JPH10294076A - 電子顕微鏡 - Google Patents
電子顕微鏡Info
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- JPH10294076A JPH10294076A JP9101132A JP10113297A JPH10294076A JP H10294076 A JPH10294076 A JP H10294076A JP 9101132 A JP9101132 A JP 9101132A JP 10113297 A JP10113297 A JP 10113297A JP H10294076 A JPH10294076 A JP H10294076A
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- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims abstract description 5
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- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 4
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- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、試料上から放出された2次電子を
レンズで結像し表示する電子顕微鏡に関し、1次電子で
試料を平面的に照射し放出された2次電子をレンズで拡
大して結像し、この結像した画像を表示することによ
り、ウェハなどの厚い試料の表面の2次電子像を高速か
つ広範囲に渡って観察可能にすることを目的とする。 【解決手段】 1次電子を放射する電子源と、この電子
源から放射された1次電子を集束する第1のレンズと、
この第1のレンズで集束された1次電子を試料上で観察
対象の部分に均一に照射させるように結像すると共に、
試料上から所定電界強度で引き出された2次電子を結像
する第2のレンズと、この第2のレンズによって結像さ
れた2次電子の像を受光面に結像させる第3のレンズ
と、この受光面に結像された2次電子の像を電気信号に
変換して取り出す撮像装置と、この撮像装置によって取
り出した電気信号をもとに画面上に2次電子の像を表示
する表示装置とを備えたことを特徴とする電子顕微鏡で
ある。
レンズで結像し表示する電子顕微鏡に関し、1次電子で
試料を平面的に照射し放出された2次電子をレンズで拡
大して結像し、この結像した画像を表示することによ
り、ウェハなどの厚い試料の表面の2次電子像を高速か
つ広範囲に渡って観察可能にすることを目的とする。 【解決手段】 1次電子を放射する電子源と、この電子
源から放射された1次電子を集束する第1のレンズと、
この第1のレンズで集束された1次電子を試料上で観察
対象の部分に均一に照射させるように結像すると共に、
試料上から所定電界強度で引き出された2次電子を結像
する第2のレンズと、この第2のレンズによって結像さ
れた2次電子の像を受光面に結像させる第3のレンズ
と、この受光面に結像された2次電子の像を電気信号に
変換して取り出す撮像装置と、この撮像装置によって取
り出した電気信号をもとに画面上に2次電子の像を表示
する表示装置とを備えたことを特徴とする電子顕微鏡で
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料上から放出さ
れた2次電子をレンズで結像し表示する電子顕微鏡に関
するものである。
れた2次電子をレンズで結像し表示する電子顕微鏡に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電子顕微鏡には、大別して透過型の電子
顕微鏡と、走査型の電子顕微鏡の2種類がある。前者は
観察対象の試料に1次電子を平面的に均一にあてて透過
した1次電子を結像して拡大像を得る。後者は集束して
細く絞った1次電子で試料上を面走査しそのときに発生
する2次電子を補集して画像を得る。この際、前者の透
過型の電子顕微鏡は一括して画像を迅速に観察できる
が、後者の走査型の電子顕微鏡は1次電子による面走査
が完了するまで画像を観察できないという違いがある。
顕微鏡と、走査型の電子顕微鏡の2種類がある。前者は
観察対象の試料に1次電子を平面的に均一にあてて透過
した1次電子を結像して拡大像を得る。後者は集束して
細く絞った1次電子で試料上を面走査しそのときに発生
する2次電子を補集して画像を得る。この際、前者の透
