JPH10297191A - 凹凸表面への転写装飾方法 - Google Patents
凹凸表面への転写装飾方法Info
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- JPH10297191A JPH10297191A JP11232997A JP11232997A JPH10297191A JP H10297191 A JPH10297191 A JP H10297191A JP 11232997 A JP11232997 A JP 11232997A JP 11232997 A JP11232997 A JP 11232997A JP H10297191 A JPH10297191 A JP H10297191A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 三次元的な凹凸面を持つ化粧材を効率良く製
造する。 【解決手段】 被転写基材Bの凹凸面側に、支持体1と
転写層2とからなる転写シートSの転写層側を対向さ
せ、噴出器32から噴出させた固体粒子Pを転写シート
の支持体側に衝突させ、該衝突圧で転写シートSを被転
写基材Bに圧接後、支持体1を剥離して被転写基材Bの
凹部401、403から凸部402にかけての全面に転
写層2を転写する。次いで所望の該凹部401の所望の
領域に所望の色彩と隠蔽性を有する塗料Cを塗工する。
造する。 【解決手段】 被転写基材Bの凹凸面側に、支持体1と
転写層2とからなる転写シートSの転写層側を対向さ
せ、噴出器32から噴出させた固体粒子Pを転写シート
の支持体側に衝突させ、該衝突圧で転写シートSを被転
写基材Bに圧接後、支持体1を剥離して被転写基材Bの
凹部401、403から凸部402にかけての全面に転
写層2を転写する。次いで所望の該凹部401の所望の
領域に所望の色彩と隠蔽性を有する塗料Cを塗工する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は凹凸表面への転写装
飾方法に関し、特に、住宅の外装及び内装材、家具、家
電製品等の化粧板における装飾された凹凸表面への転写
装飾方法に関する。
飾方法に関し、特に、住宅の外装及び内装材、家具、家
電製品等の化粧板における装飾された凹凸表面への転写
装飾方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧板の基材面に直刷り法、ラミ
ネート法、転写法等により絵柄等の装飾を施した化粧板
が種々の用途で使用されている。この場合、基材の表面
が平面ならば、絵柄装飾は容易にできるが、凹凸表面に
対しては格別の工夫により絵柄装飾を施している。
ネート法、転写法等により絵柄等の装飾を施した化粧板
が種々の用途で使用されている。この場合、基材の表面
が平面ならば、絵柄装飾は容易にできるが、凹凸表面に
対しては格別の工夫により絵柄装飾を施している。
【0003】例えば、窓枠、面縁材等の柱状で基材装飾
面が二次元的凹凸〔円柱の様に一方向(母線、或いは高
さ方向に直行する方向)にのみ曲率を有する形状〕の場
合に適用できる曲面装飾技術の一つが、特公昭61−5
895号公報に提案されている。すなわち、同号公報の
技術はラミネート法による表面装飾法であり、片面に接
着剤を塗布した表装シートを供給し、一方、基材を表装
シートの供給速度と同調した速度で水平に搬送し、併設
した多数の押え治具にて表装シートの端部が貼着されな
い状態を維持しつつ表装シートの接着剤塗布面側を基材
に対して小面積毎に段階的に押圧し、表装シートを基材
面に加熱貼着するものである。なお、この方法はラッピ
ング加工法と言われている。
面が二次元的凹凸〔円柱の様に一方向(母線、或いは高
さ方向に直行する方向)にのみ曲率を有する形状〕の場
合に適用できる曲面装飾技術の一つが、特公昭61−5
895号公報に提案されている。すなわち、同号公報の
技術はラミネート法による表面装飾法であり、片面に接
着剤を塗布した表装シートを供給し、一方、基材を表装
シートの供給速度と同調した速度で水平に搬送し、併設
した多数の押え治具にて表装シートの端部が貼着されな
い状態を維持しつつ表装シートの接着剤塗布面側を基材
に対して小面積毎に段階的に押圧し、表装シートを基材
面に加熱貼着するものである。なお、この方法はラッピ
ング加工法と言われている。
【0004】また、表面凹凸がエンボス形状等の三次元
的凹凸(すなわち、半球面の様に2方向に曲率を有する
形状)の場合に適用できる曲面装飾技術としては、例え
ば特開平5−139097号公報に提案されている。す
なわち、同号公報の技術は転写法による表面装飾法であ
り、転写シートの支持体として熱可塑性樹脂フィルムを
用い、該支持体上に剥離層、絵柄層、及び接着層を順次
設けた構成の転写シートを、凹凸表面を有する基材上に
設置し、支持体の裏面からゴム硬度60°以下のゴム製
の熱ローラで押圧して、絵柄を転写することによって化
粧板を得るものである。また、支持体と剥離層間に転写
時の熱で発泡する発泡層を設け、この発泡も利用して基
材の凹凸表面に追従させようとするものである。
的凹凸(すなわち、半球面の様に2方向に曲率を有する
形状)の場合に適用できる曲面装飾技術としては、例え
ば特開平5−139097号公報に提案されている。す
なわち、同号公報の技術は転写法による表面装飾法であ
り、転写シートの支持体として熱可塑性樹脂フィルムを
用い、該支持体上に剥離層、絵柄層、及び接着層を順次
設けた構成の転写シートを、凹凸表面を有する基材上に
設置し、支持体の裏面からゴム硬度60°以下のゴム製
の熱ローラで押圧して、絵柄を転写することによって化
粧板を得るものである。また、支持体と剥離層間に転写
時の熱で発泡する発泡層を設け、この発泡も利用して基
材の凹凸表面に追従させようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な従来の方法では、例えば特公昭61−5895号公
報に開示の技術では、二次元的曲面までしか対応でき
ず、また、特開平5−139097号公報が提案する技
術では、三次元的曲面にも対応できるが、基本的に回転
する熱ローラのゴムによる弾性変形を利用して表面凹凸
に追従させるために、浅いエンボス形状はよいとしても
大きな表面凹凸には適用できない。その上、被転写基材
の凹凸の隅角部によって軟質のゴムローラが損耗し易
い。また、転写シートに発泡層を設ける構成では、転写
シートが複雑高価になり過ぎる。また、全体として平板
状の基材に限定されるといった問題もある。
様な従来の方法では、例えば特公昭61−5895号公
報に開示の技術では、二次元的曲面までしか対応でき
ず、また、特開平5−139097号公報が提案する技
術では、三次元的曲面にも対応できるが、基本的に回転
する熱ローラのゴムによる弾性変形を利用して表面凹凸
に追従させるために、浅いエンボス形状はよいとしても
大きな表面凹凸には適用できない。その上、被転写基材
の凹凸の隅角部によって軟質のゴムローラが損耗し易
い。また、転写シートに発泡層を設ける構成では、転写
シートが複雑高価になり過ぎる。また、全体として平板
状の基材に限定されるといった問題もある。
【0006】その上、前記従来技術は、いずれもその装
飾模様をすべて転写絵柄に依存しており、かつ、該転写
絵柄を被転写基材の凹凸形状に成形しつつ転写するた
め、完全に絵柄と凹凸形状との位置合わせ(見当合わ
せ)を行うことが困難であり、どうしても両者の位置ズ
レ(見当ズレ)を生じるという問題もあった。そのた
め、例えば縦横に走る目地を有するタイル貼表面や煉瓦
積表面の様な凹凸表面に、該凹凸表面に対応する絵柄を
転写させた場合に、目地溝の絵柄が目地溝凹凸からはず
れた場所に転写されるという不都合が生じた。
飾模様をすべて転写絵柄に依存しており、かつ、該転写
絵柄を被転写基材の凹凸形状に成形しつつ転写するた
め、完全に絵柄と凹凸形状との位置合わせ(見当合わ
せ)を行うことが困難であり、どうしても両者の位置ズ
レ(見当ズレ)を生じるという問題もあった。そのた
め、例えば縦横に走る目地を有するタイル貼表面や煉瓦
積表面の様な凹凸表面に、該凹凸表面に対応する絵柄を
転写させた場合に、目地溝の絵柄が目地溝凹凸からはず
れた場所に転写されるという不都合が生じた。
【0007】そこで、本発明は、大きな三次元的凹凸表
面にも確実に転写模様を形成できることから優れた表面
装飾性を得ることができ、その上、凹部と凸部とで絵柄
の見当ズレを無くし、且つ、転写圧の押圧に特殊形状の
治具を必要とせず、ゴムローラ等部品の損耗による交換
の必要の無い、凹凸表面への転写装飾方法を提供するこ
とである。
面にも確実に転写模様を形成できることから優れた表面
装飾性を得ることができ、その上、凹部と凸部とで絵柄
の見当ズレを無くし、且つ、転写圧の押圧に特殊形状の
治具を必要とせず、ゴムローラ等部品の損耗による交換
の必要の無い、凹凸表面への転写装飾方法を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明の凹凸表面への転写装飾方法では、先
ず、支持体と転写層とからなる転写シートを被転写基材
へ押圧して圧接する手段として、転写シートの支持体側
に固体粒子を衝突させ、その衝突圧を利用した。すなわ
ち、凹凸表面を有する被転写基材の凹凸表面側に、支持
体と転写層とからなる転写シートの転写層側を対向さ
せ、該転写シートの支持体側に固体粒子を衝突させ、そ
の衝突圧を利用して、被転写基材の凹凸表面への転写シ
ートの圧接を行い、転写層が被転写基材に接着後、転写
シートの支持体を剥離除去することで、転写層を被転写
基材に転写する様にした。そして、その後で、凹凸表面
の所望の凹部の所望の領域を所望の色彩と隠蔽性を持つ
着色塗料で塗装する様にした。その結果、転写層を凹凸
表面に確実に転写できると共に、凹凸表面の所望の凹部
の所望の領域が所望の色調に彩色され、且つ凹部の色調
が凹凸形状と見当の合ったものとなった。それにより、
例えば縦横に走る目地を有するタイル貼表面や煉瓦積表
面の様な凹凸表面の場合であっても、目地溝の絵柄が目
地溝凹凸からはずれることはなくなり、高い装飾性を持
つ製品を得ることが可能となった。
すべく、本発明の凹凸表面への転写装飾方法では、先
ず、支持体と転写層とからなる転写シートを被転写基材
へ押圧して圧接する手段として、転写シートの支持体側
に固体粒子を衝突させ、その衝突圧を利用した。すなわ
ち、凹凸表面を有する被転写基材の凹凸表面側に、支持
体と転写層とからなる転写シートの転写層側を対向さ
せ、該転写シートの支持体側に固体粒子を衝突させ、そ
の衝突圧を利用して、被転写基材の凹凸表面への転写シ
ートの圧接を行い、転写層が被転写基材に接着後、転写
シートの支持体を剥離除去することで、転写層を被転写
基材に転写する様にした。そして、その後で、凹凸表面
の所望の凹部の所望の領域を所望の色彩と隠蔽性を持つ
着色塗料で塗装する様にした。その結果、転写層を凹凸
表面に確実に転写できると共に、凹凸表面の所望の凹部
の所望の領域が所望の色調に彩色され、且つ凹部の色調
が凹凸形状と見当の合ったものとなった。それにより、
例えば縦横に走る目地を有するタイル貼表面や煉瓦積表
面の様な凹凸表面の場合であっても、目地溝の絵柄が目
地溝凹凸からはずれることはなくなり、高い装飾性を持
つ製品を得ることが可能となった。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による凹凸表面への
転写装飾方法の実施の形態を説明する。先ず、図1は本
発明を概説する概念図である。本発明では、図1(A)
に示す如く転写シートSの転写層2を被転写基材Bの凹
凸表面401〜403に対向せしめ、一方、図1(B)
に示す如く、転写シートSの支持体1側に転写圧を加え
る。その際に、転写圧として後に詳細に説明するように
固体粒子Pの衝突圧を用いる。それによって転写層2を
該被転写基材Bの凸部402及び凹部401、403を
含む全面にわたって、確実に転写できる様になる。次い
で図1(C)の如く、支持体1を剥離除去し、次に、全
面転写層2で覆われた被転写基材Bの凹凸表面のうち、
所望の凹部のみ(この図では凹部401のみ)の、しか
も所望の部分(この図では凹部401の底面のみ)に所
望の色彩と隠蔽性を持つ塗料Cを塗装し、転写層の色
彩、絵柄を隠蔽する。それにより、図1(D)の如き、
凹凸表面の凹部及び凸部全面に転写層2及び塗料Cによ
る装飾層を有し、しかも、凹凸形状と装飾層の絵柄との
見当が合った化粧材Dを得ることができる。以下、さら
に本発明を詳述する。
転写装飾方法の実施の形態を説明する。先ず、図1は本
発明を概説する概念図である。本発明では、図1(A)
に示す如く転写シートSの転写層2を被転写基材Bの凹
凸表面401〜403に対向せしめ、一方、図1(B)
に示す如く、転写シートSの支持体1側に転写圧を加え
る。その際に、転写圧として後に詳細に説明するように
固体粒子Pの衝突圧を用いる。それによって転写層2を
該被転写基材Bの凸部402及び凹部401、403を
含む全面にわたって、確実に転写できる様になる。次い
で図1(C)の如く、支持体1を剥離除去し、次に、全
面転写層2で覆われた被転写基材Bの凹凸表面のうち、
所望の凹部のみ(この図では凹部401のみ)の、しか
も所望の部分(この図では凹部401の底面のみ)に所
望の色彩と隠蔽性を持つ塗料Cを塗装し、転写層の色
彩、絵柄を隠蔽する。それにより、図1(D)の如き、
凹凸表面の凹部及び凸部全面に転写層2及び塗料Cによ
る装飾層を有し、しかも、凹凸形状と装飾層の絵柄との
見当が合った化粧材Dを得ることができる。以下、さら
に本発明を詳述する。
【0010】〔被転写基材〕先ず、本発明の被転写基材
Bとしては、被転写面が凹凸表面であるものを用いる。
その凹凸は三次元的凹凸であっても本発明は所期の目的
が達成される。従来の回転接触する押さえ治具(前述の
特公昭61−5895号公報)や、ゴム製の転写ローラ
(前述の特開平5−139097号公報参照)では、そ
の回転軸による方向性を本質的に有しているために、適
用できる表面凹凸形状が制約される。即ち、前者では1
軸方向にのみ曲率を有する二次元的凹凸に限定され、ま
た、後者では2軸方向に曲率を有する三次元的凹凸への
転写が可能でもその三次元形状は任意の方向に均質に適
用できない。例えば、木目導管柄の長手方向は、転写シ
ートの送り方向に平行にしないと、導管凹部には旨く転
写できない。しかも、後者は基材形状は平板状に事実上
限定され、それ以外は基材形状毎にその都度合わせた特
殊形状の転写ローラとでもしない限り不可能である。
Bとしては、被転写面が凹凸表面であるものを用いる。
その凹凸は三次元的凹凸であっても本発明は所期の目的
が達成される。従来の回転接触する押さえ治具(前述の
特公昭61−5895号公報)や、ゴム製の転写ローラ
(前述の特開平5−139097号公報参照)では、そ
の回転軸による方向性を本質的に有しているために、適
用できる表面凹凸形状が制約される。即ち、前者では1
軸方向にのみ曲率を有する二次元的凹凸に限定され、ま
た、後者では2軸方向に曲率を有する三次元的凹凸への
転写が可能でもその三次元形状は任意の方向に均質に適
用できない。例えば、木目導管柄の長手方向は、転写シ
ートの送り方向に平行にしないと、導管凹部には旨く転
写できない。しかも、後者は基材形状は平板状に事実上
限定され、それ以外は基材形状毎にその都度合わせた特
殊形状の転写ローラとでもしない限り不可能である。
【0011】ところが、本発明では、後述の様に、流体
的に振る舞うことができる固体粒子群の衝突圧を利用す
るため、表面凹凸の三次元的形状に対して圧力印加領域
の面的な方向性を本質的に持たない(この方向性とは、
圧力が印加される被転写基材上のポイントの時間的位置
変化の方向のことである)。従って、転写シートや被転
写基材の送り方向に凹凸がある形状を持つ被転写基材で
も構わない。すなわち、送り方向のみ又は幅方向のみ等
と一方向にのみ凹凸がある二次元的凹凸、送り方向及び
幅方向の両方等と2方向に凹凸がある三次元的凹凸にも
適用できることを意味する。なお、固体粒子群の衝突圧
が方向性を持たない点は、枚葉の転写シートを被転写基
材上に載置し、一つずつ圧接密着する様に、固体粒子を
噴出する噴出器を移動、又は噴出器固定で転写シートと
被転写基材とを移動させて、衝突圧が印加される領域が
移動していく様子を考えれば、容易に理解できる。
的に振る舞うことができる固体粒子群の衝突圧を利用す
るため、表面凹凸の三次元的形状に対して圧力印加領域
の面的な方向性を本質的に持たない(この方向性とは、
圧力が印加される被転写基材上のポイントの時間的位置
変化の方向のことである)。従って、転写シートや被転
写基材の送り方向に凹凸がある形状を持つ被転写基材で
も構わない。すなわち、送り方向のみ又は幅方向のみ等
と一方向にのみ凹凸がある二次元的凹凸、送り方向及び
幅方向の両方等と2方向に凹凸がある三次元的凹凸にも
適用できることを意味する。なお、固体粒子群の衝突圧
が方向性を持たない点は、枚葉の転写シートを被転写基
材上に載置し、一つずつ圧接密着する様に、固体粒子を
噴出する噴出器を移動、又は噴出器固定で転写シートと
被転写基材とを移動させて、衝突圧が印加される領域が
移動していく様子を考えれば、容易に理解できる。
【0012】また、被転写基材は全体として(包絡面形
状が)平板状の板材だけでなく、断面が円弧状に凸又は
凹に送り方向又は幅方向に湾曲した二次元的凹凸を有す
る基材でもよく、また、その湾曲面にさらに細かい三次
元的な表面凹凸があってもよい。なお、本発明では、被
転写基材の円弧状等の二次元的な凹凸に対して、それ
を、例えば幅方向として転写するか或いは送り方向とし
て転写するかは作業性等を考慮して任意にできる。
状が)平板状の板材だけでなく、断面が円弧状に凸又は
凹に送り方向又は幅方向に湾曲した二次元的凹凸を有す
る基材でもよく、また、その湾曲面にさらに細かい三次
元的な表面凹凸があってもよい。なお、本発明では、被
転写基材の円弧状等の二次元的な凹凸に対して、それ
を、例えば幅方向として転写するか或いは送り方向とし
て転写するかは作業性等を考慮して任意にできる。
【0013】また、大柄な凹凸に重畳して微細な凹凸を
有する凹凸表面の被転写基材、或いは、凹凸表面の凹部
底部や凹部内側面に転写すべき面を有する被転写基材も
可能である。前記大柄な凹凸と微細な凹凸とは、例え
ば、後に詳述するような、図15(B)の如く被転写基
材Bの凹凸が大柄な凹凸401、402とその凸部40
2上にある微細な凹凸403とからなるもので、大柄の
凹凸形状は段差が1〜10mm程度、凹部の幅が1〜1
0mm程度、凸部の幅が5mm程度、あるいはそれ以上
のもので構成されてよく、微細な凹凸形状は、段差及び
幅ともに大柄な凹凸形状よりも小さく、具体的には段差
が0.1〜5mm程度、凹部の幅及び凸部の幅が0.1
mm以上で、大柄な凹凸形状の凸部の幅の1/2未満程
度であってよい。
有する凹凸表面の被転写基材、或いは、凹凸表面の凹部
底部や凹部内側面に転写すべき面を有する被転写基材も
可能である。前記大柄な凹凸と微細な凹凸とは、例え
ば、後に詳述するような、図15(B)の如く被転写基
材Bの凹凸が大柄な凹凸401、402とその凸部40
2上にある微細な凹凸403とからなるもので、大柄の
凹凸形状は段差が1〜10mm程度、凹部の幅が1〜1
0mm程度、凸部の幅が5mm程度、あるいはそれ以上
のもので構成されてよく、微細な凹凸形状は、段差及び
幅ともに大柄な凹凸形状よりも小さく、具体的には段差
が0.1〜5mm程度、凹部の幅及び凸部の幅が0.1
mm以上で、大柄な凹凸形状の凸部の幅の1/2未満程
度であってよい。
【0014】大柄な凹凸と微細な凹凸との組み合わせの
凹凸からなり、且つ三次元的な表面凹凸を持つ化粧材の
凹凸模様の具体例としては、例えば、大柄な凹凸として
目地、溝等を有するタイル、煉瓦、石等の二次元配列模
様を有し、その上に微細な凹凸としてスタッコ調、リシ
ン調等の吹き付け塗装面の凹凸模様、花崗岩の劈開面や
トラバーチン大理石板等の石材表面の凹凸等の石目調凹
凸模様、或いは大柄な凹凸模様として目地、溝、簓、サ
ネ等を有する羽目板模様、浮造木目板模様を有し、その
上に微細凹凸として導管溝、ヘアライン等を有する木目
調の凹凸模様が挙げられる。
凹凸からなり、且つ三次元的な表面凹凸を持つ化粧材の
凹凸模様の具体例としては、例えば、大柄な凹凸として
目地、溝等を有するタイル、煉瓦、石等の二次元配列模
様を有し、その上に微細な凹凸としてスタッコ調、リシ
ン調等の吹き付け塗装面の凹凸模様、花崗岩の劈開面や
トラバーチン大理石板等の石材表面の凹凸等の石目調凹
凸模様、或いは大柄な凹凸模様として目地、溝、簓、サ
ネ等を有する羽目板模様、浮造木目板模様を有し、その
上に微細凹凸として導管溝、ヘアライン等を有する木目
調の凹凸模様が挙げられる。
【0015】なお、凹凸表面を構成する各面は、平面の
みから、曲面のみらか、或いは平面と曲面の組み合わせ
と任意である。従って、本発明の被転写基材上の曲面と
は、断面が下駄の歯形の様に複数の平面のみから構成さ
れる曲面を持たない凹凸表面も意味する。また、本発明
でいう曲率とは、立方体の辺或いは頂点の周辺の様に角
張っている曲率無限大(曲率半径=0)の場合も包含す
る。なお、被転写基材表面を所望の凹凸とするには、プ
レス加工、エンボス加工、押し出し加工、切削加工、成
形加工等によればよい。
みから、曲面のみらか、或いは平面と曲面の組み合わせ
と任意である。従って、本発明の被転写基材上の曲面と
は、断面が下駄の歯形の様に複数の平面のみから構成さ
れる曲面を持たない凹凸表面も意味する。また、本発明
でいう曲率とは、立方体の辺或いは頂点の周辺の様に角
張っている曲率無限大(曲率半径=0)の場合も包含す
