JPH10295691A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH10295691A
JPH10295691A JP10897797A JP10897797A JPH10295691A JP H10295691 A JPH10295691 A JP H10295691A JP 10897797 A JP10897797 A JP 10897797A JP 10897797 A JP10897797 A JP 10897797A JP H10295691 A JPH10295691 A JP H10295691A
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Mutsuhiro Akaha
睦弘 赤羽
Takeshi Mochizuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波探触子の手動走査を行う場合に、超音
波探触子の運動を計測して、その情報を利用して三次元
画像を構築する。 【解決手段】 磁場発生部34によって方向性をもった
磁場が発生され、超音波探触子30に設けられた磁場検
出部36によってその磁場が検出される。これによって
超音波探触子30の三次元座標及び姿勢が検出される。
超音波探触子30が所定量運動するごとに同期パルス2
06が生成され、その時点で取り込まれる走査面のエコ
ーデータが利用されて三次元画像が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置に関
し、特に、超音波探触子の手動走査が行われる超音波診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置における二次元断
層画像表示(いわゆるBモード表示)では、生体内の断
面が白黒の濃淡画像として表示される。しかし、観察し
たい組織の切断面のみしか表現されないため、画像上で
組織を立体的に認識・把握するのは困難である。その一
方、生体内の三次元領域に対して超音波の送受波を行
い、組織の三次元画像を形成する装置が実用化されつつ
ある。その三次元画像は、例えば、表面抽出を行って得
られた組織表面に対し、奥行き感をもたせるための濃淡
付けを行ったものであり、組織を立体的に表現すること
が可能である。なお、三次元領域を画像化する手法とし
ては、積算法や投影法なども知られているが、そのよう
な手法による画像は平面的で奥行き感のないものであ
る。
【0003】上記従来の三次元画像処理においては、三
次元領域内で取り込まれたエコーデータのすべてをいっ
たん三次元エコーデータメモリに格納した上で、その後
に、各エコーデータをソフトウエア処理などにより再構
成する必要がある。このため、1枚の三次元画像を得る
ための演算に多くの時間を要し、リアルタイムで三次元
画像を表示することは到底困難であった。また、従来の
三次元画像は基本的に表面の濃淡付けを基本としている
ため、組織を透かしてその内部を空間的に表現すること
は基本的にできなかった。
【0004】そこで、本願出願人は、特願平8−185
781号において新しい画像処理法を提案している。そ
の原理については後に詳述するが、かかる画像処理法に
よれば組織を立体的又は透過的に表現でき、またユーザ
ーの好みに応じて、組織表面の立体的表現を強調した
り、あるいは組織内部の透過表現を強調したりすること
ができる。
【0005】この画像処理法では、取り込まれた受信信
号の時系列順で、すなわち、超音波ビームに沿って存在
している各エコーデータごとにボクセル演算(後述)が
順次実行され、ここで、そのボクセル演算は所定の終了
条件が満たされるまで実行される。そして、その終了時
点でのボクセル演算値が画素値に対応付けられる。よっ
て、その終了条件を適宜設定すれば、組織表面近傍でボ
クセル演算を終了させて組織表現を強調した表示を行な
える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいて、上記のボクセル演算をベースにした三次元画像
や他の三次元画像を形成するためには、専用の三次元デ
ータ取り込み用超音波探触子を利用する必要がある。こ
の超音波探触子は、例えば、探触子内部で電子走査され
るアレイ振動子と、それを走査面と直交する方向に機械
的に走査する走査機構と、を備えるもので、汎用の超音
波探触子に比べ、重くかつ大きい。それゆえ、操作性が
低下するという面がある。
【0007】従来においては、各診断部位に応じて各種
の超音波探触子が用意されている。これと同様に、各診
断部位の三次元超音波画像を形成するためには、各診断
部位ごとに専用の三次元データ取り込み用超音波探触子
を用意する必要がある。しかし、これではコスト的に不
利である。換言すれば、既存の超音波探触子をそのまま
利用してあるいは既存の超音波探触子を若干改良するだ
けで、三次元の超音波診断を行えるようにすることが望
まれる。
【0008】ちなみに、電子走査型の超音波探触子にロ
ーラーなどの移動量検出器を取り付けて、超音波探触子
の手動走査時にその位置を計測し、その計測結果を利用
して三次元画像を構築することも考えられる。しかし、
生体表面に対する超音波探触子の接触状態が良好でない
ような場合には、精度良く位置を検出することができな
い。よって、そのような接触型の位置検出によらずに、
非接触で超音波探触子の運動(位置及び姿勢)を計測す
ることが望まれている。
【0009】また、超音波探触子の走査方式が異なれ
ば、それに対応して装置の動作条件、特に画像処理の条
件が異なってくるが、従来において、走査方式を自動判
別できる超音波診断装置は提供されていない。
【0010】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、小型かつ軽量の超音波探触子
で三次元エコーデータの取り込みが行えるようにするこ
とにある。
【0011】本発明の他の目的は、既存の超音波探触子
をそのまま用いてあるいはそれに若干の改良を加えるだ
