JPH10295685A - 投影データを補正する方法及び物体の断層画像を形成するシステム - Google Patents

投影データを補正する方法及び物体の断層画像を形成するシステム

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JPH10295685A
JPH10295685A JP34840897A JP34840897A JPH10295685A JP H10295685 A JPH10295685 A JP H10295685A JP 34840897 A JP34840897 A JP 34840897A JP 34840897 A JP34840897 A JP 34840897A JP H10295685 A JPH10295685 A JP H10295685A
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detector
profile
determining
projection data
gain profile
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JP34840897A
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Hui Hu
フイ・フー
Guy M Besson
ガイ・エム・ベッソン
Hui David He
フイ・デイビッド・ヒー
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    • G01T1/2914Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2985In depth localisation, e.g. using positron emitters; Tomographic imaging (longitudinal and transverse section imaging; apparatus for radiation diagnosis sequentially in different planes, steroscopic radiation diagnosis)
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線ビームのz−プロファイル及び検出器ゲ
インのプロファイルの形状に拘わらず画像をより正確に
形成することのできる投影データを補正する方法及び物
体の断層画像を形成するシステムを提供する。 【解決手段】 本発明に係るCTシステム10は、焦点
50からコリメータ開口56を介して複数の検出器セル
20を有している検出器18に向かってX線ビーム16
を放出するX線源14を含んでいる。X線ビーム16の
形状、コリメータ開口56の幅及び焦点50の寸法を用
いて、検出器セル20を横断するX線ビーム16のz−
プロファイルを決定する。このz−プロファイルを用い
て、実効的な検出器セル・ゲインを同定する。変化のあ
る検出器セル・ゲインに起因する誤差を補正するため
に、実際の検出器セル・ゲインではなく、同定された実
効的な検出器セル・ゲインが用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には計算機式断
層写真法(CT)のイメージングに関し、より具体的に
は、相異なる個々のゲインを有しているX線検出器セル
の出力信号を結合することにより画像データに導入され
るあらゆる誤差について、このような画像データを補正
することに関する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも1つの公知のCTシステム構
成では、X線源はファン(扇形)形状のビームを投射
し、このビームは、デカルト座標系のX−Y平面であっ
て、一般的に「イメージング平面」と呼ばれる平面内に
位置するようにコリメートされる。X線ビームは、患者
等のイメージングされるべき物体を通過する。ビーム
は、物体によって減衰された後に、放射線検出器の配列
に入射する。検出器配列の所で受け取られる減衰したビ
ーム放射線の強度は、物体によるX線ビームの減衰量に
依存している。配列内の各々の検出器素子は、検出器の
位置におけるビーム減衰の測定値である個別の電気信号
を発生する。すべての検出器からの減衰測定値を個別に
収集して、透過プロファイル(断面)を形成する。
【0003】公知の第3世代CTシステムでは、X線源
及び検出器配列は、X線ビームが物体と交差する角度が
一定に変化するように、イメージング平面内でイメージ
ングされるべき物体の周りをガントリと共に回転する。
1つのガントリ角度における検出器配列からの一群のX
線減衰測定値、即ち、投影データを「ビュー」と呼ぶ。
物体の1回の「走査」は、X線源及び検出器の1回転の
間に様々なガントリ角度、即ち様々なビュー角度で形成
された一組のビューで構成されている。軸方向走査の場
合には、投影データを処理して、物体から切り取られた
2次元スライスに対応する画像を構成する。一組の投影
データから画像を再構成する1つの方法は、当業界でフ
ィルタ補正逆投影(filtered back projection)法と呼
ばれている。この方法は、1回の走査からの減衰測定値
を、「CT数」又は「ハンスフィールド(Hounsfield)
単位」と呼ばれる整数に変換し、これらの整数を用い
て、陰極線管表示装置上の対応するピクセルの輝度を制
御するものである。
【0004】CTシステムで利用されている検出器に、
2−D(2次元)検出器として一般に知られている検出
器がある。このような2−D検出器では、複数の検出器
セルが個別の列を形成しており、これらの列が、行を成
して配列されている。マルチスライス・システムとも呼
ばれるこのような2−D検出器を有しているCTシステ
ムでは、検出器の測定値の強度は、多数の検出器出力を
z方向に沿って結合することにより導出される。これら
の出力は、データ収集システムへの入力として供給され
る。結合されるべき検出器出力が、相異なる個々のゲイ
ンを有している複数の検出器から得られているならば、
結合された信号は、入ってくる検出器信号の加重された
