JPH10298363A - 熱可塑性エラストマー樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー樹脂組成物

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JPH10298363A
JPH10298363A JP10462797A JP10462797A JPH10298363A JP H10298363 A JPH10298363 A JP H10298363A JP 10462797 A JP10462797 A JP 10462797A JP 10462797 A JP10462797 A JP 10462797A JP H10298363 A JPH10298363 A JP H10298363A
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JP
Japan
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ethylene
olefin
thermoplastic elastomer
weight
copolymer
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Application number
JP10462797A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yamaguchi
政之 山口
Hiroshi Miyata
寛 宮田
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柔軟性に優れ、かつ、溶融張力を必要とする成
形加工に適したオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂
組成物を提供する。 【解決手段】オレフィン系熱可塑性エラストマー(A)
50〜99重量%と下記(a)〜(c)の特性を有する
エチレン・α−オレフィン系共重合体を架橋して得られ
る(d)の特性を有する架橋体(B)50〜1重量%か
らなる熱可塑性エラストマー樹脂組成物を用いる。
(a)α−オレフィンの炭素数:4以上20以下、
(b)α−オレフィンの含量:65重量%より大きく9
5重量%以下、(c)示差走査型熱量計による結晶融解
ピーク:観測されない、(d)架橋前のメルトフローレ
ート(MFRa)と架橋後のメルトフローレート(MF
Rb)の比が1<MFRa/MFRb≦10である

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性、成形加工
性に優れたオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン(PP)をマトリクス、
ゴムを分散相とするオレフィン系熱可塑性エラストマー
(TPO)は、成形加工が容易であること、リサイクル
が可能であることなどの利点を背景に、近年、急速にそ
の需要を伸ばしている。しかしながら、TPOは溶融張
力に乏しいために、カレンダー成形、ブロー成形、フィ
ルム成形などに適さず、その成形法が限定されていた。
【0003】TPOの溶融張力を向上させるためには、
分岐型低密度ポリエチレン(LDPE)を添加する手法
がしばしば用いられる。しかしながら、その改質効果は
小さく、一層の改良が望まれていた。また、LDPEの
添加はオレフィン系熱可塑性エラストマーの柔軟性を著
しく損なうことが大きな問題となっており、柔軟性に優
れた成形加工改質材が強く望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、柔軟性に優
れ、かつ、溶融張力を必要とする成形加工に適したオレ
フィン系熱可塑性エラストマー樹脂組成物を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、本発明を完成
するに至った。すなわち本発明は、オレフィン系熱可塑
性エラストマー(A)50〜99重量%と下記(a)〜
(c)の特性を有するエチレン・α−オレフィン系共重
合体を架橋して得られる(d)の特性を有する架橋体
(B)50〜1重量%からなる熱可塑性エラストマー樹
脂組成物に関するものである。
【0006】(a)α−オレフィンの炭素数:4以上2
0以下 (b)α−オレフィンの含量:65重量%より大きく9
5重量%以下 (c)示差走査型熱量計による結晶融解ピーク:観測さ
れない (d)架橋させる前のエチレン・α−オレフィン系共重
合体エラストマーのメルトフローレート(MFRa)と
架橋後のエチレン・α−オレフィン系共重合体エラスト
マーのメルトフローレート(MFRb)の比が1<MF
Ra/MFRb≦10である。
【0007】以下に、その詳細について説明する。
【0008】本発明で用いるオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー(A)は、特に限定を受けず、市販の材料を用
いても構わない。なお、オレフィン系熱可塑性エラスト
マーとはポリプロピレンとゴムを主成分とする複合材料
であることが一般的に知られている。(例えば、C.
