特定図形が重ね書きされた文
字列を認識文字列中に検出した場合であって、かつ、当
該文字列に添え書きされた文字列を認識したときには、
特定図形が重ね書きされた文字列の認識を禁止し、その
代わりに添え書きされた文字列を文字認識して認識文字
列中に挿入するよう構成することは好ましい。 【0065】二重線が重ね書きされ、その上部に訂正文
字が記載されていいた場合には、その訂正文字が二重線
により消去された文字列の代わりに挿入される。なお、
重ね書きされる文字列と添え書きされた文字列とは同じ
文字数である必要はない。また、これら文字列は一字で
も二以上の文字でもよい。 【0066】また、文字認識装置は、筆記媒体の所定欄
に予め定められた種類の文字、記号または図形が記載さ
れていると認識した場合には、当該筆記媒体を削除対象
であると判断する手段を備えることは好ましい。 【0067】例えば、所定欄は例えば筆記媒体の四隅に
設ける。この四隅に設けられた所定欄にまたがって大き
く×が記載されていたら、この筆記媒体全体が削除対象
であると判断する。 【0068】また、文字認識装置は、筆記媒体の所定欄
に予め定められた種類の文字、記号または図形が記載さ
れていると認識した場合には、当該所定欄に対応付けら
れた欄に記載された筆跡データに基づく認識文字列を、
削除対象であるものと判断する手段を備えることは好ま
しい。 【0069】例えば、売上筆記媒体において、商品名、
数量、単価、金額等からなる一つのレコードに対し、そ
のレコードの欄の横に所定欄として□を設ける。この□
の欄に×を記載したら、そのレコードに関して認識した
文字列を削除する。 【0070】本発明では、文字認識装置は、一の筆記媒
体に対応する筆跡データを一単位とし、複数の読取装置
からそれぞれ出力されたこれら筆跡データの単位に基づ
いて筆記媒体ごとに文字列を認識する。 【0071】複数の読取装置から送信された筆跡データ
を筆記媒体ごとに認識するので、伝票処理等に適する。 【0072】本発明では、文字認識装置は、当該文字認
識装置に接続された読取装置から送信される筆跡データ
を含むデータに基づいて筆記媒体を特定する定義体デー
タを設定する手段と、設定された定義体データを読取装
置に送信する手段と、を備える。例えば、新たな筆記媒
体様式を設計する場合、入力者は既存の筆記媒体あるい
は粗く作表された筆記媒体を読取装置にセットする。そ
して、当該筆記媒体の上において、例えば、入力させた
い欄をその欄の対角線をペンで押さえる等によりペン先
端の座標を入力する。筆記媒体設計装置は、読取装置に
おいて指定されたペン先端の座標を読み取る。また、別
途、当該座標により特定される領域に関して指定された
(入力装置等により入力する)領域の属性データ(文字
の種類、文字認識の有無、桁数等)を当該欄の座標とと
もに記憶する。したがって、これらにより、新たな筆記
媒体の様式を定義する定義体データが設計できる。 【0073】このとき、文字認識装置の定義体データを
設定する手段は、筆跡データを含むデータにより複数の
座標が指定された場合に、この複数の座標によって特定
される範囲を、一の入力欄として設定することは好まし
い。枠を指定する際に、枠の頂点を指定すれば一義的に
入力欄の配置と大きさを定めることができるからであ
る。 【0074】さらに、文字認識装置の定義体を設定する
手段は、一の入力欄を設定した場合に、当該入力欄の属
性を併せて設定可能に構成される。 【0075】さらに、業務処理装置は、文字認識装置に
より認識された文字列のうち、筆記媒体の一又は二以上
の予め定められた欄に対応する文字列を検索用のインデ
ックスデータとし、当該インデックスデータとこの筆記
媒体の筆跡データを含むデータとを対応させて格納する
データベースを備え、インデックスデータに基づいて前
記データベースに格納されたレコードの読み取り、書き
込みおよび検索処理をする。筆跡データの内容を読み取
ることなくインデックスデータに基づいてファイル管理
ができるので、ファイル処理が高速化できるからであ
る。 【0076】文字認識装置は、読取装置から出力された
筆跡データのうち、筆記媒体の所定の領域についての文
字認識を禁止し、当該領域内の筆跡データをそのままイ
メージデータとして業務処理装置に出力する。認識させ
る必要のないデータは、イメージデータとして処理でき
れば十分だからである。例えば、入力者の署名を筆跡デ
ータとしてそのまま転送する場合である。 【0077】本発明によれば、業務処理装置は、筆記媒
体の特定の欄に記載され文字認識装置が文字認識を禁止
しそのまま出力した照合用筆跡データと予め登録された
照合用筆跡データとを照合し、当該照合結果に基づいて
業務処理を行う。 【0078】例えば、照合用筆跡データが入力者の署名
である場合、読取装置を取り扱う資格を有する者の署名
を予め照合用筆跡データとして記憶させる。業務処理装
置は、読取装置から転送された筆跡データと予め登録さ
れた筆跡データとの照合を行い、両者が一致した場合の
み筆記媒体の文字認識を行う等の処理ができる。 【0079】ここで、照合は、筆跡データが示す筆順に
ついて行うことは好ましい。また、筆跡データが示す筆
記時間に基づいて行うことも好ましい。 【0080】このとき、業務処理装置は、文字認識装置
により文字認識がされた筆跡データについての筆記媒体
の承認を示す承認処理がされたときに、この筆記媒体が
承認された旨を証明する印影データを当該筆跡データに
付加することは好ましい。通常の照査承認処理に準じる
処理を本業務管理システムで実現できるからである。 【0081】また、業務処理装置は、筆跡データについ
ての筆記媒体の承認処理がされた旨を示すコードが付加
されている場合にのみ、この筆跡データの処理を許可す
ることは好ましい。コードを用いても照査承認の確認が
できるからである。 【0082】本発明によれば、業務処理装置は、予め読
取装置の識別データを登録することにより、当該業務処
理装置が処理対象とする読取装置を識別可能に構成さ
れ、読取装置から当該読取装置の識別コードが送信され
てきた場合には、当該読取装置の識別コードが予め登録
された識別コードと一致するか否かにより、業務処理の
有効無効を判断する。 【0083】本発明によれば、業務処理装置は、予め使
用者の署名の筆跡データを登録することにより、前記読
取装置を使用する資格を有する使用者を識別可能に構成
され、読取装置から当該読取装置を使用する使用者の署
名の筆跡データが送信されてきた場合には、使用者の筆
跡が予め登録された筆跡と一致するか否かにより、業務
処理の有効無効を判断する。 【0084】本発明によれば、業務処理装置は、筆跡デ
ータに含まれたタイムスタンプデータを順次読み取る手
段と、読み取られたタイムスタンプデータが示す時刻の
うち、一定期間以上経ているタイムスタンプデータが検
出された場合には、当該筆記媒体に対し所定の処理を行
う手段と、を備える。タイムスタンプデータが示す時刻
情報に連続性がなければ、筆記が正当に行われなかった
と判断できるからである。 【0085】例えば、業務処理装置の所定の処理を行う
手段は、所定の処理として、一定期間以上経ているタイ
ムスタンプデータが検出された場合に、当該筆記媒体を
無効なものとして処理する。 【0086】本発明によれば、業務処理装置は、筆跡デ
ータに含まれたタイムスタンプデータに基づいて、読取
装置ごとに使用時間を累積し、累積した使用時間に応じ
て所定の業務処理を行う。 【0087】本発明によれば、筆記媒体は、接客対応に
適合して設計されたものであって、読取装置は、接客対
応者によって使用され、文字認識装置は、接客対応者が
客に対応している間に、読取装置から送信された筆跡デ
ータを含むデータに基づいて文字認識し、業務処理装置
は、客に関する情報を蓄積するデータベースを備え、文
字認識装置によって認識された文字列に基づいてデータ
ベースを検索し、接客対応者が対応している客に関する
情報が格納されている場合には、当該情報に基づいて文
字列を作成し、読取装置に表示可能に送信する。これに
より、接客対応の業務処理が行える。 【0088】例えば、筆記媒体は、苦情受付票、アンケ
ート用紙、質問用紙等であり、データベースには、客に
対して過去に受け付けた苦情に関する情報、アンケート
に対する回答情報、質問に対する回答情報等が蓄積され
る。 【0089】本発明によれば、筆記媒体は、在庫処理に
適合して設計されたものであって、読取装置は、棚卸し
担当者によって使用され、業務処理装置は、商品の在庫
数に関する情報を蓄積するデータベースを備え、文字認
識装置によって認識された文字列に基づいてデータベー
スを検索し、認識された文字列が示す各商品の在庫数に
より当該データベースを更新する。これにより、棚卸し
の業務管理が行える。 【0090】例えば、筆記媒体は、在庫リスト、棚卸し
表等であり、データベースには、商品に対応する在庫数
等が格納される。業務処理装置は、データベースから読
み取った各商品の在庫数を読取装置に読取可能に送信す
る。 【0091】本発明によれば、筆記媒体は、所定の業務
に関する一連のステップを指示するものであってステッ
プごとにチェック欄を設けて設計され、読取装置は、所
定の業務の実施担当者によって使用され、業務処理装置
は、文字認識装置による文字認識結果がチェック欄にマ
ークが付されたことを示す場合には、そのチェック欄に
対応付けられたステップを処理可能に構成される。これ
により、オフィス業務の業務管理が行える。 【0092】例えば、筆記媒体は、ファックス、プリン
ト、電子メールによる連絡等、事務作業に必要とされる
ステップが、チェック欄とともに表示されたものであ
る。 【0093】本発明によれば、筆記媒体は、所定の入札
に使用される入力欄を設けて設計され、読取装置は、複
数の入札者によって各々使用され、業務処理装置は、複
数の読取装置から送信され文字認識装置によって認識さ
れた各読取装置ごとの文字列を参照し、各文字列の示す
数値の大小に基づいて、任意の文字列を表示可能に構成
される。これにより、入札管理の業務管理が行える。 【0094】例えば、筆記媒体は、金額を記入する欄が
設けられたものであり、業務処理装置は、記入された金
額に基づいて複数の読取装置からの筆跡データを文字認
識する。そして、認識された文字列、すなわち金額が最
も大きい者を表示させる。ディーラーはこの表示を見
て、入札者を決める。 【0095】本発明によれば、筆記媒体は、所定の問題
に対する解答欄を備えて設計され、読取装置は、所定の
問題に対する解答者によって使用され、業務処理装置
は、読取装置から送信され文字認識装置によって認識さ
れた文字列に基づいて、解答者ごとの得点、全体の平均
点、問題別の平均点、偏差値等の採点処理を行う。これ
により、採点処理の業務管理が行える。 【0096】ここで、筆記媒体は、解答欄の他に解答経
過の記入欄を備えて設計され、文字認識装置は、解答経
過の記入欄に記入された筆跡をイメージデータとして業
務処理装置に送信し、業務処理装置は、任意の解答者に
よって記入された解答経過の記入欄のイメージデータに
基づいて、画像表示可能に構成されていることは好まし
い。解答経過を画像表示するので、テストの講評に適す
るシステムを提供できるからである。 【0097】本発明によれば、筆記媒体は、チケットの
予約販売に関する記入欄を備えて構成され、読取装置
は、チケットの予約販売を代理する担当者によって使用
され、業務処理装置は、チケットの販売可能残数が記録
されたデータベースを備え、文字認識装置により認識さ
れた文字列が、所定のチケットについての購入希望を示
すデータである場合には、データベースを参照し、当該
チケットに残数がある場合には、当該チケットの販売を
許可する旨のデータを読取装置に送信する。これによ
り、チケット販売の業務管理が行える。 【0098】ここで、業務処理装置から送信されるデー
タを受信し、送信されたデータがチケットの販売を許可
する旨のデータである場合には、当該チケットを発券す
る発券装置をさらに備えることは好ましい。 【0099】また、業務処理装置から送信されるデータ
を受信し、送信されたデータがチケットの販売を許可す
る旨のデータである場合に、当該チケットの代金を課金
可能な金銭登録器をさらに備えることは好ましい。 【0100】 【発明の実施の形態】(第1実施形態) (システム構成)図1に、本発明の第1実施形態に係る
業務管理システムの概要を表す。この図に記載された業
務管理システムは、商品の注文等の取引を管理可能とし
たものである。本業務管理システムは、売場部門1〜n
(nは任意の自然数)、情報センタ、取引先および物流
センタが、通信基盤3を介して相互に通信可能に構成さ
れている。 【0101】売場部門1〜nは例えば百貨店の各売場部
門を示している。売場部門1〜nのそれぞれは、1以上
の売場1〜m(mは任意の自然数)と売場事務所とから
成り立っている。各売場には売場担当者が操作する本発
明の読取装置10が備え付けられ、売場事務所には、本
発明の文字認識装置2が備え付けられている。 【0102】売場の読取装置10は、売場担当者による
伝票上への筆記内容を売場事務所にある文字認識装置2
に送信可能に構成されており、詳しくは図4および図5
において後述する。 【0103】売場事務所には、コンピュータ20が備え
られている。コンピュータ20は、所定のプログラムを
実行することにより、本発明の文字認識装置2として動
作可能に構成されている。すなわち、各売場1〜mの読
取装置10から送信された筆跡データを文字認識可能に
構成されている。文字認識装置2の詳細な構成について
は、図6で後述する。読取装置10とコンピュータ20
との通信形態については図2および図3で説明する。 【0104】情報センタには、ホストコンピュータ40
が備えられている。ホストコンピュータ40は、いわゆ
る大型の汎用コンピュータであって、図示しないCP
U、ROM、RAM、記憶装置、モデム等を備えてお
り、所定のプログラムを実行することにより、本発明の
業務処理装置4として動作可能に構成されている。すな
わち、通信基盤3を介して各売場部門1〜nの文字認識
装置2と通信が可能である。売場事務所からは売場発注
データが情報センタに送信され、情報センタからは発注
納品データが売場事務所に送信される。 【0105】ホストコンピュータ40の記憶装置には、
伝票管理に関するデータベースが構成されている。この
データベースは、伝票番号をキーとする伝票を特定する
データがレコード単位に記録されているものである。レ
コードを構成する項目、すなわちフィールドには、伝票
の各入力欄に対応するデータが格納されている。これら
フィールドとしては、売場コード、担当者コード、納品
日次、納品場所、納品種別、伝票番号、催事名称、取引
先コード、取引先名、仕入条件、仕入種別、仕入区分、
品番、数量、原価単価、原価金額、売価単価、売価金
額、値札指定等が含まれる。 【0106】取引先には、ホストコンピュータ42aお
よびプリンタ42bが備えられている。このホストコン
ピュータ42aは、情報センタのホストコンピュータ4
0および物流センタのコンピュータ41aと通信基盤3
を介して通信可能に接続されている。取引先のホストコ
ンピュータ42aは、情報センタから発注データを受信
するとともに、納期を表す納期データを情報センタに対
して送信することが可能に構成されている。取引先のプ
リンタ42bは納品伝票をプリントアウトするために使
用される。納品伝票が付された商品は物流センタ41に
配送される。 【0107】物流センタにはコンピュータ41a、プリ
ンタ41b等が備えられている。コンピュータ41a
は、通信回線を介して情報センタのホストコンピュータ
40および取引先のホストコンピュータ42aに接続さ
れている。コンピュータ41aには商品の納品先、納品
日次等に関する情報が入力される。物流センタはコンピ
ュータ41aの指示に従い所定の商品を各売場部門1〜
nに配送する。 【0108】(読取装置の構成)続いて、図4を参照し
ながら、読取装置10の外観構造を説明する。図4は、
読取装置10の平面図である。読取装置10は矩形の板
状をなし、その筆記面にはペン5の筆跡を検出するディ
ジタイザ10aが設けられている。そのほか、読取装置
10筆記面の上部(同図の上方)には、表示用のLCD
10g、機能切替用スイッチ10r、操作選択用のスイ
ッチ群10s、伝票選択用のスイッチ群10t、伝票6
を挟むためのクリップ10xが設けられている。読取装
置10の上部端面にはシリアルポート10u、バススロ
ット10vが備えられ、下部端面にはパラレルポート1
0wが設けられている。シリアルポート10uは、汎用
の通信ケーブルでコンピュータ20と相互に接続するた
めの汎用通信ポートである。バススロット10vは、例
えばPCバス規格に準拠した入出力スロットを構成し、
PCカードに準拠した端子配列を備えたPHS11等の
携帯型情報通信機器を装着可能に構成されている。 【0109】PHS11は、バススロット10vに接続
可能なように、PCカードに準拠した端子配列を備える
接続端子を備えるものであることが好ましい。このよう
なPHSとして、例えば、京セラ社製「DataScope」、
日本シティメディア社製「PM100D」、沖電気社製
「PC&TEL」等が挙げられる。このPHS11は、
任意の番号を呼び出すことによって通信基盤3の制御に
より最寄りの中継局30と無線でデータ通信が可能に構
成されている。特に本実施形態ではコンピュータ20が
設置される売場事務所の加入者番号を呼び出すものとす
る。 【0110】パラレルポート10wは、例えばPCバス
規格に準拠し、ICカードを装着可能な他、補助の入力
装置12を装着可能に構成されている。補助の入力装置
12は、アダプタボード12aと本体12bとにより構
成されている。補助の入力装置12としては、伝票6上
の押印・拇印等の印影等の画像を取り込むためのスキャ
ナ、伝票6上のバーコードを読み取るためのバーコード
リーダ等が挙げられる。 【0111】図5に、読取装置10のブロック図を示
す。この読取装置10は、ディジタイザ10a、筆跡デ
ータ用メモリ10b、CPU10c、RAM10d、R
OM10e、液晶ドライバ10f、LCD10g、スイ
ッチインターフェース回路10h、バススロット用イン
ターフェース回路10i、パラレルポート用インターフ
ェース回路10j、シリアルポート用インターフェース
回路10k、バッファ10m、バス10n等を備えて構
成されている。 【0112】ディジタイザ10aはペン5先端の座標
(X座標、Y座標)を測定する機能を備えている。例え
ば、ペン5に所定の電磁波を発生させる場合には、この
電磁波をディジタイザ10aが受信したときの電界強度
等により座標を測定可能に構成される。ペン5の先端に
金属球が埋めこまれている場合には、この金属球の位置
を磁気的に検出可能に構成される。伝票6上にペン先が
接触したか否かを読取装置10が判別できるように、ペ
ン5はペン先が伝票上に接触した場合、非接触状態とは
異なる電磁波を出力可能に構成されている。この構成に
より、ユーザがディジタイザ10a上の伝票6にペン5
によって文字等を記入すると、ペン5先端のX座標およ
びY座標の時間変化を表す筆跡データがディジタイザ1
0aから出力される。ペン5の速い動きを検出するため
にも、筆跡データのサンプリング回数は、100回/se
c以上であることが望ましい。なお、ディジタイザ10
aを、圧力センサ等を用いることによってペン5先端の
座標(X座標、Y座標)および筆圧(Z座標)を検出可
能に構成してもよい。筆圧を検出可能なディジタイザ1
0を使用した場合には、後述する文字認識処理を極めて
正確に行うことが可能となる。上記のようにしてサンプ