過型の電子顕微鏡は一括して画像を迅速に観察できる
が、後者の走査型の電子顕微鏡は1次電子による面走査
が完了するまで画像を観察できないという違いがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、益々微細化する
半導体集積回路の製造工程では検査手段としての電子顕
微鏡の役割が非常に大きくなっている。製造工程の中で
検査に使用するのはウェハのごとく厚い試料の表面を直
接に観察可能な走査型電子顕微鏡であるが、この装置の
弱点は処理能力の低さにある。つまり1枚の画像を得る
ための時間が長いために広範囲の観察に適さないという
問題があった。
半導体集積回路の製造工程では検査手段としての電子顕
微鏡の役割が非常に大きくなっている。製造工程の中で
検査に使用するのはウェハのごとく厚い試料の表面を直
接に観察可能な走査型電子顕微鏡であるが、この装置の
弱点は処理能力の低さにある。つまり1枚の画像を得る
ための時間が長いために広範囲の観察に適さないという
問題があった。
【0004】電子顕微鏡では、高倍率の観察をするめ視
野は狭く、広範囲を観察する場合には視野移動を行いな
がら観察するために時間が多く必要となるのが普通であ
る。時間を短縮しようとすると一枚の画像を得る時間を
短縮する必要がある。画像の情報量は維持する必要があ
る。電子線の画像の情報量は本質的には1次電子の電流
量に依存し、更に1次電子の電流の上限は試料に対する
損傷で抑えられる。走査型電子顕微鏡の場合には、1次
電子の電流は数pAから数十pAの範囲である。1枚の
画像を得るためにこの1次電子で例えば500×500
ピクセルを走査するとして、平均にすれば1ピクセル当
たり25万分の1の電流を使っていることとなる。この
ように走査型電子顕微鏡で1枚の画像を得るのに非常に
多くの時間が必要となってしまい、結果として半導体集
積回路の製造工程で広範囲の観察に適さないという問題
があった。
野は狭く、広範囲を観察する場合には視野移動を行いな
がら観察するために時間が多く必要となるのが普通であ
る。時間を短縮しようとすると一枚の画像を得る時間を
短縮する必要がある。画像の情報量は維持する必要があ
る。電子線の画像の情報量は本質的には1次電子の電流
量に依存し、更に1次電子の電流の上限は試料に対する
損傷で抑えられる。走査型電子顕微鏡の場合には、1次
電子の電流は数pAから数十pAの範囲である。1枚の
画像を得るためにこの1次電子で例えば500×500
ピクセルを走査するとして、平均にすれば1ピクセル当
たり25万分の1の電流を使っていることとなる。この
ように走査型電子顕微鏡で1枚の画像を得るのに非常に
多くの時間が必要となってしまい、結果として半導体集
積回路の製造工程で広範囲の観察に適さないという問題
があった。
【0005】本発明は、これらの問題を解決するため、
1次電子で試料を平面的に照射し放出された2次電子を
レンズで拡大して結像し、この結像した画像を表示する
ことにより、ウェハなどの厚い試料の表面の2次電子像
を高速かつ広範囲に渡って観察可能にすることを目的と
している。
1次電子で試料を平面的に照射し放出された2次電子を
レンズで拡大して結像し、この結像した画像を表示する
ことにより、ウェハなどの厚い試料の表面の2次電子像
を高速かつ広範囲に渡って観察可能にすることを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、電子源1
は、1次電子を放射するものである。
決するための手段を説明する。図1において、電子源1
は、1次電子を放射するものである。
【0007】第1のレンズは3は、電子源1から放射さ
れた1次電子を集束するものである。第2のレンズ6
は、第1のレンズ3で集束された1次電子を試料7上に
照射すると共に、試料7上から所定電界強度で引き出さ
れた2次電子を結像するものである。
れた1次電子を集束するものである。第2のレンズ6
は、第1のレンズ3で集束された1次電子を試料7上に
照射すると共に、試料7上から所定電界強度で引き出さ
れた2次電子を結像するものである。
【0008】電源10は、試料7に負の電位を印加する
ものである。第3のレンズ13は、第2のレンズ6によ
って結像された2次電子の像を受光面15に結像させる
ものである。
ものである。第3のレンズ13は、第2のレンズ6によ
って結像された2次電子の像を受光面15に結像させる
ものである。
【0009】撮像装置14は、受光面15に結像した2
次電子の像を電気信号に変換するものである。受光面1
5は、撮像装置14の受光面である。
次電子の像を電気信号に変換するものである。受光面1
