JPH10294452A - ヘテロ接合電界効果トランジスタ - Google Patents
ヘテロ接合電界効果トランジスタInfo
- Publication number
- JPH10294452A JPH10294452A JP9104609A JP10460997A JPH10294452A JP H10294452 A JPH10294452 A JP H10294452A JP 9104609 A JP9104609 A JP 9104609A JP 10460997 A JP10460997 A JP 10460997A JP H10294452 A JPH10294452 A JP H10294452A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- undoped
- type
- gan
- electron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D62/00—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
- H10D62/80—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers characterised by the materials
- H10D62/85—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers characterised by the materials being Group III-V materials, e.g. GaAs
- H10D62/8503—Nitride Group III-V materials, e.g. AlN or GaN
Landscapes
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造の最適化により、GaN系半導体を用い
た素子本来の性能を発揮することができ、高性能化を図
ることができるヘテロ接合電界効果トランジスタを提供
する。 【解決手段】 基層としてのAlx Ga1-x N(1≧x
≧0)層1、バリア層としてのAly Ga1-y N(1≧
y>0)層2、電子供給層としてのn型AlzGa1-z
N(1≧z≧0)層3、電子走行層としてのアンドープ
Ga1-u InuN(1≧u≧0)層5およびゲート絶縁
膜としてのAlv Ga1-v N(1≧v>0)層8を順次
積層し、このAlv Ga1-v N層8上にゲート電極9を
設けるとともに、アンドープGa1-u Inu N層5上に
ソース電極10およびドレイン電極11を設け、MIS
構造およびHEMT構造を併有するGaN系FETを構
成する。
た素子本来の性能を発揮することができ、高性能化を図
ることができるヘテロ接合電界効果トランジスタを提供
する。 【解決手段】 基層としてのAlx Ga1-x N(1≧x
≧0)層1、バリア層としてのAly Ga1-y N(1≧
y>0)層2、電子供給層としてのn型AlzGa1-z
N(1≧z≧0)層3、電子走行層としてのアンドープ
Ga1-u InuN(1≧u≧0)層5およびゲート絶縁
膜としてのAlv Ga1-v N(1≧v>0)層8を順次
積層し、このAlv Ga1-v N層8上にゲート電極9を
設けるとともに、アンドープGa1-u Inu N層5上に
ソース電極10およびドレイン電極11を設け、MIS
構造およびHEMT構造を併有するGaN系FETを構
成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘテロ接合電界
効果トランジスタに関し、特に、GaN系半導体を用い
たヘテロ接合電界効果トランジスタに関する。
効果トランジスタに関し、特に、GaN系半導体を用い
たヘテロ接合電界効果トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】GaNの飽和電子速度は約2.0×10
7 cm/sとSi、GaAsおよびSiCより大きく、
破壊電界は約5×106 V/cmとダイヤモンドに次ぐ
大きさを有している。このような理由により、GaN系
半導体は、高周波、高温、大電力用半導体素子の材料と
して大きな可能性を有することが予想されてきた。そし
て、近年、GaN系電界効果トランジスタ(FET)の
試作例が、いわゆる高電子移動度トランジスタ(High E
lectron Mobility Transistor,HEMT)を含めていく
つか報告されている(例えば、Appl. Phys. Lett.62(1
5),1786(1993)、Appl. Phys. Lett.65(9),1121(1994)
、Appl. Phys. Lett.69(6),794(1996)およびAppl. Phy
s. Lett.68(20),2849(1996)) 。
7 cm/sとSi、GaAsおよびSiCより大きく、
破壊電界は約5×106 V/cmとダイヤモンドに次ぐ
大きさを有している。このような理由により、GaN系
半導体は、高周波、高温、大電力用半導体素子の材料と
して大きな可能性を有することが予想されてきた。そし
て、近年、GaN系電界効果トランジスタ(FET)の
試作例が、いわゆる高電子移動度トランジスタ(High E
lectron Mobility Transistor,HEMT)を含めていく
つか報告されている(例えば、Appl. Phys. Lett.62(1
5),1786(1993)、Appl. Phys. Lett.65(9),1121(1994)
、Appl. Phys. Lett.69(6),794(1996)およびAppl. Phy
s. Lett.68(20),2849(1996)) 。
【0003】図9は、従来のGaN系HEMTを示す
(Appl. Phys. Lett.68(20),2849(1996)) 。図9に示す
ように、このGaN系HEMTにおいては、サファイア
基板101上にAlNバッファ層102、アンドープG
aN層103、Al0.16Ga0.84N層104、電子走行
層(チャネル層)としてのアンドープGaN層105、
スペーサ層としてのAl0.16Ga0.84N層106、電子
供給層としてのn型Al0.16Ga0.84N層107、バリ
ア層としてのAl0.16Ga0.84N層108およびキャッ
プ層としてのn型Al0.06Ga0.94N層109が順次積
層されている。n型Al0.06Ga0.94N層109上に、
ゲート電極110、ソース電極111およびドレイン電
極112が設けられている。ここで、ゲート電極110
はn型Al0.06Ga0.94N層109とショットキー接触
し、ソース電極111およびドレイン電極112はn型
Al0.06Ga0.94N層109とオーミック接触してい
る。
(Appl. Phys. Lett.68(20),2849(1996)) 。図9に示す
ように、このGaN系HEMTにおいては、サファイア
基板101上にAlNバッファ層102、アンドープG
aN層103、Al0.16Ga0.84N層104、電子走行
層(チャネル層)としてのアンドープGaN層105、
スペーサ層としてのAl0.16Ga0.84N層106、電子
供給層としてのn型Al0.16Ga0.84N層107、バリ
ア層としてのAl0.16Ga0.84N層108およびキャッ
プ層としてのn型Al0.06Ga0.94N層109が順次積
層されている。n型Al0.06Ga0.94N層109上に、
