JPH10295683A - 電子ビームx線ct装置 - Google Patents

電子ビームx線ct装置

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JPH10295683A
JPH10295683A JP9111525A JP11152597A JPH10295683A JP H10295683 A JPH10295683 A JP H10295683A JP 9111525 A JP9111525 A JP 9111525A JP 11152597 A JP11152597 A JP 11152597A JP H10295683 A JPH10295683 A JP H10295683A
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JP
Japan
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ray
electron beam
data
ring
detector
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Application number
JP9111525A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Miyazaki
博明 宮崎
Tatsuro Suzuki
達郎 鈴木
Katsuyuki Taguchi
克行 田口
Kazufumi Ihira
和史 伊平
Yasuo Saito
泰男 斉藤
Hiroshi Aradate
博 荒舘
Koichi Muraki
宏一 村木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビームX線CT装置において、被検体の
360°方向からの投影データを収集可能とするととも
に、投影データが同一平面にないことにより生じる画質
の劣化を軽減する。 【解決手段】 電子ビームX線CT装置1において、被
検体の体軸方向に複数列からなる検出器リング11の電
子銃3側および反電子銃側に、それぞれターゲットリン
グ5、7を設ける。検出器リング11で検出されたデー
タをデータ送信器21で光変調して送信し、データ受信
器23で光から電気信号に復調する。これによりデータ
伝送経路がX線パスを横切ることなく、検出器とデータ
収集システムとの間を非接触にデータ伝送することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームを走査
することにより、被検体の周囲に配置されたターゲット
リング上のX線焦点を回転させる電子ビームX線CT装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のX線CT装置の主流は、図8に示
すようなX線管球801と検出器802とが対になって
被検体の周囲を回転し、360°方向から被検体にX線
を照射し、投影データを収集する第3世代型である。
【0003】この方式では、被検体を挟んで対向するX
線管球及び検出器を被検体の回りに機械的に回転させ、
1回転する間に投影データを収集する。よって、スキャ
ン時間は、管球−検出器の回転速度に依存し、スキャン
時間を高速化するには、回転速度を上げる必要がある。
また、心臓等の動きの早い臓器の運動を観察するために
は、0.1秒程度のスキャン時間が必要と考えられてい
る。
【0004】このような超高速スキャンを実現するに
は、回転速度を上げることが考えられる。しかしなが
ら、第3世代のX線CT装置において、1回転/0.1
秒の回転速度を実現するには、重力の100〜200倍
の遠心力が働くので、X線管球やその他の構造材の強度
上の問題および回転系の性能に限界があり、その達成は
困難である。
【0005】そこで、超高速スキャンを実現するX線C
T装置として、電子ビームを走査することにより、被検
体の周囲に配置されたターゲットリング上のX線焦点を
超高速に回転させ、このX線焦点から発生されるX線を
固定配置された検出器リングで検出することにより投影
データを収集する第5世代型X線CT装置と呼ばれる電
子ビームX線CT装置が実用化されつつある。
【0006】この電子ビームX線CT装置では、スキャ
