JPH10297522A - 操舵補助装置 - Google Patents
操舵補助装置Info
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- JPH10297522A JPH10297522A JP9111275A JP11127597A JPH10297522A JP H10297522 A JPH10297522 A JP H10297522A JP 9111275 A JP9111275 A JP 9111275A JP 11127597 A JP11127597 A JP 11127597A JP H10297522 A JPH10297522 A JP H10297522A
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
では、自動操舵中は、運転者の意思には関係のない位置
を車両が通過するようになるから、却って運転者は違和
感を感じてしまう。 【解決手段】コントローラ20を、前輪用の舵角センサ
21から供給される前輪7L.7Rの舵角検出信号δf
と、後輪用の舵角センサ22から供給される後輪14
L,14Rの舵角検出信号δd と、車速センサ24から
供給される車速検出信号Vと、上記のようにCCDカメ
ラ23から送られてくる画像に基づいて求められるヨー
角Δφ(目標走行ラインの接線方向と車両前後方向との
なす角度)とに基づいて、そのヨー角Δφを零にするの
に必要な後輪14L,14Rの操舵角δr を演算し、そ
の操舵角δr が後輪14L,14Rに発生するような舵
角制御信号δc を駆動回路を介して電動モータ10に供
給するようにした。
Description
リング操作とは別に車両の例えば後輪に自動的に補助操
舵角を発生させることにより、より安定した走行を可能
にする操舵補助装置に関し、特に、運転者は、車両の横
方向位置を制御するためだけにステアリング操作をすれ
ば済むようにしたものである。
的として、例えば特開平7−81603号公報に開示さ
れるような自動運転装置が従来から提案されている。
自動運転装置にあっては、例えば車線中央位置に沿った
目標走行ラインを想定しておき、その目標走行ラインに
対する車両重心点の横方向の位置ずれ(車両の横位置)
を、車両前方を向くカメラが撮影した画像等に基づいて
検出し、そして、その横位置が零になるようなフィード
バック制御を基本的に実行するようになっていた。つま
り、従来の自動運転装置では、予め想定している目標走
行ラインに沿って車両が走行するように操舵角を自動的
に制御するようになっていたので、車両を走行路に沿っ
て滑らかに走行させることができる、というものであっ
た。
ように車両の横位置を目標値に一致させるような制御で
あると、自動操舵中は、運転者の意思には関係のない位
置を車両が通過するようになるから、却って運転者は違
和感を感じてしまうという問題点があった。例えば、車
線中央位置に沿って車両が走行するような自動操舵制御
を実行した場合、対面通行で反対車線を大型トラックが
走行するようなときに車両を車線左側に寄せたいと運転
者が思っても、車両は車線中央位置を走行してしまうた
め、運転者はストレスを感じてしまうのである。また、
曲線部を走行する際、通常の運転では、車両軌跡の曲率
がなるべく小さくなるように車線幅の許す範囲内でアウ
ト・イン・アウトで走行するのに対し、車線中央位置に
沿って車両が走行するような自動操舵制御では、車線中
央位置を走行してしまうため、車両軌跡の曲率は走行路
の曲率と同様に大きくなり、通常運転時と同じ車速であ
っても横加速度が大きく出てしまい、運転者に違和感を
与えてしまうのである。
未解決の課題に着目してなされたものであって、運転者
の負担を増大させることなく、上記のような違和感を運
転者に与えることを防止できる操舵補助装置を提供する
ことを目的としている。
に、本発明では、走行路に沿った目標走行ラインの接線
方向と車両前後方向とを平行にするために、車両の転舵
輪及び転舵輪以外の車輪の少なくとも一方に補助操舵角
を発生させるようにした。これにより、運転者によるス
