JPH10296516A - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JPH10296516A JPH10296516A JP11323897A JP11323897A JPH10296516A JP H10296516 A JPH10296516 A JP H10296516A JP 11323897 A JP11323897 A JP 11323897A JP 11323897 A JP11323897 A JP 11323897A JP H10296516 A JPH10296516 A JP H10296516A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chip
- tip
- arc
- cutting edge
- tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
- Drilling Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 切刃3の外径が調整可能とされたスローアウ
ェイ式のドリルやボールエンドミルに用いた際に、切刃
3の外径を拡径させた場合でも工具本体21の内周側に
おいては切刃3の径方向への移動を抑えて、コアの生成
や削り残しによる平坦面の形成を防ぐことが可能なスロ
ーアウェイチップを提供する。 【解決手段】 平板状をなすチップ本体1の上面がすく
い面2とされるとともに下面が着座面4とされ、すくい
面2の辺稜部に切刃3が形成されたスローアウェイチッ
プにおいて、チップ本体1の側面6に、工具本体21に
形成されたチップ取付座24の壁面26に当接可能な円
弧面状の当接面8を形成して、この当接面8がなす円弧
に沿ってチップ本体1が壁面26を摺動することによ
り、工具本体21に対する切刃3の位置を調整可能とす
る。
ェイ式のドリルやボールエンドミルに用いた際に、切刃
3の外径を拡径させた場合でも工具本体21の内周側に
おいては切刃3の径方向への移動を抑えて、コアの生成
や削り残しによる平坦面の形成を防ぐことが可能なスロ
ーアウェイチップを提供する。 【解決手段】 平板状をなすチップ本体1の上面がすく
い面2とされるとともに下面が着座面4とされ、すくい
面2の辺稜部に切刃3が形成されたスローアウェイチッ
プにおいて、チップ本体1の側面6に、工具本体21に
形成されたチップ取付座24の壁面26に当接可能な円
弧面状の当接面8を形成して、この当接面8がなす円弧
に沿ってチップ本体1が壁面26を摺動することによ
り、工具本体21に対する切刃3の位置を調整可能とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スローアウェイ式
のドリルやリーマ、あるいはエンドミル等のスローアウ
ェイ式切削工具の工具本体に着脱自在に装着されるスロ
ーアウェイチップ(以下、チップと称する。)に関する
ものである。
のドリルやリーマ、あるいはエンドミル等のスローアウ
ェイ式切削工具の工具本体に着脱自在に装着されるスロ
ーアウェイチップ(以下、チップと称する。)に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスローアウェイ式切削工具とし
ては、例えば軸線回りに回転される円柱状の工具本体の
先端部に一ないし複数のチップ取付座が形成され、これ
らのチップ取付座に切刃を備えたチップがそれぞれ装着
されて成るスローアウェイ式のドリルやリーマ、あるい
はボールエンドミルのようなスローアウェイ式エンドミ
ルなどが知られている。そして、スローアウェイ式のド
リルやリーマにあっては、工具本体がその軸線回りに回
転されつつ該軸線方向に送り出されることにより、上記
チップに形成された切刃によって被削材に穴明けした
り、予め明けられた下穴の内周加工したりする穴加工を
施し、またスローアウェイ式のエンドミルにあっては、
工具本体が軸線回りに回転されつつこの軸線に交差する
方向に送り出されることにより、上記切刃によって被削
材に溝加工を施してゆく。
ては、例えば軸線回りに回転される円柱状の工具本体の
先端部に一ないし複数のチップ取付座が形成され、これ
らのチップ取付座に切刃を備えたチップがそれぞれ装着
されて成るスローアウェイ式のドリルやリーマ、あるい
はボールエンドミルのようなスローアウェイ式エンドミ
ルなどが知られている。そして、スローアウェイ式のド
リルやリーマにあっては、工具本体がその軸線回りに回
転されつつ該軸線方向に送り出されることにより、上記
チップに形成された切刃によって被削材に穴明けした
り、予め明けられた下穴の内周加工したりする穴加工を
施し、またスローアウェイ式のエンドミルにあっては、
工具本体が軸線回りに回転されつつこの軸線に交差する
方向に送り出されることにより、上記切刃によって被削
材に溝加工を施してゆく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スローアウェイ式切削工具において、穴加工の際の加工
穴径や溝加工の際の加工溝幅を微調整したり変化させた
りする場合、一般的には切削工具自体を、切刃の軸線回
りの回転径(切刃の外径)の異なるものに交換しなけれ
ばならず、従って複数種の切削工具を用意しければなら
ないので、非効率的かつ非経済的であった。そこで、こ
のような問題を解消するために、例えばチップを工具本
体の径方向に移動させるチップ移動手段を設けて切刃の
外径を調整可能としたスローアウェイ式切削工具が、従
来種々提案されている。
スローアウェイ式切削工具において、穴加工の際の加工
穴径や溝加工の際の加工溝幅を微調整したり変化させた
りする場合、一般的には切削工具自体を、切刃の軸線回
りの回転径(切刃の外径)の異なるものに交換しなけれ
ばならず、従って複数種の切削工具を用意しければなら
ないので、非効率的かつ非経済的であった。そこで、こ
のような問題を解消するために、例えばチップを工具本
体の径方向に移動させるチップ移動手段を設けて切刃の
外径を調整可能としたスローアウェイ式切削工具が、従
来種々提案されている。
【0004】しかしながら、このような切削工具は、専
らチップを径方向に平行移動させる構造のものであった
ので、チップの工具本体外周側に位置する部分しか切削
に使用されないスローアウェイ式リーマ等はまだしも、
内周側の部分も切削に供されるスローアウェイ式ドリル
やエンドミル等にあっては、切刃の外径を拡大するため
にチップを工具本体の外周側に平行移動させると、この
移動量分だけ切刃の内周側の端部も外周側に移動してし
まい、工具本体の内周側に切刃が存在しない部分が生じ
てしまうという問題が生じる。そして、そのような切削
工具では、例えばスローアウェイ式ドリルの場合には被
削材に形成される加工穴の中心部に削り残しのコアが生
じてしまうため、かかるコアを除去する機構を備えたド
リルにしか適用できず、またスローアウェイ式エンドミ
ルのうち特にボールエンドミルの場合には、被削材に形
成される溝の底面中央部にやはり削り残しによる平坦面