和を表すことになる。即ちこの場合には、検出器ゲイン
が相異なっている結果、相異なる加重が生じているので
ある。検出器ゲインの差によって導入される誤差は、物
体に依存しており、標準的なゲイン較正では除去するこ
とができない。
【0005】このようなデータから画像をより正確に形
成するために、相異なる個々のゲインを有しているX線
検出器セルからのデータを結合することにより生じる誤
差を推定する方法が公知である。誤差を推定するアルゴ
リズムの1つが、1995年1月23日に出願され、本
出願と共通の譲受人に譲渡された米国特許出願第08/
376,813号「CTシステムのための検出器のz軸
ゲインの補正」("DETECTOR Z-AXIS GAIN CORRECTION F
OR A CT SYSTEM")に記載されている。このようなアル
ゴリズムは、X線ビームのz−プロファイルが矩形に近
いとの数学的な仮定を前提としている。同様に、このよ
うなアルゴリズムは、検出器ゲインのz−プロファイル
のノルムが矩形であり、且つ検出器がこのノルムから有
意に偏ることはないものと仮定している。
【0006】しかしながら、X線ビームのz−プロファ
イルが矩形に近くない場合もあることが知られている。
同様に、検出器ゲインのz−プロファイルのノルムは常
に矩形に近いとは限らず、従って、検出器がノルムから
有意に偏ることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】X線ビームのz−プロ
ファイルの形状に拘わらずデータから画像をより正確に
形成することが望ましい。又、検出器ゲインのプロファ
イルの形状の如何に拘わらず画像をより正確に形成する
ことが望ましい。更に、システムの経費を大幅に増大さ
せずにこのようなイメージングを可能にすることが望ま
しい。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの目的及びその他
の目的は、以下のシステムで達成され得る。即ち、この
システムは、一実施例では、相異なる個々のゲインを有
しているX線検出器セルからのデータの結合に起因して
生ずる投影データの誤差を補正する。より具体的には、
本発明のアルゴリズムは、相異なる個々のゲインを有し
ているX線検出器セルからのデータの結合に起因する誤
差を推定する。推定された誤差を投影データから減じ、
これにより投影データから上述のような誤差を除去す
る。
【0009】本発明の一実施例によれば、実際の検出器
セル・ゲイン・プロファイルを用いて、ノルムの検出器
セル・ゲイン・プロファイルを決定する。具体的には、
ノルムの検出器セル・ゲイン・プロファイルは、検出器
セル・ゲイン・プロファイルを局所的に平均することに
より決定される。局所的な平均を用いると、ノルムは非
矩形となり、検出器セルの間でのチャンネル間変動を緩
やかにすることができる。更に、これらの検出器セル・
ゲインは、決定されたノルムから偏っているとしても少
量しか偏っていないものと考えられる。
【0010】加えて、誤差を補正するために、実際の検
出器セル・ゲイン・プロファイルではなく、実効的な検
出器セル・ゲイン・プロファイルを用いる。具体的に
は、検出器セルを横断するX線ビームのz−プロファイ
ルと、実際の検出器セル・ゲイン・プロファイルとを用
いて、実効的な検出器セル・ゲイン・プロファイルを発
生する。実効的な検出器セル・ゲイン・プロファイル
は、補正アルゴリズムで利用されて、相異なる個々のゲ
インを有しているX線検出器セルからのデータの結合に
起因して生ずる投影データの誤差が補正される。実効的
な検出器セル・ゲイン・プロファイルは、非矩形のX線
ビームについて算出され得るので、このような非矩形の
X線ビームを用いているシステムにおける誤差の補正が
可能になる。
【0011】実効的な検出器セル・ゲイン・プロファイ
ル及び決定されたノルムは、誤差を補正するアルゴリズ
ム内で用いられる。具体的には、ビーム・ハードニング
についてX線検出器セルからのデータを補正した後に、
データはハイ・パス・フィルタを通過して、比較的緩や
かな、即ち、低周波数の変化を表すあらゆるデータを除
去する。ハイ・パス・フィルタ処理によって、真の信号
データから誤差データを近似的に「大雑把に(roug
h)」分離することができる。
【0012】次いで、真の信号データである高周波数デ
ータ成分を除去するために、誤差データをクリッピング
する(切り取る)と共に「ビュー平均」する。具体的に
は、そこから画像が再構成されるべきであるような実際
のデータには、高周波数を有しており、フィルタ除去さ
れなければならないものがある。クリッピング及びビュ
ー平均を行うことにより、高周波数の物体のデータは除
去される一方で、検出器ゲイン変動に起因する誤差デー
タは維持される。
【0013】クリッピングされると共に「ビュー平均」
された推定値に基づいて、z方向に沿った強度勾配推定
値が発生される。次いで、このような勾配推定値に基づ
いた誤差推定値が決定される。次いで、このような誤差
推定値をビーム・ハードニング補正されたのデータから
減じて、投影データから誤差データを除去する。この方
式で、検出器セルのz軸ゲイン変動に起因する誤差が補
正される。
【0014】上述のシステムにより、変化のある検出器
セル・ゲイン・プロファイルに起因する誤差の正確な推
定が可能になる。更に、このシステムは、非矩形のX線
ビーム・プロファイルについての補正を可能にする。加
えて、このシステムは、検出器セル・ゲイン・プロファ
イルの非矩形のノルムを提供し、このようにして、表示
される画像におけるアーティファクトを減少させる。こ
のシステムは又、イメージング・システムの経費を大幅
に増大させることがない。
【0015】
【実施例】図1及び図2を参照すると、計算機式断層写
真法(CT)イメージング・システム10が、「第3世
代」CTスキャナにおいて典型的なガントリ12を含ん
でいるものとして示されている。ガントリ12は、X線
源14を有しており、X線源14は、X線ビーム16を
ガントリ12の反対側に設けられている検出器配列18
に向かって投射する。検出器配列18は、検出器素子2
0によって形成されており、これらの検出器素子20は
一括で、患者22を通過する投射されたX線を検知す
る。各々の検出器素子20は、入射するX線ビームの強
