JPH10294499A - Squidおよびその製造方法 - Google Patents
Squidおよびその製造方法Info
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- JPH10294499A JPH10294499A JP9115354A JP11535497A JPH10294499A JP H10294499 A JPH10294499 A JP H10294499A JP 9115354 A JP9115354 A JP 9115354A JP 11535497 A JP11535497 A JP 11535497A JP H10294499 A JPH10294499 A JP H10294499A
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- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 SQUIDの人工粒界型ジョセフソン接合の
幅を狭くすることができるSQUIDの構造および製造
方法の提供。 【解決手段】 本発明のSQUIDは、ジョセフソン接
合が酸化物超電導薄膜を用いた人工粒界により形成され
ている。このジョセフソン接合のブリッジ(1)は、幅
が二段に狭くなっており、幅w(1μm≦w≦50μ
m)を有する幅広部分(2)、並びに、幅d(0.2μ
m≦d<1μm)及び長さt(0.1μm≦t<2μ
m)を有する幅狭部分(3)から成っている。このSQ
UIDは、ジョセフソン接合部をフォトリソグラフィで
加工してブリッジ部を形成する第1ステップ、並びに、
冷却することなく、収束イオンビーム加工でブリッジ部
をエッチングして幅狭部分を形成する第2ステップによ
って、作製される。
幅を狭くすることができるSQUIDの構造および製造
方法の提供。 【解決手段】 本発明のSQUIDは、ジョセフソン接
合が酸化物超電導薄膜を用いた人工粒界により形成され
ている。このジョセフソン接合のブリッジ(1)は、幅
が二段に狭くなっており、幅w(1μm≦w≦50μ
m)を有する幅広部分(2)、並びに、幅d(0.2μ
m≦d<1μm)及び長さt(0.1μm≦t<2μ
m)を有する幅狭部分(3)から成っている。このSQ
UIDは、ジョセフソン接合部をフォトリソグラフィで
加工してブリッジ部を形成する第1ステップ、並びに、
冷却することなく、収束イオンビーム加工でブリッジ部
をエッチングして幅狭部分を形成する第2ステップによ
って、作製される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SQUID(Sup
erconducting Quantum Interfernce Device :超
電導量子干渉素子)およびその製造方法に関し、より詳
細には、ジョセフソン接合が酸化物超電導薄膜を用いた
人工粒界により形成されるSQUIDおよびその製造方
法に関する。
erconducting Quantum Interfernce Device :超
電導量子干渉素子)およびその製造方法に関し、より詳
細には、ジョセフソン接合が酸化物超電導薄膜を用いた
人工粒界により形成されるSQUIDおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】このタイプのSQUIDは、通常、酸化
物超電導薄膜を用いて、段差型、バイクリスタル基板
型、バイエピタキシャル型、ランプエッジ型などの人工
粒界を使ってジョセフソン接合を形成することにより作
製される。また、このような人工粒界型のジョセフソン
接合をもつSQUIDは、図1に示すように、酸化物超
電導薄膜Fを加工して、フォトリソグラフィなどの技術
によって酸化物超電導薄膜Fを加工して人工粒界Aを含
むブリッジBを形成するのが一般的である。
物超電導薄膜を用いて、段差型、バイクリスタル基板
型、バイエピタキシャル型、ランプエッジ型などの人工
粒界を使ってジョセフソン接合を形成することにより作
製される。また、このような人工粒界型のジョセフソン
接合をもつSQUIDは、図1に示すように、酸化物超
電導薄膜Fを加工して、フォトリソグラフィなどの技術
によって酸化物超電導薄膜Fを加工して人工粒界Aを含