が形成されてしまうので、結果的に上述したようなチッ
プ移動手段は、適用可能な工具の種類が制限されざるを
得なかった。
らチップを径方向に平行移動させる構造のものであった
ので、チップの工具本体外周側に位置する部分しか切削
に使用されないスローアウェイ式リーマ等はまだしも、
内周側の部分も切削に供されるスローアウェイ式ドリル
やエンドミル等にあっては、切刃の外径を拡大するため
にチップを工具本体の外周側に平行移動させると、この
移動量分だけ切刃の内周側の端部も外周側に移動してし
まい、工具本体の内周側に切刃が存在しない部分が生じ
てしまうという問題が生じる。そして、そのような切削
工具では、例えばスローアウェイ式ドリルの場合には被
削材に形成される加工穴の中心部に削り残しのコアが生
じてしまうため、かかるコアを除去する機構を備えたド
リルにしか適用できず、またスローアウェイ式エンドミ
ルのうち特にボールエンドミルの場合には、被削材に形
成される溝の底面中央部にやはり削り残しによる平坦面
が形成されてしまうので、結果的に上述したようなチッ
プ移動手段は、適用可能な工具の種類が制限されざるを
得なかった。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、特に切刃の外径が調整可能とされたスローアウ
ェイ式のドリルやボールエンドミルに用いた際に、切刃
の外径を拡径させた場合でも工具本体の内周側において
は切刃の径方向への移動を抑えて、コアの生成や削り残
しによる平坦面の形成を防ぐことが可能なチップを提供
することを目的としている。
もので、特に切刃の外径が調整可能とされたスローアウ
ェイ式のドリルやボールエンドミルに用いた際に、切刃
の外径を拡径させた場合でも工具本体の内周側において
は切刃の径方向への移動を抑えて、コアの生成や削り残
しによる平坦面の形成を防ぐことが可能なチップを提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、平板状をな
すチップ本体の上面がすくい面とされるとともに下面が
着座面とされ、上記すくい面の辺稜部に切刃が形成され
て成るチップにおいて、上記チップ本体の側面に、工具
本体に形成されたチップ取付座の壁面に当接可能な円弧
面状の当接面を形成して、この当接面がなす円弧に沿っ
て上記チップ本体が上記壁面を摺動することにより、上
記工具本体に対する上記切刃の位置を調整可能としたこ
とを特徴とする。しかるに、このようなチップを、スロ
ーアウェイ式ドリルやボールエンドミルの工具本体先端
部に形成されたチップ取付座に装着した場合、切刃の外
径を拡径させるためにチップ本体を上記円弧に沿って工
具本体の外周側に移動させると、チップ本体の工具本体
外周側に位置する部分は主としてそのまま外周側に移動
するのに対し、チップ本体の工具本体内周側に位置する
部分は主として工具本体の後端側に後退するように移動
することとなるので、切刃の外周端の移動量に対する内
周端の移動量を小さく抑えることができ、従って工具本
体の内周側に切刃の存在しない部分が生じるのを防ぐこ
とができる。
のような目的を達成するために、本発明は、平板状をな
すチップ本体の上面がすくい面とされるとともに下面が
着座面とされ、上記すくい面の辺稜部に切刃が形成され
て成るチップにおいて、上記チップ本体の側面に、工具
本体に形成されたチップ取付座の壁面に当接可能な円弧
面状の当接面を形成して、この当接面がなす円弧に沿っ
て上記チップ本体が上記壁面を摺動することにより、上
記工具本体に対する上記切刃の位置を調整可能としたこ
とを特徴とする。しかるに、このようなチップを、スロ
ーアウェイ式ドリルやボールエンドミルの工具本体先端
部に形成されたチップ取付座に装着した場合、切刃の外
径を拡径させるためにチップ本体を上記円弧に沿って工
具本体の外周側に移動させると、チップ本体の工具本体
外周側に位置する部分は主としてそのまま外周側に移動
するのに対し、チップ本体の工具本体内周側に位置する
部分は主として工具本体の後端側に後退するように移動
することとなるので、切刃の外周端の移動量に対する内
周端の移動量を小さく抑えることができ、従って工具本
体の内周側に切刃の存在しない部分が生じるのを防ぐこ
とができる。
【0007】ここで、上述のようにチップ本体の当接面
がなす円弧に沿って該チップ本体を摺動させた際に、切
刃の外径が拡縮径するように工具本体に対する切刃の位
置を調整可能とするには、例えば上記当接面がなす円弧
の半径を、上記すくい面に内接する円の半径よりも大き
く設定すればよい。また、上記チップ本体に、このチッ
プ本体を上記チップ取付座に固定するためのクランプネ
ジが挿通される取付穴を形成した場合、この取付穴の内
壁部を、上記当接面がなす円弧と同心の円弧面状に形成
すれば、上記円弧面に沿ったチップの摺動位置に拘わら
ず、クランプネジとチップ取付座の上記壁面との間の間
隙に対して、チップ本体の上記当接面と取付穴の内壁部
との間の肉厚が一定とされるので、確実にチップを保持
してその取付剛性の確保を図ることが可能となる。さら
に、上記チップ本体の側面に、このチップ本体を摺動さ
せるための調整手段が係合する係合部を形成することに
より、切刃の外径調整をより容易かつ正確に行うことが
可能となる。
がなす円弧に沿って該チップ本体を摺動させた際に、切
刃の外径が拡縮径するように工具本体に対する切刃の位
置を調整可能とするには、例えば上記当接面がなす円弧
の半径を、上記すくい面に内接する円の半径よりも大き
く設定すればよい。また、上記チップ本体に、このチッ
プ本体を上記チップ取付座に固定するためのクランプネ
ジが挿通される取付穴を形成した場合、この取付穴の内
壁部を、上記当接面がなす円弧と同心の円弧面状に形成
すれば、上記円弧面に沿ったチップの摺動位置に拘わら
ず、クランプネジとチップ取付座の上記壁面との間の間
隙に対して、チップ本体の上記当接面と取付穴の内壁部
との間の肉厚が一定とされるので、確実にチップを保持
してその取付剛性の確保を図ることが可能となる。さら
に、上記チップ本体の側面に、このチップ本体を摺動さ
せるための調整手段が係合する係合部を形成することに
より、切刃の外径調整をより容易かつ正確に行うことが
可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の一実施
形態を示すものであり、また図3ないし図6は、この実
施形態のチップを装着したスローアウェイ式のドリルを
示すものである。本実施形態のチップは、そのチップ本
体1が超硬合金等の硬質材料から形成されて菱形平板状
をなすポジティブチップであり、その菱形をなす一面が
すくい面2とされて、その辺稜部に上記切刃3が形成さ
れるとともに、このすくい面2とは反対側の面が着座面
4とされている。なお、すくい面2とされる上記菱形面
の一対の鋭角端部は、これらの鋭角端部に交差する上記
切刃3に滑らかに接する円弧状に形成されており、切刃
3のノーズアール部5とされている。
形態を示すものであり、また図3ないし図6は、この実
施形態のチップを装着したスローアウェイ式のドリルを