る。なお、被転写基材表面を所望の凹凸とするには、プ
レス加工、エンボス加工、押し出し加工、切削加工、成
形加工等によればよい。
【0016】被転写基材の材質は任意であり、例えば、
板材であれば、ケイ酸カルシウム板、押し出しセメント
板、ALC(軽量発泡コンクリート)板、GRC(硝子
繊維強化コンクリート)板等の非陶磁器窯業系板、木材
単板や木材合板、パーティクルボード、或いは木質中密
度繊維板(MDF)等の木質板、また、鉄、アルミニウ
ム、銅等の金属板、陶磁器やガラス等のセラミックス、
ポリプロピレン、ABS樹脂、フェノール樹脂等の樹脂
成形品等でもよい。なお、後述の様に固体粒子加速流体
として液体を用い、該液体と共に固体粒子を噴出させる
場合は、該液体に対して不溶性且つ非吸収性の物が好ま
しい。例えば金属板、樹脂成形品、陶磁器やガラス等の
セラミックス等である。
板材であれば、ケイ酸カルシウム板、押し出しセメント
板、ALC(軽量発泡コンクリート)板、GRC(硝子
繊維強化コンクリート)板等の非陶磁器窯業系板、木材
単板や木材合板、パーティクルボード、或いは木質中密
度繊維板(MDF)等の木質板、また、鉄、アルミニウ
ム、銅等の金属板、陶磁器やガラス等のセラミックス、
ポリプロピレン、ABS樹脂、フェノール樹脂等の樹脂
成形品等でもよい。なお、後述の様に固体粒子加速流体
として液体を用い、該液体と共に固体粒子を噴出させる
場合は、該液体に対して不溶性且つ非吸収性の物が好ま
しい。例えば金属板、樹脂成形品、陶磁器やガラス等の
セラミックス等である。
【0017】また、これらの被転写基材表面には、予
め、接着剤との接着を補助するための易接着プライマ
ー、或いは表面の微凹凸や多孔質を目止めし封じるシー
ラー剤を塗工しておいてもよい。易接着プライマー或い
はシーラー剤としては、イソシアネート、2液硬化ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹
脂等の樹脂を塗工し形成する。
め、接着剤との接着を補助するための易接着プライマ
ー、或いは表面の微凹凸や多孔質を目止めし封じるシー
ラー剤を塗工しておいてもよい。易接着プライマー或い
はシーラー剤としては、イソシアネート、2液硬化ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹
脂等の樹脂を塗工し形成する。
【0018】〔転写シート〕転写シートSは、図1
(A)に示すように、支持体1と転写移行する転写層2
とからなる。転写層2は少なくとも装飾層からなる。ま
た、被転写基材に接着剤を施して被転写基材上の接着剤
層を形成しておいてもよく、更に転写シート側にも、接
着剤を、転写層の一部となる接着剤層として形成してお
いてもよい。なお液体を固体粒子加速流体に用い、液体
と共に固体粒子を噴出する場合は、支持体や転写層に
は、該液体に対して不溶性の物を用いる。例えば、液体
が水であれば、水溶性樹脂等を除けば、一般の転写シー
トとして使用している材料から下記に従い適宜選択使用
すればよい。
(A)に示すように、支持体1と転写移行する転写層2
とからなる。転写層2は少なくとも装飾層からなる。ま
た、被転写基材に接着剤を施して被転写基材上の接着剤
層を形成しておいてもよく、更に転写シート側にも、接
着剤を、転写層の一部となる接着剤層として形成してお
いてもよい。なお液体を固体粒子加速流体に用い、液体
と共に固体粒子を噴出する場合は、支持体や転写層に
は、該液体に対して不溶性の物を用いる。例えば、液体
が水であれば、水溶性樹脂等を除けば、一般の転写シー
トとして使用している材料から下記に従い適宜選択使用
すればよい。
【0019】(支持体)上記支持体1には、被転写基材
が二次元的凹凸表面であれば、延伸性が無い紙(但し、
固体粒子加速流体が液体の場合は、該液体に対して不溶
性のものを選ぶ)等も可能であるが、本発明が真価を発
揮する三次元的凹凸表面に適用するためには、少なくと
も転写時には延伸性の有る支持体を用いることが望まし
い。延伸性により、固体粒子の衝突圧印加時に、被転写
基材表面の凹部内部まで転写シートを追従させて密着し
転写することができる。転写シート全体の延伸性は、主
に支持体の延伸性に支配される。従って、支持体には、
従来公知の熱可塑性樹脂フィルムの他に、常温でも延伸
するゴム膜も使用できる。熱可塑性樹脂フィルムの場
合、装飾層等の転写層形成時には延伸性が殆どなく、転
写時には、加熱により充分な延伸性を発現し、且つ冷却
後は変形した形状を保持し続け、弾性による形状の復元
を生じない転写シートとして、従来公知の通常の転写シ
ート同様に容易に、本発明で用い得る転写シートは用意
できる。
が二次元的凹凸表面であれば、延伸性が無い紙(但し、
固体粒子加速流体が液体の場合は、該液体に対して不溶
性のものを選ぶ)等も可能であるが、本発明が真価を発
揮する三次元的凹凸表面に適用するためには、少なくと
も転写時には延伸性の有る支持体を用いることが望まし
い。延伸性により、固体粒子の衝突圧印加時に、被転写
基材表面の凹部内部まで転写シートを追従させて密着し
転写することができる。転写シート全体の延伸性は、主
に支持体の延伸性に支配される。従って、支持体には、
従来公知の熱可塑性樹脂フィルムの他に、常温でも延伸
するゴム膜も使用できる。熱可塑性樹脂フィルムの場
合、装飾層等の転写層形成時には延伸性が殆どなく、転
写時には、加熱により充分な延伸性を発現し、且つ冷却
後は変形した形状を保持し続け、弾性による形状の復元
を生じない転写シートとして、従来公知の通常の転写シ
ート同様に容易に、本発明で用い得る転写シートは用意
できる。
【0020】支持体の具体例としては、延伸性の点で、
従来多用されている2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルムであっても、表面凹凸形状次第では、加熱条
件、衝突圧条件等の設定によって、必要充分な延伸性を
発現させることができるので凹凸表面への転写は可能で
あるが、低温、低圧でより延伸性が発現し易いもの、例
えば、ポリブチレンテレフタレート、又はテレフタレー
トイソフタレート共重合体等の共重合体ポリエステル系
フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィ
ルム、ポリメチルペンテンフィルム等のポリオレフィン
系フィルム、ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、ナイロンフ
ィルム等の低延伸又は無延伸のフィルム、天然ゴム、合
成ゴム、ウレタンエラストマー、オレフィン系エラスト
マー等のゴム(エラストマー)フィルムも好ましい支持
体である。支持体の厚さは、通常20〜100μmであ
ってよい。
従来多用されている2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルムであっても、表面凹凸形状次第では、加熱条
件、衝突圧条件等の設定によって、必要充分な延伸性を
発現させることができるので凹凸表面への転写は可能で
あるが、低温、低圧でより延伸性が発現し易いもの、例
えば、ポリブチレンテレフタレート、又はテレフタレー
トイソフタレート共重合体等の共重合体ポリエステル系
フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィ
ルム、ポリメチルペンテンフィルム等のポリオレフィン
系フィルム、ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、ナイロンフ
ィルム等の低延伸又は無延伸のフィルム、天然ゴム、合
成ゴム、ウレタンエラストマー、オレフィン系エラスト
マー等のゴム(エラストマー)フィルムも好ましい支持
体である。支持体の厚さは、通常20〜100μmであ
ってよい。
【0021】なお、固体粒子加速流体に液体を用いる場
合には、転写時に接する液体に対して、膨潤はするが不
溶である樹脂フィルムを使用することも可能である。こ
の様な膨潤性且つ不溶性樹脂フィルムの例としては、液
体として水又は水溶液を用いる場合には、特開昭54−
150208号公報、特公昭61−3276号公報等に
開示される様な、ポリビニルアルコール系フィルムであ
って、平均重合度300〜3000、鹸化度65〜97
mol%、厚さ20〜100μmのフィルムが代表的な
ものである。
合には、転写時に接する液体に対して、膨潤はするが不
溶である樹脂フィルムを使用することも可能である。こ
の様な膨潤性且つ不溶性樹脂フィルムの例としては、液
体として水又は水溶液を用いる場合には、特開昭54−
150208号公報、特公昭61−3276号公報等に
開示される様な、ポリビニルアルコール系フィルムであ
って、平均重合度300〜3000、鹸化度65〜97
mol%、厚さ20〜100μmのフィルムが代表的な
ものである。
【0022】また、支持体1には、必要に応じ、その転
写層側に転写層との剥離性を向上させるため、離型層を
設けてもよい。この離型層は、支持体の剥離時に支持体
と共に転写層から剥離除去される。離型層としては、例
えば、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹
脂、ウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ワックス等の
単体又はこれらを含む混合物が用いられる。
写層側に転写層との剥離性を向上させるため、離型層を
設けてもよい。この離型層は、支持体の剥離時に支持体
と共に転写層から剥離除去される。離型層としては、例
えば、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹
脂、ウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ワックス等の
単体又はこれらを含む混合物が用いられる。
【0023】また、転写層に接する側の支持体面に凹凸
模様を設ければ、転写後の転写層表面に凹凸模様を賦形
することもできる。凹凸模様は、例えば、砂目、梨地、
ヘアライン、万線状溝、花崗岩の劈開面の凹凸模様、木
目導管溝、木目年輪模様、布目の表面テクスチュア、皮
絞、文字、幾何学模様等である。なお、凹凸模様の形成
は、支持体の樹脂シートに対して、熱プレスによるエン
ボス加工、サンドブラスト加工、ヘアライン加工をした
り、或いは支持体に、離型性の有る樹脂をバインダーと
するインキ(2液硬化ウレタン、シリコーン樹脂、メラ
ミン樹脂、紫外線又は電子線で架橋する多官能アクリレ
ート又はメタクリレートのモノマー又はプレポリマー等
からなる)を用いて所望の凹凸模様に、シルクスクリー
ン印刷等で盛り上げ印刷して賦形層を設け、賦形層を有
する支持体とする方法等がある。なお、賦形層は上記離
型層の機能をも有する。
模様を設ければ、転写後の転写層表面に凹凸模様を賦形
することもできる。凹凸模様は、例えば、砂目、梨地、
ヘアライン、万線状溝、花崗岩の劈開面の凹凸模様、木
目導管溝、木目年輪模様、布目の表面テクスチュア、皮
絞、文字、幾何学模様等である。なお、凹凸模様の形成
は、支持体の樹脂シートに対して、熱プレスによるエン
ボス加工、サンドブラスト加工、ヘアライン加工をした
り、或いは支持体に、離型性の有る樹脂をバインダーと
するインキ(2液硬化ウレタン、シリコーン樹脂、メラ
ミン樹脂、紫外線又は電子線で架橋する多官能アクリレ
ート又はメタクリレートのモノマー又はプレポリマー等
からなる)を用いて所望の凹凸模様に、シルクスクリー
ン印刷等で盛り上げ印刷して賦形層を設け、賦形層を有
する支持体とする方法等がある。なお、賦形層は上記離
型層の機能をも有する。
【0024】(転写層)転写層は少なくとも装飾層から
構成し、更に適宜、剥離層、接着剤層等も転写層の構成
要素とすることもある。
構成し、更に適宜、剥離層、接着剤層等も転写層の構成
要素とすることもある。
【0025】装飾層は、グラビア印刷、シルクスクリー
ン印刷、オフセット印刷等の従来公知の方法及び材料で
絵柄等を印刷した絵柄層、アルミニウム、クロム、金、
銀等の金属を公知の蒸着法等を用いて部分的或いは全面
に形成した金属薄膜層、等であってよく、用途に合わせ
たものを用いる。絵柄としては、被転写基材の表面凹凸
(特に、凸表面)に合わせて、木目模様、石目模様、布
目模様、タイル調模様、煉瓦調模様、皮絞模様、文字、
幾何学模様、全面ベタ等を用いる。
ン印刷、オフセット印刷等の従来公知の方法及び材料で
絵柄等を印刷した絵柄層、アルミニウム、クロム、金、
銀等の金属を公知の蒸着法等を用いて部分的或いは全面
に形成した金属薄膜層、等であってよく、用途に合わせ
たものを用いる。絵柄としては、被転写基材の表面凹凸
(特に、凸表面)に合わせて、木目模様、石目模様、布
目模様、タイル調模様、煉瓦調模様、皮絞模様、文字、
幾何学模様、全面ベタ等を用いる。
【0026】なお、転写層が模様からなる場合、転写工
程の段階での被転写基材の凹凸形状との見当ズレが目立
たないものを選ぶことが好ましい。例えば、木目模様で
は、根瘤杢や板目材の模様、石目模様では花崗岩、マー
ブル、砂目、幾何学模様では水玉等である。花柄模様や
唐草模様等の模様であっても、模様の位置を被転写基材
の凸部のみに限定し、目地溝等の凹部とのエッジから十
分に(見当のバラツキ以上に)離れた領域のみに配置す
るようにすれば、問題は生じない。また、後記するよう
に、被転写基材の所望の凹部の所望の領域に該当する色
・柄は別塗隠蔽性塗料Cの塗装で形成するため、その部
分の色・柄を転写層中に設けることは必ずしも必要でな
い。
程の段階での被転写基材の凹凸形状との見当ズレが目立
たないものを選ぶことが好ましい。例えば、木目模様で
は、根瘤杢や板目材の模様、石目模様では花崗岩、マー
ブル、砂目、幾何学模様では水玉等である。花柄模様や
唐草模様等の模様であっても、模様の位置を被転写基材
の凸部のみに限定し、目地溝等の凹部とのエッジから十
分に(見当のバラツキ以上に)離れた領域のみに配置す
るようにすれば、問題は生じない。また、後記するよう
に、被転写基材の所望の凹部の所望の領域に該当する色
・柄は別塗隠蔽性塗料Cの塗装で形成するため、その部
分の色・柄を転写層中に設けることは必ずしも必要でな
い。
【0027】絵柄層用インキは、バインダー等からなる
ビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える各
種添加剤からなる。バンイダーには、アクリル樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、セ
ルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂等の単
体又はこれらを含む混合物を用いる。着色剤の顔料とし
ては、チタン白、カーボンブラック、弁柄、黄鉛、群青
等の無機顔料、アニリンブラック、キナクリドン、イソ
インドリノン、フタロシアニンブルー等の有機顔料を用
いる。
ビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える各
種添加剤からなる。バンイダーには、アクリル樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、セ
ルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂等の単
体又はこれらを含む混合物を用いる。着色剤の顔料とし
ては、チタン白、カーボンブラック、弁柄、黄鉛、群青
等の無機顔料、アニリンブラック、キナクリドン、イソ
インドリノン、フタロシアニンブルー等の有機顔料を用
いる。
【0028】なお、支持体乃至は離型層と装飾層との間
の剥離性を調整するため、また、転写後の装飾層の表面
保護のため等の目的で、剥離層をこれら層間に設けるの
は、従来公知の転写シートと同様である。なお、この剥
離層は転写時に装飾層と共に被転写基材側に転写され、
装飾層の表面を被覆する。
の剥離性を調整するため、また、転写後の装飾層の表面
保護のため等の目的で、剥離層をこれら層間に設けるの
は、従来公知の転写シートと同様である。なお、この剥
離層は転写時に装飾層と共に被転写基材側に転写され、
装飾層の表面を被覆する。
【0029】また、転写時に転写シートと被転写基材と
の間に残留する空気を排除し易くする手段として、必要
に応じて転写シート全層を貫通する小孔を多数転写シー
トに穿設してもよい。
の間に残留する空気を排除し易くする手段として、必要
に応じて転写シート全層を貫通する小孔を多数転写シー
トに穿設してもよい。
【0030】〔接着剤〕接着剤は、転写シートSの転写
層2側のみ、被転写基材B側のみ、或いは被転写基材B
側と転写層2側との両方のいずれにも設けることが出来
る。被転写基材B上に接着剤層を設ける場合、転写直前
のオンライン塗工や事前のオフライン塗工で施す。転写
シートSの転写層1の1層として接着剤層を設ける場合
も、転写直前のオンライン塗工や事前のオフライン塗工
のいずれで設けてもよい。用いる接着剤は、用途、要求
物性等により適宜選択すればよいが、固体粒子加速流体
に液体を用いる場合には、該液体に対して不溶性の物を
選択する。
層2側のみ、被転写基材B側のみ、或いは被転写基材B
側と転写層2側との両方のいずれにも設けることが出来
る。被転写基材B上に接着剤層を設ける場合、転写直前
のオンライン塗工や事前のオフライン塗工で施す。転写
シートSの転写層1の1層として接着剤層を設ける場合
も、転写直前のオンライン塗工や事前のオフライン塗工
のいずれで設けてもよい。用いる接着剤は、用途、要求
物性等により適宜選択すればよいが、固体粒子加速流体
に液体を用いる場合には、該液体に対して不溶性の物を
選択する。
【0031】用いる接着剤としては、例えば、感熱型接
着剤、湿気硬化型感熱溶融型接着剤、2液硬化型接着
剤、電離放射線硬化型接着剤、水性接着剤、或いは粘着
剤による感圧型接着剤等の各種接着剤を使用できる。な
お、水を固体粒子加速流体に用いる場合は、湿気硬化型
の接着剤や水性接着剤は避ける。
着剤、湿気硬化型感熱溶融型接着剤、2液硬化型接着
剤、電離放射線硬化型接着剤、水性接着剤、或いは粘着
剤による感圧型接着剤等の各種接着剤を使用できる。な
お、水を固体粒子加速流体に用いる場合は、湿気硬化型
の接着剤や水性接着剤は避ける。
【0032】上記感熱型接着剤としては、熱可塑性樹脂
を用いた熱融着型と、熱硬化性樹脂を用いた熱硬化型と
のいずれの接着剤も使用できる。但し、短時間で接着が
完了するという点からは、熱融着型(感熱溶融型接着
剤)が好ましい。また、接着剤は溶剤希釈又は無溶剤、
或いは常温で液体又は固体のいずれでもよく、適宜使い
分ける。また、粘着性を呈する感圧型の粘着剤以外の接
着剤では、接着剤層の単層のみで転写層とすることがで
きる。接着剤層中に顔料等の着色剤を添加すれば、全面
ベタのインク層からなる装飾層ともいえる。
を用いた熱融着型と、熱硬化性樹脂を用いた熱硬化型と
のいずれの接着剤も使用できる。但し、短時間で接着が
完了するという点からは、熱融着型(感熱溶融型接着
剤)が好ましい。また、接着剤は溶剤希釈又は無溶剤、
或いは常温で液体又は固体のいずれでもよく、適宜使い
分ける。また、粘着性を呈する感圧型の粘着剤以外の接
着剤では、接着剤層の単層のみで転写層とすることがで
きる。接着剤層中に顔料等の着色剤を添加すれば、全面
ベタのインク層からなる装飾層ともいえる。
【0033】感熱溶融型接着剤としては、ポリ酢酸ビニ
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹
脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性ウレタン樹
脂、ダイマー酸とエチレンジアミンとの縮重合により得
られるポリアミド樹脂等の従来公知の接着剤を用いるこ
とができる。熱硬化型接着剤としては、フェノール樹
脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、熱硬化型ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることがてきる。
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹
脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性ウレタン樹
脂、ダイマー酸とエチレンジアミンとの縮重合により得
られるポリアミド樹脂等の従来公知の接着剤を用いるこ
とができる。熱硬化型接着剤としては、フェノール樹
脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、熱硬化型ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることがてきる。
【0034】また、湿気硬化型感熱溶融型接着剤も感熱
溶融型接着剤の一種である。湿気硬化型感熱溶融型接着
剤は、自然放置により空気中の水分で硬化反応が進行す
るので、作業安定性の点で転写直前に施す。また、湿気
硬化型感熱溶融型接着剤は、転写直後は、通常の感熱溶
融型接着剤同様の接着力だが、自然放置により空気中の
水分で架橋・硬化反応が徐徐に進行するために、最終的
にクリープ変形及び熱溶融がなく耐熱性等に優れ、大き
な接着力が得られる。但し、転写終了後に湿気で接着剤
の架橋・硬化を進行させるため、湿気を含む空気中に転
写後の化粧板を放置して養生する。養生の再の好ましい
雰囲気条件は、大体、相対湿度50%RH以上、気温1
0℃以上である。温度・相対湿度とも高い方が、より短
時間で硬化が完了する。標準的な硬化完了時間は、通常
の場合、20℃、60%RHの雰囲気中で10時間程度