度を表す、従って患者22を通過する際のビームの減衰
を表す電気信号を発生する。X線投影データを収集する
ための1回の走査中に、ガントリ12及びガントリ12
に装着された構成部品は、回転中心24の周りを回転す
る。
【0016】ガントリ12の回転及びX線源14の動作
は、CTシステム10の制御機構26によって制御され
ている。制御機構26は、X線制御装置28と、ガント
リ・モータ制御装置30とを含んでいる。X線制御装置
28は、X線源14に対して電力信号及びタイミング信
号を供給し、ガントリ・モータ制御装置30は、ガント
リ12の回転速度及び位置を制御する。制御機構26内
に設けられているデータ収集システム(DAS)32
が、検出器素子20からのアナログ・データをサンプリ
ングし、後続の処理のためにこのデータをディジタル信
号に変換する。画像再構成装置34が、サンプリングさ
れてディジタル化されたX線データをDAS32から受
け取って、高速画像再構成を実行する。再構成された画
像は、計算機36への入力として印加され、計算機36
は、大容量記憶装置38に画像を記憶させる。
【0017】計算機36は又、キーボードを有している
コンソール40を介して、オペレータからの命令(コマ
ンド)及び走査パラメータを受け取る。付設された陰極
線管表示装置42によって、オペレータは、再構成され
た画像、及び計算機36からのその他のデータを観測す
ることができる。オペレータが供給した命令及びパラメ
ータは、計算機36によって用いられて、DAS32、
X線制御装置28及びガントリ・モータ制御装置30に
制御信号及び情報を供給する。加えて、計算機36はテ
ーブル・モータ制御装置44を動作させ、テーブル・モ
ータ制御装置44は、モータ式テーブル46を制御し
て、ガントリ12内で患者22を位置決めする。具体的
には、テーブル46は、患者22の部分をガントリ開口
48を通して移動させる。
【0018】図3を参照すると、X線ビーム16は、X
線源14(図3には示されていない)の焦点50から放
射している。X線ビーム16は、プリ・ペイシェント・
コリメータ52によってコリメートされ、検出器配列1
8の検出器セル20に向かって投射される。一般に「フ
ァン・ビーム平面」と呼ばれる平面54は、焦点50の
中心線と、ビーム16の中心線とを包含している。
【0019】コリメータ52は、実質的に円形の断面形
状を有しており、コリメータ52を貫通して開口(アパ
ーチャ)56が広がっている。コリメータ52に複数の
他のコリメータ開口(図示されていない)が形成され、
コリメータ52を貫通して広がっていてもよい。このと
き、各々の開口は特定のスライス幅に対応している。例
えば、開口56が10mmのスライス幅に対応してお
り、もう1つの開口が7mmのスライス幅に対応してい
てもよい。ある走査を10mmのスライスについて実行
したいならば、開口56は、期待されるX線焦点50に
整列させられて、焦点50から投射されるビーム16を
10mmに制限する。コリメータ52は当業界で周知で
ある。
【0020】図4は1列の検出器セル100を示してお
り、これらの検出器セルは、スイッチ(例えば、電界効
果トランジスタ(FET))102に接続されている。
検出器の列100は、列を成して配列された複数の検出
器セルで構成されている。図面には示していないが、完
全な検出器は、z軸に沿って検出器セルの複数の行を形
成している複数の検出器列で構成されている。前で説明
したように、各々の検出器セルは、入射するX線ビーム
の強度を表す、従って、患者を通過する際のビームの減
衰を表す電気信号を発生する。各々のセルの出力はFE
T102を介して前置増幅器104に供給され、前置増
幅器104は、増幅された信号をアナログからディジタ
ルへの(A/D)変換器106に供給する。次いで、デ
ィジタル化された信号は、更なる処理及び画像再構成の
ために計算機36に供給される。
【0021】動作時に、FET102は、各行の検出器
セルから前置増幅器104への出力信号の供給を制御す
る。例えば、FET102は、スイッチ制御アセンブリ
(図示されていない)の制御下で「開閉」される。ある
特定のFETが閉じられているときには、対応する検出
器セルからの出力信号が前置増幅器104に供給され
る。そのFETが開かれているときには、信号が、この
ようなセルによって前置増幅器104に供給されること
はない。
【0022】FET102は、特定のサンプル時間中に
1つの検出器セルを起動(イネーブル)させてもよい
し、1つよりも多い検出器セルを起動させてもよい。例
えば、各々のサンプル時間中に、ある列にある1つの検
出器セルを起動させることができる。又、各々のサンプ
ル時間中に2つのセルを起動させてもよい。前置増幅器
104は、このような信号の増幅された出力をA/D変
換器106に供給する。
【0023】各々のサンプル時間中に各々のチャンネル
内で作動させられるセルの数は、再構成したい画像のス
ライスの寸法によって決定される。例えば、図5に示す
ように、1列に16の検出器セルが配置されている。図
5では水平に示してあるが、図5のセルが図4に示す列
に対応していることを理解されたい。又、1列に16よ
りも多い又は少ないセルを配置してもよいものと理解さ
れたい。最も上の列110は、寸法が4mm×1.25
mmの画像スライスについてのセル出力に対応してい
る。最も下の列116は、寸法が4mm×5.00mm
の画像スライスについてのセル結合に対応している。
【0024】薄いスライス(例えば、4mm×1.25
mmのスライス)の場合には、検出器セルの加算は実行
されない。より厚いスライス(例えば、4mm×2.5
0mmのスライス)については、検出器セルの加算が実
行される。図5に示すように、4mm×2.50mmの
スライスについては、第2列(112)に影付きで示す
ように2つのセルが加算されている。4mm×3.75
mmのスライス(第3列(114))については3つの
セルが加算されており、4mm×5.00mmのスライ
ス(第4列(116))については4つのセルが加算さ
れている。このような加算は、厚めのスライスについて
の画像を再構成するときに実行される。厚めのスライス
については、上述のようにして検出器セル出力を加算す
ることにより、適当な範囲を網羅することができると共
