JPH10296652A - 電動式ねじ打込機 - Google Patents

電動式ねじ打込機

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Publication number
JPH10296652A
JPH10296652A JP11477797A JP11477797A JPH10296652A JP H10296652 A JPH10296652 A JP H10296652A JP 11477797 A JP11477797 A JP 11477797A JP 11477797 A JP11477797 A JP 11477797A JP H10296652 A JPH10296652 A JP H10296652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
driver bit
driving machine
driven
housing
Prior art date
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Pending
Application number
JP11477797A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Sugita
三郎 杉田
Takashi Watanabe
隆 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanematsu NNK Corp
Original Assignee
Kanematsu NNK Corp
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Publication date
Application filed by Kanematsu NNK Corp filed Critical Kanematsu NNK Corp
Priority to JP11477797A priority Critical patent/JPH10296652A/ja
Publication of JPH10296652A publication Critical patent/JPH10296652A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ドライバビットの回転を利用してドライバビ
ットの前進を行うことができるだけでなく、ドライバビ
ットの復帰が簡単に且つ短時間で行える電動式ねじ打込
機を提供する。 【解決手段】 ねじ打込機のノーズピース26を打込対
象物に押付けると半ナット部材14、14を相互に近接
させて雄ねじ部13に螺合させ、ノーズピース26の打
込対象物への押付けの解除により半ナット部材14を相
互に離間させて雄ねじ部13への螺合を解除するスライ
ド部材18が設けられている。スライド部材18はノー
ズピース26にロッド29によって連結されている。ス
ライド部材にはオンスイッチ42が隣接して設けられ、
ドライバビット10の後端部15にはオフスイッチ43
が隣接して設けられている。ノーズピース26には、チ
ャック35が設けられ、ノーズ部25にはねじ保持帯を
送るスプロケットホイールが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ駆動によって回
転するドライバビットの先端をねじ頭部の溝に嵌合さ
せ、嵌合したねじをドライバビットの回転及び前進によ
りねじを打込対象物に打込む電動式ねじ打込機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】モータと、このモータによって回転され
るドライバビットと、ドライバビットの回転によってド
ライバビットを前進させる手段とを有し、ドライバビッ
トの先端をねじ頭部の溝に嵌合させ、嵌合したねじをド
ライバビットの前進及び回転によって打込対象物にねじ
込む電動式ねじ打込機は、例えば、特開昭63−267
5号公報に開示されている。この公報に記載の電動式ね
じ打込機は、モータによってドライバビットを回転さ
せ、その回転を利用してボールねじ機構を作用させて前
進させている。それ以前の電動式ねじ打込機では、ドラ
イバビットの前進は作業者が行っており、ねじの打込み
が不適正になることがあったが、上記公報記載のねじ打
込機では、ドライバビットの前進が自身の回転によって
得られるので、作業者にはドライバビットを前進させる
作業が不要になる旨の記載がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の電動
式ねじ打込機において、ドライバビットを復帰させる場
合、ドライバビットを前進方向のときの回転と反対の方
向に回転させる必要があり、また、その復帰時間も前進
時と同じ位の長い時間を必要とする。
【0004】従って、本発明の目的は、ドライバビット
の回転を利用してドライバビットの前進を行うことがで
きるだけでなく、ドライバビットの復帰が簡単に且つ短
時間で行えるねじ打込機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明によれば、モータと、該
モータによって回転されるドライバビットと、該ドライ
バビットの回転によってドライバビットを前進させる手
段とを有し、ドライバビットの先端をねじ頭部の溝に嵌
合させ、嵌合したねじをドライバビットの前進及び回転
によって打込対象物にねじ込む電動式ねじ打込機であっ
て、前記ドライバビット前進手段は、ドライバビットに
同心に固定された雄ねじ手段と、該雄ねじ手段の外側に
設けられ該雄ねじ手段に螺合する、少なくとも2つに分
割されたナット手段とから成り、更に、ねじ打込機に
は、ねじ打込機の先端を打込対象物に押付けると前記分
割ナット手段を相互に近接させて雄ねじ手段に螺合さ
せ、ねじ打込機先端の打込対象物への押付けの解除によ
り該分割ナット手段を相互に離間させて雄ねじ手段への
螺合を解除するナット離接手段が設けられていることを
特徴とする電動式ねじ打込機が提供される。これによれ
ば、ねじの打込み時にはナット手段が雄ねじ手段に螺合
して、ドライバビットは、自身の回転によって前進し、
打込みが終了して打込機先端の打込対象物への押付けを
やめると、ナット手段が雄ねじ手段から離れるので、ド
ライバビットは簡単に且つ短時間に復帰する。
【0006】上記のねじ打込機において、ドライバビッ
トを軸方向に移動可能に収容する細長いハウジングと、
該ハウジングの先端に、ドライバビットの先端側の部分
を受け入れるように、ハウジングの長手方向に移動可能
に取付けられて、ハウジングより先端方向に延び出るよ
うに付勢されたノーズピースとを設け、ノーズピースを
ハウジング内のナット離接手段に連結することができ、
これにより、ノーズピースの押付け及び解除によって分
割ナット手段の接近及び離隔を行うことができる。ま
た、ナット離接手段を、分割ナット手段を包囲し且つハ
ウジング内にスライド可能に収容された筒状のスライド
部材で形成し、スライド部材及び分割ナット手段の一方
に設けられたピンを受けるカム溝を、スライド部材及び
分割ナット手段の他方に形成することができ、これによ
って、分割ナット手段の接近及び分離を滑らかに行うだ
けでなく、スライド部材とノーズピースも、分割ナット
手段のピンによって案内されるので、それらの移動も滑
らかに行える。更に、スライド部材の移動経路にモータ
を駆動するスイッチ手段を設け、ノーズピースを打込対
象物に押付けると、スイッチ手段がスライド部材によっ
て付勢されてモータが駆動されるようにすることがで
き、これによって、打込対象物にノーズピースを押付け
ない限り、ねじの打込みが行われないので打込作業の安
全が確保され、また、打込み作業毎にトリガスイッチを
引く手間も省ける。この場合、モータの駆動が行われた
後に分割ナット手段を相互に近接させるように、スライ
ド部材とスイッチ手段とを配置することができ、これに
よって、雄ねじ手段が分割ナット手段に螺合するのを容
易に且つ短時間に行える。また、分割ナット手段を、ハ
ウジングに、ドライバビットの半径方向に移動可能であ
って且つドライバビットの軸方向に移動可能に収容し、
該分割ナット手段を、通常時は軸方向の移動をしないよ
うに、ハウジングの先端方向にばねによって押付けて、
分割ナット手段及び雄ねじ手段のねじのリードを、打込
むべきねじのリードより大きく形成してドライバビット
の前進をねじの進みより大きくし、ドライバビットの進
行につれて分割ナット手段がばね力に抗して後方側に徐
々に移動するように構成でき、これによって、ドライバ
ビットがねじを打込対象物に強く押込むことができ、し
かも、その押込み力によるねじ打込機の浮き上がり力
は、分割ナット手段の後退によって吸収するので、作業
者には押込みのための強い力を強いることがなくなり、
負担を軽くする。
【0007】また、本発明によれば、モータと、このモ
ータによって回転されるドライバビットと、該ドライバ
ビットの回転によってドライバビットを前進させる手段
とを有し、ドライバビットの先端をねじ頭部の溝に嵌合
させ、嵌合したねじをドライバビットの前進及び回転に
よって打込対象物にねじ込む電動式ねじ打込機であっ
て、前記ドライバビット前進手段は、ドライバビットに
同心に固定された雄ねじ手段と、該雄ねじ手段の外側に
設けられ該雄ねじ手段に螺合する、少なくとも2つに分
割されたナット手段とから成り、更に、ねじ打込機は、
ねじ打込機の先端を打込対象物に押付けると前記分割ナ
ット手段を相互に近接させて雄ねじ手段に螺合させ、ね
じ打込機先端の打込対象物への押付けの解除により該分
割ナット手段を相互に離間させて雄ねじ手段への螺合を
解除するナット離接手段と、前記ドライバビットが所定
の長さ前進すると前記モータの駆動を停止させるように
設けられたスイッチ手段と、該ドライバビットの前記前
進長さを選択してねじの打込深度を調整するように、該
スイッチ手段の位置をドライバビットの長手方向に移動
する調整手段とを備えていることを特徴とする電動式ね
じ打込機が提供される。これによれば、ドライバビット
は、自身の回転によって前進し、打込みが終了して打込
機先端の打込対象物への押付けの解除により、ナット手
段が雄ねじ手段から離れるので、ドライバビットは簡単
に且つ短時間に復帰することに加え、ドライバビットの
前進の停止位置がスイッチ手段の位置によって定めら
れ、これによって、ねじの打込深度が簡単に調整でき
る。
【0008】また、上記のねじ打込機において、ドライ
バビットを軸方向に移動可能に収容する細長いハウジン
グと、該ハウジングの先端に、ドライバビットの先端側
の部分を受け入れるように、ハウジングの長手方向に移
動可能に取付けられて、ハウジングより先端方向に延び
出るように付勢されたノーズピースとを設け、ナット離
接手段を、分割ナット手段を包囲し且つハウジング内に
スライド可能に収容された筒状のスライド部材で構成
し、該スライド部材は前記ノーズピースに連結されてお
り、更に、スイッチ手段を、ハウジングの後方側に設
け、且つ前記スライド部材の後端部に向けてばね付勢し
て、スライド部材とともに軸方向に移動可能にすること
ができ、これによって、作業者がノーズピースを打込対
象物を押付ける力を不用意に抜いて打込機本体が後退し
ても、ノーズピースと一緒にスイッチ手段が打込機本体
より前方に移動するので、ねじが完全に打込まれないう
ちに打込みが終了することがなくなり、調整した打込深
度は調整値のまま維持される。この場合、ハウジングの
外側に側面の一部が露出した回転つまみを設け、回転つ
まみを回転させることによって、ねじの打込深度を調整
できるようにすることができる。また、スライド部材の
移動経路にモータを駆動するオンスイッチ手段が設け、
ノーズピースを打込対象物に押付けると、オンスイッチ
手段をスライド部材が付勢してモータを駆動するように
できる。打込対象物にノーズピースを押付けない限り、
ねじの打込みが行われないので打込作業の安全が確保さ
れ、打込み作業毎にトリガスイッチを引く手間も省け