である。
溶融型接着剤の一種である。湿気硬化型感熱溶融型接着
剤は、自然放置により空気中の水分で硬化反応が進行す
るので、作業安定性の点で転写直前に施す。また、湿気
硬化型感熱溶融型接着剤は、転写直後は、通常の感熱溶
融型接着剤同様の接着力だが、自然放置により空気中の
水分で架橋・硬化反応が徐徐に進行するために、最終的
にクリープ変形及び熱溶融がなく耐熱性等に優れ、大き
な接着力が得られる。但し、転写終了後に湿気で接着剤
の架橋・硬化を進行させるため、湿気を含む空気中に転
写後の化粧板を放置して養生する。養生の再の好ましい
雰囲気条件は、大体、相対湿度50%RH以上、気温1
0℃以上である。温度・相対湿度とも高い方が、より短
時間で硬化が完了する。標準的な硬化完了時間は、通常
の場合、20℃、60%RHの雰囲気中で10時間程度
である。
【0035】湿気硬化型感熱溶融型接着剤は、分子末端
にイソシアネート基を有するプレポリマーを必須成分と
する組成物である。前記プレポリマーは、通常は分子両
末端に各々イソシアネート基を1個以上有するポリイソ
シアネートプレポリマーであり、室温で固体の熱可塑性
樹脂の状態にあるものである。イソシアネート基同士が
空気中の水分により反応して鎖延長反応を起こして、そ
の結果、分子鎖中に尿素結合を有する反応物を生じて、
この尿素結合に更に分子末端のイソシアネート基が反応
して、ビウレット結合を起こして分岐し、架橋反応を起
こす。
にイソシアネート基を有するプレポリマーを必須成分と
する組成物である。前記プレポリマーは、通常は分子両
末端に各々イソシアネート基を1個以上有するポリイソ
シアネートプレポリマーであり、室温で固体の熱可塑性
樹脂の状態にあるものである。イソシアネート基同士が
空気中の水分により反応して鎖延長反応を起こして、そ
の結果、分子鎖中に尿素結合を有する反応物を生じて、
この尿素結合に更に分子末端のイソシアネート基が反応
して、ビウレット結合を起こして分岐し、架橋反応を起
こす。
【0036】分子末端にイソシアネート基を有するプレ
ポリマーの分子鎖の骨格構造は任意であるが、具体的に
は、ウレタン結合を有するポリウレタン骨格、エステル
結合を有するポリエステル骨格、ポリブタジン骨格等で
ある。適宜これら1種又は2種以上の骨格構造を採用す
ることで、接着剤物性を調整できる。なお、分子鎖中に
ウレタン結合ある場合は、このウレタン結合とも末端イ
ソシアネート基が反応して、アロファネート結合を生じ
て、このアロファネート結合によっても架橋反応を起こ
す。
ポリマーの分子鎖の骨格構造は任意であるが、具体的に
は、ウレタン結合を有するポリウレタン骨格、エステル
結合を有するポリエステル骨格、ポリブタジン骨格等で
ある。適宜これら1種又は2種以上の骨格構造を採用す
ることで、接着剤物性を調整できる。なお、分子鎖中に
ウレタン結合ある場合は、このウレタン結合とも末端イ
ソシアネート基が反応して、アロファネート結合を生じ
て、このアロファネート結合によっても架橋反応を起こ
す。
【0037】ポリイソシアネートプレポリマーの具体例
としては、例えば、ポリオールに過剰のポリイソシアネ
ートを反応させた分子末端にイソシアネート基を有し、
且つ分子鎖中にウレタン結合を有するポリウレタン骨格
の、ウレタンプレポリマーがある。また、特開昭64−
14287号公報に開示されている様な、ポリイソシア
ネートに、ポリエステルポリオールと、ポリブタジエン
骨格を有するポリオールとを任意の順序で加え付加反応
させて得られた、ポリエステル骨格とポリブタジエン骨
格とがウレタン結合により結合された構造を有し且つ分
子末端にイソシアネート基を有する結晶性ウレタンプレ
ポリマー、或いは、特開平2−305882号公報に開
示されている様な、ポリカーボネート系ポリオールとポ
リイソシアネートを反応させて得られる分子中に2個以
上のイシソアネート基を有するポリカーボネート系ウレ
タンプレポリマー、ポリエステル系ポリオールとポリイ
ソシアネートを反応させて得られる分子中に2個以上の
イシソアネート基を有するポリエステル系ウレタンプレ
ポリマー等が挙げられる。
としては、例えば、ポリオールに過剰のポリイソシアネ
ートを反応させた分子末端にイソシアネート基を有し、
且つ分子鎖中にウレタン結合を有するポリウレタン骨格
の、ウレタンプレポリマーがある。また、特開昭64−
14287号公報に開示されている様な、ポリイソシア
ネートに、ポリエステルポリオールと、ポリブタジエン
骨格を有するポリオールとを任意の順序で加え付加反応
させて得られた、ポリエステル骨格とポリブタジエン骨
格とがウレタン結合により結合された構造を有し且つ分
子末端にイソシアネート基を有する結晶性ウレタンプレ
ポリマー、或いは、特開平2−305882号公報に開
示されている様な、ポリカーボネート系ポリオールとポ
リイソシアネートを反応させて得られる分子中に2個以
上のイシソアネート基を有するポリカーボネート系ウレ
タンプレポリマー、ポリエステル系ポリオールとポリイ
ソシアネートを反応させて得られる分子中に2個以上の
イシソアネート基を有するポリエステル系ウレタンプレ
ポリマー等が挙げられる。
【0038】また、湿気硬化型感熱溶融型接着剤として
は、上記各種ポリイソシアネートプレポリマーの他に、
各種物性を調整するために、上記必須反応成分に更に、
必要に応じて、熱可塑性樹脂、粘着付与剤、可塑剤、充
填剤等の各種副材料添加することもできる。これらの副
材料としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、低分子量ポリエチレン、変性ポリオレフィン、アタ
クチックポリプロピレン、線状ポリエステル、エチレン
−エチルアクリレート(EAA)等の熱可塑性樹脂、テ
ルペン−フェノール樹脂、アビエチン酸ロジンエステル
等の粘着付与剤、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリ
カ、アルミナ等の微粉末からなる充填剤(体質顔料)、
着色顔料、硬化触媒、水分除去剤、貯蔵安定剤、老化防
止剤等である。
は、上記各種ポリイソシアネートプレポリマーの他に、
各種物性を調整するために、上記必須反応成分に更に、
必要に応じて、熱可塑性樹脂、粘着付与剤、可塑剤、充
填剤等の各種副材料添加することもできる。これらの副
材料としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、低分子量ポリエチレン、変性ポリオレフィン、アタ
クチックポリプロピレン、線状ポリエステル、エチレン
−エチルアクリレート(EAA)等の熱可塑性樹脂、テ
ルペン−フェノール樹脂、アビエチン酸ロジンエステル
等の粘着付与剤、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリ
カ、アルミナ等の微粉末からなる充填剤(体質顔料)、
着色顔料、硬化触媒、水分除去剤、貯蔵安定剤、老化防
止剤等である。
【0039】電離放射線硬化型接着剤として用いる得る
電離放射線硬化性樹脂は、電離放射線により硬化可能な
組成物であり、具体的には、分子中にラジカル重合性不
飽和結合、又はカチオン重合性官能基を有する、プレポ
リマー(所謂オリゴマーも包含する)及び/又はモノマ
ーを適宜混合した電離放射線により硬化可能な組成物が
好ましくは用いられる。これらプレポリマー又はモノマ
ーは単体又は複数種を混合して用いる。
電離放射線硬化性樹脂は、電離放射線により硬化可能な
組成物であり、具体的には、分子中にラジカル重合性不
飽和結合、又はカチオン重合性官能基を有する、プレポ
リマー(所謂オリゴマーも包含する)及び/又はモノマ
ーを適宜混合した電離放射線により硬化可能な組成物が
好ましくは用いられる。これらプレポリマー又はモノマ
ーは単体又は複数種を混合して用いる。
【0040】上記プレポリマー又はモノマーは、具体的
には、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アク
リロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキ
シ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物からな
る。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによ
るポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましくは用
いられる。なお、例えば(メタ)アクリロイル基とは、
アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
には、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アク
リロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキ
シ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物からな
る。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによ
るポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましくは用
いられる。なお、例えば(メタ)アクリロイル基とは、
アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
【0041】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)
アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリア
ジン(メタ)アクリレート等が使用できる。分子量とし
ては、通常250〜100,000程度のものが用いら
れる。
マーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)
アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリア
ジン(メタ)アクリレート等が使用できる。分子量とし
ては、通常250〜100,000程度のものが用いら
れる。
【0042】ラジカル重合性不飽和基を有するモノマー
の例としては、単官能モノマーとして、メチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等がある。
また、多官能モノマーとして、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサ
イドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート等もある。
の例としては、単官能モノマーとして、メチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等がある。
また、多官能モノマーとして、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサ
イドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート等もある。
【0043】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系
ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエ
ーテル系樹脂のプレポリマーがある。
ーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系
ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエ
ーテル系樹脂のプレポリマーがある。
【0044】チオールとしては、トリメチロールプロパ
ントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラ
チオグリコレート等のポリチオールがある。また、ポリ
エンとしては、ジオールとジイソシアネートによるポリ
ウレタンの両端にアリルアルコールを付加したもの等が
ある。
ントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラ
チオグリコレート等のポリチオールがある。また、ポリ
エンとしては、ジオールとジイソシアネートによるポリ
ウレタンの両端にアリルアルコールを付加したもの等が
ある。
【0045】なお、紫外線又は可視光線にて硬化させる
場合には、上記電離放射線硬化性樹脂に、さらに光重合
開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基を有する樹
脂系の場合は、光重合開始剤として、アセトフェノン
類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル類を単独又は混合して用
いることができる。また、カチオン重合性官能基を有す
る樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族ジアゾ
ニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム
塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル
等を単独又は混合物として用いることができる。なお、
これらの光重合開始剤の添加量としては、電離放射線硬
化性樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部程
度である。
場合には、上記電離放射線硬化性樹脂に、さらに光重合
開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基を有する樹
脂系の場合は、光重合開始剤として、アセトフェノン
類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル類を単独又は混合して用
いることができる。また、カチオン重合性官能基を有す
る樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族ジアゾ
ニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム
塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル
等を単独又は混合物として用いることができる。なお、
これらの光重合開始剤の添加量としては、電離放射線硬
化性樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部程
度である。
【0046】なお、電離放射線としては、接着剤中の分
子を架橋させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒
子が用いられる。通常用いられるものは、紫外線又は電
子線であるが、この他、可視光線、X線、イオン線等を
用いることも可能である。紫外線源としては、超高圧水
銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブ
ラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用さ
れる。紫外線の波長としては通常190〜380nmの
波長域が主として用いられる。電子線源としては、コッ
ククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器
型、絶縁コア変圧器型、或いは、直線型、ダイナミトロ
ン型、高周波型等の各種電子線加速器を用い、100〜
1000keV、好ましくは、100〜300keVの
エネルギーをもつ電子を照射するものが使用される。
子を架橋させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒
子が用いられる。通常用いられるものは、紫外線又は電
子線であるが、この他、可視光線、X線、イオン線等を
用いることも可能である。紫外線源としては、超高圧水
銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブ
ラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用さ
れる。紫外線の波長としては通常190〜380nmの
波長域が主として用いられる。電子線源としては、コッ
ククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器
型、絶縁コア変圧器型、或いは、直線型、ダイナミトロ
ン型、高周波型等の各種電子線加速器を用い、100〜
1000keV、好ましくは、100〜300keVの
エネルギーをもつ電子を照射するものが使用される。
【0047】上記電離放射線硬化性樹脂に、更に必要に
応じて、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビ
ニル、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂等の熱可塑性
樹脂を添加することもできる。なお、希釈溶剤は添加せ
ずに用いれば、ホットメルト接着剤となる。
応じて、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビ
ニル、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂等の熱可塑性
樹脂を添加することもできる。なお、希釈溶剤は添加せ
ずに用いれば、ホットメルト接着剤となる。
【0048】なお、電離放射線硬化型接着剤を用いた場
合には、凹凸表面への転写装置に紫外線や電子線を照射
する電離放射線照射装置を組み込むことができる。照射
は、衝突圧印加中、印加後、或いは印加中及び印加後に
行う。
合には、凹凸表面への転写装置に紫外線や電子線を照射
する電離放射線照射装置を組み込むことができる。照射
は、衝突圧印加中、印加後、或いは印加中及び印加後に
行う。
【0049】また、接着剤に用いる上記各種樹脂に更
に、必要に応じて、各種添加剤を添加することもでき
る。これらの添加剤としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ等の微粉末からな
る体質顔料(充填剤)、有機ベントナイト等のチキソト
ロピック付与剤(特に凹凸段差の大きい被転写基材の場
合、接着剤が凸部から凹部へ流入することを防止するた
めに添加するとよい)等である。
に、必要に応じて、各種添加剤を添加することもでき
る。これらの添加剤としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ等の微粉末からな
る体質顔料(充填剤)、有機ベントナイト等のチキソト
ロピック付与剤(特に凹凸段差の大きい被転写基材の場
合、接着剤が凸部から凹部へ流入することを防止するた
めに添加するとよい)等である。
【0050】接着剤を、被転写基材、或いは転写シート
等のシートに施すには、水、有機溶剤等の溶媒(又は分
散媒)に溶解(又は分散)した溶液(又は分散液)の形
態で、或いは室温液状の未硬化樹脂を無溶剤の樹脂液の
形態で施す。
等のシートに施すには、水、有機溶剤等の溶媒(又は分
散媒)に溶解(又は分散)した溶液(又は分散液)の形
態で、或いは室温液状の未硬化樹脂を無溶剤の樹脂液の
形態で施す。
【0051】塗工法は任意であるが、好ましくは、被転
写基材の凹凸表面である被転写面に対してスポンジロー
ラを用いる。被塗工面が平面である転写シート等のシー
トに対して施す場合は、従来公知の塗工法であるグラビ
アロールコート等による溶液塗工や、アプリケータ等に
よる熔融塗工(溶融塗工)法により施せばよい。また、
スポンジローラによる塗工の場合、従来公知のグラビア
ロールコート等による溶液塗工法により施せばよい。希
釈溶剤を添加せずに用いれば、溶剤乾燥は不要である。
例えば、感熱溶融型接着剤は、それぞれ無溶剤のホット
メルト接着剤として使用できる。また、電離放射線硬化
型接着剤なども無溶剤で施すことができる。ホットメル
ト型接着剤として使用する場合は無溶剤なので、転写直
前の塗工でも溶剤乾燥が不要で、高速生産できる。な
お、接着剤の塗布量は、接着剤の組成、被転写基材の種
類及び表面状態で異なるが、通常10〜200g/m2
(固形分)程度である。
写基材の凹凸表面である被転写面に対してスポンジロー
ラを用いる。被塗工面が平面である転写シート等のシー
トに対して施す場合は、従来公知の塗工法であるグラビ
アロールコート等による溶液塗工や、アプリケータ等に
よる熔融塗工(溶融塗工)法により施せばよい。また、
スポンジローラによる塗工の場合、従来公知のグラビア
ロールコート等による溶液塗工法により施せばよい。希
釈溶剤を添加せずに用いれば、溶剤乾燥は不要である。
例えば、感熱溶融型接着剤は、それぞれ無溶剤のホット
メルト接着剤として使用できる。また、電離放射線硬化
型接着剤なども無溶剤で施すことができる。ホットメル
ト型接着剤として使用する場合は無溶剤なので、転写直
前の塗工でも溶剤乾燥が不要で、高速生産できる。な
お、接着剤の塗布量は、接着剤の組成、被転写基材の種
類及び表面状態で異なるが、通常10〜200g/m2
(固形分)程度である。
【0052】なお、転写シートS側にホットメルト接着
剤を施す場合で、更に被転写基材Bの凹凸形状に転写シ
