JPH10298654A - 磁気特性の優れた方向性電磁鋼板の製造装置 - Google Patents
磁気特性の優れた方向性電磁鋼板の製造装置Info
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- JPH10298654A JPH10298654A JP9107748A JP10774897A JPH10298654A JP H10298654 A JPH10298654 A JP H10298654A JP 9107748 A JP9107748 A JP 9107748A JP 10774897 A JP10774897 A JP 10774897A JP H10298654 A JPH10298654 A JP H10298654A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザ照射により方向性電磁鋼板の鉄損を低
減させ、且つ表面レーザ照射痕を抑制した方向性電磁鋼
板の製造装置において、鋼板表面の耐レーザ光強度の変
化に容易に対応して、常に安定的にレーザ照射痕を抑制
するレーザ照射装置を提供する。 【解決手段】 方向性電磁鋼板の表面にレーザビームを
照射して、磁気特性を改善する方向性電磁鋼板の製造装
置において、照射レーザビームを集光するレンズ、ある
いはミラー等の集光部品を、板幅および圧延方向のそれ
ぞれについて独立に備え、また各集光部品から被照射鋼
板表面までの距離を独立に調整し、レーザ照射ビームの
板幅方向径、圧延方向径を任意に調整する。
減させ、且つ表面レーザ照射痕を抑制した方向性電磁鋼
板の製造装置において、鋼板表面の耐レーザ光強度の変
化に容易に対応して、常に安定的にレーザ照射痕を抑制
するレーザ照射装置を提供する。 【解決手段】 方向性電磁鋼板の表面にレーザビームを
照射して、磁気特性を改善する方向性電磁鋼板の製造装
置において、照射レーザビームを集光するレンズ、ある
いはミラー等の集光部品を、板幅および圧延方向のそれ
ぞれについて独立に備え、また各集光部品から被照射鋼
板表面までの距離を独立に調整し、レーザ照射ビームの
板幅方向径、圧延方向径を任意に調整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームの照
射により磁気特性を改善した方向性電磁鋼板に関し、特
に鋼板表面の耐レーザ光強度に依存することなく、しか
も常に安定してレーザ照射痕を発生させることなく磁気
特性を改善する方向性電磁鋼板の製造装置に係わる。
射により磁気特性を改善した方向性電磁鋼板に関し、特
に鋼板表面の耐レーザ光強度に依存することなく、しか
も常に安定してレーザ照射痕を発生させることなく磁気
特性を改善する方向性電磁鋼板の製造装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、方向性電磁鋼板の製造方法におい
て、鋼板表面に力学的歪みを導入することで磁区を細分
化し、鉄損を減少させる方法が種々提案されてきた。中
でも特開昭55−18566号公報に開示されるよう
に、鋼板の表面にパルスYAGレーザビームを集光照射
して、被照射部での皮膜の蒸発反力により歪みを導入す
る方法は、鉄損改善効果が大きく、且つ非接触加工であ
ることから信頼性および制御性も高い優れた方向性電磁
鋼板の製造法である。しかし、レーザ照射により表面の
絶縁皮膜が破壊され痕跡が発生するため、レーザ照射の
後に再度絶縁コーティングを行わなければならないとい
う問題があった。
て、鋼板表面に力学的歪みを導入することで磁区を細分
化し、鉄損を減少させる方法が種々提案されてきた。中
でも特開昭55−18566号公報に開示されるよう
に、鋼板の表面にパルスYAGレーザビームを集光照射
して、被照射部での皮膜の蒸発反力により歪みを導入す
る方法は、鉄損改善効果が大きく、且つ非接触加工であ
ることから信頼性および制御性も高い優れた方向性電磁
鋼板の製造法である。しかし、レーザ照射により表面の
絶縁皮膜が破壊され痕跡が発生するため、レーザ照射の
後に再度絶縁コーティングを行わなければならないとい
