JPH1029989A - 4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造方法 - Google Patents
4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造方法Info
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- JPH1029989A JPH1029989A JP18442396A JP18442396A JPH1029989A JP H1029989 A JPH1029989 A JP H1029989A JP 18442396 A JP18442396 A JP 18442396A JP 18442396 A JP18442396 A JP 18442396A JP H1029989 A JPH1029989 A JP H1029989A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 農薬、医薬品等の中間体として有用な4−オ
キソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の工業的製造方法
の提供。 【解決手段】 50〜98重量%の硫酸水溶液中で一般
式(1)で表される4−クロマノン誘導体とグリオキシ
ル酸を20〜80℃で反応し、一般式(2)で表される
4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体を製造す
る。 〔式中、Rは水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す〕 【効果】 高収率で目的物を得ることができ、二重結合
の位置異性体の副生もない。また、有機溶媒を反応に使
用しないため、廃酸の処理が容易である。
キソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の工業的製造方法
の提供。 【解決手段】 50〜98重量%の硫酸水溶液中で一般
式(1)で表される4−クロマノン誘導体とグリオキシ
ル酸を20〜80℃で反応し、一般式(2)で表される
4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体を製造す
る。 〔式中、Rは水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す〕 【効果】 高収率で目的物を得ることができ、二重結合
の位置異性体の副生もない。また、有機溶媒を反応に使
用しないため、廃酸の処理が容易である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は一般式(2)で表
される農薬、医薬などの製造中間体として有用な4−オ
キソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の工業的製造方法
に関する。
される農薬、医薬などの製造中間体として有用な4−オ
キソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の工業的製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】 一般式(3)[化3]
【0003】
【化3】 (式中、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基を表す)で表される1−オキソ−2−(1,2,
3,4−テトラヒドロナフチリデン)酢酸誘導体の製造
方法としては、一般式(4)[化4]
シ基を表す)で表される1−オキソ−2−(1,2,
3,4−テトラヒドロナフチリデン)酢酸誘導体の製造
方法としては、一般式(4)[化4]
【0004】
【化4】 (式中、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基を表す)で表される1−オキソ−1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン誘導体を酸の存在下、ジオキサ
ン中で還流下にグリオキシル酸と反応させる方法が知ら
れている(特開平4-338358号公報)。そこで、特開平4-
338358号公報の方法に従って一般式(1)で表される4
−オキソクロマン誘導体とグリオキシル酸を硫酸存在下
にジオキサン中で反応して、一般式(2)で表される4
−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体を製造しよう
と試みたが、収率は約50%と低かった。さらに、硫酸
と有機溶媒ジオキサンの混合廃液の処理が工業的には問
題であることが分かった。
シ基を表す)で表される1−オキソ−1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン誘導体を酸の存在下、ジオキサ
ン中で還流下にグリオキシル酸と反応させる方法が知ら
れている(特開平4-338358号公報)。そこで、特開平4-
338358号公報の方法に従って一般式(1)で表される4
−オキソクロマン誘導体とグリオキシル酸を硫酸存在下
にジオキサン中で反応して、一般式(2)で表される4
−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体を製造しよう
と試みたが、収率は約50%と低かった。さらに、硫酸
と有機溶媒ジオキサンの混合廃液の処理が工業的には問
題であることが分かった。
【0005】また、一般式(1)で表される4−オキソ
クロマン誘導体とグリオキシル酸を塩基性条件で縮合し
て一般式(2)で表される4−オキソ−3−クロマニリ
デン酢酸誘導体を製造する方法が知られているが、やは
り収率は約50%と低いことが知られている(J.Indian
Chem.Soc.,51,281(1974))。
クロマン誘導体とグリオキシル酸を塩基性条件で縮合し
て一般式(2)で表される4−オキソ−3−クロマニリ
デン酢酸誘導体を製造する方法が知られているが、やは
り収率は約50%と低いことが知られている(J.Indian