むブリッジBを形成するのが一般的である。
【0003】一方、SQUIDの変調電圧Vppは、例え
ば、"J. Appl. Phys 73 (11)" p.7929-7934 (1993, Am
erican Institute of Physics )に説明されているよう
に、次の式で示されることが知られている: Vpp = (7/π2) [IcRn/(1+β)] [1 - 3.57 (kB TL)1/2 /Φ0] (1) ここで、Ic;ジョセフソン接合の臨界電流、 Rn;ジョセフソン接合の常電導抵抗、 kB ;ボルツマン定数、 T ;温度、 L ;SQUIDのインダクタンス、 Φ0 ;磁束量子、 β = 2LIc/ Φ0 。
ば、"J. Appl. Phys 73 (11)" p.7929-7934 (1993, Am
erican Institute of Physics )に説明されているよう
に、次の式で示されることが知られている: Vpp = (7/π2) [IcRn/(1+β)] [1 - 3.57 (kB TL)1/2 /Φ0] (1) ここで、Ic;ジョセフソン接合の臨界電流、 Rn;ジョセフソン接合の常電導抵抗、 kB ;ボルツマン定数、 T ;温度、 L ;SQUIDのインダクタンス、 Φ0 ;磁束量子、 β = 2LIc/ Φ0 。
【0004】一般に、臨界電流Icと常電導抵抗Rnと
の積IcRnを一定にして常電導抵抗Rnを大きくした
ときに、変調電圧Vppは大きくなる。従って、膜厚を一
定としてジョセフソン接合の幅を狭くすれば、変調電圧
Vppが大きくなって特性が良くなる〔"Appl. Phys Let
t. 66 (22)" p.3059-3061(1995, American Instituteo
f Physics )〕。
の積IcRnを一定にして常電導抵抗Rnを大きくした
ときに、変調電圧Vppは大きくなる。従って、膜厚を一
定としてジョセフソン接合の幅を狭くすれば、変調電圧
Vppが大きくなって特性が良くなる〔"Appl. Phys Let
t. 66 (22)" p.3059-3061(1995, American Instituteo
f Physics )〕。
【0005】このように、変調電圧Vppが大きく特性が
良好な所望のSQUIDを得るには、ブリッジ幅を十分
に狭くすること、典型的には、1μmより小さくするこ
とが必要になってくる。しかしながら、フォトリソグラ
フィによる酸化物超電導膜の微細加工では、人工粒界型
ジョセフソン接合のブリッジ幅を1μmより小さくする
ことは、きわめて困難である。
良好な所望のSQUIDを得るには、ブリッジ幅を十分
に狭くすること、典型的には、1μmより小さくするこ
とが必要になってくる。しかしながら、フォトリソグラ
フィによる酸化物超電導膜の微細加工では、人工粒界型
ジョセフソン接合のブリッジ幅を1μmより小さくする
ことは、きわめて困難である。
【0006】そこで、微細な加工を行うことができる収
束イオンビーム(FIB:FocusedIon Beam)を使用す
ることが考えられる。例えば、"J. Vac. Technol. B 13
(6)"p.2772-2776(1995, American Vacuum Society )
には、このFIBによってブリッジ幅を狭くするように
加工することが示されている。しかしながら、このブリ
ッジに人工粒界はない。
束イオンビーム(FIB:FocusedIon Beam)を使用す
ることが考えられる。例えば、"J. Vac. Technol. B 13
(6)"p.2772-2776(1995, American Vacuum Society )
には、このFIBによってブリッジ幅を狭くするように
加工することが示されている。しかしながら、このブリ
ッジに人工粒界はない。
【0007】また、FIBを使用して微細加工を行うこ
とにより、ブリッジ幅を1μmより小さくすることは可
能であるが、酸化物超電導薄膜のFIB加工において
は、従来は、薄膜のエッチング周辺部分の受けるダメー
ジを少なくするために、薄膜サンプルを低温に下げて冷
却した状態にしておく必要がある。
とにより、ブリッジ幅を1μmより小さくすることは可
能であるが、酸化物超電導薄膜のFIB加工において
は、従来は、薄膜のエッチング周辺部分の受けるダメー