に、処理時間を短縮することができるからである。
【0025】検出器セルの出力を加算するときに、各々
の検出器セルが相異なるゲインを有しているという事実
によって、加算された信号に誤差が導入される。検出器
セルの出力が加算されるときに、この相異なるゲインに
起因する誤差は、結果として得られる信号(例えば、A
/D変換器106によって出力されたディジタル化され
た信号)に含められる。
【0026】相異なるゲインを有している検出器セルか
らの信号を結合することにより生ずる誤差について投影
データを補正する公知のアルゴリズムの1つが、199
5年1月23日に出願され、本出願と共通の譲受人に譲
渡された米国特許出願第08/376,813号「CT
システムのための検出器のz軸ゲインの補正」に記載さ
れている。このようなアルゴリズムを用いると、計算機
36(図2)に供給されたデータは典型的には、先ず前
処理(計算機36によって)されて、ビーム・ハードニ
ング等の様々な周知の誤差について補正される。次い
で、このアルゴリズムは、このような前処理の一部を形
成して、ビーム・ハードニング補正の後であるがPCA
L補正の前に実行される。
【0027】この公知のアルゴリズムは、X線ビーム1
6のz−プロファイルが全体的に矩形を有しており、且
つ検出器ゲイン・z−プロファイルのノルムも又、全体
的に矩形を有しているとの仮定を前提としている。例え
ば、5mmのスライスを画定するためにz方向に4つの
検出器が結合されると仮定すると、この公知のアルゴリ
ズムは以下のように動作する。結合されるべき4つの検
出器は、個々のゲインgk を有しており、ここで、k=
1,2,3,4である。各々の個々の検出器によって検
知されるX線の強度は、Ik であり、ここで、k=1,
2,3,4である。測定されたデータをYと表すと、Y
は以下の式に従ってモデル化される。
【0028】
【数1】
【0029】検出器ゲインを正規化するために、ノルム
の形状が全体的に矩形であるものと仮定すると、ゲイン
を正規化されたデータIm は、以下の式によって与えら
れる。
【0030】
【数2】
【0031】ここで、Gは考慮されるべき結合されたモ
ジュールの平均ゲインである。即ち、
【0032】
【数3】
【0033】である。
【0034】
【数4】
【0035】である。各々の個々の検出器のゲインは、
以下のように表現される。 gk =G+δgk (5) ここで、δgk は、gk の残余部である。δgk の物理
的な意味は、検出器のゲイン変動である。式(5)を式
(2)に代入して、Gで括り、式(4)を戻すと、以下
の式が得られる。
【0036】
【数5】
【0037】である。その後、このアルゴリズムはz軸
誤差を除去する。しかしながら、上述のアルゴリズム
は、(1)X線ビーム16のプロファイルの形状が非矩
形である場合、又は(2)検出器ゲイン・プロファイル
の形状が非矩形である場合には、さほど有効ではない。
X線ビーム16のプロファイルはしばしば非矩形であ
る。具体的には、X線ビーム16のプロファイルは、X
線本影(umbra)及びX線半影(penumbra)の両方がイ
メージングに用いられているときには非矩形である。同
様に、検出器ゲイン・プロファイルのノルムはしばしば
非矩形である。加えて、検出器の間でのチャンネル間変
動を確実に緩やかにするためには、ノルムは非矩形であ
ることがしばしば望ましい。本発明のアルゴリズムは、
一実施例では、非矩形のプロファイルを有しているX線
ビームによって収集された投影データを補正する。本発
明のアルゴリズムは又、検出器ゲイン・プロファイルの
非矩形ノルムを提供すると同時に、検出器の間でのチャ
ンネル間変動を緩やかにする。
【0038】本発明の一実施例によれば、計算機36
(図2)に供給されたデータは典型的には、先ず前処理
されて(計算機36によって)、ビーム・ハードニング
等の様々な周知の誤差について補正される。この補正ア
ルゴリズムは、図6に示すように、このような前処理の
一部を形成して、ビーム・ハードニング補正の後である
がPCAL補正の前に実行され得る。
【0039】図6に示す流れ図について説明する。z検
出器がz方向に結合されて1つのスライスを画定してい
ると仮定する。又、検出器のx個のチャンネルが画像ス
ライスに寄与していると仮定する。xをチャンネル・イ
ンデクスとし、zをz位置インデクスとすると、検出器
は、実際の検出器ゲイン・プロファイルg(x,z)を
有している。実際の検出器ゲイン・z−プロファイルg
(x,z)は、局所的に平均されて(x方向につい
て)、検出器ゲイン・プロファイルが正規化される。具
体的には、実際の検出器ゲインのz−プロファイルg
(x,z)の局所的平均値(x方向についての)は、検
出器ゲイン・プロファイルのノルム関数を画定してい
る。
【0040】より明確に述べると、j番目のビューのl
(エル)番目の行のi番目のチャンネルの検出器セル2
0について、個々の検出器セル20の出力が、Xl
(i,j)と定義されるものと仮定する。このようなセ
ルにおいて生データが収集された後に、オフセット補
正、基準正規化、チャンネル拡張及びビュー平均が実行
される。このような検出器セルについて結果として得ら
れる検出器セル・ゲインをXvl (i)と表す。
【0041】本発明の補正アルゴリズムは、投影強度の
z軸勾配に起因して生ずる画像アーティファクトを補正
するものである。投影強度のz軸勾配は、不均一な患者
22の解剖学的構造が検出器セルの間のゲイン差の変動
と相互作用することにより発生される。上述のようにし
て、z軸勾配ゲイン較正が実行されて、個々の検出器セ
ル・ゲインを決定すると共にz軸勾配補正ベクタを発生
する。次いで、測定されたセル・ゲインについてのX線
ビーム・プロファイルが補正されて、このようなセル・
ゲインの測定中に、不均一なX線ビーム・プロファイル
を用いることにより発生するアーティファクトを減少さ
せる。
【0042】明確に述べると、不均一なX線ビーム・プ
ロファイルは、検出器セル・ゲイン・データを用いて推
定される。X線ビーム・プロファイルはx方向に緩やか
に変動するので、X線ビーム・プロファイルは、生の検
出器セル・ゲイン・データをx軸についてロウ・パス・
フィルタ処理することにより推定され得る。例えば、X