P.Rader著 Thermoplastic El
astomers from Rubber−Plas
tic Blends,Ellis Horwood
(1990),N.R.Leggeら編、Thermo
plasticElastomers,Hanser,
New York(1987),大柳 康 著 熱可塑
性エラストマーの新展開、工業調査会(1993)な
ど) オレフィン系熱可塑性エラストマーを構成するポリプロ
ピレン系樹脂としては、プロピレンホモポリマー、エチ
レン含量が0.5〜12重量%のプロピレン・エチレン
ランダム共重合体、エチレン含量が0.5〜12重量
%、α−オレフィン含量が0.5〜20重量%のプロピ
レン・エチレン・α−オレフィン三元共重合体、エチレ
ン含量が1〜60重量%のインパクトポリプロピレン、
シンジオタクチック構造である結晶性ポリプロピレン系
樹脂などが挙げられ、これらのうち1種または2種以上
が用いられる。
【0009】オレフィン系熱可塑性エラストマー(A)
を構成するゴムとしては、エチレン・プロピレンゴム、
エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ブチルゴム、塩素
化ブチルゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、クロロプレ
ンゴム、塩素化ポリエチレン、ブタジエンゴム、スチレ
ン・ブタジエンゴム、アクリル酸エステル共重合ゴム、
シリコーンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、
ウレタンゴム、ノルボルネンゴム、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体などが挙げられ、これらの1種または2種以
上が混合されて用いられる。
【0010】本発明で用いるオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー(A)には、必要に応じて、有機あるいは無機
充填剤、熱安定剤、軟化剤、滑剤、結晶核剤、ポリエチ
レン、ポリブテンなどが添加されていてもよい。また、
その製造法も限定を受けず、動的架橋法、単純ブレンド
法、リアクター法などで製造される。
【0011】本発明で用いるエチレン・α−オレフィン
系共重合体の架橋体(B)の製造方法は特に限定され
ず、チタン系触媒、バナジウム系触媒またはメタロセン
系の触媒など種々の触媒を用いて製造されたエチレン・
α−オレフィン系共重合体を架橋して用いられる。なか
でも、組成分布の狭い共重合体を得ることが容易なメタ
ロセン系の触媒を用いることが好ましい。
【0012】また、本発明で用いるエチレン・α−オレ
フィン系共重合体の架橋体(B)は下記(a)〜(c)
の特性を有するエチレン・α−オレフィン系共重合体を
架橋して得られる。以下に(a)〜(c)の特性の詳細
に記す。
【0013】(a)α−オレフィンの炭素数が4以上2
0以下のエチレン・α−オレフィン系共重合体である。
α−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1
−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、
1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−
テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、
1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセ
ン、1−エイコセン等が挙げられ、これらの1種または
2種以上が用いられる。なかでも入手の容易さから1−
ブテン、1−ヘプテン、1−ヘキセン、1−オクテン等
が好ましい。α−オレフィンがプロピレンであったり、
炭素数が21以上である場合には、架橋した後にオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー(A)とブレンドして得ら
れる熱可塑性エラストマーは溶融張力を必要とする成形
に不適となる恐れがある。
【0014】(b)α−オレフィン含量が65重量%よ
り大きく95重量%以下、好ましくは70重量%以上9
5重量%以下である。α−オレフィン含量が65重量%
以下または95重量%より大きい場合には、架橋した後
にオレフィン系熱可塑性エラストマー(A)とブレンド
して得られる熱可塑性エラストマーは溶融張力を必要と