ジを少なくするために、薄膜サンプルを低温に下げて冷
却した状態にしておく必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、SQUIDのジョセフソン接合の幅を狭くするのに
FIB加工を行うに際して、サンプルを冷却することな
く、このジョセフソン接合の幅を1μmより小さくする
ことができるSQUIDの構造および製造方法を提供す
ることにある。
は、SQUIDのジョセフソン接合の幅を狭くするのに
FIB加工を行うに際して、サンプルを冷却することな
く、このジョセフソン接合の幅を1μmより小さくする
ことができるSQUIDの構造および製造方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明によれば、ジョセフソン接合が酸化物超電導薄膜を用
いた人工粒界により形成されており、ジョセフソン接合
のブリッジの幅が二段に狭くなっているSQUIDが提
供される。
明によれば、ジョセフソン接合が酸化物超電導薄膜を用
いた人工粒界により形成されており、ジョセフソン接合
のブリッジの幅が二段に狭くなっているSQUIDが提
供される。
【0010】本発明により提供されるSQUIDは、典
型的には、ブリッジの幅広部分の幅をwとし、前記ブリ
ッジの幅狭部分の幅をd、長さをtとしたとき、これら
の範囲は、 1 μm ≦ w ≦ 50μm 0.2μm ≦ d < 1μm 0.1μm ≦ t < 2μm とするのが好ましい。
型的には、ブリッジの幅広部分の幅をwとし、前記ブリ
ッジの幅狭部分の幅をd、長さをtとしたとき、これら
の範囲は、 1 μm ≦ w ≦ 50μm 0.2μm ≦ d < 1μm 0.1μm ≦ t < 2μm とするのが好ましい。
【0011】さらに、本発明に従うと、ジョセフソン接
合が酸化物超電導薄膜を用いて人工粒界により形成され
るSQUIDを製造するのに、ジョセフソン接合部をフ
ォトリソグラフィで加工して、所定の幅(w)を有する
ブリッジ部を形成する第1ステップ、及び、前記加工さ
れたブリッジ部に対して、冷却することなく、収束イオ
ンビームで中間の側部をエッチングして加工することに
よって、前記幅より小さい所定の幅(d)を有する幅狭
部分を形成する第2ステップが用いられ、これらのステ
ップによって、ジョセフソン接合のブリッジの幅が二段
に狭くなっているSQUIDが得られる。
合が酸化物超電導薄膜を用いて人工粒界により形成され
るSQUIDを製造するのに、ジョセフソン接合部をフ
ォトリソグラフィで加工して、所定の幅(w)を有する
ブリッジ部を形成する第1ステップ、及び、前記加工さ
れたブリッジ部に対して、冷却することなく、収束イオ
ンビームで中間の側部をエッチングして加工することに
よって、前記幅より小さい所定の幅(d)を有する幅狭
部分を形成する第2ステップが用いられ、これらのステ
ップによって、ジョセフソン接合のブリッジの幅が二段
に狭くなっているSQUIDが得られる。
【0012】また、本発明のSQUIDでは、ジョセフ
ソン接合が、段差型、バイクリスタル基板型、バイエピ
タキシャル型、ランプエッジ型などの人工粒界を使って
形成される。
ソン接合が、段差型、バイクリスタル基板型、バイエピ
タキシャル型、ランプエッジ型などの人工粒界を使って
形成される。
【0013】
【発明の特徴】図2には、本発明のSQUIDの一実施
例によるジョセフソン接合の形状が示されている。上述
のように、本発明のSQUIDは、ジョセフソン接合が
酸化物超電導薄膜を用いた人工粒界により形成される。
つまり、ジョセフソン接合は、酸化物超電導薄膜を用い
て、段差型、バイクリスタル基板型、バイエピタキシャ
ル型、ランプエッジ型などの人工粒界を使って形成され
る。本発明のSQUIDでは、このような人工粒界型の
ジョセフソン接合をもつSQUIDにおいて、図2に示
されるように、このジョセフソン接合のブリッジ1は、
幅が二段に狭くなっており、幅wを有する幅広部分2並
びに幅d及び長さtを有する幅狭部分3から成ってお
り、幅狭部分3に人工粒界4を有している。そして、こ
れらの幅w,d及び長さtは、上述の範囲、即ち、 1 μm ≦ w ≦ 50μm 0.2μm ≦ d < 1μm 0.1μm ≦ t < 2μm とするのが好適である。