う問題があった。
【0003】そこで表面皮膜の損傷を抑え、鉄損を改善
する方法が、連続波CO2 レーザを用いて特公昭62−
49322号公報、または連続波YAGレーザを用いて
特公平5−32881号公報に開示されている。この手
法における歪み導入の源は皮膜の蒸発反力ではなく、鋼
板の局所的な急加熱・急冷却にある。表面照射痕の発生
有無は、ビーム形状とレーザパワーにより決まる照射パ
ワー密度に大きく依存する。従って、パワー密度を低減
させることで照射痕の抑制ができる。しかし、十分な熱
歪みを与えるには総合入熱量は一定量以上を確保する必
要がある。そこで、これら従来の照射装置ではレーザビ
ームをスキャン方向である板幅方向に長軸を持つ楕円に
整形し、任意の点にレーザビームが照射されている時間
を延長することで入熱量を確保している。従って、レー
ザ照射痕を抑制して、且つ入熱量を調整する照射装置で
は、レーザパワー、スキャン速度、および楕円ビーム形
状からなる照射条件の複雑かつ微妙な制御が必要とされ
ていた。
する方法が、連続波CO2 レーザを用いて特公昭62−
49322号公報、または連続波YAGレーザを用いて
特公平5−32881号公報に開示されている。この手
法における歪み導入の源は皮膜の蒸発反力ではなく、鋼
板の局所的な急加熱・急冷却にある。表面照射痕の発生
有無は、ビーム形状とレーザパワーにより決まる照射パ
ワー密度に大きく依存する。従って、パワー密度を低減
させることで照射痕の抑制ができる。しかし、十分な熱
歪みを与えるには総合入熱量は一定量以上を確保する必
要がある。そこで、これら従来の照射装置ではレーザビ
ームをスキャン方向である板幅方向に長軸を持つ楕円に
整形し、任意の点にレーザビームが照射されている時間
を延長することで入熱量を確保している。従って、レー
ザ照射痕を抑制して、且つ入熱量を調整する照射装置で
は、レーザパワー、スキャン速度、および楕円ビーム形
状からなる照射条件の複雑かつ微妙な制御が必要とされ
ていた。
【0004】ところで、方向性電磁鋼板の製造工程には
焼鈍、および絶縁コーティングが含まれ、鋼板表面は、
焼鈍時に形成される酸化皮膜、更にその上に塗布された
絶縁・防錆コーティングからなる。その結果、鋼板表面
の耐レーザ光強度は、焼鈍温度・時間、およびコーティ
ング液の種類で微妙に変化する。従って、レーザ照射痕
を抑制するには、鋼板の表面特性にあわせて、レーザ照
射条件を逐次調整する必要がある。照射条件の内、レー
ザパワーはレーザ装置のパワー調整機能で制御可能であ
る。スキャン速度は、スキャン光学系で一般的に用いら
れているポリゴンミラー、あるいはガルバノミラーの回
転速度を調整することで容易に制御できる。しかし、照
射痕を抑制するために、レーザパワーを低下させると、
入射される熱量も減少するため、十分な歪みが導入され
ず、鉄損得性が劣化する。そこでスキャン速度を低下さ
せることが考えられるが、その場合、処理速度が犠牲に
なるという問題が生じる。従って、レーザパワー、スキ
ャン速度だけでなく、楕円ビーム形状にも柔軟に対応可
能な制御装置が必要であった。
焼鈍、および絶縁コーティングが含まれ、鋼板表面は、
焼鈍時に形成される酸化皮膜、更にその上に塗布された
絶縁・防錆コーティングからなる。その結果、鋼板表面
の耐レーザ光強度は、焼鈍温度・時間、およびコーティ
ング液の種類で微妙に変化する。従って、レーザ照射痕
を抑制するには、鋼板の表面特性にあわせて、レーザ照
射条件を逐次調整する必要がある。照射条件の内、レー
ザパワーはレーザ装置のパワー調整機能で制御可能であ
る。スキャン速度は、スキャン光学系で一般的に用いら
れているポリゴンミラー、あるいはガルバノミラーの回
転速度を調整することで容易に制御できる。しかし、照
射痕を抑制するために、レーザパワーを低下させると、
入射される熱量も減少するため、十分な歪みが導入され
ず、鉄損得性が劣化する。そこでスキャン速度を低下さ
せることが考えられるが、その場合、処理速度が犠牲に
なるという問題が生じる。従って、レーザパワー、スキ
ャン速度だけでなく、楕円ビーム形状にも柔軟に対応可