ン速度にかかわる部分には機械的な駆動部は存在せず、
電磁気的な電子ビームの偏向によりスキャンが行われる
ので、超高速回転に伴う力学的諸問題を回避することが
できる。
【0007】図9は、電子ビームX線CT装置の構成を
示すブロック図であり、図10、図11は、それぞれ電
子ビームX線CT装置に属するハーフスキャン型、フル
スキャン型の模式図である。
【0008】図9に示すように、電子ビームX線CT装
置901は、図示されない真空容器内を真空に保つため
の真空ポンプ903と、真空容器の一端に設けられた電
子銃905と、電子銃から放射される電子ビームを偏向
して図示されないターゲットリング上を旋回させる電子
ビーム偏向器907と、X線制御・高電圧発生装置90
9と、X線検出器911と、データ収集装置913と、
データ記憶装置915と、画像再構成装置917と、寝
台919と、寝台駆動制御装置921と、操作部923
と、画像表示部925と、画像処理装置927と、画像
記憶装置929と、CT装置全体を制御するCPU93
1と、を備えて構成されている。
【0009】このように構成された電子ビームX線CT
装置901は、真空容器内に設けられたターゲットリン
グ上へ電子銃905から加速された電子ビームを照射
し、この電子ビームが照射された点(X線焦点)から放
射されるX線を図示されない被検体に曝射し、被検体を
通り抜けたX線をX線検出器911で検出する。
【0010】X線検出器911で検出され電気信号に変
換されたデータは、データ収集装置913によって収集
され、データ記憶装置へ記憶される。データ収集後、デ
ータ記憶装置915に記憶されたデータに基づいて画像
再構成装置が被検体の画像を再構成する。再構成された
画像は、画像表示部925に表示されたり、画像処理装
置927によってさらなる処理を受ける。再構成された
画像または処理画像は画像記憶装置929に記憶される
ようになっている。
【0011】図10は、ハーフスキャン型の電子ビーム
X線CT装置と呼ばれるタイプの概念を示す模式図であ
り、X線発生用のターゲットリング1003と検出器9
11が同一平面上に配置されている。このタイプでは、
ターゲットリング1003と検出器911との半径が等
ければ、それぞれ被検体の体軸回りに180°ずつしか
配置できない。
【0012】すなわち、ターゲットリングの半径を大き
くした場合、ターゲットリングと被検体の間に検出器が
配置されることになり、X線が遮断される。検出器の半
径を大きくした場合、被検体を透過した後のX線をター
ゲットリングが遮断することになり、X線の測定が不可
能となる。
【0013】図11は、フルスキャン型の電子ビームX
線CT装置と呼ばれるタイプの概念を示す模式図であ
り、ターゲットリング1101と検出器1103との配
置平面をずらした場合である。このタイプでは、360
°の投影データの収集が可能となるが、すべての投影デ
ータが同一平面にないので、画像のアーチファクトが生
じる。再構成したい平面とX線ビームのなす角をコーン
角と呼び、この角度が大きいほど画質の劣化が起きやす
い。
【0014】特に、現在、主流である2次元再構成で
は、コーン角は無いものとして再構成するので、投影デ
ータの整合性が取れず、アーチファクトが生じたり、再
構成平面内には無いはずの物体まで表示されることもあ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
上記従来のハーフスキャン型電子ビームX線CT装置に
おいては、同一平面上のデータ収集が可能であるが、タ
ーゲットリングとX線検出器との半径が等ければ、それ
ぞれ180°ずつしか配置できないという問題点があっ
た。
【0016】また、上記従来のフルスキャン型電子ビー
ムX線CT装置においては、360°の投影データの収
集が可能となるが、すべての投影データが同一平面にな
いので、画像のアーチファクトが生じるという問題点が
あった。
【0017】以上の問題点に鑑み本発明の目的は、電子
ビームX線CT装置において、被検体の360°方向か
らの投影データを収集可能とするとともに、投影データ
が同一平面にないことにより生じる画質の劣化を軽減す
ることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の構成を有する。
【0019】すなわち、請求項1記載の発明は、電子ビ
