JPH10295541A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH10295541A
JPH10295541A JP10869797A JP10869797A JPH10295541A JP H10295541 A JPH10295541 A JP H10295541A JP 10869797 A JP10869797 A JP 10869797A JP 10869797 A JP10869797 A JP 10869797A JP H10295541 A JPH10295541 A JP H10295541A
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JP
Japan
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heater plate
heater
pot
rice cooker
rice
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Application number
JP10869797A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Morota
博 諸田
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍋と輻射加熱式のヒータとの間にヒータプレ
ートを設けた炊飯器において、構造の簡素化、炊飯性能
の向上、ヒータプレートの外観性の低下防止を図る。 【解決手段】 ヒータプレート22をステンレス製にす
る。焼成処理によりこのヒータプレート22の表面に酸化
被膜を形成する。この酸化被膜により、ヒータ16の加熱
によってヒータプレート22が変色することがなくなる。
ヒータプレート22の耐熱性が高いので、ヒータプレート
22と鍋11とを非接触にすることも、ヒータプレート22と
ヒータ16とを接触させることも可能になる。これによ
り、構造の簡素化や炊飯性能の向上などの利点が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器に係わり、
特に、鍋とこの鍋を加熱するヒータとの間にヒータプレ
ートを設けた炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】線状のシーズヒータな
どの輻射加熱式ヒータを用いて炊飯を行う炊飯器は、米
および水を入れる鍋を炊飯器本体から取り外したときに
ヒータが露出しないように、ヒータの上側にヒータプレ
ートを設けてヒータを隠すようにしている。従来、この
ヒータプレートの材料してはアルミニウム材が用いられ
ている。しかし、アルミニウムは、融点があまり高くな
く、ヒータの加熱を強くした場合には熱によって溶け出
す虞がある。これを防止するために、ヒータプレートと
ヒータとを非接触にする一方、ヒータプレートと鍋とを
接触させ、ヒータプレートの温度が上がらないようにし
ている。しかし、ヒータプレートとヒータとが非接触で
あると、鍋への熱伝導の効率が下がり、ご飯の炊き上が
りが悪くなる問題がある。また、ヒータプレートと鍋と
が接触していると、この鍋におけるヒータプレートの接
触部分が局部的に集中的に加熱され、ご飯に部分的な焦
げやシート状の硬い部分が生じる問題がある。また、ヒ
ータプレートに対しては、外観性や清掃性を高めるとと
もに熱吸収を改善するために、表面をアルマイト処理
し、さらに酸化ニッケルなどを含有した処理液により2
次アルマイトを行って、黒色に着色した耐熱性の優れた
表面処理を施す方法などが採られている。また、アルマ
イト被膜により耐熱温度の向上を図っている。しかし、
これらの方法では加工工程が多く、コストがかかる。さ
らに、ヒータプレート周辺の構造が複雑となり、組立性
が悪くなる問題もある。
【0003】また、ヒータプレートと鍋とを接触させる
構成としては、ばねなどを用いてヒータプレートを鍋
に弾発的に接触させる構成や、ヒータプレートに鍋を
直接載置する構成がある。しかし、の構成では、構造
が複雑であるため製造時の組立が容易でないとともに、
部品点数が多いため在庫管理やコストがかさむなどの問
題がある。一方、の構成では、鍋とこの鍋に入れられ
た米および水の重量がヒータプレートにかかることにな
り、ヒータプレートやこのヒータプレートと炊飯器本体
の内枠との接合部を高強度にする必要がある。特に最近
の鍋は、材厚が厚く鍋だけで1500g以上というものがあ
り、これに米および水を入れると10カップ炊きの場合、
6kg以上にもなってしまう。したがって、ユーザが鍋を
炊飯器本体に装着するとき、かりに3cm上から落として
装着しただけでもかなりの衝撃力が生じる。このため、
の構成は、実際には小容量の炊飯器に限られる。ま
た、のいずれの構成でも、ヒータプレートや鍋底の
平坦度などに依存して、これらヒータプレートと鍋との
接触の良否により炊飯性能が変わる問題もある。さら
に、長期間の使用に伴い、鍋を炊飯器本体に装着すると
きなどの鍋とヒータプレートとの接触や衝撃に起因し
て、前述のような表面処理が施されたヒータプレートの
表面の摩耗やヒータプレート全体の形状変形が生じる。
これにより、ユーザから見えるヒータプレートの良好な
外観性が失われたり、ヒータプレートから鍋への熱の伝
わり方が変わって炊飯性能が悪くなる問題がある。
【0004】以上のような問題の解決策としては、鍋か
らヒータプレートを離すことが考えられ、そうすれば、
ヒータプレートの構成が鍋との接触に左右されないので
構造を簡素化できるが、鍋にヒータプレートが接触しな
いことによりこのヒータプレートが高温になるため、ヒ
ータプレートの材料としてステンレスなどの耐熱性の高
い材料を選定する必要がある。しかし、耐熱性の高いス
テンレスを材料として使用した場合、炊飯中にヒータプ
レートにおけるヒータに近い部分のみにテンパーカラー
(熱による変色)がかかり、商品性がない。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、鍋とヒータとの間にヒータプレートを具
備した炊飯器において、ヒータプレートをステンレス製
にすることにより構造の簡略化や炊飯性能の向上を図
り、しかも、ステンレス製のヒータプレートの外観性の
低下を防止できる炊飯器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成しようとするもので、請求項1の発明の炊飯器は、炊
飯器本体と、この炊飯器本体に収容される鍋と、この鍋
の下側に位置して前記炊飯器本体に設けられ前記鍋を加
熱するヒータと、これら鍋およびヒータ間に位置してこ
のヒータを隠蔽するヒータプレートとを備え、このヒー
タプレートは、ステンレス製にするとともに、表面に被
膜を形成してなるものである。
【0007】この被膜により、ステンレス製のヒータプ
レートがヒータの熱によって変色することが防止され
る。また、ステンレスは耐熱性が高いので、従来よりも
高温にしても溶けたりせず、下記のようにヒータプレー
トと鍋とを非接触状態にしたり、ヒータプレートとヒー
タとを接触状態にしたりすることも可能になる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の炊飯
器において、前記被膜は、前記ヒータプレートに焼成処
理を施すことにより形成された酸化被膜であるものであ
る。
【0009】この酸化被膜により、ステンレス製のヒー
タプレートを高温にしてもこのヒータプレートが酸化し
たり変色したりしない。また、酸化被膜の色は高級感を
感じさせるものであるとともに、酸化被膜の暗色系の色
はヒータプレートから鍋への熱の放射効率を向上させ
る。さらに、焼成処理は容易であり、薬品を使用しない
ので環境保全の点でも有益である。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明の炊飯
器において、前記被膜は、前記ヒータプレートに真空蒸
着処理を施すことによりこのヒータプレートの上表面に
形成されたものである。
【0011】この真空蒸着処理による被膜により、ステ
ンレス製のヒータプレートを高温にしてもこのヒータプ
レートが変色しない。また、真空蒸着処理によると、ヒ
ータプレートの表面の色や仕上げ状態や模様を自由に選
べる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れかの発明の炊飯器において、前記鍋とヒータプレート
とが非接触であるものである。
【0013】これにより、炊飯性能に影響を与える鍋と
ヒータプレートとの接触状態を管理する必要がなくなる
とともに、ヒータプレート周辺の構造が簡略化できる。
また、鍋との接触によって表面処理が施されたヒータプ
レートの表面が摩耗したり、ヒータプレート全体が変形
したりしない。そのため、長期間使用してもヒータプレ
ートの外観性が悪くなったり、炊飯性能が変化したりし
にくい。さらに、鍋におけるヒータプレートとの接触部
分のみが局部的に集中的に加熱されることがなく、ご飯
に部分的な焦げやシート状の硬い部分が生じることが防
止される。
【0014】請求項5の発明は、請求項1から4のいず
れかの発明の炊飯器において、前記ヒータとヒータプレ
ートとがほぼ接触状態であるものである。
【0015】これにより、ヒータの熱がヒータプレート
に伝わりやすくなり、ご飯の炊き上がりを良好にでき
る。
【0016】請求項6の発明は、請求項2の発明の炊飯
器において、前記ヒータプレートは、炊飯時に達する使
用最高温度を越えた温度で焼成してなるものである。
【0017】これにより、炊飯時にヒータプレートの表
面がさらに酸化することがなく、部分的に再変色しな
い。
【0018】
【発明の実施形態】以下、本発明の炊飯器の第1実施例
について図1から図3を参照しながら説明する。炊飯器
全体の断面図である図1において、1は炊飯器本体で、
この炊飯器本体1は、ほぼ筒状の外枠2およびその下面
開口を覆う底板3と、外枠2内に設けられた鍋収容部を
なす有底筒状の内枠4とを備えている。外枠2および底
板3はプラスチック材料からなる。一方、内枠4は赤外
線の輻射率が高いアルミニウム材料からなる。そして、
外枠2の上面に設けられたポリアミドなどからなる内枠
スペーサ5上に、内枠4の上部開口部の周囲に形成され
たフランジ部6が載った状態で、外枠2に内枠4が固定
されている。また、7は炊飯器本体1を持ち運ぶための
ほぼコ字形状のハンドルで、このハンドル7は、その両
端部が外枠2の左右両側面上部にそれぞれ枢着されてい
る。
【0019】11はアルミニウム材料を主体とした鍋で、
この鍋11は、上面を開口した有底筒状になっている。そ
して、鍋11は、被炊飯物である米および水が内部に収容
されるとともに、前記内枠4内に挿脱自在に収容される
ものである。また、鍋11の上部にはフランジ状の取手部
12が形成されている。そして、この取手部12が、前記内
枠スペーサ5の上面の複数箇所に突出形成された鍋支持
部13に載置されることにより、鍋11が内枠4に対しては
被接触の状態で炊飯器本体1に支持されるようになって
いる。なお、鍋11は、アルミダイカスト成形やアルミ溶
湯鍛造法により所定の形状に成形し、この成形後、内面
にはPTFE樹脂やPFA樹脂からなるフッ素樹脂コー
ティングを施し、外面にはシリコーン樹脂系の樹脂コー
ティングを施すことにより製造される。
【0020】また、最大炊飯量時の水面高さと最小炊飯
量時の水面高さとの間の位置において、鍋11の外側面
は、最小炊飯量時の水面高さに位置する方が小さな直径
になるように鉛直線に対して10〜30°程度の角度で傾斜
した曲面形状に形成されている。一方、鍋11の外側面に
対向する内枠4の内側面は、鍋11の外側面の傾斜曲面よ
りも小さい角度(5〜20°)で傾斜し、かつ、下方へい
くに従って鍋11の外側面との傾斜度の差が大きくなる傾
斜面にて形成されている。
【0021】また、内枠4の内底面周辺部には、前記鍋
11の外底面の下側に位置してこの鍋11を輻射加熱するヒ
ータである炊飯ヒータ16が設けられている。この炊飯ヒ
ータ16は、シーズヒータなどからなり、1重または2重
の円形状ないし螺旋状に形成されており、交流 100Vで
1200Wの高出力のものである。そして、炊飯ヒータ16
は、碍石17によって内枠4の内底面上に支持されてお
り、この内枠4に対して離隔した状態になっている。一
方、内枠4の外側面上部には、この内枠4の保温用のコ
ードヒータなどからなる胴ヒータ18が設けられている。
【0022】また、内枠4の内底面上には、この内枠4
の底面中央部に上方へ膨出させて形成された膨出部20と
炊飯ヒータ16との間に位置して鋼板製のプレートサポー
ト21が固定されており、このプレートサポート21により
下から支えられてヒータプレート22が設けられている。
このヒータプレート22は、炊飯ヒータ16の上方に位置し
てこの炊飯ヒータ16を隠蔽しているが、この炊飯ヒータ
16に接触している。一方、この炊飯ヒータ16の上方に位
置する前記鍋11は、内枠4内に収容されたとき内枠スペ
ーサ5の鍋支持部13に吊支されることによりヒータプレ
ート22には接触せず、このヒータプレート22との間に1
〜10mm程度の隙間が開く。これとともに、ヒータプレー
ト22の外周と内枠4の内面との間には隙間が形成されて
おり、これにより、炊飯ヒータ16の輻射熱が鍋11の側面
部に供給されるようになっている。
【0023】また、ヒータプレート22の材料は耐熱性に
優れた低炭素ステンレスであり、その材厚は 0.6〜 1.5
mm程度である。そして、ヒータプレート22は、プレス加
工によりほぼ円形状に成形されており、中心部には開口
孔23が形成されている。本実施例で実際に使用したヒー
タプレート22のステンレスの化学成分を表1に示す。こ
の表1において、Cは炭素、Siはケイ素、Sは硫黄、
Crはクロム、Nbはニオブで、各数値は重量%であ
り、残部は鉄である。比較のために一般的なステンレス
であるSUS430の化学成分も表1に示してある。
【0024】
【表1】
【0025】また、本実施例で使用したステンレスおよ
び他のステンレス(SUH409、SUS430、SUS304)を静止大
気中で連続 200時間加熱したときの重量変化を図3に示
してある。この図3において、横軸は加熱温度、縦軸は
酸化による重量増加で、黒丸および実線のグラフが本実
施例で使用したステンレス、×印および鎖線のグラフが
SUH409、黒い四角および破線のグラフがSUS430、黒い三
角および点線のグラフがSUS304である。前記重量変化
は、高温耐蝕性能を表すもので、重量増加が大きいほど
酸化が多くて性能が劣ることになる。また、*印は異常
酸化を示している。図3より、本実施例で使用したステ
ンレスは、1000℃以上の高温でも異常酸化を起こさず、
高温耐蝕性に優れていることがわかる。
【0026】そして、前記ヒータプレート22は、プレス
加工後に無酸化炉ではない電気炉を用いて1050℃で10分
間焼成処理を施してある。なお、炉に入れてから出すま
ではよ約45分間である。また、通常の炊飯時に達するヒ
ータプレート22の使用最高温度は 740℃であり、前記10
50℃という焼成温度はこれよりも高いものである。この
ような高温での焼成が可能なのは、本実施例で使用した
ステンレスの図3に示すような特性にもよる。そして、
前記焼成処理により、図2に模式的に示すように、ヒー
タプレート22の表面に酸化被膜24を形成している。こう
して形成される酸化被膜24の色は、高級感が感じられる
深みのあるグレーである。さらに、ヒータプレート22の
表面にブラスト処理を施してから焼成すると、つやがな
くなり、高級感が増す。
【0027】なお、ヒータプレート22に使用するステン
レスの種類や焼成処理に際しての温度、時間などは、本
実施例の通りのままでなくてもよく、炊飯器の使用時に
変色や剥離を起こさないものであれば十分である。ま
た、本実施例ではプレス加工を行ってから焼成処理を行
っているが、この逆に焼成処理を行ってからプレス加工
を行ってもよい。このプレス加工に際して応力腐蝕割れ
や粒界隙間割れなどが発生しなければそれでもかまわな
い。
【0028】また、内枠4の膨出部20の内側には、鍋11
の外面温度を検出する負特性サーミスタからなる鍋温度
センサ31が上下動自在にかつスプリング32により上方へ
付勢して設けられている。この鍋センサ31は、前記ヒー
タプレート22の開口孔23を通って上方へ露出し、鍋11の
外底面中央部に弾発的に当接するものである。さらに
に、炊飯器本体1内には内枠4の下側に位置して電源基
板33が設けられている。この電源基板33は、前記炊飯ヒ
ータ16の電源回路などを形成するもので、鍋スイッチ34
も備えている。この鍋スイッチ34は、スイッチレバー35
を介して鍋温度センサ31に連動しており、この鍋温度セ
ンサ31の上下動によって鍋11の有無を検出するものであ
る。すなわち、内枠4内に鍋11が収容されると、鍋温度
センサ31が下方へ下がるのに伴ってスイッチレバー35も
下がり、このスイッチレバー35が鍋スイッチ34のオン・
オフ用のレバー36を動作させることにより、鍋スイッチ
34が鍋あり信号を発生する。さらに、前記底板3の下外
側には、電源コードを巻き取るコードリール37が設けら
れている。一方、前記内枠4および外枠2の側面部間
で、内枠4の前方の位置には、表示基板38が設けられて
いる。この表示基板38は、外枠2の前面に取り付けられ
た表示パネル39に支持されており、表示用のLED40お
よびLCD41と操作スイッチ42などを備えている。な
お、内枠4と表示基板38との間には遮熱板43が設けられ
ている。
【0029】51は炊飯器本体1の上面開口を開閉する蓋
体で、この蓋体51は、ヒンジシャフト52により前記外枠
2の上部後側に回動自在に支持されているとともに、ヒ
ンジシャフト52に設けられたヒンジスプリング53により
開く方向へ付勢されている。このヒンジスプリング53に
抗して、蓋体51は、クランプ装置54により閉じた状態に
保持されるようになっている。このクランプ装置54は、
蓋体51側に設けられたクランプ本体55が炊飯器本体1側
の内枠スペーサ5に一体に形成された係止突部56に係脱
自在に係合するものであり、この係合を解除するための
クランプボタン57が蓋体51の上面部に設けられている。
【0030】そして、蓋体51は、外蓋61と、この外蓋61
の下側周辺部に固定された枠板62と、この枠板62の内側
に固定されたアルミニウム材料からなる放熱板63とから
なっている。この放熱板63は、蓋体51の下面を形成する
ものである。また、放熱板63の外周部と枠板62との間に
は、蓋体51を閉じたとき鍋11の取手部12上に密着する蓋
パッキン64が設けられている。また、放熱板63の上面に
は、コードヒータなどからなる蓋ヒータ65が設けられて
いる。この蓋ヒータ65は、前記胴ヒータ18と電気的に並
列回路をなしている。さらに、蓋体51には、鍋11内で発
生した蒸気を排出させるための蒸気口66が設けられてい
る。この蒸気口66には、蒸気口パッキン67が下部周囲に
設けられており、ゴム製の蒸気ガイド67が下部中央に設
けられている。
【0031】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。炊飯するには、まず鍋11内に米と水を入れ、こ
の鍋11を炊飯器本体1の内枠4内に収容した後、蓋体51
を閉じ、操作スイッチ42を操作して炊飯を開始する。そ
して、炊飯動作においては、鍋温度センサ31によって検
出される鍋11の温度などに基づいて通断電制御される炊
飯ヒータ16により鍋11が加熱される。例えば、米の吸水
を促進するための予熱行程が所定時間行われた後、強加
熱により水を沸騰に至らせる沸騰加熱行程が行われる。
そして、鍋温度センサ31の検出温度またはその勾配から
沸騰が検知されると、加熱量を下げて十分な時間沸騰を
継続させる沸騰継続加熱行程に移行する。さらに、鍋11
内がドライアップ状態になることにより検出温度が 100
℃以上の所定温度に達すると、炊飯ヒータ16が断電され
てむらし行程に移行する。そして、所定時間のむらし行
程が終了すると炊き上がりとなり、鍋11内のご飯を所定
温度に保つ保温行程に移行する。
【0032】従来の炊飯器では、ヒータプレートにアル
ミニウム材料を使用していたため、輻射加熱式のヒータ
の熱で溶けないように、鍋にヒータプレートを接触させ
てこのヒータプレートの温度が上がらないようにする必
要があった。これに対して、本実施例の炊飯器では、ヒ
ータプレート22の材料として融点が1460〜1490℃の耐熱
性の高いステンレスを用いたので、従来よりも高温にし
ても溶けることはない。これにより、ヒータプレート22
と鍋11とを非接触状態にすることも、ヒータプレート22
と炊飯ヒータ16とを接触させることも可能になる。
【0033】そして、ヒータプレート22と鍋11とを非接
触状態にしたことにより、ばねなどを用いてヒータプレ
ートを鍋に弾発的に接触させる従来の炊飯器に比べ、ヒ
ータプレート22周辺の構造を簡素化できる。したがっ
て、部品点数が少なくてすみ、組立性が向上するととも
に、コストを抑えることができる。また、ヒータプレー
トに鍋を直接載置する従来の炊飯器に比べ、必要以上に
ヒータプレート22やこのヒータプレート22と内枠4との
接合部の強度を高くする必要がなく、安く作ることがで
きる。特にヒータプレート22を薄くできることにより、
ヒータプレート22を介しての炊飯ヒータ16から鍋11への
熱伝導の効率を高くできる。これとともに、非接触にす
る方が接触させる場合に比べ、製造時の鍋11やヒータプ
レート22の寸法管理が容易である。特に製造時の寸法の
ばらつきによる鍋11とヒータプレート22との接触の良否
を管理する必要がなく、この接触の良否によって炊飯性
能が影響を受けることもない。これとともに、ヒータプ
レート22と鍋11との間に隙間を設けることにより、鍋11
を炊飯器本体1に装着するときなどにヒータプレート22
と鍋11との接触による衝撃がなくなるとともに、この接
触によるヒータプレート22の表面の摩耗やヒータプレー
ト22全体の形状変形も防止できる。そのため、長期間使
用してもヒータプレート22の外観をきれいに保つことが
できるとともに、鍋11への熱の伝わり方が変わらないの
で、炊飯性能が変化しにくく、炊飯器の寿命を延ばすこ
とができる。さらに、ヒータプレート22と鍋11とが非接
触であると、鍋11が局部的に集中的に加熱されることが
なく、鍋11が均等に加熱され、ご飯に部分的な焦げやシ
ート状の硬い部分が生じることが防止される。
【0034】一方、炊飯ヒータ16とヒータプレート22と
は接触しているので、炊飯ヒータ16からヒータプレート
22に熱が伝わりやすく、その分ヒータプレート22から鍋
11への熱の放射効率も向上し、鍋11への熱伝達の効率が
向上する。これにより、ヒータプレート22の高耐熱性に
よってこのヒータプレート22自体を高温にできることと
あいまって、炊飯性能がより向上し、ご飯の炊き上がり
をより良好なものにできる。
【0035】また、焼成処理によってヒータプレート22
の表面に酸化被膜24を形成したので、ステンレス製のヒ
ータプレート22がヒータ16の熱により酸化して変色する
ことを防止でき、このヒータプレート22の外観性の低下
を防止できる。すなわち、炊飯中に達するヒータプレー
ト22の温度が740 ℃であるのに対して、焼成処理ではそ
れより十分高温の1050℃で加熱を行っているので、炊飯
時にヒータプレート22の表面がさらに酸化することはな
く、炊飯終了時にヒータプレート22が部分的に再変色し
ていることはない。また、一般的にステンレスは 250℃
程度から変色するのに対して、本実施例ではそれよりも
遥かに高い1050℃で焼成を行っているので、ヒータプレ
ート22の表面全体に満遍なく酸化被膜24が形成され、色
むらが生じることがなく、したがって、量産時の色の管
理の簡素化を図れる。
【0036】しかも、焼成処理によって形成される酸化
被膜24の色は深みのあるグレーであって高級感を感じさ
せるものである。また、このようにしてヒータプレート
22に暗色系の色を付けることにより、ヒータプレート22
からの輻射率が上がり、鍋11への熱の伝わりがよくな
る。したがって、ご飯の炊き上がりをよりいっそう良好
なものにできる。さらに、焼成処理は従来の他の表面処
理に比べて容易であり、薬品を使用しないので環境保全
の点でも有効である。
【0037】以上のようにして、ヒータプレート22の材
質やその周辺の構造を改善でき、従来の問題点を一挙に
解決できる。
【0038】つぎに、本発明の炊飯器の第2実施例につ
いて図4を参照しながら説明する。この第2実施例は、
前記第1実施例の焼成処理による酸化被膜24に代えて、
真空蒸着処理によりヒータプレート22の上表面に被膜71
を形成したものである。炊飯器の他の構成は前記第1実
施例と同じである。ヒータプレート22の材料はやはりス
テンレスであるが、鋼種はSUS304であり、その材厚は
0.5〜 1.5mm程度である。ヒータプレート22の成形はや
はりプレス加工による。そして、ヒータプレート22の上
表面には、窒化チタン(TiN)や炭化チタン(Ti
C)をドライコーティング技術により被覆したスパッタ
リング・コート(真空蒸着を用いた表面被覆)を行って
いる。これにより、表面仕上げ(鏡面、HL、BA、半
光沢仕上げであるダル、エッチング、エンボスなど)や
色(ブラック、ゴールド、ブロンズ、ブルー、ワインレ
ッドなど)を従来よりも自由に決めることができる。さ
らに、ヒータプレート22の表面に模様を付けることも可
能である。本実施例では、鏡面仕上げの黒を用いて高級
感を持たせている。このようにヒータプレート22に黒い
色を付けることにより、輻射率が上がり、ヒータプレー
ト22から鍋11への熱の伝わりがよくなり、ご飯の炊き上
がりも良好なものになる。
【0039】なお、ヒータプレート22に使用するステン
レスの種類や表面仕上げや色は、本実施例の通りのまま
でなくてもよく、炊飯器の使用時に変色などの不都合を
起こさないものであれば十分である。また、ヒータプレ
ート22の上表面に加えてヒータプレート22の下表面にも
真空蒸着処理を行ってもよい。
【0040】本第2実施例の構成によれば、真空蒸着処
理によるスパッタリング・コートでヒータープレート22
の上表面に被膜71を形成したので、このヒータプレート
22を高温にしてもステンレス製のヒータプレート22の上
表面が変色せず、このヒータプレート22の外観性の低下
を防止できる。また、真空蒸着処理によると、製造上ヒ
ータプレート22の表面の色や模様や仕上げ状態を自由に
選べる利点もある。特に暗い黒系の色の被膜71を形成す
ると、ヒータプレート22の上表面からの熱輻射が上が
り、鍋11への熱の放射効率がよくなり、炊飯性能が向上
する。
【0041】また、ヒータープレート22を耐熱性に優れ
たステンレス製にしたことによる作用効果や、ヒーター
プレート22と鍋11とを非接触にしたことによる作用効果
や、ヒータープレート22と炊飯ヒータ16とをほぼ接触状
態にしたことによる作用効果は前記第1実施例と同様で
ある。
【0042】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明の炊飯器によれば、鍋と
ヒータとの間にヒータプレートを具備した炊飯器におい
て、ヒータプレートをステンレス製にするとともに、こ
のヒータプレートの表面に被膜を形成したので、ヒータ
プレートを高温にしてもこのヒータプレートが溶けるこ
とや変色することを防止でき、炊飯性能を向上できると
ともに、ヒータプレートの外観性の低下を防止できる。
また、ヒータプレートが耐熱性に優れたステンレス製で
あることにより、下記のようにヒータプレートと鍋とを
非接触状態にしたり、ヒータプレートとヒータとを接触
状態にしたりすることも可能になる。
【0044】請求項2の発明の炊飯器によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、焼成処理を施すことによりヒ
ータプレートの表面に酸化被膜を形成するので、この酸
化被膜の色により高級感が得られるとともに、酸化被膜
の暗色系の色によりヒータプレートから鍋への熱の放射
効率を向上でき、炊飯性能を向上できる。
【0045】請求項3の発明の炊飯器によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、真空蒸着処理を施すことによ
りこのヒータプレートの上表面に被膜を形成するので、
製造上ヒータプレートの表面の色や仕上げ状態や模様を
自由に選べる。
【0046】請求項4の発明の炊飯器によれば、請求項
1から3のいずれかの発明の効果に加えて、鍋とヒータ
プレートとを非接触にしたので、炊飯性能に影響を与え
る鍋とヒータプレートとの接触状態を管理する必要がな
くなるとともに、ヒータプレート周辺の構造が簡略化で
きる。また、鍋との接触によって表面処理が施されたヒ
ータプレートの表面が摩耗したり、ヒータプレート全体
が変形したりせず、長期間使用してもヒータプレートの
外観性が悪くなったり、炊飯性能が変化したりすること
を防止できる。さらに、鍋におけるヒータプレートとの
接触部分のみが局部的に集中的に加熱されることがな
く、ご飯に部分的な焦げやシート状の硬い部分が生じる
ことを防止できる。
【0047】請求項5の発明の炊飯器によれば、請求項
1から4のいずれかの発明の効果に加えて、ヒータとヒ
ータプレートとをほぼ接触状態にしたので、ヒータの熱
がヒータプレートに伝わりやすくなり、ご飯の炊き上が
りをより良好にできる。
【0048】請求項6の発明の炊飯器によれば、請求項
2の発明の効果に加えて、炊飯時に達する使用最高温度
を越えた温度で焼成を行うので、炊飯時にヒータプレー
トの表面がさらに酸化して部分的に再変色することを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す炊飯器全体の断面図
である。
【図2】同上ヒータプレートの一部の拡大断面図であ
る。
【図3】同上ステンレスの酸化試験結果を示すグラフで
ある。
【図4】本発明の第2実施例を示すヒータプレートの一
部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 11 鍋 16 炊飯ヒータ(ヒータ) 22 ヒータプレート 24 酸化被膜 71 被膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体と、この炊飯器本体に収容さ
    れる鍋と、この鍋の下側に位置して前記炊飯器本体に設
    けられ前記鍋を加熱するヒータと、これら鍋およびヒー
    タ間に位置してこのヒータを隠蔽するヒータプレートと
    を備え、このヒータプレートは、ステンレス製にすると
    ともに、表面に被膜を形成してなることを特徴とする炊
    飯器。
  2. 【請求項2】 前記被膜は、前記ヒータプレートに焼成
    処理を施すことにより形成された酸化被膜であることを
    特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記被膜は、前記ヒータプレートに真空
    蒸着処理を施すことによりこのヒータプレートの上表面
    に形成されたものであることを特徴とする請求項1記載
    の炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記鍋とヒータプレートとが非接触であ
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記
    載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記ヒータとヒータプレートとがほぼ接
    触状態であることを特徴とする請求項1から4のいずれ
    か1項に記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記ヒータプレートは、炊飯時に達する
    使用最高温度を越えた温度で焼成してなることを特徴と
    する請求項2記載の炊飯器。
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