JPH10296710A - 窯業製品の成形方法およびその成形ラインシステム - Google Patents
窯業製品の成形方法およびその成形ラインシステムInfo
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- JPH10296710A JPH10296710A JP12493097A JP12493097A JPH10296710A JP H10296710 A JPH10296710 A JP H10296710A JP 12493097 A JP12493097 A JP 12493097A JP 12493097 A JP12493097 A JP 12493097A JP H10296710 A JPH10296710 A JP H10296710A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 押出成形による窯業製品用の荒地内部に発生
するラミネ−ションや弾性余効の影響を解消した成形物
を得るとともに、その成形物を利用して乾燥や焼成時に
亀裂や変形が従来例に比較して大幅に少ない窯業成形品
を得るものである。 【解決手段】 荒地Bの周囲の一部を開放させて加圧す
ることによって一次成形物Cを得るとともに、その周囲
の一部に余剰粘土部Dを形成し、その一次成形物Cを利
用して密閉状態で加圧成形して二次成形物Eを得る窯業
製品の成形方法とその成形ラインシステムである。
するラミネ−ションや弾性余効の影響を解消した成形物
を得るとともに、その成形物を利用して乾燥や焼成時に
亀裂や変形が従来例に比較して大幅に少ない窯業成形品
を得るものである。 【解決手段】 荒地Bの周囲の一部を開放させて加圧す
ることによって一次成形物Cを得るとともに、その周囲
の一部に余剰粘土部Dを形成し、その一次成形物Cを利
用して密閉状態で加圧成形して二次成形物Eを得る窯業
製品の成形方法とその成形ラインシステムである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粘土瓦、タイ
ル、煉瓦などの湿式の加圧成形による窯業製品の成形方
法およびその成形ラインシステムに関する。
ル、煉瓦などの湿式の加圧成形による窯業製品の成形方
法およびその成形ラインシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘土瓦、粘土タイル、煉瓦などの
窯業製品は、水分を含んだ粘土を主な原料としているこ
とは広く知られるとおりである。粘土は微細な粘土粒子
の周りに水膜が形成され、その粒子群の間に水分が浸透
した集合物であり、粘弾性の性質を備えた可塑性の物質
である。窯業製品の製造に際して、適度な可塑性を保持
させるため粘土の含水率を15〜22%程度にすること
が一般的である。
窯業製品は、水分を含んだ粘土を主な原料としているこ
とは広く知られるとおりである。粘土は微細な粘土粒子
の周りに水膜が形成され、その粒子群の間に水分が浸透
した集合物であり、粘弾性の性質を備えた可塑性の物質
である。窯業製品の製造に際して、適度な可塑性を保持
させるため粘土の含水率を15〜22%程度にすること
が一般的である。
【0003】窯業製品の製造では、水分を含む粘土を主
体とする原料が押出成形機などにより押出成形体として
連続的に押し出され、所定の長さに切断していわゆる荒
地を得た後、荒地をプレス機などにより加圧成形し、所
望の形状の成形物を得るようにした一連の成形工程が一
般的に採用されている。加圧成形された成形物は、その
後、乾燥工程や焼成工程などを経て窯業製品にされてい
る。
体とする原料が押出成形機などにより押出成形体として
連続的に押し出され、所定の長さに切断していわゆる荒
地を得た後、荒地をプレス機などにより加圧成形し、所
望の形状の成形物を得るようにした一連の成形工程が一
般的に採用されている。加圧成形された成形物は、その
後、乾燥工程や焼成工程などを経て窯業製品にされてい
る。
【0004】窯業製品の連続生産を実現するため土練機
と称される押出成形機が慣用手段として専ら使用されて
いる。この押出成形機の主たる構成は本体内に回転軸が
設けられ、この回転軸に扇形の押し出し羽根が多数取り
付けられた螺旋状のスクリュ−と、押出成形機本体の先
端の吐出口に備えられた口金である(たとえば特開平7
−9423号公報を参照)。
と称される押出成形機が慣用手段として専ら使用されて
いる。この押出成形機の主たる構成は本体内に回転軸が
設けられ、この回転軸に扇形の押し出し羽根が多数取り
付けられた螺旋状のスクリュ−と、押出成形機本体の先
端の吐出口に備えられた口金である(たとえば特開平7
−9423号公報を参照)。
【0005】この押出成形機の回転軸が回転することに
より、押し出し羽根が押出成形機本体内の粘土を口金に
向けて螺旋状に圧送するようにしている。押出成形機に
より圧送される粘土は口金付近で圧縮力を受けて帯状の
押出成形体となり、口金から連続的に押し出される。
より、押し出し羽根が押出成形機本体内の粘土を口金に
向けて螺旋状に圧送するようにしている。押出成形機に
より圧送される粘土は口金付近で圧縮力を受けて帯状の
押出成形体となり、口金から連続的に押し出される。
【0006】ところで、一般的に押出成形機による押出
成形体は、前記したように圧送された状態で単に一定の
寸法に切断された荒地の状態のまま、成形されることが
普通である。押出成形体による荒地を利用して成形品を
得る結果、事後の乾燥工程や焼成工程を経ることによ
り、成形物に荒地内部において押出成形の作用を反映し
た粘土の流動状態に起因する変形や歪み、亀裂を引き起
こすおそれのあることが往時からも知られているもの
の、粘土の物性上止むを得ないものとされているのが実
情である。
成形体は、前記したように圧送された状態で単に一定の
寸法に切断された荒地の状態のまま、成形されることが
普通である。押出成形体による荒地を利用して成形品を
得る結果、事後の乾燥工程や焼成工程を経ることによ
り、成形物に荒地内部において押出成形の作用を反映し
た粘土の流動状態に起因する変形や歪み、亀裂を引き起
こすおそれのあることが往時からも知られているもの
の、粘土の物性上止むを得ないものとされているのが実
情である。
【0007】粘土は外力に対する一定の降伏値を備えて
いるが、降伏値を超える外力に対して変形し、粘土粒子
は配向して連続した流れとなる。変形に伴う粘土粒子の
配向により連続した粘土の流れとなるとき、粘土粒子の
間に存在する水は粘土粒子の間から押し出されることに
なり、これらの水は一定の法則にしたがって規則的に並
んだ水の層として発生し、この層がラミネ−ションと称
されている。
いるが、降伏値を超える外力に対して変形し、粘土粒子
は配向して連続した流れとなる。変形に伴う粘土粒子の
配向により連続した粘土の流れとなるとき、粘土粒子の
間に存在する水は粘土粒子の間から押し出されることに
なり、これらの水は一定の法則にしたがって規則的に並
んだ水の層として発生し、この層がラミネ−ションと称
されている。