示すものである。本実施形態のチップは、そのチップ本
体1が超硬合金等の硬質材料から形成されて菱形平板状
をなすポジティブチップであり、その菱形をなす一面が
すくい面2とされて、その辺稜部に上記切刃3が形成さ
れるとともに、このすくい面2とは反対側の面が着座面
4とされている。なお、すくい面2とされる上記菱形面
の一対の鋭角端部は、これらの鋭角端部に交差する上記
切刃3に滑らかに接する円弧状に形成されており、切刃
3のノーズアール部5とされている。
【0009】そして、上記すくい面2と着座面4との間
のチップ本体1の側面6は、そのすくい面2側の部分が
切刃3の逃げ面7とされて、着座面4側に向かうに従い
当該チップ本体1の内方に向かうように傾斜して形成さ
れる一方、着座面4側の側面部分は本実施形態における
当接面8とされて、図2に示すようにすくい面2および
着座面4に垂直な方向に形成されている。さらに、この
当接面8は、図1に示すようにすくい面2側からの透視
図において、該すくい面2の一対の上記ノーズアール部
5,5間を結ぶ直線を長軸Lとして扁平する円形をな
し、またこの扁平円のうち上記長軸L方向に延びる部分
は、上記すくい面2がなす菱形に内接する円Cの半径よ
りも大きな半径Rの凸円弧をなしていて、本実施形態で
はこの当接面8は、着座面4に直交する円筒面の一部と
して形成されることとなる。なお、この当接面8の一対
の円筒面同士が交差する上記長軸L方向の両端部は、半
径の小さな円筒面に滑らかに接するように形成されてい
る。
のチップ本体1の側面6は、そのすくい面2側の部分が
切刃3の逃げ面7とされて、着座面4側に向かうに従い
当該チップ本体1の内方に向かうように傾斜して形成さ
れる一方、着座面4側の側面部分は本実施形態における
当接面8とされて、図2に示すようにすくい面2および
着座面4に垂直な方向に形成されている。さらに、この
当接面8は、図1に示すようにすくい面2側からの透視
図において、該すくい面2の一対の上記ノーズアール部
5,5間を結ぶ直線を長軸Lとして扁平する円形をな
し、またこの扁平円のうち上記長軸L方向に延びる部分
は、上記すくい面2がなす菱形に内接する円Cの半径よ
りも大きな半径Rの凸円弧をなしていて、本実施形態で
はこの当接面8は、着座面4に直交する円筒面の一部と
して形成されることとなる。なお、この当接面8の一対
の円筒面同士が交差する上記長軸L方向の両端部は、半
径の小さな円筒面に滑らかに接するように形成されてい
る。
【0010】また、このチップ本体1には、そのすくい
面2の中央部から垂直に着座面4にかけて当該チップ本
体1を貫通するように取付穴9が形成されている。この
取付穴9は、すくい面2側から見て図1に示すように、
上記当接面8がなす扁平円と相似の上記長軸L方向に延
びる扁平した円形をなしており、この扁平円の長軸L方
向に延びる部分の内壁部10は、上記当接面8がなす円
筒面と同軸で、かつこの当接面8がなす円筒面の半径R
よりも小さい半径rの円筒面状に形成されている。ま
た、この取付穴9のすくい面2側の部分は、該すくい面
2側に向かうに従い漸次拡径する断面テーパ状に形成さ
れている。さらにまた、この当接面8には、その上記長
軸L方向に延びる半径Rの円筒面部分の中ほどに、すく
い面2側からの透視図において断面V字状をなす凹部1
1が形成されており、本実施形態のチップを上記スロー
アウェイ式ドリルに取り付けて切刃3の外径を調整する
際に、このドリル側の調整手段が係合する係合部とされ
ている。
面2の中央部から垂直に着座面4にかけて当該チップ本
体1を貫通するように取付穴9が形成されている。この
取付穴9は、すくい面2側から見て図1に示すように、
上記当接面8がなす扁平円と相似の上記長軸L方向に延
びる扁平した円形をなしており、この扁平円の長軸L方
向に延びる部分の内壁部10は、上記当接面8がなす円
筒面と同軸で、かつこの当接面8がなす円筒面の半径R
よりも小さい半径rの円筒面状に形成されている。ま
た、この取付穴9のすくい面2側の部分は、該すくい面
2側に向かうに従い漸次拡径する断面テーパ状に形成さ
れている。さらにまた、この当接面8には、その上記長
軸L方向に延びる半径Rの円筒面部分の中ほどに、すく
い面2側からの透視図において断面V字状をなす凹部1
1が形成されており、本実施形態のチップを上記スロー
アウェイ式ドリルに取り付けて切刃3の外径を調整する
際に、このドリル側の調整手段が係合する係合部とされ
ている。
【0011】このように構成された本実施形態のチップ
が取り付けられる上記スローアウェイ式ドリルは、その
工具本体21が軸線Oを中心とする概略円柱状をなし、
その外周部にはこの工具本体21の先端から後端側に向
けて延びる一対の切屑排出溝22,22が上記軸線Oに
ついて対称に形成されている。そして、これらの切屑排
出溝22,22の工具回転方向T側を向く壁面23の先
端部にはそれぞれチップ取付座24が形成されており、
このチップ取付座24に、上記構成のチップのチップ本
体1が取り付けられる。
が取り付けられる上記スローアウェイ式ドリルは、その
工具本体21が軸線Oを中心とする概略円柱状をなし、
その外周部にはこの工具本体21の先端から後端側に向
けて延びる一対の切屑排出溝22,22が上記軸線Oに
ついて対称に形成されている。そして、これらの切屑排
出溝22,22の工具回転方向T側を向く壁面23の先
端部にはそれぞれチップ取付座24が形成されており、
このチップ取付座24に、上記構成のチップのチップ本
体1が取り付けられる。
【0012】ここで、上記チップ取付座24は、上記切
屑排出溝22の壁面23から工具回転方向Tの後方側に
一段凹んだ平坦な底面25と、この底面25の後端側か
ら垂直に屹立して上記壁面23に連なる先端側を向いた
壁面26とから画成され、工具本体21の先端面および
外周面と上記切屑排出溝22とに開放されている。そし
て、このチップ取付座24の上記壁面26は、工具本体
21の外部にあって上記底面25の先端外周側の延長面
に直交する軸線Xを中心とした半径Rの凹円筒面状に形
成されており、すなわち上記底面25に対向する方向か
ら見て、工具本体21の後端内周側に凹曲しつつ該工具
本体21の先端部を先端内周側から後端外周側に向けて
延びる凹円弧面状に形成されていて、チップ本体1の上
記当接面8が密着して当接可能に形成されている。な
お、チップ取付座24の底面25からの壁面26の高さ
は、図5に示すようにチップ本体1の上記着座面4から
の当接面8の幅よりも僅かに小さくされている。
屑排出溝22の壁面23から工具回転方向Tの後方側に
一段凹んだ平坦な底面25と、この底面25の後端側か
ら垂直に屹立して上記壁面23に連なる先端側を向いた
壁面26とから画成され、工具本体21の先端面および
外周面と上記切屑排出溝22とに開放されている。そし
て、このチップ取付座24の上記壁面26は、工具本体
21の外部にあって上記底面25の先端外周側の延長面
に直交する軸線Xを中心とした半径Rの凹円筒面状に形
成されており、すなわち上記底面25に対向する方向か
ら見て、工具本体21の後端内周側に凹曲しつつ該工具
本体21の先端部を先端内周側から後端外周側に向けて