する成形に不適となる恐れがある。
【0015】(c)示差走査型熱量計(DSCと略称さ
れる)により結晶融解ピークが観測されない。結晶融解
ピークを示すエチレン・α−オレフィン系共重合体を用
いると、架橋した後にオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー(A)とブレンドして得られる熱可塑性エラストマー
は溶融張力を必要とする成形に不適となる恐れがある。
【0016】また、エチレン・α−オレフィン系共重合
体の架橋体(B)は下記の(d)の特性を持つ。
【0017】(d)架橋させる前のエチレン・α−オレ
フィン系共重合体エラストマーのメルトフローレート
(MFRa)と架橋後のエチレン・α−オレフィン系共
重合体エラストマーのメルトフローレート(MFRb)
の比が1<MFRa/MFRb≦10である。ここでM
FRa/MFRb≦1であると溶融張力を必要とする成
形に不適となる恐れがあり、MFRa/MFRb>10
であるとゲルが発生する恐れがある。ただし、MFRは
190℃,2.16kgf荷重の条件下で測定された値
を用いる。
【0018】また、エチレン・α−オレフィン系共重合
体に非共役ジエンモノマーを共重合してもよい。この非
共役ジエンモノマーとしては、例えば1,4−ペンタジ
エン、1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,5−ヘ
プタジエン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−エ
チリデン−2−ノルボルネン、5−イソプロペニル−2
−ノルボルネン、2,5−ノルボナジエン、1,6−シ
クロオクタジエン、2−エチレン−2,5−ノルボナジ
エン、2−イソプロペニル−2,5−ノルボナジエン、
ジシクロペンタジエン、1,6−オクタジエン、1,7
−オクタジエン、トリシクロペンタジエンおよびジハイ
ドロジシクロペンタジエニルオキシエチレンとアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸
等の不飽和カルボン酸とのエステルなどが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。そして、これら
の1種もしくは2種以上が用いられる。
【0019】非共役ジエンモノマーを用いる場合には、
その共重合量がヨウ素価で0以上50以下、好ましくは
30以下であることが望ましい。ヨウ素価が50を越え
ると得られるオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂組
成物の成形加工性が悪化する恐れがある。なお、ヨウ素
価は公知の方法によって測定可能である(例えば”ゴム
試験法”P.657、日本ゴム協会編、(196
3))。
【0020】また、エチレン・α−オレフィン系共重合
体は架橋前の数平均分子量が5000以上100000
0以下であることが取り扱いが容易であるために好まし
い。
【0021】本発明に用いるエチレン・α−オレフィン
系共重合体の架橋体(B)は、エチレン・α−オレフィ
ン系共重合体を過酸化物や電子線で架橋して得られる。
【0022】過酸化物を添加して架橋する場合、過酸化
物の添加量に制限はなく、目的とする加工性を得るため
に適宜決められるが、エチレン・α−オレフィン系共重
合体に対して20ppm以上50000ppm以下、望
ましくは20000ppm以下である。20ppm未満
では、オレフィン系熱可塑性エラストマー(A)とブレ
ンドして得られる熱可塑性エラストマーは溶融張力を必
要とする成形に不適となる恐れがあり、50000pp
mを越えると得られる熱可塑性エラストマーの表面が著
しくべたつく恐れがある。
【0023】エチレン・α−オレフィン系共重合体の架
橋に用いられる過酸化物としては、t−ブチルパーオキ
サイド、ジ(t−ブチル)パーオキサイド,t−ブチル
パーオキシ−イソプロピルカーボネート、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、ジクミルパーオキサイド、クメンパーオキサイド、
ベンゾイルパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキ
サイド、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド、2,