例によるジョセフソン接合の形状が示されている。上述
のように、本発明のSQUIDは、ジョセフソン接合が
酸化物超電導薄膜を用いた人工粒界により形成される。
つまり、ジョセフソン接合は、酸化物超電導薄膜を用い
て、段差型、バイクリスタル基板型、バイエピタキシャ
ル型、ランプエッジ型などの人工粒界を使って形成され
る。本発明のSQUIDでは、このような人工粒界型の
ジョセフソン接合をもつSQUIDにおいて、図2に示
されるように、このジョセフソン接合のブリッジ1は、
幅が二段に狭くなっており、幅wを有する幅広部分2並
びに幅d及び長さtを有する幅狭部分3から成ってお
り、幅狭部分3に人工粒界4を有している。そして、こ
れらの幅w,d及び長さtは、上述の範囲、即ち、 1 μm ≦ w ≦ 50μm 0.2μm ≦ d < 1μm 0.1μm ≦ t < 2μm とするのが好適である。
【0014】本発明のSQUIDにおいては、このよう
にジョセフソン接合のブリッジ1の幅を二段に狭くする
ことによって、接合幅dをできるだけ十分狭くし、例え
ば、1μmより小さい接合幅のジョセフソン接合を得る
ことができ、これによって、(1)式に示されるSQU
IDの変調電圧Vppを大きくし、SQUID特性を向上
することができるSQUIDを実現することができる。
にジョセフソン接合のブリッジ1の幅を二段に狭くする
ことによって、接合幅dをできるだけ十分狭くし、例え
ば、1μmより小さい接合幅のジョセフソン接合を得る
ことができ、これによって、(1)式に示されるSQU
IDの変調電圧Vppを大きくし、SQUID特性を向上
することができるSQUIDを実現することができる。
【0015】また、本発明のSQUID製作方法におい
ては、ジョセフソン接合が酸化物超電導薄膜を用いた人
工粒界により形成され、ジョセフソン接合のブリッジ1
の幅を二段に狭くなされたSQUIDを製造するため
に、第1ステップで、ジョセフソン接合部をフォトリソ
グラフィで加工して、幅wを有するブリッジ部が形成さ
れた後、第2ステップにおいて、このブリッジ部に対し
て、冷却することなく、収束イオンビーム(FIB)で
中間の側部をエッチングして加工することによって、幅
d及び長さtを有する幅狭部分が形成される。
ては、ジョセフソン接合が酸化物超電導薄膜を用いた人
工粒界により形成され、ジョセフソン接合のブリッジ1
の幅を二段に狭くなされたSQUIDを製造するため
に、第1ステップで、ジョセフソン接合部をフォトリソ
グラフィで加工して、幅wを有するブリッジ部が形成さ
れた後、第2ステップにおいて、このブリッジ部に対し
て、冷却することなく、収束イオンビーム(FIB)で
中間の側部をエッチングして加工することによって、幅
d及び長さtを有する幅狭部分が形成される。
【0016】これらの工程については後で詳しく説明さ
れるが、このような2ステップから成る工程によって、
特に、サンプルを冷却せずFIB加工する第2ステップ
の採用によって、ブリッジ1が微細加工される結果、本
発明によるSQUIDの接合幅d及び長さtは、精度よ
く且つ容易に、0.2μm≦d<1μm,0.1μm≦
t<2μmの所望範囲とすることができ、77Kで動作
することができるSQUIDを実現することができる。
れるが、このような2ステップから成る工程によって、
特に、サンプルを冷却せずFIB加工する第2ステップ
の採用によって、ブリッジ1が微細加工される結果、本
発明によるSQUIDの接合幅d及び長さtは、精度よ
く且つ容易に、0.2μm≦d<1μm,0.1μm≦
t<2μmの所望範囲とすることができ、77Kで動作
することができるSQUIDを実現することができる。
【0017】なお、SQUIDのブリッジ幅を、単に、
二段に狭くすること自体は、例えば、特開平3−108
782号公報(島津製作所)や特開平8−97474号
公報(日立製作所)に示されるように、既に知られてい
る。しかしながら、これらの技術は、段差型などの人工
粒界型ジョセフソン接合を使用しておらず、むしろ、否
定的である。
二段に狭くすること自体は、例えば、特開平3−108
782号公報(島津製作所)や特開平8−97474号
公報(日立製作所)に示されるように、既に知られてい
る。しかしながら、これらの技術は、段差型などの人工
粒界型ジョセフソン接合を使用しておらず、むしろ、否
定的である。