けで、三次元エコーデータの取り込みが行えるようにす
ることにある。
【0012】本発明の他の目的は、各エコーデータにつ
いての複雑な座標演算を必要とすることなく、三次元画
像を構築することにある。
【0013】本発明の他の目的は、取り込みタイミング
の制御のみで必要な走査面を特定できるようにすること
にある。
【0014】本発明の他の目的は、手動走査の走査方式
を自動的に認識して適切な画像処理を実現することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、超音波ビ
ームを電子走査することにより走査面を形成する可搬型
の超音波探触子と、前記超音波探触子の手動走査による
運動を計測する運動計測手段と、前記超音波探触子の所
定の運動量ごとに、取り込みタイミング信号を順次生成
するタイミング信号生成手段と、前記取り込みタイミン
グ信号に同期した各走査面のエコーデータを用いて、被
検体内の三次元領域を画像化した超音波画像を形成する
画像処理手段と、を含むことを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、超音波探触子を手動走
査させると、超音波探触子の運動(平行運動、回転運動
など)が計測され、その計測結果に基づいて取り込みタ
イミング信号が順次生成される。そして、その取り込み
タイミング信号で特定される走査面のエコーデータが画
像処理で利用される。ここで、超音波ビームの電子走査
は、周期的に繰り返し実行させておくことができる。そ
のようにしても、取り込みタイミング信号に同期して必
要なデータのみを抽出できる。もちろん、取り込みタイ
ミング信号が生成された時点で電子走査を1回又は数回
行わせてデータを取り込んでもよい。
【0017】以上のように、エコーデータを走査面単位
で抽出できるので、走査面単位で三次元画像処理を行う
場合に本発明は特に有利である。
【0018】本発明の好適な態様では、前記運動計測手
段は、被検体の近傍に配置された磁場発生器と、前記超
音波探触子に配置された磁場検出器と、前記磁場検出器
からの出力信号に基づいて前記超音波探触子の運動を演
算する演算手段と、を含むことを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、被検体の周囲に定常磁
場又は変動磁場が形成され、その磁場が超音波探触子に
配置された磁場検出器によって検出される。そして、そ
の検出結果に基づいて、超音波探触子の運動、すなわ
ち、その三次元位置や向き(姿勢)などが演算される。
磁場を利用するので、超音波探触子による超音波の送受
波に左右されない。運動の計測次元数に応じて、方向性
の異なる複数の磁場を設定・計測するのが望ましい。例
えば、三次元座標と各座標軸上での回転角度とを計測す
る場合には、例えば、互いに向きの異なる3つの磁場発
生コイル及び3つの磁場検出コイルが利用される。
【0020】磁場の検出を精度良く行うためには、磁場
発生器及び磁場検出器の周囲から磁性部材をできる限り
排除するのが望ましい。なお、上記構成とは逆に、磁場
発生器を超音波探触子に設け、磁場検出器を固定配置す
ることもできる。ただし、磁場発生器と磁場検出器を比
べると、一般に、磁場検出器の方が小型軽量であるの
で、それを超音波探触子に設けるのが望ましい。
【0021】本発明の好適な態様では、前記磁場検出器
を前記超音波探触子に着脱するための着脱部材を含むこ
とを特徴とする。このように、磁場検出器を着脱可能に
すれば、既存の超音波探触子を三次元データ取り込み用
超音波探触子として利用でき、専用の探触子が不要とな
る。
【0022】本発明の好適な態様では、前記磁場検出器
は前記超音波探触子に内蔵されたことを特徴とする。超
音波探触子の外側に磁場検出器を配置すると、それが探
触子の操作性を低下させる可能性があるが、磁場検出器
を探触子内部に設ければ、その問題を解消できる。この
場合、探触子ケースの一部又は全部を例えば非磁性材料
で構成するのが望ましい。
【0023】本発明の好適な態様では、前記超音波探触
子の運動に関する適正範囲を設定する適正範囲設定手段
と、前記超音波探触子の運動が前記適正範囲外であれば
前記画像処理を制限する処理制限手段と、を含むことを
特徴とする。
【0024】上記構成によれば、例えば、体表面から超
音波探触子を離したり、誤って超音波探触子が落下した
場合に、画像処理の実行を制限することができる。すな
わち、結果として、手動走査の適否を判定できる。
【0025】本発明の好適な態様では、前記適正範囲
は、前記超音波探触子の三次元座標、移動速度、回転角
及び回転角速度の中の少なくとも1つの運動情報に関し
て設定されることを特徴とする。
【0026】本発明の好適な態様では、前記運動計測結
果に基づいて、前記超音波探触子の走査方式を判別する
走査方式判別手段を含み、前記走査方式に対応した制御
が行われることを特徴とする。走査方式が自動検出でき
れば、例えば1回目の手動走査と2回目の手動走査とで
異なる走査を行っても、ユーザーによる煩雑な走査条件
の変更入力などの操作が解消される。また、常に適切な
画像処理を期待できる。
【0027】本発明の好適な態様では、前記走査方式判
別手段は、移動走査と回転走査を判別し、前記各走査方
式に対応した超音波画像が形成されることを特徴とす
る。
【0028】(2)本発明において、望ましくは、前記
画像処理手段は、各超音波ビームに沿ってエコーデータ
に対する所定のボクセル演算を順次実行することによ
り、前記超音波画像を構成する各画素の画素値を演算す
るボクセル演算手段を含む。
【0029】本発明の好適な態様では、前記ボクセル演
算手段は、エコーデータei に基づきボクセルi の不透
明度αi を演算する不透明度演算手段と、エコーデータ
iに基づきボクセルi の透明度βi を演算する透明度
演算手段と、エコーデータ値ei に不透明度αi を乗算
し、ボクセルi の発光量を演算する発光量演算手段と、
1つ前のボクセルi-1 の出力光量にボクセルi の透明度