る。更に、分割ナット手段のねじ部を、ドライバビット
の前進によって移動する雄ねじ手段への螺合を継続する
長さであって、ドライバビットが最前方位置に至る手前
で前記螺合を終了する長さに形成し、ドライバビットが
最前方位置にあるとき、雄ねじ手段を分割ナット手段と
の螺合から解放するようにして、オフスイッチの故障等
によってドライバビットがねじの打込みを終了してもモ
ータが停止しない場合において、ドライバビットが更に
前進を続けるのを防止でき、これにより、モータへの過
負荷や焼き付きを防止できる。
【0009】更に、本発明によれば、モータと、該モー
タによって回転されるドライバビットと、該ドライバビ
ットの回転によってドライバビットを前進させる手段
と、前記ドライバビットの先端側に、所定の間隔をおい
て取り外し可能に保持帯によって保持されたねじを配置
する手段とを有し、ドライバビットの先端をねじ頭部の
溝に嵌合させ、嵌合したねじをドライバビットの前進及
び回転によって保持帯から外して打込対象物にねじ込む
電動式ねじ打込機であって、前記ドライバビット前進手
段は、ドライバビットに固定された雄ねじ手段と、該雄
ねじ手段の外側に設けられ該雄ねじ手段に螺合する、少
なくとも2つに分割されたナット手段とから成り、更
に、ねじ打込機は、ねじ打込機の先端を打込対象物に押
付けると前記分割ナット手段を相互に近接して雄ねじ手
段に螺合し、ねじ打込機先端の打込対象物への押付けの
解除により分割ナット手段を相互に離間させて雄ねじ手
段との螺合を外すナット離接手段と、前記ドライバビッ
トを軸方向に移動可能に収容する細長いハウジングと、
該ハウジングの先端に、ドライバビットの先端側の部分
を受け入れるように、ハウジングの長手方向に移動可能
に取付けられて、ハウジングより先端方向に延び出るよ
うに付勢されたノーズピースとを備え、前記ねじを配置
する手段は、前記ハウジングの先端に、前記ねじ保持帯
を案内してねじを1本ずつドライバビットの先端に整列
する位置に送るように回転する案内ホイールで成ること
を特徴とする電動式ねじ打込機が提供される。これによ
れば、ドライバビットは、自身の回転によって前進し、
打込みが終了して打込機先端の打込対象物への押付けを
解除すると、ナット手段が雄ねじ手段から離れるので、
ドライバビットは簡単に且つ短時間に復帰することに加
え、ねじ保持帯は、可動のノーズピースではなく、ハウ
ジングの先端に取付けられた案内ホイールに保持される
ので、ノーズピース先端を打込対象物に押付ける場合に
も、ノーズピース先端が重くて位置決めがままならない
ということがなく、ノーズピースの位置決めを安定して
且つ正確に行うことができ、また、可動のノーズピース
にねじ保持帯を保持する場合にはねじ保持帯全体がノー
ズピース部分で前後左右に移動し揺れるので打込み作業
の際煩わしいが、本発明のねじ打込機ではハウジングに
ねじ保持帯が保持されるので、ねじ保持帯が前後に移動
する煩雑さもなくなり、更に、ねじが保持帯から離脱す
るときにドライバビットに強い反動が加わっても、保持
用案内ホイールとドライバビットを前進させるナット手
段とが同じハウジングに設けられているので、作業者に
はその反動による力は一切作用せず作業者への負担はな
い。
【0010】また、上記のねじ打込機において、打込対
象物に押付けられたノーズピースの押付けの解除のとき
の復帰運動によって次のねじをドライバビット先端に対
応する位置に送るように、案内ホイールを回転させる案
内ホイール回転手段を設けることができ、これによっ
て、ドライバビットは、次の打込作業の前に、先端にね
じが適正に配置されており、ねじの打込作業の準備が確
実に行われ、ねじの打込作業を適正に維持できる。この
場合、保持帯案内ホイールを、ねじ保持帯の両縁部の送
り凹部に係合する突起を有する一対のスプロケットホイ
ールで形成し、案内ホイール回転手段を、一端がハウジ
ング先端に旋回可能に支持され且つ中間部にはノーズピ
ースに係合するノーズピース係合部が設けられた爪部材
で形成し、爪部材の他端が、ノーズピースの打込対象物
への押付けによって、案内ホイールより後方へ移動し、
ノーズピースの打込対象物への押付けの解除によって前
記スプロケットホイールの突起に係合し且つノーズピー
スの復帰とともに、次のねじをドライバビット先端に対
応する位置に送るようにスプロケットホイールを回転さ
せることによって実施できる。更に、保持帯案内ホイー
ルを、ねじ保持帯の両縁部の送り凹部に係合する突起を
有する一対のスプロケットホイールで形成し、該一対の
スプロケットホイールの間には、ドライバビットの先端
を保持するブロックを形成し、ノーズピースには、スプ
ロケットホイールによって保持されたねじ保持帯のねじ
の先端を受け入れる位置に、チャック手段を設け、該チ
ャック手段を、ノーズピース先端を打込対象物に押付け
るとき、ドライバビットがねじ頭部に係合するときまた
はそれより前にねじ先端を受け入れる位置に配置するこ
とができ、これによって、ねじは、頭部が保持帯案内用
のスプロケットホイールによって支持され、ねじの反対
側の先端がチャック手段によって支持されるので、ねじ
はその両端部がしっかりと保持され、その姿勢もドライ
バビットの軸心に整列した状態に維持されるので、ねじ
は打込み不良なく適正に打込まれる。
【0011】更に、本発明によれば、細長いドライバビ
ットと、該ドライバビットを収容するハウジングと、該
ハウジングの先端に、該ハウジングの長手方向に移動可
能に取付けられて、ハウジングより先端方向に延び出る
ように付勢されたノーズピースと、ハウジングの後方側
に取付けられたモータと、該モータの回転運動を前記ド
ライバビットに伝達する手段と、前記ドライバビットの
先端を後方側に付勢するばね手段と、ドライバビットに
同心に固定された雄ねじ部材と、該雄ねじ部材のねじに
螺合可能なように前記ハウジングに設けられた、2つに
分割されたナット手段と、前記ノーズピースに連結さ
れ、ノーズピース先端が打込対象物に押付けられると前
記分割ナット手段を相互に近接させて雄ねじ部材に螺合
させ、ノーズピースの打込対象物への押付けの解除によ
り該分割ナット手段を相互に離間して雄ねじ部材との螺
合を外すナット離接手段と、前記ノーズピースの打込対
象物への押付けによって前記モータを駆動するオン・ス
イッチ手段とから成る電動式ねじ打込機が提供される。
これにより、ドライバビットは、自身の回転によって前
進し、打込みが終了して打込機先端に打込対象物への押
付けを解除するとナット手段が雄ねじ手段から離れるの
で、ドライバビットは簡単に且つ短時間に復帰すること
に加え、ねじ打込機がハウジングとノーズピースとで外
観が形成されるコンパクトな構造のものとなり、しか
も、ノーズピースを打込対象物に押付けるだけで、ねじ
がそのまま打込対象物に打込まれ、従って、その打込操
作も熟練を必要とせずに行うことができる。
【0012】上記のねじ打込機において、ドライバビッ
トが所定の長さ前進するとモータの駆動を停止させるオ
フ・スイッチ手段と、ドライバビットの前進長さを選択
してねじの打込深度を調整するように、オフ・スイッチ
手段の位置をドライバビットの長手方向に移動する調整
手段とを設けることができる。また、モータとドライバ
ビットの間に歯車減速手段を設け、該歯車減速手段を、
ドライバビットに対して、モータの回転を伝達し且つ該
ドライバビットが軸方向に移動できるように連結するこ
とができる。ハウジングにハンドルを設け、ハンドル
に、バッテリーとメインスイッチを設けることができ
る。また、バッテリーの代わりに、ハンドルに外部電源
接続用コードを設けてもよい。この場合にも、分割ナッ
ト手段のねじ長さを、ドライバビットの前進によって移
動する雄ねじ手段への螺合を継続する長さであって、ド
ライバビットが最前方位置に至る手前で前記螺合を終了
する長さに形成し、ドライバビットが最前方位置にある
とき、雄ねじ手段を分割ナット手段との螺合から解放す
るようにして、オフスイッチの故障等によって打込みの
終了後にモータが停止しない場合において、ドライバビ
ットが更に前進を続けるのを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1には本発明に係る電動
式ねじ打込機1の全体が、ねじ打込動作前の状態すなわ
ち静止状態で示されている。ねじ打込機1は、説明の便
宜上、ハウジング2を取外し、そのハウジング2の全体
形状を想像線で示している。図1を参照して、ねじ打込
機1の構成の全体を説明する。
【0014】ねじ打込機1のハウジング2には、作業者
の手持ちに便利なように、ハンドル3が形成されてい
る。ハンドル3の端部には、ねじ打込機1の電源となる
充電可能な電池5が取り外し可能に取付けられている。
電源は電池5に限定されない。例えば、電池のないハン
ドル3の端部にコネクタを設けて、このコネクタからコ
ードを延ばし、所定の電圧及び電流を得るように商用電
源へ直接または変換器等を経由して接続するようにして
もよい。ハンドル3には、トリガに対応する位置にメイ
ンスイッチ6が設けられている。このメインスイッチ6
は、ねじ打込み動作を開始させるものではなく、打込み
作業を可能にするだけのものである。ねじ打込み作業
は、後述のように、ノーズピースを打込対象物に押付け
ることによって開始する。なお、メインスイッチ6に
は、オンにしたままロックするロックボタンが設けられ
ている。
【0015】ねじ打込機1は、ハウジング2が固定され
る本体フレーム7を有する。ハウジング2の後方側に
は、モータ9が本体フレーム7によって支持されてい
る。ハウジング2の中心には、ハウジング2の後方側か
ら先端側に長く延びるドライバビット10が、軸心回り
に回転可能に且つ軸心方向に移動可能に配置されてい
る。図示のドライバビット10は、後方部分と中間部分
と先端部分の3つの部分で構成されているが、これらは
一体的に連結されており、1本のドライバビットを形状
している。図示の例では、先端部分の先端に、打込まれ
るねじの頭部の十字溝に係合する十字の突起が形成され
ている。ねじ頭部がマイナス溝の場合はドライバビット
10の先端部分をマイナス形状の先端を持つものに交換
できる。モータ9の回転力は、モータ9に隣接して設け
られた歯車減速機11に伝えられ、歯車減速機11から
ドライバビット10に伝達される。歯車減速機11のド
ライバビットに連結された歯車は、ドライバビット10
に対してキー連結されており、ドライバビット10と一
緒に回転するが、ドライバビット10を軸方向に移動可
能なように支持している。
【0016】ハウジング2の中間部には、ドライバビッ
ト自身の回転によってドライバビット10を前進させる
機構が設けられている。この機構は、ドライバビット1
0の軸部直径より大径で且つ同心に固定された雄ねじ部
13と、この雄ねじ部13の外側に設けられ、ドライバ
ビット10の半径方向に移動可能に配置された2つに分
割された半ナット部材14、14とを包含する。図1に
示すねじ打込動作前の状態すなわち静止状態では、半ナ
ット部材14は離れていて雄ねじ部13に螺合しない。
ねじ打込み状態では、半ナット部材14、14がドライ
バビット10の半径方向内側に移動して雄ねじ部13に
螺合する。モータ9によって回転されたドライバビット
10は自身の回転によって、雄ねじ部13の雄ねじは半
ナット部材14の雌ねじに沿って進むことになる。
【0017】ドライバビット10には、大径の後端部1
5と本体フレーム7との間に、コイルばね17が設けら
れ、静止状態においては、ドライバビット10は最も後
方側に引き込んだ位置すなわち初期位置に保持されてい
る。従って、雄ねじ部13に螺合していた半ナット部材
14、14が雄ねじ部13から離れると、自身の回転に
よって前進していたドライバビット10は、コイルばね
17によって初期位置に戻る。なお、この実施例では、
ナットを2分割した半ナット部材14を用いているが、
2分割に限るものではなく、それ以上(例えば、3分
割、4分割等)に分割することもできる。また、コイル
ばね17は、ドライバビット10を初期位置に保持する
限り、後端側でなく、ドライバビット10の他の位置、