Chem.Soc.,51,281(1974))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、農薬、医
薬等の製造中間体として有用な一般式(2)で表される
4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体を有機溶媒
を使用せず、しかも高収率で製造できる工業的製造方法
の提供を目的とするものである。
薬等の製造中間体として有用な一般式(2)で表される
4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体を有機溶媒
を使用せず、しかも高収率で製造できる工業的製造方法
の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは、この課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特開平4-338358
号公報の方法に従って一般式(1)で表される4−オキ
ソクロマン誘導体から一般式(2)で表される4−オキ
ソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造をした場合に
収率が低い主な原因は、一般式(2)で表される目的物
の二重結合が転位した異性体である一般式(5)[化
5]
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特開平4-338358
号公報の方法に従って一般式(1)で表される4−オキ
ソクロマン誘導体から一般式(2)で表される4−オキ
ソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造をした場合に
収率が低い主な原因は、一般式(2)で表される目的物
の二重結合が転位した異性体である一般式(5)[化
5]
【0008】
【化5】 (式中、Rは水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す)で表される4−
クロモン−3−酢酸誘導体が副生するためであることを
突き止めた。この現象は、一般式(4)で表される1−
オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン誘導
体から一般式(3)で表される1−オキソ−2−(1,
2,3,4−テトラヒドロナフチリデン)酢酸誘導体の
製造の場合には全く見られず、本発明の対象となる4−
オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造に特異的
現象であった。
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す)で表される4−
クロモン−3−酢酸誘導体が副生するためであることを
突き止めた。この現象は、一般式(4)で表される1−
オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン誘導
体から一般式(3)で表される1−オキソ−2−(1,
2,3,4−テトラヒドロナフチリデン)酢酸誘導体の
製造の場合には全く見られず、本発明の対象となる4−
オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造に特異的
現象であった。
【0009】かかる新しい知見を基に、一般式(5)で
表される4−クロモン−3−酢酸誘導体の副生を抑制
し、高収率で目的物を製造する方法を詳細に検討し、さ
らに有機溶媒を使用しなくて済む方法を見いだすに至
り、本発明を完成した。
表される4−クロモン−3−酢酸誘導体の副生を抑制
し、高収率で目的物を製造する方法を詳細に検討し、さ
らに有機溶媒を使用しなくて済む方法を見いだすに至
り、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、[1] 一般式
(1)[化6]
(1)[化6]
【0011】
【化6】 (式中、Rは水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す)で表される4−
オキソクロマン誘導体を、4−オキソクロマン誘導体に
対して重量で1〜10倍量の50〜98%濃度の硫酸
中、20〜80℃でグリオキシル酸と反応させることを
特徴とする一般式(2)[化7]
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す)で表される4−
オキソクロマン誘導体を、4−オキソクロマン誘導体に
対して重量で1〜10倍量の50〜98%濃度の硫酸
中、20〜80℃でグリオキシル酸と反応させることを
特徴とする一般式(2)[化7]
【0012】
【化7】 (式中、Rは水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す)で表される4−
オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造方法であ
り、また、[2] Rがニトロ基である[1]記載の製
造方法である。
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す)で表される4−
オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造方法であ
り、また、[2] Rがニトロ基である[1]記載の製
造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】 一般式(1)及び一般式(2)
においてRで表される置換基のうち、ハロゲン原子とし
ては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が
挙げられる。
においてRで表される置換基のうち、ハロゲン原子とし
ては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が
挙げられる。
【0014】炭素数1〜6のアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基等が挙げられる。
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基等が挙げられる。
【0015】炭素数1〜6のアルコキシ基としては、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ
基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、te
rt-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ
基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基
等が挙げられる。
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ
基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、te
rt-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ
基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基
等が挙げられる。
【0016】一般式(2)で表される化合物としては、
以下のものが例示される。4−オキソ−3−クロマニリ
デン酢酸、5−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸、6−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデン
酢酸、7−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、8−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、6−フルオロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、5−クロロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、6−クロロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、7−クロロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、8−クロロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、
以下のものが例示される。4−オキソ−3−クロマニリ
デン酢酸、5−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸、6−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデン
酢酸、7−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、8−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、6−フルオロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、5−クロロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、6−クロロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、7−クロロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、8−クロロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、
【0017】6−ブロモ−4−オキソ−3−クロマニリ
デン酢酸、6−ヨード−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸、5−メチル−4−オキソ−3−クロマニリデン
酢酸、6−メチル−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、7−メチル−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、8−メチル−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、5−エチル−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、6−イソプロピル−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸、6−ヘキシル−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸、7−シクロヘキシル−4−オキソ−3−クロマ
ニリデン酢酸、6−フェニル−4−オキソ−3−クロマ
ニリデン酢酸、
デン酢酸、6−ヨード−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸、5−メチル−4−オキソ−3−クロマニリデン
酢酸、6−メチル−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、7−メチル−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、8−メチル−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、5−エチル−4−オキソ−3−クロマニリデン酢
酸、6−イソプロピル−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸、6−ヘキシル−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸、7−シクロヘキシル−4−オキソ−3−クロマ
ニリデン酢酸、6−フェニル−4−オキソ−3−クロマ
ニリデン酢酸、
【0018】8−フェニル−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、5−メトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、6−メトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、7−メトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、8−メトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、5−エトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、6−プロポキシ−4−オキソ−3−クロマ
ニリデン酢酸、7−シクロヘキシルオキシ−4−オキソ
−3−クロマニリデン酢酸、8−イソプロポキシ−4−
オキソ−3−クロマニリデン酢酸、6−ベンジルオキシ
−4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸、8−ベンジル
オキシ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸。
リデン酢酸、5−メトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、6−メトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、7−メトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、8−メトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、5−エトキシ−4−オキソ−3−クロマニ
リデン酢酸、6−プロポキシ−4−オキソ−3−クロマ
ニリデン酢酸、7−シクロヘキシルオキシ−4−オキソ
−3−クロマニリデン酢酸、8−イソプロポキシ−4−
オキソ−3−クロマニリデン酢酸、6−ベンジルオキシ
−4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸、8−ベンジル
オキシ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸。
【0019】一般式(2)で表される4−オキソ−3−
クロマニリデン酢酸誘導体は、抗高血圧薬(Eur.J.Med.
Chem.,25,749-756(1970))、抗血小板薬などの医薬ある
いは農薬の製造中間体として有用である。
クロマニリデン酢酸誘導体は、抗高血圧薬(Eur.J.Med.
Chem.,25,749-756(1970))、抗血小板薬などの医薬ある
いは農薬の製造中間体として有用である。
【0020】以下、詳細に本発明の製造方法を説明す
る。原料である4−オキソクロマン誘導体は、対応する
3−フェノキシプロピオン酸誘導体をポリリン酸または
硫酸で環化する方法(J.Am.Chem.Soc.,76,5065(195
4))、ベンゼン中、五酸化リンで環化する方法(J.Indi
an Chem.Soc.,16,639(1939))、濃硫酸と五酸化リンの
混合物で環化する方法(Chem.Abstr.,54,5637h(196
0))、クロル硫酸で環化する方法(特公平06-13498号公
報)などの公知の方法により製造することができる。
る。原料である4−オキソクロマン誘導体は、対応する
3−フェノキシプロピオン酸誘導体をポリリン酸または
硫酸で環化する方法(J.Am.Chem.Soc.,76,5065(195
4))、ベンゼン中、五酸化リンで環化する方法(J.Indi
an Chem.Soc.,16,639(1939))、濃硫酸と五酸化リンの
混合物で環化する方法(Chem.Abstr.,54,5637h(196
0))、クロル硫酸で環化する方法(特公平06-13498号公
報)などの公知の方法により製造することができる。
【0021】使用される硫酸は、50〜98重量%の水
溶液であり、好ましくは70〜90重量%の水溶液であ
る。濃度が50重量%より低いと反応速度が遅く、反応
に長時間が必要となる。濃度が98重量%を越えるいわ
ゆる発煙硫酸等ではスルホン化の副反応が起こるため好
ましくない。硫酸の量は、原料である4−オキソクロマ
ン誘導体に対して重量で1〜10倍の使用で好適に実施
され、より好ましくは3〜7倍である。使用量が1倍よ
り少ないと反応速度が遅く、10倍を越えると不経済で
あるとともに、廃液量が多くなる。
溶液であり、好ましくは70〜90重量%の水溶液であ
る。濃度が50重量%より低いと反応速度が遅く、反応
に長時間が必要となる。濃度が98重量%を越えるいわ
ゆる発煙硫酸等ではスルホン化の副反応が起こるため好
ましくない。硫酸の量は、原料である4−オキソクロマ
ン誘導体に対して重量で1〜10倍の使用で好適に実施
され、より好ましくは3〜7倍である。使用量が1倍よ
り少ないと反応速度が遅く、10倍を越えると不経済で
あるとともに、廃液量が多くなる。
【0022】グリオキシル酸は通常市販される水和物ま
たは40〜50重量%の水溶液の形態で使用できる。そ
の際、グリオキシル酸水溶液から持ち込まれる水により
硫酸の濃度低下があるため、グリオキシル酸水溶液を加
えた後の硫酸濃度が基質を除いた水溶液として50〜9
8重量%の範囲となるようにする。グリオキシル酸の使
用量は、原料である一般式(1)で表される4−オキソ
クロマン誘導体に対して1〜5モル当量であり、好まし
くは1.2〜2モル当量である。1モル当量より少ない
場合には、原料である4−オキソクロマン誘導体が残
り、5モル当量より多いと不経済である。
たは40〜50重量%の水溶液の形態で使用できる。そ
の際、グリオキシル酸水溶液から持ち込まれる水により
硫酸の濃度低下があるため、グリオキシル酸水溶液を加
えた後の硫酸濃度が基質を除いた水溶液として50〜9
8重量%の範囲となるようにする。グリオキシル酸の使
用量は、原料である一般式(1)で表される4−オキソ
クロマン誘導体に対して1〜5モル当量であり、好まし
くは1.2〜2モル当量である。1モル当量より少ない
場合には、原料である4−オキソクロマン誘導体が残
り、5モル当量より多いと不経済である。
【0023】反応は20〜80℃の温度範囲で行われる
が、好ましくは40〜70℃の範囲である。20℃より
低いと反応が遅く、80℃を越えると一般式(5)で表
される二重結合が転位した4−クロモン−3−酢酸誘導
体が副生し始めるため好ましくない。
が、好ましくは40〜70℃の範囲である。20℃より
低いと反応が遅く、80℃を越えると一般式(5)で表
される二重結合が転位した4−クロモン−3−酢酸誘導
体が副生し始めるため好ましくない。
【0024】反応の終了は、高速液体クロマトグラフィ
ー、シリカゲル薄層クロマトグラフィー等を用いて、原
料である4−オキソクロマン誘導体の消失から確認する
ことができる。基質及び反応条件により異なるが、通常
0.5〜24時間で反応が完結する。
ー、シリカゲル薄層クロマトグラフィー等を用いて、原
料である4−オキソクロマン誘導体の消失から確認する
ことができる。基質及び反応条件により異なるが、通常
0.5〜24時間で反応が完結する。
【0025】反応終了後は、水で希釈し、析出物を濾
取、水洗、乾燥することにより目的物4−オキソ−3−
クロマニリデン酢酸誘導体を得ることができる。生成物
が油状物の場合は、水と分離できる有機溶媒で抽出後、
水洗、濃縮することにより単離される。
取、水洗、乾燥することにより目的物4−オキソ−3−
クロマニリデン酢酸誘導体を得ることができる。生成物
が油状物の場合は、水と分離できる有機溶媒で抽出後、
水洗、濃縮することにより単離される。
【0026】こうして得られる4−オキソ−3−クロマ
ニリデン酢酸誘導体は農薬、医薬の製造中間体として十
分な純度を有するが、必要により、再結晶、カラムクロ
マトグラフィー等の通常手段により精製される。また、
酸廃水には有機溶媒が含まれないため、廃水処理が容易
である。
ニリデン酢酸誘導体は農薬、医薬の製造中間体として十
分な純度を有するが、必要により、再結晶、カラムクロ
マトグラフィー等の通常手段により精製される。また、
酸廃水には有機溶媒が含まれないため、廃水処理が容易
である。
【0027】
【実施例】 以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明
を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 6−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸の製造。 6−ニトロ−4−オキソクロマン(100g)を97%硫酸(460
g)に加え、水冷下70℃以下に保ちながら40%グリオキシ
ル酸水溶液(150g)を、滴下しながら加えた。滴下終了
後、加熱昇温し60〜70℃で3時間攪拌した。シリカゲル
薄層クロマトグラフィーで原料の消失を確認後、反応液
を300mlの氷水に注ぎ、析出固体を濾取した後、水(100m
l)で4回洗浄した。これを50℃,1mmHgで10時間減圧乾燥
し、6−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸
123g(収率95%)を淡黄色結晶として得た。二重結合が転
位した6−ニトロ−4−クロモン−3−酢酸は認められ
なかった。 融点:201〜203℃ NMR(270MHz,DMSO-d6):δppm=8.57(d,J=2.9Hz,1H),8.42
(dd,J=2.9,9.0Hz,1H),7.3(d,J=9.0Hz,1H),6.75(t,J=2.2
Hz,1H),5.76(d,J=2.2Hz,2H).
を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 6−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸の製造。 6−ニトロ−4−オキソクロマン(100g)を97%硫酸(460
g)に加え、水冷下70℃以下に保ちながら40%グリオキシ
ル酸水溶液(150g)を、滴下しながら加えた。滴下終了
後、加熱昇温し60〜70℃で3時間攪拌した。シリカゲル
薄層クロマトグラフィーで原料の消失を確認後、反応液
を300mlの氷水に注ぎ、析出固体を濾取した後、水(100m
l)で4回洗浄した。これを50℃,1mmHgで10時間減圧乾燥
し、6−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸
123g(収率95%)を淡黄色結晶として得た。二重結合が転
位した6−ニトロ−4−クロモン−3−酢酸は認められ
なかった。 融点:201〜203℃ NMR(270MHz,DMSO-d6):δppm=8.57(d,J=2.9Hz,1H),8.42
(dd,J=2.9,9.0Hz,1H),7.3(d,J=9.0Hz,1H),6.75(t,J=2.2
Hz,1H),5.76(d,J=2.2Hz,2H).
【0028】実施例2 7−ニトロ−4−オキソ−3−
クロマニリデン酢酸の製造。 7−ニトロ−4−オキソクロマン(100g)から実施例1と
同様にして7−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸120g(収率93%)を得た。二重結合が転位した7−
ニトロ−4−クロモン−3−酢酸は認められなかった。 融点:163〜165℃ NMR(270MHz,DMSO-d6):δppm=8.09(1H,d,J=9.5Hz),7.90
(1H,dd,J=2.2,9.5Hz),7.88(1H,d,J=2.2Hz),6.75(1H,t,J
=2.2Hz),5.71(2H,d,J=2.2Hz).
クロマニリデン酢酸の製造。 7−ニトロ−4−オキソクロマン(100g)から実施例1と
同様にして7−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリデ
ン酢酸120g(収率93%)を得た。二重結合が転位した7−
ニトロ−4−クロモン−3−酢酸は認められなかった。 融点:163〜165℃ NMR(270MHz,DMSO-d6):δppm=8.09(1H,d,J=9.5Hz),7.90
(1H,dd,J=2.2,9.5Hz),7.88(1H,d,J=2.2Hz),6.75(1H,t,J
=2.2Hz),5.71(2H,d,J=2.2Hz).
【0029】比較例1 特開平4-338358号公報の実施例
4に準拠した6−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリ
デン酢酸の製造。 40%グリオキシル酸水溶液(190ml)に、ジオキサン(180m
l)を加え、さらに6−ニトロ−4−オキソクロマン(100
g)および80%硫酸(30ml)を加えて、6−ニトロ−4−オ
キソクロマンがほぼ消失するまで14時間還流した。室温
まで放冷した後、さらに氷冷し、析出した結晶を濾取
し、氷水(100ml)で4回洗浄後、メタノール(100ml)で2回
洗浄した。50℃,1mmHgで10時間減圧乾燥し、6−ニトロ
−4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸(70g,収率54%)
を得た。
4に準拠した6−ニトロ−4−オキソ−3−クロマニリ
デン酢酸の製造。 40%グリオキシル酸水溶液(190ml)に、ジオキサン(180m
l)を加え、さらに6−ニトロ−4−オキソクロマン(100
g)および80%硫酸(30ml)を加えて、6−ニトロ−4−オ
キソクロマンがほぼ消失するまで14時間還流した。室温
まで放冷した後、さらに氷冷し、析出した結晶を濾取
し、氷水(100ml)で4回洗浄後、メタノール(100ml)で2回
洗浄した。50℃,1mmHgで10時間減圧乾燥し、6−ニトロ
−4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸(70g,収率54%)
を得た。
【0030】濾液、洗液を合わせると、油状物の遊離が
みられ、これを酢酸エチル(300ml)で3回抽出後、減圧濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メタノール=15:1)で精製すると二重結合
が転位した6−ニトロ−4−クロモン−3−酢酸(45g,
収率35%)を得た。 融点:180〜185℃ NMR(270MHz,DMSO-d6):δppm=8.75(d,J=2.6Hz,1H),8.59
(dd,J=2.6,9.2Hz,1H),8.48(s,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),
3.41(s,2H). この方法では実施例1と比較して、反応速度が遅く、異
性体の副生がある他、目的物の収率も低かった。
みられ、これを酢酸エチル(300ml)で3回抽出後、減圧濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メタノール=15:1)で精製すると二重結合
が転位した6−ニトロ−4−クロモン−3−酢酸(45g,
収率35%)を得た。 融点:180〜185℃ NMR(270MHz,DMSO-d6):δppm=8.75(d,J=2.6Hz,1H),8.59
(dd,J=2.6,9.2Hz,1H),8.48(s,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),
3.41(s,2H). この方法では実施例1と比較して、反応速度が遅く、異
性体の副生がある他、目的物の収率も低かった。
【0031】
【発明の効果】本発明により、農薬、医薬等の製造中間
体として有用な4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘
導体が高収率で得られ、しかも廃液処理が容易な工業的
製造方法が提供される。
体として有用な4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘
導体が高収率で得られ、しかも廃液処理が容易な工業的
製造方法が提供される。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1)[化1] 【化1】 (式中、Rは水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す)で表される4−
オキソクロマン誘導体を、4−オキソクロマン誘導体に
対して重量で1〜10倍量の50〜98%濃度の硫酸
中、20〜80℃でグリオキシル酸と反応させることを
特徴とする一般式(2)[化2] 【化2】 (式中、Rは水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素
数1〜6のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のア
ルコキシ基、ベンジルオキシ基を表す)で表される4−
オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 Rがニトロ基である請求項1記載の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18442396A JPH1029989A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18442396A JPH1029989A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1029989A true JPH1029989A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16152903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18442396A Pending JPH1029989A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 4−オキソ−3−クロマニリデン酢酸誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1029989A (ja) |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP18442396A patent/JPH1029989A/ja active Pending
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