5−ジメチルヘキサン−2,5−ジパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチル)パーオキシヘキサン、n−ブチル−4,4−
ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、3,3,5−
トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、2,4−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイル
パーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,
2’−ビス(t−ブチルパーオキシ)−p−ジイソプロ
ピルベンゼン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−
イソプロピル)ベンゼン等が挙げられ、これらは単独ま
たは2種以上が混合して使用される。また、架橋促進剤
や共架橋剤を併用することも可能である。
【0024】また、エチレン・α−オレフィン系共重合
体の架橋を電子線を用いて行う場合には、電子線の照射
量を1kGray以上100kGray以下にすること
が望ましい。1kGray未満ではオレフィン系熱可塑
性エラストマー(A)とブレンドして得られる熱可塑性
エラストマーは溶融張力を必要とする成形に不適となる
恐れがあり、また、100kGrayを越えると得られ
る熱可塑性エラストマーがべたつく恐れがある。
【0025】オレフィン系熱可塑性エラストマー(A)
とエチレン・α−オレフィン系共重合体の架橋体(B)
とのブレンド比率は、A/Bの重量比率で50/50〜
99/1である。ブレンド比率がこの範囲からはずれる
と、溶融張力を必要とする成形加工に不適となる恐れが
ある。
【0026】さらに、本発明の熱可塑性エラストマー樹
脂組成物には必要に応じて、カーボンブラック、炭酸カ
ルシウム、マイカ、タルク、シリカ、硫酸バリウム、硫
酸カルシウム、カオリン、クレー、パイロフェライト、
ベントナイト、セリサナイト、ゼオライト、ネフェリン
シナイト、アタパルジャイト、ウォラストナイト、フェ
ライト、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマ
イト、三酸化アンチモン、酸化チタン、酸化鉄、二硫化
モリブデン、黒鉛、石こう、ガラスビーズ、ガラスパウ
ダー、ガラスバルーン、ガラスファイバー、石英、石英
ガラスなどの無機充填剤や有機あるいは無機顔料を配合
することもできる。さらに、結晶核剤、透明化剤、アン
チブロッキング剤、離型剤、帯電防止剤、スリップ剤、
防曇剤、滑剤、耐熱安定剤、紫外線安定剤、耐光安定
剤、耐候性安定剤、発泡剤、防黴剤、防錆剤、イオント
ラップ剤、難燃剤、難燃助剤等を必要に応じて添加して
もよい。
【0027】また、他の樹脂をブレンドすることも可能
である。この場合、さらなる成分として相溶化剤を添加
してもよい。このような他の樹脂としては、線状高密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、分岐型低密度
ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EV
A)、エチレン・エチルアクリレート共重合体、ポリ
(1−ブテン)、ポリアミド、ポリエステル、ポリ(4
−メチル−1−ペンテン)、スチレン・イソプレン・ス
チレンブロック共重合体、スチレン・エチレンブテン・
スチレンブロック共重合体、スチレン・エチレンプロピ
レン・スチレンブロック共重合体、スチレン・ブタジエ
ン・スチレンブロック共重合体などが挙げられる。
【0028】本発明のポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマー(A)とエチレン・α−オレフィン系共重合体の
架橋体(B)は、任意の方法でブレンドすることが可能
であるが、取り扱いの容易さ、および分散性の向上のた
め、ニーダー、ロール、バンバリミキサー、一軸および
二軸押出機等を用い溶融ブレンドで行うことが好まし
い。また、エチレン・α−オレフィン系共重合体の架橋
をオレフィン系熱可塑性エラストマー(A)と溶融ブレ
ンド中に過酸化物を投入して行ってもよい。
【0029】本発明の熱可塑性エラストマーは、フィル
ム、真空、圧空、ブロー、カレンダーなど溶融張力を必
要とする成形に適した材料となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、実施例を挙げて本発明を