延びる凹円弧面状に形成されていて、チップ本体1の上
記当接面8が密着して当接可能に形成されている。な
お、チップ取付座24の底面25からの壁面26の高さ
は、図5に示すようにチップ本体1の上記着座面4から
の当接面8の幅よりも僅かに小さくされている。
【0013】また、工具本体21には、上記切屑排出溝
22の工具回転方向Tの後方側を向く壁面27からチッ
プ取付座24の上記壁面26に開口するように調整ネジ
穴28が形成されている。この調整ネジ穴28は、図3
に示すようにチップ取付座24の底面25に垂直な方向
から見て、壁面26側に向かうに従い工具本体21の外
周側に向かうように壁面26がなす上記凹円弧に斜交す
る方向に形成されており、この調整ネジ穴28には、工
具本体21側に設けられる調整手段として調整ネジ29
がねじ込まれて上記壁面26から出没自在とされてい
る。さらに、チップ取付座24の上記底面25には、チ
ップ本体1をクランプするためのクランプネジ30がね
じ込まれるクランプネジ穴31が、この底面25の略中
央部に垂直に形成されている。なお、このクランプネジ
30の頭部の外周面は、図5に示すように該クランプネ
ジ30先端のネジ部から離れるに従い拡径するテーパ面
状に形成されている。
22の工具回転方向Tの後方側を向く壁面27からチッ
プ取付座24の上記壁面26に開口するように調整ネジ
穴28が形成されている。この調整ネジ穴28は、図3
に示すようにチップ取付座24の底面25に垂直な方向
から見て、壁面26側に向かうに従い工具本体21の外
周側に向かうように壁面26がなす上記凹円弧に斜交す
る方向に形成されており、この調整ネジ穴28には、工
具本体21側に設けられる調整手段として調整ネジ29
がねじ込まれて上記壁面26から出没自在とされてい
る。さらに、チップ取付座24の上記底面25には、チ
ップ本体1をクランプするためのクランプネジ30がね
じ込まれるクランプネジ穴31が、この底面25の略中
央部に垂直に形成されている。なお、このクランプネジ
30の頭部の外周面は、図5に示すように該クランプネ
ジ30先端のネジ部から離れるに従い拡径するテーパ面
状に形成されている。
【0014】このように構成されたスローアウェイ式ド
リルの工具本体21に、本実施形態のチップは、そのチ
ップ本体1の上記すくい面2を工具回転方向T側に向け
るとともに、互いに鈍角に交差する一対の切刃3,3を
工具本体1の先端に突出させ、上記着座面4および上記
当接面8をそれぞれチップ取付座24の上記底面25お
よび壁面26に密着させて、このチップ取付座24に着
座させられる。従って、このチップ本体1は、上記当接
面8がなす円弧の中心が、チップ取付座24の壁面26
がなす凹円弧の軸線Xに一致させられて、チップ取付座
24に着座させられることとなる。そして、図5に示す
ようにチップ本体1の上記取付穴9に上記クランプネジ
30を挿通して上記クランプネジ穴31にねじ込むこと
により、このクランプネジ30の頭部のテーパ面状の外
周面が、取付穴9のテーパ面状に形成されたすくい面2
側の部分を押圧し、これによってチップ本体1は、チッ
プ取付座24の底面25側および壁面26側に押し付け
られてチップ取付座24に装着され、工具本体21に固
定される。
リルの工具本体21に、本実施形態のチップは、そのチ
ップ本体1の上記すくい面2を工具回転方向T側に向け
るとともに、互いに鈍角に交差する一対の切刃3,3を
工具本体1の先端に突出させ、上記着座面4および上記
当接面8をそれぞれチップ取付座24の上記底面25お
よび壁面26に密着させて、このチップ取付座24に着
座させられる。従って、このチップ本体1は、上記当接
面8がなす円弧の中心が、チップ取付座24の壁面26
がなす凹円弧の軸線Xに一致させられて、チップ取付座
24に着座させられることとなる。そして、図5に示す
ようにチップ本体1の上記取付穴9に上記クランプネジ
30を挿通して上記クランプネジ穴31にねじ込むこと
により、このクランプネジ30の頭部のテーパ面状の外
周面が、取付穴9のテーパ面状に形成されたすくい面2
側の部分を押圧し、これによってチップ本体1は、チッ
プ取付座24の底面25側および壁面26側に押し付け
られてチップ取付座24に装着され、工具本体21に固
定される。
【0015】さらに、このチップ取付座24に装着され
たチップ本体1を移動させてその切刃3の外径を調整す
る場合、例えば外径を拡大させるには、上記クランプネ
ジ30を僅かに緩めてチップ本体1をチップ取付座24
の壁面26に沿って摺動可能とした上で、上記調整ネジ
29をねじ込んで壁面26から突出させればよい。これ
により、チップ本体1は、その当接面8に形成された上
記凹部11が調整ネジ29の先端に押し付けられて、凸
円弧面状の当接面8が凹円弧面状の上記壁面26に密着
したまま、この壁面26に沿って工具本体21の外周側
に移動させられ、これに伴い工具本体21の外周側に位
置する切刃3のノーズアール部5も図6に示すように外
周側に移動して切刃3の外径がD1からD2へと拡大させ
られる。また、切刃3の外径を縮径させるには、クラン
プネジ30を緩めるとともに調整ネジ29を後退させ、
調整ネジ29の先端に凹部11が当接するように、チッ
プ本体1を上記壁面26に沿って内周側に摺動させれば
よい。
たチップ本体1を移動させてその切刃3の外径を調整す
る場合、例えば外径を拡大させるには、上記クランプネ
ジ30を僅かに緩めてチップ本体1をチップ取付座24
の壁面26に沿って摺動可能とした上で、上記調整ネジ
29をねじ込んで壁面26から突出させればよい。これ
により、チップ本体1は、その当接面8に形成された上
記凹部11が調整ネジ29の先端に押し付けられて、凸
円弧面状の当接面8が凹円弧面状の上記壁面26に密着
したまま、この壁面26に沿って工具本体21の外周側
に移動させられ、これに伴い工具本体21の外周側に位
置する切刃3のノーズアール部5も図6に示すように外
周側に移動して切刃3の外径がD1からD2へと拡大させ
られる。また、切刃3の外径を縮径させるには、クラン
プネジ30を緩めるとともに調整ネジ29を後退させ、
調整ネジ29の先端に凹部11が当接するように、チッ
プ本体1を上記壁面26に沿って内周側に摺動させれば
よい。
【0016】しかるに、本実施形態のチップでは、この
ように切刃3の外径を調整させるためにチップ本体1を
工具本体21に対して移動させる際、チップ取付座24
の壁面26に当接する当接面8が円弧面状をなしている
ので、この当接面8が工具本体21の先端内周側から後
端外周側に延びるように配置して、上記円弧面に沿って
チップ本体1を移動させることにより、例えば切刃3の
外径を拡径させる場合には、図6に示すように、工具本
体21の外周側に位置する切刃3のノーズアール部5は
主としてそのまま外周側に移動するのに対し、内周側の
ノーズアール部5は主として工具本体21の後端側に後
退するよう移動することとなる。そして、これに伴い、
切刃3の外径DはD1からD2へと大きく拡大するのに対
し、軸線Oに対する径方向における工具本体21内周側
