JPH10297499A - 階段等用走行装置 - Google Patents
階段等用走行装置Info
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- JPH10297499A JPH10297499A JP11457897A JP11457897A JPH10297499A JP H10297499 A JPH10297499 A JP H10297499A JP 11457897 A JP11457897 A JP 11457897A JP 11457897 A JP11457897 A JP 11457897A JP H10297499 A JPH10297499 A JP H10297499A
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的簡素な構成のもとに階段等の段差を常
時安定した状態で昇降することができ、しかも、狭い奥
行の踏み面を有する階段等であっても昇降可能な昇降装
置を提供する。 【解決手段】 左右に走行用車輪2が設けられた車体3
を有し、階段等の段差を昇降するときに、各走行用車輪
2が階段等の表面aに常時押し付けられた状態で昇降す
るように構成された走行装置であって、車体3に取付け
られ、かつ、アクチュエータによる力で伸縮する脚部6
と、各走行用車輪2を階段等の蹴上げ面a2に押し付け
るべく、略水平方向に押すための水平方向押し付け手段
(例えば、脚部6を上段側へ傾斜させる機構)を備えた
構成とする。
時安定した状態で昇降することができ、しかも、狭い奥
行の踏み面を有する階段等であっても昇降可能な昇降装
置を提供する。 【解決手段】 左右に走行用車輪2が設けられた車体3
を有し、階段等の段差を昇降するときに、各走行用車輪
2が階段等の表面aに常時押し付けられた状態で昇降す
るように構成された走行装置であって、車体3に取付け
られ、かつ、アクチュエータによる力で伸縮する脚部6
と、各走行用車輪2を階段等の蹴上げ面a2に押し付け
るべく、略水平方向に押すための水平方向押し付け手段
(例えば、脚部6を上段側へ傾斜させる機構)を備えた
構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段差を有する階段
等の昇降に適した走行装置に関し、例えばハンドカー
ト、車椅子、ロボットの走行装置、運搬車等に利用され
るものである。
等の昇降に適した走行装置に関し、例えばハンドカー
ト、車椅子、ロボットの走行装置、運搬車等に利用され
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハンドカートや車椅子等は、平
面や傾斜面を走行することを前提に製造されていること
から、一定以上の高さを有する段差が連なった階段等を
走行することは、非常に困難である。このため、走行途
中に階段等の段差があると、例えば、比較的軽量のハン
ドカートや車椅子の場合には、それらを人手により持ち
上げて昇降しなければならず、また、ロボットの走行装
置のように比較的重量のあるものでは、昇降を諦めて迂
回しなければならない、等の不便さがあった。
面や傾斜面を走行することを前提に製造されていること
から、一定以上の高さを有する段差が連なった階段等を
走行することは、非常に困難である。このため、走行途
中に階段等の段差があると、例えば、比較的軽量のハン
ドカートや車椅子の場合には、それらを人手により持ち
上げて昇降しなければならず、また、ロボットの走行装
置のように比較的重量のあるものでは、昇降を諦めて迂
回しなければならない、等の不便さがあった。
【0003】そこで、このような問題に対処する手段と
して、例えば、特開昭62−77279号公報ではクロ
ーラ式階段走行装置が提案されている。これは、屈曲可
能な車体フレームに、クローラが装着された車輪が取付
けられているもので、クローラを段鼻に接触させて昇降
するように構成されている。
して、例えば、特開昭62−77279号公報ではクロ
ーラ式階段走行装置が提案されている。これは、屈曲可
能な車体フレームに、クローラが装着された車輪が取付
けられているもので、クローラを段鼻に接触させて昇降
するように構成されている。
【0004】また、その他の技術として、特公昭62−
58952号公報では、クローバ式階段走行装置が提案
されている。これは、各頂点に車輪が設けられた三角形
部材を、車体下部に取付けられた駆動装置の回転軸に連
結したもので、三角形部材を回転させることにより、階
段の踏み面上にある車輪の軸を支点として車体を昇降さ
せるよう構成されている。
58952号公報では、クローバ式階段走行装置が提案
されている。これは、各頂点に車輪が設けられた三角形
部材を、車体下部に取付けられた駆動装置の回転軸に連
結したもので、三角形部材を回転させることにより、階
段の踏み面上にある車輪の軸を支点として車体を昇降さ
せるよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなクローラ式の装置では、段鼻にクローラを引っか
けて摩擦やわずかな凸凹をたよりに昇降するため、スリ
ップが生じて装置のバランスが不安定になる恐れがあ
り、また装置全体が大がかりなものになるとともに、階
段を損傷する可能性もある。
ようなクローラ式の装置では、段鼻にクローラを引っか
けて摩擦やわずかな凸凹をたよりに昇降するため、スリ
ップが生じて装置のバランスが不安定になる恐れがあ
り、また装置全体が大がかりなものになるとともに、階
段を損傷する可能性もある。
【0006】一方、上記したクローバ式の装置では、通
常、三角形部材の回転中において、車輪が踏み面に接し
ているのみで、他の部分は階段表面に接触していないた
め、装置のバランスが崩れることがあり、車輪の半径程
度の奥行の踏面を有する階段を昇降するには難がある。
また、一段昇降する間に、駆動装置の中心が、一旦最上
点に達してから降下する軌跡を描くので、車体は段差以
上に上下動することになって、安定性に欠けるところが
ある。
常、三角形部材の回転中において、車輪が踏み面に接し
ているのみで、他の部分は階段表面に接触していないた
め、装置のバランスが崩れることがあり、車輪の半径程
度の奥行の踏面を有する階段を昇降するには難がある。
また、一段昇降する間に、駆動装置の中心が、一旦最上
点に達してから降下する軌跡を描くので、車体は段差以
上に上下動することになって、安定性に欠けるところが
ある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、比較的簡素な構成のもとに階段等の段差を常時
安定した状態で昇降することができ、しかも、狭い奥行
の踏み面を有する階段等であっても昇降可能な、走行装
置の提供を目的とする。
もので、比較的簡素な構成のもとに階段等の段差を常時
安定した状態で昇降することができ、しかも、狭い奥行
の踏み面を有する階段等であっても昇降可能な、走行装
置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の階段等用走行装
置について、実施の形態を示す図を用いて説明する。請
求項1に記載の走行装置は、図1に例示するように、左
右に走行用車輪2が設けられた車体3を有し、階段等の
段差を昇降するときに、各走行用車輪2が階段等の表面
aに常時押し付けられた状態で昇降するように構成され
た走行装置であって、車体3に取付けられ、かつ、アク
チュエータ(例えば油圧シリンダ)による力で伸縮する
脚部6と、各走行用車輪2を階段等の蹴上げ面a2に押
し付けるべく、略水平方向に押すための水平方向押し付
け手段を備えていることを特徴としている。
置について、実施の形態を示す図を用いて説明する。請
求項1に記載の走行装置は、図1に例示するように、左
右に走行用車輪2が設けられた車体3を有し、階段等の
段差を昇降するときに、各走行用車輪2が階段等の表面
aに常時押し付けられた状態で昇降するように構成され
た走行装置であって、車体3に取付けられ、かつ、アク
チュエータ(例えば油圧シリンダ)による力で伸縮する
脚部6と、各走行用車輪2を階段等の蹴上げ面a2に押
し付けるべく、略水平方向に押すための水平方向押し付
け手段を備えていることを特徴としている。
【0009】ここで、本発明に言う走行装置は、左右に
一対の走行用車輪が設けられた2輪車の他、二対の走行
用車輪が設けられた4輪車等も含む。また、表面aと
は、例えば階段の場合、踏面a1や蹴上げ面a2のこと
を指し、車体には、走行用車輪の回転軸の軸受けも含
む。
一対の走行用車輪が設けられた2輪車の他、二対の走行
用車輪が設けられた4輪車等も含む。また、表面aと
