JPH10298127A - フルオロアルキルエーテル化合物、液晶組成物、及び液晶表示素子 - Google Patents

フルオロアルキルエーテル化合物、液晶組成物、及び液晶表示素子

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JPH10298127A
JPH10298127A JP9121618A JP12161897A JPH10298127A JP H10298127 A JPH10298127 A JP H10298127A JP 9121618 A JP9121618 A JP 9121618A JP 12161897 A JP12161897 A JP 12161897A JP H10298127 A JPH10298127 A JP H10298127A
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English (en)
Inventor
Shinichi Yano
紳一 矢野
Ryuji Kato
龍二 加藤
Kazutaka Abe
一貴 阿部
Takashi Kato
孝 加藤
Kazutoshi Miyazawa
和利 宮沢
Hiroyuki Takeuchi
弘行 竹内
Takahiro Kubo
恭弘 久保
Fusayuki Takeshita
房幸 竹下
Etsuo Nakagawa
悦男 中川
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低粘性で、低温における溶解性が良好で、△
εの絶対値が大きく、△nの値が比較的小さい液晶化合
物を提供する。 【解決手段】 化合物(1)を液晶化合物として用い
る。 【化1】 (式中、環A1〜A4はシクロヘキシレン基、フェニレン
基等;Q1〜Q3は−(CH2)2−、単結合等;Y1はメ
チレン基が酸素で置換可能の炭素数1〜15のアルキル
基;Y2は一部のメチレン基が酸素、硫黄原子で置換し
た炭素数1〜15の含フッ素アルキル基;p、qは0ま
たは1。但し、−環A4−CH2−Y2が部分基 【化2】 (環A4はフェニレン基;X1,X2は水素原子またはフ
ッ素原子)で表される場合、Y2は分岐アルキル基。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な液晶性化合物
および液晶組成物に関し、さらに詳しくは2〜4環の末
端にフルオロアルキルエーテル部位を有する新規な液晶
性化合物、およびこれらを含有する液晶組成物さらには
この液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶性化合物の特性である屈折率異方
性、誘電率異方性を利用した表示素子はこれまで多数作
られてきた。時計をはじめとして電卓、ワープロ、テレ
ビ等にその表示素子は広く利用され、需要も年々高くな
ってきている。液晶相は固体相と液体相の中間に位置
し、相はネマチック相、スメクチック相、コレステリッ
ク相に大別され、そのうちネマチック相を利用した表示
素子が現在最も広く利用されている。さらに液晶表示に
応用されている表示方式としては電気光学効果に対し
て、TN(ねじれネマチック)型、DS(動的散乱)
型、ゲスト−ホスト型、DAP型等がある。現在までに
研究段階のものを含め多くの液晶性化合物が世に知られ
ているが、現在のところ単一の液晶性物質として表示素
子に封入され使用されている物質は存在しない。これは
表示素子材料として期待される液晶性化合物は自然界
の、特に表示素子として最も使用される頻度の高い室温
を中心とする、なるべく広い温度領域で液晶相を示すも
のが望ましく、また使用される環境因子に対して十分安
定であり、また表示素子を駆動させるに十分な物理的性
質を持つものでなくてはならないのに対し単体としてこ
れらの条件を満たすものが見出されていないためであ
る。そこで現在では数種の液晶性化合物または非液晶性
化合物を混合してかような特徴を持つ組成物を調製し材
料として実用に供している。これらの液晶組成物は使用
環境下に通常に存在する水分、光、熱、空気等に対して
も安定であることを要求される。また電場および電磁放
射に対する安定性、さらには混合する液晶性化合物が互
いに使用環境内で化学的に安定であることを必要とす
る。また液晶組成物はその屈折率異方性値(△n)、誘
電率異方性値(△ε)、粘度(η)、電導度および弾性
定数比K33/K11(K33:ベンド弾性定数、K11:スプ
レイ弾性定数)等の諸物性値は表示方式および素子の形
状に依存して適当な値を取る必要がある。また液晶組成
物中の各成分は、相互に良好な溶解性を持つことが重要
である。
【0003】液晶表示のカラー表示方式はTN型では薄
膜トランジスタ(TFT)方式およびスーパーツイスト
ネマチック(STN)方式が主流であり、これらの表示
素子が量産されている。そのうちSTN方式はTFT方
式と比較してパネル製造コストが安価であるため、その
シェアはSTN方式が優位であった。しかしながら、S
TN方式は視野角依存性が大きく、クロストーク発生、
良好なコントラストが得られない等の諸問題があり、未
だこれらの問題を克服する適切な解決策がない状態であ
る。一方TFT方式は視野角依存性およびコントラスト
についてはSTN方式より良好であり、クロストーク発
生もない。さらにTFT方式の製造コストが低下するに
つれTFT方式のシェアが大きくなり、STN方式とほ
ぼ肩を並べるほどになった。現在のテレビ画面の主流は
CRTであるがいずれ液晶ディスプレイ、しかもTFT
方式にとって替わると予想される。これを実現するため
にはCRTに匹敵する表示特性を有しなければならな
い。しかしながら、その特性は現在のTFT方式におい
ては充分なものと言えない。すなわち、現在の技術で動
画を表示することは可能であるが、その動画を表示する
際に印加電圧に対する液晶分子の応答速度が遅いため残
像が発生する点が特に挙げられる。高速応答化を実現す
るには1)セル厚を薄くする方法や2)低粘性の化合物
を用いることにより達成できることが一般的に知られて
いるが、セル厚を薄くして達成する方法では表示コント
ラストや視野角が△nとセル厚(d)との積(△n・
d)に大きく影響するため、単にセル厚を薄くするだけ
では表示コントラストや視野角の低下が生じ、良好な解
決策とは言えない。一方、使用する液晶材料の粘度を下
げることはスムーズに高速応答化を実現できる良好な手
法である。現在TFT方式では一般にベンゼン環がフッ
素原子、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ
基等に置換された液晶性化合物が使用されている。しか
しながら、これらの化合物は△εの絶対値が大きく応答
速度の高速化および消費電力低下に有用であるが、粘性
が高いため、液晶組成物に含むことのできる量は限られ
てしまう。また、応答速度の問題とは別に先に述べた△
n・dの値はある一定の値を有していなければならない
ためセルの特性および製造上、セル厚を自在に変化させ
ることはできず、セル厚に応じて△nの値を調整しなけ
ればならない。不飽和結合を多く含む化合物は△nの値
が大きく、先に述べたようなフッ素置換化合物はベンゼ
ン系化合物であるため必然的に△nの値は大きくなる。
セル厚が比較的厚い場合においては大きい△nの値は不
利な要素である。以上のように高品位のTFT型液晶表
示素子を提供するために液晶材料に要求される特性は複
雑であり、それらの要求を満たす新たな液晶材料、言い
換えれば液晶性化合物が要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、開示
されている従来の化合物に比べ、特に低粘性であり、か
つ低温における溶解性が著しく良好であり、さらには△
εの絶対値が大きく、△nの値が比較的小さいフルオロ
アルキルエーテル化合物、これを含む液晶組成物および
該液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、すなわち本発明者らは、本明細書の一般式(1)で
表される化合物を鋭意検討したところ、これらの化合物
は低粘性であり、かつ低温下での相溶性に著しく優れ、
さらには△εの絶対値が大きく、△nの値が小さいこと
を見いだし発明を完成するに至った。本願で特許請求さ
れる発明は以下のとおりである。 〔1〕 一般式(1)
【0006】
【化7】 (式中、環A1、環A2、環A3、環A4はそれぞれ独立し
てシクロヘキサン環内の1個の炭素原子がケイ素原子に
置き換わってもよいトランス−1,4−シクロヘキシレ
ン基、または六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン
原子に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、ピ