ゲート電極110、ソース電極111およびドレイン電
極112が設けられている。ここで、ゲート電極110
はn型Al0.06Ga0.94N層109とショットキー接触
し、ソース電極111およびドレイン電極112はn型
Al0.06Ga0.94N層109とオーミック接触してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の知見によれば、上述の従来のGaN系HEMTは、
構造の最適化が不十分であり、GaN系半導体を用いた
素子本来の性能を十分に発揮することができなかった。
者の知見によれば、上述の従来のGaN系HEMTは、
構造の最適化が不十分であり、GaN系半導体を用いた
素子本来の性能を十分に発揮することができなかった。
【0005】したがって、この発明の目的は、構造の最
適化により、GaN系半導体を用いた素子本来の性能を
発揮することができ、高性能化を図ることができるヘテ
ロ接合電界効果トランジスタを提供することにある。
適化により、GaN系半導体を用いた素子本来の性能を
発揮することができ、高性能化を図ることができるヘテ
ロ接合電界効果トランジスタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った。そ
の概要について説明すると次の通りである。
有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った。そ
の概要について説明すると次の通りである。
【0007】本発明者は、GaN系FETにおいて構造
の最適化を図るべく種々検討を行った結果、図1に示す
ような、いわばMIS(Metal-Insulator-Semiconducto
r)構造およびHEMT構造を併有するGaN系FETを
案出した。ここで、図1はフラットバンド条件における
エネルギーバンド図、特に伝導帯を示す。
の最適化を図るべく種々検討を行った結果、図1に示す
ような、いわばMIS(Metal-Insulator-Semiconducto
r)構造およびHEMT構造を併有するGaN系FETを
案出した。ここで、図1はフラットバンド条件における
エネルギーバンド図、特に伝導帯を示す。
【0008】図1に示すように、このGaN系FETに
おいては、基層としてのAlx Ga1-x N層1(ただ
し、1≧x≧0)、バリア層としてのAly Ga1-y N
層2(ただし、1≧y>0)、電子供給層としてのn型
Alz Ga1-z N層3(ただし、1≧z≧0)、スペー
サ層としてのアンドープAlz Ga1-z N層4(ただ
し、1≧z≧0)、電子走行層としてのアンドープGa
1-u Inu N層5(ただし、1≧u≧0)、スペーサ層
としてのアンドープAlz Ga1-z N層6(ただし、1
≧z≧0)、電子供給層としてのn型Alz Ga1-z N
層7(ただし、1≧z≧0)およびゲート絶縁膜として
のAlv Ga1-v N層8(ただし、1≧v>0)が順次
積層されている。ここで、電子供給層としてのn型Al
z Ga1-z N層3、7から、電子走行層としてのアンド
ープGa1-u Inu N層5に電子が供給され、2次元電
子ガス(2DEG)が形成される。これらの層の伝導帯
には、そのヘテロ接合界面に、図1に示すような不連続
が存在する。
おいては、基層としてのAlx Ga1-x N層1(ただ
し、1≧x≧0)、バリア層としてのAly Ga1-y N
層2(ただし、1≧y>0)、電子供給層としてのn型
Alz Ga1-z N層3(ただし、1≧z≧0)、スペー
サ層としてのアンドープAlz Ga1-z N層4(ただ
し、1≧z≧0)、電子走行層としてのアンドープGa
1-u Inu N層5(ただし、1≧u≧0)、スペーサ層
としてのアンドープAlz Ga1-z N層6(ただし、1
≧z≧0)、電子供給層としてのn型Alz Ga1-z N
層7(ただし、1≧z≧0)およびゲート絶縁膜として
のAlv Ga1-v N層8(ただし、1≧v>0)が順次
積層されている。ここで、電子供給層としてのn型Al
z Ga1-z N層3、7から、電子走行層としてのアンド
ープGa1-u Inu N層5に電子が供給され、2次元電
子ガス(2DEG)が形成される。これらの層の伝導帯
には、そのヘテロ接合界面に、図1に示すような不連続
が存在する。
【0009】本発明者は、図1に示すような構造を有す
るGaN系FETにおいて、一次元縦構造の電荷制御の
シミュレーションをポアッソン方程式とシュレディンガ
ー方程式とを自己無撞着に解くことにより行い、G
m (相互コンダクタンス)−Vgs(ゲート電圧)特性お
よびfT (遮断周波数)−Vgs特性を求めた。ただし、
温度Tは300K、ショットキーバリア高さVScttkyは
1.1eV、飽和電子速度vs は2.0×107 cm/
sとした。各層の組成は、Alx Ga1-x N層1のx=
0、Aly Ga1-y N層2のy=0.4、n型Alz G
a1-z N層3、アンドープAlz Ga1-z N層4、アン
ドープAlz Ga1-z N層6およびn型Alz Ga1-z
N層7のz=0.15、アンドープGa1-u Inu N層
5のu=0.28、Alv Ga1-v N層8のv=1とし
た。このとき、これらの層のヘテロ接合界面に存在する
エネルギー不連続はΔEc1=0.639eV、ΔEc2=
0.413eV、ΔEc3=0.625eV、ΔEc4=
1.554eVである。各層の厚さは、Alx Ga1-x
N層1は50nm、Aly Ga1-y N層2は30nm、
n型Alz Ga1-z N層3は2nm、アンドープAlz
Ga1-z N層4は1nm、アンドープGa1-u Inu N
層5は5nm、アンドープAlz Ga1-z N層6は1n
m、n型Alz Ga1-z N層7は2nm、Alv Ga
1-v N層8は3nmである。また、n型Alz Ga1-z
N層7のドーピング濃度dp1=1.0×1019c
m-3、n型Alz Ga1-z N層3のドーピング濃度dp
2=5.0×1016cm-3とした。Lg (ゲート長)=
0.25μmの場合についてGm −Vgs特性およびfT
−Vgs特性を求めた結果をそれぞれ図2および図3にお
ける点線で示す。また、そのときの伝導帯の様子を図4
に示す。このとき、Alv Ga1-v N層8上に設けられ
るゲート電極(図示せず)の直下におけるアンドープG
a1-uInu N層5内の電子の面密度Cs は5.0×1
012cm-2である。
るGaN系FETにおいて、一次元縦構造の電荷制御の
シミュレーションをポアッソン方程式とシュレディンガ
ー方程式とを自己無撞着に解くことにより行い、G
m (相互コンダクタンス)−Vgs(ゲート電圧)特性お
よびfT (遮断周波数)−Vgs特性を求めた。ただし、
温度Tは300K、ショットキーバリア高さVScttkyは
1.1eV、飽和電子速度vs は2.0×107 cm/
sとした。各層の組成は、Alx Ga1-x N層1のx=
0、Aly Ga1-y N層2のy=0.4、n型Alz G
a1-z N層3、アンドープAlz Ga1-z N層4、アン
ドープAlz Ga1-z N層6およびn型Alz Ga1-z
N層7のz=0.15、アンドープGa1-u Inu N層
5のu=0.28、Alv Ga1-v N層8のv=1とし
た。このとき、これらの層のヘテロ接合界面に存在する
エネルギー不連続はΔEc1=0.639eV、ΔEc2=
0.413eV、ΔEc3=0.625eV、ΔEc4=
1.554eVである。各層の厚さは、Alx Ga1-x
N層1は50nm、Aly Ga1-y N層2は30nm、