ームを発生させる電子ビーム発生源と、被検体の周囲に
配置されたリング状ターゲットと、前記電子ビームを走
査して前記リング状ターゲットに照射する電子ビーム偏
向手段と、被検体の周囲に配置された環状多スライスの
X線検出器と、を備えて成り、被検体の360度方向か
らX線を曝射してその投影像を前記X線検出器で収集す
る電子ビームX線CT装置において、前記リング状ター
ゲットは、前記X線検出器を被検体の体軸方向から挟む
第1および第2のリング状ターゲットを含むことを要旨
とする。
【0020】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
記載の電子ビームX線CT装置において、電波または光
を用いて非接触方式によりデータ伝送するデータ伝送装
置をさらに備えて成り、該データ伝送装置によって前記
X線検出器が検出したX線投影データを伝送することを
要旨とする。
【0021】また、請求項3記載の発明は、請求項1に
記載の電子ビームX線CT装置において、前記X線検出
器および前記データ伝送装置への電源供給は、X線吸収
の少ない導電性部材を介して行われることを要旨とす
る。
【0022】また、請求項4記載の発明は、請求項1に
記載の電子ビームX線CT装置において、前記X線検出
器および前記データ伝送装置への電源供給は、X線の線
量およびまたは線質を調整する導電性のウエッジフィル
タを介して行われることを要旨とする。
【0023】また、請求項5記載の発明は、請求項1に
記載の電子ビームX線CT装置において、前記電子ビー
ム発生源が複数備えられたことを要旨とする。
【0024】また、請求項6記載の発明は、請求項5に
記載の電子ビームX線CT装置において、少なくとも2
つの電子ビーム発生源を備え、それぞれの電子ビーム発
生源はリング状ターゲットに電子ビームを照射すること
を要旨とする。
【0025】また、請求項7記載の発明は、請求項1に
記載の電子ビームX線CT装置において、前記第1およ
び第2のターゲットリング上の焦点からの投影データを
1つのX線検出器にて収集し、このデータを一つのファ
ンビーム状のデータとして再構成に用いることを要旨と
する。
【0026】また、請求項8記載の発明は、請求項7に
記載の電子ビームX線CT装置において、データ収集時
に2回転スキャンを行い、第1回転によるスキャンと、
第2回転によるスキャンとでデータ収集のタイミングを
ずらし、データ収集密度を高めたことを要旨とする。
【0027】(作用)本発明は、第5世代型CT装置と
呼ばれる電子ビームX線CT装置において、コーン角に
よる画質問題を改善するため、被検体を3次元の物体で
あるという認識のものに再構成を行う。これらの再構成
に必要な投影データを収集するために関心領域を体軸方
向に挾む2つのターゲットリングを設け、これら両ター
ゲットリング上を電子ビーム走査してスキャンすること
により、投影データ欠落領域を減少させ、画質を向上さ
せる。またX線検出器を2次元検出器とし、投影データ
を3次元データとして取り扱うことができるようにす
る。
【0028】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本発明に係
る電子ビームX線CT装置の実施形態を詳細に説明す
る。
【0029】図1(a)は、本発明に係る電子ビームX
線CT装置の構成を示す要部断面図であり、同図(b)
は同側面図である。なお、本発明に係る電子ビームX線
CT装置のブロック回路図は、従来の電子ビームX線C
T装置の回路ブロック図である図9に示した従来の電子
ビームX線CT装置と同様の構成である。
【0030】図1において、電子ビームX線CT装置1
は、電子ビーム発生源である電子銃3と、被検体の周囲
に配置された第1および第2のリング状ターゲットであ
るターゲットリング5、7と、電子ビームを走査してタ
ーゲットリング5、7に照射する電子ビーム偏向手段と
しての偏向コイル9と、被検体の周囲に配置された環状
多スライスのX線検出器である検出器リング11と、コ
リメータ13、15と、ウェッジフィルタ17と、デー
タ送信器19と、データ受信器21と、釣鐘状の真空容
器23と、を備えて構成されている。
【0031】ターゲットリング5、7は、検出器リング
11を被検体の体軸方向から挟むように配置されてお
