JPH10297906A - 水素分離膜及びその製作方法 - Google Patents
水素分離膜及びその製作方法Info
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- JPH10297906A JPH10297906A JP10567897A JP10567897A JPH10297906A JP H10297906 A JPH10297906 A JP H10297906A JP 10567897 A JP10567897 A JP 10567897A JP 10567897 A JP10567897 A JP 10567897A JP H10297906 A JPH10297906 A JP H10297906A
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Landscapes
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水素透過性合金膜の水素透過性能,耐水素脆
化性および耐高温性の改善を図る。 【解決手段】 金属不織布等の金属多孔質支持体1の表
面に、真空蒸着法により柱状構造膜2を40〜300μ
mコーティングし、更にPd等の水素のみを選択的に透
過する膜3を1〜20μmコーティングした。
化性および耐高温性の改善を図る。 【解決手段】 金属不織布等の金属多孔質支持体1の表
面に、真空蒸着法により柱状構造膜2を40〜300μ
mコーティングし、更にPd等の水素のみを選択的に透
過する膜3を1〜20μmコーティングした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素分離膜及びその製
作方法に関し、詳しくは、高純度水素ガスの製造装置や
精製装置に適用される水素分離膜及びその製作方法に関
する。
作方法に関し、詳しくは、高純度水素ガスの製造装置や
精製装置に適用される水素分離膜及びその製作方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】水素混合ガスからの高純度の水素ガスを
分離し回収する手段として、水素を選択的に透過する金
属膜を使う方法が既に実用化されている。この方法は、
例えばパラジウム(Pd)系金属膜が極めて高い水素選
択透過性を示すことを利用したもので、現在、半導体製
造様水素の分離・精製などに実用されている。Pd及び
その合金膜が示す水素選択透過現象は、水素混合ガス中
の水素分子がPd膜に吸着されて原子状態になり、更に
イオン化して膜の反対側に拡散して再結合し、再び水素
ガスになるために起こるとされている。工業的には、膜
の混合ガスに接触する面の圧力を該膜の反対側面の圧力
よりやや高くして、水素透過の推進力を付加し、膜を透
過して出て来る水素を集めて回収することにより、水素
混合ガスから高純度の水素を回収したり、或は精製する
プロセスとして使用することができる。水素透過膜とし
てのPd膜は、 Pdが高価な金属であるため製品コストをできるだ
け低減させること、 水素透過性能を現状以上に改善すること、 使用中の水素透過性の劣化を防止すること、 水素による金属膜材料の脆化を防止すること、 などが達成することにより、用途は増々拡大されると期
待される。
分離し回収する手段として、水素を選択的に透過する金
属膜を使う方法が既に実用化されている。この方法は、
例えばパラジウム(Pd)系金属膜が極めて高い水素選
択透過性を示すことを利用したもので、現在、半導体製
造様水素の分離・精製などに実用されている。Pd及び
その合金膜が示す水素選択透過現象は、水素混合ガス中
の水素分子がPd膜に吸着されて原子状態になり、更に
イオン化して膜の反対側に拡散して再結合し、再び水素
ガスになるために起こるとされている。工業的には、膜
の混合ガスに接触する面の圧力を該膜の反対側面の圧力
よりやや高くして、水素透過の推進力を付加し、膜を透
過して出て来る水素を集めて回収することにより、水素
混合ガスから高純度の水素を回収したり、或は精製する
プロセスとして使用することができる。水素透過膜とし
てのPd膜は、 Pdが高価な金属であるため製品コストをできるだ
け低減させること、 水素透過性能を現状以上に改善すること、 使用中の水素透過性の劣化を防止すること、 水素による金属膜材料の脆化を防止すること、 などが達成することにより、用途は増々拡大されると期
待される。
【0003】従来のPd金属膜の製作方法を概説すると