n型Alz Ga1-z N層3は2nm、アンドープAlz
Ga1-z N層4は1nm、アンドープGa1-u Inu N
層5は5nm、アンドープAlz Ga1-z N層6は1n
m、n型Alz Ga1-z N層7は2nm、Alv Ga
1-v N層8は3nmである。また、n型Alz Ga1-z
N層7のドーピング濃度dp1=1.0×1019c
m-3、n型Alz Ga1-z N層3のドーピング濃度dp
2=5.0×1016cm-3とした。Lg (ゲート長)=
0.25μmの場合についてGm −Vgs特性およびfT
−Vgs特性を求めた結果をそれぞれ図2および図3にお
ける点線で示す。また、そのときの伝導帯の様子を図4
に示す。このとき、Alv Ga1-v N層8上に設けられ
るゲート電極(図示せず)の直下におけるアンドープG
a1-uInu N層5内の電子の面密度Cs は5.0×1
012cm-2である。
【0010】図2および図3において点線で示す曲線か
らわかるように、Vgs≧−0.3VでGm およびfT と
もに急激に低下する。検討の結果、この原因は、図4に
おいても見られるように、Vgsが大きくなると、Alv
Ga1-v N層8側(表面側)の電子供給層、すなわちn
型Alz Ga1-z N層7の伝導帯が低下することによ
り、このn型Alz Ga1-z N層7に対する電荷の出し
入れが増加し、電子走行層であるアンドープGa1-u I
nu N層5の電荷の変化が少なくなるためであることが
わかった。
らわかるように、Vgs≧−0.3VでGm およびfT と
もに急激に低下する。検討の結果、この原因は、図4に
おいても見られるように、Vgsが大きくなると、Alv
Ga1-v N層8側(表面側)の電子供給層、すなわちn
型Alz Ga1-z N層7の伝導帯が低下することによ
り、このn型Alz Ga1-z N層7に対する電荷の出し
入れが増加し、電子走行層であるアンドープGa1-u I
nu N層5の電荷の変化が少なくなるためであることが
わかった。
【0011】そこで、本発明者は、この点を改良し、よ
り一層の構造の最適化を図るべく検討を進めた結果、こ
の発明を案出するに至ったものである。
り一層の構造の最適化を図るべく検討を進めた結果、こ
の発明を案出するに至ったものである。
【0012】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明によるヘテロ接合電界効果トランジスタは、Al
x Ga1-x N(ただし、1≧x≧0)からなる基層と、
基層上のAly Ga1-y N(ただし、1≧y>0)から
なるバリア層と、バリア層上のAlz Ga1-z N(ただ
し、1≧z≧0)からなる電子供給層と、電子供給層上
のGa1-u Inu N(ただし、1≧u≧0)からなる電
子走行層と、電子走行層上のAlv Ga1-v N(ただ
し、1≧v>0)からなるゲート絶縁膜とを有すること
を特徴とするものである。
の発明によるヘテロ接合電界効果トランジスタは、Al
x Ga1-x N(ただし、1≧x≧0)からなる基層と、
基層上のAly Ga1-y N(ただし、1≧y>0)から
なるバリア層と、バリア層上のAlz Ga1-z N(ただ
し、1≧z≧0)からなる電子供給層と、電子供給層上
のGa1-u Inu N(ただし、1≧u≧0)からなる電
子走行層と、電子走行層上のAlv Ga1-v N(ただ
し、1≧v>0)からなるゲート絶縁膜とを有すること
を特徴とするものである。
【0013】この発明において、電子供給層の不純物濃
度と厚さとの積(以下「不純物濃度×厚さ積」という)
は、一般的には、5×1018[cm-3][nm]以上1
×1021[cm-3][nm]以下であり、好適には、5
×1019[cm-3][nm]以上5×1020[cm-3]
[nm]以下である。また、電子走行層の厚さは、一般
的には、1nm以上15nm以下であり、好適には、2
nm以上10nm以下である。
度と厚さとの積(以下「不純物濃度×厚さ積」という)
は、一般的には、5×1018[cm-3][nm]以上1
×1021[cm-3][nm]以下であり、好適には、5
×1019[cm-3][nm]以上5×1020[cm-3]
[nm]以下である。また、電子走行層の厚さは、一般
的には、1nm以上15nm以下であり、好適には、2
nm以上10nm以下である。
【0014】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、構造の最適化により、すなわち、ゲート絶縁膜と電
子走行層との間には電子供給層が設けられておらず、電
子走行層とバリア層との間にだけ電子供給層が設けられ
ていることにより、ゲート電圧が大きくなったときに、
電子走行層の電荷の変化が少なくなるのを防止すること
ができ、Gm 、fT が急激に低下するのを防止すること
ができる。
ば、構造の最適化により、すなわち、ゲート絶縁膜と電
子走行層との間には電子供給層が設けられておらず、電
子走行層とバリア層との間にだけ電子供給層が設けられ
ていることにより、ゲート電圧が大きくなったときに、
電子走行層の電荷の変化が少なくなるのを防止すること
ができ、Gm 、fT が急激に低下するのを防止すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
いて図面を参照しながら説明する。
【0016】この発明の一実施形態においては、図1に
示すGaN系FETにおいて、ゲート絶縁膜としてのA
lv Ga1-v N層8の直ぐ下の電子供給層、すなわちn
型Alz Ga1-z N層7を、スペーサ層としてのアンド
ープAlz Ga1-z N層6とともに除く。このようにす
ると、Alv Ga1-v N層8上に設けられるゲート電極
(図示せず)と電子走行層、すなわちアンドープGa
1-u Inu N層5との距離が近くなるので、ゲート電極
によるこのアンドープGa1-u Inu N層5の電子の制
御を効率的に行うことができ、Gm を大きくすることが
できる。このときのGaN系FETを図5に示す。
示すGaN系FETにおいて、ゲート絶縁膜としてのA
lv Ga1-v N層8の直ぐ下の電子供給層、すなわちn
型Alz Ga1-z N層7を、スペーサ層としてのアンド
ープAlz Ga1-z N層6とともに除く。このようにす
ると、Alv Ga1-v N層8上に設けられるゲート電極
(図示せず)と電子走行層、すなわちアンドープGa
1-u Inu N層5との距離が近くなるので、ゲート電極
によるこのアンドープGa1-u Inu N層5の電子の制
御を効率的に行うことができ、Gm を大きくすることが
できる。このときのGaN系FETを図5に示す。
【0017】すなわち、図5に示すように、この一実施
形態によるGaN系FETにおいては、基層としてのA
lx Ga1-x N層1(ただし、1≧x≧0)、バリア層
としてのAly Ga1-y N層2(ただし、1≧y>
0)、電子供給層としてのn型Alz Ga1-z N層3
(ただし、1≧z≧0)、スペーサ層としてのアンドー
プAlz Ga1-z N層4(ただし、1≧z≧0)、電子
走行層としてのアンドープGa1-u Inu N層5(ただ
し、1≧u≧0)およびゲート絶縁膜としてのAlvG
a1-v N層8(ただし、1≧v>0)が順次積層されて
いる。
形態によるGaN系FETにおいては、基層としてのA
lx Ga1-x N層1(ただし、1≧x≧0)、バリア層
としてのAly Ga1-y N層2(ただし、1≧y>
0)、電子供給層としてのn型Alz Ga1-z N層3