ートSを追従変性させて転写する場合には、次の様にす
ることもできる。この様な場合は、必然的に転写シート
Sの支持体1として、ポリプロピレン系樹脂等の熱可塑
性樹脂シートの様に室温乃至は加熱状態で熱可塑性或い
はゴム弾性を呈する物を選ぶ必要があるが、これは別の
観点から観ると支持体に耐熱性が低い物を選ばざるを得
ないということを意味する。故に、該接着剤を熔融塗工
して転写シートとする場合、接着剤層を厚く塗工する
と、熔融塗工時の熱で支持体が軟化し、また、接着剤塗
工装置において加熱状態のアプリケータローラにシート
が粘着し、引きずられてシートが伸びたり、歪んだり、
或いは巻き込まれたりすることがある。
剤を施す場合で、更に被転写基材Bの凹凸形状に転写シ
ートSを追従変性させて転写する場合には、次の様にす
ることもできる。この様な場合は、必然的に転写シート
Sの支持体1として、ポリプロピレン系樹脂等の熱可塑
性樹脂シートの様に室温乃至は加熱状態で熱可塑性或い
はゴム弾性を呈する物を選ぶ必要があるが、これは別の
観点から観ると支持体に耐熱性が低い物を選ばざるを得
ないということを意味する。故に、該接着剤を熔融塗工
して転写シートとする場合、接着剤層を厚く塗工する
と、熔融塗工時の熱で支持体が軟化し、また、接着剤塗
工装置において加熱状態のアプリケータローラにシート
が粘着し、引きずられてシートが伸びたり、歪んだり、
或いは巻き込まれたりすることがある。
【0053】そこで、この様な場合には、シートに接着
剤を直接に熔融塗工せず、離型シート(セパレータ)経
由で接着剤を施して転写シートとするとよい。すなわ
ち、耐熱性及び離型性のある離型シートに、接着剤を加
熱熔融塗工後、塗工された接着剤により離型シートと、
転写シートになるシートとをニップローラ等により一旦
熱ラミネートし、次いで、剥離ローラ等により離型シー
トのみをシートから剥離することで、シートへの熱ダメ
ージを少なくして、接着剤層が形成された転写シートと
することができる。
剤を直接に熔融塗工せず、離型シート(セパレータ)経
由で接着剤を施して転写シートとするとよい。すなわ
ち、耐熱性及び離型性のある離型シートに、接着剤を加
熱熔融塗工後、塗工された接着剤により離型シートと、
転写シートになるシートとをニップローラ等により一旦
熱ラミネートし、次いで、剥離ローラ等により離型シー
トのみをシートから剥離することで、シートへの熱ダメ
ージを少なくして、接着剤層が形成された転写シートと
することができる。
【0054】なお、離型シートには延伸性等は不要で、
2軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリアリレート、ポリイミド等の耐
熱性樹脂シートや紙等を基材として、この表面をシリコ
ーン樹脂、ポリメチルペンテン等の塗工で、離型処理し
た従来公知の離型シートが使用できる。離型シートの厚
みは通常50〜200μm程度である。
2軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリアリレート、ポリイミド等の耐
熱性樹脂シートや紙等を基材として、この表面をシリコ
ーン樹脂、ポリメチルペンテン等の塗工で、離型処理し
た従来公知の離型シートが使用できる。離型シートの厚
みは通常50〜200μm程度である。
【0055】接着剤に感熱溶融型接着剤を用い、接着剤
を活性化して熱融着させるために加熱するタイミング
は、衝突圧印加前、衝突圧印加中、或いは衝突圧印加前
及び印加中などのいずれでもよい。接着剤の加熱は被転
写基材を加熱して行う。接着剤が転写シートにも施され
ている場合は、更に転写シートも加熱してもよい。或い
は、場合によっては、被転写基材のみに接着剤が施され
ている場合でも、接着剤が施されていない転写シート側
を加熱してもよい。また、衝突圧印加中の加熱には、加
熱固体粒子や、固体粒子加速用の流体を加熱流体として
用いてもよい。
を活性化して熱融着させるために加熱するタイミング
は、衝突圧印加前、衝突圧印加中、或いは衝突圧印加前
及び印加中などのいずれでもよい。接着剤の加熱は被転
写基材を加熱して行う。接着剤が転写シートにも施され
ている場合は、更に転写シートも加熱してもよい。或い
は、場合によっては、被転写基材のみに接着剤が施され
ている場合でも、接着剤が施されていない転写シート側
を加熱してもよい。また、衝突圧印加中の加熱には、加
熱固体粒子や、固体粒子加速用の流体を加熱流体として
用いてもよい。
【0056】一方、転写シートが被転写基材の表面形状
に追従し、成形され、接着剤が十分活性化すれば、冷風
等の冷却手段で接着剤の冷却を促進してもよい。冷風
は、転写シート側や被転写基材側から吹き付ける。ま
た、冷却手段として、冷却固体粒子、冷却流体も用いる
こともできる。冷却促進は、被転写基材の凹凸表面の凹
部内部にまで追従成形された転写シートが衝突圧開放後
に復元力がある場合に戻るのも防止する。
に追従し、成形され、接着剤が十分活性化すれば、冷風
等の冷却手段で接着剤の冷却を促進してもよい。冷風
は、転写シート側や被転写基材側から吹き付ける。ま
た、冷却手段として、冷却固体粒子、冷却流体も用いる
こともできる。冷却促進は、被転写基材の凹凸表面の凹
部内部にまで追従成形された転写シートが衝突圧開放後
に復元力がある場合に戻るのも防止する。
【0057】〔被転写基材への接着剤の塗布、及び、転
写シートの圧接〕被転写基材Bに、転写前に接着剤、目
止(シーラー)剤、易接着プライマー、下地塗装等の塗
装を行なう場合は、吹付け塗装、カーテンフロー塗装、
ハク塗りスポンジローラ塗装等の塗装法を用いることが
出来る。これらの中でも凹凸表面に効率よく、均一に塗
装するにはスポンジローラ塗装が好ましい。その後、転
写シートSの圧接を行う。
写シートの圧接〕被転写基材Bに、転写前に接着剤、目
止(シーラー)剤、易接着プライマー、下地塗装等の塗
装を行なう場合は、吹付け塗装、カーテンフロー塗装、
ハク塗りスポンジローラ塗装等の塗装法を用いることが
出来る。これらの中でも凹凸表面に効率よく、均一に塗
装するにはスポンジローラ塗装が好ましい。その後、転
写シートSの圧接を行う。
【0058】図3に示すように、先ず、被転写基材Bの
凹凸表面(図では凹凸表示は図示略)に、例えばスポン
ジローラRにより接着剤を塗工し接着剤層4を設ける
(図面右側)。そして次に、支持体1と転写層2とから
なる転写シートSの転写層2側を、凹凸表面を有する被
転写基材Bの凹凸表面側に対向させる様にして、転写シ
ートSの支持体1側に後に説明する噴出器3(固体粒子
噴出手段)から噴出させた多数の固体粒子Pを衝突さ
せ、その衝突圧を利用して、転写シートSを被転写基材
Bに押圧して、被転写基材Bの凹凸表面に追従成形し
て、転写層2を被転写基材Bの凹凸表面に接着させる。
その後、転写シートSの支持体1を被転写基材Bから剥
離除去することで、転写層2が被転写基材Bの凹凸表面
に転写された化粧板Dを得る。塗工手段としてスポンジ
ローラを用いる場合には、被転写基材Bの深い凹部の内
部にまで接着剤を確実に塗工できる。
凹凸表面(図では凹凸表示は図示略)に、例えばスポン
ジローラRにより接着剤を塗工し接着剤層4を設ける
(図面右側)。そして次に、支持体1と転写層2とから
なる転写シートSの転写層2側を、凹凸表面を有する被
転写基材Bの凹凸表面側に対向させる様にして、転写シ
ートSの支持体1側に後に説明する噴出器3(固体粒子
噴出手段)から噴出させた多数の固体粒子Pを衝突さ
せ、その衝突圧を利用して、転写シートSを被転写基材
Bに押圧して、被転写基材Bの凹凸表面に追従成形し
て、転写層2を被転写基材Bの凹凸表面に接着させる。
その後、転写シートSの支持体1を被転写基材Bから剥
離除去することで、転写層2が被転写基材Bの凹凸表面
に転写された化粧板Dを得る。塗工手段としてスポンジ
ローラを用いる場合には、被転写基材Bの深い凹部の内
部にまで接着剤を確実に塗工できる。
【0059】前記した好ましくは用いられるスポンジロ
ーラは、弾性を有するスポンジからなる、ローラ(円柱
状)であり、スポンジの材料としてはシリコーンゴム、
フッ素ゴム等のゴム弾性体である。シリコーンゴムやフ
ッ素ゴムは、耐熱性があり塗液を加温し粘度を下げて塗
工する場合にも適している。スポンジローラは、通常、
図4に示す如く、鉄等の剛体の軸芯R1の周囲をスポン
ジR2で被覆した構成のローラを用いる。スポンジはゴ
ム弾性体の内部に多数の細胞状の気泡を有するものであ
る。スポンジの構造は、各気泡は互いに独立する独立気
泡でも、互いに連通する連続気泡でも、どちらでもよ
い。スポンジローラの被転写基材凹凸表面への形状追従
性は、主として気泡を有する気泡構造によるからであ
る。この形状追従性の点で、スポンジローラは優れた特
性を有するので、特に表面凹凸が大きい被転写基材に対
し、その凹部内にまで塗工する場合に、中実のゴム製ロ
ーラで塗工した場合に比較して、スポンジローラの効果
が顕著である。例えば、深さが数mmから十数mmの表
面凹凸の凹部も含めて全面に塗液を塗工できる。
ーラは、弾性を有するスポンジからなる、ローラ(円柱
状)であり、スポンジの材料としてはシリコーンゴム、
フッ素ゴム等のゴム弾性体である。シリコーンゴムやフ
ッ素ゴムは、耐熱性があり塗液を加温し粘度を下げて塗
工する場合にも適している。スポンジローラは、通常、
図4に示す如く、鉄等の剛体の軸芯R1の周囲をスポン
ジR2で被覆した構成のローラを用いる。スポンジはゴ
ム弾性体の内部に多数の細胞状の気泡を有するものであ
る。スポンジの構造は、各気泡は互いに独立する独立気
泡でも、互いに連通する連続気泡でも、どちらでもよ
い。スポンジローラの被転写基材凹凸表面への形状追従
性は、主として気泡を有する気泡構造によるからであ
る。この形状追従性の点で、スポンジローラは優れた特
性を有するので、特に表面凹凸が大きい被転写基材に対
し、その凹部内にまで塗工する場合に、中実のゴム製ロ
ーラで塗工した場合に比較して、スポンジローラの効果
が顕著である。例えば、深さが数mmから十数mmの表
面凹凸の凹部も含めて全面に塗液を塗工できる。
【0060】なお、大きい表面凹凸に対しては、スプレ
ー塗工やフローコート等の非接触塗工法でも可能であ
る。しかし、これらの塗工法では、被転写基材の周囲ま
で塗液が飛び散ったり流れたりして、塗液のロスが多い
他に、作業環境上も好ましくない。
ー塗工やフローコート等の非接触塗工法でも可能であ
る。しかし、これらの塗工法では、被転写基材の周囲ま
で塗液が飛び散ったり流れたりして、塗液のロスが多い
他に、作業環境上も好ましくない。
【0061】しかし、接触塗工法であるスポンジローラ
による塗工では、塗液のロスも無く作業環境的にも好ま
しい。更に、接触面パターンを制御することで、被転写
基材の凹凸表面のうちの一部を被転写面として、部分塗
工による部分転写も可能である。接触面パターンの制御
は、スポンジローラの上げ下ろし、狭幅のスポンジロー
ラを間隔を離して複数設けて縞状パターンとする、或い
はスポンジローラ自身に凹凸を付ける等である。また、
塗液を被転写基材表面の凹凸形状の凸部のみ、或いは凸
部を主体にして施すならば、スポンジローラの回転軸を
被転写基材からその分だけ離して塗工することも可能で
ある。
による塗工では、塗液のロスも無く作業環境的にも好ま
しい。更に、接触面パターンを制御することで、被転写
基材の凹凸表面のうちの一部を被転写面として、部分塗
工による部分転写も可能である。接触面パターンの制御
は、スポンジローラの上げ下ろし、狭幅のスポンジロー
ラを間隔を離して複数設けて縞状パターンとする、或い
はスポンジローラ自身に凹凸を付ける等である。また、
塗液を被転写基材表面の凹凸形状の凸部のみ、或いは凸
部を主体にして施すならば、スポンジローラの回転軸を
被転写基材からその分だけ離して塗工することも可能で
ある。
【0062】また、スポンジローラが連続気泡の場合
は、ローラ内部で連結した気泡がローラ表面に開孔し、
気泡内に塗液を含んで、それを塗工できる。したがっ
て、連続気泡の場合は、独立気泡のスポンジローラより
も一回で多量の塗液を施せる利点がある。なお、もちろ
んのことであるが、スポンジローラによる塗液の塗工は
複数回行ってもよい。スポンジローラのゴム硬度は特に
限定されず、加圧用ではなく、その表面を接触させて、
或いは更にローラ内部気泡内に有る塗液を押し出すだけ
であるから、軟らかい方が好ましい。ローラの直径は、
特に限定されないが通常、100mm〜300mm程度
である。スポンジローラは非回転でもよいが、好ましく
は、軸芯R1の周りに回転させて、その周速度を被転写
基材の送り速度と同期させるとよい。
は、ローラ内部で連結した気泡がローラ表面に開孔し、
気泡内に塗液を含んで、それを塗工できる。したがっ
て、連続気泡の場合は、独立気泡のスポンジローラより
も一回で多量の塗液を施せる利点がある。なお、もちろ
んのことであるが、スポンジローラによる塗液の塗工は
複数回行ってもよい。スポンジローラのゴム硬度は特に
限定されず、加圧用ではなく、その表面を接触させて、
或いは更にローラ内部気泡内に有る塗液を押し出すだけ
であるから、軟らかい方が好ましい。ローラの直径は、
特に限定されないが通常、100mm〜300mm程度
である。スポンジローラは非回転でもよいが、好ましく
は、軸芯R1の周りに回転させて、その周速度を被転写
基材の送り速度と同期させるとよい。
【0063】なお、スポンジローラを加熱状態で用いれ
ば、塗液の熔融塗工もできる。加熱手段には、ローラ内
(但し、軸芯R1内)に電熱ヒータや誘電加熱をローラ
内に内蔵したり、或いは、ローラ外部に設けた赤外線輻
射ヒータも利用できる。
ば、塗液の熔融塗工もできる。加熱手段には、ローラ内
(但し、軸芯R1内)に電熱ヒータや誘電加熱をローラ
内に内蔵したり、或いは、ローラ外部に設けた赤外線輻
射ヒータも利用できる。
【0064】スポンジローラへの塗液の供給方法は特に
限定されないが、例えば図3及び図4の様に、スポンジ
ローラRに対し逆回転するローラ5とスポンジローラR
との間に塗液を供給すればよい。尚、ローラ5上の塗液
はドクター6でかき取る。
限定されないが、例えば図3及び図4の様に、スポンジ
ローラRに対し逆回転するローラ5とスポンジローラR
との間に塗液を供給すればよい。尚、ローラ5上の塗液
はドクター6でかき取る。
【0065】〔固体粒子〕転写シートSの圧接に用いる
固体粒子Pとしては、ガラスビーズ、セラミックビー
ズ、炭酸カルシウムビーズ、アルミナビーズ、ジルコニ
アビーズ、アランダムビーズ、コランダムビーズ等の無
機粉体である非金属無機粒子、鉄、炭素鋼、ステンレス
鋼等の鉄合金、アルミニウム、又はジュラルミン等のア
ルミニウム合金、チタン、亜鉛等の金属ビーズ等の金属
粒子、或いは、フッ素樹脂ビーズ、ナイロンビーズ、シ
リコーン樹脂ビーズ、ウレタン樹脂ビーズ、尿素樹脂ビ
ーズ、フェノール樹脂ビーズ、架橋ゴムビーズ等の樹脂
ビーズ等の有機粒子等を使用することができる。なお、
液体の水を固体粒子加速流体に使う場合は、固体粒子に
は、水で錆や腐食しないステンレスビーズや、ガラスビ
ーズ、セラミックビーズ、樹脂ビーズ等の非金属が好ま
しい。形状は球形状が好ましいが、回転楕円体形状、多
面体形状、鱗片状、無定形、その他の形状のものでも用
い得る。固体粒子の粒径としては、通常10〜1000
μm程度である。
固体粒子Pとしては、ガラスビーズ、セラミックビー
ズ、炭酸カルシウムビーズ、アルミナビーズ、ジルコニ
アビーズ、アランダムビーズ、コランダムビーズ等の無
機粉体である非金属無機粒子、鉄、炭素鋼、ステンレス
鋼等の鉄合金、アルミニウム、又はジュラルミン等のア
ルミニウム合金、チタン、亜鉛等の金属ビーズ等の金属
粒子、或いは、フッ素樹脂ビーズ、ナイロンビーズ、シ
リコーン樹脂ビーズ、ウレタン樹脂ビーズ、尿素樹脂ビ
ーズ、フェノール樹脂ビーズ、架橋ゴムビーズ等の樹脂
ビーズ等の有機粒子等を使用することができる。なお、
液体の水を固体粒子加速流体に使う場合は、固体粒子に
は、水で錆や腐食しないステンレスビーズや、ガラスビ
ーズ、セラミックビーズ、樹脂ビーズ等の非金属が好ま
しい。形状は球形状が好ましいが、回転楕円体形状、多
面体形状、鱗片状、無定形、その他の形状のものでも用
い得る。固体粒子の粒径としては、通常10〜1000
μm程度である。
【0066】なお、固体粒子は加熱手段や冷却手段を兼
用することもできる。加熱された加熱固体粒子を用いれ
ば、接着剤の加熱活性化やその架橋硬化の促進、或いは
転写シートの加熱による延伸性の向上を、転写シートの
押圧と共に行うこともできる。この場合、衝突圧印加前
に他の加熱方法で、ある程度まで転写シート、被転写基
材を加熱しておいてもよい。また、固体粒子は、接着後
の冷却促進目的で、接着時の接着剤の温度よりも低温の
固体粒子を、冷却固体粒子として用いることもできる。
また、固体粒子はその一部又は全部を加熱固体粒子、冷
却固体粒子として用いたり、加熱固体粒子を衝突させた
後、冷却固体粒子を衝突させる等と、併用してもよい。
また、他の加熱方法で転写シートや被転写基材、接着剤
等の加熱を要するものを充分に加熱しておき、これに冷
却固体粒子を用いて、転写シートの成形と接着及び冷却
を殆ど同時に行うこともできる。
用することもできる。加熱された加熱固体粒子を用いれ
ば、接着剤の加熱活性化やその架橋硬化の促進、或いは
転写シートの加熱による延伸性の向上を、転写シートの
押圧と共に行うこともできる。この場合、衝突圧印加前
に他の加熱方法で、ある程度まで転写シート、被転写基
材を加熱しておいてもよい。また、固体粒子は、接着後
の冷却促進目的で、接着時の接着剤の温度よりも低温の
固体粒子を、冷却固体粒子として用いることもできる。
また、固体粒子はその一部又は全部を加熱固体粒子、冷
却固体粒子として用いたり、加熱固体粒子を衝突させた
後、冷却固体粒子を衝突させる等と、併用してもよい。
また、他の加熱方法で転写シートや被転写基材、接着剤
等の加熱を要するものを充分に加熱しておき、これに冷
却固体粒子を用いて、転写シートの成形と接着及び冷却
を殆ど同時に行うこともできる。
【0067】固体粒子を冷却又は冷却するには、固体粒
子の貯蔵をホッパ等の形態のタンクに貯蔵する場合は、
タンク内やタンク外壁の設けた、電熱ヒータ、加熱蒸
気、冷媒等により加熱手段、冷却手段で行えばよい。ま
た、固体粒子輸送管の外壁にこれら手段を設けて、輸送
管にて加熱又は冷却してもよい。或いは、固体粒子の加
速に流体を用いる場合では、冷却又は加熱した流体を用
いて、該流体からの熱伝導で固体粒子を冷却又は加熱す
ることもできる。その場合、流体も転写シートに衝突さ
せることで、流体も固体と共に加熱又は冷却手段とする
ことができる。或いは、前記流体が液体で該液体と共に
固体粒子を貯蔵するタンクを用いる場合では、貯蔵中に
固体粒子及び液体を冷却、加熱してもよい。
子の貯蔵をホッパ等の形態のタンクに貯蔵する場合は、
タンク内やタンク外壁の設けた、電熱ヒータ、加熱蒸
気、冷媒等により加熱手段、冷却手段で行えばよい。ま
た、固体粒子輸送管の外壁にこれら手段を設けて、輸送
管にて加熱又は冷却してもよい。或いは、固体粒子の加
速に流体を用いる場合では、冷却又は加熱した流体を用
いて、該流体からの熱伝導で固体粒子を冷却又は加熱す
ることもできる。その場合、流体も転写シートに衝突さ
せることで、流体も固体と共に加熱又は冷却手段とする
ことができる。或いは、前記流体が液体で該液体と共に
固体粒子を貯蔵するタンクを用いる場合では、貯蔵中に
固体粒子及び液体を冷却、加熱してもよい。
【0068】〔固体粒子による衝突圧印加〕固体粒子P
を転写シートSに衝突させて衝突圧を印加し、転写シー
トSを被転写基材Bに押圧するには、固体粒子Pを噴出
する後述する固体粒子噴出手段から固体粒子Pを転写シ
ートSに向かって噴出させて、転写シートSに衝突圧を
印加する。固体粒子噴出手段としては、粒子加速器とし
て例えば回転する羽根車を用いた噴出器や、吹出ノズル
を用いた噴出器を用いる。羽根車による噴出器は、羽根
車の回転により固体粒子を加速し噴出するものである。
吹出ノズルによる噴出器は、固体粒子加速流体を用い
て、固体粒子を高速の該流体の流体流で加速、搬送させ
て該流体と共に噴出するものである。羽根車や吹出ノズ
ルには、サンドブラスト或いはショットブラスト、ショ
ットピーニング等とブラスト分野にて使用されているも
のを流用できる。例えば羽根車には遠心式ブラスト装
置、吹出ノズルには加圧式や吸引式ブラスト装置、ウェ
ットブラスト装置等である。遠心式ブラスト装置は羽根
車の回転力で固体粒子を加速し噴出する。加圧式ブラス
ト装置は、圧縮空気に混合しておいて固体粒子を、空気
と共に噴出する。吸引式ブラスト装置は、圧縮空気の高
速流で生ずる負圧部に固体粒子を吸い込み、空気と共に
噴出する。ウェットブラスト装置は、固体粒子を液体と
混合して噴出する。
を転写シートSに衝突させて衝突圧を印加し、転写シー
トSを被転写基材Bに押圧するには、固体粒子Pを噴出
する後述する固体粒子噴出手段から固体粒子Pを転写シ
ートSに向かって噴出させて、転写シートSに衝突圧を
印加する。固体粒子噴出手段としては、粒子加速器とし
て例えば回転する羽根車を用いた噴出器や、吹出ノズル
を用いた噴出器を用いる。羽根車による噴出器は、羽根
車の回転により固体粒子を加速し噴出するものである。
吹出ノズルによる噴出器は、固体粒子加速流体を用い
て、固体粒子を高速の該流体の流体流で加速、搬送させ
て該流体と共に噴出するものである。羽根車や吹出ノズ
ルには、サンドブラスト或いはショットブラスト、ショ
ットピーニング等とブラスト分野にて使用されているも
のを流用できる。例えば羽根車には遠心式ブラスト装
置、吹出ノズルには加圧式や吸引式ブラスト装置、ウェ
ットブラスト装置等である。遠心式ブラスト装置は羽根
車の回転力で固体粒子を加速し噴出する。加圧式ブラス