5は、撮像装置14の受光面である。
【0010】画像出力装置16は、撮像装置14からの
電気信号をもとに2次電子の像を表示などするものであ
る。次に、試料7の2次電子の像を表示するときの動作
を説明する。
電気信号をもとに2次電子の像を表示などするものであ
る。次に、試料7の2次電子の像を表示するときの動作
を説明する。
【0011】電子源1から放出した1次電子は第1のレ
ンズ3によって集束し、第1の偏向器21によって第2
のレンズ6の軸に偏向し、第2のレンズ6によって試料
7の観察対象の範囲を照射する。電源10によって負の
電位を印加した試料7から放出された2次電子は、第2
のレンズ6に向かって加速すると共に結像し、第2の偏
向器22によって第3のレンズ13の軸に偏向し、第3
のレンズ13によって受光面15に結像し、撮像装置1
4によって結像した2次電子の像を電気信号に変換し、
画像出力装置16の画面上に2次電子の像として表示す
る。
ンズ3によって集束し、第1の偏向器21によって第2
のレンズ6の軸に偏向し、第2のレンズ6によって試料
7の観察対象の範囲を照射する。電源10によって負の
電位を印加した試料7から放出された2次電子は、第2
のレンズ6に向かって加速すると共に結像し、第2の偏
向器22によって第3のレンズ13の軸に偏向し、第3
のレンズ13によって受光面15に結像し、撮像装置1
4によって結像した2次電子の像を電気信号に変換し、
画像出力装置16の画面上に2次電子の像として表示す
る。
【0012】従って、1次電子で試料7を平面的に照射
し放出された2次電子をレンズで拡大して撮像装置14
の受光面15に結像し、この結像した画像を画面上に表
示することにより、ウェハなどの厚い試料7の表面の2
次電子像を高速かつ広範囲に渡って観察することが可能
となる。
し放出された2次電子をレンズで拡大して撮像装置14
の受光面15に結像し、この結像した画像を画面上に表
示することにより、ウェハなどの厚い試料7の表面の2
次電子像を高速かつ広範囲に渡って観察することが可能
となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図1および図2を用いて本
発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
図1において、電子源1は、1次電子を放射するもので
あって、例えばタングステンフィラメントを加熱して高
電圧を印加して1次電子を放射させたり、タングステン
の先端を鋭利にして高電界を印加し電界放射によって1
次電子を放射させたりなどするものである。
図1において、電子源1は、1次電子を放射するもので
あって、例えばタングステンフィラメントを加熱して高
電圧を印加して1次電子を放射させたり、タングステン
の先端を鋭利にして高電界を印加し電界放射によって1
次電子を放射させたりなどするものである。
【0015】1次電子2は、電子源1から放射された1
次電子である。第1のレンズ3は、電子源1から放射さ
れた1次電子を集束するものである。第1の偏向器21
は、偏向器4および偏向器5から構成される2段偏向系
であって、第1のレンズ3によって集束された1次電子
を、第2のレンズ6の軸に入射させるものである。この
第1の偏向器21を構成する偏向器4および偏向器5
は、トロイダルコアにX方向およびY方向に偏向するコ
イルをそれぞれ巻いたものであって、例えば図示のよう
に偏向器4で図上左方向に偏向し、偏向器5で図上右方
向に偏向し第2のレンズ6の軸に1次電子を入射させる
ものである。
次電子である。第1のレンズ3は、電子源1から放射さ
れた1次電子を集束するものである。第1の偏向器21
は、偏向器4および偏向器5から構成される2段偏向系
であって、第1のレンズ3によって集束された1次電子
を、第2のレンズ6の軸に入射させるものである。この
第1の偏向器21を構成する偏向器4および偏向器5
は、トロイダルコアにX方向およびY方向に偏向するコ
イルをそれぞれ巻いたものであって、例えば図示のよう
に偏向器4で図上左方向に偏向し、偏向器5で図上右方
向に偏向し第2のレンズ6の軸に1次電子を入射させる
ものである。
【0016】第2のレンズ6は、入射された1次電子を
試料7上に観察対象の領域に均一に照射すると共に、試
料7から放出されて所定電界で加速された2次電子を結
像するものである。
試料7上に観察対象の領域に均一に照射すると共に、試
料7から放出されて所定電界で加速された2次電子を結
像するものである。
【0017】試料7は、観察対象の試料であって、絶縁
された支持台8に固定され、電源10から所定の負電圧