の上記ノーズアール部5の位置は殆ど変化することがな
く、すなわち切刃3の軸線O回りの内径は図6に示すよ
うにd1からd2へと小さくしか拡大しない。
ように切刃3の外径を調整させるためにチップ本体1を
工具本体21に対して移動させる際、チップ取付座24
の壁面26に当接する当接面8が円弧面状をなしている
ので、この当接面8が工具本体21の先端内周側から後
端外周側に延びるように配置して、上記円弧面に沿って
チップ本体1を移動させることにより、例えば切刃3の
外径を拡径させる場合には、図6に示すように、工具本
体21の外周側に位置する切刃3のノーズアール部5は
主としてそのまま外周側に移動するのに対し、内周側の
ノーズアール部5は主として工具本体21の後端側に後
退するよう移動することとなる。そして、これに伴い、
切刃3の外径DはD1からD2へと大きく拡大するのに対
し、軸線Oに対する径方向における工具本体21内周側
の上記ノーズアール部5の位置は殆ど変化することがな
く、すなわち切刃3の軸線O回りの内径は図6に示すよ
うにd1からd2へと小さくしか拡大しない。
【0017】このため、本実施形態のチップを装着した
上記ドリル等のスローアウェイ式切削工具においては、
切刃3の外径を比較的大きな範囲で調整可能であるにも
拘わらず、このような切刃3の外径の拡大によって工具
本体21の内周側に切刃3が存在しない部分が形成され
るのを防ぐことができ、例えばドリルの場合には、穴明
け加工時に加工穴の中心にコアが残されるような事態を
防止することが可能となって、かかるコアを除去するよ
うな構造、例えば工具本体21の先端面中心部に上記コ
アを収容して排出するような凹所を設けたりする構造を
採る必要がなくなる。また、このように切刃3の外径を
拡大させたときでも、切刃3の内径の変化が少ないこと
から、特に工具本体21の内周側における切刃3の切削
形態が変化するのも抑えることができ、切刃3の外径を
拡大、縮小させた際に、内周側において切刃3に作用す
る切削抵抗や摩耗量等が著しく変動して安定した加工に
支障を来すような事態も未然に防止することができる。
上記ドリル等のスローアウェイ式切削工具においては、
切刃3の外径を比較的大きな範囲で調整可能であるにも
拘わらず、このような切刃3の外径の拡大によって工具
本体21の内周側に切刃3が存在しない部分が形成され
るのを防ぐことができ、例えばドリルの場合には、穴明
け加工時に加工穴の中心にコアが残されるような事態を
防止することが可能となって、かかるコアを除去するよ
うな構造、例えば工具本体21の先端面中心部に上記コ
アを収容して排出するような凹所を設けたりする構造を
採る必要がなくなる。また、このように切刃3の外径を
拡大させたときでも、切刃3の内径の変化が少ないこと
から、特に工具本体21の内周側における切刃3の切削
形態が変化するのも抑えることができ、切刃3の外径を
拡大、縮小させた際に、内周側において切刃3に作用す
る切削抵抗や摩耗量等が著しく変動して安定した加工に
支障を来すような事態も未然に防止することができる。
【0018】ここで、上述のようにチップ本体1の当接
面8がなす円弧に沿って該チップ本体1を摺動させた際
に、切刃3の外径が拡縮径するように工具本体21に対
する切刃3の位置を調整可能とするには、本実施形態の
ように上記当接面8がなす円弧の半径Rを、チップ本体
1のすくい面2に内接する円Cの半径よりも大きく設定
すればよい。すなわち、上記当接面8がなす円弧の半径
Rが上記内接円Cの半径よりも小さいと、この円弧に沿
ってチップ本体1を移動させたとしても、チップ本体1
がそのすくい面2の中心回りに回転移動するだけとな
り、上述のように切刃3の内径を維持しつつ外径のみを
拡大させることができなくなるおそれが生じる。
面8がなす円弧に沿って該チップ本体1を摺動させた際
に、切刃3の外径が拡縮径するように工具本体21に対
する切刃3の位置を調整可能とするには、本実施形態の
ように上記当接面8がなす円弧の半径Rを、チップ本体
1のすくい面2に内接する円Cの半径よりも大きく設定
すればよい。すなわち、上記当接面8がなす円弧の半径
Rが上記内接円Cの半径よりも小さいと、この円弧に沿
ってチップ本体1を移動させたとしても、チップ本体1
がそのすくい面2の中心回りに回転移動するだけとな
り、上述のように切刃3の内径を維持しつつ外径のみを
拡大させることができなくなるおそれが生じる。
【0019】一方、本実施形態のチップでは、チップ本
体1に形成された取付穴9の内壁部10が、上記当接面
8がなす円弧と同心で、この円弧の半径Rよりも小さい
半径rの凹円弧状に形成されており、これによりチップ
本体1の当接面8とこの内壁部10との間の部分は肉厚
の均一な円弧壁状に形成されることとなる。そして、こ
のチップ本体1は、上記取付穴9に挿通されたクランプ
ネジ30を、チップ取付座24の底面25に形成された
クランプネジ穴31にねじ込むことにより、このクラン
プネジ30の頭部によって取付穴9のすくい面2側のテ
ーパ面状の部分が押し付けられ、チップ取付座24の底
面25および壁面26側に押圧されるので、その位置に
関わらず常に一定の状態で固定されることになる。従っ
て、本実施形態によれば、工具本体21へのチップ本体
1の取付剛性を確実に確保することができ、切刃3の外
径調整に伴うチップの移動によってチップ本体1の取り
付けが不安定となるような事態を防止することが可能と
なる。
体1に形成された取付穴9の内壁部10が、上記当接面
8がなす円弧と同心で、この円弧の半径Rよりも小さい
半径rの凹円弧状に形成されており、これによりチップ
本体1の当接面8とこの内壁部10との間の部分は肉厚
の均一な円弧壁状に形成されることとなる。そして、こ
のチップ本体1は、上記取付穴9に挿通されたクランプ
ネジ30を、チップ取付座24の底面25に形成された
クランプネジ穴31にねじ込むことにより、このクラン
プネジ30の頭部によって取付穴9のすくい面2側のテ
ーパ面状の部分が押し付けられ、チップ取付座24の底
面25および壁面26側に押圧されるので、その位置に
関わらず常に一定の状態で固定されることになる。従っ
て、本実施形態によれば、工具本体21へのチップ本体
1の取付剛性を確実に確保することができ、切刃3の外
径調整に伴うチップの移動によってチップ本体1の取り
付けが不安定となるような事態を防止することが可能と
なる。
【0020】また、本実施形態では、チップ本体1の側
面6の上記当接面8に凹部11が形成されており、この
凹部11が、チップ本体1を摺動させるために工具本体
21側に設けられた調整ネジ(調整手段)29の先端が
当接して係合する係合部をなしている。そして、例えば
切刃3の外径Dを拡大させる場合には、上述のようにク
ランプネジ30を緩めてこの調整ネジ29を突出させる
ことにより、調整ネジ29の先端が凹部11に係合して
チップ本体1が当接面8に沿って移動させられ、このと
きの移動量は、上記調整ネジ29のねじ込みによる突出
量のうち、さらにその上記円弧面に対する接線方向の成
分に対応する。従って、本実施形態によれば、上記調整
手段の操作、すなわち調整ネジ29のねじ込みによって