り、以下の説明においては、電子銃に近い方のターゲッ
トリングをターゲットリング5、電子銃から遠い方のタ
ーゲットリングをターゲットリング7とする。
【0032】電子銃3から放射される電子ビームは、偏
向コイル9によってその方向が変えられ、ターゲットリ
ング5または7の任意の回転角(一点鎖線で示す中心軸
回りの角度)に被検体の体軸回りの位置に入射させるこ
とができる。例えば、電子ビームがターゲットリング5
上のある回転角θの位置に入射したとすると、その入射
点がX線焦点となる。
【0033】そして、このX線焦点から曝射されるX線
錐の形がコリメータ13により形成され、回転角θ+1
80°の方向を中心として中心角2βの広がりを持つと
同時に検出器リングの体軸方向の長さを見込む角度γの
広がりを持つX線錘が得られる。
【0034】このX線錘は、ウェッジフィルタ17によ
って線質調整を受け、均質なX線が被検体に曝射され、
その経路のX線吸収に応じた減衰を受けたX線は、検出
器リング11で検出される。
【0035】検出器リング11は、被検体の体軸方向に
複数列(図1の例では8列)の検出器を配置する2次元
検出器を使用する。ターゲットリング5、7の配置平面
と検出器リング11の配置平面とは、ずれているためそ
れぞれのリングを欠けることなく被検体の体軸方向に3
60°配置することができる。
【0036】X線ビームは、図1に示すように中心軸と
垂直な面に対して斜めになるので、検出器リング11に
遮られることなくターゲットリング5、7から被検体に
到達し、被検体透過後、遮断されることなく検出器リン
グ11に到達できる。このように、スキャン領域をター
ゲットリング5および7で挾み込むことにより、それぞ
れのターゲットリング5、7上のX線焦点の軌跡は、平
行する2つの円軌道となる。
【0037】また検出器リング11として、体軸方向に
複数列の検出器が配列されるとともに体軸回りに360
°配置さた2次元検出器をに用いることにより、これら
の検出器で検出された投影データを再構成する際に、F
eldkamp法等、立体またはコーンビームを意識し
た再構成法を採用できる。
【0038】なお、検出器リング11を構成するX線検
出器列が1列または2列のシングルスライス、ダブルス
ライスまでの場合には、ファンビーム再構成を行う方が
より好ましい。収集できるデータが限られるため、立体
的な再構成法を採用しても画質の向上が小さく、再構成
時間がかかりすぎる。画質の向上と無駄な被爆の減少
(画像に寄与しないデータが大幅に減少する)。
【0039】図2は、非接触データ伝送部の詳細構成を
示す部分断面図である。同図において、ターゲットリン
グ5、7の内側に設けられた検出器リング11の外周部
に接してデータ送信器19が設けられている。そして、
データ送信器19に対して電子銃側と反対側に、データ
送信器19と対向する位置にデータ受信器21が、一定
の間隔をおいて配設されている。
【0040】データ送信器19およびデータ受信器21
の対は、例えば検出器リング11の90°毎に4つ配置
し、それぞれのデータ送信器19が90°に相当する数
の検出器チャンネルの検出データを時分割多重PCM化
して変調電流とする。この変調電流により光源である発
光ダイオードを駆動し、それぞれ対応して設けられたデ
ータ受信器21へ投光(送信)する。この変調された光
を受光したデータ受信器21は、フォトトランジスタ等
の光電変換素子により電気信号に変換して、図示されな
いデータ収集装置へ伝送する。多重化された各チャンネ
ルのデータの分離は、データ受信器21またはデータ収
集装置のいずれで行っても良い。
【0041】このようにデータ伝送経路に非接触の光を
用いることにより、X線パスと電子ビームパスで囲まれ
る領域からデータを送出することが可能となる。この結
果、データ伝送経路とX線パスとが交差せず、被検体の
回り360°から完全な投影データが得られる。
【0042】検出器リング11およびデータ送信器19
への電源供給は、X線質や線量を調整するためのウェッ
ジフィルタ17、19を利用する。このようなフィルタ
を採用していない場合でも、X線吸収の少ない金属(A
l)などの導電性の物質を利用する。または、ごく薄い
銅箔等を利用しても良い。X線吸収率は大きいが、薄膜
にすれば、X線の吸収自体は少なくすることができるの
で利用できる。これを電源ケーブルとし、データ収集、