リミジン−2,5−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイ
ル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基、テトラ
ヒドロピラン−2,5−ジイル基、1,3−ジチアン−
2,5−ジイル基またはテトラヒドロチオピラン−2,
5−ジイル基を示し、Q1、Q2、Q3はそれぞれ独立し
て−(CH2)2−、−(CH2)4−、−CH=CH−、
−C≡C−、−CH2O−、−OCH2−、−(CH2)3
O−、−O(CH2)3−、−COO−、−OCO−、−
CF=CF−、−CF2O−、−OCF2−および単結合
を示し、Y1は炭素数1〜15のアルキル基を示し、該
アルキル基中の任意のメチレン基は酸素原子によって置
換されていてもよいが、2つ以上のメチレン基が連続し
て酸素原子または−CH=CH−に置換されることはな
く、Y2は炭素数1〜15のアルキル基を示し、該アル
キル基中の任意の1つ以上の水素原子がフッ素原子に置
換されており、該アルキル基中の任意の1つ以上のメチ
レン基は酸素原子または硫黄原子に置換されているが、
2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子または硫黄原
子に置換されることはなく、pおよびqはそれぞれ独立
して0または1を示し、化合物を構成する元素はその同
位体で置換されていても良い。ただし、−環A4−CH2
−Y2が部分基
【0007】
【化8】 (式中、環A4は1,4−フェニレン基、X1,X2はそ
れぞれ独立して水素原子またはフッ素原子であり、Y2
は前述の通りである。)で表される場合、Y2は分岐を
有するアルキル基である。)で示されるフルオロアルキ
ルエーテル化合物。
【0008】〔2〕 一般式(1)において環A3がト
ランス−1,4−シクロヘキシレン基、環A4が六員環
上の1個以上の水素原子がハロゲン原子に置換されても
よい1,4−フェニレン基、Q3が単結合、pおよびq
が0である前記〔1〕に記載のフルオロアルキルエーテ
ル化合物。
【0009】〔3〕一般式(1)において環A3および
環A4が六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原子
に置換されてもよい1,4−フェニレン基、Q3が単結
合、pおよびqが0である前記〔1〕に記載のフルオロ
アルキルエーテル化合物。
【0010】〔4〕 一般式(1)において環A2およ
び環A3がトランス−1,4−シクロヘキシレン基、環
A4が六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原子に
置換されてもよい1,4−フェニレン基、Q2およびQ3
が単結合、pが0、qが1である前記〔1〕に記載のフ
ルオロアルキルエーテル化合物。
【0011】〔5〕 一般式(1)において環A2がト
ランス−1,4−シクロヘキシレン基、環A3および環
A4が六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原子に
置換されてもよい1,4−フェニレン基、Q2およびQ3
が単結合、pが0、qが1である前記〔1〕に記載のフ
ルオロアルキルエーテル化合物。
【0012】〔6〕 一般式(1)において環A1、環
A2および環A3がトランス−1,4−シクロヘキシレン
基、環A4が六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン
原子に置換されてもよい1,4−フェニレン基、Q1、
Q2およびQ3が単結合、pおよびqが1である前記
〔1〕に記載のフルオロアルキルエーテル化合物。
【0013】〔7〕 一般式(1)において環A1およ
び環A2がトランス−1,4−シクロヘキシレン基、環
A3および環A4が六員環上の1個以上の水素原子がハロ
ゲン原子に置換されてもよい1,4−フェニレン基、Q
1、Q2およびQ3が単結合、pおよびqが1である前記
〔1〕に記載のフルオロアルキルエーテル化合物。
【0014】〔8〕 一般式(1)で表される化合物を
少なくとも1種類含有することを特徴とする、少なくと
も2成分からなる液晶組成物。
【0015】
〔9〕 第一成分として〔1〕〜〔7〕の
いずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化合物を少
なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式
(2)、(3)および(4)
【0016】
【化9】 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示す。基
中の隣り合わない任意のメチレン基は、酸素原子または
−CH=CH−で置換されてもよい。また基中の任意の
水素原子はフッ素原子で置換されてもよい。Y3はフッ
素原子、塩素原子、OCF3、OCF2H、CF3、CF2
H、CFH2、OCF2CF2HまたはOCF2CFHCF
3を示し、L1およびL2は互いに独立して水素原子また
はフッ素原子を示し、Z1およびZ2は互いに独立して−
(CH2)2−、−CH=CH−、−(CH2)4−、−C
OO−、−CF2O−、−OCF2−または単結合を示
し、環Bはトランス−1,4−シクロへキシレン基、
1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基または水素原子
がフッ素原子に置換されてもよい1,4−フェニレン基
を示し、環Cはトランス−1,4−シクロへキシレン基
または水素原子がフッ素原子に置換されてもよい1,4
−フェニレン基を示す。また、各々の式中で使用されて
いる各原子は、同位体をも含有して示す。)からなる化
合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有す
ることを特徴とする液晶組成物。
【0017】〔10〕 第一成分として前記〔1〕〜
〔7〕のいずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化
合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般
式(5)および(6)
【0018】
【化10】 (式中、R2およびR3は互いに独立して炭素数1〜10
のアルキル基を示す。基中の隣り合わない任意のメチレ
ン基は酸素原子または−CH=CH−で置換されていて
も良い。また基中の任意の水素原子はフッ素原子で置換
されてもよい。Y4は、CN基またはC≡C−CN基を
示し、環Dはトランス−1,4−シクロへキシレン基、
1,4−フェニレン基、ピリミジン−2,5−ジイル基
または1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を示し、
環Eはトランス−1,4−シクロへキシレン基、水素原
子がフッ素原子に置換されてもよい1,4−フェニレン
基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Fは
トランス−1,4−シクロへキシレン基または1,4−
フェニレン基を示し、Z3は1,2−エチレン基、−C
OO−または単結合を示し、L3、L4およびL5は互い
に独立して水素原子またはフッ素原子を示し、a、bお
よびcは互いに独立して0または1を示す。また、各々
の式中で使用されている各原子は、同位体をも含有して
示す。)からなる化合物群から選択される化合物を少な
くとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
【0019】〔11〕 第一成分として前記〔1〕〜
〔7〕のいずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化
合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として一般式
(7)、(8)および(9)
【0020】
【化11】 (式中、R4およびR5は互いに独立して炭素数1〜10
のアルキル基を示す。基中の隣り合わない任意のメチレ
ン基は酸素原子または−CH=CH−で置換されていて
も良い。また基中の任意の水素原子はフッ素原子で置換
されてもよい。環G、環Iおよび環Jは互いに独立し
て、トランス−1,4−シクロへキシレン基、ピリミジ
ン−2,5−ジイル基または1つ以上の水素原子がフッ
素原子に置換されてもよい1,4−フェニレン基を示
し、Z4およびZ5は互いに独立して、−(CH2)2−、
−CH=CH−、−COO−、−C≡C−または単結合
を示す。また、各々の式中で使用されている各原子は、
同位体をも含有して示す。)からなる化合物群から選択
される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴と
する液晶組成物。
【0021】〔12〕 第一成分として、前記〔1〕