は、例えば階段の場合、踏面a1や蹴上げ面a2のこと
を指し、車体には、走行用車輪の回転軸の軸受けも含
む。
【0010】請求項1に記載の走行装置によれば、例え
ば2輪車として段差を昇る場合、走行用車輪2(以下、
単に車輪2と称する)を蹴上げ面a2に当接させた状態
から、水平方向押し付け手段で各車輪2を蹴上げ面a2
に押し当てつつ、アクチュエータによる力で脚部6を伸
ばして各車輪2を上昇させる。車輪2が段鼻a3に当た
ると、水平方向押し付け手段および脚部6の動作によ
り、車輪2は上段の踏面a1上に載る。このような一連
の動作を各段ごとに行えば、階段等用走行装置1は、車
輪2が踏面a1から離れている状態においても、脚部6
の先端が踏面a1に、車輪2が蹴上げ面a2に押しつけ
られた状態になっているので、常時、バランスを保った
状態で昇ることができる。
ば2輪車として段差を昇る場合、走行用車輪2(以下、
単に車輪2と称する)を蹴上げ面a2に当接させた状態
から、水平方向押し付け手段で各車輪2を蹴上げ面a2
に押し当てつつ、アクチュエータによる力で脚部6を伸
ばして各車輪2を上昇させる。車輪2が段鼻a3に当た
ると、水平方向押し付け手段および脚部6の動作によ
り、車輪2は上段の踏面a1上に載る。このような一連
の動作を各段ごとに行えば、階段等用走行装置1は、車
輪2が踏面a1から離れている状態においても、脚部6
の先端が踏面a1に、車輪2が蹴上げ面a2に押しつけ
られた状態になっているので、常時、バランスを保った
状態で昇ることができる。
【0011】一方、段差を降りる場合、車輪2を段鼻a
3近傍で停止させた状態から、脚部6を伸ばして下段の
踏面a1に接地させたのち、脚部6を縮めながら例えば
手動で車体3を下段に向けて押して車輪2を段鼻a3か
ら外しつつ、水平方向押し付け手段で各車輪2を蹴上げ
面a2に押し当て、かつ、脚部6で各車輪2を降下させ
ていくことで、各車輪2を下段の踏面a1上に載せるこ
とができる。この場合も、昇りの場合と同様に、常時、
バランスを保った状態で降りることができる。
3近傍で停止させた状態から、脚部6を伸ばして下段の
踏面a1に接地させたのち、脚部6を縮めながら例えば
手動で車体3を下段に向けて押して車輪2を段鼻a3か
ら外しつつ、水平方向押し付け手段で各車輪2を蹴上げ
面a2に押し当て、かつ、脚部6で各車輪2を降下させ
ていくことで、各車輪2を下段の踏面a1上に載せるこ
とができる。この場合も、昇りの場合と同様に、常時、
バランスを保った状態で降りることができる。
【0012】また、4輪車(例えば4輪自走装置)とし
て昇降する場合、図8,9に例示するように、前側の車
輪(以後、前輪と称する)14,14および後側の車輪
14,14(以後、後輪と称する)の各近傍に脚部と水
平方向押し付け手段を設けて動作させることにより、常
時、バランスを保った状態で昇降することができる。
て昇降する場合、図8,9に例示するように、前側の車
輪(以後、前輪と称する)14,14および後側の車輪
14,14(以後、後輪と称する)の各近傍に脚部と水
平方向押し付け手段を設けて動作させることにより、常
時、バランスを保った状態で昇降することができる。
【0013】この場合、前輪を操舵輪として自由に回転
できるようにしておくとともに、後輪を駆動輪としてお
き、前輪の位置に応じて、後輪の回転を制御する制御装
置を設けた構成とすれば、より安定した状態で(各手段
に無駄な動作をさせない等)、昇降することが可能とな
る。
できるようにしておくとともに、後輪を駆動輪としてお
き、前輪の位置に応じて、後輪の回転を制御する制御装
置を設けた構成とすれば、より安定した状態で(各手段
に無駄な動作をさせない等)、昇降することが可能とな
る。
【0014】請求項2に記載の走行装置は、図1に例示
するように、請求項1の走行装置において、車体3およ
び脚部6と、脚部6が上段側へ傾斜しうるようにそれら
を連結するピン7とからなる揺動機構により、水平方向
押し付け手段が構成されていることを特徴としている。
するように、請求項1の走行装置において、車体3およ
び脚部6と、脚部6が上段側へ傾斜しうるようにそれら
を連結するピン7とからなる揺動機構により、水平方向
押し付け手段が構成されていることを特徴としている。
【0015】この構成においては、段差昇り時、例えば
図2(a)〜(d)にその順を例示するように、アクチ
ュエータの動作により、脚部6が伸びていく。ここで、
注目すべき点は、脚部6が上段側へ傾斜していることに
より、図3に例示するように、脚部6の先端部が接地面
から受ける摩擦力Fと大きさがほぼ等しい逆向きの力R
を、車輪2が蹴上げ面a2から水平方向に受けることに
ある。従って、車輪2は、踏面a1から浮いた状態であ
っても階段表面に押し付けられた状態となって、安定し
て上昇することができ、ひいては車体の安定にもつなが
る。また、車輪2が段鼻を通過するとき以降、脚部6の
伸びが車輪2の水平方向の移動量に費やされるので、車
輪2は常時、階段の表面に接した状態となる。一方、段
差降り時には、図2(d)〜(a)にその順を例示する
ように、脚部6を適当な角度に振り出した状態から、脚
部6が伸びていき、先端部が接地すると縮んでいく。こ
の時も、図3に示すような状態で車輪2は降下していく
ので、車体を安定した状態で降ろすことができる。
図2(a)〜(d)にその順を例示するように、アクチ
ュエータの動作により、脚部6が伸びていく。ここで、
注目すべき点は、脚部6が上段側へ傾斜していることに
より、図3に例示するように、脚部6の先端部が接地面
から受ける摩擦力Fと大きさがほぼ等しい逆向きの力R
を、車輪2が蹴上げ面a2から水平方向に受けることに
ある。従って、車輪2は、踏面a1から浮いた状態であ
っても階段表面に押し付けられた状態となって、安定し
て上昇することができ、ひいては車体の安定にもつなが
る。また、車輪2が段鼻を通過するとき以降、脚部6の
伸びが車輪2の水平方向の移動量に費やされるので、車
輪2は常時、階段の表面に接した状態となる。一方、段
差降り時には、図2(d)〜(a)にその順を例示する
ように、脚部6を適当な角度に振り出した状態から、脚
部6が伸びていき、先端部が接地すると縮んでいく。こ
の時も、図3に示すような状態で車輪2は降下していく
ので、車体を安定した状態で降ろすことができる。
【0016】また、この構成では、脚部6が上段側へ傾
斜していれば、その接地位置は問わないため、その位置
を車輪の接地位置より上段側(踏み面奥側)に設定する
ことで、車輪の半径程度の奥行の踏み面を有する階段を
昇降することが可能となる。
斜していれば、その接地位置は問わないため、その位置
を車輪の接地位置より上段側(踏み面奥側)に設定する
ことで、車輪の半径程度の奥行の踏み面を有する階段を
昇降することが可能となる。
【0017】請求項3に記載の走行装置は、図11に例
示するように、請求項1の走行装置において、脚部29
と車体46を鉛直線に対し傾斜した方向に摺動自在に連
結するスライド機構により、水平方向押し付け手段が構
成されているとともに、段差降下時に脚部29を傾斜方
向上向きαに移動させるためのアクチュエータ28が設
けられていることを特徴としている。
示するように、請求項1の走行装置において、脚部29
と車体46を鉛直線に対し傾斜した方向に摺動自在に連
結するスライド機構により、水平方向押し付け手段が構
成されているとともに、段差降下時に脚部29を傾斜方
向上向きαに移動させるためのアクチュエータ28が設
けられていることを特徴としている。
【0018】この構成においては、段差昇り時、図11
(a)〜(d)にその順を例示するように、脚部29が
伸びていき、車輪27は上段の踏面上に載る。ここで、
注目すべき点は、車体46が、スライド機構により、水
平面に対し傾斜した方向にスライドしようとする点であ
る。すなわち、車体46が脚部29から受ける反力に水
平成分(脚部29先端が受ける摩擦力Fに等しい)が発
生し、それによって車輪27は蹴上げ面a2からその力
と等しい反力Rを受ける。
(a)〜(d)にその順を例示するように、脚部29が
伸びていき、車輪27は上段の踏面上に載る。ここで、
注目すべき点は、車体46が、スライド機構により、水
平面に対し傾斜した方向にスライドしようとする点であ
る。すなわち、車体46が脚部29から受ける反力に水
平成分(脚部29先端が受ける摩擦力Fに等しい)が発
生し、それによって車輪27は蹴上げ面a2からその力
と等しい反力Rを受ける。
【0019】一方、段差降り時には、図11(d)〜
(a)にその順を例示するように、車輪27を段鼻a3
付近に位置させた状態から、アクチュエータ28を駆動