リングされた筆跡データは、通常の線図を走査してその
二次元的イメージを取り込んだいわゆるイメージデータ
というものとは異なるが、筆跡データをX−Y平面で再
合成することにより、筆跡をそのまま模写したイメージ
であるイメージデータを再現させることができる。 【0113】筆跡データ用メモリ10bは、ディジタイ
ザ10aから出力された筆跡データを記憶可能に構成さ
れている。筆跡データは一つの伝票について1ファイル
として記憶される。複数の伝票について複数のファイル
を記憶させることもできる。 【0114】RAM10dはワーク用メモリとして使用
される他、利用すべき伝票の書式を定義する定義体デー
タが伝票選択用スイッチ群10tのスイッチ番号に対応
させて格納されている。この他、機能選択用スイッチ1
0rが押された場合に提供する機能についての定義デー
タおよび表示用文字データ、操作選択用スイッチ群10
sが押された場合に提供する操作内容についての定義デ
ータおよび表示用文字データも格納されている。このR
AM10dには、電源オフ時におけるデータの消失を防
止するため、バッテリーバックアップされたRAM、不
揮発性RAMを用いることが望ましい。ROM10eに
は、本発明の筆跡読取装置として装置を機能させるため
のプログラムデータ等が書き込まれ、このプログラムデ
ータがバス10nを介してCPU10cに供給可能に構
成されている。 【0115】液晶ドライバ10fは、LCD10gを駆
動可能に構成される。LCD10gは、CPU10cに
より転送された文字データに基づいて、リストの書式や
機能等を操作者に伝達するための文字を表示可能に構成
されている。また、PHS11から入出力スロット10
vを介して入力されたデータ、あるいはシリアルポート
10uやパラレルポート10wを介して入力されたデー
タに基づいて、文字データを表示可能に構成されてい
る。 【0116】スイッチ用インターフェース回路10h
は、機能選択用スイッチ10r、操作選択用のスイッチ
群10s、および伝票選択用のスイッチ群10tのスイ
ッチ状態を読み取り可能に構成されている。バススロッ
ト用インターフェース回路10iは、内部バス10nと
バススロット10vとの間のデータ送受信を仲介可能に
構成されている。例えば、PHS11からバススロット
10vを介してデータを読み取り、バス10nに出力
し、バス10nに送出されたデータを、バススロット1
0vを介してPHS11に出力可能に構成されている。
パラレルポート用インターフェース回路10jは、パラ
レルポート10wにICカードが装着されている場合に
は、ICカードとのデータの入出力を行う。またパラレ
ルポート12wにスキャナ、バーコードリーダ等の入力
装置12が接続されている場合には、これら入力装置1
2からのデータを読み取り可能に構成されている。シリ
アルポート用インターフェース回路10kは、RS−2
32C規格等により、バス10nのパラレル信号をシリ
アル信号に変換し出力可能に構成されている。バッファ
10mは電流ドライバである。 【0117】CPU10cは、ROM10eに書き込ま
れたプログラムデータを実行することにより、装置を本
発明の読取装置10として動作可能に構成されている。
すなわち、CPU10cは、ディジタイザ10aのサン
プリングタイミングを制御して、筆跡データを生成す
る。また、図示しない内部クロックを参照して、所定の
タイミング(例えば数秒おき)に、筆跡データ生成時刻
を示すタイムスタンプデータを生成し、筆跡データに挿
入する。さらに、PHS11を介して、シリアルポート
10uを介して、またはパラレルポート10wを介し
て、データが入力された場合には、このデータを一旦R
AM10dに格納した後、このデータに基づいて文字を
LCD10gに表示させる。また、機能選択用スイッチ
10r、操作選択用のスイッチ群10s、または伝票選
択用のスイッチ10tが押下された場合には、そのスイ
ッチ状態を取り込み、それに対応する処理を実行する。 【0118】すなわち、機能選択用スイッチ10rが押
下されると、その押下状態に対応して記入モード、バー
コード読取モード、スキャナ読取モード、電池・メモリ
表示モード等が選択される。記入モードは伝票の記入を
行うためのモードである。バーコード読取モードは、入
力装置12としてバーコードリーダを接続した場合にバ
ーコードを読み取らせるために選択するモードである。
スキャナ読取モードは、入力装置12としてスキャナを
接続した場合に、スキャナに画像を読み取らせるために
選択するモードである。電池・メモリ表示モードは、電
池やメモリの残量を確かめる際に押すモードである。 【0119】上記構成の読取装置10において、ユーザ
の筆跡を表す筆跡データは売場事務所に設けられたコン
ピュータ20に送信される。複数の筆記媒体に記載され
た筆跡データが記憶されている場合には、これら筆跡デ
ータを一括して送信する。送信の時期は例えば1日のう
ちの決められた時刻であって、一日のうち一回でも、複
数回送信してもよい。 【0120】なお、本読取装置10は、複数の通信手段
に対応可能なので、ユーザは、PHS11およびバスス
ロット10v経由、ICカードおよびパラレルポート1
0w経由またはシリアルポート10u経由のいずれかの
通信手段を選択して、コンピュータ20に接続可能であ
る。 【0121】(文字認識装置の構成)図6に、文字認識
装置2として動作するコンピュータ20のブロック図を
示す。同図に示すように、コンピュータ20は、ディス
プレイ20b、キーボード20c、ハードディスク20
d、光磁気ディスク20e、インターフェース回路20
f、モデム20g、イメージメモリ20h、筆跡用メモ
リ20i、ROM20j、RAM20k、バス20m、
およびCPU20nを備えて構成されている。 【0122】キーボード20cは筆跡データ以外の各種
データを入力するために使用される。ハードディスク2
0d、光磁気ディスク20eには、本発明の文字認識装
置として当該コンピュータ20を動作させるプログラム
が格納されている。また、ファイル化された筆跡データ
等が保存される。インターフェース回路20fは、モデ
ム20gを介して、読取装置10あるいは業務処理装置
4との間でデータの送受信を行うための回路である。モ
デム20gは、通信基盤3を介して、読取装置10ある
いは業務処理装置4との間でデータの送受信を行うため
の回路である。モデム20gは、内蔵型モデムであって
も外付けモデムであってもよい。 【0123】イメージメモリ20hは筆跡データに基づ
き時間の関数を含まないイメージデータを一時蓄えてお
くためのメモリである。例えば、「1234」の筆跡を
表す筆跡データから「1234」という図形を表すイメ
ージデータが生成され、このイメージデータが保存され
る。筆跡用メモリ20iは処理中の筆跡データをそのま
ま蓄えておくためのメモリである。読取装置10から送
信された筆跡データは、ファイルとしてハードディスク
20d等に格納される。そして、文字認識処理および業
務処理をする場合に、処理したい筆跡データがハードデ
ィスク20d等から読み出され、筆跡用メモリ20iに
格納される。イメージデータが必要なときは、筆跡用メ
モリ20iに格納された筆跡データからイメージデータ
が生成され、イメージメモリ20hに格納される。文字
認識を行ったときは、認識文字列を文字コードの連続に
よって表した文字データがハードディスク20d等に格
納される。文字読み取り結果の表示が必要なときは、イ
メージメモリ20h中のイメージデータ、ハードディス
ク20d中の認識文字列等によりディスプレイ20bに
伝票の表示がされる。印影のイメージデータが筆跡デー
タに添付されている場合には、それもディスプレイ20
bに表示される。 【0124】ROM20jはイニシャルプログラムロー
ダ等のプログラムデータを保持するために使用されるメ
モリであり、RAM20kはワーク領域として使用され
るメモリである。CPU20nは受信した筆跡データに
基づくイメージデータの生成、筆跡データに基づく文字
認識、イメージデータに基づく文字認識等を実行する。 【0125】上記文字認識装置2の構成によれば、読取
装置10から送信された筆跡データを含むデータに基づ
いて、発注伝票の入力欄に対応する筆跡の文字認識が行
われ、文字データが生成される。 【0126】なお、このコンピュータ20は筆記媒体設
計用端末としても使用可能である。オペレータがキーボ
ード20cに所定のコマンドを入力すると、CPU20
nはハードディスク20dから筆記媒体設計用プログラ
ムを読み出し、これを実行する。筆記媒体設計処理は対
話形式で行われ、オペレータはディスプレイ20bを見
ながら所望の筆記媒体を設計することができる。既存の
筆記媒体等を用いて新たな筆記媒体のフォーマットを作
成する手順については、図8において説明する。 【0127】(通信形態)続いて、図2、図3を参照し
ながら、読取装置10とコンピュータ20との通信形態
を説明する。図2は、近距離における通信形態を示して
いる。 【0128】読取装置10とコンピュータ20との距離
が比較的に短い場合には、次の方法が考えられる。ま
ず、ICカード等の記録媒体12を使用すれば、パラレ
ルポート10wを経由したデータの受け渡しが行える。
シリアルポート10uに赤外線通信アダプタ等を装着し
た場合には、赤外線通信によるデータ転送が行える。ま
た、シリアルポート10uからケーブルでコンピュータ
20に接続すれば、シリアル通信(RS232C規格に
準拠した通信等)を利用したデータ転送を行うことがで
きる。記憶媒体12、赤外線通信を利用した場合には、
読取装置10はコードレスとなるため自由に持ち運び可
能となる。 【0129】図3は、長距離における通信形態を示して
いる。この図に示されるように、読取装置10とコンピ
ュータ20とは、無線通信あるいは有線通信で、通信基
盤3を介して相互に接続される。通信基盤3は、公共の
通信設備であり、中継局30、制御局31および回線3
2により構成されている。中継局30は、アンテナ30
aを備え、PHS11との間でデータの送受信を行うと
ともに、無線の品質を監視し、制御局31との信号の授
受を行うことが可能に構成されている。制御局31は、
複数の中継局30を制御するものであり、無線の品質が
劣化した場合に他の中継局に接続を切り替える等して無
線通信を維持可能に構成されている。さらに制御局31
は、加入者情報管理と回線との交換接続が可能に構成さ
れている。回線32は、固定網であって、複数の交換機
を介してコンピュータ2に接続可能に構成されており、
加入者回線であっても、専用回線であってもよい。ま
た、ISDN等の高速回線であっても通常の電話回線で
あってもよい。 【0130】有線通信の場合は、読取装置10は図示し
ないモデムを使用することにより回線32を介してコン
ピュータ20に接続される。 【0131】無線通信の場合には、バススロット10v
に装着されたPHS11と中継局30との間でデータ通
信が行われることにより、読取装置10はコンピュータ
20に接続される。 【0132】上記構成により、読取装置10からは、無
線または有線で筆跡データを含むデータがコンピュータ
2に送信され、コンピュータ2からは、無線または有線
で文字データを含むデータが送信される。 【0133】なお、通信基盤3を介した通信は、売場−
売場事務所間のみでなく、売場事務所、情報センタ間、
取引先または物流センタの間において行われる相互通信
に使用することが可能である。 【0134】また、読取装置10のCPU10cの処理
能力が高い場合には、本実施形態における読取装置10
を、文字認識装置2と合わせた機能を備えるよう構成し
てもよい。すなわち、CPU10cに、両者の機能を同
時に奏するようなプログラムを実行させる。この場合、
読取装置10と業務処理装置4との間では、通信基盤3
を介しての有線または無線の通信を行うように構成す
る。 【0135】(システム全体の動作)続いて本実施形態
に係る業務管理システムの動作を説明する。図7は、本
実施形態に係る業務管理システムの処理の概要を表すフ
ローチャートである。 【0136】ステップS1(筆記媒体設計): 先ず、
売場事務所において、オペレータはコンピュータ20を
用いて筆記媒体の設計および作成を行う。筆記媒体設計
の処理の詳細は後述する(図8)。 【0137】オペレータは読取装置10の使用前に、そ
の売場部門で使用する読取装置10をコンピュータ20
に有線または無線で上記通信形態を利用して接続し、使
用すべき伝票の様式を定義する定義体データを読取装置
10に転送しておく。読取装置10は送信された定義体
データをRAM10dに格納する。 【0138】なお、発注伝票に記入される入力欄(項
目)としては、売場コード、担当者コード、納品日次、
納品場所、納品種別、伝票番号、催事名称、取引先コー
ド、取引先名、仕入条件、仕入種別、仕入区分、品番、
数量、原価単価、原価金額、売価単価、売価金額、値札
指定等がある。これらのうち、催事名称、取引先名、品
名はイメージデータとしてコンピュータ20によって抽
出される。すなわち、催事名称、取引先名、品名の筆跡
データに基づきイメージデータが生成される。なお、筆
記媒体に記入せずとも読取装置10またはコンピュータ
20によって自動的に生成されるデータとして、百貨店
コード、店舗コード、発注日次(タイムスタンプデー
タ)等がある。 【0139】ステップS2(基本筆記媒体作成): 一
方、各売場で使用するための伝票を作成するために、オ
ペレータは、コンピュータ20本体に格納された定義体
データにより版下を印刷する。そして、プリンタから出
力された版下に基づいて、印刷会社にこの伝票を大量に
印刷させる。印刷された伝票は百貨店の各売場に配布さ
れる。読取装置10を利用する売場担当者は、この伝票
を用いて、各売場で当該読取装置10を用いた伝票入力
を行うことになる。 【0140】S3(筆記媒体定義体指定): さて、各
売場において商品を発注する必要が生じた場合には、売
場担当者は使用しようとする筆記媒体(伝票)の種類を
特定する定義体IDを、読取装置10上の伝票選択用の
スイッチ10tを操作することによって指定する。読取
装置10は、スイッチ10tの状態を検出し、RAM1
0d内に格納された定義体データ中のいずれの定義体デ
ータが選択されたのかを認識する。選択された筆記媒体
の種類は、入力される筆跡データとともに筆跡データ用
メモリ10bに格納される。 【0141】そして売場担当者は所望の伝票を読取装置
10上に載置し(S3)、伝票の位置・傾きを補正する
ための傾斜情報を入力する(S4)。詳しくは後述す
る。 【0142】ステップS6(記入処理): 売場担当者
は、上記伝票上に、売場コード、担当者コードあるいは
署名、納品日次、納品場所、納品種別、伝票番号、催事
名称、取引先コード、取引先名、仕入条件、仕入種別、
仕入区分、品番、数量、原価単価、原価金額、売価単
価、売価金額、値札指定等を記載する。 【0143】ステップS6(筆跡データ検出): 読取
装置10はディジタイザ10a上におけるペン1d先端
の座標を読み取り、当該経過時間に対するペン先の座標
変化のデータである筆跡データを生成する。生成された
筆跡データは読取装置10内のRAM10dに蓄えられ
る。一枚の伝票への記入が終了すると、読取装置10
は、百貨店コード、店舗コード、発注日等のデータを自
動的に生成し、これらのデータを筆跡データに付加す
る。また、読取装置10は、所定のタイミング(例えば
数秒おき)に内部クロックを参照し、その筆跡が記され
た日時を示すタイムスタンプデータを生成して筆跡デー
タに順次挿入していく。 【0144】ステップS8(筆跡データ送信): 一枚
の伝票への記入が終了すると、読取装置10はRAM1
0dに蓄えられた筆跡データを含むデータを、通信回線
を介して売場事務所内のコンピュータ20に送信する。
送信するタイミングは、例えば、一日のうちの決められ
た時刻に、複数枚の伝票の筆跡データを一括して送信す
るものであっても、伝票記入ごとに送信するものであっ
てもよい。 【0145】ステップS9(筆跡データ受信): 売場
事務所のコンピュータ20は、短距離の場合は、シリア
ル通信等により、長距離の場合は通信基盤3を介した通
信により、読取装置10からの筆跡データを含むデータ
を受信する。このデータはRAM20kに記憶される。 【0146】ステップS10(文字認識): 文字認識
装置2は、受信した筆跡データを含むデータに基づいて
文字認識を行う。そして筆跡データに基づき文字データ
が生成される(S11)。詳しくは後述する(図9)。 【0147】文字認識した結果は、コンピュータ20の
ディスプレイ20bに表示される。このとき、伝票の定
義体データとともに、スキャナ等で読み取られた伝票の
イメージデータを、認識された文字とともに表示可能に
構成することは好ましい。すなわち、コンピュータ20
は、定義体データにより入力欄の配置を特定し、筆跡デ
ータを含むデータにより、各入力欄に記入された文字を
認識する。認識した文字を表示させる際、伝票のイメー
ジデータの倍率と認識文字列の大きさとを合わせてか
ら、伝票のイメージデータに重ねて、認識した文字列や
イメージを表示させる。このように構成することによ
り、ディスプレイ20bには、実際に伝票を表示させた
ようなイメージが表示される。 【0148】ステップS12(文字データ送信): 文
字認識装置2は、生成した文字データに基づき、売場部
門ごとの発注情報よりなる売場発注データを生成する。
この売場発注データは、伝票に記載された情報のうち、
商品発注に必要なデータを売場部門ごとにまとめたデー
タである。この売場発注データは情報センタのホストコ
ンピュータ40に送信される。 【0149】ステップS13(ホスト業務処理): 情
報センタのホストコンピュータ40は売場発注データに
基づき、データベースへ新たなレコードの登録を行う。
そして商品、商品個数、納期、納入先等を表す発注デー
タを生成し、取引先のホストコンピュータ42aに送信
する。取引先のホストコンピュータ42aは、情報セン
タから発注データを受信するとともに、納期を表す納期
データを情報センタに対して送信する。取引先では、プ
リンタ42bから納品伝票をプリントアウトする。そし
て納品伝票を商品に添付して、商品を物流センタ41に
配送する。物流センタのコンピュータ41aは商品の納
品先を指示し、この指示に従って商品の仕分けが行われ
る。そして、仕分けられた商品は指定された日次および
納入場所に納品される。 【0150】ステップS14(文字データ生成): 情
報センタのホストコンピュータ40は、データベースに
接続されて構成されている。このホストコンピュータ4
0は、売場発注データが送信されてきたら、データベー
スから、そのデータが指定している商品の品番等に基づ
いて、その在庫数を読み取る。そして、在庫数を示す文
字データあるいは発注可否を示す文字データ等を生成し
て、コンピュータ20に送信する。 【0151】ステップS15(文字データ送信): コ
ンピュータ20は、読取装置10が接続されたままとな
っている場合には、直接情報センタから送信された文字
データを含むデータを読取装置10に送信する。また、
読取装置10との接続が切断された場合には、再び当該
読取装置10との通信が可能となった際に、この文字デ
ータを含むデータを送信する。なお、この文字データを
含むデータは、コンピュータ20を介せず情報センタの
ホストコンピュータ40から直接読取装置10に送信す
るよう構成してもよい。 【0152】ステップS16(文字データ表示): 読
取装置10は、文字データを含むデータが送信されてき