βi を乗算し、ボクセルi の透過光量を演算する透過光
量演算手段と、前記発光量と前記透過光量とを加算し、
ボクセルi の出力光量を求める光量加算手段と、を含
み、終了ボクセルの出力光量を画素値に対応させて前記
立体的投影画像を形成することを特徴とする。
【0030】また、本発明の好適な態様では、前記ボク
セル演算手段は、エコーデータeiに基づきボクセルi
の不透明度αi を演算する不透明度演算手段と、前記エ
コーデータei 、前記不透明度αi 、及び、1つ前のボ
クセルi-1 の出力光量に相当する入力光量CINi に基づ
いて、ボクセルi の出力光量COUTiを演算する出力光量
演算手段と、を含み、終了ボクセルの出力光量を画素値
に対応させて前記立体的投影画像を形成することを特徴
とする。
【0031】上記構成によれば、超音波ビームに沿って
不透明度(オパシティ)などを利用したボクセル処理が
実行される。これにより、順次取り込まれるエコーデー
タを時系列順で逐次的にリアルタイム処理でき、また、
従来装置において必要であった三次元データメモリを不
要にすることができる。すなわち、取り込まれたエコー
データはその取り込み順序で処理され、三次元データメ
モリにいったんすべてのエコーデータを格納させなくて
も、データ処理を十分に行える。
【0032】ちなみに、不透明度αi は、ボクセルi に
ついての周囲への超音波の拡散・散乱の度合いに関わる
もので、発光量は、ボクセルi の音源(光源)としての
強さを表すものと思われる。一方、透明度βi は、超音
波の透過率に関わるもので、透過光量は、ボクセルi を
伝達媒体として見た場合にその伝達率に相当するものと
思われる。このような発光量と透過光量とが加算されて
ボクセルi の出力光量が演算される。ここで、出力光量
はボクセルi の画素値への寄与度を表すものである。こ
の出力光量は、次のボクセルのボクセル処理(透過光量
の演算)に引き渡される。そして、ボクセル処理が最終
ボクセルに到達すると、その最終ボクセルの出力光量が
画素値に変換される。そして、各画素値が求まれば、そ
れらの画素値の集合として1枚の立体的投影画像が形成
される。
【0033】この超音波画像は、投影画像としての性格
と立体画像としての性格とを併せて有することが実験に
より確認されている。すなわち、生体内の組織をレント
ゲン写真のように透かして表現でき、その一方、超音波
三次元画像のような奥行き感をもって表現できる。よっ
て、例えば胎児の表面と内部を同一の処理で画像化する
ことができ、疾病診断に当たって組織の三次元的な把握
を容易に行うことができる。
【0034】もちろん、不透明度及び透明度の定義を変
化させることによって、所望の画質の超音波画像を構成
でき、例えば透明感を強調したり、または立体感を強調
したりすることができる。あるいは、組織表面を強調し
たり、または組織内部を強調することができる。
【0035】このような調整は、不透明度などの定義を
可変することにより行われ、具体的には、不透明度をパ
ラメータとする終了条件を適宜設定することにより行う
ことが可能である。この場合、逐次加算される各不透明
度αi の値が大きければ、比較的早い段階で処理が終了
することになり、例えば、組織の表面まで透視して画像
表現が終了することになる。逆に、各不透明度αi の値
が小さければ、比較的遅い段階で処理が終了することに
なり、例えば、組織の内部の深いところまで透視して画
像処理が終了することになる。
【0036】(3)また、上記目的を達成するために、
本発明は、可搬型の超音波探触子と、前記超音波探触子
の手動走査による運動を計測する運動計測手段と、前記
運動の計測結果に基づいて走査方式を判別する走査方式
判別手段と、前記判別された走査方式に基づいて制御を
実行する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0037】本発明の好適な態様では、前記制御部は、
走査方式に対応した超音波画像を形成する制御を実行す
ることを特徴とする。
【0038】本発明の好適な態様では、前記運動計測手
段は磁場発生器及び磁場検出器を含み、それらの一方が
被検体の近傍に固定的に配置され、それらの他方が前記
超音波探触子に配置されることを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】まず、装置構成の説明に先立っ
て、実施形態に係る画像処理の原理について説明する。
【0040】[画像形成原理の説明]本実施形態に係る
画像処理法は、公知のボリューム・レンダリング(Volum
e Rendering)法を基礎とし、リアルタイムの画像処理
(特に、超音波画像処理)にその手法を発展させたもの
である。その際には、特有の条件が加味されている。
【0041】図1(A)に示すように、Y方向に向く超
音波ビームがX方向に走査されると、走査面10が形成
される。この走査面10をZ方向に移動させると、周知
のように三次元エコーデータ取込み空間12が形成され
る。この三次元エコーデータ取込み空間12に対して、
各超音波ビームに沿って本実施形態に係るボクセル処理
を行い、投影面16上に三次元エコーデータ取込み空間
12を投影したものが、図1(B)の超音波画像100
である。超音波画像100では、そのX方向の1ライン
100aが1つの走査面10に相当する。換言すれば、
超音波ビーム(透視線)1本が超音波画像100内の1
画素に相当する。
【0042】ここで、取り込まれたエコーデータの時系
列順でそのエコーデータに対して以下に詳述するボクセ
ル処理が行われるので、各エコーデータを三次元エコー
データメモリにいったん蓄積して画像形成に必要な順序
でエコーデータを読み出す必要はなく、データ取り込み
と同期したデータ処理が可能となる。
【0043】さて、図2及び図3には、ボクセル20の
概念が示されている。1つのボクセルは、受信信号をA
/D変換して得られた1つのエコーデータに相当し、換
言すれば、そのA/D変換レートの1周期に相当するボ
リューム(標本点)に相当するものである。すなわち、