例えば中間の位置に設けてもよい。その例が、図2及び
図3にコイルばね17aとして示されている。
【0018】ハウジング2の中間部の本体フレーム7の
内側であって、半ナット部材14、14の外側には、半
ナット部材14のドライバビットの軸心回りに回転する
のを防止するように形成された角筒形状のスライド部材
18が、ドライバビット10の軸方向にスライド可能に
配置されている。このスライド部材18の移動によっ
て、半ナット部材14、14は、離れた位置から相互に
接近して雄ねじ部材13に螺合させられたり、その螺合
状態から離されたりする。半ナット部材14は、角筒状
スライド部材18に包囲されているが、本体フレーム7
には固定されていない。従って、半ナット部材14、1
4は、スライド部材18の中でドライバビット10の半
径方向に移動でき、また、ドライバビット10の軸方向
にも本体フレーム7の前後の壁の範囲内で移動できる。
しかし、半ナット部材14が軸方向に自由に移動するの
はドライバビット10の前進に支障があるので、軸方向
の自由な移動を抑えるようにばね付勢されている。すな
わち、本体フレーム7の前端と半ナット部材14の前縁
部との間にはコイルばね19が設けられ、半ナット部材
14をハウジング2の前方側に付勢して、通常時は軸方
向に移動しないようにしてある。
【0019】また、スライド部材18は、本体フレーム
7の内側でドライバビットの軸方向に沿って滑らかにス
ライドできるように、本体フレーム7に長手方向に細長
く形成されたガイド溝21に突出するガイド用突部22
を有する。スライド部材18が、本体フレーム7に沿っ
て前方側から後方側へスライドすると、半ナット部材1
4は、雄ねじ部13から離れた位置から、雄ねじ部13
の雄ねじに螺合する位置に移動する。このため、図4に
も示すように、スライド部材18には、半ナット部材1
4に設けられたピンを受けるカム溝が形成されたカム板
23を有する。これらのドライバビット10、雄ねじ部
13、半ナット部材14、スライド部材18、ピン、カ
ム板等の詳細な構成については、図2〜図5等を加えて
後に説明する。なお、カム溝及びピンは、図示の実施例
では、ピンが半ナット部材に設けられ、カム溝(カム
板)がスライド部材の側に設けられているが、半ナット
部材にカム溝が設けられ、スライド部材にピンが設けら
れていてもよい。
【0020】ハウジング2の先端部は、本体フレーム7
より前方に長く延びたドライバビット10の先端部分を
包囲するノーズ部25を形成している。このノーズ部2
5には、ドライバビット10の先端側の部分を受け入れ
るように、ノーズピース26が設けられている。ノーズ
ピース26は、ノーズ部25にハウジング2の長手方向
(すなわちドライバビット10の軸方向)に移動可能に
取付けられており、ノーズ部25より先端方向に延び出
るようにコイルばね27によって付勢されている。図1
の位置すなわち静止位置では、ノーズピース26は最も
前方に延び出た位置にあり、コイルばね27より強い力
でノーズピース先端を押込むと、後方側へ移動する。コ
イルばね27が取付けられるロッド29は、ノーズピー
ス26から後方側に延びて前記した角筒状スライド部材
18に連結されている。従って、スライド部材18はノ
ーズピース26とともに移動するように連結されてお
り、ノーズピース26の先端が打込対象物に押付けられ
たり、その押付けを解除したりすると、スライド部材1
8も一緒に移動する。
【0021】ここで図8を参照すると、ねじ30はねじ
保持帯31に一定の間隔をおいて連結されている。ねじ
保持帯31の両縁部には、ねじとねじの間隔に合わせ
て、送り凹部33が形成されている。再度、図1に戻っ
て、ハウジング先端部のノーズ部25には、ねじ保持帯
31を保持し、ねじを1本ずつ、ドライバビット先端に
整列して配置するように案内する手段が取付けられてい
る。ねじ保持帯31を保持し案内するため、ノーズ部2
5には、ねじ保持帯31の両縁部の送り凹部33に係合
する突起を外周に有する一対のスプロケットホイール3
4、34が回転可能に支持されている。ねじの送りに
は、そのスプロケットホイールをねじとねじの間隔に対
応する角度だけ回転させればよい。
【0022】その回転のため、ノーズ部25には、爪部
材(図2等に示す)が設けられ、打込対象物の所定位置
に押付けられたノーズピース26の押付けの解除のとき
の復帰運動によって、爪部材がスプロケット34に作用
して、次のねじをドライバビット先端に対応する位置に
送っている。一対のスプロケットホイール34、34の
間には、ドライバビット10の先端を保持するブロック
が設けられている。このブロックの中央には、ドライバ
ビット10の先端が貫通する孔が設けられ、また、スプ
ロケットホイールが回転してもブロックは回転しないよ
うに、ノーズ部25に支持されている。ノーズピース2
6の先端には、スプロケットホイールによって保持され
たねじ保持帯から突出するねじの先端を受け入れる位置
に、一対のチャック35、35が設けられ、チャック3
5がねじの先端を支持する。このように、ねじの頭部が
スプロケットホイールに、ねじの先端がチャックに、そ
れぞれしっかりと保持され、ねじの姿勢は、ドライバビ
ットの軸心に整列した状態に維持される。図1では、ス
プロケットホイール、爪部材、チャック等が十分に示さ
れていないので、これ以上の説明は、図2、図3、図7
〜図11等を参照しながら、後述する。
【0023】ノーズピース26が、ハウジング2の先端
のノーズ部25に対し、ハウジングの長手方向に沿って
滑らかにスライドできるように、ノーズピース26の両
側面には細長いガイド溝37が形成されている。各ガイ
ド溝37には、ノーズ部25から突出するガイド突部3
8が嵌合している。これによって、ノーズピース26
は、ノーズ部25を受け入れるように、ハウジング2の
長手方向にスライドし、スライド部材18も一緒にスラ
イドする。また、ノーズピース26の側面には、スプロ
ケットホイールを回転させる爪部材を旋回させるように
作用する溝39が形成され、この溝39には、爪部材か
ら突出するピン41が収容されている。これによって、
ノーズピース26を打込対象物へ押付けるとき、爪部材
が後方側へ旋回し、ノーズピースの押付けの解除によっ
て、爪部材を前方側へ旋回させ、この前方側への旋回に
おいて、スプロケットホイールの突起に係合して、1本
のねじの分だけ、スプロケットホイールを回転させ、次
のねじをドライバビット先端に対応する位置に送る。
【0024】ハウジング2の内側には、ねじ打込機1の
モータ9を駆動するためのオンスイッチ42と、モータ
9の駆動を停止するオフスイッチ43とが設けられてい
る。オンスイッチ42は、スライド部材18に離接して
設けられ、ノーズピース26が打込対象物に押付けられ
てスライド部材18が移動を開始すると、作動する位置
に設けられている。従って、ノーズピース26を打込対
象物に押付けると、スライド部材18によってオンスイ
ッチ42が作用し、メインスイッチ6がオンになってい
れば、モータ9が駆動される。このように、ノーズピー
ス26を打込対象物に押付ける操作で、オンスイッチ4
2がオンになり、ねじの打込み作業を開始しており、メ
インスイッチ6は、ねじ打込み作業を開始するものでは
ない。これにより、打込対象物にノーズピースを押付け
ない限り、ねじの打込みが行われないので打込作業の安
全が確保され、打込み作業毎にトリガスイッチを引く手
間も省ける。また、オンスイッチ42のハウジングへの
取付け位置は、半ナット部材14、14が雄ねじ部13
に螺合する前にモータ9の駆動が行われる位置にある。
すなわち、スライド部材18は、その移動の始めに、オ
ンスイッチ42を付勢し、その後の移動によって、半ナ
ット部材14、14を接近するよう移動させる。従っ
て、半ナット部材14、14が雄ねじ部13に螺合する
前に、雄ねじ部13は回転しており、半ナット部材14
は雄ねじ部13のねじへの噛み合いすなわち螺合を容易
に且つ短時間に行うことができる。
【0025】オフスイッチ43は、ドライバビット10
の後端部15が所定の位置に前進したときに作用する位
置に設けられている。このオフスイッチ43が動作する
とモータ9の駆動を停止する。その停止によって、作業
者はノーズピース26を打込対象物から離す。このと
き、ねじは打込対象物に一定の打込深度をもって打込ま
れていなければならない。すなわち、オフスイッチ43
は、モータ9の駆動の停止だけでなく、ねじの打込深度
を定める。打込深度の調整のため、オフスイッチ43
は、ドライバビット10の軸方向に移動できるように取
付けられている。オフスイッチ43は、ドライバビット
10と平行に延び且つ軸方向に移動可能に設けられたス
イッチ保持部材45に保持される。スイッチ保持部材4
5の前方側にはねじロッドが設けられており、ねじロッ
ドには、一部がハウジング2の外面に露出する回転可能
な回転つまみ46が、共に回転するがねじロッドを軸方
向に移動可能なように連結されている。従って、回転つ
まみ46の回転により、オフスイッチ43の駆動位置す
なわち打込深度を調整することができる。スイッチ保持
部材45の他端側の一部はハウジング2の外側から見え
るようにしてあって、打込深度の指示となっている。従
って、作業者は打込深度を目視できる。
【0026】スイッチ保持部材45の後端側には、コイ
ルばね47が設けられており、スイッチ保持部材45を
前方側に付勢している。この付勢によって、後述のよう
に、オフスイッチ43は、スライド部材18に当接しス
ライド部材18の移動とともに移動することができる。
作業者の操作ミスによって、ノーズ部25の先端がノー
ズピース26から少し離れてノーズピースに連結された
スライド部材18が移動した場合、オフスイッチ43
も、その離れた分だけスライド部材18とともにノーズ
ピース26に追従して移動することができる。従って、
ドライバビット10は、ノーズピース26が離れた分ま
で前進した後に停止するので、回転つまみ46によって
設定した打込深度まで移動することができる。その打込
深度に達すると、ドライバビット10の後端部15がオ
フスイッチ43に作用して、モータ9の駆動を停止す
る。
【0027】以上が、本発明の1実施例に係る電動式ね
じ打込機の全般的な構成の説明である。以下、図1に、
図2〜図11を加えて、ねじ打込機の各部の構成の詳細
を説明する。なお、図2〜図11において、図1に示す
種々の部材であって、説明をしたものについては、同じ
符号を付し、その説明を省略する。
【0028】先ず、図1に、図2〜図6を加えて、ドラ
イバビット10を回転させ、そのドライバビット自身の
回転によってドライバビット10を前進させる機構につ
いて説明する。なお、図2、図3及び図5は、ノーズピ
ース26を打込対象物に押付けて半ナット部材14、1
4がドライバビット10の雄ねじ部13に螺合し始めた
状態にあり、図1の静止状態とは違っている。しかし、
図4は図1の静止状態を示している。ドライバビット1
0の回転はモータ9の駆動によって行われる。本体フレ
ーム7によってハウジング2の後端側に支持されたモー
タ9の回転は、隣接する歯車減速機11に伝えられる。
歯車減速機11には、3つの歯車49〜51が設けら
れ、モータ9の出力シャフト53の回転は減速されてド
ライバビット10に伝達される。図2及び図6に示すよ
うに、ドライバビット10の後方部分には長手方向に延
びるキー溝54が設けられており、このキー溝54とド
ライバビット10に設けられる歯車51との間にはキー
部材55が設けられている。これによって、歯車51
は、ドライバビット10に対して、ドライバビット10
を回転させるが、ドライバビット10が自身の軸方向に
移動可能なように連結されている。
【0029】モータ9の回転によって回転させられるド
ライバビット10は自身の回転によって軸方向に移動す
なわち前進することができる。この前進機構は、ハウジ
ング2の中間部に設けられており、ドライバビットに固
定された雄ねじ部13と、雄ねじ部に螺合する2つの半
ナット部材14、14と、半ナット部材14を相互に離
接するように移動させるスライド部材18とを包含す
る。半ナット部材14がスライド部材18によって雄ね
じ部13に螺合させられると、回転する雄ねじ部13の
雄ねじは半ナット部材14の雌ねじに沿って進み、ドラ
イバビット10が自身の回転によって前進できる。雄ね
じ部13は、ドライバビット10の軸部直径より大径で
且つ同心に固定されている。
【0030】各半ナット部材14は、ドライバビット1
0の長手方向に、ドライバビットの軸方向の移動範囲を
カバーする長さをもつ矩形の厚い板状体で形成されてお
り、雄ねじ部13に対向する面には、雌ねじ57(図
4)が形成されている。各半ナット部材14は、角筒形
状のスライド部材18によって、ドライバビットの回り
を回転しないように且つ相互に分離しないように包囲さ
れている。また、各半ナット部材14は、スライド部材
18の内側で、ドライバビット10の長手方向に少しで
はあるが移動できる。半ナット部材14の前端は、ドラ
イバビット10の中間部分の前方側を回転可能に且つ軸
方向移動可能に保持する軸受け58に隣接して設けられ
たブロック59に当接している。この当接のため、本体
フレーム7の前端と各半ナット部材14の前端とにはコ
イルばね19が設けられており、通常時は、半ナット部
材14は軸方向に移動(すなわち後退)することはな
い。図3に示すように、半ナット部材14の後端61と
その後方側に設けられた本体フレーム7のブロック62
(図1も参照されたい)との間に、長さLの隙間が形成
されている。従って、半ナット部材14は、コイルばね
19の付勢力より強い後退力が加わったとき、その長さ
Lだけ後方側に移動できる。
【0031】2つの半ナット部材14を包囲するスライ
ド部材18には、半ナット部材14の間を、両側(図5
の上側及び下側)においてそれぞれ橋渡しするカム板2
3が一対設けられている。カム板23は、半ナット部材
14を相互に離接するように作用するためのものであ
り、各カム板23には、長手方向に延びる細長いカム溝
63が4本形成されている。カム溝63には、半ナット
部材14の各側面に2本ずつ立設されたピン65がそれ
ぞれ収容されており、スライド部材18の移動によっ
て、カム溝63がピン65を収容した状態で移動する。
各カム溝63の形状は、静止状態すなわちスライド部材
18に連結されたノーズピース26が前方側へコイルば
ね29によって付勢されているときは、半ナット部材1
4が雄ねじ部13から離れる位置に保持されるようにピ
ン65を保持し、且つ、ノーズピース26を打込対象物
に押付けてスライド部材18が後方側に移動すると、半
ナット部材14が雄ねじ部13に接近して螺合する位置
に保持されるようにピン65を保持する形状に形成され
ている。そのため、後方側から前方側に細長く延びる各
カム溝63は、図2及び図4に示すように、後方側では
軸心より外方の位置に形成され、その溝は、後方側から
中間部に移る部分で軸心側に寄り、中間部から前方側に
おいては軸心側に近い位置に形成されている。カム溝6
3は、ピン65を収容して半ナット部材14を相互に離
接するように作用し、更に、スライド部材18にとって
は、固定した半ナット部材14のピン65に沿うガイド
としても機能し、スライド部材18のスライドを滑らか
にしている。なお、カム板23の外面には、ピン65が
外方に出ないように、カバー66が設けられている。な
お、実施例では、ピンが半ナット部材に設けられ、カム
溝(カム板)がスライド部材の側に設けられているが、
半ナット部材にカム溝が設けられ、スライド部材にピン
が設けられていてもよい。
【0032】雄ねじ部13の雄ねじ及び半ナット部材1
4の雌ねじのリードは、対象物に打込まれるねじ30の
リードよりやや大きく形成される。雄ねじ部13及び半
ナット部材14の各ねじのリードが、打込み用ねじ30
のリードより小さいと、ねじの打込みの際のドライバビ
ット10の前進が、打込み用ねじ30の進みより小さく
なって、ドライバビットの先端が打込み用ねじ30の頭
部から離れてしまい、ねじの打込みに支障をきたす。ま
た、雄ねじ部13及び半ナット部材14の各ねじのリー
ドと打込み用ねじ30のリードとが等しい場合、ドライ
バビット10の前進とねじ30の進みは同じになるが、
打込対象物へのねじ30の打込みの負荷が大きくなる
と、ドライバビット10の先端がねじ30の頭部の溝か
ら外れるカムアウト現象が生じ、打込みに支障をきたす
ことがある。これらのことから、雄ねじ部13の雄ねじ
及び半ナット部材14の雌ねじのリードは、対象物に打
込まれるねじ30のリードよりやや大きく形成され、こ
れによって、ねじの打込みの際のドライバビット10の
前進を、打込み用ねじ30の進みより大きくして、ドラ
イバビット10を打込み用ねじ30に強く押付け、前記
のカムアウト現象を防止している。
【0033】この場合、ドライバビット10の前進が打
込み用ねじ30の進みより大きいので、ねじ打込機1の
全体が、打込対象物から浮き上がる惧れがある。しか
し、前記の通り、図3に示すように、半ナット部材14
の後端61とその後方側に設けられた本体フレーム7に
設けられたブロック62との間に長さLの隙間が形成さ
れ、半ナット部材14は、コイルばね19の付勢力より
強い後退力が加わったとき長さLにわたって後方側に移
動することができる。前記のドライバビット10の浮き
上がり力は、雄ねじ部材13を介して半ナット部材14
に伝達されているが、半ナット部材14の後退によっ
て、ドライバビット10も後退してその浮き上がり力を
吸収でき、ねじ打込機1が打込対象物から浮き上がるこ
とを防止できる。
【0034】ハウジング2の先端側となるノーズ部25
及びノーズピース26の部分の構成について、図2、図
3、図7を参照して説明し、図9〜図11を参照して、
ねじ30をドライバビット先端に送る爪部材について説
明する。ノーズ部25には、ノーズ部25に対して長手
方向にスライドするノーズピース26が設けられてい
る。ノーズピース26は、図1の静止位置では、最も前
方に延び出ており、図2及び図3の打込み位置では、コ
イルばね27より強い力で打込対象物に押付けられて後
退している。ノーズピース26はロッド29によってス
ライド部材18に連結され、ノーズピース26の後退に
よってスライド部材18も後退し、オンスイッチ42を
付勢してモータ9を駆動させ、半ナット部材14、14
をドライバビット10の雄ねじ部13に螺合させて、ド
ライバビット10が回転しながら前進する。ねじ30の
打込みの完了後、打込対象物から離すとノーズピース2
6はコイルばね27によって前方に移動して静止状態に
なる。
【0035】図8において、ねじ30はねじ保持帯31
に一定の間隔をおいて取り外し可能に保持され、ねじ保
持帯31の両縁部の送り凹部33によって、ねじ保持帯
31を送ることができる。図2、図9〜図11におい
て、ノーズ部25には、ねじ保持帯31の送り凹部に係
合する突起67を外周に有する一対のスプロケットホイ
ール34、34が、ねじ保持帯31の幅の間隔に合わせ
て離れた状態で、回転可能に支持されている。スプロケ
ットホイール34を回転させる爪部材の説明の前に、ス
プロケットホイール回りの構造を説明する。スプロケッ
トホイール34、34の間には、ドライバビット10の
先端を保持するブロック69が設けられている。ブロッ
ク69は、スプロケットホイール34とともには回転す
ることのないように、ノーズ部25に支持されており、
その中心には、ドライバビット10が貫通する孔70
(図7)が形成され、ドライバビット10の先端部分を
回転可能に且つ軸方向移動可能に支持する。ブロック6
9によって支持されたドライバビット10の先端は、ス
プロケットホイール34、34によって保持されたねじ
保持帯31のねじ30の頭部に整列しており、ビット先
端は、前進することによって、そのまま、ねじ30の頭
部溝に嵌合できる。なお、スプロケットホイール34に
は、突起67の1つ分だけ移動して停止するように、小
ボールとばねと凹部とによるクリック機構71(図7)
が設けられている。
【0036】ノーズ部25には、スプロケットホイール
34に離接して、爪部材73が取付けられている。爪部
材73は、一端がノーズ部25に旋回軸74によって旋
回可能に取付けられた第1アーム75と、第1アーム7
5の他端に、ピン41によってに旋回可能に連結された
第2アーム77とから構成される。連結用ピン41に
は、第2アーム77の先端をスプロケットホイール34
の突起67に係合するように付勢するばね78が設けら
れている。連結用ピン41は、ノーズ部25に弧状に形
成された溝79から外方に突出し、更に、ノーズピース
26の側面に形成された直線状の溝39に収容されてい
る。図9は、ノーズピース26が打込対象物に押付けら
れていない静止状態を示しており、この状態では、爪部
材73は、ノーズ部の弧状溝79の最前方位置にあっ
て、第2アーム77の先端は、スプロケットホイール3
4の突起67に係合してスプロケットホイール34の逆
回転を阻止している。
【0037】図10において、ノーズピース26が打込
対象物81に押付けられて、後方側に移動する(実際に
は、ノーズピース26自身は打込対象物81に押付けら
れた状態で停止しており、ハウジング2の全体が打込対
象物81に移動する)と、ノーズピース26の直線溝3
9が後方に移動して、ピン41を、ノーズ部25の弧状
溝79の範囲で、後方側に移動させ、爪部材73をスプ
ロケットホイール34から離れるように後方側へ旋回さ
せる。ノーズ部25には、後方側へ旋回した爪部材73
の第2アーム77がばね78によって旋回し過ぎないよ
うに規制するストッパピン82が設けられている。ねじ
30の打込み後、ノーズピース26の打込対象物81へ
の押付けを解除するように、ハウジング2を後方側へ移
動させるとノーズピース26が相対的に前方に移動し、
ノーズピース26の直線溝39も前方に移動する。図1
1は、その前方移動の途中を示している。直線溝39の
前方移動によって、ピン41が前方に移動し、爪部材7
3が前方の側に旋回し始める。この旋回において、爪部
材73の第2アーム77の先端が、スプロケットホイー
ル34の1つの突起67に係合し、ノーズピース26の
前方移動の継続によって、爪部材73はスプロケットホ
イールの突起67を前方側へ押付けてスプロケットホイ
ール34を、ねじ1個分だけ回転させる。このようにし
て、ノーズピース26の押付けの解除の際、1本のねじ
の分だけ、スプロケットホイール34が回転し、次のね
じをドライバビット10の先端に対応する位置に送る。
【0038】図3に最もよく示されるように、ノーズピ
ース26の先端には、ねじ30の先端を受け入れる位置
に、一対のチャック35、35が設けられている。各チ
ャック35は、ピン83によってノーズピース先端に旋
回自在に取付けられており、ばね85によって、先端が
ねじの先端を把持するように付勢されている。各チャッ
ク35のピン83より後方部分86は、ノーズピース2
6の側面に形成された窓87(図1参照)に露出してい
る。作業者は、この窓87から、後方部分86を指で押
し込むことができ、これによって、チャック35は、図
3の想像線で示すように、ピン83を中心に旋回して、
詰まったねじを除去することができるように、先端側の
ねじ把持部分を開放する。
【0039】チャック35は、ノーズ部25のスプロケ
ットホイール34に保持されたねじ30の先端を受け入
れる位置にある。チャック35の把持部の位置は、ノー
ズピース26の先端を打込対象物に押付けるとき、ドラ
イバビット10がねじ30の頭部に係合するとき又はそ
れより前にねじ先端を受け入れる位置にある。特に、チ
ャック35の把持部の位置は、ノーズピース26の先端
を打込対象物に押付けて後方側に移動させるにつれて、
ねじ30の先端を受け入れる位置であって、ドライバビ
ット10の先端がねじ30の頭部に係合するより前にね
じ先端を受け入れる位置に設けられるのが好ましい。ね
じ30は、頭部がスプロケットホイール34上のねじ保
持帯31によって確実に支持される一方で、ねじ30の
先端はチャック35、35の把持部によってぐらつきな
く支持されることになる。そのため、打込もうとするね
じ30は、両端部がしっかりと保持され、その姿勢もド
ライバビット10の軸心に整列した状態に維持される。
従って、ねじ30の頭部はドライバビット10の先端に
確実に係合し、回転するドライバビット10の前進によ
ってそのまま打込み不良なく適正に打込まれる。
【0040】なお、図1及び図2に見られるように、ノ
ーズ部25のスプロケットホイール34の部分には、ス
プロケットホイール34に保持したねじ保持帯31をス
プロケットホイール34に沿わせて進めるガイドカバー
89が、ピン90によって旋回可能に取付けられてい
る。このガイドカバー89は、ねじ30を保持した保持
帯31をスプロケットホイール34に装着するときや、
保持帯31を取り外すとき等には、図2の想像線で示す
位置に旋回して、装着や取り外し等を容易にしている。
【0041】特開平3−166064号公報は、ねじ保
持帯の送り機構をノーズピースに取付けたねじ打込機を
開示している。このように、可動のノーズピースにねじ
保持帯の送り機構を設けた場合、ねじ保持帯の送り機構
と装着したねじ付きねじ保持帯によって、ノーズピース
先端が重くなり、作業者は打込対象物への位置決めが正
確にできない惧れがある。また、ねじ保持帯の送り機構
をノーズピースに取付けているので、単純であるべきノ
ーズピースの構造が複雑になってしまう。更に可動のノ
ーズピースにねじ保持帯を保持する場合には、ノーズピ
ースから垂れているねじ保持帯が、ノーズピース部分で
前後左右に移動して揺れ、打込み作業の際煩わしいもの
となる。これに対して、本発明のねじ打込機1では、可
動のノーズピース26ではなく、ハウジング2のノーズ
部25に、スプロケットホイール34や爪部材73が設
けられるので、ノーズピース26が軽くなり、ノーズピ
ース26の打込対象物への位置決めが確実にでき、ノー
ズピース26の構造は簡単になり、交換や保守に便利で
あり、ねじ保持帯の送り機構から出ているねじ保持帯3
1も、打込機の本体側であるノーズ部25から出るの
で、ねじ保持帯が前後に移動する煩雑さもなくなり、打
込み作業の際の煩わしさを軽減できる。
【0042】更に、ねじが保持帯31から離脱するとき
の反力によってドライバビット10に強い反動が加わっ
ても、ドライバビットを前進させる半ナット部材14と
保持帯の案内用スプロケットホイール34の両方が、ハ
ウジングの側に設けられているので、その反動による力
は、同じハウジングの中のドライバビット10と半ナッ
ト部材14との間に加わるだけである。従って、作業者
にはその反動による力は一切作用せず、作業者への負担
はない。特開平3−166064号の装置の場合には、
可動のノーズピースにねじ保持帯の送り機構が設けら
れ、ハウジングからドライバビットがその送り機構に設
けられたねじ保持帯のねじを押出すので、ノーズピース
から前記の反動による力が、ドライバビットを浮き上が
らせる力となり、ハウジングに伝達されて作業者に作用
し、作業者にはその浮き上がり力に対抗する強い押付け
力を要求し、作業者の負担を大きくする。更に、特開平
3−166064号公報のねじ打込機のように、可動の
ノーズピースにねじ保持帯の送り機構を設けた場合、ノ
ーズピースを打込対象物に押付けるにつれて、ノーズピ
ースのチャックがねじ先端を受け入れるように機能する
ことができない。本発明においては、本体側のノーズ部
25にねじ保持帯31が保持されているので、ノーズピ
ース26を打込対象物へ押付けると、ノーズピース26
がねじ保持帯31に近づくように移動し、その移動につ
れてチャック35、35は、ねじ30の先端を徐々に受
け入れ、ねじ先端の把持が滑らかに且つ確実に行われ
る。従って、簡単な構造で、ねじ30は、頭部と先端の
2点での支持が確実に行われ、ねじの打込みも良好に行
われる。
【0043】ねじの打込深度調整機構について、主に、
図1及び図3と、図12(A)とを参照して説明する。
既述の通り、ハウジング2の後方側に設けられたオフス
イッチ43が、モータ9の駆動の停止を行い、ねじの打
込深度を定める。オフスイッチ43は、軸方向に前進す
るドライバビット10の大径の後端部15によって作動
させられ、モータ9の駆動回路(図示せず)をオフに
し、モータ9の駆動を停止する。その停止によって、作
業者はノーズピース26を打込対象物から離す。ノーズ
ピース26が打込対象物から離れると、半ナット部材1
4、14が雄ねじ部13から離れるので、ドライバビッ
ト10はその軸方向移動が自由になり、コイルばね17
(又は17a)の作用によって、急速に静止位置に後退
する。すなわち、ドライバビット10は回転を必要とせ
ずに簡単に且つ短時間に復帰する。ねじの打込深度の調
整のため、オフスイッチ43は、ドライバビット10の
軸方向に移動できるように保持されている。オフスイッ
チ43を保持するのは、ドライバビット10と平行に延
び且つ軸方向に移動可能に設けられたスイッチ保持部材
45である。
【0044】スイッチ保持部材の後端側にはロッド91
が延びており、ロッド91にはスイッチ保持部材45を
前方側に押付けるコイルばね47が設けられている。ス
イッチ保持部材45の前端側にはねじ孔が貫通し、その
ねじ孔にはねじロッド93の後方部分が螺合している。
ねじロッド93の中間部分には、一部がハウジング2の
外面に露出する回転可能な回転つまみ46が、共に回転
するがねじロッド93を軸方向に移動可能なように連結
されている。ねじロッド93の前端は、図12(A)の
静止状態において、ハウジング2に設けられたストッパ
(図示せず)によって、それ以上前方へ移動をしないよ
うに規制されている。スイッチ保持部材45は、ばね4
7によって前方側へ付勢されており、回転つまみ46の
回転によってねじロッド93を回転させると、図12
(A)の長さMが変化するので、スイッチ保持部材45
の位置が変化する。これによって、オフスイッチ43に
よるモータ9の駆動の停止位置すなわち打込深度を調整
することができる。スイッチ保持部材45の後方側のロ
ッド91の端部をハウジング2の外側から見えるように
する窓が形成されている。この窓から見えるロッド91
の端部の長さが打込深度の指示となり、例えば、見える
端部の部分が長いと打込深度が浅く、短いと打込深度が
深くなる。このように、作業者は打込深度を目視でき
る。
【0045】スイッチ保持部材45の前方側に螺合した
ねじロッド93の前端は、ノーズピース26によってス
ライドさせられるスライド部材18の後端に当接できる
位置にある。ノーズピース26を打込対象物に押付けて
いない静止状態では、スライド部材18が前方側の静止
位置にあり、ねじロッド93の前端から離れている。ノ
ーズピース26を打込対象物に押付けてスライド部材1
8を後方側に移動させると、スライド部材18の後端
が、ねじロッド93の前端に当接し、そのままスライド
部材18が、後退を継続すると、ねじロッド93を後方
側へ移動させる。ノーズピース26を打込対象物に押付
け終えたとき、スライド部材18はねじロッド93を、
例えば図12(A)の長さN(図14(A)も参照され
たい)だけ後退させる。他方、スイッチ保持部材45は
コイルばね47によって前方側に付勢されている。従っ
て、スイッチ保持部材45すなわちオフスイッチ43
は、長さNの範囲において、スライド部材18の移動と
ともに移動することができる。図3の点94はスライド
部材18とねじロッド93の当接点を示す。
【0046】作業者がノーズピースを打込対象物に押付
ける力を不用意に抜いて打込機本体が後退するような、
作業者の操作ミスによって、ノーズピース26からノー
ズ部25の先端が少し離れることがある。この場合、ノ
ーズピース26の離れた分だけ、ねじ30が打込対象物
から離れるので、ドライバビット30をその離れた分だ
け前進させて、設定した深さに打込む必要がある。これ
に対処して、ノーズピース26が離れてスライド部材1
8が移動した場合、ねじロッド93とコイルばね47に
よって、オフスイッチ43も、その離れた分だけスライ
ド部材18とともにノーズピース26に追従して移動で
きる。従って、ドライバビット10は、ノーズピース2
6が離れた分まで前進した後に停止するので、ねじが完
全に打込まれないうちに打込みが終了することがなくな
り、回転つまみ46によって設定した打込深度まで移動
することができる。調整した打込深度に達すると、ドラ
イバビット10の後端部15がオフスイッチ43に作用
して、モータ9の駆動を停止する。なお、図3に図示の
ように、回転つまみ46には、小ボールとばねとを含む
クリック機構95が設けられ、回転つまみが調整容易で
且つ調整位置で停止するようにしている。
【0047】以下、ねじ打込機1の動作を図12〜図1
9を参照して説明する。図12〜図19の各図におい
て、(A)は図3と同様の側面断面図であり、(B)は
図2と同様の正面断面図であり、説明の便宜上、各部の
構造を簡略化して示す。図12は、ノーズピース26を
打込対象物に押付けない、ねじ打込機1の静止状態を示
している。ノーズピース26は、打込対象物に押付けら
れていないので、ノーズ部25から前方に延び出た位置
にあり、スライド部材18も前方位置にあって、オンス
イッチ42は付勢されていない。ドライバビット10
は、ばね17の付勢によって最も後方の位置に静止して
いる。また、半ナット部材14、14は、ドライバビッ
ト10の雄ねじ部13から離れ、螺合していない。打込
対象物にねじ込まれるねじ30は、ノーズ部25のスプ
ロケットホイール34によって、ドライバビット10の
先端に整列した位置に配置され、ドライバビット10の
打込みに備えている。オフスイッチ43の位置は、回転
つまみ46によって、ねじの打込深度に合わせて調整さ
れている。なお、ハンドル3のメインスイッチ6はオン
にロックされている。
【0048】次に、図13に示すように、ノーズピース
26を打込対象物に押付け、ノーズピース26を、ロッ
ド29のコイルばね27の付勢力に対抗する力で、ねじ
打込機の本体に対して後方に移動させるように、ねじ打
込機を打込対象物側に移動させる。ノーズピース26の
押付けによって、ロッド29によって連結されたスライ
ド部材18がねじ打込機の本体に対して相対的に後方に
移動し、先ず、オンスイッチ42がオンになる。これに
よって、モータ9(図1等を参照)が駆動されて歯車減
速機11の各歯車が回転し、ドライバビット10を回転
させる。この回転の後、更にノーズピース26を押付け
ると、スライド部材18のカム板23も後方に移動し
て、カム板23は、カム溝63によって、半ナット部材
14、14のピン65に沿って進むだけでなく、半ナッ
ト部材14、14をドライバビット10の雄ねじ部13
に接近させ、そのまま螺合させる。図13は、ノーズピ
ースの押付けによって、半ナット部材14が雄ねじ部1
3に螺合を始めた状態を示している。この螺合は、ドラ
イバビット10が既に回転しているので、短時間に且つ
滑らかに行われる。雄ねじ部13も回転しているので、
螺合した半ナット部材14、14のねじに沿って、ドラ
イバビット10を、コイルばね17のばね力に対抗し
て、ノーズピース26の側に前進させ始める。なお、半
ナット部材14、14は、コイルばね19、19によっ
て、前方側に付勢されており、後方側には移動しないの
で、ドライバビット10は、ノーズピース26の側に前
進するのが確保される。この前進によって、ドライバビ
ット10の先端は、スプロケットホイール34に保持さ
れたねじ保持帯31のねじ30の頭部に、回転しながら
接近する。他方、ノーズピース26の後方への移動によ
って、チャック35、35は、ねじ30の先端を、把持
のために受け入れ始める。また、ノーズピース26が相
対的に後方に移動するのに伴って、爪部材73の作用ピ
ン41を収容する溝39も後方へ移動し、爪部材73の
旋回の準備を始める。
【0049】図14において、更に、ノーズピース26
を打込対象物に押付けて、スライド部材18をねじ打込
機本体に対して最後方側に移動させて、その押付けを維
持する。回転するドライバビット10は半ナット部材1
4と雄ねじ部13の螺合によって前進を続け、ドライバ
ビット10の先端がねじ30の頭部の溝に嵌合する。ノ
ーズピース26のチャック35、35は、ねじ30の先
端を、しっかりと把持し、ドライバビット10の軸心に
対してねじ30の軸心が整列するように保持する。従っ
て、ドライバビット10の先端は、ねじ30の頭部溝に
嵌合するとき、ねじ30の姿勢を傾けることはなく、ね
じ30の頭部溝に確実に嵌合し、その後のねじ打込みも
適正に行う。ドライバビット10は、ねじ頭部への嵌合
の後、ねじ30を回転させながら、ねじ保持帯31から
取り外してそのまま前方に移動させようとする。ねじ3
0をねじ保持帯31から取り外すには、7Kg〜10Kgの
力が必要とされる。この力は、ドライバビット10に反
力として加わり、ドライバビット10を後退させ、雄ね
じ部13に螺合している半ナット部材14、14を後退
させようとする。半ナット部材14、14は、ばね1
9、19によって前方側に付勢されており、図3の長さ
Lの範囲で後退可能になっている。従って、ねじ30を
ねじ保持帯31から取り外すときにドライバビット10
に加わる反力によって半ナット部材14が後退する。ね
じがねじ保持帯31から取り外されると反力がなくな
り、半ナット部材14はばね19によって元の位置に戻
る。なお、ねじが保持帯から離脱するときにドライバビ
ットに強い反動が加わっても、保持用スプロケットホイ
ールとドライバビットを前進させる半ナット部材が、ハ
ウジングの本体に設けられているので、その反動による
力は、同じハウジングの中のドライバビット10と半ナ
ット部材14との間に加わるだけである。従って、作業
者には、その反動による力が一切作用せず、作業者への
負担はない。ノーズピース26の相対的な後方移動に伴
って、爪部材73の作用ピン41を収容する溝39が更
に後方へ移動し、爪部材73は、第1アーム75を旋回
軸74の回りに旋回させ、第2アーム77の先端は、ス
プロケットホイール34から後退し、ノーズ部25のス
トッパピン82に当接してそれ以上の旋回を規制され
る。更に、ノーズピース26とともに後退するスライド
部材18の後端は、オフスイッチ43の保持部材45か
ら前方に延びるねじロッド93の前端に当接し、更に後
退するスライド部材18によって、ねじロッド93は、
長さNだけ後退させられる。スイッチ保持部材45はコ
イルばね47によって前方側に付勢されており、スイッ
チ保持部材45すなわちオフスイッチ43は、長さNの
範囲において、スライド部材18の移動とともに移動す
ることができる。
【0050】図15において、ドライバビット10は、
自身の回転によって前進し、先端に係合したねじ30
を、ノーズピース26のチャック35、35を貫通する
ように押込み、打込対象物にねじ30をねじ込む。雄ね
じ部13の雄ねじ及び半ナット部材14の雌ねじのリー
ドは、ねじ30のリードよりやや大きく形成され、ドラ
イバビット10の前進がねじ30の進みより大きくさ
れ、ドライバビット10が打込み用ねじ30に強く押付
けられ、ドライバビット10の先端がねじ頭部から外れ
るのを防止している。この場合、ドライバビット10の
前進が打込み用ねじ30の進みより大きいので、ねじ打
込機1の全体が、打込対象物から浮き上がる惧れがあ
る。このドライバビット10の浮き上がり力は、雄ねじ
部材13を介して半ナット部材14に伝達されている
が、半ナット部材14の後退によって、ドライバビット
10も後退してその浮き上がり力を吸収し、ねじ打込機
1が打込対象物から浮き上がることを防止している。ね
じ30が打込対象物に完全にねじ込まれる直前に、ドラ
イバビット10の大径後端部15が、オフスイッチ43
に作用して、モータ9の駆動を停止させ、ねじ30が打
込対象物に完全に打込まれ、ねじ30の打込みを完了す
る。
【0051】図16は、作業者の操作ミスによって、ノ
ーズピース26がノーズ部25の先端から少し離れてノ
ーズピースに連結されたスライド部材18が前方側に移
動した場合の打込み完了の状態を示す。既述の通り、ス
イッチ保持部材45の後端側には、コイルばね47が設
けられ、スイッチ保持部材45を前方側に付勢してい
る。この付勢によって、スイッチ保持部材45の前端に
螺合して前方側に延びるねじロッド93の前端はスライ
ド部材18の後端に当接している。操作ミス等によっ
て、ノーズピース26が離れてスライド部材18が移動
した場合、ねじロッド93とコイルばね47によって、
オフスイッチ43も、その離れた分だけスライド部材1
8とともにノーズピース26に追従して前方に移動す
る。従って、ドライバビット10は、ノーズピース26
が離れた分まで前進した後、大径後端部15がオフスイ
ッチ43に作用して、モータ9の駆動を停止させる。こ
のように、ねじの打込みの終了が設定した打込深度より
早くすなわち設定打込深度より浅くなることがなくな
り、ドライバビット10は、回転つまみ46によって設
定した打込深度まで前進するのが保証される。
【0052】図17は、打込みの完了後、作業者がモー
タ9の駆動の停止を知って、ノーズピース26を打込対
象物へ押付けていたのを解除した直後の状態を示してい
る。ノーズピース26を打込対象物から離すと、ノーズ
ピース26が、ねじ打込機本体に対して前方に移動し、
スライド部材18も前方に移動する。この移動によっ
て、カム溝63が形成されたカム板23も前方に移動
し、カム溝63にあるピン65に連結された半ナット部
材14、14が雄ねじ部13から離れる。これによっ
て、ドライバビット10の雄ねじ部13が半ナット部材
14との螺合から解放され、ドライバビット10は、コ
イルばね17の付勢力によって、そのまま軸方向に後退
できる。図17は、その後退の直前の状態を示してい
る。このとき、ドライバビット10に加わっていた浮き
上がり力も解除され、浮き上がり力によって後方に移動
させられていた半ナット部材14、14は、コイルばね
19、19の力によって、前方に移動させられる。な
お、ねじロッド93の前端は、スライド部材18が前方
に移動すると、コイルばね47によって前方に移動し、
ハウジング2に設けられたストッパ(図示せず)に当接
し、それ以上前方へ移動をしないように規制される。
【0053】図18は、ノーズ部25の先端を更にノー
ズピース26から離した状態を示す。ドライバビット1
0は、半ナット部材14の螺合の解除によって、後方に
移動させられる。他方、半ナット部材14は、浮き上が
り力に対抗して後退させられていた分だけ、前方に移動
し、図18の状態では、半ナット部材14、14は雄ね
じ部13にやや接近する。ドライバビット10の後退に
よって、大径後端部15がオフスイッチ43から離れ、
オフスイッチ43への作用を解除する。モータ9は既に
停止しているので、モータにはなんら作用しない。ノー
ズピース26がノーズ部25の先端から離れて前方側へ
移動すると、ノーズピース26の爪部材の旋回用溝39
も前方に移動し、爪部材73の作用ピン41を前方の側
に移動させようとする。これによって、第1アーム75
及び第2アーム77で成る爪部材73は、旋回軸74を
中心に前方の側へ旋回をし始め、第2アーム77の先端
がスプロケットホイール34の送り用突起67に係合す
るようになる。
【0054】図19は、ノーズピース26を打込対象物
から離す直前の状態を示す。ドライバビット10は、ほ
ぼ初期位置すなわち静止位置に復帰している。半ナット
部材14、14もほぼ静止位置に復帰している。そし
て、ノーズピース26の溝39の前方への移動によっ
て、爪部材73は、旋回軸74回りに更に前方の側へ旋
回し、第2アーム77の先端がスプロケットホイール3
4の送り用突起67に係合し、更に、スプロケットホイ
ール34を、1本のねじ30の分だけ、回転させる。図
19(B)は、スプロケットホイール34の回転の途中
を示している。このようにして、ノーズピース26を打
込対象物から離すと、次のねじの打込みのために、ねじ
30が、図12に図示のように、ドライバビット10の
先端に整列配置される。以上が、ねじ打込機の動作の説
明である。
【0055】更に、本発明に係るねじ打込機には、オフ
スイッチ43自身が、故障等の何らかの原因で作動しな
くなったり、ドライバビット10の後端部15がオフス
イッチ43を作動させなかったりする場合に対処するた
めの工夫もされている。このように、オフスイッチ43
が作動しないと、ドライバビット10が打込対象物への
ねじの打込みを終了してもモータが停止しない。ドライ
バビット10は更に回転し続けるので前進を続けようと
するが、雄ねじ部13がブロック59に当接してそれ以
上の前進を阻む。この前進の阻止は、減速機11を介し
てモータ9に伝達され、モータ9の回転を無理に停止さ
せ、モータを過負荷にし、コイルの焼き付きを生じさせ
る。これに対処するため、半ナット部材14の雌ねじ部
57の長さが一定の長さに形成されている。図20はそ
の様子を示す。図20において、半ナット部材14の雌
ねじ部57の長さPは、先ず、ドライバビット10が打
込み前の最後方位置から打込み終了時の前方位置に至る
まで前進するように、ドライバビット10の雄ねじ部1
3の雄ねじへの螺合を継続する長さに形成される。そし
て、半ナット部材14の雌ねじ部57の長さPは、ドラ
イバビット10が最前方位置に至る手前で、雄ねじ部1
3への螺合を終了する長さに形成されている。すなわ
ち、図20において、雌ねじ部57の前方側の端部97
は、ブロック59には至らず、該端部97とブロック5
9との間に、雄ねじ部13が収容できる空間を形成して
いる。このため、ドライバビット10が、図20に図示
のように、最前方位置にまで前進すると、雄ねじ部13
は半ナット部材14の雌ねじ部57との螺合から解放さ
れ、ドライバビット10はモータ9によって、空回りす
るが、前進はしない。このようにして、オフスイッチ4
3の故障等によって、ドライバビットがねじの打込みを
終了してもモータが停止しない場合において、ドライバ
ビット10がその最前方位置から更に前進を続けるのを
防止でき、これにより、モータへの過負荷や焼き付きを
防止できる。なお、作業者は、ドライバビットの空回り
の音によって、ねじの打込みの終了を知ることができ、
ノーズピースの打込対象物への押付けを解除し、また、
駆動し続けているモータについては、メインスイッチ6
をオフにすることで、その駆動を停止することができ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、ねじの打込み時には分
割ナット手段が雄ねじ手段に螺合して、ドライバビット
は、自身の回転によって前進し、打込みが終了して打込
機先端が打込対象物から離れると、ナット手段が雄ねじ
手段から離れるので、ドライバビットは簡単に且つ短時
間に静止位置に復帰する。また、ノーズピースの押付け
及び解除によって分割ナット手段の雄ねじ手段への接近
及び離隔を行うことができる。ナット離接手段を、分割
ナット手段を包囲し且つハウジング内にスライド可能に
収容された筒状のスライド部材で形成し、スライド部材
あるいは分割ナット手段の一方に設けられたピンを受け
るカム溝を他方に形成することができ、これによって、
分割ナット手段の接近及び分離を滑らかに行うだけでな
く、スライド部材とノーズピースも、前記ピンによって
案内されるので、それらの移動も滑らかに行える。更
に、スライド部材の移動経路にモータを駆動するスイッ
チ手段を設け、ノーズピースを打込対象物に押付ける
と、スイッチ手段がスライド部材によって付勢されてモ
ータが駆動されるようにすることができ、これによっ
て、打込対象物にノーズピースを押付けない限り、ねじ
の打込みが行われないので打込作業の安全が確保され、
また、打込み作業毎にトリガスイッチを引く手間も省け
る。この場合、モータの駆動が行われた後に分割ナット
手段を相互に近接させるように、スライド部材とスイッ
チ手段とを配置することができ、これによって、雄ねじ
手段が分割ナット手段に螺合するのを容易に且つ短時間
に行える。また、分割ナット手段を、ハウジングに、ド
ライバビットの半径方向に移動可能であって且つドライ
バビットの軸方向に移動可能に収容し、該分割ナット手
段を、通常時は軸方向の移動をしないように、ハウジン
グの先端方向にばねによって押付けて、分割ナット手段
及び雄ねじ手段のねじのリードを、打込むべきねじのリ
ードより大きく形成してドライバビットの前進をねじの
進みより大きくし、ドライバビットの進行につれて分割
ナット手段がばね力に抗して後方側に徐々に移動するよ
うに構成でき、これによって、ドライバビットがねじを
打込対象物に強く押込むことができ、しかも、その押込
み力によるねじ打込機の浮き上がり力は、分割ナット手
段の後退によって吸収するので、作業者には押込みのた
めの強い力を強いることがなくなり、負担を軽くする。
【0057】また、本発明によれば、ドライバビット
は、自身の回転によって前進し、打込みが終了して打込
機先端が打込対象物から離れると、ナット手段が雄ねじ
手段から離れるので、ドライバビットは簡単に且つ短時
間に復帰することに加え、ドライバビットの前進の停止
位置がスイッチ手段の位置によって定められ、これによ
って、ねじの打込深度が簡単に調整できる。この場合、
スイッチ手段を、ハウジングの後方側に設け、ナット離
接手段となるスライド部材とともに軸方向に移動可能に
することができ、これによって、作業者がノーズピース
を打込対象物を押付ける力を不用意に抜いて打込機本体
が後退しても、ノーズピースと一緒にスイッチ手段が打
込機本体より前方に移動するので、ねじが完全に打込ま
れないうちに打込みが終了してまうようなことがなくな
り、調整した打込深度は調整値のまま維持される。更
に、分割ナット手段を、ドライバビットの前進によって
移動する雄ねじ手段への螺合を継続する長さであって、
ドライバビットが最前方位置に至る手前で前記螺合を終
了する長さに形成し、ドライバビットが最前方位置にあ
るとき、雄ねじ手段は分割ナット手段との螺合から解放
されるようにして、これによって、オフスイッチの故障
によってモータが停止しない場合において、ドライバビ
ットが前進を続けるのを防止できる。
【0058】更に、本発明によれば、ドライバビット
は、自身の回転によって前進し、打込みが終了して打込
機先端が打込対象物から離れると、ナット手段が雄ねじ
手段から離れるので、ドライバビットは簡単に且つ短時
間に復帰することに加え、ねじ保持帯は、可動のノーズ
ピースではなく、ハウジングの先端に取付けられた案内
ホイールに保持されるので、ノーズピース先端を打込対
象物に押付ける場合にも、ノーズピース先端が重くて位
置決めがままならないということがなく、ノーズピース
の位置決めを安定して且つ正確に行うことができ、ま
た、可動のノーズピースにねじ保持帯を保持する場合に
はねじ保持帯全体がノーズピース部分で前後左右に移動
し揺れるので打込み作業の際煩わしいが、本発明のねじ
打込機ではハウジングにねじ保持帯が保持されるので、
ねじ保持帯が前後に移動する煩雑さもなくなり、更に、
ねじが保持帯から離脱するときにドライバビットに強い
反動が加わっても、保持用案内ホイールとドライバビッ
トを前進させるナット手段とが同じハウジングに設けら
れているので、作業者にはその反動による力は一切作用
せず、作業者への負担はない。この場合、打込対象物に
押付けられたノーズピースの押付けの解除のときの復帰
運動によって次のねじをドライバビット先端に対応する
位置に送るように、案内ホイールを回転させる案内ホイ
ール回転手段を設けることができ、これによって、ドラ
イバビットは、次の打込作業の前に、先端にねじが適正
に配置されており、ねじの打込作業の準備が確実に行わ
れ、ねじの打込作業を適正に維持できる。また、ノーズ
ピースには、スプロケットホイールによって保持された
ねじ保持帯のねじの先端を受け入れる位置に、チャック
手段を設け、該チャック手段を、ノーズピース先端を打
込対象物に押付けるとき、ドライバビットがねじ頭部に
係合するときまたはそれより前にねじ先端を受け入れる
位置に配置することができ、これによって、ねじは、頭
部が保持帯案内用のスプロケットホイールによって支持
され、ねじの反対側の先端がチャック手段によって支持
されるので、ねじはその両端部がしっかりと保持され、
その姿勢もドライバビットの軸心に整列した状態に維持
されるので、ねじは打込み不良なく適正に打込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、静止状態のねじ打込機の内部構
造を示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係る、打込対象物へノーズピースを押
付けた状態のねじ打込機の内部構造を示す正面断面図で
ある。
【図3】本発明に係る、打込対象物へノーズピースを押
付けた状態のねじ打込機の内部構造を示す左側面断面図
である。
【図4】ドライバビットとその雄ねじ部と半ナット部材
とスライド部材との関係を示す斜視図である。
【図5】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図6】図2のB−B線に沿った断面図である。
【図7】図2のC−C線に沿った断面図である。
【図8】ねじとねじ保持帯との関係を示す斜視図であ
る。
【図9】静止状態にあるねじ打込機の、ノーズ部とノー
ズピースの部分を詳細に示す正面断面図である。
【図10】ノーズピースを打込対象物に押付けた状態
の、ノーズ部とノーズピースの部分を詳細に示す正面断
面図である。
【図11】ノーズ部をノーズピースから離す状態の、ノ
ーズ部とノーズピースの部分を詳細に示す正面断面図で
ある。
【図12】静止状態のねじ打込機の動作説明図であっ
て、(A)は左側面断面図であり、(B)は正面断面図
である。
【図13】ノーズピースを打込対象物に押付ける中間段
階のねじ打込機の動作説明図であって、(A)は左側面
断面図であり、(B)は正面断面図である。
【図14】ノーズピースを打込対象物に押付け終えた段
階のねじ打込機の動作説明図であって、(A)は左側面
断面図であり、(B)は正面断面図である。
【図15】ドライバビットがねじを打込対象物に打込ん
だ段階のねじ打込機の動作説明図であって、(A)は左
側面断面図であり、(B)は正面断面図である。
【図16】ドライバビットがねじを打込対象物に打込む
際にノーズ部をノーズピースから少し離れた状態のねじ
打込機の動作説明図であって、(A)は左側面断面図で
あり、(B)は正面断面図である。
【図17】ねじ打込後、ノーズ部がノーズピースから離
れ始める段階のねじ打込機の動作説明図であって、
(A)は左側面断面図であり、(B)は正面断面図であ
る。
【図18】ねじ打込後、ノーズ部がノーズピースから離
れる中間段階のねじ打込機の動作説明図であって、
(A)は左側面断面図であり、(B)は正面断面図であ
る。
【図19】ねじ打込後、ノーズ部がノーズピースから離
れる最終段階のねじ打込機の動作説明図であって、
(A)は左側面断面図であり、(B)は正面断面図であ
る。
【図20】半ナット部材の雌ねじ部の長さを示す、ドラ
イバビットが最前方位置にある状態のねじ打込機の内部
構造を示す左側面断面図である。
【符号の説明】 1 電動式ねじ打込機 2 ハウジング 3 ハンドル 5 電池 6 メインスイッチ 7 本体フレーム 9 モータ 10 ドライバビット 11 歯車減速機 13 雄ねじ部 14 半ナット部材 15 ドライバビットの大径後端部 17、17a ドライバビット付勢用コイルばね 18 スライド部材 19 半ナット部材付勢用コイルばね 23 スライド部材のカム板 25 ノーズ部 26 ノーズピース 27 ノーズピース付勢用コイルばね 29 ノーズピースとスライド部材を連結するロッド 30 ねじ 31 ねじ保持帯 33 ねじ保持帯の送り凹部 34 スプロケットホイール 35 チャック 39 ノーズピースの爪部材旋回用溝 41 爪部材の旋回作用ピン 42 オンスイッチ 43 オフスイッチ 45 スイッチ保持部材 46 回転つまみ 49、50、51 歯車 54 キー溝 55 キー部材 58 ドライバビットの軸受け 59 半ナット部材当接用ブロック 62 ブロック 63 カム板のカム溝 65 半ナット部材のピン 67 スプロケットホイールの送り用突起 69 ドライバビット先端を支持するブロック 71 スプロケットホイールのクリック機構 73 爪部材 74 爪部材の旋回軸 75 第1アーム 77 第2アーム 78 第1アームと第2アームの旋回作用ピンに設けら
れるばね 79 ノーズ部の弧状溝 82 爪部材の第2アームのストッパピン 83 チャック旋回用ピン 89 ねじ保持帯用ガイドカバー 91 オフスイッチのスイッチ保持部材から後方に延び
るロッド 93 オフスイッチのスイッチ保持部材から前方に延び
るねじロッド

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、該モータによって回転される
    ドライバビットと、該ドライバビットの回転によってド
    ライバビットを前進させる手段とを有し、ドライバビッ
    トの先端をねじ頭部の溝に嵌合させ、嵌合したねじをド
    ライバビットの前進及び回転によって打込対象物にねじ
    込む電動式ねじ打込機において、 前記ドライバビット前進手段は、ドライバビットに同心
    に固定された雄ねじ手段と、該雄ねじ手段の外側に設け
    られ該雄ねじ手段に螺合する、少なくとも2つに分割さ
    れたナット手段とから成り、更に、ねじ打込機には、ね
    じ打込機の先端を打込対象物に押付けると前記分割ナッ
    ト手段を相互に近接させて雄ねじ手段に螺合させ、ねじ
    打込機先端の打込対象物への押付けの解除により該分割
    ナット手段を相互に離間させて雄ねじ手段への螺合を解
    除するナット離接手段が設けられていることを特徴とす
    る電動式ねじ打込機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のねじ打込機において、
    前記ドライバビットを軸方向に移動可能に収容する細長
    いハウジングと、該ハウジングの先端に、前記ドライバ
    ビットの先端側の部分を受け入れるように、ハウジング
    の長手方向に移動可能に取付けられて、ハウジングより
    先端方向に延び出るように付勢されたノーズピースとを
    備え、該ノーズピースには、ハウジング内にある前記ナ
    ット離接手段が連結されており、ノーズピース先端を打
    込対象物に押付けるとナット離接手段が分割ナット手段
    を相互に近接させ、ノーズピース先端の打込対象物への
    押付けの解除により分割ナット手段を相互に離間させる
    ことを特徴とするねじ打込機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のねじ打込機において、
    前記ナット離接手段は、前記分割ナット手段を包囲し且
    つハウジング内にスライド可能に収容された筒状のスラ
    イド部材で成り、このスライド部材及び前記分割ナット
    手段の一方には、該スライド部材及び分割ナット手段の
    他方に設けられたピンを受けるカム溝が形成されてお
    り、該カム溝は、ノーズピースを打込対象物へ押付ける
    と、前記分割ナット手段を相互に近接させて雄ねじ手段
    に螺合させ、ノーズピースの打込対象物への押付けの解
    除により該分割ナット手段を相互に離間する形状に形成
    されていることを特徴とするねじ打込機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のねじ打込機において、
    前記スライド部材の移動経路にはモータを駆動するスイ
    ッチ手段が設けられ、ノーズピースを打込対象物に押付
    けると、前記スイッチ手段がスライド部材によって付勢
    されて、モータが駆動されることを特徴とするねじ打込
    機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のねじ打込機において、
    前記モータの駆動が行われた後に、前記分割ナット手段
    を相互に近接させるように、前記スライド部材とスイッ