次のとおりである。 PdやPd−Ag(パラジウム・銀)合金などの素
材金属を焼鈍し、冷間圧延する。なお、Pdは水素濃度
の低いα相と水素濃度の高いβ相の間の相変化を繰返す
ことにより、不可逆的変形(縦横は収縮し、厚みが増
す)を起こすので、水素化物を形成しないAgとの合金
とすることが多い。 Pd膜の支持体になる多孔質体の表面に、メッキあ
るいは蒸着操作でPdまたはPd合金の薄膜を形成させ
る(例えば、電気メッキ,無電解メッキ,電子ビーム加
熱による真空蒸着法などを応用する)。金属膜の製作に
は、上記のような手法が基本であり、これに膜の薄層
化,膜の欠陥防止および強度向上などに工夫が織込まれ
てきた。更に、膜性能の改良には、金属膜素材の改良に
も努力努力が払われ、PdまたはPd−Ag合金に各種
の希土類元素(イットリウム,セリウム,ランタニド
等)を配合する方法(特公昭52−28748)も提案
されている。
次のとおりである。 PdやPd−Ag(パラジウム・銀)合金などの素
材金属を焼鈍し、冷間圧延する。なお、Pdは水素濃度
の低いα相と水素濃度の高いβ相の間の相変化を繰返す
ことにより、不可逆的変形(縦横は収縮し、厚みが増
す)を起こすので、水素化物を形成しないAgとの合金
とすることが多い。 Pd膜の支持体になる多孔質体の表面に、メッキあ
るいは蒸着操作でPdまたはPd合金の薄膜を形成させ
る(例えば、電気メッキ,無電解メッキ,電子ビーム加
熱による真空蒸着法などを応用する)。金属膜の製作に
は、上記のような手法が基本であり、これに膜の薄層
化,膜の欠陥防止および強度向上などに工夫が織込まれ
てきた。更に、膜性能の改良には、金属膜素材の改良に
も努力努力が払われ、PdまたはPd−Ag合金に各種
の希土類元素(イットリウム,セリウム,ランタニド
等)を配合する方法(特公昭52−28748)も提案
されている。
【0004】以下に、従来の水素分離膜の構造例を図2
を使って説明する。冷間圧延で製作された金属性の水素
透過性金属箔4を、該水素分離膜の強度を補強するため
に、多数の孔を持つ補強板5の上に置く。補強板5は、
強度を保持するため、複数枚であることが多い。本例で
は、3枚の補強板5を備えている。更に水素透過性膜4
を透過して補強板5を通過してくる水素を集めるため
に、複数の溝を持ったベース板6の上に重ね、しかる
後、各部材4,5及び6の周囲をシール溶接により一体
化して水素分離膜のモジュールとしている。この場合、
補強板5が運転時の圧力差から生じる歪みを支える時、
多孔板の孔径から膜厚が制約を受け、従来15μm以下
のものは実用できなかった。また、多孔質体で支持され
た蒸着膜を製作する場合には、5μm程度の平均孔径を
持つ多孔質支持体の上に直接メッキ或は蒸着するのが一
般的であり、その封口のために少なくとも20μm以上
の膜厚を必要としていた。
を使って説明する。冷間圧延で製作された金属性の水素
透過性金属箔4を、該水素分離膜の強度を補強するため
に、多数の孔を持つ補強板5の上に置く。補強板5は、
強度を保持するため、複数枚であることが多い。本例で
は、3枚の補強板5を備えている。更に水素透過性膜4
を透過して補強板5を通過してくる水素を集めるため
に、複数の溝を持ったベース板6の上に重ね、しかる
後、各部材4,5及び6の周囲をシール溶接により一体
化して水素分離膜のモジュールとしている。この場合、
補強板5が運転時の圧力差から生じる歪みを支える時、
多孔板の孔径から膜厚が制約を受け、従来15μm以下
のものは実用できなかった。また、多孔質体で支持され
た蒸着膜を製作する場合には、5μm程度の平均孔径を
持つ多孔質支持体の上に直接メッキ或は蒸着するのが一
般的であり、その封口のために少なくとも20μm以上
の膜厚を必要としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水素透過性
膜の性能を向上させるには、膜そのものの水素透過性
能を向上させるとともに、膜の厚さをできるだけ薄くし
て、水素透過抵抗を小さくすること(ただしこの時膜厚
が小さくなると膜強度が低下する)、水素透過量を増
加させるため、膜の両面にかかる圧力差を上げることが
できる様な機械的強度の大きい膜を実現すること、水
素透過性能を確保するために必要な耐高温性を確保する
こと、膜の金属が水素との接触で治金的変化を受ける
ことなく、膜の使用寿命を長く保てるようにすること、
等が必要となる。本発明は、水素透過性合金膜の水素透
過性能,耐水素脆化性および耐高温性の改善を図ろうと