して脚部29を斜め上方へ移動させ、脚部29を伸ばし
て下段の踏面a1に先端部を到達させる。そして、車体
46を移動させて段鼻a3から車輪を外しつつ、脚部2
9を縮めていく。この場合も、車輪27は反力Rを受け
ながら降下していくことができ、従って、常時安定した
状態で昇降することができる。
(a)にその順を例示するように、車輪27を段鼻a3
付近に位置させた状態から、アクチュエータ28を駆動
して脚部29を斜め上方へ移動させ、脚部29を伸ばし
て下段の踏面a1に先端部を到達させる。そして、車体
46を移動させて段鼻a3から車輪を外しつつ、脚部2
9を縮めていく。この場合も、車輪27は反力Rを受け
ながら降下していくことができ、従って、常時安定した
状態で昇降することができる。
【0020】なお、脚部29を伸ばしている間、および
縮めている間は、アクチュエータ28は無負荷状態にな
っていることが好ましく、これにより、車輪や車体の自
重によって反力Rを受けることが可能となる。
縮めている間は、アクチュエータ28は無負荷状態にな
っていることが好ましく、これにより、車輪や車体の自
重によって反力Rを受けることが可能となる。
【0021】請求項4に記載の走行装置は、図10に例
示するように、請求項2の走行装置において、揺動機構
を構成するピン23が、スライド機構45を介して車体
44に対し摺動自在に取付けられているとともに、その
ピンをスライドさせるためのアクチュエータ22が設け
られていることを特徴としている。
示するように、請求項2の走行装置において、揺動機構
を構成するピン23が、スライド機構45を介して車体
44に対し摺動自在に取付けられているとともに、その
ピンをスライドさせるためのアクチュエータ22が設け
られていることを特徴としている。
【0022】図3を用いて説明したように、脚部を傾斜
させることによって水平方向の反力を得るこれらの装置
では、上段側に脚部を傾斜させることが必要であるが、
請求項4の構成を適用することにより、脚部21の先端
を接地させてからピン23を前後方向に移動させ、脚部
21の傾斜方向を変更(鉛直線を挟んで線対称的な方向
へ変更)することができるから、車体44に対して前方
で上を向く階段(図10(a)参照)、および後方で上
を向く階段(図10(d’)参照)のいずれの段差も、
昇降することが可能となる。
させることによって水平方向の反力を得るこれらの装置
では、上段側に脚部を傾斜させることが必要であるが、
請求項4の構成を適用することにより、脚部21の先端
を接地させてからピン23を前後方向に移動させ、脚部
21の傾斜方向を変更(鉛直線を挟んで線対称的な方向
へ変更)することができるから、車体44に対して前方
で上を向く階段(図10(a)参照)、および後方で上
を向く階段(図10(d’)参照)のいずれの段差も、
昇降することが可能となる。
【0023】請求項5に記載の走行装置は、図12に例
示するように、請求項2の走行装置において、脚部32
に水平方向の力F’を与えるためのアクチュエータ33
が設けられていることを特徴としている。
示するように、請求項2の走行装置において、脚部32
に水平方向の力F’を与えるためのアクチュエータ33
が設けられていることを特徴としている。
【0024】この構成においては、段差昇り時、各車輪
31は、脚部32の伸びにより上昇していくが、面a2
からの反力R(図例では摩擦力Fと同じ大きさの力)を
得るために、アクチュエータ33の引張力F’を用いて
おり、これにより、脚部32を傾斜させずとも、車輪3
1を面a2へ押し付けることが可能となる。
31は、脚部32の伸びにより上昇していくが、面a2
からの反力R(図例では摩擦力Fと同じ大きさの力)を
得るために、アクチュエータ33の引張力F’を用いて
おり、これにより、脚部32を傾斜させずとも、車輪3
1を面a2へ押し付けることが可能となる。
【0025】なお、車輪31が段鼻a3を通過した後
は、引張力F’と脚部32が傾斜することによって発生
する水平方向の力により、車輪31を上段に載せること
ができる。
は、引張力F’と脚部32が傾斜することによって発生
する水平方向の力により、車輪31を上段に載せること
ができる。
【0026】一方、段差降り時には、車輪31を段鼻a
3付近に位置させた状態から、アクチュエータ33を用
いて脚部32を傾斜させ(先端を下段側に向ける)、脚
部32を伸ばして接地させた後、車輪31を段鼻a3か
ら外して、引張力F’を作用させつつ脚部32を縮めて
いくことにより、車輪31は反力Rを受けながら降下し
ていくことができる。
3付近に位置させた状態から、アクチュエータ33を用
いて脚部32を傾斜させ(先端を下段側に向ける)、脚
部32を伸ばして接地させた後、車輪31を段鼻a3か
ら外して、引張力F’を作用させつつ脚部32を縮めて
いくことにより、車輪31は反力Rを受けながら降下し
ていくことができる。
【0027】また、この構成においては、脚部32を前
側,後側のいずれにも傾斜させることができるので、車
体34に対して前方で上を向く階段、および後方で上を
向く階段のいずれの段差も、昇降することが可能とな
る。
側,後側のいずれにも傾斜させることができるので、車
体34に対して前方で上を向く階段、および後方で上を
向く階段のいずれの段差も、昇降することが可能とな
る。
【0028】なお、上述した各アクチュエータには、例
えば、電動モータ,油圧モータ,空気圧モータ,油圧シ
リンダ,空気圧シリンダ等を適用することができ、モー
タを用いる場合は、例えば、その回転軸に装着されたピ
ニオンに、ラックを噛み合わせることにより、伸縮自在
な脚部を構成することができる。また、シリンダにテレ
スコピック式のものを適用すれば、縮んだときにコンパ
クトになって、走行時に障害物等に衝突しにくくなり、
4輪式走行装置に用いる場合には、荷台を低く設計する
ことが可能となる。
えば、電動モータ,油圧モータ,空気圧モータ,油圧シ
リンダ,空気圧シリンダ等を適用することができ、モー
タを用いる場合は、例えば、その回転軸に装着されたピ
ニオンに、ラックを噛み合わせることにより、伸縮自在
な脚部を構成することができる。また、シリンダにテレ
スコピック式のものを適用すれば、縮んだときにコンパ
クトになって、走行時に障害物等に衝突しにくくなり、
4輪式走行装置に用いる場合には、荷台を低く設計する
ことが可能となる。
【0029】請求項6に記載の走行装置は、請求項1な
いし5の走行装置において、脚部の先端が接地している
か否かを検知してその検知信号を出力する接地検知手段
(図1を参照)と、段差の位置を検知してその検知信号
を出力する段差位置検知手段(図4ないし7を参照)を
備えており、それら検知信号に基づいて脚部を伸縮させ
るよう構成されていることを特徴としている。
いし5の走行装置において、脚部の先端が接地している
か否かを検知してその検知信号を出力する接地検知手段
(図1を参照)と、段差の位置を検知してその検知信号
を出力する段差位置検知手段(図4ないし7を参照)を
備えており、それら検知信号に基づいて脚部を伸縮させ
るよう構成されていることを特徴としている。
【0030】この構成によれば、各検知手段からの出力
信号により、脚部を適切なタイミングで伸縮させること
ができるので、段差昇り時には、例えば、車輪が蹴上げ
面に当たったときに脚部を伸ばし始め、車輪が段鼻を通
過したあと、適切なタイミングで脚部を縮め始めるとい
った制御を行うことが可能となる。
信号により、脚部を適切なタイミングで伸縮させること
ができるので、段差昇り時には、例えば、車輪が蹴上げ
面に当たったときに脚部を伸ばし始め、車輪が段鼻を通
過したあと、適切なタイミングで脚部を縮め始めるとい
った制御を行うことが可能となる。
【0031】一方、段差降り時には、例えば、車輪が段
鼻に達する直前に脚部を下段に向けて伸ばし、脚部先端
の接地を検知すると同時に伸びを停止させ、適当なタイ
ミングで脚部を縮め始めるといった制御を行うことが可
能となる。
鼻に達する直前に脚部を下段に向けて伸ばし、脚部先端
の接地を検知すると同時に伸びを停止させ、適当なタイ
ミングで脚部を縮め始めるといった制御を行うことが可
能となる。
【0032】従って、これら検知手段の存在により、よ
り安全確実に車体を昇降させることができる。
り安全確実に車体を昇降させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の階段等用走行装置
(ハンドカート)を示す側面図(載置部が位置している
側を正面側とする)であり、図2はその昇降状態を経時
的に示す図であり、図3は同走行装置の要部に生じる力
の関係を表す図である。
施の形態を説明する。図1は本発明の階段等用走行装置