【0018】例えば、前者の技術(島津)は、SQUI
Dのブリッジ幅を二段に狭められてはいるが、膜質を劣
化させずに接合部のくびれを細くすることのみで弱結合
を得ることはできないので、弱結合の幅を物理的に狭く
加工することなく、基板表面に複数の結晶面を露出させ
ることによって所望の弱結合型ジョセフソン接合を得よ
うとするものである。つまり、接合幅を物理的に狭くし
ないことを狙いとしており、また、段差型などの人工粒
界型ジョセフソン接合への適用については、否定的であ
る。
Dのブリッジ幅を二段に狭められてはいるが、膜質を劣
化させずに接合部のくびれを細くすることのみで弱結合
を得ることはできないので、弱結合の幅を物理的に狭く
加工することなく、基板表面に複数の結晶面を露出させ
ることによって所望の弱結合型ジョセフソン接合を得よ
うとするものである。つまり、接合幅を物理的に狭くし
ないことを狙いとしており、また、段差型などの人工粒
界型ジョセフソン接合への適用については、否定的であ
る。
【0019】また、後者の技術(日立)も、SQUID
のブリッジ幅を二段に狭められてはいるが、その関心
は、専ら、マイクロブリッジ型ジョセフソン接合部の配
線部との膜厚関係にあり、これ又、段差型やバイクリス
タル基板型などの人工粒界型ジョセフソン接合への適用
については否定的である。さらに、この技術により接合
部に施される微細加工は、本発明のSQUIDとは異な
り、接合幅は、0.1μmという低い値である。
のブリッジ幅を二段に狭められてはいるが、その関心
は、専ら、マイクロブリッジ型ジョセフソン接合部の配
線部との膜厚関係にあり、これ又、段差型やバイクリス
タル基板型などの人工粒界型ジョセフソン接合への適用
については否定的である。さらに、この技術により接合
部に施される微細加工は、本発明のSQUIDとは異な
り、接合幅は、0.1μmという低い値である。
【0020】これに対して、本発明は、前述したよう
に、ジョセフソン接合が、段差型、バイクリスタル基板
型、バイエピタキシャル型、ランプエッジ型などの人工
粒界を使って形成されるSQUIDに適用される点で、
これらの公知技術と明確に異なっている。つまり、本発
明では、このような人工粒界型のジョセフソン接合をも
つSQUIDにおいて、接合幅をできるだけ小さくする
ことを主たる狙いにしており、この狙いを実現するのに
好適なSQUIDの構造及び作製方法が提供される。
に、ジョセフソン接合が、段差型、バイクリスタル基板
型、バイエピタキシャル型、ランプエッジ型などの人工
粒界を使って形成されるSQUIDに適用される点で、
これらの公知技術と明確に異なっている。つまり、本発
明では、このような人工粒界型のジョセフソン接合をも
つSQUIDにおいて、接合幅をできるだけ小さくする
ことを主たる狙いにしており、この狙いを実現するのに
好適なSQUIDの構造及び作製方法が提供される。
【0021】
【発明の実施の態様】以下、本発明を実施例によりさら
に詳しく説明するが、以下の開示は本発明の単なる実施
例に過ぎず、本発明の技術的範囲をなんら制限するもの
ではない。
に詳しく説明するが、以下の開示は本発明の単なる実施
例に過ぎず、本発明の技術的範囲をなんら制限するもの
ではない。
【0022】
【実施例】図3には、段差型のジョセフソン接合を備え
るSQUIDを例にして、本発明によるSQUIDの作
製方法の一実施例の加工ステップが示されており、図4
には、図3の作製方法に従って得られる本発明のSQU
IDの一実施例によるジョセフソン接合の形状例が示さ
れている。
るSQUIDを例にして、本発明によるSQUIDの作
製方法の一実施例の加工ステップが示されており、図4
には、図3の作製方法に従って得られる本発明のSQU
IDの一実施例によるジョセフソン接合の形状例が示さ
れている。
【0023】この実施例では、先ず、例えば20mm×20
mmのサイズを有するSr Ti O3基板が用意される。
この基板には、後で形成される酸化物超電導薄膜5中に
人工粒界4を作製することができるようにするために、
フォトリソグラフィ及びイオンミリングによって0.15μ
mの段差6が形成される。その後、この基板上には、レ
ーザー蒸着法によって、酸化物超電導薄膜5としてHo1
Ba2Cu3O7-x 薄膜が膜厚 0.2μmで形成される。