【0008】そして、原料の可塑性や圧縮密度が不十分
である場合、ラミネ−ションが顕著に発生し、成形物の
乾燥や焼成の際に不均一な収縮を粘土に発生させ、成形
物の変形や亀裂などの大きな原因となることが広く知ら
れている。
である場合、ラミネ−ションが顕著に発生し、成形物の
乾燥や焼成の際に不均一な収縮を粘土に発生させ、成形
物の変形や亀裂などの大きな原因となることが広く知ら
れている。
【0009】このラミネ−ションが押出成形体に存在す
ることにより、窯業製品の製造工程における成形品の変
形や歪み、亀裂などの原因であることも知られていると
おりである。また、粘土に加えた外力を急に解放しても
変形が直ちに解消されない現象がある。この現象は遅延
弾性(弾性余効とも称されている)と言われているが、
遅延弾性を粘土が備えていることも前記の問題点の一因
として挙げられている。
ることにより、窯業製品の製造工程における成形品の変
形や歪み、亀裂などの原因であることも知られていると
おりである。また、粘土に加えた外力を急に解放しても
変形が直ちに解消されない現象がある。この現象は遅延
弾性(弾性余効とも称されている)と言われているが、
遅延弾性を粘土が備えていることも前記の問題点の一因
として挙げられている。
【0010】押出成形機により押し出される押出成形体
は、押し出し羽根の回転作用、押出成形機の内壁や口金
との接触による摩擦抵抗と粘土の粘性と相俟って押出成
形体内の各部において粘土の流動状態に差が生じてい
る。
は、押し出し羽根の回転作用、押出成形機の内壁や口金
との接触による摩擦抵抗と粘土の粘性と相俟って押出成
形体内の各部において粘土の流動状態に差が生じてい
る。
【0011】押出成形機の内部において粘土自体の固有
の粘性抵抗などを起因として粘土に流動状態の差が発生
することから、押出成形体の内部には粘土の層が多数形
成され、押出成形体の各部において粘土の層の分布状態
は異なって表れる。一方、螺旋状に押出成形機内を圧送
される粘土には押し出し羽根による外力が作用し、押出
成形体として口金から押し出されるときにその外力から
解放されても、押し出された押出成形体には先に述べた
遅延弾性が生ずることになる。
の粘性抵抗などを起因として粘土に流動状態の差が発生
することから、押出成形体の内部には粘土の層が多数形
成され、押出成形体の各部において粘土の層の分布状態
は異なって表れる。一方、螺旋状に押出成形機内を圧送
される粘土には押し出し羽根による外力が作用し、押出
成形体として口金から押し出されるときにその外力から
解放されても、押し出された押出成形体には先に述べた
遅延弾性が生ずることになる。
【0012】この点について図面を参照して詳細を説明
する。押出成形機から押し出された押出成形体を所定の
長さに切断した荒地Bの押し出し方向の水平断面を観察
すると、押出成形機の内壁と接触する部分(図面上の上
下の部分)は粘土が有する粘性抵抗の影響を強く受け、
押し出し速度が最も遅い(図10を参照)。次いで荒地
Bの中心付近すなわち回転軸の軸芯付近の延長上の部分
(図面上の二重の半円状に表れる中心部分)では押し出
し羽根の押し出し作用を受けにくいから押し出し速度が
遅くなる(図10を参照)。
する。押出成形機から押し出された押出成形体を所定の
長さに切断した荒地Bの押し出し方向の水平断面を観察
すると、押出成形機の内壁と接触する部分(図面上の上
下の部分)は粘土が有する粘性抵抗の影響を強く受け、
押し出し速度が最も遅い(図10を参照)。次いで荒地
Bの中心付近すなわち回転軸の軸芯付近の延長上の部分
(図面上の二重の半円状に表れる中心部分)では押し出
し羽根の押し出し作用を受けにくいから押し出し速度が
遅くなる(図10を参照)。
【0013】したがって、押出成形機の内壁付近の粘土
と回転軸の軸芯付近の粘土では粘性と摩擦抵抗により粘
土の押し出し速度に較差を生じ、粘土に流動状態の差が
大きくなるため、内壁付近では直線状の多数の粘土の層
が形成されるに対して回転軸の軸芯付近では栓流が発生
している(図11を参照)。
と回転軸の軸芯付近の粘土では粘性と摩擦抵抗により粘
土の押し出し速度に較差を生じ、粘土に流動状態の差が
大きくなるため、内壁付近では直線状の多数の粘土の層
が形成されるに対して回転軸の軸芯付近では栓流が発生
している(図11を参照)。
【0014】一方、回転軸の軸芯付近の周囲であって、
内壁付近を除く範囲に存在する粘土は押し出し羽根によ
る押出作用の影響を最も受けるから、流動が最も速く、
この部位の粘土の層は内壁側や回転軸の軸付近の粘土の
層と比較して厚い層となって押し出される。
内壁付近を除く範囲に存在する粘土は押し出し羽根によ
る押出作用の影響を最も受けるから、流動が最も速く、
この部位の粘土の層は内壁側や回転軸の軸付近の粘土の
層と比較して厚い層となって押し出される。
【0015】前記したとおり、内壁付近の粘土の押し出
し速度が最も遅く、これに対して内壁付近の粘土と軸芯
付近の粘土を除く範囲に存在する粘土は押し出し速度が
最も速いから、これらの両粘土の流動状態の差が大き
い。したがって、内壁付近の粘土には外力が大きく作用
する結果、内壁付近の粘土には多数の粘土の層が生じ、
これらの層に対応する多数のラミネ−ションLaが発生
することになる。
し速度が最も遅く、これに対して内壁付近の粘土と軸芯
付近の粘土を除く範囲に存在する粘土は押し出し速度が
最も速いから、これらの両粘土の流動状態の差が大き
い。したがって、内壁付近の粘土には外力が大きく作用
する結果、内壁付近の粘土には多数の粘土の層が生じ、
これらの層に対応する多数のラミネ−ションLaが発生
することになる。
【0016】また回転軸の軸芯付近の粘土には、押し出
し羽根の回転作用に起因する栓流によって不規則なラミ
ネ−ションLbが発生する(図11を参照)。
し羽根の回転作用に起因する栓流によって不規則なラミ
ネ−ションLbが発生する(図11を参照)。
【0017】押出成形体の押し出し方向と直角方向の縦
断面に示されるように、回転軸の軸芯を中心とする多数
の略楕円状の粘土の層が形成される。この略楕円形の粘
土の層の形成は押出成形機の押し出し羽根が粘土に対し
て作用する回転力の影響によるものである(図11を参
照)。
断面に示されるように、回転軸の軸芯を中心とする多数
の略楕円状の粘土の層が形成される。この略楕円形の粘
土の層の形成は押出成形機の押し出し羽根が粘土に対し
て作用する回転力の影響によるものである(図11を参
照)。
【0018】このようにして得られた荒地Bの外観形状
は押出成形機に取り付けられた口金の吐出口の輪郭に倣
っているものの、荒地Bの内部は粘土の粘性、内壁との
摩擦抵抗や押し出し羽根の回転作用を受け、さらに口金
などの摩擦抵抗などにより流動状態が反映されている。
は押出成形機に取り付けられた口金の吐出口の輪郭に倣
っているものの、荒地Bの内部は粘土の粘性、内壁との
摩擦抵抗や押し出し羽根の回転作用を受け、さらに口金
などの摩擦抵抗などにより流動状態が反映されている。
【0019】また、押し出し羽根の回転などにより外力