(ハンドカート)を示す側面図(載置部が位置している
側を正面側とする)であり、図2はその昇降状態を経時
的に示す図であり、図3は同走行装置の要部に生じる力
の関係を表す図である。
【0034】このハンドカート1は、上端に把手部3a
が設けられ且つ下端側に載置部3bが形成されてなる側
面形状がL状の車体3を有する。この車体3には、背面
下部に左右一対の走行用車輪2,2が回転自在に設けら
れている。そして、載置部3bに荷物(図示せず)を載
せたうえで車体3を傾け、その状態で前方に押すか後方
に引っ張るかして車輪2,2を回転させることにより、
荷物を運搬できるようになっている。
が設けられ且つ下端側に載置部3bが形成されてなる側
面形状がL状の車体3を有する。この車体3には、背面
下部に左右一対の走行用車輪2,2が回転自在に設けら
れている。そして、載置部3bに荷物(図示せず)を載
せたうえで車体3を傾け、その状態で前方に押すか後方
に引っ張るかして車輪2,2を回転させることにより、
荷物を運搬できるようになっている。
【0035】また、このハンドカート1においては、走
行用車輪2,2間に、段差昇降用の伸縮自在の脚部6が
備えられている。この脚部6は、車幅方向に対して直角
方向に延び且つ一端が車体3の背面側にピン7により揺
動自在に支持された電動アクチュエータ(電動モータ6
dを備え、その回転運動を、シリンダ6a内に設けられ
たボールねじを介しておねじ6bの直線運動に変換する
もの)等からなり、ボールねじのおねじ6bの先端に
は、滑り止め用ゴム6cが装着されている。車体3に
は、「一段上り」,「一段下り」,「平地走行」の各動
作を択一的に行わせるための3個の選択スイッチ10‥
10等が設けられている。また、車体3には、電動アク
チュエータに電流を供給する電源と、脚部6を伸縮させ
るための電動モータの正転,逆転,停止を制御する伸縮
動作制御部(いずれも図示せず)が備えられており、ス
イッチ10を操作することにより伸縮動作制御部に指示
を与えて、階段の昇降および平地走行を行いうるように
構成されている。
行用車輪2,2間に、段差昇降用の伸縮自在の脚部6が
備えられている。この脚部6は、車幅方向に対して直角
方向に延び且つ一端が車体3の背面側にピン7により揺
動自在に支持された電動アクチュエータ(電動モータ6
dを備え、その回転運動を、シリンダ6a内に設けられ
たボールねじを介しておねじ6bの直線運動に変換する
もの)等からなり、ボールねじのおねじ6bの先端に
は、滑り止め用ゴム6cが装着されている。車体3に
は、「一段上り」,「一段下り」,「平地走行」の各動
作を択一的に行わせるための3個の選択スイッチ10‥
10等が設けられている。また、車体3には、電動アク
チュエータに電流を供給する電源と、脚部6を伸縮させ
るための電動モータの正転,逆転,停止を制御する伸縮
動作制御部(いずれも図示せず)が備えられており、ス
イッチ10を操作することにより伸縮動作制御部に指示
を与えて、階段の昇降および平地走行を行いうるように
構成されている。
【0036】脚部6は、階段の段差を昇る際において、
脚部6が伸びきるまでに、各車輪2の下端が上段の踏面
a1の高さに達しうるようにその寸法が設定されてい
る。そして、脚部6が傾斜した状態で伸びることによ
り、図2(a)〜(d)にその順を示すように、各車輪
2が蹴上げ面a2に押当てられた状態で上昇し、踏面a
1上に載るようになっている。なお、各車輪2は、上昇
中において、蹴上げ面a2との摩擦により回転しながら
移動するようになっている。
脚部6が伸びきるまでに、各車輪2の下端が上段の踏面
a1の高さに達しうるようにその寸法が設定されてい
る。そして、脚部6が傾斜した状態で伸びることによ
り、図2(a)〜(d)にその順を示すように、各車輪
2が蹴上げ面a2に押当てられた状態で上昇し、踏面a
1上に載るようになっている。なお、各車輪2は、上昇
中において、蹴上げ面a2との摩擦により回転しながら
移動するようになっている。
【0037】また、ハンドカート1には、2個のリミッ
トスイッチ42,43が設けられている。リミットスイ
ッチ42は、車体3とシリンダ6aの間に設けられてお
り、車体3とシリンダ6aが近接してオン状態になる
と、脚部6を伸縮させるための信号を出力するようにな
っているとともに、伸びる,縮むのいずれの動作を行う
かは、選択スイッチ10の操作で設定される。一方、リ
ミットスイッチ43は、おねじ6bの先端に取付けられ
ており、段差降り時に脚部6が伸びている最中におい
て、滑り止め用ゴム6cが接地するとオン状態となり、
その状態が維持されている間、脚部6を縮めるための信
号を出力するようになっている。
トスイッチ42,43が設けられている。リミットスイ
ッチ42は、車体3とシリンダ6aの間に設けられてお
り、車体3とシリンダ6aが近接してオン状態になる
と、脚部6を伸縮させるための信号を出力するようにな
っているとともに、伸びる,縮むのいずれの動作を行う
かは、選択スイッチ10の操作で設定される。一方、リ
ミットスイッチ43は、おねじ6bの先端に取付けられ
ており、段差降り時に脚部6が伸びている最中におい
て、滑り止め用ゴム6cが接地するとオン状態となり、
その状態が維持されている間、脚部6を縮めるための信
号を出力するようになっている。
【0038】さらに、ハンドカート1には、脚部6の傾
斜角度(車体3に対する)を調節するための、傾斜角度
調節装置11が設けられており、同装置は、一端がシリ
ンダ6aに取付けられ、かつ、他端がバネ11aを介し
て傾斜角度調節レバー11bに取付けられた、ワイヤ1
1c等から構成されている。レバー11bは、昇り用位
置(同レバーを引き上げた状態)と、下り・水平走行用
位置(同レバーを押し下げた状態)とを手動で選択でき
るようになっており、これら位置選択により、段差昇降
時における脚部6の初期傾斜角度を設定することができ
る。例えば、図2(a)における脚部6の傾斜角度が、
昇り用位置に設定された場合の角度に相当し、同図
(c)における傾斜角度が、降り用位置に設定された場
合の角度に相当する。バネ11aは、ハンドカート1の
昇降途中において、脚部6の傾斜角度の変化に応じて伸
縮するようになっており、これによってワイヤ11c等
に無理な力がかかるのを防止している。
斜角度(車体3に対する)を調節するための、傾斜角度
調節装置11が設けられており、同装置は、一端がシリ
ンダ6aに取付けられ、かつ、他端がバネ11aを介し
て傾斜角度調節レバー11bに取付けられた、ワイヤ1
1c等から構成されている。レバー11bは、昇り用位
置(同レバーを引き上げた状態)と、下り・水平走行用
位置(同レバーを押し下げた状態)とを手動で選択でき
るようになっており、これら位置選択により、段差昇降
時における脚部6の初期傾斜角度を設定することができ
る。例えば、図2(a)における脚部6の傾斜角度が、
昇り用位置に設定された場合の角度に相当し、同図
(c)における傾斜角度が、降り用位置に設定された場
合の角度に相当する。バネ11aは、ハンドカート1の
昇降途中において、脚部6の傾斜角度の変化に応じて伸
縮するようになっており、これによってワイヤ11c等
に無理な力がかかるのを防止している。
【0039】次に、この実施の形態における作用を説明
する。いま、「平地走行」用のスイッチ10を押し、傾
斜角度調節レバー11bを水平走行用位置に設定する
と、脚部6は縮んで、その先端が走行面から離れた状態
となり、従って車輪2のみが走行面に接地した状態とな
って、平地を走行できる。
する。いま、「平地走行」用のスイッチ10を押し、傾
斜角度調節レバー11bを水平走行用位置に設定する
と、脚部6は縮んで、その先端が走行面から離れた状態
となり、従って車輪2のみが走行面に接地した状態とな
って、平地を走行できる。
【0040】階段等の段差を昇るときには、各車輪2を
蹴上げ面a2に当接させるとともに、傾斜角度調節レバ
ー11bを昇り用位置に設定し、「一段上り」用のスイ
ッチ10を押す。すると、脚部6は、上段側に傾斜した
状態で伸びていくので、各車輪2は、蹴上げ面a2に押
し当てられた状態で上昇していくことになり、やがて段
鼻a3を経由して上段の踏面上に載る。脚部6は、図2
(b)〜(c)に示すように、その傾斜角度を次第に増
加させていくが、所定の角度まで傾斜すると、リミット
スイッチ42がオン状態となって、伸びが停止して縮み
始め、その先端部が車輪の下端より上側に位置すると、
再び平地走行が可能な状態となって、上段の踏面上をそ
の奥に向かって走行できる。従って、図2(a)〜
(d)の一連の動作を繰り返し行うことにより、段差を
昇っていくことができる。