テアリング操作は、車両の横方向の位置変化にのみ影響
するようになるから、運転者が車両のヨー運動を制御す
る必要はなく、運転者がステアリングを操作すると、走
行中の車両は車線と平行状態を保ったまま横方向に移動
する。そして、運転者は、横方向に移動する車両が望む
位置にきたときに、ステアリングを中立位置に戻せばよ
いのである。
請求項1に係る発明は、運転者のステアリング操作に応
じて転舵輪を操舵する主操舵機構を備えた車両に適用さ
れる操舵補助装置であって、前記転舵輪及びそれ以外の
車輪の少なくとも一方に補助操舵角を付与可能な補助操
舵機構を備えるとともに、走行路に沿った目標走行ライ
ンの接線方向と車両前後方向とが平行となるように前記
補助操舵機構を制御するようになっているものである。
2に係る発明は、運転者のステアリング操作に応じて転
舵輪を操舵する主操舵機構を備えた車両に適用される操
舵補助装置であって、前記転舵輪及びそれ以外の車輪の
少なくとも一方に補助操舵角を付与可能な補助操舵機構
と、走行路に沿った目標走行ラインの接線方向と車両前
後方向とがなす角度であるヨー角を検出するヨー角検出
手段と、前記運転者のステアリング操作に応じた前記転
舵輪の操舵角を検出する主操舵角検出手段と、前記補助
操舵角を検出する補助操舵角検出手段と、車速を検出す
る車速検出手段と、前記ヨー角検出手段,主操舵角検出
手段,補助操舵角検出手段及び車速検出手段の検出結果
に基づき前記ヨー角を零にするような前記補助操舵角を
演算する補助操舵角演算手段と、この補助操舵角演算手
段が演算した前記補助操舵角に応じて前記補助操舵機構
を駆動させる駆動手段と、を備えた。
項2に係る発明である操舵補助装置において、前記補助
操舵角演算手段は、前記ヨー角検出手段,主操舵角検出
手段,補助操舵角検出手段及び車速検出手段の検出結果
に基づいて少なくともヨー運動の状態量及び横運動の状
態量を推定する状態量推定部と、この状態量推定部が推
定した各状態量と所定のフィードバック係数とに基づい
て前記ヨー角を零にするような前記補助操舵角を演算す
る補助操舵角演算部と、を含んで構成されるようにし
た。
項3に係る発明である操舵補助装置において、前記状態
量推定部は、前記ヨー運動の状態量として、ヨーレート
と前記ヨー角とを推定し、前記横運動の状態量として横
すべり角又は横変位速度を推定するようにした。
4に係る発明である操舵補助装置において、前記状態量
推定部は、前記ヨー角として前記ヨー角検出手段の検出
結果をそのまま用いるようにした。
項3〜5に係る発明である操舵補助装置において、前記
状態量推定部を、カルマンフィルタとした。さらに、請
求項7に係る発明は、上記請求項3〜6に係る発明であ
る操舵補助装置において、前記補助操舵角演算部は、前
記状態量推定部が推定した各状態量と各状態量に対応す
るフィードバック係数とを掛け合わせた値を合計して前
記補助操舵角を演算するようにした。
行ラインの接線方向と車両前後方向とが平行となるよう
に補助操舵機構を制御するようにしたため、車両のヨー
運動制御に関する大きな負担を運転者に与えることな
く、車両の走行経路を運転者の意思に応じて変化させる
ことができ、運転者に与える違和感を軽減できるという
効果がある。
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態の
全体構成を示す図であって、車両1の概略構成を示す平
面図である。
っても、通常の車両と同様に運転者によって操作される
ステアリングホイール2の回転力は、ステアリングシャ
フト3を介して例えばラックアンドピニオン式ステアリ
ング装置4に入力されるようになっている。つまり、ス
テアリングシャフト3からラックアンドピニオン式ステ
アリング装置4のピニオン軸4Aに入力された回転力
は、ラック軸4Bの左右方向への進退力に変換され、そ
の進退力が、ラック軸4Bの左右両端に連結されたサイ
ドロッド5L,5Rを介して、サイドロッド5L,5R
の外端側に連結されたナックル6L,6Rに伝達され、
これにより、ナックル6L,6Rに回転自在に支持され
た前輪7L,7Rに操舵角δf が発生するようになって
いる。