の作用を受けた荒地Bは、粘弾性の性質に基づく弾性余
効による影響を受けているから、このままの状態で荒地
Bを成形した後、乾燥あるいは焼成すると、変形、歪
み、亀裂などが記憶現象として成形物に発生することを
回避できない。
の作用を受けた荒地Bは、粘弾性の性質に基づく弾性余
効による影響を受けているから、このままの状態で荒地
Bを成形した後、乾燥あるいは焼成すると、変形、歪
み、亀裂などが記憶現象として成形物に発生することを
回避できない。
【0020】次に従来の窯業成形物の加圧成形について
説明すると、押出成形機により得られた押出成形体は一
定の寸法に切断されることより荒地として形成され、荒
地はそのままほぼ密閉状態に制御された成形型を備える
プレス機によって加圧成形されていた。
説明すると、押出成形機により得られた押出成形体は一
定の寸法に切断されることより荒地として形成され、荒
地はそのままほぼ密閉状態に制御された成形型を備える
プレス機によって加圧成形されていた。
【0021】したがって、その成形物は成形型に倣う形
状として得られるものの、荒地Bの内部の粘土の流動状
態に大きな変化はなく、荒地Bの内部に残存するラミネ
−ションや弾性余効の影響は解消されないまま、内在し
ているのが実情であった。したがって、その成形物を乾
燥させることにより、ラミネ−ションLaや弾性余効の
影響を原因とする不均一な乾燥収縮が発生して成形物の
変形や亀裂が生じ易いが、前記したとおり止むを得ない
ものとされた。
状として得られるものの、荒地Bの内部の粘土の流動状
態に大きな変化はなく、荒地Bの内部に残存するラミネ
−ションや弾性余効の影響は解消されないまま、内在し
ているのが実情であった。したがって、その成形物を乾
燥させることにより、ラミネ−ションLaや弾性余効の
影響を原因とする不均一な乾燥収縮が発生して成形物の
変形や亀裂が生じ易いが、前記したとおり止むを得ない
ものとされた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来例の問題点は、押
出成形による荒地の内部が多層状の粘土の流動状態にあ
るため、荒地内部の粘土の層の間に発生するラミネ−シ
ョンが残存し、その荒地を採用して加圧成形して成形物
を得た後、得られた成形物を乾燥や焼成させるとラミネ
−ションの影響により不均一な収縮が発生し、亀裂や変
形を生ずることのほか、押出成形機の押し出し羽根など
の外力の作用を受けることにより発生する弾性余効の影
響が解消されない結果、乾燥や焼成の際に記憶現象とし
て亀裂や変形を生ずるおそれがある点である。
出成形による荒地の内部が多層状の粘土の流動状態にあ
るため、荒地内部の粘土の層の間に発生するラミネ−シ
ョンが残存し、その荒地を採用して加圧成形して成形物
を得た後、得られた成形物を乾燥や焼成させるとラミネ
−ションの影響により不均一な収縮が発生し、亀裂や変
形を生ずることのほか、押出成形機の押し出し羽根など
の外力の作用を受けることにより発生する弾性余効の影
響が解消されない結果、乾燥や焼成の際に記憶現象とし
て亀裂や変形を生ずるおそれがある点である。
【0023】この発明の目的は、押出成形により支配さ
れる荒地内部の粘土の流動状態に変化を与え、押出成形
によるラミネ−ションや弾性余効の影響を解消した一次
成形物を得るとともに、その一次成形物から二次成形物
を得ることによって、乾燥や焼成時に亀裂や変形が従来
例に比較して大幅に少ない成形物を得ることにある。
れる荒地内部の粘土の流動状態に変化を与え、押出成形
によるラミネ−ションや弾性余効の影響を解消した一次
成形物を得るとともに、その一次成形物から二次成形物
を得ることによって、乾燥や焼成時に亀裂や変形が従来
例に比較して大幅に少ない成形物を得ることにある。
【0024】
【問題を解決するための手段および作用効果】この発明
の請求項1記載の窯業製品の成形方法は、押出成形によ
る荒地の成形工程と、荒地を加圧して一次成形物を得る
一次加圧工程と、一次成形物を加圧して二次成形物を得
る二次加圧工程とからなる窯業製品の成形方法におい
て、荒地の周囲の少なくとも一部を開放させた状態で加
圧することにより、一次成形物を得るとともに、一次成
形物の周囲の少なくとも一部に余剰粘土部を形成する一
次加圧工程と、一次成形物を密閉状態で加圧成形して二
次成形物を得る二次加圧工程とからなることを特徴とす
るものである。
の請求項1記載の窯業製品の成形方法は、押出成形によ
る荒地の成形工程と、荒地を加圧して一次成形物を得る
一次加圧工程と、一次成形物を加圧して二次成形物を得
る二次加圧工程とからなる窯業製品の成形方法におい
て、荒地の周囲の少なくとも一部を開放させた状態で加
圧することにより、一次成形物を得るとともに、一次成
形物の周囲の少なくとも一部に余剰粘土部を形成する一
次加圧工程と、一次成形物を密閉状態で加圧成形して二
次成形物を得る二次加圧工程とからなることを特徴とす
るものである。
【0025】この発明の請求項2記載の窯業製品の成形
ラインシステムは、少なくとも押出成形機と切断機が備
えられた荒地成形ラインと、荒地を加圧して一次成形物
を得る一次成形プレスと、一次成形物を加圧して二次成
形物を得る二次成形プレスが備えられたプレス成形ライ
ンが配設され、荒地成形ラインにプレス成形ラインが接
続された窯業製品の成形ラインシステムにおいて、加圧
することにより、一次成形物の周囲の少なくとも一部に
余剰粘土部を形成させる間隙を備えた一次成形型が一次
成形プレスに設けられ、一次成形物を密閉状態で加圧成
形させる二次成形型が二次成形プレスに設けられてなる
ことを特徴とするものである。
ラインシステムは、少なくとも押出成形機と切断機が備
えられた荒地成形ラインと、荒地を加圧して一次成形物
を得る一次成形プレスと、一次成形物を加圧して二次成
形物を得る二次成形プレスが備えられたプレス成形ライ
ンが配設され、荒地成形ラインにプレス成形ラインが接
続された窯業製品の成形ラインシステムにおいて、加圧
することにより、一次成形物の周囲の少なくとも一部に
余剰粘土部を形成させる間隙を備えた一次成形型が一次
成形プレスに設けられ、一次成形物を密閉状態で加圧成
形させる二次成形型が二次成形プレスに設けられてなる
ことを特徴とするものである。
【0026】ここで、荒地とは押出成形により押し出さ
れた押出成形体を一定の寸法に切断れたものの一切を含
む。
れた押出成形体を一定の寸法に切断れたものの一切を含
む。
【0027】一次成形型の間隙とは、一次成形物を加圧
することにより、その周囲に一次成形物の周囲の部分を
型外へ押し出し、その押し出し部分を余剰粘土部として
形成することのできる型外に通じた隙間のことである。
することにより、その周囲に一次成形物の周囲の部分を
型外へ押し出し、その押し出し部分を余剰粘土部として
形成することのできる型外に通じた隙間のことである。
【0028】この発明は、前記の構成であるから、押出
成形により支配され荒地内部に存在するラミネ−ション
や弾性余効の影響を解消した一次成形物を得ることがで
き、その一次成形物により二次成形物を得ることによ