するものである。
膜の性能を向上させるには、膜そのものの水素透過性
能を向上させるとともに、膜の厚さをできるだけ薄くし
て、水素透過抵抗を小さくすること(ただしこの時膜厚
が小さくなると膜強度が低下する)、水素透過量を増
加させるため、膜の両面にかかる圧力差を上げることが
できる様な機械的強度の大きい膜を実現すること、水
素透過性能を確保するために必要な耐高温性を確保する
こと、膜の金属が水素との接触で治金的変化を受ける
ことなく、膜の使用寿命を長く保てるようにすること、
等が必要となる。本発明は、水素透過性合金膜の水素透
過性能,耐水素脆化性および耐高温性の改善を図ろうと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】Pd等の金属から成る水
素透過性膜の膜厚を可能な限り小さくすることが高純度
水素分離膜の性能向上に貢献するので、本発明では、金
属多孔体上に、孔径0.1μm以下の細孔を持ち、中間
支持体となる柱状構造体を蒸着成膜して表面状態を整
え、その上にPdやPd合金の水素透過性金属膜層を形
成させることにより、水素透過性膜の膜欠陥の発生を抑
えて、最小限の膜厚で実用性のある水素透過性膜の成膜
を可能にした。なお、上記金属多孔体は、水素分離膜と
しての実用的強度を持たせるために置いたものであり、
不織布等でできた強度の大きい多孔質が好ましい。ま
た、柱状構造体(膜)の材質として、Co,Ni等の金
属あるいはZrO2等のセラミックを用いると、良質の
ものを成膜することができる。さらに、水素透過性膜と
しては、純Pd,PdとAgの合金,PdとY等の希土
類元素からなる群から選んだ1種以上の金属からなる合
金を用いると、水素選択透過性の高い良質の膜を得るこ
とができる。なお、Pdを基本組成とし、Y,Gd,L
uの希土類元素を配合した合金膜において、Y,Gd,
Luの含有量をある範囲内に限定することにより、水素
透過性能が高く、耐水素脆化性が小さく、かつ高温強度
が大きい実用性の高い水素分離膜を製作することができ
ることを確認した。
素透過性膜の膜厚を可能な限り小さくすることが高純度
水素分離膜の性能向上に貢献するので、本発明では、金
属多孔体上に、孔径0.1μm以下の細孔を持ち、中間
支持体となる柱状構造体を蒸着成膜して表面状態を整
え、その上にPdやPd合金の水素透過性金属膜層を形
成させることにより、水素透過性膜の膜欠陥の発生を抑
えて、最小限の膜厚で実用性のある水素透過性膜の成膜
を可能にした。なお、上記金属多孔体は、水素分離膜と
しての実用的強度を持たせるために置いたものであり、
不織布等でできた強度の大きい多孔質が好ましい。ま
た、柱状構造体(膜)の材質として、Co,Ni等の金
属あるいはZrO2等のセラミックを用いると、良質の
ものを成膜することができる。さらに、水素透過性膜と
しては、純Pd,PdとAgの合金,PdとY等の希土
類元素からなる群から選んだ1種以上の金属からなる合
金を用いると、水素選択透過性の高い良質の膜を得るこ
とができる。なお、Pdを基本組成とし、Y,Gd,L
uの希土類元素を配合した合金膜において、Y,Gd,
Luの含有量をある範囲内に限定することにより、水素
透過性能が高く、耐水素脆化性が小さく、かつ高温強度
が大きい実用性の高い水素分離膜を製作することができ
ることを確認した。
【0007】
【作用】薄い膜厚を持つ水素透過性膜の実用性を保つに
は、膜厚が小さくても膜に欠陥(破れ等)がないこと、
薄い膜厚でも膜の取扱時または使用中に発生する応力に
耐えて破損しなことが必要である。このため、本発明に
基づいて滑らかな欠陥のない強度支持体の表面に水素透
過性膜を成膜することにより、該膜の欠陥発生を防止す
ることができ、しかも、成膜上の問題が少なくなるの
で、膜厚を従来以上に薄くすることができる。また、表
面平滑度の高い柱状構造膜は、金属不織布などの更に強
度の高い多孔体上に蒸着して成膜されるため、総合的な
水素分離膜の強度を非常に大きくすることができる。更
に、柱状構造膜と金属多孔体の通気抵抗は小さいので、
水素分離膜として複合膜体を作っても、発生する水素分
離膜の総合圧損失を小さく保つことができる。
は、膜厚が小さくても膜に欠陥(破れ等)がないこと、
薄い膜厚でも膜の取扱時または使用中に発生する応力に
耐えて破損しなことが必要である。このため、本発明に
基づいて滑らかな欠陥のない強度支持体の表面に水素透
過性膜を成膜することにより、該膜の欠陥発生を防止す
ることができ、しかも、成膜上の問題が少なくなるの