(ただし、1≧z≧0)、スペーサ層としてのアンドー
プAlz Ga1-z N層4(ただし、1≧z≧0)、電子
走行層としてのアンドープGa1-u Inu N層5(ただ
し、1≧u≧0)およびゲート絶縁膜としてのAlvG
a1-v N層8(ただし、1≧v>0)が順次積層されて
いる。
【0018】図6にこのGaN系FETの具体的な構造
例を示す。図6において、Alv Ga1-v N層8上にゲ
ート電極9が設けられているとともに、アンドープGa
1-uInu N層5上にソース電極10およびドレイン電
極11が設けられている。Alx Ga1-x N層1、Al
y Ga1-y N層2、n型Alz Ga1-z N層3、アンド
ープAlz Ga1-z N層4、アンドープGa1-u Inu
N層5およびAlv Ga1-v N層8は、通常、図示省略
したサファイア基板などの基板上に、必要に応じてGa
NやAlNなどからなるバッファ層を介して積層され
る。
例を示す。図6において、Alv Ga1-v N層8上にゲ
ート電極9が設けられているとともに、アンドープGa
1-uInu N層5上にソース電極10およびドレイン電
極11が設けられている。Alx Ga1-x N層1、Al
y Ga1-y N層2、n型Alz Ga1-z N層3、アンド
ープAlz Ga1-z N層4、アンドープGa1-u Inu
N層5およびAlv Ga1-v N層8は、通常、図示省略
したサファイア基板などの基板上に、必要に応じてGa
NやAlNなどからなるバッファ層を介して積層され
る。
【0019】さて、図5に示すように、Alv Ga1-v
N層8側の電子供給層、すなわちn型Alz Ga1-z N
層7を除き、その代わりに奥の電子供給層、すなわちn
型Alz Ga1-z N層3(ただし、ドーピング濃度dp
2は1.0×1019cm-3とする)を2nmから4nm
に厚くし、他の条件は同じにして(ただし、電子走行層
としてのアンドープGa1-u Inu N層5の厚さは5n
mとする)、上述と同様なシミュレーションを行い、G
m −Vgs特性およびfT −Vgs特性を求めた。ゲート電
極9の直下におけるアンドープGa1-u Inu N層5内
の電子の面密度Cs は2.0×1013cm-2である。ア
ンドープGa1-u Inu N層5とAlvGa1-v N層8
との間のヘテロ接合界面に存在するエネルギー不連続は
ΔEc5=2.18eVである。このときに得られたGm
−Vgs特性およびfT −Vgs特性をそれぞれ図2および
図3における実線で示す。また、そのときの伝導帯の様
子を図7に示す。
N層8側の電子供給層、すなわちn型Alz Ga1-z N
層7を除き、その代わりに奥の電子供給層、すなわちn
型Alz Ga1-z N層3(ただし、ドーピング濃度dp
2は1.0×1019cm-3とする)を2nmから4nm
に厚くし、他の条件は同じにして(ただし、電子走行層
としてのアンドープGa1-u Inu N層5の厚さは5n
mとする)、上述と同様なシミュレーションを行い、G
m −Vgs特性およびfT −Vgs特性を求めた。ゲート電
極9の直下におけるアンドープGa1-u Inu N層5内
の電子の面密度Cs は2.0×1013cm-2である。ア
ンドープGa1-u Inu N層5とAlvGa1-v N層8
との間のヘテロ接合界面に存在するエネルギー不連続は
ΔEc5=2.18eVである。このときに得られたGm
−Vgs特性およびfT −Vgs特性をそれぞれ図2および
図3における実線で示す。また、そのときの伝導帯の様
子を図7に示す。
【0020】図2および図3において、図1に示すGa
N系FETの特性(点線で示す)と比べるとわかるよう
に、Gm は全体に大きくなっており、Vgs≧−0.3V
におけるfT の低下も極めて少なくなっている。
N系FETの特性(点線で示す)と比べるとわかるよう
に、Gm は全体に大きくなっており、Vgs≧−0.3V
におけるfT の低下も極めて少なくなっている。
【0021】次に、電子走行層としてのアンドープGa
1-u Inu N層5の厚さWの条件について検討する。
1-u Inu N層5の厚さWの条件について検討する。
【0022】このアンドープGa1-u Inu N層5の厚
さWを小さくし過ぎると、ゲート電圧Vgsを増加させ、
このアンドープGa1-u Inu N層5の電子濃度を増加
させたとき、フェルミレベル(Ef )の増加が激しくな
り、このアンドープGa1-uInu N層5内の電子数に
対して、電子供給層としてのn型Alz Ga1-z N層3
の電子数が相対的に増え、Gm 、fT は低下する。ま
た、このn型Alz Ga1-z N層3がよりゲート電極9
に近づくため、このn型Alz Ga1-z N層3が相対的
にゲート電極9の影響を受けやすくなり、Gm の大きな
Vgsの領域も狭くなる。この例を図2および図3に示
す。さらに、ソース電極10およびドレイン電極11の
オーミックコンタクトをとる場合の容易さや広がり抵抗
の増加を考慮すると、Wは2nm以上であることが望ま
しい。逆に、Wを大きくし過ぎると、図2に示すよう
に、ゲート電圧Vgsの低い領域におけるGm の低下が著
しくなる。
さWを小さくし過ぎると、ゲート電圧Vgsを増加させ、
このアンドープGa1-u Inu N層5の電子濃度を増加
させたとき、フェルミレベル(Ef )の増加が激しくな
り、このアンドープGa1-uInu N層5内の電子数に
対して、電子供給層としてのn型Alz Ga1-z N層3
の電子数が相対的に増え、Gm 、fT は低下する。ま
た、このn型Alz Ga1-z N層3がよりゲート電極9
に近づくため、このn型Alz Ga1-z N層3が相対的
にゲート電極9の影響を受けやすくなり、Gm の大きな
Vgsの領域も狭くなる。この例を図2および図3に示
す。さらに、ソース電極10およびドレイン電極11の
オーミックコンタクトをとる場合の容易さや広がり抵抗
の増加を考慮すると、Wは2nm以上であることが望ま
しい。逆に、Wを大きくし過ぎると、図2に示すよう
に、ゲート電圧Vgsの低い領域におけるGm の低下が著
しくなる。
【0023】さらに、図6からわかるように、電子走行
層としてのアンドープGa1-u Inu N層5の下に電子
供給層としてのn型Alz Ga1-z N層3があるので、
ゲート電極9とソース電極10との間およびゲート電極
9とドレイン電極11との間では、電子はアンドープG
a1-u Inu N層5の奥側(n型Alz Ga1-z N層3
側)に存在する。この場合、ゲート電極9にゲート電圧
Vgsを加えてアンドープGa1-u Inu N層5の電子数
を増やすと、電子の存在する領域はゲート電極9側に移
るので、図6に示すような状態が生じる(図6中、アン
ドープGa1-uInu N層5中の電子の存在する領域に
点描を付す)。W=10nmである場合に計算した、ア
ンドープGa1-u Inu N層5とAlv Ga1-v N層8
とのヘテロ界面から測った2次元電子の平均位置(2D
EGの中心)を図8に示す。ただし、図8中、zavは全
2次元電子の平均位置(2次元電子はアンドープGa
1-uInu N層5とn型Alz Ga1-z N層3との双方
にわたって存在しており、その双方を考慮した場合の2
次元電子の平均位置)、zchavはアンドープGa1-uI
nu N層5中に存在する電子のみを考慮して求めた2次
元電子の平均位置である。この例の場合、図6における
A、Bの領域の電子の平均位置は、アンドープAlz G
a1-z N層3とアンドープGa1-u Inu N層5との界