伝送装置に電源を供給する。2種類の電源が必要な場合
は、この金属部を2層とし、層間にはX線吸収の低い絶
縁体を挾み込んでも良い。
【0043】さらに、上記のAlなどのX線吸収の少な
い金属または銅箔などをX線吸収の少ない絶縁層を挟ん
で積層したものを検出器リング11の信号線としてもよ
い。
【0044】データ収集装置により収集された投影デー
タは、一旦データ記憶装置に記憶され、画像再構成装置
により断層像として再構成される。この再構成方法は、
本願出願人が別途出願中の発明である無円Feldka
mp法、或いは、3次元再構成を用いる。
【0045】図3(a)および(b)は、それぞれ単一
のターゲットリングまたは2つのターゲットリングから
曝射されるX線ビームと画像再構成領域(以下、FOV
と省略する)内の位置との関係により、投影データが完
全な領域と不完全な領域とに分かれることを説明する図
である。
【0046】図3(a)に示すように、撮影領域を体軸
に平行な平面で切断した断面について見ると、360°
からの投影データが完全に存在する領域(A)と存在し
ない領域(B)に分かれる。
【0047】投影データが完全な領域は、Feldka
mp法を用い、不完全な領域は、上記、無円Feldk
amp法を用いても良い。無円Feldkamp法を用
いると図のような完全データが存在しない部分の再構成
をデータの推測なしに行うことが可能となる。
【0048】3次元再構成法を用いる場合、360°方
向からの投影データが存在しない領域が生じるが、その
部分のデータを何らかの外挿を行うことによりデータを
生成し、再構成を行う。
【0049】図3(b)に示す2焦点の場合、焦点1か
らはR1の領域について、焦点2からはR2の領域につ
いて、それぞれ完全なデータが得られる。またR1+R
2で示した領域は、焦点1と焦点2から得られる投影デ
ータを重み付け加算する事により、画質の向上が図れ
る。
【0050】また、3次元再構成に必要なデータを焦点
1と焦点2で補いあうことにより、360°方向から投
影されない領域を減少させることができる。
【0051】一般に、電子ビームX線CT装置では、高
速スキャン故にX線の線量不足が問題となることがあ
る。線量は、X線を発生させる電子ビームの強度アンペ
ア(A)とスキャン時間秒(s)の積で表される。実際
は、電子ビームの強度は、ミリアンペア(mA)で使用
されることが多く、マス(mAs)を単位として表現さ
れる。画像ノイズは、一般的にこのmAsが大きいほど
小さくなるので、S/N比向上のためにmAsの増加が
計られてきた。
【0052】しかし、電子ビームX線CT装置では、ス
キャン時間が0.1秒程度と従来のCT装置より一桁程
度小さいため、同じ電子ビームの強度では、mAsが小
さくなり、X線線量が低下する。また、単位時間当たり
のX線発生量の増加が計られているが、電子ビームの集
束度やターゲットリングの熱負荷の面から限界がある。
【0053】そこで、線量不足の場合に、複数のスキャ
ンデータを束ねてS/N比を向上させることが考えられ
る。
【0054】図4は、線量不足の場合のスキャンシーケ
ンスの一例を示す。説明しているのは、同一領域を複数
回スキャンし、データを足し合わせて利用する場合のス
キャン順序である。
【0055】例えば、2回のスキャンを足し合わせる場
合、図4(a)に示すように、2本のリングうち一方の
ターゲットリング(Ring1)からのスキャンを2回
行い、次いで、他方のターゲットリング(Ring2)
からのスキャンを2回行うよりも、図4(b)に示すよ
うに、交互に1回ずつのスキャンを2回行い足し合わせ
る方が異なる領域を透過する投影データ間の時間のギャ
ップが小さくなるので、時間分解能が良くなり、体動等
の影響が小さくなると考えられる。
【0056】また、同一領域を連続して観察したい場合
は、1ボリュームの範囲が重なるように再構成し、画像
を観察すれば、画像間の時間のギャップの小さい画像が
観察できる。つまり、時間分解の向上が図れるので、線
量不足下でも心臓の運動や造影剤やカテーテルの移動を
より詳細観察できる。
【0057】図5は、本発明に係る電子ビームX線CT
装置の第2の実施形態を示す概念図である。同図に示す
ように本実施形態の電子ビームX線CT装置は、2本電
子銃3a,3bを備え、それぞれの電子銃から放射され