ト装置は、圧縮空気に混合しておいて固体粒子を、空気
と共に噴出する。吸引式ブラスト装置は、圧縮空気の高
速流で生ずる負圧部に固体粒子を吸い込み、空気と共に
噴出する。ウェットブラスト装置は、固体粒子を液体と
混合して噴出する。
【0069】また、固体粒子噴出手段としては、吹出ノ
ズルや羽根車以外にも、重力による自由落下を利用して
固体粒子を加速する方法、磁性体粒子を磁場によって加
速する方法等を採用することも可能である。なお、羽根
車、重力、磁場を用いた固体粒子噴出手段の場合は、真
空中で固体粒子を転写シートに向かって噴出させること
も可能である。
ズルや羽根車以外にも、重力による自由落下を利用して
固体粒子を加速する方法、磁性体粒子を磁場によって加
速する方法等を採用することも可能である。なお、羽根
車、重力、磁場を用いた固体粒子噴出手段の場合は、真
空中で固体粒子を転写シートに向かって噴出させること
も可能である。
【0070】〔羽根車〕図5〜図8に、噴出器の粒子加
速器として用い得る羽根車の一例の概念図を示す。これ
らは、ブラスチング分野にて使用されている遠心式ブラ
スト装置に該当する。
速器として用い得る羽根車の一例の概念図を示す。これ
らは、ブラスチング分野にて使用されている遠心式ブラ
スト装置に該当する。
【0071】図面では、羽根車812は、複数の羽根8
13がその両側を2枚の側面板814で固定され、且つ
回転中心部は羽根813が無い中空部815となってい
る。更に、この中空部815内に方向制御器816(図
7参照)を内在する。方向制御器816は、外周の一部
が円周方向に開口した開口部817を有し中空筒状で羽
根車812の回転軸芯と同一回転軸芯で、羽根車812
とは独立して回動自在となっている。羽根車使用時は、
方向制御器816の開口部817を適宜の方向に向くよ
うに固定しておく。更に、この方向制御器の内部に、内
部中空で羽根車812の回転軸芯と同一回転軸芯のもう
一つの羽根車が散布器818として内在する(図7参
照)。散布器818は外側の羽根車812と共に回転す
る。そして、前記側面板814の回転中心には回転軸8
19が固定され、回転軸819は、軸受820で回転自
在に軸支され電動機等の回転動力源(図示略)によって
駆動回転され、羽根車812が回転する。また回転軸8
19は、羽根813を間に有する2枚の側面板814間
には貫通しておらず、軸無しの空間を形成している。
13がその両側を2枚の側面板814で固定され、且つ
回転中心部は羽根813が無い中空部815となってい
る。更に、この中空部815内に方向制御器816(図
7参照)を内在する。方向制御器816は、外周の一部
が円周方向に開口した開口部817を有し中空筒状で羽
根車812の回転軸芯と同一回転軸芯で、羽根車812
とは独立して回動自在となっている。羽根車使用時は、
方向制御器816の開口部817を適宜の方向に向くよ
うに固定しておく。更に、この方向制御器の内部に、内
部中空で羽根車812の回転軸芯と同一回転軸芯のもう
一つの羽根車が散布器818として内在する(図7参
照)。散布器818は外側の羽根車812と共に回転す
る。そして、前記側面板814の回転中心には回転軸8
19が固定され、回転軸819は、軸受820で回転自
在に軸支され電動機等の回転動力源(図示略)によって
駆動回転され、羽根車812が回転する。また回転軸8
19は、羽根813を間に有する2枚の側面板814間
には貫通しておらず、軸無しの空間を形成している。
【0072】そして、散布器818の内部に固体粒子P
がホッパ等から輸送管を通って供給される。通常、固体
粒子は、羽根車の上方(直上又は斜上方)から供給す
る。散布器内に供給された固体粒子は散布器の羽根車で
外側に飛び散る。飛び散った固体粒子は、方向制御器8
16の開口部817によって許された方向にのみ放出さ
れ、外側の羽根車812の羽根813と羽根813との
間に供給される。そして、羽根813に衝突し、羽根車
812の回転力で加速され、羽根車から噴出する。
がホッパ等から輸送管を通って供給される。通常、固体
粒子は、羽根車の上方(直上又は斜上方)から供給す
る。散布器内に供給された固体粒子は散布器の羽根車で
外側に飛び散る。飛び散った固体粒子は、方向制御器8
16の開口部817によって許された方向にのみ放出さ
れ、外側の羽根車812の羽根813と羽根813との
間に供給される。そして、羽根813に衝突し、羽根車
812の回転力で加速され、羽根車から噴出する。
【0073】なお、固体粒子の噴出方向は、図5〜図6
の様に略鉛直下方であるが、水平方向、或いは斜下方
(図示略)等としてもよい。図8(A)及び図8(B)
に方向制御器816の開口部817の向きの設定より固
体粒子の噴出方向を調整する噴出方向制御の概念図を示
す(図8(A)、(B)では方向制御器はそれぞれ図示
の位置で固定されている)。なお、方向制御器816
は、その開口部の円周方向、幅方向の大きさを調整する
ことで、固体粒子の噴出量を調整することもできる。
の様に略鉛直下方であるが、水平方向、或いは斜下方
(図示略)等としてもよい。図8(A)及び図8(B)
に方向制御器816の開口部817の向きの設定より固
体粒子の噴出方向を調整する噴出方向制御の概念図を示
す(図8(A)、(B)では方向制御器はそれぞれ図示
の位置で固定されている)。なお、方向制御器816
は、その開口部の円周方向、幅方向の大きさを調整する
ことで、固体粒子の噴出量を調整することもできる。
【0074】なお、図6に於いては、回転軸819は側
面板814の外側のみで中空部815にまで貫通してい
ない構成となっているが、この他、中空部の直径より細
い回転軸を該中空部にまで貫通させたり、外周に固体粒
子通り抜け用の開口部を設けた中空筒状の回転軸の内部
自身を中空部とする構成などでもよい(図示略)。
面板814の外側のみで中空部815にまで貫通してい
ない構成となっているが、この他、中空部の直径より細
い回転軸を該中空部にまで貫通させたり、外周に固体粒
子通り抜け用の開口部を設けた中空筒状の回転軸の内部
自身を中空部とする構成などでもよい(図示略)。
【0075】羽根813の形は、図5〜図8の様な長方
形の平板(直方体)が代表的であるが、この他、湾曲曲
面板、スクリュープロペラ等のプロペラ形等を用いるこ
とも可能であり、用途、目的に応じて選択する。また、
羽根の数は2枚〜10枚の範囲から通常は選択する。
形の平板(直方体)が代表的であるが、この他、湾曲曲
面板、スクリュープロペラ等のプロペラ形等を用いるこ
とも可能であり、用途、目的に応じて選択する。また、
羽根の数は2枚〜10枚の範囲から通常は選択する。
【0076】羽根車の形状、枚数、回転速度、及び固体
粒子の質量や供給速度と供給方向、方向制御器の開口部
サイズ及び向きの組み合わせにより、加速された固体粒
子の噴出(吹出)方向、噴出速度、投射密度、噴出拡散
角等を調整する。
粒子の質量や供給速度と供給方向、方向制御器の開口部
サイズ及び向きの組み合わせにより、加速された固体粒
子の噴出(吹出)方向、噴出速度、投射密度、噴出拡散
角等を調整する。
【0077】また、図9は、羽根車の別の一例を示す概
念図である。同図の羽根車812aは、複数の平板状の
羽根813aがその両側を2枚の側面板814aで固定
された構造である。通常、固体粒子Pは、羽根車の上方
(直上又は斜上方)から供給する。また、側面板814
aは回転軸819aに対して幅方向の噴出方向の規制も
する。羽根車の形状、枚数、回転速度、及び固体粒子の
質量や供給速度と供給方向の組み合わせにより、加速さ
れた固体粒子の噴出(吹出)方向、噴出速度、投射密
度、噴出拡散角等を調整する。固体粒子の噴出方向は鉛
直下方(図示略)、水平方向(図9)、或いは斜下方
(図示略)等が可能である。
念図である。同図の羽根車812aは、複数の平板状の
羽根813aがその両側を2枚の側面板814aで固定
された構造である。通常、固体粒子Pは、羽根車の上方
(直上又は斜上方)から供給する。また、側面板814
aは回転軸819aに対して幅方向の噴出方向の規制も
する。羽根車の形状、枚数、回転速度、及び固体粒子の
質量や供給速度と供給方向の組み合わせにより、加速さ
れた固体粒子の噴出(吹出)方向、噴出速度、投射密
度、噴出拡散角等を調整する。固体粒子の噴出方向は鉛
直下方(図示略)、水平方向(図9)、或いは斜下方
(図示略)等が可能である。
【0078】また、上記した羽根車812、812a等
の羽根車には、更に、必要に応じ、固体粒子の噴出取出
部分のみ開口させ、それ以外の羽根車周囲を被覆する噴
出ガイド(不図示)を備えることで、固体粒子の噴出方
向を揃えたり、固体粒子噴出方向制御をすることもでき
る。噴出ガイドの開口部の形状は、例えば、中空の円柱
状、多角柱状、円錐状、多角錐状、魚尾状等である。噴
出ガイドは、単一開口部を有するものでもよいし、或い
は内部がハニカム(蜂の巣)状に区画されたものでもよ
い。
の羽根車には、更に、必要に応じ、固体粒子の噴出取出
部分のみ開口させ、それ以外の羽根車周囲を被覆する噴
出ガイド(不図示)を備えることで、固体粒子の噴出方
向を揃えたり、固体粒子噴出方向制御をすることもでき
る。噴出ガイドの開口部の形状は、例えば、中空の円柱
状、多角柱状、円錐状、多角錐状、魚尾状等である。噴
出ガイドは、単一開口部を有するものでもよいし、或い
は内部がハニカム(蜂の巣)状に区画されたものでもよ
い。
【0079】羽根車812、812a等の羽根車の寸法
は、通常直径5〜60cm程度、羽根の幅は5〜20c
m程度、羽根の長さは、ほぼ羽根車の直径程度、羽根車
の回転数は500〜5000〔rpm〕程度である。固
体粒子の噴出速度は10〜50〔m/s〕程度、投射密
度は10〜150〔kg/m2 〕程度である。
は、通常直径5〜60cm程度、羽根の幅は5〜20c
m程度、羽根の長さは、ほぼ羽根車の直径程度、羽根車
の回転数は500〜5000〔rpm〕程度である。固
体粒子の噴出速度は10〜50〔m/s〕程度、投射密
度は10〜150〔kg/m2 〕程度である。
【0080】また、羽根車の羽根の材質は、セラミッ
ク、或いはスチール、高クロム鋳鋼、チタン、チタン合
金等の金属等から適宜選択すればよい。固体粒子は羽根
に接触して加速されるので、羽根には、耐摩耗性のよい
高クロム鋳鋼、セラミックを用いるとよい。
ク、或いはスチール、高クロム鋳鋼、チタン、チタン合
金等の金属等から適宜選択すればよい。固体粒子は羽根
に接触して加速されるので、羽根には、耐摩耗性のよい
高クロム鋳鋼、セラミックを用いるとよい。
【0081】〔吹出ノズル〕固体粒子Pを流体と共に噴
出する固体粒子噴出手段として、図10に吹出ノズルを
用いた噴出器840の一例の概念図を示す。なお、同図
に示す噴出器840は固体粒子加速流体として気体を用
い、固体粒子噴出時に該気体と固体粒子を混合して噴出
する形態の噴出器の一例である。同図の噴出器840
は、固体粒子Pと流体Fを混合する誘導室841と、誘
導室841内に流体Fを噴出する内部ノズル842と、
ノズル開口部843から固体粒子P及び流体Fを噴出す
る吹出ノズル部844からなる。圧縮機又は送風機(不
図示)から適宜加圧タンク(不図示)を経て送られる流
体Fを、内部ノズル842から噴出し誘導室841を経
てノズル844のノズル開口部843から噴出する際
に、噴出器内の誘導室841にて、高速で流れる流体流
の作用で負圧を作り、この負圧により固体粒子を流体流
に導き混合し、流体流で固体粒子を加速、搬送して、ノ
ズル844のノズル開口部843から流体流と共に噴出
するものである。
出する固体粒子噴出手段として、図10に吹出ノズルを
用いた噴出器840の一例の概念図を示す。なお、同図
に示す噴出器840は固体粒子加速流体として気体を用
い、固体粒子噴出時に該気体と固体粒子を混合して噴出
する形態の噴出器の一例である。同図の噴出器840
は、固体粒子Pと流体Fを混合する誘導室841と、誘
導室841内に流体Fを噴出する内部ノズル842と、
ノズル開口部843から固体粒子P及び流体Fを噴出す
る吹出ノズル部844からなる。圧縮機又は送風機(不
図示)から適宜加圧タンク(不図示)を経て送られる流
体Fを、内部ノズル842から噴出し誘導室841を経
てノズル844のノズル開口部843から噴出する際
に、噴出器内の誘導室841にて、高速で流れる流体流
の作用で負圧を作り、この負圧により固体粒子を流体流
に導き混合し、流体流で固体粒子を加速、搬送して、ノ
ズル844のノズル開口部843から流体流と共に噴出
するものである。
【0082】なお、吹出ノズルには、固体粒子加速流体
として液体を用いる吹出ノズル等もある。液体の場合
は、例えばポンプ(不図示、流体が液体の場合)によ
り、流体と固体粒子とを加圧タンク(不図示)に混合貯
蔵しておき、この混合液を吹出ノズルのノズル開口部か
ら噴出するもの等が使用される。
として液体を用いる吹出ノズル等もある。液体の場合
は、例えばポンプ(不図示、流体が液体の場合)によ
り、流体と固体粒子とを加圧タンク(不図示)に混合貯
蔵しておき、この混合液を吹出ノズルのノズル開口部か
ら噴出するもの等が使用される。
【0083】ノズル開口部の形状は、中空の円柱状、多
角柱状、円錐状、多角錐状、魚尾状等の形状のものを用
いる。吹出ノズルは、単一開口部を有するものでもよい
し、或いは内部がハニカム(蜂の巣)状に区画されたも
のでもよい。流体圧は吹付圧力で通常0.1〜100k
g/cm2 程度である。流体流の流速は、液流では通常
1〜80m/秒程度、気流では通常5〜80m/秒程度
である。
角柱状、円錐状、多角錐状、魚尾状等の形状のものを用
いる。吹出ノズルは、単一開口部を有するものでもよい
し、或いは内部がハニカム(蜂の巣)状に区画されたも
のでもよい。流体圧は吹付圧力で通常0.1〜100k
g/cm2 程度である。流体流の流速は、液流では通常
1〜80m/秒程度、気流では通常5〜80m/秒程度
である。
【0084】誘導室やノズル部等の噴出器の材質は、セ
ラミック、スチール、チタン、チタン合金等から流体の
種類によって適宜選択すればよい。なお、固体粒子は噴
出器内壁を通過するので、固体粒子に金属ビーズや無機
粒子を用いる場合には粒子が硬質であるので、耐摩耗性
のよいセラミックを用いるとよい。流体が液体の場合
は、錆、溶解、腐食等を生じない材料を選ぶ。例えば流
体が水ならば、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、合
成樹脂、セラミックを用いる。但し、表面に防水加工す
れば、スチール等でもよい。
ラミック、スチール、チタン、チタン合金等から流体の
種類によって適宜選択すればよい。なお、固体粒子は噴
出器内壁を通過するので、固体粒子に金属ビーズや無機
粒子を用いる場合には粒子が硬質であるので、耐摩耗性
のよいセラミックを用いるとよい。流体が液体の場合
は、錆、溶解、腐食等を生じない材料を選ぶ。例えば流
体が水ならば、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、合
成樹脂、セラミックを用いる。但し、表面に防水加工す
れば、スチール等でもよい。
【0085】〔流体〕流体Fは、固体粒子加速流体とし
て、固体粒子Pを該流体流によって加速、搬送して、該
流体Fと共に固体粒子Pを固体粒子噴出手段から噴出さ
せる場合(吹出ノズル等)に用いる。流体Fは固体粒子
Pを加速する固体粒子加速流体である。流体には気体、
液体ともに利用可能であるが、通常は取扱いが容易な気
体を用いる。気体としては、空気が代表的であるが、炭
酸ガス、窒素等でもよい。
て、固体粒子Pを該流体流によって加速、搬送して、該
流体Fと共に固体粒子Pを固体粒子噴出手段から噴出さ
せる場合(吹出ノズル等)に用いる。流体Fは固体粒子
Pを加速する固体粒子加速流体である。流体には気体、
液体ともに利用可能であるが、通常は取扱いが容易な気
体を用いる。気体としては、空気が代表的であるが、炭
酸ガス、窒素等でもよい。
【0086】液体としては、必ずしも限定されないが、
不燃性、乾燥の容易性、無毒性、低価格、入手の容易
性、等から水は好ましい材料の一つである。この他、フ
ロン、グリセリン、シリコン油等の不燃性の液体も使用
できる。液体を(気体もそうであるが)転写シートに固
体粒子と共に衝突させることができる。当然のことなら
がら、液体は気体よりも密度が高いため、気体よりも液
体の方が、流体流で固体粒子を加速する場合に加速し易
く、しかも液体が転写シートに衝突する場合に、気体と
等速度の衝突でも、衝突圧は気体に比べてより大きく且
つ実用性のある衝突圧が得られる(また、固体粒子との
密度差も少ないので固体粒子の搬送もし易い)。従っ
て、液体の場合は、転写圧として固体粒子の衝突圧以外
に、液体の衝突圧も利用でき、その分より大きな転写圧
を印加でき、その結果、転写シートを被転写基材の表面
凹凸形状へ追従させ成形する成形効果により大きなもの
が得られる。
不燃性、乾燥の容易性、無毒性、低価格、入手の容易
性、等から水は好ましい材料の一つである。この他、フ
ロン、グリセリン、シリコン油等の不燃性の液体も使用
できる。液体を(気体もそうであるが)転写シートに固
体粒子と共に衝突させることができる。当然のことなら
がら、液体は気体よりも密度が高いため、気体よりも液
体の方が、流体流で固体粒子を加速する場合に加速し易
く、しかも液体が転写シートに衝突する場合に、気体と
等速度の衝突でも、衝突圧は気体に比べてより大きく且
つ実用性のある衝突圧が得られる(また、固体粒子との
密度差も少ないので固体粒子の搬送もし易い)。従っ
て、液体の場合は、転写圧として固体粒子の衝突圧以外
に、液体の衝突圧も利用でき、その分より大きな転写圧
を印加でき、その結果、転写シートを被転写基材の表面
凹凸形状へ追従させ成形する成形効果により大きなもの
が得られる。
【0087】また、衝突圧印加時の加熱又は冷却手段と
して流体を用いる場合、気体よりも液体の方が比熱が大
きいので、より大きな加熱又は冷却効果が得られる。ま
た、液体が水の様な電気伝導体の場合は、気体の場合に
比べて静電気帯電に対する防爆対策もより容易となる。
して流体を用いる場合、気体よりも液体の方が比熱が大
きいので、より大きな加熱又は冷却効果が得られる。ま
た、液体が水の様な電気伝導体の場合は、気体の場合に
比べて静電気帯電に対する防爆対策もより容易となる。
【0088】〔衝突圧印加形態〕噴出器は、1個のみの
使用でも衝突圧印加領域の面積次第では可能であるが、
要求する面積が大きい場合には複数用いて、転写シート
Sに衝突する固体粒子の衝突領域が所望の形状となる様
にするとよい。例えば、転写シートS及び被転写基材B
の送り方向に直交して幅方向に一直線状に複数列を配置
して、幅方向に直線状で幅広の帯状形状の衝突領域とす
る。或いは、図11(A)の噴出器32の配置は千鳥格
子状の配置であり、図11(B)は一列配置として、幅
方向中央部は送り方向の上流側で衝突する様にした配置
である。図11(B)の配置では、転写シートSの被転
写基材への衝突圧による圧接は幅方向中央部から始ま
り、順次、幅方向両端部に向かって圧接されて行く。こ
の様にすると、幅方向中央部に空気を抱き込んだまま、
転写シートSが被転写基材Bに密着することを防止でき
る。図11の様に噴出器を幅方向に複数個配列する場合
には、個々の噴出器の加圧領域が互いに一部重複し、全
幅にわたってもれなく加圧できる様に配列することが好
ましい。図11(B)にそのような配列の一例を示す。
該図に於いて、点線部分が加圧領域を示す。
使用でも衝突圧印加領域の面積次第では可能であるが、
要求する面積が大きい場合には複数用いて、転写シート
Sに衝突する固体粒子の衝突領域が所望の形状となる様
にするとよい。例えば、転写シートS及び被転写基材B
の送り方向に直交して幅方向に一直線状に複数列を配置
して、幅方向に直線状で幅広の帯状形状の衝突領域とす
る。或いは、図11(A)の噴出器32の配置は千鳥格
子状の配置であり、図11(B)は一列配置として、幅
方向中央部は送り方向の上流側で衝突する様にした配置
である。図11(B)の配置では、転写シートSの被転
写基材への衝突圧による圧接は幅方向中央部から始ま
り、順次、幅方向両端部に向かって圧接されて行く。こ
の様にすると、幅方向中央部に空気を抱き込んだまま、
転写シートSが被転写基材Bに密着することを防止でき
る。図11の様に噴出器を幅方向に複数個配列する場合
には、個々の噴出器の加圧領域が互いに一部重複し、全
幅にわたってもれなく加圧できる様に配列することが好
ましい。図11(B)にそのような配列の一例を示す。
該図に於いて、点線部分が加圧領域を示す。
【0089】また、衝突圧印加時間を長くするには、噴
出器は、転写シート及び被転写基材の送り方向に向かっ
て2列以上配置する多段配置が好ましい。
出器は、転写シート及び被転写基材の送り方向に向かっ
て2列以上配置する多段配置が好ましい。
【0090】また、衝突圧は、必ずしも衝突領域内で全
て均一にする必要はない。図12は、転写シートの搬送
方向に直交する幅方向の中央部が最大の衝突圧で、幅方
向両端部に行くに従って衝突圧が低下する山型圧力分布
の設定例である。この設定は、圧が高い所(同図では中
央部)から低い所(同図では両側部)に向かって順次段
階的に圧接が進行することを助ける。但し、図12の如
き圧力分布とする場合、被転写基材上に於ける衝突圧
は、所望の凹凸表面への転写が完全に行えて、なお且つ
圧過剰による転写シートの歪み、被転写基材の変形、破
損等の生じない適正圧力範囲内に全て納まる様に調整す
る。なお、ゴム製転写ローラによる凹凸表面への転写装
飾方法では、転写ローラの中央部直径を太めとすれば、
圧力的には中央部は強くできるが、中央部と両端部とで
円周長が異なってしまい、接触して圧印加され転写シー
トの送りを均一にできない。衝突圧の調整は、噴出器か
ら転写シートに衝突する固体粒子の速度、単位時間当た
りの衝突する固体粒子数、及び1粒子の質量を制御する
ことで調整する。これらのうち、固体粒子の速度を調整
するには、例えば羽根車を用いる噴出器の場合は、羽根
車の回転数、羽根車の直径等で調整する。また、吹出ノ
ズルを用いる噴出器の場合は、バルブの開閉量、バルブ
に連結する固体粒子を搬送する管の内径の大小、圧力調
整器(レギュレータ)等を用いて噴出器直前の流体圧
(流体単体、又は流体と固体粒子との混合物)の調整に
より、噴出する固体粒子及び流体流の速度を制御するこ
とで調整する。
て均一にする必要はない。図12は、転写シートの搬送
方向に直交する幅方向の中央部が最大の衝突圧で、幅方
向両端部に行くに従って衝突圧が低下する山型圧力分布
の設定例である。この設定は、圧が高い所(同図では中
央部)から低い所(同図では両側部)に向かって順次段
階的に圧接が進行することを助ける。但し、図12の如
き圧力分布とする場合、被転写基材上に於ける衝突圧
は、所望の凹凸表面への転写が完全に行えて、なお且つ
圧過剰による転写シートの歪み、被転写基材の変形、破
損等の生じない適正圧力範囲内に全て納まる様に調整す
る。なお、ゴム製転写ローラによる凹凸表面への転写装
飾方法では、転写ローラの中央部直径を太めとすれば、
圧力的には中央部は強くできるが、中央部と両端部とで
円周長が異なってしまい、接触して圧印加され転写シー
トの送りを均一にできない。衝突圧の調整は、噴出器か
ら転写シートに衝突する固体粒子の速度、単位時間当た
りの衝突する固体粒子数、及び1粒子の質量を制御する
ことで調整する。これらのうち、固体粒子の速度を調整
するには、例えば羽根車を用いる噴出器の場合は、羽根
車の回転数、羽根車の直径等で調整する。また、吹出ノ
ズルを用いる噴出器の場合は、バルブの開閉量、バルブ
に連結する固体粒子を搬送する管の内径の大小、圧力調
整器(レギュレータ)等を用いて噴出器直前の流体圧
(流体単体、又は流体と固体粒子との混合物)の調整に
より、噴出する固体粒子及び流体流の速度を制御するこ
とで調整する。
【0091】〔噴出器の被転写基材に対する配置方法〕
羽根車を用いた噴出器の場合は、固体粒子の噴出方向
は、原理的に羽根車回転軸に平行方向にはあまり広がら
ず、該回転軸に直交方向に広がる傾向がある。一方、吹
出ノズルの場合は、噴出する固体粒子の広がりは、羽根
車による噴出器の場合よりも広がりが少なく、且つ広が
っても通常はどの方向にも均一で等方的である。このよ
うな噴出器の特性を考慮して、噴出器の配置は決めれば
よい。しかし、一つ噴出器で所望の衝突領域の大きさに
出来ない時は、噴出器を複数用いればよい。
羽根車を用いた噴出器の場合は、固体粒子の噴出方向
は、原理的に羽根車回転軸に平行方向にはあまり広がら
ず、該回転軸に直交方向に広がる傾向がある。一方、吹
出ノズルの場合は、噴出する固体粒子の広がりは、羽根
車による噴出器の場合よりも広がりが少なく、且つ広が
っても通常はどの方向にも均一で等方的である。このよ
うな噴出器の特性を考慮して、噴出器の配置は決めれば
よい。しかし、一つ噴出器で所望の衝突領域の大きさに
出来ない時は、噴出器を複数用いればよい。
【0092】この様に、複数の噴出器を被転写基材の被
転写面に対して配置する場合は、各噴出器は被転写基材
に平行にし、且つ各噴出器の噴出方向が被転写基材の法
線方向になる様な配置が基本である。この様な平行配置
は、被転写基材の被転写面の包絡面に垂直に固体粒子を
衝突させ、基本的に衝突圧を最大に有効利用できるから
である。従って、例えば、図13の様に、被転写基材B
の被転写面の包絡面(の搬送方向に直角の断面形状)が
円型になる円筒状の凸曲面であれば、複数の噴出器32
を用意し各噴出器が主とし受け持つ個別の衝突面(凸曲
面の接平面)に対して、略垂直に固体粒子が衝突する様
に、噴出器の向きを近接する被転写基材面の包絡面の法
線方向にして配置するとよい。この様に噴出器の配置
は、対象とする被転写基材の凹凸形状に合わせて、噴出
器の噴出方向を固体粒子がなるべく垂直に衝突する様に
合わせるとよい。ただ、噴出器の向きは、転写シート支
持体側面に対して必ずしも垂直にする必要はない。ま
た、噴出器は多めに設けておき、製造する被転写基材に
よっては、一部の噴出器は停止させてもよい。
転写面に対して配置する場合は、各噴出器は被転写基材
に平行にし、且つ各噴出器の噴出方向が被転写基材の法
線方向になる様な配置が基本である。この様な平行配置
は、被転写基材の被転写面の包絡面に垂直に固体粒子を
衝突させ、基本的に衝突圧を最大に有効利用できるから
である。従って、例えば、図13の様に、被転写基材B
の被転写面の包絡面(の搬送方向に直角の断面形状)が
円型になる円筒状の凸曲面であれば、複数の噴出器32
を用意し各噴出器が主とし受け持つ個別の衝突面(凸曲
面の接平面)に対して、略垂直に固体粒子が衝突する様
に、噴出器の向きを近接する被転写基材面の包絡面の法
線方向にして配置するとよい。この様に噴出器の配置
は、対象とする被転写基材の凹凸形状に合わせて、噴出
器の噴出方向を固体粒子がなるべく垂直に衝突する様に
合わせるとよい。ただ、噴出器の向きは、転写シート支
持体側面に対して必ずしも垂直にする必要はない。ま
た、噴出器は多めに設けておき、製造する被転写基材に
よっては、一部の噴出器は停止させてもよい。
【0093】〔所望凹部の所望の領域への着色塗料の塗
装〕前記のようにして、固体粒子Pの衝突圧を利用して
被転写基材Bの凹凸表面へ転写シートSの圧接を行い、
支持体1を剥離除去して、転写層2を被転写基材Bの凹
凸表面へ転写した後、転写された被転写基材Bの凹凸表
面の凹部内のうち、所望の、例えば凸部とは異なる色彩
を欲する部分(領域)にのみ(もちろん全ての凹部、及
び全ての凹部内領域であってもよい)、図1(c)の如
く、所望の色彩と隠蔽性を有する塗料を塗装する。塗料
のバインダーは公知の物、例えば絵柄層用インキのバイ
ンダーとして例示した物等が用いられる。顔料も公知の
物、例えば絵柄層用として列記した物等が用いられる
が、隠蔽性を出すため、チタン白、またはカーボンブラ
ックのいづれかを含むことが好ましい。所望の凹部の所
望の部分にのみ選択的に塗装する手段としては、例えば
数値制御(NC)でノズルNの先端の座標と塗装のON
−OFFを制御できる、吹付塗工機(図1(C)にノズ
ル付近のみ図示)、インキジェットプリンター、手作業
による筆又はハケによる塗工法、或いは図2に示す様な
所謂ワイピング法即ち、先ず凹凸表面全面にわたって塗
料Cを塗布し、塗料が固化する迄にゴム製のスキージー
乃至はヘラ7等で凸部の塗料のみを除去する方法等が用
いられる。また凹部内の所望の部分の例としては、図1
(D)の如く凹部の底面のみ、図2の如く凹部の側面か
ら底面にかけて等任意である。
装〕前記のようにして、固体粒子Pの衝突圧を利用して
被転写基材Bの凹凸表面へ転写シートSの圧接を行い、
支持体1を剥離除去して、転写層2を被転写基材Bの凹
凸表面へ転写した後、転写された被転写基材Bの凹凸表
面の凹部内のうち、所望の、例えば凸部とは異なる色彩
を欲する部分(領域)にのみ(もちろん全ての凹部、及
び全ての凹部内領域であってもよい)、図1(c)の如
く、所望の色彩と隠蔽性を有する塗料を塗装する。塗料
のバインダーは公知の物、例えば絵柄層用インキのバイ
ンダーとして例示した物等が用いられる。顔料も公知の
物、例えば絵柄層用として列記した物等が用いられる
が、隠蔽性を出すため、チタン白、またはカーボンブラ
ックのいづれかを含むことが好ましい。所望の凹部の所
望の部分にのみ選択的に塗装する手段としては、例えば
数値制御(NC)でノズルNの先端の座標と塗装のON
−OFFを制御できる、吹付塗工機(図1(C)にノズ
ル付近のみ図示)、インキジェットプリンター、手作業
による筆又はハケによる塗工法、或いは図2に示す様な
所謂ワイピング法即ち、先ず凹凸表面全面にわたって塗
料Cを塗布し、塗料が固化する迄にゴム製のスキージー
乃至はヘラ7等で凸部の塗料のみを除去する方法等が用
いられる。また凹部内の所望の部分の例としては、図1
(D)の如く凹部の底面のみ、図2の如く凹部の側面か
ら底面にかけて等任意である。
【0094】〔チャンバ使用での連続転写の一形態〕転
写シートSの圧接のために固体粒子を実際に使用する場
合、固体粒子を周囲の雰囲気中に飛散させずに且つ循環
再利用するのが好ましい。そこで、次に、本発明の凹凸
表面への転写装飾方法の一形態として、チャンバを使用
して固体粒子の飛散防止及び循環再利用をしながら連続
転写を行い、凹部内へ塗料Cの塗装を行う場合に好適に
用いることのできる装置の一形態を図14に従い説明す
る。
写シートSの圧接のために固体粒子を実際に使用する場
合、固体粒子を周囲の雰囲気中に飛散させずに且つ循環
再利用するのが好ましい。そこで、次に、本発明の凹凸
表面への転写装飾方法の一形態として、チャンバを使用
して固体粒子の飛散防止及び循環再利用をしながら連続
転写を行い、凹部内へ塗料Cの塗装を行う場合に好適に
用いることのできる装置の一形態を図14に従い説明す
る。
【0095】同図の装置は、長尺の転写シートSを用
い、凹凸表面を有する平板状の被転写基材Bに、装飾層
等を順次連続的に転写し、そしてその後、所望の凹部内
に所望の塗装を行う装置である。同図装置は、被転写基
材Bを搬送する基材搬送装置10と、転写シートSを供
給するシート供給装置20と、チャンバ33内において
固体粒子Pを噴出器32から噴出して、転写シートSの
支持体側に衝突させて衝突圧を順次印加し、転写シート
Sを被転写基材Bに押圧する衝突圧印加部30を備え、
更に被転写基材Bに接着剤をスポンジローラRにより塗
工する基材塗工装置50をチャンバ外上流側に備える。
噴出器32は、例えば前記した羽根車利用のものであ
る。チャンバ33は、転写シート及び被転写基材の出入
口を除いて、衝突圧にさらされる転写シート及び被転写
基材、噴出器の少なくとも開口部を外部から覆い、固体
粒子を外部の作業雰囲気中に漏らさないようにしてい
る。このため、チャンバー内部は、好ましくは外部より
も気圧を低く(負圧)する。
い、凹凸表面を有する平板状の被転写基材Bに、装飾層
等を順次連続的に転写し、そしてその後、所望の凹部内
に所望の塗装を行う装置である。同図装置は、被転写基
材Bを搬送する基材搬送装置10と、転写シートSを供
給するシート供給装置20と、チャンバ33内において
固体粒子Pを噴出器32から噴出して、転写シートSの
支持体側に衝突させて衝突圧を順次印加し、転写シート
Sを被転写基材Bに押圧する衝突圧印加部30を備え、
更に被転写基材Bに接着剤をスポンジローラRにより塗
工する基材塗工装置50をチャンバ外上流側に備える。
噴出器32は、例えば前記した羽根車利用のものであ
る。チャンバ33は、転写シート及び被転写基材の出入
口を除いて、衝突圧にさらされる転写シート及び被転写
基材、噴出器の少なくとも開口部を外部から覆い、固体
粒子を外部の作業雰囲気中に漏らさないようにしてい
る。このため、チャンバー内部は、好ましくは外部より
も気圧を低く(負圧)する。
【0096】基材搬送手段である基材搬送装置10は、
搬送用駆動回転ローラ列、無限軌道式のコンベアベルト
等から成る。なお、基材搬送手段は、少なくとも被転写
基材を基材塗工装置に供給して基材塗工装置を経て噴出
器に対向する位置まで搬送するが、同図装置では、さら
にその後、剥離ローラ60を経て塗工ノズルNまで被転
写基材を搬送する。
搬送用駆動回転ローラ列、無限軌道式のコンベアベルト
等から成る。なお、基材搬送手段は、少なくとも被転写
基材を基材塗工装置に供給して基材塗工装置を経て噴出
器に対向する位置まで搬送するが、同図装置では、さら
にその後、剥離ローラ60を経て塗工ノズルNまで被転
写基材を搬送する。
【0097】シート供給手段であるシート供給装置20
は、シート送出装置21、シート支持装置22、シート
排出装置23、その他ガイドローラ24等から成る。な
お、シート供給手段は、転写シートを少なくとも噴出器
に対向する位置まで供給するが、同図装置では、更にそ
の後、剥離ローラ60を経てシート排出装置23まで搬
送する。
は、シート送出装置21、シート支持装置22、シート
排出装置23、その他ガイドローラ24等から成る。な
お、シート供給手段は、転写シートを少なくとも噴出器
に対向する位置まで供給するが、同図装置では、更にそ
の後、剥離ローラ60を経てシート排出装置23まで搬
送する。
【0098】衝突圧印加手段である衝突圧印加部30
は、固体粒子を貯蔵し噴出器32に供給するホッパ3
1、噴出器32、チャンバ33、衝突圧の固体粒子のホ
ッパまでの帰還路であるドレン管34、固体粒子を気体
と分離する分離装置35、回収固体粒子の搬送気体を吸
引排気する真空ポンプ36等を備える。基材塗工手段で
ある基材塗工装置50は、前述したスポンジローラRを
被転写基材に直接に接触する塗工手段として備えた装置
である。
は、固体粒子を貯蔵し噴出器32に供給するホッパ3
1、噴出器32、チャンバ33、衝突圧の固体粒子のホ
ッパまでの帰還路であるドレン管34、固体粒子を気体
と分離する分離装置35、回収固体粒子の搬送気体を吸
引排気する真空ポンプ36等を備える。基材塗工手段で
ある基材塗工装置50は、前述したスポンジローラRを
被転写基材に直接に接触する塗工手段として備えた装置
である。
【0099】なお、この凹凸表面への転写装置は、さら
に、転写シートSを加熱するシート加熱装置40をチャ
ンバ内の噴出器上流側に、被転写基材を加熱する基材加
熱装置41をチャンバ外上流側で基材塗工装置50の下
流側に、剥離ローラ60をチャンバ外下流側に、チャン
バ下流側で剥離ローラ上流側に風冷による冷却装置70
を備え、更に、転写シートと被転写基材との予備的密着
を促進する吸引排気装置90等も備えている。
に、転写シートSを加熱するシート加熱装置40をチャ
ンバ内の噴出器上流側に、被転写基材を加熱する基材加
熱装置41をチャンバ外上流側で基材塗工装置50の下
流側に、剥離ローラ60をチャンバ外下流側に、チャン
バ下流側で剥離ローラ上流側に風冷による冷却装置70
を備え、更に、転写シートと被転写基材との予備的密着
を促進する吸引排気装置90等も備えている。
【0100】先ず、同図の装置では、板状の被転写基材
Bを、搬送用駆動回転ローラ列や無限軌道式のコンベア
ベルト等から成る基材搬送装置10で一枚ずつ搬送し、
スポンジローラRを用いた基材塗工装置50により、接
着剤を全面或いは所望の凹凸部のみ等と所望の部分に塗
工する。もしも、接着剤に溶剤分がある場合は、次の基
材加熱装置41で被転写基材及び接着剤を加熱すると共
に、蒸発成分を揮発乾燥させる。なお、基材塗工装置5
0及び基材加熱装置41を複数連結して、接着剤塗工前
に、下塗り塗装や下塗り塗装前のシーラ塗装等を転写と
同時に連続的に行ってもよい。そして、被転写基材B
は、加熱装置41で加熱された後、衝突圧印加部30の
チャンバ33内に搬送、供給される。
Bを、搬送用駆動回転ローラ列や無限軌道式のコンベア
ベルト等から成る基材搬送装置10で一枚ずつ搬送し、
スポンジローラRを用いた基材塗工装置50により、接
着剤を全面或いは所望の凹凸部のみ等と所望の部分に塗
工する。もしも、接着剤に溶剤分がある場合は、次の基
材加熱装置41で被転写基材及び接着剤を加熱すると共
に、蒸発成分を揮発乾燥させる。なお、基材塗工装置5
0及び基材加熱装置41を複数連結して、接着剤塗工前
に、下塗り塗装や下塗り塗装前のシーラ塗装等を転写と
同時に連続的に行ってもよい。そして、被転写基材B
は、加熱装置41で加熱された後、衝突圧印加部30の
チャンバ33内に搬送、供給される。
【0101】転写シートSは、シート送出装置21、シ
ート支持装置22、シート排出装置23等からなるシー
ト供給装置20により張力が加えられ、シート送出装置
21にセットされた供給ロールから巻き出され、ガイド
ローラ24を経て衝突圧印加部30のチャンバ33内に
入る。なお、転写時に接着剤を転写シートにも施す場合
は、転写シートがシート送出装置21から衝突圧印加部
30に供給される間に、接着剤塗工装置(図示せず)で
接着剤を塗工し、更に溶剤乾燥を要す場合は、乾燥装置
(図示せず)乾燥後に、衝突圧印加部に供給する。
ート支持装置22、シート排出装置23等からなるシー
ト供給装置20により張力が加えられ、シート送出装置
21にセットされた供給ロールから巻き出され、ガイド
ローラ24を経て衝突圧印加部30のチャンバ33内に
入る。なお、転写時に接着剤を転写シートにも施す場合
は、転写シートがシート送出装置21から衝突圧印加部
30に供給される間に、接着剤塗工装置(図示せず)で
接着剤を塗工し、更に溶剤乾燥を要す場合は、乾燥装置
(図示せず)乾燥後に、衝突圧印加部に供給する。
【0102】さらに、転写シートSは、チャンバ33内
に入ったところで図14(B)の如く、幅方向両端をシ
ート支持装置22で挟持されつつ(図14(A)では図
示略)、その転写層側の面を搬送される被転写基材B側
に向ける様に対向して被転写基材Bの上方を僅かに空間
を開けて(衝突圧等を作用させない何もしない状態の場
合)、搬送される被転写基材Bと平行に等速度で移送さ
れ、衝突圧を受けて被転写基材Bに接触させるまでの
間、両者の間隙を維持しながら搬送される。
に入ったところで図14(B)の如く、幅方向両端をシ
ート支持装置22で挟持されつつ(図14(A)では図
示略)、その転写層側の面を搬送される被転写基材B側
に向ける様に対向して被転写基材Bの上方を僅かに空間
を開けて(衝突圧等を作用させない何もしない状態の場
合)、搬送される被転写基材Bと平行に等速度で移送さ
れ、衝突圧を受けて被転写基材Bに接触させるまでの
間、両者の間隙を維持しながら搬送される。
【0103】シート支持装置22は、被転写基材の横幅
よりも広幅とした転写シートの両端を表裏両面から挟持
しながら転写シートの移送に合わせて回転するエンドレ
スベルト等からなる。ここでは被転写基材は包絡面が略
平板状なので、シート支持装置による上記間隙にて、衝
突圧による転写シートの被転写基材への完全な接触は、
幅方向中央部では時間的に先に幅方向の両端近傍は遅れ
て行われる様にしてある。これは、被転写基材と転写シ
ート間(特にその中央部付近)に空気を残して密着しな
い様にするための策の一つである。なお、転写シートを
被転写基材の近傍を等速度で移送する際に、被転写基材
に対して僅かに離すか又は接触状態として移送するか
は、被転写基材の表面凹凸の形状、被転写基材の予熱温
度と、転写シートの熱変形性、固体粒子の衝突圧、接着
剤の活性化温度等を適宜勘案して選択する。
よりも広幅とした転写シートの両端を表裏両面から挟持
しながら転写シートの移送に合わせて回転するエンドレ
スベルト等からなる。ここでは被転写基材は包絡面が略
平板状なので、シート支持装置による上記間隙にて、衝
突圧による転写シートの被転写基材への完全な接触は、
幅方向中央部では時間的に先に幅方向の両端近傍は遅れ
て行われる様にしてある。これは、被転写基材と転写シ
ート間(特にその中央部付近)に空気を残して密着しな
い様にするための策の一つである。なお、転写シートを
被転写基材の近傍を等速度で移送する際に、被転写基材
に対して僅かに離すか又は接触状態として移送するか
は、被転写基材の表面凹凸の形状、被転写基材の予熱温
度と、転写シートの熱変形性、固体粒子の衝突圧、接着
剤の活性化温度等を適宜勘案して選択する。
【0104】そして、シート支持装置で挟持搬送されて
衝突圧の印加を受けるまでに、ヒータ加熱、赤外線加
熱、誘電加熱、誘導加熱、熱風加熱等によるシート加熱
装置40で、転写シートは加熱されて軟化し、衝突圧印
加時に延伸され易くなる。なお、同図ではシート加熱装
置はチャンバ内に設けてあるので、熱風加熱の場合は、
風量は少なくした方がよい。それは、空気をチャンバ内
に入れることになり、後述する様な、チャンバ内の負圧
の維持を邪魔し、また、固体粒子を攪拌するからであ
る。なお、基材加熱装置で加熱されて衝突圧印加部に供
給される被転写基材によっても、転写シートは間接的に
加熱される。シート加熱装置による加熱は、転写シート
の予熱不要時は省略できる。
衝突圧の印加を受けるまでに、ヒータ加熱、赤外線加
熱、誘電加熱、誘導加熱、熱風加熱等によるシート加熱
装置40で、転写シートは加熱されて軟化し、衝突圧印
加時に延伸され易くなる。なお、同図ではシート加熱装
置はチャンバ内に設けてあるので、熱風加熱の場合は、
風量は少なくした方がよい。それは、空気をチャンバ内
に入れることになり、後述する様な、チャンバ内の負圧
の維持を邪魔し、また、固体粒子を攪拌するからであ
る。なお、基材加熱装置で加熱されて衝突圧印加部に供
給される被転写基材によっても、転写シートは間接的に
加熱される。シート加熱装置による加熱は、転写シート
の予熱不要時は省略できる。
【0105】一方、亜鉛の固体粒子Pはホッパ31から
チャンバ33内にある噴出器32に供給され、そこで図
5〜図8の様な羽根車によって加速されてチャンバ33
内で転写シートSに向かって噴出する。そして、転写シ
ートSは、噴出器から噴出する固体粒子Pの衝突にさら
される。衝突時の固体粒子Pの運動量の単位時間当たり
の変化分が、転写シートSを被転写基材Bへ押し付ける
衝突圧となる。ここでは、被転写基材は包絡面が略平板
状なので、固体粒子は転写シートの支持体側に概ね垂直
に衝突させる分を主体成分とし、被転写基材及び転写シ
ートが搬送される全幅を衝突領域とする。そして、被転
写基材及び転写シートが搬送されるにつれて、長手方向
の全領域が順次衝突圧にさらされて行く。なお、シート
支持装置は、固体粒子が、転写シートの幅方向両端から
回り込んで、転写シートと被転写基材間に流入すること
も防止する。