面からほぼ距離d1=4nmの所にある。また、ゲート
電極9にゲート電圧Vgsを印加した場合、電子の平均位
置は、Alv Ga1-v N層8とアンドープGa1-u In
u N層5との界面からほぼ深さd2=3nmの所まで変
化することがわかる。したがって、ゲート電極9の直下
の電子と領域A、Bとが重なる必要があることを考慮す
ると(重なりが十分でないと寄生抵抗が高くなる)、W
は10nm以下であることが望ましいことがわかる。
層としてのアンドープGa1-u Inu N層5の下に電子
供給層としてのn型Alz Ga1-z N層3があるので、
ゲート電極9とソース電極10との間およびゲート電極
9とドレイン電極11との間では、電子はアンドープG
a1-u Inu N層5の奥側(n型Alz Ga1-z N層3
側)に存在する。この場合、ゲート電極9にゲート電圧
Vgsを加えてアンドープGa1-u Inu N層5の電子数
を増やすと、電子の存在する領域はゲート電極9側に移
るので、図6に示すような状態が生じる(図6中、アン
ドープGa1-uInu N層5中の電子の存在する領域に
点描を付す)。W=10nmである場合に計算した、ア
ンドープGa1-u Inu N層5とAlv Ga1-v N層8
とのヘテロ界面から測った2次元電子の平均位置(2D
EGの中心)を図8に示す。ただし、図8中、zavは全
2次元電子の平均位置(2次元電子はアンドープGa
1-uInu N層5とn型Alz Ga1-z N層3との双方
にわたって存在しており、その双方を考慮した場合の2
次元電子の平均位置)、zchavはアンドープGa1-uI
nu N層5中に存在する電子のみを考慮して求めた2次
元電子の平均位置である。この例の場合、図6における
A、Bの領域の電子の平均位置は、アンドープAlz G
a1-z N層3とアンドープGa1-u Inu N層5との界
面からほぼ距離d1=4nmの所にある。また、ゲート
電極9にゲート電圧Vgsを印加した場合、電子の平均位
置は、Alv Ga1-v N層8とアンドープGa1-u In
u N層5との界面からほぼ深さd2=3nmの所まで変
化することがわかる。したがって、ゲート電極9の直下
の電子と領域A、Bとが重なる必要があることを考慮す
ると(重なりが十分でないと寄生抵抗が高くなる)、W
は10nm以下であることが望ましいことがわかる。
【0024】次に、電子供給層としてのn型Alz Ga
1-z N層3が満たすべき条件について検討する。
1-z N層3が満たすべき条件について検討する。
【0025】図6におけるゲート電極9とソース電極1
0との間やゲート電極9とドレイン電極11との間、す
なわち領域A、Bに生ずる寄生抵抗を減らすためには、
電子供給層としてのn型Alz Ga1-z N層3は電子走
行層としてのアンドープGa1-u Inu N層5に十分な
電子を供給することができなくてはならない。しかしな
がら、n型Alz Ga1-z N層3に多くドーピングし過
ぎると、その伝導帯の底(Ec )が低下し、フェルミレ
ベルEF が伝導帯に接近したり、重なったりするように
なる。そうなると、Gm 、fT ともに低下するので、n
型Alz Ga1-z N層3の不純物濃度には上限が存在す
る。
0との間やゲート電極9とドレイン電極11との間、す
なわち領域A、Bに生ずる寄生抵抗を減らすためには、
電子供給層としてのn型Alz Ga1-z N層3は電子走
行層としてのアンドープGa1-u Inu N層5に十分な
電子を供給することができなくてはならない。しかしな
がら、n型Alz Ga1-z N層3に多くドーピングし過
ぎると、その伝導帯の底(Ec )が低下し、フェルミレ
ベルEF が伝導帯に接近したり、重なったりするように
なる。そうなると、Gm 、fT ともに低下するので、n
型Alz Ga1-z N層3の不純物濃度には上限が存在す
る。
【0026】具体的には、ゲート電極9とソース電極1
0との間およびゲート電極9とドレイン電極11との間
に生ずる寄生抵抗を500Ω(ただし、W=50μm、
Lsg=0.5μm)以下にするためには、n型Alz G
a1-z N層3の不純物濃度×厚さ積を5×1018[cm
-3][nm]以上にする必要がある。一方、n型Alz
Ga1-z N層3の電位低下を0.9V(ただし、n型A
lz Ga1-z N層3の厚さWを1nmとする)以下にす
るためには、このn型Alz Ga1-z N層3の不純物濃
度×厚さ積を1×1021[cm-3][nm]以下にする
必要がある。
0との間およびゲート電極9とドレイン電極11との間
に生ずる寄生抵抗を500Ω(ただし、W=50μm、
Lsg=0.5μm)以下にするためには、n型Alz G
a1-z N層3の不純物濃度×厚さ積を5×1018[cm
-3][nm]以上にする必要がある。一方、n型Alz
Ga1-z N層3の電位低下を0.9V(ただし、n型A
lz Ga1-z N層3の厚さWを1nmとする)以下にす
るためには、このn型Alz Ga1-z N層3の不純物濃
度×厚さ積を1×1021[cm-3][nm]以下にする
必要がある。
【0027】また、ゲート電極9とソース電極10との
間およびゲート電極9とドレイン電極11との間に生ず
る寄生抵抗を50Ω(ただし、W=50μm、Lsg=
0.5μm)以下にするためには、n型Alz Ga1-z
N層3の不純物濃度×厚さ積を5×1019[cm-3]
[nm]以上にする必要がある。一方、n型Alz Ga
1-z N層3の電位低下を0.5V(ただし、n型Alz
Ga1-z N層3の厚さWを1nmとする)以下にするた
めには、このn型Alz Ga1-z N層3の不純物濃度×
厚さ積を5×1020[cm-3][nm]以下にする必要
がある。
間およびゲート電極9とドレイン電極11との間に生ず
る寄生抵抗を50Ω(ただし、W=50μm、Lsg=
0.5μm)以下にするためには、n型Alz Ga1-z
N層3の不純物濃度×厚さ積を5×1019[cm-3]
[nm]以上にする必要がある。一方、n型Alz Ga
1-z N層3の電位低下を0.5V(ただし、n型Alz
Ga1-z N層3の厚さWを1nmとする)以下にするた
めには、このn型Alz Ga1-z N層3の不純物濃度×
厚さ積を5×1020[cm-3][nm]以下にする必要
がある。
【0028】以上のように、この一実施形態によれば、
構造の最適化により、すなわち、電子走行層としてのア
ンドープGa1-u Inu N層5とバリア層としてのAl
y Ga1-y N層2との間にだけ電子供給層としてのn型
Alz Ga1-z N層3が設けられており、ゲート絶縁膜
としてのAlv Ga1-v N層8と電子走行層としてのア
ンドープGa1-u Inu N層5との間には電子供給層が
設けられていないことにより、Alv Ga1-v N層8と
アンドープGa1-u Inu N層5との間にも電子供給層
が設けられている場合のように、ゲート電圧Vgsが大き
くなったときにその電子供給層に対する電荷の出し入れ
が増加し、アンドープGa1-u Inu N層5の電荷の変
化が少なくなるのを防止することができ、これによるG
m およびfT の劣化を防止することができる。また、こ
のゲート電極9側の電子供給層が設けられていないこと
により、ゲート電極9とアンドープGa1-u Inu N層
5との間の距離が近くなるので、全体的に高いGm を得
ることができる。そして、アンドープGa1-u Inu N
層5の厚さWを1nm以上15nm以下、好適には2n
m以上10nm以下にすることにより、ゲート電圧Vgs