線ビーム・プロファイルは、正規化された生の検出器ゲ
インに対して多数点箱形平均(multiple point box-car
averaging)を実行することにより推定され得る。この
とき、正規化は、当該列の最大ゲイン値に応じて、列ご
とに実行される。
【0043】1つの特定の例として、X線ビーム・プロ
ファイルは、生のゲイン・データを、各々のチャンネル
についてz方向に沿った最大のゲイン値に対して正規化
することにより推定される。次いで、正規化されたデー
タは、以下の式に従ってns個のチャンネルにわたって
平均される。
【0044】
【数6】
【0045】ここで、bpl (s)は、l番目の列でs
番目のセクションにある検出器セルについて、ns個の
チャンネルにわたって平均された推定のビーム及び検出
器のプロファイルである。滑らかな移行を容易にするた
めに、例えば少なくともいくつかのオーバラップしてい
るチャンネルに関してセクションごとに、箱形(box ca
r)平均を実行してもよい。
【0046】次いで、推定されたプロファイルbpl
(s)は、セクションごとに、最大値に対して、以下の
式に従って正規化される。 BPl (s)=bpl (s)/max(bpl (s)) 1≦l≦16 (8b) 推定されたプロファイルBPl (s)は、x方向に沿っ
たns個のチャンネルにわたるX線ビーム・プロファイ
ル及び平均検出器ゲイン・プロファイルの両方を含んで
いる。
【0047】次いで、推定されたプロファイルBPl
(s)を利用して、以下の式に従って各々の局所的セク
ションsについてセル・ゲインXvl (i)を正規化す
る。i=ns/4+s×ns/2,…ns×3/4+s
×ns/2、s=0,1,…Sについて、 Xcl (i)W =(Xvl (i)/maxXvl (i)) /BPl (s)W W1≦l≦W2 =(Xvl (i)/maxXvl (i)) /(1−δBPl (s)W ) (9a) ここで、 δBPl (s)W =(maxbpl (s)−bpl (s)) /maxbpl (s) W1≦l≦W2 =1−(bpl (s)/maxbpl (s)) 1≦l≦16 Wはスライス幅であり、Xcl (i)は、正規化された
セル・ゲインである。
【0048】代替的には、推定されたプロファイルBP
l (s)を利用して、以下の式に従って、各々のセクシ
ョンsについてセル・ゲインXvl (i)を正規化して
もよい。i=ns/4+s×ns/2,…ns×3/4
+s×ns/2、s=0,1,…Sについて、 Xcl (i)W =(Xvl (i)/maxXvl (i)) ×(1+δBPl (s)W ) 1≦l≦16 (9b) ここで、 δBPl (s)W =(maxbpl (s)−bpl (s)) /maxbpl (s) W1≦l≦W2 =1−(bpl (s)/maxbpl (s)) 1≦l≦16 式(9a)及び式(9b)から、この補正方法が、2次
及びそれよりも高次の項が無視された1次のテーラー展
開と相互に関連していることがわかる。セクション数及
び1つのセクション内のチャンネル数は、例えば、z軸
勾配補正のIQシミュレーションに基づいて最適化され
るように選択され得る。これらの数が補正アルゴリズム
の有効性を高める可能性を有しているかもしれないから
である。
【0049】この正規化されたゲイン、即ち、Xcl
(i)W を、以下では実効的な検出器ゲイン・プロファ
イルgeff (x,z)と呼ぶ。これはチャンネルに依存
している。加えて、このような正規化されたゲインは、
アーティファクトの発生を減少させるのに十分に緩やか
なチャンネル間変動を提供する。更に、このような局所
的平均は、実際の検出器ゲイン・z−プロファイルg
(x,z)と、正規化された検出器ゲイン・プロファイ
ルとの間の偏りを実質的に小さくする。
【0050】上述のように、本発明のアルゴリズムは
又、実際の検出器ゲイン・プロファイルg(x,z)を
利用して実効的な検出器ゲイン・プロファイルgeff
(x,z)を発生する。実効的な検出器ゲイン・プロフ
ァイルgeff (x,z)は、以下の一般式に従って、実
際の検出器ゲイン・プロファイルg(x,z)に関係付
けられる。
【0051】 geff (x,z)=I0 (x,z)×g(x,z) (10) ここで、I0 (x,z)は、チャンネルx及び位置zの
所の検出器におけるX線ビーム16のz−プロファイル
を表している。X線ビーム16のプロファイルの形状
は、焦点50、コリメータ開口56及びX線ビーム16
の形状に従って決定される。具体的には、X線ビーム1
6の中心線、コリメータ開口56の幅及び焦点50の寸
法が、X線ビーム16のz−プロファイルを画定してい
る。コリメータ開口56の幅、焦点50の寸法及び中心
線の位置は、走査の前に測定することができる。例え
ば、中心線の位置は、z位置センサによって決定するこ
とができる。又、これらのような値を公知の分析的モデ
ルを用いて近似的に求めてもよい。次いで、これらのよ
うな値は、走査中に用いるために、例えば計算機36に
記憶され得る。代替的には、実効的な検出器ゲイン・プ
ロファイルgeff (x,z)を、コリメータ開口56を
用いてX線ビーム16の本影及び半影の両者に従って直
接的に測定してもよい。
【0052】決定された実効的な検出器ゲイン・プロフ
ァイルgeff (x,z)を利用して、投影データの誤差
を決定すると共に補正する。例えば、1つのチャンネル
x内の4つの検出器がz方向に結合されて1つのスライ
スを画定すると再び仮定する。結合される検出器の数
は、勿論変えてもよいし、4つよりも小さくする又は大
きくすることも可能である(例えば、結合される検出器
の数は、符号「nz」によって一般的に表すことができ
る。)。各々の検出器は、実効的なゲイン・プロファイ
ルgeff,k を有しており、ここで、k=1,2,3,4
である。各々の個々の検出器によって検知されるX線の
強度は、Ik であり、ここで、k=1,2,3,4であ
る。測定されたデータをYと表すと、Yは、以下の式に
従ってモデル化される。
【0053】
【数7】
【0054】ゲインを正規化されたデータIm は、以下
の式によって与えられる。
【0055】
【数8】
【0056】ここで、Gは考慮されるべき結合されたモ
ジュールの平均ゲインである。即ち、
【0057】
【数9】