容易にチップ本体1を移動させることができるのは勿
論、そのねじ込み量に応じてチップ本体1の位置決めお
よび切刃3の外径調整を高精度で行うことが可能であ
り、これにより加工精度の向上を図ることができる。
面6の上記当接面8に凹部11が形成されており、この
凹部11が、チップ本体1を摺動させるために工具本体
21側に設けられた調整ネジ(調整手段)29の先端が
当接して係合する係合部をなしている。そして、例えば
切刃3の外径Dを拡大させる場合には、上述のようにク
ランプネジ30を緩めてこの調整ネジ29を突出させる
ことにより、調整ネジ29の先端が凹部11に係合して
チップ本体1が当接面8に沿って移動させられ、このと
きの移動量は、上記調整ネジ29のねじ込みによる突出
量のうち、さらにその上記円弧面に対する接線方向の成
分に対応する。従って、本実施形態によれば、上記調整
手段の操作、すなわち調整ネジ29のねじ込みによって
容易にチップ本体1を移動させることができるのは勿
論、そのねじ込み量に応じてチップ本体1の位置決めお
よび切刃3の外径調整を高精度で行うことが可能であ
り、これにより加工精度の向上を図ることができる。
【0021】また、このような本実施形態のチップを装
着した上記ドリル等のスローアウェイ式切削工具におい
ては、チップ本体1の上記当接面8が当接するチップ取
付座24の壁面26が、当接面8と半径Rの等しい凹円
弧状に形成されており、チップ本体1は、当接面8がこ
の壁面26に密着した状態で壁面26に案内されるよう
に移動される。従って、かかるスローアウェイ式切削工
具によれば、より容易かつ正確に切刃3の外径を調整す
ることができるとともに、こうして移動されたチップ本
体1の取付位置に関わらず、円弧面状の上記当接面8と
壁面26との密着状態が維持されるので、比較的簡単な
構造ながらも、チップを移動可能とした上でチップ本体
1とチップ取付座24との接触面積を十分に確保し、そ
の取付剛性の一層の向上を図ることが可能となる。
着した上記ドリル等のスローアウェイ式切削工具におい
ては、チップ本体1の上記当接面8が当接するチップ取
付座24の壁面26が、当接面8と半径Rの等しい凹円
弧状に形成されており、チップ本体1は、当接面8がこ
の壁面26に密着した状態で壁面26に案内されるよう
に移動される。従って、かかるスローアウェイ式切削工
具によれば、より容易かつ正確に切刃3の外径を調整す
ることができるとともに、こうして移動されたチップ本
体1の取付位置に関わらず、円弧面状の上記当接面8と
壁面26との密着状態が維持されるので、比較的簡単な
構造ながらも、チップを移動可能とした上でチップ本体
1とチップ取付座24との接触面積を十分に確保し、そ
の取付剛性の一層の向上を図ることが可能となる。
【0022】なお、上記の説明では、本発明の実施形態
のチップをスローアウェイ式のドリルに装着した場合に
ついて説明したが、例えばこれをスローアウェイ式のリ
ーマ等の他の種の穴加工工具に装着することも勿論可能
である。また、本発明のチップは、このようなスローア
ウェイ式の穴加工工具に装着されるものに限らず、例え
ばスローアウェイ式のエンドミルのような溝加工工具に
装着するものに適用することも可能である。ここで、上
記実施形態においては、チップ本体1の側面6を、図2
に示したようにすくい面2側の切刃3の逃げ面7と着座
面4側の当接部8とから2段に形成しているが、例えば
上記スローアウェイ式エンドミルのうち、特に被削材に
断面円弧状の底面を有する溝を形成するスローアウェイ
式ボールエンドミルに装着されるチップに本発明を適用
した場合には、かかるスローアウェイ式ボールエンドミ
ルでは切刃が円弧状をなすようにチップの側面全体を凸
円弧面に形成することが多いので、切刃の逃げ面とチッ
プ取付座壁面に当接する当接面とを同一の凸円弧面とし
て形成することができ、チップの製造を容易にすること
ができるとともに、その強度の向上を図ることが可能で
あるという利点も得られる。
のチップをスローアウェイ式のドリルに装着した場合に
ついて説明したが、例えばこれをスローアウェイ式のリ
ーマ等の他の種の穴加工工具に装着することも勿論可能
である。また、本発明のチップは、このようなスローア
ウェイ式の穴加工工具に装着されるものに限らず、例え
ばスローアウェイ式のエンドミルのような溝加工工具に
装着するものに適用することも可能である。ここで、上
記実施形態においては、チップ本体1の側面6を、図2
に示したようにすくい面2側の切刃3の逃げ面7と着座
面4側の当接部8とから2段に形成しているが、例えば
上記スローアウェイ式エンドミルのうち、特に被削材に
断面円弧状の底面を有する溝を形成するスローアウェイ
式ボールエンドミルに装着されるチップに本発明を適用
した場合には、かかるスローアウェイ式ボールエンドミ
ルでは切刃が円弧状をなすようにチップの側面全体を凸
円弧面に形成することが多いので、切刃の逃げ面とチッ
プ取付座壁面に当接する当接面とを同一の凸円弧面とし
て形成することができ、チップの製造を容易にすること
ができるとともに、その強度の向上を図ることが可能で
あるという利点も得られる。
【0023】さらに、上記実施形態においては、チップ
本体1の上記当接面8を半径Rの凸円筒面状に形成し、
この当接面8を、工具本体21に形成されたチップ取付
座24の凹円筒面状の壁面26に密着させて当接させる
ようにしているが、例えば上記当接面8を、すくい面2
側から着座面4側に向かうに従い縮径する円錐面状に形
成するとともに、これに合わせてチップ取付座24の壁
面26も、上記軸線Xを中心として底面25側に向かう
に従い該軸線X側に傾斜する凹円錐面状に形成するよう
にしてもよい。また、上記実施形態では、チップ本体1
の側面6に形成される係合部が、調整ネジ29の先端が
当接可能とされた凹部11であって、調整ネジ29を突
出させる場合のみ該調整ネジ29に係合し、切刃3の外
径を拡大させるようにチップ本体1を工具本体21の外
周側に移動させるものであったが、例えば調整ネジ29
の先端外周面に環状に凸部を形成した場合には、チップ
本体1の上記凹部11内にもこの凸部に係合可能な凸部
を形成するなどすれば、調整ネジ29を後退させる場合
にもチップ本体1の係合部を調整ネジ29に係合させ
て、調整ネジ29の操作により切刃3の外径を縮径させ
る際にチップを工具本体21の内周側に移動可能とする
ことができる。
本体1の上記当接面8を半径Rの凸円筒面状に形成し、
この当接面8を、工具本体21に形成されたチップ取付
座24の凹円筒面状の壁面26に密着させて当接させる
ようにしているが、例えば上記当接面8を、すくい面2
側から着座面4側に向かうに従い縮径する円錐面状に形
成するとともに、これに合わせてチップ取付座24の壁
面26も、上記軸線Xを中心として底面25側に向かう
に従い該軸線X側に傾斜する凹円錐面状に形成するよう
にしてもよい。また、上記実施形態では、チップ本体1
の側面6に形成される係合部が、調整ネジ29の先端が
当接可能とされた凹部11であって、調整ネジ29を突
出させる場合のみ該調整ネジ29に係合し、切刃3の外