mmのサイズを有するSr Ti O3基板が用意される。
この基板には、後で形成される酸化物超電導薄膜5中に
人工粒界4を作製することができるようにするために、
フォトリソグラフィ及びイオンミリングによって0.15μ
mの段差6が形成される。その後、この基板上には、レ
ーザー蒸着法によって、酸化物超電導薄膜5としてHo1
Ba2Cu3O7-x 薄膜が膜厚 0.2μmで形成される。
【0024】次に、ブリッジ形成の第1ステップにおい
て、基板上に形成されたHo1Ba2Cu3O7-x 薄膜5に
は、通常のフォトリソグラフィ及びイオンミリングが施
されて、所定の幅wを有するブリッジ部7が形成され
る。このとき、ジョセフソン接合部分は、図3の(a)
に示されるような形状を呈している。
て、基板上に形成されたHo1Ba2Cu3O7-x 薄膜5に
は、通常のフォトリソグラフィ及びイオンミリングが施
されて、所定の幅wを有するブリッジ部7が形成され
る。このとき、ジョセフソン接合部分は、図3の(a)
に示されるような形状を呈している。
【0025】さらに、ブリッジ形成の第2ステップにお
いて、サンプルを冷却することなく、このブリッジ部7
に対して、収束イオンビーム(FIB)による加工が施
されて、ブリッジの中間の側部8がエッチングによって
除去される。これによって、図3の(b)に示されるよ
うに、所定の幅d及び所定の長さtを有する幅狭部分3
が形成される。
いて、サンプルを冷却することなく、このブリッジ部7
に対して、収束イオンビーム(FIB)による加工が施
されて、ブリッジの中間の側部8がエッチングによって
除去される。これによって、図3の(b)に示されるよ
うに、所定の幅d及び所定の長さtを有する幅狭部分3
が形成される。
【0026】以上の工程の結果、図4に示されるよう
に、段差型の人工粒界4を有するジョセフソン接合を備
え、このジョセフソン接合のブリッジ1は、幅が二段に
狭くなっており、幅wを有する幅広部分2並びに幅d及
び長さtを有する幅狭部分3から成っており、幅狭部分
3に人工粒界4を有するSQUIDが得られる。
に、段差型の人工粒界4を有するジョセフソン接合を備
え、このジョセフソン接合のブリッジ1は、幅が二段に
狭くなっており、幅wを有する幅広部分2並びに幅d及
び長さtを有する幅狭部分3から成っており、幅狭部分
3に人工粒界4を有するSQUIDが得られる。
【0027】表1には、加工サイズw,d,tを種々に
変化した場合に得られたサンプルの77Kにおける特性
が示される。
変化した場合に得られたサンプルの77Kにおける特性
が示される。
【0028】
【表1】
【0029】表1において、サンプル番号“0”は、特
性比較の便のため、FIB加工を行っていないサンプル
を示す。
性比較の便のため、FIB加工を行っていないサンプル
を示す。
【0030】表1のサンプル番号“0”の結果に対し
て、サンプル番号“1”及び“2”の結果を比較して明
らかなように、本発明により採用されるFIB加工によ
って、変調電圧Vppが大きくなり、特性が向上している
ことが分かる。これに対して、サンプル番号“3”のサ
ンプルは、ジョセフソン接合の幅dを小さくし過ぎたた
め、イオンビームによる加工部周辺のダメージによっ
て、77Kでは非超電導に劣化している。従って、ジョ
セフソン接合の幅wは、0.1μmより大きくすること
が望ましい。
て、サンプル番号“1”及び“2”の結果を比較して明
らかなように、本発明により採用されるFIB加工によ
って、変調電圧Vppが大きくなり、特性が向上している
ことが分かる。これに対して、サンプル番号“3”のサ
ンプルは、ジョセフソン接合の幅dを小さくし過ぎたた
め、イオンビームによる加工部周辺のダメージによっ
て、77Kでは非超電導に劣化している。従って、ジョ
セフソン接合の幅wは、0.1μmより大きくすること
が望ましい。
【0031】表1のサンプル番号“4”〜“7”の結果
をみると、加工する幅狭部分3の長さtを2μm以上に
すると、やはり、特性が劣化している(サンプル番号
“6”,“7”)。これは、加工長さtを2μm以上に
すると、イオンビームによる加工部周辺のダメージが大
きくなっているものと考えられる。従って、加工する幅
狭部分3の長さtは、2μmより小さくすることが望ま
しい。
をみると、加工する幅狭部分3の長さtを2μm以上に