モータ10が設けられていて、その電動モータ10の回
転力が後輪補助操舵用のラックアンドピニオン式ステア
リング装置11のピニオン軸11Aに入力されるように
なっている。そして、ピニオン軸11Aに入力された回
転力は、ラック軸11Bの進退力に変換され、その進退
力が、ラック軸11Bの左右両端に連結されたサイドロ
ッド12L,12Rを介して、サイドロッド12L,1
2Rの外端側に連結されたナックル13L,13Rに伝
達され、これにより、ナックル13L,13Rに回転自
在に支持された後輪14L,14Rに補助操舵角δr が
発生するようになっている。
操作に応じて前輪7L,7Rに主操舵角としての操舵角
δf が発生するとともに、電動モータ10を駆動制御す
ることにより後輪14L,14Rに補助操舵角δr が発
生するようになっている。
路,マイクロコンピュータ,A/D変換器やD/A変換
器等のインタフェース回路,RAM,ROM等の記憶装
置等を含んで構成されたコントローラ20から供給され
る舵角制御信号δc に応じて駆動するようになってい
る。
フト3の回転角を検出するロータリエンコーダ等から構
成された前輪用の舵角センサ21と、後輪操舵用のラッ
ク軸11Bの進退量を検出するリニアエンコーダ等から
構成された後輪用の舵角センサ22と、車両1前方の走
行路を撮影するCCDカメラ23と、変速機の出力側の
回転数を検出することにより車速を検出する車速センサ
24と、が備えられていて、各センサの検出信号δf 、
δd 及びVがコントローラ20に供給されるようになっ
ている。
数m先の路面を撮影するカメラであり、その撮影された
画像がコントローラ20に供給されるようになってい
る。そして、コントローラ20は、CCDカメラ23が
撮影した画像に基づいて、走行路に沿った目標走行ライ
ンを検出し、その目標走行ラインの接線方向と車両前後
方向とのなす角度であるヨー角Δφを求めるようになっ
ている。具体的には、コントローラ20は、CCDカメ
ラ23が撮影した画像から、目標走行ラインとして適用
できる情報(例えば、路面に描かれたセンターラインや
サイドライン、或いはガイドレール等)を抽出し、その
抽出された目標走行ラインの車両1前方数m先における
接線方向を求め、その接線方向と、車両1の重心点を通
り車両前後方向に水平に延びるように想定されている車
両基準ラインとのなす角度を、ヨー角Δφとして求める
ようになっている。なお、ヨー角Δφは、上述のように
目標走行ラインの接線方向と車両前後方向とのなす角度
であり、ヨーレートφ' を単純に積分したヨー角と区別
するため“Δ”を付加している。
角センサ21から供給される前輪7L.7Rの舵角検出
信号δf と、後輪用の舵角センサ22から供給される後
輪14L,14Rの舵角検出信号δd と、車速センサ2
4から供給される車速検出信号Vと、上記のようにCC
Dカメラ23から送られてくる画像に基づいて求められ
るヨー角Δφとに基づき、そのヨー角Δφを零にするの
に必要な後輪14L,14Rの操舵角δr を演算し、そ
の操舵角δr が後輪14L,14Rに発生するような舵
角制御信号δc を図示しない駆動回路を介して電動モー
タ10に供給するようになっている。
をブロック図で表すと、図2に示すようになる。即ち、
コントローラ20は、機能的には、操舵角δf ,δr 、
ヨー角Δφ及び車速Vに基づいて車両1の状態量及び走
行路の曲率を推定する推定器20Aと、この推定器20
Aが推定した状態量及び曲率並びに車速センサ24から
供給される車速Vに基づいてヨー角Δφを零にするため
に後輪14L,14Rに必要な操舵角δr を演算するレ
ギュレータ20Bと、を含んで構成されている。
A及びレギュレータ20Bの具体的な構成を説明するた
め、図3に示すような一般的な二輪モデルを考える。な
お、図3中の各記号の意味を整理すると、下記の通りで
ある。
…横すべり角(β=y' /V) Cf …前輪のコーナリングパワー Cr …後輪のコー
ナリングパワー m…車両質量 I…車両ヨー慣性モーメント δf
…前輪の舵角 V…車速 a…前輪及び重心点間距離 b…後輪
及び重心点間距離 Ff …前輪のコーナリングフォース Fr …後輪のコー