が低い場合におけるGm の低下を大幅に少なくすること
ができ、しかも寄生抵抗(チャネル抵抗)を低く保つこ
とができる。また、電子供給層としてのn型Alz Ga
1-z N層3の不純物濃度×厚さ積を5×1018[c
m-3][nm]以上1×1021[cm-3][nm]以
下、好適には、5×1019[cm-3][nm]以上5×
1020[cm-3][nm]以下とすることにより、Gm
およびfT を高くすることができる。以上により、高G
m 、高fT の高周波高出力の高性能GaN系FETを実
現することができる。
構造の最適化により、すなわち、電子走行層としてのア
ンドープGa1-u Inu N層5とバリア層としてのAl
y Ga1-y N層2との間にだけ電子供給層としてのn型
Alz Ga1-z N層3が設けられており、ゲート絶縁膜
としてのAlv Ga1-v N層8と電子走行層としてのア
ンドープGa1-u Inu N層5との間には電子供給層が
設けられていないことにより、Alv Ga1-v N層8と
アンドープGa1-u Inu N層5との間にも電子供給層
が設けられている場合のように、ゲート電圧Vgsが大き
くなったときにその電子供給層に対する電荷の出し入れ
が増加し、アンドープGa1-u Inu N層5の電荷の変
化が少なくなるのを防止することができ、これによるG
m およびfT の劣化を防止することができる。また、こ
のゲート電極9側の電子供給層が設けられていないこと
により、ゲート電極9とアンドープGa1-u Inu N層
5との間の距離が近くなるので、全体的に高いGm を得
ることができる。そして、アンドープGa1-u Inu N
層5の厚さWを1nm以上15nm以下、好適には2n
m以上10nm以下にすることにより、ゲート電圧Vgs
が低い場合におけるGm の低下を大幅に少なくすること
ができ、しかも寄生抵抗(チャネル抵抗)を低く保つこ
とができる。また、電子供給層としてのn型Alz Ga
1-z N層3の不純物濃度×厚さ積を5×1018[c
m-3][nm]以上1×1021[cm-3][nm]以
下、好適には、5×1019[cm-3][nm]以上5×
1020[cm-3][nm]以下とすることにより、Gm
およびfT を高くすることができる。以上により、高G
m 、高fT の高周波高出力の高性能GaN系FETを実
現することができる。
【0029】以上、この発明の一実施形態について具体
的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種
の変形が可能である。
的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種
の変形が可能である。
【0030】例えば、上述の一実施形態において挙げた
数値や構造などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて
これと異なる数値や構造などを用いてもよい。
数値や構造などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて
これと異なる数値や構造などを用いてもよい。
【0031】また、上述の一実施形態においては、電子
走行層としてInを含む層であるアンドープGa1-u I
nu N層5を用いているので、このアンドープGa1-u
In u N層5中のInがゲート絶縁膜としてのAlv G
a1-v N層8に拡散してこれらのAlv Ga1-v N層8
およびアンドープGa1-u Inu N層5の双方の劣化が
生じることもあり得ることから、これを防止するため
に、Alv Ga1-v N層8とアンドープGa1-u Inu
N層5との間に例えばアンドープGaNなどからなる薄
いバッファ層を設けるようにしてもよい。
走行層としてInを含む層であるアンドープGa1-u I
nu N層5を用いているので、このアンドープGa1-u
In u N層5中のInがゲート絶縁膜としてのAlv G
a1-v N層8に拡散してこれらのAlv Ga1-v N層8
およびアンドープGa1-u Inu N層5の双方の劣化が
生じることもあり得ることから、これを防止するため
に、Alv Ga1-v N層8とアンドープGa1-u Inu
N層5との間に例えばアンドープGaNなどからなる薄
いバッファ層を設けるようにしてもよい。
【0032】さらに、場合によっては、電子走行層とし
て、アンドープGa1-u Inu N層5の代わりにドーピ
ングしたGa1-u Inu N層を用いてもよい。
て、アンドープGa1-u Inu N層5の代わりにドーピ
ングしたGa1-u Inu N層を用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるヘ
テロ接合電界効果トランジスタによれば、構造の最適化
により、GaN系半導体を用いた素子本来の性能を発揮
することができ、高性能化を図ることができる。
テロ接合電界効果トランジスタによれば、構造の最適化
により、GaN系半導体を用いた素子本来の性能を発揮
することができ、高性能化を図ることができる。
【図1】本発明者が検討したGaN系FETを示す略線
図である。
図である。
【図2】コンピュータシミュレーションにより求めたG
aN系FETのGm −Vgs特性を示す略線図である。
aN系FETのGm −Vgs特性を示す略線図である。
【図3】コンピュータシミュレーションにより求めたG
aN系FETのfT −Vgs特性を示す略線図である。
aN系FETのfT −Vgs特性を示す略線図である。
【図4】図1に示すGaN系FETにおける伝導帯を示
す略線図である。
す略線図である。
【図5】この発明の一実施形態によるGaN系FETを
示す略線図である。
示す略線図である。
【図6】この発明の一実施形態によるGaN系FETを
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】図5に示すGaN系FETにおける伝導帯を示
す略線図である。
す略線図である。
【図8】この発明の一実施形態によるGaN系FETに
おける二次元電子ガスの中心のVgs依存性を示す略線図
である。
おける二次元電子ガスの中心のVgs依存性を示す略線図
である。
【図9】従来のGaN系HEMTを示す断面図である。
1・・・Alx Ga1-x N層、2・・・Aly Ga1-y
N層、3、7・・・n型Alz Ga1-z N層、4、6・
・・アンドープAlz Ga1-z N層、5・・・アンドー
プGa1-u Inu N層、8・・・Alv Ga1-v N層、
9・・・ゲート電極、10・・・ソース電極、11・・
・ドレイン電極
N層、3、7・・・n型Alz Ga1-z N層、4、6・
・・アンドープAlz Ga1-z N層、5・・・アンドー
プGa1-u Inu N層、8・・・Alv Ga1-v N層、
9・・・ゲート電極、10・・・ソース電極、11・・
・ドレイン電極
Claims (5)
- 【請求項1】 Alx Ga1-x N(ただし、1≧x≧
0)からなる基層と、 上記基層上のAly Ga1-y N(ただし、1≧y>0)
からなるバリア層と、 上記バリア層上のAlz Ga1-z N(ただし、1≧z≧
0)からなる電子供給層と、 上記電子供給層上のGa1-u Inu N(ただし、1≧u
≧0)からなる電子走行層と、 上記電子走行層上のAlv Ga1-v N(ただし、1≧v
>0)からなるゲート絶縁膜とを有することを特徴とす
るヘテロ接合電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】 上記電子供給層の不純物濃度と厚さとの