【0058】である。
【0059】
【数10】
【0060】である。各々の個々の検出器のゲインは、
以下のように表現される。 geff,k =G+δgeff,k (15) ここで、δgeff,k は、geff,k の残余部である。δg
eff,k の物理的な意味は、検出器のゲイン変動である。
式(15)を式(12)に代入して、Gで括り、式(1
4)を戻すと、以下の式が得られる。
【0061】
【数11】
【0062】である。入ってくるX線束Ik のz−プロ
ファイルが既知であるならば、式(17a)及び式(1
7b)を用いてx軸誤差を除去することができる。この
ような誤差を正確に除去する際には、Ik を適切に推定
することが重要である。式(17b)は、あらゆるデー
タ点に対して適用することができる。従って、総数で
(Nx×Nz)個の方程式が存在する。ここで、Nx及
びNzはそれぞれ、ファン・ビーム方向(x方向)に沿
ったビュー当たりのデータ・サンプル数、及びファン・
ビームに垂直な方向(z方向)に沿ったビュー当たりの
データ・サンプル数を表す。これらの方程式のすべてを
連立させて用いることもできるが、本発明のアルゴリズ
ムの一形態によれば、同一の検出器行(同一のz位置)
からのデータのみを結合して、連立方程式を解く。具体
的には、iがx−インデクス(チャンネル・インデク
ス)を表し、i=1,2,…nであるものとする。これ
により、n個の以下の式が結果として得られる。
【0063】
【数12】
【0064】式(18)のハイ・パス形式(バージョ
ン)によって、正確で且つ安定な解に到達することがで
きる。線形ハイ・パス演算子H[f(x)]を以下のよ
うに定義することができる。 H[f(x)]=f(x)−Lowpass [f(x)] (19) ここで、Lowpass [f(x)]は、f(x)のロウ・パ
ス形式である。一例として、いくつかの点についての箱
形平均を用いることができる。この演算子を式(18)
に適用すると、以下の式が得られる。
【0065】
【数13】
【0066】c0 (xi )項は、z軸補正に対しては何
ら寄与しないので、無視される。又、zに関する線形項
のみが式(21)の第2の部分に保持されている。勾配
項がzのみにあるものとの仮定の下に、式(20)を以
下のように書き直すことができる。 H[ΔE(xi )] ≒H[(3(geff,4 (xi )−geff,1 (xi )) +(geff,3 (xi )−geff,2 (xi )))/G(xi )] ×c1 (xi )Δz (22) 誤差項は、ゲイン変動にのみ依存しているので、誤った
勾配推定値が、ゲイン変動を有していないチャンネルに
対して誤差項を寄与させることはない。
【0067】関数c1 (xi )は更に、以下のように展
開される。
【0068】
【数14】
【0069】対応する係数は、最小自乗法的に式(2
0)又は式(22)を解くことにより決定することがで
きる。式(20)又は式(22)では、H[ΔE
(x)]は未知であるが、これを推定することができ
る。一例として、式(17a)によって示唆されたよう
に、投影データP(xi )の対応するハイ・パス形式に
よってある値に近似する、即ち、H[ΔE(x)]≒H
[P(x)]とすることができる。H[P(x)]は、
検出器のゲイン変動に起因する誤差を含んでいるばかり
でなく、イメージングされるべき物体に属している高周
波数成分も含んでいる。頑健(ロバスト)で且つ安定な
補正値を得るためには、物体からの高周波数成分を最小
化する一方で、検出器ゲイン変動に起因する誤差を保持
するようなH[ΔE(x)]の推定値を用いなければな
らない。
【0070】H[ΔE(x)]の推定を改善するため
に、以下の2つの手法を用いることができる。 (1) cM は、臨床用途でのc1 (xi )の極大値を
表す。このとき、式(20)及び式(21)から、以下
の式が導かれる。 |H[ΔE(xi )]|≦cM f(xi ) i=1,…,n (24a) ここで、
【0071】
【数15】
【0072】である。f(xi )は、検出器のゲイン特
性のみの関数であり、予め計算しておくことができる。
従って、式(24a)を満足しないようなH[ΔE
(x)]の推定値を、以下のようにしてクリッピングす
ることができる。 H[P(xi )]<−cM f(xi )のときに、 H[ΔE(xi )]=−cM f(xi ) −cM f(xi )≦H[P(xi )]<cM f(xi )のときに、 H[ΔE(xi )]=H[P(xi )] H[P(xi )]>cM f(xi )のときに、 H[ΔE(xi )]=cM f(xi ) (25) (2) 式(25)から導き出されたH[ΔE(x)]
の推定値を、ビューの間で平均して、イメージングされ
るべき物体に属している高周波数成分を更に抑制するこ
とができる。
【0073】改善されたH[ΔE(x)]の推定値を用
いて、式(23)の対応する係数を最小自乗法的に決定
することができる。基底関数による展開は、小さな領域
にフィット(適合)させる際には良好に作用する。フィ
ットされる領域が大きいときには、領域を副次領域に副
分割して別々にフィットさせることができる。副次領域
の間での滑らかな移行を保証するために、何らかのフェ
ザリングを適用することができる。
【0074】
【数16】
【0075】ここで図6を詳しく参照すると、本発明の
補正アルゴリズムの一形態が点線の箱150で囲んで示
されている。図6に示すように、このアルゴリズムは、
ビーム・ハードニング補正152の後であるがPCAL
補正154の前に適用されることができ、以下の5つの
工程を含んでいる。(1)ハイ・パス・フィルタ処理、
(2)クリッピング、(3)ビュー平均、(4)勾配推
定、及び(5)誤差生成である。図6では、j及びiの
インデクスはそれぞれ、ビュー・インデクス及びチャン
ネル・インデクスを表している。
【0076】第1の工程であるハイ・パス・フィルタ処
理は、式(19)に記述されている。第2の工程である
クリッピングは、式(25)に記述されており、ここ
で、シーリング(ceiling)関数cl(xi )は式(2
4a)に記述されている。ビュー平均は、図6の第3の
工程として示されている。第4の工程である勾配推定値
の発生は、本発明のアルゴリズムにおいて重要な工程で