ナリングフォース そして、車両モデルの運動方程式は状態空間表現で、下
記のようになる。
行路の曲率である。
は、曲率ρは局所的に見ると(ある曲線路に着目する
と)連続的に変化するので、その振る舞いは一次遅れ特
性で記述できるが、その分布は実際の地形等の自然条件
によって決まってくるので、白色ガウス雑音wの駆動さ
れていると見なせる、という仮定に基づいている。そし
て、この(2)式を上記(1)式に代入すると、
論的レギュレータと呼ばれるが、実際の解法は公知の決
定論的レギュレータ問題と同様にリッカチ方程式を解く
ことで、レギュレータ20Bの各ゲインが得られる。
る操舵角δf という外乱に対して、後輪14L,14R
の補助的な操舵角δr でヨー角Δφを調整する構成であ
るので、レギュレータ20Bを構成するときの状態方程
式は、下記のようになる。
評価関数は、 J=E[∫xT Rxxx+uT Ruuudt] ……(5) となる。Eは期待値を表し、[ ]内の積分の範囲は0
〜∞であるが、上記のようにE[ ]がないものとして
(つまり、決定論的レギュレータとして)解を求めても
よい。なお、xT 、uT はそれぞれ行列x、uの転置行
列であって、 xT =[φ' Δφ β ρ] uT =[δf δr ] である。
列である。ここで、ヨー角Δφに関する重みを大きくし
てヨー角Δφの発生を抑えるために、行列Rxxの3行・
3列目の要素を大きくすることが望ましい。
ータ20Bの各ゲイン)は、リッカチ方程式 AT P+PA+Rxx−PBRuu -1BT P=0 ……(6) を満たす行列Pを求めることにより、 Kr =[−Kr1 −Kr2 −Kr3 −Kr4] =Ruu -1BT P ……(7) によって得られる。即ち、行列Kr がレギュレータ20
Bのゲインであり、Kr1〜Kr4が状態フィードバック係
数になる。
求まれば、ヨー角Δφを零にするために後輪14L,1
4Rに必要な操舵角δr は、 δr =Kr1φ' +Kr2Δφ+Kr3β+Kr4ρ ……(8) として求めることができる。
タ20Bは、上記(8)式の演算を実行して操舵角δr
を演算するようになっている。上記(8)式の演算に必
要な状態量や曲率のうち、本実施の形態において直接検
出されるのはヨー角Δφだけである。そこで、本実施の
形態では、推定器20Aにおいて、ヨー角Δφ、前輪7
L,7Rの操舵角δf 、後輪14L,14Rの操舵角δ
r (ここでは、検出された操舵角δd を用いている)に
基づいて、他の状態量であるヨーレートφ' 、横すべり
角β及び曲率ρを推定するようにしている。なお、検出
されたヨー角Δφをそのままレギュレータ20Bに供給
するのではなく、推定器20Aにおいて新たにヨー角Δ
φを他の状態量と一緒に推定するようにしても構わな
い。
ては、公知のカルマンフィルタを用いることができる。
なお、例えば推定器20Aにカルマンフィルタを用いた
場合には、そのカルマンフィルタを構成する行列式の要
素に車速Vが必要になるので、推定器20Aにも車速V
を供給する構成となっている。
4は、コントローラ20内で実行される処理の概要を示
したフローチャートであり、コントローラ20における
処理は所定のサンプリング・クロックに同期して実行さ
れるようになっている。
ず、そのステップ101において舵角センサ21から供
給される舵角検出信号δf 、舵角センサ22から供給さ
れる舵角検出信号δd 、車速センサ24から供給される
車速検出信号V及びCCDカメラ23から供給される画
像が読み込まれる。
プ101で読み込んだ画像に基づいて目標走行ラインの
接線方向と車両1の前後方向とのなす角度であるヨー角
Δφを演算する。
δf ,δd 、ヨー角Δφ及び車速Vに基づき、カルマン
フィルタに従った演算を行うことにより、ヨーレート
φ' 、横すべり角β及び曲率ρを推定する。この処理
は、推定器20Aの機能に相当する。
(8)式に従って、ヨー角Δφを零にするための後輪1
4L,14Rの操舵角δr を演算する。このステップ1
04で操舵角δr が求まったら、ステップ105に移行
して、演算された操舵角δr と、実際の後輪14L,1