    チ手段とが配置されていることを特徴とするねじ打込
    機。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のねじ打込機において、
    前記分割ナット手段は、ハウジングに、ドライバビット
    の半径方向に移動可能であって且つドライバビットの軸
    方向に移動可能に収容されており、該分割ナット手段
    は、通常時は前記軸方向の移動をしないように、ハウジ
    ングの先端方向にばねによって押付けられており、前記
    分割ナット手段及び雄ねじ手段のねじのリードが、打込
    むべきねじのリードより大きく形成されてドライバビッ
    トの前進がねじの進みより大きくなっており、前記ドラ
    イバビットの進行につれて前記分割ナット手段がばね力
    に抗して後方側に徐々に移動することを特徴とするねじ
    打込機。
  7. 【請求項7】 モータと、該モータによって回転される
    ドライバビットと、該ドライバビットの回転によってド
    ライバビットを前進させる手段とを有し、ドライバビッ
    トの先端をねじ頭部の溝に嵌合させ、嵌合したねじをド
    ライバビットの前進及び回転によって打込対象物にねじ
    込む電動式ねじ打込機において、 前記ドライバビット前進手段は、ドライバビットに同心
    に固定された雄ねじ手段と、該雄ねじ手段の外側に設け
    られ該雄ねじ手段に螺合する、少なくとも2つに分割さ
    れたナット手段とから成り、更に、ねじ打込機は、ねじ
    打込機の先端を打込対象物に押付けると前記分割ナット
    手段を相互に近接させて雄ねじ手段に螺合させ、ねじ打
    込機先端の打込対象物への押付けの解除により該分割ナ
    ット手段を相互に離間させて雄ねじ手段への螺合を解除
    するナット離接手段と、前記ドライバビットが所定の長
    さ前進すると前記モータの駆動を停止させるように設け
    られたスイッチ手段と、該ドライバビットの前記前進長
    さを選択してねじの打込深度を調整するように、該スイ
    ッチ手段の位置をドライバビットの長手方向に移動する
    調整手段とを備えていることを特徴とする電動式ねじ打
    込機。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のねじ打込機において、
    前記ドライバビットを軸方向に移動可能に収容する細長
    いハウジングと、該ハウジングの先端に、前記ドライバ
    ビットの先端側の部分を受け入れるように、該ハウジン
    グの長手方向に移動可能に取付けられて、ハウジングよ
    り先端方向に延び出るように付勢されたノーズピースと
    を備え、前記ナット離接手段は、前記分割ナット手段を
    包囲し且つハウジング内にスライド可能に収容された筒
    状のスライド部材で成り、該スライド部材は前記ノーズ
    ピースに連結されており、更に、前記スイッチ手段は、
    ハウジングの後方側に設けられ、且つ前記スライド部材
    の後端部に向けてばね付勢されていて、該スライド部材
    とともに軸方向に移動可能になっていることを特徴とす
    るねじ打込機。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のねじ打込機において、
    前記調整手段は、ハウジングの外側に側面の一部が露出
    した回転つまみを含み、該回転つまみを回転させること
    によって、ねじの打込深度を調整できるようにしたこと
    を特徴とするねじ打込機。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のねじ打込機におい
    て、前記スライド部材の移動経路には前記モータを駆動
    する第2のスイッチ手段が設けられ、前記ノーズピース
    を打込対象物に押付けると、前記第2スイッチ手段が前
    記スライド部材によって付勢されてモータが駆動される
    ことを特徴とするねじ打込機。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載のねじ打込機におい
    て、前記分割ナット手段のねじ部は、ドライバビットの
    前進によって移動する雄ねじ手段への螺合を継続する長
    さであって、ドライバビットが最前方位置に至る手前で
    前記螺合を終了する長さに形成され、ドライバビットが
    最前方位置にあるとき、雄ねじ手段は分割ナット手段と
    の螺合から解放されることを特徴とするねじ打込機。
  12. 【請求項12】 モータと、該モータによって回転され
    るドライバビットと、該ドライバビットの回転によって
    ドライバビットを前進させる手段と、前記ドライバビッ
    トの先端側に、所定の間隔をおいて取り外し可能に保持
    帯によって保持されたねじを配置する手段とを有し、ド
    ライバビットの先端をねじ頭部の溝に嵌合させ、嵌合し
    たねじをドライバビットの前進及び回転によって保持帯
    から外して打込対象物にねじ込む電動式ねじ打込機にお
    いて、 前記ドライバビット前進手段は、ドライバビットに固定
    された雄ねじ手段と、該雄ねじ手段の外側に設けられ該
    雄ねじ手段に螺合する、少なくとも2つに分割されたナ
    ット手段とから成り、更に、ねじ打込機は、ねじ打込機
    の先端を打込対象物に押付けると前記分割ナット手段を
    相互に近接して雄ねじ手段に係合し、ねじ打込機先端の
    打込対象物への押付けの解除により分割ナット手段を相
    互に離間させて雄ねじ手段との螺合を外すナット離接手
    段と、前記ドライバビットを軸方向に移動可能に収容す
    る細長いハウジングと、該ハウジングの先端に、ドライ
    バビットの先端側の部分を受け入れるように、ハウジン
    グの長手方向に移動可能に取付けられて、ハウジングよ
    り先端方向に延び出るように付勢されたノーズピースと
    を備え、前記ねじを配置する手段は、前記ハウジングの
    先端に、前記ねじ保持帯を案内してねじを1本ずつドラ
    イバビットの先端に整列する位置に送るように回転する
    案内ホイールで成ることを特徴とする電動式ねじ打込
    機。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のねじ打込機におい
    て、打込対象物に押付けられたノーズピースの押付けの
    解除のときの復帰運動によって次のねじをドライバビッ
    ト先端に対応する位置に送るように、前記案内ホイール
    を回転させる案内ホイール回転手段が設けられているこ
    とを特徴とするねじ打込機。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のねじ打込機におい
    て、前記保持帯案内ホイールは、ねじ保持帯の両縁部の
    送り凹部に係合する突起を有する一対のスプロケットホ
    イールから成り、前記案内ホイール回転手段は、一端が
    前記ハウジング先端に旋回可能に支持され且つ中間部に
    は前記ノーズピースに係合するノーズピース係合部が設
    けられた爪部材で成り、該爪部材の他端は、ノーズピー
    スの打込対象物への押付けによって、前記案内ホイール
    より後方へ移動し、ノーズピースの打込対象物への押付
    けの解除によって前記スプロケットホイールの突起に係
    合し且つノーズピースの復帰とともに、次のねじをドラ
    イバビット先端に対応する位置に送るようにスプロケッ
    トホイールを回転させることを特徴とするねじ打込機。
  15. 【請求項15】 請求項12に記載のねじ打込機におい
    て、前記保持帯案内ホイールは、ねじ保持帯の両縁部の
    送り凹部に係合する突起を有する一対のスプロケットホ
    イールから成り、該一対のスプロケットホイールの間に
    は、ドライバビットの先端を保持するブロックが形成さ
    れており、前記ノーズピースには、スプロケットホイー
    ルによって保持されたねじ保持帯のねじの先端を受け入
    れる位置に、チャック手段が設けられ、該チャック手段
    は、ノーズピース先端を打込対象物に押付けるとき、ド
    ライバビットがねじ頭部に係合するときまたはそれより
    前にねじ先端を受け入れる位置にあることを特徴とする
    ねじ打込機。
  16. 【請求項16】 細長いドライバビットと、該ドライバ
    ビットを収容するハウジングと、該ハウジングの先端
    に、該ハウジングの長手方向に移動可能に取付けられ
    て、ハウジングより先端方向に延び出るように付勢され
    たノーズピースと、ハウジングの後方側に取付けられた
    モータと、該モータの回転運動を前記ドライバビットに
    伝達する手段と、前記ドライバビットの先端を後方側に
    付勢するばね手段と、ドライバビットに同心に固定され
    た雄ねじ部材と、該雄ねじ部材のねじに螺合可能なよう
    に前記ハウジングに設けられた、少なくとも2つに分割
    されたナット手段と、前記ノーズピースに連結され、ノ
    ーズピース先端が打込対象物に押付けられると前記分割
    ナット手段を相互に近接させて雄ねじ部材に螺合させ、
    ノーズピースの打込対象物への押付けの解除により該分
    割ナット手段を相互に離間させて雄ねじ部材との螺合を
    外すナット離接手段と、前記ノーズピースの打込対象物
    への押付けによって前記モータを駆動するオン・スイッ
    チ手段とから成る電動式ねじ打込機。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のねじ打込機におい
    て、前記ドライバビットが所定の長さ前進すると前記モ
    ータの駆動を停止させるように設けられたオフ・スイッ
    チ手段と、該ドライバビットの前記前進長さを選択して
    ねじの打込深度を調整するように、該オフ・スイッチ手
    段の位置をドライバビットの長手方向に移動する調整手
    段とを備えていることを特徴とするねじ打込機。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載のねじ打込機におい
    て、モータとドライバビットの間には歯車減速手段が設
    けられており、該歯車減速手段は、ドライバビットに対
    して、モータの回転を伝達し且つ該ドライバビットが軸
    方向に移動できるように連結されていることを特徴とす
    るねじ打込機。
  19. 【請求項19】 請求項16に記載のねじ打込機におい
    て、ハウジングにはハンドルが設けられており、ハンド
    ルには、バッテリーが設けられており、更にメインスイ
    ッチが設けられていることを特徴とするねじ打込機。
  20. 【請求項20】 請求項16に記載のねじ打込機におい
    て、ハウジングにはハンドルが設けられており、ハンド
    ルには、外部電源接続用コードが設けられており、更に
    メインスイッチが設けられていることを特徴とするねじ
    打込機。
  21. 【請求項21】 請求項16に記載のねじ打込機におい
    て、前記分割ナット手段のねじ部は、ドライバビットの
    前進によって移動する雄ねじ手段への螺合を継続する長
    さであって、ドライバビットが最前方位置に至る手前で
    前記螺合を終了する長さに形成され、ドライバビットが
    最前方位置にあるとき、雄ねじ手段は分割ナット手段と
    の螺合から解放されることを特徴とするねじ打込機。
JP11477797A 1997-05-02 1997-05-02 電動式ねじ打込機 Pending JPH10296652A (ja)

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