ある。補正が適用されるべき位置にあるNC個の中央チ
ャンネルを、NS個のセクションに副分割して、各々の
セクション内にND個のチャンネルがあるようにし、
又、隣接したセクションとセクションとの間でNL個の
チャンネルがオーバラップしているものとする。勾配
は、セクションごとに推定される。xiOは、Is番目の
セクションの第1のチャンネルを表している。(mx+
1)は、式(21)に保持されている項の数である。I
s番目のセクションについて、以下のようにして(mx
+1)×NDの行列(bis,r,l)が定義される。
【0077】l=0,…,ND−1及びr=0,…,m
xについて、 bis,r,l=f(xiO+1)(l−0.5ND)r (27a) ここで、
【0078】
【数17】
【0079】である。(Bis,r,l)は、(bis,r,l)の
逆行列を表す。(Bis,r,l)は、ND×(mx+1)の
行列である。更に、関数Fr (xl0+1)が以下のように
して定義される。l=0,…,ND−1及びr=0,
…,mxについて、 Fr (xl )=K(xl −x0 )(l−0.5ND)r (28) ここで、K(xl −x0 )は、セクションからセクショ
ンへの滑らかな移行を保証するフェザリング関数であ
る。フェザリング関数の一例は、以下のようにして与え
られる。
【0080】 x≦0のときに、 K(x)=0 0<x<NLのときに、 K(x)=3(x/NL)2 −2(x/NL)3 NL≦x≦ND−NLのときに、 K(x)=1 ND−NL<x<ND−1のときに、 K(x)=3(ND−x/NL)2 −2(ND−x/NL)3 x≧ND−1のときに、 K(x)=0 (29) 上述のようにして定義された(Bis,r,l)及びFr (x
l )を用いて、第4の工程を図6に示すようにして実行
することができる。
【0081】検出器のZ勾配感度関数DS(s)は、以
下のようにして定義される。
【0082】
【数18】
【0083】従って、第5の工程である誤差発生を図6
に示すようにして実行することができる。シーリング関
数cl(xi )、勾配推定値行列(Bis,r,l)及び検出
器Z勾配感度DS(xi )は、検出器の特性及びスライ
ス厚さのみに依存しており、従って、検出器ゲインの決
定中に予め計算しておくことができる。Fr (xl
は、パラメータND、NL及びmxによって決定され、
やはり予め計算しておくことができる。
【0084】図6に示すアルゴリズムの例示的なパラメ
ータを以下に列挙する。 NC:補正されるべきチャンネルの数(650)、 NS:セクションの数(14)、 ND:各々のセクション内のチャンネルの数(60)、 NL:セクションとセクションとの間のオーバラップし
ているチャンネルの数(15) mx及びmz:基底関数による展開における項の数
(5、1)、 VA:平均されるべきビューの数(0、15)、 NV:2つの隣接した誤差の更新の間のビューの数
(0) FS:ハイ・パス・フィルタのサイズ(3) CM :シーリング関数用の係数 以上に記載した補正アルゴリズムは、z方向に沿った複
数の検出器セルについて用いることができる。例えば、
上述のアルゴリズムをツイン・スライスCTシステム、
即ち、z方向に2行の検出器セルを有しているシステム
について実行することができる。同様に、このようなア
ルゴリズムをシングル・スライスCTシステムについて
実行してもよい。代替的には、このようなアルゴリズム
を、z方向に2行よりも多い行を有しているマルチ・ス
ライスCTシステムにおいて実行してもよい。
【0085】本発明の様々な実施例に関する以上の記述
から、本発明の目的が達成されたことは明らかである。
本発明を詳細にわたって記述すると共に図解したが、こ
れらは説明及び例示のみを意図したものであるのであっ
て、限定のためのものであると解釈してはならないこと
を明瞭に理解されたい。例えば、ここに記載したCTシ
ステムは、X線源と検出器との両者がガントリと共に回
転するような「第3世代」システムである。しかしなが
ら、検出器が全環状(フル・リング)の静止式検出器で
あって、X線源のみがガントリと共に回転するような
「第4世代」システムを含めて他の多くのCTシステム
を用いることができる。本発明は又、螺旋走査形式のC
Tシステムばかりでなく、段階的撮影形式(stop-and-s
hoot)のCTシステムと共に利用することもできる。加
えて、ここに記載した補正アルゴリズムは、シングル・
スライスCTシステム及びマルチスライスCTシステム
の両者と共に用いてもよい。更に、本発明は、一形態と
して、ビーム・ハードニング補正を行った後のデータに
対して実行されるものと記載されているが、本発明は、
データ補正又はデータ処理の様々な時点で実行され得
る。従って、本発明の要旨は、特許請求の範囲によって
のみ限定されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】CTイメージング・システムの見取り図であ
る。
【図2】図1に示すシステムのブロック概略図である。
【図3】ビーム焦点、コリメータ及び検出器の概略図で
ある。
【図4】検出器の検出器セルの1列及び関連する制御部
のブロック線図である。
【図5】様々な厚さの画像スライスについての検出器セ
ル・データの結合を示す説明図である。
【図6】本発明の一形態による一連の処理工程を示す流
れ図である。
【符号の説明】
10 CTシステム 12 ガントリ 14 X線源 16 X線ビーム 18 検出器配列 20 検出器素子 22 患者 24 回転中心 26 制御機構 28 X線制御装置 30 ガントリ・モータ制御装置 32 データ収集システム(DAS) 34 画像再構成装置 36 計算機 38 大容量記憶装置 40 コンソール 42 表示装置 44 テーブル・モータ制御装置 46 モータ式テーブル 48 ガントリ開口 50 焦点 52 プリ・ペイシェント・コリメータ 54 ファン・ビーム平面 56 コリメータ開口 100、110、112、114、116 検出器セル
列 102 スイッチ(FET) 104 前置増幅器 106 A/D変換器
フロントページの続き (72)発明者 フイ・デイビッド・ヒー アメリカ合衆国、ウィスコンシン州、ワウ ケシャ、リンカーンシャイア・コート、 2806番