すると、やはり、特性が劣化している(サンプル番号
“6”,“7”)。これは、加工長さtを2μm以上に
すると、イオンビームによる加工部周辺のダメージが大
きくなっているものと考えられる。従って、加工する幅
狭部分3の長さtは、2μmより小さくすることが望ま
しい。
【0032】また、この加工長さtを0.1μmより小
さくすると、人工粒界4の部分を精確に加工することが
できなくなる可能性がある。従って、この長さtは、
0.1μm以上にすることが望ましい。
さくすると、人工粒界4の部分を精確に加工することが
できなくなる可能性がある。従って、この長さtは、
0.1μm以上にすることが望ましい。
【0033】なお、酸化物超電導薄膜5としては、これ
らの実施例では、Ho1Ba2Cu3O7-x 薄膜を用いている
が、Y1 Ba2Cu3O7-x 薄膜など他の希土類系酸化物超
電導薄膜を使用することができる。また、Bi系やTl
系等の酸化物超電導薄膜を使用することもできる。
らの実施例では、Ho1Ba2Cu3O7-x 薄膜を用いている
が、Y1 Ba2Cu3O7-x 薄膜など他の希土類系酸化物超
電導薄膜を使用することができる。また、Bi系やTl
系等の酸化物超電導薄膜を使用することもできる。
【0034】また、これらの実施例では、人工粒界とし
て基板段差型人工粒界を使っているが、バイクリスタル
基板型人工粒界、バイエピタキシャル型人工粒界、ラン
プエッジ型人工粒界などの人工粒界を用いることができ
る。
て基板段差型人工粒界を使っているが、バイクリスタル
基板型人工粒界、バイエピタキシャル型人工粒界、ラン
プエッジ型人工粒界などの人工粒界を用いることができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
人工粒界型のジョセフソン接合のブリッジ幅を二段に狭
くすることによって、十分に狭い所望の接合幅を得るこ
とができるので、変調電圧を大きくし特性を向上したS
QUIDを提供することができる。また、このような構
造をもつSQUIDは、本発明の方法によって、冷却す
ることなく収束イオンビーム(FIB)により微細加工
されるので、精度よく且つ容易に実現することができ
る。
人工粒界型のジョセフソン接合のブリッジ幅を二段に狭
くすることによって、十分に狭い所望の接合幅を得るこ
とができるので、変調電圧を大きくし特性を向上したS
QUIDを提供することができる。また、このような構
造をもつSQUIDは、本発明の方法によって、冷却す
ることなく収束イオンビーム(FIB)により微細加工
されるので、精度よく且つ容易に実現することができ
る。
【図1】従来技術による人工粒界型ジョセフソン接合を
説明する図である。
説明する図である。
【図2】本発明のSQUIDにおけるジョセフソン接合
の形状を概略的に説明する図である。
の形状を概略的に説明する図である。
【図3】本発明によるSQUIDの作製方法の一実施例
の加工ステップを説明するための図である。
の加工ステップを説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例によるSQUIDのジョセフ
ソン接合の形状例を示す図である。
ソン接合の形状例を示す図である。
F,5 酸化物超電導薄膜、 B,1 ブリッジ、 A,4 人工粒界、 2 幅wを有する幅広部分、 3 幅d及び長さtを有する幅狭部分、 6 段差、 7 中間の側部8が除去されるブリッジ部。
Claims (5)
- 【請求項1】 ジョセフソン接合が酸化物超電導薄膜を
用いた人工粒界により形成されており、ジョセフソン接
合のブリッジの幅が二段に狭くなっていることを特徴と
するSQUID。 - 【請求項2】 前記ブリッジの幅広部分の幅をwとし、
前記ブリッジの幅狭部分の幅をd、長さをtとしたと
き、 1 μm ≦ w ≦ 50μm 0.2μm ≦ d < 1μm 0.1μm ≦ t < 2μm であることを特徴とする請求項1に記載のSQUID。 - 【請求項3】 ジョセフソン接合が、段差型、バイクリ
スタル基板型、バイエピタキシャル型、ランプエッジ型
などの人工粒界を使って形成されることを特徴とする請
求項1又は2に記載のSQUID。 - 【請求項4】 ジョセフソン接合が酸化物超電導薄膜を