チャンバ33内にある噴出器32に供給され、そこで図
5〜図8の様な羽根車によって加速されてチャンバ33
内で転写シートSに向かって噴出する。そして、転写シ
ートSは、噴出器から噴出する固体粒子Pの衝突にさら
される。衝突時の固体粒子Pの運動量の単位時間当たり
の変化分が、転写シートSを被転写基材Bへ押し付ける
衝突圧となる。ここでは、被転写基材は包絡面が略平板
状なので、固体粒子は転写シートの支持体側に概ね垂直
に衝突させる分を主体成分とし、被転写基材及び転写シ
ートが搬送される全幅を衝突領域とする。そして、被転
写基材及び転写シートが搬送されるにつれて、長手方向
の全領域が順次衝突圧にさらされて行く。なお、シート
支持装置は、固体粒子が、転写シートの幅方向両端から
回り込んで、転写シートと被転写基材間に流入すること
も防止する。
【0106】そして、転写シートは、固体粒子衝突圧で
被転写基材に押圧され、被転写基材の凹凸表面の凹部内
へも転写シートは延ばされて変形することで、被転写基
材の凹凸表面形状に追従して成形されて、活性化してい
る接着剤により転写層が被転写基材に密着する。転写シ
ートが密着した被転写基材は、衝突圧開放前から転写シ
ートがチャンバ外に出るまでの間に放冷等により冷却す
る。
被転写基材に押圧され、被転写基材の凹凸表面の凹部内
へも転写シートは延ばされて変形することで、被転写基
材の凹凸表面形状に追従して成形されて、活性化してい
る接着剤により転写層が被転写基材に密着する。転写シ
ートが密着した被転写基材は、衝突圧開放前から転写シ
ートがチャンバ外に出るまでの間に放冷等により冷却す
る。
【0107】一方、転写シートSへの衝突に供された後
の固体粒子Pは、シート支持装置22の側面を迂回し
て、チャンバの下部に集まり、そこからドレン管34で
吸引され元のホッパ31に収集される。また、固体粒子
の回収搬送用としてチャンバ中の空気も、固体粒子と共
にドレン管34で吸引され、ホッパ上部の気流と固体粒
子の分離装置35に搬送される。該分離装置35では図
示の如く、気流で搬送されて来た固体粒子は水平方向に
装置空洞内に放出され、気体に対して密度の大きい固体
粒子は自重で下方に落下し、気体はそのまま水平に流れ
て、フィルターで気流と共に移動しようとする残余の固
体粒子を濾過した上で、真空ポンプ36で系外に排出さ
れる。この様にして固体粒子が、転写シート及び被転写
基材が出入りするチャンバ出入口開口部から、空気と共
に周囲に流出しない様にする。
の固体粒子Pは、シート支持装置22の側面を迂回し
て、チャンバの下部に集まり、そこからドレン管34で
吸引され元のホッパ31に収集される。また、固体粒子
の回収搬送用としてチャンバ中の空気も、固体粒子と共
にドレン管34で吸引され、ホッパ上部の気流と固体粒
子の分離装置35に搬送される。該分離装置35では図
示の如く、気流で搬送されて来た固体粒子は水平方向に
装置空洞内に放出され、気体に対して密度の大きい固体
粒子は自重で下方に落下し、気体はそのまま水平に流れ
て、フィルターで気流と共に移動しようとする残余の固
体粒子を濾過した上で、真空ポンプ36で系外に排出さ
れる。この様にして固体粒子が、転写シート及び被転写
基材が出入りするチャンバ出入口開口部から、空気と共
に周囲に流出しない様にする。
【0108】また、固体粒子のチャンバ系外への流出防
止、及び固体粒子のチャンバからホッパへの逆流防止に
は、チャンバ内を外部より低圧にするとよい。このチャ
ンバの圧力調整は、前記真空ポンプ36の排気量、更に
排風機(図示せず)をチャンバに適宜接続してその排気
量等によるチャンバ外に流出する気体量と、噴出器から
固体粒子と共にチャンバ内に入る気体量(特に、気体を
固体粒子加速流体として用いる吹出ノズル等の噴出器の
場合)、更に送風機(図示せず)をチャンバに適宜接続
してチャンバ内に入れる気体量(特に、羽根車による噴
出器の場合)等とのバランスを調整することで行う。
止、及び固体粒子のチャンバからホッパへの逆流防止に
は、チャンバ内を外部より低圧にするとよい。このチャ
ンバの圧力調整は、前記真空ポンプ36の排気量、更に
排風機(図示せず)をチャンバに適宜接続してその排気
量等によるチャンバ外に流出する気体量と、噴出器から
固体粒子と共にチャンバ内に入る気体量(特に、気体を
固体粒子加速流体として用いる吹出ノズル等の噴出器の
場合)、更に送風機(図示せず)をチャンバに適宜接続
してチャンバ内に入れる気体量(特に、羽根車による噴
出器の場合)等とのバランスを調整することで行う。
【0109】そして、密着した被転写基材Bと転写シー
トSとは、チャンバの外部下流側にある冷却装置70で
冷風吹き付けにより強制冷却した後、転写シート(の支
持体)を、剥離ローラ60により被転写基材から剥離除
去する。その結果、転写シートの転写層として装飾層等
が被転写基材の凹凸表面全面に転写形成された、化粧材
Dが得られる。一方、剥離ローラ通過後の転写シートの
支持体は、シート排出装置23に排出ロールとして巻き
取る。
トSとは、チャンバの外部下流側にある冷却装置70で
冷風吹き付けにより強制冷却した後、転写シート(の支
持体)を、剥離ローラ60により被転写基材から剥離除
去する。その結果、転写シートの転写層として装飾層等
が被転写基材の凹凸表面全面に転写形成された、化粧材
Dが得られる。一方、剥離ローラ通過後の転写シートの
支持体は、シート排出装置23に排出ロールとして巻き
取る。
【0110】なお、液体を固体粒子加速流体に用いた吹
出ノズルを噴出器とする場合は、冷却装置とは別にその
上又は下流に、或いは冷却装置自身と兼用で、乾燥機を
設けて、例えば室温又は温風の空気を吹きつけで、液体
を乾燥、又は吹き飛ばして除去する。
出ノズルを噴出器とする場合は、冷却装置とは別にその
上又は下流に、或いは冷却装置自身と兼用で、乾燥機を
設けて、例えば室温又は温風の空気を吹きつけで、液体
を乾燥、又は吹き飛ばして除去する。
【0111】また、接着剤等に電離放射線硬化性樹脂を
用い硬化させる場合は、噴出器と剥離ローラ間に、水銀
灯(紫外線光源)等の電離放射線照射装置を設けて、硬
化させる。
用い硬化させる場合は、噴出器と剥離ローラ間に、水銀
灯(紫外線光源)等の電離放射線照射装置を設けて、硬
化させる。
【0112】次いで、此の化粧材Dは更に基材搬送装置
10によって、基材凹部内後塗工手段である塗工ノズル
Nの直下に運ばれる。此の塗工ノズルNはノズルの座標
(水平面内、及び上下方向)と吹付けのON−OFFが
予じめ設定されたプログラムにより数値制御されて駆動
される。それによって転写された被転写基材(化粧材
D)の所望の凹部内の所望の領域に所望の色彩と隠蔽性
を有する塗料を塗工する。なお、塗工すべき凹部の位置
が化粧材1枚毎に毎回変動する場合には、凹部を検出す
るセンサーにより凹部の位置を検知して、ノズルの位置
の誤差を修正する。センサーとしては、静電容量方式、
光学式等のものを利用する。
10によって、基材凹部内後塗工手段である塗工ノズル
Nの直下に運ばれる。此の塗工ノズルNはノズルの座標
(水平面内、及び上下方向)と吹付けのON−OFFが
予じめ設定されたプログラムにより数値制御されて駆動
される。それによって転写された被転写基材(化粧材
D)の所望の凹部内の所望の領域に所望の色彩と隠蔽性
を有する塗料を塗工する。なお、塗工すべき凹部の位置
が化粧材1枚毎に毎回変動する場合には、凹部を検出す
るセンサーにより凹部の位置を検知して、ノズルの位置
の誤差を修正する。センサーとしては、静電容量方式、
光学式等のものを利用する。
【0113】〔チャンバ使用時の接着剤等の加熱方法〕
以上、本発明の一形態として、チャンバ内で固体粒子を
衝突させる一例を説明したが、チャンバ使用時に於け
る、接着剤活性化、或いは転写シート延伸性向上等のた
めの加熱方法を更に説明する。
以上、本発明の一形態として、チャンバ内で固体粒子を
衝突させる一例を説明したが、チャンバ使用時に於け
る、接着剤活性化、或いは転写シート延伸性向上等のた
めの加熱方法を更に説明する。
【0114】転写シートの加熱手段は任意であり、衝突
圧印加前の加熱では、例えばヒータ加熱、赤外線加熱、
誘電加熱、誘導加熱、熱風加熱等を用いる。図14の装
置は、衝突圧印加前の加熱を、加熱後は冷却されない様
に噴出器直前で行うべくチャンバ内にシート加熱装置4
0を設けた例である。ただ、チャンバ内で加熱しその手
段に熱風加熱を用い場合は(後述する被転写基材の加熱
でも同様だが)、吹き付け風量は少なくした方がよい。
それは、空気をチャンバ内に入れることになり、固体粒
子加速用に空気を用いる場合も含めて、固体粒子回収用
の真空ポンプの負荷増になるからである。
圧印加前の加熱では、例えばヒータ加熱、赤外線加熱、
誘電加熱、誘導加熱、熱風加熱等を用いる。図14の装
置は、衝突圧印加前の加熱を、加熱後は冷却されない様
に噴出器直前で行うべくチャンバ内にシート加熱装置4
0を設けた例である。ただ、チャンバ内で加熱しその手
段に熱風加熱を用い場合は(後述する被転写基材の加熱
でも同様だが)、吹き付け風量は少なくした方がよい。
それは、空気をチャンバ内に入れることになり、固体粒
子加速用に空気を用いる場合も含めて、固体粒子回収用
の真空ポンプの負荷増になるからである。
【0115】また、シート加熱は図14に例示の様にチ
ャンバ33内で行う以外に、加熱による転写シートの伸
びが転写シート搬送に支障を来さない様にすれば、チャ
ンバの外部、或いはチャンバの内部及び外部の両方で行
ってもよい。また、加熱は転写シートの裏面側、表面
側、表裏両面のいずれから行ってもよい。
ャンバ33内で行う以外に、加熱による転写シートの伸
びが転写シート搬送に支障を来さない様にすれば、チャ
ンバの外部、或いはチャンバの内部及び外部の両方で行
ってもよい。また、加熱は転写シートの裏面側、表面
側、表裏両面のいずれから行ってもよい。
【0116】なお、シート加熱は、シート支持装置によ
って幅方向両端を支持されてから行うのが好ましい。そ
の前では、シートが送り方向に伸びたり、下方に垂下し
て、移送に支障を来し易い。
って幅方向両端を支持されてから行うのが好ましい。そ
の前では、シートが送り方向に伸びたり、下方に垂下し
て、移送に支障を来し易い。
【0117】次に、衝突圧印加中の加熱手段では、加熱
固体粒子、固体粒子加速用流体を用いる場合はその加熱
流体も使用できる。また、噴出器の間隙に分散して熱源
を設けて加熱してもよい。もちろん、衝突圧の印加中及
び印加前の加熱を併用できるし、衝突圧印加中の加熱の
みの場合もある。
固体粒子、固体粒子加速用流体を用いる場合はその加熱
流体も使用できる。また、噴出器の間隙に分散して熱源
を設けて加熱してもよい。もちろん、衝突圧の印加中及
び印加前の加熱を併用できるし、衝突圧印加中の加熱の
みの場合もある。
【0118】また、被転写基材に施した接着剤や、或い
は更にその前にシーラ塗装を施し、基材加熱装置41等
でそれらの溶剤分を加熱乾燥するのであれば、そこで被
転写基材は加熱され、また、加熱された被転写基材から
間接的に転写シートもある程度加熱できる。従って、転
写シートの加熱も必要な場合でも、被転写基材からの間
接的加熱や、固体粒子や固体粒子加速流体による加熱で
充分な場合には、転写シート専用のシート加熱装置は省
略することもできる。
は更にその前にシーラ塗装を施し、基材加熱装置41等
でそれらの溶剤分を加熱乾燥するのであれば、そこで被
転写基材は加熱され、また、加熱された被転写基材から
間接的に転写シートもある程度加熱できる。従って、転
写シートの加熱も必要な場合でも、被転写基材からの間
接的加熱や、固体粒子や固体粒子加速流体による加熱で
充分な場合には、転写シート専用のシート加熱装置は省
略することもできる。
【0119】次に、被転写基材の加熱は、衝突圧印加
前、或いは衝突圧印加中、或いは衝突圧印加前及び印加
中のいずれでもよい。被転写基材を加熱することで、転
写シートを熱して延伸性向上を図る場合に、熱せられた
転写シート温度が低下するのを防止できる。また、被転
写基材側から転写シートを加熱することもできる。被転
写基材の加熱は、チャンバの外部又は内部、或いは外部
及び内部で行えばよい。外部及び内部の加熱では、充分
な予熱が必要な場合でも、長い搬送距離を使って加熱す
ることができる。長い基材加熱装置をチャンバの内部に
設けるために、チャンバ自身の内容積が大きくなるなら
ば、基材加熱装置の一部又は全部をチャンバの外部に設
けて、チャンバの内容積を小さくした方が、固体粒子の
飛散、回収等を考慮した取扱上は有利だからである。
前、或いは衝突圧印加中、或いは衝突圧印加前及び印加
中のいずれでもよい。被転写基材を加熱することで、転
写シートを熱して延伸性向上を図る場合に、熱せられた
転写シート温度が低下するのを防止できる。また、被転
写基材側から転写シートを加熱することもできる。被転
写基材の加熱は、チャンバの外部又は内部、或いは外部
及び内部で行えばよい。外部及び内部の加熱では、充分
な予熱が必要な場合でも、長い搬送距離を使って加熱す
ることができる。長い基材加熱装置をチャンバの内部に
設けるために、チャンバ自身の内容積が大きくなるなら
ば、基材加熱装置の一部又は全部をチャンバの外部に設
けて、チャンバの内容積を小さくした方が、固体粒子の
飛散、回収等を考慮した取扱上は有利だからである。
【0120】チャンバの内部で加熱する利点は、衝突圧
印加の直前まで、或いは衝突圧印加中までも、加熱でき
ることであり、特に熱容量が大きい被転写基材をその被
転写面近傍のみ効果的に予熱しようとする場合等であ
る。
印加の直前まで、或いは衝突圧印加中までも、加熱でき
ることであり、特に熱容量が大きい被転写基材をその被
転写面近傍のみ効果的に予熱しようとする場合等であ
る。
【0121】なお、上流側に配置した基材塗工装置によ
る接着剤や塗装を乾燥すべく、溶剤分や水分を蒸発させ
る役割も持たせた基材加熱装置の場合は、チャンバ内部
に配置するのは好ましくない。チャンバ内に充満した蒸
発した溶剤や水分の排気手段が必要となり、また溶剤の
場合は防爆対策を考慮する必要も生じる。このような目
的の基材加熱装置は、チャンバの外部に配置するか、内
部に配置したとしても、外部に蒸発用の基材加熱装置
(乾燥炉)を別に配置することが好ましい。もちろん、
下塗り塗装は別ラインで行う形態とすれば、基材加熱装
置を乾燥装置と兼用する必要はない。
る接着剤や塗装を乾燥すべく、溶剤分や水分を蒸発させ
る役割も持たせた基材加熱装置の場合は、チャンバ内部
に配置するのは好ましくない。チャンバ内に充満した蒸
発した溶剤や水分の排気手段が必要となり、また溶剤の
場合は防爆対策を考慮する必要も生じる。このような目
的の基材加熱装置は、チャンバの外部に配置するか、内
部に配置したとしても、外部に蒸発用の基材加熱装置
(乾燥炉)を別に配置することが好ましい。もちろん、
下塗り塗装は別ラインで行う形態とすれば、基材加熱装
置を乾燥装置と兼用する必要はない。
【0122】被転写基材の加熱手段としては、誘導加熱
や誘電加熱は基材内部から加熱できるが、一方、ヒータ
加熱、赤外線加熱、熱風加熱は、凹凸表面側からの加熱
が効率的である。また、被転写基材は裏面側からも加熱
してもよい。チャンバの開口部に被転写基材が搬送され
た後に、衝突圧印加直前又は印加中まで加熱するなら
ば、基材裏面側からの加熱は、装置スペース的にも好ま
しい。衝突圧印加中加熱は、衝突圧印加部上流側での加
熱に加えて、噴出器の間隙に分散して熱源を設けてもよ
い(転写シートを通しての加熱となる)。
や誘電加熱は基材内部から加熱できるが、一方、ヒータ
加熱、赤外線加熱、熱風加熱は、凹凸表面側からの加熱
が効率的である。また、被転写基材は裏面側からも加熱
してもよい。チャンバの開口部に被転写基材が搬送され
た後に、衝突圧印加直前又は印加中まで加熱するなら
ば、基材裏面側からの加熱は、装置スペース的にも好ま
しい。衝突圧印加中加熱は、衝突圧印加部上流側での加
熱に加えて、噴出器の間隙に分散して熱源を設けてもよ
い(転写シートを通しての加熱となる)。
【0123】〔支持体の剥離〕なお、支持体を剥離する
タイミングは、衝突圧の解除以降、支持体が剥離時応力
で切断や塑性変形をし無い程度に冷却し、接着剤層が冷
却や硬化反応で固化し転写シートが被転写基材に固着し
た時点以降に行えばよい。
タイミングは、衝突圧の解除以降、支持体が剥離時応力
で切断や塑性変形をし無い程度に冷却し、接着剤層が冷
却や硬化反応で固化し転写シートが被転写基材に固着し
た時点以降に行えばよい。
【0124】〔接着剤の強制冷却〕また、接着剤が熱融
着型の場合は、転写シートが被転写基材に密着後に接着
剤を強制冷却すれば、凹部内部にまで追従、成形された
転写シートの固着化を促進して、転写シートに復元力が
ある場合に圧解放後、転写シートが元の形状に戻ること
を防止し、転写シート(の支持体)の剥離除去をより早
くできるので、転写抜け防止や生産速度向上が図れる。
着型の場合は、転写シートが被転写基材に密着後に接着
剤を強制冷却すれば、凹部内部にまで追従、成形された
転写シートの固着化を促進して、転写シートに復元力が
ある場合に圧解放後、転写シートが元の形状に戻ること
を防止し、転写シート(の支持体)の剥離除去をより早
くできるので、転写抜け防止や生産速度向上が図れる。
【0125】このためには、衝突圧印加中に、衝突圧を
開放しないまま冷却固体粒子を用いたり、或いは固体粒
子加速流体を用いる場合は冷却流体を用いたり、衝突圧
印加後に、風冷等の他の冷却手段を用いて接着剤層を冷
却するとよい。被転写基材の熱容量が大の場合は、冷却
固体粒子及び冷却流体以外にも、低温流体の吹き付け、
基材搬送用のローラやベルトコンベア等の冷却により、
被転写基材を裏面から冷却できる。或いは、チャンバ内
でのこれら冷却の後にチャンバ外で、或いはチャンバ内
では冷却せずにチャンバ外のみで、表や裏からの冷風吹
き付け等で冷却してもよい。
開放しないまま冷却固体粒子を用いたり、或いは固体粒
子加速流体を用いる場合は冷却流体を用いたり、衝突圧
印加後に、風冷等の他の冷却手段を用いて接着剤層を冷
却するとよい。被転写基材の熱容量が大の場合は、冷却
固体粒子及び冷却流体以外にも、低温流体の吹き付け、
基材搬送用のローラやベルトコンベア等の冷却により、
被転写基材を裏面から冷却できる。或いは、チャンバ内
でのこれら冷却の後にチャンバ外で、或いはチャンバ内
では冷却せずにチャンバ外のみで、表や裏からの冷風吹
き付け等で冷却してもよい。
【0126】〔空気抜き〕また、衝突圧印加前に、転写
層や被転写基材上の接着剤層等となる接着剤が加熱され
たとしても活性状態とならないならば、或いは活性状態
になる前の時間的過程が使えるならば、被転写基材と転
写シートとの非粘着の接触を行えるので、転写シートを
被転写基材の凹凸表面に接触させて、転写シートと被転
写基材間の空隙の空気を強制的に抜き取る、「空気抜
き」をするとよい。空気抜きで、転写シートと被転写基
材間の空気が転写時に残留する「エア噛み」、更にはそ
れに起因する転写抜けを防げる。空気抜きは、例えば図
14の装置では、吸引排気ノズル91及び真空ポンプ9
2等からなる吸引排気装置90で行う。吸引排気ノズル
91は、転写シートの転写層側で、且つ搬送される被転
写基材の搬送方向に沿う両辺に隣接する両側に(図14
(B)参照)、被転写基材の搬送方向に沿って設け、転
写シートと被転写基材間の空気を、真空ポンプ92で吸
引し排気すればよい。吸引排気ノズル91の開口部外周
は例えばブラシで囲いブラシ先端を被転写基材及び転写
シートに接触させれば、それらの搬送に支障なく空気抜
きできる。また、空気抜きは衝突圧印加中まで行うのが
よい。なお、空気抜きと転写シートの予熱とのタイミン
グは、転写シートが予熱されて軟化する速度、軟化の度
合いにもより、どちらを先に開始してもよいが、両方を
同時に開始してもよい。空気抜きは、被転写基材の被転
写面が例えば岩肌調やスタッコ調等の凹凸表面の場合は
効果的である。
層や被転写基材上の接着剤層等となる接着剤が加熱され
たとしても活性状態とならないならば、或いは活性状態
になる前の時間的過程が使えるならば、被転写基材と転
写シートとの非粘着の接触を行えるので、転写シートを
被転写基材の凹凸表面に接触させて、転写シートと被転
写基材間の空隙の空気を強制的に抜き取る、「空気抜
き」をするとよい。空気抜きで、転写シートと被転写基
材間の空気が転写時に残留する「エア噛み」、更にはそ
れに起因する転写抜けを防げる。空気抜きは、例えば図
14の装置では、吸引排気ノズル91及び真空ポンプ9
2等からなる吸引排気装置90で行う。吸引排気ノズル
91は、転写シートの転写層側で、且つ搬送される被転
写基材の搬送方向に沿う両辺に隣接する両側に(図14
(B)参照)、被転写基材の搬送方向に沿って設け、転
写シートと被転写基材間の空気を、真空ポンプ92で吸
引し排気すればよい。吸引排気ノズル91の開口部外周
は例えばブラシで囲いブラシ先端を被転写基材及び転写
シートに接触させれば、それらの搬送に支障なく空気抜
きできる。また、空気抜きは衝突圧印加中まで行うのが
よい。なお、空気抜きと転写シートの予熱とのタイミン
グは、転写シートが予熱されて軟化する速度、軟化の度
合いにもより、どちらを先に開始してもよいが、両方を
同時に開始してもよい。空気抜きは、被転写基材の被転
写面が例えば岩肌調やスタッコ調等の凹凸表面の場合は
効果的である。
【0127】〔その他〕以上、本発明の凹凸表面への転
写装飾方法を説明して来たが、本発明は上記説明に限定
されるものではない。例えば、図14の装置による凹凸
表面への転写装飾方法の説明では、転写シートの被転写
基材への圧接は、長尺帯状の転写シート及び枚葉の被転
写基材を用い、両者を一体的に搬送移動させつつ、固定
の噴出器で固体粒子衝突圧を連続印加する形態であった
が、転写シートの被転写基材への圧接は、その時だけ転