を印加されたものである。試料7に所定の負電圧を印加
したことにより、試料7を照射する1次電子はその分だ
け減速されて当該試料7を照射し、一方、試料7から放
出される2次電子はその分だけ加速されて第2のレンズ
6によって結像されることとなる。
された支持台8に固定され、電源10から所定の負電圧
を印加されたものである。試料7に所定の負電圧を印加
したことにより、試料7を照射する1次電子はその分だ
け減速されて当該試料7を照射し、一方、試料7から放
出される2次電子はその分だけ加速されて第2のレンズ
6によって結像されることとなる。
【0018】支持台8は、試料7を固定および電源10
から印加された負電位を試料7に印加するものである。
移動台9は、電気的に絶縁した支持台8をX方向および
Y方向に移動させるものである。
から印加された負電位を試料7に印加するものである。
移動台9は、電気的に絶縁した支持台8をX方向および
Y方向に移動させるものである。
【0019】電源10は、試料7に負電位を印加し、当
該試料7から放出された2次電子を加速して2次電子の
像を撮像装置14の受光面15に結像できるようにする
ためのものである。
該試料7から放出された2次電子を加速して2次電子の
像を撮像装置14の受光面15に結像できるようにする
ためのものである。
【0020】第2の偏向器22は、偏向器5および偏向
器12から構成される2段偏向系であって、第2のレン
ズ6によって結像された2次電子の像を、第3のレンズ
13の軸に入射させるものである。この第2の偏向器2
2を構成する偏向器5および偏向器12は、既述したよ
うにトロイダルコアにX方向およびY方向に偏向するコ
イルをそれぞれ巻いたものであって、例えば図示のよう
に偏向器5で図上左方向に偏向し、偏向器12で図上右
方向に偏向し第3のレンズ13の軸に2次電子の像を入
射させるものである。
器12から構成される2段偏向系であって、第2のレン
ズ6によって結像された2次電子の像を、第3のレンズ
13の軸に入射させるものである。この第2の偏向器2
2を構成する偏向器5および偏向器12は、既述したよ
うにトロイダルコアにX方向およびY方向に偏向するコ
イルをそれぞれ巻いたものであって、例えば図示のよう
に偏向器5で図上左方向に偏向し、偏向器12で図上右
方向に偏向し第3のレンズ13の軸に2次電子の像を入
射させるものである。
【0021】第3のレンズ13は、入射された2次電子
の像を撮像装置14の受光面15に結像するものであ
る。2次電子22は、試料7から放射されて結像された
2次電子である。
の像を撮像装置14の受光面15に結像するものであ
る。2次電子22は、試料7から放射されて結像された
2次電子である。
【0022】受光面15は、撮像装置14の受光面であ
って、例えばイメージインテンシファイアーの受光面で
あり、2次電子の画像を電気信号に変換するための膜で
ある。
って、例えばイメージインテンシファイアーの受光面で
あり、2次電子の画像を電気信号に変換するための膜で
ある。
【0023】撮像装置14は、イメージインテンシファ
イアーなどであって、2次電子の画像を蓄積した受光面
15を電子ビームで走査してそのときの電荷の蓄積量に
対応した電気信号を増幅して取り出すものである。
イアーなどであって、2次電子の画像を蓄積した受光面
15を電子ビームで走査してそのときの電荷の蓄積量に
対応した電気信号を増幅して取り出すものである。
【0024】画像出力装置16は、撮像装置14から取
り出した信号をもとに画面上に試料7の2次電子の像を
表示などするものである。次に、図1の構成のもとで、
2次電子の像を表示するときの動作を説明する。 (1) 電子源1から放射された1次電子2は、第1の
レンズ3、第1の偏向器21、更に第2のレンズ6を経
て試料7の観察対象領域を均一に照射する。 (2) (1)で1次電子で均一に試料7の観察対象領
域を照射したことに対応して、試料7から2次電子が放
出され、第2のレンズ6、第2の偏向器22、更に第3
のレンズ13を経て撮像装置14の受光面15に結像す
る。結像された2次電子の像は、撮像装置14であるイ
ンテンシファイアーによってその信号を増幅して画像出
力装置16の画面上に2次電子の像として表示する。 (3) これらの際に、試料7は、移動台9の上の電気
的に絶縁された支持台8の上に固定されている。電源1
0により一定の負電位に保たれている。一方、第2のレ
ンズ6は試料7の電位に対して正電位に保持されること
となり、試料7から放出された2次電子に対して強い加
速電場として作用する。ここで、第1の偏向器21およ
び第2の偏向器22は、1次電子および2次電子を空間
的に分離する手段である。この部分を省略して1次電子
と2次電子の光学系を別々に表したものが図2の(a)
および(b)である。 (4) 試料7上から放出された2次電子は、第2のレ
ンズ6および第3のレンズ13により撮像装置14の受
光面15上に結像される。受光面15上の2次電子の像
の大きさは、結像系の倍率で決まる。撮像装置14の受
光面15上の2次電子の像は、電気信号に変換され、画
像出力装置16の画面上に表示される。 (5) 従来の透過型電子顕微鏡の結像系に対して、
(4)で既述した結像系の相違する点は、結像に寄与す
る2次電子の初速がほとんで0(零)であることであ
る。しかし、上述したように2次電子は電源10によっ
て試料7に印加した負の電圧によって強く第2のレンズ
6に向かう加速電場の作用を受け、当該第2のレンズ6
に達するまでに高速度に加速される。この結像系により
2次電子の分解能は、2次電子のエネルギー分布で決ま
ると考えられる。2次電子のエネルギー分布は、1次電
子のエネルギー分布には無関係にほぼ一定となり、分布
は半値幅で4〜7eVとなる。この値は、透過型や走査
型の電子顕微鏡で使用される電子源の0.2〜0.3e
Vに比して1桁以上大きい。従って、分解能をその分だ
け低くくなる。 (6) 1次電子の光学系は、後述する図2の(a)に
示すようになる。1次電子は試料7上の一定面積を均一
な強度で照射するようにしている。第2のレンズ6は、
2次電子を受光面15に結像されるときの条件で当該第
2のレンズ6の焦点距離が決まってしまうので、1次電
子の試料7に対する照射の条件は、第1のレンズ3を調
整して設定する。2次電子に対する加速電場は、1次電
子に対しては減速電場として作用する。試料7に対する
1次電子の影響は主として衝突エネルギーに依存するか
ら、衝突エネルギーを適切に選択するためには、減速電
場を考慮して電子源1の加速電圧を設定する。1次電子
は試料7を均一に一定面積に渡って照射するので、受光
面15上の試料7の像は当該試料7上の2次電子放出率
を表す。従って、受光面15上の像の性質は、走査型電
子顕微鏡の画像と同一の性質の2次電子の像であるが、
走査せずに全画面を同時に得ることができる大きな特質
がある。これは、試料7を広範囲に渡って観察する場合
に、大幅に時間を節約し、迅速に観察することが可能と
なる。
り出した信号をもとに画面上に試料7の2次電子の像を
表示などするものである。次に、図1の構成のもとで、
2次電子の像を表示するときの動作を説明する。 (1) 電子源1から放射された1次電子2は、第1の
レンズ3、第1の偏向器21、更に第2のレンズ6を経
て試料7の観察対象領域を均一に照射する。 (2) (1)で1次電子で均一に試料7の観察対象領
域を照射したことに対応して、試料7から2次電子が放
出され、第2のレンズ6、第2の偏向器22、更に第3
のレンズ13を経て撮像装置14の受光面15に結像す
る。結像された2次電子の像は、撮像装置14であるイ
ンテンシファイアーによってその信号を増幅して画像出
力装置16の画面上に2次電子の像として表示する。 (3) これらの際に、試料7は、移動台9の上の電気
的に絶縁された支持台8の上に固定されている。電源1
0により一定の負電位に保たれている。一方、第2のレ
ンズ6は試料7の電位に対して正電位に保持されること
となり、試料7から放出された2次電子に対して強い加
速電場として作用する。ここで、第1の偏向器21およ
び第2の偏向器22は、1次電子および2次電子を空間
的に分離する手段である。この部分を省略して1次電子
と2次電子の光学系を別々に表したものが図2の(a)
および(b)である。 (4) 試料7上から放出された2次電子は、第2のレ
ンズ6および第3のレンズ13により撮像装置14の受
光面15上に結像される。受光面15上の2次電子の像
の大きさは、結像系の倍率で決まる。撮像装置14の受
光面15上の2次電子の像は、電気信号に変換され、画
像出力装置16の画面上に表示される。 (5) 従来の透過型電子顕微鏡の結像系に対して、
(4)で既述した結像系の相違する点は、結像に寄与す
る2次電子の初速がほとんで0(零)であることであ
る。しかし、上述したように2次電子は電源10によっ
て試料7に印加した負の電圧によって強く第2のレンズ
6に向かう加速電場の作用を受け、当該第2のレンズ6
に達するまでに高速度に加速される。この結像系により
2次電子の分解能は、2次電子のエネルギー分布で決ま
ると考えられる。2次電子のエネルギー分布は、1次電
子のエネルギー分布には無関係にほぼ一定となり、分布
は半値幅で4〜7eVとなる。この値は、透過型や走査