径を拡大させるようにチップ本体1を工具本体21の外
周側に移動させるものであったが、例えば調整ネジ29
の先端外周面に環状に凸部を形成した場合には、チップ
本体1の上記凹部11内にもこの凸部に係合可能な凸部
を形成するなどすれば、調整ネジ29を後退させる場合
にもチップ本体1の係合部を調整ネジ29に係合させ
て、調整ネジ29の操作により切刃3の外径を縮径させ
る際にチップを工具本体21の内周側に移動可能とする
ことができる。
【0024】さらにまた、上記実施形態では、本発明
を、菱形平板状のチップ本体1を有して切刃3…が直線
状に形成されたチップに適用した場合について説明した
が、同じ菱形平板状のチップであっても、例えば図7や
図8に示す本発明の他の実施形態のように、切刃3が多
段状に曲折したチップに本発明を適用することも可能で
ある。ここで、図7に示す実施形態のチップでは、切刃
3がノーズアール部5から離間する途中で、すくい面2
に対向する方向からの平面視にチップ本体1の内側に一
段凹むように段状に形成されており、また図8に示す実
施形態のチップでは、切刃3がノーズアール部5から離
間する途中で、逆にチップ本体1の外側に一段突出する
ように段状に形成されている。しかるに、このように切
刃3が多段状に形成されたチップでは、この段部で切屑
が予め分断されて生成されることとなるので、切屑処理
性の向上を図ることができるという利点が得られる。
を、菱形平板状のチップ本体1を有して切刃3…が直線
状に形成されたチップに適用した場合について説明した
が、同じ菱形平板状のチップであっても、例えば図7や
図8に示す本発明の他の実施形態のように、切刃3が多
段状に曲折したチップに本発明を適用することも可能で
ある。ここで、図7に示す実施形態のチップでは、切刃
3がノーズアール部5から離間する途中で、すくい面2
に対向する方向からの平面視にチップ本体1の内側に一
段凹むように段状に形成されており、また図8に示す実
施形態のチップでは、切刃3がノーズアール部5から離
間する途中で、逆にチップ本体1の外側に一段突出する
ように段状に形成されている。しかるに、このように切
刃3が多段状に形成されたチップでは、この段部で切屑
が予め分断されて生成されることとなるので、切屑処理
性の向上を図ることができるという利点が得られる。
【0025】また、このような菱形平板状のものに限ら
ず、例えば図9に示すような三角形平板状のチップや図
10に示すような樽形六角形平板状のチップに本発明を
適用することも可能であり、さらに、その他の種々の形
状のチップにも適用することが可能である。なお、上記
図7ないし図10に示した実施形態において、図1およ
び図2に示した実施形態と共通する部分には、同一の符
号を配して説明を省略してある。また、これら図7ない
し図10に示す実施形態においては、チップ本体1のす
くい面2に、切刃3に沿って凹溝状のチップブレーカ3
2が形成されている。ただし、本発明がこのようなチッ
プブレーカの有無に限定されることはなく、図7ないし
図10に示す実施形態において上述のようなチップブレ
ーカ32を設けなかったり、あるいは他の種のチップブ
レーカを設けたりするようにしてもよく、また図1およ
び図2に示す実施形態において上記チップブレーカ32
や他の種のチップブレーカを設けるようにしてもよい。
ず、例えば図9に示すような三角形平板状のチップや図
10に示すような樽形六角形平板状のチップに本発明を
適用することも可能であり、さらに、その他の種々の形
状のチップにも適用することが可能である。なお、上記
図7ないし図10に示した実施形態において、図1およ
び図2に示した実施形態と共通する部分には、同一の符
号を配して説明を省略してある。また、これら図7ない
し図10に示す実施形態においては、チップ本体1のす
くい面2に、切刃3に沿って凹溝状のチップブレーカ3
2が形成されている。ただし、本発明がこのようなチッ
プブレーカの有無に限定されることはなく、図7ないし
図10に示す実施形態において上述のようなチップブレ
ーカ32を設けなかったり、あるいは他の種のチップブ
レーカを設けたりするようにしてもよく、また図1およ
び図2に示す実施形態において上記チップブレーカ32
や他の種のチップブレーカを設けるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チップ本体に形成された円弧面状の当接面をチップ取付
座の壁面に当接させて、この当接面がなす円弧に沿って
チップを移動させることができるので、上記チップ取付
座の壁面を工具本体の先端内周側から後端外周側に延び
るように形成した場合には、切刃の外周端の移動量に対
する内周端の移動量を小さく抑えることができる。この
ため、本発明のチップをスローアウェイ式ドリルやボー
ルエンドミル等に装着することにより、切刃の外径を拡
径しても工具本体の内周側に切刃の存在しない部分が生
じるのを防ぐことができ、このような切刃の存在しない
部分によって削り残しによるコアや平坦面が被削材に形
成されるのを防止することが可能となる。
チップ本体に形成された円弧面状の当接面をチップ取付
座の壁面に当接させて、この当接面がなす円弧に沿って
チップを移動させることができるので、上記チップ取付
座の壁面を工具本体の先端内周側から後端外周側に延び
るように形成した場合には、切刃の外周端の移動量に対
する内周端の移動量を小さく抑えることができる。この
ため、本発明のチップをスローアウェイ式ドリルやボー
ルエンドミル等に装着することにより、切刃の外径を拡
径しても工具本体の内周側に切刃の存在しない部分が生
じるのを防ぐことができ、このような切刃の存在しない
部分によって削り残しによるコアや平坦面が被削材に形
成されるのを防止することが可能となる。
【図1】 本発明の一実施形態を示す平面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の側面図である。
【図3】 図1に示す実施形態のスローアウェイチップ
を装着したスローアウェイ式ドリルの先端部の側面図で
ある。
を装着したスローアウェイ式ドリルの先端部の側面図で
ある。
【図4】 図3に示すスローアウェイ式ドリルの正面図
である。
である。
【図5】 図3におけるZZ断面図である。
【図6】 図3に示すスローアウェイ式ドリルにおい
て、スローアウェイチップを移動させて切刃3の外径を
調整した状態を示す図である。
て、スローアウェイチップを移動させて切刃3の外径を
調整した状態を示す図である。
【図7】 本発明の他の実施形態を示す平面図である。
【図8】 本発明の他の実施形態を示す平面図である。
【図9】 本発明の他の実施形態を示す平面図である。
【図10】 本発明の他の実施形態を示す平面図であ
る。
る。
1 チップ本体 2 すくい面 3 切刃 4 着座面 8 当接面 9 取付穴 10 取付穴9の壁面部 11 凹部(係合部) 21 工具本体 24 チップ取付座 25 チップ取付座24の底面 26 チップ取付座24の壁面 29 調整ネジ(調整手段) 30 クランプネジ O 工具本体21の軸線 X 壁面25がなす円弧面の中心 R 当接面8および壁面25がなす円弧面の半径 r 取付穴9の内壁部10がなす円弧面の半径 D1,D2 切刃3の外径 d1,d2 切刃3の内径 T 工具回転方向