積が5×1018[cm-3][nm]以上1×1021[c
m-3][nm]以下であることを特徴とする請求項1記
載のヘテロ接合電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】 上記電子供給層の不純物濃度と厚さとの
積が5×1019[cm-3][nm]以上5×1020[c
m-3][nm]以下であることを特徴とする請求項1記
載のヘテロ接合電界効果トランジスタ。 - 【請求項4】 上記電子走行層の厚さが1nm以上15
nm以下であることを特徴とする請求項1記載のヘテロ
接合電界効果トランジスタ。 - 【請求項5】 上記電子走行層の厚さが2nm以上10
nm以下であることを特徴とする請求項1記載のヘテロ
接合電界効果トランジスタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9104609A JPH10294452A (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | ヘテロ接合電界効果トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9104609A JPH10294452A (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | ヘテロ接合電界効果トランジスタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10294452A true JPH10294452A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14385179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9104609A Pending JPH10294452A (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | ヘテロ接合電界効果トランジスタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10294452A (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000065663A1 (fr) * | 1999-04-26 | 2000-11-02 | Kansai Research Institute | Transistor a heterostructure a effet de champ |
| JP2001230407A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-08-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
| US6429467B1 (en) | 1999-01-29 | 2002-08-06 | Nec Corporation | Heterojunction field effect transistor |
| US6465814B2 (en) | 2000-06-29 | 2002-10-15 | Nec Corporation | Semiconductor device |
| JP2003059946A (ja) * | 2001-08-14 | 2003-02-28 | Furukawa Electric Co Ltd:The | GaN系半導体装置 |
| JP2003535481A (ja) * | 2000-06-02 | 2003-11-25 | コーン エルハルド | 後面にドナーをドープしたヘテロ構造 |
| JP2004515909A (ja) * | 2000-08-07 | 2004-05-27 | アドバンスド.テクノロジー.マテリアルス.インコーポレイテッド | 窒化インジウムガリウムチャネル高電子移動度トランジスタおよびそのトランジスタの製造方法 |
| JP2006147663A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Fujitsu Ltd | 化合物半導体装置及びその製造方法 |
| EP1488460A4 (en) * | 2002-03-25 | 2008-02-20 | Cree Inc | Doped Nitriding Materials Group III-V And MICROELECTRONIC COMPONENTS AND BUILDING ELEMENT STRUCTURES THEREWITH |
| JP2008539587A (ja) * | 2005-04-29 | 2008-11-13 | クリー インコーポレイテッド | 2元のiii族窒化物をベースとする高電子移動度トランジスタおよびその製造方法 |
| US7470941B2 (en) * | 2001-12-06 | 2008-12-30 | Hrl Laboratories, Llc | High power-low noise microwave GaN heterojunction field effect transistor |
| JP2009515320A (ja) * | 2005-10-03 | 2009-04-09 | インターナショナル レクティファイアー コーポレイション | Iii族窒化物半導体素子の製造 |
| JP2011171422A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 電界効果型トランジスタ |
| JP2012238861A (ja) * | 2004-01-22 | 2012-12-06 | Cree Inc | ダイアモンド基板上炭化珪素並びに関連するデバイス及び方法 |
| US10056340B1 (en) | 2013-05-31 | 2018-08-21 | Hrl Laboratories, Llc | Flexible electronic circuit and method for manufacturing same |
-
1997
- 1997-04-22 JP JP9104609A patent/JPH10294452A/ja active Pending
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6429467B1 (en) | 1999-01-29 | 2002-08-06 | Nec Corporation | Heterojunction field effect transistor |
| WO2000065663A1 (fr) * | 1999-04-26 | 2000-11-02 | Kansai Research Institute | Transistor a heterostructure a effet de champ |
| JP2001230407A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-08-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
| JP2003535481A (ja) * | 2000-06-02 | 2003-11-25 | コーン エルハルド | 後面にドナーをドープしたヘテロ構造 |