り、乾燥や焼成時に亀裂、歪みや変形が従来に比較して
大幅に少ない成形物を得ることができる。
成形により支配され荒地内部に存在するラミネ−ション
や弾性余効の影響を解消した一次成形物を得ることがで
き、その一次成形物により二次成形物を得ることによ
り、乾燥や焼成時に亀裂、歪みや変形が従来に比較して
大幅に少ない成形物を得ることができる。
【0029】また、一連の工程が機械的に自動化できる
ので、乾燥時における亀裂や変形が大幅に抑制される所
望の二次成形物が連続的に得ることができ、窯業製品の
品質と生産効率の向上化を図ることができる。さらに、
一次成形型に間隙が設けられているから、荒地を加圧す
ることにより、その間隙から荒地を一次成形型外へ押し
出すようにして余剰粘土部を形成できるので、型内の荒
地の粘土の層を変化させることができ、よって荒地内部
に存在するラミネ−ションや弾性余効の影響を解消でき
る。よって、ラミネ−ションや弾性余効の影響を解消し
た一次成形物により、二次成形物を密閉状態で二次成形
できるので、乾燥や焼成に伴って発生し勝ちな亀裂、歪
みや変形の少ない成形物を得ることができる。
ので、乾燥時における亀裂や変形が大幅に抑制される所
望の二次成形物が連続的に得ることができ、窯業製品の
品質と生産効率の向上化を図ることができる。さらに、
一次成形型に間隙が設けられているから、荒地を加圧す
ることにより、その間隙から荒地を一次成形型外へ押し
出すようにして余剰粘土部を形成できるので、型内の荒
地の粘土の層を変化させることができ、よって荒地内部
に存在するラミネ−ションや弾性余効の影響を解消でき
る。よって、ラミネ−ションや弾性余効の影響を解消し
た一次成形物により、二次成形物を密閉状態で二次成形
できるので、乾燥や焼成に伴って発生し勝ちな亀裂、歪
みや変形の少ない成形物を得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を示す図面
を予め説明する。図1はこの発明の実施の形態に係る窯
業製品の成形ラインシステムの概略図であり、図2は一
次加圧工程と二次加圧工程を示すプレス成形ラインの概
略図である。図3ないし図6は一次加圧工程における一
次成形物の加圧過程を示す断面図であり、便宜上、加圧
時の粘土の流動状態を説明するための多数の垂直線が模
式として示されている。また、図7は図6の要部拡大図
であり、図8は図6の要部平面図、図9は二次加圧工程
を説明する断面図、図10は荒地成形ラインによって得
られた荒地の水平断面図であり、図11は荒地の正面か
ら見た縦断面図であり、図12は荒地を側面から見た縦
断面図であり、図13は別の実施の形態に係る成形型の
斜視図である。
を予め説明する。図1はこの発明の実施の形態に係る窯
業製品の成形ラインシステムの概略図であり、図2は一
次加圧工程と二次加圧工程を示すプレス成形ラインの概
略図である。図3ないし図6は一次加圧工程における一
次成形物の加圧過程を示す断面図であり、便宜上、加圧
時の粘土の流動状態を説明するための多数の垂直線が模
式として示されている。また、図7は図6の要部拡大図
であり、図8は図6の要部平面図、図9は二次加圧工程
を説明する断面図、図10は荒地成形ラインによって得
られた荒地の水平断面図であり、図11は荒地の正面か
ら見た縦断面図であり、図12は荒地を側面から見た縦
断面図であり、図13は別の実施の形態に係る成形型の
斜視図である。
【0031】そこで、この発明の実施の形態の窯業製品
の成形方法をその成形ラインシステムとともに図面を参
照して説明すると、押出成形機12と切断機14からな
る荒地成形ライン10が搬送コンベア16を介して配設
されている(図1を参照)。押出成形機12は、本体内
に回転軸が備えられ(図示を省略)、回転軸に螺施状の
押し出し羽根が適宜に取り付けられ(図示を省略)、ま
た本体の先端に吐出口を備えた口金18が取り付けられ
たものである。
の成形方法をその成形ラインシステムとともに図面を参
照して説明すると、押出成形機12と切断機14からな
る荒地成形ライン10が搬送コンベア16を介して配設
されている(図1を参照)。押出成形機12は、本体内
に回転軸が備えられ(図示を省略)、回転軸に螺施状の
押し出し羽根が適宜に取り付けられ(図示を省略)、ま
た本体の先端に吐出口を備えた口金18が取り付けられ
たものである。
【0032】したがって、この押出成形機12を作動さ
せることにより、回転軸の回転に伴い押し出し羽根が粘
土を吐出口に向けて圧送し、本体の先端に設けられた口
金18から帯状の押出成形体Aを連続的に押し出すこと
ができる。
せることにより、回転軸の回転に伴い押し出し羽根が粘
土を吐出口に向けて圧送し、本体の先端に設けられた口
金18から帯状の押出成形体Aを連続的に押し出すこと
ができる。
【0033】切断機14は、搬送コンベア16を介して
押出成形機12に連結されており、押出成形機12から
搬送コンベア16を通じて連続的に押し出される押出成
形体Aを所定の寸法に切断する手段(図示を省略)を備
えたものである。したがって、押出成形機12と切断機
14などにより、押し出された押出成形体Aは所定の寸
法に切断され、荒地Bに形成されるという一連の荒地成
形工程が構成される。
押出成形機12に連結されており、押出成形機12から
搬送コンベア16を通じて連続的に押し出される押出成
形体Aを所定の寸法に切断する手段(図示を省略)を備
えたものである。したがって、押出成形機12と切断機
14などにより、押し出された押出成形体Aは所定の寸
法に切断され、荒地Bに形成されるという一連の荒地成
形工程が構成される。
【0034】この発明では、荒地成形ライン10により
得られる荒地Bによって後述する一次加圧工程におい
て、一次成形物Cと余剰粘土部Dが形成される。したが
って、荒地Bの体積は一次成形物Cと余剰粘土部Dを加
算した体積に等しいことが必然的に要請される。そこ
で、この実施の形態では押出成形機12に取り付けられ
た口金18の吐出口の面積を荒地Bに要請される体積に
対応させて設定させている。もっとも、荒地Bの長さと
幅は後述する一次成形型30に供給できるような寸法に
制約を受けるので、荒地Bに必要な体積を設定するため
には、荒地Bの厚さを体積に応じた寸法に設定させてい
る。
得られる荒地Bによって後述する一次加圧工程におい
て、一次成形物Cと余剰粘土部Dが形成される。したが
って、荒地Bの体積は一次成形物Cと余剰粘土部Dを加
算した体積に等しいことが必然的に要請される。そこ
で、この実施の形態では押出成形機12に取り付けられ
た口金18の吐出口の面積を荒地Bに要請される体積に
対応させて設定させている。もっとも、荒地Bの長さと
幅は後述する一次成形型30に供給できるような寸法に
制約を受けるので、荒地Bに必要な体積を設定するため
には、荒地Bの厚さを体積に応じた寸法に設定させてい
る。
【0035】そこで、一次成形物Cの厚さに対して充分
な厚さを備える荒地Bを形成することが望まれるから、
吐出口の高さを一次成形物Cと比較して大きく、望まし
くは荒地Bの厚さを一次成形物Cの厚さに対して約1.