Claims (4)
- 【請求項1】 平板状をなすチップ本体の上面がすくい
面とされるとともに下面が着座面とされ、上記すくい面
の辺稜部に切刃が形成されて成るスローアウェイチップ
において、上記チップ本体の側面には、工具本体に形成
されたチップ取付座の壁面に当接可能な円弧面状の当接
面が形成されていて、この当接面がなす円弧に沿って上
記チップ本体が上記壁面を摺動することにより、上記工
具本体に対する上記切刃の位置が調整可能とされている
ことを特徴とするスローアウェイチップ。 - 【請求項2】 上記当接面がなす円弧の半径が、上記す
くい面に内接する円の半径よりも大きく設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイチッ
プ。 - 【請求項3】 上記チップ本体には、このチップ本体を
上記チップ取付座に固定するためのクランプネジが挿通
される取付穴が形成されており、この取付穴の内壁部
は、上記当接面がなす円弧と同心の円弧面状に形成され
ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
のスローアウェイチップ。 - 【請求項4】 上記チップ本体の側面には、このチップ
本体を摺動させるための調整手段が係合する係合部が形
成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3
のいずれかに記載のスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11323897A JPH10296516A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11323897A JPH10296516A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | スローアウェイチップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10296516A true JPH10296516A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14607077
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11323897A Withdrawn JPH10296516A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10296516A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004508209A (ja) * | 2000-09-05 | 2004-03-18 | ケンナメタル インコーポレイテッド | 様々な形状のインサートを用いるフライス削りカッタ |
| JP2005520697A (ja) * | 2002-03-21 | 2005-07-14 | サンドビック アクティエボラーグ | ホルダとインサートとの間に曲線形状の畝と溝とを設けた接続表面を備えた切屑除去加工用の工具及び切削インサート |
| JP2006528085A (ja) * | 2003-05-09 | 2006-12-14 | ケンナメタル インコーポレイテッド | 楕円切削エッジを有する切削インサート |
| JP2010052094A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Kyocera Corp | 切削インサートおよび切削工具並びにそれを用いた切削方法 |
| WO2013042127A1 (en) * | 2011-09-19 | 2013-03-28 | Iscar Ltd. | Cutting insert, cutting body and clamping mechanism of a cutting tool assembly for chip removal |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP11323897A patent/JPH10296516A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004508209A (ja) * | 2000-09-05 | 2004-03-18 | ケンナメタル インコーポレイテッド | 様々な形状のインサートを用いるフライス削りカッタ |
| JP2005520697A (ja) * | 2002-03-21 | 2005-07-14 | サンドビック アクティエボラーグ | ホルダとインサートとの間に曲線形状の畝と溝とを設けた接続表面を備えた切屑除去加工用の工具及び切削インサート |
| EP1485222B2 (en) † | 2002-03-21 | 2017-07-05 | Sandvik Intellectual Property AB | Tool and cutting insert for chip removing machining with connecting surfaces between holder and insert with ridge and grooves in shape of curves |
| JP2006528085A (ja) * | 2003-05-09 | 2006-12-14 | ケンナメタル インコーポレイテッド | 楕円切削エッジを有する切削インサート |
| JP2010052094A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Kyocera Corp | 切削インサートおよび切削工具並びにそれを用いた切削方法 |
| WO2013042127A1 (en) * | 2011-09-19 | 2013-03-28 | Iscar Ltd. | Cutting insert, cutting body and clamping mechanism of a cutting tool assembly for chip removal |
| US9033621B2 (en) | 2011-09-19 | 2015-05-19 | Iscar, Ltd. | Cutting insert, cutting body and clamping mechanism of a cutting tool assembly for chip removal |
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| Date | Code | Title | Description |
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