能な制御装置が必要であった。
【0005】従来の照射装置では特公平5−32881
号公報に開示されているように、レーザビームの集光装
置は単一の円柱レンズを用いている。この様な集光装置
では楕円ビームの短軸方向のみしか、調整ができず、長
軸方向はレーザ装置から出射されたビーム径からの変更
はできない。従って、楕円形状を任意に、且つ微妙に調
整することは不可能であった。よって従来の技術では鋼
板の耐レーザ光強度の微妙な変化に対応し、レーザ照射
痕を抑制するには限界があり、種々の鋼板を連続して処
理する必要のある製造工程では実用上問題があった。
号公報に開示されているように、レーザビームの集光装
置は単一の円柱レンズを用いている。この様な集光装置
では楕円ビームの短軸方向のみしか、調整ができず、長
軸方向はレーザ装置から出射されたビーム径からの変更
はできない。従って、楕円形状を任意に、且つ微妙に調
整することは不可能であった。よって従来の技術では鋼
板の耐レーザ光強度の微妙な変化に対応し、レーザ照射
痕を抑制するには限界があり、種々の鋼板を連続して処
理する必要のある製造工程では実用上問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、レー
ザ照射により方向性電磁鋼板の鉄損を低減させ、且つ表
面レーザ照射痕を抑制した方向性電磁鋼板の製造装置に
おいて、鋼板表面の耐レーザ光強度の変化に容易に対応
して、常に安定的にレーザ照射痕を抑制するレーザ照射
装置を提供することにある。
ザ照射により方向性電磁鋼板の鉄損を低減させ、且つ表
面レーザ照射痕を抑制した方向性電磁鋼板の製造装置に
おいて、鋼板表面の耐レーザ光強度の変化に容易に対応
して、常に安定的にレーザ照射痕を抑制するレーザ照射
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、方向性電磁鋼
板の表面にレーザビームを照射して磁気特性を改善する
方向性電磁鋼板の製造装置において、照射レーザビーム
を集光するレンズ、あるいはミラー等の集光部品を、板
幅および圧延方向のそれぞれについて独立に備え、ま
た、各集光部品から被照射鋼板表面までの距離を独立に
変更する調整機構を備え、レーザ照射ビームの板幅方向
径、圧延方向径を任意に調整する磁気特性の優れた方向
性電磁鋼板の製造装置である。
板の表面にレーザビームを照射して磁気特性を改善する
方向性電磁鋼板の製造装置において、照射レーザビーム
を集光するレンズ、あるいはミラー等の集光部品を、板
幅および圧延方向のそれぞれについて独立に備え、ま
た、各集光部品から被照射鋼板表面までの距離を独立に
変更する調整機構を備え、レーザ照射ビームの板幅方向
径、圧延方向径を任意に調整する磁気特性の優れた方向
性電磁鋼板の製造装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1、および図2は本発明の装置
の概要を示す図である。本発明による方向性電磁鋼板の
製造方法では、図1に示すように、レーザビームは鋼板
8表面上で、板幅方向に長軸d1を持ち、圧延方向に短
軸d2を持つ楕円に集光される。集光されたレーザビー
ムは板幅方向にある一定速度Vでスキャンされる。連続
波レーザビームを用いる場合は、任意の点におけるレー
ザ照射時間Tは(1)式で示される。またパルスレーザ
ビームを用いる場合は間欠照射となり、パルス繰り返し
周波数をFp〔Hz〕とするとスキャン方向の照射ピッチ
P1は(2)式で示される。また、圧延方向には図示さ
れていないレーザビーム間欠遮断装置により一定間隔P
2で照射される。
の概要を示す図である。本発明による方向性電磁鋼板の
製造方法では、図1に示すように、レーザビームは鋼板
8表面上で、板幅方向に長軸d1を持ち、圧延方向に短
軸d2を持つ楕円に集光される。集光されたレーザビー
ムは板幅方向にある一定速度Vでスキャンされる。連続
波レーザビームを用いる場合は、任意の点におけるレー
ザ照射時間Tは(1)式で示される。またパルスレーザ
ビームを用いる場合は間欠照射となり、パルス繰り返し