超音波ビームは、多数のボクセルの集合体として仮定さ
れる。図2には各ボクセルがi−1からLLASTまで示さ
れている。最初のボクセルから順次処理を行って得られ
た値が超音波画像を構成する1画素の輝度値P(x,
y)に対応する。
【0044】ここで、各ボクセルに対し、不透明度αと
透明度β[本実施形態ではβ=(1−α)]を定義する
ことにする。不透明度αは、図3に示すようにボクセル
の周囲への自発的な発光に相当するものである。透明度
(1−α)は1つ前のボクセルからの光に対する当該ボ
クセル中の透過度合いに相当するものである。不透明度
αは0≦α≦1の範囲に設定され、本実施形態におい
て、その不透明度はエコーデータ(エコー値)の関数と
して定義される。具体的には、例えば、
【数1】 α=k1・ek2 …(1) として定義される。ここで、eはエコーデータの値であ
り、またk1は係数(パラメータ)であり、ユーザーによ
り可変設定される。k2としては望ましくは1よりも大き
い数値が代入され、例えばk2=2又は3である。すなわ
ち、エコーデータの値eに対してαは非線形に変化す
る。
【0045】図2に示されるように、あるボクセルi に
は、入力光量CINi と出力光量COU Tiとが定義され、そ
の入力光量CINi は1つ前のボクセルi −1の出力光量
OU Ti-1に等しい。すなわち、
【数2】 CINi =COUTi-1 …(2) の関係がある。ただし、ボクセル処理が開始される開始
ボクセルにおいてはCIN i =0である。なお、開始ボク
セルは自動的に設定され又は人為的に設定される。
【0046】各ボクセルには、上記の不透明度αと透明
度(1−α)に基づいて、発光量と透過光量が定義され
る。すなわち、ボクセルi の発光量は、不透明度とエコ
ーデータの積として定義され、αi ・ei である。ボク
セルi の透過光量は透明度と入力光量の積として定義さ
れ、(1−αi )・CINi である。
【0047】本実施形態において、図4に示すように、
その発光量と透過光量は以下のように加算され、当該ボ
クセルの出力光量COUTiが決定される。
【0048】
【数3】 COUTi=(1−αi )・CINi +αi ・ei …(3) ただし、上記第2式からCINi =COUTi-1である。すな
わち、1つ前のボクセルでの計算結果が次のボクセルの
計算に利用される。
【0049】上記の第3式を開始ボクセルから次のボク
セルへ、そして、その次のボクセルへと順次行っていく
間において、各ボクセルの不透明度αi を加算し、その
加算値Σαi が1に到達した時点で、処理を終了させる
(終了条件)。ただし、処理が最後(又は設定された深
さ)のボクセルLLASTとなった場合にも処理を終了させ
る(強制終了条件)。すなわち、処理が終了する条件
は、
【数4】 Σαi =1 or i=LLAST …(4) である。Σαi =1での処理の終了は、不透明度の総和
が1に到達した時点で処理を停止させることを意味し、
もちろん、条件に応じて上記第4式の条件、特にαi
最大加算値(終了判定値)を変更させてもよい。
【0050】以上の終了判定がなされた時点でのボクセ
ル(最終ボクセル)の出力光量COU T が、対応する画素
の輝度P(x,y)として利用される。そして、このよ
うな超音波ビームごとの画素値演算がすべての超音波ビ
ームについて行われると、超音波画像を構成するすべて
の画素の画素値を得られる。すなわち、1枚の超音波画
像が形成される。
【0051】上記第3式が示すように、画素の輝度値P
(x,y)には、開始ボクセルから終了ボクセルまでの
すべてのエコーデータの値が反映されている。しかし、
それは従来のように単なる単純積算でなく、各ボクセル
での超音波の散乱と吸収の両方を反映したものとなって
いる。よって、あたかも光源から光が出て、各ボクセル
での散乱及び吸収を経て透過した光によって形成される
像のような奥行き感(立体感)と透明感の両者の性質を
もった超音波画像を構成できる。
【0052】ところで、上記第3式においては、透明度
が(1−αi )で定義され、すなわち不透明度αi によ
って透明度を表すことができるので、演算式中から透明
度の概念を見掛け上消去することができる。よって、以
下のように第3式を式変形することにより、同じ原理に
基づいて、出力光量COUTiを演算できる。
【0053】
【数5】 COUTi=(1−αi )・CINi +αi ・ei …(3) =CINi +αi ・(ei −CINi ) …(5−1) =CINi +Δi …(5−2) (ここで、Δi =αi ・(ei −CINi )) 上記の第5−1式は第3式を書き換えたもので、その第
2項をΔi で置き換えると、第5−2式が得られる。す
なわち、ボクセルi の出力光量COUTiは、入力光量C
INi に修正光量Δi を加算したものとして定義できる。
この5−2式においても、上記の式変形の過程を見れば
明らかなように、透明度(1−αi )の概念は内包され
ており、原理上異ならない。
【0054】[好適な実施形態]図5には、本発明に係
る超音波診断装置の好適な実施形態が示されており、図
5は超音波診断装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【0055】超音波探触子30は、例えば体表面に当接
して使用される超音波探触子である。もちろん、例えば
体腔内に挿入される超音波探触子にも本発明を適用でき
る。超音波探触子30には、複数の振動素子を整列配置
されてなるアレイ振動子が内蔵されている。このアレイ
振動子は、超音波送受信部44の制御によって電子走査
され、これによって超音波ビームが走査されて走査面が
形成される。これは従来の超音波探触子と同様である。
超音波探触子30は探触子ケーブル(図示せず)によっ
て装置本体に接続されている。
【0056】本実施形態の超音波診断装置においては、
この超音波探触子30の位置や姿勢を計測する運動計測
部32が設けられている。この運動計測部32は、この
実施形態において、磁場発生部34と、発生された磁場