| US6465814B2 (en) | 2000-06-29 | 2002-10-15 | Nec Corporation | Semiconductor device |
| JP2004515909A (ja) * | 2000-08-07 | 2004-05-27 | アドバンスド.テクノロジー.マテリアルス.インコーポレイテッド | 窒化インジウムガリウムチャネル高電子移動度トランジスタおよびそのトランジスタの製造方法 |
| JP2003059946A (ja) * | 2001-08-14 | 2003-02-28 | Furukawa Electric Co Ltd:The | GaN系半導体装置 |
| US7470941B2 (en) * | 2001-12-06 | 2008-12-30 | Hrl Laboratories, Llc | High power-low noise microwave GaN heterojunction field effect transistor |
| EP1488460A4 (en) * | 2002-03-25 | 2008-02-20 | Cree Inc | Doped Nitriding Materials Group III-V And MICROELECTRONIC COMPONENTS AND BUILDING ELEMENT STRUCTURES THEREWITH |
| US7919791B2 (en) | 2002-03-25 | 2011-04-05 | Cree, Inc. | Doped group III-V nitride materials, and microelectronic devices and device precursor structures comprising same |
| JP2012238861A (ja) * | 2004-01-22 | 2012-12-06 | Cree Inc | ダイアモンド基板上炭化珪素並びに関連するデバイス及び方法 |
| US9142617B2 (en) | 2004-01-22 | 2015-09-22 | Cree, Inc. | Wide bandgap device having a buffer layer disposed over a diamond substrate |
| JP2006147663A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Fujitsu Ltd | 化合物半導体装置及びその製造方法 |
| US7638819B2 (en) | 2004-11-16 | 2009-12-29 | Fujitsu Limited | Compound semiconductor device and the fabricating method of the same |
| US7838903B2 (en) | 2004-11-16 | 2010-11-23 | Fujitsu Limited | Compound semiconductor device and the fabricating method of the same |
| JP2008539587A (ja) * | 2005-04-29 | 2008-11-13 | クリー インコーポレイテッド | 2元のiii族窒化物をベースとする高電子移動度トランジスタおよびその製造方法 |
| EP1875515B1 (en) * | 2005-04-29 | 2016-03-09 | Cree, Inc. | Binary group iii-nitride based high electron mobility transistors and methods of fabricating same |
| JP2009515320A (ja) * | 2005-10-03 | 2009-04-09 | インターナショナル レクティファイアー コーポレイション | Iii族窒化物半導体素子の製造 |
| JP2011171422A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 電界効果型トランジスタ |
| US10056340B1 (en) | 2013-05-31 | 2018-08-21 | Hrl Laboratories, Llc | Flexible electronic circuit and method for manufacturing same |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN102694013B (zh) | 采用耗尽模式GaN基FET的串叠电路 | |
| JP6732131B2 (ja) | 半導体デバイス及び半導体デバイスを設計する方法 | |
| US6548333B2 (en) | Aluminum gallium nitride/gallium nitride high electron mobility transistors having a gate contact on a gallium nitride based cap segment | |
| JP3393602B2 (ja) | 半導体装置 | |
| US20110227132A1 (en) | Field-effect transistor | |
| EP2747145A2 (en) | Field-effect transistor | |
| US7985984B2 (en) | III-nitride semiconductor field effect transistor | |
| JP2002289837A (ja) | 半導体装置 | |
| CN101185158A (zh) | 晶体管及其驱动方法 | |
| CN106409900A (zh) | 抗击穿的hemt衬底和器件 | |
| JP2018511169A (ja) | 半導体デバイス、及び半導体デバイスの製造方法 | |
| JP2001230407A (ja) | 半導体装置 | |
| JP2005086171A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| JPH10294452A (ja) | ヘテロ接合電界効果トランジスタ | |
| JP5740643B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
| CN106486544A (zh) | 增强型高电子迁移率晶体管结构 | |
| CN107706238A (zh) | Hemt器件及其制造方法 | |
| JP2006210725A (ja) | 半導体装置 | |
| US9887267B2 (en) | Normally-off field effect transistor | |
| CN113871478B (zh) | 基于双栅的具有p型沟道特性的新型半导体器件 | |
| CN115763557A (zh) | 一种共栅共源型多通道氮化镓hemt器件及制造方法 | |
| US10559665B2 (en) | Field-effect transistor | |
| CN117238959A (zh) | 高电子迁移率晶体管器件及其制造方法 | |
| HK1142996B (en) | Cascode circuit employing a depletion-mode, gan-based fet |