たら、これをRAM10dに格納して文字表示を行う。
文字表示の態様については、後述する。 【0153】(筆記媒体設計処理)図8に、筆記媒体設
計処理(図7のS1)の詳細を表すフローチャートを示
す。 【0154】本実施形態に係る業務管理システムにあっ
ては、各種伝票を設計することが可能である。 【0155】伝票様式を特定するには、二つの方法があ
る。一つは、予め外部から提供された定型の伝票様式を
定義するための定義体データを読取装置10およびコン
ピュータ20において指定する方法、もう一つは、オペ
レータ自らが売場事務所のコンピュータ20等を用いて
伝票様式を設計し、これを読取装置10およびコンピュ
ータ20に格納しておく方法である。 【0156】新たな伝票様式を設計する場合、読取装置
10とコンピュータ20との間で双方向通信を行う必要
があるので、例えば、図2または図3に記載するいずれ
かの通信形態で読取装置10とコンピュータ20とを接
続する。読取装置10がコンピュータ20に接続された
状態において、オペレータは、新たに読取装置10で設
計したいと思う既存の伝票のひな形を、読取装置10の
クリップ10xに挟む。既存の伝票のひな形がなけれ
ば、手書きにより、入力欄の位置や大きさ、その属性に
ついて記載した下書き用紙をひな形として用いてもよ
い。オペレータは、コンピュータ20を筆記媒体設計モ
ードに切り換える。筆記媒体設計モードに入ると、コン
ピュータ20は、読取装置10との双方向通信のために
初期化を行い、ディスプレイ20bにオペレータへの指
示を表示する。 【0157】図16は、業務管理システムに定義体デー
タとして認識させたい伝票ひな形の一部である。符号1
6a〜xは、入力欄である。同図には、年月日の入力欄
16a、作成者の入力欄16b、イメージ入力欄16
c、ID入力欄16xを示してある。 【0158】これらひな形の各入力欄と同様な、新たな
伝票様式を設計するには、これら各入力欄をコンピュー
タ20に順次認識させなければならない。すなわち、入
力欄ごとに、当該入力欄の位置、文字属性(数字、漢
字、イメージ等の種別)、桁数、文字認識を行うか否か
の有無等を指定する必要がある。 【0159】このため、オペレータはまず作成しようと
する伝票のサイズを、キーボードを用いてコンピュータ
20に入力する(S101)。さらに、オペレータは伝
票の入力欄、例えば年月日、作成者名、売場コード、担
当者コード、および納品日次等の別をコンピュータ20
に指示するとともに(S102)、各入力欄のサイズ等
を指定する(S103)。サイズを指定するために、コ
ンピュータ20は、オペレータに、入力すべき入力欄の
位置を読取装置10上で指定させる(S104)。入力
欄の位置を指定するには、伝票上の指定したい入力欄の
四隅のうち、対向する二つの隅をペン5で押さえ、その
座標をコンピュータ20に転送させる。例えば、年月日
の入力欄16aであれば点a1とa2、作成者の入力欄
16bであれば点b1とb2、イメージの入力欄であれ
ば点c1とc2をペン1dで指定する。ここで、イメー
ジの入力欄とは、文字認識させず、イメージデータのま
ま表示させる欄であって、例えば署名欄等が該当する。
署名欄による照合を行う場合には、読取装置10を使用
する者は、定義体データの作成時に自らの署名をイメー
ジデータとしてコンピュータ20に登録する。このイメ
ージデータは、照合用のイメージデータとして定義体デ
ータに添付される。 【0160】オペレータが入力欄の座標を指定すると、
コンピュータ20は、オペレータにキーボード20cに
より、文字の属性、桁数、文字認識の有無等を指定させ
る(S105)。オペレータはこれに対応してキーボー
ド20cから数字キーを指定する等によって、属性を入
力する。 【0161】コンピュータ20のディスプレイには指定
されたサイズの伝票の外形が表示され、オペレータはこ
の画面を見ながら各項目の位置を調整し、最終的な位置
を決定するためのチェックを行う(S106)。 【0162】以上の処理によって、伝票の定義体データ
が設計されると、設計後の筆記媒体がディスプレイに表
示される(S107)。ディスプレイには実際の伝票イ
メージが表示されるため、オペレータは容易に伝票設計
の結果を検証することが可能である。オペレータはこの
画面を見ながら所望の伝票の設計がなされたか否かを判
断する(S108)。そして計画通りに伝票が表示され
ていない場合には、所望の伝票の設計がなされるまでS
101〜S107の処理を繰り返し実行する。所望の伝
票の設計が終了すると(S108でYES)、図16の
下段に示すように、入力欄ごとの属性データが対応付け
られた定義体データが設定される。 【0163】当該定義体データに基づいて、オペレータ
は、設計された伝票の版下を表すイメージおよび版下を
表すパラメータをプリンタ21dからプリントアウトす
る(S109)。そして、これらの版下の画像および版
下パラメータを用いて、印刷会社に伝票を大量に印刷さ
せる。また、上述の処理によって作成された伝票の定義
体データは、読取装置10に与えられる。 【0164】なお、伝票のひな形のイメージデータを読
み取れば、読取装置10を使用しなくても、上記と同様
に伝票設計が可能である。すなわち、オペレータはまず
伝票のひな形を図示しないスキャナ等で読み取り、コン
ピュータ20に入力する。読み取られたイメージデータ
に基づいて、ディスプレイ20bには伝票のひな形が表
示される。オペレータは、表示された伝票のひな形にお
いて、マウス等を用いて各入力欄を上記と同様の手順で
特定し、属性の設定を行っていく。つまり、表示された
入力欄の対角線をなす隅を、マウス等でクリックし、そ
の座標を入力していく。一つの入力欄における対角線上
の隅を指定したら、次にキーボード等を用いてその入力
欄の属性を入力していくのである。 【0165】(文字認識処理)図9に、文字認識処理
(図7のS10)の詳細なフローチャートを示す。ま
ず、売場事務所のコンピュータ20は、筆跡データの有
効領域、すなわちペン5の先端がディジタイザ10a上
に接触している期間のデータ領域を抽出する(S20
1)。次に、コンピュータ20は、筆跡データの有効領
域に対する正規化を行い、筆跡データのレンジを一定範
囲に収める(S202)。この筆跡データの有効領域に
対してアダマール変換、カーネンレーブ変換、コサイン
変換等の直交関数変換が行われ(S203)、時間軸
(t)で表されていた筆跡データは直交軸(s)で表される。
このように直交軸で筆跡データを表現することによっ
て、筆跡の特徴部分を抽出することが可能となる。 【0166】ここで、文字認識は、筆跡データの示す文
字列を構成する各文字または文字群を一つ一つ識別し区
分けし、区分けした領域の筆跡データを文字コードに変
換して行われる。この処理を文字の切り出しと称する。 【0167】伝票の入力欄に予め一定の文字ピッチで文
字を記入するように、枠を設定しておくことは最適な切
り出しのために好ましい。コンピュータ20は、この文
字ピッチの枠それぞれの範囲に記入されている筆跡が一
文字であると認識して処理できるからである。 【0168】さて、切り出された各文字について直交軸
(s)で表された筆跡データは、関数G[X(S)、Y(S)]
によって特徴を表す値gに変換される(S204)。一
方、数字、アルファベット等、認識対象となる文字を表
示させるための文字データに対応した標本値g1、g
2、g3、g4、・・・が標本ファイルとして予め用意
されている。そして、値gに最も近い標本値が検索され
(S205)、この標本値に対応する文字データが認識
結果として得られる(S206)。 【0169】一文字が明確である場合は上記処理により
文字認識が行われる。ところが、伝票記入時に文字が走
り書きされた等の場合には、文字の形態が乱れているの
で、一文字を文字コードに変換することができない。こ
のようば場合のため方向素子による文字認識を併用する
のが好ましい。ここで、方向素子とは、筆跡データをサ
ンプリングした各サンプリング点において、あるサンプ
リング点から次のサンプリング点に向かう方向(ベクト
ル)を示す要素をいう。文字には、書きはじめの位置、
書き終わりの位置と筆の進む方向がある程度定まってい
る。したがって、イメージデータのみではいずれの文字
であるかを判定できないときでも、その方向素子がどの
ような向きに変化していくかを検出することにより、文
字の種類が判定できる場合も多いのである。 【0170】また、文字は、原則として一文字を一単位
として文字認識されるが、走り書きの場合等複数の文字
が形態上連なって記載されているため、一文字の切り出
しが行えない場合がある。このような場合に備えるた
め、複数の文字や複数の文字群を一単位として文字認識
させてもよい。例えば、金額を表す数字の0(ゼロ)
は、伝票上で続き文字として記載されることが多い。こ
の場合、数字の0に切れ目がなく、一文字を切り出すこ
とができない。続き数字の「00」あるいは「000」
等を一単位として認識させることができれば、続き数字
であっても文字認識させることができる。数字の0に限
らず、続けて記載され文字間に切れ目がなく記載される
おそれのある文字や記号に、この考え方をそのまま適用
できる。 【0171】また、その筆跡データにおける交点数を計
数しておくことは好ましい。標本ファイルまたは文字デ
ータのファイルを交点数に対応させて作成しておけば、
多少の崩し文字であっても交点数から正しい文字データ
を抽出可能だからである。 【0172】その筆跡データの示す画数を計数しておく
ことも好ましい。標本ファイルまたは文字データのファ
イルを画数に対応させて作成しておけば、多少の崩し文
字であっても画数から正しい文字データを抽出可能だか
らである。 【0173】さて、コンピュータ20は、認識文字に対
して種々のデータチェックを行う(S207)。各項目
のチェック内容としては、マスター存在チェック、範囲
チェック、チェックディジットチェック等がある。マス
ター存在チェックは、対象となる項目(フィールド)の
認識結果文字列が予め指定されたコードマスターファイ
ル中に存在するか否かを判断するものである。すなわ
ち、各項目の認識結果文字列中に予定されない文字が存
在する場合にはエラーが出力される。なお、認識処理段
階においてエラーが出力された場合には、認識された文
字を修正することが、可能である。 【0174】範囲チェックは、認識結果文字列の数値が
予め定められた最大値および最小値の範囲にあるか否か
を判断し、範囲外にある場合にはエラーを出力するもの
である。従って、範囲チェックの対象となる文字は数値
であることが前提となる。 【0175】チェックディジットチェックは、対象とな
る認識結果文字列中の数値をある値で割った余りを求
め、この余りに基づき数値の誤りを判断するものであ
る。このチェックディジットチェックは売場コード等の
チェックに適用可能である。 【0176】上記チェックにより、例えば、金額の欄
(データフィールド)内に数字以外の文字があるような
場合には、データチェックの結果はエラーとなる。この
ようなデータチェックを行うことで、文字の誤認識を発
見することが可能となる。 【0177】認識文字のデータチェックの結果、誤認識
が検出された場合(S208でNO)には、コンピュー
タ20は次候補文字列を決定し(S209)、この文字
列に対するデータチェックを行う(S207)。一方、
誤認識が検出されなかった場合(S208でYES)に
は、認識文字が確定する。このようにして得られた認識
文字に基づき売場発注データ等が生成される。 【0178】(誤記訂正処理)図10乃至図12は、誤
記訂正の方法を説明するための図である。図10は、売
場担当者等が文字列のうちの1字のみを誤って伝票に記
載したような場合の文字削除を説明する図である。この
場合、誤記した文字に重ねて2本線等の線画を書くこと
によって後の認識処理においてこの文字を認識対象から
除外することができる。例えば、「ナカ」の後に「ム」
と書くべきところを、売場担当者等が誤って「ガ」と書
いた場合には、「ガ」に重ねて2本線を引くこと等によ
って続けて「ムラ」を記載することができる。読取装置
10により読み取られた筆跡データの文字認識をする場
合、コンピュータ20は、2本線等の線画を認識し、当
該線画が重ね書きされた文字を削除対象と識別する。か
かる場合には、「ガ」の文字は認識文字列から除外さ
れ、認識結果として「ナカムラ」が得られることにな
る。 【0179】図11は、他の誤記訂正の方法を説明する
図である。同図には、訂正すべき文字の代わりに、他の
正しい文字を入れ替える場合を示している。例えば、文
字列「ナカムラ」を書こうとして、伝票に「ナカガラ」
と記載した場合、利用者は誤記した「ガ」の文字に二重
線等を重ね書きし、その上に正しい文字「ム」を添え書
きする。文字認識の際、コンピュータ20は、文字列中
の二重線および添え書きされた文字を認識し、二重線が
記載された文字に代えて添え書きされた文字を認識文字
列中に挿入する。 【0180】図12は、さらに他の誤記訂正の方法を説
明する図である。同図は、図11と異なり、複数の文字
をまとめて削除し、複数の文字列をまとめて挿入する場
合を示す。例えば、氏名「ナガタ」を書くつもりで「ナ
カムラ」と誤記した場合、誤って記載した文字列「カム
ラ」にまたがった二重線を引き、その上に正しい文字列
「ガタ」を添え書きする。文字認識の際、コンピュータ
20は、二重線の重ね書きされた文字列を認識し、当該
文字列に代えて添え書きされた文字列を認識文字列に挿
入する。 【0181】(伝票位置・傾き補正処理)筆記者が伝票
媒体を読取装置10にセットする際、伝票が読取装置1
0の正しい位置に置かれるとは限らない。あるときは横
にずれ、あるときは傾いて置かれ、さらには逆さまに伝
票がセットされる場合もある。このような伝票の状態で
あっても、以下の伝票の位置・傾き補正により文字認識
は可能である。図7のステップS5で示したように、筆
記者が筆記媒体の四隅をペン5によって指示すること
で、傾斜情報を入力する。読取装置10は、これら四隅
の座標を読み取り、読取装置10に対する伝票の位置お
よび傾斜を算出する。 【0182】なお、上記のように筆記者が伝票の四隅の
座標を入力する方法の他に、筆跡の全体的な配置を検出
することにより、位置の補正を行う方法もある。伝票に
は、必ず文字を記入しなければならない必須入力欄(例
えば伝票番号や入力者の氏名欄等)が存在する。このた
め、正規の位置にセットされていない伝票上で生成され
た筆跡データを、正規の位置に伝票がセットされている
ことを前提として設計された伝票の定義体データに基づ
いて文字認識すると、正しく文字認識が行えない。した
がって、いずれかの必須入力欄に文字が検出できない場
合には、伝票が異なる位置にセットされているものと判
断する。そして、複数の必須入力欄それぞれの中に、筆
跡データから得られる文字の座標が検出されるようにな
るまで、定義体データに基づいて得られる伝票位置と筆
跡データに基づく筆跡の位置とを相対的に移動させる。
例えば、横方向や縦方向の平行移動をしたり、伝票の一
点を回転中心として回転させたりする。各必須入力欄に
文字が検出されるようになったとき、その移動量をオフ
セット量として、定義体データの定義する正規の位置に
ある場合の各入力欄の相対位置に、このオフセット量を
加える。これら補正された定義体データと筆跡データに
基づけば、正しく文字認識が行える。 【0183】図13は、伝票が読取装置10に対し傾い
てセットされた場合における筆跡データの座標値の補正
処理を説明するための図である。上記位置・補正処理に
よれば、同図に示すように伝票を読取装置10に対して
傾いて載置したとしても、伝票の傾きを補正することが
可能である。すなわち、文字認識の際、コンピュータ2
0は、伝票6の文字列の先頭文字12a、および後尾文
字列12bのそれぞれの座標を求め、両座標を通過する
直線を特定するベクトルを算出する。このベクトルが基
準線となす角θを求めることによって、読取装置10に
対する伝票6の傾きが得られる。また、伝票6の位置は
先頭文字12aおよび後尾文字12bの座標によって算
出することが可能である。したがって、筆跡データのな
かから所望のデータ(商品名を表す筆跡データ等)を正
確に抽出することができ、売場担当者は読取装置10上
における伝票の位置および角度に注意を払う必要がなく
なる。 【0184】上記したように、どのような位置に伝票を
セットしても文字認識が可能であるため、筆記者は自分
の利き腕や、伝票の形式、使用環境に応じて、最も記入
しやすい伝票のセット方向を自由に採用することができ
る。 【0185】(伝票取消処理)図14は、伝票の取消処
理を説明するための図である。同図に示されるように伝
票6上において対角線をペンで書くことによって当該伝
票を取り消すことが可能である。この図において、伝票
6の四隅には矩形領域13a〜13d(かならずしも印
刷されていることを要しない)が設けられている。読取
装置10は、矩形領域13aおよび13b、矩形領域1
3cおよび13dを結ぶ直線がペンで書かれたことを検
出すると、当該伝票を取り消す処理を実行する。本実施
形態によれば、取消処理がなされた伝票には×印が記載
されるため、取消処理がなされた伝票を容易に見分ける
ことが可能となる。さらに、煩雑なスイッチ操作を要す
ることなく取消処理を実行できるという利点が生ずる。 【0186】図15は、伝票の他の取消処理を説明する
ための図である。同図には、売上伝票の明細欄の一部が
示されている。削除指定欄14a〜cには、商品ごとの
フィールドデータが対応付けられている。例えば、削除
指定欄14aには、商品Aについての商品名、数量、単
価、金額等が対応付けられている。いま、利用者が商品
Bについての記録を抹消しようとする場合、この利用者
は削除指定欄14bに×印を付ける。この売上伝票を文
字認識する際、コンピュータ20は、削除指定欄に×印
が付けられているか否かを識別する。削除指定欄14b
には×が付けられているので、コンピュータ20はこの
14bに対応付けられた各フィールド(商品Bの商品
名、数量、単価、金額等)からなるレコードを認識文字
列から除外する。 【0187】(セキュリティチェック)上記ステップS
207におけるデータチェックの際、署名の照合を行う
ことは好ましい。署名の照合を行う場合には、コンピュ
ータ20には予め読取装置を操作することになる売場担
当者の署名を筆跡データとして定義体データとともにあ
るいは別個に登録しておく。予め登録しておく署名の筆
跡データは、例えば署名する者が升目を設けた登録用紙
上で、複数回筆記した署名に基づいて登録される。 【0188】伝票記入時、売場担当者は、伝票の署名欄
に署名する。文字認識時、コンピュータ20は、読取装
置10から転送された読取対象の伝票の署名欄に記載さ
れた入力者の筆跡データを入力する。そして、このデー
タが、予め定義されている署名の筆跡データと一致する
か否か照合する。 【0189】筆跡データは、ペン先の経過時間に対する
座標変化を示したものである。したがって、筆跡データ
によれば、イ)筆記順序、ロ)筆記時間が判る。筆跡には、
人それぞれの癖がある。同一人であれば、他人と同一の
文字を書いたとしてもその筆記順序が一定である。ま
た、同じ文字なら、署名の各部ごとに筆記に要する時間
が大体一定している。したがって、筆記順序がどのよう
であるか、署名の各部ごおtに筆記に要する時間がどの
ように推移していくのかに基づいて、両筆跡データをそ
の署名の書き出しから比較する。そして読取装置10か
ら入力された筆跡データが予め登録された筆跡データか
らほぼ同一の筆順あるいはほぼ同一の時間推移で署名が