周波数をFp〔Hz〕とするとスキャン方向の照射ピッチ
P1は(2)式で示される。また、圧延方向には図示さ
れていないレーザビーム間欠遮断装置により一定間隔P
2で照射される。
【0009】T=d1/V …(1)式 P1=V/Fp…(2)式 図2(A),(B)は、本発明の装置を板幅方向の断面
から見た説明図である。レーザ装置1より発振されたレ
ーザビームLBはミラー2を介して、プラットホーム7
に導入される。プラットホーム7上には焦点距離がfl
である板幅方向集光円柱集光ミラー3、ポリゴンミラー
4、スキャンミラー5、および焦点距離がf2である圧
延方向集光円柱集光ミラー6が備えてある。プラットホ
ーム7に入射したレーザビームLBはミラー3により板
幅方向のみ焦点距離f1で集光される。次にレーザビー
ムLBはポリゴンミラー4とミラー5の組み合わせで、
板幅方向に平行したスキャンビームに変換される。更に
ミラー6により圧延方向にのみ焦点距離f2で集光さ
れ、鋼板8に照射される。図3はビームの伝搬距離とビ
ーム径との関係を示す模式図である。レーザビームは鋼
板面上においてf1,,f2、およびWd1,Wd2で
決まるビーム径d1、およびd2に集光される。
から見た説明図である。レーザ装置1より発振されたレ
ーザビームLBはミラー2を介して、プラットホーム7
に導入される。プラットホーム7上には焦点距離がfl
である板幅方向集光円柱集光ミラー3、ポリゴンミラー
4、スキャンミラー5、および焦点距離がf2である圧
延方向集光円柱集光ミラー6が備えてある。プラットホ
ーム7に入射したレーザビームLBはミラー3により板
幅方向のみ焦点距離f1で集光される。次にレーザビー
ムLBはポリゴンミラー4とミラー5の組み合わせで、
板幅方向に平行したスキャンビームに変換される。更に
ミラー6により圧延方向にのみ焦点距離f2で集光さ
れ、鋼板8に照射される。図3はビームの伝搬距離とビ
ーム径との関係を示す模式図である。レーザビームは鋼
板面上においてf1,,f2、およびWd1,Wd2で
決まるビーム径d1、およびd2に集光される。
【0010】図1に示すように、プラットホーム7は固
定台11に移動装置9を介して設置され、鋼板8に対し
て上下動する機構を備えている。また集光ミラー6はプ
ラットホーム7上に移動装置10を介して設置されてお
り、圧延方向に平行移動する機構を備えるものである。
従って、図2に示すようにプラットホーム7の上下移動
により板幅方向集光ミラー3と鋼板8との距離Wd1、
および圧延方向集光ミラー6と鋼板8との距離Wd2は
同時に変更される。一方、ミラー6の圧延方向の平行移
動により、Wd1のみが独立に変更される。従って、こ
れら二つの移動量の組み合わせによりWd1とWd2は
任意に変更・調整される。この結果、集光ミラーの焦点
距離f1,f2、すなわち曲率半径を変更しなくても鋼
板表面上の板幅方向径d1、および圧延方向径d2の微
妙な調整が容易に行えるのである。
定台11に移動装置9を介して設置され、鋼板8に対し
て上下動する機構を備えている。また集光ミラー6はプ
ラットホーム7上に移動装置10を介して設置されてお
り、圧延方向に平行移動する機構を備えるものである。
従って、図2に示すようにプラットホーム7の上下移動
により板幅方向集光ミラー3と鋼板8との距離Wd1、
および圧延方向集光ミラー6と鋼板8との距離Wd2は
同時に変更される。一方、ミラー6の圧延方向の平行移
動により、Wd1のみが独立に変更される。従って、こ
れら二つの移動量の組み合わせによりWd1とWd2は
任意に変更・調整される。この結果、集光ミラーの焦点
距離f1,f2、すなわち曲率半径を変更しなくても鋼
板表面上の板幅方向径d1、および圧延方向径d2の微
妙な調整が容易に行えるのである。
【0011】
【実施例】図4(A),(B)は本発明装置においてビ
ーム形状制御を行った実施例におけるビーム形状の測定
結果を示す図である。ここでレーザ光は連続波CO2 レ
ーザを用い、ビームの集光性を示すパラメータであるM
2 値は5.7である。ここでミラー3への入射ビーム直
径は約68mmである。図4(A)はf1=375mm、f