説明するが、これらは例示的なものであって、限定的な
ものではない。実施例中の各種測定およびエチレン・α
−オレフィン系共重合体の合成は、下記の方法により行
った。
【0031】(エチレン・α−オレフィン系共重合体の
α−オレフィン含量の測定)ο−ジクロロベンゼンを溶
媒に、100MHz、13C−NMRスペクトル (日本
電子(株)製 JNM GX400)測定により算出し
た。
【0032】(分子量の測定)溶媒にο−ジクロロベン
ゼンを用いて、140℃におけるゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(ミリポア(株)社製 150C型
GPC)にて、ポリエチレン換算で数平均分子量を求め
た。
【0033】(MFRの測定)JIS K7210(1
976年)に従い、190℃,2.16kgfの条件で
測定を行った。
【0034】エチレン・α−オレフィン系共重合体の合
成例1 5リットルのオートクレーブに、トルエン1000ml
および1−ブテン 500mlを加え、40℃に昇温し
た。さらに、全圧が8kg/cm2になるようにエチレ
ンを導入した。次に、別の反応容器にトルエン10m
l、メチルアルミノキサン5mmol、(ジメチル(t
−ブチルアミド)(テトラメチル−η5−シクロペンタ
ジエニル)シラン)ジクロライドチタン5μmolを加
え、この混合溶液を20分間撹拌した後、オートクレー
ブに導入し、重合を開始した。この重合は、全圧を8k
g/cm2に保つようにエチレンを連続的に導入し、4
0℃で30分間行った。
【0035】重合終了後、多量のエタノールによりポリ
マーを洗浄し、60℃で12時間減圧乾燥を行った。そ
の結果、1−ブテン含量が72重量%のエチレン・1−
ブテン共重合体を44g得た。数平均分子量10800
0、密度は0.864g/cm3、MFRa5.7g/
10分であり、DSC測定によって結晶融解ピークは観
測できなかった。
【0036】実施例1 合成例1で得たエチレン・1−ブテン共重合体に、ジク
ミルパ−オキサイド5000ppm、熱安定剤としてヒ
ンダードフェノール系安定剤(商品名イルガノックス1
010,チバ・ガイギー社製)、リン系安定剤(商品名
イルガフォス168,チバ・ガイギー社製)をそれぞれ
1000ppm、滑剤としてステアリン酸カルシウム5
000ppmを添加して、内容積30mlのラボプラス
トミル(東洋精機製作所製)を用いて60rpmで20
0℃、3分間混練し、エチレン・1−ブテン共重合体の
架橋体を得た(MFRb=2.0g/10分)。この架
橋体を3.75gとオレフィン系熱可塑性エラストマー
(商品名サントプレン101ー64、A.E.S.ジャ
パン社製)21.25gを内容積30ccのラボプラス
トミルにて60rpmで200℃、5分間溶融ブレンド
した。その後、得られた熱可塑性エラストマー樹脂組成
物をプレス成形機を用いて230℃にて10分間加圧
後、30℃で冷却し、1mmの厚みの成形品を得た。こ
のプレス成形品を細かく切断し、溶融張力測定用の試料
とした。
【0037】実施例2 合成例1で得たエチレン・1−ブテン共重合体に、25
kGrayの電子線を照射し、エチレン・1−ブテン共
重合体の架橋体を得た(MFRb=1.9g/10
分)。この架橋体を3.75gとオレフィン系熱可塑性
エラストマー(商品名サントプレン101ー64、A.
E.S.ジャパン社製)21.25g、ヒンダードフェ
ノール系安定剤(商品名イルガノックス1010、チバ
・ガイギー社製)、リン系安定剤(商品名イルガフォス
168、チバ・ガイギー社製)をそれぞれ2000pp
m、滑剤としてステアリン酸カルシウム5000ppm
を内容積30mlのラボプラストミルにて60rpmで
200℃、5分間溶融ブレンドした。その後、得られた
熱可塑性エラストマー樹脂組成物をプレス成形機を用い
て230℃にて10分間加圧後、30℃で冷却し、1m
mの厚みの成形品を得た。このプレス成形品を細かく切
断し、溶融張力測定用の試料とした。
【0038】エチレン・α−オレフィン系共重合体の合
成例2 5リットルのオートクレーブにトルエン600mlおよ
び1−ヘキセン900mlを加え40℃に昇温した。さ
らに、全圧が4kg/cm2になるようにエチレンを導
入した。次に、別の反応容器にトルエン10ml、メチ
ルアルミノキサン3mmol、ジフェニルメタン(シク
ロペンタジエニル−1−フルオレニル)ジルコニウムジ
クロライド3μmolを加え、この混合溶液を20分間
撹拌した後、オートクレーブに導入し、重合を開始し