4Rの操舵角を表す操舵角δdとの差が零となるような
舵角制御信号δc を演算し、その舵角制御信号δc を電
動モータ10に出力する。このステップ105の処理を
終えたら、今回の処理が終了する。その後は、所定のサ
ンプリング・クロックが経過するまで待機した後に、ス
テップ101に戻って上述した処理が繰り返し実行され
る。
直線路30を直進走行している際に左側車線30Lから
右側車線30Rに車線変更をする場合の様子を示す平面
図であり、車両1A〜1Eは車両が車線変更する際の移
動の様子を順番に示しているものである。
φを零にするような補助操舵角δfが発生するため、図
5に示すように、車線変更する際にも、車両前後方向
は、走行路30の接線方向(図5の上下方向)を常に向
くようになる。つまり、運転者によるステアリング操作
は、車両1の横方向への運動にのみ影響し、ヨー角Δφ
は全く考慮しなくて済むのである。具体的には、図5に
示すような車線変更の場合、運転者はステアリングを右
方向に操舵すると、車両1は走行路30の接線方向と平
行の状態を保ったまま左側車線30Lから右側車線30
Rに移動する。そして、車両1が右側車線30Rの所望
の位置にまで移動した時点で、運転者がステアリングを
中立位置に戻せば、車両1の横方向への移動は停止し、
接線方向を向いたまま直進走行を継続するのである。そ
して、このような走行経路の変更は左側車線30Lや3
0R内においても可能であるから、例えば対面通行で反
対車線を大型トラックが走行するようなときに運転者の
意思で車両を車線左側に寄せることも可能である。ま
た、車両1が曲線路を走行する場合にも、図5に示した
場合と同様に、運転者のステアリング操作によって走行
路内における車両1の走行経路を選択することができる
から、アウト−イン−アウトのような走行経路を採るこ
とも可能であるし、運転者は車両1の横方向への移動の
みをステアリング操作で制御すればよく、車両1は常に
曲線路の接線方向を向いたまま走行するようになる。
態量だけではなく、車両1の横運動の状態量(本実施の
形態では、横すべり角β)をもフィードバックして後輪
14L,14Rの操舵角δr を制御しているから可能な
のである。換言すれば、ヨー運動に対して横運動が及ぼ
す影響を消滅又は低減するために、横運動の状態量を適
切にフィードバックしてやればよいのである。
φを零にするような制御を実行した場合には、本実施の
形態のような車両1の挙動は達成できない。これを直進
走行に基づいて簡単に説明する。
とできる。状態変数βの代わりに、横変位速度yc ' を
とると、 yc ' =V(φ+β) である。横変位yc は、車両重心点の目標走行ライン
(例えば、走行路の幅方向中央に沿って延びるライン)
からの横方向へのずれ量である。
ックを掛けた場合の車両のブロック図を図6に示す。な
お、状態フィードバック係数は、ヨーレートφ' に関す
るフィードバック係数をK*1、ヨー角Δφに関するフィ
ードバック係数をK*2、横変位速度yc ' に関するフィ
ードバック係数をK*3としている。
が発生すると、車両にはヨーモーメントと横力とが加え
られる。なお、本発明ではヨー角Δφを調整するように
なっているから、これをPID制御で実現するためには
ヨーモーメントを打ち消すように後輪を操舵する必要が
あり、それを受け持っているのが、F11ブロック及びF
12ブロックである。これらブロックは、ヨーレートφ'
及びヨー角Δφに対して後輪を操舵することで、ヨーモ
ーメントを打ち消している。因みに、古典制御でいえ
ば、ヨー角Δφを検出し、そのヨー角Δφをフィードバ
ックするのが比例制御(P制御)、ヨーレートφ' をフ
ィードバックするのが微分制御(D制御)に相当する。
の要素だけではなく、F13ブロックを通じても影響を受
ける。これは、車両が横方向に変位することにより、前
輪及び後輪にスリップ角が発生しコーナリングフォース
が生じることによって、発生してしまうヨーモーメント
に相当する。この影響がある限り、F11ブロック及びF
13ブロックだけでは、ヨー角Δφを零にすることはでき
ない。つまり、ヨー角Δφ及びヨーレートφ' をフィー
ドバックするだけでは、過渡的なヨー角Δφの調整は不
可能であり、過渡状態でもヨー角Δφを零にするために
は、横変位速度yc ' のフィードバックが必須となるの
である。因みに、本実施の形態のような最適レギュレー
タでは、フィードバック係数K*3=−p13/q11となっ
て、F13=0となるように状態フィードバックが作用す
るため、過渡状態でもヨー角Δφを零にすることが可能
なのである。
する状態量しかフィードバックしない場合には、運転者
がステアリングを例えば右方向に操舵したときにヨー角
Δφも発生してしまうため、運転者は、ヨー角Δφを零
にしつつ、横方向への移動をも制御して、所望の位置に
車両をコントロールしなければならないのであり、横方
向への移動のみを制御すればよい本実施の形態の構成に
比べて操作が複雑になり、それだけ運転者の負担が大き
くなってしまうのである。
ション結果(実線)を示す波形図であって、同(a)は
横変位yc 、同(b)はヨー角Δφ、同(c)は前輪7
L,7Rの操舵角δf をそれぞれ示している。なお、比
較例として、後輪14L,14Rに対する制御を行わな
い通常車両のシミュレーション結果(点線)も示してい
る。
を横方向に微小に位置をずらした場合のものであるが、
本実施の形態によれば、過渡状態であってもヨー角Δφ
は発生しないから、運転者はヨー運動を気にすることな
く、車両の横方向の位置を確認しながらステアリング操
作をするだけで済むことが判る。これに対し、比較例に
あっては、過渡状態のときにヨー角Δφが発生してしま
うため、ステアリング操作が本実施の形態に比べて複雑
になってしまうのである。
L,7Rが転舵輪に対応し、後輪14L,14Rが転舵
輪以外の車輪に対応し、ステアリングホイール2、ステ
アリングシャフト3、ラックアンドピニオン式ステアリ
ング装置4、サイドロッド5L,5R及びナックル6
L,6Rによって主操舵機構が構成され、電動モータ1
0、ラックアンドピニオン式ステアリング装置11、サ
イドロッド12L,12R及びナックル13L,13R
によって補助操舵機構が構成され、CCDカメラ23及
びコントローラ20内におけるステップ102の処理に
よってヨー角検出手段が構成され、舵角センサ21が主
操舵角検出手段に対応し、舵角センサ22が補助操舵角
検出手段に対応し、車速センサ24が車速検出手段に対
応し、コントローラ20の推定器20A及びレギュレー
タ20B並びにステップ103、104の処理が補助操
舵角演算手段に対応し、コントローラ20内の駆動回路
及びステップ105の処理が駆動手段に対応し、推定器
20A及びステップ103の処理が状態量推定部に対応
し、レギュレータ20B及びステップ104の処理が補
助操舵角演算部に対応する。
23が撮影した画像に基づいて、目標走行ラインの接線
方向と車両前後方向とのなす角度であるヨー角Δφを検
出するようにしているが、これに限定されるものではな
く、例えば、走行路に磁気マーカが埋設されるAHS
(高速道路システム)の場合には、車両の前後に磁気セ
ンサを取り付け、それら磁気センサの検出信号からヨー
角Δφを求めるようにしてもよいし、或いは、GPSア
ンテナを車両の前後に取り付け、車両の位置,絶対空間
に対する車両のヨー角及び道路地図情報から、ヨー角Δ
φを求めるようにしてもよいし、或いは、本出願人が先
に提案した特開平3−293411号公報に開示される
ように走行路に沿って設置されたガードレールと車両と
の間の距離を車両前後の二位置において超音波を利用し
て測定しその距離からヨー角Δφを演算してもよいし、
或いは、複数の方式を組み合わせてもよい。
14Rを補助操舵するようにしているが、前輪を補助操
舵するようにしてもよいし、或いは、前輪及び後輪の両
方を補助操舵するようにしてもよく、特に、前輪及び後
輪の両方を補助操舵するようにすれば、ヨー角Δφを零
にするだけではなく、横方向への移動速度をも制御で任
意に変化させることが可能になる。
ラ20を最適レギュレータに基づいて構成しているが、
最適制御に限定されるものではなく、H無限大制御やス
ライディングモード制御であってもよい。
において横運動の状態量として横すべり角βを推定して
いるが、推定器20Aにおいてその他の横運動の状態量
(例えば、横変位速度)を推定するような構成であって
も構わない。
舵制御を実行する条件については説明していないが、例
えば、車速が低いとき(10Km/h以下)や後進走行
時には、補助操舵制御を停止するようにしてもよい。つ
まり、車庫入れや縦列駐車する場合や、低速で障害物を
避けるような場合には、車両が自動的に目標走行ライン
の接線方向に平行に走行するよりも、運転者の意思に応
じてヨー角Δφが自在に変化する方が都合がよいからで
ある。
概略平面図である。
フローチャートである。
ある。
である。
装置 5L,5R サイドロッド 6L,6R ナックル 7L,7R 前輪(転舵輪) 10 電動モータ 11 ラックアンドピニオン式ステアリング
装置 12L,12R サイドロッド 13L,13R ナックル 14L,14R 後輪(転舵輪以外の車輪) 20 コントローラ 20A 推定器(状態量推定部) 20B レギュレータ(補助操舵角演算部) 21 舵角センサ(主操舵角検出手段) 22 舵角センサ(補助操舵角検出手段) 23 CCDカメラ 24 車速センサ(車速検出手段)
Claims (7)
- 【請求項1】 運転者のステアリング操作に応じて転舵
輪を操舵する主操舵機構を備えた車両に適用される操舵
補助装置であって、 前記転舵輪及びそれ以外の車輪の少なくとも一方に補助
操舵角を付与可能な補助操舵機構を備えるとともに、走
行路に沿った目標走行ラインの接線方向と車両前後方向
とが平行となるように前記補助操舵機構を制御するよう
になっていることを特徴とする操舵補助装置。 - 【請求項2】 運転者のステアリング操作に応じて転舵
輪を操舵する主操舵機構を備えた車両に適用される操舵
補助装置であって、 前記転舵輪及びそれ以外の車輪の少なくとも一方に補助
操舵角を付与可能な補助操舵機構と、走行路に沿った目
標走行ラインの接線方向と車両前後方向とがなす角度で
あるヨー角を検出するヨー角検出手段と、前記運転者の
ステアリング操作に応じた前記転舵輪の操舵角を検出す
る主操舵角検出手段と、前記補助操舵角を検出する補助
操舵角検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、前
記ヨー角検出手段,主操舵角検出手段,補助操舵角検出
手段及び車速検出手段の検出結果に基づき前記ヨー角を
零にするような前記補助操舵角を演算する補助操舵角演
算手段と、この補助操舵角演算手段が演算した前記補助
操舵角に応じて前記補助操舵機構を駆動させる駆動手段
と、を備えたことを特徴とする操舵補助装置。 - 【請求項3】 前記補助操舵角演算手段は、前記ヨー角
検出手段,主操舵角検出手段,補助操舵角検出手段及び
車速検出手段の検出結果に基づいて少なくともヨー運動
の状態量及び横運動の状態量を推定する状態量推定部
と、この状態量推定部が推定した各状態量と所定のフィ
ードバック係数とに基づいて前記ヨー角を零にするよう
な前記補助操舵角を演算する補助操舵角演算部と、を含
んで構成される請求項2記載の操舵補助装置。 - 【請求項4】 前記状態量推定部は、前記ヨー運動の状
態量として、ヨーレートと前記ヨー角とを推定し、前記
横運動の状態量として横すべり角又は横変位速度を推定
するようになっている請求項3記載の操舵補助装置。 - 【請求項5】 前記状態量推定部は、前記ヨー角として
前記ヨー角検出手段の検出結果をそのまま用いるように
なっている請求項4記載の操舵補助装置。 - 【請求項6】 前記状態量推定部は、カルマンフィルタ
である請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の操舵補
助装置。 - 【請求項7】 前記補助操舵角演算部は、前記状態量推
定部が推定した各状態量と各状態量に対応するフィード
バック係数とを掛け合わせた値を合計して前記補助操舵
角を演算するようになっている請求項3乃至請求項6の
いずれかに記載の操舵補助装置。
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