写シート及び被転写基材を停止させて、基材一個ごとに
間欠的に行っても構わない(これらに対して例えば噴出
器を移動させる)。また、被転写基材及び転写シートと
もに枚葉の形態で供給する形態でも構わない。
写装飾方法を説明して来たが、本発明は上記説明に限定
されるものではない。例えば、図14の装置による凹凸
表面への転写装飾方法の説明では、転写シートの被転写
基材への圧接は、長尺帯状の転写シート及び枚葉の被転
写基材を用い、両者を一体的に搬送移動させつつ、固定
の噴出器で固体粒子衝突圧を連続印加する形態であった
が、転写シートの被転写基材への圧接は、その時だけ転
写シート及び被転写基材を停止させて、基材一個ごとに
間欠的に行っても構わない(これらに対して例えば噴出
器を移動させる)。また、被転写基材及び転写シートと
もに枚葉の形態で供給する形態でも構わない。
【0128】また、噴出器の固体粒子噴出方向と転写シ
ート及び被転写基材との位置関係は、両者ともに水平面
内に載置し、その上方から鉛直方向に真下に固体粒子を
噴き出す位置関係に限定されない。転写シート支持体側
面と噴出方向が垂直関係を維持したとしても、転写シー
トの載置又は搬送方向は、水平面内以外にも、斜面内、
鉛直面内(図9(B))等があり、また転写シートが水
平面内でも、支持体側が下側、すなわち、下から上に固
体粒子を噴出させ衝突させてもよい。もちろん、転写シ
ート支持体面に対して角度をもって固体粒子を噴出して
もよい。
ート及び被転写基材との位置関係は、両者ともに水平面
内に載置し、その上方から鉛直方向に真下に固体粒子を
噴き出す位置関係に限定されない。転写シート支持体側
面と噴出方向が垂直関係を維持したとしても、転写シー
トの載置又は搬送方向は、水平面内以外にも、斜面内、
鉛直面内(図9(B))等があり、また転写シートが水
平面内でも、支持体側が下側、すなわち、下から上に固
体粒子を噴出させ衝突させてもよい。もちろん、転写シ
ート支持体面に対して角度をもって固体粒子を噴出して
もよい。
【0129】また、チャンバ内は窒素等の不活性ガスを
充満させて、転写層の下地塗膜層等に(硬化前の)電離
放射線硬化性樹脂を用いる場合に、空気中の酸素、水蒸
気等が該樹脂の硬化を阻害するのを防止してもよい。
充満させて、転写層の下地塗膜層等に(硬化前の)電離
放射線硬化性樹脂を用いる場合に、空気中の酸素、水蒸
気等が該樹脂の硬化を阻害するのを防止してもよい。
【0130】〔化粧材〕本発明で得られる化粧材は、外
壁、塀、屋根、門扉、破風板等の外装材、壁面、天井等
の建築内装材、窓枠、扉、手摺、敷居、鴨居等の建具、
箪笥等の家具の表面材、弱電・OA機器のキャビネッ
ト、或いは自動車等の車両内装材等の各種分野で用いら
れ得る。
壁、塀、屋根、門扉、破風板等の外装材、壁面、天井等
の建築内装材、窓枠、扉、手摺、敷居、鴨居等の建具、
箪笥等の家具の表面材、弱電・OA機器のキャビネッ
ト、或いは自動車等の車両内装材等の各種分野で用いら
れ得る。
【0131】なお、転写後の化粧材の表面に、更に透明
保護層を塗装する等してもよい。この様な透明保護層と
しては、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン
等のフッ素樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル
樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂の1種又は2種以
上等をバインダーとし、これに必要に応じて、ベンゾト
リアゾール、超微粒子酸化セリウム等の紫外線吸収剤、
ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光安定剤、着色
顔料、体質顔料、滑剤等を添加した塗料を用いる。塗工
はスプレー塗装、フローコート等を用いる。透明保護層
の膜厚は1〜100μm程度である。
保護層を塗装する等してもよい。この様な透明保護層と
しては、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン
等のフッ素樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル
樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂の1種又は2種以
上等をバインダーとし、これに必要に応じて、ベンゾト
リアゾール、超微粒子酸化セリウム等の紫外線吸収剤、
ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光安定剤、着色
顔料、体質顔料、滑剤等を添加した塗料を用いる。塗工
はスプレー塗装、フローコート等を用いる。透明保護層
の膜厚は1〜100μm程度である。
【0132】
【実施例】次に実施例により本発明を更に説明する。先
ず、三次元的表面凹凸を有する被転写基材Bとして図1
5(A)の平面図及び図13(B)の要部斜視図に例示
する様な、大柄な凹凸として深さ2.5mm、開口幅7
mmの目地の溝状凹部401と、煉瓦積み模様の平坦凸
部402とを有し、微細な凹凸として平坦凸部上に深さ
が0.1〜1.0mmの範囲に分布する梨地調の微細凹
凸403を有する、大柄な凹凸と微細な凹凸とが重畳し
た三次元的表面凹凸を有する厚さ12mmのケイ酸カル
シウム板を用意した。そして、該凹凸表面に下地塗装及
び下塗り塗装をオフラインで別の装置で行った。
ず、三次元的表面凹凸を有する被転写基材Bとして図1
5(A)の平面図及び図13(B)の要部斜視図に例示
する様な、大柄な凹凸として深さ2.5mm、開口幅7
mmの目地の溝状凹部401と、煉瓦積み模様の平坦凸
部402とを有し、微細な凹凸として平坦凸部上に深さ
が0.1〜1.0mmの範囲に分布する梨地調の微細凹
凸403を有する、大柄な凹凸と微細な凹凸とが重畳し
た三次元的表面凹凸を有する厚さ12mmのケイ酸カル
シウム板を用意した。そして、該凹凸表面に下地塗装及
び下塗り塗装をオフラインで別の装置で行った。
【0133】また、転写シートSは支持体に厚さ100
μmのポリプロピレン系熱可塑性エラストマーフィルム
の片面に、転写層となる装飾層として目地の無い煉瓦調
の絵柄を全面にグラビア印刷したものを用意した。絵柄
インキのバインダーの樹脂としては、アクリル樹脂と塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体との8:2(重量比)の
混合物を、また、着色顔料としては、弁柄、イソインド
リノン、カーボンブラック、チタン白を用いた。
μmのポリプロピレン系熱可塑性エラストマーフィルム
の片面に、転写層となる装飾層として目地の無い煉瓦調
の絵柄を全面にグラビア印刷したものを用意した。絵柄
インキのバインダーの樹脂としては、アクリル樹脂と塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体との8:2(重量比)の
混合物を、また、着色顔料としては、弁柄、イソインド
リノン、カーボンブラック、チタン白を用いた。
【0134】次に、図14に示す様な装置で、噴出器に
は図5〜図8の様な羽根車を用いた噴出器を使用し、上
記被転写基材Bを、その凹凸表面を上にして搬送用ロー
ラ列からなる基材搬送装置10上に載置して搬送し、ス
ポンジローラRによる基材塗工装置50にて、アクリル
系樹脂からなる溶剤希釈型の感熱溶融型接着剤を30g
/m2 溶融塗工後、基材加熱装置41で接着剤及び被転
写基材を加熱して、衝突圧印加部30に供給した。一方
転写シートSも、シート供給装置20により、その支持
体側を上にして、衝突圧印加部に供給した。被転写基材
Bが衝突圧印加部のチャンバ33に入ったところで、転
写シートを被転写基材に接近させた。そして、1対のエ
ンドレスベルト状のシート支持装置22で転写シートの
幅方向両端を表裏で挟持した。その状態で、転写シート
の支持体側から電熱線ヒータによる輻射熱を用いたシー
ト加熱装置40で、転写シートの予熱、接着剤の活性
化、被転写基材の加熱を行った。
は図5〜図8の様な羽根車を用いた噴出器を使用し、上
記被転写基材Bを、その凹凸表面を上にして搬送用ロー
ラ列からなる基材搬送装置10上に載置して搬送し、ス
ポンジローラRによる基材塗工装置50にて、アクリル
系樹脂からなる溶剤希釈型の感熱溶融型接着剤を30g
/m2 溶融塗工後、基材加熱装置41で接着剤及び被転
写基材を加熱して、衝突圧印加部30に供給した。一方
転写シートSも、シート供給装置20により、その支持
体側を上にして、衝突圧印加部に供給した。被転写基材
Bが衝突圧印加部のチャンバ33に入ったところで、転
写シートを被転写基材に接近させた。そして、1対のエ
ンドレスベルト状のシート支持装置22で転写シートの
幅方向両端を表裏で挟持した。その状態で、転写シート
の支持体側から電熱線ヒータによる輻射熱を用いたシー
ト加熱装置40で、転写シートの予熱、接着剤の活性
化、被転写基材の加熱を行った。
【0135】次いで、固体粒子Pとして平均粒径0.4
mmの球形の亜鉛球を、噴出器32から噴出させて転写
シートの支持体側に衝突させ、転写シートを被転写基材
に圧接した。噴出器の羽根車の回転数は3600〔rp
m〕、固体粒子の噴出速度は40〔m/s〕であった。
そして、転写シートが目地の凹部内にまで延ばされて熱
融着し、チャンバから外部に出た直後に冷却装置70で
冷風を吹き付けて、接着剤を冷却して接着温度以下に冷
却した後、転写シートの支持体を剥離ローラ60で剥が
し取り、化粧材Dを得た。化粧材は表面凹凸に追従して
絵柄が転写されていた。また、被転写基材の大柄な凹凸
の凹部である溝状凹部の底面内及び微細な凹凸内部及び
該底面へも転写層が全面転写され、転写層が一部で転写
されない転写抜けも起きなかった。
mmの球形の亜鉛球を、噴出器32から噴出させて転写
シートの支持体側に衝突させ、転写シートを被転写基材
に圧接した。噴出器の羽根車の回転数は3600〔rp
m〕、固体粒子の噴出速度は40〔m/s〕であった。
そして、転写シートが目地の凹部内にまで延ばされて熱
融着し、チャンバから外部に出た直後に冷却装置70で
冷風を吹き付けて、接着剤を冷却して接着温度以下に冷
却した後、転写シートの支持体を剥離ローラ60で剥が
し取り、化粧材Dを得た。化粧材は表面凹凸に追従して
絵柄が転写されていた。また、被転写基材の大柄な凹凸
の凹部である溝状凹部の底面内及び微細な凹凸内部及び
該底面へも転写層が全面転写され、転写層が一部で転写
されない転写抜けも起きなかった。
【0136】次いで、予じめ設定されたプログラムでそ
の軌跡と各座標でのON−OFFを数値制御駆動された
ノズルNにより、目地の溝状凹部401の底部にのみ灰
白色の隠蔽性塗料を吹付塗工(図1(D)の断面図のよ
うに)した。用いた塗料はアクリル樹脂系バインダーに
チタン白を主成分とし、これにカーボンブラックを添加
した配合のものを用いた。更に、この化粧材の転写層の
表面に、2重量%のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
を含むポリフッ化ビニリデンのエマルション塗料を乾燥
時厚さ10μmに塗布して、透明保護層を形成した。斯
くして、煉瓦積の凹凸と色柄を有し、しかも目地溝の底
部はセメント調の色調に色付けされた透明保護層付きの
化粧材を得た。
の軌跡と各座標でのON−OFFを数値制御駆動された
ノズルNにより、目地の溝状凹部401の底部にのみ灰
白色の隠蔽性塗料を吹付塗工(図1(D)の断面図のよ
うに)した。用いた塗料はアクリル樹脂系バインダーに
チタン白を主成分とし、これにカーボンブラックを添加
した配合のものを用いた。更に、この化粧材の転写層の
表面に、2重量%のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
を含むポリフッ化ビニリデンのエマルション塗料を乾燥
時厚さ10μmに塗布して、透明保護層を形成した。斯
くして、煉瓦積の凹凸と色柄を有し、しかも目地溝の底
部はセメント調の色調に色付けされた透明保護層付きの
化粧材を得た。
【0137】
【発明の効果】 本発明によれば、大きな三次元的凹凸表面が装飾され
た化粧材が容易に得られる。もちろん、窓枠、サッシ等
の二次元的凹凸も可能であり、平板状の板材以外にも、
瓦の様に全体として(包絡面形状が)波うち形状のも
の、或いは凸又は凹に湾曲した形状のものでも容易に得
られる。
た化粧材が容易に得られる。もちろん、窓枠、サッシ等
の二次元的凹凸も可能であり、平板状の板材以外にも、
瓦の様に全体として(包絡面形状が)波うち形状のも
の、或いは凸又は凹に湾曲した形状のものでも容易に得
られる。
【0138】しかも、凹凸表面の所望の凹部の所望の
領域が所望の色調に彩色され、且つ凹部の色調が凹凸形
状と見当のあったものとなる。 また、大柄な凹凸表面の凸部上、凹部内(底部や凸部
と底部の連結部分である側面)も転写できる。また、大
柄な凹凸の凸部上に、更に微細な凹凸模様(例えば、ヘ
アライン、梨地等)が有る場合でも、その微細凹凸の凹
部内にまで、転写にて装飾できる。
領域が所望の色調に彩色され、且つ凹部の色調が凹凸形
状と見当のあったものとなる。 また、大柄な凹凸表面の凸部上、凹部内(底部や凸部
と底部の連結部分である側面)も転写できる。また、大
柄な凹凸の凸部上に、更に微細な凹凸模様(例えば、ヘ
アライン、梨地等)が有る場合でも、その微細凹凸の凹
部内にまで、転写にて装飾できる。
【0139】また、従来のゴムローラ押圧方式の様
に、被転写基材の凹凸部によるローラ等部品の損耗も無
い。 以上の結果、従来に無く極めて意匠性に優れた化粧材
が得られる。
に、被転写基材の凹凸部によるローラ等部品の損耗も無
い。 以上の結果、従来に無く極めて意匠性に優れた化粧材
が得られる。
【図1】本発明の凹凸表面への転写装飾方法を概説する
概念図。
概念図。
【図2】凹部内の塗工方法にワイピング法を用いた形
態。
態。
【図3】基材表面への転写前の塗工にスポンジローラを
用いた形態の説明図。
用いた形態の説明図。
【図4】図3でスポンジローラ塗工部を拡大図示した断
面図。
面図。
【図5】羽根車を用いた噴出器の一形態を説明する概念
図(正面図)。
図(正面図)。
【図6】図5の羽根車部分の斜視図。
【図7】図5の羽根車内部を説明する概念図。
【図8】羽根車にて噴出方向を調整する説明図。
【図9】羽根車を用いた噴出器の別の形態を説明する概
念図であり、(A)は正面図、(B)は側面図。
念図であり、(A)は正面図、(B)は側面図。
【図10】吹出ノズルによる噴出器の一形態を説明する
概念図。
概念図。
【図11】噴出器の各種配置形態を示す平面図。(A)
は千鳥格子状に並べた配置、(B)は中央部は上流側に
して、両端になるにつれて下流側にずらした配置。
は千鳥格子状に並べた配置、(B)は中央部は上流側に
して、両端になるにつれて下流側にずらした配置。
【図12】衝突圧に幅方向分布を設けた説明図。
【図13】噴出器の向き一形態を示す流れ方向からみた
側面図。
側面図。
【図14】本発明の凹凸表面への転写装飾方法を実施し
得る本発明の凹凸表面への転写装置の一形態の概念図
で、(A)は基材搬送方向の側面から見た図で、(B)
は(A)の装置の噴出器部分を基材搬送方向から見た概
略装置図。
得る本発明の凹凸表面への転写装置の一形態の概念図
で、(A)は基材搬送方向の側面から見た図で、(B)
は(A)の装置の噴出器部分を基材搬送方向から見た概
略装置図。
【図15】被転写基材の三次元表面凹凸の一例を示す説
明図であり、(A)は平面図、(B)は要部斜視図。
明図であり、(A)は平面図、(B)は要部斜視図。
1…支持体、2…転写層、3…噴出器、4…接着剤層、
5…ローラ、7…ゴム製スキージー(ワイピング用)、
10…基材搬送装置(基材搬送手段)、20…シート供
給装置(シート供給手段)、21…シート送出装置、2
2…シート支持装置、23…シート排出装置、24…ガ
イドローラ、30…衝突圧印加部(衝突圧印加手段)、
31…ホッパ、32…噴出器(固体粒子噴出手段)、3
3…チャンバ、34…ドレン管、35…分離装置、36
…真空ポンプ、40…シート加熱装置、41…基材加熱
装置、50…基材塗工装置、60…剥離ローラ(剥離手
段)、70…冷却装置、90…吸引排気装置(吸引排気
手段)、91…吸引排気ノズル、92…真空ポンプ、4
01…溝状凹部、402…平坦凸部、403…微細凹
凸、812、812a…羽根車、813、813a…羽
根、814、814a…側面板、815…中空部、81
6…方向制御器、817…開口部、818…散布器、8
19、819a…回転軸、820…軸受、840…吹出
ノズルを用いた噴出器、841…誘導室、842…内部
ノズル、843…ノズル開口部、844…ノズル、B…
被転写基材、C…塗料、D…化粧材、F…流体、N…塗
工ノズル、P…固体粒子、R…スポンジローラ、R1…
軸芯、R2…スポンジ、S…転写シート
5…ローラ、7…ゴム製スキージー(ワイピング用)、
10…基材搬送装置(基材搬送手段)、20…シート供
給装置(シート供給手段)、21…シート送出装置、2
2…シート支持装置、23…シート排出装置、24…ガ
イドローラ、30…衝突圧印加部(衝突圧印加手段)、
31…ホッパ、32…噴出器(固体粒子噴出手段)、3
3…チャンバ、34…ドレン管、35…分離装置、36
…真空ポンプ、40…シート加熱装置、41…基材加熱
装置、50…基材塗工装置、60…剥離ローラ(剥離手
段)、70…冷却装置、90…吸引排気装置(吸引排気
手段)、91…吸引排気ノズル、92…真空ポンプ、4
01…溝状凹部、402…平坦凸部、403…微細凹
凸、812、812a…羽根車、813、813a…羽
根、814、814a…側面板、815…中空部、81
6…方向制御器、817…開口部、818…散布器、8
19、819a…回転軸、820…軸受、840…吹出
ノズルを用いた噴出器、841…誘導室、842…内部
ノズル、843…ノズル開口部、844…ノズル、B…
被転写基材、C…塗料、D…化粧材、F…流体、N…塗
工ノズル、P…固体粒子、R…スポンジローラ、R1…
軸芯、R2…スポンジ、S…転写シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 浩久 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 凹凸表面を有する被転写基材の凹凸表面
側に、支持体と転写層とからなる転写シートの転写層側
を対向させ、該転写シートの支持体側に固体粒子を衝突
させ、その衝突圧を利用して、被転写基材の凹凸表面へ
の転写シートの圧接を行い、転写層が被転写基材に接着
後、転写シートの支持体を剥離除去することで、転写層
を被転写基材の被転写面の凹部及び凸部を含む面に転写
し、次いで、所望凹部の所望の領域を所望の色彩と隠蔽
性を持つ着色塗料で塗装することを特徴とする凹凸表面
への転写装飾方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11232997A JPH10297191A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 凹凸表面への転写装飾方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11232997A JPH10297191A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 凹凸表面への転写装飾方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10297191A true JPH10297191A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14583963
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11232997A Pending JPH10297191A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 凹凸表面への転写装飾方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10297191A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014153457A (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-25 | Ebisu Sample:Kk | 柑橘類模造品の着色方法及び柑橘類模造品 |
| CN117505201A (zh) * | 2023-11-13 | 2024-02-06 | 浙江菱格木业有限公司 | 一种板材的漆饰方法 |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP11232997A patent/JPH10297191A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014153457A (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-25 | Ebisu Sample:Kk | 柑橘類模造品の着色方法及び柑橘類模造品 |
| CN117505201A (zh) * | 2023-11-13 | 2024-02-06 | 浙江菱格木业有限公司 | 一种板材的漆饰方法 |
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