た。この重合は全圧を4kg/cm 2に保つようにエチ
レンを連続的に導入し、40℃で90分間行った。
【0039】重合終了後、多量のエタノールによりポリ
マーを洗浄し、60℃で12時間減圧乾燥を行った。そ
の結果、1−ヘキセン含量が78重量%のエチレン・1
−ヘキセン共重合体を85g得た。数平均分子量980
00、密度は0.860g/cm3、MFRa6.2g
/10分であり、DSC測定によって結晶融解ピークは
観測できなかった。
【0040】実施例3 実施例1で用いたエチレン・1−ブテン共重合体の代わ
りに合成例2で得たエチレン・1−ヘキセン共重合体を
用いた以外は実施例1と同様の方法で行い、試料を得た
(架橋体のMFRb=2.1g/10分)。
【0041】実施例4 実施例2で用いたエチレン・1−ブテン共重合体の代わ
りに合成例2で得たエチレン・1−ヘキセン共重合体を
用いた以外は実施例2と同様の方法で行い、試料を得た
(架橋体のMFRb=2.0g/10分)。
【0042】エチレン・α−オレフィン系共重合体の合
成例3 5リットルのオートクレーブにトルエン、2200m
l、5−エチリデン−2−ノルボルネン50ml、1−
ヘキセン750mlを加え、撹拌させながら内温を80
℃に昇温した。さらに、全圧が8kg/cm2になるよ
うにエチレンを導入した。次に、別の反応容器にトルエ
ン10ml、公知の方法により合成したジフェニルメチ
レン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ハフニ
ウムジクロライド3μmol、トリイソブチルアルミニ
ウム3mmol、ジメチルアニリニウムペンタフルオロ
フェニルボレート3.6μmolを加え、この混合溶液
を20分間撹拌した後、オートクレーブに導入し、重合
を開始した。この重合は、エチレンを連続的に導入する
ことで全圧を8kg/cm2に保ち、80℃で10分間
行った。
【0043】重合終了後、多量のエタノールによりポリ
マーを洗浄し、80℃で12時間減圧乾燥を行った。そ
の結果、1−ヘキセン含量45mol%、ヨウ素価1
5、MFRa1.0g/10分のエチレン・1−ヘキセ
ン・5−エチリデン−2ノルボルネン共重合体エラスト
マー107gを得た。また、DSC測定によって結晶融
解ピークは観測できなかった。
【0044】実施例5 実施例1で用いたエチレン・1−ブテン共重合体の代わ
りに合成例3で得たエチレン・1−ヘキセン共重合体を
用いた以外は実施例1と同様の方法で行い、試料を得
た。(架橋体のMFRb=0.15g/10分) 比較例1 実施例1において用いたオレフィン系熱可塑性エラスト
マーのみを比較試料として用いた。
【0045】比較例2 合成例1で得たエチレン・1−ブテン共重合体を架橋せ
ずに用いた以外は実施例2と同様の方法で試料を得た。
【0046】比較例3 実施例1で用いたエチレン・1−ブテン共重合体の架橋
体の代わりに分岐型低密度ポリエチレン(商品名ペトロ
セン286、東ソー(株)製,MFR1.5g/10
分、190℃,2.16kg荷重)を用いた以外は実施
例2と同様の方法で試料を得た。
【0047】比較例4 実施例1で用いたエチレン・1−ブテン共重合体の代わ
りに、1−ブテンをプロピレンに代えて合成例1と同様
の方法で合成されたプロピレン含量75重量%のエチレ
ン・プロピレン共重合体を用いた以外は実施例1と同様
の方法で試料を得た。ここで用いたエチレン・プロピレ
ン共重合体の数平均分子量は64000であり、DSC
による結晶融解ピークは観察されなかった。(MFRa
/MFRb=1.8/0.8) 比較例5 実施例2で用いたエチレン・1−ブテン共重合体の代わ
りに、比較例4で用いたエチレン・プロピレン共重合体
を用いた以外は実施例2と同様の方法で試料を得た。
【0048】エチレン・α−オレフィン系共重合体の合
成例4 5リットルのオートクレーブに、トルエン500mlお
よび1−ブテン1000mlを加え、40℃に昇温し
た。さらに、全圧が4kg/cm2になるようにエチレ
ンを導入した。次に、別の反応容器にトルエン10m
l、メチルアルミノキサン3mmol、公知の方法によ
り合成したジメチルシランジイルビス(2−メチルイン
デニル)ジルコニウムジクロライド3μmolを加え、
この混合溶液を20分間撹拌した後、オートクレーブに
導入し、重合を開始した。この重合は、全圧を4kg/
cm2に保つようにエチレンを連続的に導入し、40℃
で30分間行った。
【0049】重合終了後、多量のエタノールによりポリ
マーを洗浄し、60℃で12時間減圧乾燥を行った。そ