型の電子顕微鏡で使用される電子源の0.2〜0.3e
Vに比して1桁以上大きい。従って、分解能をその分だ
け低くくなる。 (6) 1次電子の光学系は、後述する図2の(a)に
示すようになる。1次電子は試料7上の一定面積を均一
な強度で照射するようにしている。第2のレンズ6は、
2次電子を受光面15に結像されるときの条件で当該第
2のレンズ6の焦点距離が決まってしまうので、1次電
子の試料7に対する照射の条件は、第1のレンズ3を調
整して設定する。2次電子に対する加速電場は、1次電
子に対しては減速電場として作用する。試料7に対する
1次電子の影響は主として衝突エネルギーに依存するか
ら、衝突エネルギーを適切に選択するためには、減速電
場を考慮して電子源1の加速電圧を設定する。1次電子
は試料7を均一に一定面積に渡って照射するので、受光
面15上の試料7の像は当該試料7上の2次電子放出率
を表す。従って、受光面15上の像の性質は、走査型電
子顕微鏡の画像と同一の性質の2次電子の像であるが、
走査せずに全画面を同時に得ることができる大きな特質
がある。これは、試料7を広範囲に渡って観察する場合
に、大幅に時間を節約し、迅速に観察することが可能と
なる。
【0025】以上のように、図1の構成によって、試料
7の観察対象領域を均一に1次電子で照射し、そのとき
に放出された2次電子を加速電場で加速し、第2のレン
ズ6および第3のレンズ13によって撮像装置14の受
光面15に結像し、当該結像した2次電子の像を電気信
号に変換して画像出力装置16の画面上に同時に広範囲
に渡って表示することが可能となる。
7の観察対象領域を均一に1次電子で照射し、そのとき
に放出された2次電子を加速電場で加速し、第2のレン
ズ6および第3のレンズ13によって撮像装置14の受
光面15に結像し、当該結像した2次電子の像を電気信
号に変換して画像出力装置16の画面上に同時に広範囲
に渡って表示することが可能となる。
【0026】図2は、本発明の光学系の説明図を示す。
図2の(a)は、1次電子の光学系を示す。これは、図
1の1次電子2によって試料7上の広い観察対象領域を
均一に照射するときの光学系を取り出したものである。
電子源1から放出された1次電子は、第1のレンズ3お
よび第2のレンズ7によって、試料7上の観察対象領域
を均一に照射する。
図2の(a)は、1次電子の光学系を示す。これは、図
1の1次電子2によって試料7上の広い観察対象領域を
均一に照射するときの光学系を取り出したものである。
電子源1から放出された1次電子は、第1のレンズ3お
よび第2のレンズ7によって、試料7上の観察対象領域
を均一に照射する。
【0027】図2の(b)は、2次電子の光学系を示
す。これは、図1の試料7から放出され加速電場によっ
て加速された2次電子22を第2のレンズ6および第3
のレンズ13によって、撮像装置14の受光面15に結
像したものである。受光面15に結像された2次電子の
像は、撮像装置14によって電気信号に変換され、画像
出力装置16の画面上に一括して表示される。
す。これは、図1の試料7から放出され加速電場によっ
て加速された2次電子22を第2のレンズ6および第3
のレンズ13によって、撮像装置14の受光面15に結
像したものである。受光面15に結像された2次電子の
像は、撮像装置14によって電気信号に変換され、画像
出力装置16の画面上に一括して表示される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1次電子で試料7を平面的に照射し放出された2次電子
を電子レンズで拡大して撮像装置14の受光面15に結
像し、この結像した画像を画面上に表示する構成を採用
しているため、ウェハなどの厚い試料7の表面の2次電
子像を高速かつ広範囲に渡って一括して観察できる。こ
れらにより、1枚の画像に対応する試料7の部分に1次
電子を均一に照射しこの均一に照射した試料7の部分の
全体からそれぞれ放出された2次電子を一括して受光面
15上に結像し、この結像した2次電子の像を電気信号
に変換して画面上に一括して表示でき、バルクの試料7
の表面の2次電子の像を極めて高速かつ広範囲に渡って
同時に表示することが可能となる。
1次電子で試料7を平面的に照射し放出された2次電子
を電子レンズで拡大して撮像装置14の受光面15に結
像し、この結像した画像を画面上に表示する構成を採用
しているため、ウェハなどの厚い試料7の表面の2次電
子像を高速かつ広範囲に渡って一括して観察できる。こ
れらにより、1枚の画像に対応する試料7の部分に1次
電子を均一に照射しこの均一に照射した試料7の部分の
全体からそれぞれ放出された2次電子を一括して受光面