されたことを示している場合には、両署名者は同一であ
ると判断できる。この方法によれば、イメージ上同一の
形状で他人が署名を模倣したとしても、筆順が異なった
り、筆記時間が異なったりするので、確実に本人の署名
であるか否かを判定できる。ここで、入力装置が筆圧の
検出も可能に構成されている場合には、経過時間に対す
る筆圧の変化もパラメータとして、署名の同一性を判定
することができる。この場合さらに高い確率で同一性の
判断ができる。 【0190】両筆跡データがほぼ一致すると判定された
場合には、この伝票のデータを受け付け、一致しなけれ
ばこの伝票のデータの文字認識をしない、といった処理
を行う。 【0191】なお、署名の他に、印影についても同様の
照合を行うことができる。このとき、読取装置10には
入力装置12としてスキャナを使用して印影を取り込
み、イメージデータとしてコンピュータ20に転送す
る。一方コンピュータ20には、予め印影のイメージを
スキャナで取り込み、印影のイメージデータを予め登録
しておく。 【0192】伝票記入時、売場担当者は伝票上に登録さ
れた印鑑で押印し、これを入力装置12として接続され
たスポットスキャナから取り込む。文字認識時、コンピ
ュータ20は、読取装置10から送信されてきた印影の
イメージデータと、コンピュータ20に予め登録されて
いる印影のイメージデータとの照合を行う。イメージデ
ータの照合には、公知のパターンマッチング等の画像処
理技術を使用できる。 【0193】さらに、上記ステップS207のデータチ
ェック時において、売場事務所における照査・承認処理
を行ってもよい。通常、売場担当者が記入した伝票類
は、マネージャーや係長の照査、承認を受けた後、本店
に送られる。本形態においても、これと同様にした照査
・承認処理を行わせることができる。 【0194】すなわち、マネージャーは、文字認識時、
定義体データを読み出して照査・承認処理を行いたい伝
票のイメージをコンピュータ20のディスプレイ20b
に表示させる。売場部門では、売場担当者が読取装置1
0を用いて伝票の記入を行う。この伝票についての筆跡
データを含むデータは、売場事務所のコンピュータ20
に転送される。売場事務所では、マネージャーがコンピ
ュータ20を用いてこの筆跡データに基づく文字認識を
行わせ、その記入内容のチェックをする。これと併せ
て、上記した署名や印影に基づく照合が行われる。これ
らのチェックの結果、記入内容が正しいと判断された場
合、マネージャーは照査・承認処理を行う。 【0195】照査・承認処理を行う場合、マネージャー
は、コンピュータ20のディスプレイに表示される照査
・承認確認用のアイコンを選択する。照査・承認処理が
指定されると、コンピュータ20は、ディスプレイ20
bに表示された伝票イメージの照査欄あるいは承認欄
に、予め記憶されている印影イメージまたは署名イメー
ジを表示する。印影イメージまたは署名イメージとして
は、印影や署名の照合に用いたイメージデータを用いれ
ばよい。この処理により、まるで実際の伝票の照査欄あ
るいは承認欄に押印または署名したのと同様の表示がな
される。照査・承認処理がされた伝票の筆跡データには
照査・承認された旨のコードが付加される。 【0196】なお、コンピュータ20が情報センタにこ
の伝票ファイルに基づく商品の発注を行う場合、コンピ
ュータ20がこのファイルに照査・承認された旨のコー
ドが付加されているか否かを判断してもよい。このコー
ドが付加されていないファイルに基づいて商品の発注が
指定された場合にはこの発注を無効とし、情報センタへ
のデータ送信を禁止する。照査や承認が複数の者によっ
て階層的に行われる場合でも、各階層における照査・承
認印がなければ次の段階に進めないようにすることがで
きる。これら照査・承認処理により、商品の発注ミス等
を未然に防止できる。 【0197】なお、上記セキュリティチェックに、タイ
ムスタンプデータによる不正検出処理を併せて行うこと
は好ましい。つまり、筆跡データに含まれるタイムスタ
ンプデータを検出可能にコンピュータ20を構成すれ
ば、データの改竄等を防止することができる。 【0198】伝票の記入時、上記したように、読取装置
10は筆跡データに所定のタイミングでタイムスタンプ
データを挿入している。伝票が正規に記入されたものな
ら、その伝票の筆跡データに含まれるタイムスタンプデ
ータもほぼ同時刻を示すはずである。もしも、特定の入
力欄、例えば金額欄におけるタイムスタンプデータの示
す時刻が他の入力欄において挿入されているタイムスタ
ンプデータの示す時刻と大幅に異なっていれば、その入
力欄に対して不正記入がされたものと判断できる。 【0199】したがって、コンピュータ20は、文字認
識時に筆跡データに含まれているタイムスタンプデータ
を抽出し、伝票中の総ての筆跡データが一定時刻以内に
筆記されているか否かを判定する。もしも一定時刻以外
に筆記されたデータがあった場合には、そのデータがな
ぜ異なる時刻に記入されたのかについて要検査であると
判断し、その旨の表示を行う。売場事務所のマネージャ
ーはこの表示がされた場合には、売場担当者が記載した
伝票の原本を取り寄せて目視による再チェックを行った
り、必要な場合にはその売場担当者を呼んで口頭諮問を
行ったりすればよい。 【0200】タイムスタンプデータによる不正検出を行
うことにより、筆跡を真似ただけの伝票に対する不正な
操作が不可能となり、セキュリティの万全を尽くすこと
ができる。 【0201】読取装置10には、装置ごとに識別番号が
付されている。この識別番号は、筆跡データに含まれた
送信されるものである。また、伝票には通常使用者を識
別する番号(例えば従業員コード、担当者コード)を記
載する。そこで、業務処理装置4において、当該業務処
理装置で処理可能な読取装置を識別番号を登録して規定
する。さらに、各識別番号で特定される読取装置ごと
に、その読取装置を使用する資格を有する使用者を、従
業員コードや担当者コードで関係付けておく。 【0202】このように構成すれば、読取装置10から
筆跡が読み取られて、業務処理装置に読取装置10の識
別番号および使用者を識別する番号が送信されてきた場
合に、当該送信されてきた識別番号が、当該業務処理装
置に予め登録されたものであるか、さらに当該読取装置
を使用する資格のある者によって使用されたのかがチェ
ックできる。このように、読取装置の識別番号や使用者
を特定する番号に基づいてチェックを行えば、他の部署
の者が登録されていない読取装置を用いて伝票を不正に
作成したり、担当者でないものが伝票を不正に作成した
りする行為を防止することができる。 【0203】(ファイル管理処理)文字認識処理と併せ
て、コンピュータ20は伝票に関するファイル管理が可
能である。一つの伝票についての筆跡データは、一つの
ファイルとしてハードディスク20dに格納される。1
つのファイルには、筆跡データの他に、印影のイメージ
データがある場合はそれが含められる。また、この筆跡
データの生成の基となった定義体データの種類を示すコ
ードも含められる。さらに、照査・承認がされた旨を示
すコードも含められる。 【0204】さらに、これらファイルには、検索用のイ
ンデックスデータが付加される。インデックスデータと
は、検索に便宜な入力枠についての情報をいう。インデ
ックスデータとしては、例えば、筆記者の氏名、入力年
月日、伝票番号等が考えられる。コンピュータ20は、
読取装置10から送られてきた筆跡データをファイルと
してハードディスク20dに記録する際、インデックス
データを筆記データに付加して記録する。後に、コンピ
ュータ20はインデックスデータを参照してハードディ
スク20d内のファイルを検索することができる。ある
期間の売上一覧を計算する場合には、その期間中に入力
された伝票のファイルを、入力日付に関するインデック
スデータを参照して抽出し、その期間の請求金額を合計
する等して総売上金額等を計算する。また、ある伝票が
間違いであることを後に発見してこの伝票に関するデー
タを削除したい場合、利用者はコンピュータ20に当該
伝票を特定するためにこの伝票の伝票番号を指定する。
伝票番号の指定は、キーボード20c等から数字を指定
したり、バーコード読取装置等を用いたりすればよい。
コンピュータ20は、指定された伝票番号に対応する伝
票のデータをハードディスク20dから検索し、これを
削除する。 【0205】なお、伝票番号をインデックスデータとす
る場合には、例えば、図15に示すように売上伝票に符
号15で示すバーコードを付しておけばよい。このバー
コードは、複数の伝票の間で重複することがないユニー
クな番号とする。読取装置10では、パラレルポート1
0wに入力装置12としてバーコードリーダを接続す
る。そしてこのバーコードリーダを用いてこのバーコー
ドを読取る。読取装置10は、筆跡データとともにバー
コードをコンピュータ20に転送する。コンピュータ2
0は、伝票の文字認識を行う際、このバーコード15に
対応する伝票番号を筆跡データに付加してファイル化す
る。 【0206】また、コンピュータ20は、文字認識させ
蓄積した伝票のデータについて、通常のコンピュータ装
置において提供される各種のファイル管理ができる。例
えば、伝票ファイルの保存、読み出し、削除、コピー等
が行える。ただし、伝票内容の改竄を防止するために、
伝票データの修正は原則禁止する。管理責任者等、特定
の人間のみが知るパスワードを入力しない限り、伝票デ
ータの修正が行えないこととしてもよい。 【0207】(文字表示)読取装置10のLCD10g
には、読取装置10を操作するために必要な文字表示が
行われる。この表示は、各スイッチ10r、10sまた
は10tの操作に応じて変化する。機能選択用のスイッ
チ10rを操作した場合には、スイッチ10rを押下す
るたびに、新たな機能を示す文字データがRAM10d
から読み取られ、LCD10gに表示される。例えば、
「通常モード」「バーコード読取モード」「スキャナ読
取モード」というように表示がスクロールする。なお、
バーコードは、バーコードリーダにより読み取られたバ
ーコードが文字データとして筆跡データに付加される。
これは、伝票ID等の読取に使用される。スキャナにより
読み取られた印影等のイメージデータはビットマップ形
式のデータとして筆跡データに付加される。 【0208】機能選択用のスイッチ群10sからいずれ
かのスイッチを押下した場合には、押下したスイッチに
応じて「中止」「残量」「ページ終了」「送信」等の表
示がされる。「中止」を選択するとそれまで読み取った
筆跡データがクリアされる。「残量」を選択すると、電
池および筆跡データメモリの残量が表示される。「ペー
ジ終了」は、伝票を一枚書き終わった場合に押下するも
ので、筆跡データが伝票IDとともにファイル化されそ
れ以後の追加を禁止にする。「送信」を選択すると、筆
跡データメモリに蓄積されている筆跡データを含むデー
タが、文字認識装置2に送信される。 【0209】また、文字認識装置2または業務処理装置
4から文字データ等が送信されてくると、そのデータに
基づいてLCD10gに文字表示される。 【0210】なお、読取装置10が、文字認識装置2の
機能も併せて備えている場合には、さらに機能が増える
ので、タッチパネル形式のLCDを設けることが好まし
い。この場合のLCD10gの表示例を、図17に示
す。 【0211】同図において、認識文字列表示行17aに
は、認識された文字列が表示される認識文字列表示欄1
7c、文字記入欄17e、および候補文字欄17fが表
示される。操作アイコン表示行17bには、「FID」
「記入」「認識」「表示」「修正」「候補」および「次
頁」等の操作アイコンが表示される。操作アイコンのう
ち「次頁」アイコンをペン5で押下すると(以下「選
択」という)他の操作アイコン表示行17gが表示され
る。この表示行には、「送信」「BATT」「取消」「バー
コード」および「スキャナ」等の操作アイコンが表示さ
れる。さらに、方向指示アイコン17hが表示される。 【0212】図5には図示しないが、このLCD表面は
タッチセンサが備えられ、ペン等で押されたアイコンや
LCD上の位置を認識可能に構成されている。特に、文
字記入欄17eにおける解像度が高くなるように構成さ
れている。 【0213】「FID」アイコンは、定義体データを選
択する場合に選択される。当該アイコンを選択すると、
記憶している定義体データの番号が17a欄に表示され
る。操作者は方向指示アイコン17hを選択して、所望
の定義体データを選択する。 【0214】「記入」アイコンは、伝票へ筆記して筆記
データを生成させたい場合に選択する。このアイコンを
選択すると、伝票上へ記入した文字に対応する筆跡デー
タが生成される。 【0215】「認識」アイコンは、文字認識させたい場
合に選択される。このアイコンは、読取装置10がコン
ピュータ20の文字認識機能をも備えている場合に有効
である。このアイコンを選択すると、前回に「記入」ア
イコンを選択した時以降の筆跡データに基づいて文字認
識される。 【0216】「表示」アイコンは、既に認識された文字
列を読み出しで表示させたい場合に選択する。このアイ
コンが選択されると、認識文字列表示欄17cに過去の
認識文字列が表示される。方向指示アイコン17hを選
択すれば前後の認識文字列を表示できる。 【0217】「修正」アイコンは、認識文字列に誤りが
ある場合に選択する。認識文字列を修正したい場合、使
用者は「表示」アイコン等を選択して、修正したい文字
列を表示させ、さらに方向指示アイコン17hを選択し
て修正したい文字にカーソル17dを移動させる。そこ
で「修正」アイコンを選択すると、その筆跡データに対
応する認識文字の候補が候補文字欄17fに表示され
る。ここで所望の文字が候補文字欄に表示されている場
合には方向指示アイコン17hでその文字を選択する。
選択された文字はカーソル17dが置かれている文字に
代わって認識文字列に加えられる。候補文字欄17fに
所望の文字がない場合には、使用者は「候補」アイコン
を押して他の候補を表示させ、同様の処理を行う。「候
補」アイコンを押しても所望の文字が表示されない場
合、使用者は文字記入欄17eに再度丁寧にその文字を
ペン5で記入する。そして「認識」アイコンを選択する
と、文字記入欄17eに記入された文字が再認識され、
その候補文字が候補文字欄17fに再度表示される。使
用者はこの候補文字群の中から所望の文字を探す。 【0218】「次頁」アイコンは、操作アイコンを入れ
替えるために選択される。このアイコンを選択すると、
操作アイコン表示行17bと17gとが交互に表示され
る。 【0219】「送信」アイコンは、読取装置10に記憶
された筆跡データを含むデータを送信するために選択さ
れる。このアイコンを選択すると、筆跡データメモリ1
0bに格納された筆跡データを含むデータが、所望の通
信形態経由で送信される。 【0220】「BTT」アイコンは、バッテリーおよびメ
モリの残量チェックのために選択される。このアイコン
が選択されると、バッテリーおよびメモリの残量が17
a欄に表示される。 【0221】「取消」アイコンは、筆跡データを取り消
すために選択される。このアイコンを選択すると、前回
「記入」アイコンを選択した時以降に読み取った筆跡デ
ータが筆跡データメモリ10bから消去される。 【0222】「バーコード」アイコンは、伝票のバーコ
ードを読み取る場合に選択される。バーコードを読み取
りたい場合には、使用者はパラレルポート10wにバー
コードリーダを装着してからこのアイコンを選択し、伝
票に付されたバーコードを読み取らせる。 【0223】「スキャナ」アイコンは、伝票の印影や署
名を読み取らせたい場合に選択される。印影や署名を読
み取らせたい場合には、使用者はパラレルポート10w
にスキャナを装着してからこのアイコンを選択し伝票上
の印影や署名を読み取らせる。 【0224】また、文字認識装置2または業務処理装置
4からデータが転送された場合には、これに基づく文字
表示も行われる。この文字表示は、例えば認識文字列表
示欄17cに表示される。表示される文字としては、業
務処理装置4のデータベースから抽出された在庫数、商
品の有無、注意事項等、注文を受け付ける際に売場担当
者が知らなければならないデータである。 【0225】(本実施形態の利点) (1) 本実施形態によれば、伝票のコンピュータへの
入力に伴う、キー入力のための煩雑な作業を回避するこ
とができる。すなわち、伝票に記入された事項をオペレ
ータがキー入力する等の処理の必要がなくなり、オペレ
ータの作業負担を軽減することができる。また、読取装
置において記入した記入済みの伝票が手元に残るため、
伝票の保存義務を果たしつつ、本発明は手書きとキーボ
ードによる入力という重複した労力の軽減という効果を
発揮する。 【0226】(2) 本実施形態によれば、キー入力に
伴うデータの誤入力を回避することができる。その際、
誤記チェック等のデータチェックにより不正伝票や誤記
の排除等が行えるので、手書きの伝票の記載自体に不備
がある場合にその誤りチェックが行える点でも有効であ
る。 【0227】(3) 本実施形態によれば、タイムスタ
ンプデータを筆跡データと併せる構成を備えたので、デ
ータの改竄等の不正処理を防止することが可能である。 【0228】(4) 本実施形態によれば、有線のみな
らず、PHS等の携帯型情報通信機器を用いたデータ通
信も可能であるため、屋内外等の別、配線設備の有無を
問わず、筆跡が読取可能であり、あらゆる業務の効率化
が可能である。 【0229】(5) 本実施形態によれば、屋内外にお
いて筆記した内容に対する回答を文字表示可能な構成を
備えたので、売場部門等で必要とされる回答情報を迅速
に提供可能である。 【0230】(6) 本実施形態によれば、伝票の位置
を検出し、伝票が正規に置かれていなくても補正可能な
構成を備えたので、伝票の載置位置を気にすることなく
筆記が可能である。 【0231】(7) 本実施形態によれば、伝票に記載
された筆跡から文字情報を取り出し可能な構成を備えた
ので、筆記媒体の文字を正しく効率的に認識させること
ができる。特に、文字ピッチ、交点数、画数等をパラメ
ータとして標本ファイルまたは文字データファイルを構
成すれば、文字認識率を向上させることができる。方向
素子による文字認識、文字の切り出しを行えば、さらに
文字認識率を向上させることができる。 【0232】(8) 本実施形態によれば、伝票内にお
ける筆記内容の削除や修正を読取可能な構成を備えたの
で、筆記内容に削除や修正があっても正しい情報を認識
させることが可能である。 【0233】(9) 本実施形態によれば、伝票の設計
を行える構成を備えたので、任意の様式の伝票設計が可
能である。 【0234】(10) 本実施形態によれば、認証情報
である印影のイメージデータや署名の筆跡データを読取
可能な構成を備えたので、不良な伝票、不正な伝票を認
識し排除することが可能である。 【0235】(11) 本実施形態によれば、伝票様式
を定義体データで特定するように構成したので、複数の
伝票から所望の伝票様式を選択して使用することが可能
である。 【0236】(12) 本実施形態によれば、複数の筆
跡データを含むデータを一括して送信可能に構成したの
で、随時文字認識装置と読取装置とを接続しておく必要
がなく、公衆回線を利用した通信の場合に経済的であ
る。 【0237】(13) 本実施形態によれば、必ず入力
しなければならない必須入力欄に記入された筆跡に基づ
いて伝票の位置検出を行うので、位置検出のためだけの
入力を行う必要がなく、文字の記入が楽である。 【0238】(14) 本実施形態によれば、インデッ
クスデータに基づいて筆跡データを含むデータを格納す
るデータベースを備えたので、高速な検索処理が可能と
なる。 【0239】(第2実施形態)図18に、本発明の第2
実施形態に係る業務管理システムの概要を表す。この図
に記載された業務管理システムは、店舗、関連企業にお
ける財務処理を管理するためのものである。 【0240】企業1〜n(nは任意の自然数)はそれぞ
れ関連企業または店舗を示している。企業1〜nのそれ
ぞれには複数の部署1〜m(mは任意の自然数)が設け
られ、部署1〜mには読取装置10がそれぞれ備え付け
られている。この読取装置10は上述の第1実施形態に
係るそれと同様に構成されているので、説明を省略す
る。 【0241】また、企業1〜nのそれぞれの財務部門に
はコンピュータ20が備えられている。このコンピュー
タ20についても、第1実施形態と同様の構成を備える
文字認識装置2なので、説明を省略する。このコンピュ
ータ20は、各部署1〜mの読取装置10から送信され
た筆跡データをまとめて文字認識する。すなわち、会計
伝票の項目(フィールド)毎に、筆跡データに基づく文
字認識、誤記訂正処理、補正処理、セキュリティチェッ
ク等が行われ、これらの文字データよりなる会計データ
を生成可能に構成されている。なお、コンピュータ20
は会計用の伝票設計用端末として使用することも可能で
ある。 【0242】情報センタ4bのホストコンピュータ43
aは、財務部門のコンピュータ20に通信基盤を介して
接続されている。ホストコンピュータ43aは、上記第
1実施形態のホストコンピュータ40と同様に業務処理
を行うが、所定のプログラムデータを実行することによ
り、本システムを会計管理システムとして動作させるこ
とが可能に構成されている。情報センタのホストコンピ
ュータ43aは会計データに関するデータベースを備
え、会計帳票を作成することが可能である。この会計帳
票に関するデータである財務情報は、情報センタから各
企業1〜nに通信基盤を介して与えられる。通信基盤に
ついては、上記第1実施形態と同様に考えられる。 【0243】上記構成の業務管理システムにおいて、使
用者が読取装置10に会計伝票を載置し、必要事項を記
入すると、上記第1実施形態と同様に筆跡データが検出
され、コンピュータ20に送信される。コンピュータ2
0は、この筆跡データに基づいて文字認識を行い、併せ
て誤記訂正処理、位置ずれ・傾き補正処理、セキュリテ
ィチェック等が行われ、会計データがホストコンピュー
タ43bに送信される。ホストコンピュータ43bで
は、会計データベースに会計データに基づくレコードを
格納し、対応する財務情報を読み取って、読取装置10
に送信する。 【0244】従って、本第2実施形態によれば、上記第
1実施形態と同様の効果の他、会計データのリアルタイ
ム処理が可能となり、日次決算を行うことができるよう
になる。また、キー入力の作業を必要としないため、作
業効率が向上するとともに、キー入力ミスを回避するこ
とも可能となる。特に、本実施形態に係る業務管理シス
テムは、会計伝票のキー入力を行う比較的に小規模の店
舗および企業において有用である。 【0245】なお、本実施形態に係る業務管理システム
は、企業内の人事情報登録業務においても適用可能であ
る。すなわち、読取装置10上に載置された登録簿に人
事情報が記入されると同時に筆跡データが検出され、こ
の筆跡データに基づき人事情報を表す文字列が自動的に
生成される。 【0246】(第3実施形態)本発明の第3実施形態
は、電話による苦情受付け処理のための業務管理システ
ムに関する。本システムは通信販売受注処理、アンケー
ト調査処理等にも適用できる。 【0247】(構成)図19に、本実施形態の業務管理
システムの構成図を示す。本システムは、苦情受付け窓
口51および苦情集計センタ52から構成されている。
苦情受付け窓口51は、電話51a、読取装置10およ
びコンピュータ20から構成され、苦情集計センタ52
は、本発明の業務処理装置であってホストコンピュータ
52aおよびデータベース52bから構成されている。 【0248】顧客50の電話50aは、顧客がメーカか
ら購入した商品に対する苦情等を苦情受付け窓口51に
伝達するための電話である。苦情受付け窓口51の電話
51aは、苦情受付けを担当するオペレータが、顧客5
0からの苦情を受け付けるための電話である。顧客が使
用する電話50aと苦情受付け窓口51の電話51aと
は、上記第1実施形態に示すような通信基盤3を介して
接続される。読取装置10に載置される筆記媒体は、苦
情の内容を書き取るための内容、つまり顧客の会員番
号、電話番号、氏名および苦情の内容等を記入可能に形
式化されている苦情受付票である。苦情処理センタ52
のデータベース52bには、顧客に関する会員番号、電
話番号、氏名または過去に寄せられた苦情の履歴等のフ
ィールドを含むレコードから構成されたデータベースが
蓄積されて構成されている。 【0249】読取装置10,コンピュータ20の構成お
よび動作の詳細は、上記実施形態1で示したものとほぼ
同様なので説明を省略する。 【0250】(動作)次に、本システムの動作を説明す
る。顧客50から苦情の電話が苦情受付け窓口51にか
かってきたら、苦情受付け窓口51のオペレータは、ま
ずその顧客の会員番号あるいは電話番号を聞き、それを
読取装置10上の用紙の所定欄に記入する。オペレータ
の筆跡は、筆跡データとしてコンピュータ20に転送さ
れ、文字認識される。文字認識されて変換された文字コ
ードが公衆回線を介してホストコンピュータ52aに転
送される。 【0251】ホストコンピュータ52aは、この文字コ
ードを参照してデータベース52bを検索し、該当する
顧客のレコードを抽出して苦情受付け窓口51にそのレ
コードデータを転送する。苦情受付け窓口51のコンピ
ュータ20は、この顧客のレコードを表示する。 【0252】オペレータは、コンピュータ20により表
示された顧客のレコードを見て、名前等の確認をする。
コンピュータ20には、氏名等の基本的なレコードの他
に、苦情の履歴が表示される。過去に同様な苦情を寄せ
ている顧客の場合には、その苦情の日付、内容や回数が
表示される。顧客の中には、製品に対する苦情ではな
く、メーカに脅しをかけて何らかの見返りを得ようとす
る悪質な顧客も存在する。オペレータは、苦情の履歴を
参照して、電話をかけてきた顧客が悪質な者であるか否
かを判断する。悪質な顧客であると判断される場合に
は、過去の苦情の内容を説明し、苦情を撤回してもらう
か、上司に電話を繋ぐ等の特別な対応を行う。 【0253】悪質な顧客でないと判断される場合には、
苦情の内容を用紙に書き取る。この内容は、筆跡データ
から生成したイメージデータとして苦情処理センタ52
に転送され、顧客のレコードの一部に書き込まれる。一
方、その苦情を書き取った用紙は、別途厳重に保管され
る。苦情処理センタ52では苦情受付け窓口51から転
送されてきた顧客レコードにおける苦情の内容または用
紙に記入された内容に応じて、苦情の処理を行う。 【0254】なお、本システムを通信販売受注処理に適
用する場合には、苦情の代わりに、顧客の注文する商品
コードや商品名を文字認識させセンタに転送し、センタ
から商品の発送、請求処理等を行う。 【0255】本システムを電話アンケート調査処理に適
用する場合には、オペレータが用紙に記載されている質
問の内容を口頭で相手に伝え、この質問に対する相手か
らの答えをチェックボックスに記入し、これを文字認識
させセンタに転送し、センタでアンケートの結果を集計
する。 【0256】さらに、本発明は、消防署にかかる火災の
119番や警察にかかる事件の110番のような、緊急
出動の電話受付け管理にも適用可能である。 【0257】また、図20に示すように、アンケート調
査員に本読取装置10を使用させることにより、街頭ア
ンケート調査も可能である。街頭アンケート調査の場合
には、読取装置10にPHS11を装着し、コンピュー
タ20との間で無線によるデータ通信を可能に構成する
ことが好ましい。 【0258】アンケート調査員は、読取装置10を街頭
に持参し、通行人から聞き取り調査を行う。このとき、
アンケート用紙への記入内容に対応する筆跡データをそ
のままPHS11よりコンピュータ20に転送して文字
認識させる。そして認識された認識文字列をすぐに業務
処理装置に送信する。業務処理装置は、この文字列に基
づいてアンケートに対する回答情報をデータベースから
読み出して読取装置10に送信する。この結果、アンケ
ートに対する回答情報をその場で読取装置10のLCD
10gに表示させることができる。例えば業務処理装置
において、アンケートの文字認識結果に基づいて性格判
断や占いを処理してその結果を文字列として送信すれ
ば、調査員の筆跡読取装置10に、その結果を表示させ
ることができる。つまり、アンケートに答えた通行人に
その場で回答情報をフィードバックさせることができ
る。 【0259】同様にして、本システムは、図21に示す
ような交通取締に使用することもできる。交通取締の場
合にも、読取装置10にPHS11を装着し、コンピュ
ータ20との間で無線によるデータ通信を可能に構成す
ることが好ましい。 【0260】警官がスピード違反したドライバーの調書
を作成する場合に、当該読取装置10に調書をセットす
る。そしてドライバー等を尋問し、そのドライバーの運
転免許番号や氏名等を調書上に記入する。この筆跡デー
タは、PHS11経由でコンピュータ20に送信され、
文字認識される。さらに、認識された文字列は業務処理
装置に転送される。業務処理装置は、運転免許に関する
データベースを備えている。業務処理装置は、転送され
た文字列のうち、例えば、運転免許番号に基づいてデー
タベースの検索を行う。その結果、そのドライバーの運
転履歴が読み取られる。そして業務処理装置はその運転
履歴を示す文字列を生成して、警官が使用している読取
装置10に送信する。この結果、そのドライバーの運転
履歴が読取装置10のLCD10gに表示される。した
がって、警官が調書を書きながら、ドライバーの情報を
その場で入手することができる。従来は、運転免許番号
の照会は業務用無線で調書作成とは別に行っていたが、
本システムによって、調書の作成のみでその結果をフィ
ードバックさせることができる。 【0261】以上の本第3実施形態によれば、上記第1
実施形態と同様の効果の他、電話で受け付けた内容を手
書きで用紙に記入させこれからデータベースを検索でき
るので、コンピュータ操作が迅速に行えない者でも受付
け窓口のオペレータができる。 【0262】また、手書きした内容に基づいてすぐにセ
ンタのデータベースを検索し、その結果をオペレータが
確認できるので、過去の記録に基づく迅速かつ適切な電
話応対ができる。 【0263】また、電話から聞き取った速記内容は、イ
メージデータとして記録し、画面等による確認が行え
る。 【0264】また、キーボード操作による待ち時間がな
いので、電話している相手を待たせずに電話受付けが行
える。 【0265】さらにPHS等の携帯型情報通信機器を用
いる場合、屋内外において筆記した内容に対する回答を
表示可能な構成を備えたので、アンケート調査や交通取
締、検問等、現場で必要とされる回答情報を迅速に提供
することができる。したがって、従来できなかったアン
ケート調査が行えたり、従来の検問等において、記入作
業とは別途に行っていた連絡業務を不要とすることがで
き、サービス内容の多様化や作業時間の短縮等を図るこ
とができる。 【0266】(第4実施形態)前記第1実施形態では未
記入伝票を印刷によって作成していたが、本第4実施形
態では、コンピュータに予め登録されている在庫情報を
も併せて棚卸用筆記媒体をコンピュータ用プリンタで印
刷し効率的な在庫管理を可能とするものである。 【0267】(構成)図22に、本実施形態の棚卸用筆
記媒体を印刷する構成を示す。棚卸用リスト印刷のシス
テムは、コンピュータ20、在庫用データベース21お
よびコンピュータ用プリンタ22を備える。 【0268】コンピュータ20は、上記第1実施形態と
同様の構成を備えるが、棚卸用リストを設計可能に構成
されている。在庫用データベース21には、品名、品
番、単価および在庫数等の各フィールドから構成される
レコードが、商品数だけ蓄積されて構成されている。 【0269】以上の構成において、コンピュータ20
は、在庫用データベース21を参照して、棚卸用リスト
の設計を行う。まず、棚卸用リストの基本的なデザイン
を設計者の操作にしたがって定め、その棚卸用リストの
定義体データを作成する。その詳細は、第1実施形態と
同様である。また、棚卸用リストの番号としてユニーク
な番号を付与する。品名、品番、単価、個数等の各欄に
は、在庫用データベース21を参照して得た数値を各々
挿入し、それをコンピュータ用プリンタ22から必要な
枚数だけ印刷する。 【0270】このようにして印刷された棚卸用筆記媒体
60は、図23に示すように、リスト番号欄60a、在
庫一覧表60bおよびチェックボックス60d等が配置
されている。在庫一覧表60bには、訂正数の記入欄6
0dが設けられている。この中で、品名、品番、単価、
在庫数の各欄は、コンピュータ20が在庫用データベー
ス21を参照して得られた数値が印刷されている。訂正
数の欄60dおよびチェックボックス60cは、空欄と
して印刷されている。リスト番号欄60aの上部には、
予めリストの番号が印刷されている。あるいは読取装置
が入力装置12としてバーコードリーダを備える場合
は、バーコード化した番号を印刷したりする。もちろ
ん、空欄にしておいて記入者に番号を記入させてもよ
い。 【0271】なお、棚卸し用リストの下部には、データ
ベースに記録されていない商品を記入できるように、空
欄を数行設けておくことが好ましい。 【0272】図24に、読取装置10、コンピュータ2
0、業務処理装置としてのホストコンピュータ61およ
び在庫用データベース21により構成される棚卸処理シ
ステムの構成図を示す。 【0273】これら構成の詳細は前記第1実施形態と同
様である。ただし、読取装置10には、図22の棚卸用
リスト設計時に作成した定義体データが転送されてい
る。読取装置10とコンピュータ20とは通信基盤3を
介して接続されている。好ましくは読取装置10にPH
S11を装着し、無線によるデータ通信可能に構成す
る。ホストコンピュータ61は、コンピュータ20から
の文字データを受信し、在庫用データベース21を更新
可能に構成されている。 【0274】(動作)以上の構成において、図25に示
すように、作業者はまず読取装置10に棚卸用リスト6
0を載置し、これを携帯して棚卸を行う。リスト番号欄
60aには当該欄の上部に印刷されている番号と同じリ
スト番号を記入する。読取装置10が入力装置12とし
てバーコードリーダを備えている場合は、バーコードリ
ーダで棚卸用リストに印刷されたバーコードを読み取
る。棚卸チェックは、各商品の個数が棚卸用リスト60
の在庫数欄の数値と一致している場合は、訂正数欄60
dに何も記入せず、一致しない場合は訂正数欄60dに
正しい個数を記入することにより行う。チェックの終了
した商品については、そのチェックボックス60cにマ
ークする。正しい個数の記入やチェックボックスへのマ
ークは、その筆跡データが作成される。 【0275】また、新規な商品が存在する場合には、そ
の新規な商品について、品名、品番、単価、在庫数を、
予め設けた各空欄に記入する。 【0276】筆跡データは、PHS11よりコンピュー
タ20に送信される。コンピュータ20は、この筆跡デ
ータに基づいて文字認識する。そして認識された文字デ
ータに基づき、商品欄に対応させて在庫数を示したデー
タを作成する。筆跡の全体的な位置は、傾き補正等によ
り特定されているので、筆跡が検出された位置に対応す
る商品欄が特定できるのである。コンピュータ20はこ
のデータを一定のフォーマットでホストコンピュータ6
1に送信する。 【0277】ホストコンピュータ61は、送信されたデ
ータに基づいて、対応する在庫データベース21を検索
し、データベースからこの対応する在庫データを読み取
る。次いで、通信基盤3を介して作業者が取り扱ってい
るPHS11を読み出す。そしてデータベースから読み
取った商品名、商品コードを表す文字データ、修正前の
在庫数とともに、今回文字認識された新たな在庫数を表
す文字データを、一定のフォーマットにしたがって送信
する。読取装置10は、PHS11を介して受信された
データに基づく文字列をLCD10gに表示させる。作
業者が機能選択用スイッチ10rを操作した場合には、
CPU10cは他の商品についても商品名等を表示させ
る。 【0278】作業者は、この表示を見て、記入した在庫
数またはチェックが、正しい商品欄のものとして認識さ
れているか否かを確認する。もしもコンピュータにそれ
まで格納されていた在庫数と記入した在庫数に大幅なず
れがある場合には、計数間違い等が考えられるので、再
度同じ商品の棚卸しをする。また、万一記入した在庫数
が誤って文字認識されていた場合にも再度文字認識を行
なわせる。また、商品がずれて認識されているようなら
ば、最初から記入および文字認識をやり直させる。これ
らの操作は、機能選択用スイッチ10rを操作すること
により行うことができる。 【0279】正しく認識されているようなら、作業者は
読取装置10を介して、データの更新を指示する。この
指示を受けてホストコンピュータ61は、データベース
21の更新をする。すなわち、チェックボックス60c
上にマークが付してあるレコードは、在庫数に変更なし
として処理する。チェックボックスにマークが付してあ
るレコードのうち、訂正数の欄に数値が記入してあるレ
コードについては、訂正数の欄60dに記入された筆跡
から認識された文字データに基づいて、その文字コード
の示す数値に在庫数フィールドの値を更新する。これら
処理の結果は、在庫用データベース21へ更新日付とと
もに転送され、在庫の内容が更新される。例えば、図2
3では、品名A、B、Cがチェックされ、そのうち品名
Cについて訂正数欄に数字「303」が記入されてい
る。したがって、品名Cの商品の在庫数が305から3
03へ変更される。 【0280】なお、本実施形態のシステムは、上記棚卸
以外に、商品の入出荷数量チェックシステムや保守点検
用のチェックシステム、工事工程完了チェックシステム
または作業進行確認チェックシステム等に適用が可能で
ある。 【0281】上記したように本第4実施形態によれば、
上記第1実施形態と同様の効果の他、必要な在庫数を予
めデータベースを参照して印刷しておくので、実際に検
査する者が記入する量を最小限に抑えることができる。
したがって、記入ミスや文字認識ミス等の誤りが発生す
る危険性を少なくできる。 【0282】また、記入量が少ないので、作業時間や文
字認識時間を節約することができる。 【0283】さらに、屋内外において筆記したデータを
即時に文字認識させて業務処理に直接使用可能な構成を
備えたので、棚卸し等の屋内外の業務処理を大幅に簡略
化することが可能となる。したがって、中間経費を削減
することができ、ひいては製品やサービスのコスト削減
を図ることができる。 【0284】(第5実施形態)本第5実施形態は、複雑
なOA機器を初心者でもうまく駆使して一定の作業を行
えるようにした作業処理指示システムに関する。 【0285】(構成)図26に、本実施形態の作業処理
指示システムのブロック図を示す。同図に示すように、
コンピュータ20に、読取装置10が筆跡データを転送
可能に接続され、ファックス装置23、モデム20gお
よびプリンタ22が制御可能に接続されて構成されてい
る。読取装置10とコンピュータ20については第1実
施形態と同様の構成であり説明を省略する。ただし、本
実施形態では、コンピュータ20が文字認識装置として
動作する他、業務処理装置として動作可能に構成されて
いる。この業務処理装置は、チェックシートのチェック
欄にチェックがされると、それに対応付けられている処
理を実行可能に構成されている。 【0286】ファックスモデム23は、コンピュータ2
0から転送されたイメージデータをG3形式等のファク
シミリイメージデータに変換して送信可能に構成されて
いる。モデム20gは、通信基盤3に接続され、電子メ
ールを送信可能に構成されている。プリンタ22は、文
字を印字可能に構成されている。 【0287】(動作)上記構成において、予め筆記媒体
設計用の端末装置で作業処理チェックシートを作業種類
別に分類して印刷しておく。外部のクライアントとの会
議を設定するという処理の作業処理チェックシートを例
にとれば、図27に示すようなイメージでチェックシー
ト70が印刷される。 【0288】まず、操作者は会議を設定する処理を行う
場合、このチェックシート70を読取装置10に載置す
る。そして、自分の名前または従業員コードを担当者欄
に記載する。 【0289】次に、チェックシートに記載されている処
理手順に従って処理を進める。担当者欄に名前を記入す
ると、この筆跡データがコンピュータ20に転送され、
文字認識される。コンピュータ20は文字認識された文
字コードを予め登録してある従業員データベースと照合
し、正しい従業員であると判定された場合には、最初の
処理1である文書作成環境を整える。すなわち文書作成
アプリケーションを起動し、会議設定用のテンプレート
を表示する。正しい従業員でない場合は、続けて処理を
行わない。 【0290】操作者は、コンピュータ20の文書作成ア
プリケーションを使用して会議設定用文書を作成した
ら、チェックシート70の処理1のチェック欄にマーク
する。チェック欄にマークが付されると、コンピュータ
20はこれを文字認識し、作成した文書を適当なファイ
ル名を付して保存する。 【0291】次いで、作成した文書をプリントアウトさ
せるために、操作者はチェックシート70の処理2の項
目において、部数欄に必要な印刷部数を数字で記入す
る。印刷部数が記入され、そのチェック欄にマークが付
されると、コンピュータ20はこれ文字認識し、プリン
タ22に文書作成アプリケーションを介して会議設定用
の文書を印刷させる。 【0292】次いで、作成した文書を会議参加者にファ
ックスさせるために、操作者はチェックシート70の処
理3の項目でファックスしたい客のグループにマークを
付する。なお、ファックスの送付先は、グループごと設
定する他、個人個人のリストで設定するようしてもよ
い。客のグループにマークが付されチェック欄にマーク
が付されると、コンピュータ20はこれを文字認識し、
文書データをファックスモデム23に転送する。また、
マークが付された客の電話番号を、予め登録されたデー
タベースを参照して読み取り、これをファックスモデム
23に転送する。ファックスモデム23は、同一の文書
データを送信先および送り状の内容のみを変更しなが
ら、各客に同報通信する。 【0293】さらに操作者が電子メールアドレス所持者
にも電子メールを送信するために、チェックシート70
の処理4の項目で、電子メールを送信したい客のグルー
プにマークを付する。コンピュータ20は、ファックス
送信と同様にして、モデム20gを経由して該当する客
に電子メールを送信する。 【0294】上記したように、本第5実施形態によれ
ば、上記第1実施形態と同様の効果の他、処理内容ごと
にチェックシート形式の筆記媒体が用意され、その指示
にしたがってチェックをしていけば、コンピュータが自
動的に必要なOA機器を起動し処理を進めるので、初心
者であっても誤りなく複雑な器材を駆使して業務を進め
ることができる。 【0295】また、文書の作成後は、やらせたい処理を
筆記媒体に記入しておけばコンピュータ20が自動的に
処理を進めるので、OA機器の取り扱いに費やす時間を
節約できる。 【0296】また、筆記媒体自体は手元に残るため、上
司のチェックや仕事内容管理のための履歴も作業と同時
に作成されていることになる。 【0297】なお、本実施形態は、上記のようなOA業
務の支援システムの他に、NC工作機械における工程管
理にも使用可能である。例えば、工程番号ごとにチェッ
ク欄と製作部品数を記入可能にリストを印刷する。この
リストを読取装置10に載置して必要な部品数を記入し
てから工程番号をチェックすると、これら文字認識さ
れ、部品が必要な数だけ、順序立てて製作される。工程
番号と処理内容の関係は、業務処理装置が予め設定して
おく。 【0298】(第6実施形態)本第6実施形態は、入札
場で使用する入札管理システムに関する。 【0299】(構成)本実施形態の入札管理システム
は、図28に示すように、複数の読取装置10B、ホス
トコンピュータ80a、入力装置80b、全員用モニタ
80cおよびディーラー用モニタ80dを備えている。
読取装置10Bは入札者(人)の前に置かれたテーブル
82および83上に取り付けられて、認識した文字列を
ホストコンピュータ80aに転送可能に配線されてい
る。 【0300】読取装置10Bは、上記第1実施形態の読
取装置10と文字認識装置2とを併せた機能を備える。
すなわち、読取装置10Bを使用して文字を記入する
と、筆跡データに基づいて文字認識され、認識された文
字データがホストコンピュータ80aに送信される。そ
の構成および動作は、上記第1実施形態における読取装
置10と文字認識装置2とを併せたものであり、説明を
省略する。ホストコンピュータ80aは、各読取装置1
0Bから転送された文字データを集計し、その集計結果
をモニタ80c、80dに個別に表示可能に構成されて
いる。入力装置80bは、ホストコンピュータ80aを
制御し、モニタ80c、80dに表示させる内容を指示
可能に構成されている。 【0301】(動作)上記構成において、ディーラー
は、入札させたい物件81を提示し、入札開始を入札者
に伝達する。各入札者は各自の読取装置10Bに載置さ
れた用紙に、希望金額を一斉に記入する。 【0302】各読取装置10Bで読み取られ認識された
文字データは、ホストコンピュータ80aに送信され
る。ホストコンピュータ80aは、送信された文字デー
タが示す金額を相互に比較し、文字コードの示す金額の
うち、最も高い金額がモニタ80cに表示される。この
金額に併せて該当入札者の名前等を表示させてもよい。 【0303】入札者はモニタ80cに表示された金額を
見て、さらに高い金額を用紙の次の欄に記載することが
できる。より高い金額が記載された場合は、その金額が
モニタに表示される。そして、金額が固まったと判断し
たら、ディーラーは入札成立を宣言し、読取装置10B
からのそれ以降のデータ転送を無効にする。以上で一回
の入札が終了する。 【0304】新たな入札を行う場合は、各入札者は読取
装置上の用紙を取り替え、次のディーラーの指示を待
つ。 【0305】なお、読取装置に載置する用紙に会員番号
を記入させる欄を設け、会員以外のもののデータは受け
付けないよう構成することは好ましい。 【0306】また、本システムは、入札、オークショ
ン、証券取引、議会における投票等に適用が可能であ
る。 【0307】上記したように本第6実施形態によれば、
上記第1実施形態と同様の効果の他、金額記入による静
かな入札が行え、入札になれていない人間でも入札への
参加を容易にすることができる。 【0308】また、各入札者にとっては手元に入札金額
を記載した用紙が残るので、便利である。 【0309】また、複数の者が同一の物品を競り落とす
ことのできる市場では、金額を即時に集計する必要がな
いので、読取装置を持ち歩きながら入札を行うこともで
きる。 【0310】(第7実施形態)本第7実施形態は、学
校、予備校、塾等で使用する採点処理システムに関す
る。 【0311】(構成)本実施形態の採点処理システム
は、図29に示すように、複数の読取装置10B、ホス
トコンピュータ90a、入力装置90b、全員用モニタ
90cおよび講師用モニタ90dを備えている。読取装
置10は生徒(人)の前に置かれた机91上に取り付け
られ、各読取装置からの筆跡データをホストコンピュー
タに転送可能に配線されている。 【0312】読取装置10Bは第6実施形態と同様の構
成を備える。すなわち、第1実施形態の読取装置10と
文字認識装置2とを併せた構成および機能を備える。ホ
ストコンピュータ90aは、各読取装置10Bから転送
された文字データを集計し、その集計結果をモニタ90
c、90dに個別に表示可能に構成されている。入力装
置90bは、ホストコンピュータ90aを制御し、モニ
タ90c、90dに表示させる内容を指示可能に構成さ
れている。各読取装置10Bには、図30に示すような
解答用紙92が備えられている。 【0313】解答用紙92は、予め筆記媒体設計用端末
で設計し、設計した版下を多量に印刷して製造される。
氏名欄92aは氏名を記入する欄であり、番号欄92b
は生徒の番号を記入する欄であり、得点欄92cは、採
点講師による確定点数が記入される欄である。解答欄9
2dは、最終的に答えを導き出すまでの過程を記載する
欄であり、答えの欄92eは、最終的に導いた答えのみ
を記入する欄である。この中で、番号欄92bおよび答
え欄92eが文字認識対象となる欄であり、解答欄92
cがイメージデータとして処理される欄である。各読取
装置10Bには、この解答用紙の定義体データが各々転
送されている。 【0314】(動作)上記構成において、講師は、入力
装置90bを操作し、モニタ90cに問題を表示する。
そして、解答時間を定め、生徒に問題を解答させる。 【0315】各生徒は、各自の読取装置10B上で解答
用紙92の各欄に、氏名、番号を記入する。番号に関す
る筆跡データは文字認識され、ホストコンピュータ90
aに送信される。ホストコンピュータ90aでは、予め
登録された生徒のデータベースを参照し、どの生徒が出
席しているか等の結果を講師の見るモニタ90dに表示
する。 【0316】各生徒が解答欄92dに記入し生成された
筆跡データは、文字認識されず、筆跡データのままホス
トコンピュータ90aに転送される。講師は、入力装置
90bを操作して、出席している任意の生徒の解答状況
をイメージデータとしてモニタ90dに表示させ、解答
状況を把握する。各生徒は、最終的な答えを導いたら、
これを答えの欄92eに記入する。この答えの欄92e
に記入された筆記内容は、読取装置10Bにより文字認
識され、認識された文字データとしてホストコンピュー
タ90aに転送される。ホストコンピュータ90aは、
予め登録されている正解のデータと送信された文字デー
タとを照合し、生徒ごとの正誤をモニタ90dに表示す
る。また、各問題で解答欄92dに記入が開始されてか
ら答えの欄92eに答えが記入されるまでの時間を計測
し、各問題ごとに統計をとる。 【0317】解答時間が経過したら、講師は、解答終了
を宣言し、入力装置90bを操作してホストコンピュー
タ90aに集計を指示する。それ以降の解答を受け付け
なくなる。ホストコンピュータ90aは、各答えの欄9
2eについて各読取装置10Bから送信された文字デー
タに基づいて各生徒ごとに採点をする。また、偏差値を
計算する。さらに、全体の平均点、問題別の平均点、偏
差値等も計算する。これらのデータは、講師のモニタ9
0dに随時表示される。なお、講師は必要と思われるデ
ータを、入力装置90bを操作して生徒が観察できるモ
ニタ90cに表示してもよい。 【0318】解答終了後、講師はたった今終了したばか
りの問題の解説に移る。入力装置90bを操作して正し
い解答方法と答えをモニタ90cに表示させる。また、
講師は、各生徒の解答欄92dのイメージデータを順に
自分のモニタ90dに表示させ、良い例や悪い例となり
うる解答例のイメージをモニタ90cに表示させる。そ
して、その場でその例に対する講評を加える。 【0319】解答用紙92は自分の復習のために生徒に
持ち帰らせるか、または、一度集めて、正しい答えの導
き方をしているかを採点講師に採点させ、最終的に確定
した得点を得点欄92cに記入してから生徒に返却する
かする。執り行ったテストを、能力テストではなくあく
までも勉強のための演習として位置づけるなら、解答用
紙92を改修することなく自分で採点させる。 【0320】上記したように本第7実施形態によれば、
上記第1実施形態と同様の効果の他、生徒が解答した直
後に解答用紙の集計をすることなく点数の集計が行える
ので、すぐにテストの結果が必要とされる機関で回収す
る労力の軽減と採点時間の短縮を図ることができる。 【0321】また、解答した経過をイメージとして解答
直後に表示し講評することができるので、生徒の問題意
識が高いうちに復習が行えることになり、その教育的効
果は絶大である。その際、採点や集計が即時に行えるの
で、生徒にとって自分の能力を即時に判断でき便利であ
る。 【0322】また、解答用紙の回収や採点、さらにその
返却といった労力を要しないので、一人しか講師のいな
い教室でも有効な講義を進めることができる。 【0323】さらに、生徒個別に各問題の所用時間やど
のような順番で問題を解いていったか等の経過が記録さ
れるので、正しい解き方や時間配分の指導等の従来なし
えなかった緻密な受験指導が行える。 【0324】(第8実施形態)本発明の第8実施形態
は、チケット販売システムに本発明の業務管理システム
を適用したものである。 【0325】(構成)図31に、本発明のチケット販売
システムのブロック図を示す。本システムは、どの町に
も一つは存在するようになったコンビニエンスストアに
設けられるものである。もちろん、設置場所がコンビニ
エンスストアに限られるものではなく、他の店舗や公共
施設に設けられるものであってもよい。 【0326】図31において、コンビニエンスストア1
00には、PHS11が装着された読取装置10B、券
売装置200、モデム201、レジスタ210、および
モデム211が備えられている。読取装置10Bおよび
PHS11については、上記実施形態6と同様の構成な
ので、説明を省略する。 【0327】図32に、券売装置200のブロック図を
示す。同図に示すように、本券売装置200は、CPU
202、ROM203、RAM204、通信用インター
フェース回路205、プリンタ用インターフェース20
6、およびプリンタ207を備えている。 【0328】CPU202は、ROM203に格納され
ているプログラムを実行することにより、本発明の券売
装置として動作させることが可能に構成されている。R
AM204は、CPU202のワークエリアとして使用
される他、回線32からモデム201、インターフェー
ス回路206を経て入力された発券情報を蓄積可能に構
成されている。通信用インターフェース回路205は回
線32を経てモデム201から入力された発券情報を受
信可能に構成されている。プリンタ用インターフェース
回路206はCPU202の命令によって転送されてき
た印字データをプリンタ207に供給し、プリンタ20
7はこの印字データに対応して、チケット用紙に文字等
を印字可能に構成されている。 【0329】上記構成により、当該券売装置200は、
業務処理装置4からチケットを発券させるための発券情
報が送信されてきた場合には、当該情報に基づいて、チ
ケットを打ち出し可能に構成されている。 【0330】図33に、券売装置210のブロック図を
示す。同図に示すように、本券売装置210は、CPU
212、ROM213、RAM214、通信用インター
フェース回路215、LCD216、およびレジスタ駆
動機構217を備えている。 【0331】CPU212は、ROM213に格納され
ているプログラムを実行することにより、本発明のレジ
スタ(金銭登録器)として動作させることが可能に構成
されている。RAM214は、CPU212のワークエ
リアとして使用される他、回線32からモデム211、
インターフェース回路215を経て入力された課金情報
を蓄積可能に構成されている。通信用インターフェース
回路215は回線32を経てモデム215から入力され
た課金情報を受信可能に構成されている。LCD216
は、CPU212によって書き込まれた文字情報を表示
可能に構成されている。レジスタ駆動機構217は、図
示しないモータおよびロック機構等によって構成され、
CPU212から出金命令が出力されると、ロック機構
のロックを解除させ、モータによって金庫を押し出し可
能に構成されている。出納者が金庫を所定位置まで押し
戻すと、再びロック機構がロックされる。 【0332】上記構成により、当該券売装置210は、
業務処理装置4からチケット発券を許可する課金情報と
して、登録許可情報と金額情報が送信されてきた場合に
は、当該金額情報に基づいてLCD216にチケットの
価格を表示させる。また登録許可情報が送信されてきた
場合には、ロック機構を解除させる。 【0333】中継局30、制御局31、回線32、およ
び業務処理装置4については、前記実施形態1と同様な
ので同一の符号を付すことし、その説明を省略する。 【0334】(動作)次に、本実施形態2の動作を、図
34のフローチャートに基づいて説明する。この処理の
前提として、予めチケット申込用紙の定義体データが幾
つか作成され、その申込用紙がコンビニエンスストア1
00に配布されているものとする。また、コンビニエン
スストア100に備え付ける読取装置10Bには、予め
チケット申込用紙の定義体データが送信され、筆跡デー
タメモリ10bに格納されているものとする。例えば、
映画チケット、コンサートチケット、イベントチケット
等の種類に応じて複数の定義体データを使い分け可能に
しておく。もちろん統一した書式で定義体データを一種
類のみ用いることとしてもよい。 【0335】このような申込用紙に必要とされる入力欄
としては、チケットの種類を示すチケット番号、開催日
時、A席、B席等の席種類・枚数等を記入するための欄
が挙げられる。 【0336】さて、上記構成において、チケットの購入
希望者は、最寄りのコンビニエンスストア100に出向
く。店員は、購入希望者から購入希望のチケットを聞
き、読取装置10Bにおいて、定義体データのセット、
および申し込み用紙のセットを同様にして行う(S30
1)。そして、店員は、購入希望者の希望するチケット
を特定するための情報をチケット申込用紙に記入してい
く。記入された文字については、読取装置10Bで文字
認識が行われる(S303)。 【0337】そして認識された文字列は文字データとし
て、通信基盤3を介して、業務処理装置4に送信される
(S304)。ホストコンピュータ40では、文字デー
タを参照しながら、予約データベースを照会する(S3
05)。 【0338】すなわち、ホストコンピュータ40は、チ
ケット番号に基づいて対応するチケットに関するレコー
ドを読み取り、指定された席の種類でその開催日時にお
けるチケット残数、つまり空席数を読み取る。 【0339】データ照会の結果、予約枚数以上チケット
残数がある場合には(S306;YES)、チケット販
売が可能である旨のデータを、店員の操作する読取装置
10Bに回線32経由で送出する(S308)。このデ
ータに基づいて読取装置10BのLCD10gにはチケ
ット発売可能である旨の文字表示がされる。この文字表
示は、予約可能な席の番号等を含む。もしもLCD10
gに表示された席を気に入らなければ、予約確認か否か
を記入する欄において、予約破棄する旨のマークを付す
る(S309;NO)。例えば、購入希望者が複数のチ
ケットを購入希望であって、席が離れてしか予約できな
い場合には、予約破棄を希望する場合が多いと考えられ
る。 【0340】購入希望者が前記文字表示を見て購入を希
望した場合には、店員は、予約確認の欄において、予約
確認する旨のマークを付する(S309;YES)。予
約確認がされると、読取装置10Bは、このマークを文
字認識し、予約確認を示す文字データをホストコンピュ
ータ40に送信する。ホストコンピュータ40では、こ
れを受けて、予約データベースにおいて、該当する席が
予約された旨のデータを記録し、チケット残数を予約さ
れた枚数分だけ少なくしてそのデータを更新する。そし
て、ホストコンピュータ40は券売装置200に向けて
このチケットを指定された枚数分だけ発見させるための
発券情報を送信する(S310)。券売装置200で
は、この発券情報を受信し、この情報に基づいてチケッ
トのタイトル、日時、席の種類、金額を含めた文字列を
プリンタ207に印字させ、チケットを発売する。 【0341】また、ホストコンピュータ40はレジスタ
210に向けて、登録許可情報と金銭情報とを含めたこ
のチケットの課金情報を送信する。レジスタ210で
は、この課金情報を受信して、金銭情報に基づいてLC
D216に販売金額の表示を行う。また、登録許可情報
に基づいて、レジスタ駆動機構217を駆動させて、金
庫のロックを解除する。 【0342】一方、ホストコンピュータ40によるデー
タ照会の結果、指定された枚数のチケットが予約できな
い場合には(S306;NO)、チケットの販売を禁止
する旨の文字データを、店員の操作する読取装置10B
に回線32経由で送出する(S313)。 【0343】上記処理により一つのチケット購入希望に
対する処理が完遂する。購入希望者が他のチケット予約
を希望している場合(S312;YES)、店員は、読
取装置10Bをリセットし、再び申込用紙をセットして
上記処理を繰り返す(S301〜S313)。他のチケ
ット予約を希望していない場合(S312;NO)、そ
のまま処理を終了する。 【0344】上記したように本実施形態8によれば、上
記第1実施形態と同様の効果の他、どの町にも存在する
コンビニエンスストア等でチケット販売が可能な構成を
備えたので、チケットの購入希望者は、予約センター等
に出向くことなくチケット購入が行える。 【0345】特に、本実施形態によれば、データベース
を照会した結果がすぐに読取装置に表示されるので、購
入希望者に予約の可否を直ぐ知らせることができる。購
入希望者は、予約の可否に応じて、他のチケットに切り
替えたり他の日時等に変更したりすることができる。 【0346】(他の実施形態)本発明は、上述した実施
形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で変更実施可能である。 【0347】(1) 文字認識について 上記各実施形態では、イメージデータに基づく、文字認
識と筆跡データに基づく文字認識とを併せて行ってもよ
い。両者の認識結果が一致した場合には、この認識結果
を用いることができることは言うまでもないが、両者の
認識結果が一致していない場合には曖昧度を算出するこ
とによって文字認識の精度をオペレータに知らしめるこ
とができる。すなわち、両者の認識結果のずれの度合い
を、フラグまたは数値によって表された曖昧度を算出
し、この曖昧度をコンピュータ20のディスプレイに表
示させてもよい。 【0348】ただし、曖昧度も認識文字と併せて表示可
能であり、オペレータはこの表示を見ることによって文
字認識の精度を確認することができる。一方、両者の認
識結果が一致する場合には、当該認識結果が認識文字と
してコンピュータのディスプレイ等に表示される。これ
により、さらに正確な文字認識を行うことが可能とな
る。また、筆圧も含めて文字認識を行うことにより、さ
らに精度の高い文字認識を行うことが可能となる。 【0349】また、本発明のシステムは上記応用範囲に
留まらず、紙による記録とデータ処理との双方が要求さ
れるあらゆる業務分野に適用が可能である。すなわち、
用紙自体は、記入後、読取装置から取り外して使用・保
管が可能である一方、記入内容はコンピュータに認識可
能な文字情報としてあるいはイメージデータとして記録
・加工・集計・管理等することができる。 【0350】(2) 構成について 上記した実施形態でも説明したように、本発明は筆跡デ
ータを生成する読取装置、文字認識する文字認識装置お
よび業務処理を行う業務処理装置に別々に構成する必要
はなく、適宜編成することが可能である。すなわち、読
取装置に筆跡データ生成機能と文字認識機能を併せて持
たせることにより、文字認識装置を省略することが可能
である。また、業務処理装置に、業務処理機能と文字認
識機能とを併せて持たせることにより、文字認識装置を
省略することが可能である。 【0351】(3) 適用可能な業務管理 本発明の業務管理システムは、上記各実施形態のような
用途に限らず、他の多くの業務管理システムに適用可能
である。 【0352】例えば、本発明は検索システムにも適用が
可能である。図書検索システムに適用する場合には、リ
ストを、書籍名、作者名、出版社名等を記入可能に構成
する。一方、業務処理装置4には、リストに挙げた項目
にしたがって書籍データが分類されたデータベースを設
ける。利用者が読取装置10上にこのリストを載置し
て、自分の判っている項目を記入すると、業務処理装置
4がデータベースから該当するレコードを抽出して、読
取装置上に表示可能に送信する。利用者はこれを見て、
希望する書籍の有無や情報を知ることができる。 【0353】また、判例検索システムに適用する場合に
は、リストを、幾つかのキーワードが書き込める入力欄
を設けて構成する。一方、業務処理装置4には、判例が
レコードとして記録されたデータベースを設ける。利用
者が読取装置10上にこのリストを載置して、探したい
判例のキーワードを記入すると、業務処理装置4がデー
タベースの判例情報をキーワードに基づいて検索し、当
該キーワードが含まれている判例を抽出して、読取装置
10に表示可能に送信する。利用者はこれを見て、探し
たい判例のタイトルやその内容を見ることができる。 【0354】その他、本発明は、あらゆる業務に適用す
ることが可能である。 【0355】例えば、事務所工場内では、上記発注伝
票、仕入伝票による伝票管理、在庫管理の他に、人事勤
怠報告、入出金処理、売上報告、材料使用報告、生産工
数報告等に使用できる。このような用途の場合、筆記媒
体としては、人事勤怠報告用、入出金用、入出庫リス
ト、売上報告用、材料使用報告用、生産工数報告用等の
事務所工場内で用いる伝票を作成することになる。 【0356】営業現場では、商品の受注発注、申し込
み、見積もり、配達確認、工事管理、顧客管理、各種報
告等に使用できる。このような用途の場合、筆記媒体と
しては、受注発注用、申し込み用、見積もり用、配達確
認用、工事管理用、顧客管理用、報告用等の各種伝票を
作成することになる。 【0357】また、顧客対応現場では、アンケート、苦
情受付の他に、マーケティング等に使用できる。このよ
うな用途の場合、筆記媒体としては、マーケティング受
付用の用紙を作成することになる。 【0358】その他の特殊業務においては、警察におけ
る交通違反取締の他に、検問、交通報告、調書等、医療
現場におけるカルテ作成、診療報告等、工事現場におけ
る検査報告、工事現場作業員報告、機材運用報告、材料
調達報告、進捗報告等、自動者整備における自動車整備
チェック、引越業者における引越見積もり、引越物品、
その他自動販売機商品補充報告、売上金回収報告等に使
用できる。このような用途に使用する場合、警察検問
用、交通報告用、調書用、病院カルテ、診療報告、検査
報告、工事現場作業員報告、機材運用報告、材料調達報
告、進捗報告、自動車整備チェック、引越見積もり用、
引越物品用、自動販売機商品補充報告、売上金回収報告
等の特殊業務に用いる帳票等を作成することになる。 【0359】 【発明の効果】本発明によれば、筆記した内容を直接コ
ンピュータに入力可能な構成を備えたので、以下の効果
を得ることが可能である。 【0360】第1に、通常の筆記媒体のコンピュータへ
の入力に伴う、キー入力のための煩雑な作業を回避する
ことができる。すなわち、読取装置により筆記媒体の記
入をすると同時に筆跡データが検出され、この筆跡デー
タは文字認識手段に送信される。このため、筆記媒体に
記入された事項をオペレータがキー入力する等の処理の
必要がなくなり、オペレータの作業負担を軽減すること
ができる。また、読取装置において記入した記入済みの
筆記媒体が手元に残るため、法律等によって筆記媒体の
保存が義務付けられた業務においても、本発明は手書き
とキーボードによる入力という重複した労力の軽減とい
う効果を発揮する。 【0361】第2に、キー入力に伴うデータの誤入力を
回避することができる。本発明によれば、筆記媒体に記
載された事項は筆跡データとして入力されるため、記載
事項をキー入力する必要がない。したがって、キー入力
に伴う誤入力を回避することが可能となる。その際、誤
記の排除等が行えるので、手書きの筆記媒体の記載自体
に不備がある場合にその誤りチェックが行える点でも有
効である。 【0362】第3に、仕入処理、会計処理を迅速に行う
ことができる。筆記媒体および帳票に記入すると同時
に、筆跡データが読取装置によって検出される。このた
め、会計処理を日次決算で行うことができ、また、発
注、仕入処理においては、納品時期の遅れを回避するこ
とができる。 【0363】また、本発明によれば、時間情報を筆記情
報と併せる構成を備えたので、データの改竄等の不正処
理を防止することが可能である。 【0364】本発明によれば、認証情報を読取可能な構
成を備えたので、不良な筆記媒体、不正な伝票を認識し
排除することが可能である。 【0365】本発明によれば、屋内外等の配線設備がな
い場所でも、筆跡を読取可能な構成を備えたので、あら
ゆる業務の効率化が可能である。 【0366】本発明によれば、屋内外において筆記した
内容に対する回答を表示可能な構成を備えたので、現場
で必要とされる回答情報を迅速に提供可能である。 【0367】本発明によれば、筆記媒体が正規に置かれ
ていなくても補正可能な構成を備えたので、筆記媒体の
載置位置を気にすることなく筆記が可能である。 【0368】本発明によれば、筆記媒体に記載された筆
跡から文字情報を取り出し可能な構成を備えたので、筆
記媒体の文字を正しく効率的に認識させることができ
る。 【0369】本発明によれば、筆記媒体内における筆記
内容の削除や修正を読取可能な構成を備えたので、筆記
内容に削除や修正があっても正しい情報を認識すること
が可能である。 【0370】本発明によれば、筆記媒体の設計を行える
構成を備えたので、任意の様式の筆記媒体設計が可能で
ある。 【0371】本発明によれば、業務管理として苦情処理
に適する業務管理システムを提供することができる。 【0372】本発明によれば、業務管理として在庫管理
に適する業務管理システムを提供することができる。 【0373】本発明によれば、業務管理としてオフィス
業務に適する業務管理システムを提供することができ
る。 【0374】本発明によれば、業務管理として入札管理
に適する業務管理システムを提供することができる。 【0375】本発明によれば、業務管理として採点処理
に適する業務管理システムを提供することができる。 【0376】本発明によれば、業務管理としてチケット
販売に適する業務管理システムを提供することができ
る。 【0377】本発明によれば、屋内外において筆記した
データを即時に文字認識させて業務処理に直接使用可能
な構成を備えたので、屋内外の業務処理を大幅に簡略化
することが可能となる。したがって、あらゆる業種にお
ける中間経費を削減することができ、ひいては製品やサ
ービスのコスト削減を図ることができる。 【0378】本発明によれば、屋内外において筆記した
内容に対する回答を表示可能な構成を備えたので、アン
ケート調査や検問等、現場で必要とされる回答情報を迅
速に提供することができる。したがって、従来できなか
ったアンケート調査が行えたり、従来の検問等におい
て、記入作業とは別途に行っていた連絡業務を不要とす
ることができ、サービス内容の多様化や作業時間の短縮
等を図ることができる。 【0379】本発明によれば、チケット販売に関するデ
ータベースと無線で接続可能な構成を備えたので、近所
のコンビニエンスストア等のどこにでもある販売拠点に
おいて、手軽にチケットが購入できる。したがって、従
来限られていたチケット購入方法の窓口を一気に広げる
ことができ、業者および購入者の双方にとって便利なシ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る業務管理システム
のブロック図である。 【図2】第1実施形態に係る業務管理システムの近距離
通信形態を説明するための図である。 【図3】第1実施形態に係る業務管理システムの遠距離
通信形態を説明するための図である。 【図4】本発明の第1実施形態に係る読取装置の外観図
である。 【図5】本発明の第1実施形態に係る読取装置のブロッ
ク図である。 【図6】本発明の第1実施形態に係るコンピュータ(文
字認識装置)のブロック図である。 【図7】本発明の第1実施形態に係る業務管理システム
の処理の概要を表すフローチャートである。 【図8】本発明の第1実施形態に係る業務管理システム
の筆記媒体設計処理を表すフローチャートである。 【図9】本発明の第1実施形態に係る業務管理システム
の認識処理を表すフローチャートである。 【図10】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムの誤記訂正処理を説明するための図である。 【図11】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムの誤記訂正処理を説明するための図である。 【図12】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムの他の誤記訂正処理を説明するための図である。 【図13】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムに係る筆記媒体の角度補正処理を説明するための図で
ある。 【図14】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムに係る取消処理を説明するための図である。 【図15】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムに係る他の取消処理を説明するための図である。 【図16】筆記媒体設計入力における入力処理を説明す
るための図である。 【図17】読取装置におけるLCDへの表示例である。 【図18】本発明の第2実施形態に係る業務管理システ
ムのブロック図である。 【図19】本発明の第3実施形態に係る苦情受付け処理
システムのブロック図である。 【図20】アンケート処理における読取装置の使用例で
ある。 【図21】交通取締における読取装置の使用例である。 【図22】本発明の第4実施形態に係る棚卸管理システ
ムの筆記媒体印刷のブロック図である。 【図23】本第4実施形態の棚卸用筆記媒体の例であ
る。 【図24】本第4実施形態に係る棚卸管理システムの処
理ブロック図である。 【図25】棚卸し処理における読取装置の使用例であ
る。 【図26】本発明の第5実施例の作業処理指示システム
のブロック図である。 【図27】作業処理指示用筆記媒体の例である。 【図28】本発明の第6実施形態に係る入札管理システ
ムのブロック図である。 【図29】本発明の第7実施形態に係る採点管理システ
ムのブロック図である。 【図30】解答用紙の例である。 【図31】本発明の実施形態8に係るチケット販売シス
テムのブロック図である。 【図32】本発明の発券装置のブロック図である。 【図33】本発明のレジスタ(金銭登録器)のブロック
図である。 【図34】本発明の実施形態8に係るチケット販売シス
テムの処理を説明するためのフローチャートである。 【符号の説明】 2 文字認識装置 3 通信基盤 4 業務処理装置 10、10B 読取装置 10c CPU 10a ディジタイザ 20n CPU 40、43a、52a、61,80a、90a ホスト
コンピュータ(業務処理装置)
のブロック図である。 【図2】第1実施形態に係る業務管理システムの近距離
通信形態を説明するための図である。 【図3】第1実施形態に係る業務管理システムの遠距離
通信形態を説明するための図である。 【図4】本発明の第1実施形態に係る読取装置の外観図
である。 【図5】本発明の第1実施形態に係る読取装置のブロッ
ク図である。 【図6】本発明の第1実施形態に係るコンピュータ(文
字認識装置)のブロック図である。 【図7】本発明の第1実施形態に係る業務管理システム
の処理の概要を表すフローチャートである。 【図8】本発明の第1実施形態に係る業務管理システム
の筆記媒体設計処理を表すフローチャートである。 【図9】本発明の第1実施形態に係る業務管理システム
の認識処理を表すフローチャートである。 【図10】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムの誤記訂正処理を説明するための図である。 【図11】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムの誤記訂正処理を説明するための図である。 【図12】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムの他の誤記訂正処理を説明するための図である。 【図13】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムに係る筆記媒体の角度補正処理を説明するための図で
ある。 【図14】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムに係る取消処理を説明するための図である。 【図15】本発明の第1実施形態に係る業務管理システ
ムに係る他の取消処理を説明するための図である。 【図16】筆記媒体設計入力における入力処理を説明す
るための図である。 【図17】読取装置におけるLCDへの表示例である。 【図18】本発明の第2実施形態に係る業務管理システ
ムのブロック図である。 【図19】本発明の第3実施形態に係る苦情受付け処理
システムのブロック図である。 【図20】アンケート処理における読取装置の使用例で
ある。 【図21】交通取締における読取装置の使用例である。 【図22】本発明の第4実施形態に係る棚卸管理システ
ムの筆記媒体印刷のブロック図である。 【図23】本第4実施形態の棚卸用筆記媒体の例であ
る。 【図24】本第4実施形態に係る棚卸管理システムの処
理ブロック図である。 【図25】棚卸し処理における読取装置の使用例であ
る。 【図26】本発明の第5実施例の作業処理指示システム
のブロック図である。 【図27】作業処理指示用筆記媒体の例である。 【図28】本発明の第6実施形態に係る入札管理システ
ムのブロック図である。 【図29】本発明の第7実施形態に係る採点管理システ
ムのブロック図である。 【図30】解答用紙の例である。 【図31】本発明の実施形態8に係るチケット販売シス
テムのブロック図である。 【図32】本発明の発券装置のブロック図である。 【図33】本発明のレジスタ(金銭登録器)のブロック
図である。 【図34】本発明の実施形態8に係るチケット販売シス