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機式断層写真法システムにおける検
    出器セル・ゲイン誤差について投影データを補正する方
    法であって、前記システムは、検出器に向かってX線ビ
    ームを投射するX線源を含んでおり、前記検出器は、複
    数の検出器セルを含んでおり、前記投影データは、該検
    出器セルからの出力信号から発生されており、 実際の検出器ゲイン・プロファイルを決定する工程と、 実効的な検出器ゲイン・プロファイルを決定する工程
    と、 決定された前記実際の検出器ゲイン・プロファイルと、
    決定された前記実効的な検出器ゲイン・プロファイルと
    を用いて投影データ内の誤差を決定する工程とを備えた
    投影データを補正する方法。
  2. 【請求項2】 ノルムの検出器ゲイン・プロファイルを
    決定する工程を更に含んでいる請求項1に記載の投影デ
    ータを補正する方法。
  3. 【請求項3】 ノルムの検出器ゲイン・プロファイルを
    決定する工程は、前記決定された実際の検出器ゲインの
    z−プロファイルの局所的な平均値を求めることを含ん
    でいる請求項2に記載の投影データを補正する方法。
  4. 【請求項4】 実効的な検出器ゲイン・プロファイルを
    決定する工程は、前記X線ビームのz−プロファイルを
    決定する工程を含んでいる請求項1に記載の投影データ
    を補正する方法。
  5. 【請求項5】 実効的な検出器ゲイン・プロファイルを
    決定する工程は、決定された前記X線ビームのz−プロ
    ファイルと、前記決定された実際の検出器ゲイン・プロ
    ファイルとを乗じる工程を含んでいる請求項4に記載の
    投影データを補正する方法。
  6. 【請求項6】 前記X線源は、焦点と、コリメータとを
    含んでおり、前記X線ビームのz−プロファイルを決定
    する工程は、 前記コリメータの開口の幅を決定する工程と、 焦点寸法を決定する工程と、 ファン・ビームの形状を決定する工程とを含んでいる請
    求項4に記載の投影データを補正する方法。
  7. 【請求項7】 投影データ内の誤差を決定する工程は、 該データをハイ・パス・フィルタ処理する工程と、 ハイ・パス・フィルタ処理された前記データをクリッピ
    ングする工程と、 クリッピングされた前記データをビュー平均する工程
    と、 ビュー平均された前記データに基づいて勾配推定値を発
    生する工程と、 該勾配推定値を用いて前記誤差データを同定する工程と
    を含んでいる請求項1に記載の投影データを補正する方
    法。
  8. 【請求項8】 前記計算機式断層写真法システムは、シ
    ングル・スライス・システムである請求項1に記載の投
    影データを補正する方法。
  9. 【請求項9】 前記計算機式断層写真法システムは、マ
    ルチスライス・システムである請求項1に記載の投影デ
    ータを補正する方法。
  10. 【請求項10】 投影データから物体の断層画像を形成
    するシステムであって、該システムは、X線源と、検出
    器とを含んでおり、該検出器は、複数の検出器セルを有
    しており、前記システムは、該セルの相異なる個々のゲ
    インに起因して生ずるあらゆる誤差について、前記検出
    器セルから得られた前記投影データを補正すると共に、 実際の検出器ゲイン・プロファイルを決定し、 実効的な検出器ゲイン・プロファイルを決定し、 決定された前記実際の検出器ゲイン・プロファイルと、
    決定された前記実効的な検出器ゲイン・プロファイルと
    を用いて投影データ内の誤差を決定するように構成され
    ている物体の断層画像を形成するシステム。
  11. 【請求項11】 ノルムの検出器ゲイン・プロファイル
    を決定するように更に構成されている請求項10に記載
    の物体の断層画像を形成するシステム。
  12. 【請求項12】 前記ノルムの検出器ゲイン・プロファ
    イルを決定するために、前記決定された実際の検出器ゲ
    インのz−プロファイルの局所的な平均値を求めるよう
    に構成されている請求項11に記載の物体の断層画像を
    形成するシステム。
  13. 【請求項13】 実効的な検出器ゲイン・プロファイル
    を決定するために、前記X線ビームのz−プロファイル
    を決定するように構成されている請求項10に記載の物
    体の断層画像を形成するシステム。
  14. 【請求項14】 実効的な検出器ゲイン・プロファイル
    を決定するために、決定された前記X線ビームのz−プ
    ロファイルと、前記決定された実際の検出器ゲイン・プ
    ロファイルとを乗じるように構成されている請求項13
    に記載の物体の断層画像を形成するシステム。
  15. 【請求項15】 焦点と、当該コリメータ内に開口を有
    しているコリメータとを更に含んでおり、前記X線ビー
    ムのz−プロファイルを決定するために、 前記コリメータの開口の幅を決定し、 焦点寸法を決定し、 ファン・ビームの形状を決定するように更に構成されて
    いる請求項13に記載の物体の断層画像を形成するシス
    テム。
  16. 【請求項16】 メモリを有している計算機を更に含ん
    でおり、少なくとも、決定された前記コリメータの開口
    の幅は、前記コンピュータのメモリに記憶されている請
    求項15に記載の物体の断層画像を形成するシステム。
  17. 【請求項17】 前記検出器は、z方向に少なくとも1
    行の検出器セルを含んでいる請求項10に記載の物体の
    断層画像を形成するシステム。
  18. 【請求項18】 前記検出器は、前記z方向に少なくと
    も2行の検出器セルを含んでいる請求項17に記載の物
    体の断層画像を形成するシステム。
JP34840897A 1996-12-23 1997-12-18 投影データを補正する方法及び物体の断層画像を形成するシステム Withdrawn JPH10295685A (ja)

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