〜〔7〕のいずれかに記載のフルオロアルキルエーテル
化合物を少なくとも1種含有し、第二成分として、一般
式(10)、(11)および(12)
【0022】
【化12】 (式中、R6およびR7は互いに独立して炭素数1〜10
のアルキル基を示す。基中の隣合わない任意のメチレン
基は酸素原子または−CH=CH−で置換されても良
い。また、基中の任意の水素原子はフッ素原子で置換さ
れても良い。環Kおよび環Mは互いに独立してトランス
ー1,4−シクロヘキシレン、または1,4−フェニレ
ンを示し、L6およびL7は互いに独立して水素原子また
はフッ素原子を示すが同時に水素原子を示すことなく、
Z6およびZ7は互いに独立して、−CH2CH2−、−C
H2O−または単結合を示す。各々の式中で使用されて
いる各原子は、同位体をも含有して示す。)からなる化
合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有す
ることを特徴とする液晶組成物。
【0023】〔13〕 第一成分として、前記〔1〕
〜〔7〕のいずれかに記載のフルオロアルキルエーテル
化合物を少なくとも1種含有し、第二成分として、前記
一般式(7)、(8)および(9)からなる化合物群か
ら選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成
分として、前記一般式(10)、(11)および(1
2)からなる化合物群から選択される化合物を少なくと
も1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
【0024】〔14〕 第一成分として、前記〔1〕〜
〔7〕のいずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化
合物を少なくとも1種含有し、第二成分として、前記一
般式(2)、(3)および(4)からなる化合物群から
選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分
として、前記一般式(7)、(8)および(9)からな
る化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含
有することを特徴とする液晶組成物。
【0025】〔15〕 第一成分として、前記〔1〕〜
〔7〕のいずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化
合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、前記
一般式(5)および(6)からなる群から選択される化
合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、前記
一般式(7)、(8)および(9)からなる群から選択
される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴と
する液晶組成物。
【0026】〔16〕 第一成分として、前記〔1〕〜
〔7〕のいずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化
合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、前記
一般式(2)、(3)および(4)からなる群から選択
される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分とし
て、前記一般式(5)および(6)からなる群から選択
される化合物を少なくとも1種類含有し、第四成分とし
て、前記一般式(7)、(8)および(9)からなる群
から選択される化合物を少なくとも1種類含有すること
を特徴とする液晶組成物。 〔17〕 前記〔8〕〜〔16〕のいずれかに記載の液
晶組成物に加えて、さらに1種以上の光学活性化合物を
含有することを特徴とする液晶組成物。 〔18〕 前記〔8〕〜〔17〕のいずれかに記載の液
晶組成物を用いて構成した液晶表示素子。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(1)で示す化合
物は分子末端にフルオロアルキルエーテル部位を有する
二〜四環系の化合物であることを特徴とする。これらの
化合物は、表示素子が使用される条件下において物理的
および化学的にも極めて安定であることは勿論のこと、
低温下でも液晶組成物への溶解性が良く、低粘性であ
り、△εの絶対値が大きく、△nの値が小さいことを特
徴とする。
【0028】現在使用されている化合物においてパーフ
ルオロメトキシフェニル基やジフルオロメトキシフェニ
ル基等、ベンゼン環に直接酸素原子が結合しているフル
オロアルキルエーテル部位を有する化合物は一般的に数
多く知られている。しかしながら、本発明化合物は、環
に直接酸素原子が結合しているフルオロアルキルエーテ
ル基を有するのではなく、環にメチレン基が1つ結合
し、そのメチレン基とフルオロアルキルエーテル基が結
合しているものである。
【0029】本発明と類似したものとしてDE4425
642A1の開示があるが、そこに明示されている化合
物は△εが正となる化合物であり、しかもその構成化合
物中のフルオロアルキル基は直鎖のもののみである。
【0030】本発明者らはDE4425642A1の一
般式Iに示される化合物において、そのフルオロアルキ
ル基を分岐をもつフルオロアルキル基に置換した化合物
を鋭意検討したところ、分岐をもつフルオロアルキル基
の置換により融点が著しく下がり、それに伴い低温側へ
液晶相温度範囲が広がることを見出した。本発明の化合
物の使用により、極寒地、宇宙空間など現在液晶ディス
プレイが使用されている温度領域よりもはるか低温域で
の液晶ディスプレイの使用が可能である。
【0031】さらに、本発明の化合物は最近視野角拡大
と言う目的から開発されたイン−プレーンスイッチング
モード(IPS)等の表示素子にも有用である。すなわ
ち、IPSには△εが負の液晶性化合物が用いられる場
合もあり、発明者らの検討の結果、本発明化合物がその
要求に答えるべき特性を有することを見出した。これら
のことは上述のDE4425642A1からは容易には
見出せないことは明白である。
【0032】本発明化合物においては、分子構成要素の
うち環構造または側鎖の構造を適当に選ぶことで所望の
物性値を任意に調整することが可能である。よって、本
発明の化合物を液晶組成物の成分として用いた場合、良
好な特性、詳しくは 1)極低温下においても結晶の析出、スメクチック相の
発現が見られない安定したネマチック液晶組成物を調製
できる。 2)低粘性であり△εの絶対値が大きいため応答速度の
向上が見られる。 3)△nの値が比較的小さいのでセル厚に応じた液晶組
成物の調製が容易である。 4)低温側の液晶相温度範囲が広い。 などの特性を示し外部環境に対して安定であり、使用温
度領域の拡大、低電圧駆動、高速応答ならびに高コント
ラストの実現が可能な新規な液晶組成物および液晶表示
素子を提供し得る。
【0033】言うまでもなく本発明の化合物はいずれも
好適な物性を示すが(1)式の環A1、環A2、環A3、
環A4、Q1、Q2、Q3、Y1、Y2、pおよびqを適切に
選択した化合物を使用することで目的に応じた液晶組成
物を調製できる。
【0034】すなわち、液晶相温度領域が低温側のもの
が必要であれば二環もしくは三環系の化合物を適宜選択
すればよく、逆に高温側のものが必要であれば四環系の
化合物を適宜選択すればよく、低粘性のものが必要であ
ればその環数に応じて環A1、A2、A3においてトラン
ス−1,4−シクロヘキシレン基をそれぞれ独立して適
宜選択すればよく、より正に大きな誘電率異方性値が必
要であれば、その環数に応じて環A1、環A2、環A3、
環A4において2,6位にフッ素置換された1,4−フ
ェニレン基を適宜選択すればよく、より負に大きな誘電
率異方性値が必要であれば、その環数に応じて環A1、
環A2、環A3、環A4において2,3位にフッ素置換さ
れた1,4−フェニレン基を適宜選択すればよく、より
大きな屈折率異方性値が必要であればその環数に応じて
環A1、環A2、環A3において1,4−フェニレン基を
適宜選択すればよい。
【0035】また、1,4−フェニレン基上にフッ素置
換したものは特に優れた低温溶解性を示す。さらに、強
誘電液晶および反強誘電液晶に使用したいのであればY
2は不斉炭素を含むものにすればよい。
【0036】一般式(1)で表される化合物の中で特に
好ましいものとして、下記の一般式(1−1)〜(1−
16)で表される化合物を挙げることができる。
【0037】
【化13】
【0038】
【化14】 (式中、環A1、環A2、環A3、環A4、Y1およびY2は
前記と同一の意味を表す) 上記化合物において、Y1は炭素数1〜15のアルキル
基およびその基中のメチレン基が酸素原子または−CH
=CH−で置換された基、例えば、アルコキシ基、アル
コキシアルキル基、アルケニル基、アルケニルオキシ
基、アルケニルオキシアルキル基もしくはアルキルオキ
シアルケニル基等であるが、その中でも特に好ましい基
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、メトキシメチ
ル、エトキシメチル、プロポキシメチル、ブトキシメチ
ル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロポキシエチ
ル、メトキシプロピル、エトキシプロピル、プロポキシ
プロピル、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、
1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−ペン
テニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテ
ニル、2−プロペニルオキシ、2−ブテニルオキシ、2
−ペンテニルオキシ、4−ペンチニルオキシ、メトキシ
−1−プロペニル、メトキシ−1−ペンテニル、メトキ
シ−3−ペンテニルであり、Y2は炭素数1〜15のフ
ルオロアルキル基中メチレン基が酸素原子または硫黄原
子で置換された基、例えばフルオロアルコキシ基、アル
コキシフルオロアルキル基、フルオロアルコキシアルキ
ル基、フルオロアルコキシフルオロアルキル基、フルオ
ロアルキルチオ基、アルキルチオフルオロアルキル基、
フルオロアルキルチオアルキル基、フルオロアルキルチ
オフルオロアルキル基であるが、その中でも特に好まし
い基は下記に示されるものを挙げることができる。
【0039】
【化15】 以下、本発明の液晶組成物に関して説明する。本発明に
係る液晶組成物は、一般式(1)で表される化合物の少
なくとも1種類を0.1〜99.9重量%の割合で含有
することが、優良な特性を発現せしめるために好まし
い。
【0040】さらに詳しくは、本発明により提供される
液晶組成物は、一般式(1)で表される化合物を少なく
とも1種類含有する第一成分に加え、液晶組成物の目的
に応じて一般式(2)〜(9)で表される化合物群から
任意に選択される化合物を任意の割合で混合することに
より完成する。
【0041】本発明に用いられる一般式(2)〜(4)
の化合物として、好ましくは以下の化合物を挙げること
ができる。(式中、R1およびY3は前記と同一の意味を
示す。)
【0042】
【化16】
【0043】
【化17】
【0044】
【化18】
【0045】
【化19】
【0046】
【化20】
【0047】
【化21】
【0048】
【化22】
【0049】
【化23】
【0050】
【化24】 一般式(2)〜(4)で表される化合物は誘電率異方性
値が正の化合物であり、熱的安定性や化学的安定性が非
常に優れており、特に電圧保持率の高い、あるいは比抵
抗値の大きいと言った高信頼性が要求されるTFT(A
M−LCD)方式用の液晶組成物を調製する場合には不
可欠な化合物である。
【0051】一般式(2)〜(4)で表される化合物の
使用量は、TFT用の液晶組成物を調製する場合、液晶
組成物の全重量に対して0.1〜99.9重量%の範囲
で任意に使用できるが、10〜97重量%が好ましい。
より好ましくは40〜95重量%である。また、一般式
(7)〜(9)で表される化合物を、粘度調整の目的で
さらに含有してもよい。STN表示方式またはTN表示
方式用の液晶組成物を調製する場合も一般式(2)〜
(4)で表される化合物を使用することができる。その
場合、一般式(5)および(6)で表される化合物に比
べ、液晶組成物のしきい値電圧を小さくする効果が少な
いので、50重量%以下の使用量が好ましい。
【0052】本発明で用いられる一般式(5)および
(6)で表される化合物として、好ましくは以下の化合
物を挙げることができる。(式中、R2、R3およびY4
は前記と同一の意味を示す。)
【0053】
【化25】
【0054】
【化26】
【0055】
【化27】
【0056】
【化28】
【0057】
【化29】 一般式(5)および(6)で表される化合物は、誘電率
異方性値が正でその値が大きく、特に液晶組成物のしき
い値電圧を小さくする目的で使用される。また、屈折率
異方性値の調整、透明点を高くする等のネマチックレン
ジを広げる目的にも使用される。さらに、STN表示方
式またはTN表示方式用の液晶組成物の急峻性を改良す
る目的にも使用される。
【0058】一般式(5)および(6)で表される化合
物は、特にSTN表示方式またはTN表示方式用の液晶
組成物を調製する場合には不可欠な化合物である。
【0059】一般式(5)および(6)で表される化合
物の使用量を増加させると、液晶組成物のしきい値電圧
が小さくなり、粘度が上昇する。したがって、液晶組成
物の粘度が要求特性を満足する限り、多量に使用した方
が低電圧駆動できるので有利である。一般式(5)およ
び(6)で表される化合物の使用量は、STN表示方式
またはTN表示方式用の液晶組成物を調製する場合に
は、0.1〜99.9重量%の範囲で任意に使用できる
が、10〜97重量%、より好ましくは40〜95重量
%が好適である。
【0060】本発明で用いられる一般式(7)〜(9)
で表される化合物として、好ましくは以下の化合物を挙
げることができる。(式中、R4およびR5は前記と同一
の意味を示す)
【0061】
【化30】
【0062】
【化31】
【0063】
【化32】
【0064】
【化33】 一般式(7)〜(9)で表される化合物は、誘電率異方
性の絶対値が小さく、中性に近い化合物である。一般式
(7)で表される化合物は、主として液晶組成物の粘度
調整または屈折率異方性値の調整の目的で使用される。
また、一般式(8)および(9)で表される化合物は、
液晶組成物の透明点を高くする等のネマチックレンジを
広げる目的または屈折率異方性値の調整の目的で使用さ
れる。
【0065】一般式(7)〜(9)で表される化合物の
使用量を増加させると液晶組成物のしきい値電圧が大き
くなり、粘度が小さくなる。従って、液晶組成物のしき
い値電圧が満足している限り、多量に使用することが望
ましい。一般式(7)〜(9)で表される化合物の使用
量は、TFT用の液晶組成物を調整する場合には40重
量%、より好ましくは35重量%以下が好適である。ま
た、STN表示方式またはTN表示方式用の液晶組成物
を調整する場合には、70重量%以下、より好ましくは
60重量%以下が好適である 本発明で用いられる一般式(10)〜(12)で表され
る化合物として、好ましくは、以下の化合物を挙げるこ
とができる。(式中、R6およびR7は前記と同一の意味
を示す)
【0066】
【化34】 一般式(10)〜(12)で表される化合物は誘電率異
方性値が負の化合物である。一般式(10)で表される
化合物は2環化合物であり、主としてしきい値電圧の調
製、粘度の調製または屈折率異方性値の調製の目的で使
用される。一般式(11)で表される化合物は透明点を
高くする等のネマチックレンジを広げる目的、又は屈折
率異方性値の調製の目的で使用される。一般式(12)
で表される化合物はネマチックレンジを広げる目的の
他、しきい値電圧を小さくする目的、および屈折率異方
性値を大きくする目的で使用される。
【0067】一般式(10)〜(12)で表される化合
物は主としてN型(誘電率異方性Δεが負)組成物に使
用されるが、その使用量を増加させると液晶組成物のし
きい値電圧は小さくなるが、粘度が大きくなる。したが
って、液晶組成物しきい値電圧を満足している限り、少
量の使用が望ましい。しかしながら、これらの化合物は
誘電率異方性値の絶対値が5以下であるので、使用量が
40重量%より少なくなると低電圧駆動ができなくなる
場合がある。
【0068】液晶組成物中の一般式(10)〜(12)
で表される化合物の使用量は、N型のTFT用液晶組成
物を調製する場合には40重量%以上が好ましく、50
〜95重量%が好適である。
【0069】また、液晶組成物の弾性定数をコントロー
ルし、電圧−透過率曲線(V−Tカーブ)を制御する目
的で、一般式(10)〜(12)で表される化合物をP
型(誘電率異方性Δεが正)液晶組成物に添加する場合
もある。このような場合には、液晶組成物中の一般式
(10)〜(12)で表される化合物の使用量は30重
量%以下が好ましい。
【0070】また本発明では、OCB(Optically Compe
nsated Birefringence)モード用液晶組成物等の特別な
場合を除き、通常、液晶組成物のらせん構造を誘起して
必要なねじれ角を調整し、逆ねじれ(reverse twist)を
防ぐ目的で、光学活性化合物を添加する。本発明に用い
る光学活性化合物は、このような目的で使用するのであ
れば、公知化されたいずれの光学活性化合物を使用して
もよいが、好ましくは以下の光学活性化合物を挙げるこ
とができる。
【0071】
【化35】 本発明の液晶組成物は、通常、これらの光学活性化合物
を添加して、ねじれのピッチ(pitch)長を調整する。ね
じれのピッチ長は、TFT用およびTN用の液晶組成物
であれば、10〜200μmの範囲に調整するのが好ま
しい。STN用の液晶組成物であれば、6〜20μmの
範囲に調整するのが好ましい。また、双安定(Bistabl
e)TNモード用の場合は、1.5〜4μmの範囲に調
整するのが好ましい。また、ピッチ長の温度依存性を調
整する目的で、2種類以上の光学活性化合物を添加して
もよい。
【0072】本発明に従い使用される液晶組成物は、そ
れ自体慣用な方法で調製される。一般には、種々の成分
を高い温度で互いに溶解させる方法がとられている。
【0073】本発明に従い使用される液晶組成物は、メ
ロシアニン系、スチリル系、アゾ系、アゾメチン系、ア
ゾキシ系、キノフタロン系、アントラキノン系およびテ
トラジン系等の二色性色素を添加して、ゲストホスト
(GH)モード用の液晶組成物としても使用できる。あ
るいはネマチック液晶をマイクロカプセル化して作製し
たNCAPや液晶中に三次元網目状高分子を作製したポ
リマーネットワーク液晶表示素子(PNLCD)に代表
されるポリマー分散型液晶表示素子(PDLCD)用の
液晶組成物としても使用できる。その他、複屈折制御
(ECB)モードや動的散乱(DS)モード用の液晶組
成物としても使用できる。
【0074】化合物の製法 本発明の化合物(1)は通常の有機合成化学的手法を駆
使することで容易に製造できる。例えばオーガニック・
シンセシス、オーガニック・リアクションズ、新実験化
学講座等の成書、雑誌に記載の既知の反応を適当に選
択、組み合わせることで容易に合成できる。
【0075】例えば下記の経路で製造できる。すなわ
ち、一般式(1)においてY2の末端が酸素原子の場
合、テトラヒドロフラン(以下THFと略す)、ジエチ
ルエーテル等のエーテル系溶媒中でカルボン酸誘導体
(11)に水素化ホウ素ナトリウムと臭素を順次作用さ
せるか、水素化リチウムアルミニウム等を作用させ還元
することによりアルコール誘導体(12)を得る。塩化
メチレン、クロロホルム等の塩素系溶媒中、(12)に
塩化チオニルを作用しクロル誘導体(13)にし、エタ
ノール中、ナトリウムエトキシドと(14)とで調製し
たナトリウムフルオロアルキルオキシド(15)と(1
3)を反応させることにより本発明化合物(16)を製
造できる。
【0076】また、一般式(1)においてY2の末端が
酸素原子でない場合、カルボン酸誘導体(17)を出発
化合物として本発明化合物(16)を製造した場合と同
様の操作をすることにより本発明化合物(19)を製造
することができる。
【0077】
【化36】
【0078】
【化37】 また、環Aがシラシクロヘキサン環である(1)式の化
合物は、特開平7−70148号、特開平7−1497
70号が開示している方法に従い製造できる。
【0079】上記の反応を適宜選択することにより本発
明の化合物(1)を製造することができる。
【0080】このようにして得られる本発明の液晶性化
合物(1)はいずれも低粘性であり、△εの絶対値が大
きく、△nの値が比較的小さいこと、また他の液晶材料
と低温下においても容易に混合し、TFT型表示方式に
適したネマチック液晶組成物の構成成分として極めて優
れている。
【0081】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例によりなんら制限され
るものではない。なお、化合物の構造は核磁気共鳴スペ
クトル、質量スペクトル(以下、MSと略す。)、等で
確認した。実施例中、MSにおいてM+は分子イオンピ
ークを表す。Crは結晶相を、SAはスメクチックA相
を、SBはスメクチックB相を、Isoは等方性液体相
を示し、( )内はモノトロピックの液晶相を示し、相
転移温度の単位は全て℃である。
【0082】実施例1 4−(4−オクチルオキシフェニル)ベンジル 2−
(1,1,2,2,3,3,3−ヘプチルフルオロプロ
ポキシ)−2,3,3,3−テトラフルオロプロピル
エーテル((1)式において、環A3、A4が1,4−フ
ェニレン基、Q3が単結合、Y1がオクチルオキシ基、Y
2が2−(1,1,2,2,3,3,3−ヘプチルフル
オロプロポキシ)−2,3,3,3−テトラフルオロプ
ロポキシ基、p、qが0である化合物(No.15))
の製造 第1段 窒素気流下、室温で水素化ホウ素ナトリウム1.24グ
ラム(32.72ミリモル)とTHF10ミリリットル
の混合物に、4−(4−オクチルオキシフェニル)安息
香酸3.06グラム(9.37ミリモル)のTHF30
ミリリットル溶液を徐々に滴下した。滴下後1.5時間
攪拌したのち、この混合物に臭素2.28グラム(1
4.27ミリモル)のTHF20ミリリットル溶液を滴
下した。滴下後、17時間加熱還流した。放冷後、3N
−塩酸50ミリリットルを徐々に加え反応を終了させ、
酢酸エチル200ミリリットルで抽出した。有機相を水
100ミリリットルで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、エタノールから再
結晶することにより、4−(4−オクチルオキシフェニ
ル)ベンジルアルコール1.79グラムを得た。
【0083】第2段 窒素気流下、室温で4−(4−オクチルオキシフェニ
ル)ベンジルアルコール1.79グラム(5.73ミリ
モル)をクロロホルム20ミリリットルに溶解し、95
%−塩化チオニル1.79グラム(14.33ミリモ
ル)を徐々に滴下した。滴下後2.5時間撹拌した後、
減圧下溶媒を留去し、ヘキサンから再結晶することによ
り、4−(4−オクチルオキシフェニル)ベンジルクロ
リド1.83グラムを得た。
【0084】第3段 窒素気流下、室温でエタノール10ミリリットルにナト
リウム0.10グラム(4.35ミリモル)を徐々に加
え、30分間放置した。放置後、2−(1,1,2,
2,3,3,3,−ヘプタフルオロプロポキシ)−2,
3,3,3−テトラフルオロプロパノール1.45グラ
ム(4.59ミリモル)を滴下し、1時間加熱還流し
た。放冷後、4−(4−オクチルオキシフェニル)ベン
ジルクロリド1.01グラム(3.05ミリモル)のエ
タノール10ミリリットル溶液を滴下し、18時間加熱
還流した。放冷後、ジエチルエーテル100ミリリット
ルで抽出し、有機相を水100ミリリットルで3回洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留
去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:ベンゼン/ヘキサン=1/1の混合溶媒)に付
し、粗精製物を得た。この粗精製物をヘキサンから再結
晶し、標題化合物0.65グラム得た。 MS:m/e=614(M+) 各種スペクトルはこのものの構造をよく支持した。 相転移温度:Cr (51.3 SA) 52.9 I
so この化合物の化学構造式を(化39)の化合物番号15
に示した。
【0085】実施例2 4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンジ
ル 2−(1,1,2,2,3,3,3−ヘプチルフル
オロプロポキシ)−2,3,3,3−テトラフルオロプ
ロピル エーテル((1)式において、環A3がトラン
ス−1,4−シクロヘキシレン基、A4が1,4−フェ
ニレン基、Q3が単結合、Y1がペンチル基、Y2が2−
(1,1,2,2,3,3,3−ヘプチルフルオロプロ
ポキシ)−2,3,3,3−テトラフルオロプロポキシ
基、p、qが0である化合物(No.2))の製造 第1段 窒素気流下、室温で水素化ホウ素ナトリウム2.42グ
ラム(63.85ミリモル)とTHF20ミリリットル
の混合物に、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)安息香酸5.00グラム(18.22ミリモル)
のTHF50ミリリットル溶液を徐々に滴下した。滴下
後1.5時間攪拌したのち、この混合物に臭素4.37
グラム(27.34ミリモル)のTHF40ミリリット
ル溶液を滴下した。滴下後、17時間加熱還流した。放
冷後、3N−塩酸100ミリリットルを徐々に加え反応
を終了させ、酢酸エチル400ミリリットルで抽出し
た。有機相を水200ミリリットルで3回洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、エ
タノールから再結晶することにより、4−(トランス−
4−ペンチルシクロヘキシル)ベンジルアルコール2.
84グラムを得た。
【0086】第2段 窒素気流下、室温で4−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)ベンジルアルコール2.84グラム(1
0.91ミリモル)をクロロホルム30ミリリットルに
溶解し、95%−塩化チオニル3.41グラム(27.
23ミリモル)を徐々に滴下した。滴下後2.5時間撹
拌した後、減圧下溶媒を留去し、ヘキサンから再結晶す
ることにより、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘ
キシル)ベンジルクロリド2.83グラムを得た。
【0087】第3段 窒素気流下、室温でエタノール20ミリリットルにナト
リウム0.24グラム(10.43ミリモル)を徐々に
加え、30分間放置した。放置後、2−(1,1,2,
2,3,3,3,−ヘプタフルオロプロポキシ)−2,
3,3,3−テトラフルオロプロパノール3.40グラ
ム(10.75ミリモル)を滴下し、1時間加熱還流し
た。放冷後、4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキ
シル)ベンジルクロリド2.00グラム(7.17ミリ
モル)のエタノール20ミリリットル溶液を滴下し、1
8時間加熱還流した。放冷後、ジエチルエーテル200
ミリリットルで抽出し、有機相を水200ミリリットル
で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
で溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒:ベンゼン/ヘキサン=1/1の混合
溶媒)に付し、粗精製物を得た。この粗精製物を減圧蒸
留し、標題化合物1.20グラム得た。 MS:m/e=558(M+) 各種スペクトルはこのものの構造をよく支持した。 相転移温度:室温で油状 この化合物の化学構造式を(化38)の化合物番号2に
示した。
【0088】実施例3 4−(トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル)ベンジル 2−(1,1,
2,2,3,3,3−ヘプチルフルオロプロポキシ)−
2,3,3,3−テトラフルオロプロピル) エーテル
((1)式において、環A2、A3がトランス−1,4−
シクロヘキシレン基、A4が1,4−フェニレン基、
Q2、Q3が単結合、Y1がプロピル基、Y2が2−(1,
1,2,2,3,3,3−ヘプチルフルオロプロポキ
シ)−2,3,3,3−テトラフルオロプロポキシ基、
pが0、qが1である化合物(No.22))の製造 第1段 窒素気流下、室温で水素化ホウ素ナトリウム4.04グ
ラム(106.60ミリモル)とTHF40ミリリット
ルの混合物に、4−(トランス4−(トランス−4−プ
ロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル)安息香酸1
0.00グラム(30.44ミリモル)のTHF100
ミリリットル溶液を徐々に滴下した。滴下後1.5時間
攪拌したのち、この混合物に臭素7.30グラム(4
5.68ミリモル)のTHF70ミリリットル溶液を滴
下した。滴下後、17時間加熱還流した。放冷後、3N
−塩酸200ミリリットルを徐々に加え反応を終了さ
せ、酢酸エチル800ミリリットルで抽出した。有機相
を水400ミリリットルで3回洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、エタノールか
ら再結晶することにより、4−(トランス−4−(トラ
ンス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル)
ベンジルアルコール6.22グラムを得た。
【0089】第2段 窒素気流下、室温で4−(トランス−4−(トランス−
4−プロピルシクロヘキル)シクロヘキシル)ベンジル
アルコール6.22グラム(19.78ミリモル)をク
ロロホルム60ミリリットルに溶解し、95%−塩化チ
オニル6.19グラム(49.43ミリモル)を徐々に
滴下した。滴下後2.5時間撹拌した後、減圧下溶媒を
留去し、ヘキサンから再結晶することにより、4−(ト
ランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)シクロヘキシル)ベンジルクロリド5.93グラム
を得た。
【0090】第3段 窒素気流下、室温でエタノール50ミリリットルにナト
リウム0.52グラム(22.62ミリモル)を徐々に
加え、30分間放置した。放置後、2−(1,1,2,
2,3,3,3,−ヘプタフルオロプロポキシ)−2,
3,3,3−テトラフルオロプロパノール7.12グラ
ム(22.53ミリモル)を滴下し、1時間加熱還流し
た。放冷後、4−(トランス−4−(トランス−4−プ
ロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル)ベンジルクロ
リド5.00グラム(15.02ミリモル)のエタノー
ル50ミリリットル溶液を滴下し、18時間加熱還流し
た。放冷後、ジエチルエーテル500ミリリットルで抽
出し、有機相を水500ミリリットルで3回洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ベンゼン/ヘキサン=5/1の混合溶媒)に付し、
粗精製物を得た。この粗精製物をヘキサンから再結晶
し、標題化合物3.22グラム得た。 MS:m/e=612(M+) 各種スペクトルはこのものの構造をよく支持した。 相転移温度:Cr 室温以下 SB 147.0 Is
o この化合物の化学構造式を(化40)の化合物番号22
に示した。
【0091】実施例4 2,6−ジフルオロ−4−(2,6−ジフルオロ−4−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル))フェニ
ル)ベンジル 2,2−ビストリフルオロメチル−3,
3,3−トリフルオロプロピル エーテル((1)式に
おいて、環A2がトランス−1,4−シクロヘキシレン
基、A3、A4が2,6−ジフルオロ−1,4−フェニレ
ン基、Q2、Q3が単結合、Y1がペンチル基、Y2が2,
2−ビストリフルオロメチル−3,3,3−トリフルオ
ロプロポキシ基、pが0、qが1である化合物(No.
38))の製造 第1段 窒素気流下、室温で水素化ホウ素ナトリウム3.14グ
ラム(82.85ミリモル)とTHF30ミリリットル
の混合物に、2,6−ジフルオロ−4−(2,6−ジフ
ルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル))フェニル安息香酸10.00グラム(23.67
ミリモル)のTHF100ミリリットル溶液を徐々に滴
下した。滴下後1.5時間攪拌したのち、この混合物に
臭素5.67グラム(35.48ミリモル)のTHF7
0ミリリットル溶液を滴下した。滴下後、17時間加熱
還流した。放冷後、3N−塩酸200ミリリットルを徐
々に加え反応を終了させ、酢酸エチル800ミリリット
ルで抽出した。有機相を水400ミリリットルで3回洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を
留去し、エタノールから再結晶することにより、2,6
−ジフルオロ−4−(2,6−ジフルオロ−4−(トラ
ンス−4−ペンチルシクロヘキシル))フェニルベンジ
ルアルコール6.19グラムを得た。
【0092】第2段 窒素気流下、室温で2,6−ジフルオロ−4−(2,6
−ジフルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘ
キシル))フェニルベンジルアルコール6.19グラム
(15.15ミリモル)をクロロホルム60ミリリット
ルに溶解し、95%−塩化チオニル4.74グラム(3
7.85ミリモル)を徐々に滴下した。滴下後2.5時
間撹拌した後、減圧下溶媒を留去し、ヘキサンから再結
晶することにより、2,6−ジフルオロ−4−(2,6
−ジフルオロ−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘ
キシル))フェニルベンジルクロリド6.27グラムを
得た。
【0093】第3段 窒素気流下、室温でエタノール40ミリリットルにナト
リウム0.40グラム(17.55ミリモル)を徐々に
加え、30分間放置した。放置後、2,2−ビストリフ
ルオロメチル−3,3,3−トリフルオロプロパノール
4.39グラム(17.56ミリモル)を滴下し、1時
間加熱還流した。放冷後、2,6−ジフルオロ−4−
(2,6−ジフルオロ−4−(トランス−4−ペンチル
シクロヘキシル))フェニルベンジルクロリド5.00
グラム(11.71ミリモル)のエタノール50ミリリ
ットル溶液を滴下し、18時間加熱還流した。放冷後、
ジエチルエーテル500ミリリットルで抽出し、有機相
を水500ミリリットルで3回洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ベンゼン/
ヘキサン=5/1の混合溶媒)に付し、粗精製物を得
た。この粗精製物をヘキサンから再結晶し、標題化合物
3.00グラム得た。 MS:m/e=640(M+) この化合物の化学構造式を(化41)の化合物番号38
に示した。
【0094】実施例5 2,3−ジフルオロ−4−(トランス−4−プロピルシ
クロヘキシル)ベンジル 2,2,2−トリフルオロエ
チル エーテル(1)式において、環A3がトランス−
1,4−シクロヘキシレン基、A4が1,4−フェニレ
ン基、Q3が単結合、Y1がプロピル基、Y2が2,2,
2−トリフルオロエトキシ基、p、qが0である化合物
(No.61))の製造 第1段 窒素気流下、室温で水素化ホウ素ナトリウム4.70グ
ラム(124.01ミリモル)とTHF40ミリリット
ルの混合物に、2,3−ジフルオロ−4−(トランス−
4−プロピルシクロヘキシル)安息香酸10.00グラ
ム(35.42ミリモル)のTHF100ミリリットル
溶液を徐々に滴下した。滴下後1.5時間攪拌したの
ち、この混合物に臭素8.49グラム(53.13ミリ
モル)のTHF80ミリリットル溶液を滴下した。滴下
後、17時間加熱還流した。放冷後、3N−塩酸250
ミリリットルを徐々に加え反応を終了させ、酢酸エチル
850ミリリットルで抽出した。有機相を水500ミリ
リットルで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下で溶媒を留去し、エタノールから再結晶する
ことにより、2,3−ジフルオロ−4−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)ベンジルアルコール5.2
3グラムを得た。
【0095】第2段 窒素気流下、室温で2,3−ジフルオロ−4−(トラン
ス−4−プロピルシクロヘキシル)ベンジルアルコール
5.23グラム(19.49ミリモル)をクロロホルム
50ミリリットルに溶解し、95%−塩化チオニル6.
10グラム(48.71ミリモル)を徐々に滴下した。
滴下後2.5時間撹拌した後、減圧下溶媒を留去し、ヘ
キサンから再結晶することにより、2,3−ジフルオロ
−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)ベン
ジルクロリド5.03グラムを得た。
【0096】第3段 窒素気流下、室温でエタノール40ミリリットルにナト
リウム0.60グラム(26.10ミリモル)を徐々に
加え、30分間放置した。放置後、2,2,2−トリフ
ルオロエタノール2.62グラム(26.19ミリモ
ル)を滴下し、1時間加熱還流した。放冷後、2,3−
ジフルオロ−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)ベンジルクロリド5.00グラム(17.43ミ
リモル)のエタノール50ミリリットル溶液を滴下し、
18時間加熱還流した。放冷後、ジエチルエーテル50
0ミリリットルで抽出し、有機相を水500ミリリット
ルで3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下で溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:ベンゼン/ヘキサン=1/1の混
合溶媒)に付し、粗精製物を得た。この粗精製物を減圧
蒸留し、標題化合物2.50グラム得た。 MS:m/e=350(M+) 各種スペクトルはこのものの構造をよく支持した。 相転移温度:室温で油状 この化合物の化学構造式を(化44)の化合物番号61
に示した。
【0097】実施例1〜5の方法に準じ次の化合物が製
造できる。
【0098】
【化38】
【0099】
【化39】
【0100】
【化40】
【0101】
【化41】
【0102】
【化42】
【0103】
【化43】
【0104】
【化44】
【0105】
【化45】
【0106】
【化46】
【0107】
【化47】
【0108】
【化48】
【0109】
【化49】
【0110】
【化50】
【0111】
【化51】
【0112】
【化52】
【0113】
【化53】
【0114】
【化54】
【0115】
【化55】 このように調製される、本発明の液晶性化合物を含有す
るネマチック液晶組成物として、以下に示すような組成
例(使用例1〜26)を示すことができる。ただし、組
成例中の化合物は、表1に示す取り決めに従い略号で示
した。また、下記の部分構造式において、トランス−
1,4−シクロヘキシレンの水素原子がU1、U2、U3
の位置で重水素原子によって置換された場合には、記号
H[1D、2D、3D]とし、またU5、U6、U7の位
置で重水素原子によって置換された場合には、記号H
[5D、6D、7D]として[]内の番号で重水素置換
位置を示すこととする。
【0116】また、組成例(使用例)中において、特に
断りのない限り「%」は「重量%」を示し、「部」は液
晶組成物100重量部に対する光学活性化合物の「重量
部]を示す。
【0117】粘度(η)の測定は20.0℃で行い、屈
折率異方性(Δn)、誘電率異方性(Δε)、しきい値
電圧(Vth)およびねじれのピッチ(P)の測定は、
各々25.0℃で行った。
【0118】
【表1】
【0119】
【化56】 使用例1
【0120】
【表2】 使用例2
【0121】
【表3】 使用例3
【0122】
【表4】 使用例4
【0123】
【表5】 使用例5
【0124】
【表6】 使用例6
【0125】
【表7】 使用例7
【0126】
【表8】 使用例8
【0127】
【表9】 使用例9
【0128】
【表10】 使用例10
【0129】
【表11】 使用例11
【0130】
【表12】 使用例12
【0131】
【表13】 使用例13
【0132】
【表14】 使用例14
【0133】
【表15】 使用例15
【0134】
【表16】 使用例16
【0135】
【表17】 使用例17
【0136】
【表18】 使用例18
【0137】
【表19】 使用例19
【0138】
【表20】 使用例20
【0139】
【表21】 使用例21
【0140】
【表22】 使用例22
【0141】
【表23】 使用例23
【0142】
【表24】 使用例24
【0143】
【表25】 使用例25
【0144】
【表26】 使用例26
【0145】
【表27】
【0146】
【発明の効果】本発明の化合物すなわち末端にフルオロ
アルキルエーテル基を有する二〜四環系の化合物はいず
れも、 1)極低温下においても結晶の析出、スメクチック相の
発現が見られない安定したネマチック液晶組成物を調製
できる。 2)低粘性であり△εの絶対値が大きいため、応答速度
の向上が見られる。 3)△nの値が比較的小さいので、セル厚に応じた液晶
組成物の調製が容易である。 4)低温側の液晶相温度範囲が広い。 などの特性を示し、外部環境に対して安定であり、使用
温度領域の拡大、低電圧駆動、高速応答ならびに高コン
トラストの実現が可能な新規な液晶組成物および液晶表
示素子を提供し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮沢 和利 千葉県市原市ちはら台3−27−7 (72)発明者 竹内 弘行 千葉県市原市西広353番地の1 (72)発明者 久保 恭弘 千葉県市原市辰巳台東2丁目17番地 (72)発明者 竹下 房幸 千葉県君津市中富939−5 (72)発明者 中川 悦男 千葉県市原市五井8890番地

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、環A1、環A2、環A3、環A4はそれぞれ独立し
    てシクロヘキサン環内の1個の炭素原子がケイ素原子に
    置き換わってもよいトランス−1,4−シクロヘキシレ
    ン基、または六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン
    原子に置換されていてもよい1,4−フェニレン基、ピ
    リミジン−2,5−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイ
    ル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基、テトラ
    ヒドロピラン−2,5−ジイル基、1,3−ジチアン−
    2,5−ジイル基またはテトラヒドロチオピラン−2,
    5−ジイル基を示し、Q1、Q2、Q3はそれぞれ独立し
    て−(CH2)2−、−(CH2)4−、−CH=CH−、
    −C≡C−、−CH2O−、−OCH2−、−(CH2)3
    O−、−O(CH2)3−、−COO−、−OCO−、−
    CF=CF−、−CF2O−、−OCF2−および単結合
    を示し、Y1は炭素数1〜15のアルキル基を示し、該
    アルキル基中の任意のメチレン基は酸素原子または−C
    H=CH−によって置換されていてもよいが、2つ以上
    のメチレン基が連続して酸素原子に置換されることはな
    く、Y2は炭素数1〜15のアルキル基を示し、該アル
    キル基中の任意の1つ以上の水素原子がフッ素原子に置
    換されており、該アルキル基中の任意の1つ以上のメチ
    レン基は酸素原子または硫黄原子に置換されているが、
    2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子または硫黄原
    子に置換されることはなく、pおよびqはそれぞれ独立
    して0または1を示し、化合物を構成する元素はその同
    位体で置換されていても良い。ただし、−環A4−CH2
    −Y2が部分基 【化2】 (式中、環A4は1,4−フェニレン基、X1,X2はそ
    れぞれ独立して水素原子またはフッ素原子であり、Y2
    は前述の通りである。)で表される場合、Y2は分岐を
    有するアルキル基である。)で示されるフルオロアルキ
    ルエーテル化合物。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において環A3がトランス
    −1,4−シクロヘキシレン基、環A4が六員環上の1
    個以上の水素原子がハロゲン原子に置換されてもよい
    1,4−フェニレン基、Q3が単結合、pおよびqが0
    である請求項1に記載のフルオロアルキルエーテル化合
    物。
  3. 【請求項3】 一般式(1)において環A3および環A4
    が六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原子に置換
    されてもよい1,4−フェニレン基、Q3が単結合、p
    およびqが0である請求項1に記載のフルオロアルキル
    エーテル化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(1)において環A2および環A3
    がトランス−1,4−シクロヘキシレン基、環A4が六
    員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原子に置換され
    てもよい1,4−フェニレン基、Q2およびQ3が単結
    合、pが0、qが1である請求項1に記載のフルオロア
    ルキルエーテル化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(1)において環A2がトランス
    −1,4−シクロヘキシレン基、環A3および環A4が六
    員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原子に置換され
    てもよい1,4−フェニレン基、Q2およびQ3が単結
    合、pが0、qが1である請求項1に記載のフルオロア
    ルキルエーテル化合物。
  6. 【請求項6】 一般式(1)において環A1、環A2およ
    び環A3がトランス−1,4−シクロヘキシレン基、環
    A4が六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原子に
    置換されてもよい1,4−フェニレン基、Q1、Q2およ
    びQ3が単結合、pおよびqが1である請求項1に記載
    のフルオロアルキルエーテル化合物。
  7. 【請求項7】 一般式(1)において環A1および環A2
    がトランス−1,4−シクロヘキシレン基、環A3およ
    び環A4が六員環上の1個以上の水素原子がハロゲン原
    子に置換されてもよい1,4−フェニレン基、Q1、Q2
    およびQ3が単結合、pおよびqが1である請求項1に
    記載のフルオロアルキルエーテル化合物。
  8. 【請求項8】 一般式(1)で表される化合物を少なく
    とも1種類含有することを特徴とする、少なくとも2成
    分からなる液晶組成物。
  9. 【請求項9】 第一成分として請求項1乃至7のいずれ
    かに記載のフルオロアルキルエーテル化合物を少なくと
    も1種類含有し、第二成分として、一般式(2)、
    (3)および(4) 【化3】 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示す。基
    中の隣り合わない任意のメチレン基は、酸素原子または
    −CH=CH−で置換されてもよい。また基中の任意の
    水素原子はフッ素原子で置換されてもよい。Y3はフッ
    素原子、塩素原子、OCF3、OCF2H、CF3、CF2
    H、CFH2、OCF2CF2HまたはOCF2CFHCF
    3を示し、L1およびL2は互いに独立して水素原子また
    はフッ素原子を示し、Z1およびZ2は互いに独立して−
    (CH2)2−、−CH=CH−、−(CH2)4−、−C
    OO−、−CF2O−、−OCF2−または単結合を示
    し、環Bはトランス−1,4−シクロへキシレン基、
    1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基または水素原子
    がフッ素原子に置換されてもよい1,4−フェニレン基
    を示し、環Cはトランス−1,4−シクロへキシレン基
    または水素原子がフッ素原子に置換されてもよい1,4
    −フェニレン基を示す。また、各々の式中で使用されて
    いる各原子は、同位体をも含有して示す。)からなる化
    合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有す
    ることを特徴とする液晶組成物。
  10. 【請求項10】 第一成分として請求項1乃至7のいず
    れかに記載のフルオロアルキルエーテル化合物を少なく
    とも1種類含有し、第二成分として、一般式(5)およ
    び(6) 【化4】 (式中、R2およびR3は互いに独立して炭素数1〜10
    のアルキル基を示す。基中の隣り合わない任意のメチレ
    ン基は酸素原子または−CH=CH−で置換されていて
    も良い。また基中の任意の水素原子はフッ素原子で置換
    されてもよい。Y4は、CN基またはC≡C−CN基を
    示し、環Dはトランス−1,4−シクロへキシレン基、
    1,4−フェニレン基、ピリミジン−2,5−ジイル基
    または1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を示し、
    環Eはトランス−1,4−シクロへキシレン基、水素原
    子がフッ素原子に置換されてもよい1,4−フェニレン
    基またはピリミジン−2,5−ジイル基を示し、環Fは
    トランス−1,4−シクロへキシレン基または1,4−
    フェニレン基を示し、Z3は1,2−エチレン基、−C
    OO−または単結合を示し、L3、L4およびL5は互い
    に独立して水素原子またはフッ素原子を示し、a、bお
    よびcは互いに独立して0または1を示す。また、各々
    の式中で使用されている各原子は、同位体をも含有して
    示す。)からなる化合物群から選択される化合物を少な
    くとも1種類含有することを特徴とする液晶組成物。
  11. 【請求項11】 第一成分として請求項1乃至7のいず
    れかに記載のフルオロアルキルエーテル化合物を少なく
    とも1種類含有し、第二成分として一般式(7)、
    (8)および(9) 【化5】 (式中、R4およびR5は互いに独立して炭素数1〜10
    のアルキル基を示す。基中の隣り合わない任意のメチレ
    ン基は酸素原子または−CH=CH−で置換されていて
    も良い。また基中の任意の水素原子はフッ素原子で置換
    されてもよい。環G、環Iおよび環Jは互いに独立し
    て、トランス−1,4−シクロへキシレン基、ピリミジ
    ン−2,5−ジイル基または1つ以上の水素原子がフッ
    素原子に置換されてもよい1,4−フェニレン基を示
    し、Z4およびZ5は互いに独立して、−(CH2)2−、
    −CH=CH−、−COO−、−C≡C−または単結合
    を示す。また、各々の式中で使用されている各原子は、
    同位体をも含有して示す。)からなる化合物群から選択
    される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴と
    する液晶組成物。
  12. 【請求項12】 第一成分として、請求項1乃至7のい
    ずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化合物を少な
    くとも1種含有し、第二成分として、一般式(10)、
    (11)および(12) 【化6】 (式中、R6およびR7は互いに独立して炭素数1〜10
    のアルキル基を示す。基中の隣合わない任意のメチレン
    基は酸素原子または−CH=CH−で置換されても良
    い。また、基中の任意の水素原子はフッ素原子で置換さ
    れても良い。環Kおよび環Mは互いに独立してトランス
    ー1,4−シクロヘキシレン、または1,4−フェニレ
    ンを示し、L6およびL7は互いに独立して水素原子また
    はフッ素原子を示すが同時に水素原子を示すことなく、
    Z6およびZ7は互いに独立して、−CH2CH2−、−C
    H2O−または単結合を示す。各々の式中で使用されて
    いる各原子は、同位体をも含有して示す。)からなる化
    合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有す
    ることを特徴とする液晶組成物。
  13. 【請求項13】 第一成分として、請求項1乃至7のい
    ずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化合物を少な
    くとも1種含有し、第二成分として、前記一般式
    (7)、(8)および(9)からなる化合物群から選択
    される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分とし
    て、前記一般式(10)、(11)および(12)から
    なる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類
    含有することを特徴とする液晶組成物。
  14. 【請求項14】 第一成分として、請求項1乃至7のい
    ずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化合物を少な
    くとも1種含有し、第二成分として、前記一般式
    (2)、(3)および(4)からなる化合物群から選択
    される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分とし
    て、前記一般式(7)、(8)および(9)からなる化
    合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有す
    ることを特徴とする液晶組成物。
  15. 【請求項15】 第一成分として、請求項1乃至7のい
    ずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化合物を少な
    くとも1種類含有し、第二成分として、前記一般式
    (5)および(6)からなる群から選択される化合物を
    少なくとも1種類含有し、第三成分として、前記一般式
    (7)、(8)および(9)からなる群から選択される
    化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする液
    晶組成物。
  16. 【請求項16】 第一成分として、請求項1乃至7のい
    ずれかに記載のフルオロアルキルエーテル化合物を少な
    くとも1種類含有し、第二成分として、前記一般式
    (2)、(3)および(4)からなる群から選択される
    化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、前
    記一般式(5)および(6)からなる群から選択される
    化合物を少なくとも1種類含有し、第四成分として、前
    記一般式(7)、(8)および(9)からなる群から選
    択される化合物を少なくとも1種類含有することを特徴
    とする液晶組成物。
  17. 【請求項17】 請求項8乃至16のいずれかに記載の
    液晶組成物に加えて、さらに1種以上の光学活性化合物
    を含有することを特徴とする液晶組成物。
  18. 【請求項18】 請求項8乃至17のいずれかに記載の
    液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子。
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