を検出する磁場検出部36と、その検出結果に基づいて
運動情報を演算する運動検出部38と、で構成されるも
のである。なお、図5に示す磁場発生部34、磁場検出
部36及び運動検出部38については公知のものを利用
することができる。磁場発生部34は例えば被検体を載
せるベッドなどに配置されるものであり、例えばXYZ
の各方位に磁場を発生させる3つの磁場発生コイルで構
成されるものである。この磁場発生部34には運動検出
部38から所定の磁場発生用駆動信号が供給されてい
る。磁場発生部34によって各方位の成分をもった変動
磁場が形成される。
【0057】磁場検出部36は、例えば一辺が1cm程
度の立方体で構成されるものであり、磁場発生部34に
よって発生された磁場が検出される。磁場検出部36
は、例えば各方位の磁場を検出するための互いに直交す
る3つの磁場検出用コイルを含むものである。各コイル
によって検出された検出信号は運動検出部38に出力さ
れている。磁場検出部36は本実施形態において、超音
波探触子30に対して着脱自在に装着される。例えば、
後述するような装着ベルトによってこの磁場検出部36
が超音波探触子30に装着される。もちろん、後述する
ように、超音波探触子30の内部に磁場発生部34を内
蔵させてもよい。
【0058】磁場発生部34と磁場検出部36を形態面
で比較した場合、磁場検出部36の方が一般にかなり小
さい。そこで、本実施形態では、磁場検出部36を超音
波探触子30に設けている。しかしながら、超音波探触
子30に磁場発生部34を取り付けて、一方、磁場検出
部36を例えばベッド等に固定配置することもできる。
原理的にはこのような構成によっても超音波探触子30
の運動を検出できる。
【0059】図6には、磁場発生部34及び磁場検出部
36の配置に関する具体例が示されている。図6におい
て、被検体200はベッド201上に載せられている。
ベッド201の下側には磁場発生部34が固定的に配置
されている。これによって磁場202が形成されてい
る。ちなみに、この磁場202は、定常磁場あるいは変
動磁場である。
【0060】超音波探触子30には装着ベルト64によ
って磁場検出部36が装着されている。具体的には、磁
場検出部36は装着ベルト64に固定されており、装着
ベルト64を超音波探触子30に取り付けることによっ
て、結果として磁場検出部36が超音波探触子30に装
着される。このような装着ベルト64によれば、各種の
大きさの超音波探触子30に対して磁場検出部36を装
着できるという利点がある。もちろん、例えば両面テー
プや係合機構等を利用して磁場検出部36を超音波探触
子30に装着してもよい。
【0061】磁場検出部36から伸びる信号線62は例
えば超音波探触子30から出るケーブル60と共に装置
本体へ引き出されている。この場合、ケーブル60と信
号線62とを一体化するために所定間隔でクリップ止め
などを行うのが望ましい。
【0062】図6に示すような、計測環境において、被
検体200の例えば腹部の超音波診断を行う場合には、
超音波探触子30が操作者によって把持され、その状態
で例えばその超音波探触子30によって形成される走査
面と直交する方向、すなわち手動走査方向204に超音
波探触子30が手動で移動走査される。これによって被
検体200内に三次元データ取込み空間を構築できる。
【0063】なお、図6に示す例では、磁場発生部34
がベッド201の裏側に固定されているが、必ずしもベ
ッド201に固定することなく、例えばベッド上の被検
体のわきや、被検体近傍の壁などに設けてもよい。
【0064】図5に戻って、超音波送受信部44は、超
音波探触子30に対して従来同様に送信信号を供給する
と共に、超音波探触子30からの受信信号に対して所定
の信号処理を実行するものである。また、この超音波送
受信部44は、超音波ビームの電子走査を制御してい
る。超音波送受信部44から出力された受信信号(エコ
ーデータ)は次のデータ選択部46へ出力されている。
【0065】運動計測部32における運動検出部38
は、磁場検出部36からの出力信号に基づいて超音波探
触子30の三次元座標X,Y,Zと超音波探触子30の
各座標軸上での回転角度θX,θY,θZを出力する。ち
なみに、手動走査が必ず並行移動によるものであれば回
転角度に関する情報は必ずしも必要とされない。また、
超音波探触子30が実質的にX−Y平面内で移動するの
であれば、Z方向の情報も不要となる。
【0066】タイミング制御部40は、運動検出部38
から出力された各種の運動情報に基づいてエコーデータ
を取得する走査面を特定するためのタイミングを判定す
るものである。その具体的な構成は図7に示されてお
り、これについては後に詳述する。
【0067】パルス生成部42は、タイミング制御部4
0から出力されるタイミング信号に基づいて所定レベル
をもった同期パルス(データ取込み用信号)206を出
力するものである。その同期パルス206はデータ選択
部46及び後述する画像構成部52に出力されている。
【0068】データ選択部46は、同期パルス206が
得られたタイミングで、特定される走査面のエコーデー
タのみを選択して出力する機能を有する。すなわち、本
実施形態では、超音波送受信部44の制御によって超音
波探触子30において常に超音波ビームの電子走査が行
われており、その結果、超音波送受信部44から何らか
のエコーデータが常に出力されているが、データ選択部
46は、そのようなデータの中から、必要な走査面内の
エコーデータのみを抽出している。これによって、走査
面単位でエコーデータの抽出を行うことができる。な
お、同期パルス206を超音波送受信部44に与え、そ
のタイミングで電子走査を行わせてエコーデータの取込
みを行ってもよい。この場合、その同期パルスの出力自
体がエコーデータの選択に相当することになる。
【0069】立体的投影画像形成部48は、ボクセル演
算部50及び画像構成部52で構成されるものであり、
上述した画像処理原理(特に、(3)式及び(4)式)
に基づいて立体的投影画像を形成するものである。ボク
セル演算部50は、超音波ビームに沿って各エコーデー
タごとに上述したボクセル演算を実行し、その超音波ビ
ームに対応する画素の画素値を決定するものである。そ
のボクセル演算で利用される不透明度のパラメータは、
不透明度設定部56によって設定されている。また、ボ
クセル演算の範囲すなわち演算終了点などについては演
算範囲設定部54によって設定されている。ボクセル演
算部50から出力された各超音波ビームに対応する画素
値は画像構成部52に送られ、ここで一画面分の立体的
投影画像が構成される。それと同時に各画素値が輝度変
換され、画像データとなって表示部58へ出力される。
【0070】図1に示したように、本実施形態に係る画
像処理では、1つの走査面に対して1ライン分の画像デ
ータが形成されており、換言すれば走査面単位で画像処
理が実行されている。これに対応して、データ選択部4
6では、同期パルスに同期した形で走査面ごとにエコー
データの抽出を行っている。
【0071】したがって、本実施形態によれば、従来の
ように三次元エコーデータメモリに全てのエコーデータ
を一旦格納してから三次元座標を考慮しつつデータの再
構成を行うといった煩雑な処理は不要であり、必要なデ
ータのみをその時系列順で順次処理することができる。
なお、手動走査が速く行われるような場合には結果とし
て早く1枚の立体的投影画像が形成されることになり、
手動走査が遅ければそれに応じた速度で一枚の立体的投
影画像が形成されることになる。
【0072】次に、図7を用いてタイミング制御部の具
体的な構成について説明する。
【0073】図7において、運動情報入力部70は、図
5に示した運動検出部38から出力される各運動情報が
入力されている。超音波探触子の手動走査を開始する直
前に原点リセットの操作がなされると、そのときの超音
波探触子30の位置及び姿勢が原点とされる。これによ
って、後述する仮想スケールの原点も定まることにな
る。原点リセット後における超音波探触子30の運動情
報は、移動情報と回転情報とに分けられて出力される。
ここで、移動情報はX座標、Y座標、Z座標であり、回
転情報はθX,θY,θZの角度情報である。
【0074】処理制限部72は、適正範囲設定部74に
よって設定された適正範囲内に各運動情報が入っていな
い場合には画像処理を中断させる制御を実行するもので
ある。例えば、超音波探触子が手から落下してしまった
りあるいは操作者が超音波探触子を被検体から離したり
した場合に、その状態におけるエコーデータを画像処理
から排除するためにこのような画像処理の制限がなされ
ている。ここで、管理される運動情報としては入力され
た各情報(三次元座標、回転角度)の他に、例えば移動
速度や回転角速度などが挙げられる。速度を管理するこ
とにより、例えば手動走査が極めて速く画像処理が適正
に行えないような場合に、操作者に対してアラームを出
すことができる。このため、処理制限部72において、
適正範囲外であると判定された場合には、図示されてい
ない制御部にアラームが出力されている。
【0075】処理制限部72において、適正範囲内であ
ると判定された場合には、運動情報入力部70から出力
された移動情報及び回転情報が走査方式判定部76に出
力される。走査方式判定部76では、本実施形態におい
て、手動走査が移動走査(平行移動走査)であるか、あ
るいは回転走査であるかを判定している。具体的には、
各運動情報について現在の値と1つ前の値との差分を演
算し、それらの差分値を参照することによって走査方式
を判定している。例えば、移動情報に関して差分値が大
きい場合には平行移動走査であると判定され、回転情報
に関して差分値が大きいような場合には回転走査である
と判定される。この場合、平行移動を行いながら回転移
動が行われるような複合走査が行われた場合には、適正
な画像を構築できない可能性があるため、図示されてい
ない制御部にエラー信号が出力される。なお、本実施形
態では、運動情報の差分を利用して走査方式を判定した
が、例えば、積算値や三次元ベクトルの演算などを行っ
て走査方式を判定してもよい。
【0076】走査方式判定部76において平行移動走査
であると判定された場合には、移動情報が移動ベクトル
算出部80に送られる。この移動ベクトル算出部80で
は、現在の三次元座標値と1つ前の三次元座標値の差分
を求めることによって、超音波探触子の移動に関わる移
動方向ベクトルVXYZを算出する。ただし、このベクト
ルの演算は、本実施形態では原点リセットがなされた後
に最初に得られる2つの運動情報の間においてのみ実行
され、それ以降においては移動方向ベクトルの算出が省
略されている。もちろん、常に移動方向ベクトルの算出
を行って、その算出結果を画像処理に利用してもよい。
【0077】以上のように移動方向ベクトルVXYZが求
まると、図8に示すように、三次元空間内に仮想的なス
ケール210が想定されることになる。すなわち、その
仮想スケール210の向きは移動方向ベクトルの方向に
向くものであり、その仮想スケール210の原点は原点
リセットされた時点の超音波探触子の位置である。
【0078】間隔設定部84は、送受波条件に基づい
て、タイミング信号の出力間隔を設定するものであり、
概念的には、仮想スケール210における目盛の間隔を
設定するものである。ここで、その目盛はタイミング信
号の出力位置に相当するものである。
【0079】移動位置比較部82は、走査方式判定部7
6を介して出力された移動情報に基づいて、超音波探触
子の現在の位置と仮想スケール210上に割り付けられ
た目盛とを比較し、超音波探触子がその目盛に一致ある
いはその目盛を通過する場合に、タイミング生成部86
に対してタイミング信号の発生指示を与えている。タイ
ミング生成部86は、その発生指示が入力されると、図
5に示したパルス生成部42に対してタイミング信号を
出力している。
【0080】したがって、超音波探触子30の移動速度
によらずに、超音波探触子30が原点から一定間隔ずつ
移動するごとに同期パルス206が生成されることにな
り、その同期パルス206の出力に同期して取り込まれ
る走査面内のエコーデータが順次画像処理されることに
なる。
【0081】図7において、走査方式判定部76におい
て回転走査であると判定された場合には、回転ベクトル
算出部88において回転情報に基づいて回転方向ベクト
ルVθXYZが算出される。本実施形態では、この回転方
向ベクトルの算出は原点リセット後に1回のみ実行され
ているが、もちろんそれ以降においても常に回転方向ベ
クトルの演算を行ってもよい。
【0082】このように算出された回転方向ベクトルに
基づいて、図9に示すように、円形の仮想スケール21
2を想定することができる。間隔設定部92は、送受波
条件に基づいて図9に示す円形のスケール212におけ
る目盛を割り付けるものである。そして、回転角比較部
90において、超音波探触子30の現在の回転角が仮想
スケール212上の目盛に合致するときにあるいはその
目盛を通過するときにタイミング生成部86に対して回
転角比較部90から発生指示が出力されている。これに
より、タイミング生成部86からタイミング信号がパル
ス生成部42に出力される。なお、回転ベクトル算出部
88では、現在の回転情報と1つ前の回転情報との差分
を演算することによって回転方向ベクトルを演算してい
る。
【0083】図10には、超音波探触子30の移動走査
とそれに構成される超音波画像との関係が示されてい
る。仮想スケール210上における目盛を超音波探触子
30が通過するごとに走査面単位でエコーデータが取り
込まれ、これに同期して走査面単位で画像データの処理
が実行される。具体的には、1走査面につき1ライン分
の画像10Aが構成される。したがって、移動走査操作
を所定範囲にわたって行うことにより、1枚の超音波画
像すなわち立体的投影画像を構成することができる。移
動走査における仮想スケール210は、超音波画像にお
ける所定方向の座標に相当するものであり、仮想スケー
ル上の目盛を細かくすれば超音波画像においても当該方
向における画素密度が向上することになる。なお、必要
であれば画像データ間の補間や平均化処理を実行しても
よい。
【0084】図10には超音波探触子30が平行移動走
査される場合についての処理が示されていたが、超音波
探触子が回転走査される場合にも上記同様の処理が実行
される。すなわち、超音波探触子30が所定角度回転す
るごとに超音波画像内における所定方位の1ライン分の
画像が形成される。すなわちラジアル走査が行われる。
【0085】次に、他の実施形態について説明する。
【0086】上記の実施形態では、超音波探触子30の
移動方向に仮想スケールを一致させて同期パルスの生成
を行ったが、例えば図11に示すように、超音波探触子
30の移動方向ベクトルを含む平面内に、直交する2つ
の仮想スケール、すなわち主軸仮想スケール300及び
副軸仮想スケール302を設定し、これらの仮想スケー
ルを利用して画像処理を行ってもよい。この場合、例え
ば主軸仮想スケール300の目盛を超音波探触子30が
横切るごとに主軸同期パルス304を発生させ、その主
軸同期パルス304を図5に示したデータ選択部46に
出力する。これと共に、副軸仮想スケール302におけ
る目盛を超音波探触子30が横切るごとに副軸同期パル
ス306を発生させ、それを副軸仮想スケール302方
向の超音波探触子30の座標として例えば画像構成部5
2へ出力してもよい。
【0087】図12には、そのような処理が示されてお
り、超音波探触子30が斜め方向に平行移動した場合、
走査面に対応する1ライン分の画像10Aが順次斜め方
向に表示されることになる。すなわち、斜め走査と同じ
イメージで画像が構築されることになる。
【0088】上述した実施形態では、超音波探触子30
の外表面に磁場検出部36が装着されていたが、例えば
図13に示すように、超音波探触子400の本体ケース
402の内部に磁場検出部36を設置してもよい。探触
子の本体ケース402の内部には、複数の振動素子から
なるアレイ振動子406が内蔵されており、各振動素子
から伸びるケーブル群406Aは探触子ケーブル404
内に引き込まれている。これと同様に、磁場検出部36
から伸びる信号線群36Aも探触子ケーブル404内に
引き込むのが望ましい。
【0089】以上の実施形態によれば、ボクセル演算に
よる利点を損なうことなく、既存の超音波探触子などを
利用して簡単に三次元エコーデータの取込みを行うこと
ができるという利点がある。
【0090】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、既存の
超音波探触子をそのまま用いてあるいはそれに若干の改
良を加えるだけで三次元エコーデータの取込みを行うこ
とができる。また、各エコーデータについての複雑な座
標演算を必要とすることなく三次元画像を構築できる。
また、取込みタイミングの制御のみで必要な走査面を特
定できる。さらに、手動走査の走査方式を自動的に認識
して適切な画像処理を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 三次元データ取込み空間と投影画像の関係を
示す図である。
【図2】 各ボクセルの入力光量と出力光量との関係を
示す図である。
【図3】 各ボクセルの発光量を示す図である。
【図4】 ボクセルの出力光量を説明するための図であ
る。
【図5】 本発明に係る超音波診断装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図6】 磁場発生部及び磁場検出部の具体例を示す模
式図である。
【図7】 タイミング制御部の具体的な構成を示すブロ
ック図である。
【図8】 直線の仮想スケールと同期パルスとの関係を
示す図である。
【図9】 円形の仮想スケールと同期パルスとの関係を
示す図である。
【図10】 平行移動走査による画像形成を示す図であ
る。
【図11】 直交する2つの仮想スケールを示す図であ
る。
【図12】 直交する2つの仮想スケールによる画像形
成を示す図である。
【図13】 超音波探触子の他の実施形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
30 超音波探触子、32 運動計測部、34 磁場発
生部、36 磁場検出部、38 運動検出部、40 タ
イミング制御部、42 パルス生成部、46データ選択
部、48 立体的投影画像形成部、50 ボクセル演算
部、52 画像構成部。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波ビームを電子走査することにより
    走査面を形成する可搬型の超音波探触子と、 前記超音波探触子の手動走査による運動を計測する運動
    計測手段と、 前記超音波探触子の所定の運動量ごとに、取り込みタイ
    ミング信号を順次生成するタイミング信号生成手段と、 前記取り込みタイミング信号に同期した各走査面のエコ
    ーデータを用いて、被検体内の三次元領域を画像化した
    超音波画像を形成する画像処理手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記運動計測手段は、 被検体の近傍に配置された磁場発生器と、 前記超音波探触子に配置された磁場検出器と、 前記磁場検出器からの出力信号に基づいて前記超音波探
    触子の運動を演算する演算手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記磁場検出器を前記超音波探触子に着脱するための着
    脱部材を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の装置において、 前記磁場検出器は前記超音波探触子に内蔵されたことを
    特徴とする超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の装置において、 前記超音波探触子の運動に関する適正範囲を設定する適
    正範囲設定手段と、 前記超音波探触子の運動が前記適正範囲外であれば前記
    画像処理を制限する処理制限手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装置において、 前記適正範囲は、前記超音波探触子の三次元座標、移動
    速度、回転角及び回転角速度の中の少なくとも1つの運
    動情報に関して設定されることを特徴とする超音波診断
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の装置において、 前記運動計測結果に基づいて、前記超音波探触子の走査
    方式を判別する走査方式判別手段を含み、 前記走査方式に対応した制御が行われることを特徴とす
    る超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の装置において、 前記走査方式判別手段は、移動走査と回転走査を判別
    し、 前記各走査方式に対応した超音波画像が形成されること
    を特徴とする超音波診断装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の装置において、 前記画像処理手段は、各超音波ビームに沿ってエコーデ
    ータに対する所定のボクセル演算を順次実行することに
    より、前記超音波画像を構成する各画素の画素値を演算
    するボクセル演算手段を含むことを特徴とする超音波診
    断装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の装置において、 前記ボクセル演算手段は、 エコーデータei に基づきボクセルi の不透明度αi
    演算する不透明度演算手段と、 エコーデータei に基づきボクセルi の透明度βi を演
    算する透明度演算手段と、 エコーデータei に不透明度αi を乗算し、ボクセルi
    の発光量を演算する発光量演算手段と、 1つ前のボクセルi-1 の出力光量にボクセルi の透明度
    βi を乗算し、ボクセルi の透過光量を演算する透過光
    量演算手段と、 前記発光量と前記透過光量とを加算し、ボクセルi の出
    力光量を求める光量加算手段と、 を含み、 終了ボクセルの出力光量を画素値に対応させて前記超音
    波画像を形成することを特徴とする超音波診断装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の装置において、 前記ボクセル演算手段は、 エコーデータei に基づきボクセルi の不透明度αi
    演算する不透明度演算手段と、 前記エコーデータei 、前記不透明度αi 、及び、1つ
    前のボクセルi-1 の出力光量に相当する入力光量CINi
    に基づいて、ボクセルi の出力光量COUTi を演算する
    出力光量演算手段と、 を含み、 終了ボクセルの出力光量を画素値に対応させて前記超音
    波画像を形成することを特徴とする超音波診断装置。
  12. 【請求項12】 可搬型の超音波探触子と、 前記超音波探触子の手動走査による運動を計測する運動
    計測手段と、 前記運動の計測結果に基づいて走査方式を判別する走査
    方式判別手段と、 前記判別された走査方式に基づいて制御を実行する制御
    部と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の装置において、 前記制御部は、走査方式に対応した超音波画像を形成す
    る制御を実行することを特徴とする超音波診断装置。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13記載の装置におい
    て、 前記運動計測手段は磁場発生器及び磁場検出器を含み、 それらの一方が被検体の近傍に固定的に配置され、それ
    らの他方が前記超音波探触子に配置されることを特徴と
    する超音波診断装置。
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