る2本の電子ビームを用いる。その他の構成は図1に示
した第1の実施形態と同様である。
【0058】本実施の形態においては、2つの電子銃3
a,3bから別々のターゲットリング5,7に、お互い
に180°対向する位置に電子ビームを照射、または、
投影データの干渉しない位置に照射する。
【0059】これにより、2つのターゲットリング5、
7から曝射されるX線による投影データをほぼ同時に収
集できる。厳密には、投影方向は、180°または、2
本の電子ビームの相対位置分ずれるので全く同一のデー
タではないが、同じスキャン時間で、同じ関心領域のス
キャンができる。
【0060】電子銃3aがターゲットリング5に照射し
続けて、電子銃3bがターゲットリング7に照射続ける
と、360°回転中に電子ビームが交差するときがあ
る。このとき、電子ビーム同士の干渉でターゲットに電
子が到達できなくなる。
【0061】よって、電子ビームによるターゲットリン
グの走査を2つの位相に分割し、第1の位相において
は、電子銃3aが0°から180°を担当し、ターゲッ
トリング5に照射し、電子銃3bが180°から360
°を担当し、ターゲットリング7に照射する。
【0062】次いで、第2の位相では、電子銃3aがタ
ーゲットリング7の0°から180°を担当し、電子銃
3bがターゲットリング5の180°から360°を担
当するという切り替えを交互に行う。
【0063】このように2式の電子銃を備えることによ
り、スキャン時間をおよそ1/2に短縮することができ
る。或いは、同じスキャン時間が許容されるならば、ス
キャン密度を2倍に向上させ、解像度の高い画像を得る
ことができる。
【0064】図6は、投影データのサンプリング数を増
加させるときの焦点位置の一例である。同一領域を2回
スキャンし、1回目と2回目のデータ収集の開始タイミ
ングを、ターゲットリングの円周方向での焦点位置に換
算して1/2viewずらすことにより、データサンプ
リング数を2倍にするというものである。
【0065】このとき、電子ビームとデータ収集装置
(DAS)の同期を1/2view分ずらすだけでよ
い。電子ビームの走査は、1回目のスキャンと2回目の
スキャンと同一とし、DASのデータ収集タイミングを
1/2view遅らせても良いし、電子ビームの走査を
1/2view早めても良い。
【0066】図7は、本発明に係る電子ビームX線CT
装置の第3の実施形態を示す概念図である。同図に示す
ように本実施形態の電子ビームX線CT装置は、ターゲ
ットリング25、27の半径が、検出器リング11の半
径以下の場合である。その他も構成は図1に示した第1
の実施形態と同様である。本実施の形態においては、電
子ビームが検出器リング11の内側を通過するため、デ
ータ伝送用のケーブルやそれらの電源用のケーブルを配
置することができる。
【0067】また本実施の形態においは、前記第1およ
び第2実施形態のように光データ伝送を利用する必要が
無く、技術、費用の面で有利であるが、散乱X線による
検出器への影響は前記実施形態より大きく、これを低減
する必要がある。
【0068】なお、以上の実施形態では、検出器とデー
タ収集装置との間のデータ伝送に光通信による非接触デ
ータ伝送を用いたが、光通信以外に、無線通信による非
接触データ伝送を用いることもできる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、数
十ms〜100ms短いスキャン時間で被検体の2次元
投影データを収集することができ、体動の影響を最小限
に押さえることができるという効果を奏する。
【0070】また本発明によれば、互いに平行な2つの
円軌道を有するX線焦点から曝射されるX線でデータを
収集することができるため、コーン角の影響が小さくア
ーチファクトの少ない良好な画像を得ることができると
いう効果を奏する。
【0071】さらに本発明によれば、被検体の周囲36
0°方向からのデータが収集されるためアーチファクト
の少ない画像を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子ビームX線CT装置の第1実
施形態を説明する概念図である。
【図2】非接触データ伝送部の詳細を示す断面図であ
る。
【図3】投影データの完全・不完全状態の説明図であ
る。
【図4】2スキャン束ねのスキャンシーケンス図であ