2=200mmの集光ミラーを本発明の集光装置に設置
し、それぞれ調整機構によりWd1=430mm、および
Wd2=210mmに設定したときの鋼板表面でのビーム
形状測定結果である。この設定により、板幅方向径に相
当する楕円長軸d1=4.3mm、および圧延方向径に相
当する楕円短軸d2=1.1mmが得られた。
ーム形状制御を行った実施例におけるビーム形状の測定
結果を示す図である。ここでレーザ光は連続波CO2 レ
ーザを用い、ビームの集光性を示すパラメータであるM
2 値は5.7である。ここでミラー3への入射ビーム直
径は約68mmである。図4(A)はf1=375mm、f
2=200mmの集光ミラーを本発明の集光装置に設置
し、それぞれ調整機構によりWd1=430mm、および
Wd2=210mmに設定したときの鋼板表面でのビーム
形状測定結果である。この設定により、板幅方向径に相
当する楕円長軸d1=4.3mm、および圧延方向径に相
当する楕円短軸d2=1.1mmが得られた。
【0012】次に、図4(B)は同じ集光ミラーを用
い、本発明の調整機構によりWd1=420mm、Wd2
=207mmに設定した場合の鋼板表面でのビーム形状測
定結果である。この設定ではd1=2.9mm、d2=
1.4mmが得られた。以上示した実施例により、本発明
の照射装置では集光光学部品の焦点距離を変更せずに集
光楕円形状を容易に調整することが可能である。
い、本発明の調整機構によりWd1=420mm、Wd2
=207mmに設定した場合の鋼板表面でのビーム形状測
定結果である。この設定ではd1=2.9mm、d2=
1.4mmが得られた。以上示した実施例により、本発明
の照射装置では集光光学部品の焦点距離を変更せずに集
光楕円形状を容易に調整することが可能である。
【0013】次に本発明を、レーザ照射痕を抑制した電
磁鋼板の鉄損改善装置に適用した場合の実施例を示す。
図5(A),(B)は高磁束密度方向性電磁鋼板の製造
工程において、焼鈍条件、および絶縁コーティング液が
異なる2種の鋼板A,Bの耐レーザ光強度を調べた結果
である。ここではレーザ光としてQスイッチパルス発振
CO2 レーザを使用した。図5の横軸はレーザパルスの
ピークパワー密度であり、縦軸は表面照射痕の段階評価
である。照射痕評価値は1から5であり、評価値5で、
目視観察による痕跡は見られず、同時に耐錆加速試験で
も錆の発生は見られず、表面の特性としてはレーザを照
射しない材料と全く同じである。この結果から明らかな
ように、焼鈍条件、コーティング液の違いにより、耐レ
ーザ強度に差が発生することがわかる。
磁鋼板の鉄損改善装置に適用した場合の実施例を示す。
図5(A),(B)は高磁束密度方向性電磁鋼板の製造
工程において、焼鈍条件、および絶縁コーティング液が
異なる2種の鋼板A,Bの耐レーザ光強度を調べた結果
である。ここではレーザ光としてQスイッチパルス発振
CO2 レーザを使用した。図5の横軸はレーザパルスの
ピークパワー密度であり、縦軸は表面照射痕の段階評価
である。照射痕評価値は1から5であり、評価値5で、
目視観察による痕跡は見られず、同時に耐錆加速試験で
も錆の発生は見られず、表面の特性としてはレーザを照
射しない材料と全く同じである。この結果から明らかな
ように、焼鈍条件、コーティング液の違いにより、耐レ
ーザ強度に差が発生することがわかる。
【0014】この評価を基にA,B各鋼板でレーザ照射
痕の発生しないビーム形状に整形し、図1および図2に
示す本発明のビーム照射装置を用いて鋼板に照射した。
この時のレーザ照射条件および鉄損改善結果を表1に示
す。ここでレーザ光はビーム集光パラメータM2 が1.
1であるQスイッチCO2 レーザを用いた。集光ミラー
3への入射ビーム径は約13mmである。また、鉄損改善
率はレーザ照射前の鉄損値に対するレーザ照射前後の鉄
損値の差の比率である。
痕の発生しないビーム形状に整形し、図1および図2に
示す本発明のビーム照射装置を用いて鋼板に照射した。
この時のレーザ照射条件および鉄損改善結果を表1に示
す。ここでレーザ光はビーム集光パラメータM2 が1.
1であるQスイッチCO2 レーザを用いた。集光ミラー
3への入射ビーム径は約13mmである。また、鉄損改善
率はレーザ照射前の鉄損値に対するレーザ照射前後の鉄
損値の差の比率である。
【0015】
【表1】
【0016】この結果から、本発明により、電磁鋼板の
表面の耐レーザ光強度が変化しても、安定的に表面レー
ザ照射痕を発生させることなく鉄損の改善された方向性
電磁鋼板を製造できる。
表面の耐レーザ光強度が変化しても、安定的に表面レー
ザ照射痕を発生させることなく鉄損の改善された方向性
電磁鋼板を製造できる。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、鋼板表面にレーザ照射痕を発生させることなく磁気
特性改善が図れ、しかも鋼板表面の耐レーザ光強度が変
化しても常に安定してレーザ照射痕を抑制することがで
きるという効果がある。
ば、鋼板表面にレーザ照射痕を発生させることなく磁気
特性改善が図れ、しかも鋼板表面の耐レーザ光強度が変
化しても常に安定してレーザ照射痕を抑制することがで
きるという効果がある。
【図1】本発明のレーザ照射装置の概要を示す図であ
る。
る。
【図2】(A)は、本発明のレーザ照射装置の板幅方向
から見た説明図であり、プラットホーム7の移動機構の
説明図である。(B)は、本発明のレーザ照射装置の板
幅方向から見た説明図であり、集光ミラー6の移動機構
の説明図である。
から見た説明図であり、プラットホーム7の移動機構の
説明図である。(B)は、本発明のレーザ照射装置の板
幅方向から見た説明図であり、集光ミラー6の移動機構
の説明図である。
【図3】レーザビーム伝搬距離とビーム径との関係の模
式図である。
式図である。
【図4】ビーム形状制御の実施例の説明図であり、
(A)はf1=375mm、f2=200mmの集光ミラー
で、Wd1=430mm、Wd2=210mmに設定したと
きの鋼板表面のビーム形状を示し、(B)は(A)と同
一集光ミラーを用い、Wd1=420mm、Wd2=20
7mmに設定したときの鋼板表面のビーム形状を示す図で
ある。
(A)はf1=375mm、f2=200mmの集光ミラー
で、Wd1=430mm、Wd2=210mmに設定したと
きの鋼板表面のビーム形状を示し、(B)は(A)と同
一集光ミラーを用い、Wd1=420mm、Wd2=20
7mmに設定したときの鋼板表面のビーム形状を示す図で
ある。
【図5】レーザパルスピークパワー密度と鋼板のレーザ
照射痕評価結果であり、(A)は鋼板Aの、(B)は鋼
板Bの耐レーザ光強度を示す図である。
照射痕評価結果であり、(A)は鋼板Aの、(B)は鋼
板Bの耐レーザ光強度を示す図である。
1…レーザ装置 2…ミラー 3…円柱集光ミラー 4…ポリゴンミラー 5…スキャンミラー 6…円柱集光ミラー 7…プラットホーム 8…鋼板 9…移動装置 10…移動装置 11…固定台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 公彦 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 坂井田 晃 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 方向性電磁鋼板の表面にレーザビームを
照射して磁気特性を改善する方向性電磁鋼板の製造装置
において、照射レーザビームの板幅方向の集光装置およ
び圧延方向の集光装置をそれぞれ独立に具備することを
特徴とする磁気特性の優れた方向性電磁鋼板の製造装
置。 - 【請求項2】 板幅方向および圧延方向のレーザビーム
集光装置と被照射電磁鋼板との距離をそれぞれ独立に変
更する調整機構を具備することを特徴とする請求項1記
載の磁気特性の優れた方向性電磁鋼板の製造装置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9107748A JPH10298654A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 磁気特性の優れた方向性電磁鋼板の製造装置 |
| DE69835923T DE69835923T2 (de) | 1997-01-24 | 1998-01-26 | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von kornorientiertem stahlblech mit hervorragenden magnetischen eigenschaften |
| PCT/JP1998/000303 WO1998032884A1 (fr) | 1997-01-24 | 1998-01-26 | Tole d'acier a grains orientes presentant d'excellentes caracteristiques magnetiques, procede et dispositif de fabrication |
| CN988000628A CN1083895C (zh) | 1997-01-24 | 1998-01-26 | 具有优良磁性能的晶粒取向性电工钢薄板及其生产工艺和设备 |
| US09/125,574 US6368424B1 (en) | 1997-01-24 | 1998-01-26 | Grain-oriented electrical steel sheets having excellent magnetic characteristics, its manufacturing method and its manufacturing device |
| EP98901008A EP0897016B8 (en) | 1997-01-24 | 1998-01-26 | Grain-oriented electrical steel sheet having excellent magnetic characteristics, its manufacturing method and its manufacturing device |
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