で、膜厚を従来以上に薄くすることができる。また、表
面平滑度の高い柱状構造膜は、金属不織布などの更に強
度の高い多孔体上に蒸着して成膜されるため、総合的な
水素分離膜の強度を非常に大きくすることができる。更
に、柱状構造膜と金属多孔体の通気抵抗は小さいので、
水素分離膜として複合膜体を作っても、発生する水素分
離膜の総合圧損失を小さく保つことができる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づき、具体的に
説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定され
るものではない。 (実施例1)先ず、水素分離膜を構成する金属多孔体1
を選定する試験を行なった。金属多孔体1としては、入
手できるものの中で多孔体の細孔径が最も小さい金属不
織布(孔径5〜10μm)を使用した。その上に形成す
る柱状構造膜2は、電子銃加熱式真空蒸着装置を用いて
成膜した。なお、圧損失が小さい(許容圧損失がH2が
20m3 N/m2 hの速度で膜を透過する時、0.1a
tmと考えた)柱状構造膜2を形成するには、真空度が
5×10-5Torr以上,成膜速度が2μm/min〜
10μm/min,膜厚は300μmであるので、成膜
欠陥の発生がほとんどない膜厚40μm以上の条件で成
膜すれば良いことが判った。材料の種については、供試
したNi,Co,ZrO2 +8%Y2 O3 の間では変化
は認められず、導入ガスに用いたAr,O2 の差も明確
ではなかった。これらの条件範囲内で成膜した柱状構造
膜2は、約0.1μmの柱状組織となっており、柱状構
造の隙間が通気孔となっている。従って、通気孔となる
細孔径は0.1μm以下で直線状のものである。上記金
属不織布の上に、前述の蒸着装置を用いて柱状構造体材
料をNi,導入ガスをAr,真空度を5×10-4Tor
r,成膜速度を10μm/minとして、膜厚40μm
の柱状構造膜を作り、その上にPdを5μmの厚さに真
空蒸着した。このようにして作った水素分離膜の性能を
測定した結果、透過性が500°C,2kgf/cm2
の運転条件で、水素透過性能45.6m3 N/m2 hを
示し、実用性の高い水素分離膜であることを確認した。
説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定され
るものではない。 (実施例1)先ず、水素分離膜を構成する金属多孔体1
を選定する試験を行なった。金属多孔体1としては、入
手できるものの中で多孔体の細孔径が最も小さい金属不
織布(孔径5〜10μm)を使用した。その上に形成す
る柱状構造膜2は、電子銃加熱式真空蒸着装置を用いて
成膜した。なお、圧損失が小さい(許容圧損失がH2が
20m3 N/m2 hの速度で膜を透過する時、0.1a
tmと考えた)柱状構造膜2を形成するには、真空度が
5×10-5Torr以上,成膜速度が2μm/min〜
10μm/min,膜厚は300μmであるので、成膜
欠陥の発生がほとんどない膜厚40μm以上の条件で成
膜すれば良いことが判った。材料の種については、供試
したNi,Co,ZrO2 +8%Y2 O3 の間では変化
は認められず、導入ガスに用いたAr,O2 の差も明確
ではなかった。これらの条件範囲内で成膜した柱状構造
膜2は、約0.1μmの柱状組織となっており、柱状構
造の隙間が通気孔となっている。従って、通気孔となる
細孔径は0.1μm以下で直線状のものである。上記金
属不織布の上に、前述の蒸着装置を用いて柱状構造体材
料をNi,導入ガスをAr,真空度を5×10-4Tor
r,成膜速度を10μm/minとして、膜厚40μm
の柱状構造膜を作り、その上にPdを5μmの厚さに真
空蒸着した。このようにして作った水素分離膜の性能を
測定した結果、透過性が500°C,2kgf/cm2
の運転条件で、水素透過性能45.6m3 N/m2 hを
示し、実用性の高い水素分離膜であることを確認した。
【0009】(実施例2)柱状構造体材料をNi,導入
ガスをAr,真空度を5×10-3Torr,成膜速度を
10μm/minとして、実施例1と同様の装置を用い
て、金属不織布の上に200μm厚の柱状構造体2を成
膜した。更にその上に、Pdを5μm厚さに真空蒸着し
水素分離膜を試作した。試作品の水素透過性能は、実施
例1と同一の試験法により測定した結果、水素透過性能
40.5m3 N/m2 hであり、実用膜として十分な性
能を示した。 (実施例3)実施例2と同様な試験を行なった。但し、