15上に結像し、この結像した2次電子の像を電気信号
に変換して画面上に一括して表示でき、バルクの試料7
の表面の2次電子の像を極めて高速かつ広範囲に渡って
同時に表示することが可能となる。
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明の光学系の説明図である。
1:電子源 2:1次電子 3:第1のレンズ 4、5、12:偏向器 6:第2のレンズ 7:試料 8:支持台 9:移動台 10:電源 13:第2のレンズ 14:撮像装置 15:受光面 16:画像出力装置 21:第1の偏向器 22:第2の偏向器
Claims (4)
- 【請求項1】試料上から放出された2次電子をレンズで
結像し表示する電子顕微鏡において、 1次電子を放射する電子源と、 この電子源から放射された1次電子を集束する第1のレ
ンズと、 この第1のレンズで集束された1次電子を試料上で観察
対象の部分に均一に照射させるように結像すると共に、
試料上から所定電界強度で引き出された2次電子を結像
する第2のレンズと、 この第2のレンズによって結像された2次電子の像を受
光面に結像させる第3のレンズと、 この受光面に結像された2次電子の像を電気信号に変換
して取り出す撮像装置と、 この撮像装置によって取り出した電気信号をもとに画面
上に2次電子の像を表示する表示装置とを備えたことを
特徴とする電子顕微鏡。 - 【請求項2】上記第1のレンズで集束された1次電子を
上記第2のレンズに偏向して入射させる第1の偏向系
と、 上記試料上から所定電界強度で引き出されて上記第2の
レンズを通過した2次電子を上記第3のレンズに偏向す
る第2の偏向系とのうちのいずれか一方あるいは両者の
偏向系を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子顕
微鏡。 - 【請求項3】上記試料を固定する試料台に所定の負電圧
を印加し、試料から放出される2次電子に上記所定電界
強度を与える電源を備えたことを特徴とする請求項1あ
るいは請求項2記載の電子顕微鏡。 - 【請求項4】上記第1のレンズと上記第3のレンズを同
一レンズとしたことを特徴とする請求項1あるいは請求
項3記載の電子顕微鏡。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9101132A JPH10294076A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 電子顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9101132A JPH10294076A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 電子顕微鏡 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10294076A true JPH10294076A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14292562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9101132A Pending JPH10294076A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 電子顕微鏡 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10294076A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100920189B1 (ko) * | 2001-07-02 | 2009-10-06 | 칼 짜이스 에스엠테 아게 | 대상물의 입자광 이미지용 검사 시스템과 하전입자용편향장치 및 그 작동방법 |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP9101132A patent/JPH10294076A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100920189B1 (ko) * | 2001-07-02 | 2009-10-06 | 칼 짜이스 에스엠테 아게 | 대상물의 입자광 이미지용 검사 시스템과 하전입자용편향장치 및 그 작동방법 |
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