テムの処理を説明するためのフローチャートである。 【符号の説明】 2 文字認識装置 3 通信基盤 4 業務処理装置 10、10B 読取装置 10c CPU 10a ディジタイザ 20n CPU 40、43a、52a、61,80a、90a ホスト
コンピュータ(業務処理装置)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 筆記媒体上にペンにより書かれた筆跡に
ついて、ペン先の座標を検出する手段、ペン先の経過時
間に対する座標変化を筆記媒体ごとに示す筆跡データを
生成する手段および前記筆跡データを送信する送信手段
を備える読取装置と、 前記筆跡データに基づき文字認識を行う文字認識装置
と、 認識された文字列に応じて所定の業務処理を実行する業
務処理装置と、を備えた業務管理システム。 【請求項2】 前記読取装置は、前記筆跡データの生成
時に、前記筆跡データを生成した時刻を表すタイムスタ
ンプデータを所定のタイミングで生成する手段と、をさ
らに備え、 前記送信手段は、当該タイムスタンプデータを前記筆跡
データとともに送信する請求項1に記載の業務管理シス
テム。 【請求項3】 前記読取装置は、当該読取装置を識別す
るための識別データその他の付加情報を生成する手段を
さらに備え、 前記送信手段は、当該付加情報を前記筆跡データととも
に送信する請求項1に記載の業務管理システム。 【請求項4】 前記読取装置は、筆記媒体上に記された
印影等の画像を取り込んでイメージデータを生成する手
段をさらに備え、 前記送信手段は、前記イメージデータを前記筆跡データ
とともに送信する請求項1に記載の業務管理システム。 【請求項5】 前記読取装置における前記送信手段は、
前記筆跡データを含むデータを所定のバス規格に準じて
出力する出力回路と、前記出力回路から出力された筆跡
データを含むデータを出力可能に構成された入出力スロ
ットと、を備え、 前記入出力スロットは、当該筆跡データを含むデータを
無線通信可能な携帯型情報通信機器を装着可能に構成さ
れている請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の
業務管理システム。 【請求項6】 複数種類の筆記媒体のうちいずれか一の
筆記媒体を筆記者に選択させる選択手段をさらに備え、 前記送信手段は、前記選択手段を使用して使用者に選択
された筆記媒体を特定するための定義体データを送信す
る請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の業務管
理システム。 【請求項7】 前記読取装置は、外部から送信されたデ
ータを受信する受信手段と、前記受信手段により受信さ
れたデータに基づいて文字を表示する文字表示手段と、
をさらに備える請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
記載の業務管理システム。 【請求項8】 前記読取装置において、ペン先の座標を
検出する手段は、所定の信号を出力するペンと、前記ペ
ンから出力された信号を受信するディジタイザと、を備
える請求項1に記載の業務管理システム。 【請求項9】 前記読取装置は、複数の筆記媒体につい
ての前記筆跡データを含むデータを、記憶可能に構成さ
れた記憶回路をさらに備え、 前記送信手段は、記憶回路に記憶した複数の筆跡データ
を含むデータを一括して前記文字認識装置に送信する請
求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の業務管理シ
ステム。 【請求項10】 前記文字認識装置は、前記読取装置か
ら送信された、使用者に選択された筆記媒体を特定する
ためのデータに基づいて使用する筆記媒体様式を識別す
る手段と、識別した前記筆記媒体様式を特定する定義体
データに基づいて文字認識を行う手段と、を備えた請求
項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の業務管理シス
テム。 【請求項11】 前記文字認識装置は、前記筆跡データ
を含むデータに基づいて前記読取装置に対する前記筆跡
の相対位置を検出する手段と、前記筆跡が記された筆記
媒体の筆記媒体様式を特定する定義体データおよび前記
読取装置に対する筆跡の相対位置に基づいてこの読取装
置に対する前記筆記媒体の相対位置を決定する手段と、
を備えた請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載
の業務管理システム。 【請求項12】 前記筆跡の相対位置を検出する手段
は、必ず記入されるべき複数の必須入力欄に対して記入
された筆跡の、前記読取装置に対する相対位置を検出
し、前記筆記媒体の相対位置を決定する手段は、前記必
須入力欄に対して記入された筆跡の、前記読取装置に対
する相対位置に基づいて、前記読取装置に対する前記筆
記媒体の向きを決定する請求項11に記載の業務管理シ
ステム。 【請求項13】 前記文字認識装置は、前記読取装置に
対する前記筆跡の相対位置および前記筆記媒体の相対位
置に基づいて、前記読取装置に対する前記筆記媒体の位
置のずれを補正する補正手段をさらに備えた請求項11
および請求項12のいずれか一項に記載の業務管理シス
テム。 【請求項14】 前記文字認識装置の補正手段は、前記
読取装置に対する前記筆跡の相対位置および前記筆記媒
体の相対位置に基づいて前記筆記媒体の傾きを検出し、
前記筆記媒体の傾きを補正する請求項11および請求項
12のいずいれか一項に記載の業務管理システム。 【請求項15】 前記文字認識装置は、前記読取装置か
ら送信された前記筆跡データに基づいて、この筆跡デー
タの表わす文字列を構成する文字、記号、図形または文
字・記号群を切り出す手段と、前記切り出された文字、
記号、図形または文字・記号群を文字認識して文字コー
ドからなる認識文字列に変換する手段と、を備えた請求
項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の業務管理シ
ステム。 【請求項16】 前記文字認識装置の認識文字列に変換
する手段は、前記筆跡データから複製される画像データ
に基づく文字認識結果と、この筆跡のあるサンプリング
点から次のサンプリング点に向かう方向を示すに方向素
子に基づく文字認識結果と、を併せて文字認識する請求
項15に記載の業務管理システム。 【請求項17】 前記文字認識装置の認識文字列に変換
する手段は、前記文字、記号、図形または文字・記号群
を切り出す手段により切り出された前記文字、記号、図
形または文字・記号群の各々の画数に基づいて、文字認
識する請求項15に記載の業務管理システム。 【請求項18】 前記文字認識装置の認識文字列に変換
する手段は、前記文字、記号、図形または文字・記号群
を切り出す手段により切り出された前記文字、記号、図
形または文字・記号群の各々に存在する交点の数に基づ
いて、文字認識する請求項15に記載の業務管理システ
ム。 【請求項19】 前記文字認識装置の認識文字列に変換
する手段は、前記文字、記号、図形または文字・記号群
を切り出す手段により切り出された前記文字、記号、図
形または文字・記号群の各々が、所定の領域に含まれて
いるか否かにより、文字認識する請求項15に記載の業
務管理システム。 【請求項20】 前記文字認識装置の前記認識文字列に
変換する手段は、予め定められた特定図形が重ね書きさ
れた文字列を認識文字列中に検出した場合には、この特
定図形が重ね書きされた文字列の認識を禁止する請求項
15に記載の業務管理システム。 【請求項21】 前記文字認識装置の前記認識文字列に
変換する手段は、予め定められた特定図形が重ね書きさ
れた文字列を認識文字列中に検出した場合であって、か
つ、当該文字列に添え書きされた文字列を認識したとき
には、前記特定図形が重ね書きされた文字列の認識を禁
止し、その代わりに前記添え書きされた文字列を文字認
識して前記認識文字列中に挿入する請求項15に記載の
業務管理システム。 【請求項22】 前記文字認識装置は、前記筆記媒体の
所定欄に予め定められた種類の文字、記号または図形が
記載されていると認識した場合には、当該筆記媒体を削
除対象であると判断する手段を備えた請求項1に記載の
業務管理システム。 【請求項23】 前記文字認識装置は、前記筆記媒体の
所定欄に予め定められた種類の文字、記号または図形が
記載されていると認識した場合には、当該所定欄に対応
付けられた欄に記載された筆跡データに基づく認識文字
列を、削除対象であるものと判断する手段を備えた請求
項1に記載の業務管理システム。 【請求項24】 前記文字認識装置は、一の筆記媒体に
対応する前記筆跡データを一単位とし、複数の前記読取
装置からそれぞれ出力されたこれら筆跡データの単位に
基づいて筆記媒体ごとに文字列を認識する請求項1に記
載の業務管理システム。 【請求項25】 前記文字認識装置は、当該文字認識装
置に接続された前記読取装置から送信される筆跡データ
を含むデータに基づいて前記筆記媒体を特定する定義体
データを設定する手段と、設定された前記定義体データ
を前記読取装置に送信する手段と、を備えた請求項1に
記載の業務管理システム。 【請求項26】 前記文字認識装置の定義体データを設
定する手段は、前記筆跡データを含むデータにより複数
の座標が指定された場合に、この複数の座標によって特
定される範囲を、一の入力欄として設定する請求項25
に記載の業務管理システム。 【請求項27】 前記文字認識装置の定義体を設定する
手段は、前記一の入力欄を設定した場合に、当該入力欄
の属性を併せて設定可能に構成された請求項26に記載
の業務管理システム。 【請求項28】 前記業務処理装置は、前記文字認識装
置により認識された文字列のうち、筆記媒体の一又は二
以上の予め定められた欄に対応する文字列を検索用のイ
ンデックスデータとし、当該インデックスデータとこの
筆記媒体の筆跡データを含むデータとを対応させて格納
するデータベースを備え、前記インデックスデータに基
づいて前記データベースに格納されたレコードの読み取
り、書き込みおよび検索処理をする請求項1に記載の業
務管理システム。 【請求項29】 前記文字認識装置は、前記読取装置か
ら出力された前記筆跡データのうち、前記筆記媒体の所
定の領域についての前記文字認識を禁止し、当該領域内
の前記筆跡データをそのまま前記業務処理装置に出力す
る請求項1に記載の業務管理システム。 【請求項30】 前記業務処理装置は、前記筆記媒体の
特定の欄に記載され署名に基づく筆跡データと予め登録
された照合用筆跡データとを照合し、当該照合結果に基
づいて前記業務処理を行う請求項29に記載の業務管理
システム。 【請求項31】 前記業務処理装置は、前記筆跡データ
が示す筆順に基づいて前記署名に基づく筆跡データと前
記照合用筆跡データとの照合を行う請求項30に記載の
業務管理システム。 【請求項32】 前記業務処理装置は、前記筆跡データ
が示す筆記時間に基づいて前記署名に基づく筆跡データ
と前記照合用筆跡データとの照合を行う請求項30に記
載の業務管理システム。 【請求項33】 前記文字認識装置は、当該文字認識装
置により文字認識がされた筆跡データについての筆記媒
体の承認を示す承認処理がされたときに、この筆記媒体
が承認された旨を証明する印影データを当該筆跡データ
に付加する請求項1に記載の業務管理システム。 【請求項34】 前記業務処理装置は、前記筆跡データ
についての筆記媒体の承認処理がされた旨を示すコード
が付加されている場合にのみ、この筆跡データの転送を
許可する請求項33に記載の業務管理システム。 【請求項35】 前記業務処理装置は、予め読取装置の
識別データを登録することにより、当該業務処理装置が
処理対象とする読取装置を識別可能に構成され、 前記読取装置から当該読取装置の識別コードが送信され
てきた場合には、当該読取装置の識別コードが予め登録
された識別コードと一致するか否かにより、業務処理の
有効無効を判断する請求項3に記載の業務管理システ
ム。 【請求項36】 前記業務処理装置は、予め使用者の署
名の筆跡データを登録することにより、前記読取装置を
使用する資格を有する使用者を識別可能に構成され、 前記読取装置から当該読取装置を使用する使用者の署名
の筆跡データが送信されてきた場合には、使用者の筆跡
が予め登録された筆跡と一致するか否かにより、業務処
理の有効無効を判断する請求項3に記載の業務管理シス
テム。 【請求項37】前記業務処理装置は、前記筆跡データに
含まれたタイムスタンプデータを順次読み取る手段と、
読み取られたタイムスタンプデータが示す時刻のうち、
一定期間以上経ているタイムスタンプデータが検出され
た場合には、当該筆記媒体に対し所定の処理を行う手段
と、を備えた請求項2に記載の業務管理システム。 【請求項38】 前記業務処理装置の所定の処理を行う
手段は、前記所定の処理として、前記一定期間以上経て
いるタイムスタンプデータが検出された場合に、当該筆
記媒体を無効なものとして処理する請求項37に記載の
業務管理システム。 【請求項39】 前記業務処理装置は、前記筆跡データ
に含まれたタイムスタンプデータに基づいて、前記読取
装置ごとに使用時間を累積し、累積した使用時間に応じ
て所定の業務処理を行う請求項2に記載の業務管理シス
テム。 【請求項40】 前記筆記媒体は、接客対応に適合して
設計されたものであって、 前記読取装置は、接客対応者によって使用され、 前記文字認識装置は、接客対応者が客に対応している間
に、前記読取装置から送信された筆跡データを含むデー
タに基づいて文字認識し、 前記業務処理装置は、客に関する情報を蓄積するデータ
ベースを備え、前記文字認識装置によって認識された文
字列に基づいて前記データベースを検索し、接客対応者
が対応している客に関する情報が格納されている場合に
は、当該情報に基づいて文字列を作成し、前記読取装置
に表示可能に送信する請求項1に記載の業務管理システ
ム。 【請求項41】 前記筆記媒体は、在庫処理に適合して
設計されたものであって、 前記読取装置は、棚卸し担当者によって使用され、 前記業務処理装置は、商品の在庫数に関する情報を蓄積
するデータベースを備え、前記文字認識装置によって認
識された文字列に基づいて前記データベースを検索し、
認識された文字列が示す各商品の在庫数により当該デー
タベースを更新する請求項1に記載の業務管理システ
ム。 【請求項42】 前記業務処理装置は、前記データベー
スから読み取った各商品の在庫数を前記読取装置に読取
可能に送信する請求項41に記載の業務管理システム。 【請求項43】 前記筆記媒体は、所定の業務に関する
一連のステップを指示するものであってステップごとに
チェック欄を設けて設計され、 前記読取装置は、前記所定の業務の実施担当者によって
使用され、 前記業務処理装置は、前記文字認識装置による文字認識
結果が前記チェック欄にマークが付されたことを示す場
合には、そのチェック欄に対応付けられたステップを処
理可能に構成された請求項1に記載の業務管理システ
ム。 【請求項44】 前記筆記媒体は、所定の入札に使用さ
れる入力欄を設けて設計され、 前記読取装置は、複数の入札者によって各々使用され、 前記業務処理装置は、複数の前記読取装置から送信され
前記文字認識装置によって認識された各読取装置ごとの
文字列を参照し、各文字列の示す数値の大小に基づい
て、任意の文字列を表示可能に構成された請求項1に記
載の業務管理システム。 【請求項45】 前記筆記媒体は、所定の問題に対する
解答欄を備えて設計され、 前記読取装置は、所定の問題に対する解答者によって使
用され、 前記業務処理装置は、前記読取装置から送信され前記文
字認識装置によって認識された文字列に基づいて、解答
者ごとの得点、全体の平均点、問題別の平均点、偏差値
等の採点処理を行う請求項1に記載の業務管理システ
ム。 【請求項46】 前記筆記媒体は、前記解答欄の他に解
答経過の記入欄を備えて設計され、 前記文字認識装置は、前記解答経過の記入欄に記入され
た筆跡をイメージデータとして前記業務処理装置に送信
し、 前記業務処理装置は、任意の前記解答者によって記入さ
れた前記解答経過の記入欄のイメージデータに基づい
て、画像表示可能に構成されている請求項45に記載の
業務管理システム。 【請求項47】 前記筆記媒体は、チケットの予約販売
に関する記入欄を備えて構成され、 前記読取装置は、前記チケットの予約販売を代理する担
当者によって使用され、 前記業務処理装置は、前記チケットの販売可能残数が記
録されたデータベースを備え、前記文字認識装置により
認識された文字列が、所定のチケットについての購入希
望を示すデータである場合には、前記データベースを参
照し、当該チケットに残数がある場合には、当該チケッ
トの販売を許可する旨のデータを前記読取装置に送信す
る請求項7に記載の業務管理システム。 【請求項48】 前記業務処理装置から送信されるデー
タを受信し、送信されたデータが前記チケットの販売を
許可する旨のデータである場合には、当該チケットを発
券する発券装置をさらに備えた請求項47に記載の業務
管理システム。 【請求項49】 前記業務処理装置から送信されるデー
タを受信し、送信されたデータが前記チケットの販売を
許可する旨のデータである場合に、当該チケットの代金
を課金可能な金銭登録器をさらに備えた請求項47に記
載の業務管理システム。 【請求項50】 前記読取装置および前記文字認識装置
は、同一装置内に納められ、前記業務処理装置と通信可
能に構成された請求項1乃至請求項49に記載の業務管
理システム。 【請求項51】 筆記媒体上にペンにより書かれた筆跡
について、ペン先の座標を検出する手段、ペン先の経過
時間に対する座標変化を筆記媒体ごとに示す筆跡データ
を生成する手段、および前記筆跡データに基づき文字認
識を行う手段を備えた読取・文字認識装置と、 認識された文字列に応じて所定の業務処理を実行する業
務処理装置と、を備えた業務管理システム。 【請求項53】 前記業務処理装置は、所定の情報に関
するデータベースを備え、前記読取装置により読み取ら
れて文字認識された文字に基づいて前記データベースを
検索し、当該文字に対応する情報を抽出する請求項1に
記載の業務管理システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31077297A JPH10293803A (ja) | 1996-11-15 | 1997-11-12 | 業務管理システム |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-305118 | 1996-11-15 | ||
| JP30511896 | 1996-11-15 | ||
| JP31077297A JPH10293803A (ja) | 1996-11-15 | 1997-11-12 | 業務管理システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10293803A true JPH10293803A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=26564167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31077297A Pending JPH10293803A (ja) | 1996-11-15 | 1997-11-12 | 業務管理システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10293803A (ja) |
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