水素透過性膜の材質はPd−23%Ag合金,膜厚は1
μmとした。水素分離膜の性能は、前記実施例と同じ測
定法を用いて行なった結果、水素透過量は118m3 N
/m2 hとなり、高性能な水素分離膜であることが判っ
た。
ガスをAr,真空度を5×10-3Torr,成膜速度を
10μm/minとして、実施例1と同様の装置を用い
て、金属不織布の上に200μm厚の柱状構造体2を成
膜した。更にその上に、Pdを5μm厚さに真空蒸着し
水素分離膜を試作した。試作品の水素透過性能は、実施
例1と同一の試験法により測定した結果、水素透過性能
40.5m3 N/m2 hであり、実用膜として十分な性
能を示した。 (実施例3)実施例2と同様な試験を行なった。但し、
水素透過性膜の材質はPd−23%Ag合金,膜厚は1
μmとした。水素分離膜の性能は、前記実施例と同じ測
定法を用いて行なった結果、水素透過量は118m3 N
/m2 hとなり、高性能な水素分離膜であることが判っ
た。
【0010】(実施例4)実施例2と同様な試験を引続
き行なった。但し、水素透過性膜の材料はPd−8%
Y,膜厚は1μmとしている。水素分離膜の性能は、前
記実施例と同じ測定法を用いて行なった結果、水素透過
性は144m3 N/m2 hを示して、高性能な水素分離
膜が得られた。 (実施例5)実施例2と同じ柱状構造体を下地にして、
メッキ法で水素透過性膜を成膜した。本実施例では、P
dを溶かしたアンモニア性メッキ液を用い、電気メッキ
法を適用して、メッキ厚さは2μmにコントロールし
た。水素分離膜の性能は、前例と同じ測定法で性能を評
価したが、その水素透過性能は80.3m3 N/m2 h
で、極めて高い性能を示した。 (実施例6)水素透過性膜の材質をPd+23%Agと
して、膜厚を1μmとした以外は、実施例5と同じ試験
をした。水素分離膜の水素透過性能は、136m3 N/
m2hを示し、Pd+23%Ag材が良好な結果をもた
らすことが判った。
き行なった。但し、水素透過性膜の材料はPd−8%
Y,膜厚は1μmとしている。水素分離膜の性能は、前
記実施例と同じ測定法を用いて行なった結果、水素透過
性は144m3 N/m2 hを示して、高性能な水素分離
膜が得られた。 (実施例5)実施例2と同じ柱状構造体を下地にして、
メッキ法で水素透過性膜を成膜した。本実施例では、P
dを溶かしたアンモニア性メッキ液を用い、電気メッキ
法を適用して、メッキ厚さは2μmにコントロールし
た。水素分離膜の性能は、前例と同じ測定法で性能を評
価したが、その水素透過性能は80.3m3 N/m2 h
で、極めて高い性能を示した。 (実施例6)水素透過性膜の材質をPd+23%Agと
して、膜厚を1μmとした以外は、実施例5と同じ試験
をした。水素分離膜の水素透過性能は、136m3 N/
m2hを示し、Pd+23%Ag材が良好な結果をもた
らすことが判った。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を得る
ことができる。 表面粗度が小さく、平滑性が高く、かつ表面状態が
均一で、水素透過性膜の接着表面として信頼性の高い柱
状構造膜を下地にして、水素透過性膜をコーティング成
膜することで、極めて薄く、欠陥のない高性能の水素透
過性膜を作ることができる。 柱状構造膜は、金属不織布などの強度の高い多孔体
を基体にして、該基体の上に成膜するようにしているた
め、水素分離膜に実用上大きな強度を持たせることがで
きる。 柱状構造膜及び金属多孔体の通気性が十分に大きい
ので、水素透過性膜の厚さが小さいこととあいまって、
運転時の圧損失を従来の水素分離膜より小さくすること
ができる。 ポリスチレンフィルム等の上に水素透過性膜を成膜
し、引続きその上に柱状多孔質膜を成膜した複合膜を多
孔体として組立てる他の方法に比べ、本発明の方法はや
や水素透過性膜厚さは増すが、膜製作の取扱いがより容
易であり、製作コストも低くすることができる。
ことができる。 表面粗度が小さく、平滑性が高く、かつ表面状態が
均一で、水素透過性膜の接着表面として信頼性の高い柱
状構造膜を下地にして、水素透過性膜をコーティング成
膜することで、極めて薄く、欠陥のない高性能の水素透
過性膜を作ることができる。 柱状構造膜は、金属不織布などの強度の高い多孔体
を基体にして、該基体の上に成膜するようにしているた
め、水素分離膜に実用上大きな強度を持たせることがで
きる。 柱状構造膜及び金属多孔体の通気性が十分に大きい
ので、水素透過性膜の厚さが小さいこととあいまって、