3倍以上とすることが考えられ、押出成形機12から吐
出されて得られた荒地Bの体積が多い程一次加圧に伴う
荒地B内部の粘土の流動が大きくなり、押出成形の際に
生じた荒地B内部の粘土流動状態を大きく変化させるこ
とになる。
な厚さを備える荒地Bを形成することが望まれるから、
吐出口の高さを一次成形物Cと比較して大きく、望まし
くは荒地Bの厚さを一次成形物Cの厚さに対して約1.
3倍以上とすることが考えられ、押出成形機12から吐
出されて得られた荒地Bの体積が多い程一次加圧に伴う
荒地B内部の粘土の流動が大きくなり、押出成形の際に
生じた荒地B内部の粘土流動状態を大きく変化させるこ
とになる。
【0036】次にプレス成形ライン20について説明す
る。プレス成形ライン20は、荒地成形ライン10に連
結された荒地供給コンベア22を介して連結されてお
り、主たる構成として荒地Bを加圧成形する一次成形プ
レス24と一次成形プレス24によって得られた一次成
形物Cを加圧成形する二次成形プレス26が連設されて
いる。一次成形プレス24は荒地Bの一次加圧工程を、
二次成形プレス26は一次加圧工程により得られた一次
成形物Cの二次加圧工程を構成するための具体的な手段
である。
る。プレス成形ライン20は、荒地成形ライン10に連
結された荒地供給コンベア22を介して連結されてお
り、主たる構成として荒地Bを加圧成形する一次成形プ
レス24と一次成形プレス24によって得られた一次成
形物Cを加圧成形する二次成形プレス26が連設されて
いる。一次成形プレス24は荒地Bの一次加圧工程を、
二次成形プレス26は一次加圧工程により得られた一次
成形物Cの二次加圧工程を構成するための具体的な手段
である。
【0037】そして、これらの両成形プレス24、26
の間に一次成形プレス24により得られた一次成形物C
を二次成形プレス26へ供給するための一次成形物供給
用コンベア28が配設され、一連のプレス成形ライン2
0が構成されている。かくして、押出成形機12から二
次成形プレス26にまでの連続した成形ラインシステム
が構成されている。
の間に一次成形プレス24により得られた一次成形物C
を二次成形プレス26へ供給するための一次成形物供給
用コンベア28が配設され、一連のプレス成形ライン2
0が構成されている。かくして、押出成形機12から二
次成形プレス26にまでの連続した成形ラインシステム
が構成されている。
【0038】一次成形プレス24についてさらに説明す
ると、一次成形プレス24には荒地Bを加圧して一次成
形物Cを得るために上型32と下型34からなる一次成
形型30が備えられており、上型32は一次成形プレス
24の昇降自在なラム36に、また下型34はベッド3
8にそれぞれ取り付けられており、適宜の駆動源により
ラム36と上型32が昇降して下型34上に載置される
荒地Bを加圧成形できるように構成されている(図2を
参照)。
ると、一次成形プレス24には荒地Bを加圧して一次成
形物Cを得るために上型32と下型34からなる一次成
形型30が備えられており、上型32は一次成形プレス
24の昇降自在なラム36に、また下型34はベッド3
8にそれぞれ取り付けられており、適宜の駆動源により
ラム36と上型32が昇降して下型34上に載置される
荒地Bを加圧成形できるように構成されている(図2を
参照)。
【0039】そして、上下型32、34にはそれぞれ加
圧面40、42が備えられており、加圧面40、42の
正面と背面を除く両側周囲に側壁44、46がそれぞれ
垂設されている(図3を参照)。
圧面40、42が備えられており、加圧面40、42の
正面と背面を除く両側周囲に側壁44、46がそれぞれ
垂設されている(図3を参照)。
【0040】また、成形型30は、被加圧物である荒地
Bが密閉状態で加圧されないように上型32が下死点P
に達したときに上下型32、34の間に一次成形物Cの
厚さより小さな間隙Gを形成できるように構成されてい
る(図6および図7を参照)。
Bが密閉状態で加圧されないように上型32が下死点P
に達したときに上下型32、34の間に一次成形物Cの
厚さより小さな間隙Gを形成できるように構成されてい
る(図6および図7を参照)。
【0041】具体的には、間隙Gが設けられるように一
次成形プレス24に備えられているラム36の下死点P
を設定すればよい。
次成形プレス24に備えられているラム36の下死点P
を設定すればよい。
【0042】ラム36の下死点Pを設定するに代えて、
ラム36の下死点Pに対応させて間隙Gが形成される一
次成形型30を製造してもよい。この場合、得られた一
次成形物Cの厚さが後述する二次成形物Eの厚さにほぼ
対応するように構成されている。
ラム36の下死点Pに対応させて間隙Gが形成される一
次成形型30を製造してもよい。この場合、得られた一
次成形物Cの厚さが後述する二次成形物Eの厚さにほぼ
対応するように構成されている。
【0043】この実施の形態では、間隙Gを一次成形物
Cの厚さの約1/4としているが、粘土の種類や含水率
などの条件により多少の変化があるが、少なくとも約1
/6〜1/3程度とすればよい。
Cの厚さの約1/4としているが、粘土の種類や含水率
などの条件により多少の変化があるが、少なくとも約1
/6〜1/3程度とすればよい。
【0044】したがって、先に説明したとおり、荒地B
の厚さは一次成形物Cの厚さの約1.3倍以上であるた
め、一次成形プレス24が荒地Bを加圧して上型32が
下死点Pに至る間に、この間隙Gを通じて荒地Bの余剰
分が余剰粘土部Dとして成形型30外へ押し出されて形
成されることになる(図3ないし図7を参照)。
の厚さは一次成形物Cの厚さの約1.3倍以上であるた
め、一次成形プレス24が荒地Bを加圧して上型32が
下死点Pに至る間に、この間隙Gを通じて荒地Bの余剰
分が余剰粘土部Dとして成形型30外へ押し出されて形
成されることになる(図3ないし図7を参照)。
【0045】この発明の実施の形態について、一次成形
型30が間隙Gを備えていることを説明したが(図4な
いし図7を参照)、この間隙Gの他の実施の形態を図
を参照して説明する。図13に示される成形型70
は、下型74の全周囲に側壁が設けられており、側壁の
4箇所にスリット状の間隙Gを備えているものである。
上型72は側壁に囲まれるように下型74側へ向けて下
降するものである。したがって、一次加圧の際に間隙G
は一定に保たれるため、加圧の初めに多量の余剰粘土部
Dが形成されず、荒地Bの内部の粘土の流動をより一層
図ることができ、ラミネ−ションや弾性余効の影響をよ
り解消できる有利性がある。
型30が間隙Gを備えていることを説明したが(図4な
いし図7を参照)、この間隙Gの他の実施の形態を図
を参照して説明する。図13に示される成形型70
は、下型74の全周囲に側壁が設けられており、側壁の
4箇所にスリット状の間隙Gを備えているものである。
上型72は側壁に囲まれるように下型74側へ向けて下
降するものである。したがって、一次加圧の際に間隙G
は一定に保たれるため、加圧の初めに多量の余剰粘土部
Dが形成されず、荒地Bの内部の粘土の流動をより一層
図ることができ、ラミネ−ションや弾性余効の影響をよ
り解消できる有利性がある。
【0046】このように一次加圧工程では、荒地Bを加
圧するとともに一次成形型30の間隙Gを通じて一次成
形物Cの周囲に余剰粘土部Dを形成させるが、その理由
は押出成形機12の押し出し作用により荒地B内に生じ
た粘土の流動状態に変化を与え、ラミネ−ションや弾性
余効の影響を解消するためである。
圧するとともに一次成形型30の間隙Gを通じて一次成
形物Cの周囲に余剰粘土部Dを形成させるが、その理由
は押出成形機12の押し出し作用により荒地B内に生じ
た粘土の流動状態に変化を与え、ラミネ−ションや弾性
余効の影響を解消するためである。
【0047】すなわち、加圧により一次成形物Cが成形
される過程において、余剰粘土部Cが間隙Gを通じて成
形型30外へ吐出されて形成されるが、このとき一次成
形型30内の荒地B内部は加圧に伴って間隙Gから間隙
G付近の粘土がもっとも一次成形型30外へ押し出され
て余剰粘土部Dが形成される(図4ないし図7を参
照)。
される過程において、余剰粘土部Cが間隙Gを通じて成
形型30外へ吐出されて形成されるが、このとき一次成
形型30内の荒地B内部は加圧に伴って間隙Gから間隙
G付近の粘土がもっとも一次成形型30外へ押し出され
て余剰粘土部Dが形成される(図4ないし図7を参
照)。
【0048】そして、上型32が下死点Pに達するまで
荒地Bは加圧されるので、荒地Bの内部において、間隙
Gの水平方向の延長上に位置する粘土が引続き間隙Gに
向けて流動することになる(図4ないし図7を参照)。
荒地Bは加圧されるので、荒地Bの内部において、間隙
Gの水平方向の延長上に位置する粘土が引続き間隙Gに
向けて流動することになる(図4ないし図7を参照)。
【0049】一方、上型32および下型34に当接して
いる部位ではこれらの型32、34と摩擦抵抗と上下型
32、34にそれぞれ設けられた側壁44、46による
規制と相俟って粘土の流動はほとんど行われない(図4
ないし図7を参照)。
いる部位ではこれらの型32、34と摩擦抵抗と上下型
32、34にそれぞれ設けられた側壁44、46による
規制と相俟って粘土の流動はほとんど行われない(図4
ないし図7を参照)。
【0050】つまり、荒地Bの内部において加圧に伴い
間隙Gの延長上に位置する部位の粘土のみの流動が円滑
に行われ、それ以外の部位の粘土はほとんど粘土の流動
が発生しないので、間隙Gの水平方向の延長上に位置す
る粘土は著しく別の部位に移動され、加圧とともに移動
先の部位に密着することになる(図7を参照)。また、
間隙Gの延長上に位置する粘土のうち、加圧面40、4
2の中心付近に位置する粘土より間隙G付近に位置する
粘土の方がより粘土の流動が大きいことも明らかであ
る。
間隙Gの延長上に位置する部位の粘土のみの流動が円滑
に行われ、それ以外の部位の粘土はほとんど粘土の流動
が発生しないので、間隙Gの水平方向の延長上に位置す
る粘土は著しく別の部位に移動され、加圧とともに移動
先の部位に密着することになる(図7を参照)。また、
間隙Gの延長上に位置する粘土のうち、加圧面40、4
2の中心付近に位置する粘土より間隙G付近に位置する
粘土の方がより粘土の流動が大きいことも明らかであ
る。
【0051】しかも、円滑に流動する部位の粘土は加圧
面40、42の中心から間隙Gへ向けてほぼ放射状に流
動しており、この中心から間隙Gに近い方が粘土の流動
が大きく、加圧とともに間隙G付近の部位においては余
剰粘土部Dとして型外へ押し出される(図8を参照)。
面40、42の中心から間隙Gへ向けてほぼ放射状に流
動しており、この中心から間隙Gに近い方が粘土の流動
が大きく、加圧とともに間隙G付近の部位においては余
剰粘土部Dとして型外へ押し出される(図8を参照)。
【0052】したがって、荒地Bの加圧が終了すると一
次成形物Cが成形され、一次成形物Cの内部において、
加圧面40、42付近のほとんど流動状態が生じていな
い粘土とこれらの粘土の層の間に円滑な流動状態を生じ
た粘土が形成されることになる。したがって、荒地B内
部に形成されていた押出成形の際の粘土の層やラミネ−
ションは、加圧により生ずる新たな粘土の流動の作用を
受けて寸断されている。
次成形物Cが成形され、一次成形物Cの内部において、
加圧面40、42付近のほとんど流動状態が生じていな
い粘土とこれらの粘土の層の間に円滑な流動状態を生じ
た粘土が形成されることになる。したがって、荒地B内
部に形成されていた押出成形の際の粘土の層やラミネ−
ションは、加圧により生ずる新たな粘土の流動の作用を
受けて寸断されている。
【0053】このことから、一次成形物Cの内部は新た
に生じた粘土の流動状態に支配されるため、押出成形の
作用により発生するラミネ−ションの影響がほとんど解
消される。
に生じた粘土の流動状態に支配されるため、押出成形の
作用により発生するラミネ−ションの影響がほとんど解
消される。
【0054】また、余剰粘土部Dの形成に伴い流動を生
じた粘土は、加圧面40、42付近の粘土を流動させる
ことはないものの、粘土の粘性と間隙Gに向けられた流
動と相俟って加圧面付近40、42の粘土を引き込む力
が作用する。したがって、この力の作用によって押出成
形の際に生じた弾性余効の影響が解消されることにな
る。
じた粘土は、加圧面40、42付近の粘土を流動させる
ことはないものの、粘土の粘性と間隙Gに向けられた流
動と相俟って加圧面付近40、42の粘土を引き込む力
が作用する。したがって、この力の作用によって押出成
形の際に生じた弾性余効の影響が解消されることにな
る。
【0055】要するに、一次加圧工程の最大の目的は、
荒地B内部の一定の領域について間隙Gに向けた粘土の
新たな流動を発生させ、押出成形機12の押し出し作用
により形成された荒地B内部の粘土の流動状態を変化さ
せ、もってラミネ−ションや弾性余効の影響を解消する
ことにある。したがって、粘土の流動を大きくするため
には荒地Bの体積を一次成形物Cの体積より多くするこ
とが必要である。
荒地B内部の一定の領域について間隙Gに向けた粘土の
新たな流動を発生させ、押出成形機12の押し出し作用
により形成された荒地B内部の粘土の流動状態を変化さ
せ、もってラミネ−ションや弾性余効の影響を解消する
ことにある。したがって、粘土の流動を大きくするため
には荒地Bの体積を一次成形物Cの体積より多くするこ
とが必要である。
【0056】この発明の実施の形態では荒地Bの厚さを
一次成形物Cの1.3倍とし荒地Bの長さおよび幅は一
次成形物Cとほぼ同じとして、一次成形物Cに対して
1.3倍の体積を有する荒地Bを成形した。したがっ
て、加圧により成形型30外に押し出されて形成される
余剰粘土部Dは、加圧による圧縮の影響から荒地Bの約
27%程度となる。
一次成形物Cの1.3倍とし荒地Bの長さおよび幅は一
次成形物Cとほぼ同じとして、一次成形物Cに対して
1.3倍の体積を有する荒地Bを成形した。したがっ
て、加圧により成形型30外に押し出されて形成される
余剰粘土部Dは、加圧による圧縮の影響から荒地Bの約
27%程度となる。
【0057】また、荒地Bの厚さを一次成形物Cの厚さ
2.0倍とし、荒地Bの長さおよび幅を一次成形物Cと
同じとした場合では、荒地Bの体積は一次成形物Cの体
積のの2.0倍となるため、荒地Bの体積の50%近く
程度を余剰粘土部Dとして押し出して形成させることに
なる。このように余剰粘土部Dの量は荒地Bと一次成形
物Cとの体積比により変化するが、得られた一次成形物
Cは次に説明する二次成形物Eの体積とほぼ同じであ
る。
2.0倍とし、荒地Bの長さおよび幅を一次成形物Cと
同じとした場合では、荒地Bの体積は一次成形物Cの体
積のの2.0倍となるため、荒地Bの体積の50%近く
程度を余剰粘土部Dとして押し出して形成させることに
なる。このように余剰粘土部Dの量は荒地Bと一次成形
物Cとの体積比により変化するが、得られた一次成形物
Cは次に説明する二次成形物Eの体積とほぼ同じであ
る。
【0058】次に二次成形プレス26について説明す
る。この発明の実施の形態における二次成形プレス26
は、一次成形プレス24で得られた一次成形物Cを加圧
成形し、所望の形状を有する二次成形物Eを得る二次加
圧工程を実現する手段である。
る。この発明の実施の形態における二次成形プレス26
は、一次成形プレス24で得られた一次成形物Cを加圧
成形し、所望の形状を有する二次成形物Eを得る二次加
圧工程を実現する手段である。
【0059】したがって、一次成形物Cの周囲に形成さ
れた余剰粘土部Dは二次成形プレス26に至る間に適宜
の手段によって除去され、一次成形物Cのみが一次成形
物供給用コンベア22により二次成形プレス26に供給
されることになる(図1を参照)。余剰粘土部Dは一次
成形物Cを一次成形プレス24の一次成形型30から取
り出すとき、または取り出されて二次成形プレス26に
至る間に除去させるようにしてもよい。
れた余剰粘土部Dは二次成形プレス26に至る間に適宜
の手段によって除去され、一次成形物Cのみが一次成形
物供給用コンベア22により二次成形プレス26に供給
されることになる(図1を参照)。余剰粘土部Dは一次
成形物Cを一次成形プレス24の一次成形型30から取
り出すとき、または取り出されて二次成形プレス26に
至る間に除去させるようにしてもよい。
【0060】あるいは、積極的に余剰粘土部Dを一次成
形物Cから除去することなく、余剰粘土部Dが残存した
ままの一次成形物Cとともに二次成形プレス26へ供給
し、二次成形プレス26の成形時に余剰粘土部Dを除去
するようにしてもよい。
形物Cから除去することなく、余剰粘土部Dが残存した
ままの一次成形物Cとともに二次成形プレス26へ供給
し、二次成形プレス26の成形時に余剰粘土部Dを除去
するようにしてもよい。
【0061】二次成形プレス26は基本的に一次成形プ
レス24と同じであり、上下型52、54からなる二次
成形型50が備えられており、二次成形プレス26の昇
降自在なラム56に上型52が取り付けられ、ベッド5
8に下型54が固定されている。ラム56と上型52の
昇降により加圧成形を実施できる構成であるが、一次成
形プレス24に備えられている成形型30と異なり、二
次成形プレス26の二次成形型50は、上型52が上死
点Tから下死点Pに達したとき密閉状態で所望の形状を
有する二次成形物Eを成形するための構成となってい
る。
レス24と同じであり、上下型52、54からなる二次
成形型50が備えられており、二次成形プレス26の昇
降自在なラム56に上型52が取り付けられ、ベッド5
8に下型54が固定されている。ラム56と上型52の
昇降により加圧成形を実施できる構成であるが、一次成
形プレス24に備えられている成形型30と異なり、二
次成形プレス26の二次成形型50は、上型52が上死
点Tから下死点Pに達したとき密閉状態で所望の形状を
有する二次成形物Eを成形するための構成となってい
る。
【0062】すなわち、上型52に互いに平行となるよ
うに2枚の側壁64が取り付けられており、また下型5
4にも同様に2枚の側壁66が垂設され、上型52の側
壁64と下型54の側壁66は互いに直角方向になるよ
うに取り付けられているが、この二次成形型50は従来
から広く知られているものである。
うに2枚の側壁64が取り付けられており、また下型5
4にも同様に2枚の側壁66が垂設され、上型52の側
壁64と下型54の側壁66は互いに直角方向になるよ
うに取り付けられているが、この二次成形型50は従来
から広く知られているものである。
【0063】二次成形プレス26によって一次成形物C
を加圧成形すると、余剰粘土部Dの除去痕も仕上げら
れ、所望の形状を有する二次成形物Eとなる。したがっ
て、二次成形プレス26により得られた二次成形物E
は、一次加圧工程による新たな粘土の流動を備えた一次
成形物Cを加圧することにより得られたものであるか
ら、押し出し作用により発生するラミネ−ションLa、
Lbや弾性余抗の影響が解消されることと併せて所望の
形状を有するものである。
を加圧成形すると、余剰粘土部Dの除去痕も仕上げら
れ、所望の形状を有する二次成形物Eとなる。したがっ
て、二次成形プレス26により得られた二次成形物E
は、一次加圧工程による新たな粘土の流動を備えた一次
成形物Cを加圧することにより得られたものであるか
ら、押し出し作用により発生するラミネ−ションLa、
Lbや弾性余抗の影響が解消されることと併せて所望の
形状を有するものである。
【0064】そのため、細部の形状も確実に形成され、
余剰粘土部Dの除去痕もなく仕上げられ、また粘土粒子
の結合状態が一次成形物Cより一層緊密となっている。
余剰粘土部Dの除去痕もなく仕上げられ、また粘土粒子
の結合状態が一次成形物Cより一層緊密となっている。
【0065】その結果、得られた所望の形状を有する二
次成形物Eは、乾燥された後焼成されるが、荒地Bに残
存していたラミネ−ションLや弾性余効の影響が解消さ
れているので、乾燥や焼成を原因とする不均一な収縮に
よる変形、歪みや亀裂が大幅に抑制できる。
次成形物Eは、乾燥された後焼成されるが、荒地Bに残
存していたラミネ−ションLや弾性余効の影響が解消さ
れているので、乾燥や焼成を原因とする不均一な収縮に
よる変形、歪みや亀裂が大幅に抑制できる。
【0066】また、荒地成形ラインとプレス成形ライン
が接続され、押出成形機12から二次成形プレスまで連
続した成形ラインシステムが構成されることから、荒地
Bから一次成形物Cを経て所望の形状を有する二次成形
物Eを成形する工程が連続的に構成され、変形や亀裂を
大幅に抑制した二次成形物Eを連続的に得ることができ
る。
が接続され、押出成形機12から二次成形プレスまで連
続した成形ラインシステムが構成されることから、荒地
Bから一次成形物Cを経て所望の形状を有する二次成形
物Eを成形する工程が連続的に構成され、変形や亀裂を
大幅に抑制した二次成形物Eを連続的に得ることができ
る。
【0067】この発明は、とくに陶板、粘土瓦、タイル
などの板状の窯業製品の成形に有利であり、これらの窯
業製品の二次成形物Eの長さおよび幅方向の端部付近に
おいて乾燥や焼成の際に発生しがちな変形、歪みや亀裂
がほとんど解消されるものである。
などの板状の窯業製品の成形に有利であり、これらの窯
業製品の二次成形物Eの長さおよび幅方向の端部付近に
おいて乾燥や焼成の際に発生しがちな変形、歪みや亀裂
がほとんど解消されるものである。
【図1】この発明の実施の形態に係る窯業製品の成形ラ
インシステムの概略図である。
インシステムの概略図である。
【図2】一次加圧工程と二次加圧工程を示すプレス成形
ラインの概略図である。
ラインの概略図である。
【図3】一次加圧工程における一次成形物の加圧過程の
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】一次加圧工程における一次成形物の加圧過程を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】一次加圧工程における一次成形物の加圧過程を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】一次加圧工程における一次成形物の加圧過程を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】図6における要部拡大図である。
【図8】一次加圧工程終了時における余剰粘土部の状態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図9】二次加圧工程を示す断面図である。
【図10】荒地成形ラインによって得られた荒地の平面
の断面図である。
の断面図である。
【図11】荒地の正面の断面図である。
【図12】荒地の側面の断面図である。
【図13】別の実施の形態に係る一次成形型の斜視図で
ある。
ある。
10 荒地成形ライン 12 押出成形機 14 切断機 16 搬送コンベア 20 プレス成形ライン 24 一次成形プレス 26 二次成形プレス 30 一次成形型 50 二次成形型 70 成形型 72 上型 74 下型 B 荒地 C 一次成形物 D 余剰粘土部 E 二次成形物 G 間隙
Claims (2)
- 【請求項1】 押出成形による荒地の成形工程と、 荒地を加圧して一次成形物を得る一次加圧工程と、一次
成形物を加圧して二次成形物を得る二次加圧工程とから
なる窯業製品の成形方法において、 荒地の周囲の少なくとも一部を開放させた状態で加圧す
ることにより、一次成形物を得るとともに、一次成形物
の周囲の少なくとも一部に余剰粘土部を形成する一次加
圧工程と、 一次成形物を密閉状態で加圧成形して二次成形物を得る
二次加圧工程とからなることを特徴とする窯業製品の成
形方法。 - 【請求項2】 少なくとも押出成形機と切断機が備えら
れた荒地成形ラインと、荒地を加圧して一次成形物を得
る一次成形プレスと、一次成形物を加圧して二次成形物
を得る二次成形プレスが備えられたプレス成形ラインが
配設され、荒地成形ラインにプレス成形ラインが接続さ
れた窯業製品の成形ラインシステムにおいて、 加圧することにより、一次成形物の周囲の少なくとも一
部に余剰粘土部を形成させる間隙を備えた一次成形型が
一次成形プレスに設けられ、 一次成形物を密閉状態で加圧成形させる二次成形型が二
次成形プレスに設けられてなることを特徴とする窯業製
品の成形ラインシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12493097A JP3312238B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 窯業製品の成形方法およびその成形ラインシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12493097A JP3312238B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 窯業製品の成形方法およびその成形ラインシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10296710A true JPH10296710A (ja) | 1998-11-10 |
| JP3312238B2 JP3312238B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=14897696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12493097A Expired - Fee Related JP3312238B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 窯業製品の成形方法およびその成形ラインシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3312238B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102555033A (zh) * | 2011-12-21 | 2012-07-11 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 一种多层陶瓷腔体的流动填充层压成型方法 |
| CN103434007A (zh) * | 2013-08-14 | 2013-12-11 | 吴江佳艺电子科技有限公司 | 一种电容陶瓷粉压模装置 |
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| JP2018140517A (ja) * | 2017-02-27 | 2018-09-13 | 株式会社石川時鐵工所 | 成形板の製造方法 |
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1997
- 1997-04-28 JP JP12493097A patent/JP3312238B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN106671257B (zh) * | 2017-03-03 | 2023-03-07 | 佛山慧谷科技股份有限公司 | 一种使用压机模具框组件的压料系统 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3312238B2 (ja) | 2002-08-05 |
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