の結果、1−ブテン含量が96重量%のエチレン・1−
ブテン共重合体を54g得た。数平均分子量7600
0、密度は0.882g/cm3、MFRa5.5g/
10分であり、DSC測定により、主ピークとして測定
される結晶融点は45℃であった。
【0050】比較例6 実施例1で用いたエチレン・1−ブテン共重合体の代わ
りに合成例4で得たエチレン・1−ブテン共重合体を用
いた以外は実施例1と同様の方法で試料を得た。(MF
Rb=5.5g/10分) 比較例7 1−ヘキセンを1−ブテンに代えて合成例2と同様の方
法で合成された1−ブテン含量53重量%のエチレン・
1−ブテン共重合体を用いた以外は実施例1と同様の方
法で試料を得た。ここで用いたエチレン・1−ブテン共
重合体の密度は0.859g/cm3、数平均分子量は
60000であり、DSCによる結晶融解ピークは確認
されなかった。(MFRa/MFRb=6.0/2.
0) 以上、実施例1〜5および比較例1〜7で得られた試料
を以下の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0051】(表面硬度)1mm厚みの板を10枚重ね
てshore−A硬度の測定を行った。測定温度は23
℃とし、JIS K6301(1975年)に従った。
【0052】(溶融張力)フィルム、真空、圧空、ブロ
ー成形性の目安となる溶融張力をキャピログラフ(東洋
精機製作所製)にて評価した。バレル温度は190℃、
バレル内径は9.55mm、ダイスのL/Dは60/1
とし、シリンダーの降下速度10mm/分、引き取り速
度1.5m/分で行った。
【0053】表1からわかるように本発明の熱可塑性エ
ラストマー樹脂組成物は溶融張力が大きいために、ドロ
ーダウンが大幅に抑えられ、ブロー、フィルム、真空お
よび圧空成形性に優れた材料となると共に柔軟性に優れ
た材料でもある。。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の熱可塑性エ
ラストマー樹脂組成物は柔軟性および成形性に優れる。
【0055】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン系熱可塑性エラストマー(A)
    50〜99重量%と下記(a)〜(c)の特性を有する
    エチレン・α−オレフィン系共重合体を架橋して得られ
    る(d)の特性を有する架橋体(B)50〜1重量%か
    らなる熱可塑性エラストマー樹脂組成物 (a)α−オレフィンの炭素数:4以上20以下 (b)α−オレフィンの含量:65重量%より大きく9
    5重量%以下 (c)示差走査型熱量計による結晶融解ピーク:観測さ
    れない (d)架橋させる前のエチレン・α−オレフィン系共重
    合体のメルトフローレート(MFRa)と架橋後のエチ
    レン・α−オレフィン系共重合体のメルトフローレート
    (MFRb)の比が1<MFRa/MFRb≦10であ
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000273254A (ja) * 1999-03-19 2000-10-03 Mitsubishi Chem Mkv Co 熱可塑性エラストマー及びその製造方法
JP2000273248A (ja) * 1999-03-19 2000-10-03 Mitsubishi Chem Mkv Co 熱可塑性エラストマー及びその製造方法
JP2007502338A (ja) * 2003-08-12 2007-02-08 バーセル ポリオレフィン イタリア ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ 照射されたブテン−1ポリマー組成物
JP2008179723A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Bridgestone Corp エラストマー組成物

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JP2007502338A (ja) * 2003-08-12 2007-02-08 バーセル ポリオレフィン イタリア ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ 照射されたブテン−1ポリマー組成物
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