る。
【図5】本発明に係る電子ビームX線CT装置の第2実
施形態を説明する概念図である。
【図6】倍密度サンプリングの焦点位置説明図である。
【図7】本発明に係る電子ビームX線CT装置の第3実
施形態を説明する概念図である。
【図8】第3世代型X線CT装置の構成を示す概念図で
ある。
【図9】従来の電子ビーム(第5世代型)X線CT装置
の回路構成を示すブロック図である。
【図10】ハーフスキャン型電子ビームX線CT装置の
概念図である。
【図11】フルスキャン型電子ビームX線CT装置の概
念図である。
【符号の説明】
1…電子ビームX線CT装置、3…電子銃、5、7…タ
ーゲットリング、9…偏向コイル、11…検出器リン
グ、13、15…コリメータ、17、19…ウェッジフ
ィルタ、21…データ送信器、23…データ受信器、2
5…真空容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊平 和史 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 斉藤 泰男 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 荒舘 博 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 村木 宏一 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを発生させる電子ビーム発生
    源と、被検体の周囲に配置されたリング状ターゲット
    と、前記電子ビームを走査して前記リング状ターゲット
    に照射する電子ビーム偏向手段と、被検体の周囲に配置
    された環状多スライスのX線検出器と、を備えて成り、
    被検体の360度方向からX線を曝射してその投影像を
    前記X線検出器で収集する電子ビームX線CT装置にお
    いて、 前記リング状ターゲットは、前記X線検出器を被検体の
    体軸方向から挟む第1および第2のリング状ターゲット
    を含むことを特徴とする電子ビームX線CT装置。
  2. 【請求項2】 電波または光を用いて非接触方式により
    データ伝送するデータ伝送装置をさらに備えて成り、該
    データ伝送装置によって前記X線検出器が検出したX線
    投影データを伝送することを特徴とする請求項1に記載
    の電子ビームX線CT装置。
  3. 【請求項3】 前記X線検出器および前記データ伝送装
    置への電源供給は、X線吸収の少ない導電性部材を介し
    て行われることを特徴とする請求項1に記載の電子ビー
    ムX線CT装置。
  4. 【請求項4】 前記X線検出器および前記データ伝送装
    置への電源供給は、X線の線量およびまたは線質を調整
    する導電性のウエッジフィルタを介して行われることを
    特徴とする請求項1に記載の電子ビームX線CT装置。
  5. 【請求項5】 前記電子ビーム発生源が複数備えられた
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ビームX線CT
    装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも2つの電子ビーム発生源を備
    え、それぞれの電子ビーム発生源はリング状ターゲット
    に電子ビームを照射することを特徴とする請求項5に記
    載の電子ビームX線CT装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のターゲットリング
    上の焦点からの投影データを1つのX線検出器にて収集
    し、このデータを一つのファンビーム状のデータとして
    再構成に用いることを特徴とする請求項1に記載の電子
    ビームX線CT装置。
  8. 【請求項8】 データ収集時に2回転スキャンを行い、
    第1回転によるスキャンと、第2回転によるスキャンと
    でデータ収集のタイミングをずらし、データ収集密度を
    高めたことを特徴とする請求項7に記載の電子ビームX
    線CT装置。
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