運転時の圧損失を従来の水素分離膜より小さくすること
ができる。 ポリスチレンフィルム等の上に水素透過性膜を成膜
し、引続きその上に柱状多孔質膜を成膜した複合膜を多
孔体として組立てる他の方法に比べ、本発明の方法はや
や水素透過性膜厚さは増すが、膜製作の取扱いがより容
易であり、製作コストも低くすることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る水素分離膜を示す要部
断面図である。
断面図である。
【図2】従来の水素分離膜を示す分解斜視図である。
1 金属多孔体 2 柱状構造膜 3 水素透過性膜
Claims (3)
- 【請求項1】 金属不織布等の金属多孔質支持体の表面
に、真空蒸着法により柱状構造膜を40〜300μmコ
ーティングし、更にPd等の水素のみを選択的に透過す
る膜を1〜20μmコーティングしたことを特徴とする
水素分離膜。 - 【請求項2】 上記水素のみを選択的に透過する膜が、
純Pd,PdとAgからなる合金,PdとY及び希土類
元素からなる群から選ばれる1種以上の金属よりなる合
金であることを特徴とする請求項1に記載の水素分離
膜。 - 【請求項3】 柱状構造膜として、材質がCo,Ni等
の金属あるいはZrO2 等のセラミックを、真空蒸着法
で真空度5×10-4Torrから2×10-3Torr,
成膜速度2μm/min以上の条件で作製することを特
徴とする水素分離膜の製作方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10567897A JPH10297906A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 水素分離膜及びその製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10567897A JPH10297906A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 水素分離膜及びその製作方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10297906A true JPH10297906A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14414096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10567897A Withdrawn JPH10297906A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 水素分離膜及びその製作方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10297906A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2479309A1 (en) | 2004-03-25 | 2012-07-25 | Topy Kogyo Kabushiki Kaisha | Metallic glass laminates, production methods and applications thereof |
| KR101494187B1 (ko) * | 2013-05-07 | 2015-02-17 | 한국에너지기술연구원 | 포일 분리막을 이용한 수소 분리막 모듈 및 그의 제조 방법 |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP10567897A patent/JPH10297906A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2479309A1 (en) | 2004-03-25 | 2012-07-25 | Topy Kogyo Kabushiki Kaisha | Metallic glass laminates, production methods and applications thereof |
| KR101494187B1 (ko) * | 2013-05-07 | 2015-02-17 | 한국에너지기술연구원 | 포일 분리막을 이용한 수소 분리막 모듈 및 그의 제조 방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |