JPH10299227A - 畳床、及び畳 - Google Patents

畳床、及び畳

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JPH10299227A
JPH10299227A JP11872697A JP11872697A JPH10299227A JP H10299227 A JPH10299227 A JP H10299227A JP 11872697 A JP11872697 A JP 11872697A JP 11872697 A JP11872697 A JP 11872697A JP H10299227 A JPH10299227 A JP H10299227A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然な使用感の弾力性を有するとともに、高
気密性の住宅環境下でも十分な吸排湿性(調湿性)を有
し、さらに、アレルギー反応を引き起こす恐れ無く防黴
・防虫効果を奏する、健康に良い畳と、畳床を提供す
る。 【解決手段】 並行に配列された藁で構成される藁層2
1,25,21を、隣接する藁層21-25 の配列方向(A方向,
B方向)が交叉するように積層して成り、藁層21-25,25
-21 間に防虫及び/又は防黴の薬効を有する木材片の層
23,23 を設けたことを特徴とする畳床。及び、該畳床の
上面に畳表27を縫い付けて成る畳20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は畳床と畳に関する。
詳しくは、稲藁等の天然素材を多層に積層して成る畳床
と、該畳床を備えた畳に関する。
【0002】
【従来の技術】古来より稲藁を多層に積層した畳床が用
いられている。この畳床は稲藁を用いているため吸排湿
性(調湿性)に富み健康に良いという長所を有するが、
その一方で、吸排湿性に富むが故に頻繁に虫干しを行わ
ないと黴やダニが発生し易いという短所も有する。しか
し、稲藁の畳床は重いため虫干し作業が大変であり、ま
た、都会では、虫干し場所を確保することが容易ではな
いという問題もある。
【0003】このため、近年では、発泡スチロール等の
化学品を用いたスタイロ畳が提供されている。このスタ
イロ畳は吸湿性が無いため内部を乾燥させるための虫干
しは不要であるが、吸湿性に欠けるが故に近年の住宅の
ような高気密環境下では、黴やダニの発生に好適な条件
を与えることになる。このため、抗菌・防虫処理を施し
たスタイロ畳も提供されているが、この処理が薬剤によ
るものであるため、人体が過敏なアレルギー反応を示す
場合もあると考えられている。
【0004】実開平6−47476号公報には、畳表と
畳床の間にシート状に形成された害虫忌避性或いは抗菌
性の木材粉を存在させた畳が開示されている。ここで
『シート状に形成された』とは『木材粉を2枚のシート
間に挟持した構造』又は『木材粉を樹脂でシート状に成
形した構造』等であるとされている。また、木材粉とし
ては、ヒバ、サワラ、ヒノキ、ヤクスギが挙げられてい
る。
【0005】実登3033933号公報には、炭化コル
ク板の両面に小木片を加圧・加熱して成る木板を一体に
設けることにより、吸排湿性(調湿性)を具備せしめた
畳床が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】実開平6−47476
号公報の畳では、畳床についての特別な言及は無い。も
し、この公報の畳に於いてスタイロ畳と同様な畳床を用
いるのであれば、吸湿性に欠けるが故に近年の住宅のよ
うな高気密環境下では、該畳床とその下の床面との間に
黴が発生し易くなるという問題が生ずると思われる。ま
た、もし、稲藁の畳床を用いるのであれば、近年の住宅
のような高気密環境下では、該畳床の内部に黴やダニが
発生し易くなるという問題が生ずると思われる。
【0007】実登3033933号公報の畳床では、炭
化コルク板の両面に木板を一体に設けているため、古来
の稲藁の畳床と比較して弾力性に欠ける。このため、長
年の使用による人体の骨組織等での疲労の蓄積が大きく
なると考えられる。また、吸排湿性(調湿性)の付与に
より間接的にダニや黴の発生を抑制するものであるた
め、その作用効果も、抗菌・防虫処理を施した場合より
劣ると考えられる。
【0008】本発明は、畳床に吸排湿性(調湿性)を付
与することにより健康に良い影響を与えることができ、
アレルギー反応を喚起する恐れ無く充分な抗菌・防虫効
果を奏し、さらに、自然な使用感の得られる弾力性を有
する畳床と、その畳床を備えた畳を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、並行
に配列された藁で構成される藁層を、隣接する藁層の配
列方向が交叉するように積層して成り、藁層間に防虫及
び/又は防黴の薬効を有する木材片を設けたことを特徴
とする畳床である。藁としては、例えば、稲藁が挙げら
れるが、稲藁に限定されない。麦藁や、棕櫚の葉を乾燥
させたもの等、天然の植物繊維であって或る程度の長さ
を有するものを乾燥させたものを用いることができる。
防虫及び/又は防黴の薬効を有する木材としては、例え
ば、ヒノキ、ヒバ、サワラ、クスノキ、ヤクスギ、ユー
カリ等が挙げられる。
【0010】請求項2の発明は、上記構成に於いて、木
材片が各藁層間に各々設けられ、該木材片がヒノキ及び
/又はヒバの単板及び/又は細屑である畳床である。藁
層の積層数は特に限定されないが、積層数を多くして
(=一層の厚みを薄くして)各藁層間に各々木材片を設
けるようにすると、防虫及び/又は防黴の薬効が、畳床
全域によりいっそう均一に行き渡るようになる。単板の
木材片を設けた場合には、防虫及び/又は防黴の薬効成
分が単板表面から徐々に発散するため、その発散期間を
長くすることができる。また、単板の厚みを調整するこ
とにより、発散期間を所望の期間に調整することもでき
る。例えば、単板の厚みを0.3mm〜0.5mm程度
にすると、畳床の裁断加工が容易であり、且つ、十分な
発散期間を得ることができる。また、単板の面積を十分
に広くした場合(例:畳の面積と同程度とした場合,こ
の場合には厚みが0.5mmを越える場合もあり、厚い
ほどコシが強くなる)には、藁層間に単板を敷き詰める
作業が容易となって、作業性が向上する。細屑の木材片
を用いた場合には、各細屑の表面積が広いため、防虫及
び/又は防黴の薬効成分の単位時間当りの発散量が大き
くなって、十分な防虫及び/又は防黴の薬効を得ること
ができる。また、産業廃棄物としてのオガクズを利用で
きるという利点もある。単板の木材片と細屑の木材片を
併用して用いた場合には、上述の両者の相乗効果を得る
ことができる。
【0011】請求項3の発明は、上記何れかの構成の畳
床を備えた畳である。つまり、上記何れかの畳床の上面
に、藺草等の公知の素材で作成された畳表を縫い合わせ
て成る畳である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
具体的に説明する。図2は、本実施の形態にかかる畳20
が敷きつめられている和室を示す。この和室には、障子
50が使用されている。
【0013】畳20の畳床は、図1の(b)に示すよう
に、十分に乾燥した稲藁(1年以上寝かせた「ひねわ
ら」)200 をB方向に配列して成る最下層の藁層21の上
面に、ヒノキの単板(厚さ0.2mm〜0.6mm程
度、好ましくは0.3mm〜0.5mm程度にスライス
した単板)23a を多数枚敷きつめるとともにヒノキのオ
ガクズ23b を十分に混ぜて下側の木材片層23とし、その
上に、上記最下層の藁層21の稲藁200 と同程度に乾燥し
た稲藁200 をA方向(B方向と直交する方向)に配列し
て成る中間層の藁層25を設け、その上面に、上記下側の
木材片層23と同様にヒノキの単板23a とオガクズ23b を
配して上側の木材片層23とし、その上に上記最下層の藁
層21の稲藁200 と同程度に乾燥した稲藁200 をB方向に
配列して成る上層側の藁層21を設け、これを、上面側か
ら高圧力で圧縮して成る。
【0014】圧縮前には総厚が1m程度であるが、圧縮
後には総厚が6cm程度となる。また圧縮後の各層の厚
さは、最下層の藁層21が1〜1.5cm、下側の木材片
層23が0.5〜1cm程度、中間層の藁層25が1.5〜
3cm程度、上側の木材片層23が0.5〜1cm程度、
上層側の藁層21が0.5〜1.5cm程度である。
【0015】かかる構成の畳床の上面に、藺草を用いて
作成された畳表が、その縁部を麻糸系の縫糸で縫い合わ
され、さらに、その縫い目が、図1(a)に示すように
布縁29にて覆われる。これにより、畳20が構成される。
【0016】このように構成される畳20では、ヒノキの
単板23a の表面から徐々に発散される薬効成分と、ヒノ
キのオガクズ23b の表面から速やかに発散される薬効成
分とが、上下の藁層21,25,21に十分に拡散されて行き渡
るため、十分な防黴・防虫効果を奏する。また、その薬
効も化学薬剤によるものではないため、過敏なアレルギ
ー反応を人体に生起することも無い。
【0017】また、稲藁200 を用いて多層(藁層21,藁
層25,藁層21)に積層して構成しているため、十分な吸
排湿性(調湿性)を有し、近年の住宅のような高気密環
境下でも、健康に良好な室内環境を提供することができ
る。また、稲藁200 を用いて多層(藁層21,藁層25,藁
層21)に積層して構成しているため、自然な弾力性に富
み、長年の使用によっても、人体の骨組織への衝撃によ
る疲労の蓄積を最小限に抑えることができる。
【0018】なお、上述の構成は一例であり、各層の厚
さや、積層数は任意である。各藁層の厚さを薄くして積
層数を増やした場合には、各藁層への薬効成分の浸透が
よりいっそう速やかになる。また、上記では、木材片と
して単板とオガクズを併用しているが、何れか一方のみ
を用いてもよい。オガクズのみを用いた場合には、薬効
成分の浸透が速やかになるとともに、原料として産業廃
棄物であるオガクズを利用できるという利点がある。単
板のみを用いた場合には、製造時(敷きつめる際と圧縮
する際)にオガクズが飛散するという問題を解決でき
る。また、大面積の単板を用いた場合には、藁層の上面
に配置する際の手間を軽減でき、製造上の作業性が格段
に向上する。
【0019】また、上記では、ヒノキの単板とオガクズ
を用いた場合を述べているが、ヒバでも同様の効果を奏
することができる。その他、ヤクスギ、クスノキ、ユー
カリ等、薬効成分を有する木材であれば、本発明を適用
することができる。また、上記では、稲藁を用いた場合
を述べているが、麦藁でも同様の効果を奏することがで
きる。その他、棕櫚の葉等、或る程度の長さの植物繊維
を乾燥させたものについて、本発明を同様に適用するこ
とができる。
【0020】次に、障子50について説明する。障子50
は、図3(a)に示すように、縦框51,51 と、上下の横
框53(但し下の横框については図示を略す)とによって
構成される枠体内に、縦横の複数本の桟55を配して成
り、図2に示すように住宅に作り付けられている縦柱に
対して、縦框51の外端面が密接するように取り付けられ
る。
【0021】この障子50の特徴点は、縦框51の3層構造
にある。即ち、図3(b)に示すように、縦框51は、住
居の縦柱に接触する側の面となる外端部51a と、3層構
造の中央部分である芯部51b と、桟55を支持する側の面
である内端部51c との3層構造を成す。また、室内側に
面する表面と、廊下側に面する裏面には、各々意匠性に
富む素材で形成された化粧板51d,51d が貼付されてい
る。
【0022】外端部51a は板目であり意匠性に富む素材
が用いられている。芯部51b は柾目であり、ムク材が用
いられている。内端部51c は板目であり、ムク材が用い
られている。このように、板目−柾目−板目の3層構造
とされているため、応力が分散されて、反りが緩和され
る効果がある。
【0023】また、外端部51a には外観を良くするため
の意匠性に富む木材が用いられているとともに、或る程
度の厚さ(図3(b)での横方向の長さ)を有するよう
に構成されているため、障子50を住居にセットする際
に、住居の縦柱との間でガタつきが有るような場合で
も、外端部51a の表面を削ることによりガタつきを無く
して、両者を密接させることができる。即ち、外端部51
a の表面を微小厚さ削り取った場合でも、意匠性の悪い
芯部51b が露出されることはない。なお、かかる効果
は、芯部51b が、ムクの集成材、繊維板、平行合板、直
交合板の何れかで構成されている場合でも奏することが
できる。
【0024】図3(b)に示す例では、外端部51a の厚
さは10〜30mm程度、芯部51bの厚さは10〜30
mm程度、内端部51c の厚さは10〜30mm程度、化
粧板51d の厚さ(図中の奥行き方向の厚さ)は0.5〜
2.0mm程度である。また、外端部51a ・芯部51b ・
内端部51c の素材としては、例えば、内地材ではヒノ
キ、スギ、ヒバ等を、外地材(米材)ではローソンヒノ
キ(米檜)、スプルス、ヒバ、マツ等を用いることがで
きる。また、芯部51b は、ムク集成材、平行合板、直交
合板、パーチクルボード、MDF等で構成することもで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明によると、稲藁等の天然素材の藁
が畳床に用いられているため、吸排湿性(調湿性)を有
し、且つ、自然な弾力性を有する。このため、健康に良
く、長年の使用による骨組織等への疲労の蓄積も十分に
軽減できる。また、防虫及び/又は防黴の薬効を有する
天然の木材片が藁層間に設けられているため、アレルギ
ー反応を喚起する恐れ無く、充分な防黴・防虫効果を奏
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかる畳の縁部の断面を模式的示
す斜視図(a)と、該畳の畳床の構成を分解して模式的
に示す斜視図(b)。
【図2】図1の畳20が敷かれている和室の様子を示す斜
視図。
【図3】図2の和室に使用されている障子50の上縁部付
近を模式的に示す斜視図(a)と、該障子50の縦枠51の
構造を模式的に示す斜視図(b)。
【符号の説明】
20 畳 21 稲藁層 23 木材片層 25 稲藁層 27 畳表(藺草) 29 布縁 50 障子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並行に配列された藁で構成される藁層
    を、隣接する藁層の配列方向が交叉するように積層して
    成り、藁層間に防虫及び/又は防黴の薬効を有する木材
    片を設けたことを特徴とする畳床。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、 前記木材片が各藁層間に各々設けられており、該木材片
    が檜及び/又はヒバの単板及び/又は細屑である畳床。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の畳床を備えた
    畳。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011088800A1 (zh) * 2010-01-22 2011-07-28 安徽扬子地板股份有限公司 防蛀实木复合地板
CN108797944A (zh) * 2018-05-30 2018-11-13 湖州汇德集团有限公司 一种有效利用锯末生产木地板的工艺

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WO2011088800A1 (zh) * 2010-01-22 2011-07-28 安徽扬子地板股份有限公司 防蛀实木复合地板
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