蹴上げ面a2に当接させるとともに、傾斜角度調節レバ
ー11bを昇り用位置に設定し、「一段上り」用のスイ
ッチ10を押す。すると、脚部6は、上段側に傾斜した
状態で伸びていくので、各車輪2は、蹴上げ面a2に押
し当てられた状態で上昇していくことになり、やがて段
鼻a3を経由して上段の踏面上に載る。脚部6は、図2
(b)〜(c)に示すように、その傾斜角度を次第に増
加させていくが、所定の角度まで傾斜すると、リミット
スイッチ42がオン状態となって、伸びが停止して縮み
始め、その先端部が車輪の下端より上側に位置すると、
再び平地走行が可能な状態となって、上段の踏面上をそ
の奥に向かって走行できる。従って、図2(a)〜
(d)の一連の動作を繰り返し行うことにより、段差を
昇っていくことができる。
【0041】なお、脚部6は、先端に設けられた滑り止
め用ゴム6cによって接地面との滑りが防止されるた
め、車体3の傾斜を一定に保つと、昇降時に車体3とな
す角度に変化が生じて、ワイヤ11cが上下方向に移動
しようとするが、この移動量は、バネ11aにより吸収
されるので、各部材に無理な力が生じることはない。
め用ゴム6cによって接地面との滑りが防止されるた
め、車体3の傾斜を一定に保つと、昇降時に車体3とな
す角度に変化が生じて、ワイヤ11cが上下方向に移動
しようとするが、この移動量は、バネ11aにより吸収
されるので、各部材に無理な力が生じることはない。
【0042】一方、段差を降りるときには、各車輪2を
段鼻a3の僅か手前で停止させる(例えば図2(d)の
状態)とともに、レバー11bを降り用位置に設定し、
「一段降り」用のスイッチ10を押すと、脚部6は、昇
りの場合よりもさらに傾斜した状態となって伸びてい
く。やがて滑り止め用ゴム6cが下段側の踏面に接地す
ると(図2(c)の状態)、リミットスイッチ43によ
って伸びが停止して縮み始めようとするので、これに合
わせてカートを押していくことにより、各車輪2は、蹴
上げ面a2に押し当てられながら降下する。ここで、カ
ートを押すタイミングを逸したとしても、脚部6が縮み
始めて接地面から離れる瞬間、リミットスイッチ43が
オフ状態となって縮まなくなるため、脚部6が浮き上が
ることはない。そして、各車輪2が接地した後も脚部6
は縮み、滑り止め用ゴム6cは踏面から離れて車輪は回
転可能な状態となる。従って、再度手動でハンドカート
1を段鼻a3の僅か手前まで押していき、図2(d)〜
(a)の一連の動作を繰り返し行うことにより、段差を
降っていくことができる。
段鼻a3の僅か手前で停止させる(例えば図2(d)の
状態)とともに、レバー11bを降り用位置に設定し、
「一段降り」用のスイッチ10を押すと、脚部6は、昇
りの場合よりもさらに傾斜した状態となって伸びてい
く。やがて滑り止め用ゴム6cが下段側の踏面に接地す
ると(図2(c)の状態)、リミットスイッチ43によ
って伸びが停止して縮み始めようとするので、これに合
わせてカートを押していくことにより、各車輪2は、蹴
上げ面a2に押し当てられながら降下する。ここで、カ
ートを押すタイミングを逸したとしても、脚部6が縮み
始めて接地面から離れる瞬間、リミットスイッチ43が
オフ状態となって縮まなくなるため、脚部6が浮き上が
ることはない。そして、各車輪2が接地した後も脚部6
は縮み、滑り止め用ゴム6cは踏面から離れて車輪は回
転可能な状態となる。従って、再度手動でハンドカート
1を段鼻a3の僅か手前まで押していき、図2(d)〜
(a)の一連の動作を繰り返し行うことにより、段差を
降っていくことができる。
【0043】ここで、上記した実施の形態を、より安
全、かつ、より安定した状態で昇降できる装置とするた
めに、例えば、以下のような各構成(または)を加
えた形態とすることができる。
全、かつ、より安定した状態で昇降できる装置とするた
めに、例えば、以下のような各構成(または)を加
えた形態とすることができる。
【0044】図4,5に示すように、上記したハンド
カートの下部に、段差検出用の小車輪80と、走行用車
輪75の回転を停止させてロックするためのブレーキ装
置81と、小車輪80による段差検出時に脚部(図示せ
ず)を伸縮させるためのリミットスイッチ82とが備え
られている。
カートの下部に、段差検出用の小車輪80と、走行用車
輪75の回転を停止させてロックするためのブレーキ装
置81と、小車輪80による段差検出時に脚部(図示せ
ず)を伸縮させるためのリミットスイッチ82とが備え
られている。
【0045】すなわち、車体72の下部において走行用
車輪75の車軸74を支承する軸受ブラケット73が設
けられ、この軸受ブラケット73の内面側には、所定位
置に上記リッミットスイッチ82が取り付けられている
とともに、上記ブレーキ装置81を構成するほぼL状な
いしはV状の揺動アーム83がピン84を介して取り付
けられている。
車輪75の車軸74を支承する軸受ブラケット73が設
けられ、この軸受ブラケット73の内面側には、所定位
置に上記リッミットスイッチ82が取り付けられている
とともに、上記ブレーキ装置81を構成するほぼL状な
いしはV状の揺動アーム83がピン84を介して取り付
けられている。
【0046】揺動アーム83は、ピン84を中心として
揺動可能とされており、その一端部83aに上記小車輪
80が回転可能に設けられている。また、揺動アーム8
3の他端部83bには軸受ブラケット73との間に引張
バネ85が装着されており、このバネ85によって揺動
アーム83はピン84を中心として図4の状態で時計方
向に常に付勢されている。また、揺動アーム83の他端
部83bの内面側には、走行用車輪75と一体回転する
ブレーキドラム75aに対して押し付け可能なブレーキ
シュー86が設けられている。本実施の形態におけるブ
レーキ装置81は、以上のブレーキシュー86、ブレー
キドラム75a、引張バネ85および揺動アーム83等
によって構成される。
揺動可能とされており、その一端部83aに上記小車輪
80が回転可能に設けられている。また、揺動アーム8
3の他端部83bには軸受ブラケット73との間に引張
バネ85が装着されており、このバネ85によって揺動
アーム83はピン84を中心として図4の状態で時計方
向に常に付勢されている。また、揺動アーム83の他端
部83bの内面側には、走行用車輪75と一体回転する
ブレーキドラム75aに対して押し付け可能なブレーキ
シュー86が設けられている。本実施の形態におけるブ
レーキ装置81は、以上のブレーキシュー86、ブレー
キドラム75a、引張バネ85および揺動アーム83等
によって構成される。
【0047】そして、階段下降時に小車輪80が階段の
踏面a1から外れて図4の鎖線状態から実線状態となっ
たときに、揺動アーム83が引張バネ85の力によりピ
ン84を中心として同図の時計方向に揺動し、これに伴
って当初は同図の鎖線位置にあったブレーキシュー86
が同図の実線で示すようにブレーキドラム75aに押し
付けられることにより、走行用車輪75の回転を停止さ
せロックする一方、揺動アーム83の一端部83bがリ
ミットスイッチ82に接触して同スイッチがオンとな
り、その出力に基づいて脚部の伸びが開始されるように
なっている。
踏面a1から外れて図4の鎖線状態から実線状態となっ
たときに、揺動アーム83が引張バネ85の力によりピ
ン84を中心として同図の時計方向に揺動し、これに伴
って当初は同図の鎖線位置にあったブレーキシュー86
が同図の実線で示すようにブレーキドラム75aに押し
付けられることにより、走行用車輪75の回転を停止さ
せロックする一方、揺動アーム83の一端部83bがリ
ミットスイッチ82に接触して同スイッチがオンとな
り、その出力に基づいて脚部の伸びが開始されるように
なっている。
【0048】このような構成によると、階段下降時に小
車輪80によって蹴上げ面a2が検出された時には、ブ
レーキ装置81が作動して走行用車輪75の回転が停止
・ロックされる一方、リミットスイッチ82がオン状態
となって脚部が伸びはじめるので、車体72を階段の踏
面a1の適当な位置で停止させた状態で脚部の伸縮によ
り安定して階段を降りることができる。また、適切でな
い操作を行った場合でも、走行用車輪75が蹴上げ面a
2の手前側で停止・ロックされることより、車体72が
1段下へ落ちる事態を回避することができる。
車輪80によって蹴上げ面a2が検出された時には、ブ
レーキ装置81が作動して走行用車輪75の回転が停止
・ロックされる一方、リミットスイッチ82がオン状態
となって脚部が伸びはじめるので、車体72を階段の踏
面a1の適当な位置で停止させた状態で脚部の伸縮によ
り安定して階段を降りることができる。また、適切でな
い操作を行った場合でも、走行用車輪75が蹴上げ面a
2の手前側で停止・ロックされることより、車体72が
1段下へ落ちる事態を回避することができる。
【0049】図6,7に示すように、の構成に加え
て、さらに昇り側の段差検出用リミットスイッチ142
を組み込んでなる可動式当接部143を設けている。こ
の場合の可動式当接部143は、軸受ブラケット133
に取り付けピン144を介して同ピンの回りに回動可能
に設けられており、蹴上げ面a2への当接面がバネによ
って前方に付勢された可撓性当接部材143aによって
形成されているとともに、その当接部材143aの背後
に形成された空間には、当接部材143aが段差aに当
接して後方に変位したときに同部材によって押されてオ
ンとなる上記リミットスイッチ142が組み込まれてい
る。また、軸受ブラケット133には、図6の実線で示
す所定位置において当接部143の回動を規制するスト
ッパ133aが設けられている。そして、同実線で示す
ような状態で当接部143が蹴上げ面a2に当接(同時
に車輪135も当接)したときに、リミットスイッチ1
42がオンとなって脚部(図示せず)が伸び、同脚部の
伸びによって車体132が段差を上昇する。また、下降
時に、段鼻が当接部143に当たった場合でも、当接部
143が同図の鎖線で示すように回動して逃げることに
より、当接部143に無理な力が作用しないようになっ
ている。
て、さらに昇り側の段差検出用リミットスイッチ142
を組み込んでなる可動式当接部143を設けている。こ
の場合の可動式当接部143は、軸受ブラケット133
に取り付けピン144を介して同ピンの回りに回動可能
に設けられており、蹴上げ面a2への当接面がバネによ
って前方に付勢された可撓性当接部材143aによって
形成されているとともに、その当接部材143aの背後
に形成された空間には、当接部材143aが段差aに当
接して後方に変位したときに同部材によって押されてオ
ンとなる上記リミットスイッチ142が組み込まれてい
る。また、軸受ブラケット133には、図6の実線で示
す所定位置において当接部143の回動を規制するスト
ッパ133aが設けられている。そして、同実線で示す
ような状態で当接部143が蹴上げ面a2に当接(同時
に車輪135も当接)したときに、リミットスイッチ1
42がオンとなって脚部(図示せず)が伸び、同脚部の
伸びによって車体132が段差を上昇する。また、下降
時に、段鼻が当接部143に当たった場合でも、当接部
143が同図の鎖線で示すように回動して逃げることに
より、当接部143に無理な力が作用しないようになっ
ている。
【0050】ここで、符号140は下降時における段差
検出用の小車輪、符号135は走行用車輪をそれぞれ示
している。なお、上記実施の形態において、一段上昇も
しくは下降させるごとに、スイッチを押す構成に代え
て、次のような構成、すなわち一段上昇もしくは下降す
るという動作が終了すると計時を開始し、一定時間経過
すると次の動作(上昇もしくは下降動作)に移るよう制
御部に信号を出力するタイマを設けた構成してもよく、
これにより一段上昇もしくは下降するごとにスイッチを
押すといった動作が不要になる。操作としては、一段上
昇もしくは下降させた後、一定時間経過するまでに、車
体を踏面上の適切な位置へ移動させればよい。
検出用の小車輪、符号135は走行用車輪をそれぞれ示
している。なお、上記実施の形態において、一段上昇も
しくは下降させるごとに、スイッチを押す構成に代え
て、次のような構成、すなわち一段上昇もしくは下降す
るという動作が終了すると計時を開始し、一定時間経過
すると次の動作(上昇もしくは下降動作)に移るよう制
御部に信号を出力するタイマを設けた構成してもよく、
これにより一段上昇もしくは下降するごとにスイッチを
押すといった動作が不要になる。操作としては、一段上
昇もしくは下降させた後、一定時間経過するまでに、車
体を踏面上の適切な位置へ移動させればよい。
【0051】また、上記実施の形態では、水平方向の移
動は人力によっているが、例えばマイクロコンピュータ
からなる制御手段を別途設け、その制御手段に上述のよ
うな一連の動作を行わせるためのプログラムを予め記憶
させておくとともに、各車輪を駆動するためのモータ等
からなる車輪駆動機構(車輪駆動手段)を設けておけ
ば、脚部の伸縮のみならず車輪の回転をも制御手段によ
って制御することが可能となる。
動は人力によっているが、例えばマイクロコンピュータ
からなる制御手段を別途設け、その制御手段に上述のよ
うな一連の動作を行わせるためのプログラムを予め記憶
させておくとともに、各車輪を駆動するためのモータ等
からなる車輪駆動機構(車輪駆動手段)を設けておけ
ば、脚部の伸縮のみならず車輪の回転をも制御手段によ
って制御することが可能となる。
【0052】次に、本発明の他の実施の形態(階段等用
4輪式自走装置)について説明する。図8,9に、階段
等用4輪式自走装置の正面図(駆動用車輪側から見た
図)と、その左側面図を示す。この自走装置12は、車
体13と、その下部に配置された前側軸受(図示せず)
と、車体13に取付けられ、同車体13に対して直角方
向に伸縮して車体上面を常に水平状態に維持するための
姿勢制御用アクチュエータ41(テレスコピック式の油
圧シリンダ)と、そのアクチュエータ41の下部に取付
けられた後側軸受40と、各軸受の両端に設けられた左
右一対の走行用車輪14・・14(ただし、後側走行用
車輪は駆動輪、前側走行用車輪は操舵輪となっている)
と、前後の各車輪14,14間に設けられた左右一対の
伸縮自在の脚部18,18、15,15(ハンドカート
の場合に準じた機構を有する)等からなっており、脚部
のおねじ18b,15b先端部には、滑り止め用ゴム1
8c,15cが装着されている。なお、前側の脚部18
は、車体3に取付けられているが、後側の脚部15は、
後側軸受け40に取付けられている。
4輪式自走装置)について説明する。図8,9に、階段
等用4輪式自走装置の正面図(駆動用車輪側から見た
図)と、その左側面図を示す。この自走装置12は、車
体13と、その下部に配置された前側軸受(図示せず)
と、車体13に取付けられ、同車体13に対して直角方
向に伸縮して車体上面を常に水平状態に維持するための
姿勢制御用アクチュエータ41(テレスコピック式の油
圧シリンダ)と、そのアクチュエータ41の下部に取付
けられた後側軸受40と、各軸受の両端に設けられた左
右一対の走行用車輪14・・14(ただし、後側走行用
車輪は駆動輪、前側走行用車輪は操舵輪となっている)
と、前後の各車輪14,14間に設けられた左右一対の
伸縮自在の脚部18,18、15,15(ハンドカート
の場合に準じた機構を有する)等からなっており、脚部
のおねじ18b,15b先端部には、滑り止め用ゴム1
8c,15cが装着されている。なお、前側の脚部18
は、車体3に取付けられているが、後側の脚部15は、
後側軸受け40に取付けられている。
【0053】また、前側の脚部18は、シリンダ18a
の上端に設けられた腕状部材18dの先端のピン19を
介して、車体13に揺動自在に取付けられている。後側
の脚部15は、シリンダ15aの上端に取付けられた腕
状部材15d先端のピン17を介して後側軸受40の上
部に揺動自在に取付けられている。また前後の各腕状部
材の下方には、同腕状部材を押し上げて脚部を上段側へ
傾斜させるための、脚部傾斜用アクチュエータ20,1
6(脚部と機構が同様のもの)が設けられている。
の上端に設けられた腕状部材18dの先端のピン19を
介して、車体13に揺動自在に取付けられている。後側
の脚部15は、シリンダ15aの上端に取付けられた腕
状部材15d先端のピン17を介して後側軸受40の上
部に揺動自在に取付けられている。また前後の各腕状部
材の下方には、同腕状部材を押し上げて脚部を上段側へ
傾斜させるための、脚部傾斜用アクチュエータ20,1
6(脚部と機構が同様のもの)が設けられている。
【0054】さらに、この走行装置12には、ハンドカ
ートの説明にあったような段差検出用の小車輪、走行用
車輪停止・ロック用のブレーキ装置等(いずれも図示せ
ず)が設けられている。
ートの説明にあったような段差検出用の小車輪、走行用
車輪停止・ロック用のブレーキ装置等(いずれも図示せ
ず)が設けられている。
【0055】このように構成された走行装置12におい
ては、水平面走行状態から段差昇り状態へ移行すると
き、前側車輪14の上昇に応じて姿勢制御用アクチュエ
ータ41が伸びる。つまり、前側車輪14が一段上れ
ば、1段差分だけ伸び、二段上れば2段差分だけ伸びる
ので、常に車体は水平状態を維持することができる。一
方、水平面走行状態から段差降り状態へ移行するとき
(車体後側から降りる)も、後側車輪14の下降に応じ
て姿勢制御用アクチュエータ41が伸びるので、乗用で
あれば乗り心地良く、運搬用であれば荷くずれの恐れが
なく、安全確実に段差を昇降することができる。なお、
各脚部の動作は、ハンドカートの場合に準ずるものとす
る。
ては、水平面走行状態から段差昇り状態へ移行すると
き、前側車輪14の上昇に応じて姿勢制御用アクチュエ
ータ41が伸びる。つまり、前側車輪14が一段上れ
ば、1段差分だけ伸び、二段上れば2段差分だけ伸びる
ので、常に車体は水平状態を維持することができる。一
方、水平面走行状態から段差降り状態へ移行するとき
(車体後側から降りる)も、後側車輪14の下降に応じ
て姿勢制御用アクチュエータ41が伸びるので、乗用で
あれば乗り心地良く、運搬用であれば荷くずれの恐れが
なく、安全確実に段差を昇降することができる。なお、
各脚部の動作は、ハンドカートの場合に準ずるものとす
る。
【0056】また、各車輪14の蹴上げ面への押し当て
に必要な力は接地部15c,18cから引いた垂線より
上段側に位置するピン17,19の働きにより図3で説
明したように与えられるので、自動走行装置として、段
差を安定した状態で昇降することができる。
に必要な力は接地部15c,18cから引いた垂線より
上段側に位置するピン17,19の働きにより図3で説
明したように与えられるので、自動走行装置として、段
差を安定した状態で昇降することができる。
【0057】なお、脚部付近の構造を次のように構成す
ることもできる。図10に示すように、脚部21のシリ
ンダ21aに設けられたピン23を、スライド機構と電
動アクチュエータ(上記したものと同様の機構)22を
介して車体(後側は軸受け)に取り付けた構成となって
おり、スライド機構を構成するガイド部45と、電動ア
クチュエータ22のシリンダ22aは、車体44に取り
付けられている。これにより、脚部21が前側にも後側
にも傾斜することが可能となり、従って、車体に対して
前方上向きである階段(図10(a)参照)、後方上向
きである階段(図10(d’)参照)のどちらでも昇降
することが可能となる。
ることもできる。図10に示すように、脚部21のシリ
ンダ21aに設けられたピン23を、スライド機構と電
動アクチュエータ(上記したものと同様の機構)22を
介して車体(後側は軸受け)に取り付けた構成となって
おり、スライド機構を構成するガイド部45と、電動ア
クチュエータ22のシリンダ22aは、車体44に取り
付けられている。これにより、脚部21が前側にも後側
にも傾斜することが可能となり、従って、車体に対して
前方上向きである階段(図10(a)参照)、後方上向
きである階段(図10(d’)参照)のどちらでも昇降
することが可能となる。
【0058】昇り状態としては、例えば図10(a)〜
(d)の順のようになる。すなわち、脚部21を伸ばし
て階段の踏み面に接地させ、電動アクチュエータ22を
縮めて脚部21を上段側へ傾斜させたのち、さらに脚部
21を伸ばして車輪24を上段に載せる。このとき、ア
クチュエータ22を伸ばせば(図10(d))、脚部2
1の傾斜角度がθ1の状態となり、伸ばさない場合の角
度θ2に比べて小さくなって、おねじ21bのストロー
ク長を減じるとともに、おねじ21bと段鼻a3間の距
離が大きくなって、おねじ21bが段鼻a3に干渉しに
くくなる。一方、降り状態としては、例えば図10
(d)〜(a)の順のようになる。
(d)の順のようになる。すなわち、脚部21を伸ばし
て階段の踏み面に接地させ、電動アクチュエータ22を
縮めて脚部21を上段側へ傾斜させたのち、さらに脚部
21を伸ばして車輪24を上段に載せる。このとき、ア
クチュエータ22を伸ばせば(図10(d))、脚部2
1の傾斜角度がθ1の状態となり、伸ばさない場合の角
度θ2に比べて小さくなって、おねじ21bのストロー
ク長を減じるとともに、おねじ21bと段鼻a3間の距
離が大きくなって、おねじ21bが段鼻a3に干渉しに
くくなる。一方、降り状態としては、例えば図10
(d)〜(a)の順のようになる。
【0059】また、本装置は、次のように変更して実施
することもできる。すなわち、図11に示すように、走
行用車輪27の回転軸30を保持し、かつ、水平面に対
し傾斜した方向(図では右上がりの方向)に伸びるガイ
ドレール36を備え、そのガイドレール36を介して、
脚部29を鉛直方向に向けた状態で摺動自在に支持する
車輪保持部材25(車体46の一部とする)と、段差降
下時に脚部29を上記傾斜方向上向きαに移動させるた
めの電動アクチュエータ(上記したものに準じる)28
を設けた構成としてもよい。
することもできる。すなわち、図11に示すように、走
行用車輪27の回転軸30を保持し、かつ、水平面に対
し傾斜した方向(図では右上がりの方向)に伸びるガイ
ドレール36を備え、そのガイドレール36を介して、
脚部29を鉛直方向に向けた状態で摺動自在に支持する
車輪保持部材25(車体46の一部とする)と、段差降
下時に脚部29を上記傾斜方向上向きαに移動させるた
めの電動アクチュエータ(上記したものに準じる)28
を設けた構成としてもよい。
【0060】この構成においては、階段昇り時、各車輪
27を蹴上げ面に当接させる(図11(a))と、脚部
29は、その中心軸を鉛直方向に保ったまま伸びてい
く。このとき、各車輪27は、蹴上げ面から反力を受け
た状態で上昇していく(図11(b))。そして蹴上げ
面との接点が段鼻に達すると、車輪27は水平方向に移
動し始め、上段の踏面上に載る。このとき、車輪保持部
材25をスムースにスライドさせるために、アクチュエ
ータ28は無負荷状態であることが好ましい(図11
(c))。そして、脚部29を縮めつつ、アクチュエー
タ28を伸ばす(図11(d))。
27を蹴上げ面に当接させる(図11(a))と、脚部
29は、その中心軸を鉛直方向に保ったまま伸びてい
く。このとき、各車輪27は、蹴上げ面から反力を受け
た状態で上昇していく(図11(b))。そして蹴上げ
面との接点が段鼻に達すると、車輪27は水平方向に移
動し始め、上段の踏面上に載る。このとき、車輪保持部
材25をスムースにスライドさせるために、アクチュエ
ータ28は無負荷状態であることが好ましい(図11
(c))。そして、脚部29を縮めつつ、アクチュエー
タ28を伸ばす(図11(d))。
【0061】一方、階段降り時には、各車輪27を段鼻
a3の僅か手前で停止させ(図11(d))、アクチュ
エータ28を縮めて脚部29をαの向きにスライドさ
せ、脚部29を伸ばす(図11(c))。車輪を前進さ
せて段鼻a3から外すと同時に脚部29を縮めていき
(図11(b))、各車輪を下段に接地させる(図11
(a))。
a3の僅か手前で停止させ(図11(d))、アクチュ
エータ28を縮めて脚部29をαの向きにスライドさ
せ、脚部29を伸ばす(図11(c))。車輪を前進さ
せて段鼻a3から外すと同時に脚部29を縮めていき
(図11(b))、各車輪を下段に接地させる(図11
(a))。
【0062】さらに、本装置を、次のように変更して実
施することもできる。すなわち、図12に示すように、
段差昇降用の脚部32を、テレスコピック式の油圧シリ
ンダで構成するとともに、その一番上に位置するシリン
ダ32aを、車体34に対してピン35で揺動自在に取
付け、かつ、その中央部に水平方向の力を与えうるよ
う、電動アクチュエータ(上記したものに準じる)33
を設けた構成とする。
施することもできる。すなわち、図12に示すように、
段差昇降用の脚部32を、テレスコピック式の油圧シリ
ンダで構成するとともに、その一番上に位置するシリン
ダ32aを、車体34に対してピン35で揺動自在に取
付け、かつ、その中央部に水平方向の力を与えうるよ
う、電動アクチュエータ(上記したものに準じる)33
を設けた構成とする。
【0063】この構成においては、階段昇り時、各車輪
31を蹴上げ面a2に当接させたのち、脚部32を伸ば
しながら電動アクチュエータ33に矢印の向きの力F’
を発生させると、各車輪31は面a2に押し付けられた
状態で上昇することができる。階段降り時においても、
同様の力を発生させることによって安定した状態で降り
ることができる。
31を蹴上げ面a2に当接させたのち、脚部32を伸ば
しながら電動アクチュエータ33に矢印の向きの力F’
を発生させると、各車輪31は面a2に押し付けられた
状態で上昇することができる。階段降り時においても、
同様の力を発生させることによって安定した状態で降り
ることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の階段等用走行装置によれば、脚
部先端を踏み面に接地させた状態で、各走行用車輪を階
段等の蹴上げ面に押し付けて昇降することができるの
で、車輪が踏み面から離れた状態であっても、車体は、
車輪と脚部の双方から反力を受けて、常時安定した状態
で昇降することができるとともに、各車輪が、常時、階
段表面に接したまま移動するので、車体が、段差以上に
上下動しない。しかも、脚部の接地位置を問わないた
め、狭い奥行の踏み面を有する階段であっても昇降する
ことができる。
部先端を踏み面に接地させた状態で、各走行用車輪を階
段等の蹴上げ面に押し付けて昇降することができるの
で、車輪が踏み面から離れた状態であっても、車体は、
車輪と脚部の双方から反力を受けて、常時安定した状態
で昇降することができるとともに、各車輪が、常時、階
段表面に接したまま移動するので、車体が、段差以上に
上下動しない。しかも、脚部の接地位置を問わないた
め、狭い奥行の踏み面を有する階段であっても昇降する
ことができる。
【0065】また、本発明の走行装置は、2輪用の他、
4輪用としても構成することができ、4輪走行装置とし
た場合には、その安全性,安定性から、人の乗った車椅
子等を運ぶ装置としての利用価値が高い。
4輪用としても構成することができ、4輪走行装置とし
た場合には、その安全性,安定性から、人の乗った車椅
子等を運ぶ装置としての利用価値が高い。
【図1】本発明の実施の形態(ハンドカート)を示す側
面図である。
面図である。
【図2】本発明の実施の形態の要部の動作を経時的に示
す図である。
す図である。
【図3】本発明の実施の形態の要部に生じる力関係を示
す図である。
す図である。
【図4】本発明の他の実施の形態(ハンドカート)に適
用される段差位置検出装置およびブレーキ装置を示す側
面図である。
用される段差位置検出装置およびブレーキ装置を示す側
面図である。
【図5】図4に示す段差位置検出装置およびブレーキ装
置の正面図である。
置の正面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態(ハンドカー
ト)に適用される段差位置検出装置を示す側面図であ
る。
ト)に適用される段差位置検出装置を示す側面図であ
る。
【図7】図6に示す段差位置検出装置の平面図の一部で
ある。
ある。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態(4輪式自走装
置)を示す正面図である。
置)を示す正面図である。
【図9】図8に示す実施の形態(4輪式自走装置)の左
側面図である。
側面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態(4輪式自走
装置)の要部の動作を経時的に示す図である。
装置)の要部の動作を経時的に示す図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態(4輪式自走
装置)の要部の動作を経時的に示す図である。
装置)の要部の動作を経時的に示す図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態(4輪式自走
装置)の要部構造を示す側面図である。
装置)の要部構造を示す側面図である。
1・・・・ハンドカート 2,14・・・・走行用車輪 3,13・・・・車体 6,15,18,21,29,32・・・・脚部 7,17,19,23,35・・・・ピン 80・・・・段差位置検出用の小車輪 81・・・・ブレーキ装置 12・・・・4輪式自走装置 25・・・・車輪保持部材
Claims (6)
- 【請求項1】 左右に走行用車輪が設けられた車体を有
し、階段等の段差を昇降するときに、各走行用車輪が階
段等の表面に常時押し付けられた状態で昇降するように
構成された走行装置であって、車体に取付けられ、か
つ、アクチュエータによる力で伸縮する脚部と、各走行
用車輪を階段等の蹴上げ面に押し付けるべく、各車輪を
略水平方向に押すための水平方向押し付け手段を備えて
いることを特徴とする、階段等用走行装置。 - 【請求項2】 上記車体および脚部と、脚部が上段側へ
傾斜しうるようにそれらを連結するピンとからなる揺動
機構により、上記水平方向押し付け手段が構成されてい
ることを特徴とする、請求項1に記載の階段等用走行装
置。 - 【請求項3】 上記脚部と車体を、鉛直線に対し傾斜し
た方向に摺動自在に連結するスライド機構により、上記
水平方向押し付け手段が構成されているとともに、段差
降下時に脚部を上記傾斜方向上向きに移動させるための
アクチュエータが設けられていることを特徴とする、請
求項1に記載の階段等用走行装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載の階段等用走行装置にお
いて、上記揺動機構を構成するピンが、スライド機構を
介して車体に対し摺動自在に取付けられているととも
に、そのピンをスライドさせるためのアクチュエータが
設けられていることを特徴とする階段等用走行装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載の階段等用走行装置にお
いて、脚部に水平方向の力を与えるためのアクチュエー
タが設けられていることを特徴とする階段等用走行装
置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5に記載の階段等用走行
装置において、上記脚部の先端が接地しているか否かを
検知してその検知信号を出力する接地検知手段と、段差
の位置を検知してその検知信号を出力する段差位置検知
手段を備えており、それら検知信号に基づいて脚部を伸
縮させるよう構成されていることを特徴とする階段等用
走行装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11457897A JPH10297499A (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | 階段等用走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11457897A JPH10297499A (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | 階段等用走行装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10297499A true JPH10297499A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14641356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11457897A Pending JPH10297499A (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | 階段等用走行装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10297499A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100763688B1 (ko) | 2006-05-02 | 2007-10-04 | 김정호 | 핸드카 |
| CN104684526A (zh) * | 2012-07-09 | 2015-06-03 | 谢尔盖·苏列诺维奇·奥西波夫 | 用于在楼梯和平坦表面上运输货物和人员的运输装置 |
| JP2018192981A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 三菱電機株式会社 | 階段昇降搬送装置 |
-
1997
- 1997-05-02 JP JP11457897A patent/JPH10297499A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100763688B1 (ko) | 2006-05-02 | 2007-10-04 | 김정호 | 핸드카 |
| CN104684526A (zh) * | 2012-07-09 | 2015-06-03 | 谢尔盖·苏列诺维奇·奥西波夫 | 用于在楼梯和平坦表面上运输货物和人员的运输装置 |
| JP2018192981A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 三菱電機株式会社 | 階段昇降搬送装置 |
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