用いた人工粒界により形成されるSQUIDの製造方法
において、 ジョセフソン接合部をフォトリソグラフィで加工して、
所定の幅(w)を有するブリッジ部を形成する第1ステ
ップ、及び、 前記加工されたブリッジ部に対して、冷却することな
く、収束イオンビームで中間の側部をエッチングして加
工することによって、前記幅より小さい所定の幅(d)
を有する幅狭部分を形成する第2ステップを備えること
を特徴とするSQUIDの製造方法。 - 【請求項5】 ジョセフソン接合が、段差型、バイクリ
スタル基板型、バイエピタキシャル型、ランプエッジ型
などの人工粒界を使って形成されることを特徴とする請
求項4に記載のSQUIDの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9115354A JPH10294499A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | Squidおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9115354A JPH10294499A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | Squidおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10294499A true JPH10294499A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14660458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9115354A Pending JPH10294499A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | Squidおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10294499A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005015650A1 (ja) * | 2003-08-07 | 2005-02-17 | Riken | 微小トンネル接合回路の作製方法および微小トンネル接合回路 |
| GB2438241A (en) * | 2006-05-16 | 2007-11-21 | Secretary Trade Ind Brit | Machining of microstructures |
| WO2009056781A1 (en) * | 2007-10-30 | 2009-05-07 | The Secretary Of State For Trade And Industry | Machining of microstructures |
-
1997
- 1997-04-17 JP JP9115354A patent/JPH10294499A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005015650A1 (ja) * | 2003-08-07 | 2005-02-17 | Riken | 微小トンネル接合回路の作製方法および微小トンネル接合回路 |
| GB2438241A (en) * | 2006-05-16 | 2007-11-21 | Secretary Trade Ind Brit | Machining of microstructures |
| WO2009056781A1 (en) * | 2007-10-30 | 2009-05-07 | The Secretary Of State For Trade And Industry | Machining of microstructures |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060104 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060404 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060801 |